JP2014085262A - 地震表示計 - Google Patents
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Abstract
【課題】地震が発生した場合に、通信ネットワークに頼ることなく、行動指針を速やかに把握できる地震表示計を提供する。
【解決手段】地震の状況を表示する地震表示計が、建物内に目視可能に設けられたケースと、このケースに設けられた表示部と、地震が発生した際に、地震によって変形する建物の変形量を算出する変形量算出部によって算出された建物の変形量に基づいて、建物の変形量と行動指針コメントとを対応付けて記憶しているデータ記憶部から前記変形量に対応付けられている行動指針コメントを呼び出して表示部に表示する制御部とを備える。
【選択図】図6
【解決手段】地震の状況を表示する地震表示計が、建物内に目視可能に設けられたケースと、このケースに設けられた表示部と、地震が発生した際に、地震によって変形する建物の変形量を算出する変形量算出部によって算出された建物の変形量に基づいて、建物の変形量と行動指針コメントとを対応付けて記憶しているデータ記憶部から前記変形量に対応付けられている行動指針コメントを呼び出して表示部に表示する制御部とを備える。
【選択図】図6
Description
本発明は、地震表示計に関する。
地震計を有する建物の管理システムの一例として特許文献1に記載のものが知られている。この建物の管理システムは、建物の外部に設けられて、地震計の情報が提供される地震管理装置を備え、この地震管理装置は、前記地震計によって計測された加速度を含む地震情報を記憶する地震情報記憶部と、前記建物の構成部材および構造に係る建物情報を記憶している建物情報記憶部と、前記建物情報と前記加速度から前記建物の変形角を計算する構造計算手段と、地震の際の前記建物の構成部材の被害情報を、予め地震の際の前記建物の変形角ごとに対応付けて記憶している建物被害情報記憶部と、前記構造計算手段で計算された変形角と、前記建物被害情報記憶部に記憶されている変形角とに基づいて、前記建物被害情報記憶部に記憶されている前記建物の構成部材の被害情報を抽出する被害情報抽出手段とを備え、前記被害情報抽出手段によって抽出された前記建物の構成部材の被害情報が提供されることを特徴としている。
このような建物の管理装置によれば、地震計による地震の際の加速度を含む地震情報が地震管理装置に提供されて、地震情報記憶部に記憶される。そして、構造計算手段によって、建物情報記憶部に記憶されている建物情報と前記加速度とから建物の変形角が計算される。次に、この計算された変形角と、前記建物被害情報記憶部に記憶されている変形角に基づいて、建物被害情報記憶部に記憶されている建物の構成部材の被害情報を被害情報抽出手段が抽出される。
そして、抽出された前記建物の構成部材の被害情報が提供されるので、利用者は地震後の建物の被害情報を知ることができ、この結果、地震後の建物の管理を効果的に行うことができる。
そして、抽出された前記建物の構成部材の被害情報が提供されるので、利用者は地震後の建物の被害情報を知ることができ、この結果、地震後の建物の管理を効果的に行うことができる。
ところで、上記従来の技術では、地震管理装置が建物の外部に設けられているので、地震等の際に、地震管理装置と建物との間の通信ネットワークに不具合が生じると、被害情報を知ることができない場合がある。
一方、建物の住民等の持ち主は、建物の被災内容(被害情報)に対する行動指針を速やかに知りたいという要望がある。その場合、行動指針をモニタ等の画面に細かに表示するとかえって、行動指針を速やかに把握できないという問題がある。
一方、建物の住民等の持ち主は、建物の被災内容(被害情報)に対する行動指針を速やかに知りたいという要望がある。その場合、行動指針をモニタ等の画面に細かに表示するとかえって、行動指針を速やかに把握できないという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、地震が発生した場合に、通信ネットワークに頼ることなく、行動指針を速やかに把握できる地震表示計を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1,図6,図7等に示すように、地震の状況を表示する地震表示計3であって、
建物1内に目視可能に設けられたケース3fと、
このケース3fに設けられた表示部3eと、
地震が発生した際に、地震によって変形する建物1の変形量を算出する変形量算出部2cによって算出された建物1の変形量に基づいて、前記建物1の変形量と行動指針コメントとを対応付けて記憶しているデータ記憶部3cから前記変形量に対応付けられている行動指針コメントを呼び出して前記表示部3eに表示する制御部3aとを備えたことを特徴とする。
建物1内に目視可能に設けられたケース3fと、
このケース3fに設けられた表示部3eと、
地震が発生した際に、地震によって変形する建物1の変形量を算出する変形量算出部2cによって算出された建物1の変形量に基づいて、前記建物1の変形量と行動指針コメントとを対応付けて記憶しているデータ記憶部3cから前記変形量に対応付けられている行動指針コメントを呼び出して前記表示部3eに表示する制御部3aとを備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、地震が発生した際に、変形量算出部2cによって算出された建物1の変形量に基づいて、制御部3aがデータ記憶部3cから前記変形量に対応付けられている行動指針コメントを呼び出して表示部3eに表示するので、ユーザーはこの行動指針コメントを確認することによって、建物1の被災内容に対する行動指針を通信ネットワークに頼ることなく、速やかに把握できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の地震表示計において、
加速度センサ2aを備えた地震計2が建物基礎に設けられており、
前記変形量算出部2cは、建物情報と前記加速度センサ2aによって計測された地震の加速度に基づいて前記建物1に地震によって水平に力が作用した際に生じる層間変形角を算出し、
前記制御部3aは、地震が発生した際に、前記変形量算出部2cによって算出された建物1の層間変形角に基づいて、前記建物1の層間変形角と前記行動指針コメントとを対応付けて記憶しているデータ記憶部3cから前記層間変形角に対応付けられている行動指針コメントを呼び出して前記表示部3eに表示することを特徴とする。
加速度センサ2aを備えた地震計2が建物基礎に設けられており、
前記変形量算出部2cは、建物情報と前記加速度センサ2aによって計測された地震の加速度に基づいて前記建物1に地震によって水平に力が作用した際に生じる層間変形角を算出し、
前記制御部3aは、地震が発生した際に、前記変形量算出部2cによって算出された建物1の層間変形角に基づいて、前記建物1の層間変形角と前記行動指針コメントとを対応付けて記憶しているデータ記憶部3cから前記層間変形角に対応付けられている行動指針コメントを呼び出して前記表示部3eに表示することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、変形量算出部2cは、建物1に地震によって水平に力が作用した際に生じる層間変形角を算出し、この層間変形角に応じた行動指針コメントを対応付けてデータ記憶部3cに記憶させているので、地震の際の建物1の行動指針コメントをより適切なものとすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の地震表示計において、
前記データ記憶部3cに、前記建物1の層間変形角に対応付けられている被災度ランクが記憶されており、
前記制御部3aは、地震が発生した際に、前記変形量算出部2cによって算出された建物1の層間変形角に基づいて、前記建物1の層間変形角と前記建物1の被災度ランクとを対応付けて記憶しているデータ記憶部3cから前記層間変形角に対応付けられている被災度ランクを呼び出して前記表示部3eに表示することを特徴とする。
前記データ記憶部3cに、前記建物1の層間変形角に対応付けられている被災度ランクが記憶されており、
前記制御部3aは、地震が発生した際に、前記変形量算出部2cによって算出された建物1の層間変形角に基づいて、前記建物1の層間変形角と前記建物1の被災度ランクとを対応付けて記憶しているデータ記憶部3cから前記層間変形角に対応付けられている被災度ランクを呼び出して前記表示部3eに表示することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、変形量算出部2cは、建物1に地震によって水平に力が作用した際に生じる層間変形角を算出し、この層間変形角に応じた建物1の被災度ランクを対応付けてデータ記憶部3cに記憶させているので、地震の際の建物1の被災度ランクをより適切なものとすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の地震表示計3において、
前記ケース3fの外面に、建物1の修繕に係わる業者の連絡先が記載された記載欄36が設けられていることを特徴とする。
前記ケース3fの外面に、建物1の修繕に係わる業者の連絡先が記載された記載欄36が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記ケース3fの外面に、建物1の修繕に係わる業者の連絡先が記載された記載欄36が設けられているので、地震が発生した後、速やかに業者への連絡を行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の地震表示計において、
前記ケース3fの外面に、建物1の修繕に係わる業者のホームページへのアクセス情報が記録されたバーコード37が設けられていることを特徴とする。
前記ケース3fの外面に、建物1の修繕に係わる業者のホームページへのアクセス情報が記録されたバーコード37が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記ケース3fの外面に、建物1の修繕に係わる業者のホームページへのアクセス情報が記録されたバーコード37が設けられているので、バーコードリーダーを備えた情報端末等を用いれば、バーコードリーダーによって読み込むことによって、業者のホームページを呼び出して、このホームページに掲載されている各種情報を閲覧できる。
本発明によれば、地震が発生した際に、変形量算出部によって算出された建物の変形量に基づいて、制御部がデータ記憶部から前記変形量に対応付けられている行動指針コメントを呼び出して表示部に表示するので、ユーザーはこの行動指針コメントを確認することによって、建物の被災内容に対する行動指針を通信ネットワークに頼ることなく、速やかに把握できる。
以下、図面を参照して本発明に係る地震表示計の実施の形態について説明する。
図1は、住宅等の建物1に設けられる地震情報表示システムの一例を示すブロック図であり、この地震情報表示システムは、地震計2と地震表示計3を備えている。
図1は、住宅等の建物1に設けられる地震情報表示システムの一例を示すブロック図であり、この地震情報表示システムは、地震計2と地震表示計3を備えている。
地震計2は、地震の揺れによって生じる加速度を検出する加速度センサ2aと、震度算出部2bと、変形量算出部2cと、制御部2dと、これらを収容するケース5とを備えている。
加速度センサ2aは、地震の発生により後述する建物の布基礎6が横揺れしたときに、水平方向の加速度が加わると、その加速度に比例した電圧レベルで地震検出信号を出力するようになっている。例えば、建物1の平面視において直角に配置された一の外壁と他の外壁のうちの一の外壁と平行な方向をX方向とし、他の外壁と平行な方向がY方向とすると、建物に作用した加速度をX方向とY方向に分離し、この分離したX方向とY方向における加速度にそれぞれ比例した電圧レベルで地震検出信号を出力するようになっている。
また、加速度センサ2aは、地震の発生により建物の布基礎6が縦揺れしたときに鉛直方向の加速度が加わると、その加速度に比例した電圧レベルで地震検出信号を出力するようになっている。例えば、鉛直方向をZ方向すると、建物に作用したZ方向における加速度に比例した電圧レベルで地震検出信号を出力するようになっている。このような加速度センサ2aはケース5に収容されている。
加速度センサ2aは、地震の発生により後述する建物の布基礎6が横揺れしたときに、水平方向の加速度が加わると、その加速度に比例した電圧レベルで地震検出信号を出力するようになっている。例えば、建物1の平面視において直角に配置された一の外壁と他の外壁のうちの一の外壁と平行な方向をX方向とし、他の外壁と平行な方向がY方向とすると、建物に作用した加速度をX方向とY方向に分離し、この分離したX方向とY方向における加速度にそれぞれ比例した電圧レベルで地震検出信号を出力するようになっている。
また、加速度センサ2aは、地震の発生により建物の布基礎6が縦揺れしたときに鉛直方向の加速度が加わると、その加速度に比例した電圧レベルで地震検出信号を出力するようになっている。例えば、鉛直方向をZ方向すると、建物に作用したZ方向における加速度に比例した電圧レベルで地震検出信号を出力するようになっている。このような加速度センサ2aはケース5に収容されている。
震度算出部2bは、CPU(中央演算処理装置)、メモリまたはハードディスク装置等に記憶されている震度算出プログラム等によって構成されており、地震計2の加速度センサ2aからの地震検出信号が制御部2dを介して入力され、この地震検出信号に基づいて震度を算出するようになっている。
また、震度算出部2bは、加速度センサ2aからの地震検出信号に基づいて、X方向、Y方向、Z方向におけるそれぞれの最大加速度を算出するようになっている。X方向とY方向は水平面内で直交する方向であり、例えば、図4に示すように、建物1の平面視において直角に配置された一の外壁1aと平行な方向をX方向、一の外壁1aと直角に配置された他の外壁1bと平行な方向をY方向とする。また、Z方向は鉛直方向とする。
さらに、震度算出部2bは時計機能を有しており、加速度センサ2aからの地震検出信号が入力されたとき、つまり地震が生じたときの時刻、日付を取得できるようになっている。
また、震度算出部2bは、加速度センサ2aからの地震検出信号に基づいて、X方向、Y方向、Z方向におけるそれぞれの最大加速度を算出するようになっている。X方向とY方向は水平面内で直交する方向であり、例えば、図4に示すように、建物1の平面視において直角に配置された一の外壁1aと平行な方向をX方向、一の外壁1aと直角に配置された他の外壁1bと平行な方向をY方向とする。また、Z方向は鉛直方向とする。
さらに、震度算出部2bは時計機能を有しており、加速度センサ2aからの地震検出信号が入力されたとき、つまり地震が生じたときの時刻、日付を取得できるようになっている。
変形量算出部2cは、後述するデータ記憶部3cに記憶されている建物情報と加速度センサ2aによって計測された加速度から前記建物1の変形角を計算するものである。建物の変形角は、建物1に地震によって水平に力が作用した際に生じる層間変形角(tanθ)
で示される。
制御部2dは、震度算出部2b、変形量算出部2cのそれぞれの制御を行うもので、主にCPU(中央演算処理装置)によって構成されている。
で示される。
制御部2dは、震度算出部2b、変形量算出部2cのそれぞれの制御を行うもので、主にCPU(中央演算処理装置)によって構成されている。
地震計2のケース5は、図2に示すように、矩形箱状に形成されており、その底面に平坦な取付面5aが形成されている。そして、この取付面5aが布基礎6の立上り部6aの側面の上端部に当接されている。
また、ケース5の底板部にはフランジ部5b,5bが形成されており、このフランジ部5b,5bに形成された貫通孔に、コンクリートビス等の取付具7,7が挿通され、前記立上り部6aにねじ込まれている。
また、ケース5のフランジ部5b,5bの表面とその近傍の立上り部6aの表面には、フランジ部5b,5bの表面を覆うようにしてモルタル等の固着剤8が塗布されている。
このように、地震計2のケース5は、取付具7,7および固着剤8によって立上り部6aに一体的に固定されている。
このようにして、地震計2は布基礎6の立上り部6aの側面の上端部に取り付けられている。
また、ケース5の底板部にはフランジ部5b,5bが形成されており、このフランジ部5b,5bに形成された貫通孔に、コンクリートビス等の取付具7,7が挿通され、前記立上り部6aにねじ込まれている。
また、ケース5のフランジ部5b,5bの表面とその近傍の立上り部6aの表面には、フランジ部5b,5bの表面を覆うようにしてモルタル等の固着剤8が塗布されている。
このように、地震計2のケース5は、取付具7,7および固着剤8によって立上り部6aに一体的に固定されている。
このようにして、地震計2は布基礎6の立上り部6aの側面の上端部に取り付けられている。
なお、地震計2は布基礎6の立上り部6aの側面に直接取り付けるものに限らず、例えば図3に示すように、布基礎6の立上り部6aの側面の上端部に取付金具9を介して取り付けてもよい。取付金具9は断面L型のアングル材9aを補強板9bによって補強してなるものであり、アングル材9aがコンクリートビス等によって布基礎6の立上り部6aのの上端部に固定されている。そして、アングル材9aの上面に前記ケース5の取付面5aがねじ止め等の手段によって取付固定されている。
地震計2は、上記のようにして布基礎6の立上り部6aの側面の上端部に取り付けられているが、本実施の形態では、布基礎6のうち、外周の布基礎6には取り付けられず、平面視において建物1の内側に位置する布基礎6に取り付けられている。
すなわち、図4に示すように、建物1の平面視において直角に配置された一の外壁1aと他の外壁1bのうちの一の外壁1aと直角に配置され、かつ平面視において建物1の内側に位置して、当該建物1の内側の壁1cが設置される布基礎6の立上り部6aに、前記地震計2が取り付けられている。つまり、外周の布基礎6と直角に交わって配置された内側の布基礎6の立上り部6aに地震計2が取り付けられている。
すなわち、図4に示すように、建物1の平面視において直角に配置された一の外壁1aと他の外壁1bのうちの一の外壁1aと直角に配置され、かつ平面視において建物1の内側に位置して、当該建物1の内側の壁1cが設置される布基礎6の立上り部6aに、前記地震計2が取り付けられている。つまり、外周の布基礎6と直角に交わって配置された内側の布基礎6の立上り部6aに地震計2が取り付けられている。
さらに、前記地震計2は、平面視において建物1の中央部に位置する布基礎6の立上り部6aに取り付けられている。
すなわち、例えば図5(a),(b)に示すように、平面視において、正方形リング状または角部に凹所を有する略正方形リング状に設けられ、建物1の外周部の外壁が設置された外周の布基礎6の中央部に内側の布基礎6が設けられている場合、外周の布基礎6の一辺を4等分するとともに、この一辺に直角に交わる他辺を4等分すると、中央部に位置する一辺の2分の1の長さの部分と、中央部に位置する他辺の2分の1の長さの部分とが交差する、中央部分(斜線で示す部分)6cの領域に位置する立上り部6aの所望の位置に地震計2が取り付けられている。
最も望ましくは、平面視における布基礎6の重心位置またはこの重心位置の近傍に位置する布基礎6の立上り部6aに、地震計2が取り付けられている。
すなわち、例えば図5(a),(b)に示すように、平面視において、正方形リング状または角部に凹所を有する略正方形リング状に設けられ、建物1の外周部の外壁が設置された外周の布基礎6の中央部に内側の布基礎6が設けられている場合、外周の布基礎6の一辺を4等分するとともに、この一辺に直角に交わる他辺を4等分すると、中央部に位置する一辺の2分の1の長さの部分と、中央部に位置する他辺の2分の1の長さの部分とが交差する、中央部分(斜線で示す部分)6cの領域に位置する立上り部6aの所望の位置に地震計2が取り付けられている。
最も望ましくは、平面視における布基礎6の重心位置またはこの重心位置の近傍に位置する布基礎6の立上り部6aに、地震計2が取り付けられている。
このような位置に地震計2を取り付けることによって、当該地震計2を外側の風雨から保護できるとともに、地震の際の布基礎6の各部位の平均的な揺れを、地震計2によって計測することができる。
なお、本実施の形態では、平面視において建物1の内側に位置する布基礎6の側面に地震計2を取り付けたが、これに代えて、外周側に位置する布基礎6の側面に地震計2を取り付けてもよい。この場合、地震計2を風雨等から保護するために、当該布基礎6の両側面にうち、建物1の内側を向く側面に地震計2を取り付けるのが望ましい。
なお、本実施の形態では、平面視において建物1の内側に位置する布基礎6の側面に地震計2を取り付けたが、これに代えて、外周側に位置する布基礎6の側面に地震計2を取り付けてもよい。この場合、地震計2を風雨等から保護するために、当該布基礎6の両側面にうち、建物1の内側を向く側面に地震計2を取り付けるのが望ましい。
前記地震表示計3は、地震計2の加速度センサ2aによって検出された加速度とその方向およびこの加速度に基づいて算出された震度、被災度ランク、損傷度、行動指針コメント、地震の発生日時、時刻、履歴等の地震情報を表示するものであり、例えば図4に示すように、建物の居住部また廊下等の内壁1cに取り付けられている。
地震計2の加速度センサ2aには、図2〜図4に示すように、接続線10の一端部が接続されており、この接続線10の他端部は地震表示計3に接続されている。接続線10は地震計2から上方に延び、建物の床11を構成する床パネルを上下に貫通し、さらに、建物の内壁1cを構成する壁パネルの下端部から壁パネル内に挿入され、さらに、上方に引き延ばされて、壁パネルの表面に取り付けられた地震表示計3に接続されている。
なお、図示は省略するが、電源コードは地震計2から上方に延び、建物の床11を構成する床パネルを上下に貫通し、さらに、建物の内壁1cを構成する壁パネルの下端部から壁パネル内に挿入され、さらに、上方に引き延ばされて、壁パネルの内部に設けられたコンセントに接続されている。
地震計2の加速度センサ2aには、図2〜図4に示すように、接続線10の一端部が接続されており、この接続線10の他端部は地震表示計3に接続されている。接続線10は地震計2から上方に延び、建物の床11を構成する床パネルを上下に貫通し、さらに、建物の内壁1cを構成する壁パネルの下端部から壁パネル内に挿入され、さらに、上方に引き延ばされて、壁パネルの表面に取り付けられた地震表示計3に接続されている。
なお、図示は省略するが、電源コードは地震計2から上方に延び、建物の床11を構成する床パネルを上下に貫通し、さらに、建物の内壁1cを構成する壁パネルの下端部から壁パネル内に挿入され、さらに、上方に引き延ばされて、壁パネルの内部に設けられたコンセントに接続されている。
前記地震表示計3は、図1に示すように、制御部3a、データ記憶部3c、表示部3eを備えており、データ記憶部3c、表示部3eはそれぞれ制御部3aに接続されている。このような地震表示計3は、CPU(中央演算処理装置)、ROM、RAM等のメモリや必要に応じてハードディスク装置等の記憶部を備えており、これらは矩形箱状のケース3fに内蔵されている。つまり、ケース3fに前記制御部3a、データ記憶部3c、表示部3e等が内蔵されている。
制御部3aは、データ記憶部3c、表示部3eのそれぞれの制御を行うもので、主にCPU(中央演算処理装置)によって構成されている。
制御部3aは、データ記憶部3c、表示部3eのそれぞれの制御を行うもので、主にCPU(中央演算処理装置)によって構成されている。
そして、地震計2の加速度センサ2aによって検出された加速度、震度算出部2bによって算出された震度、X方向、Y方向、Z方向におけるそれぞれの最大加速度、取得された時刻、日付等の地震情報は、制御部3aによってデータ記憶部3cに記憶されるとともに表示部3eに表示される。さらに、このデータ記憶部3cには、複数の地震情報が履歴として記憶されるようになっている。
また、このデータ記憶部3cには、建物の構成部材および構造に係る建物情報が記憶されている。建物の構成部材とは、例えば柱、梁、壁、屋根等の構造部材や、筋かい、外装材等の部材であり、これらがその種類、大きさ(柱や梁の太さ、長さ等)、強度、配置位置、壁量等とともにデータ記憶部3cに予め記憶されている。建物の構造とは、例えば、在来の軸組構造、パネル工法による構造、ツーバイフォー工法による構造、軽量鉄骨で形成された建物ユニットを組み合わせてなるユニット式建物による構造等が挙げられ、その建物の階数等とともにデータ記憶部3cに予め記憶されている。
また、データ記憶部3cには、建物1の被災度ランクとしてランク1〜ランク5までが建物の変形角に対応付けられて記憶され、地盤の被災度ランクとして、ランク1とランク2とが震度に対応付けられて記憶されている。
さらに、データ記憶部3cには、建物1の損傷度の予測として、「なし」、「小」、「中」、「大」が被災度ランクと対応付けられて記憶されている。なお、データ記憶部3cは、前記メモリやハードディスク装置等によって構成されている。
また、このデータ記憶部3cには、建物の構成部材および構造に係る建物情報が記憶されている。建物の構成部材とは、例えば柱、梁、壁、屋根等の構造部材や、筋かい、外装材等の部材であり、これらがその種類、大きさ(柱や梁の太さ、長さ等)、強度、配置位置、壁量等とともにデータ記憶部3cに予め記憶されている。建物の構造とは、例えば、在来の軸組構造、パネル工法による構造、ツーバイフォー工法による構造、軽量鉄骨で形成された建物ユニットを組み合わせてなるユニット式建物による構造等が挙げられ、その建物の階数等とともにデータ記憶部3cに予め記憶されている。
また、データ記憶部3cには、建物1の被災度ランクとしてランク1〜ランク5までが建物の変形角に対応付けられて記憶され、地盤の被災度ランクとして、ランク1とランク2とが震度に対応付けられて記憶されている。
さらに、データ記憶部3cには、建物1の損傷度の予測として、「なし」、「小」、「中」、「大」が被災度ランクと対応付けられて記憶されている。なお、データ記憶部3cは、前記メモリやハードディスク装置等によって構成されている。
さらに、データ記憶部3cには、建物1の被災内容に対する行動指針コメントとして、「専門業者へ連絡下さい」、「直ちに避難し専門業者へ連絡下さい」が建物の変形角に対応付けられて記憶されている。
表示部3eは、例えば液晶表示装置等によって構成されており、加速度センサ2aによって検出された加速度、震度算出部2bによって算出された震度、X方向、Y方向、Z方向におけるそれぞれの最大加速度、取得された時刻、日付等の地震情報や、データ記憶部3cに記憶されている過去の履歴の地震情報は、制御部3aによって読み出されて表示部3eに表示されるようになっている。
ケース3fには、各種操作ボタンが設けられており、この操作ボタンをユーザーが操作することによって、制御部3aに指示を出して、この制御部3aが表示部3eに、指定された日付、時刻の地震情報や地震情報の履歴等を表示するようになっている。
ケース3fには、各種操作ボタンが設けられており、この操作ボタンをユーザーが操作することによって、制御部3aに指示を出して、この制御部3aが表示部3eに、指定された日付、時刻の地震情報や地震情報の履歴等を表示するようになっている。
そして、地震が発生すると、地震計2の変形量算出部2cによって、地震表示計3のデータ記憶部3cに記憶されている建物情報と地震計2の加速度センサ2aのから得られる加速度とに基づいて建物1の変形角が計算される。
次に、この計算された変形角を、データ記憶部3cに記憶されている変形角と参照して、計算された変形角に対応する変形角に対応付けられている建物1の被災度ランクを呼び出して、表示部3eに建物の被災度ランクとして、図6に示すように、表示する。図6では、例えば、建物1の被災度ランク3の場合を示している。
同様に、地震表示計3では、震度算出部2bで算出された震度を、データ記憶部3cに記憶されている震度と参照し、算出された震度に対応する震度に対応付けられている地盤の被災度ランクをデータ記憶部3cから呼び出して、表示部3eに地盤の被災度ランクとして表示する。図6では、例えば、地盤の被災度ランク1の場合を示している。なお、震度は各震度の数値に対して強弱の二つがある。例えば震度6の場合、震度6強と震度6弱の二つがある。図6では、例えば、震度6強の場合を示している。
次に、この計算された変形角を、データ記憶部3cに記憶されている変形角と参照して、計算された変形角に対応する変形角に対応付けられている建物1の被災度ランクを呼び出して、表示部3eに建物の被災度ランクとして、図6に示すように、表示する。図6では、例えば、建物1の被災度ランク3の場合を示している。
同様に、地震表示計3では、震度算出部2bで算出された震度を、データ記憶部3cに記憶されている震度と参照し、算出された震度に対応する震度に対応付けられている地盤の被災度ランクをデータ記憶部3cから呼び出して、表示部3eに地盤の被災度ランクとして表示する。図6では、例えば、地盤の被災度ランク1の場合を示している。なお、震度は各震度の数値に対して強弱の二つがある。例えば震度6の場合、震度6強と震度6弱の二つがある。図6では、例えば、震度6強の場合を示している。
さらに、地震表示計3では、震度算出部2bによって算出されたX方向、Y方向、Z方向におけるそれぞれの最大加速度を表示部3eに表示する。この表示は、例えば、表示部3eに、「X」、「Y」、「Z」の文字と、最大加速度の数値とを表示する領域があり、この領域において、「X」、「Y」、「Z」の文字が例えば3秒毎に自動的に切り替わり、この文字に対応した最大加速度がガル数値で表示される。図6では、例えば、建物1のX方向における最大加速度が1234ガルの場合を示している。
また、図6に示すように、表示部3eには、「X」、「Y」、「Z」の文字を表示する領域に隣接して、「R」の文字を表示する領域がある。この「R」の表示は、加速度センサ2aの測定保証範囲を超えた加速度を計測した場合に点灯するように設定されている。
加えて地震表示計3では、建物1の損傷度を表示部3eに表示する。この表示は、例えば、表示部3eに、損傷度として「なし」、「小」、「中」、「大」の文字を表示する領域があり、この領域において、建物の被災度に対応した損傷度が表示される。図6では、例えば、損傷度「中」の場合を示している。
また、変形量算出部2cによって計算された建物1の変形角を、データ記憶部3cに記憶されている変形角と参照して、計算された変形角に対応する変形角に対応付けられている行動指針コメントを呼び出して、表示部3eに表示する。この表示は、例えば表示部3eに、行動指針コメントとして「専門業者へ連絡下さい」、「直ちに避難し専門業者へ連絡下さい」の文字を表示する領域40があり、この領域40において、建物1の変形角に対応した行動指針コメントが表示される。図6では、例えば、行動指針コメント「専門業者へ連絡下さい」の場合を示している。
また、図6に示すように、表示部3eには、「X」、「Y」、「Z」の文字を表示する領域に隣接して、「R」の文字を表示する領域がある。この「R」の表示は、加速度センサ2aの測定保証範囲を超えた加速度を計測した場合に点灯するように設定されている。
加えて地震表示計3では、建物1の損傷度を表示部3eに表示する。この表示は、例えば、表示部3eに、損傷度として「なし」、「小」、「中」、「大」の文字を表示する領域があり、この領域において、建物の被災度に対応した損傷度が表示される。図6では、例えば、損傷度「中」の場合を示している。
また、変形量算出部2cによって計算された建物1の変形角を、データ記憶部3cに記憶されている変形角と参照して、計算された変形角に対応する変形角に対応付けられている行動指針コメントを呼び出して、表示部3eに表示する。この表示は、例えば表示部3eに、行動指針コメントとして「専門業者へ連絡下さい」、「直ちに避難し専門業者へ連絡下さい」の文字を表示する領域40があり、この領域40において、建物1の変形角に対応した行動指針コメントが表示される。図6では、例えば、行動指針コメント「専門業者へ連絡下さい」の場合を示している。
なお、前記行動指針コメントについて、より詳細に説明する。
行動指針コメントは、上述のように建物1の変形角に対応付けられて記憶されているので、行動指針コメントと被災度ランクは共通して建物1の変形角に対応付けられている。このため、行動指針コメントは被災度ランクのランク1〜ランク5とも対応した状態となっている。
被災度ランクがランク1の場合は、損傷状況が「なし」でもあるため、行動指針コメントとしては表示部3eに何も表示されない。このような表示部3eの制御は制御部3aによって行われている。
ランク2〜4の場合は、行動指針コメントとして「専門業者へ連絡下さい」の文字が表示部3eに表示される。
ランク5の場合は、行動指針コメントとして「直ちに避難し専門業者へ連絡下さい」の文字が表示部3eに表示される。
つまり、本実施の形態において行動指針コメントは、「表示なし」の場合も含めて少なくとも3パターンに設定されている。そして、行動指針コメントは、地震が発生して冷静さを欠きやすいとき、ユーザー自身が何をすべきかというアドバイスとしても機能する。
行動指針コメントは、上述のように建物1の変形角に対応付けられて記憶されているので、行動指針コメントと被災度ランクは共通して建物1の変形角に対応付けられている。このため、行動指針コメントは被災度ランクのランク1〜ランク5とも対応した状態となっている。
被災度ランクがランク1の場合は、損傷状況が「なし」でもあるため、行動指針コメントとしては表示部3eに何も表示されない。このような表示部3eの制御は制御部3aによって行われている。
ランク2〜4の場合は、行動指針コメントとして「専門業者へ連絡下さい」の文字が表示部3eに表示される。
ランク5の場合は、行動指針コメントとして「直ちに避難し専門業者へ連絡下さい」の文字が表示部3eに表示される。
つまり、本実施の形態において行動指針コメントは、「表示なし」の場合も含めて少なくとも3パターンに設定されている。そして、行動指針コメントは、地震が発生して冷静さを欠きやすいとき、ユーザー自身が何をすべきかというアドバイスとしても機能する。
前記地震表示計3は、図7に示すように、矩形箱状のケース3fの前面中央部に液晶画面で構成された表示部3eが設けられ、この表示部3eに図6に示すような情報が表示される。
また、地震表示計3の表示部3eの上方には、建物用のLEDランプ31aと地盤用のLEDランプ31bが設けられている。LEDランプ31aは、建物1の被災度がランク1およびランク2の場合、青色で点灯し、ランク3の場合は黄色で点灯し、ランク4の場合は赤色で点灯し、さらにランク5の場合は赤色で点滅する。LEDランプ31bは地盤の被災度がランク1の場合青色で点灯し、ランク2の場合橙色で点灯する。
また、地震表示計3の表示部3eの上方には、建物用のLEDランプ31aと地盤用のLEDランプ31bが設けられている。LEDランプ31aは、建物1の被災度がランク1およびランク2の場合、青色で点灯し、ランク3の場合は黄色で点灯し、ランク4の場合は赤色で点灯し、さらにランク5の場合は赤色で点滅する。LEDランプ31bは地盤の被災度がランク1の場合青色で点灯し、ランク2の場合橙色で点灯する。
また、地震表示計3の表示部3eの下方には、押しボタン32a,32b,32bが設けられており、中央の押しボタン32aによって、画面切り替えを行える。例えば、地震発生に備えた待機画面と、過去の地震履歴を検索する際の検索画面とで画面切り替えを行える。左右両側の押しボタン32b,32bは検索画面で検索日時を選択するとき等に使用する。
さらに、地震表示計3のケース3fの外面のうちの上面には、表示部3eに表示された加速度の方向に対応する方向(X、Y、Z)を表示する方向表示部33が設けられている。この方向表示部33は、ケース3fの上面に、「X−Y軸」と、X軸とY軸との交点(原点)に記載された「◎印」を印刷等によって記載することにより行う。「◎印」は鉛直方向(Z軸方向)を示している。
さらに、地震表示計3のケース3fの外面のうちの上面には、表示部3eに表示された加速度の方向に対応する方向(X、Y、Z)を表示する方向表示部33が設けられている。この方向表示部33は、ケース3fの上面に、「X−Y軸」と、X軸とY軸との交点(原点)に記載された「◎印」を印刷等によって記載することにより行う。「◎印」は鉛直方向(Z軸方向)を示している。
また、ケース3fの側面には取付部34が形成されており、この取付部34に被災度判定表35が紐等によって取り付けられている。
この被災度判定表35は、図9に示すように、建物1の被災度ランクに対応して、LEDランプ31bの点灯色、被災の際の行動指針コメント、損傷内容が記載されるとともに、地盤の被災度ランクに対応して、LEDランプ31bの点灯色、被災の際のコメントが記載されている。
したがって、ユーザーは、この被災度判定表35を参照することによって、表示部3eに表示されている被災度ランクに対応した建物や地盤の損傷内容を容易に知ることができるとともに、対応策についても容易に検討できる。
なお、この被災度判定表35は、取付部34に紐を介して取り付けるものに代えて、例えば、図8に示すように、ケース3fの側面または上面の一部にスリット34aを形成しておき、このスリットに挿脱可能に挿入してもよい。
また、本実施の形態において、地盤における被災の際のコメントは、「表示なし」、「地盤被害の可能性あり」の2パターンに設定されている。また、この地盤に係わるコメントを表示するための領域41が、前記領域40の上方に設けられている。
この被災度判定表35は、図9に示すように、建物1の被災度ランクに対応して、LEDランプ31bの点灯色、被災の際の行動指針コメント、損傷内容が記載されるとともに、地盤の被災度ランクに対応して、LEDランプ31bの点灯色、被災の際のコメントが記載されている。
したがって、ユーザーは、この被災度判定表35を参照することによって、表示部3eに表示されている被災度ランクに対応した建物や地盤の損傷内容を容易に知ることができるとともに、対応策についても容易に検討できる。
なお、この被災度判定表35は、取付部34に紐を介して取り付けるものに代えて、例えば、図8に示すように、ケース3fの側面または上面の一部にスリット34aを形成しておき、このスリットに挿脱可能に挿入してもよい。
また、本実施の形態において、地盤における被災の際のコメントは、「表示なし」、「地盤被害の可能性あり」の2パターンに設定されている。また、この地盤に係わるコメントを表示するための領域41が、前記領域40の上方に設けられている。
また、地震表示計3のケース3fの外面には、建物1の修繕に係わる業者(専門業者)の連絡先が記載された記載欄36が設けられている。本実施の形態においては、ケース3fの前面下部に、例えば住宅メーカーの担当者の連絡先と氏名を記載する記載欄36が設けられている。したがって、地震が発生し、表示部3eに行動指針コメントが表示されたら、ユーザーは記載欄36に記載された専門業者の連絡先を確認し、電話等の連絡手段によって専門業者に連絡を行い、被災度ランクや損傷度等を通知する。
また、前記ケース3fの外面には建物1の修繕に係わる業者(専門業者)のホームページへのアクセス情報が記録されたバーコード37が設けられている。本実施の形態においては、前記記載欄36の横にバーコード37が記載されている。バーコード37を図示しないバーコードリーダーによって読み込むことによって、住宅メーカーのホームページを呼び出して、このホームページに掲載されている被災度判定表35を閲覧できる。なお、前記ホームページは、表示部3eに表示できるようにしてもよい。この場合、地震表示計3をインターネットに接続するとともに、当該地震表示計3にバーコードリーダーを接続しておけばよい。また、ホームページは別途パソコン等よって閲覧してもよい。
さらに、ケース3fの側面にはスピーカー38が設けられている。このスピーカー38は、例えば、表示部3eに表示された震度、被災度ランク、損傷度等を音声にて告知したり、緊急地震速報を音声にて告知するようになっている。
また、前記ケース3fの外面には建物1の修繕に係わる業者(専門業者)のホームページへのアクセス情報が記録されたバーコード37が設けられている。本実施の形態においては、前記記載欄36の横にバーコード37が記載されている。バーコード37を図示しないバーコードリーダーによって読み込むことによって、住宅メーカーのホームページを呼び出して、このホームページに掲載されている被災度判定表35を閲覧できる。なお、前記ホームページは、表示部3eに表示できるようにしてもよい。この場合、地震表示計3をインターネットに接続するとともに、当該地震表示計3にバーコードリーダーを接続しておけばよい。また、ホームページは別途パソコン等よって閲覧してもよい。
さらに、ケース3fの側面にはスピーカー38が設けられている。このスピーカー38は、例えば、表示部3eに表示された震度、被災度ランク、損傷度等を音声にて告知したり、緊急地震速報を音声にて告知するようになっている。
本実施の形態によれば、地震が発生した際に、変形量算出部2cによって算出された建物1の変形量に基づいて、制御部3aがデータ記憶部3cから前記変形量に対応付けられている行動指針コメントを呼び出して表示部3eに表示するので、ユーザーはこの行動指針コメントを確認することによって、建物1の被災内容に対する行動指針を通信ネットワークに頼ることなく、速やかに把握できる。
また、変形量算出部2cは、建物1に地震によって水平に力が作用した際に生じる層間変形角を算出し、この層間変形角に応じた行動指針コメントを対応付けてデータ記憶部3cに記憶させているので、地震の際の建物1の行動指針コメントをより適切なものとすることができる。
また、変形量算出部2cは、建物1に地震によって水平に力が作用した際に生じる層間変形角を算出し、この層間変形角に応じた行動指針コメントを対応付けてデータ記憶部3cに記憶させているので、地震の際の建物1の行動指針コメントをより適切なものとすることができる。
また、前記ケース3fの外面に、建物1の修繕に係わる業者の連絡先が記載された記載欄36が設けられているので、地震が発生した後、速やかに業者への連絡を行うことができる。
また、前記ケース3fの外面に、建物1の修繕に係わる業者のホームページへのアクセス情報が記録されたバーコード37が設けられているので、バーコードリーダーを備えた情報端末等を用いれば、バーコードリーダーによって読み込むことによって、業者のホームページを呼び出して、このホームページに掲載されている各種情報を閲覧できる。
また、前記ケース3fの外面に、建物1の修繕に係わる業者のホームページへのアクセス情報が記録されたバーコード37が設けられているので、バーコードリーダーを備えた情報端末等を用いれば、バーコードリーダーによって読み込むことによって、業者のホームページを呼び出して、このホームページに掲載されている各種情報を閲覧できる。
また、地震が発生した際に、変形量算出部2cによって算出された建物1の変形量に基づいて、制御部3aがデータ記憶部3cから前記変形量に対応付けられている被災度ランクを呼び出して表示部3eに表示するので、ユーザーはこの被災度ランクを確認することによって、建物1の被災内容を速やかに把握できるとともに、被災度判定表35を確認することによって、被災度ランクに対応付けられた建物1の被災内容を、通信ネットワークに頼ることなく詳細かつ速やかに把握できる。
また、変形量算出部2cは、建物1に地震によって水平に力が作用した際に生じる層間変形角を算出するので、この層間変形角に応じた建物1の被災度ランクを対応付けてデータ記憶部3cに記憶させておくことで、地震の際の建物1の被災度ランクをより適切なものとすることができる。
さらに、表示部3eが、加速度センサ2aによって検出された加速度、この加速度の方向、震度を表示することによって、ユーザーは被災度ランクに加えて、地震の際の加速度、その方向、さらに震度を確認できる。
加えて、地震時またはその後に、表示部3eが加速度センサ2aによって検出された加速度をその方向ごとに表示し、ユーザーはこの表示と方向表示部33に表示されている方向を確認することによって建物1がどの方向に揺れたか、つまり建物1にどの方向に加速度が作用したかを容易に知ることができる。
さらに、表示部3eが、加速度センサ2aによって検出された加速度、この加速度の方向、震度を表示することによって、ユーザーは被災度ランクに加えて、地震の際の加速度、その方向、さらに震度を確認できる。
加えて、地震時またはその後に、表示部3eが加速度センサ2aによって検出された加速度をその方向ごとに表示し、ユーザーはこの表示と方向表示部33に表示されている方向を確認することによって建物1がどの方向に揺れたか、つまり建物1にどの方向に加速度が作用したかを容易に知ることができる。
また、地震時に建物に作用する地震力(加速度)は、地盤から布基礎6を介して作用するが、直角に配置された一の外壁1aと他の外壁1bのうちの一の外壁1aと直角に配置され、かつ平面視において建物1の内側に位置して、当該建物1の内側の壁1cが設置される布基礎6の立上り部6aに、地震計2が取り付けられているので、地震時に建物1に作用する地震力(加速度)を正確に測定できる。すなわち、地震時における建物1の揺れは建物1の壁の揺れとして捉えることができるが、地震計2が取り付けられた布基礎6の立上り部6aは、平面視において直角に配置された一の外壁1aと他の外壁1bのうちの一の外壁1aと直角に配置され、かつ平面視において建物1の内側に位置しており、この立上り部6aに前記壁1cが設置されているので、地震時に建物1に作用する地震力(加速度)を正確に測定できる。
また、建物1への地震力(加速度)は布基礎6の立上り部6aの上端と建物1との接触部から当該建物1に入力されるが、布基礎6の立上り部6aの側面の上端部に地震計2が取り付けられているので、地震時に建物1に作用する地震力(加速度)をより実際の値に近いものとして正確に測定できる。
さらに、平面視において建物1の中央部に位置する布基礎6の立上り部6aに地震計2が取り付けられているので、地震時における布基礎6の各部位の平均的な揺れ(加速度)を測定でき、この結果、地震時に建物1に作用する平均的な地震力(加速度)を測定できる。
また、建物1への地震力(加速度)は布基礎6の立上り部6aの上端と建物1との接触部から当該建物1に入力されるが、布基礎6の立上り部6aの側面の上端部に地震計2が取り付けられているので、地震時に建物1に作用する地震力(加速度)をより実際の値に近いものとして正確に測定できる。
さらに、平面視において建物1の中央部に位置する布基礎6の立上り部6aに地震計2が取り付けられているので、地震時における布基礎6の各部位の平均的な揺れ(加速度)を測定でき、この結果、地震時に建物1に作用する平均的な地震力(加速度)を測定できる。
1 建物
2 地震計
2a 加速度センサ
2b 震度算出部
2c 変形量算出部
3 地震表示計
3a 制御部
3c データ記憶部
3e 表示部
3f ケース
33 方向表示部
35 被災度判定表
2 地震計
2a 加速度センサ
2b 震度算出部
2c 変形量算出部
3 地震表示計
3a 制御部
3c データ記憶部
3e 表示部
3f ケース
33 方向表示部
35 被災度判定表
Claims (5)
- 地震の状況を表示する地震表示計であって、
建物内に目視可能に設けられたケースと、
このケースに設けられた表示部と、
地震が発生した際に、地震によって変形する建物の変形量を算出する変形量算出部によって算出された建物の変形量に基づいて、前記建物の変形量と行動指針コメントとを対応付けて記憶しているデータ記憶部から前記変形量に対応付けられている行動指針コメントを呼び出して前記表示部に表示する制御部とを備えたことを特徴とする地震表示計。 - 請求項1に記載の地震表示計において、
加速度センサを備えた地震計が建物基礎に設けられており、
前記変形量算出部は、建物情報と前記加速度センサによって計測された地震の加速度に基づいて前記建物に地震によって水平に力が作用した際に生じる層間変形角を算出し、
前記制御部は、地震が発生した際に、前記変形量算出部によって算出された建物の層間変形角に基づいて、前記建物の層間変形角と前記行動指針コメントとを対応付けて記憶しているデータ記憶部から前記層間変形角に対応付けられている行動指針コメントを呼び出して前記表示部に表示することを特徴とする地震表示計。 - 請求項2に記載の地震表示計において、
前記データ記憶部に、前記建物の層間変形角に対応付けられている被災度ランクが記憶されており、
前記制御部は、地震が発生した際に、前記変形量算出部によって算出された建物の層間変形角に基づいて、前記建物の層間変形角と前記建物の被災度ランクとを対応付けて記憶しているデータ記憶部から前記層間変形角に対応付けられている被災度ランクを呼び出して前記表示部に表示することを特徴とする地震表示計。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の地震表示計において、
前記ケースの外面に、建物の修繕に係わる業者の連絡先が記載された記載欄が設けられていることを特徴とする地震表示計。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の地震表示計において、
前記ケースの外面に、建物の修繕に係わる業者のホームページへのアクセス情報が記録されたバーコードが設けられていることを特徴とする地震表示計。
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2012
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