JP2010148820A - 遊技機用移動演出装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 移動体の変位態様に斬新かつ顕著な変化を付加することによって、遊技者の興趣を飛躍的に高めることのできる遊技機用移動演出装置とそれを備えた遊技機を提供する。
【解決手段】 アーム部15a1はラック15b2と一体連結されているため、ラック15b2と同方向(右側)に移動する。スライド扉11の下端部では、回転ローラー11aが下方ガイドレール13の凹部13aに受け止め保持されているので、スライド扉11は自重及び摩擦力のため左右方向に移動できず、下端部で凹部13aを支点とし、上端部が上方ガイドレール12の円弧状案内部12aに沿って時計回りに傾斜角αにわたり傾斜移動する。アーム部15a1が水平方向右側に移動するにつれて、スライド扉11の上端部のガイドピン11bがアーム部15a1の長孔状凹部15a2内で上から下へ相対移動することにより、スライド扉11の第一変位態様が可能になる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、パチンコ機のセンター役物等に用いられる遊技機用移動演出装置と、そのような移動演出装置が遊技盤に配置されたパチンコ機等の遊技機に関する。
例えば、スロットマシンにおいて、演出表示用の液晶表示装置(可変表示手段)の前方側に、左右スライド可能な扉部材(遮蔽手段;移動体)を前後に複数(例えば3枚)並べて配置することが開示されている(特許文献1参照)。
特開2005−40413号公報(図4,図6)
このような遊技機によれば、演出表示を行う液晶表示装置の前方側で、前後に並ぶ複数の扉部材が開閉移動することによって、遊技者の関心を引くことができる。ところが、これらの扉部材は、いずれも左右方向に平行移動してスライド開閉するだけであり、扉部材の開閉作動と液晶表示装置での演出表示内容とを組み合わせたり、開閉タイミングや開閉スピードに多少の変化を加えることができたとしても、作動の単純さゆえに遊技者の興趣を高めるには十分とは言えなかった。
本発明の課題は、移動体の変位態様に斬新かつ顕著な変化を付加することによって、遊技者の興趣を飛躍的に高めることのできる遊技機用移動演出装置とそれを備えた遊技機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の遊技機用移動演出装置は、
所定方向に移動可能な移動体と、その移動体を移動方向に沿って移動案内するために遊技盤に固定配置された一対の案内体と、前記移動体に対して駆動力を及ぼす駆動源と、を有する遊技機用移動演出装置であって、
前記駆動源が前記移動体に対して駆動力を及ぼすとき、前記移動体は、傾斜移動する第一変位態様と、その傾斜姿勢を維持しながら平行移動する第二変位態様と、に変位可能であることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の遊技機用移動演出装置は、
所定方向に移動可能な(1又は複数の)移動体と、その移動体を移動方向に沿って移動案内するために遊技盤に固定配置された一対の案内体と、前記移動体が各案内体と同時に係合しつついずれか一方の案内体と係合する側が移動の原動側となるように前記移動体に対して(直接又は伝達機構を介して間接的に)駆動力を及ぼす駆動源と、を有する遊技機用移動演出装置であって、
前記一対の案内体のうち、前記移動体の原動側が係合する原動側案内体には、前記移動体を所定角度範囲にわたって傾斜案内するための湾曲状案内部と、その湾曲状案内部に連続する形で前記移動方向に延びる原動側直線状案内部とが形成される一方、
前記移動体の従動側が係合する従動側案内体には、前記移動体の前記移動方向への移動を一時的に停止するための停留部と、その停留部に連続する形で前記移動方向に沿って前記原動側直線状案内部と平行状に延びる従動側直線状案内部とが形成され、
それら原動側案内体と従動側案内体とは、前記湾曲状案内部と前記停留部とが向き合い、かつ前記原動側直線状案内部と前記従動側直線状案内部とが向き合うように、前記移動体を挟んで対向配置されており、
前記駆動源が前記移動体に対して駆動力を及ぼすとき、前記移動体は、
前記従動側案内体の停留部を支点とし、前記原動側案内体の湾曲状案内部に沿って傾斜移動(例えば回転運動)する第一変位態様と、
その傾斜姿勢を維持しながら前記原動側直線状案内部と前記従動側直線状案内部とに沿って平行移動(例えば直線運動)する第二変位態様と、
に変位可能であることを特徴とする。
そして、上記遊技機用移動演出装置は、第一の具体的態様として、
所定方向に移動可能な(1又は複数の)移動体と、その移動体を移動方向に沿って移動案内するために遊技盤に固定配置された一対の案内体と、前記移動体が各案内体と同時に係合しつついずれか一方の案内体と係合する側が移動の原動側となるように前記移動体に対して(直接又は伝達機構を介して間接的に)駆動力を及ぼす駆動源と、を組とする複数組の移動体ユニットを有し、各ユニットの移動体が前記移動方向と交差(例えば直交)する方向に重なり合った状態で、前記駆動源により各々独立して前記移動方向に移動可能に配置される遊技機用移動演出装置であって、
前記複数組の移動体ユニットのうち少なくとも1組のユニットに関して、
前記一対の案内体のうち、前記移動体の原動側が係合する原動側案内体には、前記移動体を所定角度範囲にわたって傾斜案内するための湾曲状案内部と、その湾曲状案内部に連続する形で前記移動方向に延びる原動側直線状案内部とが形成される一方、
前記移動体の従動側が係合する従動側案内体には、前記移動体の前記移動方向への移動を一時的に停止するための停留部と、その停留部に連続する形で前記移動方向に沿って前記原動側直線状案内部と平行状に延びる従動側直線状案内部とが形成され、
それら原動側案内体と従動側案内体とは、前記湾曲状案内部と前記停留部とが向き合い、かつ前記原動側直線状案内部と前記従動側直線状案内部とが向き合うように、前記移動体を挟んで対向配置されており、
前記駆動源が前記移動体に対して駆動力を及ぼすとき、前記移動体は、
前記従動側案内体の停留部を支点とし、前記原動側案内体の湾曲状案内部に沿って傾斜移動(例えば回転運動)する第一変位態様と、
その傾斜姿勢を維持しながら前記原動側直線状案内部と前記従動側直線状案内部とに沿って平行移動(例えば直線運動)する第二変位態様と、
に変位可能としてもよい。
あるいは、上記遊技機用移動演出装置は、第二の具体的態様として、
所定方向に移動可能な(又は複数の)移動体と、その移動体を移動方向に沿って移動案内するために遊技盤に固定配置された一対の案内体と、を組とする複数組の移動体ユニットと、各ユニットの移動体が対応する一対の案内体と同時に係合しつついずれか一方の案内体と係合する側が移動の原動側となるように前記各ユニットの移動体に対して(直接又は伝達機構を介して間接的に)駆動力を及ぼす単一の駆動源と、を有し、前記各ユニットの移動体が前記移動方向と交差(例えば直交)する方向に重なり合った状態で、前記単一の駆動源により連動して前記移動方向に移動可能に配置される遊技機用移動演出装置であって、
前記複数組の移動体ユニットのうち少なくとも1組のユニットに関して、
前記一対の案内体のうち、前記移動体の原動側が係合する原動側案内体には、前記移動体を所定角度範囲にわたって傾斜案内するための湾曲状案内部と、その湾曲状案内部に連続する形で前記移動方向に延びる原動側直線状案内部とが形成される一方、
前記移動体の従動側が係合する従動側案内体には、前記移動体の前記移動方向への移動を一時的に停止するための停留部と、その停留部に連続する形で前記移動方向に沿って前記原動側直線状案内部と平行状に延びる従動側直線状案内部とが形成され、
それら原動側案内体と従動側案内体とは、前記湾曲状案内部と前記停留部とが向き合い、かつ前記原動側直線状案内部と前記従動側直線状案内部とが向き合うように、前記移動体を挟んで対向配置されており、
前記単一の駆動源が前記移動体に対して駆動力を及ぼすとき、前記移動体は、
前記従動側案内体の停留部を支点とし、前記原動側案内体の湾曲状案内部に沿って傾斜移動(例えば回転運動)する第一変位態様と、
その傾斜姿勢を維持しながら前記原動側直線状案内部と前記従動側直線状案内部とに沿って平行移動(例えば直線運動)する第二変位態様と、
に変位可能としてもよい。
これらの遊技機用移動演出装置では、原動側案内体に湾曲状(例えば円弧状)案内部と原動側直線状案内部とを形成し、従動側案内体に停留部と従動側直線状案内部とを形成することによって、移動体(例えば、液晶表示装置等の可変表示手段の前方に配置された、1又は複数の扉部材)は、傾斜移動(例えば回転運動)する第一変位態様と、平行移動(例えば直線運動)する第二変位態様とを含んで変位可能となる。このように、移動体の変位態様に斬新かつ顕著な変化を付加することによって、遊技者の興趣を飛躍的に高めることができる。第一変位態様と第二変位態様との発生順序や発生回数は任意であり、原動側案内体及び従動側案内体には可逆式(往復式)軌道、ループ式軌道のいずれを用いてもよい。
また、駆動源(例えば電動モータ)と移動体とは、伝達機構を介して連結することができ、この伝達機構は連結装置及び伝動装置から構成することができる。このうち、連結装置は、例えば、駆動源の駆動力によって移動方向に移動可能なアーム部と、移動体に突出形成され、アーム部において移動方向と交差する方向に形成された長孔状凹部内で移動可能な突出部とを含む。一方、伝動装置は、例えば、駆動源に取り付けられたピニオンと、アーム部に一体化されたラックとを含む。
そして、上記した遊技機用移動演出装置において、従動側案内体の停留部は、原動側直線状案内部からの離間距離が従動側直線状案内部よりも拡大するように形成された凹部を含み、
第一変位態様において、移動体を凹部の内面にて受け止め保持することができる。
従動側案内体の停留部にこのような凹部を形成することにより、第一変位態様における移動体の保持を安定化させることができ、斬新な変位態様を長期にわたって発揮することができる。
例えば、駆動源と移動体とは伝達機構を介して連結され、
その伝達機構は、駆動源の駆動力によって移動方向に移動可能なアーム部と、移動体に突出形成され、アーム部において移動方向と交差する方向に形成された長孔状凹部内で移動可能な突出部とを含む場合には、
第一変位態様から第二変位態様に移行するため、移動体が原動側直線状案内部に沿って移動方向への移動を開始するとき、長孔状凹部の一端側に位置する突出部を支点として移動体を第一変位態様とは反対方向に傾斜移動(例えば回転運動)する中間変位態様により、移動体が凹部から脱出することができる。
移動体が第一変位態様から第二変位態様に移行する際に、このような中間変位態様を経ることによって、移動体の変位態様に斬新かつ顕著さらに劇的でダイナミックな変化を付加することができるので、遊技者の興趣を一層向上させることができる。また、移動体が第一変位態様から第二変位態様へ連続的にスムーズに移行できるようになる。
あるいは、従動側案内体の停留部は、従動側案内体に沿って形成される移動体の移動径路に対して出退可能な停止部材を含む場合には、
第一変位態様において、移動体は移動径路に進出した停止部材にて移動方向への移動を阻止されるとともに、
第一変位態様から第二変位態様に移行する際に、停止部材は移動径路から退去して、移動体の移動を可能とすることができる。
このような停止部材を設けることによって、移動体は第一変位態様から第二変位態様へ一層滑らかにかつ直接的に移行するので、移動体や従動側案内体が受ける衝撃を緩和することができ、移動演出装置の耐久性(寿命)が高められる。なお、停止部材を出退させるには、ソレノイド等の駆動手段、コイルばね等の弾発部材、等を用いることができる。
そして、上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、以上のような遊技機用移動演出装置が遊技盤に配置されたことを特徴とする。
このように、移動体の変位態様に斬新かつ顕著(さらに劇的)な変化を付加した移動演出装置を備えることによって、遊技者の興趣が飛躍的に向上する遊技機を提供できる。
なお、本発明の遊技機には、(1)パチンコ機等の弾球遊技機、(2)スロットマシンやパチスロ機等の回胴式遊技機、(3)ポーカーゲーム機、雀球遊技機等の各種ゲーム機、等が含まれる。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る遊技機用移動演出装置(以下、単に移動演出装置ともいう)としてのセンター役物を備えたパチンコ機を例示する正面図である。図1に示すように、パチンコ機1(遊技機)の遊技盤2の盤面(前面)には、ほぼ左半周が内外2本の発射レール2bによって区画され、全体として円形の遊技領域2aが形成されている。遊技領域2aの中央には、遊技盤2上での遊技状態の変化に応じた演出表示を行う液晶表示部3(可変表示手段)が配置されている。この液晶表示部3と、液晶表示部3を保持する矩形枠状のケーシング4(図2参照)と、ケーシング4の前方に固定されて液晶表示部3を取り囲むように配置された前側装飾部5とを含むセンター役物100(移動演出装置)が遊技盤2に搭載されている。液晶表示部3の下方(遊技領域2aの中央下部)に大入賞口6(アタッカー)が配置されている。また、液晶表示部3と大入賞口6との間には、電動チューリップ(電チュー)にて構成される始動口7が配置されている。
なお、本明細書において、上下方向とは遊技盤2の盤面に沿う形で遊技球が流下する方向(例えば、鉛直方向)を意味する。また、左右方向とは遊技盤2の盤面に沿う形で上下方向と交差する方向(例えば、水平方向)を意味し、遊技者側からみて左側、右側をいう。さらに、前後方向とは遊技盤2と交差(例えば、直交)する方向を意味し、遊技者に対面する側(手前側)が前面側(前方側)であり、その反対側(奥側)が後面側(後方側)となる。
図2はセンター役物の一例を、スライド扉の全閉状態にて示す斜視図、図3はセンター役物を扉ユニット毎に分解して示す斜視図、図4は主要部である特定ユニットの斜視図である。図2及び図3に示すように、センター役物100はさらに、障子のようにスライド開閉するスライド扉11’,11’,11(扉部材;移動体)を有する扉ユニット(移動体ユニット)を複数組(例えば3組)備えている。そのうち、最後部(すなわち、液晶表示部3の直前)に位置する扉ユニットは、後述する本発明構造を具備した特定ユニット10で構成され、その前方2組の扉ユニットは、従来構造を備えた非特定ユニット10’,10’で構成されている。これらの扉ユニット10’,10’,10は、スライド扉11’,11’,11が、液晶表示部3の前方側において、移動方向である左右方向に対して交差(例えば直交)する方向である前後方向に重なり合った状態で、電動モータ14,14,14(駆動源)により各々独立して移動可能に配置されている。なお、図3に示すように、複数(3個)の電動モータ14,14,14を左右方向にずらして配置しているので、センター役物100の前後方向をコンパクトに構成できる。
図4に示すように、特定ユニット10は、左右一対のスライド扉11,11(扉部材;移動体)と、左右水平方向(移動方向)に延びて遊技盤2(図1参照)に固定配置される上下一対のガイドレール12,13(案内体)と、伝達機構15を介してスライド扉11,11に駆動力を及ぼす電動モータ14(駆動源)とを備えている。スライド扉11,11(ただし、左側のものは図示省略)は、上下のガイドレール12,13に同時に係合して左右水平方向に対称的に摺動移動可能であり、閉鎖状態にて“P”の文字を表示する(図3参照)。また、電動モータ14の駆動力は、伝達機構15を介してスライド扉11,11の上方ガイドレール12側(原動側)に伝えられている。
上方ガイドレール12(原動側案内体)には、スライド扉11,11を鉛直方向から角度範囲α(例えば傾斜角α=4°;図5参照)にわたって傾斜案内(回転運動)するための円弧状案内部12a(湾曲状案内部)と、その円弧状案内部12aに連続する(続く)形で左右水平方向に延びる原動側直線状案内部12bとが形成されている。一方、下方ガイドレール13(従動側案内体)には、スライド扉11,11の左右水平方向への移動を一時的に停止するための凹部13a(停留部)と、その凹部13aに連続する(続く)形で左右水平方向に沿って原動側直線状案内部12bと平行状に延びる従動側直線状案内部13bとが形成されている。したがって、電動モータ14の駆動力がスライド扉11,11に及ぼされたとき、スライド扉11,11は、凹部13aを支点とし、円弧状案内部12aに沿って傾斜移動(回転運動)する第一変位態様と(図5参照)、傾斜姿勢を維持しながら原動側直線状案内部12bと従動側直線状案内部13bとに沿って平行移動(直線運動)する第二変位態様と(図7参照)、に変位可能である。
下方ガイドレール13の凹部13aは、原動側直線状案内部12bからの離間距離が従動側直線状案内部13bよりも拡大するように下方側に膨出形成されている。したがって、凹部13aの内面(上面)にて、スライド扉11,11の下端部に取り付けられた回転ローラー11a(図5参照)を受け止め保持できる。そして、上方ガイドレール12と下方ガイドレール13とは、円弧状案内部12aと凹部13aとが向き合い、原動側直線状案内部12bと従動側直線状案内部13bとが向き合うように、スライド扉11,11を挟んで対向配置されている。
すでに述べた通り、電動モータ14とスライド扉11の上端部とは伝達機構15を介して連結され、この伝達機構15は連結装置15aと伝動装置15bとを含んで構成することができる。具体的には、連結装置15aは、電動モータ14の駆動力によって左右水平方向に移動可能なアーム部15a1と、スライド扉11に突出形成され、アーム部15a1において移動方向(左右水平方向)と交差する上下方向に形成された長孔状凹部15a2内で移動可能なガイドピン11b(突出部)とを含む。一方、伝動装置15bは、電動モータ14に取り付けられたピニオン15b1と、アーム部15a1に一体化されたラック15b2とを含む。ただし、左側のスライド扉11へ電動モータ14の駆動力を伝達する伝達機構15は図示を省略してある。
図3に戻り、非特定ユニット10’は、左右一対のスライド扉11’,11’(扉部材;移動体)と、左右水平方向(移動方向)に延びて遊技盤2(図1参照)に固定配置される上下一対のガイドレール12’,13’(案内体)と、伝達機構15を介してスライド扉11’,11’に駆動力を及ぼす電動モータ14(駆動源)とを備えている。各々の非特定ユニット10’のスライド扉11’,11’は、上下のガイドレール12’,13’に同時に係合して左右水平方向に対称的に摺動移動可能であり、閉鎖状態にて“N”,“R”の文字をそれぞれ表示する。また、電動モータ14の駆動力は、伝達機構15を介してスライド扉11’,11’の上方ガイドレール12’側(原動側)に伝えられている。
非特定ユニット10’の上方ガイドレール12’(原動側案内体)には、左右水平方向に延びる原動側直線状案内部12bのみが形成されている。一方、非特定ユニット10’の下方ガイドレール13’(従動側案内体)には、左右水平方向に沿って原動側直線状案内部12bと平行状に延びる従動側直線状案内部13bのみが形成されている。なお、伝達機構15の構成は特定ユニット10と共通している。
以上で説明したセンター役物100の作動について、図2,図4〜図8を参照しつつさらに説明する。
<作動開始状態(全閉状態)>(図2)
特定ユニット10の一対のスライド扉11,11及び各非特定ユニット10’の一対のスライド扉11’,11’は、すべて液晶表示部3の中央部前方にて閉鎖した状態で停止しており、この状態から作動を開始する。
<非特定ユニット10’の開放状態>
2組の非特定ユニット10’,10’の電動モータ14,14を駆動することにより、前方側のスライド扉11’,11’から順次左右方向外側へ開放される。このとき、非特定ユニット10’の上下のガイドレール12’,13’には直線状案内部12b,13bのみが形成されているので、各スライド扉11’,11’は、従来と同様に平行移動(直線運動)のみを行う。
<特定ユニット10のみ閉鎖状態>(図4)
前方側2組の非特定ユニット10’,10’のスライド扉11’,11’がいずれも開放されたとき、特定ユニット10のスライド扉11,11は依然として閉鎖した状態で停止している。
<第一変位態様>(図5)
次に、特定ユニット10の電動モータ14が駆動されると、その駆動力が伝動装置15b(ピニオン15b1及びラック15b2)を介して連結装置15aのアーム部15a1に伝達される。アーム部15a1はラック15b2と一体連結されているため、ラック15b2と同方向(図5では水平方向右側)に移動する。このとき、スライド扉11の下端部では、回転ローラー11aが下方ガイドレール13の凹部13aに受け止め保持されているので、スライド扉11は自重及び摩擦力のため左右方向に移動できず、下端部で凹部13aを支点とし、上端部が上方ガイドレール12の円弧状案内部12aに沿って時計回りに傾斜角α(例えばα=4°)にわたり傾斜移動(回転運動)する。具体的には、アーム部15a1が水平方向右側に移動するにつれて、スライド扉11の上端部のガイドピン11bがアーム部15a1の長孔状凹部15a2内で上から下へ相対移動することにより、スライド扉11の第一変位態様(すなわち傾斜移動)が可能になる。
<中間変位態様>(図6)
第一変位態様(図5)から第二変位態様(図7)に移行するため、スライド扉11が原動側直線状案内部12bに沿って水平方向右側への移動を開始するとき、長孔状凹部15a2の下端側に位置するガイドピン11bが支点となって、スライド扉11を第一変位態様とは反対方向(反時計回り)に角度範囲β(例えば戻り角β=2°)にわたり傾斜移動(回転運動)させる。つまり、この中間変位態様は、アーム部15a1が原動側直線状案内部12bを水平方向右側に移動距離L1だけ移動する間に、上端部のガイドピン11bを支点としてスライド扉11を首吊り状に揺り戻すような動きであり、通常は戻り角β<傾斜角αである。
<第二変位態様>(図7)
スライド扉11の下端部の回転ローラー11aが下方ガイドレール13の凹部13aから外れて従動側直線状案内部13bの基端(左端)位置に達すると、スライド扉11は、そのときの傾斜姿勢を維持しながら原動側直線状案内部12bと従動側直線状案内部13bとに沿って移動距離L2だけ平行移動(直線運動)する。この第二変位態様は、従来と同様にスライド扉11を平行移動(直線運動)させるものである。
<作動終了状態(全開状態)>(図8)
スライド扉11の下端部の回転ローラー11aが下方ガイドレール13の従動側直線状案内部13bの先端(右端)位置に達する。同時に、ケーシング4の内面(図では上方ガイドレール12の左端部)に設置されたフォトセンサ16等の検知手段が、右側のスライド扉11と同時に作動しているスライド扉や伝達機構(図示せず)の開放位置到達を検出することにより、電動モータ14の駆動が停止され、スライド扉11,11は開放状態で静止する。
なお、図8に示す全開状態から図2に示す全閉状態又は図4に示す特定ユニット10のみ閉鎖状態に復帰する(戻る)場合には、以上の説明とは逆方向の手順にて実行される。そして、ケーシング4の内面(図では上方ガイドレール12の左端部)に設置されたフォトセンサ17等の検知手段がスライド扉11や伝達機構15の閉鎖位置到達を検出することにより、電動モータ14の駆動が停止され、スライド扉11,11は閉鎖状態で静止する。
このように、原動側ガイドレール12に円弧状案内部12aと原動側直線状案内部12bとを形成し、従動側ガイドレール13に凹部13aと従動側直線状案内部13bとを形成したので、スライド扉11,11は、傾斜移動(回転運動)する第一変位態様と、平行移動(直線運動)する第二変位態様とを含んで変位する。これにより、スライド扉11,11の変位態様に斬新かつ顕著な変化が付加されるので、遊技者の興趣を飛躍的に高めることができる。なお、第一変位態様と第二変位態様との発生順序や発生回数は任意であり、原動側ガイドレール12及び従動側ガイドレール13をループ式軌道で構成してもよい。
(実施例2)
次に、図9はセンター役物の他の例を、スライド扉の全閉状態にて示す正面図である。図9に示すように、遊技機用移動演出装置(以下、単に移動演出装置ともいう)としてのセンター役物200は、障子のようにスライド開閉するスライド扉111又は111’(扉部材;移動体)と上下一対のガイドレール112,113(案内体)とを有する扉ユニット(移動体ユニット)を複数組(例えば3組)備えている。そのうち、最後部(すなわち、液晶表示部3の直前)に位置する扉ユニットは、前述の本発明構造を具備した特定ユニット110で構成され、その前方2組の扉ユニットは、従来構造を備えた非特定ユニット110’,110’で構成されている。これらの扉ユニット110’,110’,110は、スライド扉111’,111’,111が、液晶表示部3の前方側において、移動方向である左右方向に対して交差(例えば直交)する方向である前後方向に重なり合った状態で、単一の電動モータ14(駆動源)及び連動機構15’(図11〜図13参照)により連動して移動可能に配置されている。なお、前後3組の扉ユニット110’,110’,110が左右2セット(計6組)あり、そのすべてを単一の電動モータ14で駆動しているが、左側のものは図示を省略してある。
特定ユニット110は、1枚のスライド扉111(扉部材;移動体)と、遊技盤2(図1参照)に固定されるケーシング4において左右水平方向(移動方向)に形成された上下一対のガイド溝112,113(案内体)とを備え、伝動装置15bを介して電動モータ14(駆動源)の駆動力がスライド扉111に伝えられる。スライド扉111は、上下のガイド溝112,113に同時に係合して左右水平方向に対称的に摺動移動可能である。
上方ガイド溝112(原動側案内体)には、スライド扉111を鉛直方向から角度範囲α(例えば傾斜角α=4°;図10参照)にわたって傾斜案内(回転運動)するための円弧状案内部112a(湾曲状案内部)と、その円弧状案内部112aに連続する(続く)形で左右水平方向に延びる原動側直線状案内部112bとが形成されている。一方、下方ガイド溝113(従動側案内体)には、スライド扉111の左右水平方向への移動を一時的に停止するためのストッパ113a(停止部材;停留部)と、そのストッパ113aに連続する(続く)形で左右水平方向に沿って原動側直線状案内部112bと平行状に延びる従動側直線状案内部113bとが形成されている。したがって、電動モータ14の駆動力がスライド扉111に及ぼされたとき、スライド扉111は、その下端部に取り付けられた回転ローラー111aを支点とし、円弧状案内部112aに沿って傾斜移動(回転運動)する第一変位態様と(図10参照)、傾斜姿勢を維持しながら原動側直線状案内部112bと従動側直線状案内部113bとに沿って平行移動(直線運動)する第二変位態様と(図11参照)、に変位可能である。
下方ガイド溝113のストッパ113aは、ソレノイド113c(アクチュエータ;作動手段)によって下方ガイド溝113に沿って形成されるスライド扉111の移動径路に対して出退可能である。したがって、スライド扉111の下端部に取り付けられた回転ローラー111aは、ストッパ113aにて左右水平方向(図では右方向)への移動を阻止される。そして、上方ガイド溝112と下方ガイド溝113とは、円弧状案内部112aとストッパ113aとが向き合い、原動側直線状案内部112bと従動側直線状案内部113bとが向き合うように、スライド扉111を挟んで対向配置されている。
すでに述べた通り、電動モータ14とスライド扉111の上端部とは伝動装置15bを介して連結され、伝動装置15bは、電動モータ14に取り付けられたピニオン15b1と、スライド扉111に当接してそのスライド扉111を移動させるラック15b2とを含む。具体的には、ラック15b2は、スライド扉111の上端部に突出形成されたガイドピン111b(突出部)に当接して、ガイドピン111bを上方ガイド溝112内で移動させる。
各非特定ユニット110’は、1枚のスライド扉111’(扉部材;移動体)と、遊技盤2(図1参照)に固定されるケーシング4において左右水平方向(移動方向)に架設された上方ガイドバー112’(原動側案内体;案内体)と、同じくケーシング4において左右水平方向(移動方向)に形成された下方ガイド溝113’(従動側案内体;案内体)とを備えている。非特定ユニット110’の上方ガイドバー112’ には、左右水平方向に延びる原動側直線状案内部112bのみが形成されている。一方、非特定ユニット110’の下方ガイド溝(図示省略)には、左右水平方向に沿って原動側直線状案内部112bと平行状に延びる従動側直線状案内部113bのみが形成されている。
また、図11〜図13に示すように、非特定ユニット110’のスライド扉111’は、連動機構15’により、特定ユニット110のスライド扉111の作動と連動して移動可能に配置されている。具体的には、連動機構15’は、ともに上方ガイドバー112’に摺動可能に保持された、一対の第一スライダー151’(第一当接部材)と一対の第二スライダー152’(第二当接部材)とを有する。第一スライダー151’は、最後部のスライド扉111(特定ユニット110)の左右水平方向への移動を中間のスライド扉111’(非特定ユニット110’)へ連動させるために、所定距離左右方向に離間させて中間のスライド扉111’に設けてある。また、第二スライダー152’は、中間のスライド扉111’の左右水平方向への移動を最前部のスライド扉111’(非特定ユニット110’)へ連動させるために、第一スライダー151’とほぼ同一距離左右方向に離間させて最前部のスライド扉111’に設けてある。そして、第一スライダー151’と第二スライダー152’とは、互いに入れ子状になるように、上方ガイドバー112’に保持されている。
以上で説明したセンター役物200の作動について、図2,図9〜図13を参照しつつさらに説明する。
<作動開始状態(全閉状態)>(図9)
特定ユニット110のスライド扉111及び各非特定ユニット110’のスライド扉111’は、すべて液晶表示部3の中央部前方にて閉鎖した状態で停止しており、この状態から作動を開始する。
<第一変位態様>(図10)
次に、電動モータ14が駆動されると、その駆動力が伝動装置15b(ピニオン15b1及びラック15b2)を介して、ラック15b2がスライド扉111のガイドピン111bを押す力として伝えられる。このとき、スライド扉111の下端部では、回転ローラー111aが下方ガイド溝113のストッパ113aに受け止め保持されているので、スライド扉111は左右方向に移動できず、下端部で回転ローラー111aを支点とし、上端部のガイドピン111bが上方ガイド溝112の円弧状案内部112aに沿って時計回りに傾斜角α(例えばα=4°)にわたり傾斜移動(回転運動)する。具体的には、ラック15b2が水平方向右側に移動するにつれて、スライド扉111の上端部のガイドピン111bが円弧状案内部112a内で相対移動することにより、スライド扉111の第一変位態様(すなわち傾斜移動)が可能になる。
<第二変位態様>(図11)
ソレノイド113Cの励磁によりストッパ113aを下方ガイド溝113に沿って形成されるスライド扉111の移動径路から退去させると、スライド扉111は、傾斜角αを維持しながら原動側直線状案内部112bと従動側直線状案内部113bとに沿って移動距離Lだけ平行移動(直線運動)する。この第二変位態様は、従来と同様にスライド扉111を平行移動(直線運動)させるものである。
<中間のスライド扉111’の開放状態>(図12)
さらに電動モータ14を駆動すると、第一スライダー151’が、最後部のスライド扉111(特定ユニット110)の左右水平方向への移動を中間のスライド扉111’(非特定ユニット110’)へ連動させる。このとき、非特定ユニット10’の上方ガイドバー112’と下方ガイド溝(図示省略)には直線状案内部112b,113bのみが形成されているので、中間のスライド扉111’は、従来と同様に平行移動(直線運動)のみを行う。その結果、中間のスライド扉111’が最前部のスライド扉111’(非特定ユニット110’)の後方に重なり合った状態(開放状態)となる。
<作動終了状態(全開状態)>(図13)
さらに電動モータ14を駆動すると、第二スライダー152’が、中間のスライド扉111’の左右水平方向への移動を最前部のスライド扉111’(非特定ユニット110’)へ連動させる。スライド扉111の下端部の回転ローラー111aが下方ガイド溝113の従動側直線状案内部113bの先端(右端)位置に達する。同時に、ケーシング4の内面(図では上方ガイドバー112’の右端部)に設置されたフォトセンサ16等の検知手段がスライド扉111や伝動装置15bの開放位置到達を検出することにより、電動モータ14の駆動が停止され、すべてのスライド扉111,111’,111’は開放状態で前後に重なり合って静止する。
なお、図13に示す全開状態から図9に示す全閉状態に復帰する(戻る)場合には、以上の説明とは逆方向の手順にて実行される。そして、ケーシング4の内面に設置されたフォトセンサ等の検知手段(図示省略)がスライド扉111や伝動装置15bの閉鎖位置到達を検出することにより、電動モータ14の駆動が停止され、すべてのスライド扉111,111’,111’は閉鎖状態で静止する。
実施例2(図9〜図13)において、ストッパ113aを出退作動させるためにソレノイド113c(アクチュエータ)を用いているが、他の作動手段(例えば、コイルばね等の付勢部材)でもよい。
本発明に係る遊技機用移動演出装置としてのセンター役物を備えたパチンコ機を例示する正面図。 センター役物の一例を、スライド扉の全閉状態にて示す斜視図。 図2のセンター役物を扉ユニット毎に分解して示す斜視図。 図2の主要部である特定ユニットの斜視図。 図4に続いて特定ユニットの第一変位態様を示す正面図。 図5に続いて特定ユニットの中間変位態様を示す正面図。 図6に続いて特定ユニットの第二変位態様を示す正面図。 図7に続いて特定ユニットの全開状態を示す斜視図。 センター役物の他の例を、スライド扉の全閉状態にて示す正面図。 図9に続いて特定ユニットの第一変位態様を示す正面図。 図10に続いて特定ユニットの第二変位態様を示す正面図。 図11に続いてスライド扉の移行状態を示す正面図。 図12に続いてスライド扉の全開状態を示す正面図。
符号の説明
1 パチンコ機(遊技機)
2 遊技盤
3 液晶表示部(可変表示手段)
4 ケーシング
5 前側装飾部
10 特定ユニット(扉ユニット;移動体ユニット)
11 スライド扉(扉部材;移動体)
11a 回転ローラー
11b ガイドピン(突出部)
12 上方ガイドレール(原動側案内体;案内体)
12a 円弧状案内部(湾曲状案内部)
12b 原動側直線状案内部
13 下方ガイドレール(従動側案内体;案内体)
13a 凹部(停留部)
13b 従動側直線状案内部
14 電動モータ(駆動源)
15 伝達機構
15a 連結装置
15a1 アーム部
15a2 長孔状凹部
15b 伝動装置
15b1 ピニオン
15b2 ラック
16,17 フォトセンサ(検知手段)
10’ 非特定ユニット(扉ユニット;移動体ユニット)
11’ スライド扉(扉部材;移動体)
12’ 上方ガイドレール(原動側案内体;案内体)
13’ 下方ガイドレール(従動側案内体;案内体)
100 センター役物(遊技機用移動演出装置)
110 特定ユニット(扉ユニット;移動体ユニット)
111 スライド扉(扉部材;移動体)
111a 回転ローラー
111b ガイドピン(突出部)
112 上方ガイド溝(原動側案内体;案内体)
112a 円弧状案内部(湾曲状案内部)
112b 原動側直線状案内部
113 下方ガイド溝(従動側案内体;案内体)
113a ストッパ(停止部材;停留部)
113b 従動側直線状案内部
113c ソレノイド(アクチュエータ;作動手段)
110’ 非特定ユニット(扉ユニット;移動体ユニット)
111’ スライド扉(扉部材;移動体)
112’ 上方ガイドバー(原動側案内体;案内体)
15’ 連動機構
151’ 第一スライダー(第一当接部材)
152’ 第二スライダー(第二当接部材)
200 センター役物(遊技機用移動演出装置)

Claims (6)

  1. 所定方向に移動可能な移動体と、その移動体を移動方向に沿って移動案内するために遊技盤に固定配置された一対の案内体と、前記移動体に対して駆動力を及ぼす駆動源と、を有する遊技機用移動演出装置であって、
    前記駆動源が前記移動体に対して駆動力を及ぼすとき、前記移動体は、傾斜移動する第一変位態様と、その傾斜姿勢を維持しながら平行移動する第二変位態様と、に変位可能であることを特徴とする遊技機用移動演出装置。
  2. 所定方向に移動可能な移動体と、その移動体を移動方向に沿って移動案内するために遊技盤に固定配置された一対の案内体と、前記移動体が各案内体と同時に係合しつついずれか一方の案内体と係合する側が移動の原動側となるように前記移動体に対して駆動力を及ぼす駆動源と、を有する遊技機用移動演出装置であって、
    前記一対の案内体のうち、前記移動体の原動側が係合する原動側案内体には、前記移動体を所定角度範囲にわたって傾斜案内するための湾曲状案内部と、その湾曲状案内部に連続する形で前記移動方向に延びる原動側直線状案内部とが形成される一方、
    前記移動体の従動側が係合する従動側案内体には、前記移動体の前記移動方向への移動を一時的に停止するための停留部と、その停留部に連続する形で前記移動方向に沿って前記原動側直線状案内部と平行状に延びる従動側直線状案内部とが形成され、
    それら原動側案内体と従動側案内体とは、前記湾曲状案内部と前記停留部とが向き合い、かつ前記原動側直線状案内部と前記従動側直線状案内部とが向き合うように、前記移動体を挟んで対向配置されており、
    前記駆動源が前記移動体に対して駆動力を及ぼすとき、前記移動体は、
    前記従動側案内体の停留部を支点とし、前記原動側案内体の湾曲状案内部に沿って傾斜移動する第一変位態様と、
    その傾斜姿勢を維持しながら前記原動側直線状案内部と前記従動側直線状案内部とに沿って平行移動する第二変位態様と、
    に変位可能であることを特徴とする遊技機用移動演出装置。
  3. 前記従動側案内体の停留部は、前記原動側直線状案内部からの離間距離が前記従動側直線状案内部よりも拡大するように形成された凹部を含み、
    前記第一変位態様において、前記移動体は前記凹部の内面にて受け止め保持される請求項2に記載の遊技機用移動演出装置。
  4. 前記駆動源と移動体とは伝達機構を介して連結され、
    その伝達機構は、前記駆動源の駆動力によって前記移動方向に移動可能なアーム部と、前記移動体に突出形成され、前記アーム部において前記移動方向と交差する方向に形成された長孔状凹部内で移動可能な突出部とを含み、
    前記第一変位態様から第二変位態様に移行するため、前記移動体が前記原動側直線状案内部に沿って前記移動方向への移動を開始するとき、前記長孔状凹部の一端側に位置する前記突出部を支点として前記移動体を前記第一変位態様とは反対方向に傾斜移動する中間変位態様により、前記移動体が前記凹部から脱出する請求項3に記載の遊技機用移動演出装置。
  5. 前記従動側案内体の停留部は、前記従動側案内体に沿って形成される前記移動体の移動径路に対して出退可能な停止部材を含み、
    前記第一変位態様において、前記移動体は前記移動径路に進出した停止部材にて前記移動方向への移動を阻止されるとともに、
    前記第一変位態様から第二変位態様に移行する際に、前記停止部材は前記移動径路から退去して、前記移動体の移動を可能とする請求項2に記載の遊技機用移動演出装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機用移動演出装置が前記遊技盤に配置されたことを特徴とする遊技機。
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