JP2014086523A - 極端紫外光生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ターゲットの位置を精度よく検出する。
【解決手段】この極端紫外光生成装置は、ターゲット検出部が、光源と、転写光学系と、イメージセンサであって、光源の出力光がターゲット供給部から出力されたターゲットへ照射されて形成された像が転写光学系によりイメージセンサの受光部に形成され、その像の画像データを出力するように構成されたイメージセンサと、処理部であって、イメージセンサに接続され、画像データを受信して、ターゲットの軌道と交差する第1のラインに沿った第1の光強度分布と、軌道と交差する第2のラインに沿った第2の光強度分布とを取得し、第1の光強度分布の重心位置と第2の光強度分布の重心位置とを算出し、それらの位置からターゲットの軌跡を算出するように構成された処理部とを含んでもよい。
【選択図】図2

Description

本開示は、極端紫外光生成装置に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って、半導体プロセスの光リソグラフィにおける転写パターンの微細化が急速に進展している。次世代においては、70nm〜45nmの微細加工、さらには32nm以下の微細加工が要求されるようになる。このため、例えば32nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度の極端紫外(EUV)光を生成するための装置と縮小投影反射光学系とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光生成装置としては、ターゲット物質にレーザ光を照射することによって生成されるプラズマが用いられるLPP(Laser Produced Plasma)式の装置と、放電によって生成されるプラズマが用いられるDPP(Discharge Produced Plasma)式の装置と、軌道放射光が用いられるSR(Synchrotron Radiation)式の装置との3種類の装置が提案されている。
米国特許第7164144号明細書 米国特許第7087914号明細書 米国特許出願公開第2010/0294958号明細書
概要
本開示の1つの観点に係る極端紫外光生成装置は、プラズマ生成領域でターゲットへパルスレーザ光が照射される極端紫外光生成装置であって、A)少なくとも1つの貫通孔が設けられたチャンバと、B)少なくとも1つの貫通孔を通してチャンバ内のプラズマ生成領域にパルスレーザ光を導入するように構成された導入光学系と、C)プラズマ生成領域に向けてターゲットを出力するように構成されたターゲット供給部と、D)1)光源、2)転写光学系、3)イメージセンサであって、光源の出力光がターゲット供給部から出力されたターゲットへ照射されて形成された像が転写光学系によりイメージセンサの受光部に形成され、その像の画像データを出力するように構成されたイメージセンサ、4)処理部であって、イメージセンサに接続され、出力された画像データを受信して、ターゲットの軌道と交差する第1のラインに沿った第1の光強度分布と、軌道と交差する第2のラインに沿った第2の光強度分布とを取得し、第1の光強度分布の重心位置と第2の光強度分布の重心位置とを算出し、それらの位置からターゲットの軌跡を算出するように構成された処理部を含むターゲット検出部と、を含んでもよい。
本開示の他の1つの観点に係る極端紫外光生成装置は、プラズマ生成領域でターゲットへパルスレーザ光が照射される極端紫外光生成装置であって、A)少なくとも1つの貫通孔が設けられたチャンバと、B)少なくとも1つの貫通孔を通してチャンバ内のプラズマ生成領域にパルスレーザ光を導入するように構成された導入光学系と、C)プラズマ生成領域に向けてターゲットを出力するように構成されたターゲット供給部と、D)1)光源、2)転写光学系、3)第1のラインセンサであって、光源の出力光がターゲット供給部から出力されたターゲットへ照射されて形成された像の一部が転写光学系により第1のラインセンサの受光部に形成され、ターゲットの軌道と交差する第1のラインに沿った第1の光強度分布を出力するように構成された第1のラインセンサ、4)第2のラインセンサであって、光源の出力光がターゲット供給部から出力されたターゲットへ照射されて形成された像の一部が転写光学系により第2のラインセンサの受光部に形成され、ターゲットの軌道と交差する第2のラインに沿った第2の光強度分布を出力するように構成された第2のラインセンサ、5)処理部であって、第1及び第2のラインセンサに接続され、第1及び第2の光強度分布を受信して、第1の光強度分布の重心位置と第2の光強度分布の重心位置とを算出し、それらの位置からターゲットの軌跡を算出するように構成された処理部を含むターゲット検出部と、を含んでもよい。
本開示の他の1つの観点に係る極端紫外光生成装置は、プラズマ生成領域でターゲットへパルスレーザ光が照射される極端紫外光生成装置であって、A)少なくとも1つの貫通孔が設けられたチャンバと、B)少なくとも1つの貫通孔を通してチャンバ内のプラズマ生成領域にパルスレーザ光を導入するように構成された導入光学系と、C)プラズマ生成領域に向けてターゲットを出力するように構成されたターゲット供給部と、D)1)光源、2)転写光学系、3)イメージセンサであって、光源の出力光がターゲット供給部から出力されたターゲットへ照射されて形成された像が転写光学系によりイメージセンサの受光部に形成され、その像の画像データを出力するように構成されたイメージセンサ、4)処理部であって、イメージセンサに接続され、出力された画像データを受信して、ターゲットの軌道と交差する第1のラインに沿った第1の光強度分布と、軌道と交差する第2のラインに沿った第2の光強度分布とを取得し、第1の光強度分布において第1の閾値以上の光強度を有する部分の中心位置と第2の光強度分布において第2の閾値以上の光強度を有する部分の中心位置とを算出し、それらの位置からターゲットの軌跡を算出するように構成された処理部を含むターゲット検出部と、を含んでもよい。
本開示の他の1つの観点に係る極端紫外光生成装置は、プラズマ生成領域でターゲットへパルスレーザ光が照射される極端紫外光生成装置であって、A)少なくとも1つの貫通孔が設けられたチャンバと、B)少なくとも1つの貫通孔を通してチャンバ内のプラズマ生成領域にパルスレーザ光を導入するように構成された導入光学系と、C)プラズマ生成領域に向けてターゲットを出力するように構成されたターゲット供給部と、D)1)光源、2)転写光学系、3)第1のラインセンサであって、光源の出力光がターゲット供給部から出力されたターゲットへ照射されて形成された像の一部が転写光学系により第1のラインセンサの受光部に形成され、ターゲットの軌道と交差する第1のラインに沿った第1の光強度分布を出力するように構成された第1のラインセンサ、4)第2のラインセンサであって、光源の出力光がターゲット供給部から出力されたターゲットへ照射されて形成された像の一部が転写光学系により第2のラインセンサの受光部に形成され、ターゲットの軌道と交差する第2のラインに沿った第2の光強度分布を出力するように構成された第2のラインセンサ、5)処理部であって、第1及び第2のラインセンサに接続され、第1及び第2の光強度分布を受信して、第1の光強度分布において第1の閾値以上の光強度を有する部分の中心位置と、第2の光強度分布において第2の閾値以上の光強度を有する部分の中心位置とを算出し、それらの位置からターゲットの軌跡を算出するように構成された処理部を含むターゲット検出部と、を含んでもよい。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、例示的なLPP式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。 図2は、第1の実施形態に係るEUV光生成装置の構成を示す一部断面図である。 図3は、第1の実施形態における処理部の動作を示すフローチャートである。 図4Aは、図3に示される画像データの取り込みの処理を示すフローチャートである。 図4Bは、画像データの取り込み範囲を示す。 図5Aは、図3に示されるコントラストチェックの処理を示すフローチャートである。 図5Bは、コントラストチェックが行われる画像の範囲を示す。 図5Cは、図5Bに示された画像に含まれる1つの行における光強度分布を示す。 図6Aは、図3に示されるバックグラウンドノイズの除去の処理を示すフローチャートである。 図6Bは、バックグラウンドノイズの除去が行われる画像の範囲を示す。 図6Cは、図6Bに示された画像に含まれる1つの行における光強度分布を示す。 図6Dは、図6Cに示された光強度分布からバックグラウンドノイズが除去された光強度分布を示す。 図7Aは、図3に示される光強度分布の代表位置を算出する処理を示すフローチャートである。 図7Bは、ターゲットの軌道及びその周辺の特定のY方向位置におけるX方向に沿った光強度分布を示す。 図7Cは、複数のY方向位置のそれぞれにおける光強度分布の代表位置を示す。 図8Aは、第2の実施形態において光強度分布の代表位置を算出する処理を示すフローチャートである。 図8Bは、ターゲットの軌道及びその周辺の特定のY方向位置におけるX方向に沿った光強度分布を示す。 図8Cは、複数のY方向位置のそれぞれにおける光強度分布の代表位置を示す。 図9Aは、第3の実施形態に係るEUV光生成装置におけるターゲットセンサの一部断面図である。 図9Bは、第3の実施形態に係るEUV光生成装置におけるターゲットセンサの一部断面図である。 図9Cは、ターゲットの軌道及びその周辺の第1のY方向位置におけるX方向に沿った光強度分布を示す。 図9Dは、ターゲットの軌道及びその周辺の第2のY方向位置におけるX方向に沿った光強度分布を示す。 図9Eは、複数のY方向位置のそれぞれにおける光強度分布の代表位置を示す。
実施形態
<内容>
1.概要
2.用語の説明
3.EUV光生成システムの全体説明
3.1 構成
3.2 動作
4.ターゲットセンサを含むEUV光生成装置
4.1 概略構成
4.2 処理部の動作
4.2.1 メインフロー
4.2.2 画像データの取り込み(S200の詳細)
4.2.3 コントラストチェック(S300の詳細)
4.2.4 バックグラウンドノイズの除去(S400の詳細)
4.2.5 光強度分布の重心の算出(S500の詳細)
4.3 作用
5.第2の実施形態(光強度分布の代表位置の算出)
6.第3の実施形態(ラインセンサの利用)
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示のいくつかの例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作のすべてが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
1.概要
LPP式のEUV光生成装置においては、ターゲット供給装置がターゲットを出力し、プラズマ生成領域に到達させてもよい。ターゲットがプラズマ生成領域に到達した時点で、レーザ装置がターゲットにパルスレーザ光を照射することで、ターゲットがプラズマ化し、このプラズマからEUV光が放射され得る。
レーザ装置がターゲットにパルスレーザ光を照射できるようにするために、ターゲットの軌道においてプラズマ生成領域より手前の所定領域を通過するターゲットを、ターゲットセンサが検出してもよい。このターゲットセンサは、ターゲットの像を形成する転写光学系と、このターゲットの像の光強度分布を出力する受光部と、を含んでもよい。
ターゲットの軌道に対してずれた位置をターゲットが通過すると、受光部が配置された位置においてターゲットの像がぼけてしまう場合がある。ターゲットの像がぼけると、ターゲットの位置が精度よく検出されなくなる可能性がある。
本開示の1つの観点によれば、受光部によって出力された光強度分布の重心位置が算出されてもよい。
本開示のもう1つの観点によれば、受光部によって出力された光強度分布において閾値以上の光強度を有する部分の中心位置が算出されてもよい。
これらの観点によれば、ターゲットの像がぼけても、ターゲットの位置が精度よく検出され得る。これにより、ターゲットの軌跡が精度よく検出され得る。
2.用語の説明
本願において使用される幾つかの用語を以下に説明する。
ターゲットの「軌道」は、ターゲット供給装置から出力されるターゲットの理想的な経路、あるいは、ターゲット供給装置の設計に従ったターゲットの経路であってもよい。
ターゲットの「軌跡」は、ターゲット供給装置から出力されたターゲットの実際の経路であってもよい。
3.EUV光生成システムの全体説明
3.1 構成
図1に、例示的なLPP式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。EUV光生成装置1は、少なくとも1つのレーザ装置3と共に用いられてもよい。本願においては、EUV光生成装置1及びレーザ装置3を含むシステムを、EUV光生成システム11と称する。図1に示し、かつ、以下に詳細に説明するように、EUV光生成装置1は、チャンバ2、ターゲット供給部26を含んでもよい。チャンバ2は、密閉可能であってもよい。ターゲット供給部26は、例えば、チャンバ2の壁を貫通するように取り付けられてもよい。ターゲット供給部26から供給されるターゲット物質の材料は、スズ、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノン、又は、それらの内のいずれか2つ以上の組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。
チャンバ2の壁には、少なくとも1つの貫通孔が設けられていてもよい。その貫通孔には、ウインドウ21が設けられてもよく、ウインドウ21をレーザ装置3から出力されるパルスレーザ光32が透過してもよい。チャンバ2の内部には、例えば、回転楕円面形状の反射面を有するEUV集光ミラー23が配置されてもよい。EUV集光ミラー23は、第1及び第2の焦点を有し得る。EUV集光ミラー23の表面には、例えば、モリブデンとシリコンとが交互に積層された多層反射膜が形成されていてもよい。EUV集光ミラー23は、例えば、その第1の焦点がプラズマ生成領域25に位置し、その第2の焦点が中間集光点(IF)292に位置するように配置されるのが好ましい。EUV集光ミラー23の中央部には貫通孔24が設けられていてもよく、貫通孔24をパルスレーザ光33が通過してもよい。
EUV光生成装置1は、EUV光生成制御部5、ターゲットセンサ4等を含んでもよい。ターゲットセンサ4は、撮像機能を有してもよく、ターゲット27の存在、軌跡、位置、速度等を検出するよう構成されてもよい。
また、EUV光生成装置1は、チャンバ2の内部と露光装置6の内部とを連通させる接続部29を含んでもよい。接続部29内部には、アパーチャが形成された壁291が設けられてもよい。壁291は、そのアパーチャがEUV集光ミラー23の第2の焦点位置に位置するように配置されてもよい。
さらに、EUV光生成装置1は、レーザ光進行方向制御部34、レーザ光集光ミラー22、ターゲット27を回収するためのターゲット回収部28等を含んでもよい。レーザ光進行方向制御部34は、レーザ光の進行方向を規定するための光学素子と、この光学素子の位置、姿勢等を調整するためのアクチュエータとを備えてもよい。
3.2 動作
図1を参照に、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光31は、レーザ光進行方向制御部34を経て、パルスレーザ光32としてウインドウ21を透過してチャンバ2内に入射してもよい。パルスレーザ光32は、少なくとも1つのレーザ光経路に沿ってチャンバ2内を進み、レーザ光集光ミラー22で反射されて、パルスレーザ光33として少なくとも1つのターゲット27に照射されてもよい。
ターゲット供給部26は、ターゲット27をチャンバ2内部のプラズマ生成領域25に向けて出力するよう構成されてもよい。ターゲット27には、パルスレーザ光33に含まれる少なくとも1つのパルスが照射されてもよい。パルスレーザ光が照射されたターゲット27はプラズマ化し、そのプラズマから放射光251が放射され得る。放射光251に含まれるEUV光252は、EUV集光ミラー23によって選択的に反射されてもよい。EUV集光ミラー23によって反射されたEUV光252は、中間集光点292で集光され、露光装置6に出力されてもよい。なお、1つのターゲット27に、パルスレーザ光33に含まれる複数のパルスが照射されてもよい。
EUV光生成制御部5は、EUV光生成システム11全体の制御を統括するよう構成されてもよい。EUV光生成制御部5は、ターゲットセンサ4によって撮像されたターゲット27のイメージデータ等を処理するよう構成されてもよい。また、EUV光生成制御部5は、例えば、ターゲット27が出力されるタイミング、ターゲット27の出力方向等を制御するよう構成されてもよい。さらに、EUV光生成制御部5は、例えば、レーザ装置3の発振タイミング、パルスレーザ光32の進行方向、パルスレーザ光33の集光位置等を制御するよう構成されてもよい。上述の様々な制御は単なる例示に過ぎず、必要に応じて他の制御が追加されてもよい。
4.ターゲットセンサを含むEUV光生成装置
4.1 概略構成
図2は、第1の実施形態に係るEUV光生成装置の構成を示す一部断面図である。図2に示されるように、チャンバ2の内部には、レーザ光集光光学系22aと、EUV集光ミラー23と、ターゲット回収部28と、EUV集光ミラーホルダ81と、プレート82及び83とが設けられてもよい。
チャンバ2には、プレート82が固定されてもよい。プレート82には、プレート83が固定されてもよい。EUV集光ミラー23は、EUV集光ミラーホルダ81を介してプレート82に固定されてもよい。
レーザ光集光光学系22aは、軸外放物面ミラー221及び平面ミラー222と、ホルダ223及び224とを含んでもよい。軸外放物面ミラー221及び平面ミラー222は、それぞれ、ホルダ223及び224によって保持されてもよい。ホルダ223及び224は、プレート83に固定されてもよい。軸外放物面ミラー221及び平面ミラー222によって反射されたパルスレーザ光がプラズマ生成領域25で集光するように、これらのミラーの位置及び姿勢が保持されてもよい。ターゲット回収部28は、ターゲット27の軌道の延長線上に配置されてもよい。
チャンバ2には、ターゲット供給部26が取り付けられてもよい。ターゲット供給部26は、リザーバ61を有していてもよい。リザーバ61は、図示しないヒータを用いてターゲットの材料を溶融した状態で内部に貯蔵してもよい。ターゲット供給部26には、リザーバ61の内部と連通する開口62が形成されていてもよい。リザーバ61の一部が、チャンバ2の壁面に形成された貫通孔2aを貫通しており、ターゲット供給部26に形成された開口62の位置がチャンバ2の内部に位置していてもよい。ターゲット供給部26は、開口62を介して、溶融したターゲットの材料をドロップレット状のターゲット27としてチャンバ2内に供給してもよい。
ターゲット供給部26は、2軸ステージ63をさらに有していてもよい。2軸ステージ63は、チャンバ2に対するリザーバ61及び開口62の位置を図2の左右方向(Z軸方向)及び奥行方向(X軸方向)に移動させることが可能であってもよい。これにより、2軸ステージ63は、ターゲット27が到達する位置を調整可能であってもよい。貫通孔2aの周囲のチャンバ2の壁面と、リザーバ61との間には、図示しないシール手段が配置されてもよい。そのようなシール手段により、貫通孔2aの周囲のチャンバ2の壁面とリザーバ61との間が密閉されていてもよい。
チャンバ2には、X方向ターゲットセンサ40xと発光部70xとを含むターゲット検出部4xが取り付けられてもよい。X方向ターゲットセンサ40xは、イメージセンサ41xと、転写光学系42と、ウインドウ43と、処理部44xとを含んでもよい。処理部44xは、記憶部46xを含んでもよい。発光部70xは、光源71と、コリメータ72と、ウインドウ73とを含んでもよい。ターゲットコントローラ52は発光指令信号を出力してもよい。その発光指令信号を受信した発光部70xは、ターゲット27の軌道の一部に向けて光を出力してもよい。その光は連続発光でもよい。
転写光学系42は、発光部70xによる光の光路を通過するターゲット27の像を、イメージセンサ41xの受光部の位置に形成してもよい。イメージセンサ41xは、発光部70xによって光を照射されながら略Y方向に移動するターゲット27の反射面の像を一定時間にわたって撮像し、画像データを出力してもよい。画像データは、イメージセンサ41xの受光部の位置に形成された像の光強度分布のデータであってもよい。処理部44xは、画像データに基づいてターゲット27の軌跡のデータを算出してもよい。ターゲット27の軌跡のデータは、例えば、画像データに基づいて算出された回帰直線(後述)のパラメータを含んでいてもよい。X方向ターゲットセンサ40xは、算出された軌跡のデータをターゲットコントローラ52(後述)に出力してもよい。
X方向ターゲットセンサ40xは、Y軸方向に略平行なターゲット27の軌道の一部から、Z方向にずれた位置に配置されていてもよい。これにより、X方向ターゲットセンサ40xは、ターゲット27の複数のY方向位置のそれぞれにおけるX方向位置を検出可能であってもよい。
チャンバ2には、さらに、Z方向ターゲットセンサ40zと発光部70zとを含むもう1つのターゲット検出部4zが取り付けられてもよい。Z方向ターゲットセンサ40zには、X方向ターゲットセンサ40xに含まれる構成要素と同様の構成要素が含まれてもよい。Z方向ターゲットセンサ40zに含まれる構成要素としては、イメージセンサ41z、処理部44z及び記憶部46zのみが図示され、他の構成要素については図示が省略されている。発光部70zには、発光部70xに含まれる構成要素と同様の構成要素が含まれてもよい。発光部70zに含まれる構成要素については図示が省略されている。
Z方向ターゲットセンサ40zは、Y軸方向に略平行なターゲット27の軌道の一部から、−X方向にずれた位置に配置されていてもよい。これにより、Z方向ターゲットセンサ40zは、ターゲット27の複数のY方向位置のそれぞれにおけるZ方向位置を検出可能であってもよい。
チャンバ2の外部には、レーザ光進行方向制御部34と、EUV光生成制御部5とが設けられてもよい。レーザ光進行方向制御部34は、高反射ミラー341及び342と、ホルダ343及び344とを含んでもよい。高反射ミラー341及び342は、それぞれ、ホルダ343及び344によって保持されてもよい。レーザ光進行方向制御部34は、導入光学系に相当し得る。
EUV光生成制御部5は、EUVコントローラ51と、ターゲットコントローラ52とを含んでいても良い。EUVコントローラ51は、EUV光生成用指令信号が露光装置6(図1)から出力された場合に、当該EUV光生成用指令信号を受信してもよい。EUVコントローラ51は、EUV光生成用指令信号に遅延時間を加えられた新たなEUV光生成用指令信号をレーザ装置3に制御信号として出力してもよい。EUVコントローラ51は、当該遅延時間を図示しない記憶装置に記憶してもよい。当該遅延時間は3つのパラメータにより算出され得る。3つのパラメータは、図示しないターゲット検出器によるターゲット27検出時刻と、そのターゲット27の移動速度と、ターゲット27検出位置からプラズマ生成領域25までの距離でもよい。ターゲットコントローラ52は、ターゲット供給部26にターゲット供給信号を送信してもよい。このターゲット供給信号に基づいて、ターゲット供給部26がターゲット27をチャンバ2内に供給してもよい。ターゲットコントローラ52は、X方向ターゲットセンサ40x及びZ方向ターゲットセンサ40zから出力されたターゲット27の軌跡のデータを受信してもよい。
EUVコントローラ51は、EUV光が生成される目標位置の情報が露光装置6(図1)から出力された場合に、当該目標位置の情報を受信し、ターゲットコントローラ52に出力してもよい。当該目標位置及びその周辺の領域が、プラズマ生成領域25とされてもよい。ターゲットコントローラ52は、当該目標位置の情報と、X方向ターゲットセンサ40x及びZ方向ターゲットセンサ40zから出力されたターゲット27の軌跡のデータとに基づいて、2軸ステージ63を制御してもよい。
4.2 処理部の動作
4.2.1 メインフロー
図3は、第1の実施形態における処理部の動作を示すフローチャートである。処理部44x及び処理部44zは、ターゲット27の軌跡を検出するために、それぞれ以下のように動作してもよい。
まず、処理部44x及び処理部44zは、ターゲット27がターゲット供給部26から出力されているか否かを判定してもよい(S150)。ターゲット27が出力されているか否かは、例えば、イメージセンサ41x又はイメージセンサ41zが受光する光量に一定値以上の増減があるか否かによって判定されてもよい。
処理部44x及び処理部44zは、ターゲット27が出力されていると判定しなかった場合は(S150:NO)、ターゲット27が出力されていると判定するまで、S150の処理を繰り返してもよい。処理部44x及び処理部44zは、ターゲット27が出力されていると判定した場合は(S150:YES)、処理をS200に進めてもよい。
S200において、処理部44xは、X方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41xによって撮像されたターゲット27の像の画像データを取り込んでもよい。S200において、処理部44zは、Z方向ターゲットセンサ40zのイメージセンサ41zによって撮像されたターゲット27の像の画像データを取り込んでもよい。S200の処理の詳細については、図4A及び図4Bを参照しながら後述する。
画像データは、例えば、ビットマップデータとして表現され得る。ビットマップデータは、画像を多くの画素(ピクセル)に格子状に分割し、それらの画素における光強度をそれぞれ数値で表現したデータであり得る。以下の説明においては、ビットマップデータの画面左上の隅を原点とし、水平方向に画素を数えたときの列番号をJで表し、垂直方向に画素を数えたときの行番号をKで表す(図4B参照)。特定の位置の画素は、列番号Jと行番号Kとで特定され、「(J,K)」と表示される。画素(J,K)における光強度は、「I(J,K)」と表示される。イメージセンサ41x又はイメージセンサ41zによって撮像された画像データが、512列×512行の画素を含む場合に、Jの値は、0から511までの範囲内の整数であり、Kの値は、0から511までの範囲内の整数であり得る。
画像データは、ターゲット27の軌道及びその周辺の光強度分布がイメージセンサ41x又はイメージセンサ41zの受光部に転写されたものといい得る。X方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41xによって撮像された画像データの水平方向(列番号Jが並ぶ方向)が、ターゲット27の軌道及びその周辺におけるX方向に相当し得る。Z方向ターゲットセンサ40zのイメージセンサ41zによって撮像された画像データの水平方向(列番号Jが並ぶ方向)が、ターゲット27の軌道及びその周辺におけるZ方向に相当し得る。X方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41x又はZ方向ターゲットセンサ40zのイメージセンサ41zによって撮像された画像データの垂直方向(行番号Kが並ぶ方向)が、ターゲット27の軌道及びその周辺におけるY方向に相当し得る。
次に、処理部44xは、S200で取り込んだ画像データの各行についてコントラストチェックを行い、光強度のコントラストが一定値以上である行を抽出してもよい(S300)。この処理は、X方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41xによって撮像された画像データについて行われてもよい。また、処理部44zは、S200で取り込んだ画像データの各行についてコントラストチェックを行い、光強度のコントラストが一定値以上である行を抽出してもよい(S300)。この処理は、Z方向ターゲットセンサ40zのイメージセンサ41zによって撮像された画像データについて行われてもよい。これらの処理の詳細については、図5A〜図5Cを参照しながら後述する。
次に、処理部44xは、S300で抽出された行のそれぞれから、バックグラウンドノイズを除去してもよい(S400)。この処理は、X方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41xによって撮像された画像データについて行われてもよい。また、処理部44zは、S300で抽出された行のそれぞれから、バックグラウンドノイズを除去してもよい(S400)。この処理は、Z方向ターゲットセンサ40zのイメージセンサ41zによって撮像された画像データについて行われてもよい。これらの処理の詳細については、図6A〜図6Dを参照しながら後述する。
次に、処理部44xは、S400で処理された行のそれぞれについて、光強度分布の代表位置を算出してもよい(S500)。この処理は、X方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41xによって撮像された画像データについて行われてもよい。また、処理部44zは、S400で処理された行のそれぞれについて、光強度分布の代表位置を算出してもよい(S500)。この処理は、Z方向ターゲットセンサ40zのイメージセンサ41zによって撮像された画像データについて行われてもよい。第1の実施形態においては、光強度分布の代表位置として、光強度分布の重心位置が算出されてもよい。光強度分布の重心位置を算出する処理の詳細については、図7A〜図7Cを参照しながら後述する。
次に、処理部44xは、S500で複数の行のそれぞれについて算出された光強度分布の代表位置から、ターゲット27の軌跡のデータとして、回帰直線のパラメータを算出してもよい(S600)。この処理は、X方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41xによって撮像された画像データについて行われてもよい。回帰直線のパラメータは、最小二乗法によって算出されてもよい。回帰直線は、XY平面に投影されたターゲット27の軌跡を表し得る。回帰直線は、例えば、(式1)のように表されてもよい。
X−X=Y・tanθ ・・・(式1)
ここで、X及びθは、それぞれ定数であり得る。回帰直線のパラメータは、当該回帰直線が通る点の座標(X,Y)=(X,0)と、当該回帰直線の傾き(1/tanθ)に関する情報とを含み得る。直線が特定される限りにおいて、回帰直線のパラメータは、上述の情報と異なる情報を含んでもよい。
同様に、処理部44zは、Z方向ターゲットセンサ40zのイメージセンサ41zによって撮像された画像データに基づく回帰直線のパラメータを算出してもよい(S600)。この回帰直線は、ZY平面に投影されたターゲット27の軌跡を表し得る。
次に、処理部44x及び処理部44zは、S600において算出された回帰直線のパラメータを、ターゲットコントローラ52に送信してもよい(S700)。ターゲットコントローラ52は、回帰直線のパラメータに基づいて、ターゲット供給部26の2軸ステージ63を制御することにより、ターゲット27が供給されるX方向位置及びZ方向位置を調整し得る。
次に、処理部44x及び処理部44zは、ターゲット27の軌跡の検出を終了するか否かを判定してもよい(S800)。ターゲット27の軌跡の検出を終了するか否かは、ターゲットコントローラ52がターゲット供給信号の送信を停止したか否かによって判定されてもよい。
処理部44x及び処理部44zは、ターゲット27の軌跡の検出を終了すると判定しなかった場合は、処理を上述のS150に戻して、再びターゲット27の軌跡を検出してもよい。処理部44x及び処理部44zは、ターゲット27の軌跡の検出を終了すると判定した場合は、本フローチャートの処理を終了させてもよい。
4.2.2 画像データの取り込み(S200の詳細)
図4Aは、図3に示される画像データの取り込みの処理を示すフローチャートである。図4Bは、画像データの取り込み範囲を示す。図4Aに示される処理は、図3に示されるS200のサブルーチンとして、処理部44xによって行われてもよい。ここでは、X方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41xが出力した画像データを処理部44xが取り込む処理を説明する。同様にして、Z方向ターゲットセンサ40zのイメージセンサ41zが出力した画像データを処理部44zが取り込んでもよい。
まず、処理部44xは、記憶部46xから、画像データの取り込み範囲を示す値を読み込んでもよい(S201)。画像データの取り込み範囲を示す値は、列番号Jの最小値(Jmin)及び最大値(Jmax)と、行番号Kの最小値(Kmin)及び最大値(Kmax)とで与えられ得る。イメージセンサ41xによって撮像された画像データが、512列×512行の画素を含む場合に、Jmin及びJmaxの値は、0≦Jmin<Jmax≦511の範囲内の整数であり、Kmin及びKmaxの値は、0≦Kmin<Kmax≦511の範囲内の整数であってもよい。
次に、処理部44xは、イメージセンサ41xによって撮像された画像データから、定められた取り込み範囲内の画素における光強度のデータを読み込んでもよい(S202)。すなわち、S201において説明された例においては、画素(Jmin,Kmin)、画素(Jmax,Kmin)、画素(Jmax,Kmax)、画素(Jmin,Kmax)、及びこれら4つの画素によって囲まれた画素のそれぞれにおける光強度のデータを取り込んでもよい。こうして限られた範囲内の画素における光強度のデータを取り込むことにより、その後の処理が高速化され得る。
処理部44xは、指定された範囲内の画素における光強度のデータを取り込んだら、本フローチャートによる処理を終了してもよい。
S201において読み込まれるJmin、Jmax、Kmin及びKmaxの値は、常に一定の値でもよいし、状況によって変更されてもよい。例えば、過去に算出されたターゲット27の軌跡のデータが安定している場合には、狭い範囲の画素が指定されてもよい。また、過去に算出されたターゲット27の軌跡のデータが、好ましい軌道から大きくずれている場合には、広い範囲の画素が指定されてもよい。広い範囲の画素とは、例えば、イメージセンサ41xによって撮像された画像データに含まれる画素すべてでもよい。
4.2.3 コントラストチェック(S300の詳細)
図5Aは、図3に示されるコントラストチェックの処理を示すフローチャートである。図5Bは、コントラストチェックが行われる画像の範囲を示す。図5Cは、図5Bに示された画像に含まれる1つの行における光強度分布を示す。図5Aに示される処理は、図3に示されるS300のサブルーチンとして、処理部44xによって行われてもよい。ここでは、上述のS200においてX方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41xが出力した画像データが取り込まれていた場合に、処理部44xが行う処理を説明する。上述のS200においてZ方向ターゲットセンサ40zのイメージセンサ41zが出力した画像データが取り込まれていた場合は、処理部44zが同様の処理をしてもよい。また、図5Aに示される処理は、上述のS202において取り込まれたデータのみ、すなわち、S201において指定された範囲内の画素における光強度のデータのみを、対象としてもよい。
まず、処理部44xは、カウンタNを0にセットしてもよい(S301)。このカウンタNの値は、以下に説明されるように、光強度のコントラストが一定値以上である行をそれぞれ特定するために付与され得る。カウンタNの値は、0から最大値Nmaxまでの範囲内の整数であり得る。カウンタNの最大値Nmaxについては後述する。
次に、処理部44xは、行番号KをKminにセットしてもよい(S302)。以下に説明されるように、S303からS309までの処理により、KminからKmaxまでの各行について、光強度のコントラストが一定値以上であるか否かが判定され得る。
次に、処理部44xは、現在の行番号Kが与えられた行に含まれる複数の画素における光強度の最大値Imax及び最小値Imin(図5C)を取得してもよい(S303)。以下の説明において、「現在の行番号Kが与えられた行に含まれる複数の画素」というときは、それらの画素は、列番号Jminから列番号Jmaxまでの画素に限られてもよい。
次に、処理部44xは、S303において取得された光強度の最大値Imaxと最小値Iminとの差Idを、以下の式により算出してもよい(S304)。
Id=Imax−Imin
次に、処理部44xは、S304において算出された光強度の差Idが、所定の閾値C以上であるか否かを判定してもよい(S305)。例えば、各画素における光強度の値が256階調の値(0から255までの範囲内の整数)で表現されている場合に、所定の閾値Cは、30であってもよい。
光強度の差Idが、所定の閾値C以上である場合(S305:YES)、処理部44xは、現在のカウンタNの値に1を加えて、カウンタNの値を更新してもよい(S306)。そして、処理部44xは、現在の行番号Kの値を、抽出行番号Kとして、記憶部46xに記憶させてもよい(S307)。すなわち、処理部44xは、光強度のコントラストが一定値以上である行の行番号Kの値を、抽出行番号Kとして抽出してもよい。
抽出行番号Kは、カウンタNの値に応じて、K、K、…、KNmaxのように表示され得る。抽出行番号Kは、S202において取り込まれた範囲の行番号の最小値Kminから最大値Kmaxまでの中から抽出されるので、抽出行番号Kの値は、Kmin≦K<KNmax≦Kmaxの範囲内の整数であり得る(図5B)。
処理部44xは、現在の行番号Kの値を抽出行番号Kとして記憶させたら、処理をS308に進めてもよい。
光強度の差Idが、所定の閾値C未満である場合(S305:NO)、処理部44xは、S306及びS307の処理をスキップして、処理をS308に進めてもよい。すなわち、処理部44xは、光強度のコントラストが一定値未満である行の行番号Kの値を抽出行番号Kとして抽出しなくてもよく、カウンタNの値を更新しなくてもよい。
S308において、処理部44xは、現在の行番号Kの値が、S202において取り込まれた範囲の行番号の最大値Kmaxに達したか否かを判定してもよい。
現在の行番号Kの値が最大値Kmaxに達していない場合(S308:NO)、処理部44xは、現在の行番号Kの値に1を加えてKの値を更新し(S309)、処理をS303に戻してもよい。これにより、処理部44xは、次の行番号Kが与えられた行において光強度のコントラストが一定値以上であるか否かを判定してもよい。
現在の行番号Kの値が最大値Kmaxに達した場合(S308:YES)、処理部44xは、現在のカウンタNの値を、最大値Nmaxとして、記憶部46xに記憶させてもよい(S310)。
以上の処理により、KからKNmaxまでの抽出行番号Kが特定され、光強度のコントラストが一定値以上である行が抽出され得る。
処理部44xは、S310の処理が終了したら、本フローチャートによる処理を終了してもよい。
4.2.4 バックグラウンドノイズの除去(S400の詳細)
図6Aは、図3に示されるバックグラウンドノイズの除去の処理を示すフローチャートである。図6Bは、バックグラウンドノイズの除去が行われる画像の範囲を示す。図6Cは、図6Bに示された画像に含まれる1つの行における光強度分布を示す。図6Dは、図6Cに示された光強度分布からバックグラウンドノイズが除去された光強度分布を示す。図6Aに示される処理は、図3に示されるS400のサブルーチンとして、処理部44xによって行われてもよい。ここでは、上述のS200においてX方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41xが出力した画像データが取り込まれていた場合に、処理部44xが行う処理を説明する。上述のS200においてZ方向ターゲットセンサ40zのイメージセンサ41zが出力した画像データが取り込まれていた場合は、処理部44zが同様の処理をしてもよい。また、図6Aに示される処理は、上述のS303からS309までの処理によって抽出行番号Kとして抽出された行のみを対象としてもよい。
まず、処理部44xは、上述のカウンタNを1にセットしてもよい(S401)。
次に、処理部44xは、行番号KをKにセットしてもよい(S402)。以下に説明されるように、S402からS411までの処理により、KからKNmaxまでの抽出行番号Kが与えられた各行について、バックグラウンドノイズを除去する処理が行われ得る(図6B)。
次に、処理部44xは、現在の行番号Kが与えられた行に含まれる複数の画素における光強度の最大値Imaxを取得してもよい(S403)。最大値Imaxの値は、次で述べられる閾値を算出するために用いられてもよい。
次に、処理部44xは、バックグラウンドノイズを判定するための閾値Thを、以下の式により算出してもよい(S404)。
Th=a・Imax
ここで、aは、0<a<1の範囲内の定数でもよい。例えば、a=0.1でもよい。
次に、処理部44xは、列番号JをJminにセットしてもよい(S405)。以下に説明されるように、S406からS409までの処理により、現在の行番号Kが与えられた行に含まれる複数の画素のうち、JminからJmaxまでの列番号Jが与えられた各画素について、光強度の値が閾値Thと比較され得る(図6C)。
次に、処理部44xは、現在の行番号K及び現在の列番号Jが与えられた画素(J,K)における光強度I(J,K)の値が、閾値Th以上であるか否かを判定してもよい(S406)。
光強度I(J,K)の値が閾値Th未満である場合(S406:NO)、処理部44xは、当該画素(J,K)における光強度I(J,K)の値を、0に変更してもよい(S407)。これにより、閾値未満の光強度を有する画素の光強度のデータがバックグラウンドノイズとして除去され得る(図6D)。処理部44xは、当該画素(J,K)における光強度I(J,K)の値を0に変更したら、処理をS408に進めてもよい。
光強度I(J,K)の値が閾値Th以上である場合(S406:YES)、処理部44xは、当該画素(J,K)における光強度I(J,K)の値を変更せずに、処理をS408に進めてもよい。
S408において、処理部44xは、現在の列番号Jの値が、S202において取り込まれた範囲の列番号の最大値Jmaxに達したか否かを判定してもよい。
現在の列番号Jの値が最大値Jmaxに達していない場合(S408:NO)、処理部44xは、現在の列番号Jの値に1を加えてJの値を更新し(S409)、処理をS406に戻してもよい。これにより、処理部44xは、次の列番号Jが与えられた画素(J,K)における光強度I(J,K)の値が、閾値Th以上であるか否かを判定してもよい。
現在の列番号Jの値が最大値Jmaxに達した場合(S408:YES)、処理部44xは、現在のカウンタNの値が、S310において記憶された最大値Nmaxに達したか否かを判定してもよい(S410)。
現在のカウンタNの値が最大値Nmaxに達していない場合(S410:NO)、処理部44xは、現在のカウンタNの値に1を加えてNの値を更新し(S411)、処理をS402に戻してもよい。これにより、処理部44xは、次の抽出行番号Kが与えられた行について、バックグラウンドノイズを除去する処理をしてもよい。
現在のカウンタNの値が最大値Nmaxに達した場合(S410:YES)、処理部44xは、本フローチャートによる処理を終了してもよい。
4.2.5 光強度分布の重心の算出(S500の詳細)
図7Aは、図3に示される光強度分布の代表位置を算出する処理を示すフローチャートである。図7Bは、ターゲットの軌道及びその周辺の特定のY方向位置におけるX方向に沿った光強度分布を示す。図7Cは、複数のY方向位置のそれぞれにおける光強度分布の代表位置を示す。図7Aに示される処理は、図3に示されるS500のサブルーチンとして、処理部44xによって行われてもよい。ここでは、上述のS200においてX方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41xが出力した画像データが取り込まれていた場合に、処理部44xが行う処理を説明する。処理部44xは、以下に説明されるように、X方向の重心位置Gxと、Y方向の重心位置Gyとを算出してもよい。上述のS200においてZ方向ターゲットセンサ40zのイメージセンサ41zが出力した画像データが取り込まれていた場合は、処理部44zが同様の処理をしてもよい。処理部44zは、Z方向の重心位置と、Y方向の重心位置とを算出してもよい。また、図7Aに示される処理は、上述のS400の処理によってバックグラウンドノイズが除去された光強度I(J,K)のデータを用いてもよい。
第1の実施形態においては、光強度分布の代表位置として、光強度分布の重心位置が算出されてもよい。X方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41xの受光部には、ターゲット27の軌道及びその周辺の光強度分布が転写されて、画像データが生成されている。ターゲット27の軌道及びその周辺における特定のY方向位置において、X方向の位置をxで表し、位置xにおける光強度をf(x)で表した場合、光強度分布のX方向の重心位置Gxは、以下の(式2)によって与えられ得る。
Gx=(∫x・f(x)dx)/∫f(x)dx ・・・(式2)
力学において「重心」とは、物体の各部分に働く重力の合力の作用点を意味し得る。上述の重心位置Gxは、特定のY方向位置において、X方向に沿った位置xにおける光強度f(x)に比例した質量を有する質点がそれぞれ当該位置xに配置されたと仮定した場合に、これらの質点の集合の、力学における重心と同等であり得る。
処理部44xは、X方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41xによって撮像された画像データを用いて、光強度分布の重心位置を以下のように算出してもよい。
まず、処理部44xは、上述のカウンタNを1にセットしてもよい(S501)。
次に、処理部44xは、行番号KをKにセットしてもよい(S502)。以下に説明されるように、S502からS512までの処理により、KからKNmaxまでの抽出行番号Kが与えられた各行について、光強度分布の重心位置を算出する処理が行われ得る。
次に、処理部44xは、第1の積算値Sum1の値と、第2の積算値Sum2の値とを、それぞれ0にセットしてもよい(S503)。以下に説明されるように、第1の積算値Sum1は、S509において、上述の(式2)における第1の積分値(∫x・f(x)dx)と同等の値として用いられ得る。第2の積算値Sum2は、S509において、上述の(式2)における第2の積分値(∫f(x)dx)と同等の値として用いられ得る。
次に、処理部44xは、列番号JをJminにセットしてもよい(S504)。以下に説明されるように、S505からS508までの処理により、現在の行番号Kについて、JminからJmaxまでの列番号Jが与えられた各画素における光強度の値を用いて、第1の積算値Sum1の値と、第2の積算値Sum2の値とが算出され得る。
次に、処理部44xは、現在の第1の積算値Sum1の値に、(J・Px・I(J,K))で算出される値を加算することにより、第1の積算値Sum1の値を更新してもよい(S505)。ここで、Jは、現在の画素(J,K)に与えられた列番号でよい。Pxは、イメージセンサ41xの受光部における画素のピッチ(列方向のピッチ)と、転写光学系42によって形成された像の倍率の逆数との積でよい。JとPxとの積(J・Px)は、上述の(式2)における第1の積分値(∫x・f(x)dx)を算出するための位置xと同等であり得る。I(J,K)は、現在の画素(J,K)における光強度の値でよい。I(J,K)は、上述の(式2)における第1の積分値(∫x・f(x)dx)を算出するための光強度f(x)と同等であり得る。
次に、処理部44xは、現在の第2の積算値Sum2の値に、I(J,K)の値を加算することにより、第2の積算値Sum2の値を更新してもよい(S506)。ここで、I(J,K)は、現在の画素(J,K)における光強度の値でよい。I(J,K)は、上述の(式2)における第2の積分値(∫f(x)dx)を算出するための光強度f(x)と同等であり得る。
次に、処理部44xは、現在の列番号Jの値が、S202において取り込まれた範囲の列番号の最大値Jmaxに達したか否かを判定してもよい(S507)。
現在の列番号Jの値が最大値Jmaxに達していない場合(S507:NO)、処理部44xは、現在の列番号Jの値に1を加えてJの値を更新し(S508)、処理をS505に戻してもよい。これにより、処理部44xは、次の列番号Jが与えられた画素(J,K)における光強度I(J,K)の値を用いて、第1の積算値Sum1の値と、第2の積算値Sum2の値とを更新してもよい。
現在の列番号Jの値が最大値Jmaxに達した場合(S507:YES)、処理部44xは、以下の式により、現在の行番号Kが与えられた行における光強度分布のX方向の重心位置Gxの値を算出してもよい(S509、図7B)。
Gx=Sum1/Sum2
この重心位置Gxは、上述の(式2)において説明された重心位置Gxと同等であり得る。
次に、処理部44xは、以下の式により、現在の行番号Kに相当するY方向の重心位置Gyの値を算出してもよい(S510)。
Gy=K・Py
ここで、Kは、現在の行番号でよい。Pyは、イメージセンサ41xの受光部における画素のピッチ(行方向のピッチ)と、転写光学系42によって形成された像の倍率の逆数との積でよい。
次に、処理部44xは、現在のカウンタNの値が、S310において記憶された最大値Nmaxに達したか否かを判定してもよい(S511)。
現在のカウンタNの値が最大値Nmaxに達していない場合(S511:NO)、処理部44xは、現在のカウンタNの値に1を加えてNの値を更新し(S512)、処理をS502に戻してもよい。これにより、処理部44xは、次の抽出行番号Kが与えられた行について、光強度分布の重心位置を算出してもよい(図7C)。
現在のカウンタNの値が最大値Nmaxに達した場合(S511:YES)、処理部44xは、本フローチャートによる処理を終了してもよい。
処理部44x及び処理部44zは、光強度分布の重心位置を算出したら、上述の通り、図3のS600(回帰直線のパラメータの算出)及びそれ以降の処理を行ってもよい。
第1の実施形態においては、イメージセンサ41x又はイメージセンサ41zによって撮像されたビットマップデータのKからKNmaxまでの各行に転写された光強度分布を用いているが、本開示はこれに限定されない。少なくとも2つのラインに沿った光強度分布が得られれば、それらの光強度分布の代表位置(重心位置)から1つの直線が特定され得る。また、これら少なくとも2つのラインは、ビットマップデータの「行」に転写されたものに限られるわけではなく、互いに平行であるものに限られるわけでもない。これら少なくとも2つのラインは、それぞれが、ターゲットの軌道と交差するラインであればよい。
4.3 作用
第1の実施形態によれば、光強度分布の代表位置に基づいて、回帰直線のパラメータが算出されてもよい。これによれば、ターゲット27の軌跡が所望の軌道からずれて、ターゲット27の像がぼけてしまった場合でも、ターゲット27の軌跡が精度よく検出され得る。
また、第1の実施形態によれば、X方向ターゲットセンサ40xがZ方向に対して傾いて配置され、Z方向ターゲットセンサ40zがX方向に対して傾いて配置されているので、ほぼY方向に移動するターゲット27の像がぼけてしまう可能性がある。しかし、第1の実施形態によれば、光強度分布の代表位置に基づいて、回帰直線のパラメータが算出されるので、ターゲット27の軌跡が精度よく検出され得る。
5.第2の実施形態(光強度分布の代表位置の算出)
図8Aは、第2の実施形態において光強度分布の代表位置を算出する処理を示すフローチャートである。図8Bは、ターゲットの軌道及びその周辺の特定のY方向位置におけるX方向に沿った光強度分布を示す。図8Cは、複数のY方向位置のそれぞれにおける光強度分布の代表位置を示す。第2の実施形態においては、図7Aに示された処理の代わりに、光強度分布において閾値以上の光強度を有する部分の中心位置が算出されてもよい。図8Aに示される処理は、図3に示されるS500のサブルーチンとして、処理部44xによって行われてもよい。ここでは、図3に示されるS200においてX方向ターゲットセンサ40xのイメージセンサ41xが出力した画像データが取り込まれていた場合に、処理部44xが行う処理を説明する。処理部44xは、以下に説明されるように、閾値以上の光強度を有する部分の中心のX方向の位置Cx及びY方向の位置Cyを算出してもよい。図3に示されるS200においてZ方向ターゲットセンサ40zのイメージセンサ41zが出力した画像データが取り込まれていた場合は、処理部44zが同様の処理をしてもよい。処理部44zは、閾値以上の光強度を有する部分の中心のZ方向の位置及びY方向の位置を算出してもよい。
図8Aに示される処理は、上述のS400の処理によってバックグラウンドノイズが除去された光強度I(J,K)のデータを用いてもよい。あるいは、第2の実施形態においては、図3に示されるS400の処理を省略して、上述のS303からS309までの処理によって抽出行番号Kとして抽出された行の光強度I(J,K)のデータを用いてもよい。
まず、処理部44xは、上述のカウンタNを1にセットしてもよい(S521)。
次に、処理部44xは、行番号KをKにセットしてもよい(S522)。以下に説明されるように、S522からS535までの処理により、KからKNmaxまでの抽出行番号Kが与えられた各行について、光強度分布において閾値以上の光強度を有する部分の中心位置を算出する処理が行われ得る。
次に、処理部44xは、現在の行番号Kが与えられた行に含まれる複数の画素における光強度の最大値Imaxを取得してもよい(S523)。最大値Imaxの値は、S525で述べられる閾値を算出するために用いられてもよい。
次に、処理部44xは、列番号JをJminにセットしてもよい(S524)。以下に説明されるように、S525及びS526の処理により、現在の行番号Kが与えられた行について、Jminから順番に、列番号Jが与えられた各画素における光強度の値が閾値と比較され得る。
次に、処理部44xは、現在の画素(J,K)における光強度I(J,K)の値が、閾値Imax/H以上であるか否かを判定してよい(S525)。ここで、Hは、1より大きい定数でもよい。例えば、H=2、すなわち、1/H=0.5でもよい。また、H=e、すなわち、1/H≒0.135でもよい。
光強度I(J,K)の値が、閾値Imax/H未満である場合(S525:NO)、処理部44xは、現在の列番号Jの値に1を加えてJの値を更新し(S526)、処理をS525に戻してもよい。これにより、処理部44xは、現在の行番号Kが与えられた行について、次の列番号Jが与えられた画素(J,K)における光強度I(J,K)の値が閾値Imax/H以上であるか否かを順次判定し得る。
光強度I(J,K)の値が、閾値Imax/H以上となった場合(S525:YES)、処理部44xは、閾値以上の光強度を有する部分の一方の端部のX方向の位置として、以下の式によって与えられるXaを算出してもよい(S527)。
Xa=J・Px
ここで、Jは、現在の画素(J,K)に与えられた列番号でよい。Pxは、イメージセンサ41xの受光部における画素のピッチ(列方向のピッチ)と、転写光学系42によって形成された像の倍率の逆数との積でよい。
次に、処理部44xは、列番号JをJmaxにセットしてもよい(S528)。以下に説明されるように、S529及びS530の処理により、現在の行番号Kが与えられた行について、Jmaxから順番に、列番号Jが与えられた各画素における光強度の値が閾値と比較され得る。
次に、処理部44xは、現在の画素(J,K)における光強度I(J,K)の値が、閾値Imax/H以上であるか否かを判定してよい(S529)。ここで、Hは、S525において説明されたHと同一でよい。
光強度I(J,K)の値が、閾値Imax/H未満である場合(S529:NO)、処理部44xは、現在の列番号Jの値から1を減算してJの値を更新し(S530)、処理をS529に戻してもよい。これにより、処理部44xは、現在の行番号Kが与えられた行について、1つ前の列番号Jが与えられた画素(J,K)における光強度I(J,K)の値が閾値Imax/H以上であるか否かを順次判定し得る。
光強度I(J,K)の値が、閾値Imax/H以上となった場合(S529:YES)、処理部44xは、閾値以上の光強度を有する部分の他方の端部のX方向の位置として、以下の式によって与えられるXbを算出してもよい(S531)。
Xb=J・Px
ここで、Jは、現在の画素(J,K)に与えられた列番号でよい。Pxは、イメージセンサ41xの受光部における画素のピッチ(列方向のピッチ)と、転写光学系42によって形成された像の倍率の逆数との積でよい。
次に、処理部44xは、現在の行番号Kが与えられた行において、閾値以上の光強度を有する部分の一方の端部の位置Xaと他方の端部の位置Xbとの中心のX方向の位置Cxの値を、以下の式により算出してもよい(S532)。
Cx=(Xa+Xb)/2
次に、処理部44xは、以下の式により、現在の行番号Kに相当する中心のY方向の位置Cyの値を算出してもよい(S533)。
Cy=K・Py
ここで、Kは、現在の行番号でよい。Pyは、イメージセンサ41xの受光部における画素のピッチ(行方向のピッチ)と、転写光学系42によって形成された像の倍率の逆数との積でよい。
次に、処理部44xは、現在のカウンタNの値が、S310において記憶された最大値Nmaxに達したか否かを判定してもよい(S534)。
現在のカウンタNの値が最大値Nmaxに達していない場合(S534:NO)、処理部44xは、現在のカウンタNの値に1を加えてNの値を更新し(S535)、処理をS522に戻してもよい。これにより、処理部44xは、次の抽出行番号Kが与えられた行について、閾値以上の光強度を有する部分の中心のX方向の位置及びY方向の位置を算出してもよい。
現在のカウンタNの値が最大値Nmaxに達した場合(S534:YES)、処理部44xは、本フローチャートによる処理を終了してもよい。
他の点については、第1の実施形態と同様でよい。
6.第3の実施形態(ラインセンサの利用)
図9A及び図9Bは、第3の実施形態に係るEUV光生成装置におけるターゲットセンサの一部断面図である。図9Aは、ターゲットセンサをY方向側に見たものであり、図9Bは、ターゲットセンサを−X方向側に見たものである。図9Cは、ターゲットの軌道及びその周辺の第1のY方向位置におけるX方向に沿った光強度分布を示す。図9Dは、ターゲットの軌道及びその周辺の第2のY方向位置におけるX方向に沿った光強度分布を示す。
第1の実施形態において説明されたX方向ターゲットセンサ40x及びZ方向ターゲットセンサ40zの代わりに、第3の実施形態においては、X方向ターゲットセンサ45x及びZ方向ターゲットセンサ45zが用いられてもよい。
X方向ターゲットセンサ45xは、第1のラインセンサ41aと、第2のラインセンサ41bと、転写光学系42と、ウインドウ43と、処理部(図示せず)とを含んでもよい。第1のラインセンサ41a及び第2のラインセンサ41bは、それぞれ、一方向に長い受光部を有していてもよい。
第1のラインセンサ41aは、第1のY方向位置Gyaに存在するターゲット27の像が転写光学系42によって形成される位置に配置されてもよい。第1のラインセンサ41aは、第1のY方向位置GyaにおけるX方向に沿った光強度分布(図9C)を検出し、出力してもよい。第1の実施形態と同様に、処理部が光強度分布の第1の代表位置Gxaを算出してもよい。第1の代表位置Gxaは、光強度分布の重心位置でもよいし、光強度分布において閾値以上の光強度を有する部分の中心位置でもよい。
第2のラインセンサ41bは、第2のY方向位置Gybに存在するターゲット27aの像が転写光学系42によって形成される位置に配置されてもよい。第2のラインセンサ41bは、第2のY方向位置GybにおけるX方向に沿った光強度分布(図9D)を検出し、出力してもよい。第1の実施形態と同様に、処理部が光強度分布の第2の代表位置Gxbを算出してもよい。第2の代表位置Gxbは、光強度分布の重心位置でもよいし、光強度分布において閾値以上の光強度を有する部分の中心位置でもよい。
図9Eは、複数のY方向位置のそれぞれにおける光強度分布の代表位置を示す。処理部は、第1のY方向位置Gyaにおける第1の代表位置Gxaと、第2のY方向位置Gybにおける第2の代表位置Gxbとに基づき、ターゲットの軌跡を示す直線のパラメータを算出してもよい。この直線は、XY平面に投影されたターゲット27の軌跡を表し得る。
X方向ターゲットセンサ45xが3つ以上のラインセンサを有し、3つ以上のY方向位置のそれぞれにおける光強度分布の代表位置が算出された場合には、処理部44xは、ターゲットの軌跡を示す回帰直線のパラメータを算出してもよい。
Z方向ターゲットセンサ45zの構成は、X方向ターゲットセンサ45xと同様でよい。Z方向ターゲットセンサ45zの処理部(図示せず)は、ZY平面に投影されたターゲット27の軌跡を示す直線のパラメータを算出してもよい。
他の点については、第1の実施形態と同様でよい。
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される修飾句「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。
1…EUV光生成装置、2…チャンバ、2a…貫通孔、3…レーザ装置、4…ターゲットセンサ、4x、4z…ターゲット検出部、5…EUV光生成制御部、6…露光装置、11…EUV光生成システム、21…ウインドウ、22…レーザ光集光ミラー、22a…レーザ光集光光学系、23…EUV集光ミラー、24…貫通孔、25…プラズマ生成領域、26…ターゲット供給部、27、27a…ターゲット、28…ターゲット回収部、29…接続部、31、32、33…パルスレーザ光、34…レーザ光進行方向制御部、40x…X方向ターゲットセンサ、40z…Z方向ターゲットセンサ、41x、41z…イメージセンサ、41a…第1のラインセンサ、41b…第2のラインセンサ、42…転写光学系、43…ウインドウ、44x、44z…処理部、45x…X方向ターゲットセンサ、45z…Z方向ターゲットセンサ、46x、46z…記憶部、51…EUVコントローラ、52…ターゲットコントローラ、61…リザーバ、62…開口、63…2軸ステージ、70x、70z…発光部、71…光源、72…コリメータ、73…ウインドウ、81…EUV集光ミラーホルダ、82、83…プレート、221…軸外放物面ミラー、222…平面ミラー、223、224…ホルダ、251…放射光、252…EUV光、291…壁、292…中間集光点、341、342…高反射ミラー、343、344…ホルダ

Claims (4)

  1. プラズマ生成領域でターゲットへパルスレーザ光が照射される極端紫外光生成装置であって、
    A)少なくとも1つの貫通孔が設けられたチャンバと、
    B)前記少なくとも1つの貫通孔を通して前記チャンバ内の前記プラズマ生成領域に前記パルスレーザ光を導入するように構成された導入光学系と、
    C)前記プラズマ生成領域に向けて前記ターゲットを出力するように構成されたターゲット供給部と、
    D)1)光源、
    2)転写光学系、
    3)イメージセンサであって、前記光源の出力光が前記ターゲット供給部から出力されたターゲットへ照射されて形成された像が前記転写光学系によりイメージセンサの受光部に形成され、その像の画像データを出力するように構成されたイメージセンサ、
    4)処理部であって、前記イメージセンサに接続され、前記出力された画像データを受信して、ターゲットの軌道と交差する第1のラインに沿った第1の光強度分布と、前記軌道と交差する第2のラインに沿った第2の光強度分布とを取得し、前記第1の光強度分布の重心位置と前記第2の光強度分布の重心位置とを算出し、それらの位置からターゲットの軌跡を算出するように構成された処理部を含むターゲット検出部と、
    を含む極端紫外光生成装置。
  2. プラズマ生成領域でターゲットへパルスレーザ光が照射される極端紫外光生成装置であって、
    A)少なくとも1つの貫通孔が設けられたチャンバと、
    B)前記少なくとも1つの貫通孔を通して前記チャンバ内の前記プラズマ生成領域に前記パルスレーザ光を導入するように構成された導入光学系と、
    C)前記プラズマ生成領域に向けて前記ターゲットを出力するように構成されたターゲット供給部と、
    D)1)光源、
    2)転写光学系、
    3)第1のラインセンサであって、前記光源の出力光が前記ターゲット供給部から出力されたターゲットへ照射されて形成された像の一部が前記転写光学系により第1のラインセンサの受光部に形成され、ターゲットの軌道と交差する第1のラインに沿った第1の光強度分布を出力するように構成された第1のラインセンサ、
    4)第2のラインセンサであって、前記光源の出力光が前記ターゲット供給部から出力されたターゲットへ照射されて形成された像の一部が前記転写光学系により第2のラインセンサの受光部に形成され、ターゲットの軌道と交差する第2のラインに沿った第2の光強度分布を出力するように構成された第2のラインセンサ、
    5)処理部であって、前記第1及び第2のラインセンサに接続され、前記第1及び前記第2の光強度分布を受信して、前記第1の光強度分布の重心位置と前記第2の光強度分布の重心位置とを算出し、それらの位置からターゲットの軌跡を算出するように構成された処理部を含むターゲット検出部と、
    を含む極端紫外光生成装置。
  3. プラズマ生成領域でターゲットへパルスレーザ光が照射される極端紫外光生成装置であって、
    A)少なくとも1つの貫通孔が設けられたチャンバと、
    B)前記少なくとも1つの貫通孔を通して前記チャンバ内の前記プラズマ生成領域に前記パルスレーザ光を導入するように構成された導入光学系と、
    C)前記プラズマ生成領域に向けて前記ターゲットを出力するように構成されたターゲット供給部と、
    D)1)光源、
    2)転写光学系、
    3)イメージセンサであって、前記光源の出力光が前記ターゲット供給部から出力されたターゲットへ照射されて形成された像が前記転写光学系によりイメージセンサの受光部に形成され、その像の画像データを出力するように構成されたイメージセンサ、
    4)処理部であって、前記イメージセンサに接続され、前記出力された画像データを受信して、ターゲットの軌道と交差する第1のラインに沿った第1の光強度分布と、前記軌道と交差する第2のラインに沿った第2の光強度分布とを取得し、前記第1の光強度分布において第1の閾値以上の光強度を有する部分の中心位置と前記第2の光強度分布において第2の閾値以上の光強度を有する部分の中心位置とを算出し、それらの位置からターゲットの軌跡を算出するように構成された処理部を含むターゲット検出部と、
    を含む極端紫外光生成装置。
  4. プラズマ生成領域でターゲットへパルスレーザ光が照射される極端紫外光生成装置であって、
    A)少なくとも1つの貫通孔が設けられたチャンバと、
    B)前記少なくとも1つの貫通孔を通して前記チャンバ内の前記プラズマ生成領域に前記パルスレーザ光を導入するように構成された導入光学系と、
    C)前記プラズマ生成領域に向けて前記ターゲットを出力するように構成されたターゲット供給部と、
    D)1)光源、
    2)転写光学系、
    3)第1のラインセンサであって、前記光源の出力光が前記ターゲット供給部から出力されたターゲットへ照射されて形成された像の一部が前記転写光学系により第1のラインセンサの受光部に形成され、ターゲットの軌道と交差する第1のラインに沿った第1の光強度分布を出力するように構成された第1のラインセンサ、
    4)第2のラインセンサであって、前記光源の出力光が前記ターゲット供給部から出力されたターゲットへ照射されて形成された像の一部が前記転写光学系により第2のラインセンサの受光部に形成され、ターゲットの軌道と交差する第2のラインに沿った第2の光強度分布を出力するように構成された第2のラインセンサ、
    5)処理部であって、前記第1及び第2のラインセンサに接続され、前記第1及び前記第2の光強度分布を受信して、前記第1の光強度分布において第1の閾値以上の光強度を有する部分の中心位置と、前記第2の光強度分布において第2の閾値以上の光強度を有する部分の中心位置とを算出し、それらの位置からターゲットの軌跡を算出するように構成された処理部を含むターゲット検出部と、
    を含む極端紫外光生成装置。
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