JP2014087304A - リールポケット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 リールポケット(20)は、被服(30)の表面側から収納物を出し入れする収納物出入り口(21C)を有するポケット部(21)と、 前記ポケット部(21)の収納物出入り口(21C)から前記リール本体(10)を収納した際に前記のリール紐(11)の紐先端(12)を前記ポケット部(21)から被服(30)の表面側の外へ引き出す紐先端引き出し孔(22)を備える。 ポケット部(21)は、収納物出入り口(21C)を備えて被服(30)の生地へポケット生地を重ね合わせて固定して形成してもよい。
【選択図】 図2
Description
ピンオンリールは、例えば特許文献1に示したように、引出糸が予めケーシングの内部に収容したスプールに巻き取られており、前記引出糸の先端には、小道具を取り付けるためのスナップ等の連結具が設けられている。また、前記ケーシングの外側には、衣服等へ取り付けるための突刺ピンを有する取付部が設けられている。
本願における第一の発明は、 リール紐(11)を引き出したり収納したりすることができるリール本体(10)を収納するリールポケット(20)に係る。
すなわち、 被服(30)の表面側から収納物を出し入れする収納物出入り口(21C)を有するポケット部(21)と、 そのポケット部(21)の収納物出入り口(21C)から前記リール本体(10)を収納した際に前記リール紐(11)の紐先端(12)が前記ポケット部(21)の内部空間から被服(30)の表面側の外へ引き出せる紐先端引き出し孔(22)と、を備える。
「リール本体」とは、巻き取り機構を備えることによって引き出したリール紐(11)を収納することができるとともに、引き出したリール紐(11)を引き出した状態にて維持するためのロック機構を備えている。
「紐先端」とは、リール紐(11)を固定することで便利に用いる道具(たとえば鋏)を固定する。 前記の道具を直接固定する場合の他、通常は、ワンタッチスナップにおけるオスメス部材のうちの一方を固定している。
「被服」とは、人体を覆う目的の着装物の総称である。衣服の他に、被り物やその他の着装物なども含まれる。
「ポケット部」とは、被服(30)に設けられるポケットであり、後述する実施形態にて示すように様々な形態をすべて含むものである。
まず、被服(30)の表面側の収納物出入り口(21C)に対してリール本体(10)を挿入すると、リール本体(10)はポケット部(21)内に収納される。そして、紐先端引き出し孔(22)からリール紐(11)の紐先端(12)を被服(30)の表面側の外へ出す。 紐先端(12)を引っ張ると、リール本体(10)に収納されていたリール紐(11)を引き出すことができる。リール本体(10)は、ポケット部(21)内に収納されているので、邪魔にならない。
第一の発明は、 前記ポケット部(21)は、前記収納物出入り口(21C)を備えて前記被服(30)の生地(31)へポケット生地(21A)を重ね合わせて固定して形成すると、より好ましい。
ポケット生地(21A)を被服(30)の生地(31)の表面側へ固定したポケット部(21)の場合、前記紐先端引き出し孔(22)はポケット生地(21A)に形成され、被服(30)の表面側へ臨むこととなる。一方、ポケット生地(21A)を被服(30)の生地(31)の裏面側へ固定したポケット部(21)の場合、前記紐先端引き出し孔(22)を被服(30)の生地(31)に形成すると、被服(30)の表面側へ臨むこととなる。しかし、前記紐先端引き出し孔(22)をポケット生地(21A)と被服(30)の生地(31)との両方に設けても、リール紐(11)の紐先端(12)を被服(30)の表面側の外へ出すことができる。
第一の発明は、以下のように形成してもよい。
すなわち、 前記被服(30)の生地(31)の裏面側へポケット生地(21A)を固定した前記ポケット部(21)は、前記紐先端引き出し孔(22)が、前記ポケット生地(21A)に形成した第一の紐先端引き出し孔(22B)と、その第一の紐先端引き出し孔(22B)から引き出した前記のリール紐(11)の紐先端(12)を前記被服(30)の生地(31)の表面側の外へ引き出す第二の紐先端引き出し孔(22C)と、を備えてもよい。
前記ポケット部(21)へ収納したリール本体(10)におけるリール紐(11)の紐先端(12)は、第一の紐先端引き出し孔(22B)から第二の紐先端引き出し孔(22C)を通過させて、被服(30)の生地(31)の表面側の外へ引き出すことができる。
第一の発明に係るリールポケット(20)は、 前記ポケット部(21)は、前記収納物出入り口(21C)を備えた袋体(21B)を前記被服(30)の生地(31)へ固定して形成してもよい。
袋体(21B)を被服(30)の生地(31)の表面側へ固定したポケット部(21)の場合、前記紐先端引き出し孔(22)は袋体(21B)に形成され、被服(30)の表面側へ臨むこととなる。一方、袋体(21B)を被服(30)の生地(31)の裏面側へ固定したポケット部(21)の場合、前記紐先端引き出し孔(22)は袋体(21B)と被服(30)の生地(31)の両方に形成することによって、リール紐(11)の紐先端(12)を被服(30)の表面側の外へ出すことができる。
第一の発明に係るリールポケット(20)は、以下のように形成してもよい。
すなわち、 前記被服(30)の生地(31)の裏面側へ袋体(21B)を固定した前記ポケット部(21)は、前記紐先端引き出し孔(22)が、前記袋体(21B)に形成した第一の紐先端引き出し孔(22B)と、その第一の紐先端引き出し孔(22B)から引き出した前記のリール紐(11)の紐先端(12)を前記被服(30)の生地(31)の表面側の外へ引き出す第二の紐先端引き出し孔(22C)と、を備えることとしてもよい。
前記ポケット部(21)へ収納したリール本体(10)におけるリール紐(11)の紐先端(12)は、第一の紐先端引き出し孔(22B)から第二の紐先端引き出し孔(22C)を通過させて、被服(30)の生地(31)の表面側の外へ引き出すことができる。
第一の発明に係るリールポケット(20)は、 前記の収納物出入り口(21C)から収納されたリール本体(10)におけるリール紐(11)の引き出し部付近をカバーするリール保護体(23)を備えることとしてもよい。
「リール保護体」は、リール本体(10)がリール紐(11)を巻き取る際に、紐先端(12)へ固定した道具がリール本体(10)へ直接衝突することを防ぐ緩衝材の役割を果たす。
紐先端(12)へ固定した道具を引っ張ってリール本体(10)からリール紐(11)を引き出し、前記道具にて作業する。その作業後にリール紐(11)が巻き戻されるとき、紐先端(12)の道具がリール本体(10)へ直接衝突しないようにリール保護体(23)が緩衝材となる。
第一の発明および第二の発明に係るリールポケット(20)は、 前記ポケット部(21)は、前記の収納物出入り口(21C)からリール本体(10)が飛び出さないように覆う蓋部材(24)を備えることとしてもよい。
蓋部材(24)が存在するので、被服(30)が揺れるなどしても、リール本体(10)がリールポケット(20)の収納物出入り口(21C)から飛び出すことを防いでくれる。この場合、紐先端引き出し孔(22)は、前記蓋部材(24)に形成することもできる。
第一の発明に係るリールポケット(20)は、前記の紐先端引き出し孔(22)の位置を変えられるように形成してもよい。
具体的には、たとえば、ポケット生地(21A)または袋体(21B)の側面に2つ以上のスライダーを有する線状のファスナーにて開閉可能に設ける。前記2つスライダー間に紐先端引き出し孔(22)に該当する開口が形成される。前記2つスライダーを移動させることによって前記開口、すなわち紐先端引き出し孔(22) の位置が変わる。
被服(30)におけるリールポケット(20)の位置によって、リール本体(10)のリール紐(11)を引き出し易い方向がある。紐先端引き出し孔(22)の位置を変えられるように形成したので、最もリール紐(11)を引き出しやすい箇所を選ぶこととなる。
第一の発明に係るリールポケット(20)は、前記の紐先端引き出し孔(22)を複数備えることとしてもよい。
たとえば、真下と左右のいずれか、あるいは、左右の両方、真上と真下、などである。
被服(30)におけるリールポケット(20)の位置によって、リール本体(10)のリール紐(11)を引き出し易い方向がある。紐先端引き出し孔(22)を複数備えたので、そのうち最もリール紐(11)を引き出しやすい箇所を選ぶこととなる。
第一の発明に係るリールポケット(20)は、前記の収納物出入り口(21C)から収納されたリール本体(10)が安定するように、リール本体(10)を押さえるための押さえ部材(25)を備えることとしてもよい。
押さえ部材(25)を設けたので、たとえば被服(30)が上下に揺れるなどしても、リール本体(10)がリールポケット(20)の収納物出入り口(21C)から飛び出すことを防いでくれる。また、リール本体(10)が押さえ部材(25)によって下方へ押えられるので、リールポケット(20)の内部へ安定した状態で収納される。
第一の発明に係るリールポケット(20)は、 前記の紐先端引き出し孔(22)から引き出された紐先端(12)に固定されたツール(40)を覆って安定させるためのツールカバー(50)を備えることとしてもよい。
ツールカバー(50)を設けたので、たとえば被服(30)が揺れるなどしても、紐先端 (12)に固定されたツール(40)を覆って、ツール(40)が揺れないように押えて安定させる。
第一の発明に係るリールポケット(20)は、 前記のリール本体(10)において、前記のポケット部(21) の内面に接する面には、前記の収納物出入り口(21C)から収納されたリール本体(10)が飛び出しにくくするための凹凸(13)を備えることとしてもよい。
凹凸(13)を設けたので、収納物出入り口(21C)から収納されたリール本体(10)は、ポケット部(21) の内面にて凹凸(13)に沿って押えられることとなる。したがって、被服(30)が大きく揺れるなどしても、リール本体(10)がリールポケット(20)の収納物出入り口(21C)から飛び出すことを防いでくれる。
本実施形態に係るリールポケット20は、図1および図2に示すように、例えば釣人が着用する釣り用ベスト32などの被服30のポケット部21へ設けるものである。さらに、たとえば釣人が魚釣りする際に、鋏、カッタ、フックシャープナーなどの魚釣り用のツール40(図5参照)を前記被服30に吊り下げて携帯するためのリール本体10を収納するものである。
前記被服30とは、人体を覆う目的の着装物の総称である。衣服の他に、被り物やその他の着装物なども含まれる。
前記ポケット部21は、図2から図5に示すように、前記収納物出入り口21Cが被服30の表面側から収納物を出し入れする場合と、図20および図21に示すように、前記収納物出入り口21Cが被服30の裏面側から収納物を出し入れする場合がある。
ポケット部21は、被服30の表面側から収納物を出し入れする収納物出入り口21Cを備えて被服30の生地31へポケット生地21Aを重ね合わせて、たとえば縫製によって固定して形成されている。
この場合は、前記紐先端引き出し孔22は、ポケット生地21Aに形成されることで、被服30の表面側へ臨むこととなる。
前記リール保護体23は、収納物出入り口21Cからポケット部21の内部へ挿入する。
まず、リール本体10を被服30の表面側の収納物出入り口21Cから挿入すると、図3(b)および図5に示すようにポケット部21の内部で、被服30の生地31とポケット生地21Aとに挟まれるように収納される。それから、リール保護体23のスリット(自在孔)23Aを広げてリール紐11の紐先端12を通過させ、紐先端引き出し孔22から被服30の表面側の外へ出す。その紐先端12へ、鋏、カッタ、フックシャープナーなどの魚釣り用のツール40を固定する。
蓋部材24は、ポケット生地21Aの上方にて前記収納物出入り口21Cを覆うようにして、蓋部材24の一側縁側を被服30の生地31の表面に固定する。
さらに、蓋部材24の他側縁側をポケット生地21Aに開閉可能に固定するために、面ファスナーなどの蓋固定部材24Aを設ける。すなわち、前記蓋固定部材24Aは、互いに、くっつけたり剥がしたりできる,対をなす固定部材片24Aaと固定部材片24Abとからなる。前記固定部材片24Aaは蓋部材24に取り付け、前記固定部材片24Abはポケット生地21Aに取り付ける。
具体的には、図9および図10に示すように、ポケット生地21Aの両側面と底面を、線状のファスナー27にて開閉可能に設け、2つ以上のスライダー27A,27Aによって開口27Cを変えられるように構成することができる。ファスナー27は、基本的には左右対のテープ状の基材に並べたエレメント27Bをスライダー27Aによって噛み合わせたり離したりして開閉するものである。
本実施形態では少なくとも2つのスライダー27A,27Aを備えることによって、2つのスライダー27A,27Aの間に、前記紐先端引き出し孔22に該当する開口27Cを形成する。前記2つのスライダー27A,27Aを移動して前記開口27Cの位置を自在に変えることができる。
したがって、紐先端引き出し孔22に該当する開口27Cは、被服30におけるリールポケット20の位置によって、リール本体10のリール紐11を引き出し易い方向の箇所へ変えることができる。
図12では、ツールカバー50は、ツールポケット生地52を被服30の生地31へ重ね合わせて、ツール40としての小型ハサミ41を挿入する開口52Aを備えたポケット形状となるように固定している。
すなわち、前記ツールカバー固定部材54は、ワンタッチファスナーのように、互いにくっつけたり剥がしたりでき、対をなす固定部材片54Aと固定部材片54Bとからなる。前記固定部材片54Aはツールカバーシート53に取り付け、前記固定部材片54Bは被服30の生地31に取り付ける。
上記のようにツールカバー50を設けたので、たとえば被服30である衣服が揺れるなどしても、紐先端12へ固定したツール40を覆って、ツール40である例えば小型ハサミ41が揺れないように押えて安定させる。
具体的には、図14に示すように、ポケット生地21Aを被服30の生地31へ重ね合わせて上下左右の側縁側を固定して袋状に形成する。さらに、前記ポケット生地21Aの両側面と上面と底面とのほぼ全周あるいは全周を、線状のファスナー27にて開閉可能に設け、2つ以上のスライダー27A,27Aによって開口27Cを変えられるように構成することができる。ファスナー27の構成は、図9のリールポケット20について説明した通りである。
図15のツールカバー50は、図11におけるツールカバー50と同様である。
図16のツールカバー50は、図12におけるツールカバー50と同様である。
図17のツールカバー50は、図13におけるツールカバー50と同様である。
具体的には、たとえば図18に示すようにリールポケット20は、被服30の生地31と、前記リール本体10を出し入れする収納物出入り口21Cを備えて前記被服30の生地31へ重ね合わせて固定されるポケット生地21Aと、を備える。 さらに、収納物出入り口21Cから入れたリール本体10を収納した際に、リール紐11の紐先端12をリールポケット20から外へ引き出すための紐先端引き出し孔22を備えている。
リール本体10を収納物出入り口21Cから挿入するには、押さえ部材25を伸ばして図18(a)から図18(b)の状態となるように内部へ挿入する。リール本体10は被服30の生地31とポケット生地21Aとに挟まれ、上部は押さえ部材25にて押えられるので安定する。リール本体10におけるリール紐11の紐先端12を紐先端引き出し孔22から外に引き出す。
したがって、押さえ部材25を設けたので、図18(c)に示すように、たとえば被服30が上下に揺れるなどしても、リール本体10がリールポケット20の収納物出入り口21Cから飛び出すことを防いでくれる。また、リール本体10が押さえ部材25によって下方へ押えられるので、リールポケット20の内部へ安定した状態で収納される。
リール本体10を収納物出入り口21Cから挿入すると、リール本体10は被服30の生地31とポケット生地21Aとに挟まれる。このとき、図19(b)に示すように、被服30の生地31の内側面またはポケット生地21Aの内側面が、前記凹凸13に沿ってリール本体10を押えることになる。
したがって、凹凸13を設けたので、図19(c)に示すように、たとえば被服30が大きく揺れるなどしても、リール本体10がリールポケット20の収納物出入り口21Cから飛び出すことを防いでくれる。
その一例として、第六の実施形態に係るリールポケットについて、図20および図21に示すリールポケット20について説明する。主として図2から図5に示したリールポケット20に対して異なる点を説明し、同様の部分は説明を省略する。
前記リールポケット20は、収納物出入り口21Cから入れたリール本体10を収納した際に、リール紐11の紐先端12を前記ポケット部21から被服30の表面側の外へ引き出す紐先端引き出し孔22を備えている。 この場合は、前記紐先端引き出し孔22は、被服30の生地31に形成されることで、被服30の表面側へ臨むこととなる。
前記リールポケット20は、収納物出入り口21Cから収納されたリール本体10におけるリール紐11の引き出し部付近をカバーするために、図4で説明したものと同様のリール保護体23を、ポケット部21の内部に備えることができる。図20ではリール保護体23を図示省略している。
まず、リール本体10を被服30の裏面側の収納物出入り口21Cから挿入すると、ポケット部21の内部で、被服30の生地31とポケット生地21Aとに挟まれるように収納される。それから、図21(b)に示すように、リール紐11の紐先端12を紐先端引き出し孔22から被服30の表面側の外へ出す。その紐先端12へ、鋏、カッタ、フックシャープナーなどの魚釣り用のツール40を固定する。
前記紐先端12へ固定したツール40を引っ張ると、リール本体10に収納されていたリール紐11を引き出すことができる。鋏などのツール40を操作して作業するとき、リール本体10がポケット部21の内部に収納されているので邪魔にならない。
なお、前記第一の紐先端引き出し孔22Bおよび前記第二の紐先端引き出し孔22Cは、前述した図2〜図8にて説明したように、複数箇所に設けることができる。たとえば、真下と左右のいずれか、あるいは、左右の両方、真上と真下、などである。
さらに、前記リールポケット20は、収納物出入り口21Cから入れたリール本体10を収納した際に、リール紐11の紐先端12を前記ポケット部21から被服30の表面側の外へ引き出す紐先端引き出し孔22を備えている。この紐先端引き出し孔22は、被服30の生地31に形成されることで、被服30の表面側へ臨んでいる。
具体的には、図9に示すリールポケット20と同様に、ポケット生地21Aの両側面と底面を、線状のファスナー27にて開閉可能に設け、2つ以上のスライダー27A,27Aによって開口27Cを変えられるように構成することができる。
あるいは、図14に示すリールポケット20と同様に、ポケット生地21Aを被服30の生地31へ重ね合わせて上下左右の側縁側を固定して袋状に形成する。さらに、前記ポケット生地21Aの両側面と上面と底面とのほぼ全周あるいは全周を、線状のファスナー27にて開閉可能に設け、2つ以上のスライダー27A,27Aによって開口27Cを変えられるように構成することができる。
図26のリールポケット20は、袋体21Bを被服30の生地31の表面側へ固定したポケット部21である。前記袋体21Bは、少なくとも上部の収納物出入り口21Cの付近を被服30の生地31へ固定している。前記収納物出入り口21Cは、被服30の表面側で収納物を出し入れするものである。この場合、紐先端引き出し孔22は袋体21Bに形成され、被服30の表面側へ臨むこととなる。
図27のリールポケット20は、袋体21Bを被服30の生地31の裏面側へ固定したポケット部21である。前記袋体21Bは、少なくとも上部の収納物出入り口21Cの付近を被服30の生地31へ固定している。前記収納物出入り口21Cは、被服30の裏面側で収納物を出し入れするものである。
図29(b)に示すように、前記リールポケット20における第一の紐先端引き出し孔22Bに近い場所に、釣り用ベスト32のフロント側の表裏面に貫通する第二の紐先端引き出し孔22Cを形成している。さらに、前記第二の紐先端引き出し孔22Cの下方位置に、図11〜図13に示すようなツールカバー50を釣り用ベスト32のフロント側の表面に形成している。図29(b)は図13に示すツールカバー50と同様である。
上記のようにツールカバー50を設けたので、たとえば釣り用ベスト32が揺れるなどしても、紐先端12へ固定したツール40を覆って、ツール40である例えば小型ハサミ41が揺れないように押えて安定させる。
さらに、収納物出入り口21Cから入れたリール本体10を収納した際に、リール紐11の紐先端12を前記ポケット部21から被服30の表面側の外へ引き出す紐先端引き出し孔22を備えている。この紐先端引き出し孔22は、被服30の生地31に形成されることで、被服30の表面側へ臨んでいる。
図31(b)および図31(c)に示すリールポケット20は、前記ポケット部21が、被服30の裏面側から収納物を出し入れする収納物出入り口21Cを備えて被服30の生地31へポケット生地21Aを重ね合わせて、たとえば縫製によって固定して形成されている。 さらに、収納物出入り口21Cから入れたリール本体10を収納した際に、リール紐11の紐先端12を前記ポケット部21から被服30の外へ引き出す紐先端引き出し孔22を形成している。
前記リールポケット20に収納したリール本体10から引き出したリール紐11の紐先端12へ帽子42を固定している。 釣り場では突風が吹く場合があるので、帽子42が飛ばされることがある。しかし、リール紐11の紐先端12へ帽子42を固定しているので、飛ばされても大丈夫である。
図32(a)および図32(b)では、背広33におけるフロント側の生地31の裏面側にポケット部21を形成している。前記ポケット部21を用いてリールポケット20を形成している。詳しく説明すると、このリールポケット20は、前述した図22および図23のリールポケット20と同様である。
一方、背広33におけるフロント側の生地31の表面側には胸ポケット33Aを形成しており、前記第二の紐先端引き出し孔22Cは胸ポケット33Aの内部に連通する。
携帯電話43を使用する時は、胸ポケット33Aから携帯電話43を取り出し、リール紐11を引き出す。携帯電話43を胸ポケット33Aへ戻す場合、リール紐11がリール本体10へ巻き戻されることになる。したがって、リール紐11は必要な時に延びるが、不要な時は戻されるので、邪魔にならない。しかも、姿勢を変えたために携帯電話43が胸ポケット33Aから出てきても、リール紐11の先端に固定されているので、落下することを防止できる。
12;紐先端 13;凹凸
20;リールポケット
21;ポケット基材 21A;基材固定部材
22;カバー部材 22A;紐先端引き出し孔
22B;横孔 22C;リール出入口
22D;仕切り部材 22E;蓋用固定部材
23;リール保護体 23A;スリット(自在孔)
23B;フランジ
24;ポケット蓋部材 24A;蓋固定部材
24Aa;固定部材片 24Ab;固定部材片
24B;ヒンジ 24C;紐先端引き出し孔
25;押さえ部材 26;カバー部材
27;ファスナー 27A;スライダー
27B;エレメント 27C;開口
28;掛け具
30;被固定体(服、鞄、クーラーボックス)
31;ゴム製の前掛け 32;作業衣服
33;ヘルメット 34;ウェーダー(釣り用長靴)
35;釣り用ベスト 35A;ポケット用開口
35B;貫通孔部 36;クーラーボックス
37;背広 37A;胸ポケット
37B;貫通孔部
38;ベルト
40;ツール(ハサミ、工具) 41;小型ハサミ
42;釣用ランディングネット 43;帽子
44;魚釣り用曳舟 45;携帯電話
46;腰袋
50;ツールカバー
51;ツールカバーテープ 51A;間隔
52;ツールカバー部材 52A;開口
53;ツールカバーシート 53A;開口
54;ツールカバー固定部材 54A;固定部材片
54B;固定部材片
Claims (12)
- リール紐を引き出したり収納したりすることができるリール本体を収納するリールポケットであって、
被服の表面側から収納物を出し入れする収納物出入り口を有するポケット部と、
そのポケット部の収納物出入り口から前記リール本体を収納した際に前記リール紐の紐先端が前記ポケット部の内部空間から被服の表面側の外へ引き出せる紐先端引き出し孔と、
を備えたリールポケット。 - 前記ポケット部は、前記収納物出入り口を備えて前記被服の生地へポケット生地を重ね合わせて固定して形成した請求項1記載のリールポケット。
- 前記被服の生地の裏面側へポケット生地を固定した前記ポケット部は、 前記紐先端引き出し孔が、前記ポケット生地に形成した第一の紐先端引き出し孔と、その第一の紐先端引き出し孔から引き出した前記のリール紐の紐先端を前記被服の生地の表面側の外へ引き出す第二の紐先端引き出し孔と、を備えて形成した請求項2に記載のリールポケット。
- 前記ポケット部は、前記収納物出入り口を備えた袋体を前記被服の生地へ固定して形成した請求項1に記載のリールポケット。
- 前記被服の生地の裏面側へ袋体を固定した前記ポケット部は、前記紐先端引き出し孔が、前記袋体に形成した第一の紐先端引き出し孔と、その第一の紐先端引き出し孔から引き出した前記のリール紐の紐先端を前記被服の生地の表面側の外へ引き出す第二の紐先端引き出し孔と、を備えた請求項4に記載のリールポケット。
- 前記の収納物出入り口から収納されたリール本体におけるリール紐の引き出し部付近をカバーするリール保護体を備えた請求項1から請求項5のいずれかに記載のリールポケット。
- 前記ポケット部は、前記の収納物出入り口からリール本体が飛び出さないように覆う蓋部材を備えた請求項1から請求項6のいずれかに記載のリールポケット。
- 前記の紐先端引き出し孔の位置を変えられるように形成した請求項1から請求項7のいずれかに記載のリールポケット。
- 前記の紐先端引き出し孔を複数備えた請求項1から請求項8のいずれかに記載のリールポケット。
- 前記の収納物出入り口から収納されたリール本体が安定するように、リール本体を押さえる押さえ部材を備えた請求項1から請求項9のいずれかに記載のリールポケット。
- 前記の紐先端引き出し孔から引き出された紐先端に固定されたツールを覆って安定させるためのツールカバーを備えた請求項1から請求項10のいずれかに記載のリールポケット。
- 前記のリール本体において、前記のポケット部の内面に接する面には、前記の収納物出入り口から収納されたリール本体が飛び出しにくくするための凹凸を備えた請求項1から請求項11のいずれかに記載のリールポケット。
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