JP2014094142A - 遊技機 - Google Patents

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【課題】発射ハンドルを所望の向きに無段階に変位することができ且つその向きで手間無く保持できる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技に際して遊技者により回転操作される発射ハンドル14と、遊技者による向き変更操作に従って発射ハンドル14を基準状態とは異なる所定の変位状態に変位可能なハンドル角度調整手段65と、このハンドル角度調整手段65により変位可能な発射ハンドル14の後部(対向用継鉄101)と対向し且つ対向用継鉄101の変位範囲面に対応する形状で磁性体である固定ガイド部材116と、発射ハンドル14の後端側に設けられ且つ基準状態又は変位後状態とした発射ハンドル14を磁力によって固定ガイド部材116での対向する箇所と磁気吸着する磁気吸着手段58と、解除指示ボタン56への解除指示入力(解除条件成立)に基づいて、磁気吸着手段58による磁気吸着を解除する磁気吸着解除手段60とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
パチンコ機等の遊技機では、遊技機本体の前側下部に発射ハンドルが突設されており、遊技者がこの発射ハンドルを操作することにより、発射手段による遊技球の発射動作の開始/停止の切り替え及び発射強度の調整を行うことができるようになっている。従って、遊技者は遊技を行っている間、長時間にわたってこの発射ハンドルを握った状態を維持しなければならない。
そこで、遊技者の身体的負担を軽減できるよう、遊技者が自分の体格等に合わせて発射ハンドルの向きを変更可能とした遊技機が提案されている。この遊技機では、発射ハンドルを所定の中心点廻りに揺動可能に支持すると共にその発射ハンドルを所定の姿勢で固定可能となっている(特許文献1)。
特開2001−300019号公報
前述した遊技機では、発射ハンドルの向きを上下左右に無段階に変更可能であるが、発射ハンドルをその変更した向きを維持するように片手(例えば右手)で持ちながら、当該発射ハンドルの後側に設けられたT字状の押し込み操作部を反対の手(左手)で強く押し込む、あるいは、発射ハンドルの後側の押蓋を反対の手(左手)でねじ込むことで発射ハンドルを固定するため、かかる固定作業時に発射ハンドルの向きがずれた状態で固定されるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、発射ハンドルを所望の向きに無段階に変位でき且つその向きで手間無く保持できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技に際して遊技者により遊技操作される操作手段14を備える遊技機において、遊技者による変位操作に従って当該操作手段14を基準状態とは異なる変位状態に変位可能な変位手段65と、前記変位手段65により変位可能な前記操作手段14の後部と対向し且つ当該操作手段14の後部の変位範囲面に対応する形状で磁性体である固定側部材116と、前記操作手段14の後端側に設けられ且つ基準状態又は変位後状態とした当該操作手段14を磁力によって前記固定側部材116での対向する箇所と磁気吸着する磁気吸着手段58と、解除条件成立に基づいて前記磁気吸着手段58による磁気吸着を解除する磁気吸着解除手段60とを備えるものである。
なお、操作手段14としては、遊技球の発射操作のための発射ハンドル14の他、ジョイスティック、タッチパネル、ステアリングコントローラ、操縦桿、押しボタン式操作装置、スライドレバー式操作装置などの各種コントローラ(入力装置)などが挙げられ、これらのコントローラは、遊技球の発射操作、遊技のための必須操作(例えば、スロットマシンのスタートレバー及びストップボタンの操作)、遊技内容に関連して行われる操作(例えば表示装置に表示される遊技表示演出での案内に従って行われる操作)などに用いるものが挙げられる。
また、操作手段14の変位状態としては、所定の角度位置、距離位置などの設定状態が挙げられる。また、基準状態は、遊技者の最も使用頻度の高い状態や標準的な状態などが挙げられる。基準状態として例えば基準角度位置を採用する場合には、遊技者の最も使用頻度の高い角度位置、標準的な角度位置などが挙げられる。なお、変位範囲面とは、操作手段14が変位することで当該後部が変位する範囲を構成する面のことである。
また、前記操作手段14の磁気吸着が解除された場合に当該操作手段14を基準状態に戻す戻し手段118を備える構成としてもよい。
また、前記磁気吸着手段58は、永久磁石100、継鉄101,102及び前記固定側部材116で磁気回路を形成するものであり、前記磁気吸着解除手段60は、前記継鉄101,102又は前記永久磁石100に設けられた励磁コイル103を備え、この励磁コイル103に通電することで前記永久磁石100とは反対の磁場を発生するものである構成してもよい。
また、前記操作手段14の後部面内において同一磁極を相対向させて配列された複数の永久磁石131及び前記永久磁石131間に配設された第1継鉄132を有する磁石ユニット130と、前記磁石ユニット130と前記固定側部材116との間に変位可能に位置し且つ非磁性体141と第2継鉄142とが配置された制御ユニット140と、前記非磁性体141が前記永久磁石131に対向し且つ前記第2継鉄142が前記第1継鉄132に対向する第1状態と前記非磁性体141が前記第1継鉄132に対向し且つ前記第2継鉄142が前記永久磁石131に対向する第2状態とに前記制御ユニット140を変位する変位機構148とを備え、前記変位機構148によって前記制御ユニット140が第1状態になると、前記永久磁石131からの磁気が前記制御ユニット140の前記第2継鉄142と前記固定側部材116とを通る第1磁気回路を形成して前記操作手段14を前記固定側部材116に磁気吸着し、前記変位機構148によって前記制御ユニット140が第2状態になると、前記永久磁石131からの磁気が前記固定側部材116に達せずに前記第2継鉄142を通る第2磁気回路を形成して前記操作手段14の前記固定側部材116への磁気吸着を解除する構成してもよい。
また、前記操作手段14に対する変位操作可能期間を示唆する示唆手段157を備える構成としてもよい。
本発明によれば、発射ハンドルを所望の向きに無段階に変位でき且つその向きで手間無く保持できる。
本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の全体斜視図である。 同パチンコ機でガラス扉及び下部開閉扉を外した状態の正面図である。 同パチンコ機における下部開閉扉の平面図である。 同パチンコ機におけるハンドル角度調整手段及びその近傍の平面断面図である。 同パチンコ機におけるハンドル角度調整手段及びその近傍の側面断面図である。 同ハンドル角度調整手段の要部の拡大平面断面図である。 同パチンコ機における磁気吸着手段及びその近傍の正面断面図である。 同パチンコ機におけるハンドル角度調整手段の分解斜視図である。 同パチンコ機における発射ハンドルの解除制御を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態を示すパチンコ機における発射ハンドル及びその近傍の平面断面図である。 同パチンコ機における発射ハンドル及びその近傍の側面断面図である。 (a)は磁気吸着時の発射ハンドル後部を説明する図であって左側に磁石ユニットを右側に制御ユニットを示した概略正面断面図、(b)は発射ハンドル後部及びその近傍の一点鎖線で示す周方向線での断面図である。 (a)は磁気吸着解除時の発射ハンドル後部を説明する図であって左側に磁石ユニットを右側に制御ユニットを示した概略正面断面図、(b)は発射ハンドル後部及びその近傍の一点鎖線で示す周方向線での断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図9は本発明をパチンコ機に適用した第1の実施形態を例示している。図1及び図2において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の左右一側、例えば左側のヒンジ3を介して縦軸心廻りに開閉自在及び着脱自在に枢着された内枠4とを備えている。
内枠4には、その上部側に設けられた上部装着部5に遊技盤6が、その上部装着部5の下側に設けられた下部装着部7に発射手段8等が夫々配置されており、その内枠4の前側には、上部装着部5に対応するガラス扉9と、下部装着部7に対応する下部開閉扉10とがヒンジ3と同じ側のヒンジ11により開閉自在及び着脱自在に枢着されている。ガラス扉9には、遊技盤6側の遊技領域6aに対応するガラス窓12が設けられ、また下部開閉扉10には、発射手段8に供給するための遊技球を貯留する貯留皿13、発射手段8を作動させるための発射ハンドル14等が設けられている。
上部装着部5には、遊技盤6を装着するための遊技盤装着枠15が設けられると共に、例えばその上端側には左右一対のスピーカ16が着脱自在に装着されている。遊技盤6は、遊技盤装着枠15に対して例えば前側から装着され、1又は複数の固定具15aにより着脱自在に固定されており、その前面側には、発射手段8により発射された遊技球を遊技領域6aの上部側に案内する外レール21と、遊技領域6aの周囲を規定する周壁の少なくとも一部を構成する内レール22とが立設されると共に、遊技領域6a内には、画像表示手段を備えたセンターケース23の他、通過ゲート24、開閉式入賞手段25、大入賞手段26、普通入賞手段27等の各種遊技部品が装着されている。
下部装着部7には、その前側の例えば左右方向略中央に発射手段8が配置され、その発射手段8の左側には、図外の払い出し手段から払い出された遊技球を下部開閉扉10側の貯留皿13に排出するための払い出し口31等が配置されている。
発射手段8は、図2に示すように、板金製の支持板33と、この支持板33の前面に装着された発射レール34と、支持板33の前面に装着され且つ発射用の遊技球を発射レール34上に保持する球保持部35と、支持板33の前面で前後方向の駆動軸36廻りに揺動自在に支持された打撃槌37と、支持板33の裏側に装着され且つ打撃槌37を駆動軸36を介して打撃方向に駆動するロータリソレノイド等の発射駆動手段38とを備え、下部開閉扉10側の発射ハンドル14が操作されたときに、その操作量に応じて発射駆動手段38により打撃槌37を打撃方向(時計廻り)に連続的に駆動することにより、下部開閉扉10側の貯留皿13から発射レール34上に供給された遊技球を発射レール34に沿って打撃して遊技領域6a側に発射させるようになっている。
下部開閉扉10は、図1及び図3に示すように、下部装着部7の前側に配置される台板41と、この台板41の前側上部に配置される貯留皿13と、この貯留皿13の前側から台板41の略全体を覆う化粧カバー42と、この化粧カバー42の前側に突設される発射ハンドル14と、発射動作と連動して貯留皿13側の遊技球を発射レール34上に一個ずつ供給する球送り手段43と、ファール球を貯留皿13側に案内するファール球返却手段44とを備えている。
台板41は、図3に示すように、例えば合成樹脂により下部装着部7を略覆う横長矩形状に形成され、その裏側には、球送り手段43、ファール球返却手段44等が着脱自在に装着されると共に、下部装着部7側の払い出し口31に対応して払い出し案内樋45が突設されており、払い出し手段(図示省略)からの遊技球が払い出し口31から払い出し案内樋45を経て前側の貯留皿13に払い出されるようになっている。
貯留皿13は、払い出し案内樋45が設けられている左右方向の一端側、例えば左端側から他端側、例えば右端側に向けて緩やかに下る傾斜状に設けられ、その下流側が球送り手段43に連通している。
化粧カバー42は、貯留皿13の前側を覆う貯留皿カバー部51と、貯留皿13の下側から左右両側で台板41の前側を覆う前カバー部52とを一体又は別体に備えている。貯留皿カバー部51は、貯留皿13の形状に合わせて前向き膨出状に形成されており、その前側に貸し球操作部53、球抜き操作部54、演出操作部55等が設けられている。
発射ハンドル14は、図4、図5に示すように、前カバー部52に形成されたハンドル挿通孔52aを介して前側に突出するハンドルベース61、このハンドルベース61の前側に例えばハンドルベース61の中心軸(以下、ハンドル軸という)廻りに回動可能に支持された回転操作部(発射操作部)62及びこの回転操作部62の前側を覆うハンドルキャップ63を有するハンドル本体部64を備え、台板41の後側に装着されたハンドル角度調整手段65によりハンドル軸の方向を調整可能な状態で支持されている。
ハンドルベース61は、例えば略円筒状の支持脚部66と、この支持脚部66の前端側に設けられた略椀形の機構収容部67とを一体に備え、支持脚部66の後端側がハンドル角度調整手段65により支持されている。機構収容部67には、回転操作部62の回転角度を検出するための可変抵抗器68、遊技者が回転操作部62に触れているか否かを検出するためのタッチセンサ69等が収容されると共に、発射手段8のON/OFFを切り替えるための停止操作レバー70が例えば回転操作部62の後側で周方向外向きに突設されている。
回転操作部62は、機構収容部67の外周に沿う略円環状で、外周面に複数の指掛け部62aが突設されると共に、例えばその外表面全体に導電性メッキが施されてタッチセンサ69と導通しており、戻しバネ(図示省略)により反操作方向(反時計方向)に付勢されている。そして、遊技者によって回転操作部62が時計方向に回転操作されたとき、その回転角度に対応する発射強度で発射駆動手段38が作動するようになっている。なお、回転操作部62が回転した状態であってもタッチセンサ69による検出がなければ発射手段8は作動せず、また回転操作部62が非操作状態のとき、即ち戻しバネの付勢により原点位置に保持されているとき、当該回転操作部62の所定部位により停止操作レバー70が押されて発射手段8がOFFになるように構成されている。
また、発射ハンドル14は、当該発射ハンドル14の向き固定を解除する解除入力指示を遊技者から受ける解除指示ボタン56が配設されており、その先端部分がハンドルキャップ63から突出した状態となっている。解除指示ボタン56は、例えば押している間だけスイッチ部56aがONとなる自動復帰型スイッチである。この解除指示ボタン56が長押し操作(例えば5秒間)されると、後述する磁気吸着手段58による磁気吸引が所定の解除期間だけ解除される。前記の解除期間が経過すると磁気吸着手段58による磁気吸着が再開される。
ハンドル角度調整手段65は、発射ハンドル14の突出方向、即ちハンドル軸の向きを調整するためのもので、例えば下部開閉扉10に固定されるベース体71と、このベース体71により左右方向の横回転軸(第1回転軸)Ax廻りに回転可能に支持される外回転体(第1回転体)72と、この外回転体72により上下方向の縦回転軸(第2回転軸)Ay廻りに回転可能に支持され且つ発射ハンドル14が固定される内回転体(第2回転体)73と、発射ハンドル14の後部(内回転体73の後方に位置する後述の永久磁石100の対向用継鉄101)と対向し且つ当該発射ハンドル14の対向用継鉄101の変位範囲面に対応する形状で磁性体である固定ガイド部材116(固定側部材)と、発射ハンドル14の後端側に設けられ且つ基準状態又は変位後状態とした当該発射ハンドル14を磁力によって固定ガイド部材116での対向する箇所と磁気吸着する磁気吸着手段58とを備えている。この変位範囲面とは、発射ハンドル14が変位することでその対向用継鉄101が変位する範囲を構成する面のことである。
また、このハンドル角度調整手段65は、解除指示ボタン56への解除指示入力(解除条件成立)に基づいて、磁気吸着手段58による磁気吸着を解除する磁気吸着解除手段60を備えている。
なおここでは、発射ハンドル14の基準状態とは、例えば図4、図5に実線で示すように上下左右方向の何れも中心を向く状態(水平角及び仰角が共に0度の状態)としているが、所定の水平角及び仰角を向く状態を基準状態としてもよいし、磁気吸着手段58の永久磁石100が固定ガイド部材116の中心点(あるいは基準点等)と対向する状態を基準状態としてもよい。また、発射ハンドル14の変位後状態とは、前記の基準状態とは異なる向きである状態であり、図4、図5に二点鎖線で示す向きなど種々の向きが挙げられる。
ベース体71は、図4、図5及び図8に示すように、例えば前側が開口した箱形状であり、例えばその左側壁部74a、右側壁部74b、天壁部74d及び底壁部74eの前縁側に一体に設けられたフランジ76において下部開閉扉10の台板41の背面側に固定ねじ77等により着脱自在に固定されている。また、左側壁部74a、右側壁部74bの例えば前端部近傍には、左右方向に対応する一対の横軸受け孔78a,78bが形成されている。
外回転体72は、例えば上下左右の周壁81a〜81dを一体に備えた略箱形で、この周壁81a〜81dの前側端に形成された、発射ハンドル14のハンドルベース61を前後に挿通させるための開口部83が形成されており、左右の周壁81c,81dがベース体71側の左側壁部74a、右側壁部74b、天壁部74d及び底壁部74eの内側に沿うようにベース体71内に配置されている。また、左右の周壁81c,81dの例えば前端部近傍には、ベース体71側の横軸受け孔78a,78bにそれぞれ回転自在に装着された横軸部材84a,84bが、例えばベース体71の外側から軸固定ねじ85a,85bにより着脱自在に固定されている。これにより、外回転体72はベース体71に対して横軸受け孔78a,78bの中心を通る横回転軸Ax廻りに回転可能となっている。
また、上下の周壁81a,81bの例えば前端部近傍には、上下方向に対応する一対の縦軸受け孔86a,86bが形成されている。これら縦軸受け孔86a,86bは、それらの中心を通る直線(縦回転軸Ay)が、ベース体71側の横軸受け孔78a,78bの中心を通る直線(横回転軸Ax)と交点Cにおいて直交するように配置されている。
内回転体73は、外回転体72側の周壁81a〜81dの内側にそれぞれ対向するように配置される上下左右の内周壁87a〜87dと、外回転体72側の内側で開口部83に近い箇所に配置される内前壁88とを一体に備えた略箱形で、発射ハンドル14の後端部が、外回転体72側の開口部83を介してその後側の内前壁88に着脱可能に固定されている。また、上下の内周壁87a,87bの例えば前端部近傍には、外回転体72側の縦軸受け孔86a,86bにそれぞれ回転自在に装着された縦軸部材89a,89bが、例えば外回転体72の外側から軸固定ねじ90a,90bにより着脱自在に固定されている。これにより、内回転体73は外回転体72に対して縦軸受け孔86a,86bの中心を通る縦回転軸Ay廻りに回転可能となっている。
また、内回転体73の内前壁88は、縦回転軸Ay廻りに回転したときの外回転体72側の開口部83との隙間が常に小さく保たれるように、例えばその上下の縁部は開口部83の上下の縁部と近接しており、また左右両縁部は例えば外向きに突出すると共にその端面は常に開口部83の左右の縁部に近接するように縦回転軸Ayを中心とする略円筒面状に形成されている。
内回転体73の後端側には、背壁117を介して磁気吸着手段58がネジ58aによりネジ止め(固定)されている。この磁気吸着手段58は、永久磁石100と、例えば円柱形状の対向用継鉄101(継鉄)と、固定ガイド部材116と、永久磁石100及び対向用継鉄101を内部に収容した例えば円筒形状の外形用継鉄102(継鉄)とで磁気回路(図4、図5に破線矢印で示す磁気回路)を形成するものであり、当該磁気吸着手段58の後端部(対向用継鉄101及び外形用継鉄102における固定ガイド部材116と対向する端部)が例えばベース体71の背壁74cに形成された開口部121を介して後ろ側に突出するように、交点Cを中心とする半径方向に沿って配置されている。
磁気吸着解除手段60は、対向用継鉄101の外周に巻かれた励磁コイル103を備えており、この励磁コイル103に通電することで永久磁石100とは反対の磁場を発生させるものである。なお、励磁コイル103は、対向用継鉄101の外周に巻いているが、例えば永久磁石100や外形用継鉄102の外周に巻いたものとしてもよい。
固定ガイド部材116は、後ろ向きに膨出する略皿型に形成され、開口部121を略覆うようにベース体71の背壁74cの後側に固定されており、その前面側が交点Cを中心とする球面状の固定ガイド面122となっている。つまり、磁気吸着手段58の後端部(つまり、対向用継鉄101及び外形用継鉄102の後端部)は、内回転体73の交点C廻りの回転に伴って、固定ガイド部材116の固定ガイド面122に対して近接(僅かの隙間(例えば、0.5ミリや1ミリ)を空けた状態)して変位することになる。なお、永久磁石100による発射ハンドル14の磁気吸着による固定が十分に確保できるのであれば、永久磁石100の磁力に比例して前記隙間を大きくすることも可能である。また、対向用継鉄101の後端部を固定ガイド部材116に摺動するようにしてもよい。
解除指示ボタン56が長押し操作されて励磁コイル103が通電状態となると、磁気吸着手段58による磁場とは反対の新たな磁場が励磁コイル103により発生する。つまり、磁気吸着手段58による磁気回路(永久磁石100と対向用継鉄101と固定ガイド部材116と外形用継鉄102とで形成される磁気回路)を低減する(完全に打ち消してもよい)反対の磁気回路が発生する。この磁気吸着解除状態では、遊技者が発射ハンドル14の向きを変更可能な状態となる。つまり、変位後状態の発射ハンドル14を磁気吸着手段58による磁力で保持できない状態となっている。
固定ガイド部材116の固定ガイド面122には、図4に二点鎖線で示すように発射ハンドル14を最も右向きあるいは最も左向きに変位した場合に当該発射ハンドル14の後部の磁気吸着手段58と対向する箇所と、図5に二点鎖線で示すように発射ハンドル14を最も上向きあるいは最も下向きに変位した場合に当該発射ハンドル14の後部の磁気吸着手段58と対向する箇所と、発射ハンドル14を最も右上斜め向き、最も左上斜め向き、最も右下斜め向きあるいは最も左下斜め向きに変位した場合に当該発射ハンドル14の後部の磁気吸着手段58と対向する箇所とを有する形状となっている。
なお、外回転体72のベース体71に対する横回転軸Ax廻りの揺動は、図示しない規制手段により、ハンドル軸が上向きとなる状態から下向きとなる状態までの範囲、又はそれよりも若干広い範囲内に規制されているものとする。また、内回転体73の外回転体72に対する縦回転軸Ay廻りの揺動は、図示しない規制手段により、ハンドル軸が左向きとなる状態から第2右向きとなる状態までの範囲、又はそれよりも若干広い範囲内に規制されているものとする。
また、台板41は、図4、図5に示すように、発射ハンドル14の磁気吸着保持が解除された場合に、当該発射ハンドル14を基準状態に戻す姿勢戻しバネ118(戻し手段)を備えている。具体的には、姿勢戻しバネ118は、例えば円錐コイルバネであり、その一端側が、ベース体71のフランジ76の前面側で開口周囲に窪み形成されたバネ保持凹部79に固定され、その他端側が、例えば略半球状でその中央箇所に後方に延出した円筒部80a内に支持脚部66が挿入されたカバー部材80の後面箇所に固定されている。図4,図5に示すように、発射ハンドル14が基準状態にある場合には、姿勢戻しバネ118は上下左右方向に変形しておらず、図4,図5に二点鎖線で示すように発射ハンドル14を変位後状態(その向きを上下左右などに変更した状態)にすると、その変位方向に変形した状態となり、姿勢戻しバネ118は発射ハンドル14を基準状態に戻す方向への付勢力が生じる。
例えば、発射ハンドル14が変位後状態である場合に、磁気吸着解除手段60により磁気吸着手段58による磁気吸着が解除されると、姿勢戻しバネ118により、発射ハンドル14が基準姿勢に復帰し、磁気吸着解除手段60による解除期間が終了した時点から磁気吸着手段58による磁気吸着が再開され、発射ハンドル14が基準状態で吸着固定される。
なお、カバー部材80により、ハンドル挿通孔52aと支持脚部66との隙間を少なくあるいは塞ぐことができる。姿勢戻しバネ118は、上述した円錐コイルバネ以外の形状の円筒状のコイルバネや渦巻き状のコイルバネその他の各種バネの他、支持脚部66が挿入可能な開口を有するゴム等の弾性体などを採用してもよい。
なおここで、主制御基板150で解除条件成立(例えば、遊技者による解除指示ボタン56の長押し操作が成立)と判定し解除する構成について、具体的に説明する。
本実施形態のパチンコ機は、図9に示すように、遊技動作を統括的に制御する主制御基板150を備えている。この主制御基板150は、図2に示す開閉式入賞手段25(始動入賞手段)への遊技球の入賞に基づいて各種の乱数値を取得して記憶し、これらの乱数値に対応する演出図柄(図柄)の変動表示演出を演出図柄表示手段20(変動表示手段、表示手段)に表示させるように各種の制御コマンドをサブ制御基板(図示省略)に出力し、サブ制御基板が演出図柄表示手段20を表示制御している。さらにこの主制御基板150は、以下に説明する解除指示判定手段151と、解除制御部152(解除制御手段)とを備えている。
この解除指示判定手段151は、解除指示ボタン56が長押し操作(例えば5秒間)されたか否かを判定する。具体的には、解除指示判定手段151は、解除指示ボタン56が押し操作された時点からその押し操作が所定時間(例えば5秒間)継続されているかを計時する検出用タイマ153を備えており、検出用タイマ153において5秒間の計時が完了すると、解除指示信号を解除制御部152に出力する。
解除制御部152は、制御用タイマ154と通電制御部155と発光制御部156とを備え、解除指示信号に基づいて、基準状態又は変位後状態の発射ハンドル14の磁気吸着手段58による吸引保持を解除するために磁気吸着解除手段60を制御するとともに、かかる磁気吸着の解除を発射ハンドル14に設けた発光部157(示唆手段)の発光によって示唆するように発光制御する。この発光部157は、光透過性のハンドルキャップ63と、当該ハンドルキャップ63の背後側に位置し且つハンドルキャップ63に光を照射する図示省略のLED実装基板(ランプ等でもよい)とで構成される。
具体的には、制御用タイマ154は、解除指示信号に基づいて解除期間(例えば5秒間)を計時する。通電制御部155は、制御用タイマ154による計時開始と同時に磁気吸着解除手段60の励磁コイル103に通電を開始する。また、発光制御部156は、制御用タイマ154による計時開始と同時に発射ハンドル14の発光部157を点滅させる。遊技者は、発射ハンドル14の発光部157の点滅により、磁気吸着が解除されていること、つまり、発射ハンドル14の向きを変更する場合であればこの点滅期間において当該発射ハンドル14の向き変更が可能であることや、発射ハンドル14から手を離している場合に当該発射ハンドル14が基準状態に自動的に復帰されることを知ることができる。
例えば、発射ハンドル14が図4及び図5に二点鎖線で示すような変位後状態であり、遊技者が発射ハンドル14から手を離している場合には、磁気吸着手段58による磁場とは反対の磁場が励磁コイル103への通電により発生し、変位後状態の吸引保持が解消されるため、姿勢戻しバネ118により、発射ハンドル14が図4及び図5に実線で示す基準姿勢に復帰される。
また、遊技者が基準状態又は変位後状態の発射ハンドル14を操作して所望の向きに変更する場合には、磁気吸着手段58による磁場とは反対の磁場が励磁コイル103への通電により発生し、変位後状態の吸引保持が解消されており、図4及び図5に二点鎖線で示すような変位後状態や、図4及び図5に実線で示す基準姿勢に発射ハンドル14を向けることができる。
続いて、制御用タイマ154が解除期間を計時すると、つまり解除期間が終了すると、解除制御部152は、発光部157を例えば1秒間の間点灯状態とするように発光制御部156を制御するとともに、励磁コイル103への通電を終了するように通電制御部155を制御する。遊技者は、発射ハンドル14の発光部157の点灯状態により、当該発射ハンドル14の磁気吸着解除が終了したこと、つまり、発射ハンドル14の磁気吸着が再開されたことを知ることができる。なお、遊技者は、発光部157が消灯することで、次の磁気吸着解除指示が受け付け可能な状態であること、つまり解除指示ボタン56を長押し操作して再び磁気吸着を解除させ得る状態であることを知ることができる。
以上のように構成された本実施形態のパチンコ機では、遊技に際して遊技者により回転操作(遊技操作)される発射ハンドル14と、遊技者による向き変更操作(変位操作)に従って発射ハンドル14を基準状態とは異なる所定の変位状態に変位可能なハンドル角度調整手段65と、このハンドル角度調整手段65により変位可能な発射ハンドル14の後部(対向用継鉄101)と対向し且つ当該発射ハンドル14の対向用継鉄101の変位範囲面に対応する形状で磁性体である固定ガイド部材116と、発射ハンドル14の後端側に設けられ且つ基準状態又は変位後状態とした当該発射ハンドル14を磁力によって固定ガイド部材116での対向する箇所と磁気吸着する磁気吸着手段58と、解除指示ボタン56への解除指示入力(解除条件成立)に基づいて、磁気吸着手段58による磁気吸着を解除する磁気吸着解除手段60とを備えている。
したがって、 解除指示ボタン56への解除指示入力(解除条件成立)に基づいて発射ハンドル14の磁気吸着が解除されるので、遊技者による変位操作に従って発射ハンドル14を任意の変位状態に変位することができ、発射ハンドル14を遊技者の好みの状態(好みの向き)に無段階に変位させることができる。また、その所望の変位後状態(所望の向き)で磁気吸着手段58による磁気吸着が復帰することで、発射ハンドル14の後端側の磁気吸着手段58が固定ガイド部材116での対向する箇所に磁力で吸着固定されるので、発射ハンドル14を所望の変位状態(所望の向き)で手間無く保持することができる。
また、発射ハンドル14の磁気吸着が解除された場合に当該発射ハンドル14を基準状態に戻す姿勢戻しバネ118を備えているので、解除指示ボタン56への解除指示入力(解除条件成立)に基づいて磁気吸着手段58による磁気吸着が解除されると、姿勢戻しバネ118は、変位後(調整後)状態の発射ハンドル14を基準状態に戻すので、発射ハンドル14を手間無く且つ自動的に基準状態に戻すことができる。つまり、変位後状態の発射ハンドル14を基準状態に戻すように遊技者が当該発射ハンドル14を戻し作業(例えば、発射ハンドル14を固定する固定具を外したり緩めたりする作業)をすることが不要である。また、新たな遊技者は、発射ハンドル14を基準状態から所望の変位状態に設定することができ、前回の遊技者による変位後状態の発射ハンドル14に違和感を覚えたりそれを基準状態に戻す手間が生じたりすることがない。
また、磁気吸着手段58は、永久磁石100、対向用継鉄101、固定ガイド部材116及び外形用継鉄102で磁気回路を形成しているので、発射ハンドル14を永久磁石100の磁力で固定ガイド部材116に磁気吸着させることができ、発射ハンドル14の固定時には電力が不要であるので、省電力で磁気吸着固定することができる。また、磁気吸着解除手段60は、継鉄又は永久磁石100に設けられた励磁コイル103に通電することで永久磁石100とは反対の磁場を発生させるので、永久磁石100による磁場を打ち消す又は弱くすることができ、永久磁石100による磁気吸着を好適に解除することができる。
また、発射ハンドル14に対する変位操作可能期間を、当該発射ハンドル14に配設された発光部157により発光示唆されるので、遊技者は、発光部157が示唆する発射ハンドル14の変位操作可能期間を認識して当該発射ハンドル14の変位操作を行うことができ、安心して変位操作を行うことができる。また、発光部157が示唆する変位可能期間の終了時点における発射ハンドル14の変位後状態等で固定することができ、所望の変位後状態からずれて固定されることを低減できる。
また、本実施形態では、発射ハンドル14の前面(ハンドルキャップ63)に解除指示ボタン56を備えているため、遊技中に遊技者の手のひらが当たることがあるが、解除指示ボタン56を長押し操作(例えば5秒間)した場合に発射ハンドル14の磁気吸着解除が実行され、解除指示ボタン56が瞬間的(5秒未満)に押されても発射ハンドル14の磁気吸着解除には至らないので、発射ハンドル14の前面に解除指示ボタン56を有する構成であっても、不本意な解除指示の発生を低減することができる。
図10〜図14は本発明の第2の実施形態を例示し、第1の実施形態における磁気吸着解除手段60の構成を変更した例を示している。本実施形態に関する以下の説明で特に言及しない構成については第1の実施形態と同様であるとする。
前述の第1の実施形態では、磁気吸着手段58による磁場とは反対の磁場を磁気吸着解除手段60の励磁コイル103によって発生させているが、第2の実施形態では、磁石ユニット130(磁気吸着手段58)よる磁場を制御ユニット140(磁気吸着解除手段60)によって固定ガイド部材116に及ぼすか否かを制御する構成としている。
第2の実施形態の磁石ユニット130は、図10、図11に示すように、その外形が、背面視でドーナツ状(環状)であり且つ断面視で後端面が円弧凸状である略蒲鉾形状となっている。この磁石ユニット130は、図12に示すように、背面視で同一磁極を相対向させて環状に配列された複数(例えば8個)の永久磁石131及びそれらの永久磁石131間に配設された第1継鉄132を備えている。
磁石ユニット130は、図10〜図12に示すように、ベース体71の固定ガイド部材116の固定ガイド面122に対して、制御ユニット140を介して対向配置されている。具体的には、この磁石ユニット130は、図11に示すように、先端側が支持脚部66の後端開口部66aに嵌入され且つ固定ガイド部材116に向けて突出した円筒形状の第1支持筒体133の後端側に固定されている。ここでは、図11に示すように、磁石ユニット130は、その前端側に形成された嵌入受け部134に第1支持筒体133を嵌入することで固定されている。
この制御ユニット140は、図10〜図12に示すように、磁石ユニット130と固定ガイド部材116との間に、解除指示ボタン56の押し操作方向を回動軸心として回動変位機構148(変位機構)により回動変位可能に配設されている。制御ユニット140は、その外形が、背面視でドーナツ状(環状)であり且つ断面視で後方に突き出た円弧形状となっている。この制御ユニット140は、背面視で複数(例えば8個)の非磁性体141とそれらの非磁性体141間に配設された第2継鉄142とが交互に環状に配置されている。
制御ユニット140は、その前面側である凹状円弧面140aの中央開口部143の周縁部144に、円筒形状の第2支持筒体145の後端部を当接させて当該第2支持筒体145が固定されており、当該制御ユニット140の凹状円弧面140aが磁石ユニット130の後面側である凸状円弧面に近接対向するように、第2支持筒体145が第1支持筒体133内に挿入されている。
発射ハンドル14の解除指示ボタン56は後方に突出した突出棒部146を備え、解除指示ボタン56が押し操作されるとこの突出棒部146も押し方向に押し出され、戻りバネ57によりに解除指示ボタン56が元の位置に戻るとこの突出棒部146も元の位置に引き戻される。この突出棒部146は、その先端側の左右両箇所に、一対のピン部146aがそれぞれ形成されている。また、第2支持筒体145は、その先端側周囲箇所に、突出棒部146の一対のピン部146aがそれぞれ挿入される側面視で斜め方向に延びる一対の長孔状切欠き部145aが形成されており、解除指示ボタン56の押し操作により突出棒部146が押されると、この突出棒部146のピン部146aが第2支持筒体145の長孔状切欠き部145aの後方端にそれぞれ進むことで当該第2支持筒体145が押し操作方向を回動軸心として回動し、制御ユニット140が磁石ユニット130に対して回動する。つまり、回動変位機構148は、一対のピン部146aを有する突出棒部146と、一対の長孔状切欠き部145aを有する第2支持筒体145とで構成されている。
例えば、解除指示ボタン56を押し操作していない状態(図10、図11参照)では、図12に示すように、制御ユニット140の各非磁性体141が磁石ユニット130の永久磁石131に位置し且つ制御ユニット140の第2継鉄142が磁石ユニット130の第1継鉄132に位置する状態となっている。この状態では、磁石ユニット130による磁場、つまり、図12(b)に示すように、永久磁石131のN極からの磁力が、制御ユニット140の第2継鉄142を経て、非磁性体141を乗り越えて固定ガイド部材116に達し、制御ユニット140の第2継鉄142を経て永久磁石131のS極に至るとの磁気回路が形成されることから、磁石ユニット130が固定ガイド部材116に磁気吸着した状態、つまり発射ハンドル14がその向きで吸着保持された状態となっている。
次に、解除指示ボタン56を押し操作すると、第2支持筒体145が押し操作方向を回動軸心として回動し、図13に示すように、制御ユニット140の各非磁性体141が磁石ユニット130の第1継鉄132に位置し且つ制御ユニット140の第2継鉄142が磁石ユニット130の永久磁石131に位置する状態となっている。この状態では、磁石ユニット130による磁場、つまり、図13(b)に示すように、永久磁石131のN極からの磁力が、固定ガイド部材116に到達することなく第2継鉄142内を通って永久磁石131のS極に至るとの磁気回路が形成されることから、磁石ユニット130が固定ガイド部材116に磁気吸着していない状態、つまり発射ハンドル14の磁気吸着が解除された状態となっている。
以上説明した第2の実施形態のパチンコ機では、発射ハンドル14の後部面内において同一磁極を相対向させて配列された複数の永久磁石131及び永久磁石131間に配設された第1継鉄132を有する磁石ユニット130と、磁石ユニット130と固定ガイド部材116との間に変位可能に位置し且つ非磁性体141と第2継鉄142とが配置された制御ユニット140と、非磁性体141が永久磁石131に対向し且つ第2継鉄142が第1継鉄132に対向する磁気吸着状態(第1状態)と、非磁性体141が第1継鉄132に対向し且つ第2継鉄142が永久磁石131に対向する磁気吸着解除状態(第2状態)と、に制御ユニット140を変位する回動変位機構148とを備え、回動変位機構148によって制御ユニット140が磁気吸着状態(第1状態)になると、永久磁石131からの磁気が制御ユニット140の第2継鉄142と固定ガイド部材116とを通る第1磁気回路が形成されて発射ハンドル14が固定ガイド部材116に磁気吸着され、回動変位機構148によって制御ユニット140が磁気吸着解除状態(第2状態)になると、永久磁石131からの磁気が固定ガイド部材116に達せずに第2継鉄142を通る第2磁気回路が形成されて発射ハンドル14の固定ガイド部材116への磁気吸着が解除される。
したがって、制御ユニット140が磁気吸着状態(第1状態)になると、永久磁石131からの磁気が固定ガイド部材116を通る第1磁気回路が形成されるので、永久磁石131の吸着で発射ハンドル14を好みの状態で位置決めできる。また、制御ユニット140が磁気吸着解除状態(第2状態)になると、永久磁石131からの磁気が固定ガイド部材116に届かずに第2継鉄142を通る第2磁気回路に変更されるので、電磁コイル等の電気的手段を利用せずに、永久磁石131の吸着を解除でき、発射ハンドル14の位置決めを解除することができる。つまり、永久磁石131の吸着で発射ハンドル14を位置決めするにもかかわらず、電磁コイル等の電気的手段を利用せずに、発射ハンドル14の位置決めを解除することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
なお、前述の各実施形態では、操作手段として、遊技球の発射操作のための発射ハンドル14を例に挙げて説明しているが、発射ハンドル14の以外に、ジョイスティック、タッチパネル、ステアリングコントローラ、操縦桿、押しボタン式操作装置、スライドレバー式操作装置などの各種コントローラ(入力装置)などが挙げられる。また、これらのコントローラは、遊技球の発射操作、遊技のための必須操作(例えば、スロットマシンのスタートレバー及びストップボタンの操作)、遊技内容に関連して行われる操作(例えば表示装置に表示される遊技表示演出での案内に従って行われる操作)などに用いるものが挙げられる。
また、発射ハンドル14(操作手段)の変位状態としては、前述した各実施形態のように所定の角度位置(所定の向き)を例示しているが、操作手段(例えば発射ハンドル14)がスライド変位可能な場合にはその距離位置(スライド位置)などの設定状態が挙げられる。
なお、前述した各実施形態では、発射ハンドル14の基準状態は、遊技機(又は遊技者)にとって標準的な状態としているが、遊技者の最も使用頻度の高い状態などを基準状態に設定してもよい。例えば、発射ハンドル14の基準状態として、遊技者の最も使用頻度の高い角度位置(向き)を採用してもよい。
なお、前述した第1の実施形態では、示唆手段として、発射ハンドル14(操作手段)に対する変位操作可能期間を発光示唆する発光部157(発光手段)を採用しているが、当該変位操作可能期間を表示示唆する表示手段(演出図柄表示手段20など)、変位操作可能期間をスピーカ16から音声示唆する音声出力手段(サブ制御基板、音声出力制御基板)などを採用してもよいし、これらを複数組み合わせてもよい。また、示唆手段としての例えば小型の液晶表示装置(表示手段)を操作手段(発射ハンドル14など)に配設するようにしてもよい。
また、前述した第2の実施形態では、遊技者が解除指示ボタン56を押し操作することで磁石ユニット130による磁気吸着が解除され、押し操作を解除すると直ちに磁気吸着が再開されるため、前述の第1の実施形態のような発光部157などを備えていないが、磁気吸着解除を示唆するために前記の発光部157、表示手段(演出図柄表示手段20など)、音声出力手段などを備えるようにしてもよい。
例えば、第1,第2回転軸は仮想的なもので、それら仮想的な第1,第2回転軸廻りに回転可能に支持されていればよく、必ずしもそれら第1,第2回転軸に沿って軸部材が配置されている必要はない。従って、例えば第2の実施形態の場合、発射ハンドル14が固定された所定の回転体が所定点を中心に回転可能に支持されていればよく、その所定点で互いに直交する第1,第2回転軸を実際に設け、それら第1,第2回転軸によって個別に支持する構成とする必要はない。また、第1の実施形態の場合、第1回転軸と第2回転軸とは同一平面上になくてもよい。
また、前述した第1の実施形態の場合、固定ガイド部材116の固定ガイド面122を内回転体73等の回転体に、磁気吸着手段58及び磁気吸着解除手段60をベース体71等に配置してもよい。また、前述した第2の実施形態の場合、固定ガイド部材116の固定ガイド面122を内回転体73等の回転体に、磁石ユニット130及び制御ユニット140をベース体71等に配置してもよい。
なお、前述した各実施形態では、発射ハンドル14の磁気吸着解除を、ハンドルキャップ63を発光させることで遊技者に示唆しているが、回転操作部62、機構収容部67又は支持脚部66などを発光させるようにしてもよく、それらの少なくとも一つを発光させるようにしてもよい。また、発射ハンドル14に替えてあるいは発射ハンドル14とともに、演出図柄表示手段20に発射ハンドル14が磁気吸着解除であることを表示するようにしてもよい。
また、前述した第1の実施形態では、解除指示ボタン56を発射ハンドル14に設けているが、発射ハンドル14ではなく、図1に示す貯留皿13の演出操作部55を、磁気吸着の解除指示用として兼用し、演出操作部55からの指示を図9に示す主制御基板150で判定制御するようにしてもよい。また、図1に示す下部開閉扉10(例えば貯留皿13)などに専用操作部(操作ボタン)を設けて図9に示す主制御基板150で判定制御するようにしてもよい。
また本発明は、アレンジボール機、雀球遊技機等の他の遊技機においても同様に実施することが可能である。
また、上述した複数の実施形態(変形例を含む)のうちいくつかを組み合わせた構成としてもよいし、ある実施形態の一部の手段等(手段、構成、装置、部品、機能、要素、処理ステップ、工程又はこれらの結合)を他の実施形態(いくつかの実施形態を組み合わせたものを含む)に組み合わせた構成としてもよいし、ある実施形態の一部の手段等と他の実施形態における一部の手段等とを組み合わせた構成としてもよいし、ある実施形態の一部の手段等を削除した構成としてもよい。
14 発射ハンドル(操作手段)
20 演出図柄表示手段(示唆手段)
58 磁気吸着手段
60 磁気吸着解除手段
65 ハンドル角度調整手段(変位手段)
100 永久磁石
101 対向用継鉄(継鉄、)
102 外形用継鉄(継鉄)
103 励磁コイル
116 固定ガイド部材(固定側部材)
118 姿勢戻しバネ(戻し手段)
130 磁石ユニット
131 永久磁石
132 第1継鉄
140 制御ユニット(後部)
141 非磁性体
142 第2継鉄
157 発光部(示唆手段)

Claims (5)

  1. 遊技に際して遊技者により遊技操作される操作手段を備える遊技機において、
    遊技者による変位操作に従って当該操作手段を基準状態とは異なる変位状態に変位可能な変位手段と、
    前記変位手段により変位可能な前記操作手段の後部と対向し且つ当該操作手段の後部の変位範囲面に対応する形状で磁性体である固定側部材と、
    前記操作手段の後端側に設けられ且つ基準状態又は変位後状態とした当該操作手段を磁力によって前記固定側部材での対向する箇所と磁気吸着する磁気吸着手段と、
    解除条件成立に基づいて前記磁気吸着手段による磁気吸着を解除する磁気吸着解除手段とを備える
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記操作手段の磁気吸着が解除された場合に当該操作手段を基準状態に戻す戻し手段を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記磁気吸着手段は、永久磁石、継鉄及び前記固定側部材で磁気回路を形成するものであり、
    前記磁気吸着解除手段は、前記継鉄又は前記永久磁石に設けられた励磁コイルを備え、この励磁コイルに通電することで前記永久磁石とは反対の磁場を発生するものである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記操作手段の後部面内において同一磁極を相対向させて配列された複数の永久磁石及び前記永久磁石間に配設された第1継鉄を有する磁石ユニットと、
    前記磁石ユニットと前記固定側部材との間に変位可能に位置し且つ非磁性体と第2継鉄とが配置された制御ユニットと、
    前記非磁性体が前記永久磁石に対向し且つ前記第2継鉄が前記第1継鉄に対向する第1状態と前記非磁性体が前記第1継鉄に対向し且つ前記第2継鉄が前記永久磁石に対向する第2状態とに前記制御ユニットを変位する変位機構とを備え、
    前記変位機構によって前記制御ユニットが第1状態になると、前記永久磁石からの磁気が前記制御ユニットの前記第2継鉄と前記固定側部材とを通る第1磁気回路を形成して前記操作手段を前記固定側部材に磁気吸着し、
    前記変位機構によって前記制御ユニットが第2状態になると、前記永久磁石からの磁気が前記固定側部材に達せずに前記第2継鉄を通る第2磁気回路を形成して前記操作手段の前記固定側部材への磁気吸着を解除する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  5. 前記操作手段に対する変位操作可能期間を示唆する示唆手段を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の遊技機。
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