JP2002205818A - 在庫管理方法、および、在庫管理システム - Google Patents

在庫管理方法、および、在庫管理システム

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JP2002205818A
JP2002205818A JP2001256392A JP2001256392A JP2002205818A JP 2002205818 A JP2002205818 A JP 2002205818A JP 2001256392 A JP2001256392 A JP 2001256392A JP 2001256392 A JP2001256392 A JP 2001256392A JP 2002205818 A JP2002205818 A JP 2002205818A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品の購入注文がなされてから納品されるま
での各段階での在庫状態を正確に把握することが可能な
統合在庫管理方法およびシステムを提供する。 【解決手段】 統合在庫管理サーバー10は、購買部門
コンピュータ14、生産者コンピュータ16、輸出者コ
ンピュータ18、荷送側コンピュータ20、荷受側コン
ピュータ22、港頭倉庫コンピュータ24、およびセン
ター倉庫コンピュータ26から夫々送信されてきた情報
を、互いに関係付けて在庫管理データベース10aに登
録する。そして、発注元企業のコンピュータ端末(例え
ば、購買部門コンピュータ14)からの要求に応じて、
この在庫管理データベース10aの登録データを集計し
て閲覧に供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品の在庫管理方
法およびシステムに係り、特に発注した商品が納品され
るまでの在庫管理を行ううえで好適な在庫管理方法およ
びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、企業が商品を購入しようとする
場合の処理の流れは概略以下の通りである。まず、企業
の購買部門が商品の購買注文を出す。この購買注文に応
じて、商品製造者あるいは取次ぎ業者から出荷された商
品が船積みされ、目的港の港頭倉庫に水揚げされていっ
たん保管される。そして、港頭倉庫から企業のセンター
倉庫へ配送されることで、発注元企業への納品が完了す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、企業が販売
計画を立てるうえで、発注した商品の納品時期を正確に
知ることが重要である。しかし、従来は、購買部門が購
入注文を出す際におおよその納品予定日はわかるもの
の、その後の商品の船積み状況や港頭倉庫への入庫状況
を把握することができず、センター倉庫に入庫された時
点で初めて確実な納品日を把握できるのが実状である。
すなわち、従来は、海運会社による運搬途上の在庫(洋
上在庫)および港頭倉庫会社による港頭倉庫の在庫(港
頭在庫)の管理は何れも商品発注元企業とは別個に行わ
れていたため、商品発注元企業では洋上在庫および港頭
在庫の状況を把握できなかったのである。
【0004】本発明は上記の問題を解決すべくなされた
ものであり、商品の購入注文がなされてからが納品され
るまでの各段階での在庫状態および納品時期を正確に把
握することが可能な統合在庫管理方法およびシステムを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載された発明は、商品の購入注文がな
されてから所定の在庫状態を経て注文主に納品されるま
での商品の在庫管理を行う在庫管理方法であって、購入
注文がなされた商品の購入注文番号、商品識別情報、お
よび、数量を含む購入注文情報を受信する購入注文情報
受信ステップと、該受信した購入注文情報をデータベー
スに記録するステップと、商品の在庫状態が変化した場
合に、その在庫状態変化日および変化後の在庫状態を含
む在庫状態変更情報を受信する在庫状態変更情報受信ス
テップと、該受信した在庫状態変更情報を、該当する商
品の購入注文情報に関係付けて前記データベースに記録
するステップと、前記データベースへの記録情報をアク
セスしてきた端末での閲覧に供するデータ閲覧ステップ
と、を備えることを特徴とする。
【0006】請求項1記載の発明によれば、購入注文が
なされた商品の在庫状態が変化すると、その在庫状態変
化日および変化後の在庫状態が記録され、アクセスして
きた端末での閲覧に供せられる。このため、本発明によ
れば、アクセス元の端末において、商品の購入注文がな
されてからの在庫状態を管理することができる。
【0007】また、請求項2に記載された発明は、商品
の購入注文がなされてから船積みされ、港頭倉庫を経て
センター倉庫に入庫されるまでの当該商品の在庫管理を
行う在庫管理方法であって、購入注文がなされた商品の
購入注文番号、商品識別情報、および、数量を含む購入
注文情報を受信する購入注文情報受信ステップと、該受
信した購入注文情報をデータベースに記録するステップ
と、船積手続が行われた商品の購入注文番号、仕入書番
号、商品識別情報、および、数量を含む船積手続情報を
受信する船積手続情報受信ステップと、該受信した船積
手続情報を、購入注文番号をキーとして前記購入注文情
報に関係付けて前記データベースに記録するステップ
と、船積みされた商品の仕入書番号、船荷証券番号、商
品識別情報、数量、および、船積日を含む船積情報を受
信する船積情報受信ステップと、該受信した船積情報
を、仕入書番号をキーとして前記船積手続情報に関係付
けて前記データベースに記録するステップと、目的港の
港頭倉庫に入庫された商品の船荷証券番号、港頭入庫番
号、商品識別情報、数量、および、港頭入庫日を含む港
頭入庫情報を受信するステップと、該受信した港頭入庫
情報を、船荷証券番号をキーとして前記船積情報に関係
付けて前記データベースに記録するステップと、前記港
頭倉庫から出庫された商品の港頭入庫番号、港頭出庫番
号、商品識別情報、数量、および、港頭出庫日を含む港
頭出庫情報を受信するステップと、該受信した港頭出庫
情報を、港頭入庫番号をキーとして前記港頭入庫情報に
関係付けて前記データベースに記録するステップと、セ
ンター倉庫に入庫された商品の港頭出庫番号、センター
入庫番号、商品識別情報、数量、および、センター入庫
日を含むセンター入庫情報を受信するステップと、該受
信したセンター入庫情報を、港頭出庫番号をキーとして
前記港頭出庫情報に関係付けて前記データベースに記録
するステップと、前記データベースに記録された情報を
端末コンピュータでの閲覧に供するデータ閲覧ステップ
と、を備えることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明によれば、商品の購入
注文がなされてから、船積手続、船積、港頭入庫、港頭
出庫を経てセンター入庫に至るまでの在庫状態の変化が
相互に関係付けて記録され、端末コンピュータでの閲覧
に供せられる。このため、端末コンピュータにおいて、
上記の在庫状態の変化を管理することができる。
【0009】また、請求項3に記載された発明は、請求
項2記載の在庫管理方法において、前記データ閲覧ステ
ップでは、前記端末コンピュータから指定された商品に
該当する各情報に基づいて在庫状態ごとの商品数量を集
計すると共に、各情報に含まれる日付情報からセンター
倉庫への納品予定時期を予測し、納品予定時期ごとに各
在庫状態の商品数量を集計して前記端末コンピュータで
の閲覧に供することを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明によれば、端末コンピ
ュータにおいて、納品予定時期ごとに各在庫状態の商品
数量の集計値を閲覧することができる。
【0011】また、請求項4に記載された発明は、請求
項1乃至3のうち何れか1項記載の在庫管理方法におい
て、港頭での在庫進捗状況に関する情報を受信するステ
ップと、該受信した情報を前記データベースに記録する
ステップを更に備えることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明によれば、港頭での在
庫状況をより詳細に管理することが可能となる。
【0013】また、請求項5に記載された発明は、請求
項3に記載された方法を実行するシステムに接続された
在庫管理システムであって、前記予測された納品予定時
期に基づいて、将来の在庫予定を含めた在庫状態を表示
する手段を備えることを特徴とする。
【0014】また、請求項6に記載された発明は、購入
注文がなされた商品の在庫管理を行う在庫管理方法であ
って、商品の購入注文に関する購入注文情報を受信する
購入注文情報受信ステップと、該受信した購入注文情報
をデータベースに記録するステップと、船積手続が行わ
れた商品に関する船積手続情報を受信する船積手続情報
受信ステップと、該受信した船積手続情報を、該当する
購入注文情報に関係付けて前記データベースに記録する
ステップと、船積された商品に関する船積情報を受信す
る船積情報受信ステップと、該受信した船積情報を、該
当する前記船積手続情報に関係付けて前記データベース
に記録するステップと、陸揚港の港頭倉庫へ入庫された
商品に関する港頭入庫情報を受信するステップと、該受
信した港頭入庫情報を、該当する前記船積情報に関係付
けて前記データベースに記録するステップと、前記港頭
倉庫から出庫された商品に関する港頭出庫情報を受信す
るステップと、該受信した港頭出庫情報を、該当する前
記港頭入庫情報に関係付けて前記データベースに記録す
るステップと、センター倉庫へ入庫された商品に関する
センター入庫情報を受信するステップと、該受信したセ
ンター入庫情報を、該当する前記港頭出庫情報に関係付
けて前記データベースに記録するステップと、前記デー
タベースに記録された情報を端末コンピュータでの閲覧
に供するデータ閲覧ステップと、を備えることを特徴と
する。
【0015】また、請求項7に記載された発明は、購入
注文がなされた商品の在庫管理を行う在庫管理方法であ
って、購入注文がなされた商品の購入注文番号、商品識
別情報、数量、船積港、陸揚港、および、納品先センタ
ー倉庫を含む購入注文情報を受信する購入注文情報受信
ステップと、該受信した購入注文情報をデータベースに
記録するステップと、船積手続が行われた商品の購入注
文番号、仕入書番号、商品識別情報、および、数量を含
む船積手続情報を受信する船積手続情報受信ステップ
と、該受信した船積手続情報を、該当する購入注文情報
に関係付けて前記データベースに記録するステップと、
船積みされた商品の仕入書番号、船荷証券番号、商品識
別情報、数量、および、船積日を含む船積情報を受信す
る船積情報受信ステップと、該受信した船積情報を、該
当する前記船積手続情報に関係付けて前記データベース
に記録するステップと、陸揚港の港頭倉庫に入庫された
商品の船荷証券番号、港頭入庫番号、商品識別情報、数
量、および、港頭入庫日を含む港頭入庫情報を受信する
ステップと、該受信した港頭入庫情報を、該当する前記
船積情報に関係付けて前記データベースに記録するステ
ップと、前記港頭倉庫から出庫された商品の港頭入庫番
号、港頭出庫番号、商品識別情報、数量、および、港頭
出庫日を含む港頭出庫情報を受信するステップと、該受
信した港頭出庫情報を、該当する前記港頭入庫情報に関
係付けて前記データベースに記録するステップと、セン
ター倉庫に入庫された商品の港頭出庫番号、センター入
庫番号、商品識別情報、数量、および、センター入庫日
を含むセンター入庫情報を受信するステップと、該受信
したセンター入庫情報を、該当する前記港頭出庫情報に
関係付けて前記データベースに記録するステップと、前
記データベースに記録された情報を端末コンピュータで
の閲覧に供するデータ閲覧ステップと、を備えることを
特徴とする。
【0016】また、請求項8に記載された発明は、請求
項7記載の在庫管理方法において、前記センター倉庫に
入庫された商品について、受注番号、受注数量、およ
び、受注日を含む受注情報を受信するステップと、該受
信した受注情報を、当該商品についての前記センター入
庫情報に関係付けて前記データベースに記録するステッ
プを更に備えることを特徴とする。
【0017】請求項8記載の発明によれば、センター入
庫後、商品の受注を受けるまでの在庫状態を管理するこ
とができる。
【0018】また、請求項9に記載された発明は、請求
項8記載の在庫管理方法において、前記センター倉庫か
ら出庫された商品について、センター出庫番号、センタ
ー出庫数量、および、センター出庫日を含むセンター出
庫情報を受信するステップと、該受信したセンター出庫
情報を、該当する受注情報に関係付けて前記データベー
スに記録するステップとを更に備えることを特徴とす
る。
【0019】請求項9記載の発明によれば、センター入
庫後、センター出庫までの在庫状態を管理することがで
きる。
【0020】また、請求項10に記載された発明は、請
求項9記載の方法において、前記センター倉庫から出庫
されて発注者へ配送された商品について、配送送状番
号、配送数量、および、配送日を含む配送情報を受信す
るステップと、該受信した配送情報を該当するセンター
出庫情報に関係付けて前記データベースに記録するステ
ップとを備えることを特徴とする。
【0021】請求項10記載の発明によれば、センター
入庫後、センター出庫されて配送されるまでの在庫状態
を管理することができる。
【0022】また、請求項11に記載された発明は、請
求項8記載の在庫管理方法において、前記受注情報を受
信したことに応じて、該当する商品をセンター倉庫から
出庫すべき旨の指図情報を発するステップを更に備える
ことを特徴とする。
【0023】請求項11記載の発明によれば、商品の受
注があった場合に、それに応じてセンター出庫指図を発
することができる。
【0024】また、請求項12に記載された発明は、請
求項9記載の在庫管理方法において、前記センター出庫
情報を受信したことに応じて、該当する商品を所定の送
り先へ配送すべき旨の指図情報を発するステップを更に
備えることを特徴とする。
【0025】請求項12記載の発明によれば、センター
出庫が行われると、それに応じて配送指図を発すること
ができる。
【0026】また、請求項13に記載された発明は、請
求項7乃至12のうち何れか1項記載の在庫管理方法に
おいて、前記データ閲覧ステップでは、前記データベー
スに記録された各情報を、前記端末コンピュータの管理
主体に応じた形態で表示した閲覧画面を当該端末コンピ
ュータへ送信することを特徴とする。
【0027】また、請求項14に記載された発明は、請
求項13記載の在庫管理方法において、前記データ閲覧
ステップでは、前記データベースに記録された各情報
を、前記端末コンピュータの管理主体に応じて、購入注
文番号、船積港、陸揚港、納品先センター倉庫の何れか
の項目毎に集計して表示する閲覧画面を当該端末コンピ
ュータへ送信することを特徴とする。
【0028】また、請求項15に記載された発明は、請
求項7乃至14のうち何れか1項記載の在庫管理方法に
おいて、センター倉庫での在庫数量が適正在庫数量に対
して不足する場合に、該当する港頭倉庫から当該センタ
ー倉庫へ当該不足分の在庫数量を出荷すべき旨の指図情
報を発するステップを更に備えることを特徴とする。
【0029】請求項15記載の発明によれば、センター
倉庫の適正在庫割れを解消するような指図情報を発する
ことができる。
【0030】また、請求項16に記載された発明は、請
求項15記載の在庫管理方法において、センター倉庫へ
の出荷を行ったために当該センター倉庫向けの在庫数が
適正在庫数を下回った港頭倉庫について、当該港頭倉庫
の他のセンター倉庫向けの在庫を、当該センター倉庫向
けに振り替えるべき旨の指図情報を発するステップを更
に備えることを特徴とする。
【0031】請求項16記載の発明によれば、港頭倉庫
の適正在庫割れを解消するような指図情報を発すること
ができる。
【0032】また、請求項17に記載された発明は、請
求項7乃至16のうち何れか1項記載の在庫管理方法に
おいて、船積が未だ行われていない商品について、陸揚
港の変更指図を発注者の端末から受信するステップと、
該受信した陸揚港の変更指図に基づいて、前記データベ
ースを修正するステップと、該受信した陸揚港の変更指
図を、生産者の端末コンピュータ、輸出者の端末コンピ
ュータ、および、荷送側海貨業者の端末コンピュータの
少なくとも一の端末コンピュータへ送信するステップと
を備えることを特徴とする方法。
【0033】請求項17記載の発明によれば、発注者か
ら陸揚港の変更指図を受信すると、この変更指図に基づ
いてデータベースを修正すると共に、生産者、輸出者、
荷送側海貨業者の少なくとも何れかの端末コンピュータ
へ送信する。このため、変更指図に応じて陸揚港を変更
することができ、港頭倉庫での港頭在庫割れ等への対応
が可能となる。
【0034】なお、請求項18に記載された発明は、請
求項1乃至17のうち何れか1項記載の方法を実行する
在庫管理システムに係るものである。
【0035】また、請求項19に記載された発明は、請
求項1乃至18のうち何れか1項記載の方法をコンピュ
ータに実行させるためのプログラムに係るものであり、
請求項20に記載された発明は、このプログラムを記録
した記録媒体に係るものである。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
システムの全体構成図である。図1において、統合在庫
管理サーバー10は、大容量記憶装置(例えばハードデ
ィスク)や通信インターフェース等を備えたコンピュー
タシステムであり、インターネット12に接続されてい
る。インターネット12には、発注元企業の購買部門の
端末コンピュータ(以下、購買部門コンピュータとも称
する)14、商品生産者の端末コンピュータ(以下、生
産者コンピュータとも称する)16、商品輸出者の端末
コンピュータ(以下、輸出者コンピュータとも称する)
18、荷送側海貨業者の端末コンピュータ(以下、荷送
側コンピュータとも称する)20、荷受側海貨業者の端
末コンピュータ(以下、荷受側コンピュータとも称す
る)22、港頭倉庫会社の端末コンピュータ(以下、港
頭倉庫コンピュータとも称する)24、および、センタ
ー倉庫の端末コンピュータ(以下、センター倉庫コンピ
ュータとも称する)26が接続されている。
【0037】統合在庫管理サーバー10は、インターネ
ット12を介してアクセスしてきた各端末コンピュータ
と例えばHTTP等のプロトコルに従ってデータ通信を
行うことにより、WWWサーバ−として機能する。すな
わち、統合在庫管理サーバー10は、各端末コンピュー
タからの要求に応じて、例えばHTML等のデジタル文
書記述言語により記述された文書データよりなる画面構
成データを当該端末コンピュータへ向けて送信する。
【0038】そして、統合在庫管理サーバー10は、購
買部門コンピュータ14、生産者コンピュータ16、輸
出者コンピュータ18、荷送側コンピュータ20、荷受
側コンピュータ22、港頭倉庫コンピュータ24、およ
びセンター倉庫コンピュータ26から夫々送信されてき
た情報に基づいて、在庫管理データベース10aを構築
・更新する。また、商品発注元企業のコンピュータ端末
(例えば、購買部門コンピュータ14)からの要求に応
じて、この在庫管理データベース10aの登録データを
集計して閲覧に供する。なお、発注元企業の購買部門、
生産者、輸出者、荷送側海貨業者、荷受側海貨業者、港
頭倉庫会社、および、発注元企業のセンター倉庫には、
それぞれ、固有のIDおよびパスワードが割り当てられ
ているものとする。また、統合在庫管理サーバー10
は、各端末コンピュータからの情報受付用URLと、在
庫管理データベース閲覧用のURLとを有しているもの
とする。
【0039】以下、各端末コンピュータ14〜26から
統合在庫管理サーバー10へアクセスがあった場合の、
本システムにおける処理の内容について説明する。先
ず、図2を参照して、企業の購買部門により商品の発注
が行われてから、その商品がセンター倉庫に納品される
までのプロセスの概要について説明する。
【0040】図2に如く、購買部門は、商品の購入注文
番号(P/O No.)、商品コード、注文数量、注文日を含
む購入注文情報を生産者へ送ることにより購入注文を行
う()。そして、購買部門コンピュータ14から統合
在庫管理サーバー10へアクセスして、この購入注文情
報を入力する。生産者は受け取った購入注文情報に基づ
いて生産計画を立て、購入注文番号、商品名、生産数
量、生産開始日、生産完了日を含む生産者情報を輸出者
に送ると共に、生産者コンピュータ16から統合在庫管
理サーバー10へアクセスしてこの生産者情報を入力す
る()。
【0041】輸出者は、商品の船荷手続を行うべく、購
入注文番号、商品コード、船荷指図数量、および船積日
を含む船積手配情報を荷送側海貨業者へ送ると共に、輸
出者コンピュータ18から統合在庫管理サーバー10へ
アクセスしてこの生産者情報を入力する()。荷送側
海貨業者は、荷送側コンピュータ20から統合在庫管理
サーバー10へアクセスして、受け取った船積手配情報
に含まれる購入注文番号に関係付けて、仕入書番号(IN
V No.)、商品コード、船荷数量、および船積日を含む
船積手続情報を入力する()。そして、船積みを完了
すると、船荷証券番号(B/L No.)、商品名、船積数
量、船積日、入港日を含む船積情報を商品に付すると共
に、荷送側コンピュータ20から統合在庫管理サーバー
10へアクセスして、仕入書番号に関係付けて、船積情
報を入力する()。
【0042】商品が目的港に到着すると、その商品を担
当する荷受側海貨業者は、荷受側コンピュータ22から
統合在庫管理サーバー10にアクセスして、船荷証券番
号、商品名、船積数量、到着日、および、港頭倉庫への
入庫日(港頭入庫日)を含む到着情報を入力する
()。さらに、商品が荷受側海貨業者から港頭倉庫会
社に送られて港頭倉庫に入庫されると、港頭倉庫会社は
港頭倉庫コンピュータ24から統合在庫管理サーバー1
0にアクセスして、入庫した商品の船荷証券番号に関係
付けて、港頭入庫番号、商品コード、港頭入庫数量、お
よび港頭入庫日を含む港頭入庫情報を入力する()。
そして、商品を港頭倉庫から出庫してセンター倉庫へ受
け渡すと、統合在庫管理サーバー10へアクセスして、
港頭出庫番号、商品コード、港頭出庫数量、および港頭
出庫日を含む港頭出庫情報を入力する()。
【0043】港頭倉庫から出庫された商品がセンター倉
庫に入庫されると、センター倉庫では、センター倉庫コ
ンピュータ26から統合在庫管理サーバー10へアクセ
スして、センター入庫番号、商品コード、センター入庫
数量、およびセンター入庫日を含むセンター入庫情報を
入力する。
【0044】本実施形態のシステムは、各端末コンピュ
ータ14〜26から入力された各情報、すなわち、購入
注文情報、生産者情報、船積手配情報、船積手続情報、
船積情報、到着情報、港頭入港情報、港頭出庫情報、お
よびセンター入庫情報を相互に関係付けて管理すること
により、商品の発注元企業において、発注商品の在庫状
況および納品予定日を把握できるようにするものであ
る。
【0045】何れかの端末コンピュータ14〜20から
情報受付用URLにアクセスが行われると、統合在庫管
理サーバー10は、IDおよびパスワードを入力するた
めの入力画面を当該端末コンピュータへ送信する。そし
て、入力画面にIDおよびパスワードが入力されて返送
されてくると、統合在庫管理サーバー10は、IDおよ
びパスワードが正当であることを認証したうえで、この
IDに基づいて、アクセスしてきた端末コンピュータ1
4〜26を識別し、その識別結果に応じた入力画面を当
該端末コンピュータへ送信する。すなわち、購買部門コ
ンピュータ14からのアクセスである場合には、購入注
文情報を入力するための入力画面を、生産者コンピュー
タ16からのアクセスである場合には、生産者情報を入
力するための入力画面を、輸出者コンピュータ18から
のアクセスである場合には、船積手配情報を入力するた
めの入力画面を、荷送側コンピュータ20からのアクセ
スである場合には、船荷手続情報または船荷情報の何れ
かを選択して入力するための入力画面を、荷受側コンピ
ュータ22からのアクセスである場合には、到着情報を
入力するための入力画面を、港頭倉庫コンピュータ24
からのアクセスである場合には、港頭入庫情報を入力す
るための入力画面を、センター倉庫コンピュータ26か
らのアクセスである場合には、センター入庫情報を入力
するための入力画面を、それぞれ送信する。
【0046】統合在庫管理サーバー10は、コンピュー
タ14〜20から送信されてきた各情報に基づいて、在
庫管理データベース10aを構築する。図3〜図8は、
在庫管理データベース10aの一例を示す。図3〜図8
に示す如く、在庫管理データベース10aは、商品の識
別情報であるキー項目(図3、図4)、商品の数量に関
する数量管理項目(図5、図6)、各種日付に関する日
付管理項目(図7、図8)を含むレコードをレコード単
位とするデータベースである。なお、図3〜図8におい
て、レコード#は説明の便宜のため設けたものである。
【0047】図3および図4に示すように、キー項目
は、シーケンス番号(SEQ No.)、シーケンス枝番、購
入注文番号、商品コード、商品名、仕入書番号、船荷証
券番号、港頭入庫番号、港頭出庫番号、および、センタ
ー入庫番号を含んでいる。また、図5および図6に示す
ように数量管理項目は、注文数量、生産数量、船積指図
数量、船積数量、港頭入庫数量、港頭出庫数量、および
センター入庫数量を含んでいる。更に、図7および図8
に示すように、日付管理項目は、注文日、生産開始日、
生産完了日、船積日、入港日、到着日、港頭入庫日、港
頭出庫日、およびセンター入庫日を含んでいる。
【0048】なお、在庫管理データベース10aは企業
ごとに構築され、後述するように、各在庫管理データベ
ース10aは該当する企業においてのみ閲覧することが
できる。
【0049】以下、図3〜図8に示す在庫管理データベ
ース10aが構成される過程について説明する。なお、
図3および図4の左端欄に示すように、在庫管理データ
ベース10aの各レコードには、購入注文情報、生産者
情報、船積手配情報、船積情報、到着情報、港頭入庫情
報、港頭出庫情報、およびセンター入庫情報の何れの情
報であるかを示す業務プロセス名も併せて記録される。
【0050】先ず、購買部門コンピュータ14から、購
入注文番号PO−01およびPO−02の購入注文情報
が入力され、夫々にシーケンス番号(SEQ No.)SEQ
−01およびSEQ−02が付される(レコード#1,
#2)。各購入注文の内容は、購入注文番号PO−01
については、商品コードPR−01、商品名A4PP
C、注文数量100、注文日8月1日であり、購入注文
番号PO−02については、商品コードPR−02、商
品名B5PPC、注文数量50、注文日8月1日であ
る。なお、シーケンス番号の枝番は、同一のシーケンス
番号で特定される商品について船積みや入庫等の処理が
複数回に分けて行われた場合に付され、000は枝番が
存在しないことを表す。
【0051】次に、上記の購入注文に対して、生産者コ
ンピュータ16から、購入注文番号PO−01(シーケ
ンス番号SEQ−01)の購入注文について2つの生産
者情報、すなわち、商品コードPR−01、数量60、
生産開始日8月10日、生産完了日が8月20日の生産
者情報、および、商品コードPR−01、数量40生産
開始日8月15日、生産完了日8月25日の生産者情報
が、それぞれ入力される(レコード#3、#4)。この
場合、一の購入注文に対して2つの生産者情報が入力さ
れたため、シーケンス番号SEQ−01に枝番001お
よび002が付されている。一方、購入注文番号PO−
02(シーケンス番号SEQ−02)の購入注文に対し
ては、商品コードPR−02、数量50、生産開始日8
月10日、生産完了日が8月20日の生産者情報が入力
されている(レコード#5)。この場合、購入注文の全
数量50について一の生産者情報が入力されたので、シ
ーケンス番号に枝番は付されていない(000のままで
ある)。
【0052】商品が生産者から輸出者に引き渡される
と、輸出者は、輸出者コンピュータ18から船積手配情
報を入力する。図3〜図8に示す例では、輸出者コンピ
ュータ18から3つの船積手配情報、すなわち、船積手
配を行う商品の購入注文番号PO−01、商品コードP
R−01、船荷指図数量60、船積日8月30日の船積
手配情報、購入注文番号PO−02、商品コードPR−
02船積指図数量50、船積日8月30日の船積手配情
報、および購入注文番号PO−01、商品コードPR−
01、船積指図数量40、船積日9月5日の船積手配情
報が入力されている(レコード#6〜#8)。この場
合、購入注文番号がPO−01である2つの船積手配情
報(レコード#6、#8)については、登録済みの生産
者情報(レコード#3、#4)に含まれる数量と照合に
より、対応するシーケンス番号SEQ−01−001,
SEQ−01−002を特定することができ、特定され
た各シーケンス番号に対応付けて船積手配情報が登録さ
れる。
【0053】船積手配が行われると、船積を担当する荷
送側海貨業者は、荷送側コンピュータ20から船積手続
情報を入力する。図3〜図8に示す例では、荷送側コン
ピュータ20から、船積手続を行う商品の購入注文番号
PO−01に関係付けて、仕入書番号INV−001、
商品コードPR−01、船積数量60、船積日8月30
日の船積手続情報、および、仕入書番号INV−00
2、商品コードPR−01、船積数量40、船積日9月
5日の船積手続情報が、また、購入注文番号PO−02
に関係付けて、仕入書番号INV−001、商品コード
PR−02、船積数量50、船積日8月30日の船積手
続情報が、それぞれ入力される(コード#9、#11、
#10)。この場合も、購入注文番号PO−01に関係
付けられた2つの船積手続情報については、登録済みの
生産者情報(レコード#3、#4)に含まれる数量と照
合により、対応するシーケンス番号SEQ−01−00
1,SEQ−01−002が特定され、特定された各シ
ーケンス番号に対応付けて船積手続情報が登録される。
また、異なる購入注文番号PO−01およびPO−02
に対して、同一の仕入書番号INV−001の船積手続
情報が入力されているが、これは、2つの購入注文に応
じて生産された商品が同一の仕入書番号により船積手続
が行われたことを意味している。
【0054】次に、荷送側コンピュータ20から、仕入
書番号INV−001に関係付けて、船荷証券番号BL
−001、商品名A4PPC、船積数量60、船積日8
月30日、入港日9月10日の船積情報、および、船荷
証券番号BL001、商品名B5PPC,船積数量5
0、船積日8月30日、入港日9月10日の船積情報が
それぞれ入力される(レコード#12、#13)。これ
は、仕入書番号がINV−001である2種類の商品A
4PPCおよびB5PPCが共通の船荷証券番号BL−
001で船積みされたことを意味している。また、仕入
書番号INV−002に関係付けて、船荷証券番号BL
−002、商品名A4PPC、船積数量40、船積日9
月5日、入港日9月15日の船積情報が入力されている
(レコード#14)。
【0055】商品が目的港に到着すると、荷受側海貨業
者は、荷受側コンピュータ22から到着情報を入力す
る。図3〜図8に示す例では、荷受側コンピュータ22
から3つの到着情報、すなわち、到着した商品の船荷証
券番号BL−001、商品名A4PPC、船積数量6
0、到着日9月15日、港頭入庫日9月16日の到着情
報、船荷証券番号BL−001、商品名B5PPC,船
積数量50、到着日9月15日、港頭入庫日9月16日
の到着情報、および、船荷証券番号BL−002、商品
名A4−PPC、船積数量40、到着日9月20日、港
頭入庫日9月21の到着情報が入力されている(レコー
ド#15,#16,#17)。
【0056】商品が港頭倉庫に入庫されると、港頭倉庫
会社は港頭倉庫コンピュータ24から港頭入庫情報を入
力する。図3〜図8に示す例では、港頭倉庫コンピュー
タ24から、入庫した商品の船荷証券番号BL−001
に関係付けて、港頭入庫番号IN1−001、商品コー
ドPR−01、港頭入庫数量60、港頭入庫日9月16
日の港頭入庫情報、および、港頭入庫番号IN1−00
2、港頭入庫数量50、港頭入庫日9月16日の港頭入
庫情報が入力され(レコード#18,#19)、また、
船荷証券番号BL−002に関係付けて、港頭入庫番号
IN1−003、商品コードPR−01、港頭入庫数量
40、港頭入庫日9月21日の港頭入庫情報が入力され
ている(レコード#20)。
【0057】商品が港頭倉庫から出庫されると、港頭倉
庫会社は港頭倉庫コンピュータ24から港頭出庫情報を
入力する。図3〜図8に示す例では、港頭倉庫コンピュ
ータ24から、出庫される商品の港頭入庫番号IN1−
001に関係付けて、港頭出庫番号OUT−001、商
品コードPR−01、港頭出庫数量20、港頭出庫日9
月25日の港頭出庫情報が入力されている(レコード#
21)。これは、9月16日に港頭倉庫に入庫された商
品コードPR−01の60個の商品のうち20個が9月
25日に出庫されたことを意味している。その後、港頭
出庫番号OUT−002およびOUT−003の港頭出
庫情報(レコード#22、#23)により、この商品が
9月30日に20個、10月5日に20個、それぞれ港
頭倉庫から出庫されたことが示されている。同様に、港
頭入庫番号IN1−002に関係付けて、港頭出庫番号
OUT−004、商品コードPR−02、港頭出庫数量
30、港頭出庫日9月25日の港頭出庫情報、および、
港頭出庫番号OUT−005、商品コードPR−00
2、港頭出庫数量20、港頭出庫日10月5日の港頭出
庫情報が入力され(レコード#24,#25)、また、
港頭入庫番号IN1−003に関係付けて、港頭出庫番
号OUT−006、商品コードPR−01、港頭出庫数
量10、港頭出庫日10月6日の港頭出庫情報、およ
び、港頭出庫番号OUT−007、商品コードPR−0
1、港頭出庫数量30港頭出庫日10月20日の港頭出
庫情報が入力されている(レコード#26,#27)。
【0058】港頭倉庫から出庫された商品がセンター倉
庫に入庫されると、センター倉庫ではセンター倉庫コン
ピュータ26からセンター入庫情報を入力する。図3〜
図8に示す例では、センター倉庫コンピュータ26か
ら、入庫された商品の港頭出庫番号OUT−001に関
係付けて、商品コードPR−01、センター入庫数量2
0、センター入庫日10月6日のセンター入庫情報が入
力され(レコード#28)、港頭出庫番号OUT−00
4に関係付けて、商品コードPR−02、センター入庫
数量20、センター入庫日10月6日のセンター入庫情
報が入力され(レコード#29)、港頭出庫番号OUT
−007に関係付けて、商品コードPR−01、センタ
ー入庫数量30、センター入庫日10月21日のセンタ
ー入庫情報が入力されている(レコード#30)。これ
により、商品コードPR−01の商品A4PPCが10
月6日に20個、10月21日に30個、それぞれセン
ター倉庫に入庫され、また、商品コードPR−02の商
品B5PPCが20個、10月6日にセンター倉庫に入
庫されたことがわかる。
【0059】以上述べたように、統合在庫管理サーバー
10は、各端末コンピュータ14〜26から受信した各
情報を記録することにより、図3〜図8に示すような在
庫管理データベース10aが構築されていく。
【0060】次に、統合在庫管理サーバー10の在庫管
理データベース閲覧用URLにアクセスがあった場合の
処理を説明する。購買部門コンピュータ14からデータ
閲覧用URLにアクセスがあると、先ず、IDおよびパ
スワードを入力するための入力画面を当該購買部門コン
ピュータ14へ送信する。そして、入力画面にIDおよ
びパスワードが入力されて返送されてくると、統合在庫
管理サーバー10は、IDおよびパスワードが正当であ
ることを確認したうえで、IDに基づいてアクセス元の
企業を特定する。そして、在庫管理データを閲覧すべき
商品名を指定するための商品名入力画面を購買部門コン
ピュータ14へ送信する。
【0061】商品名入力画面に商品名が入力されて返送
されてくると、統合在庫管理サーバー10は、当該企業
についての在庫管理データベース10aから指定された
商品名に該当する在庫管理データを抽出して、納品予定
月毎に、各在庫状態の商品数量を集計する。例えば、図
3〜図8に示す在庫管理データベース10aについて商
品名「B5PPC」(商品コード「PR−02」)が指
定された場合、在庫管理データベース10aから、商品
名「B5PPC」または商品コード「PR−01」に対
応するシーケンス番号SEQ−01−×××のレコード
(図3〜図8の例では、レコード#2,#5,#7,#
10,#13,#16,#19,#24,#25,#2
9)を抽出する。
【0062】そして、抽出した各レコードについて、業
務プロセスに基づいて、商品の在庫状態が判別される。
すなわち、「センター入庫」に該当するレコードはセン
ター入庫状態と判別され、「港頭出庫」に該当するレコ
ードは港頭出庫状態と判別され、「港頭入庫」に該当す
るレコードは港頭入庫状態と判別され、「到着」に該当
するレコードは到着状態と判別され、「船積」に該当す
るレコードは洋上在庫状態と判別され、「船積手続」に
該当するレコードは船積手続状態と判別され、「船積手
配」に該当するレコードは船積手配状態と判別され、レ
コード#4は「生産」に該当するレコードであるため生
産中と判別され、「発注」に該当するレコードは「注文
確定済み」と判別される。そして、各在庫状態につい
て、商品数量が集計される。また、各在庫状態につい
て、その状態への移行日(例えば、港頭入庫状態であれ
ば港頭入庫日、船積手配状態、船積手続状態、および洋
上在庫状態であれば船積日等)からセンター倉庫への入
庫予定日が算出される。すなわち、各在庫状態からセン
ター倉庫へ入庫するまでの所要日数は予め把握できるの
で、各状態への移行日に夫々の所要日数を加えること
で、センター倉庫への入庫予定日を求めることができる
のである。
【0063】これらの集計演算処理を図9に示す別のデ
ータ例を参照して具体的に説明する。なお、図9におい
ては、商品Aに該当するレコードについて、以下に説明
する集計演算処理に関係する項目のみを抜粋して示して
いる。また、各レコードについて、上記のように各レコ
ードに該当する業務プロセスから得られた在庫状態、お
よび、各在庫状態への移行日から算出された納品予定日
(センター倉庫への入庫予定日)を示している。
【0064】図9において、シーケンス番号SEQ−5
0に対して、2つのレコード#10、#11が記録され
ている。このうち、レコード#10は港頭在庫状態の商
品Aの数量が100であることを示しているが、レコー
ド#11より、このうち20はセンター在庫状態となっ
ていることがわかる。したがって、実際の港頭在庫数量
は100から20を差し引いて80となる。また、シー
ケンス番号SEQ−60に対して、2つのレコード#2
5、#26が記録されている。このうち、レコード#2
6は、購入注文確定状態の商品Aの数量が300である
ことを示しているが、レコード#26より、このうち2
00は洋上在庫状態となっていることがわかる。したが
って、実際の購入注文確定数量は300から200を差
し引いて100となる。このように、同一のシーケンス
番号に対して、複数の在庫状態のレコードが記録されて
いる場合には、上流側(購買部門に近い側)の在庫数量
から下流側(センター倉庫に近い側)の在庫数量を差し
引いて、下流側在庫状態の実際の数量を算出する。
【0065】以上のような集計演算処理の結果、図10
に示すような集計データが生成され、この集計データを
表示する画面が、購買部門コンピュータ14へ送信され
る。図10に示す集計データは、1月に入庫予定で、現
在、港頭在庫中であるものが80、既にセンター倉庫に
入庫済みのものが20あり、1月までの販売在庫数量は
計100であることを示している。同様に、2月に入庫
予定で、現在、洋上在庫中であるものが200あり、2
月までの販売在庫数量は1月の販売在庫数量を含めて計
300であることを示し、また、3月に入庫予定で、現
在、購入注文確定状態であるのものが100あり、3月
までの販売在庫数量は、1月および2月の販売在庫数量
を含めて計400であることを示している。
【0066】なお、上記の説明では、購買部門コンピュ
ータ14で商品名を指定すると、その商品について図1
0に示すような在庫予定を示す集計データを生成して、
この集計データを当該購買部門コンピュータ14で閲覧
できるものとしたが、これに限らず、購買部門コンピュ
ータ14では、商品名や購入注文番号等を指定して、購
入注文毎の在庫の進捗状況(すなわち、在庫管理データ
ベース10aに登録されたデータ内容そのもの)を閲覧
できるようにしてもよい。
【0067】上述の如く、本実施形態では、企業の購買
部門(あるいは、在庫管理を必要とするその他の部門)
において、購入注文を行った商品の在庫状態を統合的に
管理することができる。また、各商品について、納品予
定月毎に各在庫状態の数量が集計されたデータを閲覧で
きるので、商品の納品予定時期および数量を正確に予測
することが可能となる。すなわち、発注元企業は購入注
文番号のみを、荷送側海貨業者は、購入注文番号、仕入
書番号、および船荷証券番号のみを、港頭倉庫会社は船
荷証券番号、港頭入庫番号、および港頭出庫番号のみ
を、センター倉庫は港頭出庫番号とセンター入庫番号の
みを、それぞれ把握しているため、発注元企業、荷送側
海貨業者、荷受側海貨業者、港頭倉庫会社、およびセン
ター倉庫が夫々保有する情報を個別に管理したのでは、
同一の発注商品について在庫状態を追跡して管理するこ
とはできない。これに対して、本実施形態では、図3〜
図8に示すように、購入注文番号、船荷証券番号、港頭
入庫番号、港頭出庫番号、およびセンター入庫番号を相
互に関係付けて在庫管理データベース10aに記録する
ことで、発注商品についての在庫状態を統合的に管理す
ることが可能となるのである。
【0068】なお、上記実施形態では、各端末コンピュ
ータ14〜26からの情報入力を、WEBサーバーとし
ての統合在庫管理サーバー10にアクセスすることによ
り行うものとしたが、これに限らず、例えば、各端末コ
ンピュータ14〜26から電子データ交換(EDI)に
より情報を送信することとしてもよく、あるいは、電子
メールにより情報を送信することとしてもよい。
【0069】また、上記実施形態では、購入注文された
商品が、船積みされて海上輸送され、水揚げされて港頭
倉庫に入庫された後、センター倉庫に納品されるものと
して説明した。しかしながら、本発明はこれに限定され
るものではなく、陸上輸送や航空輸送により商品が輸送
される場合にも適用が可能である。すなわち、輸送の形
態にかかわらず、商品が発注されてから納品されるまで
に幾つかの在庫状態を経ることになるが、在庫状態が変
化する都度その情報を受け取って、在庫管理データを更
新することで、発注商品の統合的な在庫管理を行うこと
ができるのである。
【0070】次に本発明の第2の実施形態について説明
する。本実施形態のシステムは、上記第1実施形態のシ
ステムが有する機能に加えて、センター倉庫入庫後の在
庫管理、発注者・生産者・海貨業者等の各主体の目的に
応じた在庫データの閲覧、適正在庫を維持するための在
庫調節等の機能を有している。
【0071】図11は、本発明の第2の実施形態である
統合在庫管理サーバー100を含むシステムの全体構成
図である。また、図12は、統合在庫管理サーバー10
0が備える機能モジュールの概要を表す図である。図1
1に示す如く、本実施形態では、統合在庫管理サーバー
100には在庫管理データベース100aが設けられて
おり、また、上記第1実施形態の端末コンピュータ14
〜26に加えて、商品の販売会社の端末コンピュータ
(以下、販売会社コンピュータという)28および運送
会社の端末コンピュータ(以下、運送会社コンピュータ
という)30が接続されている。
【0072】先ず、図12を参照して、本実施形態のシ
ステムの概要を説明する。
【0073】図12に示す如く、統合在庫管理サーバー
100は、P/O管理モジュール50、進捗管理モジュ
ール52、統合在庫管理モジュール54、フォワーディ
ングモジュール56、標準在庫管理モジュール58、配
送管理モジュール60、受発注管理モジュール62、お
よびEDIインターフェースモジュール64を備えてい
る。このうち、EDIインターフェースモジュール64
は、ERP、電子決済システム、顧客基幹システム、宅
配業者システム、他社在庫システム、Forwarderモジュ
ールなどの他システムとのEDI(電子データ交換)を
行う通信モジュールである。
【0074】図13は、P/O管理モジュール50を説
明するための図である。図13に示す如く、P/O管理
モジュール50は進捗管理モジュール52に接続されて
おり、インターネット12を介して購入注文主から購入
注文を受信すると共に、進捗管理モジュール52と連携
して、購入注文主が購入注文情報および進捗管理情報を
参照できるようにする機能を有する。すなわち、P/O
管理モジュール50は、購買部門コンピュータ14から
インターネット12を介した購入注文情報の入力および
在庫進捗状況の参照を行う機能を提供するためのモジュ
ールに相当する。
【0075】図14は、進捗管理モジュール52を説明
するための図である。図14に示す如く、進捗管理モジ
ュール52は、P/O管理モジュール50および統合在
庫管理モジュール54に接続されており、生産から輸送
を経てセンター倉庫への入庫に至る各在庫状態毎の在庫
管理を行う機能を有している。すなわち、進捗管理モジ
ュール52は、上記図10に示すような在庫データの集
計を行って端末コンピュータでの閲覧に供するモジュー
ルに該当する。
【0076】更に、進捗管理モジュール52は、配送制
御(Delivery Control)情報の入力を受け付ける機能を
有している。具体的には、購買部門コンピュータ14、
生産者コンピュータ16、または輸出者コンピュータ1
8から進捗管理モジュール52へ、船積日、船積港(Po
rt of Discharge)、および陸揚港(Final Destinatio
n)を入力することができる。この入力機能により、購
入注文主、生産者、または、輸入者は、購入注文が行わ
れた後、生産、輸送、または保管の状態にある商品の在
庫状況を確認しながら、商品の船積みに関する予定や出
発港・目的港を指定することができる。なお、船積日、
出発港、および目的港の指定を、購入注文主、生産者、
および輸入者のうち誰が行えるかは、売買契約におい
て、誰がどの段階まで商品の占有権または所有権を有す
るものとして定められているかによる。
【0077】図15は、統合在庫管理モジュール54を
説明するための図である。統合在庫管理モジュール54
は、進捗管理モジュール52、フォワーディングモジュ
ール56、標準在庫管理モジュール58、および配送管
理モジュール60に接続されており、システム全体を管
理する機能を有する。
【0078】図16は、フォワーディングモジュール5
6、標準在庫モジュール58、および配送管理モジュー
ル60を説明するための図である。
【0079】フォワーディングモジュール56は、例え
ば荷受側海貨業者等の運送業者から提供された情報に基
づいて、輸送船の入港から港頭倉庫への入庫までの進捗
管理を行うためのモジュールである。すなわち、フォワ
ーディングモジュール56は、荷受側海貨業者の荷受側
コンピュータ22から、入庫日、コンテナヤードへの搬
入日、コンテナヤードからの搬出日、通関日、港頭倉庫
への配送日、および、港頭倉庫への入庫日についてのデ
ータ(以下、港頭進捗データという)を受信する。この
港頭進捗データは該当するシーケンス番号に関係付けて
在庫管理データベース100aに記録される。そして、
フォワーディングモジュール56は、在庫管理データベ
ース100aに記録された港頭進捗データを閲覧するた
めの閲覧画面を生成して、購入注文主等の顧客の端末コ
ンピュータへ送信する。図17は、港頭進捗データの閲
覧画面の一例を示す。図17に示すように、この閲覧画
面には、入港日、コンテナヤードへの搬入日・搬出日、
コンテナヤードから港頭倉庫への配送日、通関日、港頭
倉庫への入庫日等の情報の表示欄が含まれる。
【0080】標準在庫管理モジュール58は、統合在庫
管理モジュール54と連携しながら顧客企業における在
庫管理サービスを提供するためのモジュールである。す
なわち、標準在庫管理モジュール58には、商品の在庫
情報が各顧客企業毎に記録されたデータベースを有して
おり、顧客企業の端末コンピュータから在庫のデータ参
照および入出庫指令の入力を受けると共に、統合在庫管
理モジュール54から例えば上記第1実施形態の図10
に示すような在庫予定データを取得する。そして、各顧
客企業について、在庫予定データを含めた在庫データを
検索・閲覧するための在庫管理画面を生成し、顧客企業
の端末コンピュータへ送信する。これにより、顧客企業
では、現在の在庫状況に加えて、購入注文が完了した将
来の納品予定商品についても、各商品が何時、どれだけ
の数量だけ納品されるか等の在庫管理を行うことができ
る。図18〜図20は、顧客の端末コンピュータにおい
て表示された在庫管理画面の例を示す。
【0081】顧客企業の端末コンピュータから標準在庫
管理モジュール58へ入力された商品の入出庫指令は配
送管理モジュール60へ引き渡され、配送管理モジュー
ル60は、この入出庫指令に基づいて海貨業者やその他
の運送業者のシステムコンピュータへ商品の配送指示信
号を送信する。これにより、顧客は統合在庫管理サーバ
ー10にアクセスするだけで、在庫管理のみならず、配
送の手配も自動的に行うことができる。
【0082】なお、上記の説明では、標準在庫管理モジ
ュール58が統合在庫管理サーバー100の一部を構成
するものとして説明したが、これ限らず、標準在庫管理
モジュール58を統合在庫管理サーバーとは独立した別
のサーバーにより構成し、統合在庫管理サーバーとイン
ターネット等により接続することにより、上記したよう
な統合在庫管理サーバーと連携した機能を持たせること
としてもよい。
【0083】図21は、受発注管理モジュール62を説
明するための図である。図21に示す如く、受発注管理
モジュール62は、エンドユーザの端末コンピュータと
の入出力インターフェース機能を有すると共に標準在庫
管理モジュール58に接続されている。そして、エンド
ユーザからの商品購入注文を受けると、標準在庫管理モ
ジュール58に対して、注文された商品の在庫状況を問
い合わせて納期を確認し、注文主であるエンドユーザへ
その納期を通知する。また、受発注管理モジュール62
は、インターネット12等を介して電子マーケットプレ
イス(Market Place)と接続されており、電子マーケッ
トプレイスからの購入注文に対しても、同様の処理を行
う。
【0084】図22は、本実施形態において、P/O管
理モジュール50、進捗管理モジュール52、統合在庫
管理モジュール54、フォワーディングモジュール5
6、標準在庫管理モジュール58、配送管理モジュール
60、受発注管理モジュール62、および各端末コンピ
ュータ14〜30の間でやりとりされる情報の流れを示
す図である。なお、図22では、フォワーディングモジ
ュール56について、輸出者側に対応したモジュール5
6Aと輸入者側に対応したモジュール56Bとに分けて
示している。また、標準在庫管理モジュール58につい
ては、港頭在庫に対応したモジュール58Aとセンター
在庫に対応したモジュール58Bとに分けて示してい
る。
【0085】また、図23は、本実施形態において、商
品が発注されてから商品が輸入されて販売会社へ配送さ
れるまでの一連の流れを各端末コンピュータ14〜30
から入力される情報の内容と共に示す図である。
【0086】図22および図23に示す如く、発注元企
業の購買部門は、商品の購入注文番号(P/O No.)、商
品コード、オーダー数量、オーダー日、船積港、陸揚
港、および入庫先センター名を含む購入注文情報を購買
部門コンピュータ14から入力する(S101、
(1))。この購入注文情報はP/O管理モジュール50
に送信され、さらに、P/O管理モジュール50から生
産者コンピュータ16および輸出者コンピュータ18へ
送信される(S102)。生産者は、生産者コンピュー
タ16に送信されてきた購入注文情報に基づいて商品の
生産を行う。そして、購入注文番号、商品名、生産数
量、生産開始日、生産完了日を含む生産者情報を生産者
コンピュータ16へ入力し、入力された生産者情報はP
/O管理モジュール50へ送信される(S103、
(2))。この生産者情報は、P/O管理モジュール50
から購買部門コンピュータ14へ送信され(S10
4)、これにより、発注元企業は商品の生産日程を確認
することができる。また、購入注文情報および生産者情
報は、P/O管理モジュール50から進捗管理モジュー
ル52へ引き渡され(S105)、さらに、統合在庫管
理モジュール54へ引き渡される(S106)。
【0087】商品の生産が完了すると、輸出者は商品の
船積手続を指図すべく、購入注文番号、商品コード、船
積指図数量、および船積日を含む船積手配情報を輸出者
コンピュータ18へ入力する。入力された船積手配情報
はP/O管理モジュール50へ送信される(S107、
(3))。この船積手配情報は、P/O管理モジュール5
0から輸出者側のフォワーディングモジュール56Aへ
引き渡され(S108)、さらに、荷送側海貨業者の荷
送側コンピュータ20へ送信される(S109)。
【0088】荷送側海貨業者では、送信されてきた船積
手配情報に応じて船積手続を行う。そして、送状番号
(INV No.)、商品コード、船積数量、船積日を含む船
積手続情報を荷送側コンピュータ20へ入力し、入力さ
れた船積手続情報は輸出者側のフォワーディングモジュ
ール56Aへ送信される(S110、(4))。さらに、
船積が完了すると、船荷証券番号(B/L No.)、商品
名、船積数量、入港日を含む船積情報を入力し、この船
積情報はフォワーディングモジュール56Aへ送信され
る(S111、(5))。
【0089】船積情報はフォワーディングモジュール5
6Aから進捗管理モジュール52へ引き渡され(S11
2)、さらに、輸入者側のフォワーディングモジュール
56Bおよび統合在庫管理モジュール54へ引き渡され
る(S113,S114)。また、船積情報はフォワー
ディングモジュール56Bから荷受側海貨業者の荷受側
コンピュータ22へ送信される(S115)。荷受側海
貨業者では、送信されてきた船積情報に基づいて、どの
ような商品がいつ頃到着するかの予定を知ることができ
る。
【0090】商品を積んだ輸送船が入港して商品が到着
すると、荷受側海貨業者は、船荷証券番号、商品名、船
積数量、到着日、港頭入庫日を含む到着情報を荷受側コ
ンピュータ22に入力し、入力された到着情報はフォワ
ーディングモジュール56Bへ送信される(S116、
(6))。この到着情報は、進捗管理モジュール52に引
き渡される(S117)と共に、該当する港頭倉庫の港
頭倉庫コンピュータ24へ入庫指図情報として送信され
る(S118)。さらに、到着情報は、進捗管理モジュ
ール52から統合在庫管理モジュール54へ引き渡され
る(S119)。
【0091】港頭倉庫では、港頭倉庫コンピュータ24
で受信した入庫指図情報に応じて入庫作業を行う。そし
て、入庫が完了すると、港頭入庫番号、商品コード、港
頭入庫数量、港頭入庫日を含む港頭入庫情報を港頭倉庫
コンピュータ24へ入力し、入力された港頭入庫情報
は、港頭倉庫に対応した標準在庫管理モジュール58A
へ送信される(S120、(7))。港頭入庫情報は、さ
らに、標準在庫管理モジュール58Aから統合在庫管理
モジュール54へ引き渡される(S121)。
【0092】標準在庫管理モジュール58Aは、統合在
庫管理モジュール54から出庫指図を受けると(S12
2)、この出庫指図を該当する港頭倉庫の港頭倉庫コン
ピュータ24へ送信する(S123)。
【0093】港頭倉庫では、港頭倉庫コンピュータ24
で受信した出庫指示に応じて、出庫作業を行う。そし
て、出庫が完了すると、港頭出庫番号、商品コード、港
頭出庫数量、港頭出庫日を含む出庫情報を港頭倉庫コン
ピュータ24へ入力し、入力された出庫情報は、標準在
庫管理モジュール58Aへ送信される(S124、
(8))。
【0094】また、センター倉庫に対応した標準在庫管
理モジュール58Bは、統合在庫管理モジュール54か
ら入庫指図を受けると(S125)、この入庫指図を該
当するセンター倉庫のセンター倉庫コンピュータ26へ
送信する(S126)。
【0095】センター倉庫では、センター倉庫コンピュ
ータ26で受信した入庫指示に応じて入庫作業を行う。
そして、入庫が完了すると、センター入庫番号、商品コ
ード、センター入庫数量、センター入庫日を含むセンタ
ー入庫情報をセンター倉庫コンピュータ26へ入力し、
入力されたセンター入庫情報は、標準在庫管理モジュー
ル58Bへ送信される(S127、(9))。標準在庫管
理モジュール58Bは、このセンター入庫情報を統合在
庫管理モジュール54へ引き渡す(S128)。
【0096】商品の販売会社は、商品を受注すると、受
注番号、商品コード、受注数量、受注日を含む受注情報
を販売会社コンピュータ28へ入力し、入力された受注
情報は受発注管理モジュール62へ送信される(S12
9、(10))。受発注管理モジュール62は、標準在庫管
理モジュール58Bに対して、受注商品のセンター在庫
の照会・確認を行う(S130,S131)と共に、購
買部門コンピュータ14へ受注の照会・確認を行う(S
132、S133)。そして、これらの確認がとれる
と、受注商品をセンター倉庫から出荷すべき旨の指図が
標準在庫管理モジュール58Bを経て、該当するセンタ
ー倉庫のセンター倉庫コンピュータ26へ送信される
(S134,S135)。
【0097】センター倉庫では、センター倉庫コンピュ
ータ26で受信した出荷指示に応じて出庫作業を行う。
そして、出庫が完了すると、センター出庫番号、商品コ
ード、センター出庫数量、センター出庫日を含むセンタ
ー出庫情報をセンター倉庫コンピュータ26へ入力し、
入力されたセンター出庫情報は標準在庫管理モジュール
58Bへ送信される(S136、(11))。
【0098】標準在庫管理モジュール58Bは、受信し
たセンター出庫情報に応じて配送指図を配送管理モジュ
ール60へ出し(S137)、この配送指図は配送管理
モジュール60から運送会社コンピュータ30へ送信さ
れる(S138)。また、標準在庫管理モジュール58
Bは、センター出庫情報を統合在庫管理モジュール54
へ引き渡す(S139)。
【0099】販売会社では、販売会社コンピュータ28
から納期照会を行うことができ(S140)、この納期
照会は、受発注管理モジュール62から標準在庫管理モ
ジュール58Bおよび配送管理モジュール60を経て、
運送会社コンピュータ30へ送信される(S141,S
142,S143)。納期照会に応じて、販売会社コン
ピュータ28にて納期回答が入力されると(S14
4)、この納期回答は、配送管理モジュール60から、
標準在庫管理モジュール58Bおよび受発注管理モジュ
ール62を経て販売会社コンピュータ28へ送信される
(S145、S146,S147)。
【0100】運送会社は、運送会社コンピュータ30で
受信した配送指図に応じて配送作業を行う。そして、配
送が完了すると、送状番号、商品コード、配送数量、配
送日を含む配送情報を運送会社コンピュータ30へ入力
し、入力された配送情報は、配送管理モジュール60へ
送信され(S148、(12))、さらに、配送管理モジュ
ール60から標準在庫管理モジュール58Bへ引き渡さ
れる(S149)。標準在庫管理モジュール58Bはこ
の配送情報に基づいて出荷が完了したことを検知し、受
発注管理モジュール62に対して出荷完了情報を出し
(S150)、受発注管理モジュール62はこの出荷完
了情報に応じて、出荷情報を購買部門コンピュータ14
へ送信する(S151)。
【0101】また、後に詳細に説明するように、発注元
企業の購買部門は、在庫調節を行うべく、発注済の商品
について陸揚港の変更指図を出すことができ(S16
0)、この陸揚港変更指図は、進捗管理モジュール52
からフォワーディングモジュール56Aを経て荷送側コ
ンピュータ20へ送信される(S161、S162)本
実施形態の統合在庫管理サーバー100は、上記第一実
施形態の統合在庫管理サーバー10と同様に、端末コン
ピュータ14〜30から送信されてきた各情報に基づい
て、在庫管理データベース100aを構築する。図24
〜図29は、在庫管理データベース100aの一例を示
す。上記第一実施形態における在庫管理データベース1
00aと同様に、在庫管理データベース100aは、商
品の識別情報であるキー項目(図24、図25)、商品
の数量に関する数量管理項目(図26、図27)、各種
日付に関する日付管理項目(図28、図29)を含むレ
コードをレコード単位としている。
【0102】図24および図25に示すように、キー項
目は、シーケンス番号(SEQ No.)、シーケンス枝番、
船積港、陸揚港、納品先センター名、購入注文番号(P/
O No.)、商品コード、商品名、仕入書番号(INV N
o.)、船荷証券番号(B/L No.)、港頭入庫番号、港頭
出庫番号、センター入庫番号、および送状番号を含んで
いる。また、図26および図27に示すように数量管理
項目は、注文(オーダー)数量、生産数量、船積指図数
量、船積数量、港頭入庫数量、港頭出庫数量、センター
入庫数量、受注数量、センター出庫数量、および配送数
量を含んでいる。更に、図28および図29に示すよう
に、日付管理項目は、注文(オーダー)日、生産開始日、
生産完了日、船積日、入港日、到着日、港頭入庫日、港
頭出庫日、センター入庫日、受注日、センター出庫日、
および配送日を含んでいる。
【0103】以下、図24〜図29に示す在庫管理デー
タベース100aが構成される過程について説明する。
なお、説明の便宜上、図24〜図29には各レコードに
レコード番号(#)を付しており、また、これら各図の
左端欄には、各情報が購入注文情報、生産者情報、船積
手配情報、船積情報、到着情報、港頭入庫情報、港頭出
庫情報、センター入庫情報、受注情報、出庫情報、およ
び配送情報の何れの情報であるかを示す業務プロセス名
およびその管理主体を示している。
【0104】図24〜図29に示す例では、先ず、購買
部門コンピュータ14から送信された購入注文番号PO
−11およびPO−21の購入注文情報が記録されてい
る。購入注文番号PO−11の購入注文情報には5種類
の購入注文が含まれており、夫々にシーケンス番号(SE
Q No.)SEQ−11、SEQ−12、SEQ−13、
SEQ−14、SEQ−15が付されている(レコード
#1〜#5)。また、購入注文番号PO−12の購入注
文情報には2種類の購入注文が含まれており、夫々にシ
ーケンス番号SEQ−21、SEQ−22が付されてい
る(レコード#6,#7)。図24〜図29からわかる
ように、各購入注文の内容は以下の通りである(オーダ
ー日は何れも4月20日である。)。 SEQ No 船積港 陸揚港 センター名 商品コート゛ オータ゛ー数量 SEQ−11 SINGAPORE 東京 東京 PR-11 150 (#1) SEQ−12 SINGAPORE 東京 横浜 PR-11 100 (#2) SEQ−13 JAKARTA 大阪 大阪 PR-11 150 (#3) SEQ−14 JAKARTA 大阪 神戸 PR-11 100 (#4) SEQ−15 SINGAPORE 東京 東京 PR-12 300 (#5) SEQ−21 SINGAPORE 東京 横浜 PR-11 100 (#6) SEQ−22 JAKARTA 大阪 大阪 PR-12 200 (#7)
【0105】次に、生産者は生産者コンピュータ16か
ら生産者情報を入力する。すなわち、購入注文のあった
商品について生産を開始すると、先ず、その商品の購入
注文番号、商品名、生産開始日を入力し、生産を完了す
ると、生産数量および生産完了日を入力する。そして、
入力された購入注文番号および商品名と登録済みの購入
注文情報との照合により該当するシーケンス番号が特定
され、在庫管理データベース100aに記録される。図
24〜図29の例では、以下の生産者情報が入力され、
シーケンス番号SEQ−11〜15,SEQ−21〜2
2が特定され、レコード#8〜#14に記録されてい
る。ただし、SEQ−22については、生産開始日のみ
が記録されているから、生産が完了していないことにな
る。 P/O No. 商品名 生産数量 生産開始日 生産完了日 PO-11 PPCカラーA4 100 4月30日 5月10日 (#8) PO-11 PPCカラーA4 30 4月30日 5月10日 (#9) PO-11 PPCカラーA4 120 4月30日 5月10日 (#10) PO-11 PPCカラーA4 110 4月30日 5月10日 (#11) PO-11 PPCカラーB4 300 4月30日 5月10日 (#12) PO-11 PPCカラーA4 80 4月30日 5月10日 (#13) PO-11 PPCカラーA4 4月30日 (#14)
【0106】なお、本例では、SEQ−15を除くシー
ケンス番号については、生産数量がオーダー数量に対し
て不足しているため、枝番「−001」が付されてお
り、不足分について生産が開始されると、同じシーケン
ス番号に別の枝番(「−002」等)を付けたデータが
記録されることとなる。シーケンス枝番についての処理
は上記第1実施形態と同様であるので、本実施形態で
は、説明を簡単にするため、シーケンス枝番の処理につ
いては説明を省略する。
【0107】商品が生産者から輸出者に引き渡される
と、輸出者は、船積手配を行ったうえで、輸出者コンピ
ュータ18から船積手配情報を入力する。すなわち、船
積手配を行った商品について、購入注文番号、商品コー
ド、船積指図数量、船積日を入力する。そして、入力さ
れた船積手配情報と登録済みの生産者情報との照合によ
り、該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理デー
タベース100aに記録される。図24〜図29に示す
例では、以下の船積手配情報が入力され、シーケンス番
号SEQ−11〜15およびSEQ−16が特定され
て、レコード#15〜#20に記録されている。 P/O No. 商品コード 船積指図数量 船積日 PO-11 PR-11 100 5月20日 (#15) PO-11 PR-11 30 5月28日 (#16) PO-11 PR-11 120 5月31日 (#17) PO-11 PR-11 110 6月16日 (#18) PO-11 PR-12 300 5月20日 (#19) PO-21 PR-11 80 5月20日 (#20)
【0108】船積手配を受けた海貨業者(荷送側海貨業
者)は、船積手続を行ったうえで、荷送側コンピュータ
20から船積手続情報を入力する。すなわち、船積手続
を行った商品について、仕入書番号、商品コード、船積
数量、および船積日を入力する。そして、入力された船
積手続情報と記録済みの船積手配情報との照合により該
当するシーケンス番号が特定され、在庫管理データベー
ス100aに記録される。図24〜図29に示す例で
は、以下の船積手続情報が入力され、SEQ−11,1
2,13,15,21が特定されて、レコード#21〜
#25に記録されている。 INV No. 商品コード 船積数量 船積日 INV-011 PR-11 100 5月20日 (#21) INV-012 PR-11 30 5月28日 (#22) INV-013 PR-11 120 5月31日 (#23) INV-011 PR-12 300 5月20日 (#24) INV-011 PR-11 80 5月20日 (#25)
【0109】本例では、SEQ−11,15,21は船
積港および陸揚港が同じ(船積港がシンガポール、陸揚
港が東京)であるので、同じ仕入書番号が用いられてお
り、SEQ−12,13は、各々、船積港または陸揚港
が異なっているので、別の仕入書番号が用いられてい
る。
【0110】船積が完了すると、荷送側海貨業者は、荷
送側コンピュータ20から船積情報を入力する。すなわ
ち、船積を完了した商品について、船荷証券番号、商品
名、船積数量、船積日、入港日を入力する。そして、入
力された船積情報と、登録済みの船積手続情報との照合
により該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理デ
ータベース100aに記録される。図24〜図29の例
では、以下の船積情報が入力され、シーケンス番号SE
Q−11,12,13,15,21が特定されてレコー
ド#26〜#30に記録されている。 B/L No. 商品名 船積数量 船積日 入港日 BL-011 PPCカラーA4 100 5月20日 6月6日 (#26) BL-012 PPCカラーA4 30 5月28日 6月14日 (#27) BL-013 PPCカラーA4 120 5月31日 6月17日 (#28) BL-011 PPCカラーB4 300 5月20日 6月6日 (#29) BL-011 PPCカラーA4 80 5月20日 6月6日 (#30)
【0111】商品が目的港に到着すると、荷受側海貨業
者は、荷受側コンピュータ22から到着情報を入力す
る。すなわち、到着した商品について、船荷証券番号、
商品名、船積数量、到着日、港頭入庫日を入力する。そ
して、入力された到着情報と登録済みの船積情報との照
合により該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理
データベース100aに記録される。図24〜図29の
例では、以下の到着情報が入力され、シーケンス番号S
EQ−11,12,15,21が特定されてレコード#
31〜#34に記録されている。 B/L No. 商品名 船積数量 到着日 港頭入庫日 BL-011 PPCカラーA4 100 6月7日 6月8日 (#31) BL-012 PPCカラーA4 30 6月14日 6月16日 (#32) BL-011 PPCカラーB4 300 6月7日 6月8日 (#33) BL-011 PPCカラーA4 80 6月7日 6月8日 (#34)
【0112】商品が港頭倉庫に入庫されると、港頭倉庫
では港頭倉庫コンピュータ24から港頭入庫情報を入力
する。すなわち、入庫した商品の港頭入庫番号、商品コ
ード、港頭入庫数量、港頭入庫日を入力する。そして、
入力された港頭入庫情報と登録済みの到着情報との照合
により該当するシーケンス番号が特定され、在庫管理デ
ータベース100aに記録される。図24〜図29の例
では、以下の港頭入庫情報が入力され、該当するシーケ
ンス番号SEQ−11,15,21が特定されてレコー
ド#35〜#37に記録されている。 港頭入庫番号 商品コード 港頭入庫数量 港頭入庫日 IN-011 PR-11 100 6月8日 (#35) IN-012 PR-12 300 6月8日 (#36) IN-021 PR-11 80 6月8日 (#37)
【0113】商品が港頭倉庫から出庫されると、港頭倉
庫では港頭倉庫コンピュータ24から港頭出庫情報を入
力する。すなわち、港頭倉庫から出庫した商品につい
て、港頭出庫番号、商品コード、港頭出庫数量、および
港頭出庫日が入力される。そして、入力された港頭出庫
情報と登録済みの港頭入庫情報との照合により該当する
シーケンス番号が特定され、在庫管理データベース10
0aに記録される。図24〜図29に示す例では、以下
の港頭出庫情報が入力され、シーケンス番号SEQ−1
1,15,21が特定されてレコード#38〜#40に
記録されている。 港頭出庫番号 商品コード 港頭出庫数量 港頭出庫日 OUT-011 PR-11 100 6月20日 (#38) OUT-012 PR-12 300 6月25日 (#39) OUT-021 PR-11 80 6月30日 (#40)
【0114】港頭倉庫から出庫された商品がセンター倉
庫に入庫されると、センター倉庫ではセンター倉庫コン
ピュータ26からセンター入庫情報を入力する。すなわ
ち、センター倉庫へ入庫された商品について、センター
入庫番号、商品コード、センター入庫数量、およびセン
ター入庫日が入力される。そして、入力されたセンター
入庫情報と登録済みの港頭出庫情報との照合により該当
するシーケンス番号が特定され、在庫管理データベース
100aに記録される。図24〜図29に示す例では、
以下のセンター入庫情報が入力され、シーケンス番号S
EQ−11,15,21が特定されて、レコード#41
〜#43に記録されている。なお、シーケンス番号SE
Q−11,15はセンター名が東京であるから、センタ
ー入庫情報は東京のセンター倉庫から入力され、シーケ
ンス番号SEQ−21はセンター名が横浜であるから、
センター入庫情報は横浜のセンター倉庫から入力され
る。センター 入庫番号 商品コート゛ センター入庫数量 センター入庫日 IN-001 PR-11 100 6月21日 (#41) IN-002 PR-12 300 6月26日 (#42) IN-101 PR-11 80 7月1日 (#43)
【0115】商品販売会社は、センター倉庫に在庫中の
商品について受注を受けると、販売会社コンピュータ2
8から受注情報を入力する。すなわち、受注した商品に
ついて、受注番号、商品コード、受注数量、および受注
日を入力する。そして、入力された受注情報と登録済み
のセンター入庫情報との照合により該当するシーケンス
番号が特定され、在庫管理データベース100aに記録
される。図24〜図29に示す例では、以下の受注情報
が入力され、シーケンス番号SEQ−11,15が特定
されてレコード#44,45に記録されている。 受注番号 商品コード 受注数量 受注日 OE-001 PR-11 50 7月15日 (#44) OE-001 PR-12 200 7月15日 (#45)
【0116】上記の受注情報は該当するセンター倉庫
(上記の場合は東京センター)のセンター倉庫コンピュ
ータ26へ送信され、これに基づいて、センター倉庫で
は、商品をセンター倉庫から出庫し、センター出庫情報
をセンター倉庫コンピュータ26へ入力する。すなわ
ち、出庫した商品について、センター出庫番号、商品コ
ード、センター出庫数量、およびセンター出庫日を入力
する。そして、入力されたセンター出庫情報と登録済み
の受注情報との照合により該当するシーケンス番号が特
定され、在庫管理データベース100aに記録される。
図24〜図29に示す例では、以下のセンター出庫情報
が入力され、シーケンス番号SEQ−11,15が特定
されてレコード#46,47に記録されている。センター 出庫番号 商品コート゛ センター出庫数量 センター出庫日 OUT-001 PR-11 50 7月17日 (#46) OUT-002 PR-12 200 7月17日 (#47)
【0117】また、上記のように入力されたセンター出
庫情報は、運送会社コンピュータ30へ配送指示として
送信される。運送会社ではこれに応じて配送を行ったう
えで、運送会社コンピュータ30から配送情報を入力す
る。すなわち、配送を行った商品について、送状番号、
商品コード、配送数量、および配送日を入力する。そし
て、入力された配送情報と登録済みのセンター出庫情報
との照合により該当するシーケンス番号が特定され、在
庫管理データベース100aに記録される。図24〜図
29に示す例では、以下の配送情報が入力され、シーケ
ンス番号SEQ−11,15が特定されてレコード#4
8,#49に記録されている。 送状番号 商品コート゛ 配送数量 配送日 DN-001 PR-11 50 7月18日 (#48) DN-002 PR-12 200 7月18日 (#49)
【0118】以上述べたように、統合在庫管理サーバー
10が各端末コンピュータ14〜30から受信した各情
報を記録することにより、図24〜図29に示すような
在庫管理データベース100aが構築されていく。そし
て、発注者(輸入商社)、生産者、輸出者、生産者海貨
業者、港頭倉庫、およびセンター倉庫では、在庫管理デ
ータベース100aに記録された情報を、各端末コンピ
ュータ14〜26から夫々の目的に適した形態で閲覧す
ることができる。
【0119】図30は、発注元企業(例えば輸入商社)
が発注契約の履行進捗状況を管理するための閲覧画面
(以下、契約進捗閲覧画面という)の一例を示す。図3
0に示す如く、契約進捗閲覧画面では、購入注文番号毎
に、各商品の発注確定数量、船積数量、船積日およびそ
の予確区分(予定か確定かを示す区分)、到着日および
その予確区分、港頭入庫日およびその予確区分、センタ
ー入庫可能日、船積残、船積港、陸揚港、センター名が
表示される(予確区分については確定が*印で表示され
る)。なお、図30および下記図31〜図34に示す各
閲覧画面では、説明の便宜上シーケンス番号(SEQ
−)を記しているが、実際の画面にはシーケンス番号は
表示されない。
【0120】図30に例示する契約進捗閲覧画面は、上
記図24〜図29に示す在庫管理データベース100を
6月15日の時点で閲覧したものである。この閲覧時点
では、購入注文番号PO−11の購入注文のうち、シー
ケンス番号SEQ−11、15,21については6月8
日に港頭入庫がなされてこれらの港頭入庫日までが記録
されている。これに対応して、契約進捗閲覧画面には、
在庫管理データベース100aに記録された船積日、到
着日、港頭入庫日がそのまま表示され、予確区分は「確
定」となっている。なお、センター入庫可能日は、港頭
入庫日から、センター入庫までの所要日数を考慮して決
めた所定日数(例えば3日)が経過した日付が表示され
る。
【0121】また、シーケンス番号SEQ−12につい
ては、閲覧日前日の6月14日に到着したばかりであ
り、港頭入庫は未だ行われていないので、到着日(6月
14日)までが記録されている。これに対応して、契約
進捗閲覧画面には、在庫管理データベース100aに記
録された船積日および到着日がそのまま表示され、予確
区分は「確定」となっているのに対して、港頭入庫日お
よびセンター入庫可能日については、到着日から予測さ
れる予定日が表示され、港頭入庫日の予確区分は「予
定」となっている。
【0122】また、シーケンス番号SEQ−13につい
ては、6月15日の閲覧時点では、5月31日に船積が
行われ、未だ到着していないので、船積日および入港日
(予定日)までが記録されている。これに対応して、契
約進捗閲覧画面には、在庫管理データベース100aに
記録された船積日がそのまま表示され、予確区分は「確
定」とされているのに対して、到着日および港頭入港日
については入港日(6月17日)から予測される予定日
(夫々、6月18日、6月23日)が表示され、予確区
分は「予定」となっている。
【0123】また、シーケンス番号SEQ−14につい
ては、6月15日の閲覧時点では、船積手配が行われて
船積指図数量は記録されているが、船積は未だ行われて
いないために船積日は記録されていない。これに対応し
て、契約進捗閲覧画面には、船積日、到着日、港頭入庫
日のいずれについても、生産完了日(5月10日)から
予測される予定日(夫々、6月16日、7月4日、7月
9日)が表示され、予確区分は「予定」となっている。
【0124】さらに、シーケンス番号SEQ−22につ
いては、6月15日の閲覧時点では、生産開始日までし
か記録されておらず、生産は完了していない。これに対
応して、船積日、到着日、港頭入庫日は空欄となってい
る。ただし、オーダー日からこられらの日付を予測し
て、予定日を表示させるようにしてもよい。
【0125】このように、統合在庫管理サーバー100
は、在庫管理データベース100aから、各購入注文番
号の各商品の各シーケンス番号のデータを読み出し、船
積日、到着日、港頭入庫日のうち日付が記録されたもの
は、予確区分を「確定」としてそのままその日付を表示
させ、日付が記録されていないものについては、予確区
分を「予定」として、記録されている上流側の日付から
予測される日付を表示させる。
【0126】また、各購入注文番号の各商品について、
発注数量の総計と、船積が完了した(すなわち船積日が
確定である)ものの数量の総計との差を船積残として表
示させる。図30の画面例の場合、例えば購入注文番号
PO−11で注文された商品コードPR−11の商品に
ついて、発注数量は500であるのに対して、船積が行
われているのはSEQ11〜13の計250であるた
め、船積残として250(=500−250)が表示さ
れている。
【0127】図31は、生産者、輸出者、および荷送側
海貨業者が出荷・輸出手続の進捗状況を管理するための
閲覧画面(以下、輸出進捗閲覧画面という)の一例を示
す。図31に示す如く、輸出進捗閲覧画面では、輸出手
続の準備のため商品の出荷・輸出状況を把握できるよう
に、船積港毎に、各船積予定日について、船積数量、購
入注文番号、商品コード、商品名、陸揚港、到着予定
日、港頭入庫予定日、納品センター、センター入庫可能
が表示される。
【0128】図24〜図29に示すデータ例では、船積
港がシンガポールであるデータとして、船荷証券番号が
BL−11(船積日5月20日)であるシーケンス番号
SEQ−11,15,21のデータと、船荷証券番号が
BL−12(船積日5月28日)であるシーケンス番号
SEQ−12のデータとがあるので、図31の輸出進捗
閲覧画面では、船積港:シンガポールに対応してこれら
シーケンス番号のデータが表示されている。船積港がジ
ャカルタであるデータについても同様に、シーケンス番
号SEQ−13,14、22のデータが表示されてい
る。
【0129】なお、シーケンス番号SEQ−14につい
ては、6月15日の閲覧時点で船積手配までしか行われ
ておらず、船荷証券番号、船積数量は未定であるため、
これらの項目は空欄となっており、また、到着予定日、
港頭入庫予定日、およびセンター入庫可能日は、船積予
定日(6月16日)から予測される日付が表示されてい
る。さらに、シーケンス番号SEQ−22については、
6月15日の閲覧時点で、生産者情報までしか記録され
ておらず、船積手配は未だ行われていないため、船積予
定日、船荷証券番号、船積数量、到着予定日、港頭入庫
予定日、センター入庫可能日は何れも空欄となってい
る。ただし、生産完了日からこれらの日付を予測して、
予定日として表示させてもよい。
【0130】図32は、荷受側海貨業者および発注元企
業が輸入進捗状況を管理するための閲覧画面(以下、輸
入進捗閲覧画面という)の一例を示す。図32に示す如
く、輸入進捗閲覧画面では、陸揚港毎に、到着予定日、
船荷証券番号、船積数量、購入注文番号、商品コード、
商品名、納品先センター名、港頭入庫予定日、センター
入庫可能日、船積港、船積日が表示される。
【0131】図24〜図29に示すデータ例では、陸揚
港が東京であるデータとして、船荷証券番号がBL−1
1(到着予定日6月7日)であるシーケンス番号SEQ
−11,15,21のデータと、船荷証券番号がBL−
12(到着予定日6月15日)であるシーケンス番号S
EQ−12のデータがあるので、図32の輸出進捗閲覧
画面では、これらシーケンス番号のデータが表示されて
いる。陸揚港が大阪であるデータについても同様に、シ
ーケンス番号SEQ−13,14、22のデータが表示
されている。ただし、上記図31について述べたのと同
様の理由で、シーケンス番号SEQ−14については、
船荷証券番号は空欄とされ、到着予定日、港頭入庫予定
日、およびセンター入庫可能日は、船積日(6月16
日)から予測される日付が表示されており、また、シー
ケンス番号SEQ−22については、到着予定日、船荷
証券番号、船積数量、港頭入庫予定日、センター入庫可
能日、船積日は何れも空欄となっている。
【0132】図33は、港頭倉庫にて港頭入庫までの進
捗状況を管理するための閲覧画面(以下、港頭進捗閲覧
画面という)の一例を示す。図33に示す如く、港頭進
捗閲覧画面には、陸揚港毎に、港頭入庫予定日、商品コ
ード、商品名、船積数量、船荷証券番号、購入注文番
号、船積港、船積日およびその予確区分、到着日および
その予確区分、納品先、センター入庫可能日が表示され
る。図33の画面例では、上記図32に示す輸入進捗閲
覧画面と同様に、陸揚港が東京のデータとしてシーケン
ス番号SEQ−11,15,21,12のデータが表示
され、また、陸揚港が大阪のデータとしてシーケンス番
号SEQ−13,14,22のデータが表示されてい
る。
【0133】図34は、センター倉庫にてセンター入庫
までの進捗状況を管理するための閲覧画面(以下、セン
ター進捗閲覧画面という)の一例を示す。図34に示す
如く、センター進捗閲覧画面には、納品先センター名毎
に、センター入庫可能日、商品コード、商品名、船積数
量、船荷証券番号、購入注文番号、船積港、船積日およ
びその予確区分、到着日およびその予確区分、陸揚港、
港頭入庫日が表示される。
【0134】図24〜図29に示す例では、納品先が東
京センターであるデータとしてシーケンス番号SEQ−
11,15のデータが、納品先が横浜センターであるデ
ータとしてシーケンス番号SEQ−21,12のデータ
が、納品先が大阪センターであるデータとしてシーケン
ス番号SEQ−13,22のデータが、納品先が神戸セ
ンターであるデータとしてシーケンス番号SEQ−14
のデータが、夫々記録されており、これに応じて、これ
らシーケンス番号のデータが図34の画面例に表示され
ている。
【0135】以上のように、本実施形態では、発注元企
業、生産者、輸出者、荷送側海貨業者、荷受側海貨業
者、港頭倉庫、およびセンター倉庫において、夫々の目
的に応じた形態で在庫管理データベース100aに記録
されたデータを閲覧することができ、有効な在庫管理を
行うことが可能となる。
【0136】本実施形態の統合在庫管理サーバー100
は、また、センター倉庫および港頭倉庫での適正在庫割
れ(在庫数が適正在庫数に対して不足すること)を判定
して、在庫の移動指図を発する在庫自動調節の機能も有
している。以下、この在庫自動調節機能について説明す
る。
【0137】本実施形態では、上記のように、購入注文
がなされる時点で陸揚港および入庫先センター倉庫が指
定されるから、図35に示すように、発注確定在庫は各
陸揚港および各センター倉庫向けの在庫に区別され、ま
た、洋上在庫および港頭在庫も夫々各センター向けの在
庫に区別されることになる。在庫自動調節機能では、セ
ンター在庫の在庫割れがある場合に、港頭倉庫からセン
ター倉庫への在庫移動指図が発せられる。そして、当該
在庫移動後に港頭倉庫の各センター向け在庫に適正在庫
割れが生ずる場合には、同じ港頭倉庫の他のセンター向
けの在庫を振り替えることができるか否かが判定され、
振り替え可能であれば、その在庫振り替えを行うべき旨
の指図が発せられる。また、在庫振替が不可能である場
合には、適正在庫割れを解消するために陸揚港の変更が
可能であるかを判断するための画面が発注元企業へ送ら
れる。
【0138】図36は、在庫自動調節機能を実現すべく
統合在庫管理サーバー10が実行する処理の流れを示す
フローチャートである。以下、図36のフローチャート
に示す処理の内容について、7月8日現在の在庫状態が
図37で表される場合を例にして説明する。
【0139】先ず図37に示すデータの内容について説
明する。図37において、「港頭在庫 予測在庫数」の
欄は、次回の港頭入庫時の予測在庫であり、その計算方
法は後述する。また、各センター倉庫および各港頭倉庫
での適正在庫数は各商品について予め設定されている。
さらに、センター在庫についての「平均出荷数」は、港
頭倉庫からセンター倉庫への一日当りの平均出荷数を表
すものであり、この値は予め設定されてもよいし、ある
いは、過去の実績に基づいて自動計算するものとしても
よい。
【0140】図37の例では、7月8日現在において、
商品コードPR−51の商品について、東京港の港頭倉
庫での在庫は、東京センター向け在庫が300、横浜セ
ンター向け在庫が240であり、適正在庫は共に200
であるので、それらの差異は夫々100,40となって
いる。また、大阪港の港頭倉庫での在庫は、大阪センタ
ー向けが260,神戸センター向けが240であり、適
正在庫数は何れも200であるから、それらの差異は夫
々60,40となっている。一方、東京、横浜、大阪、
神戸の各センター倉庫での在庫は、夫々、150,15
0,150,140であり、適正在庫は何れも200で
あるから、それらの差異は夫々−50,−50,−5
0,−40となっている。
【0141】また、港頭在庫について、東京港では、7
月14日に東京センター向けおよび横浜センター向けに
夫々150,40の次回入庫予定がある。この場合、例
えば東京センター向け在庫については、現在の在庫数が
300、平均出荷数が10、入庫予定の7月14日まで
の日数が6日間であるから、次回入荷予定日には現在在
庫数から60(=10×6)の在庫減が予測され、7月
14日に150の入庫が予定されていることから、次回
入庫時の予測在庫は、390(=300−60+15
0)となる。横浜センター向け在庫についても、同様に
して、次回入庫在庫は220(=240−60+40)
となる。また、大阪港では、7月22に大阪センター向
けおよび神戸センター向けに夫々90,100の次回入
庫予定があり、次回入庫時の予測在庫は、上記の同様の
計算により、夫々、210(=260−14×10+9
0),200(=240−14×10+100)とな
る。こうして計算された各予測在庫より、適正在庫との
差異は、夫々、190,20,10,0となっている。
【0142】以下、図37を参照しながら図36に示す
フローチャートの内容を説明する。図36に示す如く、
先ず、ステップ200において、センター倉庫で適正在
庫割れが生じているか否かが判別される。その結果、適
正在庫割れが生じていなければ、在庫調節は不要と判断
されて処理は終了される。一方、何れかのセンター倉庫
で適正在庫割れが生じていれば、ステップ202で、該
当する港頭倉庫の港頭倉庫コンピュータ24に対して必
要数量をセンター倉庫へ出荷すべき旨の指図が送られ
る。
【0143】図37に示す例では、上述したように、東
京、横浜、大阪、神戸のセンター倉庫で、夫々、50,
50,50,60の適正在庫割れが生じているので、ス
テップ202では、東京港の港頭倉庫の港頭倉庫コンピ
ュータ24に対して、東京センターおよび横浜センター
へ夫々50だけ出荷すべき旨の指示が送られ、また、大
阪港の港頭倉庫の港頭倉庫コンピュータ24に対して、
大阪センターおよび神戸センターへ夫々50および60
だけ出荷すべき旨の指示が送られる。
【0144】図38は、図37に示す例において、上記
の出荷指図に応じて港頭倉庫からセンター倉庫への出荷
が行われた場合の、各倉庫での入出庫前後の在庫状態の
変化を示す。図38に示す如く、東京港の港頭倉庫から
東京センターおよび横浜センターへ50ずつ出荷され、
大阪港の港頭倉庫から大阪センターおよび神戸センター
へ夫々50,60だけ出荷されることにより、各港頭倉
庫の在庫は出荷数だけ減少しており、一方、各センター
倉庫の在庫は出荷数だけ増加して適正在庫に等しい在庫
数となっている。
【0145】ステップ204では、港頭倉庫からセンタ
ー倉庫へ出庫した時点での港頭倉庫の現在在庫に適正在
庫割れが生ずるか否かが判別される。その結果、適正在
庫割れが生じない場合は、ステップ206において、港
頭倉庫の次回入庫時の予測在庫に適正在庫割れが生ずる
か否かが判別される。その結果、次回入庫時にも適正在
庫割れが生じなければ、処理は終了される。一方、上記
ステップ204または206において、センター倉庫へ
の出庫時点の現在在庫または次回入庫予定時の予測在庫
に適正在庫割れが生ずる場合は、次にステップ208に
おいて同じ港頭倉庫の他センター向けの在庫を振り替え
ることが可能か否か(すなわち、他センター向け在庫に
ついての適正在庫に対する在庫余裕数量が、上記適正在
庫割れ分以上であるか否か)が判別される。その結果、
振り替え可能であれば、ステップ210において、該当
する港頭倉庫の港頭倉庫コンピュータ24に対して、同
じ港頭倉庫の他センター向け在庫から在庫割れに応じた
数量だけ振り替えるべき旨の指示が送信される。一方、
振り替え不可能であれば、ステップ212において、該
当する商品の発注者の購買部門コンピュータ14に対し
て、この商品について船積前の在庫について陸揚港の変
更が可能かどうかを判断するための契約進捗閲覧画面が
送信される。
【0146】図39は、上記のように港頭倉庫からセン
ター倉庫への出荷が行われた翌7月9日での在庫状態を
示す上記図37と同様の図である。図39に示す如く、
東京港の港頭倉庫の東京センター向けおよび横浜センタ
ー向け現在在庫、並びに、大阪港の港頭倉庫の大阪セン
ター向けおよび神戸センター向け現在在庫は、夫々、2
50,170,210,180であるから、適正在庫と
の差異は、夫々50,−30,10,−20となってい
る。すなわち、東京港の横浜センター向け現在在庫と、
大阪港の神戸センター向けの現在在庫に、夫々30,2
0の適正在庫割れが生じている(ステップ204でYE
S判定)。
【0147】また、東京港の東京センター向けの次回入
庫時予測在庫は、上記図37について説明したように、
現在在庫250から次回入荷時までの出荷予定数(平均
出荷数10×日数5)を引き、次回入荷予定数150を
加えることにより、350となる。同様に、東京港の横
浜センター向けの次回入庫時予測在庫は160、大阪港
の大阪センター向けおよび神戸センター向けの次回入庫
時予測在庫はそれぞれ170,150となる。したがっ
て、夫々の適正在庫との差異は、150,−40,−3
0,−50となっている。すなわち、東京港の横浜セン
ター向け予測在庫、大阪港の大阪センター向け予測在
庫、および大阪港の神戸センター向け予測在庫に、夫
々、40,30,50の適正在庫割れが生じている(ス
テップ206でYES判定)。
【0148】したがって、図39の例では、東京港の横
浜センター向け在庫、大阪港の大阪センター向け在庫、
および、大阪港の神戸センター向け在庫について、ステ
ップ208において同じ港頭倉庫の他センター向け在庫
からの振り替えが可能か否かが判別される。
【0149】先ず、東京港の横浜センター向け在庫につ
いては、次回入庫時予測在庫の適正在庫割れ解消するに
は、同じ東京港の東京センター向け在庫から在庫割れ分
40だけ振り替える必要があるが、東京港の東京センタ
ー向け在庫は、現在在庫および次回入庫時予測在庫の何
れも適正在庫を40以上上回っているので、在庫の振り
替えは可能であると判断される(ステップ208でYE
S判定)。そこで、ステップ210において、東京港の
港頭倉庫コンピュータ24に対して、東京センター向け
の在庫から40だけ横浜センター向けを振り替えるべき
旨の指示が送られる。
【0150】図40は、この振り替え指図に応じた在庫
の振り替え処理を示す。図40に示す如く、東京港にお
ける東京センター向け在庫から40だけ出庫され、これ
が横浜センター向け在庫へ入庫されている。その結果、
東京センター向け在庫は振り替え処理前の250から2
10へ減少し、横浜センター向け在庫は振り替え処理前
の170から210へ増加している。
【0151】図41は、上記在庫振り替え処理後の在庫
状態を示す上記図37と同様の図である。図41に示す
如く、在庫の振り替えにより、東京港の東京センター向
け在庫および横浜センター向け在庫の何れについても、
現在在庫および次回入庫時予測在庫の両方とも適正在庫
割れが解消されていることがわかる。
【0152】一方、大阪港の大阪センター向け在庫およ
び神戸センター向けの在庫については、何れも、現在在
庫および次回入庫時予測在庫の少なくとも一方について
適正在庫割れが生じているので、他センターからの振り
替えは不可能であると判断される(ステップ208でN
O判定)。そこで、ステップ212において、発注元企
業の購買部門コンピュータ14に対して、発注元企業で
陸揚港の変更が可能か否かを判断するための画面(以
下、在庫調節閲覧画面という)が送信される。
【0153】図42は、図36のステップ212で送信
される在庫調節閲覧画面であり、上記図41の在庫状態
に対応した例を示している。図42に示す如く、契約進
捗閲覧画面には、在庫調節対象である商品(図41では
商品コードPR−51)について、各港頭倉庫のセンタ
ー毎の在庫状態が表示される。例えば、東京港の港頭倉
庫の東京センター向け在庫について、現在在庫が210
であり、以下のように7月14日、7月23日、7月3
1日に計3回の入庫予定があることが示されている。 7月14日:入庫数150 船荷証券番号 BL−051 船積日7月3日 7月23日:入庫数 50 船荷証券番号 BL−053 船積日7月12日 7月31日:入庫数 30 船荷証券番号 BL−055 船積日7月20日
【0154】また、各入庫予定の入庫後の予測在庫数、
適正在庫との差異、陸揚港変更の可否も表示されてい
る。なお、予測在庫数は、上記図37を参照して説明し
たように、一日平均出荷数および入庫日までの日数を考
慮して計算され、また、陸揚港変更の可否は、現時点で
船積日が経過しているかかどうかに基づいて定められ
る。
【0155】発注元企業の購買担当者は、このような在
庫調節閲覧画面を参照して、陸揚港の変更が可能である
か否かを判断する。すなわち、大阪の港頭倉庫につい
て、次回入庫予定日の7月22日の時点で、大阪センタ
ー向けに30、神戸センター向けに30の適正在庫割れ
が生じており、次々回の7月27日の入庫予定時点では
神戸センター向けの適正在庫割れは更に60に増えてい
る。一方、東京港では、東京センター向けおよび横浜セ
ンター向けの何れの在庫についても適正在庫に対して余
裕があるが、特に、7月31日の横浜センター向けの入
庫予定については、入庫数100を当該入庫後の在庫予
測130から減じてもまだ適正在庫を30だけ上回り
(つまり、7月31日の入庫がなくなっても適正在庫割
れは生じず)、かつ、船積日が7月20日であって未だ
船積が行われていないことから、陸揚港を変更して大阪
港の在庫へまわすことが可能であると判断できる。
【0156】また、大阪港の港頭倉庫では、上記のよう
に、7月27日の次々回入庫時点で、大阪センターより
も神戸センターの方が適正在庫割れが大きくなることか
ら、神戸センター向けの在庫を優先して補充すべきであ
ると判断できる。
【0157】そこで、発注者は、購入部門コンピュータ
14において、上記の7月31日港頭入庫予定の東京港
・横浜センター向けの在庫の陸揚港を大阪港に変更し
て、神戸センター向けの在庫とすべき旨の指図情報を入
力する。入力された指図情報は、統合在庫管理サーバー
100へ送信され、更に、統合在庫管理サーバー100
から該当する荷送側コンピュータ20にも送信される。
これを受けて、荷送側海貨業者は、陸揚港変更の手続を
実行する。
【0158】図43は、上記のように陸揚港を変更した
後の在庫調節閲覧画面を示す。図43に示す如く、陸揚
港変更により大阪港の神戸センター向けに在庫が補充さ
れた結果、この在庫については適正在庫割れが解消され
ている。一方、大阪港の大阪センター向け在庫について
は、陸揚港変更によって在庫を補充することはできない
ため、新たな購入注文を出すべき旨の警告表示がなされ
ている。
【0159】以上のように、本実施形態のシステムによ
れば、センター倉庫に適正在庫割れが生じた場合に、港
頭倉庫からセンター倉庫への出荷指図を行うことがで
き、港頭倉庫についても、現在在庫または次回入庫時の
予測在庫に適正在庫割れが生じた場合に、他センターか
らの在庫の振り替え指図を行うことができる。また、セ
ンター間の在庫の振り替えが行えない場合には、発注元
企業にて陸揚港の変更を行うことができ、さらに、陸揚
港の変更も行えない場合は、新規の購入注文を行うべき
旨の警告表示を行うことができる。したがって、本実施
形態によれば、各センター倉庫および各港頭倉庫の在庫
を適正在庫以上に維持できるような効果的な在庫管理を
行うことが可能となる。
【0160】
【発明の効果】本発明によれば、商品の購入注文状態に
基づいて、在庫管理データを登録し、以後、商品の在庫
状態が変化する毎に、在庫管理データを更新していく。
このため、在庫管理データを閲覧することにより、各時
点での商品の在庫状態を正確に把握することができる。
また、各在庫状態からセンター倉庫へ入庫するまでの所
要日数は予測できるので、商品の在庫状態に基づいて、
センター倉庫への納品予定日を知ることができる。この
ように、本発明によれば、発注商品の在庫状態を時系列
的に把握することができ、納品時期を正確に把握するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるシステム全体構成図
である。
【図2】本実施形態のシステムにおける処理の流れの概
要を示す図である。
【図3】在庫管理データベースのデータ内容の一例を示
す図(その1)である。
【図4】在庫管理データベースのデータ内容の一例を示
す図(その2)である。
【図5】在庫管理データベースのデータ内容の一例を示
す図(その3)である。
【図6】在庫管理データベースのデータ内容の一例を示
す図(その4)である。
【図7】在庫管理データベースのデータ内容の一例を示
す図(その5)である。
【図8】在庫管理データベースのデータ内容の一例を示
す図(その6)である。
【図9】在庫管理データベースのデータ内容の別の例を
示す図である。
【図10】図9に示す在庫管理データベースを集計して
得られたデータを示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態である統合在庫管理
サーバーを含むシステムの全体構成図である。
【図12】本実施形態の統合在庫管理サーバーの機能的
なモジュール構成を示す図である。
【図13】P/O管理モジュール50を説明するための
図である。
【図14】進捗管理モジュールを説明するための図であ
る。
【図15】統合在庫管理モジュールを説明するための図
である。
【図16】フォワーディングモジュール、標準在庫モジ
ュール、および配送管理モジュールを説明するための図
である。
【図17】港頭進捗データの閲覧画面の一例を示す図で
ある。
【図18】顧客の端末コンピュータにおいて表示された
在庫管理画面の第1の例を示す図である。
【図19】顧客の端末コンピュータにおいて表示された
在庫管理画面の第2の例を示す図である。
【図20】顧客の端末コンピュータにおいて表示された
在庫管理画面の第3の例を示す図である。
【図21】受発注管理モジュールを説明するための図で
ある。
【図22】本実施形態において、P/O管理モジュー
ル、進捗管理モジュール、統合在庫管理モジュール、フ
ォワーディングモジュール、標準在庫管理モジュール、
配送管理モジュール、受発注管理モジュール、および各
端末コンピュータの間でやりとりされる情報の流れを示
す図である。
【図23】本実施形態において、商品が発注されてから
商品が輸入されて販売会社へ配送されるまでの一連の流
れを各端末コンピュータから入力される情報の内容と共
に示す図である。
【図24】本実施形態での在庫管理データベースのデー
タ内容の一例を示す図(その1)である。
【図25】本実施形態での在庫管理データベースのデー
タ内容の一例を示す図(その2)である。
【図26】本実施形態での在庫管理データベースのデー
タ内容の一例を示す図(その3)である。
【図27】本実施形態での在庫管理データベースのデー
タ内容の一例を示す図(その4)である。
【図28】本実施形態での在庫管理データベースのデー
タ内容の一例を示す図(その5)である。
【図29】本実施形態での在庫管理データベースのデー
タ内容の一例を示す図(その6)である。
【図30】発注元企業が発注契約の履行進捗状況を管理
するための契約進捗閲覧画面の一例を示す図である。
【図31】生産者、輸出者、および荷送側海貨業者が出
荷・輸出手続の進捗状況を管理するための輸出進捗閲覧
画面の一例を示す図である。
【図32】荷受側海貨業者および発注元企業が輸入進捗
状況を管理するための輸入進捗閲覧画面の一例を示す図
である。
【図33】港頭倉庫にて港頭入庫までの進捗状況を管理
するための港頭進捗閲覧画面の一例を示す図である。
【図34】センター倉庫にてセンター入庫までの進捗状
況を管理するためのセンター進捗閲覧画面の一例を示す
図である。
【図35】各在庫状態において在庫がセンター倉庫別に
区別されることを説明するための図である。
【図36】在庫自動調節機能に係わる処理の流れを示す
フローチャートである。
【図37】図36のフローチャートの説明で用いる在庫
状態の一例を示す図である。
【図38】図37に示す例において、センター倉庫の適
正在庫割れに伴う出荷指図に応じて港頭倉庫からセンタ
ー倉庫への出荷が行われた場合の、各倉庫での入出庫前
後の在庫状態の変化を示す図である。
【図39】港頭倉庫からセンター倉庫への出荷が行われ
た後の在庫状態を示す図である。
【図40】港頭倉庫での適正在庫割れに伴う振り替え指
図に応じた在庫の振り替え処理を示す図である。
【図41】在庫振り替え処理後の在庫状態を示す図であ
る。
【図42】発注元企業で陸揚港の変更が可能か否かを判
断するための在庫調節閲覧画面の一例を示す図である。
【図43】陸揚港を変更した後の在庫調節閲覧画面を示
す図である。
【符号の説明】
10、100 統合在庫管理サーバー 10a、100a 在庫管理データベース 14 購買部門コンピュータ 16 生産者コンピュータ 18 輸出者コンピュータ 20 荷送側コンピュータ 22 荷受側コンピュータ 24 港頭倉庫コンピュータ 26 センター倉庫コンピュータ 28 販売会社コンピュータ 30 運送会社コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65G 61/00 546 B65G 61/00 546 G06F 17/60 306 G06F 17/60 306 320 320 ZEC ZEC

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品の購入注文がなされてから所定の在
    庫状態を経て注文主に納品されるまでの商品の在庫管理
    を行う在庫管理方法であって、 購入注文がなされた商品の購入注文番号、商品識別情
    報、および、数量を含む購入注文情報を受信する購入注
    文情報受信ステップと、 該受信した購入注文情報をデータベースに記録するステ
    ップと、 商品の在庫状態が変化した場合に、その在庫状態変化日
    および変化後の在庫状態を含む在庫状態変更情報を受信
    する在庫状態変更情報受信ステップと、 該受信した在庫状態変更情報を、該当する商品の購入注
    文情報に関係付けて前記データベースに記録するステッ
    プと、 前記データベースへの記録情報をアクセスしてきた端末
    での閲覧に供するデータ閲覧ステップと、を備えること
    を特徴とする在庫管理方法。
  2. 【請求項2】 商品の購入注文がなされてから船積みさ
    れ、港頭倉庫を経てセンター倉庫に入庫されるまでの当
    該商品の在庫管理を行う在庫管理方法であって、 購入注文がなされた商品の購入注文番号、商品識別情
    報、および、数量を含む購入注文情報を受信する購入注
    文情報受信ステップと、 該受信した購入注文情報をデータベースに記録するステ
    ップと、 船積手続が行われた商品の購入注文番号、仕入書番号、
    商品識別情報、および、数量を含む船積手続情報を受信
    する船積手続情報受信ステップと、 該受信した船積手続情報を、購入注文番号をキーとして
    前記購入注文情報に関係付けて前記データベースに記録
    するステップと、 船積みされた商品の仕入書番号、船荷証券番号、商品識
    別情報、数量、および、船積日を含む船積情報を受信す
    る船積情報受信ステップと、 該受信した船積情報を、仕入書番号をキーとして前記船
    積手続情報に関係付けて前記データベースに記録するス
    テップと、 目的港の港頭倉庫に入庫された商品の船荷証券番号、港
    頭入庫番号、商品識別情報、数量、および、港頭入庫日
    を含む港頭入庫情報を受信するステップと、 該受信した港頭入庫情報を、船荷証券番号をキーとして
    前記船積情報に関係付けて前記データベースに記録する
    ステップと、 前記港頭倉庫から出庫された商品の港頭入庫番号、港頭
    出庫番号、商品識別情報、数量、および、港頭出庫日を
    含む港頭出庫情報を受信するステップと、 該受信した港頭出庫情報を、港頭入庫番号をキーとして
    前記港頭入庫情報に関係付けて前記データベースに記録
    するステップと、 センター倉庫に入庫された商品の港頭出庫番号、センタ
    ー入庫番号、商品識別情報、数量、および、センター入
    庫日を含むセンター入庫情報を受信するステップと、 該受信したセンター入庫情報を、港頭出庫番号をキーと
    して前記港頭出庫情報に関係付けて前記データベースに
    記録するステップと、 前記データベースに記録された情報を端末コンピュータ
    での閲覧に供するデータ閲覧ステップと、を備えること
    を特徴とする在庫管理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の在庫管理方法において、
    前記データ閲覧ステップでは、前記端末コンピュータか
    ら指定された商品に該当する各情報に基づいて在庫状態
    ごとの商品数量を集計すると共に、各情報に含まれる日
    付情報からセンター倉庫への納品予定時期を予測し、納
    品予定時期ごとに各在庫状態の商品数量を集計して前記
    端末コンピュータでの閲覧に供することを特徴とする方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうち何れか1項記載の
    在庫管理方法において、港頭での在庫進捗状況に関する
    情報を受信するステップと、該受信した情報を前記デー
    タベースに記録するステップを更に備えることを特徴と
    する方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載された方法を実行するシ
    ステムに接続された在庫管理システムであって、前記予
    測された納品予定時期に基づいて、将来の在庫予定を含
    めた在庫状態を表示する手段を備えることを特徴とする
    システム。
  6. 【請求項6】 購入注文がなされた商品の在庫管理を行
    う在庫管理方法であって、 商品の購入注文に関する購入注文情報を受信する購入注
    文情報受信ステップと、 該受信した購入注文情報をデータベースに記録するステ
    ップと、 船積手続が行われた商品に関する船積手続情報を受信す
    る船積手続情報受信ステップと、 該受信した船積手続情報を、該当する購入注文情報に関
    係付けて前記データベースに記録するステップと、 船積された商品に関する船積情報を受信する船積情報受
    信ステップと、 該受信した船積情報を、該当する前記船積手続情報に関
    係付けて前記データベースに記録するステップと、 陸揚港の港頭倉庫へ入庫された商品に関する港頭入庫情
    報を受信するステップと、 該受信した港頭入庫情報を、該当する前記船積情報に関
    係付けて前記データベースに記録するステップと、 前記港頭倉庫から出庫された商品に関する港頭出庫情報
    を受信するステップと、 該受信した港頭出庫情報を、該当する前記港頭入庫情報
    に関係付けて前記データベースに記録するステップと、 センター倉庫へ入庫された商品に関するセンター入庫情
    報を受信するステップと、 該受信したセンター入庫情報を、該当する前記港頭出庫
    情報に関係付けて前記データベースに記録するステップ
    と、 前記データベースに記録された情報を端末コンピュータ
    での閲覧に供するデータ閲覧ステップと、を備えること
    を特徴とする在庫管理方法。
  7. 【請求項7】 購入注文がなされた商品の在庫管理を行
    う在庫管理方法であって、 購入注文がなされた商品の購入注文番号、商品識別情
    報、数量、船積港、陸揚港、および、納品先センター倉
    庫を含む購入注文情報を受信する購入注文情報受信ステ
    ップと、 該受信した購入注文情報をデータベースに記録するステ
    ップと、 船積手続が行われた商品の購入注文番号、仕入書番号、
    商品識別情報、および、数量を含む船積手続情報を受信
    する船積手続情報受信ステップと、 該受信した船積手続情報を、該当する購入注文情報に関
    係付けて前記データベースに記録するステップと、 船積みされた商品の仕入書番号、船荷証券番号、商品識
    別情報、数量、および、船積日を含む船積情報を受信す
    る船積情報受信ステップと、 該受信した船積情報を、該当する前記船積手続情報に関
    係付けて前記データベースに記録するステップと、 陸揚港の港頭倉庫に入庫された商品の船荷証券番号、港
    頭入庫番号、商品識別情報、数量、および、港頭入庫日
    を含む港頭入庫情報を受信するステップと、 該受信した港頭入庫情報を、該当する前記船積情報に関
    係付けて前記データベースに記録するステップと、 前記港頭倉庫から出庫された商品の港頭入庫番号、港頭
    出庫番号、商品識別情報、数量、および、港頭出庫日を
    含む港頭出庫情報を受信するステップと、 該受信した港頭出庫情報を、該当する前記港頭入庫情報
    に関係付けて前記データベースに記録するステップと、 センター倉庫に入庫された商品の港頭出庫番号、センタ
    ー入庫番号、商品識別情報、数量、および、センター入
    庫日を含むセンター入庫情報を受信するステップと、 該受信したセンター入庫情報を、該当する前記港頭出庫
    情報に関係付けて前記データベースに記録するステップ
    と、 前記データベースに記録された情報を端末コンピュータ
    での閲覧に供するデータ閲覧ステップと、を備えること
    を特徴とする在庫管理方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の在庫管理方法において、 前記センター倉庫に入庫された商品について、受注番
    号、受注数量、および、受注日を含む受注情報を受信す
    るステップと、 該受信した受注情報を、当該商品についての前記センタ
    ー入庫情報に関係付けて前記データベースに記録するス
    テップを更に備えることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の在庫管理方法において、 前記センター倉庫から出庫された商品について、センタ
    ー出庫番号、センター出庫数量、および、センター出庫
    日を含むセンター出庫情報を受信するステップと、 該受信したセンター出庫情報を、該当する受注情報に関
    係付けて前記データベースに記録するステップとを更に
    備えることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の方法において、 前記センター倉庫から出庫されて発注者へ配送された商
    品について、配送送状番号、配送数量、および、配送日
    を含む配送情報を受信するステップと、 該受信した配送情報を該当するセンター出庫情報に関係
    付けて前記データベースに記録するステップとを備える
    ことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の在庫管理方法におい
    て、前記受注情報を受信したことに応じて、該当する商
    品をセンター倉庫から出庫すべき旨の指図情報を発する
    ステップを更に備えることを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の在庫管理方法におい
    て、前記センター出庫情報を受信したことに応じて、該
    当する商品を所定の送り先へ配送すべき旨の指図情報を
    発するステップを更に備えることを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項7乃至12のうち何れか1項記
    載の在庫管理方法において、 前記データ閲覧ステップでは、前記データベースに記録
    された各情報を、前記端末コンピュータの管理主体に応
    じた形態で表示した閲覧画面を当該端末コンピュータへ
    送信することを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の在庫管理方法におい
    て、前記データ閲覧ステップでは、前記データベースに
    記録された各情報を、前記端末コンピュータの管理主体
    に応じて、購入注文番号、船積港、陸揚港、納品先セン
    ター倉庫の何れかの項目毎に集計して表示する閲覧画面
    を当該端末コンピュータへ送信することを特徴とする方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項7乃至14のうち何れか1項記
    載の在庫管理方法において、 センター倉庫での在庫数量が適正在庫数量に対して不足
    する場合に、該当する港頭倉庫から当該センター倉庫へ
    当該不足分の在庫数量を出荷すべき旨の指図情報を発す
    るステップを更に備えることを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の在庫管理方法におい
    て、 センター倉庫への出荷を行ったために当該センター倉庫
    向けの在庫数が適正在庫数を下回った港頭倉庫につい
    て、当該港頭倉庫の他のセンター倉庫向けの在庫を、当
    該センター倉庫向けに振り替えるべき旨の指図情報を発
    するステップを更に備えることを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項7乃至16のうち何れか1項記
    載の在庫管理方法において、 船積が未だ行われていない商品について、陸揚港の変更
    指図を発注者の端末から受信するステップと、 該受信した陸揚港の変更指図に基づいて、前記データベ
    ースを修正するステップと、 該受信した陸揚港の変更指図を、生産者の端末コンピュ
    ータ、輸出者の端末コンピュータ、および、荷送側海貨
    業者の端末コンピュータの少なくとも一の端末コンピュ
    ータへ送信するステップとを備えることを特徴とする方
    法。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至17のうち何れか1項記
    載の方法を実行する在庫管理システム。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至18のうち何れか1項記
    載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
    ム。
  20. 【請求項20】 請求項19記載のプログラムを記録し
    た記録媒体。
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