JP5002204B2 - 住宅揺れ仮想表示装置 - Google Patents
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この地震被害予測装置は、被害予測の対象とする建物の上部構造部の耐震性能を示す耐震指標と、当該建物が建てられている地盤の耐震性能を示す耐震指標及び上記建物の基礎構造部の耐震性能を示す耐震指標の双方か、又は耐震指標のみと、を導出し、導出した耐震指標に基づいて地震動による上記建物に対する被害程度を予測し、予測結果を出力するものである。
このような地震被害予測装置によれば、被害予測の対象とする建物が建てられている地盤の耐震性能を示す地盤耐震指標及び上記建物の基礎構造部の耐震性能を示す基礎構造部耐震指標の少なくとも一方が地下部耐震指標導出手段により導出され、導出された地盤耐震指標及び基礎構造部耐震指標の少なくとも一方に基づいて地震動による上記建物に対する被害程度が予測手段により予測される。
しかし、このようなツールとしての住宅揺れ仮想表示装置は存在しておらず、また、前記地震被害予測装置でも、過去に発生した地震や将来の発生が想定される地震に対して、住宅のプランや構造別に住宅の揺れを仮想表示して提示することはできない。
住宅のプラン情報が記憶されたプラン情報記憶部10と、過去に発生した地震や将来の発生が想定される地震の地震情報が記憶された地震情報記憶部11と、住宅の構造情報が記憶された構造情報記憶部12と、前記プラン情報記憶部10、地震情報記憶部11、構造情報記憶部12のそれぞれから所望の情報が選択された際に、これら情報に基づいて、住宅の揺れ状態を表示部6に仮想表示させる揺れ状態表示手段(CPU2、RAM3、プログラム記憶部13)と、住宅の被害状況を前記表示部6に表示させる被害状況表示手段とを備え、
前記被害状況表示手段は、住宅の内装や外装材の損傷状況を写真と簡単なコメントで前記表示部6に一覧表示させるとともに、全体評価も簡単なコメントとして表示させることを特徴とする。
また、被害状況表示手段が、プラン情報、地震情報記憶、構造情報等の情報に基づいて、住宅の被害状況を表示部6に表示させるので、地震が発生した場合の住宅の被害状況を容易に知ることができる。
前記構造情報記憶部12から比較する複数の構造情報が選択された際に、前記揺れ状態表示手段は、前記表示部6に複数の住宅の揺れ状態を表示部に仮想表示させることを特徴とする。
前記揺れ状態表示手段は、立面図に示された住宅が揺れている状態と、地震の波形とを表示部6に動画として表示することを特徴とする。
住宅揺れ仮想表示装置1は、内部にCPU(Central Processing Unit)2、RAM(Random Access Memory)3、記憶装置4、キーボード・マウスなどからなる入力部5、表示部6などを備え、これらが内部バス7を介して相互に接続されたものであり、汎用のパーソナル・コンピュータで構成されている。
表示部6は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)などから構成され、CPU2からの指示に従い各種データや処理結果を表示する。
記憶装置4はハードディスク装置によって構成されており、この記憶装置4にはプラン情報記憶部10、地震情報記憶部11、構造情報記憶部12、プログラム・情報記憶部13等が設けられている。
また、壁位置、壁量、柱位置、開口部位置、開口部大きさ等の設計データは、各住宅のプランに対応付けて記憶されている。
この住宅のプランは、住宅の階数、住宅の建物面積に対応付けられた平面プランがモデルプランとして記憶されている。
この揺れ状態表示手段は、プログラム記憶部13に記憶されている住宅の揺れ状態を表示部6に仮想表示させるプラグラム、このプログラムをRAM3に展開して実行するCPU2等によって構成されている。
そして、揺れ状態表示手段では、プラン情報記憶部10、地震情報記憶部11、構造情報記憶部12に記憶されている情報に基づいて、各住宅の2階の床の横揺れ幅を算出し、これに基づいて、立面図として表現された住宅を左右に揺らすような動画として表示部6に表示できるようになっている。この動画としては例えば、図13に示すように、住宅がその基礎を基点として左右に揺れるような動画と、横揺れ幅を、上下の振幅として時間の経過とともに波形として表示する動画とがある。また、揺れ状態表示手段では、選択された地震の時間経過に伴う地震波を前記住宅が揺れる動画とともに、表示部6に表示できるようになっている。
この被害状況表示手段は、プログラム記憶部13に、住宅の被害状況を写真データや図面データとして記憶されている被害状況情報と、この被害状況情報を表示部6に表示させるプログラム、このプログラムをRAM3に展開して実行するCPU2等によって構成されている。
そして、被害状況表示手段では、住宅のプラン、地震、構造等が選択されると、それに応じた被害状況を表示部6に表示できるようになっている。
まず、住宅揺れ仮想表示装置1を起動すると、図3に示すような、画面が表示部6に表示される。この画面には、プラン選択へと進むことを選択するアイコン20,21、地震選択へと進むことを選択するアイコン22、比較構造選択へと進むことを選択するアイコン23が表示されるが、まず、入力部5のマウスによって、「モデルプランから」と表示されているアイコン20をクリックすると、図4に示すような画面が表示部6に表示される。この画面には、建物の階数、大型収納庫である蔵を備えているか、多雪地帯であるか等を選択するアイコン24〜27、建物面積を選択するアイコン28,29等が表示され、この画面と次の図5に示すような画面において、住宅のプランを選択する(ステップS1)。なお、この表示部6に表示される画面の情報はプラン情報記憶部10に記憶されている。
次に、「プランを検索」と表示されているアイコン30をマウスによってクリックすると、図5に示すような画面が表示される。この画面には、建物の平面プランを選択するアイコン31〜35等が表示される。なお、この表示部6に表示される画面の情報はプラン情報記憶部10に記憶されている。
次に、アイコン31から35のうちの所望のアイコンをマウスでクリックして平面プランを選択した(ステップS4)後、「決定」と表示されているアイコン36をマウスによってクリックすると図3に示す画面に戻る。なお、図5に示す画面において、「戻る」と表示されているアイコン37をマウスによってクリックすると、図4に示す画面に戻って、階数選択や建物面積選択を再び行えるようになっている。
次にこの画面において、アイコン23をマウスによってクリックすると、図7に示すよな画面が表示部6に表示される。この画面には、住宅の構造を選択するアイコン44〜53が、その構造の住宅の外観や簡単な内容説明を図示したものとともに表示される。
次に、アイコン44〜48のうちの一つと、アイコン49〜53のうちの一つをマウスによってクリックして構造を選択する(ステップS6)。この場合、構造の比較を行うために、アイコン44〜48と、アイコン49〜53とは、互いに異なる構造を示すアイコンを選択する。なお、構造の比較を行う必要がない場合は、アイコン44〜48のうちのいずれかを選択し、アイコン49〜53は選択しない。
そして、「決定」表示されているアイコン54をマウスによってクリックすると、図3に示す画面に戻る。そして、この画面においてアイコン55をクリックすると、上記のようにして選択してきた、住宅のプラン、地震情報、住宅の構造情報とに基づいて、揺れ状態表示手段によって、住宅の揺れ状態が求められて、図8に示すような画面が表示部6に表示される(ステップS7)。
また、表示枠62に「再生」と表示されているアイコン63をクリックすると、表示枠60,61に表示されている住宅はそれが左右に揺れる動画となる。また、表示枠60,61に表示されている波形(住宅の横揺れ波形を縦揺れ波形に変換した波形)は時間の経過に伴って表示される。また、表示枠62には、選択された地震の地震波が表示される。
したがって、表示枠60,61,62を見ることによって、住宅がどの程度の地震波でどの程度横揺れするかをイメージ的に確認できる。
そして、例えば、表示枠60,61に「被害状況を見る」と表示されているアイコン65をマウスによってクリックすると、図11に示すような画面が表示される。この画面では前記表示枠60が拡大された表示枠66が表示され、この表示枠66内の写真で所定の位置をマウスによってクリックすると、さらに表示枠67が表示され、この表示枠67内に被害状況の拡大した写真が表示される。これを見ることによって、住宅内の被害状況を知ることができる。
また、図8や図9に示す画面において、「コメント」と表示されているアイコン71をマウスによってクリックすると、選択した地震に対する住宅の被害状況がコメントとして表示される。
図12に示す画面に表示される、写真、コメント等のデータは、住宅のプラン、構造、地震等に応じて、それぞれ前記地震情報記憶部11に記憶されている。
なお、図8や図10に示す画面において、アイコン63をクリックした後、「停止」と表示されているアイコン75をクリックすると、表示枠60,61に表示されている住宅の揺れ状況を示す動画が停止し、揺れている瞬間の住宅の立面図が表示される。
また、揺れ状態表示手段が、構造が異なる複数の住宅の揺れ状態を表示部6に表示させるので、顧客に構造の異なる複数の住宅の揺れ状態を提示することができ、よって顧客は所望の構造の住宅を選択する際に参考となる。
さらに、揺れ状態表示手段は、立面図に示された住宅が揺れている状態と、地震の波形とを表示部に動画として表示するので、視覚的に住宅の揺れを確認できる。
また、被害状況表示手段が、プラン情報、地震情報記憶、構造情報記憶等の情報に基づいて、住宅の被害状況を表示部に表示させるので、地震が発生した場合の住宅の被害状況を容易に知ることができる。
6 表示部
10 プラン情報記憶部
11 地震情報記憶部
12 構造情報記憶部
Claims (3)
- 地震の際の住宅の揺れ状態を仮想表示する住宅揺れ仮想表示装置であって、
住宅のプラン情報が記憶されたプラン情報記憶部と、
過去に発生した地震や将来の発生が想定される地震の地震情報が記憶された地震情報記憶部と、
住宅の構造情報が記憶された構造情報記憶部と、
前記プラン情報記憶部、地震情報記憶部、構造情報記憶部のそれぞれから所望の情報が選択された際に、これら情報に基づいて、住宅の揺れ状態を求めて表示部に表示させる揺れ状態表示手段と、住宅の被害状況を前記表示部に表示させる被害状況表示手段とを備え、
前記被害状況表示手段は、住宅の内装や外装材の損傷状況を写真と簡単なコメントで前記表示部に一覧表示させるとともに、全体評価も簡単なコメントとして表示させることを特徴とする住宅揺れ仮想表示装置。 - 請求項1に記載の住宅揺れ仮想表示装置において、
前記構造情報記憶部から比較する複数の構造情報が選択された際に、前記揺れ状態表示手段は、前記表示部に複数の住宅の揺れ状態を求めて表示部に表示させることを特徴とする住宅揺れ仮想表示装置。 - 請求項1または2に記載の住宅揺れ仮想表示装置において、
前記揺れ状態表示手段は、立面図に示された住宅が揺れている状態と、地震の波形とを表示部に動画として表示することを特徴とする住宅揺れ仮想表示装置。
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