JP5171237B2 - 蓋ロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋体を閉状態でロックするための蓋ロック装置に関するものである。
従来から、洗濯機や乾燥機などの開閉する蓋体を備えた装置では、運転中に蓋が開いてしまうのを防止するために、閉鎖状態において蓋体をロックするようになっている。蓋体をロックするためのロック装置として、モータ等の駆動源によりロックピン等のロック部材を進退動させて係合穴に係合させるものが用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載のロックピン駆動構造では、モータの出力軸に円盤状のクランク板を取り付けて回転させ、このクランク板の回転中心から外れた偏心位置に立設されたクランクピンを、ロックピンの基端部を支持する支持部材の長方形開口に係合することにより、ロックピンを進退動させている。ロックピン及び支持部材は、一端にロックピンの先端を通過させるガイド穴が形成された筐体内にスライド可能に保持されており、コイルばねによってガイド穴側に付勢されている。
また、特許文献2に記載の蓋体ロック装置では、モータの出力軸にプーリを取り付けて回転させ、このプーリ上の回転中心から外れた偏心位置に立設された円柱状のポストをスライドレバーの長方形開口に係合することにより、スライドレバーの先端に取り付けられたロック軸体を進退動させている。ロック軸体及びスライドレバーはケース内にスライド可能に保持されており、ばねによってロック軸体の進出方向に付勢されている。
ロックピン(ロック部材)を進退動させて蓋体のロックを行うロック装置では、筐体やケース等からロック部材が突出した状態で断線や故障によりモータが停止してしまうと、ロック部材を動かせないために蓋体のロックを外せなくなってしまうという問題点があった。これに対し、特許文献1、2の構成では、ロック部材の背面側(後退方向)にばね等の弾性伸縮部材が取り付けられているので、モータを回転させることができなくなった場合には、ロック部材を後退方向に押し込んでばねを収縮させることにより、手動でロックを解除することが可能になっている。
特開2005−54524号公報 特開2005−177044号公報
しかしながら、特許文献1、2の構成では、ロック部材の背面側にばね等の弾性部材を設けたために、ロック解除状態では、このばねが大きく収縮した状態になる。よって、ロック解除状態でロック部材を静止させるためには、ばねの付勢力に抗する程度にモータのトルクを大きくする必要があり、モータの負荷が大きい。よって、ロック部材駆動用のモータを十分に小型化することができないという問題点があった。また、ロック部材の先端側が異物などにより塞がれている状態でロック部材を作動させようとすると、ロック部材が前進できないためにモータロックしてモータに過電流が流れる可能性があり、異常発熱などの原因になる恐れがあった。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ロック状態でモータが停止したときに手動によるロック解除が可能であるとともに、ロック部材の作動が妨げられたときにモータや各部材に過大な負荷がかかるのを抑制することができ、さらに、ロック部材を進退動させる際の駆動負荷を小さくしてモータの小型化及び装置の小型化を図ることが可能な蓋ロック装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、機器本体の開口部を開閉する蓋が設けられた機器において前記蓋の開閉を規制するための蓋ロック装置であって、前記機器本体および前記蓋のうちの一方側には、ロック部材および該ロック部材を進退させる駆動部が形成され、他方側には前記ロック部材が前進した際に係合するとともに当該ロック部材が後退したときに係合が解除される被係合部が形成され、前記駆動部は、モータと、該モータにより回転駆動される偏心ピン付きの回転体と、当該偏心ピンに従動して前記ロック部材の位置規制を行うスライダとを有し、前記スライダは、該スライダの移動方向において互いに接近する方向および離間する方向に変位可能な第1カム部材および第2カム部材を備えるとともに、前記第1カム部材の第1カム面および前記第2カム部材の第2カム面は、前記偏心ピンを間に挟んで前記スライダの移動方向において対向しており、前記第1カム部材と前記第2カム部材とは付勢部材を介して連結され、当該付勢部材によって、前記第1カム面と前記第2カム面とは、互い接近する方向に付勢されていることを特徴とする。
本発明では、偏心ピン(カムピン)を備えた回転体、スライダ等を用いた駆動部により、モータの回転運動を直線運動に変換し、ロック部材に進退動作を行なわせる。ここで、第1カム部材の第1カム面および第2カム部材の第2カム面は、偏心ピンを間に挟んでスライダの移動方向において対向しており、第1カム部材と第2カム部材とは、付勢部材によって互い接近する方向に付勢されている。このため、第1カム部材および第2カム部材に外部から力が加えられていなければ、付勢部材の付勢力によって2つのカム面が可能な限り近接し、2つのカム面によって偏心ピンが挟持された状態となる。そして、第1カム部材、第2カム部材がこの位置関係を保ったまま一体となって作動し、偏心ピンの動きに従ってスライドしてロック部材を作動させる。これに対し、何らかの理由で第1カム部材または第2カム部材の一方の動きが規制された場合や、モータが停止した場合には、付勢部材の付勢力よりも大きい力を加えるだけで2つのカム面を離間させる方向に第1カム部材と第2カム部材を相対移動させることができる。
すなわち、本発明では、スライダに外部から力が加えられていない通常の状態では、スライダを付勢部材等の付勢力に逆らって動かす必要がないので、小さい力でスライダを進退動させることができる。よって、モータの駆動負荷を小さくすることができ、モータを小型化して装置全体を小型化することができる。また、モータが停止している状態でスライダに外力が加えられたり、モータを駆動しているにもかかわらずスライダの動きが制限されている場合には、第1カム部材と第2カム部材が相対移動することにより、各部材やモータに過大な負荷がかかるのを抑制することができる。また、モータ停止時に外力を加えてスライダの少なくとも一部分を動かすことができるので、モータの駆動が不可能でもロック部材を作動させることができ、手動でのロック解除が可能となる。さらに、第1カム部材および第2カム部材は、互いに接近する方向および離間する方向に変位可能であるため、第1カム部材、第2カム部材、および偏心ピンのクリアランスを小さくした場合でも、これらの部材が干渉することがない。それ故、外部からの振動が伝わってきても、スライダの共振を防止することができる。
本発明において、前記ロック部材は、前記第1カム部材に一体に形成され、前記偏心ピンは、前記ロック部材を前進させる際には前記第2カム部材を前進方向に駆動し、前記ロック部材を後退させる際には前記第1カム部材を後退方向に駆動する構成を採用することができる。この場合、前記第1カム部材は、前記ロック部材が前進した状態で、当該ロック部材の後退方向において前記第2カム部材と非干渉状態にあることが好ましい。このように構成すると、ロック部材が前進した状態でモータが停止しても、ロック部材と一体になっている第1カム部材を手動で後退させることができ、その際、モータのディテントトルクが関与しないので、第1カム部材を容易に後退させることができる。また、ロック部材の先端側に異物等があってロック部材の前進が妨げられた場合には、第2カム部材だけを前進させるので、モータや各部材に過大な負荷がかからず、装置の損傷を抑制することができる。
本発明において、前記スライダの移動方向において前記付勢部材の付勢力に抗して前記第2カム部材と前記第1カム部材とを最大限離間させた際の前記第1カム面と前記第2カム面との距離は、前記偏心ピンの回転軌道の最外円の直径よりも大きいことが好ましい。
このように構成すると、ロック部材の前進が妨げられている場合でも、第1カム部材あるいは第2カム部材だけを往復移動させることができ、偏心ピンを空回りさせることができる。よって、モータや各部材に過大な負荷がかからないようにすることができ、装置の損傷を抑制することができる。
本発明では、前記ロック部材が前記被係合部と係合する位置まで前進したことを検出するロック検出手段と、記蓋が開位置にあるとき前記ロック部材の前進を阻止する前進阻止位置と前記蓋が閉位置にあるとき前記ロック部材の前進を許容する前進許容位置との間に移動するシャッタと、前記シャッタが前記前進許容位置にあることを検出するシャッタ検出手段と、を備えていることが好ましい。このようにすると、扉がロックされているか否かを検出することができる。また、蓋体が開口部を閉鎖してロック可能になった時だけシャッタが開くので、蓋が開いているときにロック部材が突出してしまって機器の動作や使用者の妨げになることがない。また、ロック部材の進退経路をシャッタで塞ぐことができるので、カム部材、モータ等の設置側への異物の侵入が抑制される。
本発明において、前記シャッタ検出手段は、前記モータの駆動時間が所定時間を越えても、前記ロック部材が前記被係合部と係合する位置まで前進したことを前記ロック検出手段が検出しない場合に、前記シャッタが前記前進許容位置にあると判定することが好ましい。このようにすると、ロックの検出に基づいてシャッタの検出を行うことができるので、1つの検出手段でロックの検出とシャッタの検出の双方を行うことができる。
本発明では、前記ロック部材が前記被係合部まで前進したことを検出するロック検出手段を有していることが好ましい。このようにすると、扉がロックされているか否かを検出することができる。
本発明において、前記蓋が開位置にあるとき前記ロック部材の前進を阻止する前進阻止位置と、前記蓋が閉位置にあるとき前記ロック部材の前進を許容する前進許容位置との間に移動するシャッタを備えていることが好ましい。このようにすると、蓋体が開口部を閉鎖してロック可能になった時だけシャッタが開くので、蓋が開いているときにロック部材が突出してしまって機器の動作や使用者の妨げになることがない。また、ロック部材の進退経路をシャッタで塞ぐことができるので、カム部材、モータ等の設置側への異物の侵入が抑制される。
本発明において、前記シャッタが前記前進許容位置にあることを検出するシャッタ検出手段を備えていることが好ましい。このようにすると、シャッタが開いているか否かを検出することができる。
本発明の蓋ロック装置では、小さい力でスライダを進退動させることができるので、モータの駆動負荷を小さくすることができ、モータを小型化して装置全体を小型化することができる。また、モータが停止している状態でスライダに外力が加えられたり、モータを駆動しているにもかかわらずスライダの動きが制限されている場合には、第1カム部材と第2カム部材が相対移動可能であることにより、第1カム部材と第2カム部材のいずれか一方のみを移動させて各部材やモータにかかる負荷を抑制することができる。また、モータ停止時に外力を加えてスライダの少なくとも一部分を動かすことができるので、モータの駆動が不可能でもロック部材を作動させることができ、手動でのロック解除が可能となる。さらに、第1カム部材および第2カム部材は、互いに接近する方向および離間する方向に変位可能であるため、第1カム部材、第2カム部材、および偏心ピンのクリアランスを小さくした場合でも、これらの部材が干渉することがない。それ故、外部からの振動が伝わってきても、スライダの共振を防止することができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した蓋ロック装置の一実施形態について説明する。図1は蓋ロック装置の斜視図、図2はケースのエンドプレートを省略した蓋ロック装置の斜視図、図3はモータを備えた駆動部の分解斜視図、図4は蓋ロック装置の動作説明図、図5は蓋ロック装置が取り付けられた機器の説明図である。
(蓋ロック装置の構成)
図1、図2に示すように、蓋ロック装置Sは、薄型の略直方体のケース1を備えている。ケース1の側面(長辺側の側面)11には、ロック部材であるロックピン8の通路となる開口部12が形成されている。開口部12には、ロックピン8の通路を開放または閉鎖するためのシャッタ機構2が設けられている。また、ケース1の背面13(図1、図2の紙面奥側の面)は、その一部がケース1の厚さ方向に向かって円形に突出しており、この突出部分が薄型の円盤形のモータケース部14となっている。モータケース部14の内部には、扁平型のモータ3(図3参照)が収納されている。ケース1の内部には、短辺側の側面15寄りの位置に、駆動部4が配置されている。一方、もう一方の短辺側の側面16寄りの位置には、端子部5及びスライダスイッチ6が配置されている。駆動部4とスライダスイッチ6の間には突出壁17が形成されている。また、ケース1の前面側はエンドプレート18によって塞がれている。
図1、図2は、シャッタ機構2が開放されてロックピン8が最大限ケース1外に突出している状態を示している。シャッタ機構2は、シャッタケース21にシャッタ22及びシャッタ復帰ばね23が収納されて構成されている。シャッタケース21はその内部に凹部21aが形成された直方体状の部材であり、その側面によって開口部12を塞ぐように取り付けられている。シャッタケース21は、側面11と平行な対向する2側面に、その縁部21b(凹部21aが開口している側の端部)から底部21cに向かって溝21dが切り込まれている。よって、この溝21dによってケース1内外が連通される。溝21dは、底部21c側の幅が細く縁部21b側の幅が広くなっており、幅広部分はロックピン8が通過可能な寸法である。よって、この溝21dの幅広部分を通って、ロックピン8をケース1の内外に進退動させることができる。
シャッタ22は断面T字形の部材であり、溝21dからその一部を外部に突出させてシャッタケース21内に収納される。シャッタ復帰ばね23は、凹部21aの底面とシャッタ22との間に配置されており、シャッタ22を縁部21b側に向かって付勢している。シャッタ復帰ばね23の付勢力によってシャッタ22が縁部21b側に移動した状態では、溝21dの幅広の部分がシャッタ22によって塞がれているので、シャッタ機構2が閉状態となっている。一方、溝21dからシャッタケース21外に出ている部分に外力を加えてシャッタ復帰ばね23の付勢力に逆らってシャッタ22を底部21c側に移動させると、溝21dの幅広の部分が開口してケース1の内外が連通される。これにより、シャッタ機構2が開状態となる。
図3に示すように、モータ3の出力軸31はケース1の直方体部分の内部に突出しており、出力軸31の軸方向は背面13と垂直な方向である。出力軸31にはピニオン32が装着されている。ケース1の内部にはギヤケース19が設けられており、ギヤケース19内には、ピニオン32と噛み合うギヤ33が収納されている。ギヤ33の回転軸であるシャフト34は、ケース1の略直方体部分とモータケース部14との仕切り位置に固定されたプレート14aに支持されている。また、シャフト34にはピニオン35が装着されており、このピニオン35はカムギヤ41(回転体)と噛み合っている。
カムギヤ41の回転軸であるシャフト42は出力軸31及びシャフト34と平行に延びており、プレート14aに支持されてケース1の内部に固定されている。カムギヤ41には、その回転軸であるシャフト42から偏心した外周寄りの位置に、偏心ピン43(カムピン)が立設されている。より詳しくは、カムギヤ41は所定の厚さの歯車部41aと歯車部41aよりも若干小さい円盤部41bを同軸上に配置して重ね合わせた形状である。また、偏心ピン43は、円盤部41bの円形表面からシャフト42と平行な方向に延びている軸状の部材である。歯車部41a及びシャフト42はギヤ33等と同様にギヤケース19内に収納されているが、円盤部41b及び偏心ピン43は、ギヤケース19の円形開口からケース1内に突出している。
ケース1内には、第1スライダ45(第1カム部材)および第2スライダ48(第2カム部材)を備えたスライダ400が配置されている。また、ケース1内には、平行な2本のガイドレール44A、44Bが背面13から垂直に突出形成されている。ガイドレール44A、44Bは開口部12が形成された側面11に対して垂直な方向に延びており、ガイドレール44A、44Bと側面11との接続位置のほぼ中間に開口部12が形成されている。このガイドレール44A、44Bは、第1スライダ45をスライド可能に支持している。第1スライダ45は略L字形の板材の外周を枠状に残して残りの部分を切り欠いた形状であり、略L字形の一辺と側面11とが平行になるように配置されている。第1スライダ45の内周部には、略L字形の切り欠き部46が貫通形成されている。切り欠き部46内には、ガイドレール44A、44Bと平行にガイドレール47A、47Bが架け渡されている。ガイドレール47A、47Bは、切り欠き部46内に配置された第2スライダ48をスライド可能に支持している。
第1スライダ45の側面11側の側面45bには、開口部12と対向する位置(シャッタ機構2の溝21dと対向する位置)に、ロックピン8が垂直に立設されている。ロックピン8は、第1スライダ45と一体に形成されているので、第1スライダ45がガイドレール44A、44Bに沿って側面11と垂直な方向に進退動されることにより、第1スライダ45と一体になって開口部12およびシャッタ機構2側に進退動する。これにより、ロックピン8の先端部が開口部12及び溝21dの幅広部分を通過してケース1内外に進出されたり、ケース1内に後退されたりする。一方、第2スライダ48は、ガイドレール44A、44Bと平行なガイドレール47A、47Bに沿ってスライドすることにより、第1スライダ45に対して、第1スライダ45のスライド方向と同一の方向に相対移動可能である。
第2スライダ48は細長い部材であり、その長手方向をガイドレール47A、47Bと直角な方向(ケース1の側面11と平行な方向)に向けて配置されている。第2スライダ48の長手方向の端面は、切り欠き部46の内側側面に摺接している。一方、第2スライダ48には、長手方向の側面を浅く凹ませた形状のカム面48a(第2カム面)が形成されており、このカム面48aは、第1スライダ45に形成した切り欠き部46の内側側面のうち、開口部12側を向いている側面であるカム面45a(第1カム面)と対向している。
第1スライダ45と第2スライダ48は、コイルばね49(付勢部材)によって連結されている。第1スライダ45に形成された切り欠き部46は、カム面45aの一端側において開口部12とは反対側に細長く延びており、この細長く延びた隙間にコイルばね49が配置される。コイルばね49の一端側は開口部12側(ロックピン8をケース1外へ突出させる方向:ロックピン前進方向)に延びており、第2スライダ48に形成された取付部48bに取り付けられている。一方、コイルばね49の他端側は開口部12とは反対側(ロックピン8をケース1内へ収納する方向:ロックピン後退方向)に延びており、第1スライダ45に形成された取付部45cに取り付けられている。
コイルばね49を設けたことにより、第1スライダ45と第2スライダ48は、コイルばね49の収縮方向、すなわち、カム面45a、48aを近接させる方向に付勢される。カム面45a、48aが最も近接した状態では、凹み形状であるカム面48aの両端に平らな面であるカム面45aの両端が接続され、両カム面によって囲まれる隙間状のカム溝40が形成される。このカム溝40には、偏心ピン43が係合されている。
カム溝40は、その長さ(第1スライダ45のスライド方向と直交する方向の長さ)が、偏心ピン43の回転軌道の直径D1(図4(f)参照)よりも大きくなるように形成されている。偏心ピン43がカムギヤ41の回転に伴って回転軌道上を移動するときには、第1スライダ45がその進退方向と直交する方向への移動をガイドレール44A、44Bによって規制されているために、カム溝40内において、カム溝40の長さ方向に偏心ピン43が往復移動する。この往復移動時の偏心ピン43の可動範囲は、偏心ピン43の回転軌道の最外円の直径D1であるから、カム溝40の長さをこれよりも長くすることにより、偏心ピン43の動きがカム溝40の内壁との衝突によって妨げられることがなくなる。
一方、第1スライダ45に形成されている切り欠き部46の内法寸法D2(ロックピン8、第1スライダ45、第2スライダ48の進退方向の内法寸法/図4(f)参照)は、その内部にスライド可能に保持された第2スライダ48の上記スライド方向への往復移動時の可動範囲D3(図4(g)参照)を、偏心ピン43の回転軌道の直径D1よりも大きくすることができるように設定されている。このようにすると、第1スライダ45を静止させた状態において、偏心ピン43の回転運動に伴い、第2スライダ48を切り欠き部46内において往復移動させた場合に、第2スライダ48の動きが切り欠き部46の内周面との衝突によって妨げられることがなくなる。
また、モータケース部14の側面には、略直方体の給電部7が接続されている。給電部7は、モータケース部14と同様にケース1の背面13から突出形成されている。給電部7に設けられた端子71、72は端子部5に設けられた給電端子51、52と電気的に接続されており、この給電部7からモータ3に電力供給がなされる。また、端子部5には、給電端子51、52の他に、スライダスイッチ6の接続端子63、64が設けられている。
スライダスイッチ6は、金属片を折り曲げて形成された可動片61と固定片62を備えている。可動片61は、その先端に設けられた突起部61aが側面15側(後述する駆動部4側)に向いており、突出壁17の端部と側面11との間の隙間に突起部61aを配置している。一方、固定片62は、その先端を可動片61の先端に対向させるようにして配置される。可動片61は、第1スライダ45に形成された突起45dが突起部61aの位置まで移動した場合に突起45dによって突起部61aが固定片62側に押圧され、固定片62側に屈曲する。これにより、可動片61と固定片62の先端同士が接触し、スライダスイッチ6が接続される。スライダスイッチ6が接続すると、接続端子63、64に接続された不図示のセンサに所定の信号が検出される。従って、このセンサにより、第1スライダ45及びロックピン8が所定の位置まで移動したことを検出することが可能になる。
(蓋ロック装置の動作)
蓋ロック装置Sの駆動部4は、以上説明したように、モータ3、カムギヤ41、シャフト42、偏心ピン43、ガイドレール44A、44B、第1スライダ45および第2スライダ48を備えたスライダ、コイルばね49を備えている。この機構は、モータ3の出力軸31の回転に基づいて回転されるカムギヤ41の回転運動を、第1スライダ45の直線運動に変換するものである。また、駆動部4は、第1スライダ45の切り欠き部46内にスライド可能に組み付けられた第2スライダ48を備えているが、この第2スライダ48は、コイルばね49によって第1スライダ45に連結されている。これにより、第2スライダ48は、第1スライダ45に対して相対的に開口部12側(ロックピン8の前進方向側)に移動しないように付勢されている。従って、通常は、偏心ピン43がカム面45a、48aの間のカム溝40に係合している状態で第1、第2スライダ45、48が一体のスライダとして作動して進退動し、ロックピン8を進退方向に作動させるが、異常事態が起こった場合には、以下に説明するように、コイルばね49の付勢力に逆らって第1、第2スライダ45、48が相対移動することになる。
図4(a)は蓋ロック装置Sにおいてケース1のエンドプレート18を省略した状態の平面図であり、図4(b)〜(g)は、それぞれ、図4(a)の平面図内における駆動部4の動作を示す。
(通常動作)
図4(b)(c)は、第1、第2スライダ45、48が一体のスライダとして作動している通常の動作状態を示す。図4(b)では、ロックピン8が、開口部12に取り付けられたシャッタ機構2からケース1外に最大限突出しているロック位置8Aにある。このとき、カムギヤ41は、その上に立設されている偏心ピン43が最も開口部12側(シャッタ機構2側)に近づく位置まで回転している。ロックピン8がこのロック位置8Aに到達する前後には、偏心ピン43が第2スライダ48のカム面48aに当接して第2スライダ48をロックピン8側(ロックピン前進側)に移動させる。第1スライダ45はコイルばね49の付勢力によって第2スライダと一体になって移動する。第1スライダ45及び第2スライダ48は、コイルばね49以外の付勢部材に連結されていないので、これらを駆動するための駆動力は小さい力で十分である。
一方、図4(c)では、ロックピン8が、最もケース1の内側に後退しているロック解除位置8Bにある。このとき、カムギヤ41は、その上に立設されている偏心ピン43が最も開口部12側(シャッタ機構2側)に近づく位置まで回転している。ロックピン8がこのロック解除位置8Bに到達する前後には、偏心ピン43が第1スライダ48のカム面45aに当接して第1スライダ45をロックピン8とは逆側(ロックピン後退側)に移動させる。第2スライダ48は偏心ピン43やその他の部材からの押圧力を特に受けていないので、コイルばね49の付勢力によって第1スライダと一体になって移動する。図4(b)におけるロックピン8の先端位置と図4(c)におけるロックピン8の先端位置との距離Lは、ロックピン8、第1スライダ45、および第2スライダ48の3部材のストロークである。
このように、通常時の動作では、第1、第2スライダ45、48が一体のスライダとして作動し、偏心ピン43は、細長いカム溝40内を移動しているので、偏心ピン43とカム溝40の内周面であるカム面45a、48aとのクリアランスが小さい。よって、このような構成では、この蓋ロック装置Sを振動する機器(例えば、洗濯機等)に取り付けた場合に、機器の振動に基づくスライダ45、47の共振を抑制することができる。
(モータ停止時の動作)
図4(d)(e)は、モータ3が停止して駆動不可能となっている時の動作状態を示す。図4(d)は、図4(b)と同様に、ロックピン8がロック位置8Aにある状態を示している。この状態では、ロックピン8がケース1の外側に最大限突出しているので、ロックピン8の先端が不図示の係合部に係合し、ロックがかかった状態になっている。従って、この状態でモータ3が各種の不具合によってモータロックし、正逆いずれの方向にも回転不可能になってしまうと、カムギヤ41を回転させることができなくなり、偏心ピン43を図4(d)の位置から移動させることができなくなる。
本実施形態では、このようなときには、手動でロックピン8を押圧したり、ロックピン8あるいは第1スライダ45に連結された紐や突起を作動させることにより、図4(e)に示すようにロックピン8及び第1スライダ45を第2スライダ48に対してロックピン後退方向(矢印A方向)に相対移動させ、ロックピン8をシャッタ機構2の内側のロック解除位置8Bに移動させる。この場合、第2スライダ48は偏心ピン43に引っかかってロックピン後退方向に移動不可能であるので、ロックピン8及び第1スライダ45を動かすためには、コイルばね49の付勢力よりも大きい力でロックピン8または第1スライダ45を矢印A方向に押す必要がある。このとき、モータ3を逆回転させる必要がないので、必要な押圧力はコイルばね49の付勢力のみによって決まり、モータ3の静止トルクが関係しなくなる。よって小さな力でロック解除を行うことができる。
(ロックピン作動不能時の動作)
図4(f)(g)は、ロックピン8の先端側が異物Bによって塞がれてロックピン8及び第1スライダ45が作動不可能になっている時の動作状態を示す。図4(f)は、図4(c)と同様に、ロックピン8がロック解除位置8Bにある状態を示している。この状態でモータ3を駆動すると、偏心ピン43が回転軌道上を移動するのに伴い、第2スライダ48がロックピン前進方向(矢印C方向)に押圧される。すると、第1スライダ45は停止した位置から動かすことができないので、第2スライダ48のみがロックピン前進方向(矢印C方向)へ移動する。このとき、コイルばね49の付勢力に逆らって第2スライダ48を移動させることになるので、モータ3の駆動トルクについては、コイルばね49の付勢力とつり合う大きさよりも大きくする必要がある。
図4(g)では、偏心ピン43が最も開口部12(シャッタ機構2)に近づいた位置まで移動しており、第2スライダ48は、偏心ピン43と切り欠き部46の内周面(最もロックピン8に近い内周面)との間に納まっている。このとき、カム面48aとカム面45aの距離(可動範囲D3)を、偏心ピン43の回転軌道の直径D1以上にすることができるようにすれば、切り欠き部46内において第2スライダ48と偏心ピン43を往復移動させることができ、空回り運動をさせることができる。つまり、ロックピン8及び第1スライダ45の作動が妨げられている場合に、モータ3の回転が妨げられてモータ3の負荷が上昇しないようにすることができるので、過電流等の不具合の発生を抑制することができる。
(蓋ロック装置を取り付けた機器)
次に、本実施形態の蓋ロック装置Sを、開閉蓋を備えた機器に取り付けた構成について説明する。図5に示すように、蓋ロック装置Sは、開閉蓋T1を備えた機器の機器本体T2側に取り付けられている。開閉蓋T1には、蓋ロック装置S側に延びる係止片9が設けられている。係止片9には、ロックピン8を挿通可能な寸法の係止孔9aが形成されている。開閉蓋T1をロックする場合には、まず、図9(a)の矢印方向に向けて開閉蓋T1を閉じると、係止片9の先端がシャッタ22を押圧し、シャッタ22を開位置側に押し下げる。これにより、シャッタ機構2の溝21dの幅広部が開口し、ロックピン8が溝21dを通過可能になる。この状態で、例えば、この機器の始動スイッチが押されるなどによってモータ3に駆動電流が流されると、上記各構成により第1スライダ45及びロックピン8がシャッタ機構2側が取り付けられた開口部12側に駆動される。すると、図5(b)に示すように、シャッタ機構2の溝21dからロックピン8がケース1外に突出すると共に、係止片9の係止孔9aにロックピン8が挿通されることにより、開閉蓋T1がロックされる。
このとき、ロックピン8及び第1スライダ45が最大限シャッタ機構2側に移動してロックが確実になされた状態になると、上述したスライダスイッチ6が接続される。スライダスイッチ6の接続信号に基づいてモータ3への給電を停止すると、ロックピン8が係止片9に確実に係合される位置に突出したことを検出し、その状態でそれ以上部材が動かないようにしてロックを完了させることができる。つまり、スライダスイッチ6を、ロック検出手段として機能させることができる。また、モータ3の駆動を開始してから所定時間以上経過してもスライダスイッチ6の接続信号が検出されない場合には、シャッタ機構2が開状態になっていない、すなわち、開閉蓋T1が閉鎖されていないと判定することができる。となり、スライダスイッチ6を、シャッタ検出手段あるいは蓋開閉検出手段として機能させることができる。
ここで、図9では蓋ロック装置Sを機器本体T2側に取り付け、係止片9を開閉蓋T1側に取り付けたが、蓋ロック装置Sを開閉蓋T1側に取り付け、係止片9を機器本体T2側に取り付けてもよい。また、スライダスイッチ6のような検出手段を用いるかわりに、公知の位置検出センサや接触検出センサを用いて、ロック検出、シャッタ検出、蓋開閉検出などを行うこともできる。
ここで、開閉蓋T1または機器本体T2に蓋ロック装置Sが設置された機器の制御において、上述したスライダスイッチの接続信号が得られた場合にのみ、機器を始動させるようにすると、開閉蓋T1が確実にロックされた場合にのみ機器を始動させることができるので、作動中に機器内部から物体などが飛び出したり、作動中の機器内に異物が落下するのを抑制することができる。
また、このように、係止片9によってシャッタ機構2のシャッタ22を押し下げてロックピン8の通過経路を形成し、開閉蓋T1が開いているときにはシャッタ復帰ばね23の付勢力によってシャッタ22を移動させてロックピン8の通過経路を塞ぐようにすると、開閉蓋T1が閉まってロックピン8が係止片9の係止孔9aに挿入されたとき以外は、ケース1の開口部12は、シャッタ22によって塞がれる。よって、ケース1内への異物の侵入を抑制することができる。また、開閉蓋T1が閉じていないときにロックピン8がケース1外に突出するのを抑制することができる。
(本形態の主な効果)
以上のように、本実施形態の蓋ロック装置Sでは、円運動を直線運動に変換する駆動部4を用いてロックピン8を駆動している。駆動部4は、その一部である第1スライダ45と第2スライダ48をコイルばね49で連結し、第1スライダ45に形成されたカム面45aと第2スライダ48に形成されたカム面48aを対向させてコイルばね49の付勢力によって近接させている。より具体的には、第1スライダ45に形成された切り欠き部46内に第2スライダ48をスライド可能に組みつけており、切り欠き部46の内周面である第1のカム面45aと、第2スライダ48の外周面であるカム面48aとを対向させてその隙間をカム溝40として用いている。ロックピン8と一体に形成されている第1スライダ45側のカム面45aはロックピン8の前進方向(ロックピン8をケース1外の突出させる方向)を向いており、第2スライダ48側のカム面48aは、カム面45aの反対方向を向いている。
このような構成では、ロックピン8、第1スライダ45、第2スライダ48に外部から付勢力が加えられていないので、全体を小さい駆動力で作動させることができる。よって、駆動源であるモータの小型化を図ることができ、装置の小型化を図ることができる。また、上記構成では、第1スライダ45、第2スライダ48によってカム溝40を形成しているが、第1スライダ45と第2スライダ48はコイルばね49によって向かい合うカム面同士を互いに近接させる方向に付勢されているので、特に外力加えられなければ、第1スライダ45が第2スライダ48に対して相対移動することがなく、一体になって駆動される。一方、モータ3が停止している状態でロックピン8や第1スライダ45に外力が加えられたり、モータ3を駆動しているにもかかわらずロックピン8や第1スライダ45の動きが制限されている場合には、第1スライダ45と第2スライダ48が相対移動することにより、各部材やモータ3に過大な負荷がかかるのを抑制することができる。また、モータ3の停止時に外力を加えてロックピン8、第1スライダ45、第2スライダ48の少なくとも一部分を動かすことができるので、ロックピン8がケース1外に突出した状態でモータ3の駆動が不可能になっても、ロックピン8をケース1内に収納することができる。つまり、手動でのロック解除が可能である。
また、本実施形態では、第2スライダ48がスライド可能に組み付けられた切り欠き部46の内法寸法D2は、この切り欠き部46内における第2スライダ48の可動範囲D3が、偏心ピン43の回転軌道の直径D1よりも大きくなるように設定されているとよい。このように構成すると、ロックピン8の先端側に異物Bがあってロックピン8の動きが妨げられた場合に、偏心ピン43の駆動力に基づいて切り欠き部46内で第2スライダ48だけを往復移動させることができ、偏心ピン43をその回転軌道に沿って空回りさせることができる。よって、モータ3や各部材に過大な負荷がかからないようにすることができ、装置の損傷を抑制することができる。
また、本実施形態では、ロックピン8の進退経路上にシャッタ機構2を設けてシャッタ22を作動させるようにしており、開閉蓋T1が開口を閉鎖してロック可能になった時だけシャッタ22をロックピン8の進退経路上から退避させているので、開閉蓋T1が開いているときにロックピン8が突出してしまって機器の動作や使用者の妨げになることがない。また、ロックピン8の進退経路をシャッタ22で塞ぐことができるので、蓋ロック装置Sのケース1内への異物等の侵入が抑制される。
また、本実施形態では、スライダスイッチ6の接続信号によって、ロックピン8がロック位置8Aに到達したことを検出することができる。また、スライダスイッチ6を、シャッタ検出手段あるいは蓋開閉検出手段として機能させることができる。
(他の実施形態)
上記形態では、付勢部材として引っ張りコイルばね49を用いたが、圧縮コイルばねによって第1スライダ45および第2スライダ48を近接する方向に付勢してもよい。
本発明を適用した蓋ロック装置の斜視図である。 図1に示す蓋ロック装置において、ケースのエンドプレートを省略したときの斜視図である。 図1に示す蓋ロック装置に用いた駆動部の分解斜視図である。 図1に示す蓋ロック装置の動作説明図である。 図1に示す蓋ロック装置が取り付けられた機器の説明図である。
符号の説明
1 ケース
2 シャッタ機構
3 モータ
4 駆動部
6 スライダスイッチ
8 ロックピン
8A ロック位置
8B ロック解除位置
12 開口部
22 シャッタ
31 出力軸
40 カム溝
41 カムギヤ(回転体)
42 シャフト
43 偏心ピン(カムピン)
44A、44B ガイドレール
45 第1スライダ(第1カム部材)
45a カム面(第1カム面)
48 第2スライダ(第2カム部材)
48a カム面(第2カム面)
49 コイルばね(付勢部材)
400 スライダ
B 異物
D1 回転軌道の直径
D2 内法寸法
D3 可動範囲
L 距離
S 蓋ロック装置
T1 開閉蓋
T2 機器本体

Claims (8)

  1. 機器本体の開口部を開閉する蓋が設けられた機器において前記蓋の開閉を規制するための蓋ロック装置であって、
    前記機器本体および前記蓋のうちの一方側には、ロック部材および該ロック部材を進退させる駆動部が形成され、他方側には前記ロック部材が前進した際に係合するとともに当該ロック部材が後退したときに係合が解除される被係合部が形成され、
    前記駆動部は、モータと、該モータにより回転駆動される偏心ピン付きの回転体と、当該偏心ピンに従動して前記ロック部材の位置規制を行うスライダとを有し、
    前記スライダは、該スライダの移動方向において互いに接近する方向および離間する方向に変位可能な第1カム部材および第2カム部材を備えるとともに、前記第1カム部材の第1カム面および前記第2カム部材の第2カム面は、前記偏心ピンを間に挟んで前記スライダの移動方向において対向しており、
    前記第1カム部材と前記第2カム部材とは付勢部材を介して連結され、当該付勢部材によって、前記第1カム面と前記第2カム面とは、互い接近する方向に付勢されていることを特徴とする蓋ロック装置。
  2. 前記ロック部材は、前記第1カム部材に一体に形成され、
    前記偏心ピンは、前記ロック部材を前進させる際には前記第2カム部材を前進方向に駆動し、前記ロック部材を後退させる際には前記第1カム部材を後退方向に駆動し、
    前記第1カム部材は、前記ロック部材が前進した状態で、当該ロック部材の後退方向において前記第2カム部材と非干渉状態にあることを特徴とする請求項1に記載の蓋ロック装置。
  3. 前記スライダの移動方向において前記付勢部材の付勢力に抗して前記第2カム部材と前記第1カム部材とを最大限離間させた際の前記第1カム面と前記第2カム面との距離は、前記偏心ピンの回転軌道の最外円の直径よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の蓋ロック装置。
  4. 前記ロック部材が前記被係合部と係合する位置まで前進したことを検出するロック検出手段と、
    前記蓋が開位置にあるとき前記ロック部材の前進を阻止する前進阻止位置と前記蓋が閉位置にあるとき前記ロック部材の前進を許容する前進許容位置との間に移動するシャッタと、
    前記シャッタが前記前進許容位置にあることを検出するシャッタ検出手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の蓋ロック装置。
  5. 前記シャッタ検出手段は、前記モータの駆動時間が所定時間を越えても、前記ロック部材が前記被係合部と係合する位置まで前進したことを前記ロック検出手段が検出しない場合に、前記シャッタが前記前進許容位置にあると判定することを特徴とする請求項4に記載の蓋ロック装置。
  6. 前記ロック部材が前記被係合部まで前進したことを検出するロック検出手段を有していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の蓋ロック装置。
  7. 前記蓋が開位置にあるとき前記ロック部材の前進を阻止する前進阻止位置と、前記蓋が閉位置にあるとき前記ロック部材の前進を許容する前進許容位置との間に移動するシャッタを備えていることを特徴とする請求項1、2、3または6に記載の蓋ロック装置。
  8. 前記シャッタが前記前進許容位置にあることを検出するシャッタ検出手段を備えていることを特徴とする請求項7に記載の蓋ロック装置。
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