JP2014084495A - 貴金属の分離回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】貴金属を含有する溶液から、簡単な操作で効率よく貴金属を分離回収することができ、かつ該分離回収に使用した樹脂を長期間にわたって顕著な吸着能力の低下なしに繰り返し再利用でき、工業的な規模で実施するのに好適である貴金属の分離回収方法を提供する。
【解決手段】本発明は、下記の工程(1)および(2)を含む、貴金属の分離回収方法に関する。(1)多孔性樹脂に前記貴金属を吸着する液状有機化合物を含浸させた吸着性樹脂に、前記貴金属を含有する溶液を接触させて、前記貴金属を前記吸着性樹脂に吸着させる工程(2)前記貴金属を吸着した吸着性樹脂に、前記液状有機化合物を接触させて、前記貴金属を前記液状有機化合物中に抽出する工程
【選択図】図2

Description

本発明は、貴金属を含有する溶液から貴金属を分離回収する方法に関する。
金は装飾品材料または電子回路として、白金は装飾品材料、電極材料または触媒等として、銀は装飾品材料、写真感光材料または電気接点等として、銅は電線、電子機器のコネクターまたはリードフレーム等の母材として、パラジウムは触媒または水素吸蔵合金材料等として、イリジウムは電気分解用電極、スパークプラグ材料、半導体電極材料(フラッシュメモリー用等)またはるつぼなどとして、ルテニウムは電極材料として、ロジウムは自動車排気ガス浄化触媒などとして、工業的に広く利用されている。
そのため、貴金属が含まれている材料から分離回収するために、電気分解法、化学的変換法、イオン交換法、溶媒抽出法、吸着法またはこれらの組み合せなど多種多様の方法が提案されている(特許文献1〜12)。
例えば、原鉱から金を分離回収するには、原鉱を融解して金含有成分を分離後、金含有成分を塩酸と塩素または王水で処理して金塩含有水溶液とし、金塩含有液から金を回収する方法が特許文献1〜6に開示されている。
特許文献1には、金塩含有水溶液をジブチルカルビトールまたはメチルイソブチルケトンを含浸させた多孔質粒状樹脂に吸着させ、希塩酸溶液を通液して回収する方法が開示されている。特許文献2には、金塩含有水溶液を電気分解して金を分離回収する方法が開示されている。
特許文献3には、金塩含有水溶液をイオン交換樹脂で処理する方法が開示されている。特許文献4には、ジブチルカルビトールを用いて溶媒抽出する方法が開示されている。特許文献5には、4−メチル−2−ペンタノンで溶媒抽出してキレート樹脂に吸着させ、回収する方法が開示されている。特許文献6には、ピート泥炭に吸着させて回収する方法が開示されている。
他方、複数の貴金属を含む材料から各貴金属を分離、回収する方法として、特許文献7には、少なくとも2種の貴金属塩化物を含む溶液を、1を超えるKdをもつ固体吸着剤を含む少なくとも1個のクロマトグラフィーカラムに通して、吸着剤に貴金属を吸着させ、次いでこの貴金属を吸着した吸着剤をハロゲン化塩溶液により溶出処理し、Ru、Rh、Pd、Pt、IrおよびCsの順で単一の金属のみを含む画分を得る方法が開示されている。
特許文献8には、貴金属含有ハロゲン化物供給原料溶液を、クロマトグラフ媒体に通し、貴金属をこの媒体上に吸着させ、溶離剤を用いて各画分に少なくとも1種の貴金属を含む画分に分画する際にIrおよびRuイオンを三価の酸化状態として分離する貴金属類の相互分離方法が開示されている。
特許文献9には、Irおよび1種以上の他の貴金属のクロロ錯体を含む酸性溶液を、固体吸収剤を含む少なくとも1種のクロマトグラフィーカラムに通して、1種以上の貴金属を含む1個以上の画分に溶離させ、Irを他の貴金属混合物中から相互分離する際に、Irをカラム上で四価の酸化状態で存在させ、これをカラム上で四価から三価に還元し、かつイリジウム(III)クロロ錯体を、他の貴金属のクロロ錯体から溶離させる方法が開示されている。
特許文献10には、(a)供給原料溶液の酸性度を5.5〜6.5MHClの範囲に調整すること、(b)供給原料溶液の酸化還元電位を少なくとも約500mVに調整すること、(c)酸性度および酸化還元電位を調整された溶液にクロマトグラフ媒体を通過させ、卑金属、他の不純物元素および白金族金属にクロマトグラフ媒体と相互作用させること、および(d)溶離液を使用して媒体から分画中に少なくとも白金およびパラジウムを溶出させることにより、白金族金属を相互分離する方法が開示されている。
特許文献11には、貴金属をそのハロゲン化物溶液から相互分離する際に、グリコールメタクリレートクロマトグラフ媒体にこの溶液を通して、前記媒体上に貴金属を吸着させたのち、酸性溶液を用いてこの吸着された貴金属を複数の画分に溶離する方法が開示されている。
特許文献12には、貴金属および卑金属を含有する材料を塩酸に溶解し、得られた塩酸溶液をセルロースカラムに通し、貴金属を吸着させ、塩酸と2−プロパノンとの混合物を展開および溶離剤として用い、第一グループに属する貴金属を分別回収し、さらに塩酸と1−ブタノールとの混合物を展開および溶離剤として用い、第二グループに属する貴金属を分別回収する工程を有する貴金属の分離回収方法が開示されている。
特開平2−310326号公報 米国特許第4,229,270号明細書 米国特許第4,543,169号明細書 米国特許第4,390,366号明細書 米国特許第4,762,556号明細書 米国特許第4,936,910号明細書 米国特許第4,885,143号明細書 特開9−133670号公報 特開2001−98335号公報 特開2001−516808号公報 特開2002−303614号公報 特開2006−193763号公報
しかしながら、特許文献1〜6に記載の方法においては、金は金塩として回収されるので、最終的にはさらに還元処理して金に変換する必要がある。また、特許文献1に記載の方法においては、希塩酸を通液して金塩含有水溶液から金を回収するに際し大量の希塩酸を用いて金を逆抽出するため、効率が悪いという問題がある。
また、特許文献3に記載のような、イオン交換樹脂を用いる方法では以下のような問題点がある。図1は、イオン交換樹脂を用いて金を分離回収する方法を説明するためのフロー図である。
図1において、処理溶液である金を低濃度で含有する王水(低濃度Au王水)から金を分離回収する場合、まず、この低濃度Au王水を希釈し、酸濃度を調整し(S101)、通液塔に充填されたイオン交換樹脂と接触させ、金をイオン交換樹脂に吸着させる(S102)。吸着終了後、通液塔からイオン交換樹脂を取り出し、焼成処理を行う(S103)。焼成後の残渣を王水に溶解し(S104)、該王水から金を回収する。これとは別に、S104で王水に溶解しなかった残渣をさらに焼成し(S105)、焼成後の残渣を再度王水に溶解し(S106)、Auを低濃度で含む王水(低濃度Au王水)を得、これを再度上記処理に施す。
このような従来の方法では、イオン交換樹脂の焼成および王水溶解を繰り返し行うため工数がかかり、またイオン交換樹脂の再生が不可のため、単位重量当りの回収コストが高いという問題がある。さらにイオン交換樹脂を用いる方法では、処理溶液に金以外の金属が混入している場合、金のみを選択的にイオン交換樹脂に吸着できないという問題点もあった。
さらに、特許文献1〜12に記載の方法は、分離操作が煩雑で、しかも分離効率が低いという欠点があり、工業的な貴金属の分離方法としては満足しうるものではなかった。
本発明は、貴金属を含有する溶液から、簡単な操作で効率よく貴金属を分離回収することができ、かつ該分離回収に使用した樹脂を長期間にわたって顕著な吸着能力の低下なしに繰り返し再利用でき、工業的な規模で実施するのに好適である貴金属の分離回収方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、貴金属を吸着する液状有機化合物および多孔性樹脂を用い、貴金属を吸着する液状有機化合物を含浸させた吸着性樹脂を調製し、続いて該吸着性樹脂に貴金属を吸着させ、該吸着性樹脂中の貴金属濃度を高めた後、再度該液状有機化合物を吸着性樹脂と接触させ、該液状有機化合物中に貴金属を抽出することにより、樹脂の焼成または貴金属を含有する溶液の濃度調整等を行うことなく、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の通りである。
1.下記の工程(1)および(2)を含む、貴金属の分離回収方法。
(1)多孔性樹脂に前記貴金属を吸着する液状有機化合物を含浸させた吸着性樹脂に、前記貴金属を含有する溶液を接触させて、前記貴金属を前記吸着性樹脂に吸着させる工程
(2)前記貴金属を吸着した吸着性樹脂に、前記液状有機化合物を接触させて、前記貴金属を前記液状有機化合物中に抽出する工程
2.前記貴金属が金である前記1に記載の貴金属の分離回収方法。
3.前記貴金属を吸着する液状有機化合物がジブチルカルビトールまたはメチルイソブチルケトンである前記2に記載の貴金属の分離回収方法。
4.前記貴金属を含有する溶液が金イオンを含む王水である前記2または3に記載の貴金属の分離回収方法。
5.前記貴金属を含有する溶液の酸濃度が0.1〜10mol/Lである前記1〜4のいずれか1に記載の貴金属の分離回収方法。
6.前記(1)工程が、前記吸着性樹脂を充填した通液塔を用意し、前記通液塔に前記貴金属を含む溶液を通液し、前記貴金属を前記吸着性樹脂に吸着させる工程であり、かつ前記工程(2)が、前記工程(1)後、前記通液塔に前記液状有機化合物を通液し、前記貴金属を前記通液した液状有機化合物中に抽出する工程である前記1〜5のいずれか1に記載の貴金属の分離回収方法。
7.前記工程(1)において前記通液塔下部から前記貴金属を含む溶液を通液し、かつ前記工程(2)において前記通液塔上部から前記液状有機化合物を通液する前記6に記載の貴金属の分離回収方法。
8.前記工程(1)および(2)において前記通液塔を密閉系とし、前記通液を加圧下で行うことを特徴とする前記6または7に記載の貴金属の分離回収方法。
9.下記の工程(3)をさらに含む前記1〜8のいずれか1に記載の貴金属の分離回収方法。
(3)前記工程(2)終了後、抽出された前記貴金属を含む前記液状有機化合物から前記貴金属と前記液状有機化合物とを分離し、前記分離した液状有機化合物を、前記工程(1)または(2)で再利用する工程
本発明の方法は、上記のような構成を有するため、樹脂の焼成または貴金属を含有する溶液の濃度調整等を行うことなく、簡単な操作で効率よく貴金属を分離回収することができ、かつ該分離回収に使用した樹脂を長期間にわたって顕著な吸着能力の低下なしに繰り返し再利用でき、工業的な規模で好適に実施することが可能である。
イオン交換樹脂を用いて金を分離回収する方法を説明するためのフロー図である。 通液塔を用いて金を分離回収する一実施形態を説明するための図である。 分離回収すべき貴金属が金であり、液状有機化合物がジブチルカルビトール(DBC)である場合の、本発明の方法の一実施形態を説明するためのフロー図である。 実験例1の条件および結果を示す図である。 実験例2の条件および結果を示す図である。 実験例3の条件および結果を示す図である。 実験例4の条件および結果を示す図である。 実験例5の結果を示す図である。
本発明で使用する液状有機化合物は、貴金属を吸着する性質を有するものであれば特に制限されない。分離回収すべき貴金属が金である場合は、液状有機化合物としては、例えば、ジブチルカルビトール(DBC)およびメチルイソブチルケトン(MIBK)等が挙げられる。
分離回収すべき貴金属が白金である場合は、液状有機化合物としては、例えば、トリブチルホスフェートおよびトリオクチルアミン等が挙げられる。分離回収すべき貴金属が銀である場合は、液状有機化合物としては、例えば、トリアルキルホスフィンスルフィドおよび2−アルキルチオピリジン等が挙げられる。
分離回収すべき貴金属が銅である場合は、液状有機化合物としては、例えば、トリブチルフォスフェート等が挙げられる。分離回収すべき貴金属がパラジウムである場合は、液状有機化合物としては、例えば、ヒドロキスノニルアセトフェノンオキシムおよびジヘキシルスルフィド等が挙げられる。
分離回収すべき貴金属がイリジウムである場合は、液状有機化合物としては、例えば、トリブチルフォスフェート等が挙げられる。分離回収すべき貴金属がルテニウムである場合は、液状有機化合物としては、例えば、トリブチルフォスフェート等が挙げられる。
分離回収すべき貴金属がロジウムである場合は、液状有機化合物としては、例えば、ジヘキシルスルフィド等が挙げられる。
本発明で使用する多孔性樹脂は、微細な孔部(マイクロポア)を有し、貴金属を吸着する液状有機化合物(以下、単に液状有機化合物と言う)をそこに固定化することができるものであれば、その材質または特性について特に制限されない。例えば、多孔性樹脂の材質または特性は、分離回収すべき貴金属の種類または液状有機化合物の種類等によって適宜選択すればよい。
なお、多孔性樹脂は、後に説明する通液塔に充填するためには粒状であるものが好ましい。多孔性樹脂の平均粒径は、100〜1000μmであることが好ましく、200〜700μmであることがより好ましい。
具体的には、例えば、分離回収すべき貴金属が金であり、液状有機化合物がジブチルカルビトール(DBC)である場合、本金を効率的に多孔性樹脂およびDBCに吸着させるためには、多孔性樹脂の特性を次のように設定するのが有利である。
すなわち、多孔性樹脂の細孔の最頻度半径(Å)は30〜600であることが好ましく、より好ましくは200〜300である。
また、多孔性樹脂の材質としては、例えば、スチレン系、メタクリル系およびフェノール系等が挙げられる。スチレン系としては、例えば、三菱化学(株)から商品名HP20[比表面積(m/g)=600、比表面積(m/mL)=160、細孔容積(mL/g)=1.3、最頻度半径(Å)=260]、HP21[比表面積(m/g)=570、比表面積(m/mL)=190、細孔容積(mL/g)=1.1、最頻度半径(Å)=80]、SP850[比表面積(m/g)=1000、比表面積(m/mL)=320、細孔容積(mL/g)=1.2、最頻度半径(Å)=38]およびSP700[比表面積(m/g)=1200、比表面積(m/mL)=280、細孔容積(mL/g)=2.3、最頻度半径(Å)=90]として市販されているもの等が挙げられる。
メタクリル系としては、例えば、三菱化学(株)から商品名HP2MG[比表面積(m/g)=580、比表面積(m/mL)=150、細孔容積(mL/g)=1.3、最頻度半径(Å)=250]およびムロマチテクノス(株)から商品名PAP−9210[比表面積(m/g)=380以上、比表面積(m/mL)=250以上、細孔容積(mL/g)=0.5以上、最頻度半径(Å)=450]として市販されているもの等が挙げられる。
フェノール系としては、例えば、ムロマチテクノス(株)から商品名WAP−9211[比表面積(m/g)=150−250、比表面積(m/mL)=90−150、最頻度半径(Å)=600]として市販されているもの等が挙げられる。
また、金の吸着効率が優れるという観点から、多孔性樹脂の細孔の最頻度半径(Å)は30〜600であることが好ましく、200〜300であることがより好ましい。
本発明は下記の工程(1)および(2)を含む。
(1)多孔性樹脂に前記貴金属を吸着する液状有機化合物を含浸させた吸着性樹脂に、前記貴金属を含有する溶液を接触させて、前記貴金属を前記吸着性樹脂に吸着させる工程
(2)前記貴金属を吸着した吸着性樹脂に、前記液状有機化合物を接触させて、前記貴金属を前記液状有機化合物中に抽出する工程
以下、分離回収すべき貴金属が金であり、液状有機化合物がジブチルカルビトール(DBC)である場合を例に挙げて、各工程について説明する。
(1)多孔性樹脂に前記貴金属を吸着する液状有機化合物を含浸させた吸着性樹脂に、前記貴金属を含有する溶液を接触させて、前記貴金属を前記吸着性樹脂に吸着させる工程
工程(1)では、まず多孔性樹脂に液状有機化合物(DBC)を含浸させ、吸着性樹脂を調製する。具体的な含浸方法としては、例えば、用意した多孔性樹脂に対し、樹脂容量の1倍〜2倍量のDBCを加え、攪拌、静置して、ろ過により、DBCを分離することにより、多孔性樹脂のマイクロポアにDBCを固定することができる。
続いて、調製された吸着性樹脂に貴金属(金)を含有する溶液を接触させる。この金を含有する溶液としては、例えば、金イオンを含む王水液、塩酸液等が挙げられる。
また、酸濃度は金以外の金属が吸着しにくいという観点から、0.1〜10mol/Lであることが好ましく、1mol/L〜6mol/Lであることがより好ましく、1mol/L〜3mol/Lであることがさらに好ましい。吸着性樹脂と金を含有する溶液との接触は、1mの樹脂に1時間当りどのくらいの溶液が通液したかを示す空間速度(SV)が、0.1h−1〜10h−1であることが好ましく、1h−1〜3h−1であることがより好ましい。
(2)前記貴金属を吸着した吸着性樹脂に、前記液状有機化合物を接触させて、前記貴金属を前記液状有機化合物中に抽出する工程
工程(2)では、工程(1)において金を吸着した吸着性樹脂に、DBCを再度接触させて、金をDBC中に抽出する。この場合、前記SVは、0.1h−1〜10h−1であることが好ましく、1h−1〜3h−1であることがより好ましい。
工程(2)において、DBCの再接触により金がDBC中に抽出されるメカニズムは、次の通りであると推測される。金イオン(Au3+)は、親油性が高いH[AuCl]として存在し、溶媒和型抽出剤であるDBCにおいて抽出活性である。DBCによる金の抽出平衡式を下記式(1)に示す。
本発明の工程(1)および(2)は、金の分離回収が容易に行えるという観点から、吸着性樹脂を充填した通液塔を用いて行なうのが好ましい。すなわち、工程(1)として、通液塔に吸着性樹脂を充填して該吸着性樹脂にDBCを含浸させ、そこに金を含む溶液を通液し、金を吸着性樹脂に吸着させた後、工程(2)として、通液塔にDBCを通液し、金をDBC中に抽出するのが好ましい。
通液塔としては、具体的には、例えば、ガラス製カラムを用いることができる。ガラス製カラムを用いることにより、カラム内の樹脂の色の変化より、金の吸着、剥離状況を容易に確認することができるという利点がある。
図2は、前記のような通液塔を用いて金を分離回収する一実施形態を説明するための図である。図2(a)において、まず本発明の工程(1)として、吸着性樹脂を充填した通液塔21を用意し、金を含む溶液(Au王水)を通液塔21の下部から上部に向けて通液する。通液塔21を通過したAu王水は、金が吸着性樹脂に吸着された後、廃水処理される。
このとき、通液塔21の通液後液の金濃度をモニタリングし、通液塔21の通液後液より金の流出が確認された時点で通液塔21の樹脂が破過したと判断し、Au王水の通液を停止するのが好ましい。
そこで、本発明の工程(2)としては、図2(b)に示すように通液塔21の上部から下部に向けてDBCを通液し、DBC中に金を抽出させ、回収する。回収した金を含むDBC(Au−DBC)は、下記で説明する還元工程に施され、金が分離回収される。
次に、再度Au王水から金を分離回収する作業を行なう場合は、図2(c)および(d)に示すように工程(1)及び(2)を繰り返し行えばよい。
同じ樹脂でAu王水を繰り返し処理する場合、DBC含浸樹脂を新たに調製しなくても、工程(2)でDBCにより金を分離することにより、多孔性樹脂はDBC含浸樹脂となって再生し、また使用可能となる。
また、本発明の工程(1)および(2)では、前記通液塔を密閉系とし、前記通液を加圧下で行うことにより、チャネリング(不均一な流れ)が防止され、通液塔中に滞留する液量も最小限に抑制され、金のDBCへの抽出効率も向上し、好ましい。前記加圧は、0.03〜0.2MPaであることが好ましく、0.05〜0.15MPaであることがより好ましい。
また、前記形態においてAu王水を通液塔の下部から、DBCを通液塔の上部から通液するのは、DBC含浸樹脂は、比重がAu王水よりも小さく、DBCよりも大きい為、Au王水を通液させる際は、下部から通液する方が樹脂へ均一に液が接触しやすく、DBCを通液させる際は、上部から通液する方が樹脂へ均一に液が接触するためである。なお、本発明の工程(1)および(2)は、通液系を密閉系ではなく、開放系で常圧下においても行うこともできる。
次に、DBCから金を分離回収する還元工程について説明する。DBCから金を分離回収する還元方法は公知であり、例えば、特許第2619893号公報、特開2011−132552号公報、特開2009−102722号公報等に開示されている。例えば、ヒドラジンを用いた還元方法としては、回収した金を含むDBCに水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムまたは酸化カルシウム等の中和剤水溶液を添加し、pHを調整し、そこに還元剤としてヒドラジンなどを添加し、還元反応を行った後、濾過等により金を回収することができる。
DBC含浸樹脂より金が分離するメカニズムは次の通りである。工程(2)において、DBC含浸樹脂より金が剥離されるのは、上記(2)の化学種が変化することは無く、剥離の為のDBCを通液することにより、金と結合しているDBCを溶解して拡散することにより樹脂より剥離される。従来の塩酸を用いて剥離する場合は、DBC含浸樹脂に吸着された金は、酸濃度が低くなるとDBC中への金の分配比が低下するので剥離が可能となる。しかし、希塩酸においても金とDBCとの親和性が高い為、多量の通液量を必要とする。
また、上記還元工程において、油相を形成するDBCは、そのままの状態であってもよいが、還元後DBC中に残存する還元剤を希塩酸と攪拌し洗浄した後、水相を除去し、本発明の工程(1)または(2)で使用するDBCとして再利用することができる。これにより、金の分離回収コストを大幅に減少させることができる。
図3は、分離回収すべき貴金属が金であり、液状有機化合物がジブチルカルビトール(DBC)である場合の、本発明の方法の一実施形態を説明するためのフロー図である。
図3において、例えば、上記の従来技術と同様に金を低濃度で含有する王水(低濃度Au王水)から金を分離回収する場合、本発明の工程(1)として、吸着性樹脂(DBC含浸樹脂)を充填した通液塔を用意し、通液塔に低濃度Au王水を通液して金を吸着性樹脂に吸着させる(S301)。
続いて、本発明の工程(2)として、DBCを通液塔に通液して金をDBC中に抽出する(S302)。得られた金を含むDBC(Au−DBC)を還元工程に付し(S303)、金を回収するとともに、分離されたDBCは、希塩酸と攪拌後、S302または図示しない吸着性樹脂の調製のために用いる。
なお、上記では分離回収すべき貴金属が金であり、液状有機化合物がジブチルカルビトール(DBC)である場合を具体例に挙げて説明したが、本発明はこの形態に制限されない。例えば、分離回収すべき貴金属が金である場合は、DBC以外にもメチルイソブチルケトンも好適であり、上記と同様の工程を行なうことができる。
また、分離回収すべき貴金属は、金以外である、銀、銅、パラジウム、イリジウム、ルテニウムまたはロジウム等であってもよい。また、多孔性樹脂または液状有機化合物等は、分離回収すべき貴金属に応じて当業者であれば予備実験等を通じて選択可能である。
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに説明するが、本発明は下記例に制限されるものではない。
[実験例1]
塩基性イオン交換樹脂とDBCを含浸させた吸着性樹脂(DBC含浸樹脂)の吸着特性の比較
実験例1として、従来技術で使用される塩基性イオン交換樹脂とDBC含浸樹脂に対する、各種貴金属の吸着特性について調べた。塩基性イオン交換樹脂としては、三菱化学(株)社製商品名SA10Aを用いた。DBC含浸樹脂は、多孔性樹脂として三菱化学(株)社製商品名HP20を用い、これにDBCを樹脂量の2倍量加え、攪拌、静置後、ろ過することにより調製したものを用いた。
樹脂量はそれぞれ1gとし、王水に各種貴金属を溶解させた溶液(Au:4.85g/L、Fe:0.26g/L、Pt:0.545g/L、Sn:0.21g/L、Pd:0.24g/L)を調製し、40mLの各貴金属を溶解させた溶液を振とう時間5時間でバッチ式で樹脂と接触させ、樹脂にどれだけの貴金属が吸着されたか(吸着率%)を、酸濃度の関数として調べた。結果を図4(a)および(b)に示す。
図4(a)に示すように、塩基性イオン交換樹脂では、金を選択的に吸着させることが困難であった。これに対し、図4(b)に示すように、DBC含浸樹脂を用いた場合は、幅広い酸濃度で金を選択的に吸着することができた。また、Pt、Pd、FeまたはSn等の別の金属が併存していても、金を選択的に吸着することができた。
この結果から、DBC含浸樹脂を用いることにより、希釈等の作業を行なわなくても高濃度の酸溶液をそのまま利用することができ、かつ金を良好に吸着させることができることが分かった。
[実験例2]
DBC含浸樹脂の金の吸着能力(1)
図5(a)に示すように、実験例1のDBC含浸樹脂を充填したガラス製カラムからなる内径300mmの通液塔51を用意し、まず、Au王水を下記に示す条件で通液塔51の下部から上部に向けて通液し、1000L通液毎にサンプリングを行い、通液塔51へ通液した後の液中に10mg/L以上の金が確認された時点で通液を停止した。
(通液条件)
投入量:約1000L
投入液Au濃度:約100mg/L
投入液酸濃度:約4.5mol/L
含浸樹脂量:40L
通液速度:80L/h
Au王水の投入量に対する、通液塔51から生じた廃水における金濃度を図5(b)に、金吸着量を図5(c)に示した。なお、図5(b)および(c)において、菱形、四角形、三角形に付されている数値1、2、3は、投入1回目、2回目、3回目をそれぞれ意味している。図5(b)および(c)の結果から、DBC含浸樹脂は、酸濃度が約4.5mol/Lの条件であれば、1Lの樹脂に対して、金を10g〜15g吸着することが分かった。
[実験例3]
DBC含浸樹脂の金の吸着能力(2)
多孔性樹脂として、三菱化学(株)商品名HP20、HP21、SP850、SP700(以上アクリル系)、HP2MG、ムロマチテクノス(株)商品名PAP−9210(以上メタクリル系)、ムロマチテクノス(株)商品名WAP−9211(以上フェノール系)を用いた。表1に各多孔性樹脂の比表面積、細孔容積、最頻度半径を示す。
DBC含浸樹脂は、実験例1と同様の方法にて調製した。DBC含浸樹脂量をそれぞれ5gとし、内径10mmの通液塔に充填した。王水に金を320〜350mg/Lの割合で溶解させ、酸濃度を3.2〜3.3mol/Lとし、Au王水を調製した。このAu王水をSV=10として通液塔に通液し、通液量と通液塔から流出した液中の金濃度(液中Au濃度)との関係を調べた。その結果を図6に示す。
図6に示すように、各DBC含浸樹脂は、一定量の金を吸着可能であることが分かった。
[実験例4]
多孔性樹脂の再頻度半径と金の吸着量との関係
実験例3で使用した各多孔性樹脂を使用し、実験例3と同様にDBC含浸樹脂を調製して通液塔に充填した後、一定濃度のAu王水を通液塔に通液し、多孔性樹脂1リットル当たりにどれだけの金が吸着しているかを、多孔性樹脂の再頻度半径の関数として調べた。その結果を図7に示す。
図7に示すように、最頻度半径の一定範囲に、金の吸着量のピークが認められ、金の吸着効率を向上させるためには、多孔性樹脂の最頻度半径(Å)は200〜300Åが好適であることがわかった。
[実験例5]
DBC含浸樹脂からの金の分離
多孔性樹脂としてHP20を用い、実験例1と同様にDBC含浸樹脂を調製し、15リットルの該DBC含浸樹脂を内径200mmの密閉したガラス製カラムに充填した。続いて、Au王水を通液塔に0.1MPaの圧力下通液し、DBC含浸樹脂中に金を252g吸着させた。
続いてDBCをSV=1〜3の範囲で上記ガラス製カラムに0.1MPaの圧力下通液し、通液時間の関数としての剥離率(%)およびDBCの総通液量/DBC含浸樹脂体積の関数としての剥離率(%)をそれぞれ図8(a)および(b)に示す。剥離率(%)は、DBC含浸樹脂に吸着された金の総量に対し、DBCの通液によってどのくらいの金が分離されたかを示す百分率である。
図8(a)および(b)に示すように、いずれのSVを採用しても、一定時間経過後にDBC含浸樹脂からの金の良好な分離が観察された。また、DBC含浸樹脂体積に対して1.5倍以上のDBCを通液することで、90%以上の剥離率が得られることが分かった。
以上の実験例1〜5から、DBC含浸樹脂を用いると、塩基性イオン交換樹脂を用いた場合よりも、Pt、Pd、FeまたはSn等の別の金属が併存していても、また幅広い酸濃度であっても金を良好に吸着できること、様々な種類のDBC含浸樹脂は一定量の金を吸着可能であること、およびDBCの通液によりDBC含浸樹脂から金が良好に分離されることが分かった。そこで、これらの知見を基に、下記の実施例および比較例を実施した。
[実施例1]
実験例1と同様にしてDBC含浸樹脂を調製した。該DBC含浸樹脂を、内径300mmの耐圧性のガラス製カラムに40L充填した。これとは別に、王水に金を100mg/Lの割合で溶解させ、酸濃度を4.5mol/LとしたAu王水を調製した。
本発明の工程(1)として、Au王水を0.1MPaの加圧条件下、ガラス製カラムの下部から4000L通液し(SV=2)、金をDBC含浸樹脂に吸着させた。続いて、本発明の工程(2)として、DBCを0.1MPaの加圧条件下、ガラス製カラムの上部から100L通液し(SV=2)、DBC含浸樹脂から金を剥離させ、Au−DBCを得た。
次に、Au−DBCに25質量%の水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pHを0.5に調整し、還元剤として30質量%二塩酸ヒドラジン水溶液を5L添加し、1時間攪拌、1時間静置し、還元工程に付し、沈殿した金を回収した。吸着させた金に対する、金粉として回収した金の割合は、97.3質量%であった。
[実施例2]
実施例1の還元工程において、Au−DBCから金を分離した後の、DBCを1mol/Lの塩酸液と攪拌洗浄し、分相後の有機相を、本発明の工程(2)に使用するDBCの一部として使用した。その結果、実施例1とほぼ同様の結果を得た。
また、本実施例2のDBCを再利用するサイクルを繰り返し、Au王水を50トン処理したが、DBC含浸樹脂の劣化は認められず、実施例1とほぼ同様の金の回収率を得ることができた。
[比較例1]
実施例1において、DBC含浸樹脂から金を剥離させる際に、DBCの替わりに0.1Nの塩酸を用いたこと以外は、実施例1を繰り返した。その結果、実施例1と同じ金の回収率を達成するには、塩酸を400L使用しなければならないことが判明した。また、塩酸の酸濃度が0.1Nより高くなると、DBC含浸樹脂から金を剥離させる際に、400Lより多くの塩酸の量が必要となる。
[実施例3]
実施例1において、ガラス製カラムに圧力を付与することなく、常圧ですべての工程を行なったこと以外は、実施例1を繰り返した。その結果、吸着させた金に対する、回収した金の割合は、63.2質量%であった。
21、51 通液塔

Claims (9)

  1. 下記の工程(1)および(2)を含む、貴金属の分離回収方法。
    (1)多孔性樹脂に前記貴金属を吸着する液状有機化合物を含浸させた吸着性樹脂に、前記貴金属を含有する溶液を接触させて、前記貴金属を前記吸着性樹脂に吸着させる工程
    (2)前記貴金属を吸着した吸着性樹脂に、前記液状有機化合物を接触させて、前記貴金属を前記液状有機化合物中に抽出する工程
  2. 前記貴金属が金である請求項1に記載の貴金属の分離回収方法。
  3. 前記貴金属を吸着する液状有機化合物がジブチルカルビトールまたはメチルイソブチルケトンである請求項2に記載の貴金属の分離回収方法。
  4. 前記貴金属を含有する溶液が金イオンを含む王水である請求項2または3に記載の貴金属の分離回収方法。
  5. 前記貴金属を含有する溶液の酸濃度が0.1〜10mol/Lである請求項1〜4のいずれか1項に記載の貴金属の分離回収方法。
  6. 前記工程(1)が、前記吸着性樹脂を充填した通液塔を用意し、前記通液塔に前記貴金属を含む溶液を通液し、前記貴金属を前記吸着性樹脂に吸着させる工程であり、かつ前記工程(2)が、前記工程(1)後、前記通液塔に前記液状有機化合物を通液し、前記貴金属を前記通液した液状有機化合物中に抽出する工程である請求項1〜5のいずれか1項に記載の貴金属の分離回収方法。
  7. 前記工程(1)において前記通液塔下部から前記貴金属を含む溶液を通液し、かつ前記工程(2)において前記通液塔上部から前記液状有機化合物を通液する請求項6に記載の貴金属の分離回収方法。
  8. 前記工程(1)および(2)において前記通液塔を密閉系とし、前記通液を加圧下で行う請求項6または7に記載の貴金属の分離回収方法。
  9. 下記の工程(3)をさらに含む請求項1〜8のいずれか1項に記載の貴金属の分離回収方法。
    (3)前記工程(2)終了後、抽出された前記貴金属を含む前記液状有機化合物から前記貴金属と前記液状有機化合物とを分離し、前記分離した液状有機化合物を前記工程(1)又は(2)で再利用する工程
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