JP2014093866A - モータ用ロータ - Google Patents

モータ用ロータ Download PDF

Info

Publication number
JP2014093866A
JP2014093866A JP2012243020A JP2012243020A JP2014093866A JP 2014093866 A JP2014093866 A JP 2014093866A JP 2012243020 A JP2012243020 A JP 2012243020A JP 2012243020 A JP2012243020 A JP 2012243020A JP 2014093866 A JP2014093866 A JP 2014093866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
shaft
rotor core
output side
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012243020A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6069695B2 (ja
Inventor
Shingo Hoshijima
慎吾 星島
Masahide Kimura
真秀 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2012243020A priority Critical patent/JP6069695B2/ja
Publication of JP2014093866A publication Critical patent/JP2014093866A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6069695B2 publication Critical patent/JP6069695B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】モータ用のロータにおいて、ロータコアからシャフトへ伝達される捩り振動を低減する。
【解決手段】ロータコア10と、ロータコア10の軸中心部を貫通しロータコア10に直接または間接的に固定される出力軸としてのシャフト20とを備えるモータ用のロータにおいて、ロータコア10の外周とシャフト20の軸中心の間に、出力側端部から反出力方向へ延び、かつロータコア10と同軸状に配置される円環状の空隙40を設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、モータに用いられるロータの構造に関する。
モータに用いられるロータとして、特許文献1には、永久磁石が周方向に並んで配置された複数のロータコアと、複数のロータコアの軸中心部を貫通して固定されたシャフトとからなるものが開示されている。
特開2000−308286号公報
特許文献1に開示されているロータのように、ロータコアにシャフトを固定する構成では、ロータが回転したときに、ロータの軸方向中心を節として、ロータコアの軸方向両端がそれぞれシャフト軸周りに逆位相で回転する振動(以下、ロータの捻じれ振動と称する)が発生する。そして、このロータの捻じれ振動がシャフトの出力軸先端へ伝達することで、モータ又はそれを用いた装置全体の振動、騒音が増大する。
そこで、本発明では振動、騒音を抑制し得る構造のロータを提供することを目的とする。
本発明の電動モータ用ロータは、ロータコアと、ロータコアの軸中心部を貫通しロータコアに直接または間接的に固定される出力軸としてのシャフトを備える。さらに、ロータコアの外周とシャフトの軸中心の間に、出力側端部から反出力方向へ延び、かつロータコアと同軸状に配置される円環状の空隙を有する。
本発明によれば、ロータコアの外周とシャフトの軸中心の間に空隙を設けることで、ロータコアからシャフトへ伝達する振動を低減し、その結果、モータ又はそれを用いた装置全体の振動、騒音を低減することができる。
図1(A)は第1実施形態のロータの断面図、図1(B)は図1(A)を出力側から見た図である。 図2(A)は分割型シャフトの場合のロータの断面図、図2(B)はシャフトを分割した状態を示す図である。 図3は、捩り一次固有値に起因する捩り振動が生じているロータを模式的に示した図である。 図4は、捩り一次固有値に起因する捩り振動の振幅を示す図である。 図5は、空隙の反出力側端部を示す図である。 図6(A)は、第2ロータ部の振動を示す図、図6(B)は第1ロータ部の振動を示す図である。 図7は、図6(A)、図6(B)のモデルを簡略化した等価モデルである。 図8は、第1実施形態の振動低減効果を示す図である。 図9は、第2実施形態のロータの断面図である。 図10は、第2実施形態の振動低減効果を示す図である。 図11(A)は第3実施形態のロータの断面図、図11(B)は図11(A)を出力側から見た図である。 図12は、第4実施形態のロータの断面図である。 図13は、図12のロータの分解図である。 図14(A)は第4実施形態の他の例を示す断面図、図14(B)は図14(A)を出力方向から見た図である。 図15(A1)は、キー部材の例を示す断面図、図15(A2)は図15(A1)を出力方向から見た図、図15(B1)はキー部材の他の例を示す断面図、図15(B2)は図15(B1)を出力方向から見た図、図15(C1)はキー部材のさらに他の例を示す断面図、図15(C2)は図15(C1)を出力方向から見た図である。 図16(A)は、第4実施形態のエンドプレートのキー溝を示す図、図16(B)は第4実施形態のシャフトのキー溝を示す図である。 図17(A)は第4実施形態のさらに他の例のシャフトとロータコアを示す図、図17(B)は図17(A)のシャフトの分解図である。 図18は、第5実施形態のロータの断面図である。 図19は、第5実施形態の他の例を示すロータの断面図である。 図20は、第5実施形態のさらに他の例を示すロータの断面図である。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1(A)は第1実施形態にかかるロータ100の断面図、図1(B)は図1(A)を後述する出力側から見た図である。以下の説明において、シャフト20の軸中心部に沿う方向を軸方向、図1(A)の図面右側を出力側、図1(B)の図面左側を反出力側と称する。
電動モータ用のロータ100は、筒状のロータコア10と、ロータコア10の軸中心部を貫通してロータコア10に固定されたシャフト20とを含んで構成される。
シャフト20の出力側端部は、減速機等の機器に接続される。シャフト20のロータコア10への固定には、一般的なロータと同様に、圧入や焼き嵌め等の締り嵌めや、スプライン・セレーションや、キー構造等が用いられる。
ロータコア10の外周付近には、複数の永久磁石12が周方向に一定間隔で配置されている。また、ロータコア10の軸方向両端には、永久磁石12の飛び出し防止、あるいはアンバランス修正用のエンドプレート30が配置される。エンドプレート30のロータコア10への固定には、一般的なロータと同様にカシメやボルト締結等が用いられる。
なお、エンドプレート30の代わりに、永久磁石12を樹脂モールドによりロータコア10に固定しても構わない。また、本実施形態の構造は、かご型導体構造のような誘導モータ用ロータにも適用し得る。
シャフト20の外周と軸中心の間には、ロータコア10と同軸状に配置され出力側端部が開口している円環状の空隙40が形成されている。すなわち、ロータコア10の内周面は軸方向の全域にわたって全面がシャフト20の外周面と接触している。
ここで、空隙40の形成方法について説明する。
空隙40は、一体成型したシャフト20に対して放電加工や機械加工を施すことで形成する。また、シャフト20を鋳造や鍛造により成形する際に、同時に形成してもよい。
なお、シャフト20は一体成型されたものに限られず、複数の部材を組み合わせてシャフト20を構成するようにしても構わない。例えば、図2(A)、図2(B)に示すように、出力側に中空部分を有する反出力側部材20Bと、その中空部分の内径よりも小径の出力側部材20Cとの組み合わせでシャフト20を構成する。反出力側部材20Bと出力側部材20Cの結合には、圧入、焼き嵌め、摩擦圧接等を適用できる。
ところで、シャフトがロータコアを貫通する一般的なロータにおいては、ロータの捩り一次固有値に起因する捩り振動が発生し、この捩り振動がシャフトの出力側先端まで伝達して、モータやそれを用いた装置全体の振動や騒音が増大するという問題がある。
ここで、捩り一次固有値に起因する捩り振動について、図3、図4を参照して説明する。
図3は捩り一次固有値に起因する捩り振動が生じているロータを模式的に示した図であり、図4は当該振動における振幅の大きさを示すグラフである。
捩り一次固有値とは、図3に示すように、ロータ軸方向の中心付近を節としてロータ両端がそれぞれシャフト軸まわりに逆位相で回転振動する振動モードのことをいう。つまり、図4に示すように、ロータ端部に近づくほど振幅が大きくなる。
したがって、一般的なロータのように軸方向の全域にわたってロータコア内周面とシャフト外周面が接触する構造では、ロータコア出力側のもっとも振幅の大きい捩り振動がシャフトに伝達される。その結果、シャフトの出力側先端の捩り振動が大きくなり、上述したように振動、騒音が増大することになる。
これに対し本実施形態では、空隙40を設けた領域では、シャフト20の空隙より内側の部分(以下、出力軸部分20Aという)にロータコア10から捩り振動が伝達されることがない。すなわち、空隙40を設けることによって、出力軸部分20Aの捩り振動を弱めることができる。その結果、モータの振動、騒音を低減することができる。
次に、空隙40の反出力側端部の軸方向位置について説明する。
図5は、図1(A)と同様のロータ100の断面図である。図中の一点鎖線Aは、空隙40の反出力側端部の軸方向位置を示している。以下の説明において、ロータ100の空隙40の反出力側端部より出力側部分を第1ロータ部、同じく反出力側部分を第2ロータ部とする。
図6(A)は、ロータ100を空隙40の反出力側端部で分割した場合の第2ロータ部100Bを、図6(B)は同じく第1ロータ部100Aを示している。このように空隙40の反出力側端部を境界として分割した場合、第1ロータ部100Aと第2ロータ部100Bのそれぞれが、境界を固定した場合の捩り共振周波数と同じ共振周波数をもつ。
図7は、上記のように境界を固定した場合のロータ100の構成を簡略化した等価モデルである。
このようなモデルにおいて、第1ロータ部100Aと第2ロータ部100Bの捩り振動固有値f1、f2はそれぞれ式(1)、式(2)から求めることができる。
ここで、Jは捩り慣性モーメント、Ipは断面二次モーメント、Lは節点からの長さ、Gは横弾性係数である。
したがって、式(1)、式(2)より第1ロータ部100Aと第2ロータ部100Bの捩り振動固有値が等しくなる位置に境界を設定することで、境界が振動変位のない節点となり、シャフト20の出力軸部分20Aへの捩り振動の伝達を抑制できる。
図8は、境界位置を変化させた場合の振動低減効果を説明するための図である。図の縦軸はシャフト20の出力軸側の周方向変位[dB]、横軸は空隙40の反出力側端部の軸方向位置である。また、図8中の「最適境界位置」は、第1ロータ部100Aと第2ロータ部100Bの捩り振動固有値が等しくなる位置である。
本実施形態のように、空隙40の反出力側端部を第1ロータ部100Aと第2ロータ部100Bの捩り振動固有値が等しくなる位置(最適境界位置)となるように設定すると、図8に示すようにシャフト20の出力軸側の捩り振動は極小となる。また、空隙40を設けない場合に比べて、捩り振動を大幅に低減できる。
また、ロータコア10の内周面とシャフト20の外周面は、軸方向の全域かつ周方向の全面で互いに接触しているので、空隙40を設けることによるロータコア10からシャフト20への伝達トルクの低下を抑制できる。
本実施形態によれば、次の効果が得られる。
ロータコア10の外周とシャフト20の軸中心の間に、出力側端部から反出力方向へ延び、かつロータコア10と同軸状に配置される円環状の空隙40を備える。これにより、ロータコア10からシャフト20への伝達トルクの低減を抑制しつつ、ロータコア10からシャフト20への捩り振動の伝達を抑制することができる。
空隙40の反出力側端部を上記最適境界位置に設定するので、シャフト20の出力側の捩り振動を大幅に低減できる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、空隙40の形成方法が第1実施形態と異なる。そこで、空隙40について説明する。
図9は第2実施形態にかかるロータ100の断面図である。
ロータコア10は、電磁鋼板を積層したものであり、接着コア、焼結コア等の一体化構造、または、ボルトやリベットによる締結もしくは樹脂モールドによる一体化構造となっている。
シャフト20は、ロータコア10の内周径より外径が小さい小径部を有し、ロータコア10に固定すると小径部の外周面とロータ内周面とで空隙40が形成される。すなわち、空隙40の反出力方向側端部より反出力方向側のロータコア10の内周面は、全面がシャフト20の外周面と接触する。
このように形成される空隙40の反出力側端部の軸方向位置は、第1実施形態で説明した最適境界位置を基準とする所定範囲内に設定する。具体的には、最適境界位置からロータコア10の出力側端部までの距離をLとしたときに、最適境界位置を基準としてロータ軸方向に±0.7Lの範囲内に設定する。
図10は、図8と同様に境界位置を変化させた場合の、シャフト20の出力軸側の周方向変位を示す図である。
図10に示すように、空隙40の反出力方向端部位置が、最適境界位置を基準として軸方向に±0.7Lの範囲内であれば、空隙40を設けない場合に比べてシャフト20の捩り振動を低減する効果が得られる。
以上のように、シャフト20に小径部を設けることによって空隙40を形成しても、第1実施形態と同様にロータコア10からシャフト20へ伝達する捩り振動を低減する効果が得られる。
また、空隙40の反出力方向端部位置を、最適境界位置を基準としてロータ軸方向に±0.7Lの範囲内に設定することで、シャフト20の出力側の捩り振動を、空隙40を設けない場合に比べて低減することができる。
(第3実施形態)
図11(A)、図11(B)は、第3実施形態にかかるロータ100の断面図であり、図11(A)は後述する軸部品50が嵌合した状態、図11(B)は軸部品50が分離した状態を示している。
本実施形態は、シャフト20の構造が第1実施形態と異なる。
シャフト20は、ロータコア10の内周面と軸方向の全域にわたって周方向の全面で接触する外周面を有する。また、出力側には中空部分52が設けられており、この中空部分52に減速機等の接続先の軸部品50が接続される。シャフト20と軸部品50は、中空部分52の反出力側端部よりさらに反出力側に設けた凹部と、軸部品50の反出力側端部に設けた凸部がスプライン結合により接続される。ここで、中空部分52の反出力側端部は、第1実施形態の空隙40の反出力側端部と同様に設定する。なお、シャフト20と軸部品50の接続は、キー構造等といった他の接続方法を用いてもよい。
軸部品50の反出力側端部付近は、反出力側端部から順に、スプライン部分、スプライン部分と同じ径の小径部分、スプライン部分よりも径の大きい大径部分、となっている。
このため、シャフト20と軸部品50は、スプライン等の接続部以外の部分では接触しない。
小径部分の軸方向長さは、モータ回転時にスプラインのガタ等によって接続部以外の部分が接触しない程度に設定する。また、軸部品50の上記大径部分は中空部分52の内径よりも小さくする。
これにより、シャフト20と軸部品50を接続すると、軸部品50の小径部分及び大径部分の外周面と、中空部分52の内周面との間に空隙40が形成される。
このように形成した空隙40でも、ロータコア10からシャフト20へ伝達する捩り振動を低減できる。
(第4実施形態)
図12は、第4実施形態にかかるロータ100の断面図である。図13は図12のロータ100を分解した状態を示す図である。
第1実施形態と異なるのは、シャフト20がトルク伝達部材60を介してロータコア10に固定される点である。
トルク伝達部材60は、ロータコア10の内周面と軸方向全域にわたって全面で接触する外周面を有する筒状部材である。また、トルク伝達部材60の出力側の内周面には、シャフト20の外径よりも径の大きな大径部分が設けられており、シャフト20を固定すると、この大径部分とシャフト20の外径の間に空隙40が形成される。
トルク伝達部材60の大径部分の反出力側端部、つまり空隙40の反出力側端部の位置は、第1実施形態と同様に設定する。
また、空隙40の径方向長さは、磁気回路、及びロータコア10とトルク伝達部材60の締結に影響が無い範囲で設定する。
上記のように、トルク伝達部材60を介してシャフト20をロータコア10に固定し、トルク伝達部材60とシャフト20との間に空隙40を設けても、第1実施形態と同様に、ロータコア10からシャフト20に伝達される捩り振動を低減できる。
なお、トルク伝達部材60とシャフト20の結合は、圧入、焼き嵌め等の締り嵌めや、スプライン・セレーション、キー構造等を用いてトルク伝達剛性を確保する。ロータコア10とトルク伝達部材60の結合は、一般的なモータのロータ構造と同様に、締り嵌めやスプライン・セレーション、キー構造等を用いる。
次に、本実施形態の他の例について説明する。
図14(A)は、トルク伝達部材60にキー部材62であり、出力側のエンドプレート30がキー構造で固定される場合のロータ100の断面図、図14(B)は同じく軸方向から見た図である。図15(A1)は図14のキー部材62を拡大した断面図、図15(A2)は図15(A1)を軸方向から見た図である。
図16(A)はロータコア10のキー溝、図16(B)はシャフト20のキー溝を示す図である。ロータコア10のキー溝は、隙間嵌めでキー部材62と結合されるように形成されている。キー部材62は、図16(B)に示すようにシャフト20の軸方向全域にわたるキー溝に対して、軸方向位置を位置決めして圧入される。出力側のエンドプレート30は、隙間嵌め等でシャフト20から分離させてある。エンドプレート30の固定は、エンドプレート30に設けた切り欠き64とキー部材62に設けた爪部66の係合によりなされる。
キー部材62は、図15(A1)、図15(A2)に示した形状に限られず、種々の形状をとり得る。図15(B1)及び図15(B2)、図15(C1)及び図15(C2)は、それぞれキー部材62の他の例を示す断面図と、軸方向から見た図である。
なお、図17(B)に示すように、キー部材62を圧入することでキー部材62の位置決めがなされるようにキー溝の軸方向位置、形状を設定し、図17(A)に示すようにシャフト20にキー部材62を圧入した状態でロータコア10に挿入してもよい。
上記のような構成によって空隙40を形成した場合も、第1実施形態と同様にロータコア10からシャフト20へ伝達する捩り振動を低減することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態では、複数のロータコア10を備える。
図18は、出力軸側の第1ロータコア10Cと、反出力側の第2ロータコア10Dの2つのロータコアを備える場合の断面図である。
ロータコア10は、軸方向に分割された第1ロータコア10Cと第2ロータコア10Dからなり、第1ロータコア10Cと第2ロータコア10Dは、スキュー構造となっている。また、空隙40は第1実施形態と同様に設定する。
これにより、空隙40を設けることによるロータコア10からシャフト20への捩り振動の伝達抑制に加え、さらに、スキュー構造によるトルクリップルまたはコギングトルクの低減といった効果も得られる。
なお、分割数は2つに限られず、例えば図19に示すように第1−第4のロータコア10E−10Hの4つのロータコアからなる4分割であっても構わない。
また、単一のロータコア10であって、図20に示すように、軸方向に対して傾斜した複数の導電体が周方向に並ぶ「かご型ロータ」を用いたスキュー構造であっても構わない。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
10 ロータコア
12 永久磁石
20 シャフト
30 エンドプレート
40 空隙
50 軸部品
52 中空部分
60 トルク伝達部材
62 キー部材
100 ロータ

Claims (10)

  1. ロータコアと、
    前記ロータコアの軸中心部を貫通し前記ロータコアに直接または間接的に固定される出力軸としてのシャフトと、
    前記ロータコアの外周と前記シャフトの軸中心の間に、出力側端部から反出力方向へ延び、かつ前記ロータコアと同軸状に配置される円環状の空隙を有するモータ用ロータ。
  2. 請求項1に記載のモータ用ロータにおいて、
    前記空隙は前記シャフトの外周から軸中心部の間に配置され、
    前記ロータコアの内周面は軸方向の全域にわたって全面が前記シャフトの外周面と接触しているモータ用ロータ。
  3. 請求項1に記載のモータ用ロータにおいて、
    前記空隙は前記シャフト外周部に設けた段差部と当該段差部に対向する前記ロータコア内周面とで形成され、
    前記空隙の反出力方向側端部より反出力方向側の前記ロータコアの内周面は、全面が前記シャフトの外周面と接触しているモータ用ロータ。
  4. 請求項1に記載のモータ用ロータにおいて、
    前記空隙の反出力側端部は、前記空隙の反出力側端部を境界として前記ロータコアの前記境界より出力側の部分を第1ロータ部、同じく反出力側の部分を第2ロータ部とし、前記境界を固定したと仮定した場合に前記第1ロータ部と前記第2ロータ部のそれぞれの捩り振動固有値が同じになる位置であるモータ用ロータ。
  5. 請求項1に記載のモータ用ロータにおいて、
    前記空隙の反出力側端部は、前記空隙の反出力側端部を境界として前記ロータコアの前記境界より出力側の部分を第1ロータ部、同じく反出力側の部分を第2ロータ部とし、前記境界を固定したと仮定した場合に前記第1ロータ部と前記第2ロータ部のそれぞれの捩り振動固有値が同じになる位置を基準とし、前記基準から前記ロータコアの出力側端部までの軸方向長さをLとしたときに、前記境界からロータ軸方向に±0.7Lの範囲内にあるモータ用ロータ。
  6. 請求項4または5に記載のモータ用ロータにおいて、
    捩り慣性モーメントをJ、断面二次モーメントをIpn、各ロータ部の軸方向長さをL、横弾性係数をGとしたときに、
    前記第1ロータ部の捩り振動固有値fは式(1)、前記第2ロータ部の捩り振動固有値fは式(2)で表されるモータ用ロータ。
  7. 請求項1に記載の電動モータ用ロータにおいて、
    前記ロータコアの内周面は軸方向の全域にわたって全面が前記シャフトの外周面と接触し、
    前記シャフトは、出力側端部が開口し反出力側端部が前記境界である穴部と、前記穴部の反出力側端部から反出力方向に設けられ、出力先の軸状部材と嵌合する穴状の嵌合部と、を備え、
    前記嵌合部と前記軸状部材が嵌合した状態では、前記嵌合部以外の部分が接触しない電モータ用ロータ。
  8. 請求項1に記載のモータ用ロータにおいて、
    前記シャフトは、トルク伝達部材を介して前記ロータコアに固定されるモータ用ロータ。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のモータ用ロータにおいて、
    前記ロータコアがスキュー構造を有しているモータ用ロータ。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載のモータ用ロータにおいて、
    前記ロータコアは複数のロータコアで構成されているモータ用ロータ。
JP2012243020A 2012-11-02 2012-11-02 モータ用ロータ Active JP6069695B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012243020A JP6069695B2 (ja) 2012-11-02 2012-11-02 モータ用ロータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012243020A JP6069695B2 (ja) 2012-11-02 2012-11-02 モータ用ロータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014093866A true JP2014093866A (ja) 2014-05-19
JP6069695B2 JP6069695B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=50937590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012243020A Active JP6069695B2 (ja) 2012-11-02 2012-11-02 モータ用ロータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6069695B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106533123A (zh) * 2016-08-30 2017-03-22 东方永传节能科技(北京)有限公司 一种导体转子
WO2019034285A1 (de) * 2017-08-16 2019-02-21 Sew-Eurodrive Gmbh & Co. Kg Elektromotor, umfassend einen rotor
JP2019106764A (ja) * 2017-12-11 2019-06-27 株式会社Subaru 電動機
JP2021078296A (ja) * 2019-11-12 2021-05-20 オリエンタルモーター株式会社 モーターとピニオンギヤの締結構造及び方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5680642U (ja) * 1979-11-24 1981-06-30
JPS57203643U (ja) * 1981-06-22 1982-12-24
JPH09182387A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Aisin Aw Co Ltd モータ
JP2000308286A (ja) * 1999-04-16 2000-11-02 Yamaha Motor Co Ltd 回転電気機械
JP2010110110A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Toyota Motor Corp レゾルバ一体型回転電機及びロータコア
JP2011254663A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Toyota Motor Corp 回転電機用ロータの製造方法及び回転電機用シャフト素材
US20120206007A1 (en) * 2010-06-14 2012-08-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Rotor core for rotating electrical machine, and manufacturing method thereof

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5680642U (ja) * 1979-11-24 1981-06-30
JPS57203643U (ja) * 1981-06-22 1982-12-24
JPH09182387A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Aisin Aw Co Ltd モータ
JP2000308286A (ja) * 1999-04-16 2000-11-02 Yamaha Motor Co Ltd 回転電気機械
JP2010110110A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Toyota Motor Corp レゾルバ一体型回転電機及びロータコア
JP2011254663A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Toyota Motor Corp 回転電機用ロータの製造方法及び回転電機用シャフト素材
US20120206007A1 (en) * 2010-06-14 2012-08-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Rotor core for rotating electrical machine, and manufacturing method thereof

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106533123A (zh) * 2016-08-30 2017-03-22 东方永传节能科技(北京)有限公司 一种导体转子
WO2019034285A1 (de) * 2017-08-16 2019-02-21 Sew-Eurodrive Gmbh & Co. Kg Elektromotor, umfassend einen rotor
US11211843B2 (en) 2017-08-16 2021-12-28 Sew-Eurodrive Gmbh & Co. Kg Electric motor including a rotor
US11652387B2 (en) 2017-08-16 2023-05-16 Sew-Eurodrive Gmbh & Co. Kg Electric motor including a rotor
JP2019106764A (ja) * 2017-12-11 2019-06-27 株式会社Subaru 電動機
JP7053240B2 (ja) 2017-12-11 2022-04-12 株式会社Subaru 電動機
JP2021078296A (ja) * 2019-11-12 2021-05-20 オリエンタルモーター株式会社 モーターとピニオンギヤの締結構造及び方法
JP7114553B2 (ja) 2019-11-12 2022-08-08 オリエンタルモーター株式会社 モーターとピニオンギヤの締結構造及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6069695B2 (ja) 2017-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8760027B2 (en) Stator
JP5722301B2 (ja) 埋込磁石型同期電動機の回転子および埋込磁石型同期電動機
JP2006311772A (ja) 電動機
JP2012100424A (ja) 回転電機のロータ
CN106165255B (zh) 永久磁铁嵌入式电动机
JP6069695B2 (ja) モータ用ロータ
JP6637927B2 (ja) 回転電機のステータ
JP2012115124A (ja) 回転電機のステータ
JP2020188611A (ja) ロータ及びそれを備えたモータ
JP6507956B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP6156172B2 (ja) モータ
CN110774880B (zh) 车辆用驱动装置
JP2011172359A (ja) 分割型回転子及び電動機
JP2015220846A (ja) 回転電機の回転子
WO2019189313A1 (ja) ロータ、モータおよび電動パワーステアリング装置
JP2020010553A (ja) ステータコア
JP2005341794A (ja) タービン駆動電気機械用の最適ドライブトレイン
JP2009100490A (ja) 回転機およびその製造方法
US11146125B2 (en) Permanent magnet machine
JP5556789B2 (ja) マルチギャップ型回転電機
CN116472658A (zh) 旋转电机以及电动助力转向装置
JP6733568B2 (ja) 回転電機
JP2015089233A (ja) 回転電機のステータ
JP2020096445A (ja) Ipmモータ用ロータ
JP6382085B2 (ja) 回転電機の回転子及びそれを用いた回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161129

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161212

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6069695

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151