JP2020040289A - 射出成形機の安全ドア - Google Patents

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Abstract

【課題】安全ドアの開操作を実施する時だけサーボモータが停止して安全ドアを開くことができ、ロック機構の故障の問題がない射出成形機の安全ドアを提供する。【解決手段】射出成形機(1)の安全ドア(8)に、ロック機構(11、12)と、リミットスイッチ(13)とを設け、ロック機構(11、12)には所定の遊びを設ける。ロック状態の安全ドア(8)が開かれるとき、遊びの範囲で安全ドア(8)がわずかな隙間だけ開かれてリミットスイッチ(13)によって開状態が検出されるように構成する。そうすると射出成形機(1)のコントローラによってサーボモータの運転が停止される。この停止の確認後にロック機構(11、12)がアンロックされるように構成する。作業員の安全が確保された状態で、安全ドア(8)を開くことができる。【選択図】図2

Description

本発明は、射出成形機に設けられている安全ドアに関するものである。
射出成形機は周知のように、金型を型締めする型締装置、射出材料を溶融して金型に射出する射出装置等から構成されている。射出成形機の型締装置においては金型の交換等、色々なメンテナンス作業があり、このようなメンテナンス作業は危険が伴う。従って、型締装置には安全対策が採られており、型締装置全体が筐体で覆われ、メンテナンス作業のために確保されている開口部には安全ドアが設けられている。安全ドアは射出成形機が停止中にのみ開くことができるようになっており、安全ドアが開いているときは、サーボモータの動力が遮断される等してサーボモータは駆動されない。つまり各装置が作動できない。従って、安全ドアを開いている限り、作業員は安全に型締装置においてメンテナンスすることができる。
ところで射出成形機の安全ドアには所定の地域、国において安全上の規定が定められており、規定によるとロック付きリミットスイッチを設けることが必須になっている。そして日本においてもこの規定が採用される予定になっている。ロック機構は、射出成形機が稼働しているときに安全ドアが開かれない様にするものであり、例えばロック機構が壊れることがないように、少なくとも1000Nの荷重に耐える強度が要求される等、色々な規定が定められている。このような所定の規定に基づいて一般的な射出成形機の安全ドアに採用されている、ロック付きリミットスイッチつまりタング式インターロックスイッチ50が図5に示されている。タング式インターロックスイッチ50は、安全ドア51に固着されている金具つまりタング式アクチュエータ53と、このタング式アクチュエータ53をロックするロック機構55と、タング式アクチュエータ53が挿入されているか否かを検出するリミットスイッチ56とから構成されている。ロック機構55はバネ58により前方に付勢されているロックピン59とこのロックピン59をバネ付勢に抗して後退させるソレノイド61と、ロックピン59の前後進の状態つまりロック/アンロック状態を検出する第1の接点62とから構成されている。タング式アクチュエータ53には穴53aが空けられており、この穴53aにロックピン59の先端が挿入されて安全ドア51がロックされている。穴53aの大きさはロックピン59が挿入されるのに必要な大きさに形成されている。リミットスイッチ56は、バネ65と第2の接点64を備えており、タング式アクチュエータ53が抜き取られると、つまり安全ドア51が開かれると開状態が検出されるようになっている。このようなタング式インターロックスイッチ50は射出成形機のコントローラに接続されている。安全ドア51を開く場合、作業員は射出成形機のコントローラにおいて所定の操作を行う。そうするとコントローラはサーボモータを停止し、サーボアンプへの電源を遮断する。次いでコントローラは、図5の(イ)に示されているように、ロック機構55においてソレノイド61を駆動してロックピン59を後退させる。すなわちアンロックする。このとき第1の接点62において、アンロックが検出されコントローラに通知される。図5の(ウ)に示されているように安全ドア51を開くと、第2の接点64によって安全ドア51の開が検出され、コントローラに通知される。
射出成形機の安全ドアに設けられているロック付きリミットスイッチとして、図6に示されているタング式インターロックスイッチ70も周知である。このタング式インターロックスイッチ70は、図に示されていない安全ドアに固着されているタング式アクチュエータ71と、所定形状で回転自在に設けられているカム72と、ロック機構73とリミットスイッチ74とから構成されている。タング式アクチュエータ71には穴71aが形成されており、カム72に形成されている爪部72aが入れられている。カム72にはロック用切り欠き72bも形成されている。ロック機構73は、ロックピン76と、これを付勢するバネ77と、ロックピン76を駆動するソレノイド78と、ロック状態を検出する第1の接点79とからなり、ロックピン76はバネ77の付勢により前方に突き出され、その先端がロック用切り欠き72bに挿入されている。これによってカム72の回転が規制され、タング式アクチュエータ71は爪部72aによりロックされる。リミットスイッチ74は、ピン80とバネ81と第2の接点82とを備えており、ピン80はバネ81に付勢されてその頭部がカム72の端面に当接している。カム72が回転するとピン80の当接位置が変化して、ピン80が前後進し、それによって第2の接点82がON/OFFされるようになっている。このようなタング式インターロックスイッチ70が設けられている射出成形機において安全ドアを開く場合、作業員は射出成形機のコントローラにおいて所定の操作を行う。そうするとコントローラはサーボモータを停止し、サーボアンプへの電源を遮断する。次いでコントローラは、図6の(イ)に示されているように、ロック機構73においてソレノイド78を駆動してロックピン76を後退させる。すなわちアンロックする。このとき第1の接点79において、アンロックが検出されコントローラに通知される。安全ドアを開くと、図6の(ウ)に示されているようにピン80が後退し、第2の接点82によって安全ドアの開が検出され、コントローラに通知される。
特許第4486049号公報
特許文献1には、作業員が安全ドアを開くときに射出成形機のコントローラにおける操作が不要で、直接開くことができる安全ドアが記載されている。特許文献1に記載の安全ドアには、所定の回転角の範囲で回動するレバー状のハンドルと、安全ドアを閉状態でロックするロック機構とが設けられている。このハンドルは安全ドアの開閉用のハンドルであり、所定のセンサが関連して設けられている。作業員が安全ドアを開こうとしてハンドルを握ってわずかに回転させると、このセンサによって操作が検出される。射出成形機のコントローラはこのセンサからの検出を受けて、サーボモータを停止し、サーボモータへの電源供給を停止する。安全を確認したらコントローラはロック機構を駆動してアンロックする。作業員はハンドルを握った状態でそのまま横方向にスライドさせる。そうすると安全ドアを開くことができる。
従来のタング式インターロックスイッチ50、70が設けられている安全ドアによっても射出成形機をメンテナンスする作業員の安全が確保されており優れてはいる。そして特許文献1に記載の安全ドアも、ハンドルを操作するだけで安全に射出成形機を停止して安全ドアを開けることができるので優れてはいる。しかしながらこれらには解決すべき問題も見受けられる。まず、従来のタング式インターロックスイッチ50、70が設けられている安全ドアの場合には、作業員が安全ドアを開こうとするときに、射出成形機のコントローラにおいて操作をする等、何らかの操作が必要になる。射出成形機を停止してロック機構55、73を解除してアンロックするためである。射出成形機において異常が発生した場合には緊急に安全ドアを開いて対応したい場合があるが、安全ドアを開くにはコントローラ等における事前操作が必要であり操作が煩わしい。つまり従来のタング式インターロックスイッチ50、70が設けられている安全ドアの場合には、作業員は2種類の操作をしなければ開くことができず、緊急時において対応が遅れてしまうという問題がある。これに対して特許文献1に記載の安全ドアは、ハンドルの操作を検出して射出成形機のコントローラが射出成形機を停止してロック機構をアンロックするようになっているので、作業員は安全ドアを開く操作をするだけでよく優れている。しかしながら、特許文献1に記載の安全ドアには若干の問題も見受けられる。まずハンドルの強度の問題がある。安全ドアは比較的重量があるので、作業員がこれを開くためにはハンドルに大きな力が作用する。ハンドルは所定の角度範囲で回動されるようになっているので、換言するとハンドルは可動部を備えているので構造が複雑であり強度的に問題がある。十分な強度を確保しようとすると頑丈で大型のハンドルを設けなければならず、コストが高くなってしまう。ロック機構に大きな衝撃が作用する可能性もある。ロック機構は前記したように少なくとも1000Nの荷重に耐えられるようになってはいる。しかしながら、緊急時において作業員が安全ドアを急いで開こうとすると、ハンドルを回転しつつすぐにこれを横方向にスライドすることになる。ハンドルを回転した直後においては、コントローラによるサーボモータの停止は完了していないので、ロック機構はロックされた状態になっており、このときに安全ドアを開こうとすると、その力がロック機構に衝撃的に作用して、ロック機構を破損してしまう危険がある。
したがって本発明は、シンプルな構造で小コストでありながら、作業員が安全ドアを開こうとするときには安全ドアの開操作を実施するだけでよく、かつロック機構の故障の問題がない射出成形機の安全ドアを提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、射出成形機の型締装置に設けられ、該型締装置を駆動するサーボモータの運転中は所定のロック機構によりロックされて閉状態が維持され、開くときには該サーボモータの運転停止が確認された後にロック機構が解除されるようになっている安全ドアを対象としている。安全ドアにはリミットスイッチを設け、ロック機構には所定の遊びを設ける。ロック状態の安全ドアが開かれるとき、遊びの範囲で安全ドアがわずかな隙間だけ開かれてリミットスイッチによって開状態が検出されるように構成する。そうすると射出成形機のコントローラによってサーボモータの運転が停止される。安全ドアは、この停止の確認後にロック機構がアンロックされるように構成する。
すなわち請求項1に記載の発明は、射出成形機の型締装置に設けられ、該型締装置を駆動するサーボモータの運転中は所定のロック機構によりロックされて閉状態が維持され、開くときには該サーボモータの運転停止が確認された後に前記ロック機構が解除されるようになっている安全ドアであって、前記安全ドアにはリミットスイッチが設けられていると共に前記ロック機構には所定の遊びが設けられており、ロック状態の前記安全ドアが開かれるとき、前記遊びの範囲で前記安全ドアがわずかな隙間だけ開かれて前記リミットスイッチによって開状態が検出され、前記射出成形機のコントローラによって前記サーボモータの運転が停止され、その停止の確認後に前記ロック機構がアンロックされるようになっていることを特徴とする射出成形機の安全ドアとして構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の安全ドアにおいて、前記ロック機構は所定のロック穴が空けられたタング式アクチュエータと該ロック穴に挿入されるロックピンとから構成され、前記ロック穴は前記ロックピンの径に比して長い長穴状に形成されており、それによって前記遊びが確保されていることを特徴とする射出成形機の安全ドアとして構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の安全ドアにおいて、前記ロック機構はタング式アクチュエータと所定形状のカムとロックピンとから構成され、前記カムは回転自在になっていると共に爪部とロック溝とが形成され、前記タング式アクチュエータが前記カムに進入すると前記カムが回転して前記タング式アクチュエータと爪部とが係合し、この状態で前記ロックピンが駆動されると前記ロックピンが前記ロック溝に挿入されてロックされるようになっており、前記ロック溝は前記ロックピンの径に比して所定の長さに形成され、それによってロック状態においても前記カムが所定の回転角範囲で回動し、前記安全ドアがわずかな隙間だけ開かれる前記遊びが確保されていることを特徴とする射出成形機の安全ドアとして構成される。
以上のように本発明は、射出成形機の型締装置に設けられ、該型締装置を駆動するサーボモータの運転中は所定のロック機構によりロックされて閉状態が維持され、開くときには該サーボモータの運転停止が確認された後にロック機構が解除されるようになっている安全ドアを対象としている。そして安全ドアにはリミットスイッチが設けられていると共にロック機構には所定の遊びが設けられており、ロック状態の安全ドアが開かれるとき、遊びの範囲で安全ドアがわずかな隙間だけ開かれてリミットスイッチによって開状態が検出され、射出成形機のコントローラによってサーボモータの運転が停止され、その停止の確認後にロック機構がアンロックされるように構成されている。従って、作業員は安全ドアを開くとき、安全ドアの開操作のみを実施すればよく、開操作が検出されて自動的に型締装置のサーボモータが停止されて安全が確保された後に安全ドアを開くことができる。操作がシンプルであるので、特に緊急に安全ドアを開きたい場合において有用である。なお、安全ドアの開操作によってわずかな隙間が開くことになるが、安全ドアの規定においても、例えば数cm程度の隙間開いても腕等を挿入することができないようになっていれば問題がない。ところで型締装置のサーボモータの停止は、コントローラから停止指令がだされてから高々ゼロコンマ数秒程度で完了する。開操作が開始されてからロック機構がアンロックされるまでゼロコンマ数秒もあれば十分ということができる。安全ドアの開操作を実施するとき、ロック機構がロックされていても遊びの分だけ安全ドアが開くことができるが、重量のある安全ドアは慣性が大きいので遊びの制限に達するまで安全ドアを開けるには若干時間がかかる。そうすると、このゼロコンマ数秒以内にロックが解除されることになり、実質的に開操作のときに遊びの制限を達する前にロック機構が完全にアンロックされていることになり、ロック機構を破損する虞もない。つまり、遊びが設けられている分だけ、安全ドアの開操作においてロック機構に衝撃的な荷重が発生することがない。また本発明の安全ドアは格別に可動部が設けられていないので、小コストで提供できるという効果も得られる。他の発明によると、ロック機構は所定のロック穴が空けられたタング式アクチュエータと該ロック穴に挿入されるロックピンとから構成され、ロック穴はロックピンの径に比して長い長穴状に形成されており、それによって遊びが確保されている。ロック穴を長穴にするだけというシンプルな構成によって遊びが確保されているので、本発明を安価に実施することができる。また他の発明によると、ロック機構はタング式アクチュエータと所定形状のカムとロックピンとから構成され、カムは回転自在になっていると共に爪部とロック溝とが形成され、タング式アクチュエータがカムに進入するとカムが回転してタング式アクチュエータと爪部とが係合し、この状態でロックピンが駆動されるとロックピンがロック溝に挿入されてロックされるようになっており、ロック溝はロックピンの径に比して所定の長さに形成され、それによってロック状態においてもカムが所定の回転角範囲で回動し、安全ドアがわずかな隙間だけ開かれる遊びが確保されている。この発明においても、ロック溝を所定長さにするだけで遊びを確保できるので、発明を安価に実施することができる。
本発明の実施の形態に係る射出成形機を示す図で、その(ア)は射出成形機の正面図、その(イ)は射出成形機に設けられている安全ドアの一部を拡大して示す正面図である。 その(ア)〜(エ)は、本発明の実施の形態に係る射出成形機の安全ドアを開操作するときにおける色々な状態のタング式インターロックスイッチを示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る射出成形機の安全ドアの開操作のタイミングと、型締装置のサーボモータの動作・停止のタイミング等を示す、グラフである。 第2の実施の形態に係る射出成形機の安全ドアに設けられているタング式インターロックスイッチを示す図で、その(ア)〜(エ)は、安全ドアを開操作するときにおける色々な状態のタング式インターロックスイッチを示す正面図である。 従来の射出成形機の安全ドアに設けられているタング式インターロックスイッチを示す図で、その(ア)〜(エ)は安全ドアを開操作するときにおける色々な状態のタング式インターロックスイッチを示す正面図である。 従来の射出成形機の安全ドアに設けられているタング式インターロックスイッチを示す図で、その(ア)〜(エ)は安全ドアを開操作するときにおける色々な状態のタング式インターロックスイッチを示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る射出成形機1は、図1の(ア)に示されているが、従来の射出成形機と同様にベッドB上に載置されており射出装置2と型締装置3とから概略構成されている。射出装置2の駆動部、つまりスクリュを駆動する駆動機構は保護カバー5によって覆われており、型締装置3は全体が保護カバー6と安全ドア8とによって覆われている。作業員が型締装置3をメンテナンスするとき、例えば金型を交換するときは、安全カバー6を開いて実施することになるが、射出成形機1の成形サイクルが停止し、型締装置3を駆動するサーボモータが停止しないと開けないようになっており、これによって作業員の安全が保証されている。
本実施の形態に係る安全ドア8には、図1の(イ)に示されているように、本実施の形態に係るタング式インターロックスイッチ10が設けられている。タング式インターロックスイッチ10は、タング式アクチュエータ11と、ロック装置12と、リミットスイッチ13とから構成されている。タング式アクチュエータ11は安全ドア8の端部に固定されていて安全ドア8と一体的に駆動され、ロック装置12とリミットスイッチ13は保護カバ6の一部、つまり所定の固定部材に設けられている。
タング式アクチュエータ11は長方形状の金属板からなり、ロック穴15が開けられている。ロック穴15は長穴状に形成されており、ロック装置12によってロックされていても所定の遊びが確保されている。つまりロック状態になっていても安全ドア8はわずかな隙間だけ、例えば3〜4cmは開くことができるようになっている。この遊びは、後で説明するリミットスイッチ13において開が検出されるまで安全ドア8が開かれても、さらに余裕がある遊びになっている。なお、射出成形機1が運転中に安全ドア8がこのような隙間だけ開いても、安全ドア8に要求される安全規定においては問題がない。
ロック装置12は、ロックピン17と、このロックピン17を前方に付勢するバネ18と、ロックピン17をバネ18付勢に抗して後退させるソレノイド19と、ロックピン17のロック状態を検出する第1の接点20とから構成されている。安全ドア8が閉じられると、タング式アクチュエータ11がロック装置12の近傍に挿入され、ロック穴15がロックピン17と整合する。ソレノイド19への通電を停止するとロックピン17はバネ18付勢により前方に駆動され、ロックピン17の先端部がロック穴15に挿入され、これによってロックされるようになっている。つまりロック穴15を備えたタング式アクチュエータ11とロックピン17とからロック機構が構成されていると言える。ロック状態にするとこの状態が第1の接点20によって検出される。一方、ソレノイド19に通電するとロックピン17がロック穴15から後退し、アンロックされるようになっている。
リミットスイッチ13は、検出ピン22と、検出ピン22を前方に付勢するバネ23と、安全ドア8の閉状態を検出する第2の接点24とから構成されている。安全ドア8が開かれているとき、検出ピン22はバネ23付勢により前方に突き出て第2の接点24は開いている。しかしながら安全ドア8が閉じられると検出ピン22がタング式アクチュエータ11によって押し込まれ、第2の接点24によって検出される。つまり安全ドア8の閉状態が検出される。本実施の形態に係るタング式インターロックスイッチ10は、射出成形機のコントローラに接続されている。第1、2の接点20、24からの信号はコントローラに通知されると共にソレノイド19はコントローラによって駆動される。
本実施の形態に係る安全ドア8の作用を説明する。射出成形機1が成形サイクルを実施しているとき、図2の(ア)に示されているように、安全ドア8が閉じられて、タング式アクチュエータ11がロック装置12によってロックされた状態になっている。このとき安全ドア8は完全に閉められているので第2の接点24は閉状態が検出されている。この状態から作業員が安全ドア8を開く。開操作のタイミングt1が図3のグラフにおいて示されている。タング式アクチュエータ11のロック穴15の遊びによって、ロックピン17によってロックされていても、図2の(イ)に示されているように、タング式アクチュエータ11はスライドされて安全ドア8はわずかに開く。検出ピン22がバネ23付勢によって突き出され第2の接点24が開き、コントローラに通知される。図3のグラフにおいてタイミングt2で示されている。コントローラはタイミングt3において、型締装置3駆動用のサーボモータのサーボアンプに対して遮断の指令を出す。図3のグラフにおいてタイミングt4で示されているように、サーボモータは停止処理に移行する。サーボモータの回転速度は急速に低下して、タイミングt5において完全に停止する。コントローラはサーボモータの回転が停止したことを検出して、タイミングt6においてロック装置12に対しロック解除の指令を出す。すなわちソレノイド19に電力が供給され、図2の(ウ)に示されているようにロックピン17が後退し、アンロックされる。タイミングt7で示されているように、第1の接点20においてアンロックが検出されコントローラに通知される。ところで作業員はタイミングt1において安全ドア8の開操作を開始し、引き続き開操作を継続しているが、ロック装置12がアンロックされるまでの時間はわずかであるので、タング式アクチュエータ11のロック穴15とロックピン17との間の遊びに対して若干の余裕を残してアンロックされる。従って作業員による安全ドア8の開操作によってロック装置12を破損することはない。タイミングt3のサーボアンプへの遮断指令から所定のディレイ時間Tx後、例えばゼロコンマ数秒後に、コントローラはサーボアンプへの電力供給を遮断する。作業員が引き続き安全ドア8を開くと、図2の(エ)に示されているように、タング式アクチュエータ11がロック装置12から引抜かれる。
第2の実施の形態について説明する。図4の(ア)には安全ドア8に設けられる第2の実施の形態に係るタング式インターロックスイッチ30が示されている。第2の実施の形態に係るタング式インターロックスイッチ30は、安全ドア8に固定されるタング式アクチュエータ31と、このタング式アクチュエータ31と係合するカム32と、カム32をロックするロック装置33と、安全ドア8の閉状態を検出するリミットスイッチ35とから構成されている。カム32は所定の形状の金属板からなり回転自在に設けられている。カム32には所定の高さだけ突き出た爪部36と、所定長さのロック溝37とが形成されている。タング式アクチュエータ31には穴46が開けられており、安全ドア8を閉めてタング式アクチュエータ31がカム32に挿入されると、カム32が回転してこの穴46に爪部36が挿入される。つまり係合する。このときロック溝37がロック装置33と整合するようになっているが、ロック溝37は所定の長さに形成されているので、前実施の形態に係るタング式インターロックスイッチ10と同様に、ロックされていても遊びが確保されている。ロック装置33は、ロックピン39と、このロックピン39を前方に付勢するバネ40と、ロックピン39を後退させるソレノイド41と、第1の接点42とから構成されている。カム32の爪部36がタング式アクチュエータ31に係合している状態において、ソレノイド41への電力供給を停止するとロックピン39がバネ40付勢により前進してロックピン39の先端がロック溝37に入れられる。これによってロック状態になる。つまり、この第2の実施の形態においては、タング式アクチュエータ31とカム32とロックピン39とからロック機構が構成されていると言える。リミットスイッチ35は、検出ピン43と、この検出ピン43を前方に付勢するバネ44と、第2の接点45とから構成されている。検出ピン43の頭部はカム32の端面に当接している。端面は所定の形状に形成されているので、カム32が回転すると検出ピン43が前後に駆動されるようになっている。第2の接点45は安全ドア8が完全に閉状態のときにONになる。第1、2の接点42、45、ソレノイド41は射出成形機1のコントローラに接続されている。
射出成形機1において成形サイクルを実施中に作業員が安全ドア8を開く、開操作を実施する。そうすると、図4の(イ)に示されているように、タング式アクチュエータ31が所定長さだけ引抜かれて穴46に係合している爪部36によってカム32が回転する。ロック溝37は所定長さに形成されているので、ロックピン39によってロックされていてもカム32の回転を妨げない。このとき第2の接点45において安全ドア8の開操作が検出される。コントローラは型締装置3のサーボモータを停止させる。コントローラは停止を確認したら、図4の(ウ)に示されているように、ソレノイド41を駆動してロックピン39を後退させロックを解除する。作業員は引き続き安全ドア8の開操作を実施する。図4の(エ)に示されているように、タング式アクチュエータ31はカム32から完全に引抜かれ、安全ドア8が開く。
1 射出成形機 2 射出装置
3 型締装置 8 安全ドア
10 タング式インターロックスイッチ 11 タング式アクチュエータ
12 ロック装置 13 リミットスイッチ
15 ロック穴 17 ロックピン
18 バネ 19 ソレノイド
20 第1の接点 22 検出ピン
23 バネ 24 第2の接点
30 タング式インターロックスイッチ 31 タング式アクチュエータ
32 カム 33 ロック装置
35 リミットスイッチ 36 爪部
37 ロック溝 39 ロックピン
40 バネ 41 ソレノイド
42 第1の接点 43 検出ピン
44 バネ 45 第2の接点
46 穴

Claims (3)

  1. 射出成形機の型締装置に設けられ、該型締装置を駆動するサーボモータの運転中は所定のロック機構によりロックされて閉状態が維持され、開くときには該サーボモータの運転停止が確認された後に前記ロック機構が解除されるようになっている安全ドアであって、
    前記安全ドアにはリミットスイッチが設けられていると共に前記ロック機構には所定の遊びが設けられており、
    ロック状態の前記安全ドアが開かれるとき、前記遊びの範囲で前記安全ドアがわずかな隙間だけ開かれて前記リミットスイッチによって開状態が検出され、前記射出成形機のコントローラによって前記サーボモータの運転が停止され、その停止の確認後に前記ロック機構がアンロックされるようになっていることを特徴とする射出成形機の安全ドア。
  2. 請求項1に記載の安全ドアにおいて、前記ロック機構は所定のロック穴が空けられたタング式アクチュエータと該ロック穴に挿入されるロックピンとから構成され、前記ロック穴は前記ロックピンの径に比して長い長穴状に形成されており、それによって前記遊びが確保されていることを特徴とする射出成形機の安全ドア。
  3. 請求項1に記載の安全ドアにおいて、前記ロック機構はタング式アクチュエータと所定形状のカムとロックピンとから構成され、前記カムは回転自在になっていると共に爪部とロック溝とが形成され、前記タング式アクチュエータが前記カムに進入すると前記カムが回転して前記タング式アクチュエータと爪部とが係合し、この状態で前記ロックピンが駆動されると前記ロックピンが前記ロック溝に挿入されてロックされるようになっており、
    前記ロック溝は前記ロックピンの径に比して所定の長さに形成され、それによってロック状態においても前記カムが所定の回転角範囲で回動し、前記安全ドアがわずかな隙間だけ開かれる前記遊びが確保されていることを特徴とする射出成形機の安全ドア。
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