JP2013237399A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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裕次 草野
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Abstract

【課題】ウォームを径方向に揺動させ且つ軸方向に可動する電動パワーステアリング装置において、微小操舵時の良好な操舵フィーリングを確保する。
【解決手段】電動モータ16の回転軸20に継手21を介して揺動可能に連結されたウォーム18を備える。ウォーム18の第1端部18a及び第2端部18bを第1軸受25及び第2軸受26で支持する。一対の弾性部材27A,27Bが、ウォーム18を軸方向X1の中立位置に弾性的に付勢する。ハウジング17aに保持された環状の板ばね50が、第2軸受26を介して第2端部18bをウォームホイール19側に付勢する。第2軸受26に、板ばね50に接触した摺接面46bを有する合成樹脂部材46を一体に設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置では、電動モータの出力をウォームおよびウォームホイールを介して減速して転舵機構に伝達することにより、ステアリング操作をトルクアシストしている。
ウォームとウォームホイールとの噛み合いには、バックラッシが必要であるが、走行時に、バックラッシに起因した歯打ち音(ラトル音)が発生するおそれがある。
そこで、従来、ウォームを支持する軸受をウォームホイール側に弾性的に付勢することにより、バックラッシを除去する電動パワーステアリング装置が提案されている。
このようにウォームを支持する軸受をウォームホイール側に付勢してバックラッシを除去するタイプの電動パワーステアリング装置において、ウォームを支持する軸受を軸方向に予圧して軸受のガタを除去することにより、軸受のガタに起因する異音の発生を防止する技術が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
特開2009−287647号公報
特許文献1では、ハウジングのブッシュ装着部に固定された合成樹脂製のアウターブッシュを、ウォームを支持する軸受の外輪に嵌合させている。また、アウターブッシュの外周に設けられた切欠き部とハウジングのブッシュ装着部との間に、ウォームをウォームホイール側へ付勢する合成樹脂部材やゴムなどの弾性材料で形成された付勢部材が介在している。
特許文献1では、ウォームが軸方向に移動するときに、前記付勢部材とアウターブッシュとの間の摩擦抵抗のために、ウォームが軸方向にスムーズに移動できないおそれがある。したがって、ウォームが駆動力を受けていない微小操舵時において、軸受の内部隙間によるガタを除去できない場合があり、その場合、操舵フィーリングが低下する。
そこで、本発明の目的は、ウォームを径方向に揺動させ且つ軸方向に可動する電動パワーステアリング装置において、微小操舵時の良好な操舵フィーリングを確保することである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、電動モータ(16)の回転軸(20)に継手(21)を介して揺動可能に且つトルク伝達可能に連結された第1端部(18a)および前記第1端部の反対側の第2端部(18b)を有するウォーム(18)と、前記ウォームに噛み合うウォームホイール(19)と、前記ウォームおよび前記ウォームホイールを収容したハウジング(17a)と、前記ハウジングに保持され、前記ウォームの第1端部を回転可能に支持する第1軸受(25)と、前記ウォームの第2端部を回転可能に支持する第2軸受(26)と、前記ウォームの軸方向(X1)に関して前記第1軸受の両側に配置され、前記ウォームを軸方向の中立位置に弾性的に付勢する一対の弾性部材(27A,27B)と、前記ハウジングに摩擦係合により保持されて前記第2軸受の周囲を取り囲み、前記第2軸受を介して前記ウォームの第2端部を前記ウォームホイール側に弾性的に付勢する環状の板ばね(50)と、前記第2軸受の外周に設けられ、前記板ばねに接触した摺接面(46b)を有する合成樹脂部材(46)と、を備え、前記板ばねと前記合成樹脂部材の摺接面との摩擦力が、前記板ばねと前記ハウジングとの摩擦力よりも小さくされている電動パワーステアリング装置(1)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
また、請求項2のように、前記合成樹脂部材の摺接面は、前記ウォームの回転中心(C1)を含む断面において凸湾曲面を含むクラウニング形状を有しており、前記板ばねは、前記摺接面が摺接する円筒面(51e)を含んでいてもよい。
また、請求項3のように、前記板ばねは、前記合成樹脂部材の摺接面を包囲する有端環状の主体部(51)と、前記主体部の周方向の一対の端部(51a,51b)からそれぞれ折り曲げ状に延設された一対の回転規制部(52)と、前記一対の回転規制部からそれぞれ延びた片持ち状の一対の弾性舌片(53)と、を含み、前記ハウジングは、前記板ばねを介して前記第2軸受を保持する軸受保持孔(47)を含み、前記軸受保持孔の内周は、前記第2軸受に対して前記ウォームホイール側とは反対の方向に窪む受け凹部(54)を含み、前記受け凹部は、前記一対の弾性舌片の先端を受ける底(54c)と、前記軸受保持孔の周方向(Z1)に対向し、前記一対の回転規制部にそれぞれ係合して前記板ばねの回転を規制する一対の内壁(54a,54b)と、を含み、前記一対の弾性舌片は、対応する回転規制部および前記主体部の対応する端部を介して、前記第2軸受に、前記ウォームホイール側に向けて互いに逆向きに傾斜する2方向から付勢力(F2,F3)を与えるように構成されていてもよい。
請求項1の発明によれば、第2軸受の外周に設けられた合成樹脂部材の摺接面が、板ばねに接触しているので、板ばねがウォームの軸方向移動を妨げることを抑制できる。したがって、一対の弾性部材によって軸方向の中立位置に付勢されたウォームの軸方向移動が非常にスムーズになるので、ウォームが駆動力を受けていない微小操舵時においても、軸受の内部隙間によるガタを確実に除去して操舵フィーリングを向上することができる。
特に、板ばねと合成樹脂部材の摺接面との摩擦力が、板ばねとハウジングとの摩擦力よりも小さいので、ハウジングに保持された板ばねが、ウォームの軸方向移動を妨げることを確実に抑制できる。
さらに、第1軸受の両側に配置された一対の弾性部材が、ウォームを軸方向に付勢し、また、第2軸受を取り囲む板ばねが、第2軸受の周囲を取り囲んでウォームを揺動させる。すなわち、ウォームを軸方向に付勢する機能と、ウォームを径方向(ウォームホイール側)へ付勢する機能とを、ウォームの両端にそれぞれ配置する形式において、微小操舵時の操舵フィーリングを向上することができる。
また、請求項2の発明によれば、合成樹脂部材の摺接面に軸方向のクラウニングが施されているので、路面からの逆入力によってウォームが揺動するときに、十分な揺動量を確保でき、これにより、ウォームのこじりの発生を抑制できる。また、クラウニングによって、板ばねに対する、合成樹脂部材の摺接面の接触面積を少なくできるので、ウォームの揺動および軸方向移動が一層スムーズになる。また、クラウニングを有する摺接面と円筒面との接触であるので、コスト安価にウォームの揺動と軸方向移動のスムーズさを達成できる。
また、請求項3の発明によれば、第2軸受の外周(合成樹脂部材の外周)を取り囲む前記有端環状の主体部の周方向の全領域の合力は、第2軸受をウォームホイールから遠ざかる方向へ付勢する。一方、前記一対の弾性舌片が、対応する回転規制部を介して、第2軸受を、ウォームホイール側に向けて互いに逆向きに傾斜する2方向から付勢する。すなわち、第2軸受が板ばねによって3方向から付勢されるので、横方向(ウォームとウォームホイールとの中心間距離が増減する方向に対して直交する方向)のガタに対して第2軸受の動きを抑制し易い。これにより、第2軸受とハウジングの軸受保持孔とのガタに起因する異音の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態の電動パワーステアリング装置の模式図であり、電動パワーステアリング装置の概略構成を示している。 電動パワーステアリング装置の要部の断面図である。 電動パワーステアリング装置の要部の拡大断面図であり、ウォームの第1端部の周辺を示している。 電動パワーステアリング装置の要部の拡大断面図であり、ウォームの第2端部の周辺を示している。 図2のV−V線に沿う断面図である。 板ばねの斜視図である。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態の電動パワーステアリング装置の概略構成図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結しているステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結される中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されるピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有して自動車の左右方向に延びる転舵軸としてのラックバー8とを有している。ピニオン軸7およびラックバー8により、ラックアンドピニオン機構からなる転舵機構Aが構成されている。
ラックバー8は車体に固定されるハウジング9内に図示しない複数の軸受を介して直線往復動可能に支持されている。ラックバー8の両端部はハウジング9の両側へ突出し、各端部にはそれぞれタイロッド10が結合されている。各タイロッド10は対応するナックルアーム(図示せず)を介して対応する転舵輪11に連結されている。
操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転されると、この回転がピニオン7aおよびラック8aによって、自動車の左右方向に沿ってのラックバー8の直線運動に変換される。これにより、転舵輪11の転舵が達成される。
ステアリングシャフト3は、一端に操舵部材2が連結された入力側の第1操舵軸3aと、ピニオン軸7に連なる出力側の第2操舵軸3bと、第1操舵軸3aと第2操舵軸3bとを同一軸線上で相対回転可能に連結したトーションバー3cとを備えている。
トーションバー12を介する第1操舵軸3aと第2操舵軸3bとの間の相対回転変位量に基づいて操舵トルクを検出するトルクセンサ13が設けられている。トルクセンサ13のトルク検出結果は、ECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)14に与えられる。ECU14では、トルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、駆動回路15を介して操舵補助用の電動モータ16を駆動制御する。
電動モータ16の出力回転が伝動装置としての減速機17を介して減速されてピニオン軸7に伝達され、ラックバー8の直線運動に変換されて、操舵が補助される。減速機17は、電動モータ16により回転駆動される駆動ギヤとしてのウォーム18と、このウォーム18に噛み合うと共にステアリングシャフト3の第2操舵軸3bに一体回転可能に連結された被動ギヤとしてのウォームホイール19とを備えている。
図2に示すように、ウォーム18は電動モータ16の回転軸20と同軸上に配置される。ウォーム18は、その軸長方向に離隔する第1端部18aおよび第2端部18bと、第1端部18aおよび第2端部18b間の中間部に歯部18cとを有する。
ウォームホイール19は、ステアリングシャフト3の第2操舵軸3bの軸方向中間部に一体回転可能に且つ軸方向移動不能に連結されている。ウォームホイール19は、第2操舵軸3bに一体回転可能に結合された環状の芯金19aと、芯金19aの周囲を取り囲み外周に歯部19cを形成した合成樹脂部材19bとを備える。芯金19aは、例えば合成樹脂部材19bの樹脂成形時に金型内にインサートされるものである。
ウォーム18の第1端部18aとこれに対向する電動モータ16の回転軸20(出力軸)の端部とは、継手21を介してトルク伝達可能に且つ互いに揺動可能に連結されている。具体的には、継手21は、電動モータ16の回転軸20に一体回転可能に且つ軸方向移動不能に連結された第1係合部材22と、ウォーム18の第1端部18aに一体回転可能に且つ軸方向移動不能に連結された第2係合部材23と、第1係合部材22と第2係合部材23との間に介在し、両係合部材22,23間にトルクを伝達する弾性部材24とを備えている。
第1係合部材22および第2係合部材23は、互いの係合突起221,231を周方向の交互に配置している。図示していないが、弾性部材24は、環状の主体部から放射状に延びる複数の係合腕を有している。両係合部材22,23の周方向に隣接する係合突起221,231間に、弾性部材24の対応する係合腕が挟持されている。継手21の弾性部材24が弾性変形することにより、回転軸20に対するウォーム18の揺動が許容されている。
図2の一部を拡大した図3に示すように、第2係合部材23は、ウォーム18の第1端部18aに一体回転可能に且つ軸方向移動不能に嵌合されたボス23aと、ボス23aから径方向外方に延びる環状フランジ23bとを備えている。前記係合突起は、環状フランジ23bから軸方向に延びている。
再び図2を参照して、ウォーム18の第1端部18aは、第1軸受25を介して減速機17のハウジング17aに回転可能に支持されている。ウォーム18の第2端部18bは、第2軸受26を介して減速機17のハウジング17aに回転可能に支持されている。第1軸受25および第2軸受26は、例えば玉軸受により構成されている。ウォーム18の第1端部18aには、ウォーム18を軸方向の中立位置に付勢する一対の弾性部材27A,27Bが配置されている。
第1軸受25は、ウォーム18の第1端部18aに、一体回転可能に嵌合された内輪28と、減速機17のハウジング17aに設けられた軸受保持孔29にブッシュ30を介して保持された外輪31とを備えている。
図3に示すように、外輪31とブッシュ30の端部の環状フランジ30aとが、軸受保持孔29の端部に設けられた位置決め段部32と、軸受保持孔29にねじ嵌合された止定部材33との間で軸方向に挟持されている。これにより、外輪31の軸方向移動が規制されている。
第1軸受25の内輪28は、ウォーム18の第1端部18aの外周に一体回転可能に嵌合されている。一対の弾性部材27A,27Bは、内輪28を軸方向に挟んだ両側に配置されており、ウォーム18を軸方向の中立位置に付勢している。弾性部材27A,27Bは、例えばゴム、熱可塑性エラストマーなどの弾性材料で形成されたブッシュである。
一方の弾性部材27Aは、ウォーム18の外周の位置決め段部34に当接した環状の受け板35と、内輪28の一方の端面に当接した環状の受け板36との間に介在している。他方の弾性部材27Bは、内輪28の他方の端面に当接した環状の受け板37と、継手21の第2係合部材23の環状フランジ23bに当接した受け板38との間に介在している。各受け板35,36,37,38は、例えば金属製である。
第1端部18aの外周には、受け板35および一方の弾性部材27Aが嵌合された第1環状凹部39と、内輪28が嵌合された第2環状凹部40と、第2係合部材23のボス23aが嵌合された第3環状凹部41とが設けられている。第1環状凹部39、第2環状凹部40および第3環状凹部41の順で、外径が段階的に小さくされている。
図2および図2の一部を拡大した図4に示すように、第2軸受26の内輪42は、ウォーム18の第2端部18bの外周に設けられた第4環状凹部43に一体回転可能に嵌合されている。内輪42の一方の端面が、第2端部18bの外周に設けられた位置決め段部44に当接しており、これにより、ウォーム18に対する内輪42の軸方向移動が規制されている。
第2軸受26の外輪45の外周45aには、例えばポリアセタール等の低摩擦樹脂からなる環状の合成樹脂部材46が嵌合により一体化されている。合成樹脂部材46の内周46aは、外輪45の外周45aに沿う円筒面からなる。合成樹脂部材46の外周に設けられた摺接面46bの軸方向断面(ウォームの回転中心C1を含む断面に相当)は、凸湾曲面を含むクラウニング形状を有している。
ハウジング17aには、第2軸受26を保持するための軸受保持孔47が設けられている。軸受保持孔47は、第2軸受26を、ウォーム18とウォームホイール19の中心間距離D1(ウォーム18の回転中心C1とウォームホイール19の回転中心C2との距離に相当)が増減する方向Y1,Y2(増加する方向Y1および減少する方向Y2)に偏倚可能に保持することのできる偏倚孔に形成されている。
軸受保持孔47の内周と、第2軸受26の外輪27に一体化された合成樹脂部材46の外周の摺接面46bとの間に、環状の板ばね50が介在している。板ばね50は、第2軸受26を中心間距離D1が減少する方向Y2に付勢する。
板ばね50は、例えば板金により形成される薄板状の部材である。図2のV−V線に沿う断面図である図5および斜視図である図6を参照して、板ばね50は、第2軸受26の外輪45に一体化された合成樹脂部材46の外周の摺接面46bを包囲する有端環状をなす主体部51と、主体部51の周方向の端部である第1端部51aおよび第2端部51bからそれぞれ折り曲げ状に延設された一対の回転規制部52と、各回転規制部52からそれぞれ折り曲げ状に延びる一対の片持ち状の弾性舌片53とを含む。各回転規制部52の幅は主体部51の幅よりも細くされている。主体部51は、摩擦係合によりハウジング17aの軸受保持孔47の内周に保持されている。
図4に示すように、板ばね50の主体部51の内周51e(円筒面)が、合成樹脂部材46の摺接面46bの頂部に当接している。板ばね50(の内周51e)と合成樹脂部材46の摺接面46bとの摩擦力は、板ばね50とハウジング17aとの摩擦力よりも小さい。
図6に示すように、一対の弾性舌片53の一方は第1の側縁51c側に配置され、他方の弾性舌片53は第2の側縁51d側に配置されて、互い違いとされている。
再び図5を参照して、ハウジング17aの軸受保持孔47は、その内周の一部に、第2軸受26に対してウォームホイール19側(中心間距離が減少する方向Y2)とは反対の方向(中心間距離が増加する方向Y1)に窪む受け凹部54を形成している。板ばね50の各弾性舌片53の先端は、軸受保持孔47の受け凹部54の底54cによって受けられ、各弾性舌片53の付勢力が、第2軸受26を介してウォーム18の第2端部18bを、上記中心間距離D1が減少する方向Y2に付勢している。
受け凹部54はそれぞれ軸受保持孔47の周方向Z1に対向する一対の内壁54a,54bを有しており、板ばね50の各回転規制部52は、対応する内壁54a,54bに当接することにより、軸受保持孔47の周方向Z1への、板ばね50の回転を規制する。
本実施形態によれば、第2軸受26の外周(外輪45の外周45a)に設けられた合成樹脂部材46の外周の摺接面46bが、板ばね50(主体部51の内周51e)に接触しているので、板ばね50がウォーム18の軸方向X1の移動を妨げることを抑制できる。したがって、一対の弾性部材27A,27Bによって軸方向X1の中立位置に付勢されたウォーム18の軸方向移動が非常にスムーズになるので、ウォーム18が駆動力を受けていない微小操舵時においても、両軸受25,26の内部隙間によるガタを確実に除去して操舵フィーリングを向上することができる。
また、板ばね50と合成樹脂部材46の摺接面46bとの摩擦力が、板ばね50とハウジング17aとの摩擦力よりも小さいので、ハウジング17aに保持された板ばね50が、ウォーム18の軸方向X1の移動を妨げることを確実に抑制することができる。
また、第1軸受25(の内輪28)の両側に配置された一対の弾性部材27A,27Bが、ウォーム18を軸方向X1に付勢し、また、板ばね50が、第2軸受26の周囲を取り囲んでウォーム18を揺動させる。すなわち、ウォーム18を軸方向X1に付勢する機能と、ウォーム18を径方向(ウォームホイール19側)へ付勢する機能とを、ウォーム18の両端に配置する形式において、微小操舵時の操舵フィーリングを向上することができる。
また、路面からの逆入力を受けたときに、合成樹脂部材46が、逆入力による衝撃を緩和する作用を果たす。したがって、逆入力時にウォーム18とウォームホイール19の噛合い部を保護することができる。
また、合成樹脂部材46の摺接面46bに軸方向のクラウニング(軸方向断面において凸湾曲面を含むクラウニング)が施されているので、路面からの逆入力によってウォーム18が揺動するときに、十分な揺動量を確保でき、これにより、ウォーム18のこじりの発生を抑制できる。また、クラウニングによって、板ばね50の(主体部51の内周51e)に対する、合成樹脂部材46の摺接面46bの接触面積を少なくできるので、ウォーム18の揺動および軸方向移動が一層スムーズになる。
また、クラウニングを有する摺接面46bと円筒面(主体部51の内周51e)との接触であるので、コスト安価にウォーム18の揺動と軸方向移動のスムーズさを達成できる。すなわち球面軸受を用いる場合と比較して格段に安価にウォーム18のスムーズ揺動を許容でき、しかも、球面軸受では達成できないウォーム18の軸方向移動をスムーズに許容できる。
また、図5を参照して、第2軸受26の外周(合成樹脂部材46の外周)を取り囲む有端環状の主体部51の周方向Z1の全領域の合力は、第2軸受26をウォームホイール19から遠ざかる方向へ付勢する付勢力F1となる。一方、一対の弾性舌片53が、対応する回転規制部52を介して、第2軸受26に、ウォームホイール19側に向けて互いに逆向きに傾斜する2方向から付勢する付勢力F2,F3を働かせる。
すなわち、第2軸受26が板ばね50によって3方向から付勢されるので、横方向(中心間距離が増減する方向Y1,Y2に対して直交する方向)のガタに対して第2軸受26の動きを抑制し易い。これにより、第2軸受26とハウジング17aの軸受保持孔47とのガタに起因する異音の発生を抑制することができる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…電動パワーステアリング装置、2…操舵部材、3…ステアリングシャフト、16…電動モータ、17…減速機、17a…ハウジング、18…ウォーム、18a…第1端部、18b…第2端部、19…ウォームホイール、20…(電動モータの)回転軸、21…継手、25…第1軸受、26…第2軸受、27A,27B…弾性部材、28…(第1軸受の)内輪、31…(第1軸受の)外輪、42…(第2軸受の)内輪、45…(第2軸受の)外輪、45a…外周(円筒面)、46…合成樹脂部材、46b…摺接面、47…軸受保持孔、50…板ばね、51…主体部、51a,51b…端部、51e…内周(円筒面)、52…回転規制部、53…弾性舌片、54…受け凹部、54a,54b…内壁、54c…底、C1…(ウォームの)回転中心、C2…(ウォームホイールの)回転中心、D1…中心間距離、F1,F2,F3…付勢力、X1…(ウォームの)軸方向、Y1…中心間距離が増加する方向、Y2…中心間距離が減少する方向、Z1…(軸受保持孔の)周方向

Claims (3)

  1. 電動モータの回転軸に継手を介して揺動可能に且つトルク伝達可能に連結された第1端部および前記第1端部の反対側の第2端部を有するウォームと、
    前記ウォームに噛み合うウォームホイールと、
    前記ウォームおよび前記ウォームホイールを収容したハウジングと、
    前記ハウジングに保持され、前記ウォームの第1端部を回転可能に支持する第1軸受と、
    前記ウォームの第2端部を回転可能に支持する第2軸受と、
    前記ウォームの軸方向に関して前記第1軸受の両側に配置され、前記ウォームを軸方向の中立位置に弾性的に付勢する一対の弾性部材と、
    前記ハウジングに摩擦係合により保持されて前記第2軸受の周囲を取り囲み、前記第2軸受を介して前記ウォームの第2端部を前記ウォームホイール側に弾性的に付勢する環状の板ばねと、
    前記第2軸受の外周に設けられ、前記板ばねに接触した摺接面を有する合成樹脂部材と、を備え、
    前記板ばねと前記合成樹脂部材の摺接面との摩擦力が、前記板ばねと前記ハウジングとの摩擦力よりも小さくされている電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1において、前記合成樹脂部材の摺接面は、前記ウォームの回転中心を含む断面において凸湾曲面を含むクラウニング形状を有しており、
    前記板ばねは、前記摺接面が摺接する円筒面を含む電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、前記板ばねは、前記合成樹脂部材の摺接面を包囲する有端環状の主体部と、前記主体部の周方向の一対の端部からそれぞれ折り曲げ状に延設された一対の回転規制部と、前記一対の回転規制部からそれぞれ延びた片持ち状の一対の弾性舌片と、を含み、
    前記ハウジングは、前記板ばねを介して前記第2軸受を保持する軸受保持孔を含み、
    前記軸受保持孔の内周は、前記第2軸受に対して前記ウォームホイール側とは反対の方向に窪む受け凹部を含み、
    前記受け凹部は、前記一対の弾性舌片の先端を受ける底と、前記軸受保持孔の周方向に対向し、前記一対の回転規制部にそれぞれ係合して前記板ばねの回転を規制する一対の内壁と、を含み、
    前記一対の弾性舌片は、対応する回転規制部および前記主体部の対応する端部を介して、前記第2軸受に、前記ウォームホイール側に向けて互いに逆向きに傾斜する2方向から付勢力を与えるように構成されている電動パワーステアリング装置。
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