JP2014084942A - ボールねじ - Google Patents
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Abstract
【課題】生産効率及び市場ニーズに対する対応能力が高く、且つ、2つのナットの移動可能量をそれぞれより大きく設定することが可能なボールねじを提供する。
【解決手段】ボールねじの内側ボールねじ機構は、螺旋状のねじ溝1aを外周面に有するねじ軸1と、ねじ軸1のねじ溝1aに対向するねじ溝2aを内周面に有する内側ナット2と、ねじ軸1のねじ溝1aと内側ナット2のねじ溝2aとにより形成される螺旋状の内側ボール転走路に転動自在に配された複数の内側ボール3と、を有している。外側ボールねじ機構は、螺旋状のねじ溝4aが内側ナット2の外周面に設けられ、この内側ナット2のねじ溝4aに対向するねじ溝5aを内周面に有する外側ナット5と、内側ナット2のねじ溝4aと外側ナット5のねじ溝5aとにより形成される螺旋状の外側ボール転走路に転動自在に配された複数の外側ボール6と、を有している。
【選択図】図1
【解決手段】ボールねじの内側ボールねじ機構は、螺旋状のねじ溝1aを外周面に有するねじ軸1と、ねじ軸1のねじ溝1aに対向するねじ溝2aを内周面に有する内側ナット2と、ねじ軸1のねじ溝1aと内側ナット2のねじ溝2aとにより形成される螺旋状の内側ボール転走路に転動自在に配された複数の内側ボール3と、を有している。外側ボールねじ機構は、螺旋状のねじ溝4aが内側ナット2の外周面に設けられ、この内側ナット2のねじ溝4aに対向するねじ溝5aを内周面に有する外側ナット5と、内側ナット2のねじ溝4aと外側ナット5のねじ溝5aとにより形成される螺旋状の外側ボール転走路に転動自在に配された複数の外側ボール6と、を有している。
【選択図】図1
Description
本発明はボールねじに関する。
2つのボールねじ機構による差動構造を備えたボールねじが、従来から知られている。例えば、特許文献1には、第一ねじ溝111を外周面に設けたねじ軸101と、第一ねじ溝111に対向する第二ねじ溝(図示せず)を内周面に設けた差動ナット102と、第一ねじ溝111と第二ねじ溝との間に転動自在に配された内側ボール(図示せず)と、差動ナット102の外周面に設けた第三ねじ溝113に対向する第四ねじ溝(図示せず)を内周面に設けたナット104と、第三ねじ溝113と第四ねじ溝との間に転動自在に配された外側ボール(図示せず)と、を備えるボールねじが開示されている(図4を参照)。
しかしながら、特許文献1に開示のボールねじにおいては、差動ナット102に設けた第二ねじ溝及び第三ねじ溝113のねじれ方向及びリードの組み合わせによって、差動ナット102及びナット104の移動方向及び移動量が決定されるため、移動方向及び移動量が異なる種々のボールねじを得るためには、所望の移動方向及び移動量に対応するねじれ方向及びリードを有する差動ナット102及びナット104を製造してボールねじを組み立てる必要があった。そのため、ボールねじの生産効率が十分に高いとは言えないことに加えて、様々な移動方向及び移動量のボールねじを求める市場ニーズに対する対応能力が十分に高いとは言えなかった。
また、内側ボールを循環させる循環部がコマ式やチューブ式である場合は、循環部が差動ナット102の外周面に存在するが、循環部と干渉しないように第三ねじ溝113を差動ナット102の外周面に形成するためには、第三ねじ溝113のリードを大きくする必要があった(図5を参照)。よって、リードが制限されるので、種々のボールねじを求める市場ニーズに対する対応能力が十分に高いとは言えなかった。
さらに、内側ボールを循環させる循環部がエンドキャップ式やエンドデフレクタ式である場合は、循環部は差動ナット102の外周面には存在せず、差動ナット102の軸方向両端間を内側ボールが循環するが、このとき差動ナット102及びナット104の移動可能量は以下の通りとなる。 すなわち、図4のボールねじのねじ軸101の軸方向長さをL、差動ナット102の外周面のうち第三ねじ溝113が形成されている領域の軸方向長さをP、差動ナット102のフランジの軸方向長さをF、ナット104の軸方向長さをQとすると、差動ナット102の移動可能量はL−P−Fとなり、ナット104の移動可能量はP−Qとなる。
よって、両ナット102,104ともに、差動ナット102の外周面のうち第三ねじ溝113が形成されている領域の軸方向長さPに、その移動可能量が従属するため、両ナット102,104の移動可能量をそれぞれ独立して設定することはできなかった。そのため、ナット104の移動可能量を変更せずに差動ナット102の移動可能量を大きくするためには、ねじ軸101の軸方向長さLを大きくする必要があり、その結果、ボールねじの全長及び質量が大きくなるという問題があった。 そこで、本発明は上記のような従来技術が有する問題点を解決し、生産効率及び市場ニーズに対する対応能力が高く、且つ、2つのナットの移動可能量をそれぞれ、より一層長く設定することが可能なボールねじを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の態様は次のような構成からなる。すなわち、本発明の一態様に係るボールねじは、2つのボールねじ機構を備えるボールねじであって、螺旋状のねじ溝を外周面に有するねじ軸と、前記ねじ軸のねじ溝に対向するねじ溝を内周面に有する内側ナットと、前記ねじ軸のねじ溝と前記内側ナットのねじ溝とにより形成される螺旋状の内側ボール転走路に転動自在に配された複数の内側ボールと、を有し、前記内側ボールを介して前記ねじ軸に螺合されている前記内側ナットを前記ねじ軸に対して相対回転運動させることにより、前記内側ナットが前記ねじ軸に対して軸方向に相対移動するようになっている内側ボールねじ機構を有し、更に前記内側ナットは、螺旋状のねじ溝を外周面に有し、かつ、このねじ溝に対向するねじ溝を内周面に有する外側ナットと、前記内側ナットのねじ溝と前記外側ナットのねじ溝とにより形成される螺旋状の外側ボール転走路に転動自在に配された複数の外側ボールとからなる外側ボールねじ機構とを有し、少なくとも前記内側ボールねじ機構の前記内側ナットは、ミドルデフレクタ方式により前記内側ボールを循環させることを特徴とする。
このボールねじにおいては、前記内側ボールねじ機構のリードと前記外側ボールねじ機構のリードとが、同一であってもよいし異なっていてもよい。また、前記内側ボール転走路のねじれ方向と前記外側ボール転走路のねじれ方向とが、同一であってもよいし異なっていてもよい。
本発明のボールねじは、内側ボールねじ機構の内側ナットにミドルデフレクタ方式を採用しているため、生産効率及び市場ニーズに対する対応能力が高く、且つ、2つのナットの移動可能量をそれぞれ、より一層長く設定することが可能である。
本発明に係るボールねじの実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態であるボールねじの断面図であり、図2はミドルデフレクタを説明するための図である。 図1のボールねじは、2つのボールねじ機構による差動構造を備えたボールねじである。このボールねじは、内側ボールねじ機構と外側ボールねじ機構とを備えており、内側ボールねじ機構は、螺旋状のねじ溝1aを外周面に有するねじ軸1と、ねじ軸1のねじ溝1aに対向するねじ溝2aを内周面に有する内側ナット2と、ねじ軸1のねじ溝1aと内側ナット2のねじ溝2aとにより形成される螺旋状の内側ボール転走路に転動自在に配された複数の内側ボール3と、内側ボール3を内側ボール転走路の終点から始点へ戻し循環させる循環部(図示せず)と、を有しており、内側ボール3を介してねじ軸1に螺合されている内側ナット2をねじ軸1に対して相対回転運動させることにより、内側ナット2がねじ軸1に対して軸方向に相対移動するようになっている。ここで前記循環部はミドルデフレクタ方式が採用されている。
また、外側ボールねじ機構は、内側ナット2の外周面に形成された螺旋状のねじ溝4aと、ねじ溝4aに対向するねじ溝5aを内周面に有する外側ナット5と、ねじ溝4aと外側ナット5のねじ溝5aとにより形成される螺旋状の外側ボール転走路に転動自在に配された複数の外側ボール6と、外側ボール6を外側ボール転走路の終点から始点へ戻し循環させる循環部(図示せず)と、を有しており、外側ボール6を介して内側ナット2に螺合されている外側ナット5を相対回転運動させることにより、外側ナット5が内側ナット2に対して軸方向に相対移動するようになっている。
図1に示すように、ねじ軸1は、床面11に平行をなし、且つ、床面11に垂直な壁体13にその一端が回転不能且つ軸方向に移動不能に固定されている。ねじ軸1の他端は何物に対しても固定されていないので、ねじ軸1は壁体13から垂直に突出した状態となっている。 このねじ軸1に取り付けられた内側ナット2のフランジ2bには、プーリ等を用いた回転伝達機構15を介してモータ17が接続されていて、モータ17によって内側ナット2が両方向に回転されるようになっている。ねじ軸1と内側ナット2と内側ボール3とによって内側ボールねじ機構が構成されているので、内側ナット2の回転に伴って内側ナット2はねじ軸1に対して軸方向両方向に移動可能となっている。モータ17は、軸方向に移動可能に床面11上に載置されているので、内側ナット2が移動すれば、内側ナット2とともにモータ17も同方向に移動するようになっている。なお、ねじ軸1のねじ溝1aと内側ナット2のねじ溝2aは、ねじれ方向とリードがいずれも同一であることは勿論である。
内側ナット2の外側には、前記の通り外側ナット5が螺合されている。
内側ナット2と外側ナット5と外側ボール6とで外側ボールねじ機構が構成されているので、内側ナット2の回転に伴って外側ナット5は内側ナット2に対して軸方向両方向に移動可能となっている。外側ナット5は、軸方向に移動可能に床面11上に載置されたガイド部19に固定されているので、内側ナット2が回転した際には、外側ナット5は回転せずに、ガイド部19とともに軸方向に移動するようになっている。
なお、内側ナットのねじ溝4aと外側ナット5のねじ溝5aは、ねじれ方向とリードがいずれも同一であることは勿論である。ただし、内側ボール転走路のねじれ方向と外側ボール転走路のねじれ方向とは、同一であってもよいし異なっていてもよい。また、前記両ねじれ方向が同一である場合であっても異なる場合であっても、内側ボールねじ機構のリードと外側ボールねじ機構のリードとは、同一であってもよいし異なっていてもよく、両リードは任意に設定することができる。
モータ17を所定の方向に回転させると内側ナット2が回転するが、ねじ軸1が回転不能且つ軸方向に移動不能に壁体13に固定されているので、内側ナット2は回転しつつねじ軸1に沿って軸方向に移動する。このとき、内側ナット2の回転方向及び移動方向は、内側ボール転走路のねじれ方向が右螺旋か左螺旋かによって決定し、内側ナット2のねじ軸1に対するモータ17一回転当たりの移動量は内側ボールねじ機構のリードによって決定する。 内側ナット2が回転しつつ軸方向に移動すると、外側ナット5は回転不能にガイド部19に固定されているので、内側ナット2の回転に伴って外側ナット5は内側ナット2に沿って軸方向に移動する。
このとき、外側ナット5の移動方向は、外側ボール転走路のねじれ方向が右螺旋か左螺旋かによって決定し、外側ナット5の内側ナット2に対するモータ17一回転当たりの移動量は外
側ボールねじ機構のリードによって決定する。よって、外側ナット5のねじ軸1に対するモータ17一回転当たりの移動量は、内側ボール転走路のねじれ方向及び外側ボール転走路のねじれ方向、並びに、内側ボールねじ機構のリードと外側ボールねじ機構のリードとの差によって決定することとなる。
側ボールねじ機構のリードによって決定する。よって、外側ナット5のねじ軸1に対するモータ17一回転当たりの移動量は、内側ボール転走路のねじれ方向及び外側ボール転走路のねじれ方向、並びに、内側ボールねじ機構のリードと外側ボールねじ機構のリードとの差によって決定することとなる。
ここで、図2、3を参照してミドルデフレクタ及びミドルデフレクタの効果について説明する。 チューブ式、あるいは図5に示すコマ式の循環部材とした場合には、ナット外周面に対する循環部の面積の割合が大きくなり、ボールねじのリードに大きな制限がかかるという問題がある。エンドデフレクタ式では、ナット両端まで玉が循環するため、ナット長が長くなるという問題がある。チューブ式、コマ式と比較して、ミドルデフレクタ式においてはナット外周面に対する循環部の面積の割合が小さく、かつ、エンドデフレクタ式と異なり、ナット両端まで玉を循環させることは必須ではない。つまり、内側ナット全長に占めるボール循環部、転動部の長さを短くすることができる。そのため、図3に模式的に示す通り、ねじ軸1の全長を越えて内側ナット2を軸方向に移動させることができる。すなわち、従来例のナット21を使用した場合に比べて長さZの分だけ軸方向可動距離を長くとることができる。したがって、前記内側ナット2のみならず、外側ナット4の軸方向可動領域を大きくすることができる。
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。例えば、外側ナット4の循環部の循環方式は特に限定されるものではなく、コマ式、チューブ式、エンドキャップ式、エンドデフレクタ式等の慣用の方式を用いることができる。 また、本実施形態においては、2つのボールねじ機構を備えるボールねじを例示したが、3つ以上のボールねじ機構を備えていてもよい。
1 ねじ軸 1a ねじ溝 2 内側ナット 2a ねじ溝 3 内側ボール 4a ねじ溝 5 外側ナット 5a ねじ溝 6 外側ボール
Claims (2)
- 2つのボールねじ機構を備えるボールねじであって、 螺旋状のねじ溝を外周面に有するねじ軸と、前記ねじ軸のねじ溝に対向するねじ溝を内周面に有する内側ナットと、前記ねじ軸のねじ溝と前記内側ナットのねじ溝とにより形成される螺旋状の内側ボール転走路に転動自在に配された複数の内側ボールと、を有し、前記内側ボールを介して前記ねじ軸に螺合されている前記内側ナットを前記ねじ軸に対して相対回転運動させることにより、前記内側ナットが前記ねじ軸に対して軸方向に相対移動するようになっている内側ボールねじ機構と、 前記内側ナットの外周面に形成された螺旋状のねじ溝と、このねじ溝に対向するねじ溝を内周面に有する外側ナットと、これらで形成される外側ボール転走路に転動自在に配された複数の外側ボールと、を有し、前記外側ボールを介して前記外側ナットを前記内側ナットに対して相対回転運動させることにより、前記外側ナットが前記内側ナットに対して軸方向に相対移動するようになっている外側ボールねじ機構と、を備えており、少なくとも、前記内側ボールねじ機構の前記内側ナットには、ミドルデフレクタ方式の循環路が設けられていることを特徴とするボールねじ。
- 前記内側ボールねじ機構のリードと前記外側ボールねじ機構のリードとが同一又は異なり、前記内側ボール転走路のねじれ方向と前記外側ボール転走路のねじれ方向とが同一又は異なることを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012234042A JP2014084942A (ja) | 2012-10-23 | 2012-10-23 | ボールねじ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012234042A JP2014084942A (ja) | 2012-10-23 | 2012-10-23 | ボールねじ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014084942A true JP2014084942A (ja) | 2014-05-12 |
Family
ID=50788200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012234042A Pending JP2014084942A (ja) | 2012-10-23 | 2012-10-23 | ボールねじ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014084942A (ja) |
-
2012
- 2012-10-23 JP JP2012234042A patent/JP2014084942A/ja active Pending
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