JP5588840B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、可動部材を動作させて演出を行なう可動演出装置を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の枠状装飾体(所謂センター役物)が配設されており、この枠状装飾体の開口部を介して複数の図柄を変動表示して図柄変動ゲームを行なう液晶式やドラム式等の図柄表示装置を後方から臨ませると共に、該遊技盤における枠状装飾体の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での変動を開始させる始動入賞装置や大当り時等に開放する特別入賞装置を配設するよう構成されたものが多数提案されている。このようなパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りながら次第に自重により流下し、該遊技領域を流下する過程で前記始動入賞装置に入賞することにより、前記図柄表示装置で図柄変動に伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組み合わせで停止することにより所謂大当りが発生し、遊技盤に設けられた特別入賞装置が開放して多数の賞球を獲得し得るよう構成される。
また、近年のパチンコ機には、前記枠状装飾体等に、所要の動作を行なう可動部材を備えた可動式の演出装置(可動演出装置)が配設されて、可動部材を図柄表示装置での図柄変動演出に合わせて動作させることにより演出効果の向上を図っている。例えば特許文献1には、前後の関係で重なり合う状態で回転可能に設けられた前後一対の回転板に、回転駆動用の駆動モータを夫々接続し、各駆動モータの駆動により前後の回転板を個別に回転させ得るよう構成された可動演出装置が記載されている。
2008−237353号公報
ところで、特許文献1に記載の可動演出装置を備えたパチンコ機では、図柄表示装置での演出に合わせて可動部材が動作することで遊技者に強いインパクトを与え得るものとなっている。しかしながら、2つの回転板は駆動モータの回転により一定方向に回転されるにすぎず、また前側の回転板の回転に伴ってフィギュアの可動部が動かされるものの、該回転板に設けた突部との接触で可動部が弾かれて揺動する単純な動作を行なうだけで、動作の変化に乏しいものであった。
そこで本発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、可動部材の動きによる遊技の興趣をより一層向上し得る可動演出装置を備えた遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発明は、
動作による演出を行なう可動演出装置(30)を備えた遊技機において、
前記可動演出装置(30)は、
第1方向および第2方向に移動可能な移動ベース体(71)と、
前記移動ベース体(71)に支持され、該移動ベース体(71)に対して第1姿勢および第2姿勢に相対的に姿勢変位可能な可動部材(81)と、
駆動手段(46)の駆動に伴って前記移動ベース体(71)を第1方向および第2方向へ移動方向を切替えて移動させると共に、前記可動部材(81)を第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位させる姿勢切替手段(75a,75b,91,95,96)とを備え、
前記姿勢切替手段(75a,75b,91,95,96)は、前記駆動手段(46)の駆動に伴って前記移動ベース体(71)を第1方向へ移動させる際に前記可動部材(81)を第2姿勢から第1姿勢へ変位させて、第1姿勢に変位した可動部材(81)を移動ベース体(71)と一体に第1方向へ移動させると共に、該駆動手段(46)の駆動に伴って移動ベース体(71)を第2方向へ移動させる際に可動部材(81)を第1姿勢から第2姿勢へ変位させて、第2姿勢に変位した可動部材(81)を移動ベース体(71)と一体に第2方向へ移動させるよう構成され
発光体(59a)が実装された発光体基板(59)が円盤状に形成されて、該発光体基板(59)の周縁部から径方向に突出するよう保持片(59b)が設けられると共に、該発光体基板(59)が基板保持部(53)に着脱可能に取付けられ、
前記基板保持部(53)は、
前記発光体基板(59)が当接する設置面(53a)と、
前記設置面(53a)に当接した前記発光体基板(59)の周方向に離間して設けられ、該設置面(53a)に発光体基板(59)を当接した状態で該発光体基板(59)を回転移動することで、前記保持片(59b)が差し込まれる差込み溝部(57)と、
前記差込み溝部(57)における前記保持片(59b)の差込み口側に位置するよう設けられると共に、前記設置面(53a)から突出する突出位置および設置面(53a)から退避した退避位置に変位可能に形成されて常には突出位置へ弾性付勢された可変規制部(58)とを備え、
前記可変規制部(58)が突出位置にある状態では、前記差込み溝部(57)に差し込まれた前記保持片(59b)に可変規制部(58)が当接して前記発光体基板(59)の回転が規制され、該発光体基板(59)が前記基板保持部(53)に保持されると共に、該可変規制部(58)を退避位置に変位することで、前記差込み溝部(57)に対して保持片(59b)を抜き差し可能に構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明では、駆動手段の駆動により移動ベース体を第1方向または第2方向に移動することで、該移動ベース体に支持された可動部材が一体的に第1方向および第2方向に移動する。更に、前記移動ベース体を第1方向へ移動させる際には、可動部材を第2姿勢から第1姿勢へ変位させ、該移動ベース体を第2方向へ移動させる際には、可動部材を第1姿勢から第2姿勢へ変位させるよう姿勢切替手段が可動部材の姿勢を変位させる。すなわち、前記駆動手段の駆動に伴い前記移動ベース体の移動方向を第1方向および第2方向に切替えることで、前記可動部材の移動方向も一体的に切替え得ると共に該可動部材の姿勢を第1姿勢および第2姿勢に切替えることができる。このように、前記駆動手段の駆動により移動ベース体の移動方向を切替えることで、可動部材に異なる動きをさせることができ、可動部材の動きによる遊技演出の幅を拡げ得ると共に、遊技機の装飾性を高め得る。
請求項2に係る発明は、前記姿勢切替手段(75a,75b,91,95,96)が、
前記駆動手段(46)により第1方向および第2方向に移動される連繋接続部(91)と、
前記連繋接続部(91)と可動部材(81)とを接続するよう構成され、該連繋接続部(91)を第1方向へ移動させる際に前記可動部材(81)を第2姿勢から第1姿勢へ変位させると共に、当該連繋接続部(91)を第2方向へ移動させる際に可動部材(81)を第1姿勢から第2姿勢へ変位させる作動部(96)と、
前記可動部材(81)が第1姿勢から第2姿勢に変位した際および第2姿勢から第1姿勢に変位した際に前記移動ベース体(71)と係脱可能に係合する係合手段(75,95)とを備え、
前記作動部(96)が前記可動部材(81)を第1姿勢と第2姿勢との間で姿勢変位させた際に、前記係合手段(75,95)の係合により前記連繋接続部(91)に伴って前記移動ベース体(71)が第1方向または第2方向へ移動するよう構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明では、駆動手段の駆動に伴って移動ベース体の移動方向を第1方向および第2方向に確実に切替え得ると共に、移動ベース体の移動方向に応じて可動部材の姿勢を確実に変更することができる。
請求項3に係る発明は、前記係合手段(75,95)が、前記連繋接続部(91)の移動方向に離間して設けられた一対の第1の係合部(75a,75b)と、該一対の第1の係合部(75a,75b)の間に設けられて連繋接続部(91)の移動に伴って一対の第1の係合部(75a,75b)の間を相対的に移動する第2の係合部(95)とからなり、該一対の第1の係合部(75a,75b)および第2の係合部(95)の一方が前記連繋接続部(91)または作動部(96)に一体的に設けられると共に他方が前記移動ベース体(71)に設けられて、当該一対の第1の係合部(75a,75b)に第2の係合部(95)が当接係合する範囲で前記連繋接続部(91)または作動部(96)が移動ベース体(71)に対して相対的に移動可能に構成され、
前記連繋接続部(91)が移動ベース体(71)に対して相対的に移動することで、前記作動部(96)が前記可動部材(81)を第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位させると共に、前記一対の第1の係合部(75a,75b)に第2の係合部(95)が係合することで、該連繋接続部(91)と一体的に移動ベース体(71)が第1方向または第2方向へ移動するよう構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、移動ベース体の移動方向を切替え得ると共に、移動ベース体の移動方向に応じて可動部材の姿勢を切替える姿勢切替手段の構成を簡単にすることができる。
請求項4に係る発明は、前記作動部(96)が、前記移動ベース体(71)に対して回転可能に支持されて、前記連繋接続部(91)の動作に応じて作動部(96)が正逆回転するよう構成されると共に、
前記移動ベース体(71)には、前記作動部(96)の回転軸を中心とした円弧状に延在する円弧状孔部(74)が形成されて、該作動部(96)に連結した規制部(85)が円弧状孔部(74)に遊嵌され、
前記連繋接続部(91)の動作に伴い前記規制部(85)が前記円弧状孔部(74)の両端部に移動することで、前記可動部材(81)が第1姿勢および第2姿勢へ姿勢変位するよう構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明では、可動部材を第1姿勢および第2姿勢で確実に保持することができる。
請求項5に係る発明は、前記移動ベース体(71)が、前記駆動手段(46)が設置される支持部材(31)に対して第1方向および第2方向に移動可能に支持されると共に、該支持部材(31)に対して摺接する摺接部(101,107)が設けられたことを要旨とする。
請求項5に係る発明では、移動ベース体に設けた摺接部が支持部材に摺接することで、移動ベース体の移動方向に応じて作動部が可動部材の姿勢を切替えるまで当該移動ベース体を保持することができ、可動部材の姿勢が切り替わらない状態で移動ベース体が移動するのを防止できる。
請求項6に係る発明は、前記可動演出装置(30)が、前記駆動手段(46)の駆動により正逆回転される回転体(61)が設けられると共に、該回転体(61)の後方に、当該回転体(61)と同軸位置で回転するよう前記移動ベース体(71)が配設されて、該駆動手段(46)の駆動により回転体(61)と移動ベース体(71)とが同一方向または反対方向へ同期的に回転するよう構成され、
前記可動部材(81)は、前記移動ベース体(71)における前記回転体(61)との対向面側に、該回転体(61)の回転軸(62)を中心とした周方向に離間するよう複数配設されて、当該回転体(61)により被覆される第1姿勢および回転体(61)の外周縁部から外方へ延出する第2姿勢に変位し得るよう構成されたことを要旨とする。
請求項6に係る発明では、回転体の回転方向に応じて可動部材を回転体の外周部から出没させて、該回転体の外周部で可動部材を回転させることができ、今までにない新たな動きによる演出が可能となる。
本発明に係る遊技機によれば、駆動手段の駆動により移動ベース体の移動方向を切替えることで可動部材に異なる動きをさせることができ、可動部材の動きによる遊技の興趣を一層高め得る。
本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図であって、アーム部材が下降すると共に可動部材が第2姿勢に変位した状態を示す。 実施例に係る設置部材を示す正面図である。 実施例に係る可動演出装置を示す分解斜視図である。 実施例に係る可動演出装置を示す正面図であって、可動部材が第1姿勢に変位した状態を示す。 実施例に係る可動演出装置を示す正面図であって、可動部材が第2姿勢に変位した状態を示す。 実施例に係る可動演出装置を示す側面図であって、可動部材が第1姿勢に変位した状態を示す。 実施例に係る可動演出装置を背面側から視た状態で示す斜視図であって、可動部材が第1姿勢に変位した状態を示す。 図5のA−A線断面図である。 実施例に係る可動演出装置の装置本体と、回転可動体の回転軸および可動体ギアを示す分解斜視図である。 実施例に係る回転可動体を示す分解斜視図である。 実施例に係る回転支持部材を示す正面図であって、LED基板を取付けた状態を示す。 実施例に係る回転支持部材を示す側面図であって、LED基板を取付けた状態を示す。 実施例に係る回転支持部材とLED基板とを示す分解斜視図であって、(a)は正面側から視た状態を示し、(b)は背面側から視た状態を示す。 実施例に係る回転支持部材の正面図であって、LED基板を差込み溝部に差し込む前の状態を二点差線で示す。 実施例に係る支持ベース体に回転ベース体を取付けた状態を示す正面図である。 実施例に係る回転ベース体を示す正面図である。 実施例に係る回転ベース体を示す背面図である。 実施例に係る回転ベース体に対する可動部材、連繋接続ギアおよび作動部の取付構造を示す分解斜視図である。 実施例に係る回転ベース体に対する第1および第2の摺接部の取付構造を示す分解斜視図である。 (a)は、図18のB−B線断面図であって第1の摺接部の配設位置を拡大して示し、(b)は、図18のC-C線断面図であって第2の摺接部の配設位置を拡大して示す。 実施例に係る回転ベース体を背面側から視た状態を示す要部拡大図であって、連繋接続ギアの連繋軸部が第2円弧状孔部の第1係合端部に係合した状態を示す。 実施例に係る回転ベース体を背面側から視た状態を示す要部拡大図であって、図22に示す状態から連繋接続ギアを第1回転方向に回転させた状態を示す。 実施例に係る回転ベース体を背面側から視た状態を示す要部拡大図であって、連繋接続ギアの連繋軸部が第2円弧状孔部の第2係合端部に係合した状態を示す。 実施例に係る回転ベース体を背面側から視た状態を示す要部拡大図であって、図24に示す状態から連繋接続ギアを第2回転方向に回転させた状態を示す。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、各実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機10を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板等の透視保護体(図示せず)を備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また、前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられており、該操作ハンドル16の操作により打球発射装置が作動することで、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置18として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置、7セグメントディスプレイ、その他の各種図柄を停止および変動表示可能な表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよく、また上下の球受け皿の一方を省略して1つの球受け皿のみ設ける構成であってもよい。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、図2に示すように、所定板厚の略矩形状に形成された合板の表面にセルを貼付けた板部材であって、該遊技盤20の表面に、略円形状に湾曲したレール21が設けられて、該レール21によりパチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域20a内に打ち出されるようになっている。また遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が前記遊技領域20a内に複数開設されて、各装着口に対して各種部品が前側から取付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘が植設されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させたり、パチンコ球を一定方向に誘導するようになっている。なお、前記装着口の形成数や大きさは、遊技盤20に対して取付けられる各種部品の個数や配設位置等に応じて適宜決定される。
ここで、前記遊技盤20には、前記遊技領域20aの略中央に設けられた装着口(図示せず)に、前後に開口する窓口25aが形成された枠状装飾体25(図2参照)が取付けられ、該枠状装飾体25の窓口25aを介して図柄表示装置18の表示面が遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。また、枠状装飾体25の下方には、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置23や特別入賞装置24が取付けられている。そして、前記始動入賞装置23の入賞口にパチンコ球が入賞することで、前記図柄表示装置18に図柄を変動表示する図柄変動演出が展開され、該図柄変動演出の結果、図柄表示装置18に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の3つ揃い等)で図柄が停止表示されると、前記特別入賞装置24が開放して所謂大当りが発生し、特別入賞装置24の入賞口が開放されて遊技者が多数の賞球を獲得可能な機会が与えられるようになっている。
(設置部材26について)
また、前記遊技盤20の裏面には、前記図柄表示装置18が取付けられる設置部材26(図3参照)が設けられている。前記設置部材26は、略矩形状に形成されて前記遊技盤20に対向する背面板26aと、該背面板26aの外周縁部から前方へ延出する上下および左右の画壁部26bとから前方へ開口する略矩形箱状に形成されて、画壁部26bの前端部を遊技盤20の裏側に当接させた状態で固定されている。そして、前記設置部材26における前記背面板26aの裏側に、前記図柄表示装置18が着脱可能に取付けられると共に、該背面板26aにおける図柄表示装置18の表示面に対応する位置に、前後に開口する開口部26c(図3参照)が開設されており、該設置部材26の開口部26cに臨ませた図柄表示装置18の表示面が前記枠状装飾体25の窓口25aを介して遊技盤20の前側から視認し得るようになっている。また、前記設置部材26における背面板26aの前面側(すなわち、遊技盤20と設置部材26により画成される空間内)には、各種の装飾部材27が配設されて、前記枠状装飾体25の窓口25aを介して遊技盤20の前面に露出するよう構成されると共に、遊技盤20に設けた入賞装置に入賞したパチンコ球を排出する排出通路が設けられている。すなわち、前記設置部材26は、パチンコ機10の遊技演出に関わる図柄表示装置18や各種演出装置の設置手段として機能している。
ここで、実施例の設置部材26には、図3に示すように、前記開口部26cの左側部に、左右方向に延在するアーム部材28を上下移動させる駆動装置29が設けられている。そして、前記アーム部材28の右端部に可動演出装置30が設けられており、前記枠状装飾体25に形成された窓口25aを介して該可動演出装置30がパチンコ機10の前面に露出するようになっている。なお、前記可動演出装置30は、前記アーム部材28が初期位置(図1、図3等参照)にある状態では、前記設置部材26の開口部26cの開口上部に位置し、前記駆動装置29の駆動によりアーム部材28が下方移動することで、該開口部26cの開口前方に位置して、前記図柄表示装置18の前方に可動演出装置30が移動するよう構成されている(図2参照)。なお、前記駆動装置29は、前記図柄表示装置18を制御する制御装置(図示せず)に配線接続されており、該制御装置からの制御信号に基づいて駆動装置29が駆動されて前記アーム部材28が上下移動するようになっている。
(可動演出装置30について)
図4〜図9に示すように、前記可動演出装置30は、駆動モータ46(駆動手段)が配設される装置本体(支持部材)31と、該装置本体31に対して第1方向(図16の右回転方向)および第2方向(図16の左回転方向)に回転移動可能に支持された回転ベース体(移動ベース体)71と、該回転ベース体71に対して第1姿勢(図16〜図18参照)および第2姿勢(図2、図6、図24、図25参照)に相対的に姿勢変位し得るよう配設された可動部材81と、駆動モータ46の駆動に応じて回転ベース体71の回転方向を切替えて回転させると共に、可動部材81を第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位させる姿勢切替手段75a,75b,91,95,96とを備え、前記アーム部材28に前記装置本体31が固定されている。前記駆動モータ46は、前記図柄表示装置18を制御する制御装置に接続されている。すなわち、実施例の可動演出装置30は、前記図柄表示装置18で実行される演出に合わせて駆動モータ46を駆動して可動部材81を動作させるようになっている。なお、実施例の駆動モータ46には、ステッピングモータが採用されている。
そして、前記駆動モータ46の駆動に伴って回転ベース体71が姿勢切替手段75a,75b,91,95,96により第1方向へ回転される際に、前記可動部材81が第2姿勢から第1姿勢へ変位され、第1姿勢に変位した可動部材81が回転ベース体71と一体に第1方向へ回転すると共に、該駆動モータ46の駆動に伴って回転ベース体71が姿勢切替手段75a,75b,91,95,96により第2方向へ移動される際に、該可動部材81が第1姿勢から第2姿勢へ変位されて、第2姿勢に変位した可動部材81が回転ベース体71と一体に第2方向へ回転するようになっている。
また、前記可動演出装置30には、前記駆動モータ46の駆動に応じて回転可動体(回転体)61が前記回転ベース体71の前方に位置するよう前記装置本体31に回転可能に支持されて、該回転ベース体71および回転可動体61が同一の軸線を中心として正逆回転し得るよう設けられている(図9参照)。ここで、前記回転ベース体71と回転可動体61とは、前記駆動モータ46の駆動により反対方向へ同期的に回転するよう構成されている。すなわち、実施例の可動演出装置30は、前記駆動モータ46の駆動に伴って前記回転可動体61が正逆回転すると共に該回転可動体61と反対方向に前記回転ベース体71が回転され、更に回転ベース体71の回転方向に応じて前記可動部材81が第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位するようになっている。なお、以下の説明では、前記回転可動体61および回転ベース体71の回転方向に関して、図4、図6、図16、図17における右回転方向(図18では左回転方向)を第1回転方向(第1方向)と指称し、図4、図6、図16、図17における左回転方向(図18では右回転方向)を第2回転方向(第2方向)と指称するものとする。また、各図には、第1回転方向を実線の矢印で示すと共に、第2回転方向を一点鎖線で示してある。
(装置本体31について)
図4、図7〜図10に示すように、前記装置本体31は、前記回転ベース体71が収容される支持ベース体32と、該支持ベース体32の後側に配設され、前記駆動モータ46が取付けられるモータ取付ベース体40と、当該支持ベース体32の前側に配設され、回転ベース体71の前方位置にLED基板(発光体基板)59が位置するよう保持する回転支持部材50とを備えている。前記支持ベース体32は、円盤状に形成された背面板33の外周縁部から前方へ延出する環状壁部36が形成されており、該支持ベース体32の環状壁部36の内側に、前記回転ベース体71を回転可能に収容する収容空間32aが前方へ開口する状態で画成されている。そして、前記背面板33の中心位置に、前後に貫通する通孔34aが形成された後側軸支持部34が形成されて、前記回転可動体61の回転軸62が後側軸支持部34の通孔34aに摺動可能に配設されて、該後側軸支持部34を中心に回転可動体61が回転するよう支持されている。なお、前記後側軸支持部34の通孔34aには、軸受け部材37が取付けられて、該軸受け部材37を介して前記回転可動体61の回転軸62が後側軸支持部34に回転可能に支持されるようになっている。
前記支持ベース体32の背面板33には、図10に示すように、前記後側軸支持部34を中心として周方向に離間する位置に、前方に開口する凹状に形成された固定凹部35が複数箇所(実施例では3箇所)に形成されており、該固定凹部35を介して前記回転支持部材50が固定されている。ここで、前記複数の固定凹部35の内の1つには、該固定凹部35に連通する規制溝部35aが後側軸支持部34側へ延在するよう形成されており、前記回転支持部材50に設けられた規制片52a(後述)が嵌合することで前記支持ベース体32に対する回転支持部材50の取付姿勢を規定するようになっている。
また、図10に示すように、前記背面板33における前記固定凹部35の間には、前後に開口するギア挿入口33aおよび配線挿通口33bが前記後側軸支持部34を中心とした周方向に離間して夫々形成されており、前記モータ取付ベース体40に設けられた駆動ギア47およびアイドルギア48(何れも後述)が、ギア挿入口33aを介して支持ベース体32の前面側(収容空間32a内)に露出するよう構成されると共に、前記LED基板59に接続した配線が、配線挿通口33bを介して支持ベース体32の後方へ引き出されるようになっている。すなわち、前記ギア挿入口33aおよび配線挿通口33bの夫々が前記固定凹部35により分離されることで、配線挿通口33bを挿通した配線がギア挿入口33a側に移動して駆動ギア47やアイドルギア48に噛み込まれるのを防止している。なお、前記ギア挿入口33aは、前記各固定凹部35の上方の1箇所に開設されると共に、前記配線挿通口33bは、固定凹部35の間に位置するよう前記後側軸支持部34を中心とした周方向に離間する2箇所に形成されている。
また、前記支持ベース体32の環状壁部36の内側には、該環状壁部36の内周面全体を覆う弾性カバー38が配設されており、前記回転ベース体71に設けられた摺接部101,107(後述)が弾性カバー38に接触するよう構成されている。前記弾性カバー38は、シリコンゴムやウレタンゴム等から形成された弾性シート状物を前記環状壁部36の内周面形状に整合する環状に形成して、該環状壁部36の内周面に密着するよう取付けられている。また、前記弾性カバー38の後端部には、前記支持ベース体32の径方向内側に突出する接合片38aが周方向に離間する複数箇所(実施例では3箇所)に形成されており、各接合片38aを支持ベース体32の背面板33に形成した接合凹部33cに嵌合した状態で固定されて、該弾性カバー38のずれ動きを防止している。なお、前記弾性カバー38は、接着剤や熱溶着等の従来公知の手段により支持ベース体32に固定される。
前記モータ取付ベース体40は、図7〜図10に示すように、前記支持ベース体32のギア挿入口33aおよび配線挿通口33bを覆う平板状に形成された平板部41と、該平板部41における前記後側軸支持部34の後方位置に設けられ、前方へ開放するギア収容部42とを備えており、該後側軸支持部34の通孔34aに挿通された前記回転可動体61の回転軸62に取付けられた可動体ギア63(後述)がギア収容部42の内側に収容されるようになっている。また、前記ギア収容部42は、該ギア収容部42の内側にセンサ部が臨むよう前記制御装置に接続した位置検出センサ44が取付けられるセンサ取付部43が形成されており、当該ギア収容部42に収容された前記可動体ギア63の位置検出片(後述)を位置検出センサ44で検出することで、前記回転可動体61の原位置を検出するよう構成されている。
そして、前記ギア挿入口33aの後方に位置するよう前記平板部41の背面側に前記駆動モータ46が取付けられると共に、該平板部41に形成された軸挿通孔41aを介して駆動モータ46の駆動軸46aが平板部41の前側へ突出するよう構成されて、該平板部41の前方へ突出した駆動軸46aに駆動ギア47が取付けられている(図10参照)。また、前記平板部41の前面側には、前記駆動ギア47と隣接する位置に、該駆動ギア47および前記可動体ギア63の夫々に噛合するアイドルギア48が回転可能に軸支されており、前記モータ取付ベース体40を支持ベース体32に取付けた際に、駆動ギア47とアイドルギア48の夫々が前記ギア挿入口33aに臨んで、各ギア47,48が支持ベース体32の背面板33に干渉しないようになっている。前記アイドルギア48は、図9に示すように、前記駆動ギア47に噛合する第1ギア部48aと、該第1ギア部48aの後端面に設けられて第1ギア部48aより小径に形成された第2ギア部48bとを有する所謂2段ギアであって、中心位置に前後に貫通するよう形成された軸孔48cに、前記モータ取付ベース体40の平板部41の前面に形成された軸部41bを挿入することで、モータ取付ベース体40に対して自由回転可能に支持されている。そして、前記第2ギア部48bの一部が、前記ギア収容部42内に臨むよう構成されて、該ギア収容部42に収容された前記可動体ギア63と噛合するようになっている。
ここで、図9に示すように、前記駆動ギア47は、前記アイドルギア48との噛合位置よりも前側部分が前記ギア挿入口33aを介して前記支持ベース体32の背面板33の前面側(収容空間32a側)に突出するよう構成されており、前記回転ベース体71に設けられた連繋接続ギア91(後述)と駆動ギア47とが収容空間32a内で噛合するよう構成されている。すなわち、前記駆動モータ46の駆動に伴って前記駆動ギア47が回転することで、前記可動体ギア63が回転されて前記回転可動体61が回転すると共に、該回転可動体61と一体的に前記回転ベース体71も回転するようになっている。そして、実施例では前記駆動ギア47に対してアイドルギア48を介して前記可動体ギア63が接続する一方で、該駆動ギア47に対して前記連繋接続ギア91が直接噛合して接続することで、前記駆動モータ46の駆動に伴って可動体ギア63(回転可動体61)と連繋接続ギア91(回転ベース体71)とが反対方向へ同期的に回転するようになっている。
(回転支持部材50およびLED基板59について)
前記回転支持部材50は、図4、図7、図9、図12〜図15に示すように、前記支持ベース体32の背面板33の前面に取付けられて該背面板33から前方へ突出する筒状軸部51と、該筒状軸部51の前端部に設けられて当該背面板33に対向する円盤状に形成された設置板(基板保持部)53とを備え、支持ベース体32の収容空間32aに収容された前記回転ベース体71が筒状軸部51を中心に回転するよう構成されている。ここで、前記筒状軸部51は、後方に開口する円筒状に形成されて、該筒状軸部51の後端部に、前記支持ベース体32(背面板33)に形成された前記固定凹部35に嵌合可能な固定突部52が周方向に離間した複数箇所(実施例では3箇所)に形成されている。すなわち、前記回転支持部材50は、前記各固定突部52を対応する固定凹部35に嵌合したもとでネジ止めして支持ベース体32に固定される。また、前記固定突部52の内の1つには、前記固定凹部35の規制溝部35aに整合する位置に、前記筒状軸部51の内側中心方向に延出する規制片52aが形成されている。すなわち、前記固定凹部35の規制溝部35aに規制片52aが嵌合することで、前記支持ベース体32に対する回転支持部材50の姿勢が規定されるようになっている。そして、前記支持ベース体32の背面板33に形成された前記ギア挿入口33aおよび配線挿通口33bの夫々が前記筒状軸部51の後方開口部に臨むよう構成されて、該筒状軸部51内を挿通した配線を背面板33の裏側に挿通し得るようになっている。
前記設置板53は、図4、図9に示すように、前記支持ベース体32の背面板33に対向する円盤状に形成されて、該支持ベース体32の収容空間32aに収容された前記回転ベース体71の前側に位置するよう構成されている。そして、前記設置板53の前面(設置面)53aに、前方へ光を照射するLED59a(発光体)を実装した前記LED基板59が着脱可能に取付けられている。ここで、前記設置板53には、前記LED基板59の裏面に設けられたコネクタ60を臨ませるコネクタ設置凹部53dが前記筒状軸部51に連通するよう形成されており、該LED基板59のコネクタ60に接続した配線を、筒状軸部51に挿通させて、前記配線挿通口33bから可動演出装置30の外方へ導出するよう構成されている。また、前記LED基板59のコネクタ60に接続した配線は、前記図柄表示装置18を制御する制御装置に対して配線接続されており、該図柄表示装置18で実行される演出に合わせてLED基板59のLED59aを発光させ得るようになっている。
また、前記支持ベース体32に前記回転支持部材50を固定した状態では、図7、図9に示すように、該支持ベース体32の環状壁部36の前端部より前記設置板53が前方に位置するよう構成されており、該環状壁部36の前端部と設置板53との間の間隙から、前記回転ベース体71に設けられた前記可動部材81が設置板53の外方へ突出し得るようになっている。ここで、前記LED基板59は、前記設置板53よりも小径の円盤状に形成されて、該LED基板59の中心位置に、後述する前側軸支持部54が挿入される貫通孔59cが前後に貫通するよう開設されている。また、前記LED基板59の外周縁部には、径方向外方へ突出する保持片59bが周方向に離間する複数箇所(実施例では3箇所)に形成されている。なお、前記LED基板59の中心位置から保持片59bの突出端部までの距離は、前記設置板53よりも小径に形成されており、前記設置板53に形成される差込み溝部57(後述)に各保持片59bを着脱可能に差込み係合保持し得るようになっている。
図9に示すように、前記設置板53には、前記支持ベース体32に形成された前記後側軸支持部34と前後に整列する中心位置に、前記筒状軸部51内に開口するよう前後に貫通した通孔54aを有する前側軸支持部54が形成されて、該前側軸支持部54の通孔54aに前記回転可動体61の回転軸62が挿通されている。すなわち、前記回転可動体61は、回転軸62の後端部側が前記支持ベース体32の後側軸支持部34で支持されると共に、該回転軸62の前端側が前記回転支持部材50の前側軸支持部54で支持されることで、正逆回転可能に支持される。なお、前記前側軸支持部54の通孔54aには、軸受け部材55が取付けられており、該軸受け部材55を介して前記回転可動体61の回転軸62が前側軸支持部54に回転可能に支持されている。また、前記前側軸支持部54は、前記設置板53の前面53aよりも前方へ突出する円筒状に形成されており、該設置板53の前面53aに配設された前記LED基板59の貫通孔59cに前側軸支持部54が嵌合するよう構成されている。すなわち、前記LED基板59は、前記設置板53に対して前記前側軸支持部54を中心として回転可能に支持される。
(保持手段57,58について)
また、前記設置板53の外周縁部には、図12〜図15に示すように、前記LED基板59の保持片59bを着脱可能に保持する保持手段57,58が複数箇所(実施例では3箇所)に設けられている。前記保持手段57,58は、前記設置板53の外周縁部に周方向に離間するよう複数箇所(実施例では3箇所)に形成され、前記LED基板59の保持片59bを差込み可能な差込み溝部57と、各差込み溝部57における保持片59bの差込み口側に離間する位置に設けられ、当該差込み溝部57に各保持片59bを差し込んだ状態で、対応の保持片59bに係脱可能に係合する可変規制部58とからなり、差込み溝部57に差し込んだ保持片59bに可変規制部58が係合することで、設置板53にLED基板59が保持されるようになっている。すなわち、実施例の設置板53には、一対の差込み溝部57と可変規制部58とからなる保持手段57,58が3組形成されて、該3組の保持手段57,58により前記LED基板59に形成された3つの保持片59bを保持するようになっている。なお、前記各保持手段57,58は同一構成であるため、以下の説明では1つの保持手段57,58の構成について説明して、各保持手段57,58に同一の符号を付すものとする。
前記差込み溝部57は、図12〜図15に示すように、前記設置板53の前面53aから前方へ突出するよう形成された突出部53bに、該前面53aの中心方向(前側軸支持部54の形成側)および設置板53の周方向の一方側(図12、図15における左回転方向)に開口するスリット状に形成されて、設置板53に当接させたLED基板59を、前記前側軸支持部54を中心にして回転(図12、図15における右方向回転)させることで、該LED基板59の保持片59bが差込み溝部57に差し込まれ、該LED基板59を反対方向に回転(図12における左方向回転)することで、保持片59bが差込み溝部57から抜け出されるようになっている。すなわち、実施例において、差込み溝部57の差込み口とは、前記設置板53の周方向の一方側(図12における左回転方向)に開口する開口である。また、前記設置板53には、前記各差込み溝部57(突出部53b)の形成位置から周方向の一方側(図12における左回転方向)に離間する位置に、前後方向および径方向外方へ開放するよう形成された切欠部53cが形成されており、該切欠部53cに対応の可変規制部58が設けられている。
前記可変規制部58は、図12〜図15に示すように、前記切欠部53cにおいての端縁部に連設されて前記設置板53の周方向に延在し、前記設置板53と交差する方向(前後方向)に弾性変形可能な板状の弾性片58aと、該弾性片58aの突出端部に設けられて、前記LED基板59の保持片59bと係脱可能に係合する係合部58bとから形成され、当該弾性片58aの弾性変形を伴って係合部58bが設置面から前方へ突出する突出位置、および当該設置面から係合部58bが前方に突出しない退避位置に変位し得るよう構成されている。そして、前記弾性片58aの弾性により前記係合部58bが突出位置に位置するよう前記可変規制部58が弾性付勢されている。また、前記弾性片58aは、前記切欠部53cにおいて対をなす差込み溝部57(突出部53b)の形成位置から離間する端縁部に連接されると共に、前記設置板53にLED基板59を取付けた状態で、該LED基板59の周縁部よりも径方向外側に位置するよう構成されている(図12、図15参照)。
ここで、図12、図13に示すように、前記可変規制部58の係合部58bが前記突出位置にある状態では、該可変規制部58と対をなす差込み溝部57に差し込まれた前記LED基板59の保持片59bの側端部に係合部58bが当接して係合するよう構成されている。すなわち、前記差込み溝部57に差し込まれた前記保持片59bの側端部に前記可変規制部58の係合部58bが当接することで、該差込み溝部57から保持片59bが抜け出る方向(すなわち、図12の左回転方向)へのLED基板59の回転が規制されて、該LED基板59が設置板53(回転支持部材50)に保持されるようになっている。そして、前記可変規制部58の係合部58bを前記退避位置に変位するよう弾性変形させることで、該係合部58bとLED基板59の保持片59bとの係合が解除されて、該LED基板59を差込み溝部57から保持片59bが抜け出る方向に回転して、設置板53(回転支持部材50)からLED基板59を取り外し得るようになっている。
また、前記可変規制部58の係合部58bは、対応する差込み溝部57(突出部53b)から離間する端部から該差込み溝部57に近接するにつれて前方へ傾斜する傾斜案内部58cが形成されている(図12〜図15参照)。すなわち、前記設置板53に当接させた前記LED基板59を、前記前側軸支持部54を中心として回転させた際に、各保持片59bが対応する可変規制部58(係合部58b)の傾斜案内部58cに当接して弾性片58aを退避位置へ弾性変形させて、各保持片59bが対応の差込み溝部57に容易に差し込まれるようになっている。また、前記設置板53の前面53aには、前記LED基板59の外周縁に略整合する位置に、前方へ突出する環状の環状リブ(リブ)53eが形成されている。前記環状リブ53eは、前記LED基板59に形成された配線パターン(図示せず)を囲繞するよう設けられて、該LED基板59の裏面における回路パターンが設けられていない部位に当接するよう構成されており、該配線パターンに環状リブ53eが接触することなく前記前側軸支持部54を中心にLED基板59を回転させ得るようになっている。
(回転可動体61について)
図11に示すように、前記回転可動体61は、前記支持ベース体32に収容された回転ベース体71(設置板53)の前面全体を覆う円盤状に形成された可動体本体64の中心位置に、後方へ突出するよう回転軸62を連結して構成されて、前記装置本体31に設けられた前記前側軸支持部54および後側軸支持部34に回転軸62を挿入することで装置本体31に対して回転可能に支持されている。そして、前記回転軸62の後端部に、該回転軸62と一体的に回転するよう前記可動体ギア63が固定されて、前記装置本体31に支持されたアイドルギア48に噛合するようになっている。前記可動体ギア63には、前記装置本体31に設けた位置検出センサ44で検出される位置検出部63aが形成されており、該位置検出部63aを位置検出センサ44が検出することで、回転可動体61の原位置が検出されるよう構成されている。なお、実施例では、前記位置検出部63aとしてスリット状の溝部が可動体ギア63に形成されている。
また、前記可動体本体64は、図11に示すように、前記回転軸62の前端部に固定される光透過性の可動体ベース65と、該可動体ベース65の前側に配設された光拡散シート66と、該光拡散シート66の前側に配設されて可動体ベース65との間に光拡散シート66を挟持する光透過性のカバー部材67と、該カバー部材67を囲繞する環状に形成されて可動体ベース65との間に当該カバー部材67を挟持する環状カバー68とから構成されている。すなわち、前記可動体ベース65と環状カバー68との間に前記光拡散シート66およびカバー部材67を配置して、該可動体ベース65と環状カバー68とをネジ止めすることで、前記可動体本体64が形成され、前記LED基板59のLED59aを発光することで、可動体ベース65、光拡散シート66およびカバー部材67を透過した光が前方へ照射されるようになっている。なお、前記可動体ベース65およびカバー部材67の夫々には、ダイヤカット等の光拡散加工が施されており、前記LED基板59のLED59aの光を広範囲に拡散して光による装飾効果を高めている。また、前記可動体ベース65の外周縁部には、外方に突出する外周装飾部65aが周方向に離間して複数形成されて、前記回転可動体61の回転時の装飾効果を向上している。また、前記回転可動体61(可動体ベース65)の直径寸法は、前記回転ベース体71や設置板53の直径寸法より大きく設定されて、該回転ベース体71および設置板53が回転可動体61の前方から視認されないようになっている。
(回転ベース体71について)
図4、図9、図16〜図20に示すように、前記回転ベース体71は、前記支持ベース体32に形成された収容空間32a内に収容可能な円盤状に形成されると共に、該回転ベース体71の中心位置に、前後に貫通する円筒状の支持筒部72が形成されており、該支持筒部72に前記回転支持部材50の筒状軸部51が挿通されている。すなわち、前記回転支持部材50の筒状軸部51が前記回転ベース体71の回転軸として機能し、該筒状軸部51を中心として回転ベース体71が正逆方向に回転し得るようになっている。また、前記支持筒部72の中心は、前記筒状軸部51を挿通する前記回転可動体61の回転軸62(回転可動体61の回転中心)と一致するよう構成されている。すなわち、実施例の可動演出装置30は、前記回転可動体61の後方に、該回転可動体61と同軸位置で回転するよう前記回転ベース体71が配設されている。また、前記支持ベース体32の収容空間32a内に前記回転ベース体71を収容した状態で、前記支持筒部72が前記回転支持部材50の設置板53の裏面に摺接するよう構成されており、該回転ベース体71の回転時における前方移動を規制するようになっている。
そして、図16、図17に示すように、前記回転ベース体71の前面側には、前記可動部材81が周方向に等間隔に離間する位置に複数(実施例では8つ)配設されると共に、該回転ベース体71の裏面側に、各可動部材81を前記駆動ギア47に連繋接続する前記姿勢切替手段75a,75b,91,95,96が設けられており、前記駆動モータ46の駆動に伴って各可動部材81が一斉に第1姿勢または第2姿勢に変位するよう構成される。ここで、前記各可動部材81の基本的な形態は共通していることから、1つの可動部材81の構成を以下詳細に説明し、各可動部材81に同一の符号を付すものとする。
(可動部材81について)
前記可動部材81は、図9、図19に示すように、前記回転ベース体71の前面に摺接する円盤状の第1摺接板82と、該第1摺接板82の径方向外方へ延出する装飾部83とから基本的に構成されて、第1摺接板82の中心位置に、後方へ延出する支軸84(作動部96の回転軸)が形成されると共に、該第1摺接板82の偏心位置に、後方へ延出する規制突部(規制部)85が夫々形成されている。また、前記回転ベース体71における前記可動部材81の配設位置には、該可動部材81の支軸84が挿通される軸支持孔73が前後に貫通するよう開設されると共に、該軸支持孔73を中心とした円弧状に延在する第1円弧状孔部(円弧状孔部)74が形成されて、該第1円弧状孔部74に可動部材81の規制突部85が挿通されている。そして、前記可動部材81の支軸84および規制突部85の後端部に、前記回転ベース体71を挟んで裏側に位置する前記姿勢切替手段75a,75b,91,95,96(具体的には後述する作動部96)が固定されており、可動部材81の脱落を防止している。
すなわち、前記可動部材81は、前記支軸84を中心として前記規制突部85が第1円弧状孔部74の延在方向の両端部に当接する範囲で揺動し得るよう前記回転ベース体71に支持される。ここで、前記可動部材81は、前記規制突部85が第1円弧状孔部74の延在方向の一方端部(回転ベース体71の回転中心側に位置する端部)に当接して前記装飾部83が回転ベース体71の回転方向に延在する第1姿勢(図16〜図18参照)と、該規制突部85が第1円弧状孔部74の延在方向の他方端部(回転ベース体71の回転中心から離間する端部)に当接して装飾部83が回転ベース体71の径方向に延在する第2姿勢(図2、図6、図24、図25参照)との間で揺動するようになっている。すなわち、実施例の可動演出装置30は、図5、図6に示すように、前記各可動部材81の第1姿勢から第2姿勢への変位に伴って、各可動部材81が前記回転可動体61(回転可動体61の設置板53)で被覆された形態から、該回転可動体61の外周縁から可動部材81が放射状に延出する形態に変化するようになっている。
また、前記装飾部83は、図7、図9に示すように、前記第1摺接板82との接続部位から離間するにつれて、該第1摺接板82(すなわち回転ベース体71)から前方へ離間しつつ第1摺接板82の径方向外方へ延出する湾曲形状に形成されている。これにより、前記可動部材81が第1姿勢から第2姿勢に変位した際に、該可動部材81(装飾部83)が前記支持ベース体32の環状壁部36に干渉することなく当該環状壁部36と前記回転支持部材50(設置板53)との間から外方へ延出し得るようになっている。なお、実施例の可動演出装置30には、前記第1摺接板82からの装飾部83の延出長さが異なる2種類の可動部材81が設けられており、該2種類の可動部材81が前記回転ベース体71の周方向に交互に配置してある。
(姿勢切替手段75a,75b,91,95,96について)
図16〜図19に示すように、前記姿勢切替手段75a,75b,91,95,96は、前記回転ベース体71の裏面に配設されて該回転ベース体71の回転中心に位置し、前記駆動ギア47に接続する連繋接続ギア91(連繋接続部)と、該連繋接続ギア91を可動部材81に接続する作動部96と、当該連繋接続ギア91と回転ベース体71とが一体的に回転する係合状態および回転ベース体71に対して連繋接続ギア91が相対的に回転する係合解除状態に切替える係合手段75とを備えている。そして、前記連繋接続ギア91を第1回転方向へ移動させる際に、前記作動部96が可動部材81を第2姿勢から第1姿勢へ変位させると共に、該連繋接続ギア91を第2回転方向へ移動させる際に作動部96が可動部材81を第1姿勢から第2姿勢へ変位させるよう構成される。
前記連繋接続ギア91は、前記支持筒部72の開口形状に整合する挿通孔91aが形成されたリング状に形成されて、前記筒状軸部51が該連繋接続ギア91の挿通孔91aに挿通されるようになっている。すなわち、前記連繋接続ギア91は、前記筒状軸部51を中心として回転し得るようになっている。また、前記連繋接続ギア91の後端部側には、前記駆動ギア47に噛合する駆動連繋ギア(ギア部)92が形成されると共に、前端側に前記作動部96の作動ギア部98(後述)に噛合する作動連繋ギア93が形成されており、駆動ギア47の回転に伴って作動部96が作動されるよう構成されている。ここで、前記連繋接続ギア91は、前記駆動連繋ギア92が前記作動連繋ギア93よりも小径に形成された所謂2段ギアである。また、前記駆動ギア47に対する駆動連繋ギア92のギア比は、該駆動ギア47に対する前記可動体ギア63のギア比よりも大きくなるよう設定されて、前記駆動モータ46の駆動時に、前記回転可動体61に作用する力と姿勢切替手段75a,75b,91,95,96に作用する力のバランスを保ちつつ、該駆動モータ46に掛る負荷を軽減するようになっている。
また、前記連繋接続ギア91における回転ベース体71との対向面には、図4、図9、図19に示すように、前方へ突出する連繋軸部(係合手段)95が複数箇所(実施例では4箇所)に形成されると共に、該回転ベース体71には、各連繋軸部95と前後に対応する位置に、当該回転ベース体71の回転中心(回転軸62)を中心とした円弧状に延在する第2円弧状孔部(係合手段)75が夫々形成されており、各連繋軸部95が対応する第2円弧状孔部75に遊嵌されて当該第2円弧状孔部75の内部に沿って連繋軸部95が移動し得るようになっている。すなわち、前記連繋接続ギア91は、前記各連繋軸部95が前記第2円弧状孔部75における延在方向の両端部に当接する範囲で、前記回転ベース体71に対して相対的に正逆回転し得るようになっている。言い換えると、前記第2円弧状孔部75における延在方向の両端部75a,75bが、前記連繋接続ギア91の回転方向(移動方向)に離間して設けられた一対の第1の係合部として機能し、該連繋接続ギア91に形成された前記連繋軸部95が、該一対の第1の係合部の間に設けられて連繋接続ギア91の移動に伴って一対の第1の係合部の間を相対的に移動する第2の係合部として機能するよう構成されている。
また、前記可動部材81が第1姿勢にある状態で、前記第2円弧状孔部75における第1回転方向の端部に前記連繋接続ギア91の連繋軸部95が係合するよう構成されて(図16、図17、図22参照)、この状態で連繋接続ギア91が第1回転方向へ回転するのに伴って前記回転ベース体71が第1回転方向へ回転するようになっている。そして、前記可動部材81が第2姿勢にある状態で、前記第2円弧状孔部75における第2回転方向の端部に前記連繋接続ギア91の連繋軸部95が係合するよう構成されて、この状態で連繋接続ギア91が第2回転方向へ回転するのに伴って前記回転ベース体71が第2回転方向へ回転するよう構成されている。なお、以下の説明では、前記可動部材81が第1姿勢にある状態で連繋軸部95が係合する第2円弧状孔部75の端部(第1回転方向の端部)を第1係合端部75aと指称し、可動部材81が第2姿勢にある状態で連繋軸部95が係合する第2円弧状孔部75の端部(第2回転方向の端部)を第2係合端部75bと指称する。
また、前記連繋接続ギア91には、図9、図19に示すように、前記挿通孔91aの開口前端部に前方へ突出する環状支持部94が形成されて、該連繋接続ギア91を前記回転ベース体71に配設した際に、該環状支持部94が回転ベース体71に当接して、前記作動連繋ギア93と回転ベース体71との間に、前記作動部96の第2摺接板97(後述)を挿入可能な隙間を画成するようになっている。そして、前記支持ベース体32の収容空間32a内に前記回転ベース体71を収容した状態で、前記連繋接続ギア91の後端部が支持ベース体32の背面板33に摺接するよう構成されて、該回転ベース体71の回転時における後方移動を規制するよう構成されている。すなわち、前記回転ベース体71の支持筒部72が前記回転支持部材50の設置板53の裏面に摺接し、前記連繋接続ギア91の後端部が前記支持ベース体32の背面板33に摺接することで、当該回転ベース体71が所定位置に位置決めされて、該回転ベース体71の回転時における前後方向のブレを抑制している。
前記作動部96は、図4、図18、図19に示すように、前記回転ベース体71を挟んで前記各可動部材81の裏側に位置するよう複数(実施例では8個)設けられて、各作動部96と可動部材81とが個別に連結固定されている。ここで、前記各作動部96の基本的な形態は共通していることから、1つの作動部96の構成を以下詳細に説明し、各作動部96には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。前記作動部96は、図9、図19に示すように、前記回転ベース体71の裏面に摺接する円盤状の第2摺接板97と、該第2摺接板97から後方へ突出するよう形成された作動ギア部98とから基本的に構成されて、該作動ギア部98の中心位置に、対応する可動部材81の支軸84および規制突部85が夫々連結固定されている。
また、前記作動部96の作動ギア部98は、図18に示すように、前記連繋接続ギア91の作動連繋ギア93と噛合するよう構成されており、前記連繋接続ギア91の回転に応じて、前記各作動部96が支軸84を中心として一斉に正逆回転すると共に、各作動部96の回転と一体的に対応の可動部材81が正逆回転するようになっている。すなわち、前記連繋接続ギア91の回転に伴って、前記各可動部材81の規制突部85が前記第1円弧状孔部74の延在方向の両端部に当接する範囲で前記作動部96が回転され、これにより、前記各可動部材81が第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位するようになっている。ここで、前記各作動部96は、前記連繋接続ギア91の連繋軸部95が前記第2円弧状孔部75の第1係合端部75aに位置する状態で、対応する可動部材81を第1姿勢に保持するよう前記作動ギア部98が作動連繋ギア93に噛合し、回転ベース体71に対して連繋接続ギア91が相対的に回転して連繋軸部95が第2円弧状孔部75の第2係合端部75bに移動した状態で、対応する可動部材81を第2姿勢に保持するよう作動ギア部98が作動連繋ギア93に噛合するよう構成されている。
(摺接部101,107について)
図16〜図20に示すように、前記回転ベース体71の外周端縁部には、周方向に離間する複数箇所(実施例では8箇所)に、前記支持ベース体32(具体的には弾性カバー38)に摺接する摺接部101,107が均等に設けられており、各摺接部101,107が支持ベース体32に摺接することで、前記筒状軸部51を中心として回転する回転ベース体71の回転安定性を向上するようになっている。実施例では、前記摺接部101,107としては、前記回転ベース体71の径方向に移動可能に設けられた第1の摺接部101と、該回転ベース体71の定位置(径方向に移動不能)に設けられた第2の摺接部107との2タイプが設けられている。ここで、前記回転ベース体71の回転中心が回転可動体61の回転中心に一致した状態で、前記各第1の摺接部101が前記支持ベース体32(弾性カバー38)に摺接する一方で、第2の摺接部107が支持ベース体32から僅かに離間するよう構成してある。また、前記第1の摺接部101の基本構成は全て同一であるため、以下の説明では、1つの第1の摺接部101の構成のみを説明する。また同様に、前記第2の摺接部107の基本構成は全て同一であるため、以下の説明では、1つの第2の摺接部107の構成のみを説明する。実施例の回転ベース体71には、4つの第1の摺接部101が周方向に均等に離間配置されると共に、4つの第2の摺接部107が第1の摺接部101の間に位置するよう周方向に均等に離間配置されている。
前記第1の摺接部101は、図17、図18、図20に示すように、前記回転ベース体71の径方向(回転方向に交差する方向)に延在し、前後に貫通するガイド孔部(ガイド部)76と、該ガイド孔部76に貫通するよう遊嵌され、該ガイド孔部76に沿って回転ベース体71の径方向に移動可能なガイド軸部(軸部)103と、該ガイド軸部103の前後の端部に取付けられて当該ガイド軸部103を中心として回転する第1のローラ部材104と、該第1のローラ部材104を前記支持ベース体32の環状壁部36側へ向けて付勢する弾性部材105とから基本的に形成されている。すなわち、前記弾性部材105の付勢によって支持ベース体32(弾性カバー38)に接触した各第1のローラ部材104が前記回転ベース体71の回転に伴って回転することで、該回転ベース体71の安定性を向上するようになっている。
ここで、前記弾性部材105は、図20に示すように、前記ガイド軸部103が嵌合する嵌合孔105aと、該嵌合孔105aにおける前記回転ベース体71の回転中心側の縁部に接続して当該嵌合孔105aの径方向外方へ延在する一対のバネ片105bとからなり、前記ガイド孔部76を挟んで位置するよう設けられた係止突部77(図18参照)に各バネ片105bが係止されて、前記ガイド孔部76における前記回転ベース体71の外周側縁部に向けてガイド軸部103を付勢するよう構成されている。すなわち、前記弾性部材105は、前記ガイド軸部103を付勢することで、第1のローラ部材104を前記支持ベース体32の環状壁部36側へ付勢するようになっている。また、前記弾性部材105は、前記ガイド軸部103において前記ガイド孔部76から前記回転ベース体71の背面側に突出した端部側に設けられている。すなわち、図21(a)に示すように、前記ガイド軸部103は、該ガイド軸部103の後端部側に偏った位置が弾性部材105によって回転ベース体71の径方向外方へ付勢されることで、該ガイド軸部103の前端部に較べて後端部側が径方向外方に位置する傾斜姿勢で保持されるようになっている。
また、前記第1のローラ部材104は、図17、図18、図20に示すように、前記ガイド軸部103の後端部(一方端部)に設けられる大径ローラ104aと、該ガイド軸部103の前端部(他方端部)に設けられて該大径ローラ104aよりも小径に形成された小径ローラ104bとを備えている。そして、前記第1の摺接部101では、前記弾性部材105により前記大径ローラ104aが前記支持ベース体32の環状壁部36側へ付勢されており、前記回転ベース体71の回転中心が回転可動体61の回転中心に一致した状態では、常には大径ローラ104aのみが弾性カバー38に当接する一方で小径ローラ104bが弾性カバー38から離間するよう構成されている。すなわち、前記第1の摺接部101は、前記回転ベース体71が回転した際に、該回転に伴う振動等により前記弾性部材105の弾性変形を伴って回転ベース体71における第1の摺接部101の設置位置が前記支持ベース体32の環状壁部36側に変位することで、前記小径ローラ104bが支持ベース体32の弾性カバー38に当接するようになっている。そして、前記小径ローラ104bが支持ベース体32の弾性カバー38に当接した状態では、前記弾性部材105により前記支持ベース体32の環状壁部36側へ付勢された前記大径ローラ104aも弾性カバー38に当接して、大径ローラ104aおよび小径ローラ104bにより回転ベース体71が支持されるようになっている。
前記第2の摺接部107は、図17、図18、図20に示すように、前記回転ベース体71に後方へ突出するよう形成された軸固定部に、該回転ベース体71の前面側に突出するよう固定されたローラ軸部108と、該ローラ軸部108の前端部に取付けられた第2のローラ部材109とからなり、当該ローラ軸部108を中心として第2のローラ部材109が回転するよう構成される。ここで、前記回転ベース体71の回転中心が回転可動体61の回転中心に一致した状態において、前記第1のローラ部材104の大径ローラ104aが弾性カバー38に当接する状態では、前記第2の摺接部107(第2のローラ部材109)が支持ベース体32から僅かに離間するよう構成してある。また、前記第2のローラ部材109は、前記ローラ軸部108に支持された状態で前記回転ベース体71の外周縁部よりも外方に一部が突出するよう構成されており、前記支持ベース体32の環状壁部36に対して回転ベース体71が接触する前に第2のローラ部材109が接触するようになっている。すなわち、前記回転ベース体71が回転した際に、該回転に伴う振動等により前記弾性部材105の弾性変形を伴って回転ベース体71における第2の摺接部107の設置位置が前記支持ベース体32の環状壁部36側に近接移動することで、前記第2のローラ部材109が支持ベース体32の弾性カバー38に当接するようになっている。
(実施例の作用)
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記遊技盤20に設けたレール21に沿って遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球は、遊技盤20上に設けた遊技釘等に接触して流下方向を変更しながら流下する。そして、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が前記始動入賞装置23に入賞すると、前記制御装置の制御に基づいて前記図柄表示装置18での図柄変動演出が開始され、図柄変動演出の結果、図柄表示装置18に所定の図柄組み合わせが表示されると大当りが発生する。大当りが発生すると、図柄表示装置18に表示された図柄組み合わせに応じて、前記遊技盤20の下方に設けられた特別入賞装置24が開放されると共に、前記制御装置の制御に基づいて図柄表示装置18において大当り演出が行なわれる。
そして、前記図柄表示装置18で展開される図柄変動演出や大当り演出等に合わせて、前記設置部材26に配設された前記駆動装置29が前記制御装置からの制御信号に基づいて駆動されて、前記アーム部材28を上下移動させると共に、該制御装置からの制御信号に基づいて前記可動演出装置30の駆動モータ46が駆動されて、前記回転可動体61や可動部材81の回転動作演出が行なわれる。また、前記図柄表示装置18で展開される図柄変動演出や大当り演出等に合わせて、前記LED基板59のLED59aが前記制御装置からの制御信号に基づいて発光されて、発光演出が行なわれるようになっている。
ここで、前記可動演出装置30の動作につき説明する。先ず、前記連繋接続ギア91の各連繋軸部95が前記回転ベース体71に形成された対応する第2円弧状孔部75の第1係合端部75aに当接係合した状態を基準状態(すなわち図5、図16〜図18、図22に示される状態)として説明する。この状態で前記制御装置の制御信号に基づいて前記駆動モータ46が前記駆動ギア47を正回転するよう回転駆動されると、前記アイドルギア48を介して前記可動体ギア63が同様に回転し、これに伴って前記回転可動体61が第2回転方向に回転される。一方で、前記駆動ギア47に対して前記姿勢切替手段75a,75b,91,95,96の連繋接続ギア91(駆動連繋ギア92)が直接的に噛合しているから、該連繋接続ギア91は第1回転方向に回転される。このとき、前記連繋接続ギア91の各連繋軸部95が前記回転ベース体71に形成された対応する第2円弧状孔部75の第1係合端部75a(すなわち第1回転方向の端部)に当接係合していることから、該連繋接続ギア91の回転と一体的に回転ベース体71が第1回転方向へ回転される(図23参照)。ここで、前記各連繋軸部95が前記第2円弧状孔部75の第1係合端部75aに当接係合する状態では、前記連繋接続ギア91の作動連繋ギア93と各作動部96の作動ギア部98との噛合により、前記回転ベース体71に設けられた各可動部材81が前記第1姿勢に保持される。すなわち、前記回転可動体61の第2回転方向への回転に伴って、前記各可動部材81が第1姿勢に保持された状態のままで前記回転ベース体71が第2回転方向へ回転され、遊技者からは回転可動体61のみが回転しているように看取される。
また、前記基準状態から前記制御装置の制御信号に基づいて前記駆動モータ46が前記駆動ギア47を逆回転するよう回転駆動されると、前記アイドルギア48を介して前記可動体ギア63が回転し、これに伴って前記回転可動体61が第1回転方向に回転される。一方で、前記駆動ギア47に対しては前記姿勢切替手段75a,75b,91,95,96の連繋接続ギア91(駆動連繋ギア92)が直接的に噛合しているから、該連繋接続ギア91は第2回転方向に回転される。そして、前記連繋接続ギア91が第2回転方向へ回転すると、前記連繋接続ギア91の各連繋軸部95が対応する第2円弧状孔部75の第1係合端部75aから離間して第2係合端部75bへ向けて移動する(図24参照)。すなわち、前記連繋接続ギア91の各連繋軸部95と対応する第2円弧状孔部75との係合が解除されることから、この状態では連繋接続ギア91の回転に伴って回転ベース体71が回転することはなく、連繋接続ギア91が回転ベース体71に対して相対的に第2回転方向へ回転することになる。
そして、前記連繋接続ギア91が回転ベース体71に対して相対的に第2回転方向へ回転すると、該連繋接続ギア91の作動連繋ギア93と、該回転ベース体71に支持された前記各作動部96の作動ギア部98との噛合により各作動部96が回転(図24の左方向へ回転)され、該作動部96の回転に伴い対応の可動部材81が第1姿勢から第2姿勢に回転変位される。すなわち、前記連繋接続ギア91が回転ベース体71に対して相対的に第2回転方向へ回転することで、前記各可動部材81が第1姿勢から第2姿勢に回転変位して、前記回転可動体61の外周縁部から可動部材81が放射状に延出した形態に変化する(図6、図24参照)。また、前記可動部材81が第2姿勢に変位するタイミングで、前記連繋接続ギア91の各連繋軸部95が前記回転ベース体71に形成された対応する第2円弧状孔部75の第2係合端部75b(すなわち第2回転方向の端部)に当接係合する。そして、この状態から前記駆動モータ46が逆回転すると、前記連繋接続ギア91の各連繋軸部95が対応する第2円弧状孔部75の第2係合端部75bに当接係合していることから、該連繋接続ギア91の回転と一体的に回転ベース体71が第2回転方向へ回転される(図25参照)。すなわち、前記回転可動体61の第2回転方向への回転に伴って、前記各可動部材81が第2姿勢に保持された状態で前記回転ベース体71が第1回転方向へ回転され、遊技者からは回転可動体61の外周縁部を可動部材81が回転可動体61と逆方向に回転するように看取される(図2参照)。
また、前記連繋接続ギア91の各連繋軸部95が前記回転ベース体71の対応する第2円弧状孔部75の第2係合端部75bに当接係合した状態で、前記制御装置の制御信号に基づいて前記駆動モータ46が駆動ギア47を正回転するよう回転駆動されると、前述と同様に、前記回転可動体61が第2回転方向に回転されると共に、該駆動ギア47に対して駆動連繋ギア92が直接的に噛合する前記連繋接続ギア91が第1回転方向に回転される。この場合には、前記連繋接続ギア91の各連繋軸部95が対応する第2円弧状孔部75の第2係合端部75bから離間して第1係合端部75aへ向けて移動することになる(図22参照)。すなわち、前記連繋接続ギア91の各連繋軸部95と対応する第2円弧状孔部75との係合が解除されることから、この状態では連繋接続ギア91の回転に伴って回転ベース体71が回転することはなく、連繋接続ギア91が回転ベース体71に対して相対的に第1回転方向へ回転する。
そして、前記連繋接続ギア91が回転ベース体71に対して相対的に第1回転方向へ回転すると、該連繋接続ギア91の作動連繋ギア93と、該回転ベース体71に支持された前記各作動部96の作動ギア部98との噛合により各作動部96が回転(図22の右方向へ回転)され、該作動部96の回転に伴い対応の可動部材81が第2姿勢から第1姿勢に回転変位される。すなわち、前記連繋接続ギア91が回転ベース体71に対して相対的に第1回転方向へ回転することで、前記各可動部材81が第2姿勢から第1姿勢に回転変位して、前記回転可動体61の後方に各可動部材81が覆われて前側から看取し得ない形態に変化する(図1、図3、図5参照)。そして、前記可動部材81が第1姿勢に変位するタイミングで、前記連繋接続ギア91の各連繋軸部95が前記回転ベース体71に形成された対応する第2円弧状孔部75の第1係合端部75aに当接係合して、前述した基準状態に復帰する。
このように、実施例に係る可動演出装置30では、前記駆動モータ46の駆動により回転ベース体71を第1回転方向または第2回転方向に回転することで、該回転ベース体71に支持された可動部材81が一体的に第1回転方向および第2回転方向に回転する。そして、前記回転ベース体71を第1回転方向へ回転させる際には、前記連繋接続ギア91が回転ベース体71に対して相対的に回転する間に前記可動部材81を第2姿勢から第1姿勢へ変位させ、該回転ベース体71を第2回転方向へ回転させる際には、連繋接続ギア91が回転ベース体71に対して相対的に回転する間に可動部材81を第1姿勢から第2姿勢へ変位させるよう姿勢切替手段75a,75b,91,95,96が可動部材81の姿勢を変位させることができる。すなわち、前記駆動モータ46の駆動に伴い前記回転ベース体71の回転方向を第1回転方向および第2回転方向に切替えることで、前記可動部材81の回転方向も一体的に切替え得ると共に該可動部材81の姿勢を第1姿勢および第2姿勢に切替えることができる。このように、前記駆動モータ46の駆動により回転ベース体71の回転方向を切替えることで、可動部材81に異なる動きをさせることができ、可動部材81の動きによる遊技演出の幅を拡げ得ると共に、遊技機の装飾性を高め得る。
また、前記姿勢切替手段75a,75b,91,95,96の係合手段として、前記連繋接続ギア91に連繋軸部95を設けると共に、該連繋軸部95が遊嵌される第2円弧状孔部75(第1係合端部75aおよび第2係合端部75b)を前記回転ベース体71に形成したことで、駆動モータ46の駆動に伴って回転ベース体71の回転方向を第1回転方向および第2回転方向に確実に切替えることができる。更に、前記姿勢切替手段75a,75b,91,95,96として、前記連繋接続ギア91および該連繋接続ギア91に噛合する作動ギア部98を有する作動部96を用いることにより、回転ベース体71の回転方向に応じて可動部材81の姿勢を確実に変更することができる。そして、前記姿勢切替手段75a,75b,91,95,96は、前述のように連繋接続ギア91、作動部96および係合手段(連繋軸部95、第2円弧状孔の第1係合端部75aおよび第2係合端部75b)の簡単な構成で、前記駆動モータ46の駆動方向に応じて前記回転ベース体71の回転方向を切替え得ると共に、回転ベース体71の回転方向に応じて可動部材81の姿勢を切替えることができるから、可動演出装置30の構成を簡略化でき、製造工程の煩雑化や製造コストの増大を招来するのを防止できる。
また、前記連繋接続ギア91を回転ベース体71に対して相対的に第1回転方向または第2回転方向に回転した際に、前記可動部材81に形成された規制突部85が回転ベース体71に形成された第1円弧状孔部74の端部に当接する範囲で前記作動部96が回転するように構成されている。すなわち、前記連繋接続ギア91の回転に伴って前記回転ベース体71が一体的に回転する際には、前記規制突部85および第1円弧状孔部74の当接係合により前記作動部96が回転規制されるから、各可動部材81を第1姿勢および第2姿勢で確実に保持することができる。
また、実施例の可動演出装置30には、前述のように前記駆動モータ46の駆動に伴って前記回転ベース体71の回転方向とは反対方向に回転される回転可動体61を有すると共に、前記可動部材81が第1姿勢にある状態では回転可動体61により可動部材81が覆われ、該可動部材81が第2姿勢にある状態では回転可動体61の外周縁部から可動部材81が延出するようになっている。すなわち、実施例に係る可動演出装置30では、前記制御装置の制御信号に基づいて前記駆動モータ46の回転駆動方向を切替えることで、前記回転可動体61のみが第2回転方向へ回転するように見える可動演出と、該回転可動体61が第1回転方向へ回転すると共に可動部材81が第2方向に回転する可動演出とを行なうことができる。このように、前記可動演出装置30では、回転可動体61の回転方向に応じて可動部材81を回転可動体61の外周部から出没させて、該回転可動体61の外周部で可動部材81を回転させることができ、今までにない新たな動きによる演出を行なうことが可能となり、遊技の興趣を高めることができる。
ところで、実施例に係る可動演出装置30では、前記回転可動体61や回転ベース体71を1つの駆動モータ46で回転させると共に、回転ベース体71の回転に伴って回転ベース体71に設けた複数の可動部材81を姿勢変位させるため、駆動モータ46に係る負荷が増大する傾向にある。ここで、前記駆動ギア47に対する姿勢切替手段75a,75b,91,95,96における連繋接続ギア91の駆動連繋ギア92のギア比を、該駆動ギア47に対する可動体ギア63のギア比よりも大きくなるよう設定することで、回転可動体61に作用する力(回転可動体61を動作させるための力)と姿勢切替手段75a,75b,91,95,96に作用する力(回転ベース体71および複数の可動部材81を動作させるための力)のバランスを保ちつつ、駆動モータ46に掛る負荷を軽減することができる。これにより、前記回転可動体61、回転ベース体71および各可動部材81の動作安定性が向上すると共に、駆動モータ46として小型のモータを採用することが可能となり、可動演出装置30の小型化や製造コストの抑制を図ることができる。
また、前記可動演出装置30は、前記回転可動体61と回転ベース体71との間に位置する設置板53にLED基板59が配設されて、前記制御装置の制御信号に基づいてLED基板59のLED59aを発光することで、該回転可動体61を透過した光が前方へ照射される。すなわち、前記回転可動体61や各可動部材81の回転動作による演出だけでなく、該回転可動体61の発光による演出を行なうことができ、遊技演出の多様性が高められると共に、パチンコ機10の装飾性が向上する。また、前記LED基板59を設置する設置板53は、前記支持ベース体32の環状壁部36の前端部よりも前方に位置するよう設けられて、前記第1姿勢から第2姿勢に変位した可動部材81が設置板53と環状壁部36の前端部との間に臨むよう構成されているから、該設置板53(LED基板59)が可動部材81の動作を阻害することはない。
ここで、前記LED基板59は、該LED基板59に形成した貫通孔59cに、前記設置板53の前面53a側に突出する前記前側軸支持部54を嵌合させた状態で、該設置板53に形成された可変規制部58の係合部58bを退避位置に変位するよう弾性片58aを弾性変形して、該前側軸支持部54を中心としてLED基板59を回転することで、当該LED基板59の保持片59bが設置板53に形成された差込み溝部57に差し込まれる。そして、この状態で前記弾性片58aの弾性により係合部58bが突出位置に復帰することで、該差込み溝部57に差し込まれた前記LED基板59の保持片59bの側端部に係合部58bが当接して係合する該差込み溝部57から保持片59bが抜け出る方向へのLED基板59の回転が規制される。また、前記LED基板59を取り外す際には、前記係合部58bが退避位置に変位するよう前記可変規制部58の弾性片58aを弾性変形することで、前記保持片59bが差込み溝部57から抜け出る方向に前記前側軸支持部54を中心としてLED基板59を回転することで、当該LED基板59を設置板53から取り外すことができる。
このように、前記LED基板59を回転するだけで該LED基板59を設置板53に取付け得るので、工具を用いることなく容易にLED基板59を設置板53に着脱することが可能となる。従って、LED基板59の基板保持部への着脱作業が効率的となり、作業者の負担を軽減し得る。また、前記LED基板59の貫通孔59cに前側軸支持部54を嵌合させたことで、該前側軸支持部54を回転軸としてLED基板59を設置板53に対して容易に回転させることができ、LED基板59の着脱作業性の向上に寄与し得る。しかも、回転時にLED基板59が設置板53に対しズレることがないから、LED基板59を正確に回転させて設置板53に対して確実に着脱することが可能となる。
また、前記各可変規制部58の係合部58bには、対応する差込み溝部57(突出部53b)から離間する端部から該差込み溝部57に近接するにつれて前方へ傾斜する傾斜案内部58cが形成されているから、前側軸支持部54を中心として前記設置板53に当接させたLED基板59を回転させた際に、各保持片59bが対応する可変規制部58(係合部58b)の傾斜案内部58cに当接して弾性片58aが退避位置へ弾性変形されて、各保持片59bを対応の差込み溝部57に容易に差し込み得るようになっている。すなわち、LED基板59を取付ける際に、前記可変規制部58の弾性片58aを作業者が直接弾性変形させる必要がないから、該LED基板59の取付作業性を向上することができる。
また、前記設置板53の前面53aには、前記LED基板59の外周縁に略整合する位置に、前方へ突出する環状の環状リブ53eを形成したことで、LED基板59が設置板53に接触する接触面積が少なくなって、LED基板59を回転させる際の摩擦抵抗を小さくし得る。これにより、LED基板59をスムーズに回転させることができ、LED基板59の着脱作業を効率的に行い得る。また、前記環状リブ53eは、前記LED基板59に形成された配線パターン(図示せず)を囲繞するよう設けられているから、該配線パターンに環状リブ53eが接触するのは回避されて、LED基板59の回転時に回路パターンが損傷するのを防止できる。
また、前記回転ベース体71の外周端縁部には、周方向に離間して第1の摺接部101および第2の摺接部107が設けられており、該回転ベース体71の回転時に当該第1の摺接部101および第2の摺接部107のローラ部材が支持ベース体32の弾性カバー38に摺接するよう構成されている。このため、前記連繋接続ギア91が回転ベース体71に対して相対的に回転する際には、当該連繋接続ギア91(すなわち回転ベース体71)の回転方向に応じて作動部96が可動部材81を第1姿勢または第2姿勢に切替えるまでの間、前記弾性カバー38に第1の摺接部101および第2の摺接部107が接触する抵抗により回転ベース体71を停止保持することができ、各可動部材81の姿勢が切り替わらない状態で回転ベース体71が回転するのを防止できる。また、実施例の第1の摺接部101は、弾性部材105によって第1のローラ部材104(大径ローラ104a)が弾性カバー38に押圧されるよう付勢されているから、回転ベース体71が回転開始されるまでの抵抗値が高められ、各可動部材81の姿勢が切り替わらない状態で回転ベース体71が回転されるのを効果的に防止することが可能である。ここで、前記第1のローラ部材104(第1の摺接部101)および第2のローラ部材109(第2の摺接部107)が回転ベース体71の外周縁部に均等に配設されているから、回転ベース体71を回転した際のバランスを均等に保つことができ、回転ベース体71の動作時の振動を抑制して安定した動作を実現することができる。
また、前記弾性部材105によって第1のローラ部材104(大径ローラ104a)が弾性カバー38に付勢されることで、前記回転ベース体71の回転時には前記弾性カバー38に第1のローラ部材104(大径ローラ104a)が常時接触するようになり、該回転ベース体71の動作安定性が向上する。そして、回転ベース体71の動作時の振動等に起因して支持ベース体32の環状壁部36(弾性カバー38)側に回転ベース体71が移動した場合には、前記弾性部材105が弾性を伴って支持ベース体32の弾性カバー38に第1のローラ部材104が接触するから、支持ベース体32の壁部にローラ部材が押し付けられる力が軽減され、第1のローラ部材104や支持ベース体32(弾性カバー38)の摩耗を抑制することができる。このとき、前記第1のローラ部材104を支持するガイド軸部103を、回転ベース体71の径方向(回転方向に交差する方向)に延在するよう設けられたガイド孔部76に沿って回転可能に支持してあるから、前記弾性部材105の弾性変形を伴って該ガイド軸部103がガイド孔部76に沿って回転ベース体71の回転中心方向に移動する。このため、前記弾性部材105が弾性変形した場合に前記第1のローラ部材104が弾性カバー38に対して過剰に押し付けられるのを防止でき、回転ベース体71の回転動作が阻害されるのを防止し得ると共に、第1のローラ部材104や支持ベース体32(弾性カバー38)の摩耗を抑制することができる。
また、前記回転ベース体71が回転する際には、常には前記第1の摺接部101における大径ローラ104a(第1のローラ部材104)のみが前記弾性カバー38に接触するから、回転ベース体71の動作時の摩擦を軽減して回転ベース体71の円滑な動作を実現し得る。この一方で、前記弾性部材105の弾性変形を伴って回転ベース体71が弾性カバー38側に近接移動した際には、前記第1の摺接部101における小径ローラ104bも支持ベース体32の壁部に当接するようになる。これにより、前記回転ベース体71自体が支持ベース体32の壁部に接触するのを防止し得ると共に、回転ベース体71の動作安定性を保つことができる。また、前記弾性カバー38に対して大径ローラ104aおよび小径ローラ104bが接触することで圧力が分散されるから、該大径ローラ104aおよび小径ローラ104bや支持ベース体32(弾性カバー38)の摩耗が抑制される。
更に、前記弾性部材105の弾性変形を伴って回転ベース体71が弾性カバー38側に近接移動した際には、前記第2の摺接部107を構成する第2のローラ部材109が弾性カバー38に当接するよう構成したことで、該回転ベース体71が弾性カバー38に接触するのは防止され、回転ベース体71の動作安定性が損なわれるのを防止できる。ここで、この第2の摺接部107は、前記第2のローラ部材109を支持するローラ軸部108が回転ベース体71の定位置に支持されて、前記第1の摺接部101におけるガイド軸のように移動することはない。このため、前記第2のローラ部材109(第2の摺接部107)が弾性カバー38に当接することで、前記弾性カバー38側への回転ベース体71の移動を確実に規制することができる。そして、前記回転ベース体71が弾性カバー38側に近接移動した際に、前記第1のローラ部材104(大径ローラ104aおよび小径ローラ104b)だけでなく前記第2のローラ部材109も弾性カバー38に接触することで、圧力の分散により摩耗の抑制がより図られる。また、周方向に隣接する第1のローラ部材104(第1の摺接部101)の間に第2のローラ部材109(第2の摺接部107)を夫々配設したことで、何処の位置で回転ベース体71が弾性カバー38側へ変位したとしても回転ベース体71を安定して支持することができる。
(変更例)
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、可動演出装置の移動ベース体として第1方向および第2方向に回転可能な回転ベース体を採用したが、これに限られるものではなく、移動ベース体が直線的に往復移動(第1方向および第2方向)に移動するよう構成することもできる。
(2) 実施例では、可動部材が回転(揺動)することで第1姿勢と第2姿勢とに切り替わるよう構成したが、これに限られるものではなく、移動ベース体に対して第1姿勢および第2姿勢に相対的に姿勢変位可能な動作を可動部材が行なうよう構成することができる。
(3) 実施例では、前記移動ベース体を第1方向および第2方向へ移動方向を切替えて移動させると共に、前記可動部材を第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位させる姿勢切替手段として、前記駆動手段により第1方向および第2方向に移動される連繋接続ギアと、該連繋接続ギアおよび可動部材を接続するよう構成された作動部と、可動部材が第1姿勢から第2姿勢に変位した際および第2姿勢から第1姿勢に変位した際に移動ベース体と係脱可能に係合する係合手段(連繋軸部および第2円弧状孔部)とを備えるようにしたが、これに限られるものではない。すなわち、姿勢切替手段としては、駆動手段の駆動に伴って移動ベース体を第1方向へ移動させる際に可動部材を第2姿勢から第1姿勢へ変位させて、第1姿勢に変位した可動部材を移動ベース体と一体に第1方向へ移動させると共に、該駆動手段の駆動に伴って移動ベース体を第2方向へ移動させる際に可動部材を第1姿勢から第2姿勢へ変位させて、第2姿勢に変位した可動部材を移動ベース体と一体に第2方向へ移動させ得る構成であればよい。
(4) 実施例では、姿勢切替手段の連繋接続部として連繋接続ギアを採用したが、これに限られるものではなく、駆動手段の駆動により第1方向および第2方向に移動されるものであれば、リンク機構やカム機構等の従来公知の構成を採用し得る。
(5) 実施例では、姿勢切替手段の作動部と可動部材とを直接連結するよう構成したが、該作動部および可動部材をリンク機構やカム機構等の従来公知の連繋手段を介して接続することもできる。
(6) 実施例では、姿勢切替手段の係合手段として、連繋接続部に連繋軸部を形成すると共に、前記移動ベース体に円弧状孔部(実施例の第2円弧状孔部)を形成するようにしたが、連繋接続部に円弧状孔部を形成すると共に、該円弧状孔部に遊嵌される連繋軸部を移動ベース体に形成する構成であっても実施例と同様の作用効果を得ることができる。また、前記円弧状孔部や連繋軸部の形成数としては、実施例に示す4箇所に限られるものではなく、1箇所設ける構成であってもよい。
(7) 前記係合手段の構成としては、実施例に示す円弧状孔部と連繋軸部に限られるものではない。すなわち、前記係合手段は、前記連繋接続部の移動方向に離間して設けられた一対の第1の係合部と、該一対の第1の係合部の間に設けられて連繋接続部の移動に伴って一対の第1の係合部の間を相対的に移動する第2の係合部とから構成すればよく、例えば一対の係合部として連繋接続部の移動方向に離間して位置する一対の突出片を設けて、該一対の第1の突出片の間に第2の係合部としての突部を臨ませる構成を採用できる。
(8) また、前記係合手段は、前記連繋接続部および移動ベース体に形成する構成に限られるものではない。すなわち、前記係合手段を構成する一対の第1の係合部および第2の係合部の一方を前記連繋接続部または作動部に一体的に設けると共に、該一対の第1の係合部および第2の係合部の他方を移動ベース体に設けて、当該一対の第1の係合部に第2の係合部が当接係合する範囲で連繋接続部または作動部が移動ベース体に対して相対的に移動可能に構成すればよい。例えば、実施例における連繋接続ギアの連繋軸部および回転ベース体の第2円弧状孔部を省略し、作動部に連結された規制突部(すなわち第2の係合部)および回転ベース体の第1円弧状孔部を係合手段としても、該第1円弧状孔部の延在方向の両端部(すなわち第1の係合部)に規制突部が係合することで作動部の動作が規制され、これに伴って連繋接続ギア(連繋接続部)と回転ベース体(移動ベース体)とが一体的に回転するようにできる。そして、動作規制される範囲で作動部が回転することで、前記可動部材が第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位する。
(9) また、実施例のように前記係合手段を前記連繋接続部および移動ベース体に形成する構成において、前記作動部の移動範囲を規制する前記規制突部および第1円弧状孔部を省略することもできる。この場合でも、前記連繋接続部が移動ベース体に対して相対的に移動可能な範囲が規定されるから、連繋接続部が移動ベース体に対して相対的に移動する範囲でのみ作動部が動作され、可動部材を第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位させることができる。
(10) 実施例では、摺接部として第1のローラ部材および第2のローラ部材を移動ベース体に設けるようにしたが、これに限られるものではなく、第1のローラ部材および第2のローラ部材の一方のみを移動ベース体に設けることもできる。また、摺接部としては、ローラ部材に限定されるものではなく、移動ベース体の移動時に支持部材に対して摺接する構成であれば、ベアリング等の軸受け等、従来公知の構成を採用し得る。
(11) 実施例では、回転体(回転可動体)の後方に移動ベース体および第1姿勢の可動部材が被覆されるよう構成したが、該移動ベース体や第1姿勢の可動部材を回転体から露出するよう構成してもよい。
(12) 実施例では、回転体(回転可動体)と移動ベース体とを同軸位置で回転するよう構成したが、該回転体(回転可動体)および移動ベース体の回転軸の軸線を異ならせてもよい。
(13) 実施例では、回転体(回転可動体)および移動ベース体を反対方向へ同期的に回転し得るよう構成したが、例えば駆動ギアに可動体ギアおよび連繋接続ギア(連繋接続部)を噛合させて、回転体(回転可動体)および移動ベース体を同一方向へ同期的に回転するよう構成することもできる。
(14) 実施例では、移動ベース体の前側にLED基板および回転体を設けるようにしたが、該移動ベース体を直接前面に露出するよう構成してもよい。
(15) 実施例では、遊技盤の裏側に設置部材を設けるよう構成したが、該設置部材を本体枠としての中枠に設置する構成も採用できる。
(16) 実施例では、遊技盤を合板で形成したが、これに限られるものではなく、遊技盤を合成樹脂材から透明または不透明に形成するようにしてもよい。
(17) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
また、請求項6に係る発明については、以下の構成を具有するようにすることも可能である。
すなわち、前記駆動手段(46)としての駆動モータに接続した駆動ギア(47)は、前記姿勢切替手段(90)に設けたギア(91)に接続されると共に、前記回転体(61)の回転軸(62)に設けた可動体ギア(63)に接続され、
前記駆動ギア(47)に対する前記姿勢切替手段(90)のギア(91)のギア比が、該駆動ギア(47)に対する可動体ギア(63)のギア比よりも大きくなるよう設定する。
このように、回転体や複数の可動部材を備えた移動ベース体を1つの駆動モータで回転させ、更に移動ベース体に設けた各可動部材を姿勢変位させるためには、駆動モータに係る負荷が増大するものの、駆動ギアに対する姿勢切替手段のギアのギア比を、該駆動ギアに対する可動体ギアのギア比よりも大きくなるよう設定することで、回転体に作用する力と姿勢切替手段に作用する力のバランスを保ちつつ駆動モータに掛る負荷を軽減することができる。
30 可動演出装置
31 装置本体(支持部材)
46 駆動モータ(駆動手段)
47 駆動ギア
53 設置板(基板保持部)
53a 設置板の前面(設置面)
57 差込み溝部
58 可変規制部
59 LED基板(発光体基板)
59a LED(発光体)
59b 保持片
61 回転可動体(回転体)
62 回転軸
63 可動体ギア
71 回転ベース体(移動ベース体)
74 第1円弧状孔部(円弧状孔部)
75 第2円弧状孔部(係合手段)
75a 第1係合端部(第1の係合部)
75b 第2係合端部(第2の係合部)
81 可動部材
85 規制突部(規制部)
90 姿勢切替手段
91 連繋接続ギア(連繋接続部)
95 連繋軸部(第2の係合部)
96 作動部
101 第1の摺接部(摺接部)
107 第2の摺接部(摺接部)

Claims (6)

  1. 動作による演出を行なう可動演出装置を備えた遊技機において、
    前記可動演出装置は、
    第1方向および第2方向に移動可能な移動ベース体と、
    前記移動ベース体に支持され、該移動ベース体に対して第1姿勢および第2姿勢に相対的に姿勢変位可能な可動部材と、
    駆動手段の駆動に伴って前記移動ベース体を第1方向および第2方向へ移動方向を切替えて移動させると共に、前記可動部材を第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位させる姿勢切替手段とを備え、
    前記姿勢切替手段は、前記駆動手段の駆動に伴って前記移動ベース体を第1方向へ移動させる際に前記可動部材を第2姿勢から第1姿勢へ変位させて、第1姿勢に変位した可動部材を移動ベース体と一体に第1方向へ移動させると共に、該駆動手段の駆動に伴って移動ベース体を第2方向へ移動させる際に可動部材を第1姿勢から第2姿勢へ変位させて、第2姿勢に変位した可動部材を移動ベース体と一体に第2方向へ移動させるよう構成され
    発光体が実装された発光体基板が円盤状に形成されて、該発光体基板の周縁部から径方向に突出するよう保持片が設けられると共に、該発光体基板が基板保持部に着脱可能に取付けられ、
    前記基板保持部は、
    前記発光体基板が当接する設置面と、
    前記設置面に当接した前記発光体基板の周方向に離間して設けられ、該設置面に発光体基板を当接した状態で該発光体基板を回転移動することで、前記保持片が差し込まれる差込み溝部と、
    前記差込み溝部における前記保持片の差込み口側に位置するよう設けられると共に、前記設置面から突出する突出位置および設置面から退避した退避位置に変位可能に形成されて常には突出位置へ弾性付勢された可変規制部とを備え、
    前記可変規制部が突出位置にある状態では、前記差込み溝部に差し込まれた前記保持片に可変規制部が当接して前記発光体基板の回転が規制され、該発光体基板が前記基板保持部に保持されると共に、該可変規制部を退避位置に変位することで、前記差込み溝部に対して保持片を抜き差し可能に構成され
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記姿勢切替手段は、
    前記駆動手段により第1方向および第2方向に移動される連繋接続部と、
    前記連繋接続部と可動部材とを接続するよう構成され、該連繋接続部を第1方向へ移動させる際に前記可動部材を第2姿勢から第1姿勢へ変位させると共に、当該連繋接続部を第2方向へ移動させる際に可動部材を第1姿勢から第2姿勢へ変位させる作動部と、
    前記可動部材が第1姿勢から第2姿勢に変位した際および第2姿勢から第1姿勢に変位した際に前記移動ベース体と係脱可能に係合する係合手段とを備え、
    前記作動部が前記可動部材を第1姿勢と第2姿勢との間で姿勢変位させた際に、前記係合手段の係合により前記連繋接続部に伴って前記移動ベース体が第1方向または第2方向へ移動するよう構成された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記係合手段は、前記連繋接続部の移動方向に離間して設けられた一対の第1の係合部と、該一対の第1の係合部の間に設けられて連繋接続部の移動に伴って一対の第1の係合部の間を相対的に移動する第2の係合部とからなり、該一対の第1の係合部および第2の係合部の一方が前記連繋接続部または作動部に一体的に設けられると共に他方が前記移動ベース体に設けられて、当該一対の第1の係合部に第2の係合部が当接係合する範囲で前記連繋接続部または作動部が移動ベース体に対して相対的に移動可能に構成され、
    前記連繋接続部が移動ベース体に対して相対的に移動することで、前記作動部が前記可動部材を第1姿勢および第2姿勢に姿勢変位させると共に、前記一対の第1の係合部に第2の係合部が係合することで、該連繋接続部と一体的に移動ベース体が第1方向または第2方向へ移動するよう構成された請求項2記載の遊技機。
  4. 前記作動部は、前記移動ベース体に対して回転可能に支持されて、前記連繋接続部の動作に応じて作動部が正逆回転するよう構成されると共に、
    前記移動ベース体には、前記作動部の回転軸を中心とした円弧状に延在する円弧状孔部が形成されて、該作動部に連結した規制部が円弧状孔部に遊嵌され、
    前記連繋接続部の動作に伴い前記規制部が前記円弧状孔部の両端部に移動することで、前記可動部材が第1姿勢および第2姿勢へ姿勢変位するよう構成された請求項2または3記載の遊技機。
  5. 前記移動ベース体は、前記駆動手段が設置される支持部材に対して第1方向および第2方向に移動可能に支持されると共に、該支持部材に対して摺接する摺接部が設けられた請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
  6. 前記可動演出装置は、前記駆動手段の駆動により正逆回転される回転体が設けられると共に、該回転体の後方に、当該回転体と同軸位置で回転するよう前記移動ベース体が配設されて、該駆動手段の駆動により回転体と移動ベース体とが同一方向または反対方向へ同期的に回転するよう構成され、
    前記可動部材は、前記移動ベース体における前記回転体との対向面側に、該回転体の回転軸を中心とした周方向に離間するよう複数配設されて、当該回転体により被覆される第1姿勢および回転体の外周部から外方へ延出する第2姿勢に変位し得るよう構成された請求項1〜5の何れか一項に記載の遊技機。
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