JP2014096441A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】二重積層SOI構造を有し、一体化した包囲型ゲート電極を備えるCMOS型半導体装置の提供
【解決手段】
半導体基板1上に複数層からなる第1の層間絶縁膜(2、3)を介して下層半導体層(5、6)が設けられ、さらに積層された第2の層間絶縁膜19を介して上層半導体層(13、14)が設けられ、自己整合して、下層及び上層半導体層の一部(6、14)の周囲にゲート絶縁膜(16、17)を介して包囲する構造に一体化したゲート電極18が設けられ、一体化包囲型ゲート電極18に自己整合して、下層及び上層半導体層の一部(5、13)にそれぞれ異なる導電型のソースドレイン領域(9、10、21、22、23、24)が設けられた積層構造のNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタからなるCMOS型半導体装置を形成したものである。
【選択図】図1

Description

本発明はSOI(Silicon On Insulator)構造の半導体集積回路に係り、特に半導体基板(バルクウエハー)に容易な製造プロセスにより、単結晶シリコンからなる低コストの多層のSOI基板を形成し、これらのSOI基板に、高集積、高速、低電力、高性能且つ高信頼なショートチャネルのNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを含むCMOS型半導体集積回路を形成することに関する。
図44は従来の半導体装置の模式側断面図で、貼り合わせSOIウエハーを使用して形成したSOI構造のNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを含むCMOS型半導体集積回路の一部を示しており、71はp型のシリコン(Si)基板、72は貼り合わせ用酸化膜、73は素子分離領域形成用トレンチ及び埋め込み酸化膜、74はp型の半導体層(SOI基板)、75はn型の半導体層(SOI基板)、76はn型ソース領域、77はn型ソース領域、78はn型ドレイン領域、79はn型ドレイン領域、80はp型ソース領域、81はp型ドレイン領域、82はゲート絶縁膜、83はゲート電極、84はサイドウォール、85はPSG膜、86は絶縁膜、87はバリアメタル、88は導電プラグ、89は層間絶縁膜、90はバリアメタル、91はCu配線、92はバリア絶縁膜を示している。
同図においては、p型のシリコン基板71上に酸化膜72を介して貼り合わせられ、素子分離領域形成用トレンチ及び埋め込み酸化膜73により島状に絶縁分離された薄膜のp型の半導体層(SOI基板)74及びn型の半導体層(SOI基板)75が形成され、このp型のSOI基板74にはゲート電極83にセルフアライン形成されたn型ソースドレイン領域(77、78)、サイドウォール84にセルフアライン形成されたn型ソースドレイン領域(76、79)からなるNチャネルのLDD(Lightly Doped Drain)構造のMIS電界効果トランジスタが形成され、n型のSOI基板75にはゲート電極83にセルフアライン形成されたサイドウォール84にセルフアライン形成されたp型ソースドレイン領域(80、81)からなるPチャネルのMIS電界効果トランジスタが形成されている。さらにn型ソースドレイン領域(76、79)及びp型ソースドレイン領域(80、81)は、それぞれバリアメタル87を有する導電プラグ88を介して、バリアメタル90を有するCu配線91に接続され、所望の電圧が印加されている。
したがって、周囲を絶縁膜で囲まれたソースドレイン領域を形成できることによる接合容量の低減、SOI基板を完全空乏化できることによる空乏層容量の低減、ソースドレイン領域の耐圧改善及びサブスレッショルド特性を改善できることによる閾値電圧の低減、SOI基板へのコンタクト領域の除去等により通常のバルクウエハーに形成するMIS電界効果トランジスタからなるCMOSに比較し、高速化、低電力化及び高集積化が可能となる。
しかしSOI基板下の導電体(p型のシリコン基板)に接地電圧を印加するため、p型のSOI基板に形成するNチャネルのMIS電界効果トランジスタのバックチャネルはオフ状態が保たれるが、n型のSOI基板に形成するPチャネルのMIS電界効果トランジスタのバックチャネルは常にオン状態になってしまうため、NチャネルのMIS電界効果トランジスタにおいては、ゲート電極に印加される電圧が接地電圧でも電源電圧でも正常に動作するが、PチャネルのMIS電界効果トランジスタにおいては、接地電圧ではフロントチャネルにもバックチャネルにも電流が流れ、電源電圧ではフロントチャネルはオフ(電流が流れない)であるが、バックチャネルには微小な電流リークがあり、誤動作することが避けられないという欠点があった。
またCMOSを形成する場合、酸化膜上に貼り合わせたシリコン基板にNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを横方向に並べて形成しなければならなかったため、高集積化が達成されなかった。
またCMOSの集積回路を形成する場合、一対のNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタのゲート電極は同電圧に接続されるのが一般的であり、Nチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタにそれぞれ固有のゲート電極を形成し、配線体によりそれぞれのゲート電極を接続しなければならなかったので、高集積化が達成されにくかった。
またこのようなSOI構造をつくるために、均一な単結晶を持つ半導体基板を、酸化膜を介して別の半導体基板に貼り合わせる、いわゆる貼り合わせSOIウエハーを購入しなければならず、ウエハーメーカーの低コスト化技術に頼ったとしても、量産段階においてバルクウエハーの2〜3倍程度と極めてコスト高であるという欠点もあった。
またSOI構造をつくる別の手段として、バルクウエハーを利用し、酸素イオンを注入して高温の熱処理によりバルクウエハー内部にシリコン酸化膜を形成する、いわゆるSIMOX(Separation by Implanted Oxygen)法によるSOI基板の形成を使用しても、極めて高価な高ドーズのイオン注入マシンを購入しなければならないこと及び高ドーズ量の酸素をイオン注入するために長時間の製造工程を要することによるコスト高の問題、シリコン酸化膜厚の制御が難しく、完全空乏型のSOI基板の形成が難しいこと、あるいは10インチ〜12インチの大口径ウエハーの使用における酸素イオン注入による結晶欠陥のダメージ修復に関する特性の不安定性等の欠点があった。
また貼り合わせSOI基板を使用しても、SIMOX法によるSOI基板を使用しても、いずれも高温の熱処理が必要で、単結晶シリコンからなるSOI基板を多層化することが不可能であり、3次元の半導体集積回路を形成することができなかった。
また化学気相成長により成長した多結晶シリコン層を、レーザーアニールにより再結晶化させ、単結晶シリコン層に変換させる試みは、以前さかんに試みられたが、結晶粒界が存在し、完全な単結晶シリコン層が得られず、極めてリーク電流が多いため実用化できず、多層のSOI基板に関しては、実現の可能性が全く見出されていなかった。
特開2012−142492
本発明が解決しょうとする課題は、従来例に示されるように、SOI構造を形成するために、SIMOX法によりSOI基板を形成しても、あるいは、貼り合わせSOIウエハーを使用しても、
(1)かなりのコスト高になり、付加価値の高い特殊用途の製品にしか使用できず、廉価な汎用品に適用できる技術に乏しかったこと。
(2)大口径ウエハーにおけるSOI基板の薄膜化の制御性が難しいため、完全空乏化させたSOI基板の形成が難しく、内蔵する多数のMIS電界効果トランジスタの特性の安定性が得られにくかったこと。
(3)SOI構造に形成したMIS電界効果トランジスタのSOI基板下に導電体(半導体基板又は下層配線)が存在した場合、ゲート電極に印加される電圧と異なる電圧が印加された場合(特にオン電圧が印加された場合)、SOI基板底部に生ずる微小なバックチャネルリークを防止できなかったこと。
(4)貼り合わせあるいはSIMOX法によるSOI基板を形成する際、高温処理が必要であり、多層のSOI基板を形成し、それぞれのSOI基板にMIS電界効果トランジスタを形成することが不可能であったこと。
(5)CMOSを形成する場合、いずれか一方のMIS電界効果トランジスタのバックチャネルリークを防止できなかったこと、Nチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタ共に表面上の占有面積を有して形成しなければならないことにより、高集積化の妨げになっていること及びゲート電極配線の微細化が実現できないこと。
等の問題が顕著になりつつあり、現状技術により微細なSOI構造のMIS電界効果トランジスタを形成しているだけでは、さらなる高集積化を達成する3次元化が実現できなかったことである。
上記課題は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた第1の層間絶縁膜と、前記第1の層間絶縁膜上に選択的に設けられた下層半導体層と、前記下層半導体層上に設けられた第2の層間絶縁膜と、前記第2の層間絶縁膜上に選択的に設けられた上層半導体層と、前記下層及び上層半導体層の一部の全周囲に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を介して、前記下層及び上層半導体層の一部を包囲する構造に設けられた一体化包囲型ゲート電極と、前記一体化包囲型ゲート電極に自己整合して前記下層半導体層に設けられた一導電型のソースドレイン領域と、前記一体化包囲型ゲート電極に自己整合して前記上層半導体層に設けられた反対導電型のソースドレイン領域と、を備えてなる本発明の半導体装置によって解決される。
ここで一体化包囲型ゲート電極とは、上下に積層したNチャネルMIS電界効果トランジスタの包囲型ゲート電極とPチャネルMIS電界効果トランジスタの包囲型ゲート電極が単一の包囲型ゲート電極として、一体化したものである。
以上説明のように本発明によれば、通常の安価な半導体基板を使用して、エピタキシャル成長技術を利用して、それぞれ絶縁膜上に積層した単結晶シリコンからなる下層半導体層及び上層半導体層(SOI基板)を設け、それぞれのSOI基板において、SOI基板の一部の周囲にゲート酸化膜を介して一体化(共通化)した包囲型ゲート電極を設け、チャネル領域を形成し、概略残りのSOI基板にソースドレイン領域を設けたSOI構造のNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを形成できるため、ソースドレイン領域の接合容量の低減(実質ゼロ)、空乏層容量の低減、ソースドレイン領域の耐圧改善及びサブスレッショルド特性を改善できることによる閾値電圧の低減、低電力化等が可能である。
また下地の絶縁膜の影響のない結晶性が極めて良好な半導体層の箇所にのみチャネル領域を形成できるため(下層半導体層及び上層半導体層共)、安定した特性を持つMIS電界効果トランジスタを形成することが可能である。
またゲート酸化膜を介して設けられた一体化包囲型ゲート電極によりチャネル領域を完全に包囲して形成できるため、チャネル以外の電流経路を遮断でき、完全なチャネル制御が可能であり、バックチャネルリークを改善する(CMOSのSOI化を実現するために絶対に克服しなくてはならない課題)ばかりでなく、4面(上下面及びチャネル幅方向の2側面)にチャネルを形成できるため、表面(上面)の占有面積を増やすことなくチャネル幅を増加できるため、駆動電流を増加させることも可能である。
また容易な製造プロセスにより、積層した上下層の単結晶半導体層を形成でき、下層半導体層に形成したPチャネルMIS電界効果トランジスタの直上に上層半導体層に形成したNチャネルMIS電界効果トランジスタを積層して形成できることによる表面(上面)の占有面積の微細化を、PチャネルMIS電界効果トランジスタのゲート電極とNチャネルMIS電界効果トランジスタのゲート電極を自己整合して一体化した包囲型ゲート電極として形成できることによるゲート電極配線の高集積化を達成することが可能である。
また成長するシリコン窒化膜(Si)の膜厚により、下層半導体層及び上層半導体層(SOI基板)の膜厚を決定できるため、大口径ウエハーによる製造にも対応できる、完全空乏型のSOI構造の半導体層を容易に形成することが可能である。
また下層半導体層及び上層半導体層(SOI基板)を形成するために必要な、それぞれの縦(垂直)方向エピタキシャル半導体層を自己整合して素子分離領域の一部を形成する埋め込み絶縁膜に変換できることによる高信頼性及び高集積化を可能にすることができる。
また微細な、結晶性が極めて良好な半導体層の一部(チャネル領域形成箇所)に自己整合して、MIS電界効果トランジスタの構成要素(低濃度及び高濃度のソースドレイン領域、ゲート酸化膜及び一体化包囲型ゲート電極)を微細に形成することも可能である。
また格子定数の小さなSi層を、左右から格子定数の大きなSiGe層により挟んだ構造の単結晶半導体層を形成することも可能で、左右のSiGe層から歪みSi層の格子定数を広げることができるので、キャリアの移動度を増加させることができることにより、さらなる高速化が可能である。
またインバータ回路等に必要なNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタのドレイン領域を同電圧に接続する配線を、自己整合して微細に形成することも可能である。
またPチャネルMIS電界効果トランジスタのチャネル領域幅をNチャネルMIS電界効果トランジスタのチャネル領域幅より広くすることも可能で、バランスの良いスイッチング特性を有する高速なCMOS回路を形成することが可能である。
即ち、高速大容量通信装置、携帯情報端末、各種電子機械機器、宇宙関連機器等に対応可能な大規模半導体集積回路の製造を可能とする、高速、高信頼、高性能及び高集積を併せ持つ極めて低電力なCMOS型半導体装置を得ることができる。
本発明者は当該技術を、絶縁膜上の一体化包囲型ゲート電極を有する二重積層半導体層(ouble emiconductor with implified urrounding ate on Insulator)構造と命名し、DSG(ディートリプルエスジー)と略称する。
本発明の半導体装置における第1の実施例の模式側断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の模式側断面図(チャネル幅方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル幅方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル幅方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル幅方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル幅方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第1の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第2の実施例の模式側断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第3の実施例の模式側断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第4の実施例の模式側断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第5の実施例の模式側断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第5の実施例の模式側断面図(チャネル幅方向) 本発明の半導体装置における第5の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第5の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル幅方向) 本発明の半導体装置における第5の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第5の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル幅方向) 本発明の半導体装置における第5の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第5の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル幅方向) 本発明の半導体装置における第5の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル長方向) 本発明の半導体装置における第5の実施例の製造方法の工程断面図(チャネル幅方向) 本発明の半導体装置における第6の実施例の模式側断面図(チャネル幅方向) 従来の半導体装置の模式側断面図(チャネル長方向)
本願発明は、
(1)Si基板上に複数層からなる第1の層間絶縁膜を形成し、選択的に開孔し、第1の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層を成長させる。
(2)第1の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層の側面の一部から絶縁膜上に第1の横(水平)方向エピタキシャルSi層を成長させる。(下層半導体層の形成)
(3)第1の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層を除去し、形成された開孔部に第1の埋め込み絶縁膜を平坦に形成する。(第1の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層を第1の埋め込み絶縁膜に置換する。)
(4)下層半導体層の一部を選択的に除去し、形成された開孔部に導電膜を平坦に埋め込む。
(5)下層半導体層上を含む全面に第2の層間絶縁膜を形成し、選択的に開孔し、下層半導体層の一部上に第2の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層を成長させる。
(6)第2の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層の側面の一部から絶縁膜上に第2の横(水平)方向エピタキシャルSi層を成長させる。(上層半導体層の形成)
(7)上層半導体層の一部及び第2の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層を除去し、形成された開孔部に第2の埋め込み絶縁膜を平坦に形成する。(第2の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層を第2の埋め込み絶縁膜に置換する。)
(8)下層及び上層半導体層の一部(チャネル部に相当する箇所)及びその周囲の絶縁膜を除去する開孔部を形成する。
(9)露出した下層及び上層半導体層の側面間にそれぞれエピタキシャルSi層を成長する。(下層及び上層のMIS電界効果トランジスタのチャネル領域形成用半導体層)
(10)チャネル領域形成用のSi層の周囲にゲート絶縁膜を介して一体化した包囲型ゲート電極を平坦に埋め込む。(下層及び上層のMIS電界効果トランジスタのゲート酸化膜及び一体化包囲型ゲート電極形成)
(11)一体化包囲型ゲート電極に自己整合して、上層半導体層の一部(ソースドレイン領域形成箇所)及び直下の第2の層間絶縁膜を除去する開孔部を形成し、開孔部下の下層半導体層の一部にソースドレイン領域を形成する。
(12)開孔部に絶縁膜を平坦に埋め込み、さらに上層半導体層の側面が露出するよう絶縁膜をエッチング除去する。
(13)露出した上層半導体層の側面に横(水平)方向エピタキシャルSi層(上層半導体層のソースドレイン領域形成箇所となる)を成長させる。
(14)一体化包囲型ゲート電極に自己整合して上層半導体層にソースドレイン領域を形成する。
(15)配線を形成し、下層及び上層半導体層に形成したMIS電界効果トランジスタを適宜接続する。
等の技術を使用し、
1)一体化包囲型ゲート電極の形成によるバックチャネルリークの改善
2)ソースドレイン領域形成用の不純物のイオン注入後のエピタキシャル成長半導体層の低温化
等を考慮して、
半導体基板上に複数層からなる第1の層間絶縁膜を介して下層半導体層が設けられ、さらに積層された第2の層間絶縁膜を介して上層半導体層が設けられ、自己整合して、下層及び上層半導体層の一部の周囲にゲート絶縁膜を介して包囲する構造に一体化(共通化)したゲート電極が設けられ、一体化包囲型ゲート電極に自己整合して、下層及び上層半導体層にそれぞれ異なる導電型のソースドレイン領域が設けられた積層構造のNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタからなる半導体装置を形成したものである。
以下本発明を図示実施例により具体的に説明する。
全図を通じ同一対象物は同一符号で示す。ただし、側断面図における斜線は主要な絶縁膜のみに記載し、配線は若干の前後のずれを含んで描かれており、また発明の要部を示すため、水平方向及び垂直方向のサイズは正確な寸法を示していない。
図1〜図29は本発明の半導体装置における第1の実施例で、図1はチャネル長方向の模式側断面図、図2はチャネル幅方向の模式側断面図、図3〜図29は製造方法の工程断面図である。
図1及び図2はシリコン(Si)基板を使用し、DSG構造に形成したショートチャネルのNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを含むCMOS型半導体集積回路の一部を示しており、1は1015cm−3程度のp型のシリコン(Si)基板、2は100nm程度のシリコン窒化膜(Si)、3は100nm程度のシリコン酸化膜(SiO)、4は50nm程度の素子分離領域のシリコン窒化膜(Si)、5は1017cm−3程度のn型の第1の横(水平)方向エピタキシャルSi層(下層半導体層)、6は1017cm−3程度のn型の第2の横(水平)方向エピタキシャルSi層(下層半導体層)、7は50nm程度の導電膜(W、ソースドレイン領域の一部)、8は埋め込み絶縁膜(Si)、9は1020cm−3程度のp型ソース領域、10は1020cm−3程度のp型ドレイン領域、11は100nm程度のシリコン酸化膜(SiO)、12は50nm程度の素子分離領域のシリコン窒化膜(Si)、13は1017cm−3程度のp型の第1の横(水平)方向エピタキシャルSi層(上層半導体層)、14は1017cm−3程度のp型の第2の横(水平)方向エピタキシャルSi層(上層半導体層)、15は埋め込み絶縁膜(Si)、16は5nm程度の下層半導体層のゲート酸化膜(SiO)、17は5nm程度の上層半導体層のゲート酸化膜(SiO)、18は長さ30nm程度、厚さ100nm程度の一体化包囲型ゲート電極(WSi)、19は80nm程度のシリコン酸化膜(SiO)、20は空孔、21は1020cm−3程度のn型ソース領域、22は5×1017cm−3程度のn型ソース領域、23は5×1017cm−3程度のn型ドレイン領域、24は1020cm−3程度のn型ドレイン領域、25はサイドウォール(SiO)、26は400nm程度の燐珪酸ガラス(PSG)膜、27は20nm程度のシリコン窒化膜(Si)、28は10nm程度のバリアメタル(TiN)、29は導電プラグ(W)、30は500nm程度の絶縁膜(SiOC)、31は10nm程度のバリアメタル(TaN)、32は500nm程度のCu配線(Cuシード層含む)、33は20nm程度のバリア絶縁膜(Si)を示している。
同図においては、p型のシリコン基板1上にシリコン窒化膜(Si)2が設けられ、シリコン窒化膜(Si)2上には、選択的にシリコン酸化膜(SiO)3が設けられ、シリコン酸化膜(SiO)3上にn型の一対のSi層5が設けられ、一対のSi層5の対向する側面間にn型のSi層6が挟まれて設けられ、一対のSi層5の反対側の側面にはそれぞれ導電膜7が設けられている構造からなる下層半導体層(5、6)が設けられ、導電膜7を有する下層半導体層(5、6)上にシリコン酸化膜(SiO)11及びシリコン酸化膜(SiO)19が選択的に設けられ、シリコン酸化膜(SiO)19上には、微細な空孔20を介してp型の一対のSi層13が設けられ、一対のSi層13の対向する側面間にp型のSi層14が挟まれている構造からなる上層半導体層(13、14)が設けられ、導電膜7を有する下層半導体層(5、6)及び上層半導体層(13、14)は素子分離領域のシリコン窒化膜(Si)(4、12)及び埋め込み絶縁膜(8、15)によりそれぞれ島状に絶縁分離されている。また垂直方向に一致するSi層6及びSi層14の周囲には、それぞれ下層ゲート酸化膜(SiO)16あるいは上層ゲート酸化膜(SiO)17を介して一体化(共通化)した包囲型ゲート電極(WSi)18がシリコン窒化膜(Si)2上に設けられ、一体化包囲型ゲート電極18の上面部の側壁にはサイドウォール25が設けられ、Si層5には、概略p型ソースドレイン領域(9、10)が設けられ、Si層6には、概略チャネル領域が設けられている(実際にはp型ソースドレイン領域(9、10)が若干横方向拡散されている)PチャネルのMIS電界効果トランジスタが下層半導体層(5、6)に形成されており、一方Si層13には、概略n型ソースドレイン領域(22、23)及びn型ソースドレイン領域(21、24)が設けられ、Si層14には、概略チャネル領域が設けられている(実際にはn型ソースドレイン領域(22、23)が若干横方向拡散されている)LDD構造からなるNチャネルのMIS電界効果トランジスタが上層半導体層(13、14)に形成されている。またp型ソースドレイン領域(9、10)に側面接続されている導電膜7、n型ソースドレイン領域(21、24)及び一体化包囲型ゲート電極18には、それぞれバリアメタル(TiN)28を有する導電プラグ(W)29を介してバリアメタル(TaN)31を有するCu配線32が接続されている。一体化
したがって、通常の安価な半導体基板を使用して、エピタキシャル成長技術を利用して(製造方法については別途詳述)それぞれ絶縁膜上に積層した単結晶シリコンからなる下層半導体層及び上層半導体層(SOI基板)を設け、それぞれのSOI基板において、SOI基板の一部の周囲にゲート酸化膜を介して一体化(共通化)した包囲型ゲート電極を設け、チャネル領域を形成し、概略残りのSOI基板にソースドレイン領域を設けたSOI構造のNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを形成できるため、ソースドレイン領域の接合容量の低減(実質ゼロ)、空乏層容量の低減、ソースドレイン領域の耐圧改善及びサブスレッショルド特性を改善できることによる閾値電圧の低減、低電力化等が可能である。
また下地の絶縁膜の影響のない結晶性が極めて良好な半導体層の箇所にのみチャネル領域を形成できるため(下層半導体層及び上層半導体層共)、安定した特性を持つMIS電界効果トランジスタを形成することが可能である。
またゲート酸化膜を介して設けられた一体化包囲型ゲート電極によりチャネル領域を完全に包囲して形成できるため、チャネル以外の電流経路を遮断でき、完全なチャネル制御が可能であり、バックチャネルリークを改善する(CMOSのSOI化を実現するために絶対に克服しなくてはならない課題)ばかりでなく、4面(上下面及びチャネル幅方向の2側面)にチャネルを形成できるため、表面(上面)の占有面積を増やすことなくチャネル幅を増加できるため、駆動電流を増加させることも可能である。
また容易な製造プロセスにより、積層した上下層の単結晶半導体層を形成でき、下層半導体層に形成したPチャネルMIS電界効果トランジスタの直上に上層半導体層に形成したNチャネルMIS電界効果トランジスタを積層して形成できることによる表面(上面)の占有面積の微細化を、PチャネルMIS電界効果トランジスタのゲート電極とNチャネルMIS電界効果トランジスタのゲート電極を自己整合して一体化した包囲型ゲート電極として形成できることによるゲート電極配線の高集積化を達成することが可能である。
また成長するシリコン窒化膜(Si)の膜厚により、下層半導体層及び上層半導体層(SOI基板)の膜厚を決定できるため、大口径ウエハーによる製造にも対応できる、完全空乏型のSOI構造の半導体層を容易に形成することが可能である。
また下層半導体層及び上層半導体層(SOI基板)を形成するために必要な、それぞれの縦(垂直)方向エピタキシャル半導体層を自己整合して素子分離領域の一部を形成する埋め込み絶縁膜に変換できることによる高信頼性及び高集積化を可能にすることができる。
また微細な、結晶性が極めて良好な半導体層の一部(チャネル領域形成箇所)に自己整合して、MIS電界効果トランジスタの構成要素(低濃度及び高濃度のソースドレイン領域、ゲート酸化膜及び一体化包囲型ゲート電極)を微細に形成することも可能である。
即ち、高速大容量通信装置、携帯情報端末、各種電子機械機器、宇宙関連機器等に対応可能な大規模半導体集積回路の製造を可能とする、高速、高信頼、高性能及び高集積を併せ持つ極めて低電力なCMOS型半導体装置を得ることができる。
次いで本発明に係る半導体装置における第1の実施例の第1の製造方法について図1〜図29を参照し、チャネル長方向を示す模式側断面図を用いて説明するが、主要な工程においてはチャネル幅方向の模式側断面図も適宜追加して説明する。ただし、ここでは本発明の半導体装置の形成に関する製造方法のみを記述し、一般の半導体集積回路に搭載される各種の素子(他のトランジスタ、抵抗、容量等)の形成に関する製造方法の記述は省略する。
図3
化学気相成長により、p型のシリコン基板1上にシリコン窒化膜(Si)2を100nm程度成長する。次いで化学気相成長により、100nm程度のシリコン酸化膜(SiO)3を成長する。次いで化学気相成長により、シリコン窒化膜(Si)4を50nm程度成長する。次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)4、シリコン酸化膜(SiO)3及びシリコン窒化膜(Si)2を順次異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。(開孔部幅は100nm程度)次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図4
次いで露出したp型のシリコン基板1上にn型の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層34を成長する。次いで化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polishing 以後CMPと略称)し、シリコン窒化膜(Si)4の平坦面より突出した縦(垂直)方向エピタキシャルSi層34を平坦化する。次いで選択化学気相成長法により50nm程度のタングステン膜35を成長する。
図5
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)4を異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図6
次いで露出した縦(垂直)方向エピタキシャルSi層34の側面にn型の横(水平)方向エピタキシャルSi層5を成長し、シリコン窒化膜(Si)4の開孔部を埋め込む。ここで残されたシリコン窒化膜(Si)4は素子分離領域となる。次いで横(水平)方向エピタキシャルSi層5の表面を900℃程度で酸化し、5nm程度のシリコン酸化膜(SiO)(図示せず)を成長する。
図7
次いで熱酸化したシリコン酸化膜(SiO)(図示せず)及びシリコン窒化膜(Si)4をマスク層として、タングステン膜35及び縦(垂直)方向エピタキシャルSi層34を順次異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。次いで化学気相成長により、60nm程度のシリコン窒化膜(Si)8を成長する。(開孔部の径は100nm程度なので十分埋め込み可能である。)次いでシリコン窒化膜(Si)4及び横(水平)方向エピタキシャルSi層5の平坦面上のシリコン窒化膜(Si)8及び熱酸化したシリコン酸化膜(SiO)(図示せず)を化学的機械研磨(CMP)し、シリコン窒化膜(Si)8を開孔部に平坦に埋め込む。(この領域が縦(垂直)方向エピタキシャルSi層34を置換させた埋め込み絶縁膜8となり、素子分離領域の一部となる。)
図8
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、横(水平)方向エピタキシャルSi層5を選択的に異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図9
次いでスパッタにより、50nm程度のタングステン膜(W)7を成長する。次いでシリコン窒化膜(Si)4及び横(水平)方向エピタキシャルSi層5の平坦面上のタングステン膜7を化学的機械研磨(CMP)し、タングステン膜7を開孔部に平坦に埋め込む。
図10
次いで化学気相成長により、100nm程度のシリコン酸化膜(SiO)11を成長する。次いで化学気相成長により、シリコン窒化膜(Si)12を50nm程度成長する。次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)12及びシリコン酸化膜(SiO)11を順次異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。(開孔部幅は100nm程度)次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図11
次いで露出したエピタキシャルSi層5上にp型の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層36を成長する。(若干横(水平)方向にも成長する。)次いで化学的機械研磨(CMP)し、シリコン窒化膜(Si)12の平坦面より突出した縦(垂直)方向エピタキシャルSi層36を平坦化する。次いで選択化学気相成長法により50nm程度のタングステン膜37を成長する。
図12
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)12を異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図13
次いで露出した縦(垂直)方向エピタキシャルSi層36の側面にp型の横(水平)方向エピタキシャルSi層38を成長し、シリコン窒化膜(Si)12の開孔部を埋め込む。ここで残されたシリコン窒化膜(Si)12は素子分離領域となる。
図14
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、タングステン膜37、エピタキシャルSi層38、エピタキシャルSi層36及びエピタキシャルSi層5を順次異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図15
次いで化学気相成長により、60nm程度のシリコン窒化膜(Si)15を成長する。(開孔部の径は100nm程度なので十分埋め込み可能である。)次いでシリコン窒化膜(Si)12及びエピタキシャルSi層38の平坦面上のシリコン窒化膜(Si)15を化学的機械研磨(CMP)し、シリコン窒化膜(Si)15を開孔部に平坦に埋め込む。
図16(チャネル長方向)及び図17(チャネル幅方向)
次いで化学気相成長により、100nm程度のシリコン酸化膜(SiO)39を成長する。
図18(チャネル長方向)及び図19(チャネル幅方向)
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン酸化膜(SiO)39、Si層38、シリコン窒化膜(Si)12(Si層38の両側面に存在)、シリコン酸化膜(SiO)11、Si層5、シリコン窒化膜(Si)4(Si層4の両側面に存在)及びシリコン酸化膜(SiO)3を選択的に順次異方性ドライエッチングし、シリコン窒化膜(Si)2の一部を露出する開孔部を形成する。この際シリコン窒化膜(Si)2がエッチングのストッパー膜となる。次いでレジスト(図示せず)を除去する。(図19における波線は若干奥のSi層5及びSi層38を図示している。)
図20(チャネル長方向)及び図21(チャネル幅方向)
次いで露出したSi層5及びSi層38の側面間にn型の横(水平)方向エピタキシャルSi層6及びSi層14を同時成長し、一部の下部に空孔を有する下層半導体層(5、6)及び上層半導体層(38、14)を形成する。(この際、空孔直上は下地の影響が全くない単結晶シリコン層となる。)
図22(チャネル長方向)及び図23(チャネル幅方向)
次いで露出しているSi層6及びSi層14の全周囲を酸化し、5nm程度の下層ゲート酸化膜(SiO)16及び上層ゲート酸化膜(SiO)17を成長する。次いでSi層14を貫通する、25kev程度の加速電圧でSi層6に閾値電圧制御用の硼素のイオン注入をおこなう。(n型Si層6の濃度を下げる。)次いで10kev程度の加速電圧でSi層14に閾値電圧制御用の硼素のイオン注入をおこなう。(n型Si層14をp型に反転させる。)次いで化学気相成長により、下層ゲート酸化膜(SiO)16及び上層ゲート酸化膜(SiO)17の全周囲を含む全面に残された開孔部を完全に埋め込むように100nm程度のタングステンシリサイド膜(WSi)を成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)し、シリコン酸化膜(SiO)39上に成長したタングステンシリサイド膜(WSi)を除去し、平坦化する。こうして開孔部に平坦に埋め込まれた一体化(共通化)した包囲型ゲート電極(WSi)18が形成される。次いで1000℃程度でランニングし、チャネル領域を活性化する。
図24
次いでシリコン酸化膜(SiO)39をエッチング除去する。次いで一体化包囲型ゲート電極(WSi)18、シリコン窒化膜(Si)12及びシリコン窒化膜(Si)15をマスク層として、露出しているSi層38および直下のシリコン酸化膜(SiO)11を順次異方性ドライエッチングして、Si層5を露出する開孔部を形成する。
図25
次いで化学気相成長により、5nm程度のイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)を成長する。次いで一体化包囲型ゲート電極(WSi)18、シリコン窒化膜(Si)12及びシリコン窒化膜(Si)15をマスク層として、Si層5にp型ソースドレイン領域(9、10)形成用の硼素のイオン注入をおこなう。次いでイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)をエッチング除去する。次いで化学気相成長により、100nm程度のシリコン酸化膜(SiO)19を成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)し、一体化包囲型ゲート電極(WSi)18の平坦面上に成長したシリコン酸化膜(SiO)を除去し、開孔部に平坦に埋め込む。次いでSi層14の側面が露出するようにシリコン酸化膜(SiO)19を170nm程度異方性ドライエッチングする。(ここではp型ソースドレイン領域の活性化及び深さ制御用の熱処理工程は行わないが、p型ソースドレイン領域は図示しておく。)
図26
次いで低温成長(500℃以下)が可能なECRプラズマCVD装置(electron coupling resonance plasma enhanced chemical vapor deposition system)により、露出したSi層14の側面にp型の横(水平)方向エピタキシャルSi層13を成長し、下部に空孔20を有する上層半導体層(13、14)を形成する。(この際、空孔直上は下地の影響が全くない単結晶シリコン層となる。)後述するように、Si層13にはチャネル領域は形成されず、n型及びn型ソースドレイン領域で完全に満たされるため、Si層13は、必ずしも空孔20上に形成されなくともよく、シリコン酸化膜(SiO)19の上面に接して形成されてもよい。
図27
次いで化学気相成長により、5nm程度のイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)を成長する。次いで一体化包囲型ゲート電極(WSi)18、シリコン窒化膜(Si)12及びシリコン窒化膜(Si)15をマスク層として、Si層13にn型ソースドレイン領域(22、23)形成用の燐のイオン注入をおこなう。次いでイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)をエッチング除去する。次いで化学気相成長により、20nm程度のシリコン酸化膜(SiO)を成長する。次いで全面異方性ドライエッチングし、一体化包囲型ゲート電極(WSi)18の上面部の側壁にのみサイドウォール(SiO)25を形成する。次いで化学気相成長により、5nm程度のイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)を成長する。次いでサイドウォール(SiO)25及び一体化包囲型ゲート電極(WSi)18をマスク層として、n型ソースドレイン領域(21、24)形成用の砒素のイオン注入をおこなう。次いでイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)をエッチング除去する。次いでRTP(Rapid Thermal Processing)法により活性化及び深さ制御用のアニールをおこない、下層半導体層(5、6)にp型ソースドレイン領域(9、10)を、上層半導体層(13、14)にn型ソースドレイン領域(22、23)及びn型ソースドレイン領域(21、24)を形成する。
図28
次いで化学気相成長により、400nm程度のPSG膜26を成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)し、平坦化する。次いで化学気相成長により、20nm程度のシリコン窒化膜(Si)27を成長する。次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)27、PSG膜26、シリコン窒化膜(Si)12及びシリコン酸化膜(SiO)11を順次異方性ドライエッチングし、ビアを形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図29
次いで化学気相成長により、バリアメタルとなるTiN28を成長する。次いで化学気相成長により、タングステン(W)29を成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)により、ビアに平坦に埋め込み、バリアメタル(TiN)28を有する導電プラグ(W)29を形成する。
図1(チャネル長方向)及び図2(チャネル幅方向)
次いで化学気相成長により、500nm程度の絶縁膜(SiOC)30を成長する。次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、SiOC膜30を異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。(この際、シリコン窒化膜(Si)27がエッチングストッパー膜となる。)次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで化学気相成長により、10nm程度のバリアメタル(TaN)31を成長する。次いでスパッタにより、Cuシード層を成長する。次いで電解メッキ法により500nm程度のCuを成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)し、開孔部にCuを平坦に埋め込み、バリアメタル(TaN)31を有するCu配線32を形成する。次いで化学気相成長により、Cuのバリア絶縁膜となるシリコン窒化膜(Si)33を成長し、本願発明のDSG構造の半導体装置を完成する。
図30は本発明の半導体装置における第2の実施例の模式側断面図で、シリコン(Si)基板を使用し、DSG構造に形成したショートチャネルのNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを含むCMOS型半導体集積回路の一部を示しており、1〜6、8〜33は図1と同じ物を示している。
同図においては、下層半導体層に接する導電膜7が形成されておらず、替りにp型ソースドレイン領域が形成された下層半導体層が長く形成されていること以外は図1とほぼ同じ構造の半導体装置が形成されている。
本実施例においては、p型ソースドレイン領域を2度に分けて形成するプロセスが必要になり、ソースドレイン領域の抵抗がやや上がってしまうが、それ以外は第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
図31は本発明の半導体装置における第3の実施例の模式側断面図で、シリコン(Si)基板を使用し、DSG構造に形成したショートチャネルのNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを含むCMOS型半導体集積回路の一部を示しており、1〜14、16〜33は図1と同じ物を、40は埋め込み導電膜(W、側面接続用)を示している。
同図においては、ドレイン領域側において下層半導体層に接する導電膜7が形成されていないこと及び埋め込み絶縁膜(Si)15の替りに埋め込み導電膜(W)40が形成され、Nチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタのドレイン領域が同電圧に側面接続されていること以外は図1とほぼ同じ構造の半導体装置が形成されている。
本実施例においては、第1の実施例と同様の効果を得ることができ、またドレイン領域側の導電膜の占有面積を削減できるため、インバータ回路等において、より高集積化が可能である。
図32は本発明の半導体装置における第4の実施例の模式側断面図で、シリコン(Si)基板を使用し、DSG構造に形成したショートチャネルのNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを含むCMOS型半導体集積回路の一部を示しており、1〜4、7〜12、15〜33は図1と同じ物を、41はn型の横(水平)方向エピタキシャルSiGe層(下層半導体層)、42はn型の横(水平)方向エピタキシャル歪みSi層(下層半導体層)、43はp型の横(水平)方向エピタキシャルSiGe層(上層半導体層)、44はp型の横(水平)方向エピタキシャル歪みSi層(上層半導体層)を示している。
同図においては、下層半導体層及び上層半導体層共に一対のSiGe層間に歪みSi層が挟まれた構造からなる半導体層が形成されていること以外は図1とほぼ同じ構造の半導体装置が形成されている。
本実施例においても第1の実施例と同様の効果を得ることができ、製造方法はやや複雑になるが、格子定数の小さなSi層を、左右から格子定数の大きなSiGe層により挟んだ構造の単結晶半導体層を形成できるため、左右のSiGe層から歪みSi層の格子定数を広げることが可能で、キャリアの移動度を増加させることができることにより、さらなる高速化が可能である。
図33(チャネル長方向)及び図34(チャネル幅方向、ドレイン領域部)は本発明の半導体装置における第5の実施例の模式側断面図で、シリコン(Si)基板を使用し、DSG構造に形成したショートチャネルのNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを含むCMOS型半導体集積回路の一部を示しており、1〜18、21〜33は図1と同じ物を、45はシリコン窒化膜(Si)、46はシリコン酸化膜(SiO)、47は空孔を示している。
同図においては、上層半導体層のn型ソースドレイン領域直下に直接空孔が形成される替りに薄いシリコン酸化膜で包囲された構造の空孔が形成されていること及び下層半導体層直上にシリコン窒化膜(Si)が設けられていること以外は図1とほぼ同じ構造の半導体装置が形成されている。
本実施例においては第1の実施例と同様の効果を得ることができ、また製造方法がやや複雑になるが、n型ソースドレイン領域と一体化包囲型ゲート電極(特に中間部のゲート電極)間の電流リーク特性を改善することが可能である。
次いで本発明に係る半導体装置における第5の実施例の製造方法について図35〜図42及び図33(チャネル長方向)、図34(チャネル幅方向、ドレイン領域部)を参照して説明する。ただし、ここでは本発明の半導体装置の形成に関する製造方法のみを記述し、一般の半導体集積回路に搭載される各種の素子(他のトランジスタ、抵抗、容量等)の形成に関する製造方法の記述は省略する。
図3〜図23の工程をおこなった後、図35〜図42の工程をおこなう。ただし下層半導体層(5、6)上に10nm程度のエッチングのストッパー膜兼イオン注入用絶縁膜であるシリコン窒化膜(Si)45が形成されている。(図10において、シリコン酸化膜(SiO)11成長前に化学気相成長により、シリコン窒化膜(Si)45を成長する。)
図35(チャネル長方向)及び図36(チャネル幅方向、ドレイン領域部)
次いでシリコン酸化膜(SiO)39をエッチング除去する。次いで一体化包囲型ゲート電極(WSi)18、シリコン窒化膜(Si)12及びシリコン窒化膜(Si)15をマスク層として、Si層38及びシリコン酸化膜(SiO)11を順次異方性ドライエッチングして、シリコン窒化膜(Si)45を露出する開孔部を形成する。次いで一体化包囲型ゲート電極(WSi)18、シリコン窒化膜(Si)12及びシリコン窒化膜(Si)15をマスク層として、Si層5にp型ソースドレイン領域(9、10)形成用の硼素のイオン注入をおこなう。(ここではp型ソースドレイン領域の活性化及び深さ制御用の熱処理工程は行わないが、p型ソースドレイン領域は図示しておく。)
図37(チャネル長方向)及び図38(チャネル幅方向、ドレイン領域部)
次いで低温成長(500℃以下)が可能なECRプラズマCVD装置により、露出しているSi層14の側面にp型の横(水平)方向エピタキシャルSi層13を成長し、下部に空孔47を有する上層半導体層(13、14)を形成する。(この際、空孔直上は下地の影響が全くない単結晶シリコン層となる。)次いで化学気相成長により、5nm程度のイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)を成長する。次いで一体化包囲型ゲート電極(WSi)18、シリコン窒化膜(Si)12及びシリコン窒化膜(Si)15をマスク層として、Si層13にn型ソースドレイン領域(22、23)形成用の燐のイオン注入をおこなう。(ここではn型ソースドレイン領域の活性化及び深さ制御用の熱処理工程は行わないが、n型ソースドレイン領域は図示しておく。)次いでイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)をエッチング除去する。
図39(チャネル長方向)及び図40(チャネル幅方向、ドレイン領域部)
次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)、Si層13及び一体化包囲型ゲート電極18をマスク層として、シリコン窒化膜(Si)12(Si層13の幅方向の両側に存在)及びシリコン酸化膜(SiO)11を選択的に順次異方性ドライエッチングし、Si層13の幅方向の両側に空孔47に達する間隙部(幅40nm程度)を形成する。次いでレジスト(図示せず)を除去する。
図41(チャネル長方向)及び図42(チャネル幅方向、ドレイン領域部)
次いで化学気相成長により、20nm程度のシリコン酸化膜(SiO)を成長する。次いで全面異方性ドライエッチングすることにより、Si層13とシリコン窒化膜(Si)12の間隙部を埋め込み、Si層13の下面、一体化包囲型ゲート電極(WSi)18の中間部の側面、シリコン酸化膜(SiO)11の側面及びSi層5上のシリコン窒化膜(Si)45の上面に20nm程度のシリコン酸化膜(SiO)46を形成し、シリコン酸化膜(SiO)46に包囲された空孔47を設け、一体化包囲型ゲート電極(WSi)18の上面部の側壁にサイドウォール(SiO)25を形成する。次いで化学気相成長により、5nm程度のイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)を成長する。次いでサイドウォール(SiO)25及び一体化包囲型ゲート電極(WSi)18をマスク層として、n型ソースドレイン領域(21、24)形成用の砒素のイオン注入をおこなう。次いでイオン注入用のシリコン酸化膜(SiO、図示せず)をエッチング除去する。次いでRTP法により活性化及び深さ制御用のアニールをおこない、下層半導体層(5、6)にp型ソースドレイン領域(9、10)を、上層半導体層(13、14)にn型ソースドレイン領域(22、23)及びn型ソースドレイン領域(21、24)を形成する。
次いで図28〜図29の工程をおこなった後、図33(チャネル長方向)及び図34(チャネル幅方向、ドレイン領域部)の工程をおこなう。
図33(チャネル長方向)及び図34(チャネル幅方向、ドレイン領域部)
次いで化学気相成長により、500nm程度の配線層絶縁膜(SiOC)30を成長する。次いで露光描画装置による通常のリソグラフィー技術を利用し、レジスト(図示せず)をマスク層として、SiOC膜30を異方性ドライエッチングし、開孔部を形成する。(この際、シリコン窒化膜(Si)27がエッチングストッパー膜となる。)次いでレジスト(図示せず)を除去する。次いで化学気相成長により、10nm程度のバリアメタル(TaN)31を成長する。次いでスパッタにより、Cuシード層を成長する。次いで電解メッキ法により500nm程度のCuを成長する。次いで化学的機械研磨(CMP)し、開孔部にCuを平坦に埋め込み、バリアメタル(TaN)31を有するCu配線32を形成する。次いで化学気相成長により、Cuのバリア絶縁膜となるシリコン窒化膜(Si)33を成長し、本願発明のDSG構造の半導体装置を完成する。
図43(チャネル幅方向)は本発明の半導体装置における第6の実施例の模式側断面図で、シリコン(Si)基板を使用し、DSG構造に形成したショートチャネルのNチャネル及びPチャネルMIS電界効果トランジスタを含むCMOS型半導体集積回路の一部を示しており、1〜4、6、11、12、14、16〜18、25〜33は図2と同じ物を示している。
同図においては、下層半導体層の幅が上層半導体層の幅より広く形成されていること以外は図2とほぼ同じ構造の半導体装置が形成されている。
本実施例においては第1の実施例と同様の効果を得ることができ、またPチャネルMIS電界効果トランジスタのチャネル領域幅を大きくできるため、高速化が可能で、バランスの良いスイッチング特性を有する高速なCMOS回路を形成することが可能である。
上記実施例においては、半導体層を成長させる場合に化学気相成長を使用しているが、これに限定されず、分子線成長法(MBE)によっても、有機金属気相成長法(MOCVD)によっても、原子層結晶成長法(ALE)によっても、また他のいかなる結晶成長法を利用してもよい。
また上記実施例においては、下層半導体層にPチャネルMIS電界効果トランジスタを形成し、上層半導体層にNチャネルMIS電界効果トランジスタを形成したCMOS型半導体集積回路を形成しているが、これを逆にして形成してもよい。
またゲート電極、ゲート酸化膜、バリアメタル、導電プラグ、配線、絶縁膜等は上記実施例に限定されず、同様の特性を有する材料であればどのような材料を使用してもよい。
また上記実施例のすべてはエンハンスメント型のMIS電界効果トランジスタを形成する場合について記載しているが、デブリーション型のMIS電界効果トランジスタを形成してもよい。この場合は導電型が反対のエピタキシャル半導体層を成長するか、あるいはエピタキシャル半導体層を成長して後に反対導電型の不純物をイオン注入して導電型を変換したエピタキシャル半導体層を使用して同様構造のMIS電界効果トランジスタを形成すればよい。
また上記実施例においては、2層のSOI基板を形成する場合を説明しているが、4層以上のSOI基板を形成する場合にも本願発明を利用すれば製造は容易である。
また上記実施例においては、異なる導電型のMIS電界効果トランジスタを上下2つの半導体層にそれぞれ形成したCMOS型半導体集積回路を形成しているが、同じ導電型のMIS電界効果トランジスタを形成する場合に利用することも可能である。
本願発明は、特に極めて高集積、高速且つ高信頼な半導体装置を目指したものではあるが、高速に限らず、すべてのCMOS型半導体集積回路に利用することは可能である。
またMIS電界効果トランジスタばかりでなく、他の電界効果トランジスタからなる半導体集積回路に利用できる可能性がある。
1 p型のシリコン(Si)基板
2 シリコン窒化膜(Si
3 シリコン酸化膜(SiO
4 素子分離領域のシリコン窒化膜(Si
5 n型の第1の横(水平)方向エピタキシャルSi層(下層半導体層、ソースドレイン領域形成部)
6 n型の第2の横(水平)方向エピタキシャルSi層(下層半導体層、チャネル領域形成部)
7 導電膜(W、ソースドレイン領域の一部)
8 埋め込み絶縁膜(Si
9 p型ソース領域
10 p型ドレイン領域
11 シリコン酸化膜(SiO
12 素子分離領域のシリコン窒化膜(Si
13 p型の第1の横(水平)方向エピタキシャルSi層(上層半導体層、ソースドレイン領域形成部)
14 p型の第2の横(水平)方向エピタキシャルSi層(上層半導体層、、チャネル領域形成部)
15 埋め込み絶縁膜(Si
16 下層半導体層のゲート酸化膜(SiO
17 上層半導体層のゲート酸化膜(SiO
18 一体化包囲型ゲート電極(WSi)
19 シリコン酸化膜(SiO
20 空孔
21 n型ソース領域
22 n型ソース領域
23 n型ドレイン領域
24 n型ドレイン領域
25 サイドウォール(SiO
26 燐珪酸ガラス(PSG)膜
27 シリコン窒化膜(Si
28 バリアメタル(TiN)
29 導電プラグ(W)
30 SiOC膜
31 バリアメタル(TaN)
32 Cu配線(Cuシード層含む)
33 バリア絶縁膜(Si
34 n型の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層
35 選択化学気相成長導電膜(W)
36 p型の縦(垂直)方向エピタキシャルSi層
37 選択化学気相成長導電膜(W)
38 p型の横(水平)方向エピタキシャルSi層
39 シリコン酸化膜(SiO
40 埋め込み導電膜(W、側面接続用)
41 n型の第1の横(水平)方向エピタキシャルSiGe層(下層半導体層、ソースドレイン領域形成部)
42 n型の第2の横(水平)方向エピタキシャル歪みSi層(下層半導体層、チャネル領域形成部)
43 p型の第1の横(水平)方向エピタキシャルSiGe層(上層半導体層、ソースドレイン領域形成部)
44 p型の第2の横(水平)方向エピタキシャル歪みSi層(上層半導体層、チャネル領域形成部)
45 シリコン窒化膜(Si
46 シリコン酸化膜(SiO
47 空孔

Claims (6)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた第1の層間絶縁膜と、前記第1の層間絶縁膜上に選択的に設けられた下層半導体層と、前記下層半導体層上に設けられた第2の層間絶縁膜と、前記第2の層間絶縁膜上に選択的に設けられた上層半導体層と、前記下層及び上層半導体層の一部の全周囲に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を介して、前記下層及び上層半導体層の一部を包囲する構造に設けられた一体化包囲型ゲート電極と、前記一体化包囲型ゲート電極に自己整合して前記下層半導体層に設けられた一導電型のソースドレイン領域と、前記一体化包囲型ゲート電極に自己整合して前記上層半導体層に設けられた反対導電型のソースドレイン領域と、を備えてなることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記下層半導体層の両端に導電膜が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の層間絶縁膜が複数層からなることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記下層あるいは上層半導体層が歪み構造を有していることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3に記載の半導体装置。
  5. 半導体基板上に順に積層された、第1の絶縁膜、第2の絶縁膜、第3の絶縁膜で素子分離された下層半導体層、第4の絶縁膜、第5の絶縁膜で素子分離された上層半導体層及び第6の絶縁膜を有する半導体装置において、選択的に開孔されたレジスト層を形成する工程と、前記レジスト層をマスク層として、直下の前記第6の絶縁膜をエッチング除去する工程と、直下の前記上層半導体層及び前記上層半導体層の周囲の前記第5の絶縁膜をエッチング除去する工程と、直下の前記第4の絶縁膜をエッチング除去する工程と、直下の前記下層半導体層及び前記下層半導体層の周囲の前記第3の絶縁膜をエッチング除去する工程と、直下の前記第2の絶縁膜をエッチング除去する工程と、前記レジスト層を除去する工程と、露出している前記上層半導体層の側面間及び前記下層半導体層の側面間にそれぞれ横(水平)方向エピタキシャル成長半導体層を形成する工程と、露出している前記上層半導体層及び前記下層半導体層の周囲にそれぞれゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜を介して開孔部を平坦に埋め込んだゲート電極を形成する工程と、をおこない、前記上層半導体層及び前記下層半導体層の一部の周囲に前記ゲート絶縁膜を介して一体化した包囲構造のゲート電極を形成したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 空孔を介して積層された前記下層半導体層及び前記上層半導体層において、前記上層半導体層を貫通する大きな加速電圧によって、前記下層半導体層に不純物をイオン注入することにより、前記下層半導体層に形成されるMIS電界効果トランジスタの閾値電圧を制御し、前記上層半導体層を貫通しない小さな加速電圧によって、前記上層半導体層に不純物をイオン注入することにより、前記上層半導体層に形成されるMIS電界効果トランジスタの閾値電圧を制御することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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