JP2014084500A - マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法、酸洗剤および化成処理剤ならびにマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理構造体 - Google Patents

マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法、酸洗剤および化成処理剤ならびにマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP2014084500A
JP2014084500A JP2012234233A JP2012234233A JP2014084500A JP 2014084500 A JP2014084500 A JP 2014084500A JP 2012234233 A JP2012234233 A JP 2012234233A JP 2012234233 A JP2012234233 A JP 2012234233A JP 2014084500 A JP2014084500 A JP 2014084500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnesium
magnesium alloy
fluoride
chemical conversion
conversion treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012234233A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6083020B2 (ja
Inventor
Koki Koga
弘毅 古賀
Chiaki Takuno
千秋 宅野
Takashi Mifune
隆 御舩
Yokichi Yamato
洋吉 大和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KNOWLEDGE MAN TECHNOLOGY CO Ltd
KNOWLEDGE MANAGEMENT TECHNOLOGY CO Ltd
MASANOBU CO Ltd
Fukuoka Prefecture
Original Assignee
KNOWLEDGE MAN TECHNOLOGY CO Ltd
KNOWLEDGE MANAGEMENT TECHNOLOGY CO Ltd
MASANOBU CO Ltd
Fukuoka Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KNOWLEDGE MAN TECHNOLOGY CO Ltd, KNOWLEDGE MANAGEMENT TECHNOLOGY CO Ltd, MASANOBU CO Ltd, Fukuoka Prefecture filed Critical KNOWLEDGE MAN TECHNOLOGY CO Ltd
Priority to JP2012234233A priority Critical patent/JP6083020B2/ja
Publication of JP2014084500A publication Critical patent/JP2014084500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6083020B2 publication Critical patent/JP6083020B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

【課題】処理設備、工程が簡易で処理コストが低廉であり、意匠性および耐食性に優れたマグネシウムまたはマグネシウム合金を得ることができるマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法、酸洗剤および化成処理剤ならびにそれらを用いて製造される化成処理構造体を提供する。
【解決手段】脱脂したマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面に、フッ化物イオンを含む酸性の酸洗剤を接触させ、その表面にフッ化マグネシウムを含む第1の透明皮膜を形成する工程Aと、第1の透明皮膜が形成されたマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面に、リン酸と、ストロンチウムイオンと、タングステン酸イオンとを含む化成処理剤を接触させ、その表面に、リン酸ストロンチウム、リン酸マグネシウムおよびタングステン酸マグネシウムを含む第2の透明皮膜を形成する工程Bを有するマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法の改良に関する。
マグネシウムまたはマグネシウム合金は、軽量で高い比強度を有すると共に、天然資源としての存在量が多く、樹脂材料等と比較してリサイクルが容易である等の特徴を有している。このような特性を有するマグネシウムまたはマグネシウム合金は、航空機、自動車、農業機械、工具、精密機械、スポーツ用具、スピーカーの振動板、携帯用機器の筐体、医療機器、宇宙船、兵器等の広範な用途に応用されているが、近年、軽量性、比剛性、電磁波シールド性、放熱性、リサイクル性、薄肉成形性等の特性を発揮できる携帯情報端末、ノート型パーソナルコンピュータ、カメラ等の筐体への利用が増大している。
しかしながら、マグネシウムは、水、アルコール、酸等と反応しやすく耐食性が低いため、ダイカスト法や射出成型法等の鋳造、展伸材を用いたプレス法や鍛造等の塑性加工で製造されたそのままの状態で使用されることは殆どなく、耐食性の向上、電食対策、塗料との密着性の向上、塑性加工時の表面潤滑等のために、種々の方法を用いた表面処理を行い、必要に応じてさらに塗装を施された状態で用いられる場合が多い。
マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理法としては、陽極酸化法、化成処理法、メッキ、塗装、気相法(CVD、PVD)等が知られているが、耐食性や皮膜の密着性に優れる化成処理法が広く用いられている。従来、化成処理には六価クロムが用いられていたが、環境への配慮から六価クロムの使用は敬遠されるようになった。非クロム系化成処理剤としてマンガンを含むものが用いられていたが、マンガンは特定化学物質であるため、労働衛生の観点からその使用は敬遠されつつある。そこで、クロムやマンガンを含まないマグネシウムまたはマグネシウム合金用の化成処理剤が提案されている。例えば、特許文献1には、優れた皮膜耐食性が得られると共に、クロムやマンガンを含まない処理液で化成処理する方法として炭酸塩化合物を含む化成処理水溶液によって処理する方法が提案されている。また、特許文献2には、金属材料に優れた耐食性、耐アルカリ性及び層間密着性を付与するために用いるクロムを含まない金属表面処理剤として、少なくとも1種のバナジウム化合物(A)と、コバルト、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム及びリチウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を含む金属化合物(B)とを含有することを特徴とする金属表面処理剤が開示されている。
特開2003−221684号公報 特開2004−183015号公報
しかしながら、特許文献1記載の化成処理方法によって得られる化成処理皮膜は、塗装下地としての性能は優れるものの、化成処理皮膜単独の耐食性は高くない。したがって、塗装品だけでなく、塗装を施さない内部部品や、塗装の行き届かない部分などの未塗装部の耐食性についてもかなりのレベルの耐食性が必要とされる自動車部品等の場合、特許文献1記載の化成処理方法を用いた場合、満足する物性の部品が得られないといった問題を生じることとなる。そのため、裸耐食性に優れた陽極酸化処理法による化成処理も行われているが、この場合、工程が複雑でまた整流器等の処理設備も高額であり、一般に化成処理法の3〜5倍程度のコストが必要とされる。
また、特許文献2記載の金属表面処理剤を用いたマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理においては、最終工程での焼き付けが必要となるため、製造コストが高くなるという問題を有している。
また、従来のマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理方法では、前処理工程や化成処理工程でマグネシウム素地を大きくエッチングすることから表面粗度が荒くなり、得られる化成処理構造体はグレーの色調を呈する。そのため、従来のマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理方法は、塗装をせずに高い意匠性を有する製品には適用が困難であるという課題を有している。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、処理設備、工程が簡易で処理コストが低廉であり、意匠性および耐食性に優れたマグネシウムまたはマグネシウム合金を得ることができるマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法、酸洗剤および化成処理剤ならびにそれらを用いて製造されるマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理構造体を提供することを目的としている。
前記目的に沿う本発明の第1の態様は、脱脂したマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面に、フッ化物イオンを含む酸性の酸洗剤を接触させ、前記マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面にフッ化マグネシウムを含む第1の透明皮膜を形成する工程Aと、前記フッ化マグネシウムの皮膜が形成されたマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面に、リン酸と、ストロンチウムイオンと、タングステン酸イオンとを含む化成処理剤を接触させ、前記第1の透明皮膜の表面に、リン酸ストロンチウム、リン酸マグネシウムおよびタングステン酸マグネシウムを含む第2の透明皮膜を形成する工程Bを有するマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法を提供することにより上記課題を解決するものである。
本発明の第1の態様に係るマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法において、前記工程Aと工程Bとの間に、前記第1の透明皮膜が形成されたマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面に80℃以上の3〜6N水酸化アルカリ溶液を3〜10分間接触させる工程をさらに含んでいてもよい。
本発明の第1の態様に係るマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法において、前記酸洗剤のフッ化物イオン濃度が0.3〜1mol/Lであることが好ましい。
本発明の第1の態様に係るマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法において、前記酸洗剤が、フッ化アルカリ、フッ化アンモニウムまたはフッ化水素アンモニウムと、リン酸とを含むことが好ましい。
本発明の第1の態様に係るマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法において、前記酸洗剤のpHが2.0〜4.0であることが好ましい。
本発明の第1の態様に係るマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法において、前記工程Aにおける前記酸洗剤の温度が25〜60℃、処理時間が1分以上10分以下であることが好ましい。
本発明の第1の態様に係るマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法において、前記化成処理剤のストロンチウムイオン濃度が0.001〜0.5mol/Lであり、タングステン酸イオン濃度が0.1〜20mmol/Lであることが好ましい。
本発明の第1の態様に係るマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法において、前記化成処理剤のpHが2.8〜3.2であることが好ましい。
本発明の第1の態様に係るマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法において、前記工程Bにおける前記化成処理剤の温度が25〜50℃、処理時間が1分以上10分以下であることが好ましい。
本発明の第2の態様は、マグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理の前処理である酸洗浄工程に用いる酸洗剤であって、フッ化アルカリ、フッ化アンモニウムまたはフッ化水素アンモニウムと、リン酸とを含み、フッ化物イオン濃度が0.4〜1mol/Lであり、pHが2.0〜4.0である酸洗剤を提供することにより上記課題を解決するものである。
本発明の第3の態様は、マグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理に用いる化成処理剤であって、リン酸と、ストロンチウムイオンと、タングステン酸イオンとを含み、ストロンチウムイオン濃度が0.001〜0.5mol/Lであり、タングステン酸イオン濃度が0.1〜20mmol/Lであり、pHが2.8〜3.2である化成処理剤を提供することにより上記課題を解決するものである。
本発明の第4の態様は、マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面に形成されたフッ化マグネシウムを含む第1の透明皮膜と、前記第1の透明皮膜の表面に形成されたリン酸ストロンチウム、リン酸マグネシウムおよびタングステン酸マグネシウムを含む第2の透明皮膜とを有するマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理構造体を提供することにより上記課題を解決するものである。
本発明のマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法によると、温和な条件で短時間に表面処理を行うことができるため、処理設備、工程が簡易で処理コストが低廉であると共に、被処理体であるマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面を殆ど荒らさないため、意匠性に優れ、第1および第2の皮膜の組成を最適化することにより、密着性が高く緻密で耐食性に優れたマグネシウムまたはマグネシウム合金を得ることができる。また、本発明によると、上述のマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理に用いることができる酸洗剤および化成処理剤が提供される。さらに、本発明によると、高い意匠性と透明性を有し、化学的に安定で、密着性が高く緻密であることから、耐食性にも優れた透明皮膜が表面に形成されたマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理構造体が提供される。
続いて、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。本発明の一実施の形態に係るマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法(以下、「表面処理方法」と略称する場合がある。)は、脱脂したマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面に、フッ化物イオンを含む酸性の酸洗剤を接触させ、マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面にフッ化マグネシウムを含む第1の透明皮膜を形成する工程Aと、フッ化マグネシウムの皮膜が形成されたマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面に、リン酸と、ストロンチウムイオンと、タングステン酸イオンとを含む化成接触させ、第1の透明皮膜の表面に、リン酸ストロンチウム、リン酸マグネシウムおよびタングステン酸マグネシウムを含む第2の透明皮膜を形成する工程Bを有する。
表面処理方法の適用対象となるマグネシウムまたはマグネシウム合金(以下、「マグネシウム合金等」と略称する。)としては、任意の公知のマグネシウムまたはマグネシウム合金を特に制限なく用いることができる。マグネシウムまたはマグネシウム合金の具体例としては、マグネシウム、アルミニウム−マグネシウム、アルミニウム−マグネシウム−マンガン、アルミニウム−マグネシウム−珪素、アルミニウム−亜鉛−マグネシウム等が挙げられる。これらの材質からなる被処理体の大きさおよび形状についても特に制限はなく、例えば、板状、棒状、線、管でもよく、様々な形状に加工された各種の部品などであってもよい。単独で耐食性に優れた皮膜を形成することができるため、携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ等の電気機器部品や、ホイール、フレーム、エンジンカバー等の自動車部品のように、塗装を施さずに使用する部品に適用した場合に特に有効である。
ヘアライン加工や鏡面研磨を施したマグネシウム合金等の表面には機械切削油やバフ研磨粒子などが付着しており、化成処理前にこれらを除去する工程が不可欠である。マグネシウム合金等の脱脂には、有機溶媒による洗浄、酸洗浄、アルカリ脱脂剤による洗浄等の任意の公知の方法を用いることができるが、激しい条件(例えば、高濃度、高温、長時間)による酸洗浄による脱脂はマグネシウム合金等の表面をエッチングしてしまい、表面粗度を増大させるおそれがあるため、例えば、アルカリ脱脂剤を用いてできるだけ短時間で行うことが好ましい。脱脂法の具体例としては、例えば、5N水酸化ナトリウム水溶液中に85℃で5分間浸漬させる方法が挙げられる。
次に、脱脂後のマグネシウム合金等の表面からの離型剤や酸化層の除去を目的に、酸を含む酸洗剤に浸漬して表面を溶解し「一皮剥く」と共にフッ化マグネシウムを含む第1の透明皮膜を形成する処理が施される(工程A)。脱脂後のマグネシウム合金等の酸洗浄は、フッ化物イオンおよびリン酸を含む酸洗剤に脱脂後のマグネシウム合金等を接触させることにより行われる。
酸洗剤は、フッ化物イオン源としてフッ化アルカリ(LiF、NaF、KF、RbFまたはCsF)、フッ化アンモニウム(NHF)またはフッ化水素アンモニウム((NH)HF)を含んでいる。フッ化物イオンは、マグネシウム合金等から溶出したマグネシウムイオンと反応してフッ化マグネシウムを生成し、マグネシウム合金等の表面に堆積し、第1の透明皮膜を形成する。好ましいフッ化物イオン源としては、フッ化水素アンモニウムが挙げられる。フッ化物イオン濃度は、好ましくは0.3〜1mol/L、より好ましくは0.5〜0.8mol/Lである。
また、酸洗剤は、酸としてリン酸とを含んでいる。酸洗剤のpHは、好ましくは2.0〜4.0、より好ましくは2.7〜3.5であり、リン酸の濃度は、所望のpHの酸洗剤が得られるよう適宜調節される。
酸洗剤の温度は、好ましくは25〜60℃、酸洗剤による処理時間は、好ましくは1分以上10分以下である。酸処理により、マグネシウム合金等の表面を均一に溶解できれば理想的であるが、マグネシウム合金は金属組織が不均質であり、例えば、最も普及しているマグネシウム合金であるAZ91D(Mg−Al−Zn 90:9:1)の場合、α−Mg固溶体やβ−Mg17Al12化合物相など複数の相が存在する。このため金属組織間で電位差が生じ、アルミニウム含有率が低いα−Mg固溶体が優先的に溶解する。そのため、酸洗浄により表面粗度が増大し、ヘアライン加工や鏡面加工による金属光沢が失われるおそれがあるが、酸洗剤を上記の様な組成にすることにより、溶出したマグネシウムとフッ化物イオンとがフッ化マグネシウムの皮膜を形成することにより、α−Mg固溶体の溶解を抑制できる。そのため、α−Mg固溶体が優先的に溶解することにより表面粗度の増大を抑制し、金属光沢を維持しつつ酸洗浄を行うことができる。
酸洗剤による処理後に、必要に応じて、第1の透明皮膜が形成されたマグネシウム合金等の表面に生成したスマットを除去するための処理が施される。酸洗浄により、α−Mg固溶体が優先的に溶解する結果、β−Mg17Al12化合物相等のアルミニウムリッチな相がスマットとして表面に残留する。スマットは、通常、黒色等に着色しており、マグネシウム合金等の表面の美観を損なうので、任意の公知の方法を用いてこれを除去する必要がある。スマットの除去には種々の方法があるが、例えば、第1の透明皮膜を形成後のマグネシウム合金等の表面に80℃以上の3〜6N水酸化アルカリ溶液を1〜10分間接触させることにより行われる。好ましく用いられる方法の具体例としては、脱脂の場合と同様の、5N水酸化ナトリウム水溶液中に85℃で5分間浸漬させる方法が挙げられる。後述するように、この方法によりスマット除去処理を行うと、引き続き行われる工程Bにおける透明皮膜の形成時に、マグネシウムの溶解に伴う水素ガスの発生を抑制でき、平滑性が高く、耐食性および密着性に優れた透明皮膜を得ることが可能になる。
次いで、必要に応じてスマットを除去した後の第1の透明皮膜が形成されたマグネシウム合金等の表面に、リン酸と、ストロンチウムイオンと、タングステン酸イオンとを含む化成処理剤を接触させ、前記第1の透明皮膜の表面に、リン酸ストロンチウム、リン酸マグネシウムおよびタングステン酸マグネシウムを含む第2の透明皮膜を形成する(工程B)。化成処理剤のストロンチウムイオン濃度は、好ましくは0.001〜0.5mol/Lであり、タングステン酸イオン濃度は、好ましくは0.1〜20mmol/Lである。
また、化成処理剤のpHは、好ましくは2.8〜3.2である。
化成処理剤は、必要に応じてアミンを含んでいてもよい。アミンは、マグネシウム合金等またはフッ化マグネシウムを含む第1の透明皮膜と第2の透明皮膜との密着性を向上させる効果を有していると考えられる。アミンとしては、ある程度の水溶性があれば任意のアミンを特に制限なく用いることができるが、コストや取り扱いの容易さ等の観点から、n−プロピルアミン、n−ブチルアミン、アリルアミン等の低級モノアルキルアミンまたはモノアラルキルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン等の低級ジアルキルアミン、ピロリジン、ピペリジン等の環状アミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン等の低級トリアルキルアミンが好ましく用いられる。アミンの濃度は、化成処理剤のpHに影響を与えない限りにおいて特に制限されないが、好ましくは0.0005〜0.1mol/Lである。
化成処理剤の温度は、好ましくは25〜50℃、処理時間は、好ましくは1分以上10分以下である。従来法では、酸性化成処理剤によるマグネシウム素地の溶解と、それに伴い溶出するマグネシウムイオンが化成処理剤中のリン酸と反応することにより基材表面に不溶性のリン酸塩を形成する手法が用いられる。すなわち下記の式のとおり示される(式3中、Mはストロンチウムまたはタングステンを表す。以下同じ。)。
Mg+2H→Mg2++H↑ …マグネシウムの溶出反応(式1)
Mg2++HPO 2−→MgHPO …不溶性リン酸塩の形成(式2)
2++HPO 2−→MHPO …添加成分のリン酸塩の形成(式3)
しかしながら、上記(式1)〜(式3)の反応を利用した化成処理では、マグネシウム基材溶解時に水素発生を伴うため、水素の気泡が発生する箇所は皮膜形成が不十分等の欠陥となる。この欠陥が耐食性を低下させる原因となるおそれがある。耐食性を向上させるためには、例えば、反応時間を長くとることで厚膜化を図るといった方策が採られることが多い。
本実施の形態に係る表面処理方法のように、80℃以上の3〜6N水酸化アルカリ溶液を1〜10分間接触させることにより脱スマット工程を行うと、金属マグネシウム表面に水酸化マグネシウムの皮膜が形成される。この場合、下記の(式4)、(式5)に示すように、水酸化物とリン酸を反応させることにより水素発生を伴わない化成処理膜の形成が可能になることがわかった。
Mg2++2OH→Mg(OH)↓…水酸化マグネシウム形成(式4)
Mg(OH)+HPO→MgHPO↓+2HO…不溶性リン酸塩の形成(式5)
さらに、(式5)によるリン酸の中和によるpHの上昇に伴い、添加成分のリン酸塩が析出し、皮膜に取り込まれる。なお、本法では添加成分にストロンチウムなどを添加しており、下式(式6)に示すような反応により皮膜に取り込まれると考えられる。
2++HPO 2−→MHPO …添加成分のリン酸塩の形成(式6)
以上により、水素発生を伴わない緻密な皮膜形成が可能となる。これにより、皮膜の膜厚が小さな場合にも従来よりも高い耐食性をマグネシウム合金に付与することが可能になる。
次に、本発明の作用効果を確認するために行った実施例について説明する。
[1]酸洗剤の調製
酸洗剤1Lあたり30gのフッ化水素アンモニウム(NHHF)、酸洗剤1Lあたり50gの85%リン酸を水で希釈し、所定量の酸洗剤を得た。
[2]化成処理剤の調製
原液1Lあたり50gの水酸化ストロンチウム8水和物、原液1Lあたり74gの85%リン酸、原液1Lあたり2gのタングステン酸ナトリウム2水和物、原液1Lあたり5gのアミン化合物を水に溶解し、所定重量の原液を得た。得られた原液の比重は、25℃で1.058±0.005、pHは2.7±0.2であった。得られた原液を水で5倍、20倍、100倍に希釈し、必要に応じてリン酸を加え、pHを3.0前後に調節した。
[3]表面処理の方法
表面を2000番研磨したマグネシウム合金部材を、5N(200g/L)水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、85℃で5分間アルカリ脱脂処理を行った。次いで、アルカリ脱脂処理後のマグネシウム合金部材を水洗後、[1]で調製した酸洗液に浸漬し、30℃で5分間酸洗処理を行った。次に、酸洗処理後のマグネシウム合金部材を水洗し、5N(200g/L)水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、85℃で5分間処理した。最後に、アルカリ処理後のマグネシウム合金部材を水洗後、[2]で調製した化成処理液に浸漬し、35℃で5分間処理し、水洗および温風乾燥を行った。
[4]評価
このようにして表面に透明皮膜を形成したマグネシウム合金部材について、未塗装状態での耐食性を評価するために、JIS H8502−1999に準拠して中性塩水噴霧試験を実施し、24、48、および96時間経過後の腐食発生状態に基づき、レイティングナンバを決定した。また、透明皮膜を形成したマグネシウム合金部材の表面に、アクリルウレタン系のクリア塗装(目視観察を容易にするために少量の緑色顔料を混合した。)を施したサンプルについて、塗装密着性を評価するために100マス碁盤目試験(1mm幅の碁盤目状(10×10マス)にカッターで切り傷を付け、これに粘着テープを貼り付けて引き剥がした際に、100マスのうちいくつ剥離するかを観察した。)を行った。
実験(実施例1〜3、比較例1〜6)に使用した化成処理剤の組成を表1に示す。なお、比較例5、6を除き、酸洗剤として上記[1]で調製した酸洗剤を使用した。比較例5では、有機酸(シュウ酸25g/L+クエン酸30g/L)を含み、フッ化物イオンを含まない酸洗剤で酸洗処理(35℃、1分)を行った。また、比較例6では、アルカリ脱脂および酸洗処理を行わず、2000番研磨したマグネシウム合金部材を直接化成処理剤で処理した。
Figure 2014084500
実施例1〜3、比較例1〜6について実施した中性塩水噴霧試験および碁盤目試験の結果を下記の表2に示す。実施例1〜3については、耐食性および塗装密着性の両者について優れた結果が得られているのに対し、比較例1〜4の結果は、Sr濃度、WO濃度、pHのいずれかが、所定の範囲(それぞれ、0.001〜0.5mol/L、0.1〜20mmol/L、2.8〜3.2)から逸脱した化成処理剤を用いた場合には十分な耐食性が得られないことを示している。
また、比較例5、6の結果は、酸洗剤がフッ化物イオンを含まない場合、フッ化マグネシウムを含む第1の透明皮膜が形成されないため、十分な耐食性が得られないことを示している。
一方、塗装密着性については、実施例、比較例の全てについて剥離が観測されないという良好な結果が観測された。これらの結果は、塗装密着性には、マグネシウム合金部材表面との密着性のいかんによらず、専ら形成された第2の透明皮膜のみが寄与していることを示している。
実施例1〜3により得られたマグネシウム合金部材の表面について曇りや着色は観測されず、表面処理前のマグネシウム合金部材の金属光沢やヘアラインが保たれていた。
Figure 2014084500
実施例1〜3と比較例5について、酸洗処理後の表面粗度の変化を測定したところ、実施例1〜3については、表面処理前とほぼ同程度の表面粗度が観測されたのに対し、比較例5では、表面粗度が増大し、ヘアラインが殆ど消失していた。これらの結果より、上記[1]で調製した酸洗剤は、化成処理により形成される第2の透明皮膜のマグネシウム合金部材表面への密着性を向上させるのみならず、マグネシウム合金部材の表面を荒らすことなく酸洗処理を行うことを可能にすることがわかった。

Claims (12)

  1. 脱脂したマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面に、フッ化物イオンを含む酸性の酸洗剤を接触させ、前記マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面にフッ化マグネシウムを含む第1の透明皮膜を形成する工程Aと、
    前記フッ化マグネシウムの皮膜が形成されたマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面に、リン酸と、ストロンチウムイオンと、タングステン酸イオンとを含む化成処理剤を接触させ、前記第1の透明皮膜の表面に、リン酸ストロンチウム、リン酸マグネシウムおよびタングステン酸マグネシウムを含む第2の透明皮膜を形成する工程Bを有することを特徴とするマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法。
  2. 前記工程Aと工程Bとの間に、前記第1の透明皮膜が形成されたマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面に80℃以上の3〜6N水酸化アルカリ溶液を3〜10分間接触させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法。
  3. 前記酸洗剤のフッ化物イオン濃度が0.3〜1mol/Lであることを特徴とする請求項1または2記載のマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法。
  4. 前記酸洗剤が、フッ化アルカリ、フッ化アンモニウムまたはフッ化水素アンモニウムと、リン酸とを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法。
  5. 前記酸洗剤のpHが2.0〜4.0であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法。
  6. 前記工程Aにおける前記酸洗剤の温度が25〜60℃、処理時間が1分以上10分以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法。
  7. 前記化成処理剤のストロンチウムイオン濃度が0.001〜0.5mol/Lであり、タングステン酸イオン濃度が0.1〜20mmol/Lであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載のマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法。
  8. 前記化成処理剤のpHが2.8〜3.2であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載のマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法。
  9. 前記工程Bにおける前記化成処理剤の温度が25〜50℃、処理時間が1分以上10分以下であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載のマグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法。
  10. マグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理の前処理である酸洗浄工程に用いる酸洗剤であって、フッ化アルカリ、フッ化アンモニウムまたはフッ化水素アンモニウムと、リン酸とを含み、フッ化物イオン濃度が0.4〜1mol/Lであり、pHが2.0〜4.0であることを特徴とする酸洗剤。
  11. マグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理に用いる化成処理剤であって、リン酸と、ストロンチウムイオンと、タングステン酸イオンとを含み、ストロンチウムイオン濃度が0.001〜0.5mol/Lであり、タングステン酸イオン濃度が0.1〜20mmol/Lであり、pHが2.8〜3.2であることを特徴とする化成処理剤。
  12. マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面に形成されたフッ化マグネシウムを含む第1の透明皮膜と、前記第1の透明皮膜の表面に形成されたリン酸ストロンチウム、リン酸マグネシウムおよびタングステン酸マグネシウムを含む第2の透明皮膜とを有することを特徴とするマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理構造体。
JP2012234233A 2012-10-24 2012-10-24 マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法、酸洗剤および化成処理剤ならびにマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理構造体 Active JP6083020B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012234233A JP6083020B2 (ja) 2012-10-24 2012-10-24 マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法、酸洗剤および化成処理剤ならびにマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012234233A JP6083020B2 (ja) 2012-10-24 2012-10-24 マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法、酸洗剤および化成処理剤ならびにマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014084500A true JP2014084500A (ja) 2014-05-12
JP6083020B2 JP6083020B2 (ja) 2017-02-22

Family

ID=50787864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012234233A Active JP6083020B2 (ja) 2012-10-24 2012-10-24 マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法、酸洗剤および化成処理剤ならびにマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6083020B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106868486A (zh) * 2015-12-14 2017-06-20 宝山钢铁股份有限公司 一种镁合金用复合物化学转化膜的成膜处理剂及成膜工艺
WO2019059255A1 (ja) * 2017-09-20 2019-03-28 ミリオン化学株式会社 マグネシウム-リチウム合金およびその表面処理方法
JP2019056175A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 ミリオン化学株式会社 マグネシウム−リチウム合金およびその表面処理方法
CN110066996A (zh) * 2019-02-20 2019-07-30 湖北叒成科技有限公司 一种镁合金微蚀剂及纳米注塑前表面处理工艺
CN110093615A (zh) * 2018-01-31 2019-08-06 嘉瑞科技(惠州)有限公司 一种褪除镁合金微弧氧化膜层的方法
CN111893469A (zh) * 2020-08-26 2020-11-06 博罗县东明化工有限公司 Az91d压铸镁合金黑色转化膜的转化剂及处理方法
CN112292481A (zh) * 2018-06-08 2021-01-29 加特可株式会社 箱体
CN114213881A (zh) * 2021-12-24 2022-03-22 东莞深圳清华大学研究院创新中心 一种用于镁合金的超疏水防腐涂层及其制备方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6167770A (ja) * 1984-09-07 1986-04-07 Kizai Kk マグネシウムおよびマグネシウム合金のめつき法
WO2000056950A2 (de) * 1999-03-24 2000-09-28 Electro Chemical Engineering Gmbh Chemisch passivierter gegenstand aus magnesium oder seinen legierungen
JP2001049451A (ja) * 1999-08-16 2001-02-20 Nippon Parkerizing Co Ltd 金属材料のりん酸塩化成処理方法
JP2001172772A (ja) * 1999-12-13 2001-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属被塗装体の下地処理方法
JP2002327280A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Nippon Hyomen Kagaku Kk 金属表面処理剤
JP2003231976A (ja) * 2002-02-11 2003-08-19 United Technol Corp <Utc> 耐食被覆を施すための方法
US20030230365A1 (en) * 2002-06-13 2003-12-18 Ming-Der Ger Method for treating magnesium alloy by chemical conversion
JP2004183015A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Nippon Parkerizing Co Ltd 金属表面処理剤、金属表面処理方法及び表面処理金属材料
JP2007308802A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Ching Ho マグネシウム合金基板におけるニッケル系積層構造の作成方法、該方法による表面処理マグネシウム合金物及び該方法に用いる清浄溶液と表面処理溶液
JP2008174807A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Nippon Hyomen Kagaku Kk クロムを含まない金属表面処理液
JP2012097340A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd マグネシウム合金の表面処理方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6167770A (ja) * 1984-09-07 1986-04-07 Kizai Kk マグネシウムおよびマグネシウム合金のめつき法
WO2000056950A2 (de) * 1999-03-24 2000-09-28 Electro Chemical Engineering Gmbh Chemisch passivierter gegenstand aus magnesium oder seinen legierungen
JP2003508625A (ja) * 1999-03-24 2003-03-04 エレクトロ・ケミカル・エンジニアリング・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング マグネシウムまたはその合金から作られた化学的に不動態化された物品
JP2001049451A (ja) * 1999-08-16 2001-02-20 Nippon Parkerizing Co Ltd 金属材料のりん酸塩化成処理方法
JP2001172772A (ja) * 1999-12-13 2001-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 金属被塗装体の下地処理方法
JP2002327280A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Nippon Hyomen Kagaku Kk 金属表面処理剤
JP2003231976A (ja) * 2002-02-11 2003-08-19 United Technol Corp <Utc> 耐食被覆を施すための方法
US20030230365A1 (en) * 2002-06-13 2003-12-18 Ming-Der Ger Method for treating magnesium alloy by chemical conversion
JP2004183015A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Nippon Parkerizing Co Ltd 金属表面処理剤、金属表面処理方法及び表面処理金属材料
JP2007308802A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Ching Ho マグネシウム合金基板におけるニッケル系積層構造の作成方法、該方法による表面処理マグネシウム合金物及び該方法に用いる清浄溶液と表面処理溶液
JP2008174807A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Nippon Hyomen Kagaku Kk クロムを含まない金属表面処理液
JP2012097340A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd マグネシウム合金の表面処理方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106868486A (zh) * 2015-12-14 2017-06-20 宝山钢铁股份有限公司 一种镁合金用复合物化学转化膜的成膜处理剂及成膜工艺
US20180363145A1 (en) * 2015-12-14 2018-12-20 Baoshan Iron & Steel Co., Ltd. Film forming treatment agent for composite chemical conversion film for magnesium alloy, and film forming process
US11286568B2 (en) 2015-12-14 2022-03-29 Baoshan Iron & Steel Co., Ltd. Film forming treatment agent for composite chemical conversion film for magnesium alloy, and film forming process
WO2019059255A1 (ja) * 2017-09-20 2019-03-28 ミリオン化学株式会社 マグネシウム-リチウム合金およびその表面処理方法
JP2019056175A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 ミリオン化学株式会社 マグネシウム−リチウム合金およびその表面処理方法
CN111094625A (zh) * 2017-09-20 2020-05-01 美丽龙化学股份有限公司 镁锂合金及其表面处理方法
CN110093615A (zh) * 2018-01-31 2019-08-06 嘉瑞科技(惠州)有限公司 一种褪除镁合金微弧氧化膜层的方法
CN112292481A (zh) * 2018-06-08 2021-01-29 加特可株式会社 箱体
CN110066996A (zh) * 2019-02-20 2019-07-30 湖北叒成科技有限公司 一种镁合金微蚀剂及纳米注塑前表面处理工艺
CN110066996B (zh) * 2019-02-20 2021-09-21 湖北叒成科技有限公司 一种镁合金微蚀剂及纳米注塑前表面处理工艺
CN111893469A (zh) * 2020-08-26 2020-11-06 博罗县东明化工有限公司 Az91d压铸镁合金黑色转化膜的转化剂及处理方法
CN114213881A (zh) * 2021-12-24 2022-03-22 东莞深圳清华大学研究院创新中心 一种用于镁合金的超疏水防腐涂层及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6083020B2 (ja) 2017-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6083020B2 (ja) マグネシウムまたはマグネシウム合金の表面処理方法、酸洗剤および化成処理剤ならびにマグネシウムまたはマグネシウム合金の化成処理構造体
US7510612B2 (en) Chemical conversion coating agent and surface-treated metal
JP5595874B2 (ja) マグネシウム合金の表面処理方法
JP4446230B2 (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金用3価クロメート液及びそれを用いたアルミニウム又はアルミニウム合金表面に耐食性皮膜を形成する方法
WO2001075190A1 (en) Surface treatment method for magnesium alloys and magnesium alloy members thus treated
JP5431081B2 (ja) マグネシウム−リチウム合金およびその表面処理方法
KR100990723B1 (ko) 마그네슘 합금의 표면처리방법 및 표면 처리된 마그네슘합금
JP4112219B2 (ja) リチウム系マグネシウム合金材の表面処理方法
JP3682622B2 (ja) 表面処理剤、表面処理方法、及び表面処理された製品
JP5428105B2 (ja) マグネシウム合金用黒色化成処理液、化成処理方法及び化成処理部材
KR100855358B1 (ko) 마그네슘 합금용 화성 처리액과 이를 이용한 마그네슘합금의 환경 친화적 표면처리방법 및 그에 따른 마그네슘합금 기재
EP2673394A2 (en) Processes and compositions for improving corrosion performance of zirconium oxide pretreated zinc surfaces
JP3845328B2 (ja) マグネシウム合金の化成処理皮膜の形成方法
JP6083562B2 (ja) 表面処理方法、化成処理剤および化成処理構造体
JP2003003275A (ja) リサイクル性に優れたマグネシウム合金用化成処理液及びそれを用いた処理方法ないしマグネシウム合金製部材
KR101809154B1 (ko) 알루미늄 및 알루미늄합금 다이캐스팅용 3가 크로메이트 피막 형성용 조성물, 3가 크로메이트 피막을 포함하는 알루미늄 다이캐스트 및 그 제조방법
JP4181970B2 (ja) マグネシウム合金材の低電気抵抗皮膜化成処理方法
JP2005281717A (ja) マグネシウム合金の化成処理皮膜の形成方法
WO2000044557A1 (en) Surface treatment for magnesium alloys
JP2003003274A (ja) マグネシウム合金用黒色化成処理液及びそれを用いた処理方法ないしマグネシウム合金製部材
JP3903381B2 (ja) アルミニウム合金の塗装方法
KR101067744B1 (ko) 마그네슘 또는 마그네슘 합금 외면에 화성피막층을 형성하는 방법
JPH06116740A (ja) マグネシウム合金製品の表面処理法
JP2003293175A (ja) リン酸ジルコニウム積層分子防食膜及び製品
JP2004107692A (ja) マグネシウム合金の陽極酸化処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151019

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20151019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20151019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6083020

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250