JP2014083878A - 自動車用ルーフレール締結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ルーフモールレスボデーにおいて、ルーフパネルの上下位置のばらつきを吸収すると共に、ルーフレール締結部の位置を容易に定められるようにする。
【解決手段】自動車用ルーフレール締結構造10では、ルーフモールレスボデー12のルーフパネル20におけるルーフサイドレール30との接合部48よりも車幅方向内側に貫通穴54が形成されている。この貫通穴54の下方でルーフパネル20から離れた位置には、ルーフレール締結部60Bが設けられており、貫通穴54に挿通された締結具16によってルーフレール14がルーフレール締結部60Bに締結固定されている。ルーフレール14は、ルーフパネル20に対して非接触状態とされており、ルーフパネル20とルーフレール14との間には、弾性を有する材料からなる止水シール18(環状ガスケット78及び左右の止水リップ80)が挟まれている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ルーフモールレスボデー構造の自動車に適用されるルーフレールの締結構造に関する。
下記特許文献1に記載された自動車用ルーフレールの取り付け構造では、メインルーフパネルとルーフサイドパネル(ルーフサイドレール)との接合部に車両前後方向に延びる凹溝が形成されている。そして、その凹溝に沿って配置されたルーフレールが凹溝の底壁にボルト及びナットにより締結固定されている。
一方、下記特許文献2に記載されたルーフモールレスボデー構造では、ルーフパネルとルーフサイドレールアウタパネルとが、レーザー溶接によって接合されており、ルーフモールが配設されない構成になっている。この構造では、ルーフパネルとルーフサイドレールアウタパネルとの各接合部が、それぞれ車両上下方向に対して車幅方向に傾斜した傾斜部とされている。これにより、左右のルーフサイドレールアウタパネルの間隔が車両毎にばらついた場合でも、ルーフパネルの上下位置が変わることで、上記ばらつきを吸収するようにしている。
特開第3919410号公報 特許第3644290号公報
ところで、ルーフレールを、上述の如きルーフモールレスボデー構造のルーフパネルの上面側に配設する場合、上述の如くルーフパネルの上下位置が変わる(ばらつく)ため、ルーフレールを締結する締結部の位置が定まらないという問題がある。
本発明は上記事実を考慮し、ルーフモールレスボデーにおいて、ルーフパネルの上下位置のばらつきを吸収することができ、しかも、ルーフレール締結部の位置を容易に定めることができる自動車用ルーフレール締結構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る自動車用ルーフレール締結構造は、ルーフパネルとルーフサイドレールとがレーザーロウ付け又はレーザー溶接によって接合されると共に、前記ルーフパネルにおける前記ルーフサイドレールとの接合部よりも車幅方向内側に貫通穴が形成され、当該貫通穴の下方で前記ルーフパネルから離れた位置にルーフレール締結部が設けられたルーフモールレスボデーと、前記ルーフパネルに対して非接触とされた状態で前記ルーフパネルの上面側に設けられたルーフレールと、前記貫通穴に挿通され、前記ルーフレールを前記ルーフレール締結部に締結固定する締結具と、弾性を有する材料によって形成され、前記ルーフパネルと前記ルーフレールとの間及び前記ルーフパネルと前記締結具との間のうち少なくとも一方に挟まれた止水シールと、を備えている。
請求項1に記載の発明では、ルーフモールレスボデーのルーフパネルにおけるルーフサイドレールとの接合部よりも車幅方向内側に貫通穴が形成されている。この貫通穴の下方でルーフパネルから離れた位置には、ルーフモールレスボデーにおけるルーフレール締結部が設けられている。そして、ルーフパネルの上面側に設けられたルーフレールが、上記貫通穴に挿通された締結具によって上記ルーフレール締結部に締結固定されている。ルーフレールは、ルーフパネルに対して非接触状態とされており、ルーフパネルとルーフレールとの間及びルーフパネルと締結具との間のうち少なくとも一方には、弾性を有する材料からなる止水シールが挟まれている。これにより、ルーフパネルの上下位置にばらつきが生じた場合でも、止水シールが弾性変形することにより、上記ばらつきを吸収することができる。しかも、ルーフパネルがルーフレール締結部、ルーフレール及び締結具に対して上下方向に相対変位可能であるため、ルーフパネルの上下位置に関わらず、ルーフレール締結部の位置を容易に定めることができる。
請求項2に記載の発明に係る自動車用ルーフレール締結構造は、請求項1において、前記ルーフモールレスボデーは、前記ルーフサイドレールのインナパネルから車幅方向内側へ延びるブラケットを有しており、前記ルーフレール締結部は、前記ブラケットに設けられている。
請求項2に記載の発明では、ルーフレール締結部が上記のブラケットに設けられているため、簡単な構成でルーフレールを適正位置に締結固定することができる。また、ブラケットの長さ等を適宜変更することにより、ルーフレールの車幅方向の配置の自由度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明に係る自動車用ルーフレール締結構造は、請求項1において、前記ルーフサイドレールにおけるインナパネルとアウタパネルとの車幅方向内側の接合部であるモヒカンフランジ部が前記ルーフレール締結部とされている。
請求項3に記載の発明では、ルーフサイドレールのモヒカンフランジ部にルーフレールが締結固定されるため、簡単な構成にすることができる。しかも、ルーフレールをより車幅方向外側に配置させることができるので、意匠性を良好にすることができる。
請求項4に記載の発明に係る自動車用ルーフレール締結構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項において、前記止水シールは、前記貫通穴の穴縁部に沿った環状に形成され、前記ルーフパネルと前記ルーフレールとの間又は前記ルーフパネルと前記締結具との間に挟まれた環状部材と、長尺状に形成され、前記環状部材の車幅方向両側において前記ルーフレール下面に沿って車両前後方向に延在し、前記ルーフパネルと前記ルーフレールとの間に挟まれた長尺部材とを有している。
請求項4に記載の発明では、ルーフパネルの上面に降った雨水等は、ルーフレール下面に沿って車両前後方向に延在しルーフパネルとルーフレールとの間に挟まれた長尺部材によって、ルーフパネルの貫通穴側への浸入を阻止される。しかも、上記貫通穴の穴縁部に沿った環状に形成された環状部材が、ルーフパネルとルーフレールとの間又はルーフパネルと締結具との間に挟まれており、長尺部材と環状部材との二重シール構造とされている。これにより、ルーフパネルの貫通穴を介して車室側へ雨水等が浸入することを効果的に防止することができる。
以上説明したように、本発明に係る自動車用ルーフレール締結構造では、ルーフモールレスボデーにおいて、ルーフパネルの上下位置のばらつきを吸収することができ、しかも、ルーフレール締結部の位置を容易に定めることができる。
本発明の第1実施形態に係る自動車用ルーフレール締結構造の主要部の構成を示し、図2のF1−F1線に沿った切断面に対応した縦断面図である。 同構造の構成部材であるルーフモールレスボデーの部分的な構成を示す分解斜視図である。 図1の一部を拡大した拡大断面図である。 図1の別の一部を拡大した拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る自動車用ルーフレール締結構造の主要部の構成を示す縦断面図である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図4を用いて、本発明の第1実施形態に係る自動車用ルーフレール締結構造10(以下、「ルーフレール締結構造10」と略称する)について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印INは、車両の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の内側をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
<構成>
図1には、本実施形態に係るルーフレール締結構造10の構成が縦断面図にて示されている。このルーフレール締結構造10は、ルーフモールレスボデー12と、ルーフレール14と、締結具16と、止水シール18とによって構成されている。
図2には、ルーフモールレスボデー12(以下、「ボデー12」と略称する)の部分的な構成が分解斜視図にて示されている。ボデー12は、車室の天井部の意匠面を構成するルーフパネル20と、ルーフパネル20の車幅方向両側に設けられて車体側部の意匠面を構成する左右一対のサイメンアウタ22とを備えている。このボデー12は、ルーフパネル20と左右のサイメンアウタ22(後述するルーフサイドレール30)との接合部を覆うモールディングが配設されない構成になっている。
左右のサイメンアウタ22は、左右対称の形状に形成されており、Aピラーのアウタパネル24と、Bピラーのアウタパネル26と、Cピラーのアウタパネル28とを夫々が備えている。また、各サイメンアウタ22は、ルーフサイドレール30のアウタパネル32を含んで構成されており、当該アウタパネル32によってアウタパネル24、26、28の上端部が車両前後方向に連結されている。
なお、本ルーフレール締結構造10は、車両の左右両側の構成が、左右対称とされている以外は同一の構成とされているため、以下、図1、図3及び図4に示される車両左側の構成について説明し、車両右側の構成についての説明を省略する。
ルーフサイドレール30は、ボデー12の上部の車幅方向両端部において夫々車両前後方向に延設されたボデー12の骨格部材である。このルーフサイドレール30は、図1に示されるように、上記アウタパネル32と、該アウタパネル32よりも車室側に位置するアウタリインフォースメント34と、該アウタリインフォースメント34よりも車室側に位置するインナパネル36とを備えている。
アウタパネル32及びアウタリインフォースメント34は、車幅方向内側の斜め下方側へ向けて開口した断面略ハット状に形成されており、インナパネル36は、車幅方向外側の斜め上方側へ向けて開口した断面略ハット状に形成されている。そして、これらのアウタパネル32、アウタリインフォースメント34及びインナパネル36が溶着されることにより、閉断面構造のルーフサイドレール30が形成されている。
詳細には、アウタパネル32とアウタリインフォースメント34とインナパネル36とが、車幅方向内側の溶着部であるモヒカンフランジ部38において溶着されている。このモヒカンフランジ部38においては、アウタパネル32、アウタリインフォースメント34及びインナパネル36の車幅方向内側縁部に夫々設けられたフランジ部が重ね合わされた状態で、スポット溶接等の手段により溶着されている。
また、このルーフサイドレール30では、アウタパネル32とアウタリインフォースメント34とインナパネル36とが、車幅方向外側の溶着部40において溶着されている。この溶着部40においては、アウタパネル32、アウタリインフォースメント34及びインナパネル36の車幅方向外側縁部に夫々設けられたフランジ部が重ね合わされた状態で、スポット溶接等の手段により溶着されている。
図3に示されるように、アウタパネル32は、モヒカンフランジ部38の車幅方向外側縁部から車幅方向外側かつ上方側へ延びる傾斜部32Aを備えている。この傾斜部32Aの上下方向中間部には、傾斜部32Aの熱歪を防止するために、車両前後方向へ延びる上下一対の稜線L1、L2が形成されている。この傾斜部32Aにおける稜線L1、L2の間の部分は、ルーフパネル20と接触する傾斜接触部32A1とされている。この傾斜接触部32A1は、車体上下方向に対して例えば45度傾斜している。
ルーフパネル20は、左右のアウタパネル32における傾斜部32A間に配設されており、車幅方向外側縁部が下方側かつ車幅方向内側へ向けて断面略U字状に曲げられている。これにより、ルーフパネル20の車幅方向外側縁部には、アウタパネル32の傾斜部32Aに沿うように傾斜した傾斜接触部20Aが形成されている。この傾斜接触部20Aの上部側は、車体上下方向に対して例えば45度以上傾斜しており、傾斜接触部20Aにおける上端側の一部のみが傾斜接触部32A1と接している。
このように、傾斜接触部20Aと傾斜接触部32A1とが接する構成であるため、左右のルーフサイドレール30の間隔が車両毎にばらついた場合でも、ルーフパネル20の上下位置が変わることで、上記ばらつきを吸収することができる。
ルーフパネル20とアウタパネル32とは、傾斜接触部20Aと傾斜接触部32A1とが接した部分の上方近傍の接合部48において、レーザーロウ付けによりロウ付け(接合)されている。この接合部48(ロウ付け部)は、のど厚が設定されることにより強度が確保されている。なお、図3には、上記ロウ付けに用いられるレーザーロウ付け機のワーヤーガイド50及びロウワイヤー52が二点鎖線で図示されている。
上記接合部48よりも車幅方向内側でルーフパネル20の車幅方向外側部分には、ルーフパネル20の熱歪を防止するために、車両前後方向へ延びる稜線L3が形成されている。また、この稜線L3よりも車幅方向内側でルーフパネル20の車幅方向外側部分には、円形の貫通穴54(透孔:図1では図示省略)が形成されている。この貫通穴54には、締結具16の構成部材であるボルト56が挿通されている。なお、図1及び図4では、図面を見易くするために、ボルト56のハッチングを省略している。また、図示は省略するが、上記の貫通穴54は、車両前後方向に並んで複数形成されている。これらの貫通穴54の上方で、ルーフパネル20の上面側には、ルーフレール14(図1参照:図2では図示省略)が配設されている。
ルーフレール14は、例えばアルミニウムの押出成形によって長尺状に形成されており、前述した接合部48よりも車幅方向内側において、車両前後方向を長手として配置されている。このルーフレール14は、図1に示されるように中空状に形成されている。ルーフレール14の底壁部14Aには、締結具16の構成部材であるポップナット58が、ルーフレール14の内部側へ突出した状態で固定されている。このポップナット58には、貫通穴54に挿通されたボルト56が下方側から螺合している。これらのボルト56及びポップナット58は、ブラケット60に対応している。
ブラケット60は、ボデー12の構成部材(ここではルーフサイドレール30の構成部材)であり、板金材料によって長尺状に形成されている。このブラケット60は、長手方向一端部(車幅方向外側端部)に設けられた外側締結部60Aがボルト62及びウェルドナット64によってルーフサイドレール30のインナパネル36に締結固定されている。なお、本実施形態では、ブラケット60、インナパネル36及びアウタリインフォースメント34は、ルーフパネル20及びアウタパネル32よりも厚い板金材料によって形成されている。
上記のブラケット60は、インナパネル36から車幅方向内側の若干斜め上方側へ延びると共に、長手方向中央部付近で車幅方向に対する上方側への傾斜角度が増加するように屈曲されている。更にこのブラケット60は、長手方向他端側がルーフパネル20に沿うように屈曲されており、ブラケット60の長手方向他端部(車幅方向内側端部には)には、ルーフレール締結部60Bが設けられている。このルーフレール締結部60Bは、貫通穴54の下方でルーフパネル20から離れた位置に配置されており、貫通穴54に対して下方側から間隙を隔てて対向している。このルーフレール締結部60Bの上面には、スペーサ68が溶接によって固定されている(図1及び図4の溶接部70参照)。
スペーサ68は、締結具16の構成部材であり、貫通穴54よりも小径な円筒状に形成されて、貫通穴54の内側に同芯状に挿通されている。このスペーサ68は、ルーフパネル20に対して非接触状態で配置されており、貫通穴54の穴縁部とスペーサ68との間には、ルーフパネル20の車幅方向の位置のばらつきを吸収するための環状の隙間72が形成されている。なお、本実施形態では、スペーサ68がブラケット60のルーフレール締結部60Bに溶接されているが、これに限らず、スペーサ68とブラケット60との溶接が省略されることにより、スペーサ68がブラケット60に対して車幅方向に所定の範囲(例えば、スペーサ68の内径とボルト56におけるスペーサ68の内側に位置する部分の外径との差の範囲)で相対変位可能とされた構成にしてもよい。その場合、上記の隙間72が存在しなくても、ルーフパネル20の車幅方向の位置のばらつきを吸収することができる。つまり、このスペーサ68(締結具16)は、ルーフパネル20に対して少なくとも上下方向に非接触とされたものであればよく、ルーフレール14をブラケット60に締結固定した状態で、外周の一部又は全部が貫通穴54の内周面に接触していてもよい。また、このスペーサ68がポップナット58と一体に形成された構成(すなわちポップナット58の下端部にスペーサ部が一体に設けられた構成)にしてもよい。
ブラケット60のルーフレール締結部60Bには、スペーサ68と同芯状のボルト穴74が形成されており、当該ボルト穴74に下方側から挿通されたボルト56がスペーサ68の筒内を貫通してポップナット58に螺合している。これにより、ルーフレール14がボルト56、スペーサ68及びポップナット58によってブラケット60のルーフレール締結部60Bに締結固定されている。そして、この締結固定状態において、ルーフレール14の下面とルーフパネル20の上面との間に隙間76が確保されるように、スペーサ68の軸線方向寸法(上下方向寸法)が設定されている。この隙間76は、ルーフパネル20の上下方向の位置のばらつきを吸収するためのものである。この隙間76には、止水シール18の構成部材である環状ガスケット78(環状部材)及び左右一対の止水リップ80(長尺部材)が配設されている。
環状ガスケット78は、弾性を有する材料(ここではゴム)によって環状(リング状)に形成されており、ルーフパネル20の上面とルーフレール14の下面との間に若干圧縮された状態で挟まれている。この環状ガスケット78は、ルーフパネル20の上面又はルーフレール14の下面に、接着又は両面テープ等の手段によって接合されており、貫通穴54の穴縁部に沿うように(ここでは貫通穴54と同芯状に)配置されている。
一方、左右の止水リップ80は、弾性を有する材料(ここではゴム)が押出成形されることにより長尺状に形成されたものであり、左右対称の形状に形成されている。これらの止水リップ80は、環状ガスケット78の車幅方向両側においてルーフレール14の下面に沿って車両前後方向に延在しており、ルーフレール14の下面とルーフパネル20の上面との間に挟まれている。
各止水リップ80は、ルーフレール14の下面に接着又は両面テープ等の手段によって接合されており、環状ガスケット78とは反対側の端部から下方側へ延びるリップ部80Aを備えている。このリップ部80Aは、下端部がルーフパネル20の上面に押し付けられることにより環状ガスケット78側へ向けて弾性的に撓み変形している。これにより、各止水リップ80によってルーフレール14とルーフパネル20との間の隙間76が塞がれている。
なお、本実施形態では、ブラケット60のルーフレール締結部60Bの上面におけるスペーサ68の外周外側には、弾性を有する材料(ここではゴム)によって環状に形成されたダム82(クッション部材)が設けられている。このダム82は、スペーサ68と同芯状に配置されており、下端面がルーフレール締結部60Bの上面に接着又は両面テープ等の手段によって接合されている。このダム82の上面は、ルーフパネル20の下面に対して隙間を隔てて対向している。このダム82は、左右のルーフサイドレール30へのルーフパネル20の組付時にクッション材として機能する。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成のルーフレール締結構造10では、ボデー12のルーフパネル20におけるルーフサイドレール30との接合部48よりも車幅方向内側に貫通穴54が形成されている。この貫通穴54の下方でルーフパネル20から離れた位置には、ボデー12におけるルーフレール締結部60Bが設けられている。そして、ルーフパネル20の上面側に設けられたルーフレール14が、貫通穴54に挿通された締結具16によってルーフレール締結部60Bに締結固定されている。ルーフレール14は、ルーフパネル20に対して非接触状態とされており、ルーフパネル20とルーフレール14との間には、弾性を有する材料からなる止水シール18(環状ガスケット78及び左右の止水リップ80)が挟まれている。
これにより、左右のルーフサイドレール30の間隔のばらつきを吸収するために、ルーフパネル20の上下位置にばらつきが生じた場合でも、環状ガスケット78及び左右の止水リップ80が弾性変形することにより、ルーフレール14の上下位置のばらつきを吸収することができる。
しかも、ルーフパネル20がルーフレール締結部60B、ルーフレール14及び締結具16に対して上下方向に相対変位可能であるため、ルーフパネル20の上下位置に関わらず、ルーフレール締結部60Bの位置を容易に定めることができる。
また、本実施形態では、ボデー12が、ルーフサイドレール30のインナパネルから車幅方向内側へ延びるブラケット60を有しており、ルーフレール14が、ブラケット60のルーフレール締結部60B(車幅方向内側端部)に締結固定されている。これにより、簡単な構成でルーフレール14を適正位置に締結固定することができる。また、ブラケット60の長さ等を適宜変更することにより、ルーフレール14の車幅方向の配置の自由度を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、ルーフパネル20の上面に降った雨水等は、ルーフレール14下面に沿って車両前後方向に延在し、ルーフパネル20とルーフレール14との間に挟まれた左右の止水リップ80によって、ルーフパネル20の貫通穴54側への浸入を阻止される。しかも、貫通穴54の穴縁部に沿った環状に形成された環状ガスケット78が、ルーフパネル20とルーフレール14との間に挟まれており、止水リップ80と環状ガスケット78との二重シール構造とされている。これにより、ルーフパネル20の貫通穴54を介して車室側へ雨水等が浸入することを効果的に防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
<第2の実施形態>
図5には、本発明の第2実施形態に係る自動車用ルーフレール締結構造100における主要部の構成が車両前方側から見た縦断面図にて示されている。この実施形態は、以下の点で前記第1実施形態とは異なる。
この実施形態では、ルーフサイドレール30のアウタパネル32におけるモヒカンフランジ部38と傾斜部32Aとの間に、略車両幅方向に延びる横延部32Bが設けられている。これにより、前記第1実施形態よりも車幅方向外側に傾斜部32Aが配置されている。また、ルーフパネル20が車幅方向外側へ延長されており、ルーフパネル20の傾斜接触部20Aが前記第1実施形態よりも車幅方向外側に配置されている。これにより、傾斜接触部20Aと傾斜接触部32A1との接合部48が、前記第1実施形態よりも車幅方向外側に配置されている。
また、この実施形態では、モヒカンフランジ部38がルーフレール締結部とされている。このモヒカンフランジ部38は、ルーフパネル20の貫通穴54の下方でルーフパネル20から離れた位置に位置しており、貫通穴54に挿通された締結具16によってルーフレール14がモヒカンフランジ部38に締結固定されている。つまり、モヒカンフランジ部38には、ボルト穴102が形成されており、当該ボルト穴102に下方側から挿入されたボルト56がスペーサ68の筒内を貫通してポップナット58に螺合している。なお、この実施形態では、スペーサ68が前記第1実施形態よりも軸線方向に長く形成されている。
さらに、この実施形態では、環状ガスケット78が大径部と小径部とを有する段付状に形成されており、上記小径部が貫通穴54の内側に嵌合している。この環状ガスケット78の内側には、スペーサ68の上端部が上下方向に摺動可能に嵌合しており、スペーサ68の上端部と貫通穴54の内周面(すなわちルーフパネル20)との間に環状ガスケット78が若干圧縮された状態で挟まれている。そして、この環状ガスケット78の上面とルーフレール14の下面との間には隙間が形成されている。
また、この実施形態では、アウタリインフォースメント34には、モヒカンフランジ部38の車幅方向内側端部から上方側へ延びる延長部34Aが設けられている。この延長部34Aの上端部はルーフパネル20に沿うように車幅方向内側へ屈曲されている。この延長部34Aの上端部には、上方側へ向けて開口すると共に車両前後方向に延びる凹溝104が形成されている。この凹溝104には、弾性を有する材料(ここではゴム)によって長尺状に形成されたクッション部材106がはめ込まれており、当該クッション部材106がルーフパネル20の下面に接している。このクッション部材106は、前記第1実施形態のダム82と同様の機能を有しており、この実施形態ではダム82が省略されている。
この実施形態では、左右のルーフサイドレール30の間隔のばらつきを吸収するために、ルーフパネル20の上下位置にばらつきが生じた場合、環状ガスケット78がスペーサ68に対して軸線方向に摺動すると共に、左右の止水リップ80及びクッション材106が弾性変形する。これにより、ルーフレール14の上下位置のばらつきを吸収することができる。
しかも、前記第1実施形態と同様にルーフパネル20がモヒカンフランジ部38、ルーフレール14及び締結具16に対して上下方向に相対変位可能であるため、ルーフパネル20の上下位置に関わらず、モヒカンフランジ部38(ルーフレール締結部)の位置を容易に定めることができる。
さらに、この実施形態では、ルーフサイドレール30のモヒカンフランジ部38にルーフレール14が締結固定されるため、前記第1実施形態におけるブラケット60が不要になり、簡単な構成にすることができる。しかも、ルーフレール14をより車幅方向外側に配置させることができるので、意匠性に良好にすることができる。
<実施形態の補足説明>
前記各実施形態では、止水シール18が環状ガスケット78(環状部材)と止水リップ80(長尺部材)との二重シール構造とされた構成にしたが、請求項1〜請求項3に係る発明はこれに限るものではない。例えば、長尺部材を二重にして、環状部材を省略する構成にしてもよいし、長尺部材及び環状部材のうちの一方を配設しない構成にしてもよい。
また、前記各実施形態では、ルーフパネル20とルーフサイドレール30とがレーザーロウ付けによって接合された構成にしたが、請求項1〜請求項4に係る発明はこれに限らず、ルーフパネル20とルーフサイドレール30とがレーザー溶接によって接合された構成にしてもよい。
また、前記各実施形態では、ルーフサイドレール30がアウタリインフォースメント34を備えた構成にしたが、請求項1〜請求項4に係る発明はこれに限らず、アウタリインフォースメント34が省略された構成にしてもよい。
また、前記第1実施形態では、ブラケット60がルーフサイドレール30のインナパネル36に固定された構成にしたが、本発明はこれに限らず、ブラケットは、ルーフモールレスボデーにおけるルーフパネル以外の部材に固定されたものであればよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
10 自動車用ルーフレール締結構造
12 ルーフモールレスボデー
14 ルーフレール
16 締結具
18 止水シール
20 ルーフパネル
30 ルーフサイドレール
32 アウタパネル
36 インナパネル
38 モヒカンフランジ部
48 接合部
54 貫通穴
60 ブラケット
60B ルーフレール締結部
78 環状ガスケット(環状部材)
80 止水リップ(長尺部材)

Claims (4)

  1. ルーフパネルとルーフサイドレールとがレーザーロウ付け又はレーザー溶接によって接合されると共に、前記ルーフパネルにおける前記ルーフサイドレールとの接合部よりも車幅方向内側に貫通穴が形成され、当該貫通穴の下方で前記ルーフパネルから離れた位置にルーフレール締結部が設けられたルーフモールレスボデーと、
    前記ルーフパネルに対して非接触とされた状態で前記ルーフパネルの上面側に設けられたルーフレールと、
    前記貫通穴に挿通され、前記ルーフレールを前記ルーフレール締結部に締結固定する締結具と、
    弾性を有する材料によって形成され、前記ルーフパネルと前記ルーフレールとの間及び前記ルーフパネルと前記締結具との間のうち少なくとも一方に挟まれた止水シールと、
    を備えた自動車用ルーフレール締結構造。
  2. 前記ルーフモールレスボデーは、前記ルーフサイドレールのインナパネルから車幅方向内側へ延びるブラケットを有しており、前記ルーフレール締結部は、前記ブラケットに設けられている請求項1に記載の自動車用ルーフレール締結構造。
  3. 前記ルーフサイドレールにおけるインナパネルとアウタパネルとの車幅方向内側の接合部であるモヒカンフランジ部が前記ルーフレール締結部とされている請求項1に記載の自動車用ルーフレール締結構造。
  4. 前記止水シールは、
    前記貫通穴の穴縁部に沿った環状に形成され、前記ルーフパネルと前記ルーフレールとの間又は前記ルーフパネルと前記締結具との間に挟まれた環状部材と、
    長尺状に形成され、前記環状部材の車幅方向両側において前記ルーフレール下面に沿って車両前後方向に延在し、前記ルーフパネルと前記ルーフレールとの間に挟まれた長尺部材と、
    を有する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の自動車用ルーフレール締結構造。
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