JP2014101213A - 乗客コンベアの脱落防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】建築部からのトラスの落下をより確実に防止することができるとともに、トラスの破損をより確実に防止することができる乗客コンベアの脱落防止装置を得る。
【解決手段】乗客コンベアの脱落防止装置5は、受け台11及び支え部材12を有している。受け台11は、トラス3の長手方向端部に設けられた掛止部材4よりも下方に配置されている。また、受け台11は、掛止部材4が載せられている上部建築梁1に設けられている。支え部材12は、掛止部材4に設けられているとともに、受け台11に載せられている。
【選択図】図3
【解決手段】乗客コンベアの脱落防止装置5は、受け台11及び支え部材12を有している。受け台11は、トラス3の長手方向端部に設けられた掛止部材4よりも下方に配置されている。また、受け台11は、掛止部材4が載せられている上部建築梁1に設けられている。支え部材12は、掛止部材4に設けられているとともに、受け台11に載せられている。
【選択図】図3
Description
この発明は、トラスの落下を防止する乗客コンベアの脱落防止装置に関するものである。
乗客コンベアでは、トラスの長手方向両端部にそれぞれ固定された支持部アングルが一対の建築梁にそれぞれ載せられることにより、トラスが各建築梁に支持されている。従来、例えば地震等の揺れによって支持部アングルが建築梁から外れたときのトラスの落下を抑制するために、支持部アングルの下方に受け台を配置し、受け台を建築梁に固定した乗客コンベアの脱落抑制装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に示された従来の乗客コンベアの脱落抑制装置では、支持部アングルが建築梁から外れると、受け台の上面に支持部アングルが落下してしまうので、トラスの重量以外に、支持部アングルが受け台に落下することによる衝撃荷重が受け台にかかってしまう。これにより、受け台が破損して、受け台よりも下方へトラスが落下してしまうおそれがある。
また、落下する支持部アングルを受け台で受けることができたとしても、支持部アングルが受け台に落下することにより、支持部アングルの位置が建築梁の上面よりも下がってしまい、トラスと建築梁との間に支持部アングルが挟まってしまう。従って、例えば地震等の揺れによって一対の建築梁間の距離が狭くなった場合には、支持部アングルを介してトラスが一対の建築梁から圧縮力を受けることとなり、トラスが破損してしまうおそれもある。
この発明は、上記の様な課題を解決するためになされたものであり、建築部からのトラスの落下をより確実に防止することができるとともに、トラスの破損をより確実に防止することができる乗客コンベアの脱落防止装置を得ることを目的とする。
この発明による乗客コンベアの脱落防止装置は、トラスの長手方向端部に設けられ建築部に載せられている掛止部材よりも下方に配置され、建築部に設けられている受け台、及び掛止部材に設けられ、受け台に載せられている支え部材を備えている。
この発明による乗客コンベアの脱落防止装置によれば、掛止部材の下方に配置された受け台が建築部に設けられ、掛止部材に設けられた支え部材が受け台に載せられているので、掛止部材が建築部から外れた場合でも、支え部材が受け台に載せられた状態を維持することができる。これにより、建築部からのトラスの落下をより確実に防止することができる。また、支え部材により、建築部に対する掛止部材の位置が下がらないので、建築部とトラスとの間に掛止部材が挟まることを防止することができ、トラスの破損をより確実に防止することができる。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。図において、上階に配置された上部建築梁(建築部)1と、上階よりも低い位置にある下階に配置された下部建築梁(建築部)2との間には、エスカレータ(乗客コンベア)のトラス3が設置されている。トラス3には、無端状に連結された複数の踏段16が支持されている。各踏段16は、トラス3内に設置された駆動機(図示せず)の駆動力により、上部建築梁1と下部建築梁2との間で循環移動される。トラス3上には、トラス3の幅方向両端部に配置された一対の欄干17が設けられている。各欄干17の外周部には、踏段16と同期して移動する移動手摺18が設けられている。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。図において、上階に配置された上部建築梁(建築部)1と、上階よりも低い位置にある下階に配置された下部建築梁(建築部)2との間には、エスカレータ(乗客コンベア)のトラス3が設置されている。トラス3には、無端状に連結された複数の踏段16が支持されている。各踏段16は、トラス3内に設置された駆動機(図示せず)の駆動力により、上部建築梁1と下部建築梁2との間で循環移動される。トラス3上には、トラス3の幅方向両端部に配置された一対の欄干17が設けられている。各欄干17の外周部には、踏段16と同期して移動する移動手摺18が設けられている。
トラス3は、トラス3の長手方向上端部(トラス3の長手方向一端部)を上部建築梁1に対向させ、トラス3の長手方向下端部(トラス3の長手方向他端部)を下部建築梁2に対向させた状態で、上部建築梁1と下部建築梁2との間に架けられている。また、トラス3は、トラス3の高さ方向について互いに対向する上部材9及び下部材10と、上部材9と下部材10とを繋ぐ複数の縦部材8とで構成されている。この例では、上部材9、下部材10及び縦部材8が、断面略L字形のL形鋼とされている。
トラス3の長手方向両端部のそれぞれには、掛止部材4が溶接により固定されている。トラス3の長手方向上端部に設けられた一方の掛止部材4は上部建築梁1に載せられ、トラス3の長手方向下端部に設けられた他方の掛止部材4は下部建築梁2に載せられている。また、上部建築梁1には、トラス3の落下を防止する脱落防止装置(乗客コンベアの脱落防止装置)5が設けられている。この例では、上部建築梁1及び下部建築梁2のうち、上部建築梁1にのみ脱落防止装置5が設けられている。
図2は、図1の脱落防止装置5を示す上面図である。また、図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。上部建築梁1は、トラス3の幅方向に沿って配置された梁本体6と、梁本体6に設けられ、梁本体6を補強している複数の梁補強板(梁補強部)7とを有している。
梁本体6は、鉛直方向について互いに対向する一対のフランジ部6aと、フランジ部6a間を繋いでいるウェブ部6bとで構成されている。この例では、梁本体6が、断面略H字形のH形鋼とされている。
各梁補強板7は、一対のフランジ部6a間に介在し、かつウェブ部6bよりもトラス3側に配置されている。また、各梁補強板7は、梁本体6の長手方向に対して垂直に配置されている。さらに、各梁補強板7は、各フランジ部6a及びウェブ部6bに溶接で固定されている。この例では、4枚の梁補強板7が梁本体6の長手方向について互いに間隔をあけて梁本体6に設けられている。
掛止部材4は、トラス3の幅方向に沿って配置されている。また、掛止部材4は、ベアリングプレート13及びスペーサ14を介して上部建築梁1に載せられている。この例では、掛止部材4が断面略L字形のアングル材とされている。
ベアリングプレート13は、梁本体6の上面(一対のフランジ部6aのうち上側のフランジ部6aの上面)に固定されている。この例では、ベアリングプレート13が、梁本体6の長手方向に沿った長辺をもつ矩形状の板とされている。
スペーサ14は、掛止部材4とベアリングプレート13との間に介在している。また、スペーサ14は、ベアリングプレート13の上面に溶接により固定されている。さらに、スペーサ14は、互いに重なる複数の重ね板により構成されている。スペーサ14は、重ね板の枚数を調整することで、掛止部材4を上部建築梁1に載せる高さを調整している。各重ね板は、溶接により互いに固定されている。
ベアリングプレート13の上面には、トラス3の幅方向について掛止部材4を挟む位置に配置された一対の止金子15が溶接により固定されている。上部建築梁1に載せられた掛止部材4は、トラス3の長手方向へ摺動可能に各止金子15に接触している。これにより、トラス3の長手方向上端部に固定された掛止部材4の上部建築梁1に対する変位は、トラス3の幅方向について規制され、トラス3の長手方向について許容される。
一方、下部建築梁2には、トラス3の長手方向下端部に固定された掛止部材4が、上部建築梁1側と同様に、ベアリングプレート及びスペーサを介して載せられている。また、下部建築梁2に設けられたベアリングプレートには、トラス3の幅方向について掛止部材4を挟む位置に配置された一対の止金子が溶接により固定されている。下部建築梁2に設けられた各止金子には、上部建築梁1側とは異なり、掛止部材4が溶接により固定されている。これにより、トラス3の長手方向下端部は、トラス3の幅方向及び長手方向のいずれの方向についても、下部建築梁2に対して固定されている。
脱落防止装置5は、トラス3の長手方向上端部に固定された掛止部材4よりも下方に配置されている複数(この例では、2個)の受け台11と、掛止部材4に設けられ、受け台11のそれぞれに載せられている複数(この例では、2個)の支え部材12とを有している。
各受け台11は、図2に示すように、トラス3の幅方向について互いに離して配置されている。また、各受け台11は、トラス3の高さ方向について掛止部材4から離れた状態で梁補強板7に固定されている。この例では、2枚の梁補強板7に共通の受け台11が固定されている。さらに、各受け台11は、上部建築梁1からトラス3に向かって延び、トラス3の内部にまで達している。
また、各受け台11は、トラス3の長手方向に沿って水平に配置された断面矩形の筒部(受け台本体)11aと、筒部11aからそれぞれ突出し、トラス3の幅方向(梁本体6の長手方向)について互いに対向する一対の固定板部(受け台固定部)11bとを有している。各受け台11は、トラス3の幅方向について互いに隣り合う2枚の梁補強板7に筒部11aの上部建築梁1側の端部を接触させた状態で、ボルト19及びナット20を含む複数(この例では、2つ)の締結具で各梁補強板7に各固定板部11bを締結することにより、梁補強板7に固定されている。固定板部11b及び梁補強板7のそれぞれには、締結具のボルト19が通される複数(この例では、2つ)のボルト通し穴がそれぞれ設けられている。この例では、ボルト通し穴が断面円形の丸穴とされている。
各支え部材12は、トラス3の幅方向について、各受け台11の位置に合わせて互いに離して配置されている。また、各支え部材12は、掛止部材4のトラス3側の面に溶接により固定されている。さらに、支え部材12は、筒部11a上を変位可能な状態で筒部11aの上面に載せられている。これにより、例えば地震等の揺れによってトラス3の長手方向へトラス3が上部建築梁1に対して変位されると、支え部材12は、筒部11aの上面に載ったまま、トラス3及び掛止部材4とともに受け台11に対して変位される。
支え部材12が筒部11aの上面に載ったまま筒部11aに対して変位可能な範囲の寸法(受け台支持寸法)L2は、上部建築梁1に対する掛止部材4の掛かり寸法(上部建築梁1に重なっている掛止部材4の部分のトラス3の長手方向についての寸法)L1よりも大きくなっている(L2>L1)。これにより、トラス3の長手方向について掛止部材4が上部建築梁1から外れても、支え部材12が受け台11に載せられた状態が維持される。
次に、脱落防止装置5の動作について説明する。例えば地震等により揺れが発生し、トラス3の長手方向上端部が上部建築梁1に対してトラス3の長手方向へ変位すると、トラス3の長手方向上端部に固定された掛止部材4は、ベアリングプレート13及びスペーサ14を介して上部建築梁1に載ったまま、上部建築梁1に対してトラス3の長手方向へ変位される。これに伴い、支え部材12は、筒部11aの上面に載ったまま受け台11に対して変位される。
上部建築梁1に対するトラス3の変位が大きくなると、掛止部材4が上部建築梁1から外れることがあるが、掛止部材4が上部建築梁1から外れた場合でも、支え部材12が筒部11aの上面に載せられた状態が維持される。これにより、上部建築梁1からのトラス3の落下が防止される。
掛止部材4が上部建築梁1から外れた後、上部建築梁1に近づく方向へトラス3が変位されたときには、上部建築梁1に対する掛止部材4の高さ位置が支え部材12及び受け台11によって維持されていることから、掛止部材4は、トラス3と上部建築梁1との間に挟まれることなく、上部建築梁1に載る位置に変位される。
次に、脱落防止装置5をエスカレータに取り付ける方法を説明する。まず、上部建築梁1と下部建築梁2との間にトラス3が架けられた状態で、トラス3の長手方向上端部に固定された掛止部材4の下方に受け台11を配置する。このとき、互いに隣り合う2枚の梁補強板7を挟むように一対の固定板部11bを配置し、一対の固定板部11b間の2枚の梁補強板7に筒部11aの端部を接触させる。
この後、ボルト19及びナット20を含む複数の締結具で各固定板部11bを各梁補強板7に固定する。これにより、受け台11が上部建築梁1に固定される。
この後、受け台11の筒部11aの上面に支え部材12を載せるとともに、掛止部材4のトラス3側の面に支え部材12を接触させる。この後、筒部11aの上面に支え部材12を載せた状態で、掛止部材4に支え部材12を溶接により固定する。このようにして、エスカレータに対する脱落防止装置5の取り付けが完了する。
このような脱落防止装置5では、掛止部材4の下方に配置された受け台11が上部建築梁1に設けられ、掛止部材4に設けられた支え部材12が受け台11に載せられているので、掛止部材4が上部建築梁1から外れた場合でも、支え部材12が受け台11に載せられた状態を維持することができる。これにより、上部建築梁1からのトラス3の落下をより確実に防止することができる。また、上部建築梁1に対する掛止部材4の高さ位置が維持されるので、例えば地震等の揺れによって上部建築梁1と下部建築梁2との間の距離が狭くなった場合でも、上部建築梁1とトラス3との間に掛止部材4が挟まることを防止することができる。これにより、トラス3の破損をより確実に防止することができる。
また、梁補強板7及び固定板部11bのそれぞれに設けられたボルト通し穴を断面円形の丸穴としているので、掛止部材4が上部建築梁1から外れて支え部材12からの荷重が受け台11にかかったときでも、受け台11が下方へずれることを抑制することができる。これにより、上部建築梁1に対する掛止部材4の高さ位置をより確実に維持することができる。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2によるエスカレータの脱落防止装置5を示す上面図である。図5は、図4のV-V線に沿った断面図である。脱落防止装置5は、実施の形態1と同様の受け台11及び支え部材12と、受け台11に対して支え部材12をトラス3の長手方向へ案内する複数のガイド板(ガイド部材)21とを備えている。
図4は、この発明の実施の形態2によるエスカレータの脱落防止装置5を示す上面図である。図5は、図4のV-V線に沿った断面図である。脱落防止装置5は、実施の形態1と同様の受け台11及び支え部材12と、受け台11に対して支え部材12をトラス3の長手方向へ案内する複数のガイド板(ガイド部材)21とを備えている。
各支え部材12には、トラス3の幅方向について受け台11の両端部にそれぞれ係合する一対のガイド板21が溶接により固定されている。これにより、受け台11に対する支え部材12の変位は、トラス3の幅方向について規制され、トラス3の長手方向について許容される。支え部材12は、受け台11の上面を変位されるときに、各ガイド板21によって受け台11に沿って案内されることにより、トラス3の幅方向へずれることなくトラス3の長さ方向へ変位される。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような脱落防止装置5では、トラス3の幅方向について受け台11に係合するガイド板21が支え部材12に設けられているので、例えば地震等の揺れによって掛止部材4が一対の止金子15間から外れても、ガイド板21によって支え部材12を受け台11に沿って案内することができ、上部建築梁1に対して掛止部材4がトラス3の幅方向へずれることを防止することができる。これにより、掛止部材4が一対の止金子15間から外れた後、トラス3の長手方向上端部が上部建築梁1に近づいたときには、掛止部材4と止金子15とが干渉することなく掛止部材4を一対の止金子15間に再度挿入させることができる。従って、例えば掛止部材4や止金子15等の破損をより確実に防止することができる。
なお、上記の例では、支え部材12に設けられたガイド板21が、トラス3の幅方向について受け台11に係合されているが、受け台11にガイド板21を設け、受け台11に設けたガイド板21を支え部材12にトラス3の幅方向について係合させてもよい。この場合、支え部材12が受け台11上を変位可能な全範囲に亘ってガイド板21が受け台11に設けられる。
また、上記の例では、トラス3の幅方向について各受け台11のすべての両端部にガイド板21がそれぞれ係合しているが、これに限定されず、各受け台11のそれぞれの一端部の少なくともいずれかに一方のガイド板21が係合し、各受け台11のそれぞれの他端部の少なくともいずれかに他方のガイド板21が係合していればよい。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3によるエスカレータの脱落防止装置5を示す上面図である。トラス3の長手方向上端部には、トラス3の幅方向について互いに離れた一対の縦部材8が上端部縦部材8aとして設けられている。トラス3の幅方向について並べられた複数(この例では、2個)の受け台11は、一対の上端部縦部材8a間に配置されている。複数の受け台11のうち、最も外側に配置されている2つの受け台11は、トラス3の幅方向について、各上端部縦部材8aに個別に係合している。これにより、受け台11に対するトラス3の変位は、トラス3の幅方向について規制され、トラス3の長手方向について許容される。支え部材12が受け台11の上面を変位されるときには、最も外側に配置された2つの受け台11に沿って各上端部縦部材8aが案内されることにより、トラス3の幅方向へずれることなく支え部材12がトラス3の長手方向へ変位される。他の構成は実施の形態1と同様である。
図6は、この発明の実施の形態3によるエスカレータの脱落防止装置5を示す上面図である。トラス3の長手方向上端部には、トラス3の幅方向について互いに離れた一対の縦部材8が上端部縦部材8aとして設けられている。トラス3の幅方向について並べられた複数(この例では、2個)の受け台11は、一対の上端部縦部材8a間に配置されている。複数の受け台11のうち、最も外側に配置されている2つの受け台11は、トラス3の幅方向について、各上端部縦部材8aに個別に係合している。これにより、受け台11に対するトラス3の変位は、トラス3の幅方向について規制され、トラス3の長手方向について許容される。支え部材12が受け台11の上面を変位されるときには、最も外側に配置された2つの受け台11に沿って各上端部縦部材8aが案内されることにより、トラス3の幅方向へずれることなく支え部材12がトラス3の長手方向へ変位される。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような脱落防止装置5では、受け台11がトラス3の幅方向について上端部縦部材8aに係合しているので、例えば地震等の揺れによって掛止部材4が一対の止金子15間から外れても、上端部縦部材8aによってトラス3を受け台11に沿って案内することができ、上部建築梁1に対して掛止部材4がトラス3の幅方向へずれることを防止することができる。これにより、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。また、実施の形態2でのガイド板21を用いずに、掛止部材4が上部建築梁1に対してトラス3の幅方向へずれることを防止することができるので、部品点数の削減を図ることができ、コストの低減を図ることができる。
なお、上記の例では、上部建築梁1に設けられている受け台11の数が複数になっているが、受け台11の数を1個にしてもよい。この場合、受け台11の両端部が、トラス3の幅方向について各上端部縦部材8aに個別に係合する。
また、各上記実施の形態では、エスカレータに脱落防止装置5が適用されているが、動く歩道に同様の脱落防止装置5を用いてもよい。
また、各上記実施の形態では、脱落防止装置5が、上部建築梁1及び下部建築梁2のうち上部建築梁1にのみ設けられているが、下部建築梁2にのみ脱落防止装置5を設けてもよい。下部建築梁2に脱落防止装置5を設けた場合、トラス3の長手方向下端部が下部建築梁2に対してトラス3の長手方向へ変位可能とされ、トラス3の長手方向上端部が上部建築梁1に固定される。
また、各上記実施の形態では、梁補強板7及び固定板部11bのそれぞれに設けられたボルト通し穴のすべてが断面円形の丸穴とされているが、複数のボルト通し穴のいずれかのみを丸穴である基準穴とし、基準穴以外のボルト通し穴を寸法誤差吸収用の長穴としてもよい。
また、各上記実施の形態では、受け台11の数が2個とされているが、受け台11の数を1個又は3個以上にしてもよい。
1 上部建築梁(建築部)、3 トラス、4 掛止部材、5 脱落防止装置、8,8a 上端部縦部材(縦部材)、11 受け台、12 支え部材、21 ガイド板(ガイド部材)。
Claims (3)
- トラスの長手方向端部に設けられ建築部に載せられている掛止部材よりも下方に配置され、上記建築部に設けられている受け台、及び
上記掛止部材に設けられ、上記受け台に載せられている支え部材
を備えている乗客コンベアの脱落防止装置。 - 上記受け台及び上記支え部材の一方に設けられ、他方に上記トラスの幅方向について係合するガイド部材をさらに備えている請求項1に記載の乗客コンベアの脱落防止装置。
- 上記受け台は、上記トラスの幅方向について上記トラスの縦部材に係合している請求項1に記載の乗客コンベアの脱落防止装置。
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JP6222872B1 (ja) * | 2016-09-13 | 2017-11-01 | 東芝エレベータ株式会社 | 乗客コンベア |
WO2020202534A1 (ja) * | 2019-04-04 | 2020-10-08 | 三菱電機株式会社 | 乗客コンベアのトラス支持装置 |
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WO2020202534A1 (ja) * | 2019-04-04 | 2020-10-08 | 三菱電機株式会社 | 乗客コンベアのトラス支持装置 |
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