JP4486049B2 - 安全扉を有する機械 - Google Patents
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Description
又、工作機械の機械加工部の作動開始信号によってソレノイドを作動させて扉をロックし、作動終了信号によって、ロックを解くようにした発明(特許文献2参照)や、射出成形機における型締め部を覆うフロントドアの閉鎖を検出して、該フロントドアを施錠し、該施錠されたことを検出して型締駆動手段を駆動するようにした発明(特許文献3参照)、又、工具カバーを閉鎖状態に保持するロック装置と回転軸の回転を検出する検出器を有し、該検出器の出力によりロック装置を制御するようにした発明(特許文献4参照)等が知られている。
又、射出成形機の型締め部に設けられた安全ドアの把手を把持したことを検出して非常停止をかけるようにした発明も知られている(特許文献8参照)。
しかし、電磁ロックに大きな力を加えた状態で電磁ロックを解除すると電磁ロックを破損させる恐れがある。上述した特許文献5,6では、扉に設けられたキーが挿入される側の機構の一部が変形し、その後、扉が閉じられても機械の電源が入らないようにして安全を確保したものであり、機械の一部が変形、破損しているものである。又、特許文献7に記載された発明は、キーに作用した過大な力を分散させて、破損を防止したものであり機構が複雑で、簡単な電磁ロックには適用が難しいものである。
図1は、本発明の第1の実施形態の要部説明図である。符号1は、射出成形機の型締め部、プレス機のプレス機構部、又は工作機械における加工領域部などの機械の可動部が移動し、かつ作業者がその領域で作業する必要がある領域に設けられる安全扉である。該安全扉1には所定量の範囲内で回動する扉開閉ハンドル4が設けられ、該扉開閉ハンドル4の回動と連動して回動する係止部材6が設けられている。又、該安全扉1には、電磁ロック2のロックピン2aと係合し該安全扉1をロックするロック部材7を備える。
図2(b)の状態より、さらに扉開閉ハンドル4及び係止部材6を回動させると、図2(c)に示すように、係止部材6と係止ピン9との係止が解かれ、図2(d)に示すように安全扉1は解放されることになる。
この図3に示す本発明の第2の実施形態では、回動阻止部材10がばね等で付勢されて所定範囲に亘って移動可能に機枠8に取り付けられている。電磁ロック2が作動したとき、ロックピン2aがこの回動阻止部材10をばねの力に抗して押し下げ、係止部材6をその回動途中の位置でその回動を阻止し、係止ピン9との係止を保持させるように配置されている。また、係止部材6は、この回動阻止部材10によって回動が阻止されるまでの回動の間に、扉開操作検知スイッチ3によりその回動が検知されるように構成されている。他の構成は図1に示した第1の実施形態と同じである。
そこで、作業員が扉開閉ハンドル4を操作して、該扉開閉ハンドル4を回動させると、係止部材6も回動し、まず扉開操作検知スイッチ3を作動させ、扉を開く操作が検知される。この検知により、機械の動作が停止され、電磁ロック2が動作しロックピン2aが引き込まれ安全扉1のロックが解除される。この電磁ロック2が動作し安全扉1のロックが解除されるまでは、回動阻止部材10により係止部材6の回動が阻止されるので、係止部材6と係止ピン9との係止が保持されており、安全扉1を開く方向に力が加えられても、安全扉1は、係止部材6と係止ピン9の係止でその移動が阻止され、力は電磁ロック2に作用することはない。
以上のように、この第2の実施形態では、電磁ロック2が安全扉1のロックを解除するまでは、係止部材6と係止ピン9との係止で安全扉1の解放を阻止しているから、安全扉1にかかる力が電磁ロック2に作用することはなく、電磁ロックの損傷を防止することができる。
扉開閉ハンドル4と連動するスイッチレバー11を設け、扉開閉ハンドル4を、安全扉1を閉じる方向に回動することによって、スイッチレバー11により扉開操作検知スイッチ3を作動させ、安全扉1が操作されたことを検知するようにしたものである。この場合、扉開閉ハンドル4を閉じる方向に回動させたとき、扉開閉ハンドル4と係止部材6が係止し、その後扉開閉ハンドル4が安全扉1を開く方向に回動されたとき、扉開閉ハンドル4の回動と連動して係止部材6も回動し係止ピン9の係止を解き、その後、扉開閉ハンドル4の回動限界に達すると、扉開閉ハンドル4の回動と係止部材6の連動が解かれる構造としている。他の構成は図1に示す第1の実施形態と同じである。
この第3の実施形態は、扉開閉ハンドル4を一旦安全扉を閉じる方向に回動させ、スイッチレバー11により、扉開操作検知スイッチ3を作動させて、電磁ロック2による安全扉1のロックを解除しなくては、係止部材6と係止ピン9との係止が解けないので、電磁ロック2が安全扉1をロックしているときに安全扉1を開く力が該電磁ロック2に作用することはないので、該電磁ロック2の損傷を防止することができる。
2 電磁ロック
2a ロックピン
3 扉開操作検知スイッチ
4 扉開閉ハンドル
5 制御装置
6 係止部材
7 ロック部材
8 機枠
10 回動阻止部材
11 スイッチレバー
Claims (2)
- 安全扉と該安全扉を開閉する際に操作するハンドルと、運転時に前記安全扉をロックする電磁ロックとを備えた機械において、前記安全扉が閉じているときは前記安全扉を機枠に係止し、かつ、前記安全扉を開くように前記ハンドルが操作されたとき、前記安全扉の機枠への係止を解除する係止部材と、前記ハンドルによる前記安全扉の開く動作が操作されたことを検知する扉開操作検知手段と、前記ハンドルにより前記安全扉を開く操作がなされたとき、前記係止部材を係止した状態で、前記安全扉を開く操作を前記扉開操作検知手段で検知するよう構成し、その検知によって機械を停止させ、電磁ロックを解除させた後に、前記係止部材を解除するようにしたことを特徴とする安全扉を有する機械。
- 前記ハンドルは前記安全扉が開方向に操作されたとき所定量回動可能に構成され、前記係止部材は前記ハンドルの回動と連動して回動し、前記係止部材の回動により機枠への係止が解かれる前に、前記扉開操作検知手段は係止部材の回動により安全扉を開く操作を検知するようにした請求項1に記載の安全扉を有する機械。
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