JP2014108274A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯機に用いられるクラッチ機構4の高さ寸法を小型化して洗濯兼脱水槽の容積効率を向上させるとともに、洗濯運転及び脱水運転を切り替えるためのクラッチスライダの移動をスムーズに行う。
【解決手段】洗濯軸6及び脱水軸7の間に介在して設けられたクラッチ機構4が、洗濯軸6に直交する径方向に移動可能に設けられ、脱水軸7に洗濯軸6の動力を伝達する伝達位置P及び脱水軸7に洗濯軸6の動力を伝達しない解除位置Qの間を移動するクラッチスライダ41と、クラッチスライダ41を伝達位置Pから解除位置Qに移動させる際、又は解除位置Qから伝達位置Pに移動させる際にクラッチスライダ41の位相を所定位置に合わせる位相合わせ機構10とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、洗濯機に関し、特に洗濯機のクラッチ機構に関するものである。
従来の洗濯機としては、例えば特許文献1に示すように、モータのロータに接続されて攪拌翼を回転させる洗濯軸と、洗濯兼脱水槽に連結された脱水軸と、脱水軸の下端部外周に上下移動自在に嵌挿され、下降位置にて脱水軸にロータの動力を伝達し、上昇位置にて脱水軸をロータの動力から切離させるクラッチ可動部材を有するクラッチ機構とを備えたものがある。
しかしながら、クラッチ可動部材を上下移動させる構成では、下降位置においてクラッチ可動部材と噛み合うロータ側ボス部を軸方向に沿って形成する必要があり、また、上昇位置において洗濯兼脱水槽を固定して共回りを防止するための固定側ボス部を軸方向に沿って形成する必要があり、その他、クラッチ可動部材を駆動するための部品等も上下方向に配置する必要がある。このため、軸方向にデットスペースが存在してしまい、洗濯兼脱水槽の容積を減少させてしまい、洗濯機全体における洗濯兼脱水槽の容積効率が悪いという問題がある。
特開2000−271387号公報
上記の問題を解決すべく、本願発明者は、クラッチ可動部材を上下移動させて洗濯運転と脱水運転とを切り替えるのではなく、クラッチ可動部材を径方向に移動させて洗濯運転と脱水運転とを切り替えるクラッチ機構を有する洗濯機の開発を進めている。
ところが、通常洗濯機に用いられるモータは位置検知手段を有さないため、モータの回転軸が任意の位置で停止する。このため、脱水運転と洗濯運転と切り替える場合に、ロータの動力を脱水軸に伝達するためのロータ側ボス部とスライド可動部材との周方向の位置決め、又は洗濯兼脱水槽を固定するための固定側ボス部とスライド可動部材との周方向の位置決めが容易では無く、確実に切り替えることが難しい。
そこで本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、洗濯機に用いられるクラッチ機構の高さ寸法を小型化して洗濯兼脱水槽の容積効率を向上させるとともに、洗濯運転及び脱水運転を切り替えるためのクラッチ可動部材の移動をスムーズに行うことを所期課題とするものである。
すなわち本発明に係る洗濯機は、モータのロータに接続されて攪拌翼を回転させる回転駆動軸と、前記攪拌翼が内部に設けられた脱水槽を回転させるものであり、前記回転駆動軸と同軸上に設けられた中空の脱水軸と、前記回転駆動軸及び前記脱水軸の間に介在して設けられたクラッチ機構とを具備し、前記クラッチ機構が、前記回転駆動軸に直交する径方向に移動可能に設けられ、前記脱水軸に前記回転駆動軸の動力を伝達する伝達位置及び前記脱水軸に前記回転駆動軸の動力を伝達しない解除位置の間を移動するクラッチスライダと、前記クラッチスライダを前記伝達位置から前記解除位置に移動させる際、又は前記解除位置から前記伝達位置に移動させる際に前記クラッチスライダの位相を所定位置に合わせる位相合わせ機構とを有することを特徴とする。
このようなものであれば、クラッチスライダが回転駆動軸に直交する径方向に沿って、脱水軸に回転駆動軸の動力を伝達する伝達位置と、脱水軸に回転駆動軸の動力を伝達しない解除位置との間を移動するので、クラッチ機構の高さ寸法を小型化することができ、洗濯兼脱水槽の容積効率を向上させることができる。また、位相合わせ機構によって、クラッチスライダを伝達位置から解除位置に移動させる際、又は解除位置から伝達位置に移動させる際にクラッチスライダの位相を所定位置に合わせるので、洗濯運転及び脱水運転を切り替えるためのクラッチスライダの移動をスムーズに行うことができ、各運転に確実に切り替えることができる。
なお、位相合わせ機構が無い場合には、クラッチスライダ、後述する固定側係合凹部を有する固定側ボス部材又は後述するモータ側係合凹部を有するモータ側ボス部材に誘い込みの面取りを大きく取らなければならず、クラッチ機構が径方向に大型化してしまう、或いは、1回の切り替え動作では切り替えがうまくいかず、何回か切り替え動作を繰り返さなければならないといった不具合が生じてしまう。
前記クラッチスライダが、平面カムによって前記伝達位置及び前記解除位置の間で移動するものであることが望ましい。このように、平面カムによる回転駆動軸に垂直な方向における動作によって、クラッチスライダを移動させる構成とすることで、クラッチ機構を薄型にすることができる。
特に、複数のクラッチスライダを有する場合において、複数のクラッチスライダが互いに同期していない場合には、伝達位置にあるクラッチスライダと解除位置にあるクラッチスライダとの両者が混在し、動作不良、破損等が生じる可能性がある。このため、前記クラッチスライダが、前記回転駆動軸周りに複数設けられている場合には、前記平面カムが、前記複数のクラッチスライダを前記伝達位置及び前記解除位置の間で同期移動させるものであることが望ましい。これならば、伝達位置にあるクラッチスライダと解除位置にあるクラッチスライダとの両者が混在することによる動作不良、破損等の問題が発生しない。
位相合わせ機構の具体的な実施の態様としては、前記位相合わせ機構が、前記クラッチスライダを前記伝達位置及び前記解除位置の間で案内する案内溝が形成されたクラッチベースの周方向に設けられた被案内部と、前記クラッチベースに対して進退移動して、前記被案内部に接触することにより、前記クラッチベースを回転させて前記クラッチスライダの位相を所定位置に合わせる位相合わせ部材とからなることが望ましい。これならば、クラッチベースを回転させることによって、クラッチスライダの位相を合わせることができるので、クラッチスライダが複数設けられた場合に、位相合わせが容易となる。
位相合わせ部材の進退移動方向が、前記クラッチベースの回転中心からオフセットしていない構成では、位相合わせ部材の先端部がクラッチベースの例えば被案内部に当接したときにクラッチベースを回転させる方向に力が作用しない場合があり、位相合わせ部材がそれ以上進むことができず運転切り替えに失敗し、クラッチベースの位相をずらしてから運転切り替えをリトライする必要がある。この問題を解決するためには、前記位相合わせ部材の進退移動方向が、前記クラッチベースの回転中心からオフセットしていることが望ましい。
位相合わせ部材の移動量を最小限にとどめつつ、クラッチスライダの位相を合わせるためには、前記位相合わせ部材の先端形状が、前記クラッチベースの回転中心に近い側より遠い側が短い辺である概略鋭角形状であることが望ましい。
洗濯機内部において回転しないように固定されるとともに、前記クラッチ機構の径方向外側に設けられて、前記解除位置にあるクラッチスライダに係合する固定側係合凹部を有する固定側ボス部材を備え、前記位相合わせ機構が、前記クラッチスライダを前記伝達位置から前記解除位置に移動させる際に、前記クラッチスライダの位相を前記固定側係合凹部の位相に合わせるものであることが望ましい。これならば、解除位置において、脱水軸を固定側ボス部材に固定させることができ、洗濯運転時に洗濯兼脱水槽が回転してしまうことを防止することができる。
前記固定側係合凹部の数が、前記クラッチスライダの数の整数倍であることが望ましい。これならば、クラッチスライダの位相を固定側係合凹部の位相に合わせる際に、クラッチスライダの移動量(クラッチベースの移動量)を小さくすることができる。
前記平面カムが、クラッチレバーにより駆動されることによって、前記回転駆動軸を回転中心として回転するものであり、前記クラッチレバーが当接して力を作用する複数の当接部を有しており、前記複数の当接部の数が、前記固定側係合凹部の数と同じであることが望ましい。前記位相合わせ機構によりクラッチスライダの位相と固定側係合凹部の位相とがあった時点で、平面カムの当接部とクラッチレバーとの位置関係が常に同じとなり、クラッチレバーにより平面カムを回転させて、クラッチスライダを解除位置に移動させると、クラッチスライダを確実に固定側係合凹部に係合させることができる。
前記クラッチスライダの伝達位置が径方向内側であり、前記クラッチスライダの解除位置が径方向外側であることが望ましい。
前記モータのロータに設けられたモータ側ボス部材に前記伝達位置にあるクラッチスライダに係合するモータ側係合凹部が設けられており、前記モータ側係合凹部の数が、前記クラッチスライダの数の整数倍であることが望ましい。これならば、クラッチスライダの位相をモータ側係合凹部の位相に合わせる際に、クラッチスライダの移動量(クラッチベースの移動量)を小さくすることができる。
このように構成した本発明によれば、洗濯機に用いられるクラッチ機構の高さ寸法を小型化して洗濯兼脱水槽の容積効率を向上させるとともに、洗濯運転及び脱水運転を切り替えるためのクラッチスライダの移動をスムーズに行うことができる。
本発明の一実施形態に係る洗濯機の要部の断面図。 同実施形態の洗濯機の分解断面図。 同実施形態のクラッチ機構の上側から見た分解斜視図。 同実施形態のクラッチ機構の下側から見た分解斜視図。 同実施形態の洗濯運転時のクラッチ機構を示す斜視図。 同実施形態の脱水運転時のクラッチ機構を示す斜視図。 同実施形態の固定側ボス部材の下側から見た斜視図。 同実施形態の脱水運転後の停止状態を示す断面図。 同実施形態の位相を合わせた状態を示す断面図。 同実施形態のクラッチレバー及び当接部を示す部分破断図。 同実施形態の洗濯運転への切り替え完了状態を示す断面図。 同実施形態の洗濯運転後の停止状態を示す断面図。
以下に本発明に係る洗濯機の一実施形態について図面を参照して説明する。
<1.装置構成>
本実施形態に係る洗濯機は、図1及び図2に示すように、洗濯機に固定された固定部アセンブリ1と、モータ5のロータ51に接続されて攪拌翼(不図示)を回転させる回転駆動軸である洗濯軸6を有する洗濯軸アセンブリ2と、攪拌翼が内部に設けられた洗濯兼脱水槽(不図示)を回転させるものであり、洗濯軸6と同軸上に設けられた中空の脱水軸7を有する脱水軸アセンブリ3とを備えている。そして、この洗濯機は、前記脱水軸アセンブリ3を前記固定部アセンブリ1に係合させて洗濯モード(洗濯軸6のみ回転)とするか、前記脱水軸アセンブリ3を洗濯軸アセンブリ2に係合させて脱水モード(洗濯軸6及び脱水軸7が同期回転)とするかを切り替えるクラッチ機構4を備えている。
クラッチ機構4は、図3〜図6に示すように、洗濯軸6に直交する径方向に移動可能に設けられたクラッチスライダ41と、このクラッチスライダ41のスライド移動を案内するクラッチベース42と、クラッチスライダ41を移動させるためのクラッチカムプレート43とを有する。
クラッチスライダ41は、洗濯軸6周りに複数設けられており、脱水軸7に洗濯軸6又はロータ51の動力を伝達する伝達位置Pと、脱水軸7に洗濯軸6又はロータ51の動力を伝達しない解除位置Qの間を直線移動するものである。本実施形態のクラッチスライダ41は、洗濯軸6周りにおいて等間隔に設けられている。
ここで、伝達位置Pにあるクラッチスライダ41は、前記洗濯軸アセンブリ2のモータ側ボス部材8に形成されたモータ側係合凹部81に係合する(図2参照)。これにより、脱水軸アセンブリ3及び洗濯軸アセンブリ2が係合する。前記モータ側ボス部材8は、モータ5のロータ51の上面において洗濯軸6の周りに同軸上に設けられている。そして、このモータ側ボス部材8の上面には、前記クラッチスライダ41が係合するモータ側係合凹部81が、周方向に等間隔に複数形成されている。なお、前記モータ側係合凹部81の数は、前記クラッチスライダ41の数の整数倍である。
また、解除位置Qにあるクラッチスライダ41は、前記固定部アセンブリ1の固定側ボス部材9に形成された固定側係合凹部91に係合する(図7参照)。これにより、脱水軸アセンブリ3及び固定部アセンブリ1が係合する。前記固定側ボス部材9は、モータ5のステータ52の上面において洗濯軸6の周りに同軸上に設けられている。そして、この固定側ボス部材9の内側周面には、前記クラッチスライダ41が係合する固定側係合凹部91が、周方向に等間隔に複数形成されている。なお、前記固定側係合凹部91の数が、前記クラッチスライダ41の数の整数倍である。
クラッチベース42は、前記クラッチスライダ41を前記伝達位置P及び前記解除位置Qの間で案内する直線状の案内溝421が形成されたものである(図3参照)。具体的にクラッチベース42は、中央部に脱水軸7が連結される連結開口部422が形成された円板形状をなすものであり、その一方面(上面)に、複数の案内溝421が、回転軸周りに等間隔に放射状に複数の案内溝421が形成されている。
クラッチカムプレート43は、複数のクラッチスライダ41を前記伝達位置P及び前記解除位置Qの間で移動させる平面カムである。具体的には、各クラッチスライダ41に形成された係合ピン411がそれぞれスライドするカム溝431が、前記複数のクラッチスライダ41に対応して形成されている。本実施形態では、伝達位置Pが径方向内側であり、解除位置Qが径方向外側であるため、カム溝431の内径側端部に係合ピン411が位置するときに伝達位置Pとなり、カム溝431の外径側端部に係合ピン411が位置するときに解除位置Qとなるようにカム溝431が形成されている。
また、このクラッチカムプレート43における、クラッチベース42とは反対側の面(上面)には、クラッチカムプレート43を回転駆動するためのクラッチレバー44が当接して力を作用させる複数の当接部432(具体的には突起)が形成されている。この当接部432にクラッチレバー44が当接して、クラッチレバー44が当接部432に当接した状態で回転することによって、クラッチカムプレート43が回転し、前記複数のクラッチスライダ41が移動する。本実施形態では、複数の当接部432の数が、後述する固定側係合凹部91の数と同じである。なお、本実施形態のクラッチレバー44は後述する位相合わせ部材102の移動に連動して回転移動するように構成されている。
さらにクラッチカムプレート43は、引っ張りばね45によりクラッチスライダ41が回転駆動軸に近づく方向、つまり伝達位置Pに向かうように付勢されている。
このように構成されたクラッチカムプレート43をクラッチレバー44により回転させることによって、各カム溝431に沿って各クラッチスライダ41の係合ピン411がスライドし、複数のクラッチスライダ41が同期して移動することになる。
しかして本実施形態のクラッチ機構4は、図8、図9及び図11等に示すように、前記クラッチスライダ41を前記伝達位置Pから前記解除位置Qに移動させる際に前記クラッチスライダ41の位相を所定位置に合わせるために位相合わせ機構10を有する。
位相合わせ機構10は、クラッチスライダ41の位相を所定位置に合わせるものであり、本実施形態では、固定側ボス部材9に形成された固定側係合凹部91とクラッチスライダ41との位相を合わせるものである。具体的に位相合わせ機構10は、前記クラッチベース42の周方向に設けられた被案内部101(図4等参照)と、前記クラッチベース42に対して進退移動して前記被案内部101に接触することにより、クラッチベース42を回転させてクラッチスライダ41の位相を所定位置に合わせる位相合わせ部材102(図7等参照)とを有する。
被案内部101は、クラッチベース42の周方向に等間隔に複数形成されている。この被案内部101は、クラッチベース42の周方向に等間隔に複数形成された凹部同士の間に形成される隔壁によって形成されている。なお、凹部は、後述する位相合わせ部材102の先端形状と同一形状をなし、位相合わせ位置Sにある位相合わせ部材102の先端部が嵌るように構成されている。
位相合わせ部材102は、被案内部101に接触して位相合わせを行う位相合わせ位置S(図9及び図11参照)と、前記クラッチベース42から離間する退避位置T(図8参照)との間で直線進退移動するものである。この進退移動は、切替モータ103によって行われる。また、位相合わせ部材102の直線移動は、前記固定部アセンブリ1の固定側ボス部材9に設けられた例えば2つの突起111と、位相合わせ部材102に設けられ、前記突起111がスライドする例えばスライド孔等のスライド部112とにより構成されるスライド機構11により可能とされている。
そして、この位相合わせ部材102は、退避位置Tから位相合わせ位置Sに移動する過程において、前半はクラッチ機構4(クラッチベース42)と固定側ボス部材9の固定側係合凹部91の位相を合わせるため、図示しない脱水槽を含めた脱水軸アセンブリ3を回転させ、後半はクラッチレバー44のみを回転させる。クラッチレバー44の回転によりクラッチカムプレート43が回転してクラッチ機構4が脱水モードから洗濯モードに切り替わる。なお、本実施形態では、位相合わせ部材102によるクラッチレバー44の回転は、固定側ボス部材9に回転自在に設けられたクラッチレバー44に、位相合わせ部材102が当たることによって、クラッチレバー44が回転するように構成している。具体的には、クラッチレバー44に設けた突起部(不図示)と、位相合わせ部材102に設けた突起部102T(図10参照)とが当接することで回転するように構成している。
また、本実施形態の位相合わせ部材102は、その進退移動方向が前記クラッチベース42の回転中心からオフセットするように設けられている。そして、位相合わせ部材102における前記被案内部101と接触する先端形状が、クラッチベース42の回転中心に近い側より遠い側が短い辺である概略鋭角形状となるように構成されている。そして、この径角形状における傾斜面102xが被案内部101に接触する。このように、位相合わせ部材102の進退移動方向が、クラッチベース42の回転中心からオフセットしているので、位相合わせ部材102の先端部がクラッチベース42の被案内部101に当接した場合に、必ずクラッチベース42を回転させる方向に力が作用させることができる。
<2.本実施形態のモード切り替え>
以下に、本実施形態の洗濯機におけるモード切り替え動作について説明する。
まず、脱水モード(脱水運転)から選択モード(洗濯運転)への切り替え動作について説明する。
(1)脱水運転が終わり、モータ5が停止した直後はモータ5が任意の位置に停止するため、通常はクラッチ機構4(クラッチスライダ41)と固定側ボス部材9の固定側係合凹部91の位相が合っていない状態になっている(図8参照)。
(2)この状態でモード切替動作を開始すると、位相合わせ機構10の位相合わせ部材102が、切替モータ103により駆動されて、洗濯軸6と直交する方向において洗濯軸6側に向かって移動を始める。そして、図8に示すように、位相合わせ部材102の先端部における傾斜面102xとクラッチベース42に設けられた被案内部101とが接触して、クラッチ機構4(クラッチベース42)が回転する。
(3)図9の位置まで位相合わせ部材102が移動すると、クラッチ機構4(クラッチベース42)と固定側ボス部材9の固定側係合凹部91との位相合わせが完了する。なお、これ以上位相合わせ部材102を洗濯軸6側に移動させてもクラッチ機構4(クラッチベース42)は回転しない。ここで、本実施形態では、固定側ボス部材9の固定側係合凹部91の数をクラッチスライダ41の数(6個)の3倍(18個)とすることで、位相を合わせる際のクラッチ機構4(クラッチベース42)の回転移動量を小さくしている。
(4)図9のあたりから位相合わせ部材102に形成されたクラッチレバー44駆動用の突起部とクラッチレバー44の突起部が当接して、位相合わせ部材102の移動に連動してクラッチレバー44が回転を始める。
(5)クラッチレバー44がさらに回転して、図10に示すように、クラッチレバー44とクラッチカムプレート43(平面カム)の当接部432が接触することで、クラッチカムプレート43が回転を始める。このとき、クラッチ機構4(クラッチベース42)は、位相合わせ部材102により位相合わせされた状態で回転止めされている。
(6)図11の位置まで位相合わせ部材102が移動すると、それに伴い、クラッチレバー44及びクラッチカムプレート43が回転し(図10参照)、クラッチスライダ41が所定の位置(解除位置Q)まで移動して洗濯モード(洗濯運転)への切り替えが完了する(図11参照)。
なお、洗濯モードへの切り替えの完了は、図7〜図12に示されるモード切替検知センサであるフォトインタラプタ12が遮光板13による遮光状態から解放状態に切り替わることを検知することによって判断するようにしている。
(7)位相合わせ部材102に対する切替モータ103の取り付け位置は、ばらつきを持つ可能性が高く、その場合結果として位相合わせ部材102の移動範囲がオフセットする。本実施形態ではクラッチスライダ41の位置決めをカムにより設定しているため、クラッチカムプレート43の位相が多少ずれても、クラッチスライダ41が所定の位置に留まるようにカム溝431を設定することで、切替モータ103の取り付け調整等を不要な構造としている。
次に本実施形態の洗濯機における洗濯運転から脱水運転への切り替え動作について説明する。
(1)洗濯運転が終わり、モータ5が停止した直後はモータ5が任意の位置に停止するため、通常はクラッチ機構4(クラッチベース42)とモータ側ボス部材8のモータ側係合凹部81の位相が合っていない状態になっている。この状態でモード切替動作を行うと、位相合わせ部材102は、退避位置Tまで移動するものの、クラッチスライダ41とクラッチカムプレート43は途中の位置(クラッチスライダ41がモータ側係合凹部81に係合していない状態)で止まってしまう(図12参照)。
(2)クラッチカムプレート43がクラッチスライダ41を伝達位置Pとする位置に引っ張りばね45によって付勢がかかっているため、上記の状態で脱水運転を開始すると、クラッチスライダ41とモータ側係合凹部81の位相が合うまでクラッチ機構4が空転する。そして、所定の空転後、クラッチスライダ41とモータ側係合凹部81の位相が合うと、クラッチスライダ41が伝達位置Pに移動し、脱水モード(脱水運転)への切り替えが完了する。本実施形態では、モータ側ボス部材8のモータ側係合凹部81の数をクラッチスライダ41の数の2倍とすることで、位相を合わせる際のクラッチ機構4の回転移動量を小さくして、空転期間を小さくしている。
<3.本実施形態の効果>
このように構成した本実施形態の洗濯機によれば、クラッチスライダ41が洗濯軸6に直交する径方向に沿って、脱水軸7に洗濯軸6又はロータ51の動力を伝達する伝達位置Pと、脱水軸7に洗濯軸6又はロータ51の動力を伝達しない解除位置Qとの間を移動するので、クラッチ機構4の高さ寸法を小型化することができ、洗濯兼脱水槽の容積効率を向上させることができる。また、位相合わせ機構10によって、クラッチスライダ41を伝達位置Pから解除位置Qに移動させる際にクラッチスライダ41の位相を固定側係合凹部91に合わせるので、洗濯運転及び脱水運転を切り替えるためのクラッチスライダ41の移動をスムーズに行うことができ、各運転に確実に切り替えることができる。
<4.変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、クラッチ機構4は、クラッチスライダ41と固定側係合凹部91の位相を合わせるものの他、クラッチスライダ41とモータ側係合凹部81の位相を合わせるものであっても良い。
また、前記実施形態では、伝達位置Pが径方向内側であり、解除位置Qが径方向外側であったが、逆の位置関係であっても良い。
さらに、前記実施形態では、位相合わせ部材102が進退移動する途中でクラッチレバー44を回転移動させるものであったが、クラッチレバー44を位相合わせ部材102とは別に駆動する駆動部を備えるものであっても良い。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
4・・・クラッチ機構
41・・・クラッチスライダ
42・・・クラッチベース
421・・・案内溝
43・・・クラッチカムプレート(平面カム)
P・・・伝達位置
Q・・・解除位置
5・・・モータ
51・・・ロータ
6・・・洗濯軸(回転駆動軸)
7・・・脱水軸
8・・・モータ側ボス部材
81・・・モータ側係合凹部
9・・・固定側ボス部材
91・・・固定側係合凹部
10・・・位相合わせ機構
101・・・被案内部
102・・・位相合わせ部材

Claims (11)

  1. モータのロータに接続されて攪拌翼を回転させる回転駆動軸と、
    前記攪拌翼が内部に設けられた洗濯兼脱水槽を回転させるものであり、前記回転駆動軸と同軸上に設けられた中空の脱水軸と、
    前記回転駆動軸及び前記脱水軸の間に介在して設けられたクラッチ機構とを具備し、
    前記クラッチ機構が、前記回転駆動軸に直交する径方向に移動可能に設けられ、前記脱水軸に前記回転駆動軸の動力を伝達する伝達位置及び前記脱水軸に前記回転駆動軸の動力を伝達しない解除位置の間を移動するクラッチスライダと、
    前記クラッチスライダを前記伝達位置から前記解除位置に移動させる際、又は前記解除位置から前記伝達位置に移動させる際に前記クラッチスライダの位相を所定位置に合わせる位相合わせ機構とを有する洗濯機。
  2. 前記クラッチスライダが、平面カムによって前記伝達位置及び前記解除位置の間で移動するものである請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記クラッチスライダが、前記回転駆動軸周りに複数設けられており、
    前記平面カムが、前記複数のクラッチスライダを同期移動させるものである請求項2記載の洗濯機。
  4. 前記位相合わせ機構が、前記クラッチスライダを前記伝達位置及び前記解除位置の間で案内する案内溝が形成されたクラッチベースの周方向に設けられた被案内部と、
    前記クラッチベースに対して進退移動して、前記被案内部に接触することにより、前記クラッチベースを回転させて前記クラッチスライダの位相を所定位置に合わせる位相合わせ部材とからなる請求項1乃至3の何れかに記載の洗濯機。
  5. 前記位相合わせ部材の進退移動方向が、前記クラッチベースの回転中心からオフセットしている請求項4記載の洗濯機。
  6. 前記位相合わせ部材の先端形状が、前記クラッチベースの回転中心に近い側より遠い側が短い辺である概略鋭角形状である請求項5記載の洗濯機。
  7. 洗濯機内部において回転しないように固定されるとともに、前記クラッチ機構の径方向外側に設けられて、前記解除位置にあるクラッチスライダに係合する固定側係合凹部を有する固定側ボス部材を備え、
    前記位相合わせ機構が、前記クラッチスライダを前記伝達位置から前記解除位置に移動させる際に、前記クラッチスライダの位相を前記固定側係合凹部の位相に合わせるものである請求項1乃至6の何れかに記載の洗濯機。
  8. 前記固定側係合凹部の数が、前記クラッチスライダの数の整数倍である請求項7記載の洗濯機。
  9. 前記平面カムが、クラッチレバーにより駆動されることによって、前記回転駆動軸を回転中心として回転するものであり、前記クラッチレバーが当接して力を作用する複数の当接部を有しており、
    前記複数の当接部の数が、前記固定側係合凹部の数と同じである請求項7又は8記載の洗濯機。
  10. 前記クラッチスライダの伝達位置が径方向内側であり、前記クラッチスライダの解除位置が径方向外側である請求項1乃至9の何れかに記載の洗濯機。
  11. 前記モータのロータに設けられたモータ側ボス部材に前記伝達位置にあるクラッチスライダに係合するモータ側係合凹部が設けられており、
    前記モータ側係合凹部の数が、前記クラッチスライダの数の整数倍である請求項1乃至10の何れかに記載の洗濯機。
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