JP2010214010A - 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転駆動体と装飾体の長手方向中途部とを伝達部材を介して接続し基端部に過大な負荷をかけることなく装飾体を回動でき回動角にて回動した位置に装飾体を保持する。
【解決手段】揺動アーム112は駆動セクタギア111と回動枠10との間に配置され、左端部が駆動セクタギア111に接続され右端部が回動枠10の基端部と先端部との間の長手方向中途部に連結し揺動アーム112の左端部では、保持機構120を介して駆動セクタギア111に接続し右端部に貫通形成された長孔112bにはリアフレーム9Rから後方側に(回動枠回動軸線O1と平行に)突出形成された連結軸9bが挿通する。揺動アーム112は、回動枠回動軸線O1と平行な揺動軸線O2を有し両ケース8F,8Rに軸支された揺動軸112a周りに揺動し保持機構120と長孔112b,連結軸9bとを介して駆動セクタギア111の駆動力をリアフレーム9R(回動枠10)に伝達する。
【選択図】図5

Description

本発明は、パチンコ機のセンター役物等に用いられる遊技機用可動演出装置と、そのような可動演出装置を備えるパチンコ機等の遊技機に関する。
例えば、パチンコ機の装飾部材(センター役物)において、演出表示用の可変表示装置の側方に配置された長尺状の演出用可動体(装飾体)を下端部(基端部)に配置された回動軸部(回動軸線)で片持ち状に支持し、駆動モータ(駆動源)により上端部(先端部)を回動させて演出動作を実行する可動演出装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2007−312847号公報
このような可動演出装置によれば、下端部で片持ち状に支持された演出用可動体を駆動モータで回動することによって、上端部を比較的大きく変動させることができ、構成の簡略化を図りつつ遊技者の関心を惹くことができる。ところが、下端部の回動軸部は可動演出装置(演出用可動体等)の全重量を支持する必要があり、またその回動軸部を駆動する駆動モータにも過大な負荷がかかることがあるので、演出用可動体の円滑な回動が妨げられやすい。回動軸部や歯車部が変形したり、駆動モータが焼損したりするおそれもある。さらに、演出用可動体の演出動作に連動させて第2の演出用可動体を作動する場合には、第2の演出用可動体の重量も回動軸部や駆動モータに付加されるので、回動軸部や歯車部の強度をさらに増大させなければならなくなる。
本発明の課題は、装飾体駆動源で駆動される回転駆動体と、長尺状の装飾体の長手方向中途部とを伝達部材を介して接続することによって、片持ち支持する基端部に過大な負荷をかけることなく装飾体を円滑に回動でき、また種々の回動角にて回動した位置に装飾体を安定して保持できる遊技機用可動演出装置とそれを備えた遊技機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の遊技機用可動演出装置は、
遊技者側を前方側としたとき、遊技盤の盤面に沿って(例えば遊技盤の盤面と平行状で)所定の方向に長尺状(かつ平板状)に延びるとともに、長手方向一端側である基端部にて遊技盤に対して交差(例えば直交)状に配置された装飾体回動軸線周りに、長手方向他端側である先端部を所定の回動角で回動可能な装飾体と、
その片持ち状の装飾体に対して、装飾体駆動源からの駆動力を及ぼすために、前記回動角に対応する回転角度範囲で回転する回転駆動体と、
それら回転駆動体と装飾体との間に配置されるとともに、一端部が前記回転駆動体に接続され、かつ他端部が前記装飾体の基端部と先端部との間の長手方向中途部に連結されることにより、前記装飾体回動軸線と平行な揺動軸線周りに揺動してその回転駆動体の駆動力を前記装飾体に伝達可能な伝達部材と、
前記回転駆動体に装着されて前記伝達部材の一端部を挟み込むように保持することにより、その伝達部材の一端部を前記回転駆動体と接続する保持機構と、を備え、
前記回転駆動体が前記回転角度範囲内で回転するとき、前記伝達部材は一端部が前記保持機構により前記回転駆動体に保持されつつ前記揺動軸線周りに揺動することにより、前記装飾体の先端部を基端部の前記装飾体回動軸線周りに前記回動角で回動させることを特徴とする。
上記遊技機用可動演出装置では、回転駆動体(例えば駆動セクタギア)が回転するとき、伝達部材(例えば揺動アーム)は一端部が保持機構(例えば保持体の摺接部)により回転駆動体に保持されつつ揺動軸線周りに揺動し、装飾体(例えば回動枠)は先端部が基端部の装飾体回動軸線周りに回動する。このように、装飾体駆動源(例えば回動枠モータ)で駆動される回転駆動体と、長尺状の装飾体の長手方向中途部とを伝達部材を介して接続することによって、片持ち支持する基端部に過大な負荷をかけることなく装飾体を円滑に回動でき、また種々の回動角にて回動した位置に装飾体を安定して保持できる。その際、伝達部材は、一端部を挟み込むように保持する保持機構により回転駆動体に保持されつつ揺動軸線周りに揺動するので、保持機構での大きな荷重(負荷)支持を可能とすることにより、装飾体の基端部での支持負担を軽減することができ、可動演出装置の耐久性向上(長寿命化)を図ることができる。また、伝達部材の一端部が保持機構により挟み込み保持されるので、輸送時・運搬時・取付時等において、梱包材等を用いなくても装飾体を損傷から防護できる。
したがって、装飾体に対して変動(例えば往復移動)可能な他の装飾部材(例えば昇降枠)と、その装飾部材を駆動するための装飾部材用駆動源(例えば昇降枠モータ)とが装飾体に搭載され、装飾部材の変動が振動となって装飾体に付加される場合であっても、種々の回動角にて回動した位置に装飾体を安定して保持できる。
なお、「装飾体駆動源」には、ロータリアクチュエータ(例えばステッピングモータ)、リニアアクチュエータ(例えばリニアステッピングモータ)のいずれを用いてもよい。
また、「回転駆動体」として、
(1)巻き掛け伝動機構の場合……ベルト伝動機構やロープ伝動機構のプーリ、チェン伝動機構のスプロケット等;
(2)接触伝動機構の場合……歯車伝動機構の歯車、摩擦伝動機構の摩擦車等;
を用いることができる。
そして、保持機構は、回転駆動体の外周縁部において、揺動軸線と平行な保持体回動軸線周りで回動可能に装着される保持体を有し、
その保持体は、伝達部材の一端部に対してその移動方向の両側から摺接する摺接部を含むことができる。
このように、回転駆動体の外周縁部において保持体が回動可能に装着されているので、装飾体が装飾体回動軸線周りに回動したことによって回転駆動体と伝達部材(の一端部)との相対位置関係が変化しても、保持体の回動により、伝達部材の一端部に対して摺接部を両側から摺接させることが容易となる。その結果、保持機構での荷重(負荷)支持能力を高め、駆動部の強度向上ひいては可動演出装置の耐久性向上(長寿命化)に寄与することができる。
具体的には、
保持体回動軸線は、伝達部材の他端部側に装飾体の自重が作用するときにその自重に基づく揺動軸線周りのモーメントを受け止めるように、伝達部材の一端部側において回転駆動体の外周縁部に配置され、
摺接部は、保持体回動軸線と同軸状に配置される主摺接部と、伝達部材を挟んで主摺接部とは反対側に配置される副摺接部とを含む場合がある。
このように、伝達部材を挟んで主摺接部と副摺接部とを配置することにより、装飾体の自重に基づく揺動軸線周りのモーメントを容易に受け止めることができる。したがって、装飾体を円滑に回動し、種々の回動角にて回動した位置に安定して保持することが容易となる。
ところで、装飾体には、その装飾体に対して変動(例えば往復移動)可能な他の装飾部材(例えば昇降枠)を、その装飾部材に対して駆動力を及ぼすために装飾体駆動源とは別個に設けられる装飾部材用駆動源(例えば昇降枠モータ)とともに搭載することができる。
このように、装飾体に対して変動可能な他の装飾部材と、その装飾部材を駆動するための装飾部材用駆動源とが装飾体に搭載され、装飾部材の変動が振動となって装飾体に付加される場合であっても、種々の回動角にて回動した位置に装飾体を安定して保持できる。
ここで、装飾部材の「変動」とは、(例えば回動軸線周りの回動による)装飾部材の姿勢変更と、(例えば直線的な移動による)装飾部材の位置変更とのうち、少なくともいずれか一方を伴う動きをいう。
なお、「装飾部材用駆動源」においても、ロータリアクチュエータ(例えばステッピングモータ)、リニアアクチュエータ(例えばリニアステッピングモータ)のいずれを用いてもよい。
そして、上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、以上のような遊技機用可動演出装置を備えることを特徴とする。
このように、装飾体駆動源で駆動される回転駆動体と、長尺状の装飾体の長手方向中途部とを伝達部材を介して接続し、片持ち支持する基端部に過大な負荷をかけることなく装飾体を円滑に回動でき、また種々の回動角にて回動した位置に装飾体を安定して保持できる可動演出装置を備えることによって、可動演出装置ひいては遊技機の耐久性向上(長寿命化)を図ることができる。
なお、本発明の遊技機には、(1)パチンコ機等の弾球遊技機、(2)スロットマシンやパチスロ機等の回胴式遊技機、(3)ポーカーゲーム機、雀球遊技機等の各種ゲーム機、等が含まれる。
本発明に係る可動演出装置を含むセンター役物を備えたパチンコ機を例示する正面図。 可動演出装置の一例を示す正面図。 図2のA−A断面図。 図2の可動演出装置を前方側ユニットと後方側ユニットとに分解して示す後方からの斜視図。 図4の可動演出装置の後方側ユニットを分解して示す前方からの斜視図。 回動枠が水平位置(初期位置)にあるときの後方側ユニットの正面図及び斜視図。 回動枠が斜め位置(中間位置)にあるときの後方側ユニットの正面図及び斜視図。 回動枠が垂下位置(終端位置)にあるときの後方側ユニットの正面図及び斜視図。 図4の可動演出装置の前方側ユニットを一部分解して示す前方からの斜視図。 回動枠が水平位置(初期位置)にあるときの文字板の位置関係を示す正面図。 回動枠が斜め位置(中間位置)にあるときの文字板の位置関係を示す正面図。 回動枠が垂下位置(終端位置)にあるときの文字板の位置関係を示す正面図。 図4の可動演出装置の前方側ユニットを一部分解して示す後方からの斜視図。 回動枠が水平位置(初期位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるときの両者の駆動系を示す背面図。 回動枠が水平位置(初期位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるときの両者の位置関係を示す正面図、背面図及びB−B断面図。 回動枠が水平位置(初期位置)にあり、昇降枠が上昇位置(第二位置)にあるときの両者の位置関係を示す正面図、背面図及びC−C断面図。 回動枠が垂下位置(終端位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるときの両者の駆動系を示す背面図。 回動枠が垂下位置(終端位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるときの両者の位置関係を示す正面図、背面図及びB’−B’断面図。 回動枠が垂下位置(終端位置)にあり、昇降枠が上昇位置(第二位置)にあるときの両者の位置関係を示す正面図、背面図及びC’−C’断面図。
(実施例)
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る遊技機用可動演出装置(以下、単に可動演出装置ともいう)を含むセンター役物を備えたパチンコ機を例示する正面図である。図1に示すように、パチンコ機1(遊技機)の遊技盤2の盤面(前面)には、ほぼ左半周が内外2本の発射レール2bによって区画され、全体として円形の遊技領域2aが形成されている。遊技領域2aの中央には、遊技盤2上での遊技状態の変化に応じた演出表示を行う液晶表示部3(可変表示手段)が配置されている。この液晶表示部3と、液晶表示部3を保持する矩形枠状の中央フレーム4と、中央フレーム4の前方にて液晶表示部3の上方に前側装飾部として配置された可動演出装置5と、を含むセンター役物100が遊技盤2に搭載されている。液晶表示部3の下方(遊技領域2aの中央下部)に大入賞口6(アタッカー)が配置されている。また、液晶表示部3と大入賞口6との間には、電動チューリップ(電チュー)にて構成される始動口7が配置されている。
なお、本明細書において、上下方向とは遊技盤2の盤面に沿う形で遊技球が流下する方向(例えば、鉛直方向)を意味する。また、左右方向とは遊技盤2の盤面に沿う形で上下方向と交差する方向(例えば、水平方向)を意味し、遊技者側からみて左側、右側をいう。さらに、前後方向とは遊技盤2と交差(例えば、直交)する方向を意味し、遊技者に対面する側(手前側)が前面側(前方側)であり、その反対側(奥側)が後面側(後方側)となる。
図2は可動演出装置の一例を示す正面図、図3はそのA−A断面図、図4は可動演出装置を前方側ユニットと後方側ユニットとに分解して示す後方からの斜視図である。図2〜図4に示すように、可動演出装置5は、遊技盤2(図1参照)に対して固定状態で取り付けられる、擬似直方体形状の後方側ユニット8と、前後方向の軸線(後述する回動枠回動軸線O1)周りで回動可能な、左右方向に長尺状かつ平板状の前方側ユニット9とを備えている。
全体として箱状を呈する後方側ユニット8は、フロントケース8Fとリアケース8Rとの間に、前方側ユニット9を回動するための駆動系(詳細は後述する)を内蔵し、ユニットベース(図示せず)を介して中央フレーム4(図1参照)に固定されている。前方側ユニット9の主要部を構成する回動枠10(装飾体)は、長手方向一端側(左端側)の回動座10Z(回動枠回動軸線O1(装飾体回動軸線);図3及び図9参照)を基端部とし、長手方向他端側(右端側)を先端部とする片持ち状態で回動する。回動枠10は、前面枠10Fと背面枠10Rとが全体として箱状を呈するとともに、背面枠10Rとリアフレーム9Rとの間に、後述する昇降枠50(移動体)を上下方向に往復移動するための駆動系(詳細は後述する)が配置されている。下方に開口した箱状を呈する昇降枠50は、前枠50Fと後枠50Rとから構成され、回動枠10に対して上方から跨設されている。前方側ユニット9のリアフレーム9Rは、回動枠10を構成する背面枠10Rの背面側に固定されている。
回動枠10を構成する前面枠10Fの前方側には、その長手方向(図2に実線で示す初期位置では左右水平方向)に沿って、複数(例えば3個)の文字板30L,30C,30R(表示体;装飾部材)がそれぞれ配設されている。このうち、中文字板30C(追随表示体;選択表示体)と右文字板30R(追随表示体)とは、文字板回動軸線O4(表示体回動軸線)周りで回動枠10に対して相対回動可能となるように、それぞれ前面枠10Fに軸支されている。他方、残りの左文字板30L(基準表示体)は、後方側ユニット8を構成するフロントケース8Fに固定されている。そこで、回動する回動枠10から見ると、左文字板30Lも、回動枠回動軸線O1と共有関係にある文字板回動軸線O4(表示体回動軸線)周りで回動枠10に対する相対的な回動が可能であると見做すことができる(詳細は後述する)。なお、昇降枠50を構成する前枠50Fは、中文字板30Cと前面枠10Fとの間に配置されている。
次に、図5は後方側ユニットを分解して示す前方からの斜視図である。また、図6〜図8は後方側ユニット8(リアケース8R)の正面図及び斜視図であり、図6は回動枠が水平位置(初期位置)にあるとき、図7は回動枠が斜め位置(中間位置)にあるとき、図8は回動枠が垂下位置(終端位置)にあるときをそれぞれ表している。これらの図によって、前方側ユニット9(具体的には回動枠10)を回動するための駆動系を説明する。
図5に示すように、後方側ユニット8には、回動枠10を回動するための駆動系として、片持ち状の回動枠10を駆動(回動)するための駆動セクタギア111(回転駆動体)と、駆動セクタギア111の駆動力を回動枠10に伝達するための揺動アーム112(伝達部材)と、揺動アーム112と駆動セクタギア111とを接続・保持するための保持機構120とが内蔵されている。駆動セクタギア111は、リアケース8Rの背面側に固定された回動枠モータ110(装飾体駆動源)からの駆動力をモータ歯車110aを介して受けることによって、所定の回転角度範囲(回動枠10の回動角に対応する)で回転する。
揺動アーム112は、駆動セクタギア111と回動枠10との間に配置され、一端部(左端部)が駆動セクタギア111に接続され、他端部(右端部)が回動枠10の基端部と先端部との間の長手方向中途部に連結されている。具体的には、揺動アーム112の左端部では、後述する保持機構120を介して駆動セクタギア111に接続され、その右端部に貫通形成された長孔112b(係合部)には、リアフレーム9Rから後方側に(回動枠回動軸線O1と平行に)突出形成された連結軸9b(係合部)が挿通されている。これによって、揺動アーム112は、回動枠回動軸線O1と平行な揺動軸線O2を有し、両ケース8F,8Rに軸支された揺動軸112a周りに揺動し、保持機構120と係合部112b,9bとを介して、駆動セクタギア111の駆動力をリアフレーム9R(回動枠10)に伝達する。
保持機構120は、駆動セクタギア111に装着されて揺動アーム112の左端部を挟み込むように保持している。具体的には、駆動セクタギア111における非歯車形成領域の外周縁部には、保持体121が揺動軸線O2と平行な保持体回動軸線O3周りで回動可能に装着されている。この保持体121は、揺動アーム112の左端部に対してその移動方向の両側から摺接する摺接部122を有している。さらに具体的には、摺接部122は、駆動セクタギア111の外周縁部において、保持体回動軸線O3と同軸状に突出形成された回動軸122a(主摺接部)と、揺動アーム112を挟んで回動軸122aとは反対側において、保持体121から保持体回動軸線O3と平行状に突出形成された突出軸122b(副摺接部)とを含む。
したがって、図6において、駆動セクタギア111が所定の方向(例えば時計回り)に所定の回転角度範囲で回転するとき、揺動アーム112の左端部は回動軸122aと突出軸122bとで両側から挟み込まれて保持されつつ揺動軸線O2周りに揺動する。したがって、駆動セクタギア111の駆動力は、揺動アーム112の右端部において、係合部112b,9bを介し回動枠10の長手方向中途部を下方に押す押圧力としてに伝達される。これによって、回動枠10は、その先端部(右端部)が、基端部(左端部)の回動枠回動軸線O1周りに所定の回動角(例えば45°で図7の斜め位置(中間位置)、90°で図8の垂下位置(終端位置))で回動する。
なお、保持体回動軸線O3(回動軸122a)の設置位置について、揺動アーム112の右端部側に回動枠10の自重が作用するときに、自重に基づく揺動軸線O2周りのモーメントを受け止めるように、揺動アーム112の左端部において右側(駆動セクタギア111側)に配置してある。
リアケース8Rの内面には、水平位置(初期位置;図6)に対応させて、揺動アーム112の変動状態を非接触式にて検知するために、フォトセンサ113(検知手段)が設置されている。また、揺動アーム112の揺動軸112a付近には、フォトセンサ113の所定領域を通過する(すなわち、光を遮る)ことによって各位置へ到達したことを感知し、回動枠モータ110の駆動を停止させるための遮蔽板112c(通過部)が固定されている。
一方、駆動セクタギア111の前端面には、周方向に所定の角度範囲(例えば約半周)にわたって係止壁111aが突出形成されている。また、揺動アーム112の左端部には、係止壁111aに向かって凸部112dが突出形成されている。揺動アーム112が垂下位置(終端位置;図8)を超えて回動するとき、係止壁111aと凸部112dとが当接し、揺動アーム112がそれ以上回動するのを阻止する。
以上で説明した回動枠10の回動について、図6〜図8を参照しつつさらに説明する。
<水平位置(初期位置)>(図6)
フォトセンサ113が遮蔽板112cを検知することによって、回動枠モータ110の駆動が停止している。揺動アーム112は図6の初期位置で停止し、回動枠10は水平位置(図2の実線位置)で停止している。このとき、揺動アーム112の左端部は回動軸122aと突出軸122bとで両側から挟み込まれて保持されている。
<斜め位置(中間位置)>(図7)
回動枠モータ110が駆動され、駆動セクタギア111が図6(a)の矢印方向に回転すると、揺動アーム112は揺動軸線O2周りに揺動して図7の中間位置に達し、回動枠10は所定の回動角(例えば45°)で斜め位置(図2の仮想線位置)に達する。揺動アーム112の左端部が移動するにつれて保持体121も保持体回動軸線O3周りで回動し、回動軸122aと突出軸122bとによる揺動アーム112の左端部の挟み込み状態(保持状態)を維持する。
<垂下位置(終端位置)>(図8)
駆動セクタギア111が図7(a)からさらに矢印方向に回転すると、揺動アーム112は揺動軸線O2周りに引き続き揺動して図8の終端位置に達し、回動枠10は所定の回動角(例えば90°)で垂下位置(図2の仮想線位置)に達する。このとき、保持体121も保持体回動軸線O3周りで引き続き回動し、回動軸122aと突出軸122bとによる揺動アーム112の左端部の挟み込み状態(保持状態)を継続する。この実施例では回動枠モータ110の回転数(ステップ数)で停止制御しているが、終端位置検知用のフォトセンサを別途設けてもよい。なお、慣性等によって終端位置を通り過ぎた場合には、凸部112dが係止壁111aに当接して、揺動アーム112がそれ以上回動するのを阻止する。
なお、図8に示す垂下位置(終端位置)から図6に示す水平位置(初期位置)に復帰する(戻る)場合には、以上の説明とは逆方向の手順にて実行される。
このように、回動枠モータ110で駆動される駆動セクタギア111と、長尺状の回動枠10の長手方向中途部とを揺動アーム112を介して接続することによって、片持ち支持する基端部に過大な負荷をかけることなく回動枠10を円滑に回動でき、また種々の回動角にて回動した位置に回動枠10を安定して保持できる。その際、揺動アーム112の左端部は、回動軸122aと突出軸122bとによる挟み込み(保持)によって、保持機構120での大きな荷重(負荷)支持が可能となり、回動枠10の基端部での支持負担を軽減することができ、可動演出装置5の耐久性向上(長寿命化)を図ることができる。また、揺動アーム112の左端部が保持機構120により挟み込み保持されるので、輸送時・運搬時・取付時等において、梱包材等を用いなくても回動枠10を損傷から防護できる。
さらに、揺動アーム112の左端部を挟んで回動軸122aと突出軸122bとを配置したので、回動枠10の自重に基づく揺動軸線O2周りのモーメントを容易に受け止めることができる。したがって、後述するように、昇降枠50と昇降枠モータ150(移動体駆動源)とを回動枠10(リアフレーム9R)に搭載し、昇降枠50を上下方向に往復移動することによって、昇降枠50の往復移動が振動となって回動枠10に付加される場合にも、種々の回動角にて回動した位置に回動枠10を安定して保持できる。
次に、図9は前方側ユニットを一部分解して示す前方からの斜視図である。また、図10〜図12は文字板の位置関係を示す正面図であり、図10は回動枠が水平位置(初期位置)にあるとき、図11は回動枠が斜め位置(中間位置)にあるとき、図12は回動枠が垂下位置(終端位置)にあるときをそれぞれ表している。これらの図によって、回動枠10の回動と文字板30L,30C,30Rの回動とを関連させるための連動系について説明する。
図9に示すように、前方側ユニット9(回動枠10の前面枠10F)の前方側において、文字板回動軸線O4周りで回動枠10に対して相対回動可能な複数(例えば3個)の文字板30L,30C,30Rには、遊技盤2(図1参照)の盤面に対して上下方向の方向性を有するアルファベット文字(例えば『N』、『P』、『B』)がそれぞれ表記されている。また、回動枠10には、回動枠10の回動につれて、回動枠回動軸線O1周りに回動枠10の回動角と同一の回動角度範囲で回動する遊星歯車機構130(回動機構)と、その遊星歯車機構130の回動角度範囲と等価な回動角度で各文字板30L,30C,30Rを回動するための平行クランク機構140(リンク機構)とが内蔵されている。
図10に示すように、遊星歯車機構130は、後方側ユニット8のフロントケース8Fに回動枠回動軸線O1と同心状に固定配置(図2参照)された太陽歯車131(外セクタ歯車)と、太陽歯車131と噛み合うように回動枠10の前面枠10Fに軸支(図2参照)された複数(例えば2個)の遊星歯車132A,132B(外セクタ歯車)とを含む。各々の遊星歯車132A,132Bは太陽歯車131と同一モジュールで同一ピッチ円直径を有する。太陽歯車131に近い方の第一遊星歯車132Aは、1個の中間歯車131aを介して太陽歯車131と噛み合わせてある。一方、遠い方の第二遊星歯車132Bは、連結フレーム133の両端部に形成されたラック部133a,133aを介して第一遊星歯車132Aと噛み合っている。連結フレーム133は回動枠10の長手方向に沿って背面枠10Rに摺動可能に保持され、両遊星歯車132A,132B間に架設されている。したがって、第二遊星歯車132Bは、ラック部133a,133aを中間歯車とし、第一遊星歯車132Aとラック部133a,133aとを介して太陽歯車131と噛み合っている。
このように、上記遊星歯車機構130は、回動枠10を腕とし、太陽歯車131と2個の遊星歯車132A,132Bとで構成され、太陽歯車131を固定して腕(回動枠10)を回動させる方式で用いられる。
3個の文字板30L,30C,30Rのうち、『N』が表記された左文字板30Lは、固定軸134により太陽歯車131(回動枠回動軸線O1)と同心状にかつ回動不能に配置され(図2参照)、基準となる文字板(基準表示体)を構成している。そして、『P』が表記された中文字板30Cと、『B』が表記された右文字板30Rとは、それぞれ支軸135(文字板回動軸線O4)により回動枠10の前面枠10Fに軸支され(図2参照)、平行クランク機構140により回動枠10の回動に追随して回動する文字板(追随表示体)を構成している。
平行クランク機構140は、回動枠10の長手方向に沿って連結フレーム133と平行状に配置されるリンクフレーム141と、前面枠10Fに軸支される中文字板30C及び右文字板30Rの支軸135,135とリンクフレーム141とをそれぞれ繋ぐ連接リンク142,142とを含む。したがって、リンクフレーム141と連接リンク142,142とは平行四辺形を形成する。
したがって、回動枠10(遊星歯車機構130の腕)が回動枠回動軸線O1周りに回動するとき、各遊星歯車132A,132Bは、それぞれ太陽歯車131の周囲を回動枠10の回動方向と同方向(例えば時計回り)へ公転しつつ逆方向(例えば反時計回り)へ自転する。すなわち、各々の遊星歯車132A,132Bは、回動枠10と同方向へ回動枠10の回動角と同一の回動角度範囲で公転しながら、自身は逆方向へ回動枠10の回動角と同一の回動角度範囲で戻り回転(自転)する。このとき、平行クランク機構140によって連接リンク142,142は、回動枠10の回動角と同一の回動角度範囲で支軸135,135とともに逆作動し、中文字板30C及び右文字板30Rの表記文字である『P』及び『B』の上下方向を回動前とそれぞれ一致させる。
ところで、回動枠10が回動しても、基準の文字板である左文字板30Lは、固定軸135を介して太陽歯車131に固定されたまま回動しない。したがって、追随して回動する文字板である中文字板30C及び右文字板30Rのように、文字板回動軸線O4周りに回動可能であるとは言えない。しかし、本来回動枠10とともに回動枠回動軸線O1周りで回動するはずの左文字板30Lは回動前の上下方向を維持して静止しているので、回動する回動枠10側から見ると、あたかも自身の回動角分だけ回動枠回動軸線O1周りで逆方向に回動したかのごとく看取される。回動枠10側から見た状況は左文字板30Lに限らず、中文字板30C及び右文字板30Rについても同様である。そこで、回動する回動枠10から見る場合を判定基準とすれば、左文字板30Lも、回動枠回動軸線O1と共有関係にある文字板回動軸線O4周りで回動枠10に対する相対的な回動が可能であると見做すことができる。
図3に戻り、中文字板30Cの裏蓋30a(中文字発光基板を兼ねる場合あり)に貫通形成された凹部の内周面と、前枠50F(昇降枠50)の前面から前方側へ一体的に突出形成され、中文字板30Cに固定された支軸135を挿通軸支する円筒状のボス部50aの外周面との間に環状隙間SCが形成されている。また、右文字板30Rの裏蓋30a(右文字発光基板を兼ねる場合あり)に貫通形成された凹部の内周面と、前面枠10F(回動枠10)の前面から前方側へ一体的に突出形成され、右文字板30Rに固定された支軸135を挿通軸支する円筒状のボス部10aの外周面との間に環状隙間SRが形成されている。そして、図3に示すように、右文字用の環状隙間SRは中文字用の環状隙間SCよりも広幅に形成されている。
ところで、回動枠10が回動枠回動軸線O1周りで時計回り(又は反時計回り)に回動して停止したとき(図2参照)、中文字板30C及び右文字板30Rには、自身の重量に加えて遊星歯車機構130や平行クランク機構140の重量も慣性力として作用する。したがって、中文字板30C及び右文字板30Rは、それぞれの表記文字である『P』及び『B』の上下方向を回動前と一致させた状態にてすぐには停止できず、それぞれの文字板回動軸線O4周りでしばらく揺動回転することになる。このとき、中文字板30Cよりも長手方向遠方側(右端部側)に位置する右文字板30Rには、遊星歯車機構130や平行クランク機構140の全重量が掛かるためより大きなモーメントが作用するが、右文字用の環状隙間SRを中文字用の環状隙間SCよりも広幅に形成しているので、中文字板30Cよりも大きく揺動回転できる。
なお、右文字板30Rにおける支軸135の外周面とボス部10aの内周面との間のリング状隙間や、中文字板30Cにおける支軸135の外周面とボス部50aの内周面との間のリング状隙間を大きくすることによっても、上記した揺動回転を許容することができる。その際、上記と同様に、右文字用のリング状隙間を中文字用のリング状隙間よりも広幅に形成してもよい。
以上で説明した回動枠10の回動に連動する文字板30L,30C,30Rの回動について、図6〜図8及び図10〜図12を参照しつつさらに説明する。
<水平位置(初期位置)>(図6,図10)
揺動アーム112が図6の初期位置で停止し、回動枠10が水平位置(図2の実線位置)で停止している。このとき、連結フレーム133及びリンクフレーム141は回動枠10と同じ水平方向に位置しているので、文字板30L,30C,30Rの表記文字『N』、『P』、『B』は通常の上下方向で表示される。
<斜め位置(中間位置)>(図7,図11)
揺動アーム112は揺動軸線O2周りに揺動して図7の中間位置に達し、回動枠10は所定の回動角(例えば45°)で斜め位置(図2の仮想線位置)に達する。このとき、連結フレーム133及びリンクフレーム141は回動枠10と同じ斜め方向に位置する。連接リンク142,142は、遊星歯車機構130と平行クランク機構140とによって、回動枠10の回動角と同一の回動角度範囲で支軸135,135とともに逆作動するので、文字板30C,30Rの表記文字『P』、『B』の上下方向は回動前と一致する。なお、左文字板30Lは、固定軸135を介して太陽歯車131に固定されたまま回動しない。
<垂下位置(終端位置)>(図8,図12)
揺動アーム112は揺動軸線O2周りに引き続き揺動して図8の終端位置に達し、回動枠10は所定の回動角(例えば90°)で垂下位置(図2の仮想線位置)に達する。このとき、連結フレーム133及びリンクフレーム141は回動枠10と同じ垂下方向に位置する。連接リンク142,142は、遊星歯車機構130と平行クランク機構140とによって、回動枠10の回動角と同一の回動角度範囲で支軸135,135とともに逆作動するので、文字板30C,30Rの表記文字『P』、『B』の上下方向は回動前と一致する。なお、左文字板30Lは、固定軸135を介して太陽歯車131に固定されたまま回動しない。
なお、図8及び図12に示す垂下位置(終端位置)から図6及び図10に示す水平位置(初期位置)に復帰する(戻る)場合には、以上の説明とは逆方向の手順にて実行される。
このように、回動枠モータ110の駆動力によって回動枠10が回動するとき、回動枠10の動きが遊星歯車機構130及び平行クランク機構140を介して文字板30L,30C,30Rに伝達されると、表記文字『N』、『P』、『B』の上下方向は回動の前後を通じて変わらない。回動の前後で表記文字『N』、『P』、『B』の上下方向が変化しないため、演出動作の内容を見誤ったり理解できなくなったりすることなく、遊技者に対して興趣を持続させることができる。
次に、図13は前方側ユニットを一部分解して示す後方からの斜視図である。また、図14及び図17は回動枠と昇降枠の駆動系を示す背面図であり、図14は回動枠が水平位置(初期位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるとき、図17は回動枠が垂下位置(終端位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるときをそれぞれ表している。さらに、図15・図16及び図18・図19は回動枠と昇降枠の位置関係を示す正面図、背面図及び断面図であり、図15は回動枠が水平位置(初期位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるとき、図16は回動枠が水平位置(初期位置)にあり、昇降枠が上昇位置(第二位置)にあるとき、図18は回動枠が垂下位置(終端位置)にあり、昇降枠が下降位置(第一位置)にあるとき、図19は回動枠が垂下位置(終端位置)にあり、昇降枠が上昇位置(第二位置)にあるときをそれぞれ表している。これらの図によって、昇降枠50を昇降移動するための駆動系を説明する。
図13〜図15に示すように、昇降枠50の前枠50Fは、中文字板30C(選択表示体)と回動枠10の背面枠10Rとに挟まれて配置されている。昇降枠50(前枠50F)は、回動枠10の前方側にて前後で重なり合った状態を保持しつつ、回動枠10とは独立して上下方向に昇降移動(すなわち、回動枠10の長手方向と交差(例えば直交)し、かつ遊技盤2(図1参照)の盤面と平行な移動方向へ移動)可能である。前方側ユニット9は、昇降枠50を昇降移動するための駆動系として、昇降枠50を駆動するための昇降枠モータ150及び駆動アーム151と、平行クランク機構140と中文字板30Cとの間に配置される案内機構160とを備えている。
昇降枠モータ150は回動枠10のリアフレーム9Rに搭載され、昇降枠50に対して上下方向の駆動力を及ぼす。駆動アーム151は、一端部が回動枠10の背面枠10Rに軸支されるとともに、他端部に貫通形成された長孔151a(係合部)に昇降枠50の後枠50Rから後方側へ突出形成された駆動ピン50a(係合部)が挿入されている。
案内機構160は、昇降枠モータ150からの駆動力により昇降枠50が中文字板30Cとともに移動方向に移動する際に、平行クランク機構140の一部を上下方向に沿って移動案内する。具体的には、リンクフレーム141において、昇降枠50が昇降移動する際に、中文字板30C用連接リンク142のリンク支点軸161が上下方向に移動できるように、上下方向に延びる案内溝162が長孔状に貫通形成されている。
なお、昇降枠50の後枠50Rには、上下方向に延びる複数(例えば2つ)のガイド溝50b(係合部)が長孔状かつ平行状に貫通形成され、回動枠10の背面枠10Rに固定される同数のガイドピン10a(係合部)がそれぞれガイド溝50bに挿通されている。昇降枠50が駆動アーム151で駆動されて昇降移動する際に、昇降枠50のガイド溝50bはガイドピン10aに案内されて円滑に作動できる。また、背面枠10Rの背面には、昇降枠50の下降位置(第一位置;図15)に対応させて、駆動アーム151の変動状態を非接触式にて検知するために、フォトセンサ152(検知手段)が設置されている。そして、駆動アーム151の一端部には、フォトセンサ152の所定領域を通過する(すなわち、光を遮る)ことによって各位置へ到達したことを感知し、昇降枠モータ150の駆動を停止させるための遮蔽板151b(通過部)が固定されている。
以上で説明した昇降枠50の昇降移動について、図14〜図19を参照しつつさらに説明する。
<回動枠10が水平位置(初期位置);昇降枠50が下降位置(第一位置)>(図14,図15)
フォトセンサ113が遮蔽板112cを検知することによって、回動枠モータ110の駆動が停止している(図6(a)参照)。揺動アーム112は図14の初期位置で停止し、回動枠10は水平位置(図2の実線位置)で停止している。一方、フォトセンサ152が遮蔽板151bを検知することによって、昇降枠モータ150の駆動が停止している。駆動アーム151は図15の第一位置で停止し、昇降枠50は下降位置で停止している。
<回動枠10が水平位置(初期位置);昇降枠50が上昇位置(第二位置)>(図14,図16)
フォトセンサ113が遮蔽板112cを検知することによって、回動枠モータ110の駆動が停止している(図6(a)参照)。揺動アーム112は図14の初期位置で停止し、回動枠10は水平位置(図2の実線位置)で停止している。一方、昇降枠モータ150が駆動され、駆動アーム151が図15(b)の矢印方向に回転すると、駆動アーム151は図16の第二位置に達し、昇降枠50は上昇位置に達する。このとき、平行クランク機構140及び案内機構160では、中文字板30C用連接リンク142のリンク支点軸161が案内溝162内を上昇する(図10参照)。
<回動枠10が垂下位置(終端位置);昇降枠50が下降位置(第一位置)>(図17,図18)
駆動セクタギア111が図14から矢印方向に回転すると、揺動アーム112は揺動軸線O2周りに揺動して図17の終端位置に達し、回動枠10は所定の回動角(例えば90°)で垂下位置(図2の仮想線位置)に達する。一方、フォトセンサ152が遮蔽板151bを検知することによって、昇降枠モータ150の駆動が停止している。駆動アーム151は図18の第一位置で停止し、昇降枠50は下降位置で停止している。
<回動枠10が垂下位置(終端位置);昇降枠50が上昇位置(第二位置)>(図17,図19)
引き続き回動枠モータ110の駆動が停止している。揺動アーム112は図17の終端位置で停止し、回動枠10は垂下位置(図2の仮想線位置)で停止している。一方、昇降枠モータ150が駆動され、駆動アーム151が図18(b)の矢印方向に回転すると、駆動アーム151は図19の第二位置に達し、昇降枠50は上昇位置に達する。このとき、平行クランク機構140及び案内機構160では、中文字板30C用連接リンク142のリンク支点軸161が案内溝162内を上昇する(図12参照)。
なお、回動枠10が斜め位置(中間位置)の場合について説明を省略したが、図7や図11と同様に可能である。また、回動枠10が図17に示す垂下位置(終端位置)から図14に示す水平位置(初期位置)に復帰する(戻る)場合、あるいは昇降枠50が図16及び図19に示す上昇位置(第二位置)から図15及び図18に示す下降位置(第一位置)に復帰する(戻る)場合には、それぞれ以上の説明とは逆方向の手順にて実行される。
このように、片持ち支持されて回動する長尺状の回動枠10と、上下方向へ移動可能な昇降枠50とを、前後方向で重なり合った状態で配置し、個別のモータにて駆動することによって、意外性や躍動感に富んだ演出動作で遊技者の興趣を高めることができる。すなわち、回動枠10は回動枠モータ110からの駆動力によって片持ち状態で回動し、昇降枠50は昇降枠モータ150からの駆動力によって回動枠10の前方側で往復移動するため、迫力に富んだ演出動作により遊技者の興趣を持続させることができる。
さらに、平行クランク機構140と中文字板30Cとの間にリンク支点軸161の移動のための案内溝162が配置されているので、昇降枠50は、案内溝162を介して中文字板30Cとともに、昇降枠モータ150からの駆動力によって往復移動可能である。これによって、回動枠10、昇降枠50及び中文字板30Cの三者による極めて迫力に富んだ演出動作が可能となり、しかも回動枠モータ110、昇降枠モータ150等の駆動系とともに可動演出装置5をコンパクトに構成できる。
以上の実施例では、複数の文字板30L,30C,30Rを長尺状の回動枠10の長手方向に沿って各々相対回動可能に装着したが、例えば円盤状の回動枠の回動中心及び中心から所定距離隔てた周方向に沿って各々相対回動可能に装着してもよい。また、遊技機用可動演出装置をパチンコ機に搭載する場合についてのみ説明したが、アレンジパチンコ等のその他の弾球遊技機は勿論、スロットマシンやパチスロ機等の回胴式遊技機、ポーカーゲーム機や雀球遊技機等の各種ゲーム機、等で実施してもよい。
1 パチンコ機(遊技機)
2 遊技盤
3 液晶表示部(可変表示手段)
4 中央フレーム
5 可動演出装置(遊技機用可動演出装置;前側装飾部)
8 後方側ユニット
8F フロントケース
8R リアケース
9 前方側ユニット
9R リアフレーム
9b 連結軸(係合部)
10 回動枠(装飾体)
10F 前面枠
10R 背面枠
10Z 回動座
30 文字板(表示体;装飾部材)
30L 左文字板(基準表示体)
30C 中文字板(追随表示体;選択表示体)
30R 右文字板(追随表示体)
50 昇降枠(移動体)
50F 前枠
50R 後枠
100 センター役物
110 回動枠モータ(装飾体駆動源)
111 駆動セクタギア(回転駆動体)
112 揺動アーム(伝達部材)
112a 揺動軸
112b 長孔(係合部)
120 保持機構
121 保持体
122 摺接部
122a 回動軸(主摺接部)
122b 突出軸(副摺接部)
130 遊星歯車機構(回動機構)
131 太陽歯車
131a 中間歯車
132A,132B 遊星歯車
133 連結フレーム
133a ラック部
134 固定軸
135 支軸
140 平行クランク機構(リンク機構)
141 リンクフレーム
142 連接リンク
150 昇降枠モータ(移動体駆動源)
151 駆動アーム
160 案内機構
161 リンク支点軸
162 案内溝
O1 回動枠回動軸線(装飾体回動軸線)
O2 揺動軸線
O3 保持体回動軸線
O4 文字板回動軸線(表示体回動軸線)

Claims (4)

  1. 遊技者側を前方側としたとき、遊技盤の盤面に沿って所定の方向に長尺状に延びるとともに、長手方向一端側である基端部にて遊技盤に対して交差状に配置された装飾体回動軸線周りに、長手方向他端側である先端部を所定の回動角で回動可能な装飾体と、
    その片持ち状の装飾体に対して、装飾体駆動源からの駆動力を及ぼすために、前記回動角に対応する回転角度範囲で回転する回転駆動体と、
    それら回転駆動体と装飾体との間に配置されるとともに、一端部が前記回転駆動体に接続され、かつ他端部が前記装飾体の基端部と先端部との間の長手方向中途部に連結されることにより、前記装飾体回動軸線と平行な揺動軸線周りに揺動してその回転駆動体の駆動力を前記装飾体に伝達可能な伝達部材と、
    前記回転駆動体に装着されて前記伝達部材の一端部を挟み込むように保持することにより、その伝達部材の一端部を前記回転駆動体と接続する保持機構と、を備え、
    前記回転駆動体が前記回転角度範囲内で回転するとき、前記伝達部材は一端部が前記保持機構により前記回転駆動体に保持されつつ前記揺動軸線周りに揺動することにより、前記装飾体の先端部を基端部の前記装飾体回動軸線周りに前記回動角で回動させることを特徴とする遊技機用可動演出装置。
  2. 前記保持機構は、前記回転駆動体の外周縁部において、前記揺動軸線と平行な保持体回動軸線周りで回動可能に装着される保持体を有し、
    その保持体は、前記伝達部材の一端部に対してその移動方向の両側から摺接する摺接部を含む請求項1に記載の遊技機用可動演出装置。
  3. 前記保持体回動軸線は、前記伝達部材の他端部側に前記装飾体の自重が作用するときにその自重に基づく前記揺動軸線周りのモーメントを受け止めるように、前記伝達部材の一端部側において前記回転駆動体の外周縁部に配置され、
    前記摺接部は、前記保持体回動軸線と同軸状に配置される主摺接部と、前記伝達部材を挟んで前記主摺接部とは反対側に配置される副摺接部とを含む請求項2に記載の遊技機用可動演出装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機用可動演出装置を備えることを特徴とする遊技機。
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