JP2014078130A - 医療処置チェック装置、医療処置チェックシステムおよび医療処置チェックプログラム - Google Patents

医療処置チェック装置、医療処置チェックシステムおよび医療処置チェックプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】多種類の医療処置の適否をチェック可能とする。
【解決手段】実施形態の医療処置チェック装置は、オーダ取得手段、書込手段、処置情報取得手段、判定手段および報知処理手段とを備える。オーダ取得手段は、医療処置に関する複数項目のオーダ情報からなるオーダ情報群を取得する。書込手段は、オーダ情報群を記憶デバイスに書き込む。処置情報取得手段は、オーダ情報群に含まれ得るオーダ情報の項目にそれぞれ関連付けられた複数の入力欄のうちの少なくとも一部に対して看護師によりそれぞれ入力された処置情報からなる処置情報群を取得する。判定手段は、処置情報群が含む処置情報のそれぞれと一致するオーダ情報のみからなるオーダ情報群が記憶デバイスが記憶するオーダ情報群に含まれるか否かを判定する。報知処理手段は、判定手段の判定結果を看護師に報知するための処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、医療処置チェック装置、医療処置チェックシステムおよび医療処置チェックプログラムに関する。
医療機関においては、医師が診察室において決定した医療処置の内容を表した指示書を患者が処置室へと持参することとし、処置室にて看護師が患者に対し、当該患者が持参した指示書に基づいて医療処置を講ずることがある。
この場合、患者が持参する指示書が他の患者に関する指示書であったり、看護師が指示書の内容を誤解した場合には、患者に対して誤った医療処置が講じられてしまう恐れがあった。
そこで、医療処置の対象となる患者や医療処置に用いる薬剤などについての識別コードなどの情報を看護師に入力させ、それらの情報が医師の指示に含まれる同種の情報と照合することによって、看護師が行おうとしている医療処置の適否を自動的にチェックするコンピュータシステムが提案されている。
特開2004−302946号公報
上記のようなコンピュータシステムでは、照合の対象とする情報が予め固定される。
このため、特定の医療処置に関するチェックに限定されるという不具合があった。
このような事情から、多種類の医療処置の適否をチェックできることが望まれていた。
実施形態の医療処置チェック装置は、オーダ取得手段、書込手段、処置情報取得手段、判定手段および報知処理手段とを備える。オーダ取得手段は、医療処置に関する複数項目のオーダ情報からなるオーダ情報群を取得する。書込手段は、前記オーダ取得手段が取得した前記オーダ情報群を記憶デバイスに書き込む。処置情報取得手段は、前記オーダ情報群に含まれ得るオーダ情報の項目にそれぞれ関連付けられた複数の入力欄のうちの少なくとも一部に対して看護師によりそれぞれ入力された処置情報からなる処置情報群を取得する。判定手段は、前記処置情報取得手段が取得した前記処置情報群が含む前記処置情報のそれぞれと一致するオーダ情報のみからなるオーダ情報群が前記記憶デバイスが記憶するオーダ情報群に含まれるか否かを判定する。報知処理手段は、前記判定手段が含まれると判定した場合には前記処置情報群が正しい旨を、また前記判定手段が含まれないと判定した場合には前記処置情報群が正しくない旨を前記看護師に報知するための処理を行う。
一実施形態に係る医療処置チェックシステムのブロック図。 一例としての入力フォームを示す図。 別例としての入力フォームを示す図。 別例としての入力フォームを示す図。 関連付けテーブルの内容の一例を示す図。 医療処置チェックプログラムに基づく図1中のCPUの処理のフローチャート。 処置情報の入力例を示す図。 一例としての成功報知画面を示す図。 一例としての失敗報知画面を示す図。
以下実施の形態の一例を図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る医療処置チェックシステム100のブロック図である。
医療処置チェックシステム(以下、チェックシステムと略記する)100は、医療処置チェック装置(以下、チェック装置と略記する)101、複数の医師端末102および複数の看護師端末103を含む。チェック装置101は、通信ネットワーク104を介して医師端末102および看護師端末103と通信可能である。通信ネットワーク104としては、典型的にはLAN(local area network)を利用するが、インターネットなどの他の周知のコンピュータネットワークを適宜に利用できる。なお、チェック装置101、医師端末102および看護師端末103と通信ネットワーク104との接続方式は、有線および無線のいずれであっても良い。
チェック装置101は、医師によるオーダに従って看護師により行われる医療処置に関するチェックを行う。
医師端末102は、医療処置のオーダに関する情報を医師の操作に応じて入力する。医師端末102は、入力した情報を含むオーダ登録要求をチェック装置101に宛てて通信ネットワーク104へ送信する。また医師端末102は、入力した情報を用いて指示書画像を生成し、この指示書画像のプリントをプリンタ105に行わせることによって指示書を発行する。医師端末102の数は任意であり、1つのみが備えられていても良い。医師端末102としては、例えばWebブラウザ機能を備えた様々な種類の通信端末を利用できる。
看護師端末103は、医師によるオーダに従って看護師が行おうとする医療処置の適否をチェックするために看護師により利用される。看護師端末103は、実行しようとする医療処置に関する情報を看護師の操作に応じて入力する。看護師端末103は、入力した情報を含んだ照合要求をチェック装置101に宛てて通信ネットワーク104へ送信する。また看護師端末103は、チェック装置101から送られる各種の情報に従って各種の画面を表示する。看護師端末103の数は任意であり、1つのみが備えられていても良い。看護師端末103としては、例えばWebブラウザ機能を備えた様々な種類の通信端末を利用できる。看護師端末103としては、タブレット端末のようなハンディタイプの通信端末を利用することが好適である。
さてチェック装置101は、メインユニット10、入力デバイス20、表示デバイス30および通信デバイス40を含む。
メインユニット10は、医療処置のチェックのための処理を実行する。
入力デバイス20は、チェック装置101の操作者による指示を入力する。入力デバイス20としては、例えばキーボードやマウスなどの周知のデバイスを適宜に利用できる。なお、チェック装置101の操作者は、例えばチェックシステム100の管理者である。
表示デバイス30は、チェック装置101の操作者に対する情報提示のために任意の画像を表示する。表示デバイス30としては、例えば液晶表示デバイスなどの周知のデバイスを適宜に利用できる。
通信デバイス40は、通信ネットワーク104を介した通信を実現するための周知の処理を行う。通信デバイス40としては、LANに適合した既存の通信アダプタなどの周知のデバイスを利用できる。
メインユニット10はさらに、CPU(central processing unit)11、ROM(read-only memory)12、RAM(random-access memory)13、補助記憶ユニット14、入力インタフェース(入力I/F)15、表示インタフェース(表示I/F)16、通信インタフェース(通信I/F)17およびバスライン18を含む。なお、バスライン18は、アドレスバスおよびデータバスなどを含み、CPU11、ROM12、RAM13、補助記憶ユニット14、入力インタフェース15、表示インタフェース16および通信インタフェース17を互いに接続する。
CPU11は、ROM12およびRAM13に記憶されたオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラム(医療処置チェックプログラム)に基づいて、後述するチェック処理を実行する。
ROM12は、オペレーティングシステムを記憶する。ROM12は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。またROM12は、CPU11が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合もある。
RAM13は、CPU11が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM13は、CPU11が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。RAM13は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。ただし、RAM13がアプリケーションプログラムを記憶する場合、RAM13をバッテリバックアップしておく。
補助記憶ユニット14は、例えばHDD(hard disk drive)やSSD(solid state drive)などであり、CPU11が各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU11での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット14は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
入力インタフェース15には、入力デバイス20が接続される。入力インタフェース15は、CPU11と入力デバイス20とのデータの授受をインタフェースする。
表示インタフェース16には、表示デバイス30が接続される。表示インタフェース16は、CPU11と表示デバイス30とのデータの授受をインタフェースする。
通信インタフェース17には、通信デバイス40が接続される。通信インタフェース17は、CPU11と通信デバイス40とのデータの授受をインタフェースする。
このメインユニット10の基本ハードウェアとしては、例えば汎用のコンピュータ装置を用いることができる。このような基本ハードウェアが備えるROM12、RAM13または補助記憶ユニット14にて、医療処置チェックプログラムを記憶することによりメインユニット10を具現できる。このときにチェック装置101またはメインユニット10の譲渡は一般に、上記の医療処置チェックプログラムがROM12、RAM13または補助記憶ユニット14に記憶された状態にて行われる。しかし、基本ハードウェアと医療処置チェックプログラムとが個別に譲渡された上で、医療処置チェックプログラムがROM12、RAM13または補助記憶ユニット14へと書き込まれても良い。医療処置チェックプログラムの譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して行うことができる。
補助記憶ユニット14が記憶するデータには、情報入力および入力情報の送信を看護師端末103に行わせるための入力フォームデータを含む。
入力フォームデータは、看護師端末103のWebブラウザ機能により、入力フォームを表示し、入力フォーム上で情報を入力し、入力した情報をチェック装置101へと送信する動作を行わせるものであり、一例としては、入力情報の転送のためのCGI(common gateway interface)プログラムを呼び出すように構成されたHTML(hypertext markup language)データである。
図2は一例としての入力フォーム1を示す図である。
入力フォーム1は、テキスト入力欄1a,1b,1c,1d,1e,1fとボタン1gとを含むとともに、テキスト入力欄1a〜1fのそれぞれに関連付けられた項目の名称を表すものである。
テキスト入力欄1a〜1fは、「患者コード」「看護師コード」「薬剤コード1」「薬剤コード2」「薬剤コード3」および「医師医療指示番号」の各項目がそれぞれ関連付けられている。そして入力フォーム1は、例えばテキスト入力欄1aに入力されたテキストを「患者コード」に関する情報として入力するとともに、当該テキストをテキスト入力欄1a内に表示するものである。なお、入力フォーム上で入力される各種の情報は、以下においては処置情報と称する。
補助記憶ユニット14が1つのみの入力フォームデータを記憶していても良いし、それぞれ異なる入力フォームを表す複数の入力フォームデータを記憶していても良い。
図3は別例としての入力フォーム2を示す図である。なお、図2と同一の要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
入力フォーム2は、テキスト入力欄1a〜1fとボタン1gとを含むとともに、テキスト入力欄1a〜1fのそれぞれに関連付けられた項目の名称を表す点においては入力フォーム1と同様である。しかし入力フォーム2では、テキスト入力欄1a〜1fは、「医師医療指示番号」「患者コード」「看護師コード」「薬剤コード1」「薬剤コード2」および「薬剤コード3」の各項目がそれぞれ関連付けられている点で入力フォーム1と異なる。
図4はさらなる別例としての入力フォーム3を示す図である。なお、図2と同一の要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
入力フォーム3は、ボタン1g,3a,3b,3c,3d,3e,3fおよびテキスト表示領域3g,3h,3i,3j,3k,3mを含むとともに、ボタン3a〜3fのそれぞれに関連付けられた項目の名称を表すものである。
ボタン3a〜3fは、「患者コード」「看護師コード」「薬剤コード1」「薬剤コード2」「薬剤コード3」および「医師医療指示番号」の各項目がそれぞれ関連付けられるとともに、テキスト表示領域3g〜3mのそれぞれとも関連付けられている。そして入力フォーム3は、例えばボタン3aが操作されたのちに入力されたテキストを「患者コード」に関する処置情報として入力するとともに、当該テキストをテキスト表示領域3g内に表示するものである。
入力フォームはこの他、入力可能な処置情報の項目数や入力可能な項目が入力フォーム3とは異なるものであっても良い。例えば、医療処置を行う看護師を医師が指定しない場合には、看護師コードを入力することには意味が無いので、「患者コード」「薬剤コード1」「薬剤コード2」「薬剤コード3」および「医師医療指示番号」の5項目についての処置情報のみを入力可能とするものとしたり、「看護師コード」の項目に代えて「薬剤コード4」などのような他の項目についての処置情報を入力可能とするものとしても良い。
本実施形態において補助記憶ユニット14は複数の入力フォームデータを記憶することとする。
そしてこの場合に補助記憶ユニット14が記憶するデータには、別途に関連付けテーブルを含む。
図5は関連付けテーブルの内容の一例を示す図である。
関連付けテーブルは、看護師端末103を識別するための端末コードと入力フォームデータを識別するためのフォームコードとを関連付けて記述している。
次に以上のように構成されたチェックシステムの動作について説明する。
図6は医療処置チェックプログラムに基づくCPU11の処理のフローチャートである。
CPU11は、タスクに空きがある状態において、図6に示す処理を実行する。なおCPU11は、複数の端末からの要求を並列的に処理するために、図6に示す処理を複数のタスクで並列的に実行しても良い。
ステップSa1においてCPU11は、チェック要求が到来したか否かを確認する。そしてCPU11は、チェック要求が到来していないためにNOと判定したならば、ステップSa2へ進む。
ステップSa2においてCPU11は、登録要求が到来したか否かを確認する。そしてCPU11は、登録要求が到来していないためにNOと判定したならば、ステップSa1に戻る。
かくしてステップSa1およびステップSa2においてCPU11は、チェック要求または登録要求が到来するのを待ち受ける。
さて、医師は、患者を診察するなどして患者に対する医療処置を決めたならば、その医療処置を看護師に指示するための情報(以下、オーダ情報と称する)を医師端末102に入力する。一般的には、医師は、医療処置の対象となる患者を識別するための患者コードや、医療処置で用いる薬剤を識別する薬剤コードなどの複数のオーダ情報を医師端末102に入力する。そして必要なオーダ情報を全て入力し終えたならば、その登録を指示するための操作を医師端末102にて行う。そうすると医師端末102は、上記の医療処置を看護師に指示する指示書をプリントするようプリンタ105を制御するとともに、入力したオーダ情報からなるオーダ情報群を含む登録要求をチェック装置101に宛てて通信ネットワーク104へ送信する。なお、登録要求には、例えば医師端末102を識別するための端末コードや、医師を識別するための医師コードなどのオーダ情報群以外の情報を含んでも良い。
この登録要求が通信ネットワーク104を介してチェック装置101へと伝送されると、この登録要求を通信デバイス40が受信する。そしてCPU11が、登録要求を通信インタフェース17を介してRAM13に書き込む。かくして通信デバイス40がオーダ取得手段として機能する。またCPU11が書込手段として機能する。またRAM13が記憶デバイスとして機能する。なお、登録要求をRAM13に書き込む機能を通信インタフェース17に設けたり、あるいは別途にDMA(direct memory access)コントローラを備えて、このDMAコントローラにより登録要求をRAM13に書き込んでも良い。また登録要求は、補助記憶ユニット14またはチェック装置101に外付けられた記憶ユニットに書き込んでも良い。
このようにして登録要求がRAM13に書き込まれたことに応じて、CPU11はステップSa2にてYESと判定し、ステップSa3へと進む。
ステップSa3においてCPU11は、登録要求に含まれたオーダ情報群を待ちテーブルに書き込む。待ちテーブルには、RAM13または補助記憶ユニット14の一部の記憶領域が割り当てられ、実施待ちとなっている医療処置に関するオーダ情報群を記憶する。そしてオーダ情報群を待ちテーブルに書き込み終えたならばCPU11は、ステップSa1およびステップSa2の待ち受け状態に戻る。
さて、医師は上記のようにプリンタ105がプリントした指示書を患者に渡し、処置室などで医療処置を受けるように患者に指示する。この指示に応じて患者は、処置室などに行き、看護師に指示書を渡す。看護師は、指示書に従って医療処置に用いる薬剤を準備した上で、看護師端末103を操作してチェックの開始を指示する。この指示を受けると看護師端末103は、通信ネットワーク104を介してチェック装置101へとアクセスする。このアクセスに当たっては、看護師端末103を識別するための端末コードがチェック装置101へと通知される。当該アクセスは通信デバイス40により検知され、アクセスが生じたことおよび上記のように通知された端末コードが通信デバイス40から通信インタフェース17を介してCPU11へと通知される。これに応じてCPU11はステップSa1にてYESと判定し、ステップSa4へと進む。
ステップSa4にてCPU11は、アクセス元の看護師端末103に関連付けられた入力フォームデータを送信する。具体的にはCPU11は、上記のように通信デバイス40から通知された端末コードをキーとして関連付けテーブルを検索することによって、アクセス元の看護師端末103に関連付けられた入力フォームデータを判定する。そしてCPU11は、該当する入力フォームデータを補助記憶ユニット14から読み出して、アクセス元の看護師端末103に宛てて通信ネットワーク104へと送信するよう通信デバイス40を制御する。かくしてCPU11は、識別手段として機能する。また入力フォームデータは、前述した通り複数の入力欄を表した入力画面を表し、入力画面情報に相当する。従って、CPU11と通信デバイス40とにより、入力画面情報送信手段が構成される。
ステップSa5においてCPU11は、看護師端末103から照合要求がなされたか否かを確認する。そしてCPU11は、照合要求がなされていないためにNOと判定したならば、ステップSa5に戻る。かくしてステップSa5においてCPU11は、照合要求がなされるのを待ち受ける。
看護師端末103では入力フォームデータを受信すると、これに基づいて入力フォームを表示する。そして看護師端末103は、看護師の操作に応じて処置情報を入力する。なお、処置情報の入力は、看護師による手動入力によっても良いし、バーコードスキャナによるバーコード読み取りなどによっても良い。そして例えば図2に示すボタン1gの操作などにより照合の実行を看護師が指示したことに応じて看護師端末103は、その時点で入力済みの処置情報からなる処置情報群を含んだ照合要求をチェック装置101に宛てて通信ネットワーク104へと送信する。なお、照合要求には、例えば看護師端末103を識別するための端末コードなどの処置情報群以外の情報を含んでも良い。
この処置要求が通信ネットワーク104を介してチェック装置101へと伝送されると、この処置要求を通信デバイス40が受信する。かくして通信デバイス40が処置情報取得手段として機能する。そしてCPU11が、処置要求を通信インタフェース17を介してRAM13に書き込む。処置要求をRAM13に書き込む機能を通信インタフェース17に設けたり、あるいは別途にDMAコントローラを備えて、このDMAコントローラにより処置要求をRAM13に書き込んでも良い。また処置要求は、補助記憶ユニット14またはチェック装置101に外付けられた記憶ユニットに書き込んでも良い。
このようにして処置要求がRAM13に書き込まれたことに応じて、CPU11はステップSa5にてYESと判定し、ステップSa6へと進む。
ステップSa6においてCPU11は、照合要求に含まれた処置情報群の中に医師医療指示番号が有るか否かを確認する。そしてCPU11は、ここでYESと判定したならば、ステップSa7へ進む。
ステップSa7においてCPU11は、上記の医師医療指示番号と同一の医師医療指示番号を含むオーダ情報群を、待ちテーブルに含まれるオーダ情報群の中から検索する。こののちにCPU11は、ステップSa10へ進む。
一方、CPU11は、照合要求に含まれた処置情報群の中に医師医療指示番号が無いためにステップSa6でNOと判定したならば、ステップSa8へ進む。
ステップSa8においてCPU11は、照合要求に含まれた処置情報群の中に患者コードが有るか否かを確認する。そしてCPU11は、ここでYESと判定したならば、ステップSa9へ進む。
ステップSa9においてCPU11は、上記の患者コードと同一の患者コードを含むオーダ情報群を、待ちテーブルに含まれるオーダ情報群の中から検索する。こののちにCPU11は、ステップSa10へ進む。
ステップSa10においてCPU11は、ステップSa7またはステップSa9での検索にヒットしたか否かを確認する。そしてCPU11は、ここでYESと判定したならば、ステップSa11へ進む。
以上のステップSa6〜12の処理により、CPU11は判定手段として機能する。
ステップSa11においてCPU11は、照合要求に含まれた処置情報群を、ステップSa7またはステップSa9での検索にヒットしたオーダ情報群と照合する。この照合は、処置情報群に含まれる処置情報のそれぞれが、オーダ情報群に含まれ、かつ同一の項目に関するオーダ情報と一致するか否かと、処置情報群に処置情報が含まれない項目に関するオーダ情報がオーダ情報群に含まれるか否かとを確認する処理である。そして、処置情報群に含まれる処置情報の全てが、オーダ情報群に含まれ、かつ同一の項目に関するオーダ情報と一致し、さらに処置情報群に処置情報が含まれない項目に関するオーダ情報がオーダ情報群に1つも含まれない場合に、処置情報群がオーダ情報群に完全に一致すると判定する。
例えば入力フォーム1において図7に示すようにテキスト入力欄1a〜1d,1fに処置情報がそれぞれ入力された状態でボタン1gが操作されたならば、処置情報群は例えば「患者コード=123456,看護師コード=1111111111,薬剤コード1=1010101010,薬剤コード2=2222222222,医師医療指示番号=98765」といった内容となる。この場合、ステップSa7またはステップSa9での検索にヒットしたオーダ情報群に、「患者コード=123456」「看護師コード=1111111111」「薬剤コード1=1010101010」「薬剤コード2=2222222222」および「医師医療指示番号=98765」の各オーダ情報が含まれ、その他のオーダ情報が含まれないならば、CPU11は完全一致と判定する。しかしながら、ステップSa7またはステップSa9での検索にヒットしたオーダ情報群に、「患者コード=123456」「看護師コード=1111111111」「薬剤コード1=1010101010」「薬剤コード2=2222222222」および「医師医療指示番号=98765」の各オーダ情報のうちのいずれか1つでも含まれないか、その他のオーダ情報が含まれるならば、CPU11は完全一致ではないと判定する。
ステップSa12においてCPU11は、上記の照合の結果が完全一致であったか否かを確認する。そしてCPU11は、完全一致であるためにYESと判定したならば、ステップSa13へ進む。
ステップSa13においてCPU11は、成功報知情報をアクセス元の看護師端末103に宛てて通信ネットワーク104へと送信するように通信デバイス40を制御する。ここで成功報知情報は、処置情報の照合に成功したことを看護師に報知するための報知動作を看護師端末103に行わせるための情報である。成功報知情報は例えば、図8に示すような成功報知画面4を看護師端末103にて表示させるためのHTMLデータなどとすることが想定される。なお成功報知情報は、図8に示すような成功報知画面4の表示とともに、成功報知音または成功報知メッセージの出力を看護師端末103にて行わせるものとしたり、成功報知画面4の表示を行うことなしに、成功報知音または成功報知メッセージの出力を看護師端末103にて行わせるものとしても良い。看護師は、成功報知画面4を目視することなどによって、前述のような準備に基づく医療処置が適正であることを認識し、当該医療処置を実行する。
ステップSa14においてCPU11は、ステップSa7またはステップSa9での検索にヒットしたオーダ情報群を待ちテーブルから削除する。つまり、上記のように医療処置が実行されるために、その医療処置についての指示に関するオーダ情報群を無効化する。そして該当するオーダ情報群を削除し終えたならばCPU11は、図6に示す処理を終了する。
ところでCPU11は、照合要求に含まれた処置情報群の中に患者コードが無いためにステップSa8でNOと判定した場合、ステップSa7またはステップSa9での検索にヒットしなかったためにステップSa10でNOと判定した場合、あるいはステップSa11における照合の結果が完全一致ではないためにステップSa12にてNOと判定した場合、これらの各ステップからステップSa15へと進む。
ステップSa15においてCPU11は、失敗報知情報をアクセス元の看護師端末103に宛てて通信ネットワーク104へと送信するように通信デバイス40を制御する。ここで失敗報知情報は、処置情報の照合に失敗したことを看護師に報知するための報知動作を看護師端末103に行わせるための情報である。失敗報知情報は例えば、図9に示すような失敗報知画面5を看護師端末103にて表示させるためのHTMLデータなどとすることが想定される。
失敗報知画面5を、図9に示すように照合に失敗した原因を表す文字列5aを含むものとするとき、CPU11はステップSa11における照合の際に、どの項目について処置情報とオーダ情報とが一致しなかったのかを判断し、その項目名を誤り項目名としてRAM13に書き込んでおく。そしてCPU11は、その誤り項目名を含んだ文字列として文字列5aを生成する。なお失敗報知情報は、図9に示すような失敗報知画面5の表示とともに、失敗報知音または失敗報知メッセージの出力を看護師端末103にて行わせるものとしたり、失敗報知画面5の表示を行うことなしに、失敗報知音または失敗報知メッセージの出力を看護師端末103にて行わせるものとしても良い。そして失敗報知情報の送信を終えたならばCPU11は、図6に示す処理を終了する。
ステップSa12,13,15の処理が、処置情報群が正しいか否かを看護師に報知するための処理に相当し、従ってCPU11は報知処理手段として機能する。
なお、図6に示す処理を終了した後にCPU11は、図6に示す処理を実行可能な状態になったならば、図6に示す処理を改めて開始する。
以上のようにチェックシステム100によれば、看護師が入力フォームで入力可能な処置情報の全てを入力しなくても、看護師が入力した処置情報のみの照合によって看護師が行おうとしている医療処置の適否をチェックする。従って、医療処置の適否をチェックするために照合すべき情報の項目の組み合わせが互いに異なる複数種の医療処置のそれぞれに関する適否のチェックを同一の処理にて行うことが可能であり、上記のような複数種の医療処置のそれぞれに適応する処理を個別に用意する必要がない。また、特定の医療処置のみに適応するように入力フォームを構成する必要がなく、さまざまな医療処置の適否のチェックのために必要となり得るさまざまな処置情報を入力可能なように入力フォームを構成しておけば良く、入力フォームの設計が容易であるとともに、さまざまな医療処置のそれぞれに適応した多数の入力フォームを用意する場合に比べて、入力フォームデータの記憶のために必要な記憶容量を小さくできる。
また本実施形態によれば、チェック処理を入力フォームの構成に依存せずに行うため、複数の入力フォームを任意に使用可能としている。このため、例えば看護師端末毎に、それを使用する看護師の所属毎での医療処置の違いを考慮したり、看護師毎の好みを考慮した入力フォームの使用が可能となる。具体的には、A部門では医師が看護師を指定する場合があるのに対し、B部門では医師が看護師を指定することが無い場合には、A部門に属する看護師が使用する看護師端末103では看護師コードの入力欄を含んだ入力フォームを使用し、B部門に属する看護師が使用する看護師端末103では看護師コードの入力欄を含まない入力フォームを使用するといった運用が可能である。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
オーダー情報の入力を例えば入力デバイス20で行うなどすることにより、前記実施形態において医師端末102で行っていた処理をチェック装置101で行うようにしても良い。
処置情報の入力を例えば入力デバイス20で行い、かつ成功報知画面4や失敗報知画面5の表示を表示デバイス30で行うなどすることにより、前記実施形態において看護師端末103で行っていた処理をチェック装置101で行うようにしても良い。
どの看護師端末103がアクセスした場合でも、単一の入力フォームデータを送信するようにCPU11が処理しても良い。
アクセス元の看護師端末103を使用している看護師を識別し、当該看護師に予め関連付けられた入力フォームデータを送信するようにCPU11が処理しても良い。
医師端末102と通信するためおよび看護師端末103と通信するために、それぞれ別々の通信デバイスを備えても良い。
チェック装置101の機能を既存の医療情報システムに含まれるサーバに備えることにより、当該サーバをチェック装置101として流用することも可能である。
前記実施形態では、医師医療指示番号または患者コードにより絞り込んだオーダ情報群と処置情報群を照合しているが、別の条件で絞り込んだオーダ情報群と処置情報群を照合したり、絞り込みを行わずに処置情報群をオーダ情報群の1つ1つと順次に照合しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
101…医療処置チェック装置、102…医師端末、103…看護師端末、104…通信ネットワーク、105…プリンタ、10…メインユニット、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…補助記憶ユニット、15…入力インタフェース、16…表示インタフェース、17…通信インタフェース、18…バスライン、20…入力デバイス、30…表示デバイス、40…通信デバイス、100…医療処置チェックシステム。

Claims (6)

  1. 医療処置に関する複数項目のオーダ情報からなるオーダ情報群を取得するオーダ取得手段と、
    前記オーダ取得手段が取得した前記オーダ情報群を記憶デバイスに書き込む書込手段と、
    前記オーダ情報群に含まれ得るオーダ情報の項目にそれぞれ関連付けられた複数の入力欄のうちの少なくとも一部に対して看護師によりそれぞれ入力された処置情報からなる処置情報群を取得する処置情報取得手段と、
    前記処置情報取得手段が取得した前記処置情報群が含む前記処置情報のそれぞれと一致するオーダ情報のみからなるオーダ情報群が前記記憶デバイスが記憶するオーダ情報群に含まれるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が含まれると判定した場合には前記処置情報群が正しい旨を、また前記判定手段が含まれないと判定した場合には前記処置情報群が正しくない旨を前記看護師に報知するための処理を行う報知処理手段とを具備することを特徴とする医療処置チェック装置。
  2. 前記オーダ取得手段は、医師により使用される医師端末から送信される前記オーダ情報群を受信し、
    前記処置情報取得手段は、前記看護師により使用される看護師端末から送信される前記処置情報群を受信し、
    前記報知処理手段は、前記処置情報群が正しい旨または正しくない旨を前記看護師に報知するための報知動作を前記看護師端末に行わせるための報知情報を前記看護師端末へ送信することを特徴とする請求項1に記載の医療処置チェック装置。
  3. 前記複数の入力欄を表した入力画面を表す入力画面情報を前記看護師端末へ送信する入力画面情報送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の医療処置チェック装置。
  4. 前記入力画面情報送信手段による前記入力画面情報の送信先となる看護師端末を識別する識別手段をさらに備え、
    前記入力画面情報送信手段は、それぞれ異なる入力画面を表す複数の入力画面情報のうちで前記識別手段が識別した看護師端末に関連付けられた入力画面情報を送信することを特徴とする請求項3に記載の医療処置チェック装置。
  5. 医師により利用される医師端末、看護師により利用される看護師端末および医療処置チェック装置を具備し、
    前記医師端末は、医療処置に関する複数項目のオーダ情報からなるオーダ情報群を前記医療処置チェック装置へ送信するオーダ情報送信手段を備え、
    前記看護師端末は、前記オーダ情報群に含まれ得るオーダ情報の項目にそれぞれ関連付けられた複数の入力欄のうちの少なくとも一部に対してそれぞれ指定された処置情報からなる処置情報群を前記医療処置チェック装置へ送信する処置情報送信手段を備え、
    前記医療処置チェック装置は、
    前記オーダ情報送信手段が送信した前記オーダ情報群を受信するオーダ情報受信手段と、
    前記オーダ受信手段が受信した前記オーダ情報群を記憶デバイスに書き込む書込手段と、
    前記処置情報送信手段が送信した前記処置情報群を受信する処置情報受信手段と、
    前記処置情報受信手段が受信した前記処置情報群が含む前記処置情報のそれぞれと一致するオーダ情報のみからなるオーダ情報群を前記記憶デバイスが記憶するオーダ情報群の中から検索する検索手段と、
    前記検索手段が前記検索に成功した場合には前記処置情報群が適正である旨を示し、前記検索に失敗した場合には前記処置情報群が不適である旨を示す結果情報を前記看護師端末へ送信する結果情報送信手段とを具備し、
    前記看護師端末はさらに、
    前記前記結果情報送信手段が送信した前記結果情報を受信する結果情報受信手段と、
    前記結果情報受信手段が受信した前記結果情報に基づいて前記処置情報群の適否を前記看護師に報知する報知手段を具備することを特徴とする医療処置チェックシステム。
  6. 医師端末と通信する第1の通信デバイスおよび看護師端末と通信する第2の通信デバイスとともに医療処置チェック装置に具備されるコンピュータを、
    医療処置に関する複数項目のオーダ情報からなるオーダ情報群を前記医師端末から前記第1の通信デバイスが受信したことに応じて、前記第1の通信デバイスが受信した前記オーダ情報群を記憶デバイスに書き込む書込手段と、
    前記オーダ情報群に含まれ得るオーダ情報の項目にそれぞれ関連付けられた複数の入力欄のうちの少なくとも一部に対してそれぞれ指定された処置情報からなる処置情報群を看護師端末から前記第2の通信デバイスが受信したことに応じて、前記第2の通信デバイスが受信した前記処置情報群が含む前記処置情報のそれぞれと一致するオーダ情報のみからなるオーダ情報群を前記記憶デバイスが記憶するオーダ情報群の中から検索する検索手段と、
    前記検索手段が前記検索に成功した場合には前記処置情報群が正しい旨を示し、前記検索に失敗した場合には前記処置情報群が正しくない旨を示す結果情報を前記看護師端末へ送信するように前記第2の通信デバイスを制御する結果情報送信制御手段として機能させるための医療処置チェックプログラム。
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