JP4861075B2 - 電気錠の状態検知機構 - Google Patents

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Description

本発明は、電動アクチュエータによってデッドボルトを進退させる電気錠の施錠状態或いは解錠状態を検知する電気錠の状態検知機構に関する。
ホテルの居室扉やマンションのエントランス扉等には、遠隔操作で施解錠が可能となる電気錠の設けられることがある。この種の電気錠では、電動アクチュエータである例えば電動モータが錠箱内に設置され、管理室或いは管理装置等から送信される施解錠制御信号によって電動モータが正逆回転(回動)されると、その回動がギアを介してダルマ軸へ伝達され、ダルマ軸の回動によってデッドボルトが進退動作されるように構成されている。ここで、管理室や管理装置等では、施解錠状態の確認、或いは電動モータ停止制御等のトリガー信号を得るために、電気錠の施解錠機構における状態を検知することが行われている。
従来、この電気錠の状態検知機構は、電動モータに連動するギアの一部に、検出用のスライド部材を当て、電動モータの正逆回転によってこのスライド部材を往復動させ、錠箱内に設置した施錠検知スイッチ、或いは解錠検知スイッチの作動片に、このスライド部材の凸部等を直接摺接することで、スライド部材の往復動でこれらスイッチを直接押圧作動させていた。すなわち、電動モータが施錠方向へ回転されると、ギアを介してスライド部材が往動し、凸部等が施錠検知スイッチを押圧する一方、電動モータが解錠方向へ回転されると、ギアを介してスライド部材が復動し、凸部等が解錠検知スイッチを押圧した。
しかしながら、従来の電気錠の状態検知機構は、電動モータの正逆回転によってスライド部材を往復動させ、施錠検知スイッチ、或いは解錠検知スイッチの作動片に、このスライド部材を直接摺接することで、スイッチを直接押圧作動させていたため、スイッチの押圧ストロークが高精度に要求される問題があった。換言すれば、僅かなストローク範囲でしかスイッチを正常作動させることができなかった。このため、スイッチの押しすぎや、押し不足となることが多く、すなわちスイッチを押しすぎる場合には破損を招き、押し不足では検知不能となる誤動作が発生し易く、状態検知動作の信頼性を向上させたい要請があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、電気錠の状態検知機構におけるスイッチの作動片を押し込みすぎず、また、押し込み不足の生じないように、最適に作動させることができる電気錠の状態検知機構を提供し、もって、電気錠における状態検知動作の確実性向上を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の電気錠の状態検知機構は、電動アクチュエータ15の回動力をギアを介してダルマ軸27に伝達し、該ダルマ軸27の回動によってデッドボルト31を進退させる電気錠11の状態検知機構100であって、
前記ギアの一部分に当接し該ギアの正逆回転に従動して往復動するとともに、該往復動方向に垂直に起立し、対向する検知スイッチの作動片47a、49a間に配置されて該作動片47a、49aを押圧可能な押圧板部41bを有したスライド部材39を具備し、
前記押圧板部41bは、バネ性を有する金属板からなり、且つ前記往復動方向に略垂直な逆U字形状に折曲され、該逆U字形状の平行となった一対の折曲片41c,41d同士の間に間隙41eを形成し、
前記スライド部材39に対して、前記押圧板部41bを有した別体の押圧部材41が一体的に固定され、
該押圧部材41が、前記スライド部材39より薄厚のバネ性を有する金属板からなり、且つ前記スライド部材39に固定される基板部41aと、
該基板部41aに対し略垂直な逆U字形状に折曲された前記押圧板部41bとからなり、
前記検知スイッチの作動片47a、49aに接触する前記一対の折曲片41c,41dの表面部位に、当接凸部67が形成されたことを特徴とする。
この電気錠の状態検知機構100では、ギアの正逆回転にスライド部材39が連動して往復動し、スライド部材39の押圧板部41bが検知スイッチの作動片47a、49aに当接すると、先ず押圧板部41bが弾性変形しつつ、間隙41eが縮小される。押圧板部41bに所定以上の弾性変形が生じると、それによって生じた弾性復元力により押圧板部41bが作動片47a、49aを押圧する。なお、この際、押圧板部41bが作動片47a、49aからの反力を受ければ、間隙41eが更に縮まることとなる。つまり、押圧板部41bが、作動片47a、49aへの過剰な押圧力を吸収する緩衝作用を発揮する。これにより、検知スイッチの作動片47a、49aを押し込みすぎず、また、押し込み不足の生じない、最適な押圧力の印加が可能となる。
また、この電気錠の状態検知機構100では、剛性の要求されるスライド部材39と、バネ性の要求される押圧板部41bとが所望の素材及び板厚で形成可能となり、設計の自由度が高まる。
さらに、この電気錠の状態検知機構100では、折曲片41c,41dの表面部位が当接凸部67を介して作動片47a、49aに小面積(略点接触)で接触することとなる。これにより、折曲片41c,41dの表面と作動片47a、49aとが面接触する場合に比べ、摺接摩擦が低減され、作動片47a、49aと押圧板部41bとに引っ掛かりが生じ難くなる。
請求項2記載の電気錠の状態検知機構100は、前記基板部41aと、前記押圧板部41bとの間に、湾曲して折曲された応力集中緩和部41fが設けられたことを特徴とする。
この電気錠の状態検知機構100では、基板部41aに対して押圧板部41bが鋭角で折り曲げられた場合の応力集中が生じ難くなり、永久変形の残ることが防止される。
本発明に係る請求項1記載の電気錠の状態検知機構によれば、ギアの一部分に当接し往復動するとともに、この往復動方向に垂直に起立し、対向する検知スイッチの作動片間に配置される押圧板部を有したスライド部材を具備し、押圧板部が、バネ性を有する金属板からなり、且つ往復動方向に略垂直な逆U字形状に折曲され、この逆U字形状の平行となった一対の折曲片同士の間に間隙を形成しているので、ギアの正逆回転にスライド部材が連動して往復動し、スライド部材の押圧板部が検知スイッチの作動片に当接すると、先ず押圧板部が弾性変形しつつ、間隙が縮小された後、始めて押圧板部が作動片を押圧する。また、作動片からの反力を受ければ、その反力が押圧板部へと印加され、間隙が更に縮まることとなる。これにより、検知スイッチの作動片を押し込みすぎず、また、押し込み不足の生じないように、最適に作動させることができる。この結果、部品点数の少ない簡素な構造で、組立を容易にしながら、電気錠における状態検知動作の確実性・信頼性を向上させることができる。
また、この電気錠の状態検知機構によれば、スライド部材に対して、押圧板部を有した別体の押圧部材が一体的に固定され、この押圧部材が、スライド部材より薄厚のバネ性を有する金属板からなり、且つスライド部材に固定される基板部と、基板部に対し略垂直な逆U字形状に折曲された押圧板部とからなるので、剛性及び作動確実性の要求されるスライド部材と、バネ性の要求される押圧板部とを所望の素材及び板厚で形成することができ、スライド部材の押圧板部に、高いバネ性を長期間に渡って維持することができる。また、電気錠における状態検知動作の確実性・信頼性を向上させることができる。
さらに、この電気錠の状態検知機構によれば、検知スイッチの作動片に接触する一対の折曲片の表面部位に、当接凸部が形成されたので、折曲片の表面部位が当接凸部を介して作動片に小面積(略点接触)で接触することとなり、折曲片の表面と作動片とが面接触する場合に比べ、摺接摩擦を低減して引っ掛かりを生じ難くでき、押圧板部による作動片のスムースな押圧動作を可能にすることができる。
請求項2記載の電気錠の状態検知機構によれば、基板部と、押圧板部との間に、湾曲して折曲形成された応力集中緩和部が設けられたので、押圧部材に応力集中による永久変形が生じないようになり、押圧板部の高いバネ性を長期間に渡り維持することができる。
以下、本発明に係る電気錠の状態検知機構の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る電気錠の状態検知機構の側面視を(a)、要部平面視を(b)に表した構成説明図、図2は図1に示したスライド部材及び押圧部材の分解斜視図、図3は押圧板部の平面視を(a)、側面視を(b)に表した要部拡大図である。
本実施の形態による電気錠の状態検知機構100は、電気錠11内に組み込まれている。電気錠11には、錠箱13に電動アクチュエータである電動モータ15が設置され、電動モータ15はピニオン17を駆動ギア19に噛合させている。駆動ギア19の回動は、順次噛合する第1ギア21、第2ギア23、第3ギア25を介してダルマ軸27の従動ギア27aへ伝達される。なお、駆動ギア19は、副第1ギア21a、副第2ギア23aを介しても第3ギア25へと噛合されている。
ダルマ軸27の近傍の錠箱13内には、不図示の扉の木口に固定されるフロントパネル29から進退されるデッドボルト31が、水平方向(図1の左右方向)へスライド自在に設けられている。デッドボルト31は、付勢バネ33によって錠箱13内に後退する方向へ付勢される。このデッドボルト31の後退は、揺動ストッパ35が掛止することで規制される。ダルマ軸27には作動杆27bが設けられ、作動杆27bはダルマ軸27の時計回りの回転によってデッドボルト31の突起31aを押圧し、付勢バネ33の付勢力に抗してデッドボルト31をフロントパネル29から突出させる。突出したデッドボルト31は、揺動ストッパ35が掛止することで、突出状態に保持される。
また、電動モータ15が解錠方向へ駆動されると、駆動ギア19、第1ギア21、第2ギア23、第3ギア25を介してダルマ軸27が図1の反時計回りに回転し、不図示のストッパ解除杆が揺動ストッパ35の掛止を解除させると共に、作動杆27bがデッドボルト31を後退させる方向へと移動する。これにより、デッドボルト31は、付勢バネ33の付勢力によって、錠箱13内へと後退することとなる。つまり、電気錠11は、電動モータ15の回動力をギアを介してダルマ軸27に伝達し、このダルマ軸27の回動によってデッドボルト31を進退させ、施解錠を可能としている。
錠箱13の背面板37の内面には、第2ギア23の近傍で状態検知機構100が設けられている。状態検知機構100は、スライド部材39と、押圧部材41と、施錠検知スイッチ47と、解錠検知スイッチ49と、補助スイッチ50とからなる。
図2に示すように、スライド部材39は、背面板37と平行に、図1の上下方向へ移動自在に保持される。図2に示すように、基部39aから立設された側壁39dには係合軸39eが突設されている。スライド部材39は、係合軸39eが第2ギア23の一部分(歯部の一部分)に当接し、第2ギア23の正逆回転に従動して往復動する。
スライド部材39には別体に形成された押圧部材41が一体的に固定される。押圧部材41は、スライド部材39より薄厚のバネ性を有する金属板からなる。本実施の形態において、スライド部材39は1.2mm厚のSUS304からなり、押圧部材41は0.4mm厚のSUS301−CSPからなる。容易に変形することのない剛性の要求されるスライド部材と、バネ性の要求される押圧板部とを所望の素材及び板厚で形成することができ、設計の自由度が高まる。これにより、スライド部材39の押圧板部に、高いバネ性を長期間に渡って維持することができる。
押圧部材41は、スライド部材39に固定される基板部41aと、基板部41aに対し略垂直な逆U字形状に折曲された押圧板部41bとからなる。押圧板部41bは、スライド部材39の往復動方向に垂直に起立する。スライド部材39は、押圧部材41が一体的に固定されることで、押圧板部41bを有することとなる。押圧板部41bは、施錠検知スイッチ47の作動片47a(図4参照)と、解錠検知スイッチ49及び補助スイッチ50の作動片49a,50aとの間に配置され、これら作動片47a、作動片49a,50aを押圧可能としている。
図3に示すように、押圧板部41bは、スライド部材39の往復動方向に略垂直な逆U字形状に折曲され、逆U字形状の平行となった一対の折曲片41c,41d同士の間に間隙41eを形成している。
押圧部材41は、基板部41aと押圧板部41bとの間に、湾曲して折曲された応力集中緩和部41fが設けられている。したがって、基板部41aに対して押圧板部41bが鋭角で折り曲げられた場合の応力集中が生じ難くなり、永久変形の残ることが防止される。これにより、押圧板部41bの高いバネ性を長期間に渡り維持することができるようになっている。
押圧部材41の基板部41aには図示しないリベット等が挿入される固定孔53が穿設される。また、基板部41aには固定孔53を挟んで一対の回転防止孔55,55が穿設される。スライド部材39にも、押圧部材41の正規固定位置で一致する固定孔57と、回転防止孔59,59が穿設されている。一方、押圧部材41は、上方からの固定プレート61によってスライド部材39に挟着される。固定プレート61にはリベットが挿入される固定孔63と、この固定孔63を挟んで一対の挿入突起65,65が突設されている。挿入突起65,65は、固定プレート61が押圧部材41の基板部41aに重ねられることで、回転防止孔55,55、回転防止孔59,59に挿入される。この状態で、スライド部材39の固定孔57からリベットが挿入され、固定プレート61と共締めされることで、押圧部材41は、スライド部材39と固定プレート61とによって回転が規制されて一体に挟着固定される。
錠箱13内には、施錠検知スイッチ47と、解錠検知スイッチ49及び補助スイッチ50とが対向して配設される。スライド部材39と一体となった押圧部材41の押圧板部41bは、この対向配置された施錠検知スイッチ47と、解錠検知スイッチ49及び補助スイッチ50との間に配置される。そして、押圧板部41bは、スライド部材39の往方向のスライドで施錠検知スイッチ47の作動片47aを押圧するとともに、復方向のスライドで解錠検知スイッチ49及び補助スイッチ50の作動片49a,50aを押圧する。
施錠検知スイッチ47、解錠検知スイッチ49、補助スイッチ50の作動片47a、作動片49a,50aに接触する一対の折曲片41c,41dの表面部位には、当接凸部67,67,67が形成されている。当接凸部67,67,67の表面は円滑な凸曲面で形成される。押圧板部41bは、円滑曲面の当接凸部67,67,67が形成されることで、施錠検知スイッチ47、解錠検知スイッチ49及び補助スイッチ50の作動片47a、作動片49a,50aとの引っ掛かりが抑止される。作動片47a、作動片49a,50aは、押圧されることにより、施錠検知スイッチ47、解錠検知スイッチ49及び補助スイッチ50の押圧子47b,49b,50bを押圧する。押圧子47b,49b,50bが押圧されることで開閉された接点信号は、コネクターケーブル69を介して管理室等の制御装置等によって検知される。なお、図中、71は、背面板37に対するスライド部材39の摺動を円滑なものにする、すなわち接触面積を少なく保つための離間突起を表す。
次に、このように構成される電気錠の状態検知機構の動作を説明する。
図4は施錠検知スイッチ押圧状態を(a)、解錠検知スイッチ押圧状態を(b)に表した動作説明図である。
管理室等から電気錠11へ施錠信号が出力されると、電動モータ15が駆動され、駆動ギア19が図1の時計回りに回転される。駆動ギア19が時計回りに回転されることで、第1ギア21、第2ギア23、第3ギア25を介してダルマ軸27が時計回りに回転される。ダルマ軸27が時計回りに回転すると、作動杆27bが突起31aを押圧し、デッドボルト31を突出させて施錠状態とする。
この際、第2ギア23が時計回りに回転することで、スライド部材39が係合軸39eを介して図1の下方向へとスライドされる。スライド部材39が下方向へスライドされると、先ず押圧板部41bが弾性変形しつつ、間隙41eが縮小される。押圧板部41bに所定以上の弾性変形が生じると、それによって生じた弾性復元力により押圧板部41bは図1の下方向,図4(a)の状態へ作動片47aを押圧する。
これにより、施錠検知スイッチ47は、施錠回路の接点が閉じられ、その接点作動状態がコネクターケーブル69によって検出されることで、管理室等の制御装置によって、電気錠11の施錠状態が検知されることとなる。
なお、この際、押圧板部41bが作動片47aからの反力を受ければ、間隙41eが更に縮まることとなる。つまり、押圧板部41bが、作動片47aへの過剰な押圧力を吸収する緩衝作用を発揮する。また同時に応力集中緩和部41fが延びる方向へと変形することによって過剰な押圧力を緩和する。これにより、施錠検知スイッチ47の作動片47aを押し込みすぎず、また、押し込み不足の生じない、最適な押圧力の印加が可能となる。
また、解錠信号が送出されることによる解錠検出は、上記の施錠検出動作の場合と、電動モータ15、駆動ギア19、第1ギア21、第2ギア23、第3ギア25、ダルマ軸27、デッドボルト31、スライド部材39、押圧板部41bが逆動作となり、解錠検知スイッチ49の押圧子49bが押圧されることで、管理室等の制御装置によって、電気錠11の解錠状態が検知されることとなる。
このように、状態検知機構100では、第2ギア23の正逆回転に連動するスライド部材39の往復動が押圧板部41bに伝達される。したがって、所定の圧縮力で押圧板部41bが圧縮された後、始めて作動片47a、作動片49a,50aが押圧される。
ここで、図4に示すように、スライド部材39の往復スライド距離S1より、押圧板部41bにおける折曲片41dの往復スライド距離S2は、短くなる(S1>S2)。すなわち、スライド部材39の往復動が押圧板部41bへ伝達される際、間隙41eが必ず狭められる。逆に、スイッチからの反力を受けた際にも、間隙41eが必ず狭められる。
つまり、間隙41eは、作動片47a、作動片49a,50aへの押圧に際しては、押圧力を所定の可変幅で伝達し、作動片47a、作動片49a,50aを押圧するための押圧力に一定の許容範囲を確保する。一方、スイッチからの反力を受けた際には、間隙41eが圧縮されることにより反力を吸収する。また同時に応力集中緩和部41fが縮む方向に変形し吸収することとなる。これにより、ギア、スライド部材39、施錠検知スイッチ47、解錠検知スイッチ49が直結された構成の場合これらいずれかの部材へ反力が過剰な力となって印加されることを防止する。つまり、押圧板部41bが緩衝的な連結部材として機能している。
したがって、本実施の形態による電気錠11の状態検知機構100によれば、ギアの一部分に当接し往復動するとともに、この往復動方向に垂直に起立し、対向する検知スイッチの作動片47a、作動片49a,50a間に配置される押圧板部41bを有したスライド部材39を具備し、押圧板部41bが、バネ性を有する金属板からなり、且つ往復動方向に略垂直な逆U字形状に折曲され、この逆U字形状の平行となった一対の折曲片41c,41d同士の間に間隙41eを形成しているので、ギアの正逆回転にスライド部材39が連動して往復動し、スライド部材39の押圧板部41bが検知スイッチの作動片47a、作動片49a,50aに当接すると、先ず押圧板部41bが弾性変形しつつ、間隙41eが縮小された後、始めて押圧板部41bが作動片47a又は作動片49a,50aを押圧する。
また、作動片47a、作動片49a,50aからの反力を受ければ、その反力が押圧板部41bへと印加され、間隙41eが更に縮まることとなる。これにより、検知スイッチの作動片47a、作動片49a,50aを押し込みすぎず、また、押し込み不足の生じないように、最適に作動させることができる。この結果、部品点数の少ない簡素な構造で、組立を容易にしながら、電気錠11における状態検知動作の確実性・信頼性を向上させることができる。
本発明に係る電気錠の状態検知機構の側面視を(a)、要部平面視を(b)に表した構成説明図である。 図1に示したスライド部材及び押圧部材の分解斜視図である。 押圧板部の平面視を(a)、側面視を(b)に表した要部拡大図である。 施錠検知スイッチ押圧状態を(a)、解錠検知スイッチ押圧状態を(b)に表した動作説明図である。
11…電気錠
15…電動アクチュエータ(電動モータ)
23…ギア(第2ギア)
27…ダルマ軸
31…デッドボルト
39…スライド部材
41…押圧部材
41a…基板部
41b…押圧板部
41c,41d…折曲片
41e…間隙
41f…応力集中緩和部
47…施錠検知スイッチ
47a,49a,50a…作動片
49…解錠検知スイッチ
67…当接凸部
100…状態検知機構

Claims (2)

  1. 電動アクチュエータの回動力をギアを介してダルマ軸に伝達し、該ダルマ軸の回動によってデッドボルトを進退させる電気錠の状態検知機構であって、
    前記ギアの一部分に当接し該ギアの正逆回転に従動して往復動するとともに、該往復動方向に垂直に起立し、対向する検知スイッチの作動片間に配置されて該作動片を押圧可能な押圧板部を有したスライド部材を具備し、
    前記押圧板部は、バネ性を有する金属板からなり、且つ前記往復動方向に略垂直な逆U字形状に折曲され、該逆U字形状の平行となった一対の折曲片同士の間に間隙を形成し
    前記スライド部材に対して、前記押圧板部を有した別体の押圧部材が一体的に固定され、
    該押圧部材が、前記スライド部材より薄厚のバネ性を有する金属板からなり、且つ前記スライド部材に固定される基板部と、
    該基板部に対し略垂直な逆U字形状に折曲された前記押圧板部とからなり、
    前記検知スイッチの作動片に接触する前記一対の折曲片の表面部位には、当接凸部が形成されたことを特徴とする電気錠の状態検知機構。
  2. 前記基板部と、前記押圧板部との間に、湾曲して折曲された応力集中緩和部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の電気錠の状態検知機構。
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