JP4583679B2 - サーマルプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルヘッドの発熱体とプラテンローラとの間に感熱式の用紙を挟み、プラテンローラを回転させることにより用紙を搬送しながら該用紙に印字を行うサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のサーマルプリンタは、様々な厚さの用紙にもフレキシブルに対応可能なように、サーマルヘッドをプラテンローラに対して接離可能な揺動式とするとともに、バネによってサーマルヘッドをプラテンローラ側に付勢し、用紙の無い状態では発熱体が常にプラテンローラに圧接する構成となっているものが多い。
このようなサーマルプリンタにあっては、用紙の厚さが異なると、発色感度の変化に伴って画像の濃淡に変調が生じる場合があるが、この変調は、プラテンローラに対する発熱体の位置を、プラテンローラの接線方向に移動させることによって是正することができることが判っている。したがって、発熱体がプラテンローラに対して用紙の厚さに応じた適正な位置に圧接するように、発熱体の位置調整が可能なものが提供されている。
【0003】
このように発熱体の位置調整を可能にしたものとしては、特開平9−131945号公報に開示されている。同公報によれば、サーマルヘッドの後端部にねじ込まれて先端が固定部材(アーム支持軸)に当接するネジを回転させると、サーマルヘッドが揺動し、これによってプラテンローラに対する発熱体の接線方向の位置を調整することができるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、サーマルヘッドの発熱体にあっては、プラテンローラに対する接触面の長手方向の圧力分布が、片側に偏ることなく均一であることが望ましく、したがって、発熱体をプラテンローラに均一に圧接させるための調芯機構が設けられているものがある。調芯機構は、サーマルヘッドを用紙の搬送方向の左右方向に傾斜可能に支持し、サーマルヘッドの揺動端における左右方向の中央部に設けられた調芯面を、発熱体がプラテンローラに圧接する方向に押す構成が挙げられる。このような調芯機構を上記公報に記載のサーマルプリンタに適用することは、サーマルヘッドの揺動端に発熱体の位置調整用のネジが装着されているため不可能である。すなわち、ネジの回転によってサーマルヘッドは揺動するものの、その揺動は発熱体の位置調整のみに働き、サーマルヘッドはネジによって左右方向への傾斜は拘束されているので、発熱体の調芯はできないのである。したがって、調芯機構を設けるとするならば別の手段を講じなければならず、装置の複雑化や部品点数の増加といった問題を招くことが想定される。
【0005】
よって本発明は、プラテンローラに対する発熱体の位置調整と発熱体の調芯とを簡素な構成で実現することができるサーマルプリンタを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、用紙の搬送方向に直交する幅方向に延びる発熱体を有するサーマルヘッドがヘッドホルダに固定されてなるサーマルヘッドユニットと、発熱体に対向配置され、給紙される用紙を発熱体との間に挟むプラテンローラと、ヘッドホルダの幅方向の両端に、該幅方向に突出するよう形成され、サーマルヘッドユニットを幅方向を軸線としてフレームに対し揺動自在に支持する一対の揺動軸部と、これら揺動軸部の、搬送方向および幅方向に直交する方向への個々の移動を許容してサーマルヘッドユニットをプラテンローラの軸方向に対して傾斜可能に支持する軸受部と、サーマルヘッドユニットをプラテンローラの軸心に近付く方向に付勢して発熱体をプラテンローラに対し圧接させる付勢部材と、サーマルヘッドユニットの揺動端における幅方向の中央に設けられた調芯と、この調芯に付勢部材の作用によって圧接し、かつ作動することによってサーマルヘッドユニットを一対の揺動軸部を支点として揺動させてプラテンローラに対する発熱体の圧接位置を接線方向に可変とするヘッド調整部材とを有することを特徴としている。
【0007】
本発明のサーマルプリンタによれば、サーマルヘッドユニットは揺動軸部を支点として揺動するとともに、揺動軸部ごとプラテンローラの軸方向である左右方向に傾斜可能である。そして、サーマルヘッドユニットは、付勢部材によってプラテンローラ側に付勢されることにより、用紙の無い状態で発熱体がプラテンローラに圧接するとともに、調芯がヘッド調整部材に圧接する。この状態で、ヘッド調整部材を作動させると、調芯を力点、揺動軸部を支点としてサーマルヘッドユニットは揺動し、作用点となる発熱体は、プラテンローラの接線方向に移動する。調芯は、サーマルヘッドユニットの幅方向の中央に位置しているので、この調芯がヘッド調整部材に圧接するサーマルヘッドユニットは、傾斜状態が平衡が保たれる。このため、プラテンローラに圧接する発熱体の長手方向の圧力分布は片側に偏ることなく均一となり、発熱体は均一な圧力でプラテンローラに圧接する。
【0008】
上記のように、本発明では、調芯に作用するヘッド調整部材が、プラテンローラに対する発熱体の圧接位置の接線方向の位置調整と、発熱体をプラテンローラに均一な圧力で圧接させる調芯の2つの機能を兼ねている。したがって、これら2つの機能を搭載する上で構成が簡素となり、部品点数の増加も抑えられる。
【0009】
本発明では、ヘッド調整部材は手で直接操作可能であり、かつ、その作動範囲内における調整位置を段階的に選択可能であることを好ましい形態としている。
この形態により、専用の工具等を用いずにヘッド調整部材を容易に操作することができる。また、調整位置を段階的に選択することができるので、微妙な操作を強いられることなく発熱体の位置調整を的確に行うことができ、調整時間の短縮化が図られる。
【0010】
また、本発明では、ヘッド調整部材が用紙の給紙側に設けられる用紙収納スペースから操作可能な位置に配されていることを好ましい形態としている。この形態によれば、ヘッド調整部材を操作するための専用のスペースを設ける必要がなく、また、ヘッド調整部材を操作し易いといった利点がある。
【0011】
本発明に係るヘッド調整部材は、調芯を介してサーマルヘッドユニットを揺動させる作動要素であればいかなる形式のものでも採用できるが、例えば、周面が調芯に当接し、回転することによりサーマルヘッドユニットを揺動させるカムが好適に用いられる。カムを採用した場合、上記の調整位置を段階的に選択することができる機構としては、例えば、カムに係合部を形成し、カムを支持する固定側の部材にカムの係合部が係合する複数の被係合部を設け、カムを回転させて係合部を1つの被係合部に係合させる形式が挙げられる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は一実施形態に係るサーマルプリンタの前側斜視図、図2は同プリンタの縦断面図である。このサーマルプリンタは、図2に示すように、後側(図2で右側)のガイド10から供給された感熱式の用紙Sを、サーマルヘッド21の発熱体22と、パネル30に保持されたプラテンローラ31との間に挟み、プラテンローラ31が図2で反時計回りに回転することにより、用紙Sを図2の左側である前側に搬送しながら、通電される発熱体22によって用紙Sに印字を行う。印字された用紙Sは排出口42から前方に排出され、排出口42において切断される。
【0013】
図1の符号40はカッターユニット、50はギヤカバー、60はパネル30の前面に固定されたブレードカバーであり、これら部品を取り外した状態を図3に示す。また、図4は、パネル30、カッターユニット40およびギヤカバー50を除いた分解斜視図である。図1〜図4で符号70はフレームである。このフレーム70は、図4に示すように、上下の背板部71,72と左右一対の側板部73,74とからなる平面視略コ字状である。前記ガイド10は、フレーム70の下部の後側に設けられている。図2に示すように、ガイド10は前上がりに傾斜しており、その後端部に用紙Sの供給口11が開口している。フレーム70の後側には、図示せぬケースによって用紙ロールが収納される用紙収納スペース75が設けられている。図2および図5に示すように、フレーム70の上下の背板部71,72の間には、用紙収納スペース75からガイド10の供給口11に用紙Sを通過させる開口76が設けられている。
【0014】
パネル30は、フレーム70の下端前部に、上側が傾倒するようにヒンジ結合されている。図2に示すように、パネル30の回転端部である上端の内側には、プラテンホルダ32を介して、左右方向に延びるプラテンローラ31が回転自在に支持されている。このプラテンローラ31は、パネル30が図2に示すように閉じられると、軸端に設けられたブッシュがフレーム70の各側板部73,74に形成された軸受溝77(図4参照)に嵌まり込み、プラテンローラ31がフレーム70に対して回転自在の状態で位置決めされる。パネル30の開閉は、図1等に示すレバー33によって行うようになっている。
【0015】
図4に示すように、サーマルヘッド21は、ヘッドホルダ23の下側にネジ24で固定されており、サーマルヘッド21、発熱体22およびヘッドホルダ23が一体となってサーマルヘッドユニット20が構成されている。ヘッドホルダ23の前部両端には、側方に突出する軸片(揺動軸部)25がそれぞれ形成されており、これら軸片25が、フレーム70の軸受溝77の上方に形成された縦長の軸受孔(軸受部)78に挿入されている。軸受孔78は、軸片25の上下方向の移動を許容するものの、前後方向への移動は規制する寸法となっている。したがって、サーマルヘッドユニット20は、前後方向への移動を規制された状態で、側方に延びる軸片25を支点に揺動自在であり、かつ、左右に傾斜可能となっている。
【0016】
図2に示すように、サーマルヘッドユニット20は、フレーム70に固定されるスプリングホルダ80に装着された圧縮状態の複数のコイルスプリング(付勢部材)81により下方(プラテンローラ31の軸心に近付く方向)に付勢され、これにより、サーマルヘッド21の発熱体22はプラテンローラ31に適正圧力で圧接させられる。図4に示すように、スプリングホルダ80の後端中央にはスリット82が形成されており、また、前端下部には左右一対の保持片83が形成されている。スプリングホルダ80は、スリット82がフレーム70の上側背板部71の中央から突出する位置決め片71aに掛止され、各保持片83が軸受孔78間に架け渡されるロッド84により押さえ付けられた状態で、コイルスプリング81により保持されている。プラテンローラ31は、パネル30が閉じられるとサーマルヘッド21の発熱体22に圧接し、その状態で、ヘッドホルダ23の左右の軸片25は軸受孔78内で浮いた状態となる。したがって、パネル30を開けると、プラテンローラ31は発熱体22から離脱するのでサーマルヘッドユニット20はコイルスプリング81の力で下方に移動するが、各軸片25が軸受孔78の下端縁に当接することにより、サーマルヘッドユニット20の位置はそこで規制される。
【0017】
図3に示すように、プラテンローラ31の左側の側板部73から突出する軸端には、従動ギヤ51が固定されている。一方、左側の側板部73の内側には、プラテンローラ31を駆動するモータ90が固定されている。このモータ90の駆動軸は側板部73を貫通しており、その突出端にはピニオン91が固定されている。そして、ピニオン91と従動ギヤ51とは、側板部73に支持された減速ギヤ52,53を介して連結されており、モータ90が駆動すると、その回転が減速ギヤ52,53を経て従動ギヤ51に伝わり、プラテンローラ31が正逆いずれの方向にも回転するようになっている。プラテンローラ31が正転(図2で反時計回り)すると、プラテンローラ31と発熱体22との間に挟まれた用紙Sが摩擦作用で前方に搬送される。
【0018】
図2に示すように、前記カッターユニット40とパネル30との間が用紙Sの排出口42となっており、カッターユニット40内には、排出口42に対して進退する図示せぬ可動ブレードが設けられている。カッターユニット40内には、可動ブレードを往復動させ、通常は可動ブレードをカッターユニット40内に収納する図示せぬ駆動機構が装備されている。一方、パネル30の前面には、可動ブレードと協働して用紙Sを切断する固定ブレード61が固定されている。可動ブレードが排出口42に進出すると固定ブレード61に交叉し、これによって用紙Sが切断される。固定ブレード61は、不用意に触ることができないように、前記ブレードカバー60で覆われている。なお、図1および図2に示すように、カッターユニット40の前面には、用紙Sを手でめくって切断することができるカッター41が固定されている。
【0019】
さて、図4に示すように、サーマルヘッドユニット20を構成するヘッドホルダ23の揺動端である後端には、幅方向全長にわたって、上方に立ち上がる調芯片27が形成されている。ヘッドホルダ23の後部中央には、調芯片27に達する矩形状の透孔23aが形成されており、調芯片27の中央下端には、透孔23aに通じる台形状の切欠き27aが形成されている。この切欠き27aを形成する水平な上端縁が、発熱体22をプラテンローラ31に均一な圧力で圧接させるための調芯面(調芯部)28とされている。
【0020】
また、図4に示すように、フレーム70の上側背板部71の下端部であってその幅方向中央の前面側には、前後方向に延びるカム軸100を介して偏心カム101(ヘッド調整部材)が回転自在に装着されている。この偏心カム101は、図6および図7に示すように、円盤状のカム本体102と、カム本体102の周面からカム本体102の径方向に沿って延びる弾性変形可能なレバー部103とを備えており、カム軸100は、カム本体102に対し偏心して貫通している。
レバー部103の先端には、後側に突出するフック104が形成されている。
【0021】
一方、フレーム70の上側背板部71の下端部には、偏心カム101のフック104が嵌まり込んで係合する溝79が、等間隔をおいて弧状に配列されている。溝79に係合するフック104の先端は溝79から突出し、フック104の突出端を前方に押してレバーを弾性変形させ、溝79に対するフック104の係合を解除すると、偏心カム101を回転させることができ、さらに別の溝79にフック104を係合させることができる。この偏心カム101は、後側の用紙収納スペース75から手で操作することができる。
【0022】
図2に示すように、偏心カム101のカム本体102の周面には、コイルスプリング81の作用により、サーマルヘッドユニット20のヘッドホルダ23の調芯面28が圧接している。よって、偏心カム101を回転させると、カム本体102の周面が調芯面28に摺接することにより、調芯面28を力点、軸片25を支点としてサーマルヘッドユニット20は揺動し、これに追従して、作用点となる発熱体22は、プラテンローラ31の接線方向に移動する。この場合、図4に示すように、前から見て最も右側の溝79にフック104が係合した状態では、図8(a)に示すように、カム軸100と調芯面28に当接するカム本体102の周面との間の厚さ(径方向の距離)が最も大きくなってサーマルヘッドユニット20の後端が最も浮いた状態になる。また、前から見て最も左側の溝79にフック104が係合した状態では、図8(b)に示すように、カム軸100と調芯面28に当接するカム本体102の周面との間の厚さが最も小さくなってサーマルヘッドユニット20の後端が最も下に位置する。
【0023】
このように、偏心カム101を回転させるとサーマルヘッドユニット20は揺動し、フック104をいずれかの溝79に係合させることにより、サーマルヘッドユニット20の位置が決められる。そして、この場合、サーマルヘッドユニット20の揺動軸部である軸片25は、プラテンローラ31と発熱体22との接触位置より図8において上方に配されているので、図8(a)に示すように、後端が浮上する矢印A方向にサーマルヘッドユニット20が揺動すると、発熱体22は後方に移動する。また、図8(b)に示すように、後端が下降する矢印B方向にサーマルヘッドユニット20が揺動すると、発熱体22は前方に移動する。このように移動させることができる発熱体22の位置は、偏心カム101のフック104をいずれかの溝79に係合させることにより、段階的に選択可能となっている。
【0024】
以上が本実施形態のサーマルプリンタの構成であり、このサーマルプリンタによれば、用紙収納スペース75に手を差し入れ、指により偏心カム101のレバー部103を操作して偏心カム101を回転させることにより、プラテンローラ31に対する発熱体22の圧接位置を前後方向(接線方向)に調整することができる。具体的には、発熱体22の前部をプラテンローラ31に圧接させたい場合には、操作者から見てレバー部103を右側(前から見て左側)に動かし、偏心カム101を回転させる。すると、図8(a)に示す矢印A方向にサーマルヘッドユニット20が揺動し、発熱体22は矢印A’で示す後方に移動する。したがって、発熱体22の前部がプラテンローラ31に圧接する。逆に、発熱体22の後部をプラテンローラ31に圧接させたい場合には、操作者から見てレバー部103を左側(前から見て右側)に動かし、偏心カム101を回転させる。すると、図8(b)に示す矢印B方向にサーマルヘッドユニット20が揺動し、発熱体22は矢印B’で示す前方に移動する。したがって、発熱体22の後部がプラテンローラ31に圧接する。
【0025】
上記の偏心カム101による発熱体22の位置調整機構によれば、偏心カム101は手で直接操作可能であるから、専用の工具等を用いずに容易に操作することができる。また、フック104をいずれかの溝79に係合させて偏心カム101の位置を固定するので、微妙な操作を強いられることなく発熱体22の位置調整を的確に行うことができ、よって調整時間の短縮化が図られる。また、用紙収納スペース75から偏心カム101を操作するので、偏心カム101を操作するための専用のスペースを設ける必要がなく、しかも偏心カム101は操作し易い。
【0026】
本実施形態では、サーマルヘッドユニット20に設けられた調芯面28は、サーマルヘッドユニット20の幅方向の中央に位置しており、したがって、この調芯面28が偏心カム101に圧接するサーマルヘッドユニット20は、傾斜状態の平衡が保たれる。このため、プラテンローラ31に圧接する発熱体22の長手方向の圧力分布は片側に偏ることなく均一となり、発熱体22は均一な圧力でプラテンローラ31に圧接する。
【0027】
上記のように、本実施形態では、調芯面28に作用する偏心カム101が、プラテンローラ31に対する発熱体22の接線方向の位置調整と、発熱体22をプラテンローラ31に均一な圧力で圧接させる調芯の2つの機能を兼ねている。したがって、これら2つの機能を搭載する上で構成が簡素となり、部品点数の増加も抑えられる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、調芯に作用するヘッド調整部材が、プラテンローラに対する発熱体の圧接位置の接線方向の位置調整と、発熱体をプラテンローラに均一な圧力で圧接させる調芯の2つの機能を兼ねるので、これら2つの機能を搭載する上で構成が簡素となり、部品点数の増加も抑えられるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタの前側斜視図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタの縦断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタの部品を一部外した状態の前側斜視図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタの分解斜視図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係るサーマルプリンタの後側斜視図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係る偏心カムの斜視図である。
【図7】 本発明の一実施形態に係る偏心カムの正面図である。
【図8】 (a),(b)はそれぞれ本発明の一実施形態に係る偏心カムの作用を示す側面図である。
【符号の説明】
20…サーマルヘッドユニット
21…サーマルヘッド
22…発熱体
23…ヘッドホルダ
25…軸片(揺動軸部)
28…調芯面(調芯部)
31…プラテンローラ
75…用紙収納スペース
78…軸受孔(軸受部)
81…コイルスプリング(付勢部材)
101…偏心カム(ヘッド調整部材)
S…用紙

Claims (4)

  1. 用紙の搬送方向に直交する幅方向に延びる発熱体を有するサーマルヘッドがヘッドホルダに固定されてなるサーマルヘッドユニットと、
    前記発熱体に対向配置され、給紙される用紙を前記発熱体との間に挟むプラテンローラと、
    前記ヘッドホルダの前記幅方向の両端に、該幅方向に突出するよう形成され、前記サーマルヘッドユニットを幅方向を軸線としてフレームに対し揺動自在に支持する一対の揺動軸部と、
    これら揺動軸部の、前記搬送方向および前記幅方向に直交する方向への個々の移動を許容して前記サーマルヘッドユニットを前記プラテンローラの軸方向に対して傾斜可能に支持する軸受部と、
    前記サーマルヘッドユニットを前記プラテンローラの軸心に近付く方向に付勢して前記発熱体を前記プラテンローラに対し圧接させる付勢部材と、
    前記サーマルヘッドユニットの揺動端における幅方向の中央に設けられた調芯と、
    この調芯に前記付勢部材の作用によって圧接し、かつ作動することによって前記サーマルヘッドユニットを前記一対の揺動軸部を支点として揺動させて前記プラテンローラに対する前記発熱体の圧接位置を接線方向に可変とするヘッド調整部材と
    を有することを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 前記ヘッド調整部材は手で直接操作可能であり、かつ、その作動範囲内における調整位置を段階的に選択可能であることを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 前記ヘッド調整部材は、前記用紙の給紙側に設けられる用紙収納スペースから操作可能な位置に配されていることを特徴とする請求項1または2に記載のサーマルプリンタ。
  4. 前記ヘッド調整部材は、周面が前記調芯に当接し、回転することにより前記サーマルヘッドユニットを揺動させるカムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のサーマルプリンタ。
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