JP2014083290A - 遊技場用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】大当りである期間を除いたベース期間に小当りを発生させることでベースが変動する虞のある遊技機についても、適切に釘調整度合いを示す遊技情報を提示出来る遊技場用システムを提供する。
【解決手段】小当が理論値通りに発生した場合のベース(出玉率)である理論BAを管理するために、実際の小当りに対応したセーフを、理論小当り数(図柄変動数×小当り確率)に応じたセーフ(理論小当り数×小当り1回のセーフ)に置換して理論ベースを特定するようにした。これにより、小当りに応じたセーフが理論小当りセーフであった場合を想定した理論セーフ情報を出力可能となり、小当りの発生頻度に依存しない、本来のベース期間におけるセーフ情報を把握可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、大当り、及び小当りの発生に応じて遊技価値を付与する遊技機の遊技情報を管理対象とした遊技場用システムに関する。
従来、遊技場用システムでは、パチンコ遊技機等の遊技機の遊技情報として出玉率を遊技状態に対応付けて管理しており、例えば特許文献1では「ベース」として通常状態、及び所謂時短状態のような甘モード中等により区分けして出玉率を管理し、釘調整の指標として提示している。
特開平09−168657号公報
さて、一般的な遊技機では、通常状態、甘モードに関わらず、所謂図柄変動等の単位遊技を実行するための入賞である始動入賞に対する賞球によってベースが保たれている。そして、近年、甘モード中に状来とは異なる遊技性を備えた遊技機が登場しつつある。即ち、甘モード中の単位遊技をよりスピーディに実行するため、1回の単位遊技に係る時間を大幅に短縮すると共に甘モード中に始動入賞を頻発させても甘モード中のベース(以下、BA)が高騰しないように始動入賞の賞球数を1や2等と低く設定した遊技機が市場に見受けられるようになった。
このような遊技機の場合、確かにBAを低く保ちつつも単位遊技をスピーディに実行出来るが、始動入賞を増加させるだけでは低くなったBAを従来と同程度に維持出来ず、結果として遊技者が不満に思う虞がある。そこで、甘モード中に抽選を行い、大当りとは別に小当りを発生させ、その小当りに応じた賞球によりBAを維持する遊技機が見受けられるようになった。
しかしながら、このような遊技機は小当りを抽選により発生させるため、その発生頻度の偏り度合に依存してBAが安定しなくなる。即ち、釘調整の指標となるBAが本来の役割を果たせない遊技情報となる虞がある。また、上記同様に甘モード中だけでなく通常状態においても小当りを発生させてベースを調整する遊技機が登場することも予測出来、通常状態においてもベースが釘調整の指標とならない虞もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、大当りである期間を除いたベース期間に小当りを発生させることでベースが変動する虞のある遊技機についても、適切に釘調整度合いを示す遊技情報を提示出来る遊技場用システムを提供することにある。
本発明は、遊技価値を消費することで単位遊技を実行するための始動入賞を得られる遊技が可能な遊技機であって、前記単位遊技の結果に応じた大当り、及び小当りの発生に応じて遊技価値を付与する遊技機の遊技情報を管理対象とした遊技場用システムであって、
前記遊技機側から出力される遊技信号であって、遊技により消費された遊技価値を示すアウトを特定可能なアウト信号、遊技に応じた入賞により付与された遊技価値を示すセーフを特定可能なセーフ信号、前記始動入賞、或いは前記単位遊技の数を示す始動数を特定可能な始動信号、及び大当りが発生している期間を特定可能な大当り信号を含む遊技信号を入力する入力手段と、前記入力手段が入力した遊技信号により、大当りである期間を除いた期間であるベース期間における前記アウトを示すベースアウト、前記ベース期間における前記セーフを示すベースセーフ、及び前記ベース期間における前記始動数を示す始動情報を特定する遊技情報特定手段と、前記始動情報により特定される前記始動数に、前記単位遊技により小当りが得られる確率である小当り確率を乗じた値を示す理論小当り数に、予め設定される設定情報、或いは前記遊技機側から出力される遊技信号により特定される前記小当り1回当りに付与される遊技価値の期待値を乗じた値を示す理論小当りセーフが、前記小当りに対応したセーフであった場合における前記ベースセーフである理論ベースセーフ、及び前記理論ベースセーフと前記ベースアウトとの比を示す理論ベースの内、少なくとも一方である理論セーフ情報を特定する理論情報特定手段と、前記理論情報特定手段による特定結果を出力する出力手段と、を備えたものである(請求項1)。
請求項1記載の遊技場用システムにおいて、
前記入力手段は、前記遊技機側から出力される遊技信号として前記小当りの発生数である小当り数を特定可能な小当り信号を入力し、前記遊技情報特定手段は、前記入力手段が入力した遊技信号により特定される前記小当り信号に対応した期間において特定した前記セーフである小当りセーフを特定する一方、その小当りセーフと前記小当り数とにより小当り1回当りの平均セーフを特定し、前記理論情報特定手段は、前記遊技機側から出力される遊技信号により特定される小当り1回当りに付与される遊技価値の期待値を前記小当り1回当りの平均セーフとする一方、前記ベースセーフから前記小当りセーフを減算すると共に前記理論小当りセーフを加算した値を示す数値を前記理論ベースセーフとして前記理論セーフ情報を特定するようにしても良い(請求項2)。
請求項1記載の遊技場用システムにおいて、
前記理論情報特定手段は、前記始動情報により特定される前記始動数に、前記始動入賞時に付与される遊技価値を乗じた値を示す純ベースセーフに前記理論小当りセーフを加算した値を示す数値を前記理論ベースセーフとして前記理論セーフ情報を特定するようにしても良い(請求項3)。
請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技場用システムにおいて、
前記理論情報特定手段は、前記単位遊技により大当りが得られる確率である大当り確率の逆数を前記始動情報により特定される始動数にて除し、更に前記ベースアウトを乗じた値を示す数値を、理論上の大当り確率通りに大当りが発生した場合のベースアウトである理論情報ベースアウトとして特定すると共に、当該理論情報ベースアウトに前記理論ベースを乗じた値を示す数値を理論情報ベースセーフとして特定した上で、ベースアウトを前記理論情報ベースアウト、ベースセーフを前記理論情報ベースとして演算することで各種の遊技情報を特定するようにしても良い(請求項4)。
請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技場用システムにおいて、
前記遊技機は、遊技に応じて成立する予め設定される特別状態成立条件が成立することにより、遊技者にとって有利な特別状態を発生可能であると共に、小当りの発生に応じて開放する大入賞口が設けられており、その大入賞口への入賞に応じて遊技価値を付与し、
前記入力手段は、前記遊技機側から出力される遊技信号として前記特別状態が発生している期間を特定可能な特別状態信号を入力し、前記遊技情報特定手段は、前記入力手段が入力した遊技信号により、前記ベース期間として特別状態が発生している期間である特別期間を特別状態が発生していない期間である通常期間と区分けして特定し、当該特別期間における前記ベースアウトを特別ベースアウト、前記特別期間における前記ベースセーフを特別ベースセーフ、前記特別期間における前記始動情報を特別始動情報として特定し、前記理論情報特定手段は、前記特別始動情報により特定される前記始動数に、前記小当り確率を乗じた値を示す理論小当り数により特定される前記理論小当りセーフが、前記小当りに対応したセーフであった場合における前記特別ベースセーフである理論特別ベースセーフ、及び前記特別ベースセーフと前記特別ベースアウトとの比を示す理論ベースの内、少なくとも一方を前記理論セーフ情報として特定するようにしても良い(請求項5)。
請求項1の発明によれば、小当りに応じたセーフが理論小当りセーフであった場合を想定した理論セーフ情報を出力可能となり、小当りの発生頻度に依存しない、本来のベース期間におけるセーフ情報を把握可能となる。
請求項2の発明によれば、実際の小当り1回当りの平均セーフに基づき理論セーフ情報を特定するため、小当りに応じて付与される遊技価値の度合いを考慮した、より正確度を高めた理論セーフ情報を特定可能となる。
請求項3の発明によれば、小当り信号が出力されず小当り信号に対応した期間を特定出来ないような遊技機であっても、より正確度を高めた理論セーフ情報を特定可能となる。
請求項4の発明によれば、従来、ベース期間におけるセーフ情報は釘調整等により遊技場側にて調整可能だったが、小当りの発生頻度によりベース期間のセーフ情報が変動する遊技機の場合、釘調整等によりベース期間のセーフ情報を調整出来ず、例え大当り確率通りに大当りが発生した旨を想定して遊技情報を補正しても、小当りの発生頻度に応じて釘調整等が反映された遊技情報と言えない虞が生じ得るが、小当りの発生頻度を考慮した理論情報ベースセーフにより特定することで、小当りの発生頻度によりベース期間のセーフ情報が変動する遊技機であっても、釘調整等が反映された遊技情報を特定し得るようになる。
請求項5の発明によれば、特別状態、即ち、所謂時短等の甘中における理論特別ベースセーフを特定し得るようになり、特別状態中に小当りが発生するような遊技機についても、小当りの発生頻度に依存しない、本来のベース期間におけるセーフ情報を把握可能となる。
本発明の一実施形態における遊技場用システムの全体構成を概略的に示す図 大当り履歴を示す図 理論補正データを示す図
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を概略的に示している。遊技場内には複数の遊技機1が設置されている。本実施形態の場合、遊技機1として、所謂パチンコ遊技機を想定している。各遊技機1には、貸出装置2がそれぞれ付設されている。これら遊技機1及び貸出装置2は、中継装置3に接続されている。この中継装置3は、LAN4を介して管理装置5(入力手段、遊技情報特定手段、理論情報特定手段、出力手段に相当)に接続しており、遊技機1や貸出装置2等の遊技機側から出力される各種の遊技信号を管理装置5に送信すると共に、管理装置5から各種の情報を受信する。管理装置5は、遊技場内の例えば事務所等に設置されており、出力手段としてのモニタ6等が接続されている。遊技場内には例えば数百台の遊技機1が設置されており、管理装置5の管理対象となっている。また、遊技場内には、景品交換のための周知のPOS等も設置されている。
管理対象となる遊技機1は、遊技媒体としての玉(遊技価値。所謂パチンコ玉)を盤面7に発射するためのハンドル8、玉を入賞させるための普図入賞口9、第1始動口10、第2始動口11、玉の入賞に応じて表示図柄が変動する表示部12、大当り時、或いは小当り時に開放する大入賞口13、玉を払出す上玉受皿14、及び上玉受皿14から溢れた玉を一時的に貯留する下玉受皿15等を備えている。遊技機1は、第1始動口10或いは第2始動口11への玉の入賞に応じて大当り抽選を行い、その抽選結果に基づき所謂特別図柄(特図)による図柄変動を表示部12にて実行する。そして、表示部12に停止表示された図柄が大当り図柄の場合に大当りを発生させる。ここで、入賞させるために発射された玉数が、遊技者が消費した遊技価値であるアウト(使用玉)に相当し、上記したいずれかの入賞口への入賞に応じて遊技者に付与された玉数が、入賞に応じて遊技者に付与された遊技価値であるセーフ(払出玉)に相当する。
遊技機1は、第1始動口10または第2始動口11への入賞(始動入賞に相当)に応じて大当り抽選を行い(単位遊技に相当)、抽選結果に基づき所謂特別図柄(特図)による図柄変動を表示部にて実行し、その結果に応じて大当りを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は合計8個で、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
第1始動口10は入賞率が変動しない所謂ヘソタイプの入賞口である一方、第2始動口11は普図抽選によって入賞率が変動する所謂電チュータイプの入賞口である。
大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/200で、大当りが発生すると対応するラウンド数(R)に応じた分だけ大入賞口を開放する。尚、1Rの上限入賞数(上限数)は10個で、上限開放時間は30秒であり、上限数または上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
大当りのラウンドは4Rと16Rが1:1の割合で振分けられ、16Rの大当り後は特別状態成立条件が成立したとして確変(特別状態に相当)となり、大当り確率が1/60に向上すると共に、第2始動口11への入賞率が向上する時短状態(時短)となる。一方、4Rの大当り後はその後、100回の図柄変動を行うまでの時短となる。
通常状態、甘中には大当り抽選の他に始動入賞に応じて小当り抽選も行っており、第1始動口10入賞時には1/100、第2始動口11入賞時には1/15で小当り抽選に当選し、当選後は約2秒間大入賞口を開放する小当りを発生する。
また、遊技機1は、盤面7の中央よりも大入賞口13が右側に配置されており、大当り中、及び後述する小当り中は大入賞口13への入賞経路が盤面7の右側を狙って玉を発射した方が有利であることから盤面7の中央よりも右側を狙って玉を発射する所謂右打ちを行う。尚、右打ちした場合であっても、大入賞口13が開放していなければ入賞は見込めない。遊技機1は、確変終了後は通常状態へと戻る。
遊技機側からは以下の信号が出力される。
アウト信号=消費玉(遊技価値に相当)を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。出力時点として入賞した時点で出力する信号が望ましいが、払出し完了時点で出力する信号でも良い。また、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
始動入賞信号=遊技機1から出力される始動口への入賞(始動入賞)を特定可能な信号。第1始動口10、第2始動口11への入賞1回につき1パルスが各々出力されるので、信号入力に応じて始動入賞を特定する(始動信号に相当)。尚、第1始動口10、第2始動口11に対応する始動入賞信号を各々第1始動入賞信号、第2始動入賞信号とする。
図柄変動信号=始動入賞により変動(作動)する液晶表示部(役物)における図柄変動(役物作動、単位遊技)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので、信号入力に応じて図柄変動を特定する(始動信号に相当)。
大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので大当り信号入力中を大当り中として特定する。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。第2始動口11の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。尚、大当り確率が向上する確変中(特別期間に相当)にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。また、大当り信号と特別状態信号のいずれも受信していない期間を通常状態(通常期間に相当)として特定する。
小当り信号=遊技機1から出力される小当り期間を特定可能な信号。小当り中にレベル出力される状態信号なので小当り信号入力中を小当り中として特定する。尚、小当りは通常状態中や甘中に発生するので、小当り信号入力中も通常状態または甘中と特定する。
貸出装置2は、各遊技機1に対応してそれぞれ設けられており、各種の情報を表示する表示部16、貸出す玉を遊技機1に払出す払出ノズル17、玉の貸出を受ける対価(例えば、貨幣)を投入する貨幣投入口18、表示ランプ19等を備えている。貸出装置2は、遊技者によって貨幣投入口18に対価が投入されて図示しない貸出釦が押下(操作)されると、例えば1玉4円で貸出す場合には125玉等の貸出単位の玉を払出ノズル17から遊技機1に払出す貸出処理を実行する。このとき、貸出装置2は、対価と引換に遊技者に払出(付与)した玉数である売上玉数と、その売上玉数に対応する対価を減算した残り(つまり、残高)とを記憶する。また、貸出装置2は、その動作状態を表示ランプ19により遊技場の従業員等に報知する。
管理装置5は、CPU、ROM及びRAM等で構成された制御部、HDD等で構成された記憶部、及び上記した遊技信号等の送受信を行う入出力部等を備えている。管理装置5は、記憶部に記憶されている制御プログラムに従って作動し、入出力部に入力される遊技機1側からの遊技信号により特定される遊技情報を管理する。具体的には、管理装置5は、遊技機1側から入力されるアウト信号に基づいてアウトを特定したり、セーフ信号に基づいてセーフを特定したりすること等により、出玉率や稼動率或いは売上額等の遊技情報を、遊技機1毎、遊技台の機種毎或いは遊技場全体で集計及び管理し、遊技履歴等を表示、或いは印字出力する。
さて、上述したように対象となる遊技機1は甘中の図柄変動時の抽選に応じて大入賞口13を開放(例えば2秒)する小当りを発生可能であり、その小当りの発生頻度によりBA(甘中出玉率)が変動する。このような小当りは抽選により発生させるため、その発生頻度の偏り度合に依存してBAが安定しなくなる。即ち、釘調整の指標となるBAが本来の役割を果たせない遊技情報となる虞がある。
そこで、このように小当りの発生状況によりBAが不安定となり管理が難しくなる点に着眼し、小当りに応じたセーフが理論小当りセーフ(以下、理論小セーフ)であった場合を想定した理論セーフ情報を管理装置5から出力可能とした。管理装置5は、このような理論セーフ情報を出力するために、遊技機1毎の遊技履歴を管理し、実際に発生した小当り数(以下、実小当り)と実際のBA(以下、実BA)とを管理すると共に、小当りが小当り確率(理論値)通り発生した場合における小当り数(以下、理小当り)とBA(以下、理論BA)とを管理するようになっている。以下、実際のデータは実、理論データは理を区別のため冒頭に記載する。
図2は大当りの発生単位で集計した所謂大当り履歴を示しており、以下の各項目が設定されている。
時刻=レコード対応時刻で、大当り発生時刻だが、レコード確定時刻等レコードに対応していればどのような時刻でも良い。
アウト、セーフ、T1Y=アウトは遊技機1への打込玉数(消費価値)、セーフは遊技機1からの払出玉数(入賞付与価値)、T1Yは大当り中の出玉(セーフ−アウト)。右下隅の集計欄のT1Y1はT1Yが基準値(1000)未満の大当り、T1Y2は基準値以上の大当りの集計値を示し、回数は大当り回数、合計はT1Y1(2)の合計値、平均はT1Y1(2)の平均値(合計÷回数)、平均T1Oは大当り中のアウトの平均をT1Y1(2)同様にして集計。尚、図2の履歴上ではT1Oを出力対象としていないが、集計自体はアウト等と同様に集計している。以下、接頭の「T1」は大当り中を示す。
実ベースデータ=実際の大当り中以外のベースデータ(大当り中以外の期間のデータ)で、S(始動情報に相当)は図柄変動数(スタート)、S入賞は始動入賞数、実小当りは小当りの発生回数で、実小セーフ(小当りセーフに相当)は小当り中のセーフ、実ベースはアウト(ベースアウトに相当)と実セーフ(ベースセーフに相当)との比(出玉率=セーフ÷アウト)、純ベースは小セーフを除いた出玉率((セーフ−小セーフ)÷アウト)。
理論ベースデータ=小当りが理論値通りに(発生確率の逆数分の図柄変動により)発生した場合におけるベースデータ(大当り中以外の期間のデータ)で、理小当りはS×小当り確率(通常状態では第1始動口10、甘中は第2始動口11の小当り確率)、理小セーフは理小当り×(実小セーフ÷実小当り)、理ベースは理小セーフ÷実アウト+純ベース。つまり、小当り抽選は大当り抽選同様に図柄変動(S)分の抽選が行われるため、理小当りはS×小当り確率にて求める。また、実際の小当り時のセーフ(実小セーフ)の合計と実小当りの合計とから小当り1回当りのセーフの平均値(実小セーフ÷実小当り)を求め、理小当りにセーフの平均値を乗じて理小当りに対応した小当り時のセーフ(理小セーフ)を求めるのである。
通常、甘中=対応する状態により区分けした集計値で、平均は各レコードの平均、合計は各レコードの合計を示す。尚、S、S入賞の平均は合計アウトに対する合計S(または合計S入賞)の比(合計S÷合計アウト等)を示し、小当り(実、理共に)は合計Sに対する合計小当りの比(合計小当り÷合計S)を示す。また、ベース、純ベースの合計は合計データを各項目の演算式に当て込んだ値。
図2においては、甘中の対応レコードを例えば黄色(図2では斜線)にて識別しているが、通常状態のベースは各レコード共にほぼ一定の値である一方、BAはNO.7の88.3%〜NO.3の195.9%まで、かなり不安定な値となっており、その理由は上述した小セーフ、即ち小当りの発生状況に因る。尚、実ベースデータにおける甘中のSが特別始動情報に相当し、アウトが特別ベースアウトに相当し、セーフが特別ベースセーフに相当する。また、理論ベースデータにおける甘中の小セーフが理論特別ベースセーフに相当し、ベースが理論ベースに相当する。
小当りは通常状態でも発生するが、小当りにより開放する大入賞口13は盤面7の右側にあり、通常状態では盤面7の左側に設けられた普図入賞口9を狙う左打ちで遊技するため小当りによる賞球は得難い。よって、小当りが発生してもベースは変動し無いが、甘中では盤面7の右側を狙う右打ちで遊技することから小当りの発生に応じた大入賞口13への入賞(以下、小入賞)によりBAは変動し得る。
小セーフは小当り期間中のセーフであり小入賞分のセーフを示す。尚、小当りは非常に短期間であり第2始動口11等の他の入賞口への入賞(以下、他入賞)可能性が低いことから本実施形態では他入賞分のセーフ(以下、他セーフ)を考慮せず、小当り中のセーフを小セーフとして特定したが、純粋な小入賞分のセーフを特定するため、例えば小当り中の第2始動入賞数×第2始動口11の単位賞球や、小当り期間を除いた期間のBAを別途特定すると共に小当り中のアウトを特定し、それらを乗ずることで特定される小当り中の他セーフを小セーフから除外しても良い。
ここで、本実施形態では、小当り1回当りの開放時間が固定的な遊技機1を想定しているため、小当り1回当りのセーフは安定した値となる。即ち、小当りの発生頻度によりBAが不安定となるので、小当りがスペック上の確率通り(例えば1/15で)発生した場合を想定し、理論上の小当りの発生回数により理論BAを特定する。
即ち、小当りは図柄変動により抽選されるので、Sに小当り確率を乗ずることで理小当りを特定する。例えば図2のNO.2であれば実小当は12回だが、Sは63回なので、理小当りは63×(1/15)=4.2回となる。そして、1回の小当りにて期待出来るセーフは甘中の合計における実小当り220回に対して実小セーフが5080なので、5080÷220=23.1となり、理小セーフは4.2×23.1≒97となる。
甘中のセーフは小セーフ及び他セーフにより構成されるので、他セーフに対応する純ベース(56.3%)に理小セーフ分のベースを加算して理論BAを特定する。つまり、実小セーフ分を除いた純ベース((セーフ−小セーフ)÷アウト)を求め、更に理小セーフ分のベース(理セーフ÷アウト)に加算して理論BA(純ベース+理小セーフ分のベース)を特定するのである。具体的には、図2のNO.2の実アウトが320なので理小セーフ分のベースは97÷320≒30.3%となり、理論BAは56.3%+30.3%=86.6%となる。尚、純ベースを求めずに理論BAを求める等、演算過程はどのような演算方法でも良く、例えば(セーフ−実小セーフ+理小セーフ)÷アウトから求めても良い。
各レコードの理論BAは以上の様にして求め、合計欄の理論BAは実Sの合計が1178なので、理小当りは1178×(1/15)≒78.5回となり、理小セーフの合計は78.5×23.1≒1815となる。尚、説明上、少数点2位以下を四捨五入しているので若干の誤差がある。
さて、図2における実BAは140.8%であるのに理論BAは87.4%である。つまり、実BAだけを管理する場合、小当りの発生頻度が高くなると実BAが高くなり釘調整が必要と思われる虞もあるが、小当りが理論値通り発生した場合の理論BAによれば87.4%というほぼ適正な数値となるため、釘調整を行う必要がない等の判断が可能となる。勿論、小当りの発生頻度が低ければ実BAも低くなるが、この場合も、理論BAによれば適正な釘調整であることを把握出来る。
尚、理論BAや小当り1回当りのセーフの平均値は図2のようにレコード単位や1営業日単位で特定しても、営業日単位で複数日分記憶した遊技情報から期間を指定して特定しても良い。
管理装置5は、管理者の操作に応じて図2の遊技情報から理論補正データを表示する。
図3は管理装置5による理論補正データを示しており、以下の各項目が設定されている。
実データ=図2のようにして集計した実際の遊技情報で、出率は出玉率(セーフ÷アウト)、ベース、BAは各々通常状態、甘中の出玉率(図2のベースの平均欄参照)、S%、S%Aは各々通常状態、甘中の図柄変動比(図2のSの平均欄参照)、平均T1O1(2)は、図2のT1Y1(2)の集計欄の平均値、同様に平均T1セーフ1(2)は図2の集計欄の平均値のT1Y1(2)+T1O1(2)、即ち、大当り中の平均セーフを示す。尚、以下も含め、冒頭のBは通常状態または甘中に対応する旨を示し、甘中に対応する場合は更に最後にAを付ける。
設定情報=遊技機1のスペック等により特定される予め設定される設定値(スペック情報)で、TS、TSAは各々通常状態、確変中の大当り確率の逆数を示す理論上の大当り間平均S、第1R率、第2R率は各々、T1Y1に対応する大当り(例えば4R)の振分率とT1Y2に対応する大当り(例えば16R)の振分率。尚、T1Yの集計も併せ、他に振分候補となる大当りがあれば適宜対応すれば良い。継続数は通常状態にて大当りが発生してから通常状態に戻るまでに発生し得る大当り数の期待値で、甘モードとして時短単独状態とならなければ、1÷(1−確変率)にて示される値だが、本実施形態では時短単独状態が発生し得る遊技機1を想定しているので、その時短により発生し得る大当りも考慮した数値としている。尚、TSAも時短中を考慮した理論上の大当り確率としても良い。
理論データ=大当りが大当り確率通りに発生した場合を想定した遊技情報であり、理Bアウト(理論情報ベースアウトに相当)はTS÷S%、理Bセーフ(理論情報ベースセーフに相当)は理Bアウト×ベース、理T1アウトはR振分等を考慮した大当り1回当りの平均T1アウト(平均T1O1×第1R率+平均T1O2×第2R率)で、理T1セーフも同様に、平均T1セーフ1×第1R率+平均T1セーフ2×第2R率、理BアウトAはTSA÷S%A×(継続数−1)、理BセーフAは理BアウトA×BA(BAは甘中のベースだが、新理論データでは図2にて求めた理論ベースデータの値を採用する一方、旧理論データでは実ベースデータの値を採用)、理Tアウトは理T1アウト×継続数+BアウトA、理Tセーフは理T1セーフ×継続数+BセーフA、理アウトは理Bアウト+理Tアウト、理セーフは理Bセーフ+理Tセーフ、理出率は理セーフ÷理アウト。
このように理論データは通常状態にて大当り(所謂初当り)を発生させるまでとその初当り後、通常状態に戻るまでのワンサイクルにおける遊技情報を示し、大当りの抽選確率、大当りラウンドの振分、及び初当り後の継続数のような抽選により左右され釘調整により調整不能なデータが理論値通りであった場合に、ベースやT1Y等の釘調整により調整可能なデータが実際のデータであれば、どのようなデータとなるかを示すシミュレーションデータである。
また、上述のような理論データは、特開2005−131437号公報のような図3に示す従来の理論データ(旧理論データ)にも応用出来る。即ち、BAは従来、他セーフに依存しており釘調整により調整可能な遊技情報であったため、従来の理論データでは実データを用いて演算しており、旧理論データに示すような理出率を演算していたが、本実施形態の理論BAを利用した新理論データによれば小当りの発生頻度を考慮した適切な理論データを演算出来る。
尚、特定した遊技情報は周知の通り、台別または機種別に集計して一覧出力する等、台別または機種別に比較可能に出力(表示または印字)すれば良い。
理論BAは図3の理論データのように大当りが大当り確率通りに発生した場合のシミュレートデータを演算する際にも適用可能である。
また、遊技機から出力される信号やシステム側に設ける入力端子等を考慮して、小セーフを予め設定した値としたり、小セーフ分を除いたセーフや純ベースを特定する際に、以下のように始動入賞数や図柄変動数により特定したりしても良い。
(1)小当り信号は小当りの発生に応じて出力されるが、小当り期間中に継続して出力されない等により、小当り期間を特定出来ない場合
小当り1回分のセーフの期待値(例えば23個。以下、設小セーフ)を予め設定しておき、小当り信号にて小当りの発生回数を特定し、小セーフ(実小当り数×設小セーフ)、純ベース((セーフ−小セーフ)÷アウト)を特定し、上述の実施形態同様に理小当り(S×小当り確率)を求めて、理論BA(純ベース+理小当り×設小セーフ÷アウト)を求める。
また、小当り信号出力時から小当り時の大入賞口13の開放時間等に対応した予め設定される期間が経過するまでの期間におけるセーフを小セーフと特定しても良い。即ち、小当り信号に対応した小当り期間とは小当り信号の出力期間、及び小当り信号入力時から設定期間が経過するまでの期間となる。
(2)甘中に左打ち(大入賞も可)する等して第2始動口11だけでなく第1始動口10にも入賞する遊技機の場合
純ベース=(セーフ−小セーフ)÷アウトのように小セーフを除いて純ベースを特定する場合は上述の実施形態と同様だが、始動入賞×単位賞球÷アウトのように始動入賞により純ベースを求める場合は以下の通りとすれば良い。
始動入賞が遊技信号によりいずれの始動口に対応するかを区別出来る場合には((第1始動入賞×第1単位賞球+第2始動入賞×第2単位賞球)÷アウト)にて求める(第1(2)単位賞球は第1(2)始動口への入賞1回当りの賞球で予め設定しておく)。
区別出来無い場合は((甘中入賞S−通常入賞S)×第2単位賞球)÷アウト+ベース)にて純ベースを求めれば良い。この場合、始動口以外の入賞口への入賞を考慮して一般入賞口ベース(ベース−((第1始動入賞×第1単位賞球)÷アウト)を別途実データから特定したり、予め設定する等して純ベースに加算したりしても良い。
また、通常時に小当りが発生した場合にも小セーフを得られるので、理論BA同様に通常状態における理論ベースを特定しても良い。
(3)小当り信号が出力されない場合等、遊技信号により小当り自体を特定出来ない場合
上述の通り、始動入賞により純ベースを求めると共に、上述の実施形態と同様に理小当り数を求め、理論BAを(純ベース+理小当り数×設小セーフ÷アウト)を特定する。
また、始動入賞と図柄変動を区別して特定出来ない場合には両者を区別せずに理論BAを特定しても良いが、始動入賞が特定出来ない場合には一般入賞口ベースを図柄変動しなかった始動入賞による賞球を考慮して予め設定して純ベースに加算したり、想定される始動入賞に対する図柄変動の割合を設定しておき、その割合により図柄変動から始動入賞または始動入賞から図柄変動を特定して理論BAを特定したりしても良い。勿論、始動入賞数をそのまま単位遊技数としたり、単位遊技数を始動入賞数として大凡の理論BAを特定したりしても良い。即ち、始動入賞及び図柄変動の数を特定可能な始動信号とは始動入賞信号、及び図柄変動信号の少なくとも一方を示す。
尚、説明の都合上、純ベースを求めてから理論BAを特定すること等を例示したが、いずれにおいても純ベースを別途求めることなく、理論BAの演算式に純ベースの演算式を組込んで理論BAを特定する等、理論BAに限らず例示した演算式はどのような演算式を用いても良い。
このような実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
小当りが理論値通りに発生した場合のベース(出玉率)である理BAを管理するために、実際の小当りに対応したセーフを、理論小当り数(図柄変動数×小当り確率)に応じたセーフ(理論小当り数×小当り1回のセーフ)に置換して理論ベースを特定するようにしたので、小当りに応じたセーフが理小セーフであった場合を想定した理論セーフ情報を出力可能となり、小当りの発生頻度に依存しない、本来のベース期間におけるセーフ情報を把握可能となる。
実小セーフを特定した上で、平均実小セーフ×理小当り数により理小セーフを特定し、セーフ−実小セーフ+理小セーフにより理セーフを特定して理論BAを特定するようにしたので、実際の小当り1回当りの平均セーフに基づき理論セーフ情報を特定でき、小当りに応じて付与される遊技価値の度合いを考慮した、より正確度を高めた理論セーフ情報を特定可能となる。
理Bアウト=TS÷S%(S%=S÷BO)、理Bセーフ=理Bアウト×理ベースとして各種データを特定するようにしたので、小当りの発生頻度を考慮した理Bセーフにより特定することで、小当りの発生頻度によりベース期間のセーフ情報が変動する遊技機であっても、釘調整等が反映された遊技情報を特定し得るようになる。
甘中の理論BAを特定するようにしたので、甘中におけるベースセーフ(理論特別ベースセーフに相当)を特定し得るようになり、甘中に小当りが発生するような遊技機についても、小当りの発生頻度に依存しない、本来のベース期間におけるセーフ情報を把握可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
小当り1回分のセーフとして、小当りによる大入賞口の開放期間が一定であり期待出来る出玉が固定的な遊技機を例示したため、実データにおける平均値を参照したが、例えば小当り期間が1秒、2秒、4秒等に振り分けられ、期待出来る出玉も振分けられる場合には、ラウンド数と同様の方法で1回の小セーフ別に小当りの開放期間等の小当りの種類を特定し、その種類別に平均小セーフを演算した上で、その振分け割合により小セーフの理論値を特定しても良い。
小当りとして、大入賞口13を開放する等、他の入賞口の入賞率を向上させる開放状態とすることを例示したが、小当りに応じて他の入賞を条件とすることなく遊技価値を付与するような遊技機を管理対象としても良い。
単位遊技として、大当りとなるか否かを特定するための第1単位遊技と小当りとなるか否かを特定するための第2単位遊技とを区分けした遊技機を管理対象としても良い。この場合、遊技機側から第1単位遊技に対応した第1単位遊技信号と第2単位遊技に対応した第2単位遊技信号とが区分けして出力されれば、両者を区分けして特定すれば良い。
図3等の設定情報は遊技場管理者が任意に設定しても、予め管理装置5の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
ベースアウトを前記理論情報ベースアウト、ベースセーフを前記理論情報ベースセーフとして演算することで特定される各種の遊技情報として出玉率を例示したが、他に、理論情報ベースアウト−理論情報ベースセーフにより理論情報B差を求めても良いし、更に、例えば玉単価(売上額÷アウト)や客滞率((Bアウト−Bセーフ)÷売上玉)を実績データや操作入力により設定値として予め特定し、理アウトに玉単価を乗じたり、理論情報B差を客滞率にて除したりすることで、理論データに対応した売上額や売上玉である理売上額や理売上玉を特定しても良いし、更に(理売上玉+理セーフ−理アウト)÷理売上玉にて理論上の割数や、理売上額−(理売上玉+理セーフ−理アウト)×交換単価に実アウト÷理アウトを乗ずれば理論上の粗利等を演算出来る。(詳細は既に例示した公知例に記載されている)。尚、売上額や売上玉は周知の通り貸出機から出力される売上信号により特定する。
図3にて理BアウトをTS÷S%にて求めたが、これはS%をS÷実ベースアウトにより求めていることから、大当り確率の逆数(TS)を始動数(S)にて除し、更に実ベースアウトを乗じた値を示している。このように、理論BA同様に、どのような演算式によりどのような遊技情報を特定しても良い。
対象となる遊技機としては遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機等も採用できる。尚、所謂封入式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
時短や確変等の特別状態(甘中)を発生可能な遊技機を例示したが、特別状態を発生し得ない遊技機を管理対象としても良い。
ラウンド数の定義として遊技機におけるラウンド数としたが、例えばラウンド数の振分け自体は行わず16Rとするが、一方の大当りは4Rまでは通常開放(例えば30秒)するが、5R以降は短期開放(例えば0.1秒)として実質的なR数を4Rとするが、他方の大当りは16Rまで通常開放して実質的なR数も16Rとするような実質的なラウンド数の振分を行う遊技機に本案を適用しても良い。
始動入賞口が複数ある遊技機を例示したがヘソタイプ、或いは電チュータイプのいずれか等、始動入賞口が単数しか設けられない遊技機や、単位遊技として役物を開放して役物内にて物理的な振分けにより小当りや大当りを発生させる遊技機を管理対象としても良い。即ち、小当り確率等は抽選確率だけでなく振分け確率等も含まれる概念となる。
管理装置5が行う処理の一部を中継装置3、或いは遊技装置等にて行っても良い。また、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせても良い。
図面中、1は遊技機、5は管理装置(入力手段、遊技情報特定手段、理論情報特定手段、出力手段)である。

Claims (5)

  1. 遊技価値を消費することで単位遊技を実行するための始動入賞を得られる遊技が可能な遊技機であって、前記単位遊技の結果に応じた大当り、及び小当りの発生に応じて遊技価値を付与する遊技機の遊技情報を管理対象とした遊技場用システムであって、
    前記遊技機側から出力される遊技信号であって、遊技により消費された遊技価値を示すアウトを特定可能なアウト信号、遊技に応じた入賞により付与された遊技価値を示すセーフを特定可能なセーフ信号、前記始動入賞、或いは前記単位遊技の数を示す始動数を特定可能な始動信号、及び大当りが発生している期間を特定可能な大当り信号を含む遊技信号を入力する入力手段と、
    前記入力手段が入力した遊技信号により、大当りである期間を除いた期間であるベース期間における前記アウトを示すベースアウト、前記ベース期間における前記セーフを示すベースセーフ、及び前記ベース期間における前記始動数を示す始動情報を特定する遊技情報特定手段と、
    前記始動情報により特定される前記始動数に、前記単位遊技により小当りが得られる確率である小当り確率を乗じた値を示す理論小当り数に、予め設定される設定情報、或いは前記遊技機側から出力される遊技信号により特定される前記小当り1回当りに付与される遊技価値の期待値を乗じた値を示す理論小当りセーフが、前記小当りに対応したセーフであった場合における前記ベースセーフである理論ベースセーフ、及び前記理論ベースセーフと前記ベースアウトとの比を示す理論ベースの内、少なくとも一方である理論セーフ情報を特定する理論情報特定手段と、
    前記理論情報特定手段による特定結果を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
  2. 前記入力手段は、前記遊技機側から出力される遊技信号として前記小当りの発生数である小当り数を特定可能な小当り信号を入力し、
    前記遊技情報特定手段は、前記入力手段が入力した遊技信号により特定される前記小当り信号に対応した期間において特定した前記セーフである小当りセーフを特定する一方、その小当りセーフと前記小当り数とにより小当り1回当りの平均セーフを特定し、
    前記理論情報特定手段は、前記遊技機側から出力される遊技信号により特定される小当り1回当りに付与される遊技価値の期待値を前記小当り1回当りの平均セーフとする一方、前記ベースセーフから前記小当りセーフを減算すると共に前記理論小当りセーフを加算した値を示す数値を前記理論ベースセーフとして前記理論セーフ情報を特定することを特徴とする請求項1記載の遊技場用システム。
  3. 前記理論情報特定手段は、前記始動情報により特定される前記始動数に、前記始動入賞時に付与される遊技価値を乗じた値を示す純ベースセーフに前記理論小当りセーフを加算した値を示す数値を前記理論ベースセーフとして前記理論セーフ情報を特定することを特徴とする請求項1記載の遊技場用システム。
  4. 前記理論情報特定手段は、前記単位遊技により大当りが得られる確率である大当り確率の逆数を前記始動情報により特定される始動数にて除し、更に前記ベースアウトを乗じた値を示す数値を、理論上の大当り確率通りに大当りが発生した場合のベースアウトである理論情報ベースアウトとして特定すると共に、当該理論情報ベースアウトに前記理論ベースを乗じた値を示す数値を理論情報ベースセーフとして特定した上で、ベースアウトを前記理論情報ベースアウト、ベースセーフを前記理論情報ベースとして演算することで各種の遊技情報を特定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技場用システム。
  5. 前記遊技機は、遊技に応じて成立する予め設定される特別状態成立条件が成立することにより、遊技者にとって有利な特別状態を発生可能であると共に、小当りの発生に応じて開放する大入賞口が設けられており、その大入賞口への入賞に応じて遊技価値を付与し、
    前記入力手段は、前記遊技機側から出力される遊技信号として前記特別状態が発生している期間を特定可能な特別状態信号を入力し、
    前記遊技情報特定手段は、前記入力手段が入力した遊技信号により、前記ベース期間として特別状態が発生している期間である特別期間を特別状態が発生していない期間である通常期間と区分けして特定し、当該特別期間における前記ベースアウトを特別ベースアウト、前記特別期間における前記ベースセーフを特別ベースセーフ、前記特別期間における前記始動情報を特別始動情報として特定し、
    前記理論情報特定手段は、前記特別始動情報により特定される前記始動数に、前記小当り確率を乗じた値を示す理論小当り数により特定される前記理論小当りセーフが、前記小当りに対応したセーフであった場合における前記特別ベースセーフである理論特別ベースセーフ、及び前記特別ベースセーフと前記特別ベースアウトとの比を示す理論ベースの内、少なくとも一方を前記理論セーフ情報として特定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技場用システム。
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