JP2014103971A - 遊技機 - Google Patents

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【課題】パスワード入力の特典として遊技開始前に特別な特典演出画像を表示可能な遊技機を提供する。
【解決手段】サーバーコンピュータ上において遊技者により任意に設定可能なカスタマイズ情報を遊技開始時に機内へ読み込み可能とする操作部と、所定の始動条件を満たすことにより、特別遊技の当否に関する所定の抽選結果に基づくコマンドに応じて所定の演出パターンを決定し、当該決定した所定の演出パターンによる演出を演出表示装置上に表示する演出制御部とを備えた遊技機であって、演出制御部は、サーバーコンピュータ上において遊技者により決定されたカスタマイズ情報が機内に読み込まれたことを契機として、読み込まれたカスタマイズ情報を解析し、解析したカスタマイズ情報に基づく遊技開始導入用の特典演出画像を決定して演出表示装置上で表示し、当該表示後に演出パターンによる演出表示に切り換える演出表示制御を行うことを特徴とする構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信機器を介してサーバーとの接続が可能な遊技機に関し、特に通信機器を介してサーバーにおいて設定されたカスタマイズに依存した特典演出画像を遊技開始前に表示可能な遊技機に関する。
従来、所謂パチンコ機やパチスロ機等の遊技機においては、所定の遊技抽選の結果に応じて、抽選結果が導出されるまでにアニメーション画像や動画などにより構成される多様な演出表示を例えば液晶表示器等によって構成された演出表示装置上に表示することにより、遊技を盛り上げる趣向が凝らされている。
また、各特許文献に示すように、近年においては、遊技機とネットワーク上に設けられた特定のサーバーコンピュータとを携帯電話等の通信機器を介して接続可能としたシステムが提案されている。当該システムは、例えば演出表示に登場するキャラクターや演出図柄の形態、或いは特定の演出頻度等の演出上の要素を遊技者の任意により選択,変更(カスタマイズ)し得るシステムであり、例えばサーバーコンピュータ上において、遊技の進行によって得られたポイントと引き換えに上記の要素をカスタマイズし、変更後のカスタマイズ情報に基づいて実際の遊技を進行可能なシステムである。変更後のカスタマイズ情報の遊技機への反映は、主にサーバーコンピュータによって発行されるパスワードを遊技機に対して入力することにより行われ、遊技機はパスワードを解析することによって、遊技者が任意に選択,変更したカスタマイズ情報を演出表示に反映させる。このようなシステムにより、遊技者は遊技機に予め設定されているデフォルトの演出表示の他に、自らが選択,変更した遊技者個人の専用演出を視認することが可能となる。
特開2009−195432号公報 特開2004−261279号公報
しかしながら、上述のシステムにおいては、遊技開始前に遊技者がパスワード入力を行う必要があるため、このパスワード入力の煩わしさにより遊技者の上述のシステムへの積極的な参加が阻害されるという欠点が存在する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、パスワード入力の特典として遊技開始前に特別な特典演出画像を表示可能な遊技機を提供する。
上記課題を解決するための構成として、サーバーコンピュータ上において遊技者により任意に設定可能なカスタマイズ情報を遊技開始時に機内へ読み込み可能とする操作部と、所定の始動条件を満たすことにより、特別遊技の当否に関する所定の抽選結果に基づくコマンドに応じて所定の演出パターンを決定し、当該決定した所定の演出パターンによる演出を演出表示装置上に表示する演出制御部とを備えた遊技機であって、前記演出制御部は、サーバーコンピュータ上において遊技者により決定された演出制御に係る所定カスタマイズが含まれるカスタマイズ情報が機内に読み込まれることを契機として、読み込まれたカスタマイズ情報を解析し、解析したカスタマイズ情報の設定後に基づく遊技開始導入用の特典演出画像を決定して前記演出表示装置上で表示し、当該表示後に前記演出パターンによる演出表示ができる状態となるよう切り換える演出表示制御を行う構成とした。
なお、上述の「カスタマイズ情報」は、所定アルゴリズムに基づいて暗号変換及び該暗号の復号変換を可能とする英数字からなるパスワード情報から機内に読み込み可能とされる変換状態を含む。
また「演出制御に係る所定カスタマイズ」は、サーバーコンピュータ上において遊技者の任意により選択的に設定したキャラクター種別(設定状況)を前記演出表示装置上で優遇して表示制御させるための指令情報を含む。そして、当該カスタマイズ情報が機内に読み込まれて設定されることにより、例えば、演出パターンによる演出を行う際に出現させる複数のキャラクター(多様な絵柄態様の種類)のうち、サーバーコンピュータ上において決定された1つのキャラクターを遊技開始時に演出表示装置における背景フレーム画像の一部に組込んで出現させた状態で、演出パターンによる演出を行う演出表示制御などを行えるようになる。よって「カスタマイズ情報の解析」は、遊技者の任意により選択的に設定したキャラクター種別(設定状況)の判定解析の情報を含む。
また、「特典演出画像」は、1コマ漫画、4コマ漫画などのカリカチュアの概念であって、絵(例えば、遊技者の任意により選択的に設定したキャラクター)を主体として、画面のコマ割りに基づいて配される絵を連続的に読ませることで物語性を持たせる演出画像、または設定キャラクターに係る世界観を付与可能とするポスター的な演出画像を含む。なお、遊技開始導入用として表示する特典演出画像は、パラパラ漫画のごとく連続的に複数画像を表示させることを含む。
また、特典演出画像の表示後に所定の始動条件や表示継続時間の経過条件などを満たした場合、所定カスタマイズの設定状況が表示されたままのときには、演出パターンによる演出表示ができる状態となるよう切り換える演出表示制御を行うと好適である。
なお、本願発明に係るカスタマイズ情報は、演出制御部に基づく処理により「予め定めた遊技結果(ミッション)」を満たした報酬に係る情報(例えば、遊技ポイントなどの達成情報)を生成可能とさせ、且つ機外にアウトプットを可能(例えば、二次元コード化)とさせるとともに、所定の通信媒体(例えば、携帯電話)を介してサーバーコンピュータへ当該アウトプット(報酬に係る情報)を取り込み可能とし、当該報酬に係る情報の取り込みに応じて所定カスタマイズの任意な設定(例えば、達成情報の増減に応じ消費の交換設定が可能な絵柄態様)の有効化に関与させて得られる利益情報となるようにすると好適である。
これにより、遊技開始導入用の特典演出画像の表示は、「予め定めた遊技結果」とした成果に基づくものと考えることができるようになるとともに、各遊技機特有の遊技キャラクターに係る世界感や漫画の読解によるストーリー性を付与することができ、カスタマイズ情報の設定成功時(遊技開始時)おける遊技意欲の向上化を図ることができる。
また、他の構成として、前記演出制御部は、前記カスタマイズ情報の機内読み込みに係る操作後に基づく所定の抽選からランダムに、互いに異なる前記特典演出画像または当該特典演出画像に対し追加的な表示画像として出力可能な表示補助画像の中から決定し、決定した前記特典演出画像または前記表示補助画像を前記演出表示装置上で表示させる構成とした。
上述の「機内読み込みに係る操作後」は、例えば、機内読み込み操作の終了契機またはカスタマイズ設定の成功処理の契機などの所定契機である。
また、「追加的な表示画像として出力可能な表示補助画像」は、既に表示されている特典演出画像に対して装飾するように割込み(例えば、特典演出画像に係る画像レイヤ層よりも前の画像レイヤ層に重ね)させて表示させる補助画像を含む。
これにより、遊技者の操作タイミングを関与させて特典演出画像または表示補助画像をランダムに(例えば、乱数抽選の結果に基づいて)演出表示装置上で表示させることができるようになり、カスタマイズ情報を遊技開始時に機内へ読み込みさせることに対する楽しみ(付加価値)の提供が可能となる。
また、他の構成として、前記カスタマイズ情報は、所定の特典内容情報及び/または所定のレベル情報を含み、前記演出制御部は、前記遊技機に設けた音装置から出力可能である複数の音データ及び/または前記演出表示装置上で出力可能な複数の特典演出画像データ若しくは前記追加的な表示画像に係る表示補助画像データを備え、機内へ読み込まれた前記所定の特典内容情報及び/または前記所定のレベル情報との対応に基づいて決定する前記音データ及び/または前記特典演出画像データ若しくは前記表示補助画像データを出力する構成とした。
なお、上述の「特典内容情報、レベル情報、特典内容情報及びレベル情報の何れかの対応に基づいて決定する音データ」は、所定カスタマイズに係る特典優遇内容別、キャラクター種別または遊技履歴に基づき成長可能なレベル別に対応し、音質や音調、声質などが異なる音声データ出力や音楽データ出力、セリフデータ出力などの内容を異ならせて決定する音データの組み合わせによる出力制御をさせるようにしてもよい。
また、「特典内容情報、レベル情報、特典内容情報及びレベル情報の何れかの対応に基づいて決定する特典演出画像データ若しくは表示補助画像データ」は、所定カスタマイズに係る特典優遇内容別、キャラクター種別または遊技履歴に基づき成長可能なレベル別(例えば、達成情報の消費に応じ所定の交換設定がされた状況)に対応し、漫画表示の画像出力、または実行している漫画表示に対して割込みをさせる装飾図柄の出力やセリフ画像の出力などの内容を異ならせて決定する特典演出画像データ若しくは表示補助画像データ、その組み合わせを含む。
また、音データ、特典演出画像データ、表示補助画像データの何れかの組み合わせによる出力制御を、特典内容やレベル増減などに応じて異ならせるようにさせることも含む。
更に、遊技機に設けた光装置(ランプやLED、等)で発光させるための発光パターンデータの出力制御を同様に含ませると、より演出性が向上可能となるので好適である。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
上記構成に係る遊技機によれば、パスワード入力後に、パスワードを入力しない場合には視認することができない特典演出画像を視認できるため、サーバーコンピュータ上におけるカスタマイズ情報の設定に関する遊技者の積極的な参加を促すことができる。
カスタマイズシステムの概要を示すブロック図である。 パチンコ機の斜視図である。 メインメニュー、及びカスタマイズ設定メニューの模式図である。 マイキャラ設定メニューの模式図である。 ごほうびカスタム設定メニューの模式図である。 補助カスタム設定メニューの模式図である。 称号カスタム設定メニューの模式図である。 クエスト挑戦カスタム設定メニューの模式図である。 経験値優遇カスタム設定メニューの模式図である。 パスワード表示メニューの一例を示す模式図である。 パチンコ機のブロック図、カスタマイズ情報報知手段のブロック図、及びパスワード入力成功時のパスワード入力メニューの一例を示す模式図である。 カスタマイズ情報報知表示の一例を示す模式図である。 ミニゲーム抽選結果表示画面の一例を示す模式図である。 ミニゲーム抽選結果表示手段のブロック図及びミニゲーム抽選参照テーブルである。 遊技前特典演出画像表示手段のブロック図、遊技前特典演出画像抽選テーブル、グループ振り分けテーブル、及び遊技前特典演出画像の一例を示す模式図である。 パチンコ機の遊技盤の正面図である。 音声制御手段のブロック図及びカスタマイズ音声報知のセリフを示すテーブルである。 遊技前におけるパチンコ機の画面表示の切り換えを示すフローチャートである。 遊技前におけるパチンコ機の画面表示の切り換えを示す模式図である。
以下、図1〜図19を参照し、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、以下の説明においてパチンコ機の各部の左右方向は、そのパチンコ機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。
図1,2を参照し、実施形態に係るカスタマイズシステム(以下、打−WINという)600の概要について説明する。図1に示すように、打−WIN600は、遊技機の一例としてのパチンコ機1と、サーバーコンピュータ(以下、サーバーという)700と、通信端末800、及び通信網900とを含んで構成される。
同図に示すようにパチンコ機1は、主に所謂大当り遊技(特別遊技)に関する所定の抽選を実行する主制御装置100と、当該所定の抽選結果に基づいて液晶表示器等によって構成された演出表示装置300上に表示される演出表示を制御する副制御装置200とを備える。また、副制御装置200は、遊技者による所定の操作に応じて、後述する二次元コードの発行画面やパスワード入力画面が表示されるように演出表示装置300を制御する。
更に、副制御装置200は、遊技者の任意により設定される後述のカスタマイズ情報と対応する所定のキャラクター(以下、マイキャラという)や、背景画像等に関する各種のデータが格納されたカスタマイズ情報記憶部240(図11参照)を有し、当該カスタマイズ情報記憶部240から読み出した各種の画像データを演出表示装置300の表示画面300A上に表示するカスタマイズ情報報知手段210Dや、所定の始動条件(始動入賞)に基づく抽選開始から当該抽選結果が報知されるまでを1遊技とした場合の遊技回数や、抽選で大当りとなった回数、抽選結果を報知するために行う演出が予め定めた演出態様となった場合の特定演出(例えばリーチ)等の遊技履歴を記憶する遊技履歴情報管理手段210Gを備えており、これらの各手段は打−WIN600が利用された状態で遊技が進行していることに基づいて後述する所定の情報を記憶或いは出力する。
サーバー700は、インターネット等の通信網900を介して接続されたコンピュータであって、遊技者によるカスタマイズ設定の際に閲覧可能なWebサイトを管理するとともに、遊技者が所有する通信端末のICC,IPアドレス,電話番号等の遊技者固有情報、及び当該遊技者固有情報と対応付けられた遊技履歴情報やカスタマイズ情報を記憶,蓄積可能な記憶手段700Aを有する。なお、遊技履歴情報やカスタマイズ情報の具体例については後述する。
通信端末800は、例えば携帯電話、スマートフォン(高機能携帯電話)、携帯情報端末(PDA)、所謂パソコン等、Webブラウザを利用可能な電子機器であり、遊技者はこれらの電子機器を使用することにより、通信網900を介してサーバー700との通信を確立する。なお、本実施形態においては、通信端末800としてパチンコ機1により発行される二次元コードを撮像可能な撮像手段800A、ディスプレイ800B、通信網900との接続を可能とする通信手段800C、及び十字キーやその他の操作ボタンを備えた携帯電話を例として説明する。
通信網900は、例えば通信端末800と無線通信可能な基地局を含み、通信端末800から送信されるデータ、及びサーバー700から送信されるデータを相互に送受信可能である。通信網900は、例えばインターネット、電話網、LAN、専用回線等で構成され、上記基地局を介して通信端末800及びサーバー700のとの通信を確立する。
以下、図2〜19を参照して、上記構成からなる打−WIN600の運用方法について概説する。まず、これまで打−WIN600を利用した遊技を行ったことがない遊技者は、打−WIN600を利用するための事前登録を行う必要がある。
具体的には遊技者は、図2に示すパチンコ機1の前側に配設されたプッシュボタンやダイアル等からなる操作部10を操作することによって、副制御装置200により演出表示装置300の表示画面300A上に図3(a)に示すメインメニューM1を表示させ、メメインメニューM1の中から「新規登録」の項目を選択する。メインメニューM1上には、「新規登録」の項目の他、「パスワード入力」、「保存する」、「前画面に戻る」等の項目が設定されている。例えば、既に事前登録が完了している遊技者は「パスワード入力」の項目を選択し、後述のサーバー700により発行されるパスワード(カスタマイズ情報)を副制御装置200へ入力する(読み込ませる)ことにより、前回の続きから打−WIN600を利用した遊技を行うことができる。また、打−WIN600を利用した遊技を中断する場合には「保存する」の項目をすることにより、副制御装置200により二次元コードを発行させ、遊技者が演出表示装置300の表示画面上に表示された二次元コードを携帯電話の撮像手段800Aにより撮像した後、サーバー700にアクセスすることにより、これまでの遊技履歴情報及びカスタマイズ情報がサーバー700上において更新される。
なお、本例において上述の操作部10の中央に位置するプッシュボタンは、図外の待機表示CU0(演出パターンによる演出終了から所定の時間経過した場合等に表示されるデモンストレーション表示)、若しくはカスタマイズ設定を行うメニューM1〜M6が表示画面300Aに表示されている場合には、アイコン選択における決定ボタン若しくはパスワード入力決定ボタンとして、後述のカスタマイズ情報報知表示CU1が表示画面300Aに表示されている場合は、表示画面切換ボタンとして、遊技が開始され表示画面300Aに演出画面が表示されている場合には、所定の演出について遊技者に参加を促す演出用ボタンとして機能する。また、その他のダイアル等は、待機表示CU0若しくは打−WIN600機能を発揮させるためのメニューM1〜M6が表示画面300Aに表示されている場合には、アイコン選択ツールとして、後述のカスタマイズ情報報知表示CU1が表示画面300Aに表示されている場合はキャンセルツールとして、遊技が開始され表示画面300Aに演出画面が表示されている場合には、所定の演出について遊技者に参加を促す演出用ボタンとして機能する。
遊技者によって「新規登録」の項目が選択されると、副制御装置200は第1二次元コードを生成するとともに、当該生成した第1二次元コードを演出表示装置300上に表示する。ここで、第1二次元コードとは、バーコード、QRコード(登録商標)等、通信端末800の撮像手段800Aによって読み取り可能な識別情報である。また、第1二次元コードには、パチンコ機1の機種ごとに個別に開設されたWebサイトの所在(URL)を示すコード情報が含まれており、通信端末800は、撮像手段800Aを介して読み取った第1二次元コードに含まれるコード情報に基づいてURL情報を生成する。また、通信端末800は、生成したURL情報に基づいてサーバー700にアクセスし、新規登録要求コマンドを送信する。
新規登録要求コマンドを受信したサーバー700は、遊技者が所有する通信端末800のICC、IPアドレス、電話番号等の固有情報を取得し、当該情報を遊技者固有情報として登録する。当該登録がなされることにより、サーバー700内に遊技履歴情報や、カスタマイズ情報が蓄積される遊技者専用の記憶手段700A内における記憶領域が確保され、打−WIN600を利用する準備が完了する。
図3(b)は、打−WIN600の利用準備が完了した場合に、遊技者専用のWebページとして通信端末800のディスプレイ800Bに表示されるカスタマイズ設定メニューM2の一例を示す図である。同図に示すように、カスタマイズ設定メニューM2には、「マイキャラ(キャラクター種別及びキャラクター成長レベル)設定」、「ごほうびカスタム(特典優遇内容)設定」、「補助カスタム(特典優遇内容)設定」等のカスタマイズ(特典内容情報)に関する選択項目と、パスワード発行に関する項目と、合計遊技回数、合計大当り回数等の遊技履歴(レベル情報)に関する項目、遊技ポイント(遊技履歴に基づき成長可能なレベル情報)に関する項目に関する各項目が一覧として表示されており、遊技者は特に「マイキャラ設定」、「ごほうびカスタム設定」、「補助カスタム設定」の項目を選択,決定することにより以下に説明するカスタマイズ(所定カスタマイズ)の指令情報に係るパスワード化(カスタマイズ情報)の生成を行うことができる。
また、本実施形態に係るカスタマイズは、副制御装置200(演出制御部210)による処理に基づいて「予め定めた遊技結果(ミッション)」を満たした報酬に係る情報(遊技ポイントなどの達成情報)を生成可能とさせ、且つ機外にアウトプット(二次元コード化)可能にするとともに、通信端末800(所定の通信媒体)を介して後述のサーバーコンピュータに当該アウトプット(報酬に係る情報)を取り込み可能とし、当該カスタマイズの任意な設定(例えば、達成情報の増減に応じ消費の交換設定が可能な絵柄態様)の有効化に関与させて得られる利益情報となるようにしている。
即ち、後述のカスタマイズ情報報知表示CU1(所定カスタマイズの設定状況)の表示は、「予め定めた遊技結果」とした成果に基づくものと考えることができるようになり、遊技意欲の向上化を図ることができる。
図4(a)は、カスタマイズ設定メニューM2において「マイキャラ設定」の項目が選択,決定された場合に遷移するマイキャラ設定メニューM3の例を示す図である。ここで、「マイキャラ(My Character)」とは、それぞれ顔の表情やその他の特徴が異なる複数の人物等をモデルとするキャラクターの中から、遊技者の任意(好み)によって選択された特定のキャラクターを意味し、本例においては遊技者が任意に選択可能なキャラクターとしてキャラクターA、キャラクターB、及びキャラクターCが設定されている。そして、遊技者は上記複数のキャラクターの中から「マイキャラ」としたい特定のキャラクターをマイキャラ設定メニューM3上において選択し、上記キャラクターA〜キャラクターCまでのいずれかのキャラクターを「マイキャラ」として設定する。遊技者の選択により「マイキャラ」が設定された場合、サーバー700は、記憶手段700Aにおける「マイキャラ」の情報に関する記憶領域にキャラクターA〜キャラクターCいずれかのキャラクターに関する情報を記憶する。
なお、図4(a),(b)の例は、「マイキャラ」が未設定である場合において、キャラクターAが選択され、当該キャラクターAが「マイキャラ」として設定された様子を示すものである。当該マイキャラ設定画面M3を通じて遊技者の「マイキャラ」が設定され、操作部10を操作することによって当該「マイキャラ」に関する情報が副制御装置200へ読み込まれることにより、記憶手段700Aに「マイキャラ」に関する情報が記憶されることにより、後述する演出表示装置300上に遊技者が設定した「マイキャラ」に関する所定の表示が表示される。
また、「マイキャラ」には、主としてLV(レベル)や経験値(遊技進行に基づいて獲得したポイント加算値が一定単位数となるごとにマイキャラの成長レベルを1つづつ段階的に繰り上がるようにする遊技ポイント値)等のパラメータが設定されており、LVに関するパラメータを向上させるには、遊技者が何れか1つの「マイキャラ」を設定した状態で遊技を進行し、特定の予告パターンや変動パターンを出現させることや、大当りを獲得すること等によって得られる「経験値」のパラメータを増加させる必要がある。
ここで、経験値「1」を獲得するには、遊技ポイント「100P(ポイント)」を貯める必要があり、当該遊技ポイントは、遊技の度に加算される。具体的には、例えば、抽選確率の低い通常状態での1遊技が行われる度に遊技ポイントが+1加算される。その1遊技を行うにあたって、途中で特定の予告演出表示がされる場合は更に遊技ポイントが+1加算され、特定の動画態様の演出表示がされる1遊技となる場合は更に遊技ポイントが+1加算され、抽選結果が当りとなる場合は更に遊技ポイントが+5加算されるようになる。
つまり、遊技ポイントは、遊技者が遊技を継続的に行い続けるほど、貯まり易くなり、それに伴ってマイキャラのパラメータとして設定された経験値が増加し、マイキャラのLVが向上する。なお、LVの向上に必要な経験値は、現在のLVの状態に応じて漸増するように予め閾値が設定されているため、LVが高くなるほど、次のLVへの向上に必要な遊技ポイントが増加する。
図5は、カスタマイズ設定メニューM2において「ごほうびカスタム設定」の項目が選択,決定された場合に遷移するごほうびカスタム設定メニューM4の例を示す図である。ここで、「ごほうびカスタム」とは、パチンコ機1における演出面に関する変更を可能とする内容を含み、例えば「演出エフェクトカスタム」の項目には、「演出エフェクトパックmini」,「演出エフェクトパックDX」及び「演出エフェクトパックFULL」の項目が表示されている。また、上記各演出エフェクトパックと対応する領域には「設定可」又は「設定不可」との設定の可否に関する表示が表示されており、遊技者は「設定可」と表示された「演出エフェクトパック」のみを選択することが可能となっている。
例えば、打−WIN600の利用準備の完了直後には、「演出エフェクトパックmini」のみが選択可能とされており、「演出エフェクトパックDX」及び「演出エフェクトパックFULL」を選択することができないように設定されている。一方で、「演出エフェクトパックDX」,「演出エフェクトパックFULL」は、例えば一定の遊技回数や大当り回数に達することによって付与される遊技ポイントと引き換えや、ミッション達成により、演出上のエフェクトの変更に係る権利が付与され、遊技者は付与された権利によって、所望のカスタマイズ情報(演出エフェクトパック)を選択,変更することができる。
また、「ごほうびカスタム」のうち、「サウンドカスタム」の項目には、「楽曲パックmini」、「楽曲パックDX」、及び「楽曲パックFULL」の項目が表示されている。また、上記同様に、「楽曲パック」と対応する領域には、「設定可」又は「設定不可」との設定の可否に関する表示が表示されており、遊技者は「設定可」と表示された「楽曲パック」のみを選択することが可能となっている。例えば、打−WIN600の利用準備の完了直後には、「楽曲パックmini」のみが選択可能とされており、「楽曲パックDX」及び「楽曲パックFULL」を選択することができないように設定されており、上記同様にこれらの楽曲パックは、遊技ポイントと引き換えや、ミッション達成への報酬として獲得可能となっている。つまり、遊技者に対して遊技ポイントとの引き換えや、ミッション達成により、演出上の楽曲の変更に係る権利が付与され、遊技者は付与された権利によって、所望のカスタマイズ情報(楽曲パック)を選択,変更することができる。
遊技者の選択により「演出エフェクトカスタム」及び「サウンドカスタム」が設定された場合、サーバー700は、記憶手段700Aにおける「ごほうびカスタム」の情報に関する記憶領域に「演出エフェクトカスタム、及び「サウンドカスタム」の内容に関する情報を記憶する。
なお、図5(a),(b)の例は、「演出エフェクトカスタム」及び「サウンドカスタム」のいずれもが未設定である場合において、遊技者によって「演出エフェクトカスタム」として「演出エフェクトパックmini」が設定可から設定済みと表示され、「サウンドカスタム」として「楽曲パックmini」が設定可から設定済みと表示された様子を示すものである。当該ごほうびカスタム設定メニューM4を通じて、遊技者により「ごほうびカスタム」に関する設定がなされ、記憶手段700Aに「ごほうびカスタム」に関する情報が記憶され、操作部10を操作することによって当該「マイキャラ」に関する情報が副制御装置200へ読み込まれることにより、後述する演出表示装置300の表示画面300A上に遊技者が設定した「ごほうびカスタム」の具体的内容に関する所定の表示が表示される。
図6は、カスタマイズ設定メニューM2において「補助カスタム設定」の項目が選択,決定された場合に遷移する補助カスタム設定メニューM5の例を示す図である。ここで、補助カスタムとは、主として上述した「マイキャラ」の育成補助に関する内容を含み、「称号カスタム」,「クエスト挑戦カスタム」,「経験値優遇カスタム」等の項目が設定されている。以下、各カスタムについて概説する。
図7は、補助カスタム設定メニューM5において「称号カスタム」が選択された場合に遷移する称号カスタム設定メニューM6の例を示す図である。同図に示すように、称号カスタム設定メニューM6には、「称号」の名称と、当該称号と対応する特典の「内容」、及び設定の可否が表示されており、遊技者は「設定可」と表示された称号の中から任意の称号を選択して設定することができる。なお、図7(a),(b)の例は、「称号カスタム」が未設定である場合において、遊技者によって「ポーカークイーン」の称号が設定された様子を示すものである。
ここで、例えば称号「ポーカークイーン」が設定された場合に遊技者に対して付与される特典の内容は、「リーチパターンA選択率UP」であり、当該称号が設定された状態でパチンコ機1による遊技を進行した場合、抽選結果を報知するための特定の変動パターンであって、当該抽選開始変動から結果報知までに要する変動時間が共通となるよう複数設けられたリーチパターン中における「リーチパターンA」の選択率が、当該称号が設定されていない場合と比較して向上することとなる。
よって、例えば「リーチパターンA」が出現したことに対して付与される「遊技ポイント」が他のリーチパターンが出現した場合に得られる「遊技ポイント」よりも高く設定されているような場合には、当該称号を設定することによって遊技者が設定した任意の「マイキャラ」と関連するリーチパターンを対象に出現率を高めて各マイキャラ対応のLVを効率的に上げることが可能となる。
このように、各称号には、「マイキャラ」の成長(レベルアップ)を補助する多様な特典(ミッション達成容易化特典)の内容(特定情報を含む特定の演出パターンの選択率の優遇)が規定されており、遊技者が任意に称号を設定することにより、遊技者の設定した任意の「マイキャラ」の成長を効率的に促すことが可能となる。また、設定可能な称号は、「経験値」の獲得による「マイキャラ」のLVアップや、後述する「クエストミッション」の達成によって増加させることが可能である。つまり、遊技者には、特定のミッション(クエストミッション)の達成を条件として、称号の変更に係る権利が付与され、遊技者は付与された権利によって、所望のカスタマイズ情報(称号)を選択,変更することができる。
図8は、補助カスタム設定メニューM5において「クエスト挑戦カスタム」が選択された場合に遷移するクエスト挑戦カスタム設定メニューM7の例を示す図である。ここで「クエスト」とは、パチンコ機1の進行中において課せられる複数のミッションのうちの遊技開始時に遊技者の任意により設定可能な一部範囲内におけるミッション(クエストミッション)である。図9の模式図に示すとおり、遊技者に課せられるミッションには、「クエストミッション(遊技者の任意によりサーバー側で設定され、演出表示装置上に表示される演出パターンに含まれる特定情報の内容を対象とし、達成により所定の「クエスト専用称号」が獲得可能となるミッション)」と、図外の「通常ミッション(遊技機側で事前に設定され、演出表示装置上に表示される演出パターンに含まれる特定情報の内容を対象とし、達成により所定の特典(同図においては「LV」、「経験値」或いは「遊技ポイント」のアップ)が獲得可能となるミッション」とが存在し、いずれのミッションについても、演出パターンに含まれる特定情報の内容、より具体的には特定のリーチパターンや予告パターンの出現回数が達成条件として設定されている。
なお、上述のミッションの達成条件は例示に過ぎず、達成条件を遊技者にとって有利な遊技状態(特別遊技)となることを示す演出態様(例えば、特別図柄の種類)や特別遊技の実行回数(連荘回数)等の種々の条件をその達成条件として規定してもよい。また、マイキャラのLVアップに関する事項や、通常状態より有利な状態(所謂、確変状態や時短状態など)において当選報知となるまでに要する遊技回数等をその達成条件として規定してもよい。
ここで、リーチパターンとは、始動条件の成立に基づいて実行される抽選の結果を導出するまでの報知演出の途中において、あと一歩で結果が当選となることを遊技者に煽るように行う信頼度向上化を示唆する動画変動に基づく発展パターン演出であって、複数種類の変動時間ごとに当該発展パターン演出の態様バリエーションが互いに異なるように複数設定されている。
また、予告パターンとは、始動条件の成立の成立に基づいて実行される抽選の結果を導出するまでの報知演出の途中において、当該報知演出に基づくシナリオ動画変動の所定契機で当選結果の可能性を遊技者に煽るように行う信頼度向上化を示唆する割込み的なポイント演出画像表示であって、態様バリエーションが互いに異なるように複数設定されている。
なお、本発明において、遊技進行に基づいてランダムに獲得可能となる演出パターン生成に係る関連処理情報(主制御装置100から副制御装置200へ送信する変動パターン処理に係る情報)に基づいて展開する情報を特定情報とし、特別図柄の変動開始/終了コマンド、特別図柄の当り/外れコマンド、変動パターンの演出種類コマンド(例えばリーチコマンド)、特別図柄の図柄種類コマンド(例えば、確変図柄コマンド)、遊技状態の状態種類コマンド(例えば、確変状態コマンド)等をカウント対象としてもよく、これらのコマンドを取捨選択してカウントを行わせることで設計可能となる多様なミッション(遊技者事前承認に係る達成条件の設計)の内容とすることが可能なものとする。
同図に示すように、クエスト挑戦カスタム設定メニューM7には、「クエスト名称」と、当該クエスト名称と対応するクエスト(ミッション)の「内容」及び設定の可否が表示されており、遊技者は「設定可」と表示されたクエストの中から任意のクエストを選択して設定することができる。また、設定可能なクエストは、例えば「マイキャラ」のLVに応じて徐々に増加するように設定されている。なお、図8(a),(b)の例は、「クエスト挑戦カスタム」が未設定である場合において、遊技者によって「クエスト1」が設定された様子を示すものである。
図9は、補助カスタム設定メニューM5において「経験値優遇カスタム」が選択された場合に遷移する経験値優遇カスタム設定メニューM8の例を示す図である。同図に示すように、経験値優遇カスタム設定メニューM8には、「×2」,「×3」,「×5」等の経験値の倍率に係る表示、及び設定の可否が表示されており、遊技者は「設定可」と表示された倍率の中から任意の倍率を選択して設定することができる。また、設定可能な倍率は、例えば遊技ポイントとの引き換えによって増加させることが可能となる。
そして遊技者は、いずれかの経験値の優遇に係る倍率を設定した状態でパチンコ機1の遊技を進行することにより、倍率を設定していない場合と比べて、倍率に従ったより多くの経験値を獲得することが可能となり、より有利な条件で「マイキャラ」の成長を促すことが可能となる。なお、図9(a),(b)の例は、「経験値優遇カスタム」が未設定である場合において、遊技者によって「×2」が設定された様子を示すものである。
以上説明したとおり、「補助カスタム」には、「マイキャラ」の成長を補助する「称号カスタム」,「クエスト挑戦カスタム」,「経験値優遇カスタム」等の要素が存在し、サーバー700側において、前述した「マイキャラ」を設定した後に、これらのカスタムを設定することにより、パチンコ機1の遊技中に「マイキャラ」をより有利な条件で成長させることが可能となる。また、前述の「演出エフェクトカスタム」及び「サウンドカスタム」と同様に、「称号カスタム」,「クエスト挑戦カスタム」,「経験値優遇カスタム」が遊技者によって設定された場合、サーバー700は、記憶手段700Aにおける「補助カスタム」の情報に関する記憶領域に上記各カスタムの内容を記憶する。
次に、打−WIN600の事前準備及び上述のカスタムの設定が終了した後の流れについて説明する。遊技者は、サーバー700上でのカスタムの設定が完了した後、通信端末800の操作によって図3(a)のカスタマイズ設定メニューM2に戻り、「パスワード発行」の項目を選択する。サーバー700側では、当該「パスワード発行」の要求に応じて、図10のパスワード表示メニューM9に示すようなアルファベット、記号若しくは数字又はこれらの組み合わせ等からなるパスワードを生成し、通信端末800のディスプレイ800Bに表示させる。
即ち、カスタマイズ情報は、所定アルゴリズムに基づいて暗号変換及び該暗号の復号変換を可能とする英数字の組み合わせからなるパスワード情報に変換可能であり、このパスワード情報に基づく英数字を操作部10による入力によって遊技機(パチンコ機1)内へ読み込みをさせ、当該遊技機によってパスワード情報が解析されてカスタマイズ情報に復号化されることとなる。当該サーバー700によって生成,発行されるパスワードには、遊技者により設定された「マイキャラ」,「ごほうびカスタム」,「補助カスタム」等のカスタマイズに関する情報(カスタマイズ情報)、が含まれており、遊技者はディスプレイ800B上に表示されたパスワード(カスタマイズ情報)をパチンコ機1側に入力することにより、当該パスワードの情報変換が行われ、この情報変換に基づいて遊技者の任意により設定されるカスタマイズ情報の解析が行われ、当該情報解析の成功結果に基づいてパチンコ機1側では上述した演出表示装置300上で当該カスタマイズ情報の解析に係る設定状況の表示を開始し、その後の演出パターンによる演出が行われる際に各カスタマイズが反映された遊技が実行可能となる。
次に、遊技者によってサーバー700より発行されたパスワードが入力されるパチンコ機1側の主たる構成及び処理について詳説する。なお、以下の説明においては、サーバー700により発行されたパスワードに含まれるカスタマイズ情報として、「マイキャラ」が「キャラクターA」、「演出エフェクトカスタム」が「演出エフェクトパックmini」、「サウンドカスタム」が「楽曲パックmini」、「称号カスタム」が「ポーカークイーン」、「経験値優遇カスタム」が「×2」である場合を例として説明する。
図11(a)は、パチンコ機1の主要な構成を示すブロック図である。パチンコ機1は、主制御装置100、副制御装置200、払出制御装置400及び発射制御装置500を主たる装置として備える。これらの制御装置はいずれもCPU(Central Processing Unit)と、遊技処理に必要なプログラム、及び、遊技処理に必要なデータを格納したROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されたコンピュータプログラムに従って処理を行うための一時記憶領域であるRAM(Random Access Memory)とを備えるマイクロコンピュータである。
同図に示すように、パチンコ機1の副制御装置200は、演出制御部210を主たる構成として備える。演出制御部210は、主制御装置100側から送信される変動コマンドに基づいて、演出表示装置300上に表示される演出図柄の変動パターン(予告パターン,リーチパターン等)を決定するとともに、決定した変動パターンにより演出表示装置300を制御し、演出図柄の最終的な停止態様により大当りの成否に関する結果を遊技者に対して認識させる演出パターン決定手段210Aと、当該演出パターン決定手段210Aにより決定された変動パターンに応じて図外のアンプや図2に示すスピーカ(音装置)8;8を駆動制御して多様な音声を発生させる音声制御手段210Bと、演出パターン決定手段210Aにより決定された演出パターンに応じてパチンコ機1に搭載されたLEDランプ等の多様な装飾部品を駆動制御して、多彩な発光演出を実行する発光制御手段210Cとを備える。
また、副制御装置200は、遊技者によるパスワードの入力に基づいて当該パスワードを解析し、解析後のパスワードの情報変換における前述の各カスタマイズ情報(所定カスタマイズ)の変化に対応するようにした視覚化処理を可能とし、演出表示装置300上に遊技者によって設定された各種のカスタマイズの設定状況がパチンコ機1に適正に反映されたことを表示するカスタマイズ情報報知手段210Dと、カスタマイズ情報報知表示CU1においてミニゲーム演出を行うミニゲーム抽選結果表示手段210Eと、打−WIN600の利用が開始された状態、換言すればパスワードの入力が完了してから遊技を終了するまでの間の遊技回数、大当り回数、特定演出(特定の演出パターン)の回数、演出実行中に発生した予告パターンやリーチパターンの回数等、及び当該遊技回数や大当り回数等に基づいて生成される遊技ポイントの遊技履歴情報を管理する遊技履歴情報管理手段210Gと、通常ミッション及びクエストミッションの達成の有無を判定するカスタマイズ情報管理手段(図示せず)とを備える。
また図示は省略するが、経験値の増加に応じて向上するマイキャラのLV(レベル)の状態更新設定や、遊技ポイントが一定単位数(例えば100P)となるごとに繰り上がる経験値の更新設定や、遊技の進行に応じて遊技ポイントが増加するように遊技ポイントを付与する遊技ポイント管理手段を備える。
以下、演出制御部210が備える各手段について説明するが、まず打−WIN600との関連が深いカスタマイズ情報報知手段210D、ミニゲーム抽選結果表示手段210E、遊技前特典演出画像表示手段210F、及び遊技履歴情報管理手段210Gについて説明する。
図11(b)は、カスタマイズ情報報知手段210Dの構成を示すブロック図である。
同図に示すように、カスタマイズ情報報知手段210Dは、入力パスワードの解析、及び第2二次元コードを遊技終了後に発行するパスワード管理部230と、入力パスワードの解析結果に対応するカスタマイズ情報を予め記憶するカスタマイズ情報記憶部240と、記憶されたカスタマイズ情報を表示するカスタマイズ情報表示部250とを備え、遊技開始前にカスタマイズ情報の報知に関する液晶表示構成の設定、及びその表示を実行する。
パスワード管理部230は、遊技者によって入力されるパスワードを解析するパスワード解析部230Aと、遊技者の遊技終了時に遊技者により設定されたカスタマイズ情報や遊技の進行によって更新される遊技履歴情報等を含む第2二次元コード発行部230Bとから構成される。
パスワード解析部230Aは、遊技者がサーバー700上で設定したカスタマイズ情報(マイキャラに関するカスタマイズ情報等)の内容を解析し、パスワードが有効なパスワードであるか否かを事前に登録されたパスワード一覧と照合して判定する。なお、パスワードの入力は、図3に示すメインメニューM1において「パスワード入力」の項目が選択されたことに基づいて遷移する図11(c)のパスワード入力メニューM10上において操作部10の操作により行われる。
二次元コード発行部230Bは、図3に示すメインメニューM1において「保存する」の項目が選択されたことに基づいて、遊技者によって設定されたカスタマイズ情報、及び後述の遊技履歴情報管理手段210Gによってカウントされる遊技回数や大当り回数に係る情報、その他、経験値に関する情報、「マイキャラ」のLVに関する情報等を含む第2二次元コードを生成し、演出表示装置300の表示画面300A上に表示させる。
なお、当該第2二次元コードは、前述の事前登録の際に発行される第1二次元コードとの比較において、遊技の進行によって更新される各種の情報が追加されている点で異なるが、第1二次元コードと同様に、パチンコ機1の機種ごとに個別に開設されたWebサイトの所在(URL)を示すコード情報が含まれたバーコード、QRコード(登録商標)等である。
カスタマイズ情報記憶部240は、サーバー700側において遊技者が設定可能なカスタマイズ情報と対応する画像データ等、具体的には、後述のカスタマイズ情報報知表示CU1やカスタマイズ情報待機表示CU2を構成するために必要なデータが格納されたROM等の記憶手段からなる。
カスタマイズ情報表示部250は、パスワード解析部230Aによって解析されたパスワード情報とカスタマイズ情報記憶部240に記憶された画像データが合致する場合、当該カスタマイズ情報の内容に従ったマイキャラの画像や、マイキャラの具体的なごほうびカスタムや補助カスタムの内容に対応する画像をカスタマイズ情報記憶部240から抽出し、表示画面300A上に所定のカスタマイズ情報報知表示CU1を表示する(図12参照)。また、カスタマイズ情報表示部250は、カスタマイズ情報報知表示CU1を介して遊技者にカスタマイズ情報を報知した後に、副制御装置200が操作部10からの入力信号又は後述の変動コマンドを受信した場合、後述のカスタマイズ情報領域R2を表示画面300Aの下方に表示する(図14(c)参照)。
図12は、パスワード入力後、遊技開始前に、遊技者により決定されたカスタマイズ情報に係る設定状況を明示的に表示すべく、画像表示装置300の表示画面300Aに表示されるカスタマイズ情報報知表示CU1を示す図である。例えば、同図に示すようにカスタマイズ情報報知表示CU1は、遊技者が任意に選択したキャラクターが表示されるマイキャラ表示領域405、遊技者に任意に選択されたカスタマイズ内容を明示する視覚化処理表示画像(解析された所定カスタマイズ内容の変化に対応するように識別表示させる画像)としてのカスタマイズ情報報知領域410、後述するミニゲームの抽選結果を表示する抽選結果表示領域420から構成される。
マイキャラ表示領域405は、図4におけるマイキャラ設定メニューM3にて遊技者が複数のキャラクターの中から任意に選択決定したキャラクターが表示される領域であり、パスワード解析部230Aによる入力パスワードの解析結果に基づき、カスタマイズ情報表示部250によりカスタマイズ情報記憶部240から抽出されたマイキャラの画像等が表示される。本例では、複数のキャラクターのうち例えば「A」が選択された場合のカスタマイズ情報報知表示CU1を示す。
遊技者にサーバーコンピュータ上で決定されたカスタマイズ情報の設定状況を明示的に報知する視覚化処理表示画像としてのカスタマイズ情報報知領域410は、第1報知領域410A、第2報知領域410B、第3報知領域410C及び第4報知領域410Dから構成され、図5に示すごほうびカスタム設定メニューM4や図6に示す補助カスタム設定メニューM5にて、複数のカスタマイズ情報の中から遊技者に任意に選択決定されたカスタマイズ情報の具体的内容を明示的に表示する領域である。なお、当該領域における背景色は、機内へ読み込まれた所定の特典内容情報や所定のレベル情報(例えば、予め定められた遊技履歴の成果)との対応に基づいて互いに異なる色(例えば、レベル情報が高いから低いの順番に、金色⇒銀色⇒銅色)となるようにしている。本例では、特典内容としてのごほうびカスタムとして「楽曲パックmini」及び「演出エフェクトパックmini」、補助カスタムとして「称号:ポーカークイーン」及び「経験値×2」とを選択した場合におけるカスタマイズ情報報知表示C1について詳述する。なお、本例では、カスタマイズ情報を遊技者に明示的に報知する4つの報知領域を例示しているが、適宜増減してもよい。
本例では、ごほうびカスタムとして「楽曲パックmini」が設定されているので、第1報知領域410Aには「楽曲パックmini」なる文字が表示される。したがって、遊技者は、遊技開始前に、今回の遊技には「楽曲パックmini」が設定されていることを確実に認識することができる。また、遊技者は、遊技開始から遊技終了まで、設定した「楽曲パックmini」に包含されるリーチ時の効果音等、カスタマイズ機能を発揮していないパチンコ機では聴取し得ない様々な音声演出を享受することが可能となる。
本例では、ごほうびカスタムとして「演出エフェクトパックmini」が設定されているので、第2報知領域410Bには「演出エフェクトパックmini」なる文字が表示される。したがって、遊技者は、遊技開始前に、今回の遊技には「演出エフェクトパックmini」が設定されていることを確実に認識することができる。また、遊技者は、遊技開始から遊技終了まで、設定した「演出エフェクトパックmini」に包含されるリーチ時の演出や保留球予告等、カスタマイズ機能を発揮していないパチンコ機では視認し得ない様々な映像や照明の演出を受けることができる。
本例では、補助カスタムとして「ポーカークイーン」が選択されているので、第3報知領域410Cには「ポーカークイーン」なる文字が表示される。したがって、遊技者は、遊技開始前に、今回の遊技にはマイキャラの称号として「ポーカークイーン」が設定されていることを確実に認識することができる。また、称号「ポーカークイーン」のカスタマイズ情報の内容は、前述のように希少演出である「リーチパターンA」の発生率の上昇であることから、遊技者は、遊技開始から遊技終了まで、当該リーチの発生確率がカスタマイズ機能を発揮していないパチンコ機よりも高い遊技状態で遊技を行うことができる。
本例では、補助カスタムとして「経験値×2」が選択されているので、第4報知領域410Dには「経験値×2」なる文字が表示される。したがって、遊技者は、遊技開始前に、今回の遊技中においては、マイキャラの成長パラメーターである経験値がカスタマイズ機能を発揮していないパチンコ機の遊技中よりも2倍得られることを確実に認識することができる。このように、本パチンコ機によれば、遊技者の理解度の容易化やスピード化を図れることが可能となる。
また、本願発明に係るカスタマイズ情報は、演出制御部に基づく処理により「予め定めた遊技結果(ミッション)」を満たした報酬に係る情報(例えば、遊技ポイントなどの達成情報)を生成可能とさせ、且つ機外にアウトプットを可能(例えば、二次元コード化)とさせるとともに、所定の通信媒体(例えば、携帯電話)を介してサーバーコンピュータへ当該アウトプット(報酬に係る情報)を取り込み可能とし、当該報酬に係る情報の取り込みに応じて所定カスタマイズの任意な設定(例えば、達成情報の増減に応じ消費の交換設定が可能な絵柄態様)の有効化に関与させて得られる利益情報となるようにすると好適である。
これにより、遊技開始導入用の特典演出画像(遊技前特典演出画像)、表示補助画像(遊技前特典演出画像)、所定カスタマイズの設定状況の表示、または所定の音データの出力は、「予め定めた遊技結果」とした成果に基づくものと考えることができるようになるとともに、各遊技機特有の遊技キャラクターに係る世界感や漫画の読解によるストーリー性を付与することができ、カスタマイズ情報の設定成功時(遊技開始時)おける遊技意欲の向上化を図ることができる。
抽選結果表示領域420は、ミニゲーム抽選結果表示手段210Eにより、今回の遊技の運勢を占う「おみくじ」として抽選により選出された「大吉」、「中吉」、「吉」若しくは「小吉」なる文字を含む装飾図柄(表示補助画像データ)を前記操作部からの所定の入力を契機として表示する領域である。以下、パスワード入力成功(承認)から抽選結果表示領域420への抽選結果表示までの一連の動作について説明する。
なお、ミニゲーム抽選結果表示手段210Eによる抽選結果は、機内へ読み込まれた所定の特典内容情報や所定のレベル情報(例えば、予め定められた遊技履歴の成果)との対応に基づいて抽選確率が異なるようにすると好適である。
これにより、高いレベル情報(所定カスタマイズの設定状況)となる場合には、低いレベル情報のときには出現し難くしたプレミア的な分類に属する装飾図柄の出現率を高くするというように、レベル情報の内容に応じて出現させる装飾図柄の種類に偏りを持たせて、遊技意欲の向上化を図ることができる。
図14(a)に示すように、ミニゲーム抽選結果表示手段210Eは、ミニゲーム抽選用乱数発生部211、ミニゲーム抽選用乱数取得部212、ミニゲーム抽選結果参照テーブル213、及びミニゲーム表示図柄決定手段214から構成される。
まず、ミニゲーム抽選用乱数発生部211は、周期的に入力される割込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによりハードウェア乱数であるミニゲーム抽選用乱数を発生させるハードウェアカウンタである。ミニゲーム抽選用乱数取得部212は、パスワード管理部230によるパスワード解析が適正であったことに基づき、ミニゲーム抽選用乱数発生部211により発生した抽選用乱数を取得(ラッチ)する。図14(b)に示すように、副制御装置200の記憶領域に記憶されるミニゲーム抽選結果参照テーブル213には、乱数0〜19が「小吉」、20〜49が「吉」、50〜79が「中吉」、80〜99が「大吉」とそれぞれ表示図柄が対応付けられており、ミニゲーム表示図柄決定手段214は、取得した抽選用乱数とミニゲーム抽選結果参照テーブル213を参照し、抽選結果表示領域420に表示する図柄を決定する。当該抽選の結果に基づき、ミニゲーム抽選結果表示手段210Eは、パスワード入力成功後から所定時間経過後(例えば3秒後)に図12のカスタマイズ情報報知表示CU1における「りおみくじ」なる表示部分を図13に示すようにいずれかの表示図柄に差し替える。これにより、遊技の単調化を抑制するとともに、遊技への趣向性を向上させることができる。
後述するが、本例では「大吉」が選出された場合、遊技履歴情報管理手段210Gは、通常の遊技ポイント等に追加して一定の遊技ポイントを付与する。
図14(c)は、カスタマイズ情報報知表示CU1の表示後に待機表示CU0に切り換えられた場合の表示画面300Aにおけるカスタマイズ情報待機表示CU2の一例を示す。原則として、本例におけるカスタマイズ情報報知表示CU1の表示時間は制限されていないが、カスタマイズ情報報知表示CU1は、操作部10の操作、又は後述の第1始動入賞口61若しくは通過ゲート66への遊技球の入賞を契機に切り換わる。
表示画面300Aにおいてカスタマイズ情報報知表示CU1が表示されている場合に、遊技者による操作部10からの入力信号を副制御装置200が受信すると、後述のカスタマイズ報知音声がスピーカ8から出力されるとともに、カスタマイズ情報表示部250により通常の待機表示CU0の下方にカスタマイズ情報領域R2が付加された態様である、図14(c)に示すカスタマイズ情報待機表示CU2に切り換わる。図14(c)に示すように、カスタマイズ情報待機表示CU2は、演出図柄Sの変動や様々なリーチ演出を表示する演出領域R1と、表示画面300Aの下方に表示されるカスタマイズ情報領域R2とから構成される。なお、打−WIN機能を発揮していないパチンコ機において変動コマンドを所定時間受信しない場合、カスタマイズ情報領域R2が付加されていない待機表示CU0が表示される。
演出領域R1は表示画面300A上において、後述の副制御装置200からの制御により様々な演出画像等を表示する領域である。一方、カスタマイズ情報領域R2は、任意に選択したマイキャラを表示するマイキャラ表示領域P1と、現在のマイキャラのレベルを表示するレベル表示領域P2と、マイキャラの獲得した経験値をメーターで示した経験値表示領域P3と、任意に選択したごほうびカスタム及び補助カスタムの内容を表示するカスタム内容表示領域P4とから構成され、以後遊技終了まで表示される。P1は、マイキャラ設定メニューM3にて、遊技者が任意に選択したマイキャラが表示される。P2は、カスタマイズ情報に含まれるレベル情報に基づき、マイキャラの成長パラメータであるレベルを数字で表示する領域であり、レベルは一定の経験値を獲得するごとに遊技中に漸増する。P3は、マイキャラが獲得した経験値を所定の形状のメーターにより表示する領域であり、当該メーターは、所定のリーチ演出等が出現する度に塗り潰されるように右側向かって増加し、経験値を獲得したことを遊技者に体感させる。メーターが全て塗り潰された場合、マイキャラのレベルが1つ増加するとともに再び空欄となる。P4は、ごほうびカスタム設定メニューM4、補助カスタム設定メニューM5、称号カスタムM6及び経験値優遇カスタム設定メニューM8で遊技者が任意に設定したカスタム内容が具体的に明示される領域である。本例では、ごほうびカスタムとして「楽曲パックmini」及び「演出カスタムmini」が選択され、補助カスタムとして「称号:ポーカークイーン」及び「経験値×2」が選択されているので、選択したカスタムにて遊技中であることを遊技者に明示的に報知している。
カスタマイズ情報報知表示CU1表示中に操作部10からの入力信号を検出することなく遊技が開始され、後述の遊技領域31を流下する遊技球が第1始動入賞口61又は通過ゲート66を通過した場合には、変動コマンドを受信した副制御装置200のカスタマイズ情報報知手段210Dにより、カスタマイズ情報報知表示CU1の表示が中断され、カスタマイズ音声報知を行うことなくカスタマイズ情報領域R2が付加された状態で演出図柄Sの変動が開始する。以降、遊技終了までカスタマイズ情報領域R2は表示され続ける。
次に、図15を参照してパスワード入力後にパスワード入力作業の特典としての特別な演出である遊技前特典演出画像(特典演出画像)PSを表示画面300Aに表示する遊技前特典演出画像表示手段210Fについて説明する。
図15(a)に示すように、遊技前特典演出画像表示手段210Fは、複数の異なる遊技前特典演出画像の内容(例えば、4コマ漫画)を有する複数のグループをマイキャラのレベルに応じて決定するグループ決定部221、及び決定されたグループに従って、図示しない所定の抽選(遊技前特典演出画像抽選手段)により遊技前特典演出画像の内容を決定する遊技前特典演出画像決定部224から構成される。
なお、所定の抽選(遊技前特典演出画像抽選手段)に係る乱数抽出のタイミング(パスワードの機内読み込み操作後の所定契機)は、例えば、機内読み込み操作の終了契機またはカスタマイズ設定処理の成功契機などである。
これにより、遊技者の操作タイミングを関与させて特典演出画像または表示補助画像をランダムに(例えば、乱数抽選の結果に基づいて)演出表示装置上で表示させることができるようになり、カスタマイズ情報(パスワード)を遊技開始時に機内へ読み込みさせることに対する楽しみ(付加価値)の提供が可能となる。
なお本実施例における「表示補助画像」は、既に表示されている遊技前特典演出画像に対して装飾するように割込み(例えば、特典演出画像に係る画像レイア層よりも前の画像レイア層に重ね)させて表示させるようにしている。
また、遊技前特典演出画像抽選手段(所定の抽選)による抽選は、機内へ読み込まれた所定の特典内容情報や所定のレベル情報(例えば、予め定められた遊技履歴の成果)、またはその組み合わせとの対応に基づいて抽選確率(複数の抽選テーブルのそれぞれの確率設定)が異なるようにしている。
これにより、高いレベル情報(所定カスタマイズの設定状況)となる場合には、低いレベル情報のときには出現し難くしたプレミア的な分類に属させる遊技前特典演出画像及び/または装飾図柄(表示補助画像)の出現(選択)率を高くするというように、レベル情報(及び/または特典情報)の内容に応じて出現させる当該遊技前特典演出画像及び/または装飾図柄の種類に偏りを持たせて、遊技意欲の向上化を図ることができる。
また、音データ決定手段(または所定の決定抽選)を設け、その決定結果(または抽選結果)は、機内へ読み込まれた所定の特典内容情報や所定のレベル情報(例えば、予め定められた遊技履歴の成果)との対応に基づいて決定対応(または抽選確率)が異なる音データにすると好適である。
これにより、高いレベル情報(所定カスタマイズの設定状況)となる場合には、低いレベル情報のときには出現し難くしたプレミア的な分類に属させる音データ、音楽データ、セリフデータの出現(選択)率を高くするというように、レベル情報(及び/または特典情報)の内容に応じて出現させる音データ、音楽データ、セリフデータの種類に偏りを持たせて、遊技意欲の向上化を図ることができる。
また本実施形態では、音データ、遊技前特典演出画像データ、表示補助画像データの何れかの組み合わせによる出力制御を、特典内容やレベル増減などに応じて異ならせるようにさせることも可能とする。
更に、遊技機に設けた光装置(ランプやLED、等)で発光させるための発光パターンデータの出力制御を同様に含ませると、より演出の性が向上可能となるので好適である。
グループ決定部221は、遊技前特典演出用テーブル222及びグループ振り分けテーブル223を備える。
まず、グループ決定部221における遊技前特典演出用テーブル222について説明する。遊技前特典演出用テーブルは、ROM等で構成された記憶領域に記憶されており、図15(b)に示すように、レベル1〜10までがグループA、レベル11〜20までがグループB、レベル21〜30までがグループC、レベル31以上がグループDと所定のレベル範囲毎に予めグループ分けされている。また、1つのグループ内には内容の異なる4コマ漫画が6つ含まれている。つまり、本例おけるパチンコ機1には特典演出画像として、内容の異なる計24の4コマ漫画(No.1〜No.24)が記憶されており、グループAからグループDに向かうに従い希少な4コマ漫画が包含されている。
なお、本例では、遊技前特典演出画像として4コマ漫画調の静止画像を採用したが、4コマに分割していない画像や、動画を遊技前特典演出画像として採用してもよい。
グループ決定部221は、入力パスワードの解析結果、及び遊技前特典演出用テーブル222を参照してグループ判定を行う。具体的には、グループ決定部221は、カスタム情報報知手段210Dのパスワード解析部230Aによるパスワードの解析結果に基づき、マイキャラのレベル値を取得する。そして、グループ決定部221は、遊技前特典演出用テーブル222を参照し、取得したマイキャラのレベルに応じたグループを決定する。例えば、遊技者のマイキャラのレベルが12である場合には、グループBと決定される。
図15(c)に示すように、グループ振り分けテーブル223には、上述のグループ決定部221により決定されたグループに基づき、ハードウェア又はソフトウェアの乱数抽選により振り分けられるグループが記載されている。
例えば、グループ決定部221によりグループAに決定された場合には、100%の確率でグループAが決定される。グループ決定部221によりグループBに決定された場合には、グループAが30%、グループBが70%の確率で決定される。グループ決定部221によりグループCに決定された場合には、グループAが10%、グループBが30%、グループCが60%の確率で判定される。グループ決定部221によりグループDが決定された場合には、グループAが5%、グループBが15%、グループCが20%、グループDが60%の確率で決定される。つまり、マイキャラのレベルが高いほど希少な4コマ漫画を包含しているグループが決定され易くなる。
次に、遊技前特典演出画像決定部224について説明する。遊技前特典演出画像決定部224は、遊技前特典演出画像抽選部225と遊技前特典演出画像記憶部226とを備える。遊技前特典演出画像抽選部225は、決定されたグループ内における6つの特典演出画像の内容を決定すべく、均等な乱数抽選を行う。具体的には、グループBが決定された場合、No.7〜12の特別演出内容の中から、1/6の確率でハードウェア又はソフトウェアによる乱数抽選で一つの4コマ漫画の「No.」を選出する。
遊技前特典演出画像表示部210Fは、表示画面300Aに表示する4コマ漫画の「No.」が決定した場合、ROM等で構成され、24種類の遊技前特典演出画像としての複数の4コマ漫画を記憶する遊技前特典演出画像記憶部226から、選出したNo.に対応する4コマ漫画の画像データを取得し、当該4コマ漫画を遊技前特典演出画像PSとして表示画面300Aに表示する。
図15(d)は、表示画面300Aに表示される遊技開始導入用の特典演出画像である遊技前特典演出画像PSの一例である。本例では、レベル1においてグループAが選択され、No.1〜No.6の中から均等抽選によりNo.1に対応する4コマ漫画が選出された場合の遊技前特典演出画像PSを示す。
本例では、パスワード入力後に図15(d)のように、決定したNo.に対応するナンバー表示部を含むオープニング表示が最初に表示され、続いてマイキャラクターやその関連キャラクターが登場する4コマ漫画が表示される。上述のように、パチンコ機1に記憶される24通りの4コマ漫画は全て内容が異なり、マイキャラクターのレベルが高いほど希少な遊技前演出が選出され易い構成となっている。したがって、パスワードを入力しない場合には視認することが出来ない遊技前特典演出画像PSとしての4コマ漫画を視認することが可能となるので、遊技者に打−WIN600への参加(利用登録)を積極的に促すことが可能となる。
また、均等抽選により決定された1つの4コマ漫画を内容とする画像に、更に抽選で選出されたキャラクターや文字等の画像若しくは映像を割込み演出として表示してもよい。具体的には、遊技機に読み込まれた前記カスタマイズ情報の情報解析に基づき、乱数抽出手段から乱数情報を抽出し、当該乱数情報を用いることで、割込みさせる装飾図柄を複数種類の中からランダムに1つ決定する。次に、上述のように選出された遊技前特典演出SPとしての特典演出画像または前記特典演出画像上に決定された装飾図柄をランダムに異なるように表示画面300Aにする。これにより、単調な遊技開始導入画像である遊技前特典演出画像とならないよう、演出のバリエーションを更に豊かにすることができる。なお、上述の「所定の乱数抽出手段」は、例えば、演出制御部にて処理可能とする擬似乱数生成部からの乱数抽出制御を含むものである。
遊技前特典演出画像PSの表示中に、後述の主制御装置100による第1始動入賞口61若しくは第2始動入賞口62による遊技球の検出があった場合、カスタマイズ情報音声報知を行うことなくカスタマイズ情報領域R2を表示するとともに、演出図柄Sが変動を開始する。また、遊技前特典演出画像PSの表示中に、操作部10からの入力があった場合、カスタマイズ音声報知を行うとともにカスタマイズ待機画面に切り換わる。
次に、遊技履歴情報管理手段210Gについて説明する。遊技履歴情報管理手段210Gは、図外の遊技回数カウンタC1と、大当り回数カウンタC2と、ミニゲーム結果カウンタC3等のカウント手段を備えている。遊技回数カウンタC1は、後述する主制御装置100から送信される変動コマンドを受信する度にカウントアップするソフトウェア上又はハードウェア上の計数手段であって、遊技者によって打−WIN600が利用されている状態で遊技が進行している場合において、変動コマンドの受信回数を計数することにより、当該受信回数を遊技回数として記憶する。
大当り回数カウンタC2は、後述する主制御装置100から送信される大当り遊技開始コマンドを受信する度にカウントアップするソフトウェア上又はハードウェア上の計数手段であって、遊技者によって打−WIN600が利用されている状態で遊技が進行し、大当り遊技が開始された場合に大当り遊技開始コマンドの受信回数を計数することにより、当該受信回数を大当り遊技回数として記憶する。
ミニゲーム結果カウンタC3は、前述のミニゲームの抽選結果として「大吉」が選出された場合にカウントアップするソフトウェア上又はハードウェア上の計数手段であって、遊技者による遊技開始前のパスワード入力において「大吉」が選出された場合に一定ポイントを付与すべくミニゲーム結果として記憶する。本例では、「大吉」が選出された場合のみカウントアップしているが、「小吉」、「吉」、「中吉」及び「大吉」の全てをカウントアップし、それぞれの図柄ごとに付与ポイントの大小を変えてもよい。
以上のとおり、遊技者が打−WIN600を利用してパチンコ機1の遊技を進行している場合、当該遊技中の合計遊技回数、合計大当り回数、ミニゲーム結果等を含む遊技履歴情報が各カウンタによって記憶される。そして、各カウンタによって記憶された遊技履歴情報は、パチンコ機1の遊技終了時に、遊技者によって行われる終了操作に基づいて二次元コード化され、サーバー700側に送信されることとなる。
次に、打−WIN600を利用したパチンコ機1の遊技を終了する場合の手順を説明する。打−WIN600を利用した遊技を終了する場合、遊技者は、操作部10の操作によって表示画面300A上に図3(a)に示すメインメニューM1を表示させ、「保存する」の項目を選択する。副制御装置200は、「保存する」の項目が選択されたことに基づいて、遊技者によって事前に設定された各種のカスタマイズ情報、遊技によって得た経験値に関する情報、経験値に応じて向上する「マイキャラ」のLVに関する情報、及び各カウンタによって記憶された遊技履歴情報が含まれる第2二次元コードを生成し、当該第2二次元コードを演出表示装置300の表示画面300A上に表示する。
第2二次元コードは、遊技者によるパスワード入力後、遊技開始から遊技終了までに獲得したマイキャラのカスタマイズ情報、レベル、経験値、ポイント等のパラメータをパスワード入力時のパラメータに付加した情報を包含する。また、前述のように、第2二次元コードは、読み取り可能なバーコード、QRコード(登録商標)により表示され、サーバー700へのアクセスを確立可能なURLを含む。したがって、遊技者は第2二次元コードを通信端末800の撮像手段800Aを介して読み取り、通信端末800を介してサーバー700へのアクセスをすることができる。
データ保存要求コマンドを受信したサーバー700側は、通信端末800の遊技者固有情報に基づいて、事前登録の際に確保された遊技者専用の記憶手段700A内における記憶領域内にカスタマイズ情報、経験値に関する情報、「マイキャラ」のLVに関する情報及び遊技履歴情報等を更新して記憶する。
また、サーバー700は、更新された各種の情報に基づいて、遊技者に対して特典を付与する。例えば、サーバー700は、遊技履歴情報に含まれる合計遊技回数、大当り回数及びミニゲーム結果を図3(b)に示す遊技ポイントに換算して付与する。例えば、合計遊技回数5回が、遊技ポイント1ポイントとして換算され、合計大当り回数1回が遊技ポイント5ポイントとして換算され、ミニゲーム結果として「大吉」が選出された場合に10ポイントとして換算される。そして、例えば図3(b)に示すように、利用登録直後0ポイントとして表示されていた遊技ポイントが、合計遊技回数及び合計大当り回数に応じて加算されて表示される。また、前述のとおり、遊技者は特典として付与された遊技ポイントと引き換えに、新たなカスタマイズの内容を獲得することができる。そして、サーバー700によるカスタマイズに関する設定と、当該カスタマイズに関する設定が反映された状態でのパチンコ機1の遊技を繰り返し実行することにより、遊技者は「マイキャラ」の成長を促すことができる。
以下、パチンコ機1における遊技の概要を概説する。図16は、パチンコ機1に搭載された遊技盤5の正面図である。遊技盤5は、その盤面に遊技球が流下する遊技領域31を備える。遊技領域31は、図2に示すパチンコ機1に設けられたガラス窓4から観察することができる。遊技領域31は、図示しないパチンコ機1の内部に設けられる発射装置から発射された遊技球を滑走させるガイドレール27と遊技球規制レール28によって略円形状となるように区画形成されている。発射装置は、図11に示す発射制御装置500によって駆動制御され、払出制御装置400を介して入力されるタッチスイッチ401,停止スイッチ402及びハンドル7からの入力に基づいて遊技領域31に向けて所定の打出し力、及び間隔により遊技球を打ち出す。なお、タッチスイッチ401及び停止スイッチ402はパチンコ機1の下部に回動自在に配設されたハンドル7(図2参照)の周囲に設けられている。
遊技領域31内に打ち出された遊技球は、遊技領域31内に配設された各種の入賞部品や通過ゲート等の遊技部品によって検知される。以下、主要な遊技部品について説明する。
遊技領域31の中央部には、第1始動入賞口61が配設される。第1始動入賞口61は、遊技領域31を流下する遊技球を取り込み可能な入賞口を有し、当該入賞口から取り込まれた遊技球を遊技盤5の後方に配設された排出通路に誘導する。第1始動入賞口61内に取り込まれた遊技球は、内部に配設された第1始動口検知センサ91によって検知される。図11に示すように第1始動口検知センサ91は主制御装置100と図外の入力ポートを介して接続されており、その検知信号が主制御装置100側に出力される。
遊技領域31の右側部には、第2始動入賞口62が配設される。第2始動入賞口62は、遊技領域31を流下する遊技球を取り込み可能な入賞口と、当該入賞口を開閉する開閉体63を有し、開閉体63の開放動作中に入賞口から取り込まれた遊技球を遊技盤5の後方に配設された排出通路に誘導する。第2始動入賞口62内に取り込まれた遊技球は、内部に配設された第2始動口検知センサ92によって検知される。第1始動口検知センサ91と同様に、第2始動口検知センサ92は、主制御装置100と図外の入力ポートを介して接続されており、その検知信号が主制御装置100側に出力される。
主制御装置100は、上述の第1始動口検知センサ91又は第2始動口検知センサ92からの検知信号の入力に基づいて、払出制御装置400に対して賞球払出しコマンドを送信するとともに、後述する特別遊技(大当り遊技)の可否に関する所定の抽選を実行する。払出制御装置400は、主制御装置100から送信される賞球払出しコマンドに含まれる賞球数情報に基づいて賞球払出装置450を制御し、パチンコ機1の前面ボード3に形成された上皿3Aに遊技球を払出す。
次に、主制御装置100により実行される特別遊技(大当り遊技)の可否に関する所定の抽選について説明する。主制御装置100は、第1始動口検知センサ91又は第2始動口検知センサ92からの検知信号の入力に基づいて、始動条件を満たしたものと判定し、ハードウェア上の乱数発生手段から1つの乱数(当否抽選用乱数)を取得してRAMに設けられた記憶領域に記憶する。乱数発生手段によって発生する乱数の範囲は、周期的に更新される例えば0〜65535の整数であって、主制御装置100は第1始動口検知センサ91又は第2始動口検知センサ92からの検知信号の入力と同時に1つ乱数を取得する。なお、詳細については省略するが、第1始動口検知センサ91又は第2始動口検知センサ92からの検知信号の入力に基づいて取得される乱数は当否抽選用乱数のみではなく、このほか特別遊技の種別や特別遊技後の遊技状態を決定する乱数(特図種類決定用乱数)や、後述する特別図柄及び演出図柄の変動時間を決定する乱数(変動時間決定用乱数)等も取得,記憶される。
主制御装置100は、所定の始動条件が成立したことに基づいて記憶された当否抽選用乱数を読み出すとともに、当否抽選用テーブルを参照して当否抽選用乱数に対応する当否結果(「当り」又は「外れ」)を抽出する。当否抽選用テーブルには、0〜65535までの各乱数に対応する当否結果が規定されており、主制御装置100は当該テーブルを参照することにより、取得した当否抽選用乱数に対応する当否結果を抽出する。また、主制御装置100は、当否結果の抽出とともに、前述の特図種類決定用乱数や変動時間決定用乱数に基づいて特図種類及び変動時間の抽出処理を実行する。なお、これらの抽出処理は、上記当否結果の抽出と同様に、乱数に対応する特図種類や変動時間が規定された所定のテーブルを参照することにより行われる。
主制御装置100は、上記処理によって抽出された当否結果、特図種類及び変動時間に基づいて特別図柄表示装置110を制御するとともに、これらの情報を含む変動コマンドを副制御装置200側に送信する。特別図柄表示装置110は、遊技盤5の右下部に配設された例えば複数のLEDランプにより構成された表示器であって、主制御装置100の制御されることにより、変動表示後の停止態様によって前述の当否結果を遊技者に対して報知する。例えばLEDランプが高速で点滅している時間は、特別図柄の変動時間であり、特別図柄は抽出された変動時間分変動表示された後、当否結果を示す態様で停止表示される。
また、特別図柄の変動開始と同期して、副制御装置200側では主制御装置100から送信される変動コマンドに基づいて、演出制御部210による演出表示装置300、図外のアンプや図2に示すスピーカ8;8を駆動制御、或いは遊技盤5に搭載されたLEDランプ等の多様な装飾部品を駆動制御が開始される。特に、演出表示装置300の表示画面300A上には、特別図柄の変動と略同期して変動する演出図柄Sの変動表示が開始されるとともに、演出制御部210によって決定された予告パターンやリーチパターンによる予告演出及びリーチ演出が展開される。なお、演出制御部210による予告パターンやリーチパターンの決定処理については後述する。
例えば、予告パターンが特定の「予告パターンA」であって、変動パターンが特定の「リーチパターンA」である場合には、演出図柄Sの変動開始後の所定タイミングにおいて、当選信頼度が向上することの意味付けとなるよう出現率が設計された「リーチ態様A」が発生することを示唆する特定の画像等による予告演出態様Aが実行される。即ち、演出図柄Sの変動開始後に出現した予告演出態様Aから所定数秒後に複数の演出図柄S(本例では3つ)のうち、所定の数の演出図柄S(本例では2つ)が同一の数字又はキャラクターにより仮停止した状態(あと一歩で当選となる条件を満たす変動途中状態)を醸成する。
その後、残る1つの演出図柄Sは変動状態を継続したままとするとともに、当選結果の可能性を遊技者に煽るように行う信頼度向上化を示唆する動画変動(リーチ態様A)に基づく発展パターン演出(例えば、マイキャラによるアクションストーリー)を行うようになる。
そして、当該発展パターン演出終了に合わせて残る1つの演出図柄Sの変動速度が徐々に低下し、当否抽選の結果に応じてリーチ態様Aを形成した2つの演出図柄Sと同一の数字又はキャラクターの停止表示(当り報知)、或いは異なる数字又はキャラクターの停止表示(ハズレ報知)とさせることにより抽選当否の報知を行う。演出図柄Sの変動中において展開される予告演出、及びリーチ態様の種類は、予告パターン(割込み的なポイント演出画像表示)及びリーチパターンを含んで構成する特定の演出パターン(当りパターン又は外れパターン)に係る演出抽選に応じてランダムに異なるように設定されており、多様な特定の演出パターンの決定処理に基づいて予告パターン及びリーチパターンの種類の出現が展開され、多彩な演出が遊技進行(始動条件)に基づいて実行されるようになっている。
そして、当否抽選の結果が「当り」であることにより、全ての演出図柄Sが同一の数字又はキャラクターで停止表示された後には、大当り遊技(特別遊技)が開始され、それ以外の場合には「外れ」であることとなる。
上述の当否結果が「当り」である場合、特別図柄及び演出図柄Sの変動停止により当否結果が「当り」であることが導出された後に、特別遊技(大当り遊技)が実行される。特別遊技は、遊技領域31に設けられた大入賞部品65が開放動作されることにより実行される。図16に示すように、大入賞部品65は遊技領域31の右下部に配設される。大入賞部品65は、遊技領域31を流下する遊技球を取り込み可能な矩形の大入賞口と、当該大入賞口を閉塞又は開放可能なフラップ状の開閉体を備え、主制御装置100の駆動制御によって図外の駆動装置がフラップ状の開閉体を開放動作させることにより特別遊技が実行される。具体的には主制御装置100は、遊技球が大入賞口に所定の個数取り込まれるまで、又は開放から所定の時間が経過するまでのうち、いずれか早い方の条件が成立するまで開閉体を開放状態とする動作を例えば15回(15ラウンド)繰り返して実行する。大入賞口内に取り込まれた遊技球は、大入賞口検知センサ93により検知された後に遊技盤5の後方に設けられた排出通路を経て機外に排出される。また、主制御装置100は、大入賞口検知センサ93からの検出信号に基づいて、例えば賞球を15個払い出すべき旨の情報を含んだ賞球払出しコマンドを生成し、払出制御装置400側に送信する。このように、特別遊技においては複数の遊技球の大入賞部品65への入賞が許容されるため、遊技者は一時に多くの賞球を得ることが可能となる。
遊技領域31には、上述の遊技部品の他、通過ゲート66、及び複数の一般入賞部品67等が配設される。通過ゲート66は、スルーチャッカとも呼ばれる上下が開放した門型の部品であり、内部に通過ゲート検知センサ94を備える。遊技球が通過ゲート66を通過した場合、通過ゲート検知センサ94によって検知され、当該検知信号が主制御装置100側に出力される。主制御装置100は、通過ゲート検知センサ94からの検知信号の入力に基づいて、入力を検知した場合に始動条件を満たしたもの判定し、第2始動入賞口62の開閉体の開放動作の可否に係る所定の抽選を実行する。具体的には、主制御装置100は、通過ゲート検知センサ94からの検知信号の入力に基づいて所定の範囲の乱数を発生させる乱数発生手段から1つの乱数(普通当り抽選用乱数)を取得,記憶する。そして、主制御装置100は、所定の始動条件が成立したことに基づいて記憶された普通当り抽選用乱数を読み出すとともに、普通当り当否抽選テーブルを参照して、普通当り当否抽選用乱数に対応する当否結果(「当り」又は「外れ」)を抽出する。当該普通当りに係る当否結果は、遊技盤5に配設された普通図柄表示装置120によって導出される。普通図柄表示装置120は、複数のLEDランプによって構成されており、その点灯態様によって普通当りに係る当否結果を導出する。また、主制御装置100は、普通当りに係る当否結果が「当り」であることに基づいて図外の駆動装置を駆動制御し、開閉体を所定の期間及び所定の回数だけ開放状態とし、遊技球の第2始動入賞口62への入賞を促す。
一般入賞部品67は、例えば遊技領域31の左側部に上下方向に分かれて配設されており、遊技領域31を流下する遊技球を取り込み可能な上方開口の入賞口を有する。当該入賞口より取り込まれた遊技球は遊技盤5の後方に配設された排出通路を経て機外に排出される。また、当該入賞口より取り込まれた遊技球は内部に設けられた一般入賞口検知センサ95によって検知される。主制御装置100は、一般入賞口検知センサ95からの検知信号の入力に基づいて例えば賞球を3個払い出すべき旨の情報を含んだ賞球払出しコマンドを生成し、払出制御装置400側に送信する。
また、主制御装置100は、大当り遊技後の遊技状態を制御する図外の遊技状態制御手段を備える。本実施形態においては、「特図低確率」,「特図高確率」,「普図低確率」,「普図高確率」が存在し、遊技状態制御手段は、前述の特図種類に応じてこれらを組み合わせて大当り遊技後の遊技状態を制御する。「特図高確率」は、「特図低確率」よりも前述の大当りの可否に係る当否抽選の結果が「当り」となる確率が約10倍高く設定される状態である。また、「普図高確率」は、「普図低確率」よりも前述の普通当りに係る当否抽選の結果が「当り」となる確率が約10倍高く設定される状態である。
そして、例えば遊技状態が「特図高確率」かつ「普図高確率」に設定された場合には、遊技者が遊技球を遊技盤5の右側方に打ち出すことにより、遊技球の第2始動入賞口62に立て続けに入賞させることができるとともに、「特図低確率」よりも約10倍有利な条件で当否抽選を受けることができ、短期間のうちに大当り遊技を再び獲得することが可能となる。なお、一般的に電源投入時の遊技状態は、「特図低確率」かつ「普図低確率」の遊技状態に設定されており、遊技者は大当り遊技を獲得する度に多様な組み合わせからなる遊技状態において遊技を進行することとなる。
次に、副制御装置200の主要な処理について説明する。図11に示すように、副制御装置200の演出制御部210は、演出パターン決定手段210A、音声制御手段210B、発光制御手段210Cを備える。以下、各制御手段の機能について説明する。
演出パターン決定手段210Aは、主制御装置100から出力された変動コマンドに基づき様々な演出パターンを決定する。演出パターン決定手段210Aは、図外の予告パターン決定用乱数取得部、変動コマンドに含まれる変動時間に係る情報、及び当否結果に係る情報基づいて参照される複数の予告パターンテーブルを含む予告パターンテーブル群と、変動パターン決定用乱数取得部と、変動コマンドに含まれる変動時間、及び当否抽選の結果に基づいて参照される複数の変動パターンテーブルを含む変動パターンテーブルとを備える。
予告パターン決定用乱数取得部、及び変動パターン決定用乱数取得部は、主制御装置100から送信される変動コマンドの受信と同時に、例えば図外のソフトウェアカウンタとしてそれぞれ設けられた予告パターン決定用乱数発生手段、及び変動パターン決定用乱数発生手段から1つの乱数を抽出する。ここで、予告パターン決定用乱数発生手段、及び変動パターン決定用乱数発生手段により発生する乱数は、例えば0〜39までの整数である。
演出パターン決定手段210Aは、予告パターン決定用乱数取得部により抽出された予告パターン決定用乱数と、予告パターンテーブル群を構成する複数の予告パターンテーブルのうち、変動コマンドに含まれる変動時間及び当否抽選に係る情報に基づいて、対応するいずれかの予告パターンテーブルを参照して特定の予告パターンを抽出,決定する。当該予告パターンテーブルには、例えば「予告パターン1」〜「予告パターン8」及び「プレミアム予告1」〜「プレミアム予告4」等、それぞれ表示画面300A上で展開される予告演出が異なる多様な種類の予告パターンが規定されており、演出パターン決定手段210Aは、予告パターン決定用乱数取得部により抽出された予告パターン決定用乱数に対応する1つの予告パターンを抽出,決定する。
演出パターン決定手段210Aは、変動パターン決定用乱数取得部により抽出された変動パターン決定用乱数と、変動パターンテーブル群を構成する複数の変動パターンテーブルのうち、変動コマンドに含まれる変動時間及び当否抽選に係る情報に基づいて、対応するいずれかの変動パターンテーブルを参照して、特定の変動パターン(リーチパターン)を抽出,決定する。
上記変動パターンテーブルには、例えば「リーチパターン1」〜「リーチパターン8」、及び「プレミアムリーチ1」〜「プレミアムリーチ4」等のそれぞれ表示画面300A上で展開されるリーチ演出が異なる多様な種類のリーチパターンが規定されており、演出パターン決定手段210Aは、変動パターン決定用乱数取得部により抽出された変動パターン決定用乱数に対応する1つの変動パターンを抽出,決定する。
演出制御部210の演出パターン決定手段210Aは、上記各テーブルから抽出,決定した演出パターン(予告パターン及び変動パターン)、及び当否結果に係る情報を含む演出開始コマンドを演出表示装置300側に送信することにより、演出表示装置300の表示画面300A上に多様な演出パターンを含む演出図柄Sの変動を開始させる。演出表示装置300側では、演出制御部210側から送信される演出開始コマンドの内容を解析するとともに、演出パターン決定手段210Aによって決定された予告パターン或いは変動パターンに応じて、これと対応する画像や動画を図外のROMから読み出し、表示画面300A上に出力する。そして、当否結果が「当り」である場合には、変動時間経過後に、同一の数字またキャラクターからなる演出図柄Sを停止表示させ、当否結果が「当り」であることを遊技者に対して導出,報知する。
図17に示すように、音声制御手段210Bは、演出音声決定部310とカスタマイズ音声報知決定部320から構成され、上述の演出パターンに対応した音声データとしての音声やセリフを出力するようスピーカ8を制御する。また、音声制御手段210Bは、カスタマイズ情報報知手段210Dのパスワード解析の結果に基づき、マイキャラ及びそのレベルに対応したセリフをカスタマイズ情報報知表示CU1からカスタマイズ情報待機表示CU2に切り換える際に出力するようスピーカ8を制御する。
演出音声決定部310の音声決定部310aは、演出パターン決定手段210Aにより決定された演出パターンに基づき、ROM等で構成された音声記憶部310bに記憶された図外の音声テーブルを参照し、演出パターンに対応付けられた演出音声を決定する。当該決定に基づき、音声制御手段210Bはスピーカ8に接続される図外の出力ポートに制御信号を送信し、スピーカ8から決定された音声を出力する。
カスタマイズ音声報知決定部320は、カスタマイズ音声報知に関するセリフを決定するセリフ決定部320a及びマイキャラ毎のセリフ参照テーブル330を記憶するセリフ記憶部320bを備える。
セリフ決定部320aは、表示画面300Aにカスタマイズ情報報知表示CU1が表示されている場合において、操作部10からの入力信号を副制御装置200が受信したこと、即ち遊技者により操作部10のいずれかのボタンやダイアルが操作されたことを契機として、パスワード解析の結果に基づく選択されたマイキャラ及びそのマイキャラのレベルに従い、ROM等で構成されたセリフ記憶部320bに記憶されたセリフ参照テーブル330を参照する。セリフ参照テーブル330は、選択可能なマイキャラの数だけ存在し、本例ではマイキャラ「A」が選択されているので、マイキャラ「A」用のセリフ参照テーブル330を用いる。図17(b)に示すように、セリフ参照テーブル330には、所定のレベル範囲毎(例えば、10レベル毎)に1の特定のセリフが対応付けられており、スピーカ8から出力されるセリフはパスワード解析の結果、つまりサーバー上で決定したカスタマイズ情報に依存する。
本例では、マイキャラ「A」が選択され、そのレベルが1であることから、カスタマイズ情報報知表示CU1からカスタマイズ情報待機表示CU2への切り換わりの際に、セリフ決定部320aはスピーカ8から「よろしくお願いします」とのセリフによる音声報知を決定する。即ち、出力されるセリフはマイキャラ及びそのレベル情報に依存しているので、遊技者は、音声によりマイキャラレベルに関するカスタマイズ情報を遊技前に認識することができる。
なお、本例では、所定のレベル範囲に1のみのセリフを対応付けているが、所定のレベル範囲に複数のセリフを対応付け、抽選により1の音声報知に係るセリフを決定してもよい。また、セリフに代えて所定の効果音等を用いてカスタマイズ音声報知を行ってもよい。
また、所定の始動条件を満たす前に、操作部10からの入力信号を受信した場合、カスタマイズ情報報知手段210Dは、カスタマイズ情報に含まれる特典内容情報若しくはレベル情報の少なくともいずれか一方に基づき、決定した音声データ若しくは表示補助画像データの少なくともいずれか一方を出力してもよい。
また、遊技開始導入用の遊技前特典演出画像の表示後から所定の始動条件を満たす前の所定の入力を契機として、第2の特典演出画像、表示補助画像、または所定カスタマイズの設定状況の表示、若しくは所定の音データの出力について、遊技開始時に機内へ読み込みさせた所定カスタマイズの設定状況の変化に応じた第2の特典画像演出、補助画像演出、または所定カスタマイズの設定状況の表示、若しくは音演出、これら演出の組み合わせとなるようにして追加的に決定(または抽選)させて出力制御させることも可能である。
これにより、カスタマイズ情報の機内読み込みに基づいて設定されたカスタマイズの変化状況に応じた遊技開始導入用の演出を多様なものとでき、単調となって飽きさせるということを防止できるようになる。
発光制御手段210Cは、演出パターン決定手段210Aによって抽出,決定された演出パターン(予告パターン及び変動パターン)に基づいて、該演出パターンに対応するLEDの点灯データや、可動役物70の駆動データをROMから読み出し、図外のLED基盤や、モータ制御基盤を制御して、演出図柄Sの変動を盛り上げるように多様な演出効果を醸成する。
図18(a)は、演出制御部210により、表示画面300A上において、デモンストレーション画面である待機表示CU0がカスタマイズ情報報知表示CU1に切り換わるまでの演出表示制御処理を示したフローチャートである。
まず、S101において、表示画面300Aに待機表示CU0が表示されているか否かを判定する。電源投入時又は遊技終了から所定時間経過し、表示画面300Aに待機表示CU0が表示されている場合、S102に進み、表示画面300Aがパスワード入力メニューM10であるか否かを判断する。一方、S101において、表示画面300Aがカスタマイズ情報報知表示CU1、カスタマイズ情報待機表示CU2若しくは演出図柄が変動中であり、待機表示CU0でない場合にはカスタマイズ情報報知処理を終了する。
S102では、待機表示中であることから、操作部10は選択ボタンとして有効化される。そして、待機表示CU0表示中に遊技者がメインメニューM1で「パスワード入力」を選択し表示メニューがパスワード入力メニューM10に切り換わり、パスワード入力が行われた場合、S103に進み、入力パスワードを承認可能か否かを判断する。一方、パスワード入力が行われない場合にはリターン処理を行いS101に戻る。
S103において、演出制御部210は、カスタマイズ情報記憶部240に記憶されたデータを参照し、遊技者により入力パスワードが承認可能か否かを判断する。そして、パスワードが承認可能である場合にはS104に進む。一方、パスワードが承認不可能である場合には、遊技者に再度のパスワード入力を求めるべく、リターン処理を行う。
S104において、演出制御部210は、パスワード解析を行い、パスワードに対応付けられる、選択したマイキャラ、マイキャラのレベル情報、ごほうびカスタムの選択内容である特典内容情報、補助カスタムの選択内容等をカスタマイズ情報記憶部240から抽出し、RAM等の記憶領域に記憶する。
S105において、演出制御部210は、パスワード解析結果、及びグループ振り分けテーブルを参照してグループを決定する。そして、演出制御部210は、決定したグループに基づく均等抽選により、グループ内における6つの4コマ漫画の中から1つの4コマ漫画の「No.」を決定し、RAM等に記憶する。
S106において、演出制御部210は、ミニゲーム抽選結果参照テーブル213を参照し、抽選結果表示領域420に表示するミニゲーム用図柄を抽選及び決定し、RAM等の記憶領域に記憶する。S107において、演出制御部210は、カスタマイズ音声報知に係るセリフ参照テーブル330に基づき、マイキャラのレベルに対応するセリフ(音声データ)を決定し、RAM等の記憶領域に記憶する。
S108において、演出制御部210は、決定した4コマ漫画の「No.」に対応するデータをROMから呼び出し、表示画面300Aの表示を図11(c)に示すパスワード入力承認メニューから図15(d)に示す遊技前特典演出画像PSに切り換える。
S109において、演出制御部210は、表示画面300Aを遊技前特典演出画像PSからカスタマイズ情報報知表示CU1に切り換え、上記記憶領域に記憶されたカスタマイズ情報に関する液晶構成を設定し、表示画面300A上に明示的に表示する。S110において、演出制御部210は、抽選結果表示領域420の「りおみくじ」なる文言をS105にて決定したミニゲーム用図柄に差し替える。
このように、S101からS110までの処理により、パスワード入力が適切である場合、遊技者がサーバーコンピュータ上で設定したカスタマイズ情報の内容をパスワード承認後から遊技開始前に遊技者に明示的に認識させることができるとともに、パスワード入力の特典として遊技前特典演出画像PSを遊技者に視認させることが可能となる。
次に、演出制御部210による、カスタマイズ情報報知表示CU1からカスタマイズ情報待機表示CU2又はカスタマイズ情報領域が付加された遊技画面への画面の切り換えについて、図17(b)を参照して詳述する。
まず、S201において、演出制御部210は、表示画面300Aにおいて遊技前特典演出画像PS又はカスタマイズ情報報知表示CU1が表示されているか否かを判定する。判定の結果、カスタマイズ情報報知表示CU1又は遊技前特典演出画像PSである場合にはS202に進む。カスタマイズ情報報知表示CU1でない場合、画面切換処理を終了する。
S202において、演出制御部210は、操作部10からの入力信号を受信したか否かを判定する。演出制御部210が操作部10からの入力信号を受信した場合にはS204に進む。一方、演出制御部210が操作部10からの入力信号を受信した場合にはS203に進む。
S203では、遊技球の第1始動入賞口61への入賞又は通過ゲート66の通過、即ち始動条件を満たすか否かを監視判定する。具体的には、副制御装置200が主制御装置100より、第1始動入賞口61への通過を契機に主制御装置100により変動コマンドを受信した場合、又は通過ゲート66の通過を契機に主制御装置100により生成される通過ゲート通過コマンドを受信した場合には検出、即ち始動条件を満たしたものと判定する。検出判定した場合にはS206に進む。検出判定しない場合にはS202にリターンする。
S204では、上述のS107で決定したセリフをスピーカ8から出力することで、マイキャラのレベルに対応する音声データの出力、即ち、遊技者にカスタマイズ情報音声報知を行う。カスタマイズ音声報知を行った場合には、S205に進む。
S205では、表示画面300Aをカスタマイズ情報報知表示CU1から待機画面に表示補助画像を更に付与したカスタマイズ情報待機表示CU2に切り換える。
以上、S202、S204及びS205の処理により、遊技開始前に、表示画面及び音声によりカスタマイズの内容を遊技者に認識させることができる。
S206では、S204で行ったカスタマイズ情報音声報知を行うことなく、カスタマイズ情報領域を表示するとともに、演出図柄Sの変動を開始させる。
このように、上述の所定操作に基づく出力制御を行うようにした後において、カスタマイズ設定状況に係る表示を終了し、演出パターンによる演出を行うための準備表示(例えば、デモンストレーション表示)へ移行させる演出表示装置上の表示制御となるようにすると、遊技者の遊技進行嗜好を多彩に反映可能となるため好適である。
図19は、パチンコ機1のパスワード入力承認後からカスタマイズ情報音声報知までの一連の演出を示す図である。まず、遊技者によるパスワード入力が承認可能である場合、図19(a)のように、表示画面300Aにパスワードの入力が成功した旨の表示がされる。当該表示は、所定の時間(例えば3秒)継続し、その後、図19(b)に示すように、遊技前特典演出画像PSのオープニング表示が所定時間(例えば3秒)表示される。オープニング表示後、表示画面300Aには、遊技前特典演出画像PSとしての4コマ漫画が所定時間(例えば、30秒)表示される。遊技前特典演出画像PSが表示された後には、表示画面300Aが図19(c)に示すように、カスタマイズ情報報知表示CU1に切り換わる。カスタマイズ情報報知表示CU1の表示中に操作部10からの入力を検出した場合には、カスタマイズ音声報知を行うとともに図19(d)に示す待機画面に切り換わる。
なお、上述したとおり、表示画面300Aに遊技前特典演出画像PS又はカスタマイズ情報報知表示CU1が表示されている場合において、第1始動入賞口への遊技球の入賞を検出した場合には、カスタマイズ音声報知を行うことなく、演出図柄Sが変動する。つまり、遊技前特典演出画像PSは、常に演出図柄Sの変動開始前に表示されるものである。
本発明の範囲から逸脱することなく、種々の修正及び変更が本発明においてなされ得ることは、当業者らにより認識されるべきである。例えば、ここに記述された特定の構成部材は、あらゆる種類の形状又は形態を採用することができる。本発明は添付した特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にあるような修正及び変更を有することが意図されている。
また、本明細書の始動入賞口への入賞時の処理、変動開始時の処理における各工程及び画像切換処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的或いはサブルーチンによる処理を含んでいる。
1 パチンコ機,8 スピーカ,10 操作部,31 遊技領域,
61 第1始動入賞口,62 第2始動入賞口,65 大入賞部品,
66 通過ゲート,70 可動役物,100 主制御装置,
200 副制御装置,210 演出制御部,210A 演出パターン決定手段,
210B 音声制御手段,210C 発光制御手段,
210D カスタマイズ情報報知手段,210E ミニゲーム抽選結果表示手段,
210F 遊技前特典演出画像表示手段,210G 遊技履歴情報管理手段,
221 グループ決定部,222 遊技前特典演出用テーブル,
223 グループ振り分けテーブル,224 遊技前特典演出画像決定部,
225 遊技前特典演出画像抽選部,226 遊技前特典演出画像記憶部,
300 演出表示装置,300A 表示画面,400 払出制御装置,
405 マイキャラ表示領域,410 カスタマイズ情報報知領域,
420 抽選結果表示領域,500 発射制御装置,600 打−WIN,
700 サーバー,800 通信端末,M1 メインメニュー,
M2 カスタマイズ設定メニュー,M3 マイキャラ設定メニュー,
M4 ごほうびカスタム設定メニュー,
M5 補助カスタム設定メニュー,M6 称号カスタム設定メニュー,
M7 クエスト挑戦カスタム設定メニュー,M8 経験値優遇カスタム設定メニュー,
M9 パスワード表示メニュー,M10 パスワード入力メニュー,
CU1 カスタマイズ情報報知表示,CU2 カスタマイズ情報待機表示,
PS 遊技前特典演出画像。

Claims (3)

  1. サーバーコンピュータ上において遊技者により任意に設定可能なカスタマイズ情報を遊技開始時に機内へ読み込み可能とする操作部と、
    所定の始動条件を満たすことにより、特別遊技の当否に関する所定の抽選結果に基づくコマンドに応じて所定の演出パターンを決定し、当該決定した所定の演出パターンによる演出を演出表示装置上に表示する演出制御部とを備えた遊技機であって、
    前記演出制御部は、
    サーバーコンピュータ上において遊技者により決定された演出制御に係る所定カスタマイズが含まれるカスタマイズ情報が機内に読み込まれることを契機として、
    読み込まれたカスタマイズ情報を解析し、解析したカスタマイズ情報の設定後に基づく遊技開始導入用の特典演出画像を決定して前記演出表示装置上で表示し、
    当該表示後に前記演出パターンによる演出表示ができる状態となるよう切り換える演出表示制御を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出制御部は、
    前記カスタマイズ情報の機内読み込みに係る操作後に基づく所定の抽選からランダムに、互いに異なる前記特典演出画像または当該特典演出画像に対し追加的な表示画像として出力可能な表示補助画像の中から決定し、
    決定した前記特典演出画像または前記表示補助画像を前記演出表示装置上で表示させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記カスタマイズ情報は、
    所定の特典内容情報及び/または所定のレベル情報を含み、
    前記演出制御部は、
    前記遊技機に設けた音装置から出力可能である複数の音データ及び/または前記演出表示装置上で出力可能な複数の特典演出画像データ若しくは前記追加的な表示画像に係る表示補助画像データを備え、
    機内へ読み込まれた前記所定の特典内容情報及び/または前記所定のレベル情報との対応に基づいて決定する前記音データ及び/または前記特典演出画像データ若しくは前記表示補助画像データを出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
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