JP2014072559A - 車載機器の遠隔操作システム - Google Patents

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Abstract

【課題】モバイル通信機器を用いて車載機器の遠隔操作を行なうように構成し、モバイル通信機器を用いた遠隔操作を終了し、モバイル通信機器を他の無線通信機器に接続する時に、この接続を円滑に行なえるようにする。
【解決手段】車両に装備され、車載機器を制御する車載機器制御装置と、前記車載機器制御装置を通じて前記車載機器を遠隔操作するためのモバイル通信機器3と、車両に装備され、前記車載機器制御装置とモバイル通信機器3との間に介在し無線通信を処理する無線通信機器4と、を備え、無線通信機器4は、モバイル通信機器3からの通信が終了すると予め設定された第1所定時間だけ無線通信機器4を受信停止状態に切り替える受信停止手段40Aを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信を用いて自動車に搭載される車載機器を遠隔操作するシステムに関するものである。
近年、自動車(以下、車両とも言う)に搭載される機器を遠隔操作する技術が開発され普及している。例えば、車両のエンジンを予め暖気運転しておくために、遠隔操作によってエンジンを始動させておく技術や、また、車両に乗る前に、エンジンを始動させたのち更に予め暖房や冷房を利かせるために遠隔操作によって車両の空調装置を作動させておくプレ空調の技術が開発されている。このような技術は、例えば、特許文献1に開示されている。
この特許文献1には、携帯機(リモートコントローラ)に設けられた始動スイッチや停止スイッチにより車両に搭載されているエンジン制御回路を無線で操作して車両のエンジンの始動や停止を行なえるようにしたものにおいて、車両に後付けされた電気機器を制御する制御回路を設け、エンジン運転中には始動スイッチの操作信号を後付け電気機器の動作開始信号として機器の動作を開始させ、エンジン停止中には停止スイッチの操作信号を後付け電気機器の動作停止信号として機器の動作を停止させる技術が記載されている。
特開平11−230013号公報
本発明者らは、上記のようなプレ空調の操作に加えて、例えば家庭用コンセントで充電可能な電気自動車やプラグインハイブリッド車において、車両の充電系統をコンセントに接続し充電可能な状態にしておき、遠隔操作で充電の開始や終了を認識したり管理したりすることなども、車両を使用する際の利便性を高めることができるものと考えた。このように、様々な車載機器を遠隔で操作したり管理したりすることにより車両を使用する際の利便性を高めることができる。
このような幾つもの車載機器を対象に操作したり管理したりする際に、それぞれに専用の携帯機を設けると、コスト高を招き、携帯機の管理が負担になるだけでなく、誤操作も招きやすい。
この点、特許文献1の技術は、携帯機を兼用しながら遠隔操作する車載機器が増やせるようにした技術なので、上記の課題を解消しうる。
しかし、特許文献1の技術は、スイッチ操作のロジックを用いて同じスイッチを複数の車載機器の遠隔操作に兼用して使用するものなので、対象の車載機器がより増えると、スイッチ操作のロジックを複雑にしなくては対応できず、適切な操作が容易でなく誤操作を招くおそれもある。もちろん、携帯機に各車載機器に対応したスイッチを設けて対応することも考えられるが、携帯機のスイッチ構成が複雑になり、扱い難く誤操作も招きやすい。
そこで、本発明者らは、携帯電話機等のモバイル通信機器を車載機器の遠隔操作のために利用することを考えた。携帯電話機の場合、近年は所謂スマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話が普及している。スマートフォンの場合、パソコンやPDA(携帯情報端末)と同様な機能をそなえ、一般にタッチパネル式のディスプレイを有する。このため、アプリケーションソフトをダウンロードすることにより、好みに機能を付加することができ、車載機器の遠隔操作に利用しうる。
つまり、各車載機器を遠隔操作するためにメニュー画面やスイッチ画面をタッチパネル式のディスプレイに表示してスイッチ操作をできるアプリケーションソフトを開発し、このアプリケーションソフトをスマートフォンにダウンロードすることにより、スマートフォンを各車載機器のリモートコントローラとして使用することができる。画面表示の自由度が高いので、適切な操作を容易に行なえるようにメニュー表示することで、誤操作を招くおそれも回避できる。
ただし、スマートフォン等のモバイル通信機器と車両との間で無線通信を行なうには、モバイル通信機器で使用する通信規格(ネットワークインターフェース)に対応した無線通信機器(車載通信ECU)を車両側に装備することが必要になる。なお、スマートフォンの通信規格には、「Wi−Fi(登録商標)」や「3G」が用いられるが、このほか、「WiMAX(登録商標)」,「ブルートゥース(登録商標)」、等の通信規格の使用も考えられる。
上記の通信規格の中でも、「Wi−Fi」は、比較的通信速度が速く、比較的長い無線通信距離を確保でき、しかも、汎用性が高くインフラの整備をしないで通信ができ、ランニングコストも低く抑えることができる。このため、Wi−Fiを利用したモバイル通信機器は、車両の各車載機器の遠隔操作のために適用し易い。
スマートフォン等のモバイル通信機器を使用する場合、モバイル通信機器は、通常は、車両との無線通信と同様の通信規格を用いた他の無線システム(家庭の無線LANなど)と接続して、インターネット等を使用するために用いる。
そこで、操作者が、モバイル通信機器のアプリケーションソフト(車両との無線通信によって車両の各車載機器を遠隔操作するアプリケーションソフト)を終了して、他の無線システムに接続しようとする状況がある。
しかし、例えばWi−Fi通信の場合、スマートフォンでWi−Fi接続機能をオンにしておくと、Wi−Fiの電波が近くにあるときはそちらを優先して接続する特性がある。したがって、操作者が、車載機器を遠隔操作するアプリケーションソフトを終了して、家庭の無線LANなどの他の無線システム接続しようとしても、車両側の無線通信装置が近くに位置して受信状態にあると、スマートフォンが車両側の無線通信装置に勝手に接続されてしまい、他の無線システムとの接続の妨害となることが考えられる。
そこで、車両側の無線通信装置が最寄りのスマートフォンによる他の無線システムとの接続を妨害しないようにする対策の開発が要求される。
この場合、スマートフォンの操作者が遠隔操作するアプリケーションソフトを誤って終了してしまう場合も考えられるので、上記対策の開発にあたっては、こうした場合も想定することが好ましい。
本発明は上記の課題に鑑み創案されたもので、スマートフォン等のモバイル通信機器と車両側の無線通信機器との無線通信を利用して車載機器の遠隔操作を行なうシステムにおいて、モバイル通信機器を用いた遠隔操作を終了し、モバイル通信機器を他の無線通信機器に接続する際に、車両側の無線通信機器がこの接続を妨害することなく円滑に接続を行なえるようにした、車載機器の遠隔操作システムを提供することを目的としている。
(1)本発明の車載機器の遠隔操作システムは、車両に装備され、前記車両に搭載された車載機器を制御する車載機器制御装置と、前記車載機器制御装置を通じて前記車載機器を遠隔操作するためのモバイル通信機器と、前記車両に装備され、前記車載機器制御装置と前記モバイル通信機器との間に介在し無線通信を処理する無線通信機器と、を備え、前記無線通信機器は、前記モバイル通信機器からの通信が終了すると予め設定された第1所定時間だけ前記無線通信機器を受信停止状態に切り替える受信停止手段を有していることを特徴している。
(2)前記受信停止手段は、前記モバイル通信機器からの通信が終了すると予め設定された第2所定時間経過後に前記無線通信機器を前記受信停止状態に切り替えることが好ましい。
(3)前記第1所定時間は、前記モバイル通信機器を前記無線通信機器とは別の無線通信機器へ接続切り替え操作するのに要する切り替え時間に基づいて設定され、前記第2所定時間は、前記モバイル通信機器からの通信終了操作が誤操作である場合の再接続操作時間に基づいて設定されることが好ましい。
(4)前記モバイル通信機器と前記無線通信機器との通信に、例えばWi−Fi通信等の無線LAN通信が用いられることが好ましい。
(5)前記モバイル通信機器は、近くにある接続可能な無線LANの受信機に対して自動的に接続する機能を有することが好ましく、例えば、Wi−Fi通信等の無線LAN通信を用いる多機能携帯電話(スマートフォン)であることも好ましい。
(1)本発明の車載機器の遠隔操作システムによれば、車両に装備されて車載機器制御装置とモバイル通信機器との間で無線通信を処理する無線通信機器は、モバイル通信機器からの通信が終了すると、予め設定された第1所定時間だけ無線通信機器を受信停止状態に切り替える。操作者が、モバイル通信機器を他の無線システムに接続しようとする際には、無線通信機器が受信停止状態に切り替えられている間に、車両側の無線通信装置に妨げられることなく、他の無線システムに円滑に接続することができる。
無線通信機器の受信停止状態は第1所定時間だけなので、第1所定時間経過後には無線通信機器の受信停止状態が解除され、車両側の無線通信装置に接続することができるようになる。
(2)モバイル通信機器からの通信が終了すると予め設定された第2所定時間経過後に無線通信機器を受信停止状態に切り替えれば、誤操作で通信を終了させてしまった場合に、第2所定時間内であれば、車両側の無線通信装置に再接続することが可能である。
(3)第1所定時間を、モバイル通信機器を車両の無線通信機器とは別の無線通信機器へ接続切り替え操作するのに要する切り替え時間に基づいて設定すれば、他の無線システムに円滑に接続することができる。また、第2所定時間を、モバイル通信機器からの通信終了操作が誤操作である場合の再接続操作時間に基づいて設定すれば、誤操作で通信を終了させてしまった場合に、車両側の無線通信装置に再接続することが容易になる。
(4)モバイル通信機器と無線通信機器との通信に、無線LAN通信が用いられる場合、比較的通信速度が速く比較的長い無線通信距離を確保でき、車両の遠隔操作に好都合であるが、この反面、車両側の無線通信装置が受信状態にあると、モバイル通信機器と他の無線システムとの接続の妨害となるおそれも高まる。しかし、第1所定時間だけ無線通信機器を受信停止状態に切り替えることにより、かかる不具合も解消される。
(5)前記モバイル通信機器が、近くにある接続可能な無線LANの受信機に対して自動的に接続する機能を有する場合、モバイル通信機器の車両側の無線通信装置が近くにあり受信可能状態にあると、車両側の無線通信装置から発信される電波がモバイル通信機器から他の無線システムへの接続の妨げになるが、こうした不具合が解消される。
本発明の一実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムの受信停止制御にかかる要部構成を示すもので、(a)はそのブロック図、(b)はその制御のフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムの概要を示す構成図である。 本発明の一実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムを詳細に示す構成図である。 本発明の一実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムのモバイル通信機器としての多機能携帯端末の表示画面(ホーム画面)を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムのモバイル通信機器としての多機能携帯端末の表示画面(タイマー充電設定画面)を示す図であり、(a)はタイマー充電スケジュールの設定画面を示し、(b)はタイマー時間設定画面を示す。 本発明の一実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムのモバイル通信機器としての多機能携帯端末の表示画面(タイマー空調設定画面)を示す図であり、(a)はタイマー空調スケジュールの設定画面を示し、(b)はタイマー時間設定画面を示す。 本発明の一実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムのモバイル通信機器としての多機能携帯端末の車両情報画面を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムのモバイル通信機器としての多機能携帯端末の車両操作画面(パニックアラーム)を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムのモバイル通信機器としての多機能携帯端末の車両操作画面(駐車位置確認)を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムのモバイル通信機器としての多機能携帯端末の車両操作画面(ドアロック)を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムのモバイル通信機器としての多機能携帯端末の各種設定画面を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムのモバイル通信機器としての多機能携帯端末の各種設定画面を示す図である。
以下、図面により、本発明の実施形態を説明する。
なお、本実施形態にかかる車両は、家庭用コンセント等の一般的な車外電源(100ボルト電源)を利用して走行用バッテリへの充電を行なうことができるプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)であり、遠隔操作の対象となる車載機器には、走行用バッテリ及び走行用バッテリの充電を制御する充電制御装置とが含まれる。
〔システム全体構成〕
図2は本実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムを示す概略構成図である。図2に示すように、この遠隔操作システムは、車両1に装備され、車載機器を制御する各制御装置(車載機器制御装置)を含んだ車両ネットワーク2と、車載機器を遠隔操作するためのモバイル通信機器としての多機能携帯端末(スマートフォン)3と、車両1に装備され、車両ネットワーク2の各制御装置とスマートフォン3との間に介在し無線通信を処理する無線ルータとして機能する通信ECU(無線通信機器,EVリモートECUとも言う)4と、を備えている。
通信ECU4と車両ネットワーク2との通信には、有線のCAN(Controller Area Network)が用いられ、通信ECU4とスマートフォン3との通信には、無線のWi−Fi(wireless fidelity、登録商標)或いは3G(3rd Generation)といった無線LAN通信が用いられる。ここでは、通信ECU4とスマートフォン3との通信にWi−Fi通信が用いられるものとする。
車両ネットワーク2には、ノイズに強く、通信線の1本が断線しても残る線で通信が可能である特性から、CANが広く使われており、車載の通信ECU4と車両ネットワーク2との間にもCANを用いている。
通信ECU4とスマートフォン3との通信にWi−Fi通信を用いるのは、市販されているスマートフォンやその他のモバイル通信機器にWi−Fi通信を利用可能なものが多く、比較的通信速度が速く、比較的長い無線通信距離(車両との通信可能距離は見通し最大距離約200m程度)を確保でき、しかも、汎用性が高くインフラの整備をすることなく通信ができ、ランニングコストも低く抑えることができるためである。
なお、本実施形態ではWi−Fi通信を用いるモバイル通信機器としてスマートフォンを例示するが、Wi−Fi通信を用いる場合、スマートフォンだけでなく、Wi−Fi通信を採用し、本遠隔操作システムのアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションソフトとも言う)のダウンロードが可能であれば、種々のモバイル通信機器(Wi−Fiデバイス)が使用できる。
ただし、Wi−Fi通信の場合、スマートフォンでWi−Fi接続機能をオンにしておくと、Wi−Fiの電波が近くにあるときはそちらを優先して接続する特性がある。この特性は、利便性の向上に寄与する反面、スマートフォンの近くにWi−Fi通信により受信し可能な機器があると、意図しなくてもその近くのWi−Fi通信機器に接続されてしまうという不具合もある。
図3はこの遠隔操作システムを更に詳細に示す構成図である。図3に示すように、車両側には、車載機器として、走行用バッテリ11Aと、補機バッテリ11Bと、エアコン装置12と、オーディオ及びカーナビシステム13と、リアデフォッガ14とが搭載されるほか、更に、ランプ類15やドアミラー16やワイパー(図示略)などの電装品等が搭載されている。
また、車両側には、車載機器を制御する車載機器制御装置として、車両全体を制御する車両ECU21と、走行用バッテリ11A及び補機バッテリ11Bの充電状態を制御する充電制御装置としての車載充電ECU(充電器)22と、エアコン装置12を制御する空調制御装置としてのエアコンECU23と、リアデフォッガ14やランプ類15やドアミラー16等の電装品の作動を制御する電装品トータル制御ECU24等が搭載されている。
なお、車載機器制御装置としての各ECU21〜24,スマートフォン3及び通信ECU4は、入出力装置,記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等のメモリ)、中央処理装置(CPU)及びタイマカウンタ等を含んで構成される。
車両ECU21及び車載充電ECU22は電気自動車CAN(EV−CAN)51によって接続され、エアコンECU23,電装品トータル制御ECU24及びオーディオ及びカーナビシステム13は電装品CAN(SUB−CAN)52によって接続されている。また、電気自動車CAN51と電装品CAN52とは、図示しないゲートウェイ等を介して接続されている。
車両ECU21には、車両のパワースイッチ17及び各ドアの開閉スイッチ18をオンオフ操作すると共に、これらの各スイッチ17,18のオンオフ状態の情報が入力されるようになっている。
車載充電ECU22は走行用バッテリ11A及び補機バッテリ11Bを充電する車載充電ユニット11を制御する。特に、本車載充電ユニット11は、充電ステーション等に設備された専用充電コンセントだけでなく、家庭用コンセント等の一般電源を利用して走行用バッテリ11Aに充電をすることができる。また、補機バッテリ11Bは走行用バッテリ11Aの電力を用いて充電をすることができる。
走行用バッテリ11Aの充電モードとしては、専用の外部急速充電器を用いる「急速充電」と、専用の200Vの外部充電器を用いる「普通充電,200V」と、家庭用コンセント等の100Vの一般電源を用いる「普通充電,100V」との各モードが設けられている。さらに、予めタイマーで充電スケジュールを設定して、設定したスケジュールに応じて充電を行なう「タイマー充電」を行えるようになっている。なお、「タイマー充電」については、「普通充電,100V」により行われる。
エアコン装置12は室内の空調(冷房,暖房)のほかフロントガラスへの送風も行なう。また、予めタイマーでこれらの空調スケジュールを設定して、設定したスケジュールに応じて室内空調及びフロントガラスへの送風を行なう「タイマー空調」の作動モードが設けられている。エアコンECU23は、リアルタイムの空調制御と、タイマー空調制御とを行なうようになっている。
したがって、空調モードとしては、室内空調に関する「空調待機中(冷房)」,「空調作動中(冷房)」,「空調待機中(暖房)」,「空調作動中(暖房)」の各モードと、フロントガラス送風に関する「空調待機中(フロントガラスへ送風)」,「空調作動中(フロントガラスへ送風)」の各モードとが設けられる。各空調待機中モードは空調スケジュールが設定されているが空調が開始されていない状態に相当する。
電装品トータル制御ECU24は、リアデフォッガ14,ヘッドライトやポジションランプ等のランプ類15,ドアミラー16及びワイパーなどの電装品の作動を制御すると共に、これらの電装品の作動状況を把握する。
通信ECU4は、送受信アンテナ部41と、キースイッチがON又はSTARTの位置でイグニッション電源と接続するIG端子42と、バッテリ電源と常時接続する+B端子43と、アース接続される接地アース端子44と、高速CAN(CAN−C)と接続されるCAN接続端子45と、充電機能を一時的に待機させるための信号WUCIを出力する充電待機信号出力部46と、電気自動車のシステムを起動させるためのWakeUp信号WUCOを出力するシステム起動信号出力部47とを備えている。
〔スマートフォン(モバイル通信機器)の表示画面〕
スマートフォン3には、本遠隔操作システムのアプリケーションソフトがダウンロードされており、このアプリケーションソフトを起動させると、スマートフォン3のタッチパネルディスプレイ30の画面に、図4に示すような画像が表示される。
図4に示すものは、ホーム画面の画像(以下、ホーム画面と言う)100であり、起動時に表示される。このホーム画面100には、上縁部領域に、画面タイトル表示(ホーム)101と更新ボタン(スイッチ)102と更新日時103とが表示され、また、下縁部領域には、ホームボタン111、タイマーボタン112、車両情報ボタン113、車両操作ボタン114、設定ボタン115の各モードを選択するモード選択ボタン(スイッチ)が表示される。図4に示すホーム画面100は、起動時或いはホームボタン111のタッチ操作によって表示される。
ホーム画面100のこれらの上下縁部領域を除く中央領域には、その上部に、充電状態表示120と空調状態130と、いますぐ充電設定ボタン123が表示され、その下部に、タイマー充電操作ボタン121及びタイマー充電設定状態122と、いますぐ空調設定ボタン131,タイマー空調操作ボタン132及びタイマー空調設定状態133とが表示される。
充電状態表示120には、走行用バッテリ11Aの充電中であれば、充電中を示すマーク120Aが表示されると共に、この時の充電モード状態120B、つまり、「急速充電」,「普通充電,200V」,「普通充電,100V」のいずれが表示される。また、充電ガンが充電プラグに接続されているか否かの充電プラグの状態120Cも表示される。充電中であれば、充電プラグの状態120Cは接続状態となる。また、充電中でないが、予めタイマーで充電スケジュールを設定してあり、充電プラグの状態120Cが接続状態であれば、充電モード状態120Bには「充電待機中」と表示される。さらに、充電状態表示120には、充電率の模式的なグラフ表示120Dと、充電完了までの所要時間120Eと表示される。
タイマー充電操作ボタン121は、タイマー充電の作動(オン),非作動(オフ)を設定するスイッチであり、タッチする度にオンとオフが反転する。また、スイッチをオン状態で点灯し(明るくなる)オフ状態で消灯する(暗くなる)、或いは、スイッチの色を変えるなどにより識別できるようにする。
急速空調設定ボタン131は、急速空調(今すぐ空調)の作動(オン),非作動(オフ)を設定するスイッチであり、タッチする度にオンとオフが反転する。また、スイッチをオン状態で点灯し(明るくなる)オフ状態で消灯する(暗くなる)、或いは、スイッチの色を変えるなどにより識別できるようにする。
タイマー空調操作ボタン132は、タイマー空調の作動(オン),非作動(オフ)を設定するスイッチであり、タッチする度にオンとオフが反転する。また、スイッチをオン状態で点灯し(明るくなる)オフ状態で消灯する(暗くなる)、或いは、スイッチの色を変えるなどにより識別できるようにする。
タイマー充電操作ボタン121をオン操作してからタイマーボタン112をタッチ操作すると、図5(a)に示すように、タイマー充電設定画面200が表示される。このタイマー充電設定画面200には、上縁部領域に、画面タイトル表示(タイマー充電設定)201と更新ボタン(スイッチ)202と戻るボタン(スイッチ)203とが表示され、また、下縁部領域には、タイマー設定ボタン211,送信ボタン212が表示される。
タイマー充電設定画面200のこれらの上下縁部領域を除く中央領域には、その左半部に、設定した各曜日の充電スケジュール220が表示され、その右半部に、フル充電(満充電)を実施するか否かの選択スイッチ230が表示される。充電スケジュール220は予め設定された複数のスケジュール(ここでは、タイマー1,2,3の3種類)の何れか又はオフ(タイマー充電なし)を選択することができる。
タイマー1,2,3のそれぞれの設定を変更するには、予め曜日を選択して、タイマー設定ボタン211をタッチ操作して、図5(b)に示すように、タイマー設定画面221に表示を切り替える。タイマー設定画面221には、タイマー1,2,3の選択スイッチ222と、充電開始時間(時,分)及び充電終了時間(時,分)のスクロール画面223とが表示され、タイマー1,2,3のいずれかを選択操作して、充電開始時間或いは充電終了時間の時,分のスクロール画面を操作して時刻を設定する。スクロール画面223の下部にはこの時刻設定に連動して充電時間224が表示される。
タイマー設定画面221の下縁部領域には、確定ボタン225が表示されており、確定ボタン225をタッチ操作すれば、図5(a)に示すタイマー充電設定画面200に戻り、送信ボタン212をタッチ操作すれば、充電スケジュールの設定情報が車両の通信ECU4に送信される。この充電スケジュール設定情報は、通信ECU4から車載充電ECU22に送信され、車載充電ECU22のメモリに記憶され、車載充電ECU22はこのメモリに記憶された充電スケジュールに従って充電を実施する。
また、いますぐ充電設定ボタン123は、走行用バッテリ11A又は補機バッテリ11Bをリアルタイムで充電を開始するためのスイッチであり、いますぐ充電設定ボタン123をタッチ操作すると、図示しない選択メニューが表示され、走行用バッテリ11Aを充電するのか、補機バッテリ11Bを充電するのかを選択するように案内し、選択したバッテリについてリアルタイム充電の開始を設定する。そして、図示しないが選択メニューと共に表示された確定ボタン及び送信ボタンのうち確定ボタンをタッチ操作し、操作を確定させた後、送信ボタンをタッチ操作すれば、基本的には、各バッテリ11A,11Bの充電が開始される。
なお、各バッテリ11A,11Bの充電中には、車載充電ECU22は、各バッテリ11A,11Bの充電量(残存容量)を推定し、この推定によって各バッテリ11A,11Bが満充電になった場合には、充電を停止するようになっている。
同様に、タイマー空調操作ボタン132をオン操作してからタイマーボタン112をタッチ操作すると、図6(a)に示すように、タイマー空調設定画面300が表示される。このタイマー空調設定画面300には、上縁部領域に、画面タイトル表示(タイマー空調設定)301と更新ボタン(スイッチ)302と戻るボタン(スイッチ)303とが表示され、また、下縁部領域には、タイマー設定ボタン311,送信ボタン312が表示される。
タイマー空調設定画面300のこれらの上下縁部領域を除く中央領域には、その左半部に、設定した各曜日の空調スケジュール320が表示され、その右半部に、空調モード(暖房,冷房,デフ,オフ)330が表示される。この充電スケジュール320も予め設定された複数のスケジュール(ここでは、タイマー1,2,3の3種類)の何れか又はオフ(タイマー充電なし)を選択することができる。
タイマー1,2,3のそれぞれの設定を変更するには、タイマー充電と同様に、予め曜日を選択して、タイマー設定ボタン311をタッチ操作して、図6(b)に示すように、タイマー設定画面321に表示を切り替える。タイマー設定画面321には、タイマー1,2,3の選択スイッチ322と、エアコン開始時間(時,分)のスクロール画面323とが表示され、タイマー1,2,3のいずれかを選択操作して、充電開始時間の時,分のスクロール画面を操作して時刻を設定する。
タイマー設定画面321の下縁部領域には、確定ボタン325が表示されており、確定ボタン325をタッチ操作すれば、図6(a)に示すタイマー空調設定画面300に戻り、送信ボタン312をタッチ操作すれば、空調スケジュールの設定情報が車両の通信ECU4に送信される。この充電スケジュール設定情報は、通信ECU4からエアコンECU23に送信され、エアコンECU23のメモリに記憶され、エアコンECU23はこのメモリに記憶された充電スケジュールに従って空調を開始する。
ホーム画面100において、車両情報ボタン113をタッチ操作すると、図7に示す車両情報画面400が表示される。この車両情報画面400には、上縁部領域に、画面タイトル表示(車両情報)401と更新ボタン(スイッチ)402とが表示され、また、下縁部領域には、ホーム画面100と同様に、ホームボタン111、タイマーボタン112、車両情報ボタン113、車両操作ボタン114、設定ボタン115の各ボタン(スイッチ)が表示される。
車両情報画面400のこれらの上下縁部領域を除く中央領域には、その上半部に、ランプ点灯、ドア開閉などの状態表示420が行われ、その下半部に、パワースイッチ(電源)の位置(オンかオフかの状態表示)430及び盗難警報の状態表示440が行われる。
車両操作ボタン114をタッチ操作すると、図8に示す車両操作画面(パニックアラーム)500、或いは、図9に示す車両操作画面(駐車位置確認)600、或いは、図10に示す車両操作画面(ドアロック)700が表示される。
例えば、ホーム画面100や車両情報画面400において、車両操作ボタン114をタッチ操作すると、まず、図8に示す車両操作画面(パニックアラーム)500が表示され、車両操作画面500において、車両操作ボタン114をタッチ操作すると、図9に示す車両操作画面(駐車位置確認)600が表示され、車両操作画面600において、車両操作ボタン114をタッチ操作すると、図10に示す車両操作画面(ドアロック)700が表示される。
図8,図9,図10に示す車両操作画面500,600,700には、上縁部領域に、画面タイトル表示(パニックアラーム,駐車位置確認,ドアロック)501,601,701と更新ボタン(スイッチ)502,602,702とが表示され、また、下縁部領域には、ホーム画面100と同様に、ホームボタン111、タイマーボタン112、車両情報ボタン113、車両操作ボタン114、設定ボタン115の各ボタン(スイッチ)が表示される。
車両操作画面500,600,700のこれらの上下縁部領域を除く中央領域には、スイッチ類(スライドスイッチ)及び状態表示アイコンが表示される。
車両周辺に警告をする際に使用するパニックアラームの車両操作画面500の場合、パニックアラームスイッチ511のスライド操作で、パニックアラームの作動及び停止を操作することができ、パニックアラームの作動及び停止はアイコン521の点灯(明るくなる)及び消灯(暗くなる)、或いは、色を変えるなどの表示と、文字表示とによって表示する。
駐車位置確認の車両操作画面600の場合、ヘッドライト点灯スイッチ611のスライド操作で、ヘッドライトの点灯及び消灯を操作することができ、ポジションランプ点灯スイッチ612のスライド操作で、ポジションランプの点灯及び消灯を操作することができ、ホーン作動スイッチ613のスライド操作で、ホーンの吹鳴作動操作をすることができる。また、ヘッドライトの点灯及び消灯、ポジションランプの点灯及び消灯、ホーンの作動及び非作動は、アイコン621,622、623をオン状態で点灯し(明るくなる)オフ状態で消灯する(暗くなる)、或いは、スイッチの色を変えるなどの表示と、文字表示とによって表示する。
ドアロックの車両操作画面700の場合、ドアロックスイッチ711のスライド操作で、ドアのロックを操作することができ、ドアアンロックスイッチ712のスライド操作で、ドアのアンロックを操作することができる。また、ドアのロック及びアンロックの状態と、盗難警報の状態(盗難警報解除、盗難警報セット、盗難警報作動中)とを、アイコン720,721,722の絵柄,表示色及び文字によって表示する。
設定ボタン115をタッチ操作すると、図11,図12に示す設定画面800が表示される。設定項目は、例えば、暗証番号入力省略、暗証番号変更、SSIDの変更、ANY接続、車台番号登録解除、車両設定、盗難警報履歴、車両ソフトウェアアップデート等があり、また、参照項目として、バージョン情報、登録スマートフォン数などがある。図12に示す設定画面800は、図11に示す設定画面800をスクロールしたものである。
例えば、スマートフォン3等の固有のWi−Fiデバイスを車両の遠隔操作に使用する場合、Wi−Fiデバイスを車両の通信ECU4に登録する必要がある。この場合、車両の通信ECU4を登録可能状態にして、車両設定の項目をタッチ操作して車両設定モードにセットし、Wi−Fiデバイスを車両と接続し、Wi−FiデバイスにWi−Fiパスワードを入力して、通信ECU4に送信する。これにより、Wi−Fiデバイスが車両の通信ECU4に登録されて、スマートフォンアプリを立ち上げることで通信が可能になる。
また、車両側の通信ECU4のソフトウェアをアップデートする場合、車両ソフトウェアアップデート項目をタッチ操作して、通信ECU4のソフトウェアをWi−Fi通信を介し、スマートフォンを使用して、アップデートすることができる。なお、車両のソフトウェアをアップデートする必要がある場合にソフトウェアアップデートをしないと、各機能が正常に作動しない可能性があるので、この場合には、ソフトウェアアップデートすることを勧めるワーニング画面をスマートフォンに表示するようになっている。
〔受信停止制御〕
そして、スマートフォン3の操作者が本アプリケーションソフトを終了して、家庭の無線LANなどの他の無線システムに接続しようとする場合に、車両側の通信ECU4が受信状態にあると、スマートフォン3のWi−Fi接続機能をオンにしておくとこの車両側の通信ECU4に優先的に接続してしまい場合があるため、スマートフォン3による他の無線システムとの接続の妨害となるおそれがある。この対策として、受信停止制御を行なうようになっている。
つまり、本システムの場合、図1(a)に示すように、スマートフォン3により本アプリケーションの終了操作がされると、つまり、スマートフォン3から車両側の通信ECU4への通信が終了すると、この通信が終了したことを判定する機能(通信終了判定手段)40Bと、タイマー40Cの時間情報を参照して、予め設定された第1所定時間(例えば、10秒程度)だけ、車両側の通信ECU4を受信停止状態に切り替える機能(受信停止手段)40Aとが、通信ECU4に設けられている。
ただし、本実施形態では、スマートフォン3からの通信の終了を判定すると即座に通信ECU4を受信停止状態に切り替えるのではなく、タイマー40Cの時間情報を参照して、予め設定された第2所定時間(例えば、3秒程度)だけ経過後に、通信ECU4を受信停止状態に切り替える。つまり、第1所定時間のうちの開始から第2所定時間だけは、受信停止を実施しない。
第1所定時間は、スマートフォン3により本アプリケーションを終了し、別のアプリケーションを起動させて、家庭の無線LANなど、通信ECU4とは別の無線通信機器へ接続切り替え操作するのに要する切り替え時間に基づいて設定している。
また、第2所定時間は、スマートフォン3を誤操作することによって本アプリケーションを終了してしまった場合に、操作者が誤操作に気付いて本アプリケーションを再起動して通信ECU4に再接続するまでに要する操作時間に基づいて設定している。
図1(b)はこの受信停止制御の処理を示すフローチャートである。なお、このフローではフラグFを用いており、フラグFは0,1,2の何れかに設定され、フラグFは、スマートフォン3により本アプリケーションの終了操作がされて、スマートフォン3から車両側の通信ECU4への通信終了が判定されると第2所定時間が経過するまでは「1」(受信停止待機)とされ、第2所定時間が経過して受信停止を実行しているときには「2」(受信停止実行)とされ、スマートフォン3から車両側の通信ECU4への通信終了前や、本受信停止の完了後(第1所定時間が経過した後)には「0」とされる。また、このフローは所定の制御周期で繰り返し実行される。
図1(b)に示すように、まず、フラグFが0,1,2の何れであるかを判定し(ステップS10)、前回の制御周期でスマートフォン3から車両側の通信ECU4への通信終了がなされてなければ、フラグFは0であり、この場合、スマートフォン3から車両側の通信ECU4への通信終了がされたかを判定する(ステップS20)。
ここで、スマートフォン3から車両側の通信ECU4への通信終了が判定されると、フラグFを1にセットし(ステップS30)、タイマー1(タイマー40Cの第1所定時間にかかるカウント機能)のカウント、及び、タイマー2(タイマー40Cの第2所定時間にかかるカウント機能)のカウントを開始し(ステップS40)、タイマー2のカウント値T2が第2所定時間に対応した閾値T02以上になったかを判定する(ステップS50)。カウント値T2が閾値T02以上でなければ今回周期の処理を終える。この場合、フラグFが1なので、次の周期の処理では、ステップS50の判定から始める。
カウント値T2が閾値T02以上になったら、フラグFを2にセットし(ステップS60)、タイマー2を0リセットしてカウントを停止し(ステップS70)、タイマー1のカウント値T1が閾値T01以下であるかを判定する(ステップS80)。カウント値T1が閾値T01以下であれば、車両側の通信ECU4を受信停止状態に切り替える(ステップS90)。その後の制御周期では、フラグFが2なので、ステップS80の判定から始める。
カウント値T1が閾値T01を超えたら、フラグFを0にセットし(ステップS100)、タイマー1を0リセットしてカウントを停止し(ステップS110)、車両側の通信ECU4を受信停止を終えて、通信ECU4の受信停止を解除し受信可能状態に切り替える(ステップS120)。
〔作用及び効果〕
本発明の一実施形態にかかる車載機器の遠隔操作システムは、上述のように構成されているので、以下のような作用及び効果を得ることができる。
スマートフォン3の操作者が本アプリケーションソフトを終了した場合には、第1所定時間だけ車両側の通信ECU4を受信停止状態に切り替える。操作者が、スマートフォン3の本アプリケーションソフトを終了した後、家庭の無線LANなどの他の無線システムに接続しようとする際に、車両側の通信ECU4が受信停止状態に切り替えられている間に、車両側の通信ECU4に妨げられることなく他の無線システムに確実に接続することができる。
特に、本実施形態では、スマートフォン3により本アプリケーションソフトが終了され、スマートフォン3からの通信が終了しても、第2所定時間経過後に通信ECU4を受信停止状態に切り替えるので、誤操作で通信を終了させてしまった場合に、車両側の通信ECU4に容易に再接続することが可能である。
特に、通信にWi−Fi通信が用いられる場合、比較的通信速度が速く比較的長い無線通信距離を確保でき、車両の遠隔操作に好都合であるが、この反面、車両側の通信ECU4が受信状態にあると、スマートフォン3と他の無線システムとの接続の妨害となるおそれも高まる。しかし、第1所定時間だけ車両側の通信ECU4が受信停止状態に切り替えられることにより、かかる不具合も解消される。
通信ECU4の受信停止状態は第1所定時間だけなので、第1所定時間経過後には通信ECU4の受信停止状態が解除され、車両側の通信ECU4に接続することができるようになる。
また、普及が広まっているスマートフォン3を利用して、車両から離れたところで、遠隔操作により車両の様々な車載機器を操作したり監視や管理をしたりすることができる。例えば、走行用バッテリ11Aや補機バッテリ11Bの充電の開始,終了を遠隔操作により実施することができる。また、充電の開始や終了を事前にスケジュール設定しておき、これに従って充電を実施できるので、車両を規則的なタイミングで使用する場合の充電管理を容易に行うことができる。
また、この際、車載充電ECU22から送信された情報に基づいて走行用バッテリ11Aの充電状態をスマートフォン3のディスプレイ30に表示することができるので、特に、把握しておきたい走行用バッテリ11Aの充電状態(残存容量)を容易に確認することができる。
さらに、スマートフォン3を利用して、車両から離れたところで、遠隔操作によりエアコン装置12の起動を実施することができるので、いわゆるプレ空調によって車室内に乗り込む時点で快適な空調状態を実現することができる。また、エアコン装置12の起動タイミングを事前にスケジュール設定しておき、これに従ってエアコン装置12の作動を実施できるので、車両を規則的なタイミングで使用する場合の空調管理を容易に行うことができる。
また、この際にも、作動操作信号に応じたエアコン装置12の作動状態をスマートフォン3のディスプレイ30に表示することができるので、車両の空調状態を容易に確認することができる。
また、スマートフォン3と車両側の通信ECU4との通信に、Wi−Fi通信が用いられているが、Wi−Fi通信は、比較的通信速度が速く、比較的長い無線通信距離を確保でき、しかも、汎用性が高くインフラの整備をしないで通信ができ、ランニングコストも低く抑えることができる。このため、スマートフォン3等のWi−Fiデバイスを用いて、コスト増を抑えながら、ストレスのない速度でしかも比較的長い無線通信距離(例えば、200m程度)での車載機器の遠隔操作を快適に行うことができる。また、ランニングコストも低く抑えることができる。
〔その他〕
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、かかる実施形態を適宜変更して実施することができる。
例えば、上記の実施形態では、スマートフォン3からの通信が終了しても、第2所定時間経過するまでは、通信ECU4を受信停止状態に切り替えないでいるが、スマートフォン3からの通信が終了したら即座に通信ECU4を受信停止状態に切り替える構成も考えられる。
また、上記の実施形態では、無線LAN通信としてWi−Fi通信を利用する例を説明したが、利用しうる通信規格はこれに限らず、他の無線LAN通信や無線通信を用いることもできる。少なくとも、近くにある接続可能な無線LANの受信機に対して自動的に接続する機能を有するモバイル通信機器の場合、有効に適用できる。もちろん、Wi−Fi通信のように、通信速度が速く、比較的長い無線通信距離を確保でき、しかも、汎用性が高くインフラの整備が不要であり、ランニングコストも低く抑えることができるものが好ましい。
本発明は、自動車に搭載され、高電圧電源を作動させる車載機器を操作するシステムに有効であり、特に、モバイル通信機器が、近くにある接続可能な無線LANの受信機に対して自動的に接続する機能を有する場合、有効に適用できる。
1 車両
2 車両ネットワーク
3 モバイル通信機器としての多機能携帯端末(スマートフォン)
4 通信ECU(無線通信機器,EVリモートECU)
11A 走行用バッテリ(車載機器)
11B 補機バッテリ(車載機器)
12 エアコン装置(車載機器)
13 オーディオ及びカーナビシステム(車載機器)
14 リアデフォッガ(車載機器)
15 ランプ類(車載機器)
16 ドアミラー(車載機器)
21 車両ECU
22 車載充電ECU(充電器)
23 エアコンECU
24 電装品トータル制御ECU
30 タッチパネルディスプレイ
40A 受信停止手段
40B 通信終了判定手段
40C タイマー
41 送受信アンテナ部
42 IG端子
43 +B端子
44 接地アース端子
45 CAN接続端子
46 充電待機信号出力部
47 システム起動信号出力部
51 電気自動車CAN(EV−CAN)
52 電装品CAN(SUB−CAN)

Claims (5)

  1. 車両に装備され、前記車両に搭載された車載機器を制御する車載機器制御装置と、
    前記車載機器制御装置を通じて前記車載機器を遠隔操作するためのモバイル通信機器と、
    前記車両に装備され、前記車載機器制御装置と前記モバイル通信機器との間に介在し無線通信を処理する無線通信機器と、を備え、
    前記無線通信機器は、前記モバイル通信機器からの通信が終了すると予め設定された第1所定時間だけ前記無線通信機器を受信停止状態に切り替える受信停止手段を有している
    ことを特徴とする、車載機器の遠隔操作システム。
  2. 前記受信停止手段は、前記モバイル通信機器からの通信が終了すると予め設定された第2所定時間経過後に前記無線通信機器を前記受信停止状態に切り替える
    ことを特徴とする、請求項1記載の車載機器の遠隔操作システム。
  3. 前記第1所定時間は、前記モバイル通信機器を前記無線通信機器とは別の無線通信機器へ接続切り替え操作するのに要する切り替え時間に基づいて設定され、
    前記第2所定時間は、前記モバイル通信機器からの通信終了操作が誤操作である場合の再接続操作時間に基づいて設定される
    ことを特徴とする、請求項2記載の車載機器の遠隔操作システム。
  4. 前記モバイル通信機器と前記無線通信機器との通信に、無線LAN通信が用いられる
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の車載機器の遠隔操作システム。
  5. 前記モバイル通信機器は、近くにある接続可能な無線LANの受信機に対して自動的に接続する機能を有する
    ことを特徴とする、請求項4記載の車載機器の遠隔操作システム。
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