JP2006242252A - ボールねじ機構 - Google Patents

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JP2006242252A
JP2006242252A JP2005057515A JP2005057515A JP2006242252A JP 2006242252 A JP2006242252 A JP 2006242252A JP 2005057515 A JP2005057515 A JP 2005057515A JP 2005057515 A JP2005057515 A JP 2005057515A JP 2006242252 A JP2006242252 A JP 2006242252A
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circulation groove
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Koichi Tanabe
晃一 田邉
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NSK Ltd
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Abstract

【課題】
コマの早期摩耗を招くことがなく、且つ円滑な動作を確保できるボールねじ機構を提供する。
【解決手段】
ボール3の直径をDとし、断面における循環溝4aの半径をR1とし、断面における雌ねじ溝2aの半径をR2とし、雄ねじ溝1aの半径をR3としたときに、式(1)及び(2)の少なくとも一方を満たすことで、循環溝4aの玉径比を、50%より大きくすることができ、それにより循環溝4a内におけるボール3の引っかかりを抑えてスムーズな転動を確保すると共に、雄ねじ溝1a及び雌ねじ溝2aの少なくとも一方の玉径比より小さくすることによって、ボール3の面圧を低減させることができ、それにより早期摩耗を抑制することができる。
0.5<R1/D<R2/D (1)
0.5<R1/D<R3/D (2)
【選択図】 図3

Description

本発明は、一般産業用機械に組付けられたり、或いは自動車に使用されたりするボールねじ機構に関するものである。
近年、車両等の省力化が進み、例えば自動車のトランスミッションやパーキングブレーキなどを手動でなく、電動モータの力により行うシステムが開発されている。そのような用途に用いる電動アクチュエータには、電動モータから伝達される回転運動を高効率で軸線方向運動に変換するために、ボールねじ機構が用いられる場合がある。
しかるに、通常、ボールねじ機構は、ねじ軸と、ナットと、両者間に形成された転走路内を転動するボールとからなるが、いわゆるコマ式のボールねじ機構においては、転走路の一端から他端へとボールを戻すために、コマをナットに取り付けている(特許文献1参照)。
特開2004−340220号公報
ここで、コマについて説明する。ボールねじ機構においては、ねじ軸とナットとが軸線方向に相対移動する際に、ボールを循環させる機構が本来的に必要である。コマ式ボールねじ機構においては、ナットに取り付けられているコマが、ボールねじの1リード分に相当する軸線方向の転走路のずれを補うべく、軸線回りに340度前後延在する転走路の一端と他端とを連結するS字状に蛇行した循環溝を有している。従って、ボールは、転走路に沿って転動した後、ねじ軸のランド部を乗り越えるようにして、転走路の一端からコマの循環溝内に導かれ、その後循環溝から転走路の他端へと戻されるようになっている。
しかるに、特許文献1の技術では、通過するボールによってS字状に蛇行した循環溝の早期摩耗を招かないように、コマの硬度を増大させる処理が行われている。しかしながら、コマに硬度を増大させる処理は、ボールねじ機構の製造時間を長くし、コストの増大を招いている。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、コマの早期摩耗を招くことがなく、且つ円滑な動作を確保できるボールねじ機構を提供することを目的とする。
本発明のボールねじ機構は、
外周面に雄ねじ溝を形成したねじ軸と、
前記ねじ軸を包囲するように配置され且つ内周面に雌ねじ溝を形成したナットと、
対向する両ねじ溝間に形成された転走路に沿って転動自在に配置された複数のボールと、
前記ナットの取り付け孔内に挿入され、前記転走路の一端から他端へと循環する前記ボールが転動するための循環溝を備えたコマと、を有し、
前記循環溝は、その断面が単一円弧形状もしくは双曲線状であり、前記循環溝の玉径比は、50%より大きく、且つ前記雄ねじ溝及び前記雌ねじ溝の玉径比より小さいことを特徴とする。
本発明のボールねじ機構によれば、前記循環溝の玉径比を、50%より大きくすることで、前記循環溝内における前記ボールの引っかかりを抑えてスムーズな転動を確保すると共に、前記雄ねじ溝及び前記雌ねじ溝の少なくとも一方の玉径比より小さくすることによって、前記ボールの面圧を低減させることで、早期摩耗を抑制することができる。尚、「玉径比」とは、(溝断面の円弧半径)/(ボール直径)で表される値をいう。
更に、前記循環溝の玉径比は、52%以下とすると好ましい。
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態であるボールねじ機構の側面図であり、図2は、図1の構成をII-II線で切断して矢印方向に見た図であり、図3は、図1の構成をIII-III線で切断して矢印方向に見た図であり、図4は、図2の構成を矢印IV方向に見た図である。
図1において、被駆動部材に連結され、回転不能且つ軸線方向にのみ移動可能に支持されたねじ軸1の外周面には、雄ねじ溝1a(一部簡略図示)が形成されている。不図示のハウジングに対して回転のみ可能に支持された円筒状のナット2は、ねじ軸1を包囲するように配置され且つ内周面に雌ねじ溝2a(図2参照)を形成している。複数のボール3(図2参照)が、対向する両ねじ溝間に形成された螺旋状の転走路内を転動自在となるように配置されている。
ナット2の外周に形成された長円断面の貫通穴(取り付け孔)2b内には、コマ4が配置されている。コマ4は、貫通穴2bに取り付けた状態で、内側に循環溝4aを形成している(図4参照)。尚、図4に示す方向から見て、循環溝4aは、その中心に対し180度位相で点対称となっている。
図3,4を参照して、雄ねじ溝1aと雌ねじ溝2aとで形成される転走路は、ねじ軸1の周囲を1周弱巻き回したところで、コマ4によって分断されており、各々の一端と他端とを、コマ4の循環溝4aが連結している。なお、隣接する雄ねじ溝1a間には、ランド部1cが形成されている。
図3を参照して、コマ4の循環溝4aは、その断面が単一円弧形状もしくは双曲線状であり、ボール3の直径をDとし、断面における循環溝4aの半径をR1とし、断面における雌ねじ溝2aの半径をR2とし、雄ねじ溝1aの半径をR3としたときに、以下の式の少なくとも一方が成立する。
0.5<R1/D<R2/D (1)
0.5<R1/D<R3/D (2)
本実施の形態のボールねじ機構の動作を説明すると、不図示の電動モータによりナット2が回転駆動されると、転走路を転動するボール3により、かかる回転運動がねじ軸1の軸線方向運動に効率よく変換され、それに連結された不図示の被駆動部材を軸線方向に移動させることができる。この際に、図3に示すように、転走路から循環溝4aに侵入したボール3は、循環溝4aに沿って転動することでランド部1cを乗り越えて、転走路の一端から他端へと移動できるようになっている。
本実施の形態によれば、上式(1)及び(2)の少なくとも一方を満たすので、循環溝4aの玉径比を、50%より大きくすることで、循環溝4a内におけるボール3の引っかかりを抑えてスムーズな転動を確保すると共に、且つ雄ねじ溝1a及び雌ねじ溝2aの少なくとも一方の玉径比より小さくすることによって、ボール3の面圧を低減させることができ、それにより早期摩耗を抑制することができる。
表1に、本発明者の検討結果を示す。表1において、玉径比63%の面圧を基準としたときに、各玉径比における面圧減少率を示しており、面圧減少率を30%以上としたい場合、循環溝4aの玉径比は、50.5から52%の範囲にあることが好ましいことがわかる。しかしながら、循環溝4aの玉径比が50%に近づくと、引っかかりなどの恐れがあるので、51%前後であるとより好ましい。
Figure 2006242252
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。尚、コマは、金属を素材とする場合、焼結加工や鍛造加工によって形成されると好ましく、更に、本発明に加え熱処理を施せば、一層耐摩耗性が向上することは言うまでもない。又、樹脂を素材とする場合には、射出成形によって形成されると好ましいが、素材や製法がこれらに限られることはない。
本実施の形態であるボールねじ機構の側面図である。 図1の構成をII-II線で切断して矢印方向に見た図である。 図1の構成をIII-III線で切断して矢印方向に見た図である。 図2の構成を矢印IV方向に見た図である。
符号の説明
1 ねじ軸
2 ナット
3 ボール
4 コマ

Claims (2)

  1. 外周面に雄ねじ溝を形成したねじ軸と、
    前記ねじ軸を包囲するように配置され且つ内周面に雌ねじ溝を形成したナットと、
    対向する両ねじ溝間に形成された転走路に沿って転動自在に配置された複数のボールと、
    前記ナットの取り付け孔内に挿入され、前記転走路の一端から他端へと循環する前記ボールが転動するための循環溝を備えたコマと、を有し、
    前記循環溝は、その断面が単一円弧形状もしくは双曲線状であり、前記循環溝の玉径比は、50%より大きく、且つ前記雄ねじ溝及び前記雌ねじ溝の玉径比より小さいことを特徴とするボールねじ機構。
  2. 前記循環溝の玉径比は、52%以下とすることを特徴とする請求項1に記載のボールねじ機構。

JP2005057515A 2005-03-02 2005-03-02 ボールねじ機構 Pending JP2006242252A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008267523A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Nsk Ltd ボールねじ機構
JP2016142341A (ja) * 2015-02-02 2016-08-08 日本精工株式会社 循環こま及びこれを備えたボールねじ

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