JP2014084001A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラック軸の並進運動に起因する騒音の発生を抑制することができるステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリング装置1がハウジング3を挿通するラック軸6を備える。ラック軸6の第1ラック4に、操舵補助力伝達用の第1ピニオン軸8の第1ピニオン7が噛み合い、ラック軸6の第2ラック5に、マニュアル操舵力伝達用の第2ピニオン軸10の第2ピニオン9が噛み合う。両ピニオン軸8,10は概ね平行に配置される。ラック軸6の軸方向X1に関して両ピニオン軸8,10の間に、第1ラックブッシュ16を配置する。第1ラックブッシュ16は、ハウジング3により保持されてラック軸3を軸方向X1に摺動可能に支持し、両ピニオン軸8,10と概ね平行な方向Y1へのラック軸6の移動を制限する。
【選択図】図1

Description

本発明はステアリング装置に関する。
ラックアンドピニオン式のステアリング装置において、ハンドルからのマニュアル操舵力を伝達する主ピニオンと、電動モータによる操舵補助力を伝達する補助ピニオンとを、ラック軸の対応するラックにそれぞれ噛み合わせた2ピニオン式のステアリング装置が提案されている。
通例、ラック軸の一対の端部は、ハウジングに保持されたラックブッシュにより軸方向に摺動可能に支持されている。特許文献1では、ラック軸の一対の端部のうち、補助ピニオンに近い側の端部が、ラックブッシュとしての偏心軸受ブッシュによって受けられている。偏心軸受ブッシュは、その回動位置によってラック軸を枢支する位置を変化させて、補助ピニオンとラック軸との噛合状態を調整している。
実開昭64−18977号公報
ところで、概略図である図18に示すように、互いに略同一方向のはす歯が形成され且つ互いの軸方向が概ね平行とされた2本のピニオン91,92のそれぞれが、ラック軸93の略同じ側面に形成されたラック94,95と噛み合っている場合がある。この場合、操舵時のラック軸93は、両ピニオン91,92から、両ピニオン91,92の軸方向と概ね平行な方向(図中、白抜き矢符で示す方向)に噛み合い反力の分力を受けて、並進運動をする。
この並進運動の影響で、ラックと各ピニオンの噛み合い率が低下し、その結果、噛み合い音が増大するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、ラック軸の並進運動に起因する騒音の発生を抑制することができるステアリング装置を提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、軸方向(X1)に延びてハウジング(3)を挿通し、第1ラック(4)と第2ラック(5)とを前記軸方向に離隔して外周(6a)に有し、前記第1ラックと前記第2ラックとは前記軸方向に対して同側に傾斜するはす歯をなしているラック軸(6)と、前記第1ラックに噛み合うはす歯の第1ピニオン(7)を有する第1ピニオン軸(8)と、前記第2ラックに噛み合うはす歯の第2ピニオン(9)を有し、前記ラック軸の中心軸線(CR)を含み且つ前記第1ピニオン軸の中心軸線(C1)と平行な平面(PP)に対して、前記第1ピニオン軸と同側に配置された第2ピニオン軸(10)と、前記ラック軸の軸方向に関して両ピニオン軸の間に配置され、前記ハウジングにより保持されて前記ラック軸を前記軸方向に摺動可能に支持し、両ピニオン軸と概ね平行な方向(Y1)へのラック軸の移動を制限するラックブッシュ(16;116;216;316)と、を備えたステアリング装置(1)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
また、請求項2の発明は、軸方向(X1)に延びてハウジングを挿通し、第1ラック(4)と第2ラック(5R)とを前記軸方向に離隔して外周(6a)に有し、前記第1ラックと前記第2ラックとは前記軸方向に対して同側に傾斜するはす歯をなしているラック軸(6R)と、前記第1ラックに噛み合うはす歯の第1ピニオン(7)を有する第1ピニオン軸(8)と、前記第2ラックに噛み合うはす歯の第2ピニオン(9R)を有し、前記ラック軸の中心軸線(CR)を含み且つ前記第1ピニオン軸の中心軸線(C1)と平行な平面に対して、前記第1ピニオン軸と反対側に配置された第2ピニオン軸(10R)と、前記ラック軸の軸方向に関して両ピニオン軸の間に配置され、前記ハウジングにより保持されて前記ラック軸を前記軸方向に摺動可能に支持し、両ピニオン軸と概ね平行な方向(Y1)へのラック軸の移動を制限するラックブッシュと、を備えたステアリング装置(1R)を提供する。
また、請求項3のように、前記ラックブッシュは、前記ラック軸を付勢する付勢部として、両ピニオン軸と概ね平行な方向に前記ラック軸を付勢する弾性凸部(61A,61B;261A,261B)を含んでいてもよい。
また、請求項4のように、前記ラックブッシュは、前記ラック軸を付勢する付勢部として、両ピニオン軸と概ね平行な方向に前記ラック軸を付勢する弾性凸部(61A,61B;261A,261B)のみを含んでいてもよい。
また、請求項5のように、前記ラックブッシュは、前記ラック軸を付勢する付勢部として、両ピニオン軸と概ね平行な方向に前記ラック軸を付勢する第1弾性凸部(161A,161B;361A,361B)と、前記ラック軸を前記第1ピニオンおよび前記第2ピニオンの少なくとも一方側へ付勢する第2弾性凸部(162;362)とを含んでいてもよい。
また、請求項6のように、前記第1ピニオン軸は操舵補助力伝達用であり、前記第2ピニオン軸は、マニュアル操舵力伝達用であってもよい。
また、請求項7のように、前記ラックブッシュは、前記ラック軸の前記軸方向に関して、前記第1ピニオン軸と前記第2ピニオン軸との間の中央位置(P1)よりも前記第1ピニオン軸側に配置されていてもよい。
また、請求項8のように、前記ラック軸は、前記第1ピニオン軸に相対的に近く且つ前記第2ピニオン軸から相対的に遠い第1端部(11)と、前記第1端部とは反対側の第2端部(12)と、を含み、前記ラックブッシュとしての第1ラックブッシュ(16;116;216;316)と、前記第1ラックブッシュから離隔して前記ハウジングにより保持され、前記ラック軸の前記第1端部を前記軸方向に摺動可能に支持する第2ラックブッシュ(17)と、を備えていてもよい。
請求項1の発明によれば、各ピニオンに噛み合うラックが、ラック軸の軸方向に対して同側に傾斜するはす歯をなしており、また、第2ピニオン軸が、ラック軸の中心軸線を含み且つ第1ピニオン軸の中心軸線と平行な平面に対して、第1ピニオン軸と同側に配置されているので、ラック軸が、両ピニオン軸と概ね平行な方向へ並進運動する傾向にある。これに対して、両ピニオン軸と概ね平行な方向へのラック軸の移動を制限するラックブッシュを、ラック軸の軸方向に関して両ピニオン軸間に配置したので、両ピニオン軸と概ね平行な方向へのラック軸の移動(並進運動)を効率良く制限することができる。これにより、ラック軸の各ラックに対して対応するピニオンの噛み合い率が向上するので、噛み合い音を低減することができる。
請求項2の発明によれば、各ピニオンに噛み合うラックが、ラック軸の軸方向に対して互いに同側に傾斜するはす歯をなしており、また、第2ピニオン軸が、ラック軸の中心軸線を含み且つ第1ピニオン軸の中心軸線と平行な平面に対して、第1ピニオン軸と反対側に配置されているので、ラック軸が、両ピニオン軸と概ね平行な方向へ並進運動する傾向にある。これに対して、両ピニオン軸と概ね平行な方向へのラック軸の移動を制限するラックブッシュを、ラック軸の軸方向に関して両ピニオン軸間に配置したので、両ピニオン軸と概ね平行な方向へのラック軸の移動(並進運動)を効率良く制限することができる。これにより、ラック軸の各ラックに対して対応するピニオンの噛み合い率が向上するので、噛み合い音を低減することができる。
請求項3の発明によれば、ラックブッシュがラック軸を付勢する付勢部として、両ピニオン軸と概ね平行な方向にラック軸を付勢する弾性凸部を含むので、ラック軸の並進運動を効果的に抑制して静音化を図ることができる。
請求項4の発明によれば、ラックブッシュがラック軸を付勢する付勢部として、両ピニオン軸と概ね平行な方向にラック軸を付勢する弾性凸部のみを含むので、ラック軸の並進運動を抑制して静音化を図りつつ、各ラックと対応するピニオンの噛み合い力の過大化を抑制して操舵フィーリングを向上することができる。
請求項5の発明によれば、ラックブッシュによって、ラック軸を両ピニオンの少なくとも一方側へ弾性的に付勢することができるので、少なくとも一方側のピニオンとラック軸の対応するラックとの噛み合い率を効果的に向上することができる。
請求項6の発明によれば、第1ラックに対する操舵補助力伝達用の第1ピニオンの噛み合い率を向上し、第2ラックに対するマニュアル操舵力伝達用の第2ピニオンの噛み合い率を向上することができる。
請求項7の発明によれば、ラックブッシュがマニュアル操舵力伝達用の第2ピニオン軸よりも操舵補助力伝達用の第1ピニオン軸に相対的に近い位置に配置される。したがって、ラックブッシュによって、第1ラックに対する第1ピニオンの噛み合い率をより効果的に向上して、通常マニュアル操舵力伝達用の第2ピニオンと対応する第2ラックとの噛み合い音よりも大きい、操舵補助力伝達用の第1ピニオンと対応する第1ラックとの噛み合い音をより効果的に低減することができる。
請求項8の発明によれば、操舵補助力伝達用の第1ピニオン軸に相対的に近い、ラック軸の第1端部を第2ラックブッシュによって摺動可能に支持することにより、通常マニュアル操舵力伝達用の第2ピニオンと対応する第2ラックとの噛み合い音よりも大きい噛み合い音を発生する、操舵補助力伝達用の第1ピニオンと対応する第1ラックとの噛み合いにおける噛み合い率を向上させて、騒音防止効果を高くすることができる。
本発明の一実施形態のステアリング装置の概略図である。 図1のステアリング装置において、ラック軸と両ピニオン軸の模式的側面図であり、ラック軸の軸方向から見た両ピニオン軸の配置態様を示している。 ラック軸と両ピニオン軸の模式的側面図であり、ラック軸の軸方向から見た両ピニオン軸の配置態様の変更例を示している。 ラック軸と両ピニオン軸の模式的正面図であり、ラック軸の中心軸線および第1ピニオン軸の中心軸線の双方に直交する方向から見た両ピニオン軸の配置態様の変更例を示している。 図1のステアリング装置の要部の概略断面図であり、操舵補助力伝達用の第1ピニオン軸の中心軸線に沿って切断した断面を示している。 図1のステアリング装置の要部の概略断面図であり、マニュアル操舵力伝達用の第2ピニオン軸の中心軸線に沿って切断した断面を示している。 第1ラックブッシュの概略斜視図である。 第1ラックブッシュによる支持構造の概略断面図である。 図8Aの8B−8B線に沿う断面図であり、第1ラックブッシュの環状部とラック軸との関係を示している。 図8Aの8C−8C線に沿う断面図であり、第1ラックブッシュの断面円弧状部とラック軸との関係を示している。 図1のステアリング装置においてラック軸を支持する構造の模式図である。 本発明の別の実施形態のステアリング装置においてラック軸を支持する構造の模式図である。 図10のステアリング装置において、ラック軸と両ピニオン軸の模式的側面図であり、ラック軸の軸方向から見た両ピニオン軸の配置態様を示している。 ラック軸と両ピニオン軸の模式的側面図であり、ラック軸の軸方向から見た両ピニオン軸の配置態様の変更例を示している。 ラック軸と両ピニオン軸の模式的正面図であり、ラック軸の中心軸線および第1ピニオン軸の中心軸線の双方に直交する方向から見た両ピニオン軸の配置態様を示している。 本発明のさらに別の実施形態における第1ラックブッシュの概略斜視図である。 図14の第1ラックブッシュによる支持構造の概略断面図である。 図15Aの15B−15B線に沿う断面図であり、第1ラックブッシュの環状部とラック軸との関係を示している。 図15Aの15C−15C線に沿う断面図であり、第1ラックブッシュの断面円弧状部とラック軸との関係を示している。 本発明のさらに別の実施形態において、第1ラックブッシュによってラックを支持する構造の断面図である。図8Cの第1ラックブッシュの変更例を示している。 本発明のさらに別の実施形態において、第1ラックブッシュによってラックを支持する構造の断面図である。図15Cの第1ラックブッシュの変更例を示している。 従来のステアリング装置の概略図であり、ラック軸の並進運動を説明する図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態のステアリング装置の概略図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、ラックアンドピニオン機構からなる転舵機構2を備えている。転舵機構2は、車体に固定された筒状の第1ハウジング3(ラックハウジングに相当)を挿通し、軸方向X1に離隔したはす歯の第1ラック4とはす歯の第2ラック5とを有する転舵軸としてのラック軸6と、第1ラック4に噛み合うはす歯の第1ピニオン7を有する第1ピニオン軸8と、第2ラック5に噛み合うはす歯の第2ピニオン9を有する第2ピニオン軸10と、ラック軸6の軸方向X1の第1端部11および第2端部12にそれぞれタイロッド13およびナックル14を介して連結された転舵輪15とを備えている。
第2ピニオン軸10は、マニュアル操舵力伝達用であり、運転者がステアリングホイール等の操舵部材18に与えるマニュアル操舵力を伝達する。すなわち、操舵部材18は、ステアリングシャフト19、自在継手20、中間軸21、自在継手22を介してトルク伝達可能に第2ピニオン軸10に連結されている。
運転者が操舵部材18を操作することで、そのマニュアル操舵力(操舵トルク)により、ステアリングシャフト19、自在継手20、中間軸21、自在継手22、第2ピニオン軸10、ラック軸6、タイロッド13およびナックル14を介して転舵輪15を操舵することができる。すなわち、操舵部材18、ステアリングシャフト19、自在継手20、中間軸21、自在継手22、第2ピニオン軸10、ラック軸6によってマニュアル操舵系MSが構成されている。
第1ピニオン軸8は、操舵補助力伝達用である。すなわち、ステアリング装置1は、操舵補助機構23を備えている。操舵補助機構23は、操舵補助力を発生する電動モータ24と、電動モータ24の回転出力を減速して第1ピニオン軸8に伝達するウォームギヤ機構等の減速機構25とを備えている。
電動モータ24は、車体に固定されたモータハウジング26と、出力軸としての回転軸27とを備えている。減速機構25は、継手28を介して回転軸27とトルク伝達可能に連結されたウォーム軸等の駆動ギヤ29と、駆動ギヤ29と噛み合い第1ピニオン軸8と一体回転可能に連結されたウォームホイール等の被動ギヤ30とを備えている。
マニュアル操舵系MSのステアリングシャフト19から第2ピニオン軸10までの経路の何れかの位置に、操舵部材18に加えられた操舵トルクを検出するトルクセンサ31が配置されている。
トルクセンサ31のトルク検出結果は、ECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)32に与えられる。ECU32では、トルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、内蔵の駆動回路を介して電動モータ24を駆動制御する。電動モータ24の出力回転が減速機構25を介して減速されて第1ピニオン軸8に伝達され、ラック軸6の直線運動に変換されて、操舵が補助される。
第1ラック4と第2ラック5とは、ラック軸6の軸方向X1に対して同側に傾斜するはす歯をなしている。ラック軸6を軸方向から見た模式図である図2ないし図3(図2および図3において、紙面と直交する方向がラック軸6の軸方向X1に相当する)に示すように、第2ピニオン軸10は、ラック軸6の中心軸線CRを含み且つ第1ピニオン軸8の中心軸線C1と平行な平面PPに対して、第1ピニオン軸8と同側に配置されている。
第1ピニオン軸8と第2ピニオン軸10とは概ね平行に配置されている。具体的には、ラック軸6の軸方向から見たときに、図2に示すように、第1ピニオン軸8の中心軸線C1と第2ピニオン軸10の中心軸線C2とが一致するか、或いは、図3に示すように、第1ピニオン軸8の中心軸線C1と第2ピニオン軸10の中心軸線C2とのなす角度θ1の絶対値|θ1|が、0<|θ1|≦30°の範囲内の角度に設定されている。
また、ラック軸6の中心軸線CRおよび第1ピニオン軸8の中心軸線C1の双方に直交する方向から見たときに、図1や図9に示すように、第1ピニオン軸8の中心軸線C1と第2ピニオン軸10の中心軸線C2とが平行であるか、或いは、図4に示すように、第1ピニオン軸8の中心軸線C1と第2ピニオン軸10の中心軸線C2とのなす角度θ2の絶対値|θ2|が、0<|θ2|≦30°の範囲内の角度に設定されている。
再び図1を参照して、ラック軸6は、第1ハウジング3により保持され、ラック軸6の軸方向X1に離隔した第1ラックブッシュ16と第2ラックブッシュ17とにより、軸方向X1に摺動可能に支持されている。図1において、第1ラックブッシュ16と第2ラックブッシュ17とは、模式的に示されている。
第1ラックブッシュ16は、両ピニオン軸8,10と概ね平行な方向Y1へのラック軸6の移動を制限する機能を有している。図2のように、ラック軸6の軸方向から見て、両ピニオン軸8,10の中心軸線C1,C2が一致する場合、両ピニオン軸8,10と概ね平行な方向Y1とは、両ピニオン軸8,10の中心軸線C1,C2と平行な方向、または該平行な方向に対して30度以内の角度をなして傾斜する方向である。図3のように、ラック軸6の軸方向から見て、両ピニオン軸8,10の中心軸線C1,C2が、互いに傾斜している場合には、第1ピニオン軸8の中心軸線C1に平行な方向から第2ピニオン軸10の中心軸線C2に平行な方向までの間の方向である。
第1ラックブッシュ16は、ラック軸6の軸方向X1に関して両ピニオン軸8,10の間に配置されている。より具体的には、第1ラックブッシュ16は、ラック軸6の軸方向X1に関して、第1ピニオン軸8と第2ピニオン軸10との間の中央位置P1よりも、第1ピニオン軸8側に配置されている。
ラック軸6の第1端部11は、第1ピニオン軸8に相対的に近く且つ第2ピニオン軸10から相対的に遠い。また、ラック軸6の第2端部12は、第1端部11とは反対側の端部であり、第2ピニオン軸10に相対的に近く且つ第1ピニオン軸8から相対的に遠い。第2ラックブッシュ17は、ラック軸6の第1端部11を軸方向X1に摺動可能に支持している。
図5は、操舵補助力伝達用の第1ピニオン軸8の中心軸線に沿って切断した、ステアリング装置1の要部の概略断面図である。図5に示すように、ラック軸6が挿通された第1ハウジング3と交差状に連続した筒状の第2ハウジング33が設けられている。第2ハウジング33内には、ラック軸6が挿通されるとともに、第1ピニオン軸8および減速機構25が収容されている。
第2ハウジング33は、第1ピニオン軸8および被動ギヤ30を収容した本体部34と、本体部34の一端の開口を閉塞した蓋部35と、本体部34に連続し駆動ギヤ29を収容した駆動ギヤ収容部(図示せず)とを備えている。
第1ピニオン軸8は、蓋部35によって支持された例えば玉軸受からなる第1軸受36と、本体部34によって支持された例えば玉軸受からなる第2軸受37とによって回転可能に支持されている。第1ピニオン軸8の軸方向に関して、第1軸受36と第2軸受37との間に、被動ギヤ30が配置されている。また、第1ピニオン軸8の先端部は、本体部34によって支持された例えば針状ころ軸受からなる第3軸受38によって回転可能に支持されている。第1ピニオン軸8の軸方向に関して、第2軸受37と第3軸受38との間に、第1ピニオン7が配置されている。
また、ステアリング装置1は、ラック軸6を挟んで第1ピニオン軸8とは反対側に配置された第1ラックガイド39を備えている。第1ラックガイド39は、第2ハウジング33の本体部34に設けられた筒状の第1ガイドハウジング40と、第1ガイドハウジング40に形成された第1保持孔41内に第1保持孔41の深さ方向Z1に摺動可能に収容され且つラック軸6を軸方向(図5において、紙面とは直交する方向)に摺動可能に支持する第1サポートヨーク42とを備えている。また、第1ラックガイド39は、第1保持孔41の入口にねじ込み固定された第1調整ねじ43と、第1調整ねじ43によって受けられ第1サポートヨーク42をラック軸6側に弾性的に付勢する例えば圧縮コイルばねからなる第1付勢部材44と、第1調整ねじ43を第1ガイドハウジング40に止定する第1ロックナット45とを備えている。
第1調整ねじ43は、深さ方向Z1に関して第1サポートヨーク42を可動させる隙間の量(第1調整ねじ43と第1サポートヨーク42との間の隙間量に相当)を規制する。第1付勢部材44が、第1サポートヨーク42を介して、ラック軸6の第1ラック4を第1ピニオン軸8の第1ピニオン7に押圧する。これにより、第1ラック4と第1ピニオン7との噛み合い部に予圧が与えられ、バックラッシが抑制される。
次いで、図6は、マニュアル操舵力伝達用の第2ピニオン軸10の中心軸線に沿って切断した、ステアリング装置1の要部の概略断面図である。図6に示すように、ラック軸6が挿通された第1ハウジング3と交差状に第3ハウジング46が設けられている。第3ハウジング46内には、ラック軸6が挿通されるとともに、第2ピニオン軸10が収容されている。
第2ピニオン軸10は、第3ハウジング46によって支持された例えば玉軸受からなる第4軸受47と、第3ハウジング46によって支持された例えば針状ころ軸受からなる第5軸受48とによって回転可能に支持されている。第2ピニオン軸10の軸方向に関して、第4軸受47と第5軸受48との間に、第2ピニオン9が配置されている。また、ステアリング装置1は、ラック軸6を挟んで第2ピニオン軸10とは反対側に配置された第2ラックガイド49を備えている。
第2ラックガイド49は、第3ハウジング46に設けられた筒状の第2ガイドハウジング50と、第2ガイドハウジング50に形成された第2保持孔51内に第2保持孔51の深さ方向Z2に摺動可能に収容され且つラック軸6を軸方向(図6において、紙面とは直交する方向)に摺動可能に支持する第2サポートヨーク52とを備えている。また、第2ラックガイド49は、第2保持孔51の入口にねじ込み固定された第2調整ねじ53と、第2調整ねじ53によって受けられ第2サポートヨーク52をラック軸6側に弾性的に付勢する例えば圧縮コイルばねからなる第2付勢部材54と、第2調整ねじ53を第2ガイドハウジング50に止定する第2ロックナット55とを備えている。
第2調整ねじ53は、深さ方向Z2に関して第2サポートヨーク52を可動させる隙間の量(第2調整ねじ53と第2サポートヨーク52との間の隙間量に相当)を規制する。第2付勢部材54が、第2サポートヨーク52を介して、ラック軸6の第2ラック5を第2ピニオン軸10の第2ピニオン9に押圧する。これにより、第2ラック5と第2ピニオン9との噛み合い部に予圧が与えられ、バックラッシが抑制される。
第2ピニオン軸10の一端は、第3ハウジング46の一端の開口にねじ込み固定された蓋部材56を挿通して第3ハウジング46から突出し、図6では図示していないが、自在継手22を介して中間軸21に連結されている(図1を参照)。
図7および図8Aに示すように、第1ラックブッシュ16は、ラック軸6の全周を取り囲む環状部58と、環状部58から軸方向に延びる断面円弧状部59とを備えており、例えば樹脂により形成されている。環状部58の外周58aには、径方向外方へ突出する係合凸部60が設けられている。また、断面円弧状部59の内周59aには、一対の断面山形の弾性凸部61A,61Bが、軸方向に延びる凸条として形成されている。
図8Aの8B−8B線に沿う断面図である図8Bに示すように、環状部58の外周58aの係合凸部60は、第1ハウジング3の内周3aに設けられた係合凹部63に係合している。係合凸部60と係合凹部63との係合により、第1ラックブッシュ16の回転と軸方向移動とが規制されている。
図8Aの8C−8C線に沿う断面図である図8Cに示すように、一対の弾性凸部61A,61Bは、断面円弧状部59の内周59aにおいて、ラック軸6を挟んで径方向に対向する位置に配置され、ラック軸6の外周6aを押圧してラック軸6を第1ピニオン軸8と概ね平行な方向Y1に沿って互いに逆向きに弾性的に付勢する機能を果たす。第1ラックブッシュ16は、ラック軸6を付勢する付勢部として、両ピニオン軸8,10と概ね平行な方向Y1にラック軸6を付勢する弾性凸部61A,61Bのみを含んでいる。
すなわち、模式図である図9に示すように、一対の弾性凸部61A,61Bは、両ピニオン軸8,10と概ね平行な方向Y1へのラック軸6の移動(並進運動:図9において白抜き矢符で示す)を制限する機能を果たす。
第2ラックブッシュ17は、例えば樹脂により形成されており、円筒状をなしている。図示していないが、第2ラックブッシュ17の外周には、周方向に等間隔で離隔した弾性凸部が設けられており、これら弾性凸部の弾性変形により、ラック軸6の撓みを許容する構成とされている。
本実施形態によれば、各ピニオン7,9に噛み合うラック4,5が、ラック軸6の軸方向X1に対して同側に傾斜するはす歯をなしており、また、第2ピニオン軸10が、ラック軸6の中心軸線CRを含み且つ第1ピニオン軸8の中心軸線C1と平行な平面PPに対して、第1ピニオン軸8と同側に配置されているので、ラック軸6が、両ピニオン軸8,10と概ね平行な方向Y1へ並進運動する傾向にある。これに対して、両ピニオン軸8,10と概ね平行な方向Y1へのラック軸6の移動を制限するラックブッシュ(第1ラックブッシュ16)を、ラック軸6の軸方向X1に関して両ピニオン軸8,10間に配置したので、両ピニオン軸8,10と概ね平行な方向Y1へのラック軸6の移動(並進運動:図9において白抜き矢符で示す)を効率良く制限することができる。これにより、ラック軸6の各ラック(第1ラック4および第2ラック5)に対して対応するピニオン7,9の噛み合い率が向上するので、噛み合い音を低減することができる。
また、ラックブッシュ(第1ラックブッシュ16)がラック軸6を付勢する付勢部として、両ピニオン軸8,10と概ね平行な方向Y1にラック軸6を付勢する弾性凸部61A,61Bを含むので、ラック軸6の並進運動を効果的に抑制して静音化を図ることができる。
特に、ラックブッシュ(第1ラックブッシュ16)がラック軸6を付勢する付勢部として、両ピニオン軸8,10と概ね平行な方向Y1にラック軸6を付勢する弾性凸部61A,61Bのみを含むので、ラック軸6の並進運動を抑制して静音化を図りつつ、各ラック4,5と対応するピニオン7,9の噛み合い力の過大化を抑制して操舵フィーリングを向上することができる。
また、第1ピニオン軸8が操舵補助力伝達用であり、第2ピニオン軸10がマニュアル操舵力伝達用であるので、第1ラック4に対する操舵補助力伝達用の第1ピニオン7の噛み合い率を向上し、第2ラック5に対するマニュアル操舵力伝達用の第2ピニオン9の噛み合い率を向上することができる。
また、第1ラックブッシュ16が、ラック軸6の軸方向X1に関して、第1ピニオン軸8と第2ピニオン軸10との間の中央位置P1よりも第1ピニオン軸8側に配置されている。すなわち、第1ラックブッシュ16がマニュアル操舵力伝達用の第2ピニオン軸10よりも操舵補助力伝達用の第1ピニオン軸8に相対的に近い位置に配置される。したがって、第1ラックブッシュ16によって、第1ラック4に対する第1ピニオン7の噛み合い率をより効果的に向上して、通常第2ピニオン9と第2ラック5との噛み合い音よりも大きい、第1ピニオン7と第1ラック4との噛み合い音をより効果的に低減することができる。
また、ラック軸6の両端部11,12のうち、操舵補助力伝達用の第1ピニオン軸8に相対的に近い、ラック軸6の第1端部11を第2ラックブッシュ17によって摺動可能に支持している。したがって、通常第2ピニオン9と第2ラック5との噛み合い音よりも大きい噛み合い音を発生する、第1ピニオン7と対応する第1ラック4との噛み合いにおける噛み合い率を向上させて、騒音防止効果を高くすることができる。特に、第2ラックブッシュ17は、両ピニオン軸8,10に平行な面に沿ってのラック軸6の揺動運動(図9において、破線矢符で示す)を効果的に制限することができる。
一方、ラック軸6の両端部11,12のうち、マニュアル操舵力伝達用の第2ピニオン軸10に相対的に近い、ラック軸6の第2端部12には、当該第2端部12を支持するラックブッシュの構成を本実施形態のように廃止してもよい。ただし、ラック軸6の第2端部12を支持するラックブッシュを設けてもよい。また、図6に示した第2ラックガイド49を廃止してもよい。
図10は、本発明の別の実施形態のステアリング装置1Rのラック軸6Rの支持構造を模式的に示している。図10を参照して、本実施形態が図9の実施形態と異なるのは、下記である。すなわち、図9の実施形態では、第1ラック4と第2ラック5とが、ラック軸6の軸方向X1に対して同側に傾斜するはす歯をなしており、また、図2ないし図3に示すように第1ピニオン軸8と第2ピニオン軸10とが、ラック軸6の中心軸線CRを含み且つ第1ピニオン軸8の中心軸線C1と平行な平面PPに対して同側に配置されている。
これに対して、図10に示す本実施形態では、第1ラック4と第2ラック5Rとが、ラック軸6Rの軸方向X1に対して同側に傾斜するはす歯をなしており、また、図11ないし図12に示すように、第1ピニオン軸8と第2ピニオン軸10Rとが、ラック軸6Rの中心軸線CRを含み且つ第1ピニオン軸8の中心軸線C1と平行な平面PPに対して反対側に配置されている。第2ピニオン軸10Rの第2ピニオン9Rが第2ラック5Rと噛み合っている。
第1ピニオン軸8と第2ピニオン軸10Rとは概ね平行に配置されている。具体的には、ラック軸6の軸方向から見たときに、図11に示すように、第1ピニオン軸8の中心軸線C1と第2ピニオン軸10Rの中心軸線C2とが一致するか、或いは、図12に示すように、第1ピニオン軸8の中心軸線C1と第2ピニオン軸10Rの中心軸線C2とのなす角度θ1の絶対値|θ1|が、0<|θ1|≦30°の範囲内の角度に設定されている。
また、ラック軸6の中心軸線CRおよび第1ピニオン軸8の中心軸線C1の双方に直交する方向から見たときに、図10に示すように、第1ピニオン軸8の中心軸線C1と第2ピニオン軸10Rの中心軸線C2とが平行であるか、或いは、図13に示すように、第1ピニオン軸8の中心軸線C1と第2ピニオン軸10Rの中心軸線C2とのなす角度θ2の絶対値|θ2|が、0<|θ2|≦30°の範囲内の角度に設定されている。
本実施形態の構成要素において、図1〜図9の実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図1〜図9の実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。本実施形態においても、図1〜図9の実施形態と同じ作用効果を奏し、両ピニオン軸8,10Rと概ね平行な方向Y1へのラック軸6の移動(並進運動:図10において白抜き矢符で示す)を効率良く制限することができる。これにより、ラック軸6の各ラック(第1ラック4および第2ラック5R)に対して対応するピニオン7,9Rの噛み合い率が向上するので、噛み合い音を低減することができる。
次いで、図14並びに図15A,図15Bおよび図15Cは、図7並びに図8A,図8Bおよび図8Cの実施形態の変更形態を示している。図7並びに図8A,図8Bおよび図8Cの実施形態では、第1ラックブッシュ16が、ラック軸6を付勢する付勢部として、両ピニオン軸8,10と概ね平行な方向Y1にラック軸6を付勢する弾性凸部61A,61Bのみを含んでいる。
これに対して、図14並びに図15A,図15Bおよび図15Cの実施形態では、ラック軸6を付勢する付勢部として、両ピニオン軸8,10と概ね平行な方向Y1にラック軸6を付勢する一対の第1弾性凸部161A,161Bと、ラック軸6を両ピニオン7,9の少なくとも一方側に付勢する第2弾性凸部162とを含んでいる。両ピニオン7,9の少なくとも一方側とは、図9、図2および図3に示すように両ピニオン軸8,10が前記した平面PPに対して同側に配置されている場合には、両ピニオン7,9側であり、図10、図11および図12に示すように両ピニオン軸8,10Rが前記した平面PPに対して反対側に配置されている場合には、操舵補助力伝達用の第1ピニオン7側である。一対の第1弾性凸部161A,161Bと第2弾性凸部162とは、断面円弧状部159の内周159aに設けられている。本実施形態の構成要素において、図7並びに図8A,図8Bおよび図8Cの実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図7並びに図8A,図8Bおよび図8Cの実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
本実施形態によれば、第2弾性凸部162によって、ラック軸6を少なくとも一方のピニオン7,9へ弾性的に付勢することができるので、そのピニオン7,9と対応するラック4,5との噛み合い率を効果的に向上することができる。
本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。例えば、図8Cの実施形態では、第1ラックブッシュ16の断面円弧状部59の内周59aに、断面山形の一対の弾性凸部61A,61Bを設けている。これに対して、図16に示すように、一対の弾性凸部261A,261Bを、第1ラックブッシュ216の断面円弧状部259の円弧状の内周259aの一部を平坦面状に突出させて形成してもよい。
また、図15Cの実施形態では、第1ラックブッシュ116の断面円弧状部159の内周159aに、断面山形の一対の第1弾性凸部161A,161Bと断面山形の第2弾性凸部162を設けていた。これに対して、図17に示すように、一対の第1弾性凸部361A,361Bおよび第2弾性凸部362を、第1ラックブッシュ316の断面円弧状部359の円弧状の内周359aの一部を平坦面状に突出させて形成してもよい。
その他、本発明の請求項記載の範囲で種々の変更を施すことができる。
1;1R…ステアリング装置、2…転舵機構、3…第1ハウジング、4…第1ラック、5;5R…第2ラック、6;6R…ラック軸、7…第1ピニオン、8…第1ピニオン軸、9;9R…第2ピニオン、10;10R…第2ピニオン軸、11…(ラック軸の)第1端部、12…(ラック軸の)第2端部、16;116;216;316…第1ラックブッシュ、17…第2ラックブッシュ、18…操舵部材、19…ステアリングシャフト、20,22…自在継手、21…中間軸、23…操舵補助機構、24…電動モータ、25…減速機構、29…駆動ギヤ、30…被動ギヤ、33…第2ハウジング、39…第1ラックガイド、49…第2ラックガイド、58…本体、59;159;259;359…断面円弧状部、61A,61B;261A,261B…弾性凸部、161A,161B;361A,362B…第1弾性凸部、162;362…第2弾性凸部、CR…(ラック軸の)中心軸線、C1…(第1ピニオン軸の)中心軸線、C2…(第2ピニオン軸の)中心軸線、PP…ラック軸の中心軸線を含み且つ第1ピニオン軸の中心軸線と平行な平面、X1…(ラック軸の)軸方向、Y1…両ピニオン軸と概ね平行な方向、Z1,Z2…深さ方向

Claims (8)

  1. 軸方向に延びてハウジングを挿通し、第1ラックと第2ラックとを前記軸方向に離隔して外周に有し、前記第1ラックと前記第2ラックとは前記軸方向に対して同側に傾斜するはす歯をなしているラック軸と、
    前記第1ラックに噛み合うはす歯の第1ピニオンを有する第1ピニオン軸と、
    前記第2ラックに噛み合うはす歯の第2ピニオンを有し、前記ラック軸の中心軸線を含み且つ前記第1ピニオン軸の中心軸線と平行な平面に対して、前記第1ピニオン軸と同側に配置された第2ピニオン軸と、
    前記ラック軸の軸方向に関して両ピニオン軸の間に配置され、前記ハウジングにより保持されて前記ラック軸を前記軸方向に摺動可能に支持し、両ピニオン軸と概ね平行な方向へのラック軸の移動を制限するラックブッシュと、を備えたステアリング装置。
  2. 軸方向に延びてハウジングを挿通し、第1ラックと第2ラックとを前記軸方向に離隔して外周に有し、前記第1ラックと前記第2ラックとは前記軸方向に対して同側に傾斜するはす歯をなしているラック軸と、
    前記第1ラックに噛み合うはす歯の第1ピニオンを有する第1ピニオン軸と、
    前記第2ラックに噛み合うはす歯の第2ピニオンを有し、前記ラック軸の中心軸線を含み且つ前記第1ピニオン軸の中心軸線と平行な平面に対して、前記第1ピニオン軸と反対側に配置された第2ピニオン軸と、
    前記ラック軸の軸方向に関して両ピニオン軸の間に配置され、前記ハウジングにより保持されて前記ラック軸を前記軸方向に摺動可能に支持し、両ピニオン軸と概ね平行な方向へのラック軸の移動を制限するラックブッシュと、を備えたステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、前記ラックブッシュは、前記ラック軸を付勢する付勢部として、両ピニオン軸と概ね平行な方向に前記ラック軸を付勢する弾性凸部を含むステアリング装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、前記ラックブッシュは、前記ラック軸を付勢する付勢部として、両ピニオン軸と概ね平行な方向に前記ラック軸を付勢する弾性凸部のみを含むステアリング装置。
  5. 請求項1から3の何れか1項において、前記ラックブッシュは、前記ラック軸を付勢する付勢部として、両ピニオン軸と概ね平行な方向に前記ラック軸を付勢する第1弾性凸部と、前記ラック軸を前記第1ピニオンおよび前記第2ピニオンの少なくとも一方側へ付勢する第2弾性凸部とを含むステアリング装置。
  6. 請求項1から5の何れか1項において、前記第1ピニオン軸は操舵補助力伝達用であり、前記第2ピニオン軸は、マニュアル操舵力伝達用であるステアリング装置。
  7. 請求項6において、前記ラックブッシュは、前記ラック軸の前記軸方向に関して、前記第1ピニオン軸と前記第2ピニオン軸との間の中央位置よりも前記第1ピニオン軸側に配置されているステアリング装置。
  8. 請求項6または7において、前記ラック軸は、前記第1ピニオン軸に相対的に近く且つ前記第2ピニオン軸から相対的に遠い第1端部と、前記第1端部とは反対側の第2端部と、を含み、
    前記ラックブッシュとしての第1ラックブッシュと、前記第1ラックブッシュから離隔して前記ハウジングにより保持され、前記ラック軸の前記第1端部を前記軸方向に摺動可能に支持する第2ラックブッシュと、を備えるステアリング装置。
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