JP2014108883A - ピンチローラ機構およびプロッタ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のピンチローラの圧接、離反の切り換えを一斉に行うことができ、製造コストを低く抑えながら中央部のピンチローラの使用、不使用を切り換えることができるピンチローラ機構を提供する。
【解決手段】ピンチローラ36を一端部に有するアーム33と、このアーム33を揺動自在に支持する支持部材21とを備える。アーム33を押圧方向に付勢する引っ張りコイルばね30と、アーム33と支持部材21との間に挿入されたカム部材45と、カム部材45を貫通する駆動軸46と、操作用レバー51とを備える。アーム33の揺動を選択的に規制する使用状態切換用レバー27を備える。カム部材45は、アーム33をピンチローラ36が離反する退避方向に押す押圧位置と、押圧状態が解消される退避位置との間で回動する。使用状態切換用レバー27は、アーム33の押圧方向への揺動を規制する揺動規制位置と、前記規制が解除される揺動許容位置との間で揺動するものである。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ピンチローラを駆動ローラに対して接離させるピンチローラ機構およびこのピンチローラ機構を備えたプロッタに関するものである。
従来、カッティングプロッタやペンプロッタなどのプロッタとしては、シート状媒体を前後方向に移動させるとともにペンやカッターを左右方向に移動させて描画あるいはカッティングを行うものがある。この種のプロッタは、シート状媒体を挟む駆動ローラとピンチローラとを備えている。シート状媒体は、ピンチローラによって駆動ローラに押し付けられている状態で駆動ローラが回転することによって、プロッタの前方または後方に送られる。
また、この種の従来のプロッタとしては、シート状媒体が駆動ローラとピンチローラとに挟まれる状態と、解放される状態とを簡単に切り換えることができるように、ピンチローラを必要に応じて駆動ローラから離反させるピンチローラ機構を備えたものがある。
従来の前記ピンチローラ機構は、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているように、ピンチローラが一端部に設けられたアームと、このアームの中間部を揺動自在に支持する支持部材とを備えている。
前記アームは、ピンチローラが駆動ローラに接近する方向にばね部材によって付勢されている。アームの他端部と支持部材との間には、アームを媒体が解放される方向に押圧して揺動させるカム部材が設けられている。
特許文献1に開示されているプロッタは、3個のピンチローラを備えている。これらのピンチローラは、それぞれ上述したピンチローラ機構を介してプロッタのレール部材に取付けられている。前記レール部材は、ペンブロックを移動自在に支持するものである。
3組のピンチローラ機構の各カム部材は、1本の駆動軸によって連結されている。すなわち、駆動軸とともにカム部材を回動させることによって、3個のピンチローラが同時に駆動ローラに圧接したり、同時に駆動ローラから離反するようになる。
また、3組のピンチローラ機構のうち、中央に位置するピンチローラ機構は、ピンチローラを必要に応じて駆動ローラから離反した位置に固定するストッパ機構が設けられている。このストッパ機構は、ピンチローラの軸を支持部材に選択的に係合させることができるように構成されている。すなわち、中央に位置するピンチローラ機構の支持部材は、両側のピンチローラ機構の支持部材とは異なる形状に形成されている。
このように3組のピンチローラ機構を備えたプロッタにおいては、中央部に位置するピンチローラを使用する運転形態と、このピンチローラを使用しない運転形態とを切り換えることが可能になる。中央部のピンチローラを使用することによって、幅広で相対的に厚いシート状媒体であっても確実に送ることが可能になる。また、例えばフィルムシールのような幅広で相対的に薄い媒体をカッティングする場合は、中央部のピンチローラを使用しない運転形態を採ることによって、成果品にピンチローラや駆動ローラの圧接痕が形成されてしまうことを防ぐことができる。
特許文献2に開示されているピンチローラ機構は、一つの支持部材にピンチローラ支持用アームとカム部材とをそれぞれ一つずつ設けて構成されている。このため、ピンチローラの圧接、離反を切り換えるためには、ピンチローラ機構毎にカム部材を操作する必要がある。
特許第3585268号公報 特開平6−199094号公報
特許文献1に開示されている3個のピンチローラ機構のうち、中央部に位置するピンチローラ機構は、両側のピンチローラ機構とは構造が異なるものである。前記中央部に位置するピンチローラ機構の支持部材は、両側のピンチローラ機構の支持部材とは異なるため、固有の金型を用意して製作しなければならない。金型は高価なものである。このため、特許文献1記載のピンチローラ機構を採用すると、装置全体の製造コストが増大するという問題があった。
特許文献2に開示されているピンチローラ機構は、ピンチローラの圧接、離反を個々に切り換えるものである。このため、複数のピンチローラが用いられるプロッタに特許文献2に記載されたピンチローラ機構を適用すると、ピンチローラの圧接、離反を切り換える作業が煩雑になるという問題があった。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、複数のピンチローラの圧接、離反の切り換えを一斉に行うことができるとともに、製造コストを低く抑えながら、シート状媒体の幅方向の中央部に位置するピンチローラの使用、不使用を個別に切り換えることができるピンチローラ機構およびプロッタを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るピンチローラ機構は、シート状媒体を回転式駆動ローラに押し付けるためのピンチローラが一端部に回転自在に設けられたアームと、前記アームの中間部を支点としてこのアームを前記ピンチローラが前記駆動ローラに接近する押圧方向および前記ピンチローラが前記駆動ローラから離間する退避方向へ揺動自在に支持する支持部材と、前記アームを前記押圧方向に付勢するばね部材と、前記アームの他端部と前記支持部材との間に回動軸線が前記ピンチローラの軸線と平行になるように回動可能に挿入されたカム部材と、前記カム部材の回動中心部を貫通しかつ前記カム部材に一体に回動するように連結されて前記回動軸線に沿って少なくとも前記シート状媒体の両端部近傍まで延びる駆動軸と、前記駆動軸に取付けられた操作用レバーと、前記支持部材に揺動自在に支持され、前記ばね部材のばね力により前記押圧方向へ揺動するアームの揺動を選択的に規制する使用状態切換用レバーとを備え、前記カム部材は、前記ピンチローラと前記駆動ローラとの間に前記シート状媒体を挿入可能な隙間が形成されるように前記アームを前記退避方向に押す押圧位置と、前記アームを押す押圧状態が解消される退避位置との間で回動するものであり、前記使用状態切換用レバーは、前記隙間が確保されるように前記アームの押圧方向への揺動を規制する揺動規制位置と、前記規制が解除される揺動許容位置との間で揺動するものであることを特徴とするものである。
本発明は、前記発明において、前記使用状態切換用レバーは、前記支持部材におけるピンチローラとは反対側の端部に揺動軸線が前記ピンチローラの軸線と平行になるように揺動自在に支持されているとともに、前記ピンチローラとは反対側に突出する摘み部を備えていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記使用状態切換用レバーは、前記支持部材の端部を前記揺動軸線の両端側と、ピンチローラとは反対側とから囲む断面コ字状または断面U字状に形成され、この使用状態切換用レバーの互いに対向する2側部と、これらの2側部と対向する前記支持部材の側部とのうちいずれか一方には、前記揺動軸線と平行な方向に突出する突起が形成され、他方には、前記突起が係入するとともに前記突起と協働して係合部を構成する凹部が形成され、前記係合部は、前記使用状態切換用レバーが前記揺動規制位置に揺動した状態と、前記使用状態切換用レバーが前記揺動許容位置に揺動した状態とにおいて、前記突起が凹部に係入するように形成されていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、前記カム部材は、前記駆動軸に駆動軸の長手方向へ移動可能に連結されていることを特徴とする。
本発明に係るプロッタは、請求項1ないし請求項4のうちいずれか一つに記載のピンチローラ機構が取付けられたレール部材と、前記レール部材に移動可能に設けられたペンブロックとを備え、前記レール部材には、少なくとも3組の前記ピンチローラ機構が取付けられ、これらのピンチローラ機構の前記カム部材は、1本の駆動軸が貫通し、これらのピンチローラ機構のうち、前記レール部材の長手方向の両側に位置するピンチローラ機構は、前記使用状態切換用レバーが取外されているものであることを特徴とする。
本発明によれば、使用状態切換用レバーが揺動許容位置に位置している状態でカム部材が退避位置に回ることによって、アームがばね部材のばね力によって押圧方向に揺動し、ピンチローラが駆動ローラに押し付けられる。この状態でカム部材が押圧位置に回ることによって、ばね部材のばね力に抗してアームが退避方向に揺動し、ピンチローラが駆動ローラから離反する。
このため、カム部材に連結された駆動軸に他のピンチローラ機構のカム部材を連結することによって、複数のピンチローラ機構においてピンチローラの圧接、離反の切り換えを一斉に行うことができる。
一方、カム部材が押圧位置に位置している状態で使用状態切換用レバーを揺動規制位置に移動させ、カム部材を退避位置に回すと、アームの揺動が使用状態切換用レバーによって規制される。この場合は、カム部材が退避位置に位置しているにもかかわらず、ピンチローラは駆動ローラから離反した位置に保持される。このため、例えば3組のピンチローラ機構が駆動軸を介して連結されている場合は、中央に位置するピンチローラを使用する運転形態と、このピンチローラを使用しない運転形態とを切り換えることが可能になる。
両側に位置するピンチローラ機構は、中央部に位置するピンチローラ機構と同じ部品を用いて構成することができる。このため、これらのピンチローラ機構の各部品を製作する金型は、部品毎に1種類でよいから、製造コストを低く抑えることができる。両側に位置するピンチローラ機構は、使用状態切換用レバーを必要としないものである。このため、両側に位置するピンチローラ機構に使用状態切換用レバーを取付けないことによって、部品数と組立工数とが低減されてより一層製造コストを低減することができる。
したがって、本発明によれば、複数のピンチローラの圧接、離反の切り換えを一斉に行うことができるとともに、製造コストを低く抑えながら、シート状媒体の幅方向の中央部に位置するピンチローラの使用、不使用を個別に切り換えることができるピンチローラ機構を提供することができる。
また、本発明に係るプロッタは、少なくとも3組のピンチローラ機構を備えているため、幅広で厚みが相対的に厚いシート状媒体を使用できるものである。このプロッタにおいては、各ピンチローラ機構に連結されている駆動軸を回動させることによって、ピンチローラの圧接、離反の切り換えを一斉に行うことができる。
シート状媒体として幅広で厚みが相対的に薄いシート状媒体を使用する場合は、中央部に位置するピンチローラ機構の使用状態切換用レバーを揺動規制位置に位置付けることによって、このピンチローラ機構のピンチローラを使用しない運転形態を採ることができる。
少なくとも3組のピンチローラ機構のうち、両側に位置するピンチローラ機構は、中央部に位置するピンチローラ機構と同じ部品を用いて構成することができる。このため、これらのピンチローラ機構の各部品を製作する金型は、部品毎に1種類でよいから、製造コストを低く抑えることができる。両側に位置するピンチローラ機構は、使用状態切換用レバーを装備していないから、部品数と組立工数とが低減されてより一層製造コストを低減することができる。
したがって、この発明によれば、少なくとも3組のピンチローラの圧接、離反の切り換えを一斉に行うことができるとともに、製造コストを低く抑えながらシート状媒体の幅方向の中央部に位置するピンチローラの使用、不使用を個別に切り換えることができるプロッタを提供することができる。
本発明に係るピンチローラ機構を備えたカッティングプロッタの平面図である。 図1におけるII−II線断面図である。同図は、駆動ローラを支持する構造を省略して描いてある。 ピンチローラ機構の分解斜視図である。 ピンチローラ機構の分解斜視図である。 ピンチローラ機構の側面図で、同図は、使用状態切換用レバーを揺動許容位置に位置付けた状態を示す。 ピンチローラ機構の縦断面図で、同図は、ピンチローラを駆動ローラに圧接させた状態を示す。 ピンチローラ機構の縦断面図で、同図は、ピンチローラを駆動ローラから離反させた状態を示す。 ピンチローラ機構の縦断面図で、同図は、使用状態切換用レバーを揺動規制位置に位置付けて操作用レバーを押圧側へ移動させた状態を示す。 ピンチローラ機構の側面図で、同図は、使用状態切換用レバーを揺動規制位置に位置付けた状態を示す。 ピンチローラ機構の要部の断面図で、同図は図9におけるX−X線断面図である。 係合部を拡大して示す側面図で、同図(A)は、使用状態切換用レバーが揺動許容位置に位置している状態を示し、同図(B)は、使用状態切換用レバーが揺動規制位置に位置している状態を示す。
以下、本発明に係るピンチローラ機構およびプロッタの一実施の形態を図1〜図11によって詳細に説明する。この実施の形態においては、本発明に係るピンチローラ機構をカッティングプロッタに適用する場合の一例について説明する。
図1に示すカッティングプロッタ1は、シート状媒体としての被切断媒体2から図形や文字などを切断するためのものである。被切断媒体2は、シート状の紙やフィルム、カッティングフィルムや、ロール状のカッティングフィルムなどを用いることができる。
この実施の形態においては、被切断媒体2の長手方向、すなわち図1において上下方向であって、図1中に矢印Y示す方向をカッティングプロッタ1の前後方向という。また、被切断媒体2の長手方向とは直交する方向、すなわち図1中に矢印Xで示す方向をカッティングプロッタ1の左右方向という。
この実施の形態によるカッティングプロッタ1は、図1に示すように、カッティングプロッタ本体3に後述する機能部品を組み付けて形成されている。
カッティングプロッタ本体3は、図1および図2に示すように、被切断媒体2が載せられる基台部4と、この基台部4の上方で左右方向に延びるガイドフレーム部5と、このガイドフレーム部5を上方から覆うカバー6とを備えている。
前記基台部4の上端部には、上方から見て左右方向に長い長方形状の作業面4aが形成されているとともに、駆動ローラ7が設けられている。
この駆動ローラ7は、カッティングプロッタ本体3の左右方向に延びる円柱状に形成されており、前記作業面4aに露出する状態で基台部4に回転可能に支持されている。この駆動ローラ7は、図示してはいないが、モータが接続されており、このモータによる駆動によって正転方向または逆転方向に回転させられる。
前記ガイドフレーム部5は、前記作業面4aから所定の間隔をおいて上方に離間する位置に配置されている。この実施の形態においては、このガイドフレーム部5によって、請求項5記載の発明でいう「レール部材」が構成されている。
ガイドフレーム部5には、図1および図2に示すように、被切断媒体2を切断するためのペンブロック8と、被切断媒体2を前記駆動ローラ7に押し付けるための第1〜第3のピンチローラ機構11〜13とが設けられている。
前記ペンブロック8は、カッティングペン14を備えており、ガイドフレーム部5の前端部(図2においては左側の端部)に設けられた前部ガイドレール15に左右方向に移動自在に支持されている。
前記カッティングペン14は、図示していないリニアアクチュエータを介してペンブロック8に昇降可能に取付けられている。前記リニアアクチュエータは、カッティングペン14を所定の時期に昇降させるものである。
前記カッティングペン14が下方に移動することにより、カッティングペン14の下端部に設けられている刃が被切断媒体2に圧接させられて刺さる。
また、前記ペンブロック8は、図示していない左右方向駆動装置に接続されている。左右方向駆動装置は、図示してはいないが、ガイドフレーム部5の長手方向(X方向)に延びるベルトをモータによってX方向に移動させる構造のものである。ペンブロック8は、前記ベルトに接続されており、左右方向駆動装置による駆動によって、前記ベルトとともに前部ガイドレールに沿ってX方向に平行移動させられる。
前記第1〜第3のピンチローラ機構11〜13は、図2に示すように、前記ガイドフレーム部5の下部ガイドレール16に取付けられた支持部材21を備えている。前記下部ガイドレール16は、支持部材21の上部に凸設されたランナー22(図5参照)を挿入可能な断面形状でガイドフレーム部5の下端部にX方向の一端から他端まで延びるように形成されている。
前記ランナー22は、図5に示すように、カッティングプロッタ1の前方に向けて突出する前側凸片22aと、カッティングプロッタ1の後方に向けて突出する後側凸片22bとを有している。前記下部ガイドレール16の断面形状は、前記前側凸片22aを前方と下方とから囲むとともに、前記後側凸片22bを後方と下方とから囲む形状である。
前記支持部材21は、エンジニアリングプラスチックを材料として金型(図示せず)を用いて所定の形状に成形されている。この実施の形態による支持部材21は、図10に示すように、上下方向に延びる一対の側壁23,24と、これらの側壁23,24の上端どうしを接続する上壁25とを有し、下方に向けて開放する断面コ字状に形成されている。
前記ランナー22は、前記上壁25における前後方向(Y方向)の中間部に設けられている。
上壁25の前端部には、図3および図4に示すように、上方に延びる遮光板26が設けられている。この遮光板26は、前記ペンブロック8に設けられている位置検出用光学式センサ(図示せず)に検出されるものである。第1〜第3のピンチローラ機構11〜13のX方向の位置は、前記ペンブロック8がX方向に移動して前記センサの光路を前記遮光板26が横切ることによって検出される。
前記上壁25の後端部には、図3および図4に示すように、後述する使用状態切換用レバー27を支持するための一対の軸受部28,29が設けられている。第1〜第3のピンチローラ機構11〜13のうち、X方向の両端部に位置する第1、第2のピンチローラ機構11,12の軸受部28,29には、図1に示すように、使用状態切換用レバー27は取付けられていない。第3のピンチローラ機構13の軸受部28,29には、使用状態切換用レバー27が取付けられている。
前記一対の軸受部28,29どうしの間には、図3および図4に示すように、後述する引っ張りコイルばね30の上端部を通して支持部材21に掛けるための穴31が形成されている。
前記支持部材21の両側壁23,24の前端部には、図2および図5に示すように、第1の支軸32を介してアーム33が揺動自在に取付けられている。第1の支軸32は、X方向に延びるように前記両側壁23,24の軸孔34(図3,4参照)に通され、両端部にそれぞれEリング35が取付けられて両側壁23,24に保持されている。
前記アーム33は、図6〜図8に示すように、カッティングプロッタ1の前後方向に延びるように形成されており、前後方向の中間部において前記第1の支軸32によって前記支持部材21に上下方向に揺動自在に支持されている。第1の支軸32は、アーム33の中間部に穿設された軸孔33aに挿通されている。このアーム33は、前記支持部材21を形成する材料と同じエンジニアリングプラスチックを材料として金型(図示せず)によって所定の形状に成形されている。
このアーム33の前端部には、図3および図4に示すように、X方向に並ぶ一対の支持片33b,33cが設けられている。これらの支持片33b,33cどうしの間には、ピンチローラ36が挿入されている。ピンチローラ36は、前記被切断媒体2を前記駆動ローラ7に押し付けるためのもので、前記両支持片33b,33cに第2の支軸37を介して回転自在に支持されている。ピンチローラ36と第2の支軸37の軸線方向は、前記X方向と平行な方向である。
第2の支軸37は、両支持片33b,33cの軸孔38に通され、両支持片33b,33cとピンチローラ36とを貫通している。また、第2の支軸37は、両端部にEリング39が取付けられて両支持片33b,33cに保持されている。すなわち、上述した支持部材21は、前記アーム33の中間部を支点としてこのアーム33を前記ピンチローラ36が前記駆動ローラ7に接近する押圧方向および前記ピンチローラ36が前記駆動ローラ7から離間する退避方向へ揺動自在に支持している。
前記押圧方向は、図6において矢印Aで示す方向である。前記退避方向は、図7において矢印Bで示す方向である。
前記アーム33の後端部には、図3および図4に示すように、前記引っ張りコイルばね30の下端部を通して掛けるための穴40が形成されているとともに、凹陥部41が形成されている。引っ張りコイルばね30は、支持部材21の後端部とアーム33の後端部との間に設けられており、前記アーム33を前記押圧方向に付勢している。この実施の形態においては、この引っ張りコイルばね30によって、本発明でいう「ばね部材」が構成されている。
前記凹陥部41は、前記アーム33の後端部であって前記穴40の前側近傍に上方に向けて開くように形成されている。この凹陥部41の底は、図6〜図8に示すように、X方向から見て一つの山部42と、この山部42の前側に位置する前側谷部43と、山部42の後側に位置する後側谷部44とによって形成されている。これらの山部42と二つの谷部43,44は、それぞれ凹陥部41のX方向の一端から他端まで同じ高さで延びるように形成されている。これらの山部42と谷部43,44は、後述するカム部材45が添接するカムフォロアを構成するものである。
前記カム部材45は、図3および図4に示すように、X方向から見て円弧状の周面を有する回動軸部45aと、この回動軸部45aからX方向とは直交する方向に延びる凸部45bと、これら両部内をX方向に貫通するように形成された貫通穴45cとから構成されている。回動軸部45aは、前記周面を構成する円弧の中心に回動軸線が位置するように形成されている。
このカム部材45は、前記支持部材21やアーム33と同じエンジニアリングプラスチックを材料として金型(図示せず)によって所定の形状に成形されている。
前記凸部45bは、X方向から見て、回動軸部45aから離間するにしたがって次第に細くなるように形成されている。回動軸部45aと凸部45bのX方向の形成幅は、支持部材21の一対の側壁23,24どうしの間の幅より僅かに小さくなるように形成されている。
前記貫通穴45cは、回動軸部45aの回動軸線上に形成されている。この貫通穴45cの開口形状は四角形である。この貫通穴45cには、図6〜図8に示すように、断面四角形の駆動軸46がX方向に移動可能に嵌合している。すなわち、駆動軸46は、カム部材45の回動中心部を貫通しかつカム部材45に一体に回動するように連結されている。また、カム部材45は、駆動軸46に駆動軸46の長手方向へ移動可能に連結されている。
前記カム部材45は、図6〜図8に示すように、前記駆動軸46が貫通する状態で支持部材21の後部とアーム33の後端部との間に回動可能に挿入されている。カム部材45の回動軸線は、前記ピンチローラ36の軸線と平行である。また、カム部材45の前記凸部45bは、前記凹陥部41内に上方から挿入されている。この実施の形態によるカム部材45は、支持部材21の後部に形成されたカム室47(図6〜図8参照)内に、上方およびX方向への移動が規制される状態で挿入されている。カム室47は、支持部材21の一対の側壁23,24の間に形成されている。カム部材45の上方への移動は、支持部材21の上壁25から下方に延びる複数の縦壁48によって規制される。カム部材45のX方向への移動は、前記一対の側壁23,24によって規制される。
前記駆動軸46の長さは、3組のピンチローラ機構11〜13の各カム部材45を貫通し、少なくとも前記被切断媒体2のX方向の両端部近傍まで延びるように形成されている。この実施の形態による駆動軸46は、図1に示すように、カッティングプロッタ1のX方向の一端部から他端部まで延びるように形成されている。この駆動軸46の両端部は、それぞれカッティングプロッタ本体3の両端部に回転自在に支持されている。この駆動軸46が回動することによって、3組のピンチローラ機構11〜13の各カム部材45が駆動軸46を中心にして一斉に回動する。
駆動軸46の一端部(図1においては右側の端部)には、操作用レバー51が取付けられている。この操作用レバー51は、前記駆動軸46とともにカム部材45を回動させるためのものである。この実施の形態による操作用レバー51は、図2に示すように、駆動軸46からカッティングプロッタ1の後方に延びるように形成されている。操作用レバー51の後端部は、前記カバー6の後端から後方に突出している。この操作用レバー51の後端部には、使用者(図示せず)が手で把持して引き上げたり、押し下げたりするためのグリップ51aが設けられている。
操作用レバー51が引き上げられて図6に示す上昇位置に揺動すると、カム部材45が後述する退避位置に回る。この退避位置とは、カム部材45の凸部45bが前記アーム33の後側谷部44内に入り、アーム33の押圧方向への揺動が許容される位置である。カム部材45が前記退避位置に回されると、引っ張りコイルばね30のばね力によってアーム33が押圧方向に揺動し、ピンチローラ36が駆動ローラ7に上方から押し付けられる。
操作用レバー51が上昇位置から押し下げられて図7に示す下降位置に揺動すると、カム部材45の凸部45bが後側谷部44の前側傾斜面44a(図7参照)を押しながらカム部材45が図7において時計方向に回る。すなわち、カム部材45が引っ張りコイルばね30のばね力に抗して前記アーム33を退避方向に揺動させる。
操作用レバー51が更に押し下げられることにより、凸部45bが前記山部42を越えて前側谷部43に入り、カム部材45が図7に示す押圧位置に位置付けられる。
このように凸部45bが前側谷部43に入ると、操作用レバー51を更に押し下げたとしてもアーム33が更に退避方向へ揺動することはなくなり、前記ピンチローラ36と前記駆動ローラ7との間に被切断媒体2を挿入可能な隙間dが形成される状態に保たれる。
この実施の形態においては、前記凸部45bが前記山部42を越えることによって、凸部45bがアーム33により前側(後側谷部44とは反対方向)へ押圧されるようになる。
すなわち、この状態で操作用レバー51を把持する手を放したとしても、カム部材45が戻るようなことはない。
すなわち、カム部材45は、ピンチローラ36と駆動ローラ7との間に前記隙間dが形成されるようにアーム33を退避方向に押す押圧位置(図7参照)と、前記アーム33を押す押圧状態が解消される退避位置(図6参照)との間で回動する。
この実施の形態によるカッティングプロッタ1においては、第1〜第3のピンチローラ機構11〜13の各カム部材45が前記押圧位置に位置している状態で被切断媒体2の取付作業や、取外作業が行われる。
3組のピンチローラ機構のうち、X方向の中央に位置する第3のピンチローラ機構13は、図1に示すように、使用状態切換用レバー27を備えている。
この使用状態切換用レバー27は、前記引っ張りコイルばね30のばね力により前記押圧方向へ揺動するアーム33の揺動を選択的に規制するためのものである。この使用状態切換用レバー27は、図3および図4に示すように、前記支持部材21の後端部(支持部材21におけるピンチローラ36とは反対側の端部)に第3の支軸52によって揺動軸線が前記ピンチローラ36の軸線と平行になるように揺動自在に支持されている。第3の支軸52は、前記軸受部28,29をX方向に貫通し、両端部にEリング53が取付けられて軸受部28,29に保持されている。
この実施の形態による使用状態切換用レバー27は、上方から見て前方に向けて開く断面コ字状のレバー本体部54と、このレバー本体部54から後方に突出する摘み部55とを備えている。レバー本体部54は、前記支持部材21の前記両側壁23,24の後端部と対向する一対の側壁56,57と、支持部材21の後面と対向する後壁58とによって構成されている。すなわち、レバー本体部54は、前記支持部材21の後端部を使用状態切換用レバー27の揺動軸線の両端側と、後側(ピンチローラ36とは反対側)とから囲む断面コ字状に形成されている。前記第3の支軸52は、レバー本体部54の左右一対の側壁56,57の上端部に形成された貫通孔56a,57aに挿通されている。
この使用状態切換用レバー27は、前記支持部材21やアーム33と同じエンジニアリングプラスチックを材料として金型(図示せず)によって所定の形状に成形されている。この材料は、使用状態切換用レバー27に必要な剛性と弾性とを有するものである。
このレバー本体部54の一対の側壁56,57は、それぞれ上部に位置する平板59と、下部に位置する枠体60とによって構成されている。前記平板59は、前記支持部材21の後端部の外側面と対向するように、支持部材21の後端部と上下方向の長さが略等しくなるように形成されている。
前記枠体60は、前記平板59の前端部から下方に突出する前側縦部60aと、平板59の後端部から下方に突出する後側縦部60bと、これらの縦部60a,60bの下端どうしを連結する連結部60cとによって構成されている。
この枠体60の厚み(X方向の幅)は、前記平板59の厚みより厚く形成されている。枠体60のX方向の外側面は、平板59の外側面と同一平面上に位置している。すなわち、枠体60は、前記平板59より前記コ字状の内側に突出するように形成されている。枠体60のX方向の内側面は、図10に示すように、平板59が支持部材21と対向するように使用状態切換用レバー27が揺動した状態において、支持部材21の側壁23,24の内側面とX方向の位置が略等しくなるように形成されている。
このように枠体60の厚みを平板59より厚く形成して支持部材21の下方に臨ませた理由は、枠体60の各部にそれぞれ機能をもたせるためである。
枠体60の前側縦部60aは、使用状態切換用レバー27が図5および図6に示すように後側へ揺動するときの揺動範囲を定める機能を有している。すなわち、前側縦部60aは、図5に示すように、使用状態切換用レバー27が後側へ揺動することによって、支持部材21のストッパー片61に前方から当接し、使用状態切換用レバー27の後方への揺動を規制する。前記ストッパー片61は、図3および図4に示すように、支持部材21の側壁23,24の後端部に下方へ突出するように形成されている。このように前側縦部60aがストッパー片61に当接するときの使用状態切換用レバー27の位置を以下においては単に「揺動許容位置」という。
枠体60の後側縦部60bは、使用状態切換用レバー27が図8および図9に示すように前側へ揺動するときの揺動範囲を定める機能を有している。すなわち、後側縦部60bは、図9に示すように、使用状態切換用レバー27が前側へ揺動することによって、前記ストッパー片61に後方から当接し、使用状態切換用レバー27の前方への揺動を規制する。このように後側縦部60bがストッパー片61に当接するときの使用状態切換用レバー27の位置を以下においては単に「揺動規制位置」という。
枠体60の前記連結部60cは、使用状態切換用レバー27が前記揺動規制位置に位置している状態において、前記アーム33の押圧方向への揺動を規制する機能を有している。すなわち、この連結部60cは、使用状態切換用レバー27が前記揺動規制位置に位置している状態において、前記アーム33の揺動経路の中に入るように構成されている。また、連結部60cは、使用状態切換用レバー27が前記揺動許容位置に位置している状態においては、前記揺動経路の外に出るように構成されている
この連結部60cは、前記アーム33の後端が図7に示すようにカム部材45によって押されて下げられた状態において、使用状態切換用レバー27を前記揺動規制位置に揺動させることによって、アーム33の揺動経路内に入る。この状態でカム部材45が退避位置に回されてアーム33が引っ張りコイルばね30のばね力で押圧方向に揺動すると、図8に示すように、アーム33の後端部が上昇して前記連結部60cに下方から当接し、それ以上は上昇することができなくなる。このとき、連結部60cは、図10に示すように、アーム33の後端部であって、前記凹陥部41の両側壁となる部分の上面62(図3,4参照)に当接する。
連結部60cの上下方向の位置は、図8に示すように、連結部60cによってアーム33の押圧方向への揺動が規制された状態において、ピンチローラ36と駆動ローラ7との間に被切断媒体2を挿入可能な隙間d1が確保されるような位置に設定されている。
すなわち、使用状態切換用レバー27は、前記隙間d1が確保されるように前記アーム33の押圧方向への揺動を規制する揺動規制位置と、前記規制が解除される揺動許容位置との間で揺動するものである。
使用状態切換用レバー27の前記摘み部55は、使用者(図示せず)が使用状態切換用レバー27を揺動させるときに指を掛けるためのものである。この実施の形態による前記摘み部55は、図3および図4に示すように、前記後側縦部60bから後方に(ピンチローラ36とは反対側に)突出し、上方から見て前方に向けて開放する断面U字状に形成されている。
この実施の形態による摘み部55は、図2に示すように、前記カバー6の後端部より低い位置に設けられている。このため、摘み部55は、後方から見てカバー6の下に露出するようになる。このように摘み部55が位置していることにより、使用者がカッティングプロッタ1の前方から手を差し伸べて摘み部55を容易に操作できるようになる。この理由は、カバー6の下に形成されている空間に使用者が手を入れ、指先を断面U字状の摘み部55に掛けることができるからである。摘み部55が後上方に引かれることによって、使用状態切換用レバー27が揺動許容位置に揺動する。また、摘み部55が下方に押し下げられることによって、使用状態切換用レバー27が揺動規制位置に揺動する。
この実施の形態による支持部材21と使用状態切換用レバー27には、この使用状態切換用レバー27が前記揺動規制位置または揺動許容位置に保持されるように、係合部63(図5,9参照)が設けられている。この実施の形態による係合部63は、図11に示すように、支持部材21の側壁23,24に設けられた突起64と、前記平板59に形成された円形孔65および切り欠き66とによって構成されている。
前記突起64は、前記側壁23,24の外側面の一部を球面状に突出させた形状に形成されている。突起64が突出する方向は、使用状態切換用レバー27の揺動軸線と平行な方向である。
前記円形孔65は、前記平板59を貫通するように形成されている。この円形孔65の孔径は、前記突起64が係入可能な径に形成されている。前記切り欠き66は、平板59の下端縁の一部を上方に半円状に切り欠いた形状に形成されている。この切り欠き66の開口幅は、前記突起64が係入可能な幅に形成されている。この実施の形態においては、この切り欠き66と前記円形孔65とによって、請求項3記載の発明でいう「突起と協働して係合部を構成する凹部」が構成されている。
これらの突起64と円形孔65の位置は、図11(A)に示すように、使用状態切換用レバー27が揺動許容位置に位置している状態で突起64が円形孔65に係入するように位置付けられている。また、突起64と切り欠き66の位置は、図11(B)に示すように、使用状態切換用レバー27が揺動規制位置に位置している状態で突起64が切り欠き66に係入するように位置付けられている。
すなわち、この実施の形態による係合部63は、使用状態切換用レバー27が揺動規制位置に揺動した状態と、使用状態切換用レバー27が揺動許容位置に揺動した状態とにおいて、突起64が凹部(円形孔65または切り欠き66)に係入するように形成されている。
使用状態切換用レバー27は、弾性を有するエンジニアリングプラスチックによって形成されているために、突起64が円形孔65や切り欠き66に出入りするときに、コ字状の開放部分がX方向に開くように弾性変形する。
次に、上述したように構成された第1〜第3のピンチローラ機構11〜13の動作を説明する。
カッティングプロッタ1に被切断媒体2を装填するにあたっては、先ず、操作用レバー51を図7に示す下降位置に押し下げた状態で、第1〜第3のピンチローラ機構11〜13を所定の位置に位置付ける。このとき、第1、第2のピンチローラ機構11,12は、被切断媒体2の両端部をピンチローラ36が押すように位置付けられる。被切断媒体2のX方向の中央部をピンチローラ36で押す必要がある場合は、第3のピンチローラ機構13をピンチローラ36が被切断媒体2の前記中央部を押すような位置に配置する。
第1〜第3のピンチローラ機構11〜13をX方向に移動させるためには、支持部材21を下部ガイドレール16に対してスライドさせるとともに、カム部材45を駆動軸46に対してスライドさせて行う。
第1〜第3のピンチローラ機構11〜13が所定の位置に配置された後、被切断媒体2の送り方向の先端部を駆動ローラ7の上に載せ、操作用レバー51を上昇位置に揺動させる。操作用レバー51が上昇位置に位置付けられることによって、図6に示すように、第1〜第3のピンチローラ機構11〜13の各カム部材45が一斉に退避位置に回される。第3のピンチローラ機構13のピンチローラ36を使用する場合は、予め使用状態切換用レバー27を揺動許容位置に揺動させておく。
このようにカム部材45が退避位置に回ることによって、第1〜第3のピンチローラ機構11〜13の各アーム33がそれぞれ引っ張りコイルばね30のばね力によって押圧方向に揺動し、各ピンチローラ36が被切断媒体2をそれぞれ駆動ローラ7に押し付ける。
被切断媒体2をカッティングプロッタ1から取外す場合は、操作用レバー51を図7に示すように下降位置に押し下げ、カム部材45を押圧位置に回す。カム部材45が押圧位置に回ることによって、引っ張りコイルばね30のばね力に抗してアーム33が退避方向に揺動し、第1〜第3のピンチローラ機構11〜13の各ピンチローラ36が一斉に駆動ローラ7から離反する。
このため、この実施の形態によるカッティグプロッタにおいては、第1〜第3のピンチローラ機構11〜13においてピンチローラ36の圧接、離反の切り換えを一斉に行うことができる。
被切断媒体2の厚みが相対的に薄く、成果物にピンチローラ36や駆動ローラ7の圧接痕が形成されてしまうような場合は、中央部に位置する第3のピンチローラ機構13のピンチローラ36を使用することなくカッティングを行うことが必要である。この実施の形態によるカッティングプロッタ1は、第3のピンチローラ機構13をカッティングプロッタ本体3から取外すことなく、このピンチローラ機構13のピンチローラ36を被切断媒体2の上方近傍に退避させておくことができる。このピンチローラ36が被切断媒体2の上方近傍に存在していると、被切断媒体2の中央部が撓んで上方に浮くことを防ぐことができるから、カッティングペンが不必要に被切断媒体2を切断してしまうことがない。
第3のピンチローラ機構13のピンチローラ36を使用しない場合は、先ず、図7に示すように、操作用レバー51を下降位置に揺動させてカム部材45を押圧位置に回し、この状態で使用状態切換用レバー27を揺動規制位置に揺動させる。次に、操作用レバー51を上昇位置に揺動させてカム部材45を退避位置に回す。このようにカム部材45が退避位置に回ると、第1、第2のピンチローラ機構11,12においてはピンチローラ36が被切断媒体2を駆動ローラ7に押し付ける。第3のピンチローラ機構13においては、図8に示すように、アーム33の揺動が使用状態切換用レバー27によって規制される。この結果、カム部材45が退避位置に位置しているにもかかわらず、ピンチローラ36は駆動ローラ7から離反した位置に保持される。このように、この実施の形態によるカッティングプロッタ1は、3個のピンチローラ36のうち、中央部に位置するピンチローラ36を使用する運転形態と、このピンチローラ36を使用しない運転形態とを切り換えることが可能なものである。
両側に位置する第1、第2のピンチローラ機構11,12は、中央部に位置する第3のピンチローラ機構13と同じ部品を用いて構成することができる。このため、これらのピンチローラ機構11〜13の各部品を製作する金型は、部品毎に1種類でよいから、製造コストを低く抑えることができる。
両側に位置する第1、第2のピンチローラ機構11,12は、使用状態切換用レバー27を必要としないものである。このため、第1、第2のピンチローラ機構11,12に使用状態切換用レバー27を取付けないことによって、部品数と組立工数とが低減されてより一層製造コストを低減することができる。
したがって、この実施の形態によれば、複数のピンチローラ36の圧接、離反の切り換えを一斉に行うことができるとともに、製造コストを低く抑えながら、被切断媒体2(シート状媒体)の幅方向の中央部に位置するピンチローラ36の使用、不使用を個別に切り換えることができるピンチローラ機構およびカッティングプロッタ1を提供することができる。
この実施の形態による使用状態切換用レバー27は、支持部材21におけるピンチローラ36とは反対側の端部に揺動軸線がピンチローラ36の軸線と平行になるように揺動自在に支持されている。また、この使用状態切換用レバー27は、ピンチローラ36とは反対側に突出する摘み部55を備えている。
このため、この実施の形態によれば、使用者が前記摘み部55を指に掛けて使用状態切換用レバー27を操作することができるから、ピンチローラ36の使用、不使用を簡単に切換えることが可能なピンチローラ機構を提供することができる。
この実施の形態による使用状態切換用レバー27は、支持部材21の端部を揺動軸線の両端側と、ピンチローラ36とは反対側とから囲む断面コ字状に形成されている。前記支持部材21の側壁23,24には、前記揺動軸線と平行な方向に突出する突起64が形成されている。使用状態切換用レバー27の側壁56,57には、前記突起64が係入するとともに前記突起64と協働して係合部63を構成する円形孔65および切り欠き66が形成されている。以下においては、円形孔65と切り欠き66とを総じて単に凹部という。前記係合部63は、使用状態切換用レバー27が揺動規制位置に揺動した状態と、使用状態切換用レバー27が揺動許容位置に揺動した状態とにおいて、前記突起64が前記凹部に係入するように形成されている。
前記突起64が前記凹部に係入することによって、使用状態切換用レバー27の揺動が規制されるから、使用状態切換用レバー27が例えば重力や振動などで不必要に揺動することを防ぐことができる。
前記突起64が前記凹部に係入している状態で使用状態切換用レバー27を支持部材21に対して揺動させると、前記突起64が前記凹部の開口縁に乗り上げることによって、断面コ字状に形成されている使用状態切換用レバー27が弾性変形して僅かに開く。そして、前記突起64が前記凹部の開口縁を越えて使用状態切換用レバー27の平板59に添接する状態で使用状態切換用レバー27が揺動し、しかる後に前記突起64が他の凹部に係入する。
このため、使用状態切換用レバー27を揺動させて位置を変えるにあたって節度をもたせることができる。この結果、使用状態切換用レバー27が揺動規制位置または揺動許容位置に移動したことを、使用者が指先の感覚に基づいて知ることができる。したがって、この実施の形態によれば、使用状態切換用レバー27が視認し難い後側下部に設けられているにもかかわらず、指先の感覚を頼りに使用状態切換用レバー27を操作できるから、操作性が高いピンチローラ機構を提供することができる。
この実施の形態によるカム部材45は、駆動軸46にこの駆動軸46の長手方向へ移動可能に連結されている。このため、この実施の形態によれば、第1〜第3のピンチローラ機構11〜13を前記駆動軸46に対して軸方向に移動させることができるから、ピンチローラ36を設置する位置の自由度が高いピンチローラ機構を提供することができる。
上述した実施の形態で示した使用状態切換用レバー27は、断面コ字状に形成され、摘み部55は、断面U字状に形成されている。しかし、これらの部材の断面形状は、この実施の形態に示す形状に限定されることはない。使用状態切換用レバー27は、前方に向かって解放する断面U字状に形成することができる。摘み部55は、前方に向かって解放する断面コ字状に形成することができる。
上述した実施の形態に示すカッティングプロッタ1は、第1〜第3のピンチローラ機構11〜13を備えている。しかし、ピンチローラ機構の数は、少なくとも3組以上であれば、適宜変更することができる。
上述した実施の形態においては、係合部63の突起64が支持部材21に設けられ、凹部(円形孔65と切り欠き66)が使用状態切換用レバー27に設けられている。しかし、突起64を使用状態切換用レバー27に設け、凹部を支持部材21に設けたとしても、この実施の形態を採るときと同等の効果が得られる。
上述した実施の形態においては、本発明をカッティングプロッタ1に適用する例を示した。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはない。すなわち、本発明は、シート状の用紙にペンで図形や文字を描くためのペンプロッタにも適用することができる。
1…カッティングプロッタ、2…被切断媒体(シート状媒体)、5…ガイドフレーム部(レール部材)、7…駆動ローラ、8…ペンブロック、11…第1のピンチローラ機構、12…第2のピンチローラ機構、13…第3のピンチローラ機構、21…支持部材、27…使用状態切換用レバー、30…引っ張りコイルばね(ばね部材)、33…アーム、36…ピンチローラ、45…カム部材、46…駆動軸、51…操作用レバー、54…レバー本体部、55…摘み部、59…平板、60…枠体、63…係合部、64…突起、65…円形孔、66…切り欠き、d,d1…隙間。

Claims (5)

  1. シート状媒体を回転式駆動ローラに押し付けるためのピンチローラが一端部に回転自在に設けられたアームと、
    前記アームの中間部を支点としてこのアームを前記ピンチローラが前記駆動ローラに接近する押圧方向および前記ピンチローラが前記駆動ローラから離間する退避方向へ揺動自在に支持する支持部材と、
    前記アームを前記押圧方向に付勢するばね部材と、
    前記アームの他端部と前記支持部材との間に回動軸線が前記ピンチローラの軸線と平行になるように回動可能に挿入されたカム部材と、
    前記カム部材の回動中心部を貫通しかつ前記カム部材に一体に回動するように連結されて前記回動軸線に沿って少なくとも前記シート状媒体の両端部近傍まで延びる駆動軸と、
    前記駆動軸に取付けられた操作用レバーと、
    前記支持部材に揺動自在に支持され、前記ばね部材のばね力により前記押圧方向へ揺動するアームの揺動を選択的に規制する使用状態切換用レバーとを備え、
    前記カム部材は、前記ピンチローラと前記駆動ローラとの間に前記シート状媒体を挿入可能な隙間が形成されるように前記アームを前記退避方向に押す押圧位置と、前記アームを押す押圧状態が解消される退避位置との間で回動するものであり、
    前記使用状態切換用レバーは、前記隙間が確保されるように前記アームの押圧方向への揺動を規制する揺動規制位置と、前記規制が解除される揺動許容位置との間で揺動するものであることを特徴とするピンチローラ機構。
  2. 請求項1記載のピンチローラ機構において、前記使用状態切換用レバーは、前記支持部材におけるピンチローラとは反対側の端部に揺動軸線が前記ピンチローラの軸線と平行になるように揺動自在に支持されているとともに、前記ピンチローラとは反対側に突出する摘み部を備えていることを特徴とするピンチローラ機構。
  3. 請求項2記載のピンチローラ機構において、前記使用状態切換用レバーは、前記支持部材の端部を前記揺動軸線の両端側と、ピンチローラとは反対側とから囲む断面コ字状または断面U字状に形成され、
    この使用状態切換用レバーの互いに対向する2側部と、これらの2側部と対向する前記支持部材の側部とのうちいずれか一方には、前記揺動軸線と平行な方向に突出する突起が形成され、他方には、前記突起が係入するとともに前記突起と協働して係合部を構成する凹部が形成され、
    前記係合部は、前記使用状態切換用レバーが前記揺動規制位置に揺動した状態と、前記使用状態切換用レバーが前記揺動許容位置に揺動した状態とにおいて、前記突起が凹部に係入するように形成されていることを特徴とするピンチローラ機構。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載のピンチローラ機構において、前記カム部材は、前記駆動軸に駆動軸の長手方向へ移動可能に連結されていることを特徴とするピンチローラ機構。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちいずれか一つに記載のピンチローラ機構が取付けられたレール部材と、
    前記レール部材に移動可能に設けられたペンブロックとを備え、
    前記レール部材には、少なくとも3組の前記ピンチローラ機構が取付けられ、
    これらのピンチローラ機構の前記カム部材は、1本の駆動軸が貫通し、
    これらのピンチローラ機構のうち、前記レール部材の長手方向の両側に位置するピンチローラ機構は、前記使用状態切換用レバーが取外されているものであることを特徴とするプロッタ。
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