JP7307884B2 - 多機能型仮設柱及び現場管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、施工現場に電力を供給するとともに、気象関連情報を出力する多機能型仮設柱、及び多機能型仮設柱を用いる現場管理システムに関する。
昨今、建築施工現場で作業を行う作業者の安全・健康管理を目的として、ユーザーの脈拍、血圧、体温などの生体情報や動作を検出する小型コンピュータを内蔵した所謂ウェアラブルセンサ付のリストバンドや下着などを現場作業員に装着してもらい、現場管理者のPCやスマートフォン、タブレットなどの端末機器に現場作業員の生体情報や動作のデータを送ることで現場作業員の健康状態を把握することがある。しかしながらウェアラブルセンサを用いる管理方法では、現場作業員がウェアラブルセンサを備えた装着物を装着し忘れたり、またウェアラブルセンサの電池が切れると、現場管理者は現場作業員の様子を把握することができないという欠点があった。またこの管理方法は、商業施設やビルのような大規模な施工現場において現場管理者が1人1人の現場作業員の状況を容易に把握できない場合に適した方法であり、戸建住宅など比較的小規模な施工現場ではそこまで大掛かりな管理方法は必要とされていない。そこで、施工現場の仮設材に熱中症危険度を表示する監視装置や安全掲示板を設置することによって、現場作業員に熱中症の注意喚起をすることができる発明が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)
特許文献1に記載の発明では、電柱やコンクリート柱、単管パイプなどに熱中症警報を発報することができる監視装置を着脱自在に装着することができる点が開示されている。この監視装置は、温湿度を検出するセンサからの信号を受けて熱中症発症の確率を算出し、確率が一定値に達した段階で熱中症危険信号を出力して表示灯やスピーカから熱中症警報を発報することができる。また、特許文献2に記載の発明では、施工現場の規模に関わらず設置され、作業者の義務的事項や教育事項及び安全管理上の伝達事項などを表示する安全掲示板に熱中症危険度を表示する表示部を設けたり、熱中症の注意喚起を呼びかけるスピーカーを設置する旨が開示されており、現場作業員は、作業前や休憩時間中に安全掲示板を確認することで自らの体調管理に気を配ることができる。
特開2018-112832 特開2017-223851
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、監視装置を設置するための支柱形状を選ばないものの、施工現場の進捗状況に応じて監視装置を都度着脱して移動させなくてはならず、手間がかかるとともに、また着脱が容易なため設置を忘れてしまう可能性がある。そして、特許文献1及び特許文献2に記載の発明は、監視装置や安全掲示板に別途電源を用意する必要があり、設置を完了するまでに時間がかかるという問題点が挙げられる。また、これらの発明は現場作業員の健康管理について対策したものであり、健康管理に加えて施工現場の安全管理についても講じられている効果的な発明は今まで提案されていなかった。
そこで、本発明は上述した課題を鑑みてなされたものであって、現場作業員に対する熱中症の注意喚起や施工現場への入場管理などの現場管理を手間を掛けずに行うことができる多機能型仮設柱及び多機能型仮設柱を用いた現場管理システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の多機能型仮設柱は、施工現場に電力を供給するとともに、気象関連情報を出力する多機能型仮設柱であって、
地盤に立設し、前記施工現場外の電柱から前記電力を引込む垂直方向へ長尺な支柱部、及び前記支柱部に引き込まれた前記電力を前記施工現場に供給する仮設分電盤ボックスからなる仮設柱と、
前記施工現場の気候要素情報を検出する検出センサと、
前記気候要素情報を含む前記気象関連情報を出力する出力部と、を備え、
前記検出センサ、及び前記出力部は、前記仮設分電盤ボックスから供給される電力によって作動し、
前記出力部は、前記支柱部の上端部に設置され、前記気象関連情報をLED照明の発光する色によって表示するLED表示部を有している。
本発明の第1の多機能型仮設柱は、前記気候要素情報に基づいて、施工現場の作業時に留意する必要がある作業時留意情報を判定する判定部を更に備え、前記気象関連情報は、前記作業時留意情報を含んでいる。
本発明の第1の多機能型仮設柱は、 前記作業時留意情報は、熱中症危険度であり、
前記出力部は、前記支柱部の上端部に設置され、前記施工現場における前記熱中症危険度をLED照明の発光する色によって表示するLED表示部を有している。
本発明の第1の多機能型仮設柱は、 前記検出センサは、少なくとも気温を検出する気温センサ及び相対湿度を検出する湿度センサを有し、
前記判定部は、前記気温センサ及び前記湿度センサから検出された前記気温及び前記相対湿度の情報から暑さ指数を演算する演算部と、当該演算部からの信号を受けて前記熱中症危険度を判定する危険度判定部と、当該危険度判定部からの信号に基づき前記熱中症危険度の段階に応じて前記LED照明の発光する色を変更させる出力制御部と、を有している。
本発明の第2の多機能型仮設柱は、前記出力制御部からの信号を受けて前記温度及び前記湿度をデジタル表示するデジタル表示部を備えることを特徴としている。
本発明の第3の多機能型仮設柱は、前記出力部は、前記熱中症危険度を音声出力するスピーカーを有し、前記出力制御部は、前記危険度判定部からの信号に基づき前記熱中症危険度を前記スピーカーに音声出力させることを特徴としている。
本発明の第1の現場管理システムは、第1から第3のいずれかの多機能型仮設柱を用いた現場管理システムであって、前記多機能型仮設柱は、前記支柱部の側面に設置されて前記施工現場を撮像するカメラを備え、前記カメラによって撮像された前記施工現場の現場画像データを記憶するデータ記憶部を具備することを特徴としている。
本発明の第2の現場管理システムは、前記支柱部は、円柱状に形成され、前記カメラを前記支柱部の円周方向へ回動させるカメラ制御部を備えることを特徴としている。
本発明の第3の現場管理システムは、前記データ記憶部は、前記施工現場への入場を許可する入場許可者の顔画像を予め入場許可データとして記憶しており、前記カメラは、前記施工現場へ入場する入場者を撮影して入場者顔画像データを生成し、前記施工現場の入場ドアを解錠及び施錠可能な施錠手段と、前記入場許可データを参照して、前記入場者顔画像データが前記入場許可者の顔画像であるか否か判断するセキュリティ判定部と、前記入場者顔画像データが前記入場許可者の顔画像である場合に、前記施錠手段を解錠させる旨の信号を前記施錠手段に送信する施錠制御部と、を具備することを特徴としている。
本発明の第4の現場管理システムは、第1から第6のいずれかの多機能型仮設柱を用いた現場管理システムであって、前記多機能型仮設柱は、前記施工現場へ入場する入場者が所持するICカードの入場者識別情報を読み取るICカードリーダを備え、前記施工現場の入場ドアを解錠及び施錠可能な施錠手段と、前記施工現場への入場を許可する入場許可者の個人識別情報を予め入場許可データとして記憶するデータ記憶部と、前記入場許可データを参照して、前記入場者識別情報が前記個人識別情報と一致するか否か判断するセキュリティ判定部と、前記入場者識別情報が前記個人識別情報と一致する場合に、前記施錠手段を解錠させる旨の信号を前記施錠手段に送信する施錠制御部と、を具備することを特徴としている。
本発明の第1の多機能型仮設柱によると、通常、工事が開始してから終盤まで施工現場に設置され続ける仮設柱に気象関連情報を表示する機能を付加しているので、施工の際に必要となる気象関連情報を表示場所する場所を改めて確保したり、当該表示を工事の進捗状況に応じて移動させたりする必要がない。また、気象関連情報を表示するために作動する検出センサ及び出力部は、仮設柱の仮設分電盤ボックスから供給される電力によって作動するため、これら各部へ電力を送電するために他所から配線作業を行う必要がなく、設置手間を掛けずに熱中症の注意喚起を行うことが可能となる。そして、仮設柱は一般的に現場作業員の出入口が設置される前面道路の境界際に配置されることが多いため、現場作業員は出入口付近を往来する際に仮設柱の支柱部に設置されたLED表示部の発光色を目視確認することによって容易に気象関連情報を把握することができ、現場作業員が必要な情報を簡単に認識することができる。
本発明の第1の多機能型仮設柱によると、作業時に留意する必要がある情報を気象要素情報に基づいて判定部が判定するので、例えば気圧の急激な低下からゲリラ豪雨の発生を予測し表示すると、天候に応じた雨養生を早めに行うことができる。
本発明の第1の多機能型仮設柱によると、通常、工事が開始してから終盤まで施工現場に設置され続ける仮設柱に熱中症危険度を表示する機能を付加しているので、熱中症危険度の表示場所を改めて確保したり、当該表示を工事の進捗状況に応じて移動させたりする必要がない。また、熱中症危険度を表示するために作動する検出センサ、判定部、及び出力部は、仮設柱の仮設分電盤ボックスから供給される電力によって作動するため、これら各部へ電力を送電するために他所から配線作業を行う必要がなく、設置手間を掛けずに熱中症の注意喚起を行うことが可能となる。そして、仮設柱は一般的に現場作業員の出入口が設置される前面道路の境界際に配置されることが多いため、現場作業員は出入口付近を往来する際に仮設柱の支柱部に設置されたLED表示部の発光色を目視確認することによって容易に熱中症危険度を判断することができ、現場作業員に対して熱中症の注意喚起を効果的に促すことができる。
本発明の第1の多機能型仮設柱によると、判定部の出力制御部は、熱中症危険度を判定する危険度判定部からの信号に基づき熱中症危険度の段階に応じてLED照明の発光する色を変更させることができるので、現場作業員はLED照明の色を目視確認するだけで容易に現状の熱中症危険度を把握することができ、各自危険度の段階に応じた体調管理を行うことができる。
本発明の第2の多機能型仮設柱によると、デジタル表示部は、出力制御部からの信号を受けて温度及び湿度をデジタル表示するので、現場作業員は、仮設柱付近を往来する際に施工現場の温湿度を目視確認することによって、自己の体調管理や施工現場で使用する資機材の保管管理を適切に行うことができる。
本発明の第3の多機能型仮設柱によると、判定部の出力制御部は、危険度判定部からの信号に基づき熱中症危険度をスピーカーに音声出力させるので、仮設柱から離れた場所で作業を行う現場作業員に対しても熱中症の注意喚起を効果的に促すことができる。
本発明の第1の現場管理システムによると、データ記憶部は、支柱部の側面に設置されるカメラによって撮像された現場画像データを記憶するので、工事進捗状況の各画像を管理保管したり、施工現場の防犯面を強化したりすることができる。
本発明の第2の現場管理システムによると、支柱部は円柱状に形成され、判定部はカメラを支柱部の円周方向へ回動させるカメラ制御部を有するので、仮設柱の設置位置を気にすることなく容易に所望する角度から撮像された現場画像データを入手することができ、利便性を向上させることができる。
本発明の第3の現場管理システムによると、セキュリティ判定部は、入場許可データを参照して、入場者顔画像データが入場許可者の顔画像であるか否か判断し、入場者顔画像データが入場許可者の顔画像である場合に、施錠制御部が、施錠手段を解錠させる旨の信号を施錠手段に送信するので、関係者以外の者による施工現場への侵入を効果的に防ぐことができる。
本発明の第4の現場管理システムによると、セキュリティ判定部は、入場許可データを参照して、入場者識別情報が個人識別情報と一致するか否か判断し、施錠制御部は、入場者識別情報が個人識別情報と一致する場合に、施錠手段を解錠させる旨の信号を施錠手段に送信するので、関係者以外の者による施工現場への侵入を効果的に防ぐことができる。
敷地を示す平面図。 多機能型仮設柱を示す側面図。 (a)仮設分電盤ボックスを示す側面図、(b)(a)のA-A線断面図。 多機能型仮設柱を用いた現場管理システムの構成を示す概略模式図。 (a)WBGT値と気温、相対湿度との関係を示す図、(b)WBGT値の判定基準を示す図。 LED表示部を示す側面図。 カメラを示す断面図。 気候要素情報のデジタル表示処理の流れを示すフローチャート。 熱中症表示処理の流れを示すフローチャート。 カメラを用いた入場管理処理の流れを示すフローチャート。 ICカードリーダを用いた入場管理処理の流れを示すフローチャート。
以下、本発明に係る多機能型仮設柱の実施形態について各図を参照しつつ説明する。なお、本願において「東」「西」「南」「北」とは、図1における「右」「左」「下」「上」を指す。また、「作業時留意情報」とは、施工現場で作業する現場作業員が適切な資機材管理や体調管理を行うために留意すべき情報であり、熱中症の危険度指数、ゲリラ豪雨予測情報、落雷や暴風の注意情報、といった気温、相対湿度、気圧などの気候要素情報に基づいて導き出される情報を指し、さらに「気象関連情報」とは、例えば降水確率や降雪確率、気圧配置など気象に関する情報全般であり、気候要素情報や作業時留意情報を含む場合もある。
本願の多機能型仮設柱1は、図1に示すように、敷地S1内に戸建住宅などの比較的小規模な建築物Xを建設する際に設置される柱であり、施工現場へ電力を供給するために設置される引込小柱に、熱中症の危険度を表示する機能や敷地S1内へ入場する入場者の管理機能を付加したものである。敷地S1は、図1に示すように、平面視略矩形状に形成され、南側の道路境界線L1を介して前面道路Rと隣接しており、また、北及び東西方向の隣地境界線L2を介して隣地S2と隣接している。敷地S1のこれらの境界線L1、L2際には仮囲い塀Fが設置されており、現場作業員は、道路境界線L1際の仮囲い塀Fに形成された搬出入ゲートG1から資機材を搬入したり、出入口G2から施工現場である敷地S1へ入場することができる。なお、出入口G2の北側には入場ドアG3が設置されており、施工現場への入場が認められた者は、この入場ドアG3を通過して各作業場に向かうことができる。
図2に示すように、多機能型仮設柱1は、敷地S1内へ電力を引込む支柱部21及び引込まれた電力を敷地S1に供給する仮設分電盤ボックス22からなる仮設柱2、敷地S1周辺の気候要素情報を検出する複数の検出センサ3、熱中症危険度の判定や敷地S1へ入場する入場者Nの制御管理をする判定部4、熱中症の危険度を表示したり音声出力したりする出力部5、敷地S1や入場者Nを撮像するカメラ6、気候要素情報をデジタル表示するデジタル表示部7、入場者Nが所持するICカード81を読取るICカードリーダ8、を備えている。なお、検出センサ3、判定部4、出力部5、カメラ6、デジタル表示部7、ICカードリーダ8は、仮設分電盤ボックス22から供給される電力によって作動している。
図2に示す仮設柱2は、施工現場に一般的に設置される引込小柱であり、敷地S1の地盤Gに立設し、垂直方向へ延びる円柱状の支柱部21と、支柱部21の側面21aに設置される仮設分電盤ボックス22と、から構成される。支柱部21は、図1に示す前面道路R上に位置する電柱Eから架空引込線E1によって電力を引き込む柱であり、1本の鋼管のみ又は2本の鋼管を嵌め合せることで形成される。支柱部21の上端部に接続される架空引込線E1から受電した電力は、支柱部21の側面21aを伝う電気配線E2を介して仮設分電盤ボックス22へ引き込まれる。また支柱部21には、上方から順に、出力部5であるLED表示部51及びスピーカー52、デジタル表示部7、検出センサ3、カメラ6、ICカードリーダ8、そして仮設分電盤ボックス22、が設置されている。支柱部21の地盤面GLからの高さH1は施工現場の規模によって異なるが、例えば3000mm~5000mm程度とすることができ、またその太さは80mm~100mm程度で形成される。なお支柱部21は、通常の引込小柱と同様、根巻コンクリートCで下端部を支持固定されている。なお、支柱部21は下端部が根巻コンクリートCに支持されるものに限定されるものではなく、地中に埋設されるのみで地盤Gに支持されるものであってもよい。なお、本実施形態においては、デジタル表示部7やICカードリーダー8は、仮設分電盤ボックス22の収納ボックス22dの外部に設置されているが、これらデジタル表示部7及びICカードリーダー8を収納ボックス22dの内部に設置してもよい。
図3に示すように、仮設分電盤ボックス22は、電気配線E2によって送電される電力を各作業場で使用する電動工具や設備機器などに供給する分電盤22aやコンセント22b、使用する電力を積算して計量する電力量計22c、及びこれらを収納する収納ボックス22dと、から構成される。なお、電力量計22cは、収納ボックス22dの内部に収納されるものに限定されるものではなく、支柱部21に直接取り付けられるものであっても良い。現場作業員は、側方向へ開閉可能な収納ボックス22dの蓋22eを開けることによってボックス本体22fの背板に固定された分電盤22a及びコンセント22bを使用し、各作業場で電力を使用することができる。またボックス本体22fには、判定部4も収納設置されており、基本的に風雨に曝露すると劣化したり故障したりする物品を収納することができる。なお仮設分電盤ボックス22は、従来既知のバンド材23によって支柱部21の側面21aに設置された取付板24に支持固定することができる。収納ボックス22dの大きさは、ボックス内部に収納される内容物に応じて変化するが、例えば、幅200mm~400mm程度、高さ300mm~500mm程度、奥行き150mm~200mm程度とすることができ、また、図2に示す地盤面GLから収納ボックス22dの下端までの高さH2は1400mm~1600程度とすることが望ましい。
次に、仮設柱2に付加された機能、すなわち熱中症危険度の表示機能及び入場管理機能を作動させる制御システムについて説明する。図4は、多機能型仮設柱1を用いた現場管理システムを示す概略模式図である。検出センサ3、出力部5、カメラ6、デジタル表示部7、ICカードリーダー8、及び入場ドアG3は、小型のシングルボードコンピュータ(例えば、ラズベリーパイ)で形成される判定部4に無線通信手段又は有線通信手段で接続されている。判定部4は、検出センサ3から得た気候要素情報に基づき、熱中症危険度を判定して出力部5に熱中症危険度を出力させたり、気候要素情報をデジタル表示部7にデジタル表示させることができる。また一方で判定部4は、インターネットに接続可能な通信部11を有しており、例えばクラウド上に構築される管理サーバ9とインターネット12を介した無線通信によって接続されて、相互にデータの送受信を行うことができる。なお、通信部は、例えば契約されたSIMが内蔵された通信モジュールである。判定部4は、カメラ6から得た各種画像データをこの管理サーバ9へ送信したり、カメラ6で生成された入場者Nの顔画像やICカードリーダ8で読み取ったICカード81の識別情報を、管理サーバ9内に保管された画像データや識別情報と照合して入場ドアG3の電気錠G3aを解錠させたりすることができる。
図2及び図4に示す検出センサ3は、少なくとも敷地S1の気温を検出する気温センサ31、相対湿度を検出する湿度センサ32を有し、本実施形態では更に気圧を検出する気圧センサ33を有している。検出センサ3の各センサ31、32、33から得られる気温情報、相対湿度情報、気圧情報の各信号は判定部4に送信され、後述する判定部4のCPU43によって演算処理される。検出センサ3の気候要素情報を検出する間隔は秒単位とすることが望ましいが、3分~10分程度の間隔としてもよく、また、各センサ31、32、33の種類や気候要素の検出方式については特に限定されることはない。そして、複数のセンサ、例えば気温センサ31及び湿度センサ32を気温及び相対湿度両方を検出できる温湿度センサーとし、1つにまとめてもよい。なお検出センサ3は、上述した気温、湿度、気圧とは異なる気候要素情報を検出するセンサを備えるものであってもよい。
図3(b)に示す判定部4は、熱中症危険度についての判定、及び敷地S1へ入場する入場者Nの判定、の2つの判定処理を行うことができる。図4に示すように、判定部4は、検出センサ3から送信される気候要素情報を読み取る処理プログラム、熱中症危険度を判定する処理プログラム、入場者Nの判定をする処理プログラム、出力部5で出力される表示や音声を制御する処理プログラム等を格納する記憶手段41、記憶手段41から読み出される各処理プログラムやカメラ6で入場者Nを撮影することによって生成される入場者顔画像データ6aを一時記憶するRAM(Random Access Memory)42、記憶手段41から読み出される処理プログラムに従って熱中症危険度や入場管理の判定処理を行うCPU(Centoral Proceessing Unit)43と、これら各部を互いに接続するシステムバス44と、を有している。判定部4は、シングルボードコンピュータに、ハードディスクやマイクロメモリーカードなどの記憶手段を接続することで形成することができ、場所をとらずに収納ボックス22dに収納することができる。また、支柱部21の鋼管内部ではなく収納ボックス22dに設置されることにより、容易にメンテナンスを行うことが可能となる。
記憶手段41には、熱中症危険度を判断する基準として、熱中症を予防することを目的とした指標であるWBGT値及びこのWBGT値に基づき熱中症危険度を4段階で判定する処理プログラムが予め記憶されている。WBGT値は、図5(a)に示すように気温と相対湿度との関係から算出する暑さ指数であり、具体的には図5(b)に示すように、WBGT値が25℃未満の場合は「注意」、25~28℃の場合は「警戒」、28~31℃の場合は「厳重警戒」、31℃以上の場合は「危険」という判定がなされる。
図4に示すように、CPU43は、気温センサ31及び湿度センサ32から得られた気温情報及び相対湿度情報を受けて暑さ指数を演算する演算部431、当該演算部431からの信号を受けて熱中症危険度を判定する危険度判定部432、当該危険度判定部432からの判定結果に基づき、出力部5に熱中症危険度を出力させる出力制御部433、入場者Nが現場関係者であるか否か判断するセキュリティ判定部434、カメラ6を所望する位置に移動させるカメラ制御部435、セキュリティ判断部434の判定結果に基づき、入場ドアG3に設置される電気錠G3aを解錠させる施錠制御部436、とから構成されている。
図2に示す出力部5は、先述した出力制御部433からの信号を受けて熱中症危険度を出力する出力手段であり、図2及び図6に示すように、熱中症危険度をLED照明51aの発光する色によって表示するLED表示部51、及び熱中症危険度を音声出力するスピーカー52から構成されている。LED表示部51は、図6に示すように支柱部21の一部を半径方向に切断し、その間に設置される4つのLED照明51aで構成されている。LED照明51aは、透光性を有するカラーアクリル樹脂製のグローブ材51bでLEDランプ51cを包囲しており、この各グローブ材51bは互いに色が異なるとともに、支柱部21の円周方向において、360度どの方向からも視認可能となっている。各グローブ材51bの色は、WBGT値の段階基準である「注意」、「警戒」、「厳重注意」、「危険」にそれぞれ対応した色とすることが望ましく、例えば、「注意」を緑、「厳重注意」を黄色、「警戒」を橙、「危険」を赤、とすることができる。なおLED照明51aは、必ずしもWBGT値の全段階基準を表示する必要はなく、例えば、LED照明51aの数をWBGT値の全段階基準よりも少ない3とし、WBGT値の複数の段階基準を1つのLED照明51aでまとめて表示してもよい。一方、図2に示すスピーカー52は、内部に形成された音声メモリ(図示せず)に熱中症の注意喚起を促す音声データが予め複数記憶されており、出力制御部433からの信号を受けてWBGT値の段階基準別の音声データを再生することができる。
図2に示すカメラ6は、判定部4のカメラ制御部435からの信号を受けてアングルを調整し、敷地S1や敷地S1に入場する入場者Nを撮像することができる撮像手段である。カメラ6の性能や種類は特に限定されないが、図7に示すレンズ61を支柱部21の円周方向へ360度回転可能、また、レンズ61を上下方向に角度調整可能とすることが望ましい。カメラ6は後述するICカードリーダ8とほぼ同じ高さに設けられて、入場者Nを撮像する際に、入場者Nの顔に正対して正面となる位置に保持されることが好ましい。カメラ6の支柱部21への設置方法は特に限定されないが、例えば図7に示すように、支柱部21の一部を円周方向へ沿って回動自在な筒状の筒部23とし、この筒部23に形成された孔23aにカメラ6のレンズ61を嵌め込むとともに、カメラ6本体を支柱部21の鋼管内に設置された固定板62に載置してビス等で固定することにより設置することができる。このとき、カメラ制御部435からの信号を受けてレンズ61が回動すると筒部23も追随して支柱部21の円周方向へ沿って回動するため、レンズ61を所望する位置へ動かすことができる。
図2に示すデジタル表示部7は、判定部4の出力制御部433からの信号を受けて、検出センサ3によって検出される温度、湿度、気圧などの気候要素情報を液晶モニターなどにデジタル表示することができる。気候要素情報のデジタル表示処理の流れを図8のフロチャートに示す。すなわち、判定部4は、まず検出センサ3の各センサ31、32、33によって気温情報、相対湿度情報、気圧情報を取得し(S101)、これらの気候要素情報の信号を判定部4の演算部431で読込んで演算処理し(S102)、演算部431からの信号に基づき、同じく判定部4内の出力制御部433からデジタル表示部7に気温情報、相対湿度情報、気圧情報をデジタル表示させる信号を送信してこれらの情報をデジタル表示する(S103)ことにより行うことができる。このデジタル表示処理は、各部3、4、7に供給される電源が切られるまで繰り返し行われる。またこのとき、デジタル表示部7を図3(b)に示す仮設分電盤ボックス22の収納ボックス22d内に収納しておくと、現場作業員は、分電盤22aやコンセント22bを使用する際にデジタル表示部7に表示される気候要素情報を目視確認することができ、作業前に自己の体調管理や施工現場で使用する資機材の保管管理を適切に行うことができる。
図2に示すICカードリーダ8は、入場者Nが所持するICカード81の入場者識別情報81aを読み取る非接触型機器である。入場者Nは、敷地S1に入場する又は敷地S1から退場する際にICカード81をICカードリーダ8にかざすことによって、判定部4に敷地S1への入場が可能かを判定され、また後述する管理サーバ9の入退場履歴データメモリ93内に入退場履歴が保存される。なお入場者識別情報81aは入場者Nを特定するための情報であり、入場者Nの氏名やICカード識別情報などによって構成される。
図4に示す管理サーバ9は、工事期間中、敷地S1内の管理を行う管理者、例えば建築物Xを建設する建築施工会社が管理するサーバで、インターネット12に接続可能に設けられている。管理サーバ9は、例えばクラウド上に仮想的に構築されるものであってもよい。管理サーバ9には先述した現場画像データ6bを記憶する現場画像メモリ91、予め敷地S1への入場を許可された入場許可者の顔画像データ92aや個人識別情報92bを記憶する入場許可者データメモリ92、判定部4が入場者Nの敷地S1への入場を認めた場合や、入場者Nが敷地S1から退場する場合に、その入出結果を入退場履歴として入場者顔画像データ6aや、入場者識別情報81aに紐付けて格納する入退場履歴データメモリ93、を具備している。管理サーバ9には、例えば、敷地S1の現場監督がアクセスすることができ、現場画像メモリ91に格納される現場画像データ6bや入退場履歴データメモリ93を確認することにより、遠隔地からでも敷地S1の状況を容易に把握することができ、利便性を向上させることができる。なお、管理サーバ9は入退場履歴データメモリ93が更新される毎に、現場監督が所持している例えばスマートフォン等の端末に、入退場した者を識別する情報をリアルタイムで送信するように構成してもよい。また、現場画像データ6bを施主へ開示し、工事進捗状況を施主に提示して安心感を与えることもできる。なお、入場許可者の個人識別情報92bとは、例えば、氏名や入場許可者に付与されるICカードのICカード識別情報などである。
次に、多機能型仮設柱1による熱中症危険度表示の処理の流れについて、図9のフローチャートを用いながら説明する。まず、検出センサ3の気温センサ31、湿度センサ32によって気温情報及び相対湿度情報を取得する(S201)。次に、この気温情報と相対湿度情報をCPU43内の演算部431に送信してWBGT値を算出し(S202)、危険度判定部432が算出されたWBGT値を先述した判定基準に当てはめて熱中症危険度の判定を行う(S203)。そして、同じくCPU43内の出力制御部433が、熱中症危険度の判定結果に基づいて出力部5に熱中症危険度を出力させるよう信号を送信し、出力部5が熱中症危険度を出力する(S204)。すなわち、図6に示すLED表示部51に熱中症危険度の段階に応じたLED照明51aを点灯させ、また、図2に示すスピーカー52に熱中症危険度の段階に対応する音声データを出力をさせる。この熱中症危険度出力の処理は、各部3、4、5に供給される電源が切られるまで繰り返し行われる。このように本願の多機能型仮設柱1は、LED表示部の発光色を目視確認したり、敷地S1内に流れる音声データを聴く事によって容易に熱中症危険度を判断することができるので、現場作業員に熱中症に対する注意喚起を効果的に促すことができる。
なお、本実施形態においては、LED表示部51に表示される情報は、熱中症危険度を示す情報であるが、本発明の多機能型仮設柱1が表示する気象関連情報は熱中症危険度に限定されるものではない。例えば、気象関連情報として、インターネット12を介して、気象庁の気象情報が示されたWebサイト13を通じて取得される落雷に注意すべき旨の情報や降水確率を示す情報が表示されるものであっても良い。これらの場合、例えば落雷注意を示す色にLED表示部51を発光させ、又は、降水確率に応じてLED表示部51が発光する色を変化させることでLED表示部に所望の情報を表示することができる。また、例えば、予め記憶手段41に単位時間当たりの気圧低下の閾値を記憶しておき、気圧センサ33から得られた気圧の低下が予め記憶された気圧低下よりも急である場合には、ゲリラ豪雨の可能性があるものとして注意すべき旨をLED表示部51の色で表示してもよい。なお、上述の降水確率、落雷注意、ゲリラ豪雨などの情報はLED表示部51の点滅などの発光態様で示すものであってもよく、LED表示部のほかに電光掲示板を設けるなどして上述の情報を表示してもよい。
続いて、入場管理処理の流れについて、まずカメラ6を用いる処理の流れを図10のフローチャートを用いながら説明する。まず、カメラ6で施工現場へ入場する入場者Nを撮影し、入場者顔画像データ6aを生成する(S301)。そして、判定部4の演算部431で入場者顔画像データ6aを読込み(S302)、演算部431からの信号を受けたセキュリティ判定部434が、入場者顔画像データ6aと管理サーバ9の入場許可者データメモリ92に保管された入場許可者の顔画像データ92aとが一致するか判定する(S303)。このとき、セキュリティ判定部434によって入場者顔画像データ6aと入場許可者の顔画像データ92aとが一致すると判定された場合は、セキュリティ判定部434からの信号を受けて施錠制御部436が入場ドアG3に電気錠G3aを解錠させる旨の信号を送って電気錠G3aを解錠させ(S304)、一致しないと判定された場合は、電気錠G3aは施錠されたままとなり、そのまま終了する。
次に、ICカードリーダ8を用いた入場管理処理の流れについて図11のフローチャートを用いて説明する。まず、敷地S1へ入場する入場者Nが所持するICカード81の入場者識別情報81aをICカードリーダ8で読み取る(S401)。ICカードリーダ8で読み取った入場者識別情報81aの信号はセキュリティ判定部434に送信され、セキュリティ判定部434によって管理サーバ9の入場許可者データメモリ92に保管された個人識別情報92bと一致するか判定される(S402)。セキュリティ判定部434が、入場者識別情報81aと個別識別情報92bとが一致すると判定した場合は、セキユリティ判定部434からの信号を受けて施錠制御部436が入場ドアG3に電気錠G3aを解錠させる旨の信号を送って電気錠G3aを解錠させ(S403)、一致しないと判定された場合は、電気錠G3aは施錠されたままとなり、そのまま終了する。
このように、本願の多機能型仮設柱1は、通常工事が開始してから終盤まで施工現場に設置され続ける仮設柱2に、熱中症危険度表示機能や入場管理機能を付加しているので、利便性を向上させることができる。また、敷地S1内に熱中症危険度の表示場所を改めて確保したり、当該表示を工事の進捗状況に応じて移動させたりする必要がなく、施工性の低下を防ぐことができる。また熱中症危険度表示機能や入場管理機能を作動させる検出センサ3、判定部4、出力部5、カメラ6、デジタル表示部7、ICカードリーダ8は、全て仮設柱2の仮設分電盤ボックス22から供給される電力によって作動するため、これら各部へ電力を送電するために他所から配線作業を行う必要がなく、手間を掛けずに熱中症の注意喚起や、敷地S1への入場管理を行うことができる。
なお、本実施形態においては、搬出入ゲートG1、出入口G2、入場ドアG3が設置された施工現場を例示して説明したが、多機能型仮設柱が設置される施工現場は、例えば、入場ドアG3のみが設置されるものであっても良い。また、例えば、内装工事の際に建築物Xの電気錠と連携させて、セキュリティ判定部434によって認証された場合に、施錠制御部436が建築物Xの電気錠を解錠させる旨の信号を送って建築物Xの電気錠を解錠させる構成であってもよく、又はセキュリティ判定部434によって認証された場合に、認証された者が所持するスマートフォン等の端末に電気錠を解錠するキーを送信するものであってもよい。
また工事完了後、多機能型仮設柱1は通常の仮設柱と同様、支柱部21から電気配線E2や架空引込線E1、仮設分電盤ボックス22を取外すとともに、根巻コンクリートCを斫ることによって地盤Gから撤去され、別の施工現場へ設置されるまでの間電気設備業者の所有する倉庫に保管される。なお、支柱部21を単に地中に埋設して支持される場合には、支柱部21は、地盤Gから引き抜かれて撤去され、倉庫に保管される。なお、支柱部21に設置される検出センサ3、出力部5、マイク6は支柱部21にそのまま残置されるので、多機能型仮設柱1を別の施工現場へ設置する際に改めて支柱部21に取り付けする必要はない。
本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
本発明に係る多機能型仮設柱及び多機能型仮設柱を用いた現場管理システムは、戸建住宅などの比較的小規模な建築物を建設する施工現場に好適に使用することができる。
1 多機能型仮設柱
2 仮設柱
21 支柱部
21a 支柱部の側面
22 仮設分電盤ボックス
3 検出センサ
31 気温センサ
32 湿度センサ
4 判定部
431 演算部
432 危険度判定部
433 出力制御部
434 セキュリティ判定部
435 カメラ制御部
436 施錠制御部
5 出力部
51 LED表示部
51a LED照明
52 スピーカー
6 カメラ
6a 入場者顔画像データ
6b 現場画像データ
7 デジタル表示部
8 ICカードリーダ
81 ICカード
81a 入場者識別情報
9 管理サーバ(データ記憶部)
92a 入場許可者の顔画像データ
92b 入場許可者の個人識別情報
G3 入場ドア
G3a 電気錠(施錠手段)
S1 敷地(施工現場)
E 電柱
N 入場者

Claims (7)

  1. 施工現場に電力を供給するとともに、気象関連情報を出力する多機能型仮設柱であって、
    地盤に立設し、前記施工現場外の電柱から前記電力を引込む垂直方向へ長尺な支柱部、及び前記支柱部に引き込まれた前記電力を前記施工現場に供給する仮設分電盤ボックスからなる仮設柱と、
    前記施工現場の気候要素情報を検出する検出センサと、
    前記気候要素情報を含む前記気象関連情報を出力する出力部と、を備え、
    前記検出センサ、及び前記出力部は、前記仮設分電盤ボックスから供給される電力によって作動し、
    前記出力部は、前記支柱部の上端部に設置され、前記気象関連情報をLED照明の発光する色によって表示するLED表示部を有し、
    前記気候要素情報に基づいて、施工現場の作業時に留意する必要がある作業時留意情報を判定する判定部を更に備え、
    前記気象関連情報は、前記作業時留意情報を含み、
    前記作業時留意情報は、熱中症危険度であり、
    前記出力部は、前記支柱部の上端部に設置され、前記施工現場における前記熱中症危険度をLED照明の発光する色によって表示するLED表示部を有し、
    前記検出センサは、少なくとも気温を検出する気温センサ及び相対湿度を検出する湿度センサを有し、
    前記判定部は、前記気温センサ及び前記湿度センサから検出された前記気温及び前記相対湿度の情報から暑さ指数を演算する演算部と、当該演算部からの信号を受けて前記熱中症危険度を判定する危険度判定部と、当該危険度判定部からの信号に基づき前記熱中症危険度の段階に応じて前記LED照明の発光する色を変更させる出力制御部と
    を有することを特徴とする多機能型仮設柱。
  2. 前記出力制御部からの信号を受けて前記温度及び前記相対湿度をデジタル表示するデジタル表示部を備えることを特徴とする請求項1に記載の多機能型仮設柱。
  3. 前記出力部は、前記熱中症危険度を音声出力するスピーカーを有し、
    前記出力制御部は、前記危険度判定部からの信号に基づき前記熱中症危険度を前記スピーカーに音声出力させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多機能型仮設柱。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の多機能型仮設柱を用いた現場管理システムであって、
    前記多機能型仮設柱は、前記支柱部の側面に設置されて前記施工現場を撮像するカメラを備え、
    前記カメラによって撮像された前記施工現場の現場画像データを記憶するデータ記憶部を具備することを特徴とする現場管理システム。
  5. 前記支柱部は、円柱状に形成され、
    前記カメラを前記支柱部の円周方向へ回動させるカメラ制御部を備えることを特徴とする請求項4に記載の現場管理システム。
  6. 前記データ記憶部は、前記施工現場への入場を許可する入場許可者の顔画像を予め入場許可データとして記憶しており、
    前記カメラは、前記施工現場へ入場する入場者を撮影して入場者顔画像データを生成し、
    前記施工現場の入場ドアを解錠及び施錠可能な施錠手段と、
    前記入場許可データを参照して、前記入場者顔画像データが前記入場許可者の顔画像であるか否か判断するセキュリティ判定部と、
    前記入場者顔画像データが前記入場許可者の顔画像である場合に、前記施錠手段を解錠させる旨の信号を前記施錠手段に送信する施錠制御部と、
    を具備することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の現場管理システム。
  7. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の多機能型仮設柱を用いた現場管理システムであって、
    前記多機能型仮設柱は、前記入場者が所持するICカードの入場者識別情報を読み取るICカードリーダを備え、
    前記施工現場の入場ドアを解錠及び施錠可能な施錠手段と、
    前記入場許可者の個人識別情報を予め入場許可データとして記憶するデータ記憶部と、
    前記入場許可データを参照して、前記入場者識別情報が前記個人識別情報と一致するか否か判断するセキュリティ判定部と、
    前記入場者識別情報が前記個人識別情報と一致する場合に、前記施錠手段を解錠させる旨の信号を前記施錠手段に送信する施錠制御部と、
    を具備することを特徴とする現場管理システム。
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