JPWO2016013515A1 - 極端紫外光生成装置 - Google Patents

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Abstract

極端紫外光生成装置に使用されるターゲットセンサは、それぞれが、受光面での受光量に応じて変化するセンサ信号を出力する複数のセンサ要素と、複数のセンサ要素それぞれからのセンサ信号を処理する信号生成部と、を含んでもよい。複数のセンサ要素の受光面は、ターゲットの照明光による像が移動する第1方向と異なる第2方向において異なる位置に配置されてもよい。信号生成部は、複数のセンサ要素のそれぞれからのセンサ信号と閾値と比較し、複数のセンサ要素の少なくとも一つからのセンサ信号が閾値を超えた場合に、ターゲットの検出を示す信号を出力してもよい。

Description

参照による取り込み
本願は2014年7月25日に出願された国際出願であるPCT/JP2014/69645に基づく優先権を主張し、この出願の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、極端紫外光生成装置に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って、半導体プロセスの光リソグラフィにおける転写パターンの微細化が急速に進展している。次世代においては、70nm〜45nmの微細加工、さらには32nm以下の微細加工が要求されるようになる。このため、例えば32nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度の極端紫外(EUV)光を生成するための装置と縮小投影反射光学系(reduced projection reflective optics)とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光生成装置としては、ターゲット物質にレーザ光を照射することによって生成されるプラズマを用いたLPP(Laser Produced Plasma)方式の装置と、放電によって生成されるプラズマを用いたDPP(Discharge Produced Plasma)方式の装置と、軌道放射光を用いたSR(Synchrotron Radiation)方式の装置との3種類の装置が提案されている。
米国特許第7068367号明細書 米国特許第7589337号明細書 米国特許出願公開第2012/0080584号明細書
概要
本開示の一例の極端紫外光生成装置は、レーザ装置から出力されたパルスレーザ光をターゲットに照射することによって、プラズマを生成し、極端紫外光を生成してもよい。前記極端紫外光生成装置は、ターゲットを供給するターゲット供給部と、前記ターゲット供給部から供給され、所定領域を通過するターゲットを検出するタイミングセンサと、前記タイミングセンサからの、前記ターゲットの検出を示す信号に応じて前記レーザ装置を制御する制御部と、を含んでもよい。前記タイミングセンサは、前記所定領域に照明光を照射する発光部と、前記発光部からの照明光を受光するターゲットセンサと、を含んでもよい。前記ターゲットセンサは、それぞれが、受光面での受光量に応じて変化するセンサ信号を出力する複数のセンサ要素と、前記複数のセンサ要素それぞれからのセンサ信号を処理する信号生成部と、を含んでもよい。前記複数のセンサ要素の受光面は、前記ターゲットの前記照明光による像が移動する第1方向と異なる第2方向において異なる位置に配置されてもよい。前記信号生成部は、前記複数のセンサ要素のそれぞれからのセンサ信号と閾値と比較し、前記複数のセンサ要素の少なくとも一つからのセンサ信号が閾値を超えた場合に、前記ターゲットの検出を示す信号を前記制御部に出力してもよい。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、例示的なLPP方式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。 図2は、EUV光生成システムの構成の一部断面図を示す。 図3は、EUV光生成制御部による、ターゲット供給部及びレーザ装置の制御を説明するブロック図を示す。 図4Aは、本開示のタイミングセンサの構成例を示している。 図4Bは、本開示のタイミングセンサの構成例を示している。 図5Aは、従来技術における、光センサの受光面で結像された像を示している。 図5Bは、従来技術における、センサ信号、閾値電圧、通過タイミング信号、及び発行トリガ信号のタイミングチャートを示している。 図6Aは、従来技術における、小径のドロップレットの転写像を示している。 図6Bは、従来技術における、楕円ビームの長径を拡張して転写光学系の倍率を変更した転写像を示している。 図6Cは、図6A又は図6Bに対応するセンサ信号と閾値との関係を示している。 図7Aは、実施形態1のターゲットセンサの構成例を示している。 図7Bは、実施形態1において、光センサの受光面に結像された像の例を示している。 図7Cは、図7Bの像に対応する複数の信号の変化を示している。 図8Aは、図7Bに示す転写像に対応するセンサ要素の出力を示している。 図8Bは、実施形態2のタイミングセンサの構成を示している。 図8Cは、実施形態2において、受光面における像を示している。 図9Aは、実施形態3のターゲットセンサの構成を示している。 図9Bは、実施形態3において、閾値電圧発生器が、それぞれ供給する閾値電圧の例を示している。 図10Aは、実施形態4において、光センサにおける受光面の配置例を示している。 図10Bは、実施形態4において、光センサにおける受光面の配置例を示している。 図10Cは、実施形態4において、光センサにおける受光面の配置例を示している。 図11は、実施形態4において、ターゲットセンサの構成例を示している。 図12Aは、実施形態5のタイミングセンサの構成を示している。 図12Bは、実施形態5において、センサ要素アレイそれぞれの受光面での像を示している。 図13Aは、実施形態6のタイミングセンサの構成を示している。 図13Bは、実施形態6において、センサ要素アレイの受光面での像を示している。 図14Aは、実施形態7のタイミングセンサの構成を示す。 図14Bは、実施形態7において、ターゲットセンサにおけるいくつかの信号の変化を示している。 図15は、実施形態8のタイミングセンサの構成を示している。 図16Aは、照明光学系の構成を示している。 図16Bは、照明光学系の構成を示している。 図17は、ノイズを含むセンサ信号の時間変化の例を示している。 図18Aは、ラインフィルタの回路構成例を示している。 図18Bは、ラインフィルタの回路構成例を示している。 図18Cは、ラインフィルタの回路構成例を示している。 図18Dは、ラインフィルタの回路構成例を示している。 図19は、実施形態9のターゲットセンサ4の構成例を示している。 図20は、実施形態9のタイミングセンサ450の構成を示している。
実施形態
<内容>
1.概要
2.用語の説明
3.EUV光生成システムの全体説明
3.1 構成
3.2 動作
4.タイミングセンサを使用したレーザ装置の制御
4.1 EUV光生成システムの構成
4.2 動作
5.タイミングセンサ
5.1 構成
5.2 動作
5.3 従来技術における課題
6.実施形態1のタイミングセンサ
6.1 構成
6.2 動作
6.3 効果
7.実施形態2のタイミングセンサ(スリット)
7.1 課題
7.2 構成
7.3 効果
8.実施形態3のタイミングセンサ(複数閾値)
8.1 構成・動作
8.2 効果
9.実施形態4のタイミングセンサ(多段受光面)
9.1 受光面の配置
9.1.1 構成
9.1.2 効果
9.2 タイミング制御
9.2.1 構成
9.2.2 動作
9.2.3 効果
10.実施形態5のタイミングセンサ(Z軸方向における分岐)
10.1 構成・動作
10.2 効果
11.実施形態6のタイミングセンサ(Y軸方向における分岐)
11.1 構成・動作
11.2 効果
12.実施形態7のタイミングセンサ(反射光の検出)
13.実施形態8のタイミングセンサ
13.1 タイミングセンサの構成
13.2 照明光学系の構成
13.3 動作
13.4 効果
14.実施形態9のタイミングセンサ
14.1 概要
14.2 ラインフィルタの構成
14.3 ラインフィルタ位置の例
14.4 ラインフィルタ位置の他例
14.5 効果
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示のいくつかの例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
1.概要
LPP方式のEUV光生成システムは、ターゲット供給部からドロップレットのターゲットを供給し、ドロップレットがプラズマ生成領域に到達した時にパルスレーザ光を照射し、プラズマ化することによってEUV光を生成してもよい。
タイミングセンサは、ドロップレットの通過を検出すると、通過タイミング信号を出力してもよい。EUV光生成システムは、通過タイミング信号に同期させて、レーザ装置からレーザ光を出力し、ドロップレットにパルスレーザ光を照射してもよい。
ドロップレットの径を小さくする要求が存在し得る。ドロップレットの径を小さくすることで、ドロップレットからのデブリを低減し得る。しかし、ドロップレットの径を小さくする、又はドロップレットの検出範囲を広げると、ドロップレットの検出信号のS/N比が悪化して、ドロップレットの正確な検出が困難となり得る。
本開示の1つの観点によれば、タイミングセンサは、複数のセンサ要素と、複数のセンサ要素それぞれからのセンサ信号を処理する信号生成部と、を含んでもよい。複数のセンサ要素の受光面は、ターゲットの像が移動する方向と異なる方向において異なる位置に配置されてもよい。信号生成部は、複数のセンサ要素の各センサ要素のセンサ信号と閾値と比較し、複数のセンサ要素の少なくとも一つからのセンサ信号が閾値を超えた場合に、ターゲットの検出パルスを出力してもよい。
本開示の1つの観点によれば、タイミングセンサにおけるセンサ信号のS/N比が向上し、小径のドロップレット検出や、検出範囲の拡大を実現し得る。
2.用語の説明
本願において使用される用語を説明する。アレイは、配列された要素のグループを意味する。ターゲットの像は、照明光による、ターゲットの影の像(影ともいう)又はターゲットの反射光の像を意味する。
3.EUV光生成システムの全体説明
3.1 構成
図1に、例示的なLPP方式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。EUV光生成装置1は、少なくとも1つのレーザ装置3と共に用いられてもよい。本願においては、EUV光生成装置1及びレーザ装置3を含むシステムを、EUV光生成システム11と称する。図1に示し、かつ、以下に詳細に説明するように、EUV光生成装置1は、チャンバ2、ターゲット供給部26を含んでもよい。
チャンバ2は、密閉可能であってもよい。ターゲット供給部26は、例えば、チャンバ2の壁を貫通するように取り付けられてもよい。ターゲット供給部26から供給されるターゲット物質の材料は、スズ、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノン、又は、それらの内のいずれか2つ以上の組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。
チャンバ2の壁には、少なくとも1つの貫通孔が設けられていてもよい。その貫通孔には、ウインドウ21が設けられてもよく、ウインドウ21をレーザ装置3から出力されるパルスレーザ光32が透過してもよい。チャンバ2の内部には、例えば、回転楕円面形状の反射面を有するEUV集光ミラー23が配置されてもよい。EUV集光ミラー23は、第1及び第2の焦点を有し得る。
EUV集光ミラー23の表面には、例えば、モリブデンとシリコンとが交互に積層された多層反射膜が形成されていてもよい。EUV集光ミラー23は、例えば、その第1の焦点がプラズマ生成領域25に位置し、その第2の焦点が中間集光点(IF)292に位置するように配置されるのが好ましい。EUV集光ミラー23の中央部には貫通孔24が設けられていてもよく、貫通孔24をパルスレーザ光33が通過してもよい。
EUV光生成装置1は、EUV光生成制御部5、ターゲットセンサ4等を含んでもよい。ターゲットセンサ4は、撮像機能を有してもよく、ターゲット27の存在、軌跡、位置、速度の少なくとも一つを検出するよう構成されてもよい。
また、EUV光生成装置1は、チャンバ2の内部と露光装置6の内部とを連通させる接続部29を含んでもよい。接続部29内部には、アパーチャが形成された壁291が設けられてもよい。壁291は、そのアパーチャがEUV集光ミラー23の第2の焦点位置に位置するように配置されてもよい。
さらに、EUV光生成装置1は、レーザ光進行方向制御部34、レーザ光集光ミラー22、ターゲット27を回収するためのターゲット回収部28等を含んでもよい。レーザ光進行方向制御部34は、レーザ光の進行方向を規定するための光学素子と、この光学素子の位置、姿勢等を調整するためのアクチュエータとを備えてもよい。
3.2 動作
図1を参照すると、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光31は、レーザ光進行方向制御部34を経て、パルスレーザ光32としてウインドウ21を透過してチャンバ2内に入射してもよい。パルスレーザ光32は、少なくとも1つのレーザ光経路に沿ってチャンバ2内を進み、レーザ光集光ミラー22で反射されて、パルスレーザ光33として少なくとも1つのターゲット27に照射されてもよい。
ターゲット供給部26は、ターゲット27をチャンバ2内部のプラズマ生成領域25に向けて出力するよう構成されてもよい。ターゲット27には、パルスレーザ光33に含まれる少なくとも1つのパルスが照射されてもよい。パルスレーザ光が照射されたターゲット27はプラズマ化し、そのプラズマから放射光251が放射され得る。
放射光251に含まれるEUV光252は、EUV集光ミラー23によって選択的に反射されてもよい。EUV集光ミラー23によって反射されたEUV光252は、中間集光点292で集光され、露光装置6に出力されてもよい。なお、1つのターゲット27に、パルスレーザ光33に含まれる複数のパルスが照射されてもよい。
EUV光生成制御部5は、EUV光生成システム11全体の制御を統括するよう構成されてもよい。EUV光生成制御部5は、ターゲットセンサ4によって撮像されたターゲット27のイメージデータ等を処理するよう構成されてもよい。また、EUV光生成制御部5は、例えば、ターゲット27が供給されるタイミング、ターゲット27の出力方向等を制御するよう構成されてもよい。
さらに、EUV光生成制御部5は、例えば、レーザ装置3の発光タイミングの制御、パルスレーザ光32の進行方向の制御および、パルスレーザ光33の集光位置の制御の内少なくとも1つを行うよう構成されてもよい。上述の様々な制御は単なる例示に過ぎず、必要に応じて他の制御が追加されてもよい。
4.タイミングセンサを使用したレーザ装置の制御
4.1 EUV光生成システムの構成
図2は、EUV光生成システム11の構成例の一部断面図を示す。図2に示されるように、チャンバ2の内部には、レーザ光集光光学系22aと、EUV集光ミラー23と、ターゲット回収部28と、EUV集光ミラーホルダ81と、プレート82及び83とが設けられてもよい。
チャンバ2には、プレート82が固定されてもよい。プレート82には、プレート83が固定されてもよい。EUV集光ミラー23は、EUV集光ミラーホルダ81を介してプレート82に固定されてもよい。
レーザ光集光光学系22aは、軸外放物面ミラー221及び平面ミラー222と、ホルダ223及び224とを含んでもよい。軸外放物面ミラー221及び平面ミラー222は、それぞれ、ホルダ223及び224によって保持されてもよい。ホルダ223及び224は、プレート83に固定されてもよい。
軸外放物面ミラー221及び平面ミラー222によって反射されたパルスレーザ光33がプラズマ生成領域25で集光されるように、これらのミラーの位置及び姿勢が保持されてもよい。ターゲット回収部28は、ターゲット27の軌道271の延長線上に配置されてもよい。
チャンバ2には、ターゲット供給部26が取り付けられてもよい。ターゲット供給部26は、リザーバ61を有していてもよい。リザーバ61は、図3に示すヒータ261を用いてターゲットの材料を溶融した状態で内部に貯蔵してもよい。リザーバ61には、ノズル孔62としての開孔が形成されていてもよい。
リザーバ61の一部が、チャンバ2の壁面に形成された貫通孔を貫通しており、リザーバ61に形成されたノズル孔62の位置がチャンバ2の内部に位置していてもよい。ターゲット供給部26は、ノズル孔62を介して、溶融したターゲットの材料をドロップレット状のターゲット27としてチャンバ2内のプラズマ生成領域25に供給してもよい。本開示において、ターゲット27をドロップレット27とも呼ぶ。
チャンバ2には、タイミングセンサ450が取り付けられてもよい。タイミングセンサ450は、ターゲットセンサ4と発光部45とを含んでもよい。ターゲットセンサ4は、光センサ41と、受光光学系42と、容器43とを含んでもよい。発光部45は、光源46と、照明光学系47と、容器48とを含んでもよい。光源46の出力光は、照明光学系47によって集光され得る。その集光位置はターゲット27の略軌道271上であってもよい。
ターゲットセンサ4と発光部45とは、ターゲット27の軌道271を挟んで互いに反対側に配置されていてもよい。チャンバ2にはウインドウ21a及び21bが取り付けられていてもよい。ウインドウ21aは、発光部45とターゲット27の軌道271との間に位置していてもよい。
発光部45は、ウインドウ21aを介してターゲット27の軌道271の所定領域に光を集光してもよい。ターゲット27が発光部45による光の集光領域を通過するときに、ターゲットセンサ4は、ターゲット27の軌道271及びその周囲を通る光の変化を検出してもよい。受光光学系42は、ターゲット27の検出精度を向上させるために、ターゲット27の軌道271及びその周囲における像をターゲットセンサ4の受光面に結像してもよい。
図2に示された例において、ターゲットセンサ4によって検出されるターゲット27の検出領域は、発光部45による光の集光領域40と一致し得る。
チャンバ2の外部には、レーザ光進行方向制御部34と、EUV光生成制御部5とが設けられてもよい。レーザ光進行方向制御部34は、高反射ミラー341及び342と、ホルダ343及び344とを含んでもよい。高反射ミラー341及び342は、それぞれ、ホルダ343及び344によって保持されてもよい。高反射ミラー341及び342は、レーザ装置3が出力するパルスレーザ光を、ウインドウ21を介してレーザ光集光光学系22aに導いてもよい。
EUV光生成制御部5は、露光装置6からの制御信号を受信してもよい。EUV光生成制御部5は、露光装置6からの制御信号に従って、ターゲット供給部26及びレーザ装置3を制御してもよい。
4.2 動作
図3は、EUV光生成制御部5による、ターゲット供給部26及びレーザ装置3の制御を説明するブロック図を示す。EUV光生成制御部5は、ターゲット供給制御部51とレーザ制御部55とを含んでもよい。ターゲット供給制御部51は、ターゲット供給部26の動作を制御してもよい。レーザ制御部55は、レーザ装置3の動作を制御してもよい。
ターゲット供給部26は、ターゲット27の材料を溶融した状態で内部に貯蔵するリザーバ61に加え、ヒータ261、温度センサ262、圧力調節器263、ピエゾ素子264、及び、ノズル265を含んでもよい。
ヒータ261と温度センサ262とは、リザーバ61に固定されていてもよい。ピエゾ素子264は、ノズル265に固定されていてもよい。ノズル265は、例えば液体スズのドロップレットであるターゲット27を出力するノズル孔62を有していてもよい。圧力調節器263は、図示しない不活性ガス供給部からリザーバ61内に供給される不活性ガスの圧力を調節するよう、図示しない不活性ガス供給部とリザーバ61との間の配管上に設置されていてもよい。
ターゲット供給制御部51は、温度センサ262の測定値に基づいてヒータ261を制御してもよい。例えば、ターゲット供給制御部51は、リザーバ61内のスズの融点以上の所定の温度になるように、ヒータ261を制御してもよい。その結果、リザーバ61に貯蔵されたスズは融解し得る。スズの融点は232℃であり、所定の温度は、例えば、250℃〜300℃の温度であってよい。
ターゲット供給制御部51は、圧力調節器263によりリザーバ61内の圧力を制御してもよい。圧力調節器263は、ターゲット供給制御部51の制御により、ターゲット27が所定の速度でプラズマ生成領域25に到達するように、リザーバ61内の圧力を調節してもよい。ターゲット供給制御部51は、ピエゾ素子264に所定周波数の電気信号を送ってもよい。ピエゾ素子264は、受信した電気信号により振動し、ノズル265を上記周波数で振動させ得る。
その結果、ノズル孔62からJET状の液体スズが出力され、ピエゾ素子264によるノズル孔62の振動によって、ドロップレット状のターゲット27が生成され得る。このように、ターゲット供給部26は、所定速度及び所定間隔で、プラズマ生成領域25にドロップレット状のターゲット27を供給し得る。例えば、ターゲット供給部26は、数十kHz〜数百kHzにおける所定周波数で、ドロップレットを生成してもよい。
タイミングセンサ450は、所定領域を通過するターゲット27を検出してもよい。ターゲットセンサ4は、ターゲット27が発光部45による光の集光領域を通過するときに、ターゲット27の軌道及びその周囲を通る光の変化を検出し、ターゲット27の検出信号として通過タイミング信号PTを出力してもよい。1つのターゲット27が検出される毎に、通過タイミング信号PTにおいて1つの検出パルスがレーザ制御部55に出力されてもよい。
レーザ制御部55は、露光装置6から、EUV光生成制御部5を介してバースト信号BTを受信してもよい。バースト信号BTは、所定期間においてEUV光を生成すべきことをEUV光生成システム11に指示する信号であってもよい。レーザ制御部55は、当該所定期間の間、EUV光を露光装置6に出力するための制御を行ってもよい。
レーザ制御部55は、バースト信号BTがONの期間において、レーザ装置3が通過タイミング信号PTに応じてパルスレーザ光を出力するように制御してもよい。レーザ制御部55は、バースト信号BTがOFFの期間において、レーザ装置3がパルスレーザ光の出力を停止するように制御してもよい。
例えば、レーザ制御部55は、露光装置6から受信したバースト信号BTと、通過タイミング信号PTに対して所定の時間遅延させた発光トリガ信号ETとを、レーザ装置3に出力してもよい。バースト信号BTがONである間、レーザ装置3は、発光トリガ信号ETにおける発光トリガパルスに応答して、パルスレーザ光を出力し得る。
5.タイミングセンサ
5.1 構成
図4A及び図4Bは、タイミングセンサ450の構成例を示している。以下の説明において、ターゲット軌道271に沿った方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直で、ターゲット軌道271からターゲットセンサ4に向かう軸の方向をX軸方向、Z軸方向及びX軸方向に垂直な方向をY軸方向と呼ぶ。
タイミングセンサ450は、ターゲットセンサ4と発光部45とを含んでよい。ターゲットセンサ4と発光部45とは、ドロップレット27の軌道271を挟む位置に配置されてもよい。
発光部45は、光源46と、照明光学系47とを含んでもよい。光源46からの照明光は、照明光学系47によって集光され得る。その集光領域40は、ドロップレット軌道271上であってもよい。
照明光学系47は、シリンドリカルレンズを含んでもよい。シリンドリカルレンズの凸面の中心軸をY軸方向と略一致させて配置してもよい。照明光学系47は、短径の長さがドロップレット径に近い長さで長径418がドロップレット軌道271と直交する方向となる楕円ビームを、ドロップレット27の軌道271に照射してもよい。短径方向はZ軸方向と一致し、長径方向はY軸方向と一致してもよい。ビーム形状は楕円と異なる形状でもよい。
ターゲットセンサ4は、光センサ41と、受光光学系42と、信号生成部44と、を含んでよい。受光光学系42は、ドロップレット軌道271の像を光センサ41の受光面に転写する転写光学系であってよい。
光センサ41は、受光量に応じたセンサ信号を出力してもよい。光センサ41の出力側は、信号生成部44の入力側に接続されてもよい。信号生成部44は、光センサ41からの信号に基づいて、通過タイミング信号PTを生成し、レーザ制御部55に出力してもよい。
5.2 動作
光源46から出力された照明光は、照明光学系47のシリンドリカルレンズによって、ドロップレット軌道271上に楕円状に集光され得る。ドロップレット軌道271の集光領域40に楕円状に集光された照明光は、受光光学系42によって、光センサ41に転写され得る。
ターゲット27が発光部45による光の集光領域40を通過するときに、ターゲットセンサ4は、集光領域40における光の変化を検出してもよい。具体的には、光センサ41は、受光量に応じたセンサ信号を出力してもよい。光センサ41の受光量は、ドロップレット27が集光領域40を通過するときに低下し得る。
信号生成部44は、光センサ41からのセンサ信号に基づいて、通過タイミング信号PTを生成し、レーザ制御部55に出力してもよい。信号生成部44は、センサ信号と閾値電圧とを比較し、受光量が閾値より小さいときに、通過タイミング信号において検出パルスを出力してもよい。
5.3 従来技術における課題
図5Aは、従来技術における、光センサの受光面411で結像された像を示している。楕円照明光の像412内に、ドロップレット27の影413が存在し得る。ドロップレット27が楕円ビームの集光領域40を通過すると、ドロップレット27の影413は、矢印419が示すように、Z軸方向において受光面411を通過し得る。そのため、受光面411における光量が変化し得る。
ドロップレット27の検出範囲は、ドロップレット軌道271における楕円ビームの集光領域40の長径418によって制限され得る。ドロップレット27が集光領域40を通過するのに同期して、受光面411で受光される光量が低下し得る。
図5Bは、従来技術における、センサ信号、閾値電圧、通過タイミング信号、及び発光トリガ信号のタイミングチャートを示している。従来技術におけるターゲットセンサは、センサ信号が基準値から減少して閾値電圧より小さくなると、通過タイミング信号において検出パルスを生成してもよい。つまり、通過タイミング信号がONに変化してもよい。通過タイミング信号に同期して、発光トリガ信号が変化し得る。
EUV集光ミラー23の寿命を伸長するため、デブリを低減することが要求され得る。このため、ドロップレット27をより小径なものとし、これを安定して検出できるタイミングセンサが望まれ得る。さらに、ドロップレット27の軌道変動に対応できるよう、タイミングセンサのドロップレット検出範囲を拡大することが望まれ得る。
しかし、従来のタイミングセンサは、上記要求を満たさないという問題があり得る。図6Aに示すように、小径のドロップレット27を検出する場合、受光面411におけるドロップレット27の影413の面積が減少し、ドロップレットの影413による受光量の変化量が低下し得る。これにより、ドロップレットの影413によるセンサ信号の基準値からの低下量が、減少し得る。
または、図6Bに示すように、楕円ビームの長径418を拡張するよう転写光学系の倍率を変更すると、集光領域40の大きさに対してドロップレット27の大きさが相対的に縮小し、受光面411におけるドロップレット27の影413の面積が縮小し得る。これにより、ドロップレットの影413によるセンサ信号の基準値からの低下量が、減少し得る。
図6A、図6Bに示すように、センサ信号におけるドロップレットの影413による信号変化量が減少し、センサ信号が閾値電圧より小さくならない場合、通過タイミング信号における検出パルスが生成され得ない。
一方、センサ信号にはノイズが混入し得る。そのため、図6Cに示すように、閾値電圧をセンサ信号の基準値に近づけると、ノイズによって検出パルスが生成される蓋然性が高まり得る。
以上のように、従来のタイミングセンサにより小径のドロップレットを検出しようとする、又は、従来のタイミングセンサの検出範囲を拡大しようとすると、センサ信号のS/N比が悪化し、ドロップレットを正常に検出できないという問題が生じ得る。
6.実施形態1のタイミングセンサ
6.1 構成
図7Aは、本実施形態のターゲットセンサ4の構成例を示している。ターゲットセンサ4は、光センサ41と、信号生成部44とを含んでもよい。光センサ41は、複数のセンサ要素を含み、複数のセンサ要素がそれぞれの受光面を有してもよい。例えば、図7Aに示すように、光センサ41は、5つのセンサ要素661〜665を含み、センサ要素661〜665がそれぞれ、受光面601〜605を有してもよい。
光センサ41は、例えば、ダイオードアレイ、アバランシェフォトダイオードアレイ、又はPin−PDアレイでもよい。一つのセンサ要素は、一つのダイオードのみ又は複数のダイオードを含んでもよい。受光面601〜605における受光量に応じて、センサ要素661〜665が、それぞれ、センサ信号を生成し、出力してもよい。
信号生成部44は、複数のコンパレータ621〜625を含んでもよい。Vin−端子の入力電圧がVin+端子の入力電圧より大きいとき、コンパレータ621〜625の出力はLowレベルであり得る。Vin+端子の入力電圧がVin−端子の入力電圧より大きいとき、コンパレータ621〜625の出力はHighレベルであり得る。
センサ要素661〜665の出力は、それぞれ、コンパレータ621〜625に接続されてもよい。センサ要素661〜665それぞれが出力するセンサ信号が、コンパレータ621〜625に入力されてもよい。具体的には、センサ要素661〜665の各センサ信号は、コンパレータ621〜625それぞれの、Vin−端子に入力されてもよい。
信号生成部44は、閾値電圧発生器626を含んでもよい。閾値電圧発生器626は、コンパレータ621〜625それぞれのVin+端子に接続されてもよい。閾値電圧発生器626は、所定電圧値の閾値電圧を出力してもよい。閾値電圧値は、閾値電圧発生器626に予め設定されていてもよい。
信号生成部44は、OR回路627を含んでもよい。OR回路627の入力端子に、コンパレータ621〜625の出力端子が接続されてもよい。OR回路627の出力端子は、レーザ制御部55に接続されてもよい。
6.2 動作
照明光の楕円ビーム転写像は、複数の受光面601〜605の全てに渡って結像されてよい。ドロップレット27が照明光の集光領域40を通過すると、複数の受光面601〜605のいずれかに、ドロップレット27の影を生成し得る。
図7Bは、光センサ41の受光面601〜605に結像された像の例を示している。楕円照明光の像651内に、ドロップレット27の影653が存在し得る。図7Bの例において、ドロップレット27が楕円ビームの集光領域40を通過すると、ドロップレット27の影653は、矢印654が示すように、Z軸方向において受光面603を通過し得る。そのため、受光面603における光量が変化し得る。一方、他の受光面における光量は、変化しなくてよい。受光面におけるドロップレットの影の移動方向は、受光面に対する照明光の入射方向と、ドロップレット軌道との位置関係によって決定され得る。そのため、受光面におけるドロップレットの影の移動方向は、ドロップレットの移動方向と一致していなくてもよい。
図7Bに示すように、受光面601〜605の形状は矩形でもよく、矩形と異なる形状でもよい。ドロップレット27の影653の径は、受光面601〜605の最短の短辺の長さよりも小さくてもよい。ドロップレット27の影653は、ドロップレット27の拡大像であってもよい。受光面601〜605の配列方向は、ドロップレット27の影653が通過する方向と実質的に垂直であってよい。受光面601〜605の配列方向は、受光面601〜605の法線方向と実質的に垂直であってよい。受光面601〜605の法線方向は、光の入射方向と実質的に一致してもよい。これらの点は他の実施形態において同様であり得る。
図7Cは、図7Bの像に対応する複数の信号の変化を示している。具体的には、図7Cは、センサ要素662、センサ要素663、コンパレータ623、及びOR回路627の出力の変化を示している。
受光面603を有するセンサ要素663は、ドロップレット27の影653による光量変化に対応した信号を生成し得る。受光面602のセンサ要素662の出力は、ノイズレベルを示し得る。受光面602においてドロップレット27の影653が生成されず、センサ要素662の出力は、ノイズレベルであり得る。他の受光面601、604、605においても、ドロップレット27の影653が生成されず、センサ要素661、664、665の出力は、ノイズレベルであり得る。
コンパレータ623は、受光面603を有するセンサ要素663の出力を受信してもよい。コンパレータ623は、センサ要素663からの出力と、閾値電圧発生器626から入力された閾値電圧とを比較してもよい。Vin+端子の入力電圧がVin−端子の入力電圧より大きい間、コンパレータ623の出力はHighレベルであり得る。つまり、閾値電圧がセンサ要素663の出力よりも大きい間、コンパレータ623の出力はHighレベルであり得る。一方、他のコンパレータ出力は、Lowレベルであり得る。
閾値電圧発生器626が生成する閾値電圧は、センサ要素661〜665それぞれが、ドロップレット27の影653による光量低下を検出でき、かつノイズを検出しないよう、予め実験等によって決定され得る。
OR回路627は、コンパレータ621〜625の出力のうち、いずれかがHighレベルである間、Highレベルの信号を出力してもよい。図7Cの例において、コンパレータ623の出力がHighレベルである間、OR回路627の出力は、Highレベルであり得る。OR回路627からの出力信号は、通過タイミング信号PTであり得る。Highレベルである通過タイミング信号PTは、ターゲット27の検出を示す検出パルスであり得る。
OR回路627からの通過タイミング信号PTは、レーザ制御部55に入力されてもよい。レーザ制御部55は、通過タイミング信号PTに同期した発光トリガ信号ETを生成し得る。レーザ制御部55は、通過タイミング信号PTにおける検出パルスに対して所定の遅延時間だけ遅延した発光トリガパルスを生成し得る。
6.3 効果
上述のように、ターゲットセンサ4は、照明光の転写像を複数の受光面601〜605で受光し、受光面601〜605それぞれの受光量に応じたセンサ信号を出力してもよい。これにより、受光面601〜605それぞれにおいて、照明光を受けている領域に対するドロップレットの影の領域の比率を、向上し得る。この結果、ターゲットセンサ4は、高いS/N比で、ドロップレット27を検出し得る。
ターゲットセンサ4は、受光面601〜605それぞれからのセンサ信号を、コンパレータ621〜625とOR回路327のような高速な論理回路で処理することで、いずれの受光面でドロップレット27を検出しても、ドロップレットの検出タイミングを反映した検出パルスを、通過タイミング信号PTにおいて生成し得る。
したがって、本実施形態のタイミングセンサ450は、小径のドロップレット27を検出し得る。また、本実施形態のタイミングセンサ450は、ドロップレット27の検出範囲を拡大し得る。
7.実施形態2のタイミングセンサ(スリット)
7.1 課題
図8Aは、図7Bに示す照明光の転写像に対応するセンサ要素661、662の出力センサ信号を示している。図7Bに示す受光面601〜605における楕円ビームの転写像において、受光面601の受光量は、受光面602の受光量よりも小さくなり得る。そのため、図8Aに示すように、受光面601のセンサ要素661の出力レベルは、受光面602のセンサ要素662の出力レベルよりも低くなり得る。
その結果、センサ要素661からのセンサ信号のノイズレベルは、センサ要素662からのセンサ信号のノイズレベルよりも低くなり得る。このため、受光量の少ないセンサ要素661のノイズレベルが閾値電圧に接近し、コンパレータ621がノイズをドロップレット27による影と誤検出する可能性が高くなり得る。
7.2 構成
図8B及び図8Cは、本実施形態のターゲットセンサ4の構成を示している。ターゲットセンサ4は、スリット板700を含んでもよい。図8Bは、ターゲットセンサ4をY軸方向において見た構成を示している。図8Cは、スリット板700と光センサ41の受光面601〜605との関係を示している。スリット板700は、受光面601〜605での受光量の差を小さくするように配置されてもよい。
図8Bに示すように、スリット板700は、光センサ41と受光光学系42との間に配置されてもよい。スリット板700は、スリット板700のスリット開口710が、スリット板700に照射されている楕円ビームの内部に位置するよう配置してもよい。例えば、スリット板700は光センサ41の受光面601〜605に近接して配置されてもよい。スリット板700は、図8Cのように、受光光学系42の転写位置に配置されてもよい。スリット開口710を通る照明光のみが、受光面601〜605で受光され得る。
光センサ41の検出範囲は、スリット開口710のスリット幅Wによって制限され得る。光センサ41のS/N比が良好な場合、発光部45における照明光学系47によって、照明光を楕円ビームに整形しなくてもよい。例えば、発光部45は、コリメート光学系を使用してもよい。
7.3 効果
本実施形態のスリット板700は、受光面601〜605が受光する光量を均一化し、光センサ41によるドロップレットの誤検出を抑制し得る。
8.実施形態3のタイミングセンサ(複数閾値)
8.1 構成・動作
図9Aは、本実施形態のターゲットセンサ4の構成を示している。本実施形態のターゲットセンサ4は、図8Aを参照して説明した課題を解決し得る。ターゲットセンサ4は、コンパレータ621〜625のそれぞれのための閾値電圧発生器631〜635を含んでもよい。閾値電圧発生器631〜635の出力端子は、それぞれ、コンパレータ621〜625のVin+端子に接続されてもよい。
閾値電圧発生器631〜635は、それぞれ、受光面601〜605における照明光プロファイルに応じて決定された閾値電圧を供給してもよい。つまり、閾値電圧発生器631〜635は、それぞれ、ドロップレット27の影が存在しないときの、受光面601〜605の受光量に応じて決定された閾値電圧を供給してもよい。閾値電圧発生器631〜635のそれぞれにおいて、供給する閾値電圧値が予め設定されていてもよい。
閾値電圧発生器631〜635が供給する閾値電圧は、それぞれ異なっていてもよい。閾値電圧発生器631〜635が供給する閾値電圧の値のいくつかは、同一でもよい。異なるコンパレータに同一値の閾値電圧が与えられる場合、それらコンパレータは共通の閾値電圧発生器に接続されてもよい。閾値電圧発生器631〜635は、一つの閾値電圧発生部を構成し得る。
図9Bは、閾値電圧発生器631〜635が、それぞれ供給する閾値電圧の例を示している。図9Bは、図7Bの像651を受光した状態に対応している。センサ要素663の出力レベルが最も高く、センサ要素661、665の出力レベルが最も低く、センサ要素662、664の出力レベルがそれらの中間であってもよい。
閾値電圧発生器631〜635は、それぞれ、閾値電圧TH1〜TH5を供給してもよい。閾値電圧TH3が最も高く、閾値電圧TH1、TH5が最も低く、閾値電圧TH2、TH4がそれらの中間であってもよい。このように、閾値電圧TH1〜TH5間の出力レベルの関係は、センサ要素661〜665のセンサ信号のレベルの関係と同一でもよい。閾値電圧TH1〜TH5には、受光面601〜605の感度による個体差が反映されてもよい。
8.2 効果
本実施形態のターゲットセンサ4は、受光面601〜605が受光する光量に応じた閾値によって、光センサ41によるドロップレットの誤検出を抑制し得る。
9.実施形態4のタイミングセンサ(多段受光面)
9.1 受光面の配置
9.1.1 構成
図10A〜10Cは、本実施形態の光センサ41における受光面の配置例を示している。図10Aに示すように、光センサ41は、受光面601〜610を含んでもよい。受光面601〜610は、それぞれセンサ要素の受光面であってもよい。受光面601〜610のそれぞれに対応するセンサ信号が出力されてもよい。
受光面601〜605は、楕円ビームの長径方向に連結して配列されてもよい。受光面606〜610は、楕円ビームの長径方向に連結して配列されてもよい。楕円ビームの長径方向は、Y軸方向であり得る。受光面601〜605は、一つのセンサ要素アレイ671の受光面であってもよい。受光面606〜610は、一つのセンサ要素アレイ672の受光面であってもよい。
受光面601〜605のグループと、受光面606〜610のグループとは、楕円ビームの短径方向に隣接して配置されてもよい。楕円ビームの短径方向は、Z軸方向であり得る。つまり、光センサ41は、Z軸方向において2段の受光面を有してもよい。
受光面601〜610は、同一形状を有してもよい。受光面601〜605の各中心点は、Y軸方向に一列に配置されてもよい。受光面606〜610の各中心点は、Y軸方向に一列に配置されてもよい。Z軸方向から見た場合、受光面601〜610の各中心点はずれていてもよい。
つまり、受光面601〜605の各連結部と、受光面606〜610の各連結部とは、Z軸方向から見た場合ずれていてもよい。言い換えると、受光面601〜605の各連結部と、受光面606〜610の各連結部とは、Y軸方向において異なる位置に配置されてもよい。連結部は、隣接する二つの受光面を連結する部分であり得る。図10Aにおいて、例として、受光面603と604の連結部が符号673で指示され、受光面608と609の連結部が符号674で指示されている。
図10Bに示すように、光センサ41は、異なるサイズの受光面を含んでもよい。図10Bにおいて、受光面601〜605は同一形状を有してもよい。受光面606〜610は同一形状を有してもよい。受光面606〜610のサイズは、受光面601〜605のサイズよりも大きくてもよい。センサ要素アレイ671、672の中心位置は、Z軸方向において一致してもよい。受光面601〜605の各連結部と、受光面606〜610の各連結部とは、Z軸方向において見た場合にずれていてもよい。
図10Cに示すように、Z軸方向における第1段の受光面の数と第2段の受光面の数とは異なっていてもよい。例えば、センサ要素アレイ671は5つの受光面601〜605を有し、センサ要素アレイ672は、6つの受光面606〜611を有してもよい。受光面601〜605の各連結部と、受光面606〜611の各連結部とは、Z軸方向において見た場合にずれていてもよい。
Z軸方向における受光面の段数は3以上でもよい。全ての段の受光面の連結部は、Z軸方向において見た場合にずれていてもよい。
9.1.2 効果
本実施形態の光センサ41の多段受光面によれば、ドロップレット27の影653がいずれかの段の受光面連結部を通過する場合に他の段の受光面を通過することになるため、受光面連結部に重なることによる検出不良を抑制し得る。
9.2 タイミング制御
9.2.1 構成
図11は、図10A、図10Bの構成に対応するターゲットセンサ4の構成例を示している。以下においては、図7Aの構成との相違点を主に説明する。光センサ41は、受光面606〜610をそれぞれ有する、センサ要素666〜670を含んでもよい。
信号生成部44は、コンパレータ686〜690を含んでもよい。コンパレータ686〜690のVin−端子には、それぞれ、センサ要素666〜670のセンサ信号が入力されてもよい。コンパレータ686〜690のVin+端子には、閾値電圧発生器628からの閾値電圧が入力されてもよい。
信号生成部44は、遅延発生器641を含んでもよい。OR回路627の出力は、遅延発生器641に接続されていてもよい。遅延発生器641は、コンパレータ621〜625の出力に接続されてもよいし、センサ要素661〜675の出力に各々接続されてもよい。信号生成部44は、OR回路629を含んでもよい。OR回路629の入力は、遅延発生器641及びコンパレータ686〜690の出力に接続されていてもよい。
図10A、10Bに示すように、ドロップレット27の影653の軌道において、センサ要素アレイ671は、センサ要素アレイ672よりも上流側に配置されてもよい。センサ要素アレイ671は、センサ要素アレイ672よりも早くドロップレット27の影653を検出し得る。
遅延発生器641は、センサ要素アレイ671とセンサ要素アレイ672のドロップレット27の検出時間の差を低減するように、センサ要素アレイ671のOR回路627の出力に所定の遅延時間を付加してもよい。
遅延発生器641に設定される遅延時間は、センサ要素アレイ671とセンサ要素アレイ672の距離、及びターゲット27の速度に基づいて決定され、予め設定されてもよい。遅延発生器641に設定される遅延時間は、信号生成部44の他の要素から変更可能であってもよい。
9.2.2 動作
センサ要素アレイ671のいずれかのセンサ要素がドロップレット27を検出すると、OR回路627が、Highレベルのパルスを出力し得る。OR回路627の出力は、遅延発生器641に入力されてもよい。遅延発生器641は、入力されたパルスを、設定されている遅延時間だけ遅らせて出力してもよい。遅延発生器641からのパルスは、OR回路629に入力されてもよい。
同様に、センサ要素アレイ672のいずれかのセンサ要素がドロップレット27を検出すると、検出したセンサ要素に対応するコンパレータが、Highレベルのパルスを出力し得る。コンパレータから出力されたパルスは、OR回路629に入力されてもよい。センサ要素アレイ671、672の双方がドロップレット27を検出した場合、遅延発生器641の動作により、略同時にパルスがOR回路629に入力され得る。
OR回路629は、通過タイミング信号を出力してもよい。OR回路629は、センサ要素アレイ671、672の少なくとも一つがドロップレット27を検出すると、通過タイミング信号においてドロップレット27の検出パルスを生成し得る。
9.2.3 効果
本実施形態のタイミング制御は、多段受光面におけるドロップレットの検出タイミングのずれを低減し、正確なタイミングで通過タイミング信号における検出パルスを生成し得る。
10.実施形態5のタイミングセンサ(Z軸方向における分岐)
10.1 構成・動作
図12Aは、本実施形態のタイミングセンサ450の構成を示している。本実施形態のタイミングセンサ450は、照明光を分岐して、ドロップレットの影が移動する方向において配列された多段センサ要素アレイの各センサ要素アレイの受光面に、像を形成してもよい。
例えば、ターゲットセンサ4は、ビームスプリッタ421とミラー422とを含んでもよい。ビームスプリッタの反射率は例えば50%でもよい。光センサ41は、Z軸方向に2段のセンサ要素アレイ671、672を含んでもよい。図10A〜図10Cを参照して説明したように、センサ要素アレイ671、672の受光面連結部は、Z方向において見た場合に重ならないよう配置されてもよい。
ビームスプリッタ421において分岐されたビームの光路長を合わせるように、2段のセンサ要素アレイ671、672の受光面は、X軸方向においてずれていてもよい。つまり、ビームスプリッタ421からセンサ要素アレイ671の受光面までの光路長と、ビームスプリッタ421からミラー422を介してセンサ要素アレイ672の受光面までの光路長とは、実質的に一致してもよい。
発光部45からの照明光は、受光光学系42及びスリット板700を介して、ビームスプリッタ421にて分岐され、センサ要素アレイ671、672各受光面に結像されてもよい。
図12Bは、センサ要素アレイ671、672の受光面での像を示している。センサ要素アレイ671の受光面601〜605には、照明光の像655が形成されてもよい。センサ要素アレイ671の受光面606〜610には、照明光の像656が形成されてもよい。
センサ要素アレイ671の受光面603には、ドロップレット27の影657が存在してもよい。センサ要素アレイ672の受光面608には、ドロップレット27の影658が存在してもよい。センサ要素アレイ671、672の双方が、略同時にドロップレット27の検出パルスを出力し得る。
10.2 効果
本実施形態によれば、タイミング制御回路を使用することなく、多段受光面におけるドロップレットの検出タイミングのずれを低減し、正確なタイミングで通過タイミング信号における検出パルスを生成し得る。
11.実施形態6のタイミングセンサ(Y軸方向における分岐)
11.1 構成・動作
図13Aは、本実施形態のタイミングセンサ450の構成を示している。本実施形態のタイミングセンサ450は、照明光を分岐して、複数受光面において、複数受光面が配列された方向にずれた二つの像を形成してもよい。
例えば、ターゲットセンサ4は、光路を分岐する光学素子として、受光光学系42内に、ローションプリズム425を含んでもよい。発光部45が出力する照明光は、無偏光あるいは円偏光であってもよい。光センサ41は、図7A、7Bに示すダイオードアレイを含んでもよい。
ローションプリズム425によって、照明光は偏光方向に応じた二つの照明光に分岐し得る。分岐された各照明光による2つの転写像が、ダイオードアレイの受光面において結像しうる。
図13Bは、ダイオードアレイの受光面601〜605での像を示している。受光面601〜605には、照明光の像691、692が形成されてもよい。受光面603には、ドロップレット27の影693、694が存在してもよい。影693は、照明光の像691に含まれ、影694は、照明光の像692に含まれてもよい。
受光面601〜605の配列方向に並ぶ二つのドロップレット影693、694が形成され、少なくとも一方のドロップレット影は、受光面連結部から外れ得る。図13Bの例においては、センサ要素663からのセンサ信号に応じて、コンパレータ623がHighレベルのパルスを出力し得る。
11.2 効果
本実施形態においては、ドロップレット影の移動方向と垂直な方向に配列された複数受光面上において、受光面の配列方向に並んで二つドロップレット影が結像され得る。そのため、少なくとも一方のドロップレット影が受光面連結部から外れ、ドロップレットを正確に検出し得る。
12.実施形態7のタイミングセンサ(反射光の検出)
図14Aは、本実施形態のタイミングセンサ450の構成を示す。本実施形態のタイミングセンサ450は、ドロップレットによる反射光の像を検出してもよい。照明光のドロップレット27の軌道方向における長さL1は、ドロップレット27の間隔L2よりも短くてもよい。これにより、発光部45からの照明光内に、一つのドロップレット27のみが含まれ、複数のドロップレット27は含まれ得ない。
ターゲットセンサ4は、発光部45が出力する照明光のドロップレット27による反射光を光センサ41で受光してもよい。ターゲットセンサ4の構成は、図7A、7Bに示す構成と実質的に同様でよい。但し、センサ要素661〜665の各センサ信号は、コンパレータ621〜625それぞれの、Vin+端子に入力されてもよい。そして、閾値電圧発生器626は、コンパレータ621〜625それぞれのVin−端子に接続されてもよい。さらに、閾値電圧発生器626からの閾値電圧は、反射光の検出に適切な電圧値に設定されてもよい。
図14Bは、ターゲットセンサ4におけるいくつかの信号の変化を示している。具体的には、図14Bは、一例としてセンサ要素663、コンパレータ623、及びOR回路627の出力の変化を示している。ドロップレット27の反射光は、受光面603を通過してもよい。ここでは、図7Cとの相違点について主に説明する。
受光面603を有するセンサ要素663の出力は、ドロップレット27の反射光による光量変化に対応した信号を生成し得る。受光面603の受光量は、ドロップレットの通過に同期して受光光量が上昇し得る。閾値電圧は、センサ要素663の出力のノイズレベルよりも高い、所定の値であってもよい。コンパレータ623は、センサ要素663が出力するセンサ信号が、閾値電圧より大きくなった時に、ドロップレット27の検出パルスを出力してもよい。
なお、スリット板をさらに設け、光センサ41が一つのドロップレット27のみを検出するように、光センサ41への入射光を制限してもよい。この構成において、L1はL2よりも長くてもよい。ドロップレット27の反射光を検出する本実施形態のタイミングセンサに対して、ドロップレットの影を検出するタイミングセンサについて説明した上記各構成を適用し得る。
13.実施形態8のタイミングセンサ
13.1 タイミングセンサの構成
図15は、本実施形態のタイミングセンサ450の構成を示している。発光部45は、光源46と照明光学系470との間に光ファイバ460を含んでもよい。光ファイバ460は、光源46の出力する光の波長を伝達させる材料で構成されてもよい。ファイバ入射光学系463は、光源46と光ファイバ460の入力端461との間に、配置されてもよい。
ファイバ入射光学系463は、光源46が出力する光を、光ファイバ460のコアのNA内に入射するように変換してもよい。光源46は、例えばCW(Continuous Wave)レーザであってもよい。光ファイバ460の出力端462とウインドウ21aとの間に、照明光学系470が配置されてもよい。
13.2 照明光学系の構成
図16A及び図16Bは、照明光学系470の構成を示している。図16AはY軸方向において見た照明光学系470を示し、図16BはZ軸方向において見た照明光学系470を示している。
照明光学系470は、入力側から配置された、凸レンズ471、プリズム472、プリズム473、及びシリンドリカル凸レンズ474を含んでもよい。凸レンズ471は、光ファイバ460の出力端462から出力された光を略平行光に変換するよう構成されてもよい。
プリズム472、473は、略平行光のビーム幅をZ軸方向に拡大するよう構成されてよい。プリズム472、473は、略平行光のビーム幅をY軸方向には拡大しないよう構成されてよい。ビーム幅を拡大する光学系は、プリズム472、473に代えて、シリンドリカル凹凸レンズ対又はシリンドリカル凸凸レンズ対からなるビームエキスパンダでもよい。シリンドリカル凸レンズ474の凸面の中心軸に沿った方向がY軸方向と略一致するように、シリンドリカル凸レンズ474は配置されてもよい。
13.3 動作
光源46が出力した光は、ファイバ入射光学系463によって光ファイバ460内を伝達してもよい。光ファイバの出力端462から出力された光は、照明光学系470の凸レンズ471により略平行光化され、プリズム472、473によってZ方向にビーム幅が拡張され、シリンドリカル凸レンズ474で集光されてもよい。
シリンドリカル凸レンズ474は、Z方向にビーム幅が拡大された光を、Z方向において短くY方向において長い断面プロファイル491をもった光に整形し、整形した光によってドロップレット軌道271を照明してもよい。
13.4 効果
光ファイバ460によって光源46の光をウインドウ21a付近まで導くことで、光源46の配置自由度を高め得る。照明光学系470により、ビーム幅を拡大して高いNAで、照明光をシリンドリカル凸レンズ474に入射させ得る。これにより、単一のシリンドリカルレンズのみの構成に対して、Z方向においてより小さな幅のビームを集光し得る。
14.実施形態9のタイミングセンサ
14.1 概要
プラズマから発生する電磁波によって、センサ信号にノイズが発生し得る。ノイズによって誤ったタイミングで通過タイミング信号が出力され得る。これにより、ドロップレットに適切にレーザ光が照射されない場合が発生し得る。転写光学系は電磁波に含まれる光の成分が受光部に入射するのを抑制し得る。しかし、転写光学系は、光以外の電磁波を必ずしも十分に抑制し得ない。
図17は、ノイズを含むセンサ信号の時間変化の例を示している。ノイズは、プラズマに起因する電磁波の光の成分と、光以外の電磁波からなり得る。図17の例において、転写光学系は電磁波の光成分のノイズを効果的に抑制し得るが、光以外の電磁波成分のノイズを十分に抑制し得ない。
発明者らは、センサ信号においてドロップレットの通過を反映した光強度変化による信号変動をスペクトル解析した。その結果、ドロップレット通過を反映した光強度変化による信号変動において、1〜7MHzの周波数成分が支配的であることが判明した。同様に、センサ信号に電磁ノイズが混入した場合の電磁ノイズについてスペクトル解析すると、15MHzおよびその周辺の周波数成分が強いことが判った。
これらの結果から、1〜7MHzの周波数成分を含む周波数成分を透過させ、12〜18MHzの周波数成分の伝達を抑制するよう構成された電気フィルタをセンサ信号経路に挿入することが有効であることが判った。信号経路に挿入された電気フィルタをラインフィルタと呼ぶ。たとえば、0.5〜10MHzの周波数帯を透過させ、12〜18MHzの周波数帯を半分未満に抑制するよう構成されたラインフィルタをセンサ信号経路に挿入してもよい。
14.2 ラインフィルタの構成
図18A〜18Dは、ラインフィルタの回路構成例を示している。ラインフィルタは、ローパスフィルタ(LPF)、バンドパスフィルタ(BPF)、バンドエリミネートフィルタ(BEF)の何れであってもよい。ラインフィルタは、図18A〜図18Dに示す回路の他に、DPSを使用するデジタルフィルタであってもよい。
図18Aは、LPFの一例481を示す。LPF481は、入力信号に直列な抵抗Rと入力信号に並列なコンデンサCとを含んで構成されてもよい。抵抗Rの抵抗値とコンデンサCの容量値とは、5〜10MHzの周波数帯を透過させ、12〜18MHzの周波数帯を半分未満に抑制するよう設定されていてもよい。
図18Bは、LPFの他例482を示す。LPF482は、オペアンプOPを含むアクティブローパスフィルタであってもよい。LPF482は、入力端とオペアンプOPの反転入力端とに接続された抵抗R1と、オペアンプOPの反転入力端と出力端とに接続された抵抗R2と、オペアンプOPの反転入力端と出力端とに接続されたコンデンサCとを含んで構成されてもよい。抵抗R1の抵抗値、抵抗R2の抵抗値、及びコンデンサCの容量値は、5〜10MHzの周波数帯を透過させ、12〜18MHzの周波数帯を半分未満に抑制するよう設定されていてもよい。
図18Cは、BPFの一例483を示す。BPF483は、入力信号に直列な抵抗R1及びコンデンサC1と、入力信号に並列な抵抗R2及びコンデンサC2とを含んで構成されてもよい。抵抗R1の抵抗値、抵抗R2の抵抗値、コンデンサC1の容量値、及びコンデンサC2の容量値は、5〜10MHzの周波数帯を透過させ、12〜18MHzの周波数帯を半分未満に抑制するよう設定されていてもよい。
図18Dは、BEFの一例484を示す。BEF484は、入力信号に直列な抵抗Rと、入力信号に並列なコイルL及びコンデンサCとを含んで構成されてもよい。抵抗Rの抵抗値、コイルLのインダクタンス値、及びコンデンサCの容量値は、5〜10MHzの周波数帯を透過させ、12〜18MHzの周波数帯を半分未満に抑制するよう設定されていてもよい。
14.3 ラインフィルタ位置の例
図19は、本実施形態のターゲットセンサ4の構成例を示している。ターゲットセンサ4は、光センサ41と信号生成部44とを接続するセンサ信号経路に挿入されたラインフィルタ431〜435を含んでもよい。ラインフィルタ431は、センサ要素661からコンパレータ621へのセンサ信号経路に挿入されてもよい。ラインフィルタ432は、センサ要素662からコンパレータ622へのセンサ信号経路に挿入されてもよい。
ラインフィルタ433は、センサ要素663からコンパレータ623へのセンサ信号経路に挿入されてもよい。ラインフィルタ434は、センサ要素664からコンパレータ624へのセンサ信号経路に挿入されてもよい。ラインフィルタ435は、センサ要素665からコンパレータ625へのセンサ信号経路に挿入されてもよい。
ラインフィルタ431〜435は共通の回路構成を有してもよく、異なる回路構成を有してもよい。ラインフィルタ431〜435は、例えば、図18A〜図18Dに示す回路構成のいずれの構成を有してもよい。
14.4 ラインフィルタ位置の他例
図20は、本実施形態のタイミングセンサ450の構成を示している。タイミングセンサ450は、転写光学系である受光光学系42と、ラインフィルタ441との組み合わせを含んで構成されてもよい。受光光学系42は、ドロップレット軌道271の像を光センサ41の受光面に転写する転写光学系であってよい。
ラインフィルタ441は、信号生成部44が出力する通過タイミング信号PTの信号経路上に挿入されてもよい。上述のように、光センサ41と信号生成部44とを接続するセンサ信号経路に、ラインフィルタ431〜435が挿入されてもよい。
14.5 効果
タイミングセンサが特定のフィルタ特性を有するラインフィルタを含むことにより、センサ信号に乗ったノイズを効果的に低減し得る。さらに、タイミングセンサが転写光学系とラインフィルタとの組み合わせを含むことにより、センサ信号に乗ったノイズをより効果的に低減し得る。また、ラインフィルタをセンサ要素とコンパレータとの間に挿入することにより、アナログ信号に乗ったノイズを効果的に低減し得る。
以上、本発明を、実施形態を参照して説明したが、本発明の範囲は上記実施形態に限定されるものではない。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換え得る。ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加え得る。各実施形態の構成の一部について、削除、他の構成の追加、他の構成による置換をし得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書及び添付の特許請求の範囲に記載される修飾句「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。
2 チャンバ、3 レーザ装置、4 ターゲットセンサ、5 EUV光生成制御部、7 EUV光パルスエネルギセンサ、11 EUV光生成システム、25 プラズマ生成領域、26 ターゲット供給部、27 ターゲット、31〜33 パルスレーザ光、41 光センサ、44 信号生成部、45 発光部、51 ターゲット供給制御部、55 レーザ制御部、441 ラインフィルタ、450 タイミングセンサ、470 照明光学系、481〜484 ラインフィルタ、601〜610 受光面、626、631〜635 閾値電圧発生器、627 OR回路、641 遅延発生器、653、657、658 ドロップレットの影、661〜670 センサ要素、671、672 センサ要素アレイ、700 スリット板

Claims (21)

  1. レーザ装置から出力されたパルスレーザ光をターゲットに照射することによって、プラズマを生成し、極端紫外光を生成する極端紫外光生成装置であって、
    ターゲットを供給するターゲット供給部と、
    前記ターゲット供給部から供給され、所定領域を通過するターゲットを検出するタイミングセンサと、
    前記タイミングセンサからの、前記ターゲットの検出を示す信号に応じて前記レーザ装置を制御する制御部と、を含み、
    前記タイミングセンサは、
    前記所定領域に照明光を照射する発光部と、
    前記発光部からの照明光を受光するターゲットセンサと、を含み、
    前記ターゲットセンサは、
    それぞれが、受光面での受光量に応じて変化するセンサ信号を出力する複数のセンサ要素と、
    前記複数のセンサ要素それぞれからのセンサ信号を処理する信号生成部と、を含み、
    前記複数のセンサ要素の受光面は、前記ターゲットの前記照明光による像が移動する第1方向と異なる第2方向において異なる位置に配置され、
    前記信号生成部は、前記複数のセンサ要素のそれぞれからのセンサ信号と閾値とを比較し、前記複数のセンサ要素の少なくとも一つからのセンサ信号が閾値を超えた場合に、前記ターゲットの検出を示す信号を前記制御部に出力する、
    極端紫外光生成装置。
  2. 請求項1に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記信号生成部は、
    それぞれに、前記複数のセンサ要素それぞれからのセンサ信号が入力される複数のコンパレータと、
    前記複数のコンパレータのそれぞれに閾値を供給する閾値生成部と、
    前記複数のコンパレータの出力が入力されるOR回路と、を含む、極端紫外光生成装置。
  3. 請求項1に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記複数のセンサ要素は第1センサ要素アレイを構成し、
    前記ターゲットセンサは、第2センサ要素アレイを構成する複数のセンサ要素をさらに含み、
    前記第1センサ要素アレイの受光面は、前記第2方向において一列に連結され、
    前記第2センサ要素アレイの受光面は、前記第2方向において一列に連結され、かつ、前記第1センサ要素アレイの受光面と前記第1方向において異なる位置に配置され、
    前記第1センサ要素アレイの受光面連結部と、前記第2センサ要素アレイの受光面連結部とは、前記第2方向において異なる位置にあり、
    前記信号生成部は、前記第1センサ要素アレイ及び前記第2センサ要素アレイの各センサ要素のセンサ信号と閾値とを比較し、少なくとも一つのセンサ要素からのセンサ信号が閾値を超えた場合に、前記ターゲットの検出を示す信号を前記制御部に出力する、極端紫外光生成装置。
  4. 請求項3に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記信号生成部は、前記第1センサ要素アレイと前記第2センサ要素アレイとによる同一ターゲットの検出タイミングの相違を調整する遅延回路を含む、極端紫外光生成装置。
  5. 請求項3に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記タイミングセンサは、前記発光部からの照明光を分岐して、前記第1センサ要素アレイ及び前記第2センサ要素アレイのそれぞれに照射する光学系を含む、極端紫外光生成装置。
  6. 請求項5に記載の極端紫外光生成装置であって、
    分岐された前記照明光の一方の前記第1センサ要素アレイまでの光路長と、分岐された前記照明光の他方の前記第2センサ要素アレイまでの光路長とは実質的に同一である、極端紫外光生成装置。
  7. 請求項1に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記ターゲットセンサは、前記発光部からの照明光を分岐して、前記複数のセンサ要素の受光面において前記第2方向において異なる位置に照射する光学系を含む、極端紫外光生成装置。
  8. 請求項1に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記複数のセンサ要素は、前記発光部からの照明光における前記ターゲットの影の像を検出し、
    前記タイミングセンサは、前記複数のセンサ要素の受光面に照射される前記発光部からの照明光の光量の差を小さくするように、前記受光面における受光範囲を制限するスリットを含む、極端紫外光生成装置。
  9. 請求項1に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記信号生成部は、前記複数のセンサ要素の受光面における照明光プロファイルに応じた異なる閾値を使用する、極端紫外光生成装置。
  10. 請求項1に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記発光部は、断面プロファイルが前記第2の方向において長くなるように照明光を整形する光学系を含む、極端紫外光生成装置。
  11. 請求項1に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記ターゲットセンサは、断面プロファイルが前記第1方向よりも前記第2の方向において長い照明光の像を前記複数のセンサ要素の受光面に転写する光学系を含む、極端紫外光生成装置。
  12. 請求項2に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記ターゲットセンサは、前記複数のセンサ要素と前記複数のコンパレータとの間に挿入されたラインフィルタを含む、極端紫外光生成装置。
  13. レーザ装置から出力されたパルスレーザ光をターゲットに照射することによって、プラズマを生成し、極端紫外光を生成する極端紫外光生成装置であって、
    ターゲットを供給するターゲット供給部と、
    前記ターゲット供給部から供給され、所定領域を通過するターゲットを検出するタイミングセンサと、
    前記タイミングセンサからの、前記ターゲットの検出を示す信号に応じて前記レーザ装置を制御する制御部と、を含み、
    前記タイミングセンサは、
    前記所定領域に照明光を照射する発光部と、
    前記発光部からの照明光を受光するターゲットセンサと、を含み、
    前記ターゲットセンサは、
    それぞれが、受光面での受光量に応じて変化するセンサ信号を出力する複数のセンサ要素と、
    前記複数のセンサ要素それぞれからのセンサ信号を処理する信号生成部と、を含み、
    前記複数のセンサ要素の受光面は、前記ターゲットの前記照明光による像が移動する第1方向と異なる第2方向において異なる位置に配置され、
    前記信号生成部は、前記複数のセンサ要素のそれぞれからのセンサ信号と閾値とを比較し、前記複数のセンサ要素の少なくとも一つからのセンサ信号が閾値を超えた場合に、前記ターゲットの検出を示す信号を前記制御部に出力し、
    前記発光部は、断面プロファイルが前記第1方向よりも前記第2の方向において長くなるように照明光を整形する光学系を含み、
    前記ターゲットセンサは、断面プロファイルが前記第1方向よりも前記第2の方向において長い照明光の像を前記複数のセンサ要素の受光面にわたって転写する光学系を含む、極端紫外光生成装置。
  14. 請求項13に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記信号生成部は、
    それぞれに、前記複数のセンサ要素それぞれからのセンサ信号が入力される複数のコンパレータと、
    前記複数のコンパレータのそれぞれに閾値を供給する閾値生成部と、
    前記複数のコンパレータの出力が入力されるOR回路と、を含む、極端紫外光生成装置。
  15. 請求項13に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記複数のセンサ要素は第1センサ要素アレイを構成し、
    前記ターゲットセンサは、第2センサ要素アレイを構成する複数のセンサ要素をさらに含み、
    前記第1センサ要素アレイの受光面は、前記第2方向において一列に連結され、
    前記第2センサ要素アレイの受光面は、前記第2方向において一列に連結され、かつ、前記第1センサ要素アレイの受光面と前記第1方向において異なる位置に配置され、
    前記第1センサ要素アレイの受光面連結部と、前記第2センサ要素アレイの受光面連結部とは、前記第2方向において異なる位置にあり、
    前記信号生成部は、前記第1センサ要素アレイ及び前記第2センサ要素アレイの各センサ要素のセンサ信号と閾値とを比較し、少なくとも一つのセンサ要素からのセンサ信号が閾値を超えた場合に、前記ターゲットの検出を示す信号を前記制御部に出力する、極端紫外光生成装置。
  16. 請求項15に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記信号生成部は、前記第1センサ要素アレイと前記第2センサ要素アレイとによる同一ターゲットの検出タイミングの相違を調整する遅延回路を含む、極端紫外光生成装置。
  17. 請求項15に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記タイミングセンサは、前記発光部からの照明光を分岐して、前記第1センサ要素アレイ及び前記第2センサ要素アレイのそれぞれに照射する光学系を含む、極端紫外光生成装置。
  18. 請求項17に記載の極端紫外光生成装置であって、
    分岐された前記照明光の一方の前記第1センサ要素アレイまでの光路長と、分岐された前記照明光の他方の前記第2センサ要素アレイまでの光路長とは実質的に同一である、極端紫外光生成装置。
  19. 請求項13に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記ターゲットセンサは、前記発光部からの照明光を分岐して、前記複数のセンサ要素の受光面において前記第2方向において異なる位置に照射する光学系を含む、極端紫外光生成装置。
  20. 請求項13に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記複数のセンサ要素は、前記発光部からの照明光における前記ターゲットの影の像を検出し、
    前記タイミングセンサは、前記複数のセンサ要素の受光面に照射される前記発光部からの照明光の光量の差を小さくするように、前記受光面における受光範囲を制限するスリットを含む、極端紫外光生成装置。
  21. 請求項14に記載の極端紫外光生成装置であって、
    前記ターゲットセンサは、前記複数のセンサ要素と前記複数のコンパレータとの間に挿入されたラインフィルタを含む、極端紫外光生成装置。
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