JP2019101696A - 機器管理装置、端末装置、機器管理システム、機器管理方法、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

機器管理装置、端末装置、機器管理システム、機器管理方法、プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】機器保全作業等の現場で情報を登録し、機器に関する情報を正確に維持・管理することのできる機器管理装置、端末装置等を提供する。【解決手段】機器管理装置が、記憶部と、処理部とを備える。記憶部は、機器個体の現ステートの情報を含み、機器個体に固有の情報である機器個体情報を記憶する。処理部は、外部の端末装置から前記機器に関するアクションの情報を受け付けるともに、予め定められたステート遷移の定義を参照することにより、前記機器の現ステートと前記機器に関するアクションとに基づいて前記機器の次ステートを求め、前記現ステートから前記次ステートへ遷移させる。【選択図】図1

Description

本発明は、機器管理装置、端末装置、機器管理システム、機器管理方法、プログラム、および記録媒体に関する。
化学製品を製造するための工業プラントや、ガス田や油田等の井戸元やその周辺を管理制御するプラントや、水力・火力・原子力等の発電を管理制御するプラントや、太陽光や風力等の環境発電を管理制御するプラントや、上下水やダム等を管理制御するプラント等(以下、これらを総称して「プラント」という)においては、フィールド機器と呼ばれる測定器又は操作器等の現場機器と、これらを制御する制御装置とが通信手段を用いて連携するシステムが構築されている。
従来技術では、企業等は、自社のCMMS(Computerized Maintenance Management System,設備保全管理システム)およびEAM(Enterprise Asset Management,企業資産管理)を構築し、機器資産に関する情報を管理していた。
特許文献1には、プラントに存在する機器から情報を取得し、プラントの階層にしたがった機器台帳を編集するための管理システムが記載されている。
特開2004−029897号公報
しかしながら、従来技術による機器管理には、次のような問題点があった。
機器の保全等を行うスタッフが持つ情報と、管理者がアクセスできる情報との間に乖離があった。その乖離の原因は、スタッフが管理者に対する報告を怠ったり、報告する際に間違ったりするためであった。そのような情報の乖離があると、管理者は、現場での機器の状況を正しく把握することができず、適切に管理することができないため、適切な保全計画や予算計画を立てることができない、という問題が生じていた。
より具体的に、情報の乖離の例を列挙する。
第1に、機器の実際の所在および状態が、体系的に把握できていなかった。
第2に、機器の個体が管理されておらず、複数の機器に共通する型(型番)ごとの機器の数が把握されているのみであった。
第3に、機器の予備品(交換用に保管されている機器等)の正確な数を把握できないという問題があった。例えば、実際に機器がないのにコンピューター上の台帳では機器が存在することとなっていた。また、例えば、逆に、機器が実際にはあるのにコンピューター上の台帳では機器が存在しないこととなっていた。
第4に、機器の保全業務が正確に行われたか否かの情報を、管理者側では把握することが困難であった。
第5に、機器の取り付け忘れや取り付け間違いの情報を、管理者側では把握することが困難であった。また、機器の取り外し間違いの情報も、管理者側では把握することが困難であった。
第6に、例えば機器を交換したときに、変更前の機器のタグ情報を交換後の機器のタグ情報として設定する、または機器を取り外したときに機器のタグ情報を削除する等のタグ情報の変更を忘れてしまうといったことが発生し得た。これにより、プラント全体における機器の情報が不正確なものとなってしまうこととなっていた。
第7に、機器の校正の実施状況を、管理者側では把握することが困難であった。
そして、上記の第1から第7までの問題とも関連するが、機器の保全作業等の現場で機器管理システムへの情報の登録を行えないという問題があった。従来技術では、現場の情報を手書きの資料ないしはメモ等の形でオフィスまで持ち帰り、オフィスで情報の登録を行う必要があった。このため、情報の登録漏れが発生したり、情報登録の遅れが発生したりするという問題があった。
本発明は、上記の課題認識に基づいて行なわれたものであり、機器保全作業等の現場で情報を登録し、機器に関する情報を正確に維持・管理することのできる機器管理装置、端末装置、機器管理システム、機器管理方法、プログラム、および記録媒体を提供しようとするものである。
[1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様による機器管理装置は、機器個体の現ステートの情報を含み、機器個体に固有の情報である機器個体情報を記憶する記憶部と、外部の端末装置から前記機器に関するアクションの情報を受け付けるともに、予め定められたステート遷移の定義を参照することにより、前記機器の現ステートと前記機器に関するアクションとに基づいて前記機器の次ステートを求め、前記現ステートから前記次ステートへ遷移させる処理部と、を具備することを特徴とする。
[2]また、本発明の一態様は、上記の機器管理装置において、前記記憶部は、前記機器ごとに、過去に行われたステート遷移の履歴および過去に受け付けたアクションの履歴の情報を対応付けて記憶する、ことを特徴とする。
[3]また、本発明の一態様は、上記の機器管理装置において、前記記憶部は、前記機器ごとに、前記機器の初期チェックが完了したか否かを表す初期チェックフラグと、前記機器のメンテナンスを実施するか否かを表すメンテナンスフラグとを記憶するものであり、前記処理部は、前記端末装置から前記アクションの情報を受け付けた際に前記ステート遷移の定義にしたがって、前記初期チェックフラグと前記メンテナンスフラグの少なくともいずれかの値を更新するか否かを決定する、ことを特徴とする。
[4]また、本発明の一態様は、上記の機器管理装置において、前記処理部が受け付ける前記アクションの情報は、前記端末装置の画面に表示された、前記機器の現ステートに関連するアクションのリストの中から選択されたアクションを表すものである、ことを特徴とする。
[5]また、本発明の一態様は、上記の機器管理装置において、前記処理部は、所定のタイミングにおける現ステートの種別ごとの機器の台数に基づく情報を出力する、ことを特徴とする。
[6]また、本発明の一態様は、上記の機器管理装置において、前記記憶部は、アラームを発生させるための条件またはユーザーに対するリコメンドを発生させるための条件の少なくともいずれかである判定条件を記憶するものであり、前記処理部が処理した機器の情報が、前記判定条件に合うか否かを判定する判定部、をさらに具備する、ことを特徴とする。
[7]また、本発明の一態様は、機器を管理するための機器管理装置から前記機器の現ステートの情報を受信し、予め定められた、前記現ステートに関連するアクションの定義を参照することによって、前記現ステートに関連するアクションの情報をリストとして選択可能に画面に表示させるとともに、選択可能な前記アクションの中からアクションの情報を選択する処理部と、前記処理部によって選択されたアクションの情報を、前記機器管理装置に送信する通信部と、を具備することを特徴とする端末装置である。
[8]また、本発明の一態様は、上記の端末装置において、前記処理部は、前記アクションの定義のうち、ハイライト表示させるべきアクションの定義を参照することによって、前記選択可能なアクションの情報を前記画面にハイライト表示させる、ことを特徴とする。
[9]また、本発明の一態様は、機器を管理するための機器管理装置と、前記機器管理装置に、前記機器に関するアクションの情報を送信する端末装置と、を具備する機器管理システムであって、前記機器管理装置は、機器個体の現ステートの情報を含み、機器個体に固有の情報である機器個体情報を記憶する記憶部と、前記端末装置から前記機器に関するアクションの情報を受け付けるともに、予め定められたステート遷移の定義を参照することにより、前記機器の現ステートと前記機器に関するアクションとに基づいて前記機器の次ステートを求め、前記現ステートから前記次ステートへ遷移させる処理部と、を具備し、前記端末装置は、前記機器管理装置から前記機器の現ステートの情報を受信し、予め定められた、前記現ステートに関連するアクションの定義を参照することによって、前記現ステートに関連するアクションの情報をリストとして選択可能に画面に表示させるとともに、選択可能な前記アクションの中からアクションの情報を選択する処理部と、前記処理部によって選択されたアクションの情報を、前記機器管理装置に送信する通信部と、を具備するものである。
[10]また、本発明の一態様は、機器を管理するための機器管理装置と、前記機器管理装置に、前記機器に関するアクションの情報を送信する端末装置と、による機器管理方法であって、前記機器管理装置は、機器個体の現ステートの情報を含み、機器個体に固有の情報である機器個体情報を記憶部に記憶するとともに、前記端末装置から前記機器に関するアクションの情報を受け付けるともに、予め定められたステート遷移の定義を参照することにより、前記機器の現ステートと前記機器に関するアクションとに基づいて前記機器の次ステートを求め、前記現ステートから前記次ステートへ遷移させ、前記端末装置は、前記機器管理装置から前記機器の現ステートの情報を受信し、予め定められた、前記現ステートに関連するアクションの定義を参照することによって、前記現ステートに関連するアクションの情報をリストとして選択可能に画面に表示させるとともに、選択可能な前記アクションの中からアクションの情報を選択し、選択されたアクションの情報を、前記機器管理装置に送信する、機器管理方法である。
[11]また、本発明の一態様は、機器個体の現ステートの情報を含み、機器個体に固有の情報である機器個体情報を記憶する記憶部を有するコンピューターを、外部の端末装置から前記機器に関するアクションの情報を受け付けるともに、予め定められたステート遷移の定義を参照することにより、前記機器の現ステートと前記機器に関するアクションとに基づいて前記機器の次ステートを求め、前記現ステートから前記次ステートへ遷移させる処理部、を具備する機器管理装置として機能させるためのプログラムである。
[12]また、本発明の一態様は、コンピューターを、機器を管理するための機器管理装置から前記機器の現ステートの情報を受信し、予め定められた、前記現ステートに関連するアクションの定義を参照することによって、前記現ステートに関連するアクションの情報をリストとして選択可能に画面に表示させるとともに、選択可能な前記アクションの中からアクションの情報を選択する処理部と、前記処理部によって選択されたアクションの情報を、前記機器管理装置に送信する通信部と、を具備する端末装置として機能させるためのプログラムである。
[13]また、本発明の一態様は、機器個体の現ステートの情報を含み、機器個体に固有の情報である機器個体情報を記憶する記憶部を有するコンピューターを、外部の端末装置から前記機器に関するアクションの情報を受け付けるともに、予め定められたステート遷移の定義を参照することにより、前記機器の現ステートと前記機器に関するアクションとに基づいて前記機器の次ステートを求め、前記現ステートから前記次ステートへ遷移させる処理部、を具備する機器管理装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体である。
[14]また、本発明の一態様は、コンピューターを、機器を管理するための機器管理装置から前記機器の現ステートの情報を受信し、予め定められた、前記現ステートに関連するアクションの定義を参照することによって、前記現ステートに関連するアクションの情報をリストとして選択可能に画面に表示させるとともに、選択可能な前記アクションの中からアクションの情報を選択する処理部と、前記処理部によって選択されたアクションの情報を、前記機器管理装置に送信する通信部と、を具備する端末装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、機器のステートおよびステート遷移が予め定められており、スタッフおよび管理者はステートに関する共通認識を持つ。そういった状況において、端末装置側でアクションの情報が入力されると機器管理装置は、機器のステートを適切に遷移させ、管理することが可能となる。これにより、スタッフおよび管理者において機器の状況把握に関する齟齬が生じることを防ぐことができる。
本発明の実施形態による機器管理システムの概略機能構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態による機器管理システムにおいて機器を管理する際の、機器のステートの遷移を示す機器ステート遷移図である。 同実施形態による機器管理装置の記憶部が記憶する機器個体情報の構成およびデータ例を示す概略図である。 同実施形態による機器管理装置の記憶部が記憶する機器履歴情報の構成およびデータ例を示す概略図である。 同実施形態による機器管理装置の記憶部が記憶する型番固有情報の構成およびデータ例を示す概略図である。 同実施形態による機器管理システムの動作における処理例を示すシーケンス図である。 同実施形態による機器管理装置にログインしたときに表示されるダッシュボード画面の例を示す概略図である。 同実施形態による機器管理装置が機器リストの形式で提示する情報の構成例を示す概略図である。 同実施形態による機器管理装置がPCの画面に表示させるデータの一例であり、機器保全計画に用いることのできるタグ履歴データを示す概略図である。 同実施形態による機器管理装置がPCの画面に表示させるデータの別の例であり、機器保全計画に用いることのできるタグ履歴データを示す概略図である。 同実施形態によるモバイル端末装置がアクションの入力を受け付ける際のユーザーインターフェースに関する定義情報を示す概略図である。 同実施形態によるモバイル端末装置が機器へのアクションの候補を画面に表示した例を示す概略図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態による機器管理システムの概略機能構成を示す機能ブロック図である。機器管理システム100は、複数の機器5を個体として管理するためのシステムである。図示するように、機器管理システム100は、機器管理装置1と、モバイル端末装置2と、PC・3(パーソナルコンピューター)と、ネットワーク7とを含んで構成される。機器管理システム100は、Device Lifecycle Managementソリューションであり、プラントの保全業務における機器設備の管理、予算計画、保全計画を支援するものである。
機器管理装置1は、機器5の情報を収集し、記憶し、管理する。機器管理装置1は、モバイル端末装置2から機器5に関する情報を受信し、蓄積する。また、機器管理装置1は、機器に関する情報を外部装置等から一括ローディングすることもできる。一括ローディングを、デジタルハンドオーバーと呼ぶこともある。機器管理装置1は、機器ごとに、機器固有の情報を記憶する。機器固有の情報には、機器の現ステート(機器の現在の状態)や、フラグの情報や、アクションに付随する情報や、タグ情報や、各種ファイルや、フリーコメントが含まれる。また、機器管理装置は、機器の型(型番)に固有の情報を記憶する。型番固有の情報には、機器のスペックの情報や、機器に関する仕様書および作業手順書の情報などが含まれる。機器管理装置1は、個々の機器5の各時点のステートを記憶するとともに、予め保持するステート遷移の定義にしたがって、機器5のステートを更新する(ステート遷移させる)。機器管理装置1は、過去のステート遷移の履歴や、フラグの値の履歴の情報をも記憶する。また、機器管理装置1は、判定条件にしたがって、アラーム条件やリコメンド条件に関する判定を行う。また、機器管理装置1は、例えばPC・3を介して、機器の状態等を出力する。機器管理装置1は、例えば、サーバーコンピューターを用いて実現される。いわゆるクラウドサーバーを用いて機器管理装置1を構成するようにしてもよい。なお、機器管理装置1は、一体の装置で実現されてもよいし、別々の装置で分散して実現してもよい。
モバイル端末装置2は、主に機器5を管理するために保全スタッフによって保持され機器が設置されている現場等で使用される端末装置である。モバイル端末装置2は、機器5を識別するための情報を読み取る機能を有する。また、モバイル端末装置2は、自己の位置を把握する機能を有する。また、モバイル端末装置2は、ユーザー(スタッフ)の操作により機器5に対するアクションの情報等を入力する機能を有する。モバイル端末装置2は、取得した情報を記憶するとともに、必要な情報を機器管理装置1に送信する。また、モバイル端末装置2は、必要な情報を機器管理装置1から受信し、必要な情報をユーザーに提示する。モバイル端末装置2は、例えば、PCや、タブレット端末や、スマートフォン(スマホ)や、ウェアラブル端末等を用いて実現される。
なお、図においてはモバイル端末装置2を1台だけ示しているが、実際には複数のモバイル端末装置2が、機器管理システム100内に含まれていてもよい。
PC・3は、機器管理装置1から出力される情報を表示するためのものである。PC・3は、例えば、機器管理業務を管理するマネジャーによって使用される。PC・3は表示部31を備え、この表示部31が、情報をディスプレイ装置等に表示する。また、PC・3が、ユーザー(マネジャー、リーダー等)の操作によって入力される情報を取得したり、その情報を機器管理装置1側に渡したりしてもよい。PC・3は、機器管理装置1との間でデータを送受信する機能を有する。一例として、PC・3は、ウェブブラウザーの機能を備え、ウェブインターフェースを介して、ユーザーが、機器管理装置1から出力される情報を閲覧したり、機器管理装置1に情報を入力したりすることができる。
ネットワーク7は、機器管理装置1とモバイル端末装置2との間でデータを送受信することを可能にする通信手段である。ネットワーク7は、無線通信や有線通信を用いて実現される。ネットワーク7では、例えばインターネットプロトコル(IP)による通信が行われる。なお、機器管理装置1とPC・3との間の通信に、ネットワーク7を使用してもよい。
機器5は、機器管理システム100による管理対象となる機器である。機器5は、例えば、プラントの構成要素となる計測器、操作器や変換器等である。機器5は、自己の個体識別情報を有している。この個体識別情報は、機器をユニークに識別可能な情報であり、例えば、光学的パターン情報(バーコードや2次元コード等)として、あるいはRFID(無線周波数識別装置)により、モバイル端末装置2に読み取られる。例えば、2次元コードを印刷したラベルが機器5本体に貼付される場合や、2次元コードが機器5の梱包箱に印刷される場合や、2次元コードが機器5に関する伝票(納品伝票や出庫伝票など)に印刷されたりする場合などがある。個体識別情報は、一例として、ベンダーを識別する情報と、機種を識別する情報(型番等)と、当該型番内のシリアル番号等とを組み合わせて構成される。個体識別情報は、ベンダーからの出荷時に既に定められている情報であってもよいし、ユーザー(導入企業等)によって定められる情報であってもよい。機器5は、具体的には、例えば、流量計、温度計、湿度計、圧力計などのセンサーや、バルブ、ポンプ、アクチュエーターなどといった機器であり、プラント等を構成する要素である。
なお、図においては機器5を1台だけ示しているが、実際には複数の機器5が、機器管理システム100内に含まれていてもよい。
次に、機器管理装置1およびモバイル端末装置2の、より詳細な機能構成について説明する。
図1に示すように、機器管理装置1は、処理部11と、判定部12と、記憶部14と、出力部15と、通信部16と、を含んで構成される。機器管理装置1を構成する各部は、例えば、電気回路によって実現される。また、各部は、必要に応じて半導体メモリーや磁気ハードディスク装置等の記憶手段を備える。また、各部は、コンピューターとプログラムとで実現されてもよい。
処理部11は、記憶部14に記憶される機器の情報を管理し、維持する。また、処理部11は、モバイル端末装置2やPC・3からのデータ照会に応じて、記憶部14から機器の情報を読み出して提供する。また、処理部11は、モバイル端末装置2やPC・3から受信するデータに基づいて、記憶部14に記憶される機器の情報を更新する。処理部11がモバイル端末装置2やPC・3にデータを提示する際、適宜、データの加工を行う。また、処理部11は、機器(パーツ等を含む)の発注や、機器に関する作業を要請するための処理を行う。特に、処理部11は、外部のモバイル端末装置2から機器に関するアクションの情報を受け付けるともに、予め定められたステート遷移の定義を参照することにより、機器の現ステートと機器に関するアクションとに基づいて機器の次ステート(現ステートから次に遷移する先の機器の状態)を求め、機器の現ステートの情報を次ステートに更新する処理を行う。つまり、処理部11は、機器の次ステートを求め、現ステートから次ステートへ遷移させる処理を行う。このとき、処理部11が、モバイル端末装置2の画面に表示された、機器の現ステートに関連するアクションのリストの中から選択されたアクションの情報を受け付けるようにしてもよい。また、処理部11は、モバイル端末装置2からアクションの情報を受け付けた際にステート遷移の定義にしたがって、初期チェックフラグ(機器の初期チェックが完了したか否かを表すフラグ)と要メンテナンスフラグ(機器のメンテナンスを実施するか否かを表すフラグ)の少なくともいずれか一方の値を更新するか否かを決定する。
判定部12は、記憶部14が記憶する機器の情報が、与えられる判定条件に合うか否かを判定する。判定条件は、アラームを発生させるための条件またはユーザーに対するリコメンドを発生させるための条件である。判定条件自体は、例えば、記憶部14に記憶される。なお、判定条件は、例えば次のようなタイミングであるか否かを表す条件である。即ち、リコメンドを発生させるための条件の一例は、ユーザーに対して所定のアクションを行うことを催促すべき所定のタイミングであるか否かを表す条件である。アラームを発生させるための条件の一例は、ユーザーが催促を無視して所定のアクションを行わない場合であるか否かを表す条件である。
記憶部14は、機器5に関する各種の情報を記憶する。具体的には、記憶部14は、少なくとも、機器個体の属性等を表す情報である機器個体情報と、機器に関するアクションやステート変化等の履歴を表す情報である機器履歴情報と、型番に固有の情報である型番固有情報とを記憶する。より具体的には、記憶部14は、機器5ごとに、過去に行われたステート遷移の履歴および過去に受け付けたアクションの履歴の情報を対応付けて記憶する。また、記憶部14は、機器5ごとに、フラグ情報を記憶する。フラグ情報は、機器の初期チェックが完了したか否かを表す初期チェックフラグと、機器のメンテナンスを実施するか否かを表す要メンテナンスフラグとを含む。要メンテナンスフラグは、「メンテナンスフラグ」とも呼ばれる。記憶部14が保持する情報については、後で別の図面を参照しながらさらに詳しく説明する。 出力部15は、PC・3に対してデータを出力する。出力部15は、例えばウェブインターフェースにより、データを提供する。
通信部16は、例えば通信ネットワークを介して、モバイル端末装置2との間でデータ通信を行う。例えば、通信部16は、モバイル端末装置2から機器5の識別情報を受信する。また、例えば、通信部16は、機器のアクションに関する情報を、モバイル端末装置2から受信する。また、通信部16は、モバイル端末装置2に、記憶部14から読み出された機器固有情報を送信する。
モバイル端末装置2は、処理部21と、出力部22と、入力部23と、機器識別部24と、位置情報取得部25と、記憶部26と、通信部27と、を含んで構成される。モバイル端末装置2を構成する各部は、例えば、電気回路によって実現される。また、各部は、必要に応じて半導体メモリーや磁気ハードディスク装置等の記憶手段を備える。また、各部は、コンピューターとプログラムとで実現されてもよい。
処理部21は、情報処理を行う。例えば、処理部21は、機器識別部24が取得した識別情報を通信部27を介して機器管理装置1に送信したり、機器管理装置1から受信した機器固有情報を出力部22から出力させたり、機器5に関するアクションの情報を入力部23から受け付けて通信部27を介して機器管理装置1に送信したりする。具体的には、処理部21は、機器管理装置1から機器の現ステートの情報を受信し、予め定められた、現ステートに関連するアクションの定義を参照することによって、現ステートに関連するアクションの情報をリストとして選択可能に画面に表示させる。また、処理部21は、ユーザーの操作等に基づいて、選択可能なアクション(上記リスト)の中からアクションの情報を選択し、機器管理装置1に送信するために通信部27に渡す。
出力部22は、情報を出力する。出力部22は、例えば、液晶画面等で情報を出力する。
入力部23は、例えばタッチパネル等の入力手段により、外部からの情報を受け付ける。例えば、機器識別部24によって個体識別された機器に関するアクションの入力を、入力部23は受け付ける。また、そのアクションに付随する情報を入力部23は受け付ける。また、機器に関するフリーコメントを入力部23が受け付けるようにしてもよい。
機器識別部24は、機器5の個体を識別するための識別情報を読み取ることによって、機器5を識別する機能を持つ。例えば、機器を識別する情報が2次元コードで表される場合には、機器識別部24は、その2次元コードを光学的に読み取って識別情報を抽出する。また、例えば、機器を識別する情報がRFID(無線周波数によるID)で発信される場合には、機器識別部24は、その無線信号を読み取って識別情報を取得する。
位置情報取得部25は、自装置(モバイル端末装置2)の位置の情報を取得する。例えば、位置情報取得部25は、GPS(全地球測位システム)の機能を用いて、複数の人工衛星からの無線信号に基づいて自装置の位置を取得する。位置情報取得部25は、自装置の位置情報を、例えば、経度および緯度の値として取得する。
記憶部26は、少なくとも一時的に情報を記憶する。
通信部27は、例えば通信ネットワークを介して、機器管理装置1との間でデータ通信を行う。例えば、通信部27は、機器識別部24が取得した機器5の識別情報を、機器管理装置1に送信する。また、例えば、通信部27は、ユーザーの操作等によって設定された機器へのアクションに関する情報を、機器管理装置1に送信する。具体的には、通信部27は、処理部21によって選択されたアクションの情報を、機器管理装置1に送信する。また、通信部27は、機器管理装置1から機器5に固有の情報を受信する。
次に、管理対象である機器5のステート遷移について説明する。
機器管理システム100において、機器5のステートの定義は、下の表1に示す通りである。なお、表1において、ST01からST16までは、各ステートを識別するために便宜的に付与した符号である。
Figure 2019101696
また、表1に示したステートとは別に、個々の機器5に関する特定の状態をON(オン)またはOFF(オフ)で表すフラグ(「機器フラグ」とも呼ぶ)が存在する。それらのフラグは、下の表2に示す通りである。
Figure 2019101696
なお、要メンテナンスフラグがONのとき、保全スタッフが機器の故障や不具合等を発見したことにより、当該機器のメンテナンスが求められていることを表す。要メンテナンスフラグがOFFのとき、当該機器のメンテナンスが求められていないことを表す。また、初期チェックフラグがONのとき、機器の受け入れをする際に機器が正常に動作することを確認して初期動作確認済みであることを表す。初期チェックフラグがOFFのとき、初期動作確認がまだ為されていないことを表す。これらのフラグは、後述するように、機器管理装置1の記憶部14に記憶される。
機器5のステート遷移に関連するアクションの一覧を、下の表3に示す。表3は、アクションの名称と、その定義と、アクションに付随する情報と、そのアクションを実施する者とを示している。例えば、「Ship(出荷)」という名称のアクションの定義は「機器の発送」であり、このアクションに付随する情報は「配送業者の配送管理番号」であり、このアクションの主な実施者は機器のベンダーである。表3に含まれる他のアクションについても、同様である。
Figure 2019101696
なお、表1、表2、および表3に示した情報を、予め、機器管理装置1の記憶部14に記憶させておくようにする。また、これらの情報を、モバイル端末装置2の記憶部26に記憶させておくようにしてもよい。これらの情報を記憶部14や記憶部26に記憶させる場合、その記憶領域は、プログラムモジュール内部のテーブルであってもよい。
図2は、機器管理システム100において機器5を管理する際の、機器のステートの遷移を示す機器ステート遷移図である。
図示する通り、ステート遷移は次の通りである。なお、ステート遷移は、前ステートと、アクションと、次ステートとの組の集合として定義することができる。
機器管理装置1の記憶部14は、予めこのステート遷移の定義を記憶しておく。そして処理部11は、このステート遷移の定義を参照して前ステートとアクションとに基づき次ステートを決定し、機器のステートを更新する処理を行う。
以下では、図2に示されている、前ステートと、アクションと、次ステートとの関係を列挙する。
(1)前ステート「出荷済み」(ST01,Shipped)において、アクション「受け取り(Receipt)」が入力されると、次ステート「配達済み」(ST02,Delivered)に遷移する。
(2)前ステート「配達済み」(ST02,Delivered)において、アクション「受け入れ(Accept)」が入力されると、次ステート「受け入れ済み」(ST03,Accepted)に遷移する。
(3)前ステート「配達済み」(ST02,Delivered)において、アクション「受け入れ拒絶(Decline)」が入力されると、次ステート「受け入れ拒絶」(ST04,Declined)に遷移する。
(4)前ステート「受け入れ済み」(ST03,Accepted)において、アクション「入庫(Check-in)」が入力されると、次ステート「保管」(ST05,Stocked)に遷移する。
(5)前ステート「受け入れ拒絶」(ST04,Declined)から他のステートへの遷移は定義されていない。
(6)前ステート「保管」(ST05,Stocked)において、アクション「所在変更(Location Change)」が入力されると、次ステート「保管」(ST05,Stocked)に遷移する。
(7)前ステート「保管」(ST05,Stocked)において、アクション「廃棄(Dispose)」が入力されると、次ステート「廃棄」(ST06,Disposed)に遷移する。
(8)前ステート「保管」(ST05,Stocked)において、アクション「紛失(Lost)」が入力されると、次ステート「行方不明」(ST07,Lost)に遷移する。
(9)前ステート「保管」(ST05,Stocked)において、アクション「出庫(Check out)」が入力されると、次ステート「出庫済み」(ST08,Checked-out)に遷移する。
(10)前ステート「廃棄」(ST06,Disposed)から他のステートへの遷移は定義されていない。
(11)前ステート「行方不明」(ST07,Lost)から他のステートへの遷移は定義されていない。
(12)前ステート「出庫済み」(ST08,Checked-out)において、アクション「入庫(Check in)」が入力されると、次ステート「保管」(ST05,Stocked)に遷移する。
(13)前ステート「出庫済み」(ST08,Checked-out)において、アクション「設置(install)」が入力されると、次ステート「設置済み」(ST09,Installed)に遷移する。
(14)前ステート「設置済み」(ST09,Installed)において、アクション「保全実施(Maintenance)」が入力されると、次ステート「設置済み」(ST09,Installed)に遷移する。
(15)前ステート「設置済み」(ST09,Installed)において、アクション「除去(Remove)」が入力されると、次ステート「除去済み」(ST10,Removed)に遷移する。
(16)前ステート「除去済み」(ST10,Removed)において、アクション「入庫(Check in)」が入力されると、次ステート「保管」(ST05,Stocked)に遷移する。
(17)前ステート「除去済み」(ST10,Removed)において、アクション「廃棄(Dispose)」が入力されると、次ステート「廃棄」(ST06,Disposed)に遷移する。
(18)前ステート「除去済み」(ST10,Removed)において、アクション「設置(Install)」が入力されると、次ステート「設置済み」(ST09,Installed)に遷移する。
(19)前ステート「除去済み」(ST10,Removed)において、アクション「保全実施(Maintenance)」が入力されると、次ステート「除去済み」(ST10,Removed)に遷移する。
(20)前ステート「除去済み」(ST10,Removed)において、アクション「センドバック修理(Send-back Repair)」が入力されると、次ステート「センドバック修理」(ST15,Send-back Repair)に遷移する。
(21)前ステート「除去済み」(ST10,Removed)において、アクション「センドバック校正(Send-back Calibration)」が入力されると、次ステート「センドバック校正」(ST16,Send-back Calibration)に遷移する。
(22)前ステート「不明機器」(ST11,Unknown-device)において、アクション「入庫(Check in)」が入力されると、次ステート「保管」(ST05,Stocked)に遷移する。
(23)前ステート「仕様決定済み」(ST12,Designed)において、アクション「見積と注文(Estimate and Order)」が入力されると、次ステート「注文済み」(ST13,Ordered)に遷移する。
(24)前ステート「注文済み」(ST13,Ordered)において、アクション「製造(Manufacture)」が入力されると、次ステート「製造済み」(ST14,Manufactured)に遷移する。"
(25)前ステート「製造済み」(ST14,Manufactured)において、アクション「出荷(Ship)」が入力されると、次ステート「出荷済み」(ST01,Shipped)に遷移する。
(26)前ステート「センドバック修理」(ST15,Send-back Repair)において、アクション「工場修理実施(Factory Repair)」が入力されると、次ステート「出荷済み」(ST01,Shipped)に遷移する。
(27)前ステート「センドバック校正」(ST16,Send-back Calibration)において、アクション「工場校正実施(Factory Calibration)」が入力されると、次ステート「出荷済み」(ST01,Shipped)に遷移する。
(28)また、任意のステート(機器が未登録の状態を含む)から、アクション「発見(Found)」が入力されると、次ステート「不明機器」(ST11,Unknown Device)に遷移する。
(29)また、任意のステート(機器が未登録の状態を含む)から、アクション「デジタルハンドオーバー(Digital Handover,機器のデータの一括登録)」によって、次ステート「出荷済み」(ST01,Shipped)に遷移する。アクション「デジタルハンドオーバー」が用いられる典型的なケースは、注文済み(Ordered)でありその後製造済み(Manufactured)となった機器のステートを、一括登録されるデータに基づいて「出荷済み(Shipped)」に更新する場合である。この場合、機器の発注から出荷までの一連の流れは、次の通りである。即ち、1)機器発注時に、発注管理システムから機器管理装置1に発注された機器のデータが渡され、機器管理装置1は、それらの機器を自動的に登録する。このとき、それらの機器のステートは「注文済み(Ordered)」に設定される。2)次に機器のベンダー側の工場でそれらの機器の生産が完了すると、その工場の生産システムから機器管理装置1にそれらの機器のデータが渡される。機器管理装置1は、それらの機器のステートを「製造済み(Manufactured)」に更新する。なお、発注時または製造時には、機器のシリアル番号が確定し、機器管理装置1に登録される。3)次にベンダー側からそれらの機器が出荷される際に、ベンダー側の生産システムや発注会社側の発注管理システム等のいずれかから、それらの機器のデータが機器管理装置1に渡される。ここで渡されるデータは、対象の機器のシリアル番号のリストを含む。機器管理装置1は、シリアル番号を鍵として(紐付けて)用いることにより、対象の機器のデータにおける現ステートを「出荷済み(Shipped)」に更新する。
上記手順において、外部のシステム(発注管理システムや生産システム等)から機器管理装置1に機器のデータを渡す方法として、例えば、シリアル番号のリストを有するテキストデータを機器管理装置1にインポート(デジタルハンドオーバー)する方法を用いることができる。あるいは、シリアル番号のリストを、機器管理装置1のユーザーが手入力するようにしてもよい。
以上、発注時、製造時、および出荷時の3段階においてデータを機器管理装置1に登録する場合の手順の例を説明した。ただし、例えば、発注時のデータ登録を省略したり、製造時のデータ登録を省略したりするなど、適宜、業務プロセスに合わせた手順を用いてもよい。
なお、図2にも示すように、ステートは、大きく、「購買・調達(purchase)」、「倉庫(depot)」、「保全(maintenance)」の3つのグループに分けられる。「購買・調達」に属するステートは、「出荷済み(ST01)」、「配達済み(ST02)」、「受け入れ済み(ST03)」、「受け入れ拒絶(ST04)」、「仕様決定済み(ST12)」、「注文済み(ST13)」、「製造済み(ST14)」である。「倉庫」に属するステートは、「保管(ST05)」、「廃棄(ST06)」、「行方不明(ST07)」、「不明機器(ST11)」である。「保全」に属するステートは、「出庫済み(ST08)」、「設置済み(ST09)」、「除去済み(ST10)」、「センドバック修理(ST15)」、「センドバック校正(ST16)」である。
次に、機器管理装置1が保持するデータについて説明する。
図3は、機器管理装置1の記憶部14が記憶する機器個体情報の構成およびデータ例を示す概略図である。図示するように、機器個体情報は表形式のデータであり、このデータの各行が機器個体に対応する。なお、同図では、参照のための行番号(1から8まで)をデータの各行に付している。機器個体情報は、機器個体識別情報と機器個体固有情報とを有している。機器個体識別情報は、データ項目として、シリアル番号と、ベンダー名とを含む。機器個体固有情報は、データ項目として、型番と、タグ情報と、現在ステートと、要メンテナンスフラグと、初期チェックフラグと、ロケーションと、GPS座標と、理由と、配送管理番号と、注文書番号とを含む。各データ項目の意味は、次の通りである。
シリアル番号は、機器個体に付されたシリアル番号である。このシリアル番号により、機器個体をユニークに識別することができる。
ベンダー名は、機器を製造し販売するベンダーの名称である。
型番は、機器の型を識別するための情報である。
タグ情報は、機器管理システム100を運営する組織が有するプラント等において、機器の設置場所および機能に対して付与した情報である。例えば、ある設置場所においてある機能を有する機器が交換されたとき、交換前の機器と交換後の機器は互いに異なるシリアル番号を有するが、タグ情報は交換前の機器から交換後の機器に引き継がれる。
現在ステートは、機器の現時点でのステートを表す情報である。
要メンテナンスフラグおよび初期チェックフラグは、それぞれ、既に表2で説明したフラグである。
ロケーションは、機器が存在する場所を表す情報である。例えば、機器が倉庫に保管されている場合(ステートが「保管(Stocked)」である場合)、倉庫内のラックを識別する情報がロケーション情報となり得る。また、ラックを識別する情報と、ラック内における位置の情報とを組み合わせてロケーション情報としてもよい。また、ラックを識別する情報の代わりに、例えば、倉庫内の区画を識別する情報等をロケーション情報としてもよい。
GPS座標は、機器が存在する場所を、経度および緯度による座標値で表した情報である。この座標情報は、例えば、GPS信号に基づいて算出される。
理由は、機器に関する所定事象に関連付けて記録される理由の情報である。例えば、要メンテナンスフラグが「ON」(メンテナンス要を表す)である場合、その理由として、機器から出力されたアラームの種別を表す情報が当該欄に記録される。
配送管理番号は、機器が配送される際に配送業者等がその機器の荷物を識別するために付与した情報である。例えば、機器のステートが「出荷済み(Shipped)」である場合に、配送業者側から与えられる配送管理番号の情報が、当該欄に記録される。配送業者の情報システムは、配送管理番号を用いて荷物を追跡するため、この配送管理番号を鍵として照会することにより出荷された機器の所在を把握することができる。
注文書番号は、機器の注文を識別するための情報である。注文書番号を鍵として照会することにより、機器の注文に関する情報を把握することができる。
図4は、機器管理装置1の記憶部14が記憶する機器履歴情報の構成およびデータ例を示す概略図である。図示するように、機器履歴情報は、特定の機器個体について、そのアクションおよびステート遷移等の履歴を表すデータである。機器履歴情報は、機器のシリアル番号を含む。また、機器履歴情報は、当該シリアル番号を有する機器に関して、入力されたアクションおよびステート遷移の時系列の情報を持つ。図示する例では、履歴の情報は表形式で表されている。この表は、日と、時刻と、アクションと、ステートと、要メンテナンスフラグと、初期チェックフラグの各項目を有する。
日と時刻は、履歴におけるタイミングを表す情報である。具体的には、日と時刻は、関連付けられるアクションが入力されたタイミング、あるいはそのアクションが行われたタイミングを表す。
アクションは、アクションの種別を表す情報である。
ステートは、遷移後のステートを表す情報である。
要メンテナンスフラグは、当該タイミングにおけるステート遷移後の要メンテナンスフラグの値である。日時が「2016/04/11 11:00:00」の時、機器のステートは「設置(Installed)」で、要メンテナンスフラグの値は、メンテナンスが必要とされないことを表す「OFF」である。次に、日時「2017/09/25 11:00:00」において機器管理装置1がモバイル端末装置2から、アクションとして「保全要請(Request Maintenance)」を受け付けた際に、機器管理装置1は、要メンテナンスフラグをメンテナンスが必要とされることを表す「ON」に更新する。
初期チェックフラグは、当該タイミングにおけるステート遷移後の初期チェックフラグの値である。日時が「2016/01/10 15:00:00」の時、機器のステートは「配達済み(Delivered)」であり、初期チェックフラグの値は、機器の初期動作が確認されていないことを表す「OFF」である。その後、保全スタッフが機器の初期動作が正常であることを確認して機器を受領する。このとき、機器管理装置1は、モバイル端末装置2からアクションとして「受け入れ(Accept)」を受信すると、初期チェックフラグを、初期動作確認済みであることを表す「ON」に更新する。
図5は、機器管理装置1の記憶部14が記憶する型番固有情報の構成およびデータ例を示す概略図である。型番固有情報は、機器の型番(モデル)に固有の情報であり、機器個体に依存しない情報である。図示するように、型番固有情報は、表形式のデータであり、型番と、仕様書と、手順書と、スペックの各項目を含む。スペックは、さらに下位層の項目として、プロトコル等を含む。各データ項目の意味は、次の通りである。
型番は、型をユニークに識別する情報である。
仕様書は、その型の機器の仕様書を参照する情報である。仕様書欄に格納するデータは、例えば、仕様書のURL(ユニフォームリソースロケータ―)であってもよいし、仕様書の文書管理番号等であってもよい。また、型番固有情報の仕様書欄に、仕様書文書そのものを格納するようにしてもよい。
手順書は、その型の機器を設置したり、校正したり、運用したりするための手順書を参照する情報である。手順書欄に格納するデータも、例えば、手順書のURLあるいは文書管理番号等であってよい。また、手順書欄に、手順書文書そのものを格納するようにしてもよい。
スペックは、その型の機器の様々な仕様の情報を保持する。
プロトコルは、上記のスペックに含まれる項目の一つであり、その型の機器が他の機器等と通信を行う際に用いる通信プロトコルの種類を特定する情報を保持する。
スペックには、プロトコル以外のデータ項目がさらに含まれていてもよい。
次に、機器管理システム100が動作する手順について説明する。
図6は、機器管理システム100の動作における処理例を示すシーケンス図である。同図に示すシーケンスは、故障した機器A(そのタグ情報は「PT−001」)を別の機器である機器Bに交換する際の、機器管理システム100内の各装置の処理および装置間の通信等を示す。以下、このシーケンスに沿って説明する。
まず、保全スタッフが、機器Aが故障していることを発見する。
ステップS11において、保全スタッフがモバイル端末装置2を操作することにより、モバイル端末装置2は、機器Aの機器個体識別情報を読み取る。機器個体識別情報は、例えば、機器Aに貼付された2次元コードである。
ステップS12において、モバイル端末装置2は、ステップS11で読み取った機器個体識別情報を、機器管理装置1に送信する。機器管理装置1は、機器個体識別情報を鍵として機器個体情報を検索する。
ステップS13において、機器管理装置1は、ステップS12で受信した機器個体識別情報に対応する機器個体情報を、モバイル端末装置2に返送する。
ステップS14において、保全スタッフは、モバイル端末装置2が受信した機器Aの機器個体情報を参照する。また、保全スタッフは、機器Aの点検作業を行う。点検作業の結果、保全スタッフは保全要請することを決定する。
ステップS15において、保全スタッフは、モバイル端末装置2を操作することにより、機器Aの保全要請を行うための処理を実行させる。具体的には、モバイル端末装置2は、アクション「保全要請(Request Maintenance)」をセットする。また、アクションに付随する情報として、保全要請の理由と、要メンテナンスフラグ(値は「ON」)をセットする。そして、モバイル端末装置2は、機器Aに関するアクション「保全要請(Request Maintenance)」の情報と、アクションに付随する情報を、機器管理装置1に送信する。
ステップS16において、機器管理装置1は、受信したアクションの情報およびアクションに付随する情報を登録する。また、機器管理装置1は、受信したアクションの情報に基づいて、機器Aのステートを更新するとともに、記憶部14に記憶された要メンテナンスフラグを「ON」に更新する。管理者は、PC・3を介して、機器管理装置1の情報を参照し、保守計画を立案する。その一環として、管理者は、機器管理装置1が保持する機器個体情報を検索する処理を実行させ、要メンテナンスフラグが「ON」である機器のリストを閲覧する。管理者は、そのリストを閲覧し、機器Aを交換することを決定する。具体的には、管理者は、機器B(現ステートは、保管(ST01,Stocked))で機器Aをリプレースすることを決定する。管理者は、PC・3を操作し、機器の交換指示に関する情報を機器管理装置1に入力する。
ステップS17において、機器管理装置1は、機器Aから機器Bに交換するための指示の情報をモバイル端末装置2に送信する。この交換指示は、例えば、機器管理システム100におけるメッセージ交換機能により行う。あるいは、機器管理装置1からモバイル端末装置2に対して交換指示の電子メールを送信するようにしてもよい。
ステップS18において、保全スタッフは、モバイル端末装置2を操作することにより、機器Aのタグ情報(Tag No.)と、機器Bのロケーション情報とを照会する。モバイル端末装置2は、機器Aのタグ情報と、機器Bのロケーション情報とを問い合わせるメッセージを機器管理装置1に送信する。
ステップS19において、機器管理装置1は、ステップS18におけるモバイル端末装置2からのメッセージに基づき、記憶部14内の機器固有情報を検索する。そして、機器管理装置1は、機器Aのタグ情報と、機器Bのロケーション情報とを、モバイル端末装置2に返送する。
ステップS20において、保全スタッフは、機器管理装置1から得た機器Bのロケーション情報に基づき、機器Bを発見する。
ステップS21において、保全スタッフがモバイル端末装置2を操作することにより、モバイル端末装置2は、機器Bの機器個体識別情報を読み取る。機器個体識別情報は、例えば、機器Bに貼付された2次元コードである。このとき、モバイル端末装置2が、機器Aの機器個体識別情報を合わせて読み取るようにしてもよい。
ステップS22において、モバイル端末装置2は、ステップS21で読み取った機器Bの機器個体識別情報を、機器管理装置1に送信する。機器管理装置1は、機器個体識別情報を鍵として機器個体情報を検索する。
ステップS23において、機器管理装置1は、ステップS22で受信した機器個体識別情報に対応する機器個体情報を、モバイル端末装置2に返送する。
ステップS24において、保全スタッフは、機器Aを機器Bに交換する作業を行う。
ステップS25において、保全スタッフは、モバイル端末装置2を操作し、機器交換に関する情報を入力する。具体的には、モバイル端末装置2は、機器Aに関してアクション「除去(Remove)」を登録する。また、モバイル端末装置2は、機器Bに関して、アクション「出庫(Check out)」およびアクション「設置(Install)」を登録する。モバイル端末装置2は、保全スタッフによる操作に基づき、アクション「設置」に関しては、付随情報としてタグ情報「Tag no.:PT−001」を登録する。モバイル端末装置2は、機器AおよびBごとに登録する上記アクションの情報とその付随情報とを、機器管理装置1に送信する。
ステップS26において、機器管理装置1は、ステップS25で受信したアクションの情報およびその付随情報を記憶部14に書き込む。また、機器管理装置1は、機器Aおよび機器Bのそれぞれについて、ステート遷移を行い、各機器の現ステートの情報を更新する。
以上で、図6に示したシーケンスの処理を終了する。
管理者は、機器管理システム100を使用することにより、個々の機器のステートの変化等の情報を参照して、機器に関する作業の進捗を確認することができる。
図7は、管理者であるユーザーが機器管理装置1にログインしたときに表示されるダッシュボード画面の例を示す概略図である。ダッシュボード画面は、ユーザーの役割に応じて、個々のユーザーに特化した情報で構成される。図示する画面は、例えば、ウェブ技術を用いて構成される。図示する例では、ログインしたユーザーの所属部署や氏名が、画面の右上に表示される。また、この画面には、「All」(すべてのプラント)と「Plant A」(プラントA)と「Plant B」(プラントB)の3つのタブが表示されており、ユーザーは特定のタブをクリックして選択することができる。タブの選択により、特定のプラントに属する機器のみを表示対象とするか、すべてのプラントに属する機器を表示対象とするかを、選択することができる。つまり、機器管理装置1は、選択されるタブに応じて、複数のプラントの情報を統合して表示する画面と、一つのプラントのみの情報を表示する画面とを切り替えることができる。また、それらのタブの下には、現時点の日付および時刻(2017年8月16日 08:21)が表示されている。日付および時刻の下には、ステートごとの機器の台数の統計情報が表示されている。図示する統計情報の例は、ステート「受け入れ済み(Accepted)」の機器が0台、ステート「保管(Stocked)」の機器が45台、ステート「廃棄(Disposed)」の機器が0台、ステート「出庫済み(Checked-out)」の機器が0台であることを示している。また、画面左下に表示される折れ線グラフは、各ステートの機器の台数の日付ごとの推移を表している。これらの折れ線グラフのうちステート「保管(Stocked)」の機器に関しては、適正在庫量下限のラインが併せて表示されている。これにより、ログインしているユーザーは、機器の在庫が適正であるか否かを容易に把握することができる。なお、適正在庫量の数値は、機器の型番ごとに、あるいは機器の種別ごとに、予め設定可能である。あるいは、適正在庫量の数値が、機器管理装置1内に記憶されているデータから自動的に算出されるようにしてもよい。また、画面右下には、メッセージを表示するための欄が設けられている。ここには、ログインしているユーザーに対するメッセージが表示される。また、メッセージには、作業の実施につながるボタンが付随する場合がある。例えば、「9つの機器がAcceptされました。入庫作業を計画してください」というメッセージには、「ワークオーダー」というボタンが付随する。このユーザーが「ワークオーダー」のボタンを押下すると、入庫作業を計画するための機能が起動されるようになっている。また、例えば、「在庫量が適正在庫量を下回りました。機器をオーダーしてください。」というメッセージには、「パーツオーダー」というボタンが付随する。このユーザーが「パーツオーダー」のボタンを押下すると、不足している機器を発注するための機能が起動されるようになっている。
図7に示した画面を表示するため、機器管理装置1の処理部11は、次のような処理を行う。
機器管理装置1の処理部11は、所定のタイミングにおける現ステートの種別ごとの機器の台数を表す統計情報を出力する。言い換えれば、処理部11は、下記を含め、所定のタイミングにおける現ステートの種別ごとの機器の台数に基づく様々な情報を出力する。
そのために、機器管理装置1の処理部11は、選択されたタブ(「Plant A」等)に応じて、当該プラントに属する機器の情報を参照し、各ステート(「受け入れ済み(Accepted)」や「保管(Stocked)」等)の機器の台数をカウントする。
また、機器管理装置1の処理部11は、選択されたプラントに属する機器の情報(履歴を含む)を参照し、日付ごとに、各ステートに該当する機器の台数をカウントする。そして、処理部11は、ステートごとの折れ線グラフを描く処理を行う。また、処理部11は、管理者等によって設定された適正在庫量下限値を記憶部14から読み出し、上記グラフの描画領域に重ねて、適正在庫量下限を表す線を描画する。
機器管理装置1の処理部11は、近日に(例えば、過去X日以内(Xは予め設定された自然数))機器の情報に変化があったか否かを判断する。当該期間に変化がなかった場合には、処理部11は、「変化ありません」という意味のメッセージを出力する。当該期間に変化があった場合には、その変化の内容を要約したテキストを生成しメッセージとして出力する。また、処理部11は、近日に受け入れられた(Accepted)機器があれば、その旨を表すメッセージを出力するとともに、「ワークオーダー」を発行するためのボタンを表示させる。現時点で、ステート「保管(stocked)」の機器の台数が適正在庫量下限値を下回っているか否かを判断する。保管台数が適正在庫量下限値を下回っている場合には、「パーツオーダー」を発行するためのボタンを表示させる。
なお、在庫台数に関する情報を機器の型番ごとに管理することにより、統計情報の表示や、「パーツオーダー」ボタンの表示を型番ごとに行うようにすることもできる。
処理部11が上に列挙した処理を行い、その結果を、出力部15がPC・3の表示部31に表示させる。
なお、図7では、倉庫管理者がログインした場合に機器管理装置1が表示する例を示した。前述の通り、この場合、機器管理装置1は、Accepted、Stocked、Disposed、Checked-outの4つのステートの機器の台数情報を表示した。そして、ログインするユーザーの役割に応じて、機器管理装置1が異なる意味の数値を表示するようにしてもよい。下の表4は、ユーザーの役割と、ダッシュボード画面において機器管理装置1が表示する数値の意味との対応関係を示す。
Figure 2019101696
表4に示すように、ユーザーの役割に応じて取得する統計情報の条件を変えることができる。ユーザーの役割ごとの情報表示の目的は、表4に記載する通りである。また、機器の現ステートとフラグの値との複合条件で機器の台数をカウントするようにもできる。例えば、ユーザーが「保守作業管理者A」である場合、機器管理装置1は、下記の(1)から(4)までの条件に合致する機器の台数をそれぞれカウントする。
(1)ステートが「設置済み(Installed)」、且つ要メンテナンスフラグがON。
(2)ステートが「除去済み(Removed)」、且つ要メンテナンスフラグがON。
(3)ステートが「除去済み(Removed)」、且つ要メンテナンスフラグがOFF。
(4)ステートが「設置済み(Installed)」、且つ要メンテナンスフラグがOFF。
なお、図7で示した台数の情報は、表4の「倉庫作業管理者」向けである。
なお、表4示した情報も、前述の表1、表2、表3と同様に、記憶部14または記憶部26に記憶させておくようにする。
機器管理装置1が、機器リストの形式で情報を提示するようにしてもよい。
図8は、機器管理装置1が機器リストの形式で提示する情報の構成例を示す概略図である。機器管理装置1は、この機器リストの形式の情報をPC・3やモバイル端末装置2に送信する。PC・3やモバイル端末装置2は、機器リストの形式による情報を受信すると、その情報を画面等に表示する。ユーザーはリスト形式で表示された情報を参照することにより、プラントに含まれる機器を一覧表の形で把握することができる。
図示する機器リストは、タグ情報と、シリアル番号と、型番と、ステート(現在のステート)と、要メンテナンスフラグと、初期チェックフラグと、ロケーション/GPS座標と、理由と、配送場管理番号と、注文書番号の各項目を含む。各データ項目の意味は、既に述べた通りである。
PC・3あるいはモバイル端末装置2の画面にこの機器リストが表示されたとき、特定の項目のデータをクリック可能としてもよい。
例えば、図中のGPS座標のデータをクリック可能とする。ユーザーがGPS座標のデータをクリックする操作を行うと、地図アプリケーションがPC・3上あるいはモバイル端末装置2上で起動され、当該GPS座標に該当する地点を含む地図が画面上に表示されるようにする。なお、地図データは、予めPC・3やモバイル端末装置2が保持しておくようにするか、通信回線(インターネット等)を介して外部のサーバー装置から取得できるようにする。
また、例えば、配送管理番号のデータをクリック可能とする。ユーザーが配送管理番号のデータをクリックする操作を行うと、配送業者のウェブサイトを表示するブラウザー画面が立ち上がり、当該配送管理番号の荷物の追跡情報が表示されるようにする。配送中の荷物の追跡情報は、配送業者のウェブサーバー装置に接続されたデータベース内に保持されている。
また、例えば、注文書番号のデータをクリック可能とする。ユーザーが注文書番号をクリックする操作を行うと、注文内容を表示する画面が立ち上がる。注文内容の情報は、例えば、発注管理システムから抽出されたデータに含まれて、機器管理装置1が保持している。あるいは、注文内容の情報を、機器ベンダーのデータベースから取得するようにしてもよい。
また、例えば、機器管理装置1が機器を検索する機能を備えるようにしてもよい。ステートのデータをクリック可能にする。一例として、現在のステートが「保管(Stocked)」である機器の一覧を表示するなど、ステートを検索条件として機器の情報を画面上で検索できるようにする。また、ステート以外のデータ項目を検索条件に用いてもよい。
また、例えば、型番やシリアル番号のデータをクリック可能とする。ユーザーが型番またはシリアル番号をクリックする操作を行うと、ウェブのハイパーリンクにより、当該機器の仕様書あるいは作業手順書の文書データが画面に表示されるようにする。
また、機器管理装置1は、機器の保全計画のための情報をユーザーに提示する機能を備え得る。プラント等で用いられる機器は、過酷な状況下で運転される場合もあり、そういった機器は所定の寿命で新しい機器に交換される。ここで説明する保全計画は、そういった機器交換を適切な時期に実施するためのものである。
図9は、機器管理装置1がPC・3の画面に表示させるデータの一例であり、機器保全計画に用いることのできるタグ履歴データを示す。
図示するデータ例は、機器の交換が3回実施される状況における、特定の同一のタグ情報(PT−201)を有する複数の機器のステートの履歴等を示すデータである。機器管理装置1は、機器の履歴データを参照することによってこのステート履歴のデータを表示させる。図示する例では、シリアル番号として「91AA00101」、「91AA00102」、「91AA00103」、「91AA00104」を有する計4台の機器が、1度以上タグ情報「PT−201」を持ったことがある。なお、これらの機器の型番は、それぞれ、「EJX110−AA」、「EJX110−AA」、「EJX110−AA」、「EJX110−AB」である。また、図示するデータは、これら4台の機器の過去におけるステートの履歴を含んでいる。同図では、これら4台の機器の履歴情報を2段に折り返して表示しているが、他の形態(例えば、横方向にスクロール可能とするなど)でデータを表示するようにしてもよい。
なお、画面表示における視認性を上げるため、ステートごとに色分けして表示するようにしてもよい。
図示する例では、2016年1月1日と、2016年7月1日と、2017年1月1日と、2017年7月1日と、2017年8月15日の5つの日付の、それぞれ複数の時刻における各機器のステートを表示している。
4台の機器は、すべて、2016年1月1日の時刻09:00においてステート「出荷済み(Shipped)」であった。また、同日の時刻10:00においてステート「配達済み(Delivered)」であった。また、同日の時刻11:00においてステート「受け入れ済み(Accepted)」であった。また、同日の時刻12:00においてステート「保管(Stocked)」であった。
その後、機器の、最も上の、シリアル番号「99AA00101」の機器は、2016年1月1日の時刻13:00においてステート「出庫済み(Checked-out)」であり、同日の時刻14:00においてステート「設置済み(Installed)」である。この後、シリアル番号「99AA00101」の機器はプラント内で稼働を開始する。シリアル番号「99AA00101」の機器は、2016年7月1日の時刻09:00においてステート「設置済み(Installed)」であり、シリアル番号「99AA00101」を交換するために同日の時刻10:00においてステート「除去済み(Removed)」であり、同日の時刻11:00においてステート「廃棄(Disposed)」である。シリアル番号「99AA00101」の機器は、その後もずっとステート「廃棄(Disposed)」である。
シリアル番号「99AA00102」の機器は、シリアル番号「99AA00101」の機器と交換するため、「設置(Installed)」されてプラント内で稼働を開始する。その後、シリアル番号「99AA00102」の機器は、シリアル番号「99AA00103」の機器と交換されるため、「除去済み(Removed)」になる。この後の、シリアル番号「99AA00103」の機器、および「99AA00104」の機器に関しても、同様にステートが遷移する。
交換が行われた3台の機器は、ほぼ半年(6ヶ月)ずつずれたタイミングで、出庫され、設置され、除去され、廃棄されたことを、このデータは表している。
最も下の、シリアル番号「99AA00104」の機器は、現在(2017年8月15日の現時刻)においてステート「設置済み(Installed)」である。そして、既に交換した3台の機器の履歴によると、設置から半年後に廃棄されているので、シリアル番号「99AA00104」の機器も、設置から半年後である2018年1月1日頃に除去し廃棄する計画が適切であることを、このデータは表している。
PC・3の画面に表示された図9のデータを見た管理者は、タグが「PT−201」である機器は年間2台のペースで調達して交換していく計画を立てることができる。また、この保全計画データに基づいて、機器管理装置1が、交換用の機器を購入するための予算立案データを生成するようにしてもよい。あるいは、管理者は、より耐久性の高い型番に、設備を変更する計画を立てることもできる。
図9に示したタグの履歴を示すデータを、別の形式で表示するようにしてもよい。
図10は、機器管理装置1がPC・3の画面に表示させるデータの別の例であり、機器保全計画に用いることのできるタグ履歴データを示す。図示するように、このタグ履歴データは時系列のアクションとして表されている。図示する例では、日時の降順にデータは整列されている。このデータ例は、タグ情報「A−PT805」に関する履歴データである。このタグには、シリアル番号「AAAA−0001」および「91F900443」の2台の機器が含まれる。
機器管理システム100は、ユーザー(スタッフ等)がモバイル端末装置2から機器に関するアクションの情報を入力する際に、機器の現ステートに依存した援助を行うユーザーインターフェースを実現してもよい。
図11は、モバイル端末装置2がアクションの入力をユーザーから受け付ける際のユーザーインターフェースに関する定義情報を示す。具体的には、同図は、現ステートとアクションの選択肢との組み合わせに基づく表示属性を表したマトリックスを示す。この定義情報にしたがって、モバイル端末装置2は、所定のユーザーインターフェースを実現する。
具体的には、モバイル端末装置2は、機器に関するアクションの選択を受け付ける際に、画面に、選択肢となり得るアクションのリストを表示する(図12参照)。このとき、表示されるリストに含まれるアクションは、対象である機器の現ステートにおいてあり得る(関連する)選択肢のみである。言い換えれば、現ステートにおいて論理的にあり得ないアクション(例えば、ユーザーが考えて現ステートに対して必要とされないアクション)は、リストから除外されるため画面に表示されない。また、対象である機器の現ステートにおいて、ユーザー等からの指示や過去に実施されたアクションの頻度の多さ等に基づいて、選択される可能性の高いアクションは、ハイライト表示される。他のアクション(つまり、選択肢ではあるが、選択される可能性が相対的に低いアクション)は、目立たないようにグレー表示される。なお、ハイライト表示の手法として、モバイル端末装置2は、例えば、高輝度で表示したり、目立つ色で表示したり、ブリンク(点滅)表示したりする。モバイル端末装置2が、他の手法によりアクションをハイライト表示してもよい。
図11に示すマトリックスにおいて、現ステートとアクションとが交わる箇所は、「H」、「−」、または空欄のいずれかを示している。ここで、「H」は、当該ステートにおいて当該アクションがアクション候補としてハイライト表示されることを表す。また、[−]は、当該ステートにおいて当該アクションが選択候補からは除外され表示されないことを表す。また、空欄は、当該ステートにおいて当該アクションがアクション候補として表示はされるもののハイライト表示ではなく通常表示(上記のグレー表示)とされることを表す。このマトリックスの情報を、予め設定し、機器管理装置1の記憶部14に記憶させておくようにする。また、モバイル端末装置2の記憶部26にこのマトリックス情報をレプリケーションとして記憶させてもよい。モバイル端末装置2は、記憶部14または記憶部26の情報を参照し、アクションの選択候補の表示を行う。
図12は、上述したマトリックス情報にしたがって、モバイル端末装置2が機器へのアクションの候補を画面に表示した例を示す概略図である。同図は、モバイル端末装置2においてユーザーがアクションを選択するための画面を示す。この画面の左上には現在のコンテキストを表す「アクションを選択」という文字列が表示されている。また、この画面の右上には、機器の現ステートが「保管(Stocked)」であることが表示されている。また、この画面には、アクションの候補がリスト表示されている。これらのアクションの候補は、「購買・調達(Purchase)」と、「倉庫(Depot)」と、「保全(Maintenance)」の3つのグループに区分けされている。購買・調達のグループには、受け取り、受け入れ、受け入れ拒絶の3つのアクションが含まれている。倉庫のグループには、入庫、出庫、所在変更、廃棄、発見の5つのアクションが含まれている。保全のグループには、初期チェック、設置、保全実施、保全要請、除去、紛失、タグ変更の7つのアクションが含まれている。
図11のマトリックスに示した通り、現ステートが「保管(Stocked)」である状況において、出庫と、所在変更と、廃棄と、初期チェックと、保全要請と、紛失と、タグ変更の各アクションは「H」と定義されている。つまり、図12の画面では、「H」に該当する各アクションはハイライト表示(図面上では、下線と星印)されている。また、同状況において、「−」(非表示)と定義されているアクションは表示されていない。また、同状況において、その他のアクションは空欄として定義されている。したがって、空欄に該当する受け取り、受け入れ、受け入れ拒絶、入庫、発見、設置、保全実施、除去は、ハイライトではない(目立たないグレー表示の)方法で表示されている。
つまり、モバイル端末装置2の処理部21は、機器管理装置1から機器の現ステートの情報を受信し、予め定められた、現ステートの種別ごとに取り得るアクションの種別のリストの定義(図11)を参照することによって、当該リストに含まれるアクションのみを選択可能なアクションとして画面に表示する。さらに、処理部21は、上記リストに含まれるアクションの種別のうち、ハイライト表示させるべきアクションの種別の定義(図11)を参照することによって、選択可能なアクションを画面に表示する際に、ハイライト表示させるべきアクションをハイライト表示する。そして、処理部21は、ユーザーによって選択されたアクションの種別の情報を、機器管理装置1に送信する。
このように、機器管理システム100は、アクション候補の表示属性を予め記憶部14または記憶部26に記憶させておくことにより、選択される可能性が高いアクションを選択しやすい形態でモバイル端末装置2の画面に表示させる。つまり、モバイル端末装置2のユーザーにとっては、操作が容易になるとともに、必要のないアクションを選択してしまうといった誤操作を防止できる。
本実施形態によれば、次に挙げる効果を得ることができる。
機器管理装置1がプラント等において使用する機器個体の現ステートを記憶するとともに適宜更新するため、各機器がどういう状態にあるかを管理し、把握することができる。また、機器管理装置1が機器個体の位置を記憶するため、各機器の位置を把握することができる。つまり、機器管理装置1は、型番単位で機器を管理するのではなく機器個体を管理する。したがって、同じ型番の機器でも、個体ごとに、ステートや、位置(ラック位置や、GPS座標等)や、タグ情報をそれぞれ管理し、把握することができる。
機器管理装置1は、設置される前の段階の機器個体のステート(例えば、出荷済み、受け取り済み、受け入れ済み、保管等のステート)を正しく把握する。したがって、機器管理システム100全体として、正確な予備品の数を把握することができる。
機器管理装置1は、保全要請や保全実施のアクションを把握する。つまり、保全業務が正しく行われたことを、機器管理装置1は把握する。これにより、管理者は、保全業務が正しく行われているか否かを確認することができる。
機器管理装置1は、設置された機器のGPS座標を取得し記憶する。この情報により、機器の設置忘れや設置の間違い(例えば、位置の間違いなど)をシステム上で発見することが可能となる。
機器管理装置1は、設置されていた機器の除去のアクションや、除去によるステート遷移を把握する。この情報により、機器の取り外しにおける間違い(例えば、取り外し忘れや、取り外し対象の機器の間違い等)をシステム上で発見することが可能となる。
機器管理装置1は、例えば機器の交換などの際に、機器のタグ情報を更新する。この情報により、タグ情報(タグ番号)の変更し忘れなどといった間違いを発見することが可能となる。
機器管理装置1は、機器の校正(センドバック校正等)をアクションとして把握し、そのステート遷移を把握し、またアクションやステートの履歴を把握する。これにより、機器の校正実施状況をシステム上で把握することが可能となる。
機器管理システム100を用いることにより、保全作業等の現場でモバイル端末装置2を用いることにより機器に関する情報を登録することができる。つまり、機器に関するアクション等の情報を例えば紙にメモして、オフィスに戻ってからシステムに登録するという作業を行わなくて良い。機器を扱う現場で、機器管理システム100に情報を反映させることができる。これにより、保全業務等の効率が上がる。また、機器の実態とシステムに登録されたデータとの間での不整合を発生しにくくすることができる。
また、本実施形態は、下に説明するように特徴的な構成を有し、特有の効果を生じさせる。
[1]機器管理装置1の処理部11が、予め定められたステート遷移の定義を参照することにより、機器の現ステートとアクションとに基づいて次ステートを求め、機器の現ステートの情報を次ステートに更新する。これにより、機器管理装置1は、明確に定義されたステートおよびステート遷移を用いて、機器の状況を管理することができる。
[2]機器管理装置1の記憶部14が、機器ごとに、過去に行われたステート遷移の履歴および過去に受け付けたアクションの履歴の情報を記憶する。これにより、機器管理装置1は、機器の現在の状況だけでなく、過去の履歴を出力(表示等)することができる。また、機器の過去の履歴に基づいて、機器の更新や、そのための調達の計画を立案することができる。
[3]機器管理装置1の記憶部14が、機器ごとに、機器の初期チェックが完了したか否かを表す初期チェックフラグと、機器のメンテナンス実施を必要とするか否かを表す要メンテナンスフラグとを記憶する。そして、処理部11は、モバイル端末装置2からアクションの情報を受け付けた際にステート遷移の定義にしたがって、初期チェックフラグと要メンテナンスフラグの値を更新するか否かを決定する。このように、各フラグを更新するか否かを、予め定義されたステート遷移にしたがって判断することができる。これにより、各フラグは、正確な値を持つことができるとともに、初期チェックやメンテナンスのし忘れを防止できる。また、これらのフラグに基づいて、機器の保全計画を実施することができる。
[4]機器管理装置1の処理部11がモバイル端末装置2から受け付けるアクションの情報は、モバイル端末装置2の画面に表示された、機器の現ステートに応じて起こり得るアクションのリストの中から選択されたアクションを表すものである。これにより、ステートと、取り得るアクションとが整合する。
[5]機器管理装置1の処理部11は、所定のタイミングにおける現ステートの種別ごとの機器の台数を表す統計情報を出力する。これにより、機器管理装置1のユーザー(管理者等)は、ステートごとの機器の状況を統計的に把握することができる。また、これにより、保全計画を立案することができる。
[6]機器管理装置1の記憶部14は、アラームを発生させるための条件またはユーザーに対するリコメンドを発生させるための条件である判定条件を記憶する。また、判定部12は、機器の情報を用いて、上記の判定条件に合うか否かを判定する。これにより、機器管理装置1は、アップデートされた最新の状態の情報に基づいて、アラームを発生させたり、ユーザーに対するリコメンドを発生させたりすることができる。
[7]モバイル端末装置2の処理部21は、機器の現ステートの情報を受信し、予め定められた、現ステートの種別ごとに取り得るアクションの種別のリストの定義を参照することによって、当該リストに含まれるアクションのみを選択可能なアクションとして画面に表示する。また、処理部21は、選択されたアクションの種別を表す情報を、機器管理装置1に送信する。このような構成により、モバイル端末装置2は、機器の現ステートに整合するアクションのみを選択可能なものとして表示する。ユーザー(スタッフ等)にとっては、正しいアクションを選択しやすくなる。
[8]モバイル端末装置2の処理部21は、リストに含まれるアクションの種別のうち、ハイライト表示させるべきアクションの種別の定義を参照することによって、ハイライト表示させるべきアクションをハイライト表示する。これにより、選択される可能性の高いアクションが目立つ表示となる。ユーザーにとっては、状況に応じて可能性の高いアクションをより一層選択しやすくなる。
なお、上述した実施形態における機器管理装置1やモバイル端末装置2やPC・3が有する機能の少なくとも一部をコンピューターで実現するようにしても良い。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリー等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、一時的に、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、実施形態を説明したが、本発明はさらに次のような変形例でも実施することが可能である。また、組み合わせることが可能な場合において複数の変形例を組み合わせて実施してもよい。
一変形例として、機器管理装置1が表示する画面(図7)において、ステートごとの機器件数の値がクリックされた場合に、そのステートに該当する機器のリストが表示されるようにしてもよい。
また、一変形例として、機器管理装置1が表示する画面(図7)において、1日単位でのステート変化についてメッセージを表示(「今日は昨日と変化ありません」というメッセージ)する代わりに、別の単位でステート変化を把握するようにしてもよい。例えば、10分単位、1時間単位、2時間単位、1週間単位、10日単位など、適宜設定された時間の長さの単位で、ステート変化を把握して表示するようにしてもよい。
一変形例として、予め設定された設定条件を機器管理装置1の記憶部14に記憶させておき、判定部12が、所定のタイミングで、その設定条件が満たされるか否かを判定するようにしてもよい。所定のタイミングとは、例えば、所定の時間間隔ごとのタイミング、あるいは機器に関するデータが更新されたタイミングとする。設定条件として、例えば、アラーム条件を設定することができる。例えば、所定のステートの機器の台数に関するアラームや、特定の機器が所定のステートで維持されている期間の長さや、特定の機器の台数が適正在庫量を下回っている度合いあるいは期間の長さ等に関する条件を、アラーム条件として設定することができる。アラーム条件により、機器管理装置1は、適切にアラームを出力することが可能となる。また、設定条件として、リコメンド(推薦)条件を設定することができる。例えば、リコメンド条件に基づいて、機器管理装置1は、所定のデータ処理あるいは保全作業等をユーザーにリコメンドすることができる。
また、一変形例として、機器管理装置1は、機器のベンダー側から取得したベンダー情報に基づいて、リコメンドを行うようにしてもよい。その場合、機器管理装置1は、次の機能を持つようにする。即ち、機器管理装置1は、機器のシリアル番号に関連付ける形で、機器のベンダーが有するベンダー情報を取得する機能(ベンダー情報取得部)を持つ。また、機器管理装置1は、機器を使用するユーザーの使用状況(使用日数や稼働時間等)の情報を取得する機能(ユーザー情報取得部)を持つ。また、機器管理装置1は、取得したベンダー情報に基づいて設定されたリコメンド条件と、機器の保全に係るリコメンド内容とを対応付けて記憶する機能(リコメンド記憶部)を持つ。また、機器管理装置1は、上記ユーザー情報取得部の機能によって取得した機器の使用状況の情報に基づき、上記リコメンド条件を満足するか否かを判定する機能(判定部)を持つ。
また、機器管理装置1は、リコメンド条件を満足すると判定されたときに、対応付けられたリコメンド内容を報知する機能(リコメンド報知部)を持つ。
一変形例として、機器管理装置1が、パーツオーダー(機器等の注文)、ワークオーダー(作業指示)、定期的なパーツオーダーあるいはワークオーダーの設定、予算計画などの機能を有してもよい。また、機器管理装置1が、別の装置あるいはシステムが有する機能(パーツオーダー、ワークオーダー、定期的なパーツオーダーの設定、定期的なワークオーダーの設定、予算計画等)と連携できるよう、ウェブ画面におけるハイパーリンクを設定してもよい。
上記実施形態では、モバイル端末装置2側で入力されたアクションに基づいて、機器のステート遷移を行うようにしていた。一変形例として、モバイル端末装置2側で、アクションの代わりに、次ステートを入力するようしてもよい。機器管理装置1は、入力された次ステートを、遷移先のステートとする。
上記実施形態では、スタッフがモバイル端末装置2を操作して機器に関するアクションを入力することとしていた。変形例として、モバイル端末装置2からアクションをセットするのは、スタッフだけでなく、ベンダーの製造担当者/校正担当者/修理担当者や、ベンダーの営業担当者等であってもよい。
一変形例として、モバイル端末装置2が機器に関するアクションの情報を取得する際、位置情報取得部25が取得する位置情報(GPS座標)をアクションの附属情報として併せて取得するようにしてもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、機器管理装置1は、プラント内に限らず、プラントエリアの外にある関連施設に設置された機器の管理を行ってもよい。
本発明は、例えば、プラント等で用いる機器の管理に利用することができる。但し、本発明の利用範囲はここに例示したものには限られない。
1…機器管理装置、2…モバイル端末装置(端末装置)、3…PC、5…機器、7…ネットワーク、11…処理部、12…判定部、14…記憶部、15…出力部、16…通信部、21…処理部、22…出力部、23…入力部、24…機器識別部、25…位置情報取得部、26…記憶部、27…通信部、100…機器管理システム

Claims (14)

  1. 機器個体の現ステートの情報を含み、機器個体に固有の情報である機器個体情報を記憶する記憶部と、
    外部の端末装置から前記機器に関するアクションの情報を受け付けるともに、予め定められたステート遷移の定義を参照することにより、前記機器の現ステートと前記機器に関するアクションとに基づいて前記機器の次ステートを求め、前記現ステートから前記次ステートへ遷移させる処理部と、
    を具備することを特徴とする機器管理装置。
  2. 前記記憶部は、前記機器ごとに、過去に行われたステート遷移の履歴および過去に受け付けたアクションの履歴の情報を対応付けて記憶する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の機器管理装置。
  3. 前記記憶部は、前記機器ごとに、前記機器の初期チェックが完了したか否かを表す初期チェックフラグと、前記機器のメンテナンスを実施するか否かを表すメンテナンスフラグとを記憶するものであり、
    前記処理部は、前記端末装置から前記アクションの情報を受け付けた際に前記ステート遷移の定義にしたがって、前記初期チェックフラグと前記メンテナンスフラグの少なくともいずれかの値を更新するか否かを決定する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の機器管理装置。
  4. 前記処理部が受け付ける前記アクションの情報は、前記端末装置の画面に表示された、前記機器の現ステートに関連するアクションのリストの中から選択されたアクションを表すものである、
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の機器管理装置。
  5. 前記処理部は、所定のタイミングにおける現ステートの種別ごとの機器の台数に基づく情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載の機器管理装置。
  6. 前記記憶部は、アラームを発生させるための条件またはユーザーに対するリコメンドを発生させるための条件の少なくともいずれかである判定条件を記憶するものであり、
    前記処理部が処理した機器の情報が、前記判定条件に合うか否かを判定する判定部、をさらに具備する、
    ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載の機器管理装置。
  7. 機器を管理するための機器管理装置から前記機器の現ステートの情報を受信し、予め定められた、前記現ステートに関連するアクションの定義を参照することによって、前記現ステートに関連するアクションの情報をリストとして選択可能に画面に表示させるとともに、選択可能な前記アクションの中からアクションの情報を選択する処理部と、
    前記処理部によって選択されたアクションの情報を、前記機器管理装置に送信する通信部と、
    を具備することを特徴とする端末装置。
  8. 前記処理部は、前記アクションの定義のうち、ハイライト表示させるべきアクションの定義を参照することによって、前記選択可能なアクションの情報を前記画面にハイライト表示させる、
    ことを特徴とする請求項7に記載の端末装置。
  9. 機器を管理するための機器管理装置と、
    前記機器管理装置に、前記機器に関するアクションの情報を送信する端末装置と、
    を具備する機器管理システムであって、
    前記機器管理装置は、
    機器個体の現ステートの情報を含み、機器個体に固有の情報である機器個体情報を記憶する記憶部と、
    前記端末装置から前記機器に関するアクションの情報を受け付けるともに、予め定められたステート遷移の定義を参照することにより、前記機器の現ステートと前記機器に関するアクションとに基づいて前記機器の次ステートを求め、前記現ステートから前記次ステートへ遷移させる処理部と、
    を具備し、
    前記端末装置は、
    前記機器管理装置から前記機器の現ステートの情報を受信し、予め定められた、前記現ステートに関連するアクションの定義を参照することによって、前記現ステートに関連するアクションの情報をリストとして選択可能に画面に表示させるとともに、選択可能な前記アクションの中からアクションの情報を選択する処理部と、
    前記処理部によって選択されたアクションの情報を、前記機器管理装置に送信する通信部と、
    を具備する、機器管理システム。
  10. 機器を管理するための機器管理装置と、
    前記機器管理装置に、前記機器に関するアクションの情報を送信する端末装置と、
    による機器管理方法であって、
    前記機器管理装置は、
    機器個体の現ステートの情報を含み、機器個体に固有の情報である機器個体情報を記憶部に記憶するとともに、前記端末装置から前記機器に関するアクションの情報を受け付けるともに、予め定められたステート遷移の定義を参照することにより、前記機器の現ステートと前記機器に関するアクションとに基づいて前記機器の次ステートを求め、前記現ステートから前記次ステートへ遷移させ、
    前記端末装置は、
    前記機器管理装置から前記機器の現ステートの情報を受信し、予め定められた、前記現ステートに関連するアクションの定義を参照することによって、前記現ステートに関連するアクションの情報をリストとして選択可能に画面に表示させるとともに、選択可能な前記アクションの中からアクションの情報を選択し、選択されたアクションの情報を、前記機器管理装置に送信する、
    機器管理方法。
  11. 機器個体の現ステートの情報を含み、機器個体に固有の情報である機器個体情報を記憶する記憶部を有するコンピューターを、
    外部の端末装置から前記機器に関するアクションの情報を受け付けるともに、予め定められたステート遷移の定義を参照することにより、前記機器の現ステートと前記機器に関するアクションとに基づいて前記機器の次ステートを求め、前記現ステートから前記次ステートへ遷移させる処理部、
    を具備する機器管理装置として機能させるためのプログラム。
  12. コンピューターを、
    機器を管理するための機器管理装置から前記機器の現ステートの情報を受信し、予め定められた、前記現ステートに関連するアクションの定義を参照することによって、前記現ステートに関連するアクションの情報をリストとして選択可能に画面に表示させるとともに、選択可能な前記アクションの中からアクションの情報を選択する処理部と、
    前記処理部によって選択されたアクションの情報を、前記機器管理装置に送信する通信部と、
    を具備する端末装置として機能させるためのプログラム。
  13. 機器個体の現ステートの情報を含み、機器個体に固有の情報である機器個体情報を記憶する記憶部を有するコンピューターを、
    外部の端末装置から前記機器に関するアクションの情報を受け付けるともに、予め定められたステート遷移の定義を参照することにより、前記機器の現ステートと前記機器に関するアクションとに基づいて前記機器の次ステートを求め、前記現ステートから前記次ステートへ遷移させる処理部、
    を具備する機器管理装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
  14. コンピューターを、
    機器を管理するための機器管理装置から前記機器の現ステートの情報を受信し、予め定められた、前記現ステートに関連するアクションの定義を参照することによって、前記現ステートに関連するアクションの情報をリストとして選択可能に画面に表示させるとともに、選択可能な前記アクションの中からアクションの情報を選択する処理部と、
    前記処理部によって選択されたアクションの情報を、前記機器管理装置に送信する通信部と、
    を具備する端末装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
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