JP2014076827A - 試験管用ラベル貼付装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明に係る試験管用ラベル貼付装置は、印字ヘッド、ラベルに設けられたRFタグに情報を書き込む書込装置とを備えた印字書込手段、貼付けローラ及び加圧ローラを備え、前記貼付けローラが弾性材料で構成され、前記加圧ローラが硬質材料で構成され、前記貼付けローラと前記加圧ローラとの間のラベル貼付位置に試験管を配置し、貼付けローラと試験管との間に印字書込済ラベルを供給して、試験管を回転させながら試験管の表面に印字書込済ラベルを貼り付けるように構成されたラベル貼付装置において、加圧ローラにおける、ラベル貼付け時にラベルに設けられたRFタグのICチップに相当する位置に径方向内方に凹む帯状溝部を形成している。
【選択図】図4
Description
この採血管自動準備システムを用いることで、採血前の採血管の選択ミスや、採血すべき患者の取り間違い等の問題は解消され、安全で確実な採血環境を得ることができている。
しかし、バーコードは個々にバーコードリーダーでスキャンしてデータを読み取らなければならないため、読取を自動的に行う場合にはバーコードラベルが貼り付けられた試験管をバーコードリーダーの前を通過させる構造が必要になり、また、読取を手動で行う場合には、作業者が試験管を一つずつ手に取ってその試験管に貼り付けられているバーコードラベルをバーコードリーダーで読み取らなければならないという面倒な作業が強いられる。
上記した問題を解消するために、ラベルにRFタグを設け、ラベル表面に検体ID等を印字すると共に、ラベルに設けたRFタグのICチップに必要な情報を書込み、処理後のラベルを試験管に貼り付けることが考えられる。
しかし、従来の試験管用ラベル貼付装置ではRFタグ付きラベルを試験管に貼り付ける時に、RFタグを構成するICチップや、ICチップとアンテナとの接続部分を破壊してしまう可能性があるという問題がある。
具体的には、従来のラベル貼付装置は、試験管と貼付け用ゴムローラとの間にラベルを挟み、試験管をゴムローラに押しつけながら回転させることによってラベルを試験管に貼り付けるように構成されている。
試験管をゴムローラに押し付けるためにゴムローラに対向する位置に加圧ローラが設けられており、この加圧ローラが試験管をゴムローラ側に押圧しながら試験管を回転させる。
前記加圧ローラは試験管をゴムローラ側に押圧する力を損なわないように弾性材料ではなく、プラスチック等の硬質材料で構成されており、かつ、押圧力が分散しないように加圧ローラの表面の軸方向中央部分には帯状の突出部が形成されて、この帯状の突出部によって試験管をゴムローラに向けて押圧している。
このため、ラベルを張り付けるために試験管を回転させている時に、ラベルのICチップ等が加圧ローラと試験管の間を通過すると、ICチップ等に強い負荷がかかり、結果として、ICチップ等が破壊される。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて、ICチップ等を破壊することなく、RFタグ付きラベルを試験管にしっかりと貼り付けることができる試験管用ラベル貼付装置を提供することを目的としている。
また、前記加圧ローラは、その軸方向中心部分に径方向外方に突出する幅広の帯状突出部を有し得、その場合、前記帯状溝部が前記帯状突出部に形成され得る。
また、前記試験管用ラベル貼付装置は、ラベル貼付位置に配置された試験管を支えるための補助ローラを有し得、この場合には、該補助ローラにも、前記補助ローラにおける、ラベル貼付け時にラベルに設けられたRFタグのICチップに相当する位置に径方向内方に凹む帯状溝部が形成され得る。
また、前記加圧ローラに、その軸方向中心部分に径方向外方に突出する幅広の帯状突出部を設け、かつ、該帯状突出部に前記帯状溝を形成することで、前記帯状突出部によって加圧力を分散することなく試験管に加えて十分な力で試験管を貼付けローラに向けて加圧することができ、かつ、その加圧力が原因でラベルに設けられたRFタグのICチップが破壊されることがないという効果を奏する。
さらに、ラベル貼付位置に配置された試験管を支えるための補助ローラを設けることでラベル貼付位置において試験管を安定的に支持することが可能になり、該補助ローラにおける、ラベル貼付け時にラベルに設けられたRFタグのICチップに相当する位置に径方向内方に凹む帯状溝部を形成することで該補助ローラがRFタグのICチップを破壊することがない。
図中、符号2は、RFタグを備えたラベルRが設けられた台紙1を巻いたラベル台紙ロールを示している。
台紙1に設けられたラベルRは、図2に示すように、内部にICチップR1及びアンテナR2から成るRFタグが設けられている。
この台紙ロール2に巻かれた台紙1は、駆動ローラ3、4及び巻取ローラ5の回転により台紙ロール2から繰り出される。繰り出された台紙1のラベルRの上面には、印字ヘッド6によって所定の情報がバーコード及び文字の形態で印字され、次いで、そのラベルRに設けられたICチップR1には書込装置7によって所定の情報が書き込まれる。
台紙1は剥離板8によって鋭角的に折り曲げられ、これにより、情報印字及び書込後のラベルRは台紙1から剥がされる。
剥離されたラベルRの進行方向前方には、貼付けローラ10、加圧ローラ11及び補助ローラ12で囲まれたラベル貼付位置Xがあり、ラベル貼付位置Xにある試験課Tと貼付けローラ10との間に剥離されたラベルRを挟み、試験管Tを貼付けローラ10に押しつけながら回転させることによってラベルを試験管に貼り付けるように構成されている。
貼付けローラ10はゴム等の弾性材料から成り、加圧ローラ11及び補助ローラ12はプラスチック等の硬質材料から成る。
加圧ローラ11は、上下に移動可能であり、最上位置で試験管をラベル貼付位置Xに維持しつつ、試験管Tを貼付けローラ10に向けて加圧し、最下位置でラベル貼付け後の試験管Tを下方に排出する。
加圧ローラ11は、図4及び図5(a)に示すように、その軸方向中心部分に径方向外方に突出する幅広の帯状突出部11aを備えている。加圧ローラ11は、この帯状突出部11aによって力を分散させることなく、試験管Tをしっかりと貼付けローラ10に押し付ける。
図4では省略されているが、図5(a)に示すように、この加圧ローラ11の帯状突出部11aにおけるラベルRのICチップR1に対応する位置には径方向内方に凹む帯状溝部11bが形成されており、この帯状溝部11bを設けることにより、ラベル貼付け時に、十分な力で試験管Tを貼付けローラ10に向けて加圧しても、その加圧力が原因でラベルRに設けられたRFタグのICチップR1が破壊されることがない。
さらに、図4では省略されているが、図5(b)に示すように、補助ローラ12におけるラベルRのICチップR1に対応する位置にも径方向内方に凹む帯状溝部12aが形成されており、これにより、ラベル貼付中に試験管Tを支える補助ローラ12によってラベルRに設けられたRFタグのICチップR1が破壊こともない。
採血管自動準備装置は、複数種類の採血管を収容し、医師からのオーダー情報に基づいて、収容されている採血管の中から採血に必要な種類の採血管を必要な数だけ取り出し、取り出した採血管にラベルを貼付け、ラベル貼付け後の採血管を患者毎にトレイや袋等に収容するものである。この場合、ラベル貼付装置によって、ラベルRの上面に印字されるバーコードは、例えば、ラベルを貼り付けるべき試験管に対応する検体IDであり、文字は患者氏名等であり、ICチップに書き込まれる情報は検体IDであり得る。
R ラベル
R1 ICチップ
R2 アンテナ
1 台紙
2 ラベル台紙ロール
3 プラテンローラ
4 駆動ローラ
5 巻取ローラ
6 印字ヘッド
7 書込装置
8 剥離板
10 貼付けローラ
11 加圧ローラ
11a 帯状突出部
11b 帯状溝部
12 補助ローラ
12a 帯状溝部
Claims (3)
- RFタグ付きラベルの表面に文字又はバーコードを印字するための印字ヘッドと、該ラベルに設けられたRFタグのICチップに情報を書き込む書込装置とを備えた印字書込手段と、
印字書込済みラベルを試験管に貼り付けるための貼付けローラと、
試験管を前記貼付けローラに押し付けるために加圧ローラと
を備え、
前記貼付けローラが弾性材料で構成され、
前記加圧ローラが硬質材料で構成され、
前記貼付けローラと前記加圧ローラとの間のラベル貼付位置に試験管を配置し、貼付けローラと試験管との間に印字書込済ラベルを供給して、試験管を回転させながら試験管の表面に印字書込済ラベルを貼り付けるように構成されたラベル貼付装置において、
加圧ローラにおける、ラベル貼付け時にラベルに設けられたRFタグのICチップに相当する位置に径方向内方に凹む帯状溝部を形成した
ことを特徴とするラベル貼付装置。 - 前記加圧ローラが、その軸方向中心部分に径方向外方に突出する幅広の帯状突出部を備え、
前記帯状溝部が前記帯状突出部に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のラベル貼付装置。 - 前記ラベル貼付装置が、
さらに、ラベル貼付位置に配置された試験管を支えるための補助ローラを備え、
前記補助ローラにおける、ラベル貼付け時にラベルに設けられたRFタグのICチップに相当する位置に径方向内方に凹む帯状溝部が形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載のラベル貼付装置。
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