JP2014097724A - 車両用シートスライド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック部材による移動係止の解除に要する操作ハンドルの回動量の増加の影響を抑えながらも、大荷重入力に伴い左右一対のレールが相対的に捩れた際に、ロック部材による移動係止の状態を維持することができる車両用シートスライド装置を提供する。
【解決手段】操作ハンドル6の各連結端部61は、アッパレール4の前端から該アッパレール4内に挿入され、ロックレバー30のハンドル差し込み部38が挿入され、軸部38aを中心に相対回動自在に支持されている。ハンドルスプリング65は、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動の係止を解除する操作ハンドル6の操作方向に対応する連結端部61の軸部38aを中心とする回動方向でハンドル差し込み部38との間に遊びが生じるように連結端部61を付勢する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用シートスライド装置に関するものである。
従来、車両用シートスライド装置として種々のものが提案されている(例えば特許文献1、2など)。図10に示すように、例えば特許文献1に記載された車両用シートスライド装置は、ロアレール101と、該ロアレール101に対し車両前後方向に移動可能に連結されたアッパレール102と、これらロアレール101及びアッパレール102間に形成される空間内に配置されたロック部材103とを備える。このロック部材103は、幅方向に軸線の延びるピン104で、アッパレール102に上下方向に回動自在に連結されている。そして、ロックスプリング105の付勢力によりロック部材103の後端部を上昇させ、該後端部に設けた四角孔状の係止部103aにロアレール101のフランジ101aに設けた四角歯状の係止爪101bを嵌入させることで、ロアレール101に対するアッパレール102の移動が係止される。あるいは、ロックスプリング105の付勢力に抗してロック部材103の後端部を下降させ、係止部103aから係止爪101bを離脱させることで、ロアレール101に対するアッパレール102の移動係止が解除される。
なお、車両用シートスライド装置は、ロアレール101、アッパレール102及びロック部材103等を幅方向に一対で備えている。そして、両ロック部材103には、幅方向にそれらの間に橋渡しされた操作ハンドル106の車両前後方向に延びる両端部107が筒状スプリング108を介して連結されることで、操作ハンドル106が実質的に一体回動するように連結されている。すなわち、各ロック部材103の前端部には、車両前後方向に延在するハンドル差し込み部103bが形成されており、各アッパレール102の前端から該アッパレール102内に挿入された各端部107(筒状スプリング108)にハンドル差し込み部103bが挿入・固定されている。
従って、操作ハンドル106を引き上げるように操作し両ロック部材103の後端部を同時に下降させることで、前述の態様でロアレール101に対するアッパレール102の移動係止が幅方向両側で同時に解除されるようになっている。
特開2001−219768号公報 特開2002−154356号公報
ところで、一対のアッパレール102の片側には、シートベルトの端末となるベルトアンカーが取り付けられる。従って、例えば車両衝突に伴いベルトアンカーに車両前後方向の大荷重が入力されると、例えば車両フロア等の車両ボデーに幅方向で非対称の変形等が生じ、両アッパレール102等が相対的に捩れることがある。
このとき、両ロック部材103は、各々のハンドル差し込み部103bが操作ハンドル106の両端部107に連結されていることで、操作ハンドル106の剛性によって姿勢を保持することになり、片側のロック部材103が相対的に係止爪101bとの係合を解除する方向に回動することになる。従って、当該側において、ロアレール101に対するアッパレール102の移動係止が解除される可能性がある。
そこで、操作ハンドル106の端部107及びハンドル差し込み部103b間の回転伝達に遊びを設定して、操作ハンドル106の剛性による影響を緩和することも検討されている。しかしながら、ロアレール101に対するアッパレール102の移動係止の解除に要する操作ハンドル106の回動量(操作ストローク)が、前記遊びの分だけ増加することになって、アッパレール102内での成立が困難になるという別の問題が発生する可能性がある。この場合、アッパレール102内で操作ハンドル106に要する回動量を確保するために、アッパレール102等の断面形状の変更を要する可能性がある。
本発明の目的は、ロック部材による移動係止の解除に要する操作ハンドルの回動量の増加の影響を抑えながらも、大荷重入力に伴い左右一対のレールが相対的に捩れた際に、ロック部材による移動係止の状態を維持することができる車両用シートスライド装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両前後方向に延設され、幅方向両側に配設される一対のロアレールと、前記ロアレールに対し車両前後方向に移動可能に連結され、幅方向に並設された一対の側壁部及びこれら側壁部の上端間を幅方向に接続する蓋壁部を有する一対のアッパレールと、前記両側壁部の幅方向内側で幅方向に延びる軸線周りに前記アッパレールに回動自在に連結され、車両前後方向に延びるハンドル差し込み部を有するとともに該ハンドル差し込み部の先端部に幅方向に軸線の延びる軸部を有し、回動に伴い前記ロアレールと係脱して前記ロアレール及び前記アッパレールの相対移動を選択的に係止する一対のロック部材と、前記相対移動を係止する側に前記ロック部材を回動付勢する一対の付勢部材と、幅方向に延設され、幅方向両端から車両前後方向に延びる一対の連結端部が前記両アッパレールの車両前後方向における先端から該アッパレール内に挿入され、前記両連結端部に前記両ロック部材の前記ハンドル差し込み部がそれぞれ挿入されて前記相対移動の係止を解除する操作力を伝達可能な操作ハンドルとを備え、前記連結端部は、前記軸部を中心に前記ハンドル差し込み部に相対回動自在に支持されており、前記アッパレール内で前記連結端部に一方の端末が係止され、前記ロック部材に他方の端末が係止され、前記相対移動の係止を解除する前記操作ハンドルの操作方向に対応する前記連結端部の前記軸部を中心とする回動方向で前記ハンドル差し込み部との間に遊びが生じるように前記連結端部を付勢する一対のハンドル付勢部材とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記操作ハンドルの操作に伴い、前記遊びの範囲を超えて前記両連結端部が前記両ハンドル差し込み部に対して前記軸部を中心に回動すると、これら連結端部及びハンドル差し込み部(ロック部材)が一体的に回動するように係合されることで、前記両ロック部材による前記相対移動の係止が同時に解除される。一方、例えば車両衝突等でシートベルトの端末が取り付けられる片側の前記アッパレールの後端が持ち上がり、これに伴って前記ロアレール又は該ロアレールを支持する車両フロアが変形すると、前記両ロック部材が前記操作ハンドルの剛性によって姿勢を保持することで、片側の前記アッパレールに支持される前記ロック部材が前記相対移動の係止を解除する側に回動したのと同じ状態になろうとする。しかしながら、前記連結端部及び前記ハンドル差し込み部間には、前記連結端部の前記回動方向に前記遊びが存在することで、前記相対移動の係止を解除する側への前記ロック部材の回動を抑制することができる。特に、前記連結端部及び前記ハンドル差し込み部間の前記遊びの回動中心(軸部)は、前記ハンドル差し込み部の車両前後方向への延出分だけ前記アッパレールの前記先端の位置に近付いていることで、前記相対移動の係止の解除に要する前記連結端部(操作ハンドル)の回動量の増加分が前記アッパレール内で増加することを抑制できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートスライド装置において、前記ハンドル差し込み部の前記軸部は、前記アッパレールの車両前後方向における前記先端の位置に配置されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記ハンドル差し込み部の前記軸部(連結端部及びハンドル差し込み部間の遊びの回動中心)は、前記アッパレールの車両前後方向における前記先端の位置に配置されていることで、前記相対移動の係止の解除に要する前記連結端部(操作ハンドル)の回動量の増加分が前記アッパレール内で増加することを回避できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用シートスライド装置において、前記ロック部材は、前記両側壁部の幅方向内側で幅方向に並設された一対の縦壁部を有し、前記ハンドル差し込み部は、前記両縦壁部の車両前後方向における先端から車両前後方向にそれぞれ延出する一対の差し込み形状部が2枚重ねになるように互いの対向する幅方向に近付くことで形成されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記ハンドル差し込み部は、前記両差し込み形状部の2枚重ねで形成されていることで、その強度を増加することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車両用シートスライド装置において、前記軸部は、前記両差し込み形状部の先端部にそれぞれ形成された一対の円板部の2枚重ねで形成されており、前記両円板部は、互いに異なる直径を有することを要旨とする。
同構成によれば、例えば精度ばらつきなどで2枚重ねされた前記両円板部間に中心ずれが生じたとしても、前記軸部の軸線を、基本的に直径の大きい片側の前記円板部の中心で決めることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の車両用シートスライド装置において、前記両差し込み形状部の一方の先端に突設され、車両前後方向に向かうに従い前記両差し込み形状部の他方に向かって幅方向に折曲するガイド突部を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記連結端部に前記ハンドル差し込み部を挿入する際、前記ガイド突部に案内させることで組付性を向上することができる。
本発明は、ロック部材による移動係止の解除に要する操作ハンドルの回動量の増加の影響を抑えながらも、大荷重入力に伴い左右一対のレールが相対的に捩れた際に、ロック部材による移動係止の状態を維持できる効果がある。
本発明が適用される車両用シートを示す側面図。 本発明の一実施形態を示す斜視図。 本発明の一実施形態を示す分解斜視図。 (a)(b)は、同実施形態を示す横断面図。 (a)(b)は、同実施形態を示す縦断面図及びその拡大図。 同実施形態の動作を示す縦断面図。 操作ハンドルの操作量と操作力との関係を示すグラフ。 (a)(b)は、同実施形態の動作を示す模式図。 (a)(b)は、ハンドル差し込み部を示す平面図及び側面図。 従来形態を示す分解斜視図。
以下、車両用シートスライド装置の一実施形態について説明する。なお、以下では、車両前後方向を「前後方向」という。
図1に示すように、車両フロア2には、ロアレール3が前後方向に延在する態様で固定されるとともに、該ロアレール3には、アッパレール4がロアレール3に対し前後方向に相対移動可能に装着されている。つまり、本実施形態では、ロアレール3及びアッパレール4の長手方向(相対移動方向)は前後方向に一致している。
なお、図2に併せ示すように、ロアレール3及びアッパレール4は、幅方向(図1において紙面に直交する方向)でそれぞれ対をなして配設されている。そして、両アッパレール4には、乗員の着座部を形成するシート5が固定・支持されている。ロアレール3及びアッパレール4の相対移動は基本的に係止状態にあって、該係止状態を解除するための操作ハンドル6が設けられている。
図3に示すように、ロアレール3は、板材からなり、幅方向両側で上下方向に延びる一対の第1側壁部11及びこれら第1側壁部11の基端(下端)間を連結する底壁部12を有する。そして、各第1側壁部11の先端(上端)には、幅方向内側に張り出して更に第1側壁部11の基端側に折り返されたフランジ13が連続形成されている。
なお、ロアレール3の各フランジ13の長手方向中間部には、当該方向に所定の間隔をもってその先端(下端)から上向きに複数の切り欠き13aが形成されるとともに、各隣り合う切り欠き13a間に四角歯状の係止爪13bが形成されている。従って、複数の係止爪13bは、前記所定の間隔をもってロアレール3の長手方向に並設されている。
一方、アッパレール4は、板材からなり、図4(a)(b)に併せ示すように、ロアレール3の両フランジ13間で上下方向に延びる一対の側壁部としての第2側壁部14及びこれら第2側壁部14のロアレール3から離隔する基端(上端)間を連結する蓋壁部15を有する。そして、各第2側壁部14の先端(下端)には、幅方向外側に張り出して更に第1側壁部11及びフランジ13に包囲されるように折り返された外側フランジ16が連続形成されている。
つまり、ロアレール3及びアッパレール4は、開口側が互いに突き合わされたU字状のレール断面をそれぞれ有しており、主としてフランジ13及び外側フランジ16との係合によって上下方向に抜け止めされている。これらロアレール3及びアッパレール4により形成されるレール断面は、矩形状をなすいわゆる箱形である。ロアレール3は、アッパレール4と協働して空間Sを形成する。
なお、各外側フランジ16の下端部及びこれに対向する第1側壁部11の下端部間、並びに各外側フランジ16の上端部及びこれに対向する第1側壁部11の上端部間には、複数の球体状のボール20aが介設されている。各外側フランジ16の上端部は、ボール20aの外形に合わせて、上方に向かうに従い幅方向内側に向かうように円弧状に曲成されたガイド部16aを形成する。
図3に示すように、各ボール20aは、前後方向(レール長手方向)に延在する樹脂製のホルダ20bに装着される。各ホルダ20bに装着されるボール20aは、ホルダ20bの前端部に配置された一対及び後端部に配置された一対の合計4個である。アッパレール4は、ロアレール3との間で各ボール20aを転動させる態様で、該ロアレール3に対し長手方向(前後方向)に摺動自在に支持されている。
アッパレール4の両第2側壁部14には、それらの長手方向中間部において略四角形の内側開口14aがそれぞれ形成されるとともに、アッパレール4の両外側フランジ16の上端部(ガイド部16a)には、それらの長手方向における内側開口14aの位置に合わせて略四角形の外側開口16bがそれぞれ形成されている。これら内側開口14a及び外側開口16bは、幅方向に連通している。特に、外側開口16bは、上方にも開いた切り欠きとなっている。
アッパレール4の蓋壁部15には、内側開口14a等よりも前側の部位においてブラケット17が取着される。このブラケット17は、アッパレール4の両第2側壁部14間で上下方向に延びる一対の支持壁部18及びこれら支持壁部18のロアレール3から離隔する基端(上端)間を連結する天板部19を有する。ブラケット17は、両支持壁部18がアッパレール4の両第2側壁部14に幅方向に挟まれた状態で、天板部19においてアッパレール4の蓋壁部15に締結される。なお、両支持壁部18の前端部下部には、幅方向に連通する互いに同心の円形の軸取付孔18aがそれぞれ形成されている。
図4(b)に示すように、ブラケット17の両支持壁部18には、軸取付孔18aに両端部の挿入・固着された円柱状の支持軸22が支持されている。この支持軸22の中心線が幅方向に延びることはいうまでもない。そして、アッパレール4内には、両支持壁部18の幅方向内側で、支持軸22によりロックレバー30が回動自在に連結されている。
すなわち、図3に示すように、ロックレバー30は、前後方向に延在する板材からなる柄部31を備える。この柄部31は、その長手方向に延在する一対の縦壁部32が幅方向に並設される態様で立設されている。これら両縦壁部32間の幅方向の距離は、ブラケット17の両支持壁部18間の幅方向の距離よりも小さく設定されている。そして、両縦壁部32は、各々の前端部において前後方向に並設された複数(3つ)の接続壁33により上端縁間が幅方向に接続されるとともに、各々の後端部において天板部34により上端縁間が幅方向に接続されている。
図5(a)に示すように、両縦壁部32には、支持軸22(軸取付孔18a)と同等の高さ位置で前後方向に延在する長孔35がそれぞれ形成されている。この長孔35の短手方向(上下方向)の開口幅は、支持軸22の直径と同等に設定されている。両長孔35には、柄部31の両縦壁部32がブラケット17の両支持壁部18に幅方向に挟まれた状態で、両軸取付孔18aに両端部の固着される支持軸22が挿通される。これにより、柄部31は、長孔35の範囲で前後方向の移動が許容された状態でアッパレール4(ブラケット17)に対して上下方向に回動自在に連結されている。
なお、図3に示すように、柄部31は、両縦壁部32の前端から車両前方にそれぞれ延出する一対の差し込み形状部36,37を有する。これら差し込み形状部36,37は、縦壁部32前端よりも下方に縮小されるとともに、2枚重ねになるように互いの対向する幅方向に近付いて、ハンドル差し込み部38を形成する。
各差し込み形状部36,37の先端部には、図9(a)(b)に示すように、幅方向に中心線の伸びる円板部36a,37aが形成されている。メイン形状となる一方の円板部36aの直径は、サブ形状となる他方の円板部37aの直径よりも大きく設定されている。そして、ハンドル差し込み部38は、両円板部36a,37aの2枚重ねで幅方向に軸線の伸びる軸部38aを形成する。
また、一方の差し込み形状部36の前端には、車両前方に向かうに従い他方の差し込み形状部37に向かって幅方向にクランク状に折曲するガイド突部36bが突設されている。ガイド突部36bの前端は、幅方向において両差し込み形状部36,37の中央部に配置されている。
図3に示すように、各縦壁部32には、後端部において下端から下向きに一対の嵌合片32aが前後方向に間隔をあけて突設されている。一方、ロックレバー30は、両内側開口14a及び外側開口16bを貫通する態様で前後方向及び幅方向に広がる平板部としてのロックプレート39を備える。このロックプレート39には、各嵌合片32aに対向して上下方向に開口するスリット状の嵌合孔39aが合計4個形成されている。ロックプレート39は、各嵌合孔39aに該当の嵌合片32aを嵌入・固着することで柄部31に固定される。
また、ロックプレート39には、嵌合片32aよりも幅方向外側で前後方向に並設された複数(3個)の係止部としての係止孔39bが前記所定の間隔をもって形成されている。図4(a)に併せ示すように、各係止孔39bは、フランジ13に対向して上下方向に開口しており、ロアレール3の長手方向で隣り合う複数(3個)の係止爪13bと合致可能な位置に配置されている。
そして、図4(a)に実線で示すように、ロックプレート39が上昇するようにロックレバー30が支持軸22周りに回動するとき、各係止孔39bに対応する係止爪13bを嵌入可能となっている。各係止孔39bに対応する係止爪13bを嵌入するとき、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動が係止される。一方、図4(a)に2点鎖線で示すように、ロックプレート39が下降するようにロックレバー30が支持軸22周りに回動するとき、各係止孔39bが対応する係止爪13bから外れるように設定されている。このとき、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動の係止が解除される。
なお、ロックプレート39の幅方向の寸法は、アッパレール4の両ガイド部16a間の幅方向の距離よりも大きく、且つ、ガイド部16aよりも下方の両外側フランジ16間の幅方向の距離よりも小さく設定されている。従って、ロックプレート39は、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動の係止状態で外側開口16bを幅方向に貫通するものの、前記相対移動係止の解除状態で外側フランジ16と干渉することはない。
図3に示すように、アッパレール4内には、1本の線材からなる付勢部材としてのロックスプリング50が配置される。このロックスプリング50は、平面視において後側に開口する略コ字状に成形されており、左右対称で前後方向に延在する一対の延設部51を有するとともに、これら両延設部51の拡開された前端部の前端間を幅方向に接続する接続部52を有する。図5(a)に併せ示すように、ロックスプリング50は、各延設部51の長手方向中間部を上方に湾出してなる楔部53を有するとともに、各延設部51の後端部を上方に屈曲してなるレバー側係止端部54を有する。また、両延設部51の拡開された前端部は、接続部52と共に全体として略五角形をなしてレール側係止端部55を形成する。
ロックスプリング50は、支持軸22よりも前側で柄部31の隣り合う接続壁33間から上方にレール側係止端部55を突出させる態様で概ね柄部31内に配置されている。そして、ロックスプリング50は、支持軸22の上方から該支持軸22を両楔部53に挟入し、ロックプレート39の下方から該ロックプレート39に両レバー側係止端部54を挿通・固定し、レール側係止端部55をアッパレール4の蓋壁部15下面に当接させることで、アッパレール4等に支持されている。このとき、ロックスプリング50は、両延設部51の後端部においてロックプレート39が上昇する側、即ち各係止孔39bに対応する係止爪13bが嵌入する側にロックレバー30を回動付勢する。また、ロックスプリング50は、その反力で両楔部53において支持軸22を下方に、即ち長孔35の長手方向に交差する方向に付勢することで長孔35内での支持軸22の前後方向の移動を係止する。
つまり、長孔35内での支持軸22の前後方向の位置は、ロックスプリング50の両楔部53によって付勢・保持されている。本実施形態では、支持軸22は、長孔35の前後方向中央部に付勢・保持されている。ただし、前後方向に加わる荷重が所定値を超えると、支持軸22は、楔部53を弾性変形させつつ、長孔35を前後方向に移動する。
図3に示すように、操作ハンドル6は、筒材を曲げ成形してなり、両アッパレール4の前側でこれらを幅方向に橋渡しするように成形されている。操作ハンドル6の幅方向先端から後方に延出する連結端部61は、幅方向に縮幅された扁平円筒形状を呈しており、ハンドル差し込み部38の幅方向の寸法よりも大きい幅方向の内径及びアッパレール4の両第2側壁部14間の幅方向の距離よりも小さい幅方向の外径を有する。また、連結端部61の上下方向の内径は、メイン形状である円板部36a(軸部38a)の直径と同等に設定されている。
図5(b)に示すように、連結端部61は、アッパレール4の前側開口端から該アッパレール4内に挿入され、ハンドル差し込み部38が挿入されることでロックレバー30(柄部31)に連結される。このとき、ハンドル差し込み部38は、軸部38aに対してその基端側(縦壁部32側)が上下方向に縮幅されていることで、連結端部61は、軸部38aを中心にハンドル差し込み部38に相対回動自在に支持される。ハンドル差し込み部38に対する連結端部61の回動中心(軸部38aの軸心)は、前後方向においてアッパレール4の前端(開口端)の位置に一致している。そして、軸部38a周りの連結端部61の回動は、その後端がハンドル差し込み部38に当接することで規制される。なお、連結端部61の下部には、幅方向に延在するスリット状の支持溝62が形成されている。
アッパレール4内には、1本の線材からなるハンドル付勢部材としてのハンドルスプリング65が配置される。このハンドルスプリング65は、平面視において後側に開口する略コ字状に成形されており、左右対称で前後方向に延在する一対の延設部66を有するとともに、これら両延設部66の前端間を幅方向に接続する接続部67を有する。
図5(a)に示すように、ハンドルスプリング65は、ハンドル差し込み部38の挿入された連結端部61(操作ハンドル6)の支持溝62に接続部67が嵌入され、支持軸22よりも車両後方でロックレバー30(柄部31)の接続壁33下面に両延設部66の後端部が当接されている。そして、連結端部61は、支持溝62においてハンドルスプリング65により上昇するように付勢される。
なお、レール側係止端部55よりも下方に配置されるハンドルスプリング65は、該当の接続壁33下面に向かって接続部67から車両後上方に延びる両延設部66がレール側係止端部55の下方で両縦壁部32を跨ぐことでロックスプリング50との干渉が回避されている。
図5(b)に示すように、支持溝62(即ちハンドルスプリング65による連結端部61の付勢位置)よりも車両前方で軸部38a周りに上下方向に回動自在に支持される連結端部61は、ハンドルスプリング65により上方に付勢されることで、ハンドル差し込み部38下端に当接するようにその姿勢が制御されている。このとき、連結端部61は、軸部38aを中心に後端側が下降する回動方向でハンドル差し込み部38との間に遊びが生じる。
ところで、ロックレバー30は、ロックスプリング50によりロックプレート39が上昇する側、即ち各係止孔39bに対応する係止爪13bが嵌入する側に回動付勢されている。一方、ロックレバー30は、ハンドルスプリング65により連結端部61を介してハンドル差し込み部38が上昇する側、即ちロックプレート39が下降する側に回動付勢される。従って、本実施形態では、ハンドルスプリング65の付勢力でロックプレート39が下降する側にロックレバー30が回動しないよう、ロックスプリング50の付勢力よりもハンドルスプリング65の付勢力の方が小さく設定されている。つまり、連結端部61(操作ハンドル6)は、基本的にロックプレート39が下降した回動状態のロックレバー30(ハンドル差し込み部38)に対してその姿勢が制御されている。
そして、図6に示すように、連結端部61の前端が持ち上がると、まず、連結端部61のみが前記遊びの範囲で軸部38a周りに後端側が下降する方向にハンドルスプリング65の付勢力に抗して回動する。その後、連結端部61の前端が更に持ち上がると、該連結端部61がハンドル差し込み部38上端に当接してロックレバー30と実質的に一体化されて、それらがロックスプリング50の付勢力に抗して支持軸22周りにロックプレート39が下降する側、即ち各係止孔39bが対応する係止爪13bから外れる側に回動する。
ここで、操作ハンドル6の操作力が解放されているものとする。このとき、ロックスプリング50の付勢力により、ロックレバー30が支持軸22周りにロックプレート39が上昇する側、即ち各係止孔39bが対応する係止爪13bに嵌入する側に回動されることで、前述の態様でロアレール3及びアッパレール4の相対移動が係止される。そして、アッパレール4に支持されるシート5の前後方向の位置が保持される。
一方、連結端部61(操作ハンドル6)は、ハンドルスプリング65により上方に付勢されることで、前述の態様でハンドル差し込み部38との間に遊びが生じている。
その後、操作ハンドル6がその前端を持ち上げるように操作されたとする。このとき、まず、連結端部61(操作ハンドル6)のみが前記遊びの範囲で軸部38a周りに後端側が下降する方向にハンドルスプリング65の付勢力に抗して回動する。その後、連結端部61の前端が更に持ち上がると、該連結端部61がロックレバー30と共にロックスプリング50の付勢力に抗して支持軸22周りにロックプレート39が下降する側、即ち各係止孔39bが対応する係止爪13bから外れる側に回動する。これにより、前述の態様でロアレール3及びアッパレール4の相対移動の係止が解除される。そして、アッパレール4に支持されるシート5の前後方向の位置調整が可能になる。
図7に示すように、連結端部61(操作ハンドル6)のみを前記遊びの範囲で軸部38a周りに後端側が下降する方向に回動させる際には、ハンドルスプリング65の付勢力のみに抗した動作となることで、操作ハンドル6の操作量の増加に対する操作力の増加も緩やかとなっている。その後、前記遊びの範囲を超えると、ロックスプリング50の付勢力に抗した連結端部61(操作ハンドル6)及びロックレバー30の一体動作となることで、操作ハンドル6の操作力が急増するとともに、該操作ハンドル6の操作量の増加に対する操作力の増加も急となっている。
次に、本実施形態の動作について説明する。
図8(a)から図8(b)への変化で示すように、例えば車両衝突(前突)等でシート5に対し車両前方への大荷重が入力されて、シートベルトSBの端末(ベルトアンカー)が取り付けられる片側のアッパレール4の後端がロアレール3共々持ち上がり、これに伴って車両フロア2がめくれ上がるように変形したとする。この際、両ロックレバー30が操作ハンドル6の剛性によって姿勢を保持することで、当該側のアッパレール4に支持されるロックレバー30が前記相対移動の係止を解除する側に回動したのと同じ状態になろうとする。
しかしながら、連結端部61及びハンドル差し込み部38間には前記遊びが存在することで、連結端部61の相対的な回動がロックレバー30へと伝達されることはなく、前記相対移動の係止を解除する側へのロックレバー30の回動が抑制される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、例えば車両衝突(前突)等の際、連結端部61及びハンドル差し込み部38間の前記遊びで、前記相対移動の係止を解除する側へのロックレバー30の回動が抑制される。従って、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動を抑えることができ、ひいてはシート5の前後方向の移動を抑制することができる。特に、連結端部61及びハンドル差し込み部38間の前記遊びの回動中心(軸部38a)は、ハンドル差し込み部38の車両前方への延出分だけアッパレール4の前端の位置に近付いていることで、前記相対移動の係止の解除に要する連結端部61(操作ハンドル6)の回動量の増加分がアッパレール4内で増加することを抑制できる。
(2)本実施形態では、ハンドル差し込み部38の軸部38a(連結端部61及びハンドル差し込み部38間の遊びの回動中心)は、アッパレール4の前端の位置に配置されていることで、前記相対移動の係止の解除に要する連結端部61(操作ハンドル6)の回動量の増加分がアッパレール4内で増加することを回避できる。
(3)本実施形態では、ハンドル差し込み部38は、剛性確保のための両縦壁部32の前端から車両前方にそれぞれ延出する一対の差し込み形状部36,37の2枚重ねで形成されていることで、その強度を増加することができる。
(4)本実施形態では、軸部38aは、両差し込み形状部36,37の互いに直径が異なる円板部36a,37aの2枚重ねで形成されている。従って、例えば精度ばらつきなどで2枚重ねされた両円板部36a,37a間に中心ずれが生じたとしても、軸部38aの軸線を、基本的に直径の大きい片側の円板部36aの中心で決めることができる。
(5)本実施形態では、連結端部61にハンドル差し込み部38を挿入する際、差し込み形状部36のガイド突部36bに案内させることで組付性を向上することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、ロックプレート39の係止孔39bに代えて、幅方向に開いた係止溝を採用してもよい。つまり、櫛歯状のロックプレートであってもよい。
・前記実施形態において、支持軸22は、長孔35の長手方向中央部に配置されていなくてもよい。例えば支持軸22は、長孔35を車両後方にのみ移動可能なようにその前端に当接又は近接していてもよい。
・前記実施形態において、ブラケット17を割愛してアッパレール4に直に支持軸22を固着してもよい。
・前記実施形態において、ブラケット17(又はアッパレール4)及びロックレバー30と、支持軸22及び長孔35との配置関係は逆であってもよい。この場合、ブラケット17(又はアッパレール4)には、長孔35に代えて幅方向に非連通の溝状の長穴を採用してもよい。
・前記実施形態において、ロックレバー30(柄部31)に、長孔35に代えて丸孔を形成し、該丸孔に支持軸22を嵌挿してアッパレール4(ブラケット17)にロックレバー30を回動自在に連結してもよい。なお、ブラケット17(又はアッパレール4)及びロックレバー30と、支持軸22及び丸孔との配置関係は逆であってもよい。
・前記実施形態において、ロアレール3は、複数枚の板材を溶接などで結合した構造であってもよい。また、ロアレール3の断面形状は一例である。
・前記実施形態において、アッパレール4は、複数枚の板材を溶接などで結合した構造であってもよい。また、アッパレール4の断面形状は一例であって、一対の第2側壁部14及びこれら第2側壁部14の上端間を幅方向に接続する蓋壁部15を有するのであればよい。
・前記実施形態において、柄部31及びロックプレート39の一体形成されたロックレバーであってもよい。
・前記実施形態において、ロックスプリングとして、1本の延設部51のみの形状を採用してもよい。あるいは、ロックスプリングとして、互いに独立した複数本からなる延設部51を採用してもよい。
・前記実施形態において、ロックスプリングとして、コイルばねや板ばねなどを採用してもよい。
・前記実施形態において、ハンドルスプリング65の両延設部66を柄部31(ロックレバー30)の接続壁33に係合(固定)してもよい。つまり、ロック部材に対するハンドルスプリングの端末の「係止」とは、「係合」及び「当接」の意味を含むものである。
・前記実施形態において、ハンドルスプリングとして、コイルばねや板ばねなどを採用してもよい。
・前記実施形態において、差し込み形状部36のガイド突部36bに代えて、差し込み形状部37の前端に同様のガイド突部を形成してもよい。
・前記実施形態において、差し込み形状部36のガイド突部36bを割愛してもよい。
・前記実施形態において、差し込み形状部37の円板部37aの直径を、差し込み形状部36の円板部36aの直径よりも大きく設定してもよい。
・前記実施形態において、両差し込み形状部36,37の円板部36a,37aの直径は互いに同等であってもよい。
・前記実施形態において、片側の縦壁部32から車両前方に延ばした1枚の差し込み形状部36(又は37)のみでハンドル差し込み部38を形成してもよい。
・前記実施形態において、ハンドル差し込み部38の軸部38a(連結端部61及びハンドル差し込み部38間の遊びの回動中心)は、アッパレール4の前端の位置よりも車両後方寄りに配置されていてもよい。
・前記実施形態においては、シート5を車両前向きに搭載したが、車両後向きに搭載してもよい。例えば車両衝突(後突)等でシート5に対し車両後方への大荷重が入力されて、シートベルトSBの端末(ベルトアンカー)が取り付けられる片側のアッパレール4の前端がロアレール3共々持ち上がり、これに伴って車両フロア2がめくれ上がるように変形したとする。この場合、連結端部61及びハンドル差し込み部38間の前記遊びで、前記相対移動の係止を解除する側へのロックレバー30の回動を抑制することでロアレール3及びアッパレール4の相対移動を抑えることができ、ひいてはシート5の前後方向の移動を抑制することができる。
・前記実施形態においては、例えば車両衝突等でシート5に対し前後方向への大荷重が入力されて、シートベルトSBの端末(ベルトアンカー)が取り付けられる片側のアッパレール4の先端が持ち上がる際、車両フロア2が変形することでアッパレール4と一体でロアレール3が持ち上がると説明した。これに対し、片側のアッパレール4の先端が持ち上がる際、車両フロア2の剛性が十分であって、ロアレール3及びアッパレール4間にそれらを剥離しようとする変形が生じてもよい。
・前記実施形態においては、シートベルトSB(シートベルト荷重)に起因して片側のアッパレール4の先端が持ち上がる際、即ち左右のアッパレール4等が捩れる際に、ロアレール3及びアッパレール4の相対移動を抑えるのに効果的であるとした。これに対し、例えばシート5のシートクッションに内蔵するエアバッグ装置を衝突検知時に瞬間的に膨らませて、シートベルトSBのすり抜けによる乗員の飛び出しを防止するための拘束具を上向きに持ち上げる、いわゆるクッションエアバッグ(CAB)を搭載する場合には、該クッションエアバッグの作動時にもロアレール3及びアッパレール4の相対移動を抑えるのに効果的である。
3…ロアレール、4…アッパレール、6…操作ハンドル、14…第2側壁部(側壁部)、15…蓋壁部、36b…ガイド突部、30…ロックレバー(ロック部材)、32…縦壁部、36,37…差し込み形状部、36a,37a…円板部、36b…ガイド突部、38…ハンドル差し込み部、38a…軸部、50…ロックスプリング(付勢部材)、61…連結端部、65…ハンドルスプリング(ハンドル付勢部材)。

Claims (5)

  1. 車両前後方向に延設され、幅方向両側に配設される一対のロアレールと、
    前記ロアレールに対し車両前後方向に移動可能に連結され、幅方向に並設された一対の側壁部及びこれら側壁部の上端間を幅方向に接続する蓋壁部を有する一対のアッパレールと、
    前記両側壁部の幅方向内側で幅方向に延びる軸線周りに前記アッパレールに回動自在に連結され、車両前後方向に延びるハンドル差し込み部を有するとともに該ハンドル差し込み部の先端部に幅方向に軸線の延びる軸部を有し、回動に伴い前記ロアレールと係脱して前記ロアレール及び前記アッパレールの相対移動を選択的に係止する一対のロック部材と、
    前記相対移動を係止する側に前記ロック部材を回動付勢する一対の付勢部材と、
    幅方向に延設され、幅方向両端から車両前後方向に延びる一対の連結端部が前記両アッパレールの車両前後方向における先端から該アッパレール内に挿入され、前記両連結端部に前記両ロック部材の前記ハンドル差し込み部がそれぞれ挿入されて前記相対移動の係止を解除する操作力を伝達可能な操作ハンドルとを備え、
    前記連結端部は、前記軸部を中心に前記ハンドル差し込み部に相対回動自在に支持されており、
    前記アッパレール内で前記連結端部に一方の端末が係止され、前記ロック部材に他方の端末が係止され、前記相対移動の係止を解除する前記操作ハンドルの操作方向に対応する前記連結端部の前記軸部を中心とする回動方向で前記ハンドル差し込み部との間に遊びが生じるように前記連結端部を付勢する一対のハンドル付勢部材とを備えたことを特徴とする車両用シートスライド装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートスライド装置において、
    前記ハンドル差し込み部の前記軸部は、前記アッパレールの車両前後方向における前記先端の位置に配置されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用シートスライド装置において、
    前記ロック部材は、前記両側壁部の幅方向内側で幅方向に並設された一対の縦壁部を有し、
    前記ハンドル差し込み部は、前記両縦壁部の車両前後方向における先端から車両前後方向にそれぞれ延出する一対の差し込み形状部が2枚重ねになるように互いの対向する幅方向に近付くことで形成されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。
  4. 請求項3に記載の車両用シートスライド装置において、
    前記軸部は、前記両差し込み形状部の先端部にそれぞれ形成された一対の円板部の2枚重ねで形成されており、
    前記両円板部は、互いに異なる直径を有することを特徴とする車両用シートスライド装置。
  5. 請求項3又は4に記載の車両用シートスライド装置において、
    前記両差し込み形状部の一方の先端に突設され、車両前後方向に向かうに従い前記両差し込み形状部の他方に向かって幅方向に折曲するガイド突部を備えたことを特徴とする車両用シートスライド装置。
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