JP2014087456A - 回転式調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】米粒から上質なグルテンフリーの米ペーストを調製することができる回転式調理器を提供する。
【解決手段】回転式調理器は、容器、軸、波刃242a,242bおよび回転駆動部を備える。軸は、容器の内部に配置される。波刃は、連続する複数の弧状凹部Pcから成る。そして、この波刃では、弧状凹部のピッチが穀物粒の長径以上であり、且つ、弧状凹部の曲率半径が穀物粒の輪郭の短軸上の曲率半径以上である。この波刃は、軸に取り付けられる。回転駆動部は、例えば、電動機等であって、軸を回転させる。
【選択図】図10
【解決手段】回転式調理器は、容器、軸、波刃242a,242bおよび回転駆動部を備える。軸は、容器の内部に配置される。波刃は、連続する複数の弧状凹部Pcから成る。そして、この波刃では、弧状凹部のピッチが穀物粒の長径以上であり、且つ、弧状凹部の曲率半径が穀物粒の輪郭の短軸上の曲率半径以上である。この波刃は、軸に取り付けられる。回転駆動部は、例えば、電動機等であって、軸を回転させる。
【選択図】図10
Description
本発明は、回転式調理器に関する。
近年、一般家庭に米粉が普及するようになり、市販のホームベーカリーにも米粉パン作製機能が設けられている。なお、この米粉パン用の生地を調製する調理器については、既に提案されているが、そのような調理器は未だに販売されていない。
ところで、昨今、小麦に対してアレルギー反応を示す人達のためにグルテンフリーの米パンが注目されている。ところが、市販のホームベーカリーでは、グルテンフリーの米粉から上質な米粉パン用の米ペーストを調製することは難しく、焼き上がった米パンは十分に膨らまずに団子状となってしまう。
また、上述の通り、一般家庭に米粉が普及するようになってきたことに間違いはないが、米粉はスーパーマーケットではなく家電量販店において販売されているのが現情であり、一般家庭の主婦等が容易に米粉を購入することができる状況にはなっているとは言い難い。
さらに、最近、米粒と上新粉からグルテンフリーの米パンを焼きあげることができるホームベーカリーが市販されているが、上新粉を別途購入しなければならないのは、一般家庭の主婦等にとって煩雑である。
そこで、最近、米粒からグルテンフリーの米ペーストを調製して米パンを製造する方法が提案されている(例えば、特開2010−246405号公報、特許第5027941号明細書等参照)。
しかし、単純に市販のホームベーカリーを使用して上述の米パン製造方法を実行したとしても、米粒から上質なグルテンフリーの米ペーストを調製することは難しい。
本発明の課題は、米粒から上質なグルテンフリーの米ペーストを調製することができる回転式調理器を提供することにある。
本発明の第1局面に係る回転式調理器は、容器、軸、波刃および回転駆動部を備える。軸は、容器の内部に配置される。波刃は、連続する複数の弧状凹部から成る。そして、この波刃では、弧状凹部のピッチが穀物粒の長径以上であり、且つ、弧状凹部の曲率半径が穀物粒の輪郭の短軸上の曲率半径以上である。この波刃は、軸に取り付けられる。なお、この波刃は、軸に直接取り付けられてもよいし、着脱可能とするために間接に取り付けられてもよい。回転駆動部は、例えば、電動機等であって、軸を回転させる。
本願発明者の鋭意検討の結果、回転式調理器において切断刃を上述のように設計すると、米粒から上質なグルテンフリーの米ペーストを調製することができるということが明らかとなった。したがって、この回転式調理器は、本発明の課題を解決することができる。
本発明の第2局面に係る回転式調理器は、第1局面に係る回転式調理器である。この回転式調理器では、波刃が上下方向に沿って複数設けられる。そして、複数の波刃のうち最下段の波刃から容器の底面までの距離が、穀物粒の長径以下である。なお、この距離は、穀物粒の短径以上であることが好ましい。すなわち、この距離は、穀物粒の短径以上長径以下の範囲内であることが好ましい。
本願発明者の鋭意検討の結果、回転式調理器において波刃および容器を上述の通りに設計すると、最下段の波刃と容器の底面との間に穀物粒が入り込みにくいということが明らかとなった。したがって、この回転式調理器は、本発明のより好ましい態様である。
本発明の第3局面に係る回転式調理器は、第2局面に係る回転式調理器である。そして、この回転式調理器において、複数の波刃のうち最上段の波刃は、内容物満量時の内容物の上面よりも下方に位置する。なお、予め、容器や軸などの部材に内容物満量時の内容物の上面の位置を表示しておいてもよい。
本願発明者の鋭意検討の結果、第2局面に係る回転式調理器において、最上段の波刃を上述の通りに配置すると、米粒から更に上質なグルテンフリーの米ペーストを調製することができるということが明らかとなった。したがって、この回転式調理器は、本発明のより好ましい態様である。
本発明の第4局面に係る回転式調理器は、第1局面から第3局面のいずれかに係る回転式調理器である。そして、この回転式調理器において、容器の内周面には、底部から上方に向かうに従って径が大きくなる傾斜面が設けられている。また、この回転式調理器において、傾斜面の上端位置が内容物満量時の内容物の上面よりも上方に位置する。なお、予め、容器や軸などの部材に内容物満量時の内容物の上面の位置を表示しておいてもよい。
本願発明者の鋭意検討の結果、上述の回転式調理器において、容器を上述の通りに設計すると、米粒から更に上質なグルテンフリーの米ペーストを調製することができるということが明らかとなった。したがって、この回転式調理器は、本発明のより好ましい態様である。
本発明の第5局面に係る回転式調理器は、第1局面から第4局面のいずれかに係る回転式調理器である。そして、この回転式調理器において、容器は、内周面が全周に亘って軸の回転軸から均一の距離に位置する。なお、内周面は、縦断面視において傾斜していてもよい。
本願発明者の鋭意検討の結果、上述の回転式調理器において、容器を上述の通りに設計すると、米粒から更に上質なグルテンフリーの米ペーストを調製することができるということが明らかとなった。したがって、この回転式調理器は、本発明のより好ましい態様である。
本発明の第6局面に係る回転式調理器は、第1局面から第5局面のいずれかに係る回転式調理器である。そして、この回転式調理器において、波刃の回転速度は、1000rpm超4000rpm未満の範囲内であるか、その範囲内に設定可能である。
本願発明者の鋭意検討の結果、上述の回転式調理器において、波刃の回転速度を上述の範囲内とすると、米粒から更に上質なグルテンフリーの米ペーストを調製することができるということが明らかとなった。したがって、この回転式調理器は、本発明のより好ましい態様である。
<本発明の実施の形態に係るペースト調製器の構成>
本発明の実施の形態に係るペースト調製器100は、図1〜4に示されるように、主に、本体200および蓋体300から構成される。以下、本体200及び蓋体300についてそれぞれ詳述する。
本発明の実施の形態に係るペースト調製器100は、図1〜4に示されるように、主に、本体200および蓋体300から構成される。以下、本体200及び蓋体300についてそれぞれ詳述する。
1.本体
本体200は、図1〜6に示されるように、主に、外装体210、容器収容室220、容器230、切断刃ユニット240、電動機250、回転動力伝達機構260、制御基板280および電源コード290から構成される。以下、これらの構成部品について詳述する。
本体200は、図1〜6に示されるように、主に、外装体210、容器収容室220、容器230、切断刃ユニット240、電動機250、回転動力伝達機構260、制御基板280および電源コード290から構成される。以下、これらの構成部品について詳述する。
(1)外装体
外装体210は、樹脂成形品であって、図1〜6に示されるように、主に、側壁210Aおよび底壁210Bから構成されている。側壁210Aは、図1〜6に示されるように、略角丸四角筒状を呈している。また、底壁210Bは、図1〜3に示されるように、角丸長方形状の板体である。
外装体210は、樹脂成形品であって、図1〜6に示されるように、主に、側壁210Aおよび底壁210Bから構成されている。側壁210Aは、図1〜6に示されるように、略角丸四角筒状を呈している。また、底壁210Bは、図1〜3に示されるように、角丸長方形状の板体である。
そして、図2に示されるように、側壁210Aの中央部の背面側には取っ手211が取り付けられている。この取っ手211は、取付位置Pfを支点として回動可能である。また、図1〜6に示されるように、底壁210Bの下面側には、脚部212が取り付けられている。なお、この脚部212には上方に向かって延びる雄ネジ部(図示せず)が設けられており、この雄ネジ部が本体200の下部に設けられる雌ネジ部(図示せず)に螺合されることによって脚部212が本体200に取り付けられている。そして、このペースト調製器100の使用者は、この雄ネジ部と雌ネジ部との螺合距離を調整することによってペースト調製器100を水平に設置することができる。
(2)容器収容室
容器収容室220には、図5および図6に示されるように、容器230が着脱自在に収容される。
容器収容室220には、図5および図6に示されるように、容器230が着脱自在に収容される。
(3)容器
容器230は、図5および図6に示されるように、主に、容器本体232および容器蓋231から構成されており、上述したように容器収容室220に着脱自在に収容される。以下、容器本体232および容器蓋231について詳述する。
容器230は、図5および図6に示されるように、主に、容器本体232および容器蓋231から構成されており、上述したように容器収容室220に着脱自在に収容される。以下、容器本体232および容器蓋231について詳述する。
(3−1)容器本体
容器本体232は、図7〜9に示されるように、主に、器部232A、軸受部232D、軸部232E、軸延長部232B、カップリング部232Cおよび保護カバー232Fから構成されている。
容器本体232は、図7〜9に示されるように、主に、器部232A、軸受部232D、軸部232E、軸延長部232B、カップリング部232Cおよび保護カバー232Fから構成されている。
器部232Aは、ステンレス鋼製の有底の略円筒状部材であって、図9に示されるように、主に、底板部232a、逆切頭円錐筒板部232b、円筒板部232cおよび蓋受部232dから形成されている。底板部232aは、略円盤状の部分である。そして、この底板部232aの中心部には、図7および図9に示されるように、軸受部232Dが貫通固定されている。逆切頭円錐筒板部232bは、図7および図9に示されるように、底板部232aの縁から延びる逆切頭円筒状の部分であって、上方に向かうに従って径が大きくなる。すなわち、逆切頭円錐筒板部232bは、縦断面視において、上方に向かうに従って外方に傾斜する(図9参照)。円筒板部232cは、逆切頭円錐筒板部232bの上端から上方に延びる円筒状の部分である。また、蓋受部232dは、円筒板部232cの上端に配置される円筒状の部分である。蓋受部232dは、図9に示されるように、その径が円筒板部232cの径よりも大きく設計されている。なお、この器部232Aには、図7に示されるように、リブは1つも設けられておらず、器部232Aの内周面は、中心(軸部232Eの回転軸)から全周に亘って均一の距離に位置している。
軸受部232Dは、上述の通り、器部232Aの底板部232aの中心部に貫通固定されている。そして、この軸受部232Dの内孔には、図9に示されるように、軸部232Eが回転自在に挿通されている。そして、図9に示されるように、軸部232Eの上端側には軸延長部232Bが取り付けられており、下端側にはカップリング部232Cが取り付けられている。なお、カップリング部232Cは、後述する回転動力伝達機構260のカップリング部261と着脱自在に嵌合する。すなわち、軸部232Eおよび軸延長部232Bは、カップリング部232C,261が互いに嵌合している状態において、回転動力伝達機構260により回転駆動されることになる。なお、保護カバー232Fは、カップリング部232Cの外周を覆っており、カップリング部232Cを保護している。
(3−2)容器蓋
容器蓋231は、単なる蓋体であって、上述の通り、器部232Aの蓋受部232dに着脱可能に取り付けられている。
容器蓋231は、単なる蓋体であって、上述の通り、器部232Aの蓋受部232dに着脱可能に取り付けられている。
(4)切断刃ユニット
切断刃ユニット240は、図10〜13に示されるように、主に、軸装着部241、上段切断刃242aおよび下段切断刃242bから構成されている。
切断刃ユニット240は、図10〜13に示されるように、主に、軸装着部241、上段切断刃242aおよび下段切断刃242bから構成されている。
軸装着部241は、図10〜13に示されるように、主に、本体部241A、満水位表示部241B、台座部241Cおよび下端部241Dから構成されている。本体部241Aは、図13に示されるように円筒体であり、その内孔には容器本体232の軸延長部232Bが挿通される。満水位表示部241Bは、図10〜13に示されるように、リング状の部分であって、容器本体232中の内容物の満水位位置を示すものである。台座部241Cは、図13に示されるように本体部241Aよりも大径の円筒体であり、その内孔には、容器本体232の軸受部232Dおよび軸部232Eが収容される。下端部241Dは、図13に示されるように、本体部241Aよりも大径であるが台座部241Cよりも小径である円筒体であり、台座部241Cの下に設けられている。
上段切断刃242aおよび下段切断刃242bは、図10および図12に示されるように波刃であり、その刃先は複数の弧状凹部Pcから形成されていると言える。そして、本発明の実施の形態に係るペースト調製器100において、この弧状凹部Pcのピッチ長さLpが米粒Prの長径Ly以上となり、且つ、弧状凹部Pcの曲率半径Rcが米粒Prの輪郭の短軸Ax上の曲率半径Rr以上となるように上段切断刃242aおよび下段切断刃242bが設計されている。なお、図中、符号Ayは米粒Prの長軸を示し、符号Cは曲率円を示す。米粒Prの寸法に関しては、図14に詳しい。なお、米粒Prの長径Lyは、通常、4mm以上6.6mm以下の範囲内にある。また、通常、米粒Prの輪郭の短軸Ax上の曲率半径Rrは、3mm以上10mm以下の範囲内にある。また、ここで、米粒は、ジャポニカ米、インディカ米、ジャバニカ米のいずれでもあってもよい。また、ペースト原料として、ジャポニカ米、インディカ米、ジャバニカ米のうち少なくとも二種類の米が混合して用いられる場合、各種米粒の長径Lyおよび曲率半径Rrをそれぞれ比較して最長の長径Ly、最大の曲率半径Rrを波刃の設計基準とすればよい。また、米に、ひえ、あわ、きび、玄米、小麦、はと麦等、他の穀物を混ぜてもよい。かかる場合、米を含む各種穀物の長径Lyおよび曲率半径Rrをそれぞれ比較して最長の長径Ly、最大の曲率半径Rrを波刃の設計基準とすればよい。
そして、図11および図13に示されるように、上段切断刃242aは台座部241Cの上面に取り付けられており、下段切断刃242bは台座部241Cの下面に取り付けられている。また、図12に示されるように、平面視において、上段切断刃242aと下段切断刃242bは真反対の方向に向かって延びている。なお、本発明の実施の形態に係るペースト調製器100において、器部232aの底面から下段切断刃242bの下面までの距離は、米粒Prの短径Lx以上長径Ly以下となるように設計されている。
また、本発明の実施の形態に係るペースト調製器100では、切断刃ユニット240が容器本体232に装着された状態において、下式1〜3に示す関係が全て成立するように切断刃ユニット240および容器本体232が設計されている。
Db>Da・・・・・・(式1)
Db>Dc・・・・・・(式2)
Dd>De・・・・・・(式3)
ただし、上記式1〜3において、Daは「上段切断刃242aから満水位表示部241Bまでの距離」であり、Dbは「下段切断刃242bと上段切断刃242aとの離間距離」であり、Dcは「器部232Aの底板部232aの上面から下段切断刃242bまでの距離」であり、Ddは「上段切断刃242aの先端から器部232Aの内周面までの最短距離」であり、Deは「下段切断刃242bの先端から器部232Aの内周面までの最短距離」である。
Db>Dc・・・・・・(式2)
Dd>De・・・・・・(式3)
ただし、上記式1〜3において、Daは「上段切断刃242aから満水位表示部241Bまでの距離」であり、Dbは「下段切断刃242bと上段切断刃242aとの離間距離」であり、Dcは「器部232Aの底板部232aの上面から下段切断刃242bまでの距離」であり、Ddは「上段切断刃242aの先端から器部232Aの内周面までの最短距離」であり、Deは「下段切断刃242bの先端から器部232Aの内周面までの最短距離」である。
なお、上段切断刃242aは、できるだけ満水位表示部241Bに近づけることが好ましい。また、下段切断刃242bの先端は、できるだけ器部232Aの内周面に近づけることが好ましい。また、Dcは、米粒Prの短径Lx以上長径Ly以下の範囲内に納まることが好ましい。さらに、器部232Aの逆切頭円錐筒板部232bの上端は、満水位表示部241Bよりも高い位置にあることが好ましい。このように切断刃ユニット240および容器本体232を設計することにより、上段切断刃242aにかかる水圧を軽減することができ、延いては電動機250の負荷を低減することができる。
(5)電動機
電動機250は、通常の電動機であって、図5に示されるように、本体200の前部に配置されている。この電動機250は、図5に示されるように、回転シャフト251が下方に向かって延びるように設置されている。また、この回転シャフト251の先端部すなわち下端部には、プーリ252が取り付けられている。
電動機250は、通常の電動機であって、図5に示されるように、本体200の前部に配置されている。この電動機250は、図5に示されるように、回転シャフト251が下方に向かって延びるように設置されている。また、この回転シャフト251の先端部すなわち下端部には、プーリ252が取り付けられている。
(6)回転動力伝達機構
回転動力伝達機構260は、図5に示されるように、主に、カップリング部261、回転シャフト262およびプーリ263から構成されている。カップリング部261は、上述の通り、容器本体232の軸部232Eと回転シャフト262とを着脱自在に連結させるために設けられている。回転シャフト262は、図5に示されるように、外装体210の底部において、回転自在に軸支されている。また、この回転シャフト262の下端には、プーリ263が取り付けられている。
回転動力伝達機構260は、図5に示されるように、主に、カップリング部261、回転シャフト262およびプーリ263から構成されている。カップリング部261は、上述の通り、容器本体232の軸部232Eと回転シャフト262とを着脱自在に連結させるために設けられている。回転シャフト262は、図5に示されるように、外装体210の底部において、回転自在に軸支されている。また、この回転シャフト262の下端には、プーリ263が取り付けられている。
そして、このプーリ263と電動機250のプーリ252には、ベルト267が架け渡されている。このため、電動機250が駆動されると、その回転駆動力は、プーリ252、ベルト267およびプーリ263を介して回転シャフト262に伝達される。そして、電動機250の回転駆動力が回転シャフト262に伝達されると、カップリング部232C,261を介して容器本体232の軸部232Eが回転する。その結果、軸部232Eに嵌め込まれている切断刃ユニット240が回転する。
(7)制御基板
制御基板280は、マイクロコンピュータ(図示せず)やタイマー(図示せず)等を搭載する電子回路基板であって、図5に示されるように、前側上部に配置されている。そして、この制御基板280は、電動機250に電気接続されており、ペースト調製の各工程においてマイクロコンピュータに搭載される制御プログラム等に基づいて電動機250を適切に制御する。なお、本発明の実施の形態に係るペースト調製器100では、電動機250の回転速度は、容器本体232の軸部232Eの回転速度すなわち切断刃ユニット240の回転速度が1000rpm超4000rpm未満の範囲内となるように制御されている。なお、切断刃ユニット240の回転数は、1500rpm以上3500rpm以下の範囲内となるように制御されるのが好ましく、1500rpm以上3000rpm以下の範囲内となるように制御されるのがより好ましく、2000rmp以上3000rmp以下の範囲内になるように制御されるのがさらに好ましい。電動機250の制御の態様については後述する。
制御基板280は、マイクロコンピュータ(図示せず)やタイマー(図示せず)等を搭載する電子回路基板であって、図5に示されるように、前側上部に配置されている。そして、この制御基板280は、電動機250に電気接続されており、ペースト調製の各工程においてマイクロコンピュータに搭載される制御プログラム等に基づいて電動機250を適切に制御する。なお、本発明の実施の形態に係るペースト調製器100では、電動機250の回転速度は、容器本体232の軸部232Eの回転速度すなわち切断刃ユニット240の回転速度が1000rpm超4000rpm未満の範囲内となるように制御されている。なお、切断刃ユニット240の回転数は、1500rpm以上3500rpm以下の範囲内となるように制御されるのが好ましく、1500rpm以上3000rpm以下の範囲内となるように制御されるのがより好ましく、2000rmp以上3000rmp以下の範囲内になるように制御されるのがさらに好ましい。電動機250の制御の態様については後述する。
2.蓋体
蓋体300は、容器収容室220の上方を覆う部材であって、本体200に対して着脱自在に装着される。
蓋体300は、容器収容室220の上方を覆う部材であって、本体200に対して着脱自在に装着される。
<ペースト調製方法>
本発明の実施の形態において、米ペーストは、図15に示されるように、1次主原料投入工程S1、1次ミル工程S2、1次吸水工程S3、2次ミル工程S4、2次主原料投入工程S5、2次吸水工程S6、3次ミル工程S7、副原料投入工程S8、1次撹拌工程S9、1次発酵工程S10、2次撹拌工程S11および2次発酵工程S12を経て調製される。
本発明の実施の形態において、米ペーストは、図15に示されるように、1次主原料投入工程S1、1次ミル工程S2、1次吸水工程S3、2次ミル工程S4、2次主原料投入工程S5、2次吸水工程S6、3次ミル工程S7、副原料投入工程S8、1次撹拌工程S9、1次発酵工程S10、2次撹拌工程S11および2次発酵工程S12を経て調製される。
調理人は、先ず、容器本体232に等量の白米と水を投入した後、その容器本体232に容器蓋231を被せ、その容器230を本体200の容器収容室220に収容する(1次主原料投入工程S1)。さらに、調理人は、容器収容室220の上方を蓋体300で覆う。そして、本体200に設けられる運転開始の入力ボタン(図示せず)を調理人が押圧すると、1次ミル工程S2が開始される。
1次ミル工程S2では、切断刃242a,242bが定速回転させられ、米粒が切断刃242a,242bにより一定時間、切断される。1次吸水工程S3では、電動機250が停止させられ、一定時間、米粒に吸水を行わせる。2次ミル工程S4では、切断刃242a,242bが再度、定速回転させられ、米粒が切断刃242a,242bにより一定時間、切断される。2次主原料投入工程S5では、調理人が、蓋体300および容器蓋231を取り外して、容器本体232に、1次原料投入工程S1で投入した白米の9分の1程度の質量の白米を追加投入した後、容器蓋231および蓋体300を元に戻す。2次吸水工程S6では、再び、電動機250が停止させられ、一定時間、米粒に吸水を行わせる。3次ミル工程S7では、切断刃242a,242bが再度、定速回転させられ、米粒が切断刃242a,242bにより一定時間、切断される。副原料投入工程S8では、調理人が、蓋体300および容器蓋231を取り外して、容器本体232に砂糖、塩、ドライイースト、オリーブオイル等の副原料を追加投入した後、容器蓋231および蓋体300を元に戻す。1次撹拌工程S9では、切断刃242a,242bが再度、定速回転させられ、切断刃242a,242bにより一定時間、内容物が撹拌される。1次発酵工程S10では、電動機250が停止させられ、一定時間、米の発酵処理が行われる。2次撹拌工程S11では、切断刃242a,242bが再度、定速回転させられ、切断刃242a,242bにより一定時間、内容物が撹拌される。2次発酵工程S12では、再び、電動機250が停止させられ、再度、一定時間、米の発酵処理が行われ、米ペーストが調製される。
<米パンの作製方法>
次に、上述のようにして調製された米ペーストから米パンを作製する方法を説明する。なお、米パンは、以下のいずれかの方法により作製することができる。
次に、上述のようにして調製された米ペーストから米パンを作製する方法を説明する。なお、米パンは、以下のいずれかの方法により作製することができる。
(1)オーブン加熱法
米ペーストを蓋付の型に投入した後、その型をオーブン内に入れる。そして、オーブン内を140℃以上150℃以下の範囲内の温度まで加熱した後、50分以上55分以下の範囲内の時間、加熱し続ける。その後、5分以上10分以下の範囲内の時間、蒸らし処理を行う。
米ペーストを蓋付の型に投入した後、その型をオーブン内に入れる。そして、オーブン内を140℃以上150℃以下の範囲内の温度まで加熱した後、50分以上55分以下の範囲内の時間、加熱し続ける。その後、5分以上10分以下の範囲内の時間、蒸らし処理を行う。
上述のようにして蓋付の型を用いることにより、米パン上部の過剰な水分蒸発を抑制することができる。なお、蓋なしの型を用いた場合、米パン上部が過剰に乾燥して、米パン上部が白くなり、ボロボロになってしまう場合がある。また、上述のように加熱温度を140℃以上150℃以下の範囲内に保つことにより、焼き上がりの米パンの表面が硬くなってしまうことを防止することができる。また、上述のように蒸らし処理を設けることにより、焼き上がりの米パンの表面付近に水分を閉じ込めることができ、米パンが柔らかくなって食しやすくなるだけでなく、米パンの劣化を抑制することができる。
(2)ホームベーカリー加熱法
米ペーストをパンケースに投入した後、そのパンケースをホームベーカリー本体に装着する。そして、ホームベーカリー内を140℃以上150℃以下の範囲内の温度まで加熱した後、50分以上55分以下の範囲内の時間、加熱し続ける。その後、5分以上10分以下の範囲内の時間、蒸らし処理を行う。
米ペーストをパンケースに投入した後、そのパンケースをホームベーカリー本体に装着する。そして、ホームベーカリー内を140℃以上150℃以下の範囲内の温度まで加熱した後、50分以上55分以下の範囲内の時間、加熱し続ける。その後、5分以上10分以下の範囲内の時間、蒸らし処理を行う。
なお、このようにホームベーカリーを利用して米ペーストから米パンを作製する場合、図16に示されるような蓋付のパンケース400を利用することが好ましい。このパンケース400は、図16に示されるように、主に、容器部402および蓋部401から構成されている。容器部402は、ペースト調製器100の容器本体232とほぼ同様に構成されている。蓋部401は、ガルバリウム鋼板等、熱を反射させやすい板材である。そして、この蓋部401には、5つの小径の貫通孔Paが形成されている。なお、この小径の貫通孔Paの内径は、φ4mm程度であることが好ましい。
上述なパンケース400を用いることにより、米パン上部の過剰な水分蒸発を抑制することができる。なお、蓋なしのパンケースを用いた場合、米パン上部が過剰に乾燥して、米パン上部が白くなり、ボロボロになってしまう場合がある。また、上述のように加熱温度を140℃以上150℃以下の範囲内に保つことにより、焼き上がりの米パンの表面が硬くなってしまうことを防止することができる。また、上述のように蒸らし処理を設けることにより、焼き上がりの米パンの表面付近に水分を閉じ込めることができ、米パンが柔らかくなって食しやすくなるだけでなく、米パンの劣化を抑制することができる。
<本発明の実施の形態に係るペースト調製器の特徴>
(1)
本発明の実施の形態に係るペースト調製器100では、切断刃242a,242bとして波刃が採用されており、さらに、その波刃の弧状凹部Pcのピッチ長さLpが米粒Prの長径Ly以上となり、且つ、弧状凹部Pcの曲率半径Rcが米粒Prの輪郭の短軸Ax上の曲率半径Rr以上となるように切断刃242a,242bが設計されている。また、このペースト調製器100では、器部232Aにはリブが1つも設けられておらず、器部232Aの内周面は中心(軸部232Eの回転軸)から全周に亘って均一の距離に位置している。また、このペースト調製器100では、電動機250の回転速度は、容器本体232の軸部232Eの回転速度すなわち切断刃ユニット240の回転速度が1000rpm超4000rpm未満の範囲内となるように制御されている。このため、このペースト調製器100では、米粒Prの表面の傷付きを抑制しながら、米粒Prを適度に切断することができ、延いては米粒から上質なグルテンフリーの米ペーストを調製することができるものと推測される。また、副次的な効果として、米パンの舌触りが良くなる、ミル工程における騒音を低減することができる等の効果を得ることもできる。
(1)
本発明の実施の形態に係るペースト調製器100では、切断刃242a,242bとして波刃が採用されており、さらに、その波刃の弧状凹部Pcのピッチ長さLpが米粒Prの長径Ly以上となり、且つ、弧状凹部Pcの曲率半径Rcが米粒Prの輪郭の短軸Ax上の曲率半径Rr以上となるように切断刃242a,242bが設計されている。また、このペースト調製器100では、器部232Aにはリブが1つも設けられておらず、器部232Aの内周面は中心(軸部232Eの回転軸)から全周に亘って均一の距離に位置している。また、このペースト調製器100では、電動機250の回転速度は、容器本体232の軸部232Eの回転速度すなわち切断刃ユニット240の回転速度が1000rpm超4000rpm未満の範囲内となるように制御されている。このため、このペースト調製器100では、米粒Prの表面の傷付きを抑制しながら、米粒Prを適度に切断することができ、延いては米粒から上質なグルテンフリーの米ペーストを調製することができるものと推測される。また、副次的な効果として、米パンの舌触りが良くなる、ミル工程における騒音を低減することができる等の効果を得ることもできる。
(2)
本発明の実施の形態に係るペースト調製器100では、切断刃242a,242bが上下に離間して設けられている。このため、このペースト調製器100では、下段切断刃242bで切断された米粒が、切断刃242a,242bの回転により上昇させられ、その米粒がさらに上段切断刃242aで切断されることになる。したがって、このペースト調製器100では、上下2枚という少ない刃数で効率よく米粒を切断することができると共に、切断された米粒を均一に分散させることができる。
本発明の実施の形態に係るペースト調製器100では、切断刃242a,242bが上下に離間して設けられている。このため、このペースト調製器100では、下段切断刃242bで切断された米粒が、切断刃242a,242bの回転により上昇させられ、その米粒がさらに上段切断刃242aで切断されることになる。したがって、このペースト調製器100では、上下2枚という少ない刃数で効率よく米粒を切断することができると共に、切断された米粒を均一に分散させることができる。
(3)
本発明の実施の形態に係るペースト調製器100では、容器本体232の器部232Aに逆切頭円錐筒板部232bが形成されている。このため、このペースト調製器100では、容器本体232において切断刃242a,242bの回転による撹拌時に内容物が対流しやすくなり、米粒を均一にミルすることができ、延いては米粒から上質なグルテンフリーの米ペーストを調製することができるものと推察される。
本発明の実施の形態に係るペースト調製器100では、容器本体232の器部232Aに逆切頭円錐筒板部232bが形成されている。このため、このペースト調製器100では、容器本体232において切断刃242a,242bの回転による撹拌時に内容物が対流しやすくなり、米粒を均一にミルすることができ、延いては米粒から上質なグルテンフリーの米ペーストを調製することができるものと推察される。
(4)
本発明の実施の形態に係るペースト調製器100では、切断刃ユニット240に満水位表示部241Bが設けられている。このため、調理人が切断刃ユニット240を装着し忘れることを防止することができる。
本発明の実施の形態に係るペースト調製器100では、切断刃ユニット240に満水位表示部241Bが設けられている。このため、調理人が切断刃ユニット240を装着し忘れることを防止することができる。
<変形例>
(A)
先の実施の形態に係るペースト調製器100では容器本体232の軸部232Eの回転速度すなわち切断刃ユニット240の回転速度が1000rpm超4000rpm未満の範囲内となるように電動機250の回転速度が制御されていたが、電動機250は、切断刃ユニット240の回転速度を上記範囲内において可変設定することができるようにしてもかまわない。
(A)
先の実施の形態に係るペースト調製器100では容器本体232の軸部232Eの回転速度すなわち切断刃ユニット240の回転速度が1000rpm超4000rpm未満の範囲内となるように電動機250の回転速度が制御されていたが、電動機250は、切断刃ユニット240の回転速度を上記範囲内において可変設定することができるようにしてもかまわない。
(B)
先の実施の形態に係るペースト調製器100では満水位表示部241Bが切断刃ユニット240に設けられていたが、満水位表示部は器部232Aに設けられてもよい。
先の実施の形態に係るペースト調製器100では満水位表示部241Bが切断刃ユニット240に設けられていたが、満水位表示部は器部232Aに設けられてもよい。
(C)
先の実施の形態に係るホームベーカリーではパンケースの蓋部401に5つの小径の貫通孔Paが形成されていたが、この貫通孔Paは少なくとも2つ形成されるのが好ましい。
先の実施の形態に係るホームベーカリーではパンケースの蓋部401に5つの小径の貫通孔Paが形成されていたが、この貫通孔Paは少なくとも2つ形成されるのが好ましい。
(D)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、先の実施の形態に係るペースト調製器100をホームベーカリーと一体化してもよい。すなわち、先の実施の形態に係るペースト調製器100に加熱部や温度検知部等を設けてホームベーカリーとしてもよい。
先の実施の形態では特に言及しなかったが、先の実施の形態に係るペースト調製器100をホームベーカリーと一体化してもよい。すなわち、先の実施の形態に係るペースト調製器100に加熱部や温度検知部等を設けてホームベーカリーとしてもよい。
(E)
先の実施の形態に係るペースト調製方法では、副原料投入工程S8において副原料として、砂糖、塩、ドライイースト、オリーブオイル等を追加したが、副原料として、イーストフード、澱粉、イソマルツロース・デキストリン・トレハロース・マルトース等の糖類、
インスタントレッド、バター、乳成分、卵成分、油脂類、無機塩基、膨張剤、酵素類、調味料、保存剤、アミノ酸およびビタミン類からなる群より選択される1種以上を添加してもかまわない。
先の実施の形態に係るペースト調製方法では、副原料投入工程S8において副原料として、砂糖、塩、ドライイースト、オリーブオイル等を追加したが、副原料として、イーストフード、澱粉、イソマルツロース・デキストリン・トレハロース・マルトース等の糖類、
インスタントレッド、バター、乳成分、卵成分、油脂類、無機塩基、膨張剤、酵素類、調味料、保存剤、アミノ酸およびビタミン類からなる群より選択される1種以上を添加してもかまわない。
<実施例および比較例>
以下、実施例および比較例を示して本発明をより詳細に説明する。
以下、実施例および比較例を示して本発明をより詳細に説明する。
上述のペースト調製器100により米ペーストを調製した後、上述のオーブン加熱法により米パンを作製した。その結果、その米パンは、団子状ではなく綺麗なスポンジ状となった(図17の向かって右側の列の写真図を参照。)。
(比較例1)
市販のホームベーカリー(切断刃:平刃、カップ形状:リブ2本付、切断刃回転速度:6000rpm)により米ペーストを調製した後、そのまま上述のホームベーカリー加熱法により米パンを作製した。その結果、その米パンに団子状部分が散見された(図17の向かって左側の列の写真図を参照。)。
市販のホームベーカリー(切断刃:平刃、カップ形状:リブ2本付、切断刃回転速度:6000rpm)により米ペーストを調製した後、そのまま上述のホームベーカリー加熱法により米パンを作製した。その結果、その米パンに団子状部分が散見された(図17の向かって左側の列の写真図を参照。)。
(比較例2)
市販のミキサー(切断刃:波刃(ただし、弧状凹部のピッチ長さは米粒の長径未満であり、弧状凹部の曲率半径は米粒の輪郭の短軸上の曲率半径未満である。)、カップ形状:リブ4本付、切断刃回転速度:6000rpm)により米ペーストを調製した後、上述のオーブン加熱法により米パンを作製した。その結果、その米パンに団子状部分が散見されただけではなく腰折れ現象が見られた(図17の中央列の写真図を参照。)。
市販のミキサー(切断刃:波刃(ただし、弧状凹部のピッチ長さは米粒の長径未満であり、弧状凹部の曲率半径は米粒の輪郭の短軸上の曲率半径未満である。)、カップ形状:リブ4本付、切断刃回転速度:6000rpm)により米ペーストを調製した後、上述のオーブン加熱法により米パンを作製した。その結果、その米パンに団子状部分が散見されただけではなく腰折れ現象が見られた(図17の中央列の写真図を参照。)。
上述のペースト調製器100において電動機250の回転速度(切断刃ユニット240の回転速度と等しい)を1000rpm、1500rpm、2000rpm、2500rpm、3000rpmおよび4000rpmと変化させて複数の米ペーストを調製し、上述のオーブン加熱法により各米ペーストから米パンを作製した。それらの米パンの様子を観察したところ、以下の通りであった。なお、電動機250の回転速度は、切断刃ユニット240の回転速度と等しい。
切断刃ユニット240の回転速度を1000rpmとして調製した米ペーストから作製された米パン(以下「1000rpm米パン」という。)には、未だ比較的荒い米粒が残っていた(図18の第1列の写真図参照)。切断刃ユニット240の回転速度を1500rpmとして調製した米ペーストから作製された米パン(以下「1500rpm米パン」という。)にも未だ比較的荒い米粒が残っていたが、その米パンは、1000rpm米パンよりも膨らんでいた(図18の第2列の写真図参照)。切断刃ユニット240の回転速度を2000rpmとして調製した米ペーストから作製された米パンにも未だ比較的荒い米粒が残っていたが、その米パンは、1500rpm米パンよりも膨らんでいた(図18の第3列の写真図参照)。切断刃ユニット240の回転速度を2500rpm、3000rpmとして調製した米ペーストから作製された米パンは、十分に膨らんでおり、良好であった(図18の第4列、第5列の写真図参照)。切断刃ユニット240の回転速度を4000rpmとして調製した米ペーストから作製された米パンには、上部に腰折れ現象が生じていた(図18の第6列の写真図参照)。
本発明に係る回転式調理器は、米粒から上質なグルテンフリーの米ペーストを調製することができ、米パンのみならずケーキ、ピザ、お好み焼き、たこ焼き、うどん等の生地用の米ペーストの調製に適する。
100 ペースト調製器(回転式調理器)
230 容器
232E 軸部(軸)
242a 上段切断刃(波刃,刃)
242b 下段切断刃(波刃,刃)
250 電動機(回転駆動部)
Pc 弧状凹部
230 容器
232E 軸部(軸)
242a 上段切断刃(波刃,刃)
242b 下段切断刃(波刃,刃)
250 電動機(回転駆動部)
Pc 弧状凹部
Claims (6)
- 容器と、
前記容器の内部に配置される軸と、
連続する複数の弧状凹部から成り、前記軸に取り付けられる波刃と、
前記軸を回転させる回転駆動部と
を備え、
前記波刃では、弧状凹部のピッチが穀物粒の長径以上であり、且つ、弧状凹部の曲率半径が穀物粒の輪郭の短軸上の曲率半径以上である、
回転式調理器。 - 前記波刃は、上下方向に沿って複数設けられ、
前記複数の波刃のうち最下段の波刃から前記容器の底面までの距離が、穀物粒の長径以下である
請求項1に記載の回転式調理器。 - 前記複数の波刃のうち最上段の波刃は、内容物満量時の内容物の上面よりも下方に位置する
請求項2に記載の回転式調理器。 - 前記容器の内周面には、底部から上方に向かうに従って径が大きくなる傾斜面が設けられ、
前記傾斜面の上端位置が内容物満量時の内容物の上面よりも上方に位置する
請求項1から3のいずれかに記載の回転式調理器。 - 前記容器は、内周面が全周に亘って軸の回転軸から均一の距離に位置する
請求項1から4のいずれかに記載の回転式調理器。 - 前記波刃の回転速度は、1000rpm超4000rpm未満の範囲内であるか、前記範囲内に設定可能である
請求項1から5のいずれかに記載の回転式調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012238831A JP2014087456A (ja) | 2012-10-30 | 2012-10-30 | 回転式調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012238831A JP2014087456A (ja) | 2012-10-30 | 2012-10-30 | 回転式調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014087456A true JP2014087456A (ja) | 2014-05-15 |
Family
ID=50789956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012238831A Pending JP2014087456A (ja) | 2012-10-30 | 2012-10-30 | 回転式調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014087456A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017127204A (ja) * | 2016-01-18 | 2017-07-27 | 株式会社クボタ | 米ペースト及び米ペーストの製造方法 |
JP2020092718A (ja) * | 2016-01-18 | 2020-06-18 | 株式会社クボタ | 含水玄米粉砕物及び含水玄米粉砕物の製造方法 |
-
2012
- 2012-10-30 JP JP2012238831A patent/JP2014087456A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2020092718A (ja) * | 2016-01-18 | 2020-06-18 | 株式会社クボタ | 含水玄米粉砕物及び含水玄米粉砕物の製造方法 |
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