JP2014073899A - 搬送物の搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンベア間に隙間を設けることなく、搬送経路を横断する作業者用の通路を形成可能な搬送物の搬送装置を提供する。
【解決手段】上流側ローラコンベア2と、下流側ローラコンベア3と、上流側ローラコンベア2と下流側ローラコンベア3とを搬送物4の搬送が可能となるように連結する可動ローラコンベア1と、一方の端部が搬送経路の上流側を向き、他方の端部が搬送経路の下流側を向くように、可動ローラコンベア1と並んで設けられた第1回転軸13aと、上流側ローラコンベア2又は下流側ローラコンベア3のいずれか一方の、可動ローラコンベア1側の端部に上下方向に設けられた第2回転軸7aと、を備え、可動ローラコンベア1は、第1回転軸13aに、第1回転軸13aを中心にして回転可能に連結され、第1回転軸13aは、第2回転軸7aに、第2回転軸7aを中心にして回転可能に連結される。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送経路を横断する作業者用の通路を形成可能な搬送物の搬送装置に関する。
特許文献1には、固定コンベアと、固定コンベアとの連結部にヒンジを設け、コンベアの一端を中心に上下方向に回転可能とした可動コンベアとを組み合わせた搬送物の搬送装置が開示されている。
当該搬送装置では、可動コンベアを上方向に回転移動することで、固定コンベアとの間に可動コンベアの長さに対応した幅の作業者用の通路を形成することができる。
特開平8−48406号公報
ところで、上記搬送装置においては、可動コンベアとヒンジで連結されていない側の固定コンベアとの間に隙間を設ける必要がある。これは、可動コンベアを上方向に回転移動するときに、固定コンベアと接触してしまうと、それ以上は可動コンベアを動かすことができないので、可動コンベアを回転移動するときに固定コンベアと接触しないように、可動コンベアと固定コンベアとの間の隙間を設定する必要があるからである(図7参照)。
このため、上流から移動してきた搬送物が、可動コンベアと固定コンベアとの間の隙間に引っ掛かり止まってしまうという問題があった。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、コンベア間に隙間を設けることなく、搬送経路を横断する作業者用の通路を形成可能な搬送物の搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、搬送経路の上流側に配置される上流側コンベアと、前記搬送経路の下流側に配置される下流側コンベアと、前記上流側コンベアと前記下流側コンベアの間に配置され、前記上流側コンベアと前記下流側コンベアとを前記搬送物の搬送が可能となるように連結する可動コンベアと、一方の端部が前記搬送経路の上流側を向き、他方の端部が前記搬送経路の下流側を向くように、前記可動コンベアと並んで設けられた第1回転軸と、前記上流側コンベア又は前記下流側コンベアのいずれか一方の、前記可動コンベア側の端部に上下方向に設けられた第2回転軸と、を備え、前記可動コンベアは、前記第1回転軸に、前記第1回転軸を中心にして回転可能に連結され、前記第1回転軸は、前記第2回転軸に、前記第2回転軸を中心にして回転可能に連結され、たことを特徴とする搬送物の搬送装置が提供される。
上記態様によれば、まず、第1回転軸を中心にして可動コンベアを上方向に回転移動するので、上流側及び下流側に設置された固定コンベアと接触することなく可動コンベアを回転移動することができ、その後、第2回転軸を中心にして通路が開く方向に可動コンベアを回転移動することで搬送経路を横断する作業者用の通路を形成することができる。したがって、可動コンベアと上流側及び下流側に設置される固定コンベアとの間に隙間を設ける必要がなく、搬送物が移動するときに隙間に引っ掛かり止まることがない。
本発明の実施の一形態に係る搬送装置の概略構成図である。 本発明の実施の一形態に係る搬送装置の上面図である。 可動ローラコンベアを上方向に回転移動した状態を示す上面図である。 可動ローラコンベアを通路が開く方向に回転移動して作業者用の通路を形成した状態を示す上面図である。 図1の矢視Aである。 図3の矢視Bである。 本発明の解決課題を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る搬送装置の概略構成を示している。また、図2は本発明の実施の一形態に係る搬送装置の上面図である。
搬送装置は、可動ローラコンベア1と、搬送経路における可動ローラコンベア1の上流側に設置される上流側ローラコンベア2と、搬送経路における可動ローラコンベア1の下流側に設置される下流側ローラコンベア3とを備える。また、上流側ローラコンベア2の下流側端部にはストッパ機構15が設けられる。ストッパ機構15の構成については後で詳しく説明する。
搬送装置を構成するローラコンベアは、搬送物4の自重でローラが回転する程度に、下流側に向けて傾斜をつけて設置される。したがって、動力源を用いることなく搬送物4を搬送することが可能である。搬送物4は、例えば、ワークが載置されたパレットである。
上流側ローラコンベア2の下面にはベース部材5が取り付けられ、ベース部材5の4か所の角部に設けられた支持部材7により支持される。下流側ローラコンベア3の下面にはベース部材6が取り付けられ、ベース部材6の4か所の角部に設けられた支持部材7により支持される。
ベース部材5は、上流側ローラコンベア2の下流側にはみ出すように、また、ベース部材6は、下流側ローラコンベア3の上流側にはみ出すようにそれぞれ取り付けられ、ベース部材5、6により可動ローラコンベア1の両端が支持される。したがって、可動ローラコンベア1は、支持部材を備えることなく搬送経路を形成することができる。
可動ローラコンベア1の上流側の下面には、第1リンク機構9が取り付けられる。第1リンク機構9は、可動ローラコンベア1の下面に取り付けられた固定部材8と、固定部材8の下面に可動ローラコンベア1と平行に取り付けられた2つの連結部材10と、連結部材10の先端に取り付けられた2つの回転機構11とを備える。
ベース部材5の第1リンク機構9に近い角部に接続された支持部材7(以下、「第2回転軸7a」という。)には、第2リンク機構12が取り付けられる。第2リンク機構12は、コの字型フレーム13と、コの字型フレーム13の上下の軸部の先端に取り付けられた2つの回転機構14とを備える。
第1リンク機構9は、コの字型フレーム13の上側の軸部(以下、「第1回転軸13a」という。)に、回転機構11により第1回転軸13aを中心にして回転可能に連結され、第2リンク機構12は、第2回転軸7aに、回転機構14により第2回転軸7aを中心にして回転可能に連結される。
図3は、可動ローラコンベア1を上方向に回転移動した状態を示す上面図である。
上記構成によれば、第1回転軸13aを中心にして可動ローラコンベア1が回転移動するので、上流側ローラコンベア2と下流側ローラコンベア3との間の幅W1からはみ出すことなく可動ローラコンベア1を回転移動することができる。したがって、可動ローラコンベア1が上流側ローラコンベア2または下流側ローラコンベア3と接触してそれ以上動かせなくなることがない。
図4は、図3の状態から可動ローラコンベア1を通路が開く方向に回転移動して作業者用の通路を形成した状態を示す上面図である。
上記のように、まず、可動ローラコンベア1を上方向に回転移動し、その後、通路が開く方向に回転移動することで、上流側ローラコンベア2または下流側ローラコンベア3と接触することなく可動ローラコンベア1を回転移動することができ、上流側ローラコンベア2と下流側ローラコンベア3との間の幅W2の、搬送経路を横断する作業者用の通路を形成することができる。
次に、ストッパ機構15について説明する。
図5は、図1の矢視Aである。
ストッパ機構15は、上流側ローラコンベア2の下流側端部に設けられる。ストッパ機構15は、ストッパ16と、引張ばね17と、固定部材18とを備える。固定部材18はベース部材5に固定され、ストッパ16は固定部材18から突出した軸部の先端に回転可能に連結される。引張ばね17は、自由状態でストッパ16の先端が上流側ローラコンベア2の搬送物4の搬送面より上に突出するように、ストッパ16とベース部材5の間に取り付けられる。
ストッパ16は、可動ローラコンベア1の上流側端部の下面に接触する位置に設けられるので、可動ローラコンベア1が搬送路を形成している状態では、図5で示すように可動ローラコンベア1によりストッパ16の先端が押し下げられる。また、このとき引張ばね17は自由状態より伸ばされて張力がかかった状態である。
図6は、図3の矢視Bである。
可動ローラコンベア1を上方向に回転移動すると、引張ばね17の張力によりストッパ16が固定部材18の軸部を中心にして回転する。これによりストッパ16の先端が上昇し、図6に示すように上流側ローラコンベア2の搬送物4の搬送面より上に突出するので、搬送物4が下流側に移動するのを規制することができる。
本実施態様によれば、まず、第1リンク機構9により第1回転軸13aを中心にして可動ローラコンベア1を上方向に回転移動するので、上流側ローラコンベア2および下流側ローラコンベア3と接触することなく可動ローラコンベア1を回転移動することができ、その後、第2リンク機構12により第2回転軸7aを中心にして可動ローラコンベア1を通路が開く方向に回転移動することで、上流側ローラコンベア2および下流側ローラコンベア3と接触することなく可動ローラコンベア1を回転移動し、搬送経路を横断する作業者用の通路を形成することができる。したがって、可動ローラコンベア1と上流側ローラコンベア2および下流側ローラコンベア3との間に隙間を設ける必要がなく、搬送物4が移動するときに隙間に引っ掛かり止まることがない(請求項1に対応する効果)。
また、可動ローラコンベア1を上方向に回転移動すると、引張ばね17の張力によりストッパ16が自動で上昇し、上流側ローラコンベア2の搬送物4の搬送面よりストッパ16の先端が突出するので、搬送物4の移動を規制することができる。したがって、搬送経路を横断する作業者用の通路を形成したときに搬送物4が通路に落下するのを防止できる(請求項2に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体例に限定する趣旨ではない。
上記実施形態では、ローラコンベアにより搬送装置を構成しているが、例えば、ボールコンベアやベルトコンベアにより搬送装置を構成した場合でも、本発明を適用することができる。
また、支持部材7を第2回転軸7aとして利用しているが、別部材により第2回転軸を設けてもよい。
また、可動ローラコンベア1と上流側ローラコンベア2をリンク機構により連結した構成としているが、可動ローラコンベア1と下流側ローラコンベア3をリンク機構により連結した構成としてもよい。
また、ストッパ機構15において、引張ばね17を用いてストッパ16を上昇させる構造としているが、例えば、圧縮ばねを用いてストッパ16を上昇させる構造としてもよいし、ばね以外の弾性体や、錘を用いてストッパ16を上昇させる構造としてもよい。
1 可動ローラコンベア(可動コンベア)
2 上流側ローラコンベア(上流側コンベア)
3 下流側ローラコンベア(下流側コンベア)
7a 第2回転軸
13a 第1回転軸
16 ストッパ

Claims (2)

  1. 搬送物の搬送装置であって、
    搬送経路の上流側に配置される上流側コンベアと、
    前記搬送経路の下流側に配置される下流側コンベアと、
    前記上流側コンベアと前記下流側コンベアの間に配置され、前記上流側コンベアと前記下流側コンベアとを前記搬送物の搬送が可能となるように連結する可動コンベアと、
    一方の端部が前記搬送経路の上流側を向き、他方の端部が前記搬送経路の下流側を向くように、前記可動コンベアと並んで設けられた第1回転軸と、
    前記上流側コンベア又は前記下流側コンベアのいずれか一方の、前記可動コンベア側の端部に上下方向に設けられた第2回転軸と、
    を備え、
    前記可動コンベアは、前記第1回転軸に、前記第1回転軸を中心にして回転可能に連結され、
    前記第1回転軸は、前記第2回転軸に、前記第2回転軸を中心にして回転可能に連結され、
    たことを特徴とする搬送物の搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送物の搬送装置であって、
    前記上流側コンベアの前記可動コンベア側の端部に、搬送物の下流側への移動を規制するストッパを備え、
    前記ストッパは、前記可動コンベアを前記第1回転軸を中心に上方向に回転して移動すると、前記可動コンベアの上昇に連動して前記上流側コンベアの搬送物の搬送面から突出する位置まで上昇し、前記可動コンベアが上昇した状態から下方向に回転して移動すると、前記可動コンベアの下降に連動して下降する、
    ことを特徴とする搬送物の搬送装置。
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