JP2011140819A - 蓋ロック装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蓋ロック装置100において、ロック部材8は前進して蓋の被係合部に係合して蓋を閉状態にロックするとともに、ロック部材を後退させて蓋の開動作を可能とする。ロック部材8の駆動には、スライダ−クランク機構50が用いられ、ロック部材8の前進は、スライダ53のクランク溝530がクランクピン511によって押圧される力のみで行なわれる。このため、スライダ53がバネで付勢されている構成と違って、ロック部材8を手動で容易に移動させることができる。
【選択図】図4
Description
図1は、本発明を適用した蓋ロック装置の使用方法を示す説明図であり、図1(a)、(b)は、蓋が開状態にある様子を示す説明図および蓋が閉状態にある様子を示す説明図である。
図2は、本発明を適用した蓋ロック装置の外観を示す説明図であり、図2(a)、(b)は、蓋ロック装置をX方向の一方側(上側)からみたときの説明図およびX方向の他方側(下側)からみたときの説明図である。図3は、本発明を適用した蓋ロック装置の上半部の構成を示す説明図であり、図3(a)、(b)は、蓋ロック装置から上ケースを外した状態の説明図、およびさらにモータのボビンなどを外した状態の説明図である。図4は、本発明を適用した蓋ロック装置の下半部の構成を示す説明図である。
図3に示すように、モータ部30は、プレート14に保持された支軸141に回転可能に支持されたロータ31と、このロータ31に被さるステータ32とを備えたACモータとして構成されている。ロータ31の外周面にはマグネット(図示せず)が固着され、図示を省略するが、ステータ32は、概ね、コイルが巻回されたコイルボビンと、プレートに対向配置されたステータコアとを備えている。歯車列40において、ステータコアには支軸410、420が保持されており、支軸410には、ロータピニオンに噛合する大径歯車を備えた複合歯車41が回転可能に支持され支軸420には、複合歯車41の小径歯車に噛合するカム歯車42が回転可能に支持されている。
図5は、本発明を適用した蓋ロック装置100に構成したスライダ−クランク機構50の説明図であり、図5(a)、(b)は、クランクピンが下死点にある状態を示す説明図、およびクランクピンが上死点付近にある状態を示す説明図である。図6は、本発明を適用した蓋ロック装置100の駆動部3によってスライダ(ロック部材)を駆動する様子を示すタイミングチャートである。
本形態の蓋ロック装置100において、ケース10の下面には端子61、62が設けられ、かかる端子61、62はプレート14を貫通して上面まで届いており、モータ部30への電力供給に利用される。本形態では、機器本体210側の制御に基づいてモータ部30への電力供給を行う。
図7は、本発明を適用した蓋ロック装置100におけるシャッター2、ストッパ部材7およびロック部材8の位置関係を斜めからみた様子を示す説明図であり、図7(a)〜(c)は蓋230の位置によってシャッター2、ストッパ部材7およびロック部材8の位置関係が変化する様子を示す説明図である。図8は、本発明を適用した蓋ロック装置100におけるシャッター2、ストッパ部材7およびロック部材8の位置関係を側方からみた様子を示す説明図であり、図8(a)〜(c)は蓋230の位置によってシャッター2、ストッパ部材7およびロック部材8の位置関係が変化する様子を示す説明図である。
図9は、本発明を適用した蓋ロック装置100においてストッパ部材7に対して設けたストッパの説明図である。
本形態の蓋ロック装置100において、機器本体210側の制御装置(図示せず)は、機器本体210側の起動スイッチ(図示せず)の検出や自動運転による洗濯、脱水等の開始などの制御によってモータ部30への電力供給を行う。その結果、ロック部材8が+Z方向に向けて前進する。
そして、ドラムの回転が終了すると、駆動部3はロック部材8を−Z方向に後退させるので、蓋230を開くことができる。その結果、図7(a)および図8(a)に示す状態に戻る。
蓋230がロックされた状態で停電した際、蓋230はロックされたままである。このような状態のときには、ロック部材8に設けたレバー部87を押し下げる。その結果、ロック部材8が後退し、蓋230のロックが解除される。その際、図5を参照して説明したように、ロック部材8の前進および後退は、クランク溝530がクランクピン511によって押圧される力のみで行なわれるため、スライダがバネで付勢されている構成と違って、ロック部材8を手動で容易に移動させることができる。また、ロック部材8が被係合部236と係合しているときにクランクピン511が位置する部分は、図5(b)に示すように、スライダ53の進退方向に対して斜めに傾いた傾斜部533になっている。このため、ロック部材8を手動で動かすと、クランクピン511がクランク溝530の傾斜部533に沿ってスムーズに移動するので、小さな力でロック部材8を手動で動かすことができる。
ストッパ部材7の干渉部75がロック部材8の被干渉部85、86よりも−Z方向に位置する状態で停電した際も、蓋230はロックされたままである。このような状態のときには、ロック部材8に設けたレバー部87を押し下げる。その結果、ロック部材8が後退し、蓋230のロックが解除される。その際、図7(a)および図8(a)を参照して説明したように、ストッパ部材7の干渉部75において、ロック部材8の前進方向(+Z方向)側に位置する面752はテーパー面であり、ロック部材8の被干渉部85、86において、ロック部材8の後退方向(−Z方向)側に位置する面852、862はテーパー面である。従って、ロック部材8を後退方向(−Z方向)に手動で押し下げれば、干渉部75は、第1被干渉部85および第2被干渉部86を容易に乗り越える。従って、小さな力でロック部材8を手動で動かすことができる。
以上説明したように、本形態の蓋ロック装置100において、駆動部3は、ロック部材8を前進させて蓋230の被係合部236に係合させて蓋230を閉状態にロックするとともに、ロック部材8を後退させて蓋230の開動作を可能とする。また、ロック部材8による被係合部236への係合が完了すると、ロック完了信号が発生するので、蓋230がロックされていることを検出することができる。さらに、蓋230が開状態にある間、ストッパ部材7は、ロック部材8の前進を阻止するので、ロック完了信号が誤って発生することがない。
上記実施の形態では、ストッパ部材7がシャッター2を介して蓋230で押圧される構成であったが、ストッパ部材7が直接、蓋230で押圧される構成を採用してもよい。この場合、上記実施の形態で用いたストッパ部材7とシャッター2とを一体のストッパ部材として構成すればよい。
3 駆動部
7 ストッパ部材
8 ロック部材
10 ケース
30 モータ部
50 スライダ−クランク機構
51 回転部材
60 検出スイッチ
70 付勢部材
75 干渉部
85、86 被干渉部
98、99 コイルバネ(付勢部材)
100 蓋ロック装置
200 機器
210 機器本体
230 蓋
235 突出部
236 被係合部
511 クランクピン
530 クランク溝
531 クランク溝の円弧部
533 クランク溝の傾斜部
Claims (5)
- 機器本体の開口部を開閉する蓋が設けられた機器において前記機器本体および前記蓋の一方側に設けられ、他方側に設けられた被係合部に係合して前記蓋の開閉を規制するロック部材を備えた蓋ロック装置であって、
駆動源によって回転駆動される回転部材と、
該回転部材において当該回転部材の回転中心からずれた位置に設けられたクランクピンと、
該クランクピンが係合するクランク溝を備え、前記回転部材の回転を前記ロック部材が進退動作を行なうための往復運動に変換するスライダと、
を有し、
前記ロック部材が前記被係合部に係合しようとする前進は、前記クランク溝が前記クランクピンによって押圧される力のみで行なわれることを特徴とする蓋ロック装置。 - 前記蓋が開状態にある間、前記ロック部材の被干渉部に対して当該ロック部材の前進方向に位置して前記被干渉部と干渉可能な干渉部を備えたストッパ部材を有していることを特徴とする請求項1に記載の蓋ロック装置。
- 前記クランク溝は、前記ロック部材が前記被係合部と係合しているときに前記クランクピンが位置する部分は、前記スライダの進退方向に対して斜めに傾いた傾斜部になっていることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋ロック装置。
- 前記クランク溝は、上死点および下死点での前記クランクピンの当接個所を中心に対称形状に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の蓋ロック装置。
- 前記クランク溝は、前記クランクピンの移動軌跡に沿って延在する円弧部を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の蓋ロック装置。
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