JP2002227481A - スマートエントリシステム - Google Patents

スマートエントリシステム

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JP2002227481A
JP2002227481A JP2001025479A JP2001025479A JP2002227481A JP 2002227481 A JP2002227481 A JP 2002227481A JP 2001025479 A JP2001025479 A JP 2001025479A JP 2001025479 A JP2001025479 A JP 2001025479A JP 2002227481 A JP2002227481 A JP 2002227481A
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JP2001025479A
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Kazuya Tamura
和也 田村
Makoto Kawai
誠 川合
Tatsuya Nishikawa
達哉 西川
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通話機能等の本来の機能とは無関係の新たな
構成要素を追加すること無しに、携帯電話を利用したス
マートエントリシステムを構築する。 【解決手段】 スマートエントリシステム10を携帯電
話11と車両に搭載されたスマートエントリ装置12と
を備えて構成した。スマートエントリ装置12は車両の
イグニッションスイッチ37が「OFF」状態の場合
に、移動通信システムの無線基地局と同様に、スマート
エントリ装置12に固有の識別情報等の情報を含む発信
電波として基地局制御信号を発信する。基地局制御信号
に応答するようにして携帯電話11から発信される制御
信号を携帯電話制御信号受信部34にて受信する。受信
した制御信号に含まれる携帯電話11の識別情報が、予
め携帯電話番号記憶部41に記憶された識別情報と同一
の場合に、車両ドアが施錠状態であるか否かに応じて、
車両ドアを解錠あるいは施錠する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用等の
スマートエントリシステムに係り、特に、携帯電話から
発信される位置登録要求等の制御信号によって車両ドア
等の解錠および施錠を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−106376号
公報に開示されたキーレスエントリーシステムのよう
に、所定時間間隔で車載無線装置から発信される呼出信
号を受信した場合に応答信号を返信する携帯無線装置
と、この携帯無線装置からの応答信号を受信したか否か
に応じて車両ドアの解錠および施錠を制御する車載無線
装置とを備えたシステムが知られている。このようなキ
ーレスエントリーシステムでは、車両の乗員が携帯無線
装置を携帯して車両から離間または接近するだけで、車
両のドアが自動的に施錠または解錠されるようになって
いる。さらに、例えば特許第2998732号公報に開
示された車両制御システムのように、携帯無線装置とし
て携帯電話装置を利用することで、携帯端末を携帯する
ことの違和感を低減すると共に、携帯端末を作動させる
電源に対する充電作業を容易に習慣づけることが可能な
システムが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術に係るキーレスエントリーシステムにおいては、
車両ドアを解錠および施錠するだけの動作に専用の携帯
無線装置を製作する必要があり、システムの構築に要す
る費用が嵩むという問題がある。しかも、車両の乗員は
車両ドアを解錠および施錠するだけの動作に専用の携帯
無線装置を携帯する必要があり、車両の乗員が煩わしさ
を感じる虞がある。さらに、上記従来技術に係る車両制
御システムにおいては、携帯無線装置をなす携帯電話装
置に、本来の機能である通話機能とは無関係の制御部、
例えば車両に搭載された特定機器の動作を制御するため
の所定のIDを車両に対して送出する電子キー制御部等
を追加して設ける必要があり、車両ドアを解錠および施
錠するためだけに新たな構成要素を追加しなければなら
ず、システムの構築に要する費用が嵩むと共に、携帯電
話装置の重量や大きさが増大して携帯性が損なわれる虞
がある。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、携
帯電話に、通話機能等の本来の機能とは無関係の新たな
構成要素を追加することなく、システムの構築に要する
費用を削減することが可能なスマートエントリシステム
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して係る
目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のスマ
ートエントリシステムは、携帯電話(例えば、後述する
実施の形態における携帯電話11)と解施錠制御装置
(例えば、後述する実施の形態におけるスマートエント
リ装置12)とを備え、前記携帯電話は、無線基地局お
よび前記解施錠制御装置から発信される電波(例えば、
後述する実施の形態における基地局制御信号)の受信レ
ベルに応じて、前記携帯電話に割り当てられた固有の識
別情報を前記無線基地局および前記解施錠制御装置に向
けて発信する識別情報発信手段(例えば、後述する実施
の形態における制御信号発信部25)を備え、前記解施
錠制御装置は、前記電波(例えば、後述する実施の形態
における基地局制御信号)を発信する発信手段(例え
ば、後述する実施の形態における基地局制御信号発信部
32)と、前記識別情報を受信する識別情報受信手段
(例えば、後述する実施の形態における携帯電話制御信
号受信部34)と、所定の識別情報を記憶する識別情報
記憶手段(例えば、後述する実施の形態における携帯電
話番号記憶部41)と、前記識別情報受信手段にて受信
した前記識別情報と、前記識別情報記憶手段に記憶した
前記所定の識別情報とを比較する識別情報比較手段(例
えば、後述する実施の形態における接近検知部42)
と、前記識別情報比較手段にて前記識別情報と前記所定
の識別情報とが一致すると判定された場合に解錠または
施錠を行う解施錠手段(例えば、後述する実施の形態に
おけるドアロックアクチュエータ36)とを備えたこと
を特徴としている。
【0005】上記構成のスマートエントリシステムによ
れば、携帯電話と無線基地局との間における通話路の設
定に必要とされ、携帯電話から無線基地局に向かって発
信される携帯電話に固有の識別情報(例えば、電話番号
等の情報)を含む位置登録要求等の制御信号を受信して
解錠または施錠を行う。すなわち、携帯電話は、無線基
地局および解施錠制御装置から発信される電波の受信レ
ベルに応じて、例えば受信レベルが最大となる無線基地
局を選択して通話路を設定する。このとき、携帯電話
は、例えば選択する無線基地局の変更や、例えばロケー
ションエリアの変更等を検知すると、携帯電話に記憶し
ている所定の情報(例えば携帯電話に対する位置情報)
を更新すると共に、移動通信システムのネットワークに
対して、携帯電話に固有の識別情報(例えば、電話番号
等の情報)を含む位置登録要求等の制御信号を発信し
て、ネットワーク側で記憶されている位置情報等の通話
路の設定に必要とされる情報を更新するように指示す
る。
【0006】このため、例えば解施錠制御装置から所定
範囲の領域内において、移動通信用の無線基地局から発
信される電波に比べて、解施錠制御装置から発信される
電波の受信レベルが大きくなると、携帯電話は固有の識
別情報を含む位置登録要求等の制御信号を発信する。従
って、適宜のドア等が施錠されている状態で、解施錠制
御装置にて携帯電話からの制御信号を受信したときに解
錠動作を行うようにすることで、携帯電話が解施錠制御
装置に接近すると自動的に解錠するようになる。一方、
携帯電話が解施錠制御装置から離間する場合にも、解施
錠制御装置から発信される電波に比べて、移動通信用の
無線基地局から発信される電波の受信レベルが大きくな
ると、携帯電話は固有の識別情報を含む位置登録要求等
の制御信号を発信する。従って、適宜のドア等が解錠さ
れている状態で、解施錠制御装置にて、携帯電話からの
制御信号を受信したときに施錠動作を行うようにするこ
とで、携帯電話が解施錠制御装置から離間すると自動的
に施錠するようになる。これにより、携帯電話に本来の
通話機能とは無関係の構成要素を追加すること無しに、
スマートエントリシステムの構築を容易に行うことがで
きると共に、システムの構築に要する費用の削減に資す
ることができる。
【0007】さらに、請求項2に記載の本発明のスマー
トエントリシステムは、前記解施錠制御装置は車両に搭
載されており、前記車両のイグニッションスイッチがオ
ンとなった場合に、前記発信手段による前記電波の発信
を禁止する禁止手段(例えば、後述する実施の形態にお
けるステップS16)を備えたことを特徴としている。
上記構成のスマートエントリシステムによれば、例えば
携帯電話を携帯した車両の乗員が車両の運転を開始した
時点で解施錠制御装置からの電波の発信を禁止すること
で、携帯電話は移動通信用の無線基地局から発信される
電波のみを受信するようになり、携帯電話から固有の識
別情報(例えば、電話番号等の情報)を含む位置登録要
求等の制御信号が不必要に発信されることを防いで、通
話路を確実に設定することが可能となる。
【0008】さらに、請求項3に記載の本発明のスマー
トエントリシステムは、前記解施錠制御装置は車両に搭
載されており、前記車両のイグニッションスイッチがオ
フとなった場合に、前記発信手段による前記電波の発信
を開始する開始手段(例えば、後述する実施の形態にお
けるステップS12)を備えたことを特徴としている。
上記構成のスマートエントリシステムによれば、例えば
携帯電話を携帯した車両の乗員が車両の運転を終了し
て、車両から離れようとする行動に対応して、解施錠制
御装置からの電波の発信を開始することで、携帯電話は
移動通信用の無線基地局および解施錠制御装置から発信
される電波を受信するようになる。そして、携帯電話が
車両から所定距離だけ離間した状態で、解施錠制御装置
から発信される電波に比べて、移動通信用の無線基地局
から発信される電波の受信レベルが大きくなると、携帯
電話から固有の識別情報を含む位置登録要求等の制御信
号が発信されて、車両ドア等が自動的に施錠される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
スマートエントリシステムについて添付図面を参照しな
がら説明する。図1は本発明の一実施形態に係るスマー
トエントリシステム10のブロック構成図であり、図2
は図1に示すスマートエントリ装置12に対応付けられ
た所定範囲の領域を示す図である。本実施の形態による
スマートエントリシステム10は、携帯電話11と、例
えば車両等に搭載されたスマートエントリ装置12とを
備えて構成されている。
【0010】携帯電話11は、例えば、送受信共用のホ
イップアンテナ21と、受信専用の内蔵アンテナ22
と、電界強度比較部23と、基地局制御信号記憶部24
と、制御信号発信部25とを備えて構成されている。
【0011】電界強度比較部23は、例えば、複数の無
線基地局(図示略)から発信される各無線基地局を識別
する識別信号や各無線基地局に対応付けられた位置登録
エリア等の情報を含む発信電波を基地局制御信号として
受信して、各受信電波の電界値(受信レベル)を比較す
る。そして、例えば受信電波の電界値が最大の無線基地
局や、この無線基地局に対応付けられた所定の位置登録
エリアを、この携帯電話11に対する位置情報として基
地局制御信号記憶部24に記憶する。
【0012】このとき、電界値の比較によって選択され
た位置情報が、予め基地局制御信号記憶部24に記憶さ
れている携帯電話11の位置情報と異なる場合には、電
界値から選択された位置情報を新たな位置情報として更
新する。なお、各無線基地局に対応付けられた位置登録
エリアに対して、例えば所定範囲の近傍に位置する複数
の無線基地局に対して1つの位置登録エリアが設定され
ても良いし、各無線基地局毎に異なる位置登録エリアが
対応付けられても良い。
【0013】制御信号発信部25は、予め基地局制御信
号記憶部24に記憶されている携帯電話11の位置情報
が電界強度比較部23での比較結果に応じて更新された
場合に、例えば共通制御チャネル等を介して、携帯電話
11に固有の識別情報(例えば、電話番号等の情報)を
含む位置登録要求等の制御信号を発信する。なお、制御
信号発信部25から発信された位置登録要求等の制御信
号を受信した無線基地局は、移動通信システムのホーム
メモリ(図示略)等において、この携帯電話11に対す
る着信時等に参照される携帯電話11の位置情報を更新
する。
【0014】スマートエントリ装置12は、例えば、発
信アンテナ31と、基地局制御信号発信部32と、受信
アンテナ33と、携帯電話制御信号受信部34と、制御
部35と、ドアロックアクチュエータ36と、イグニッ
ションスイッチ37とを備えて構成されている。
【0015】基地局制御信号発信部32は、例えば移動
通信システムの各無線基地局と同様に、スマートエント
リ装置12に固有の識別情報等の情報を含む発信電波と
して基地局制御信号を発信する。すなわち、スマートエ
ントリ装置12の近傍における所定範囲内で、この発信
電波を受信した携帯電話11が位置情報の更新を行い、
携帯電話11に固有の識別情報を含む位置登録要求等の
制御信号を発信するようになっている。つまり、例えば
図2に示すように、セル方式による移動通信システムに
おいて、各無線基地局(例えば、図2に示す無線基地局
B)に対応して設定されたセル(例えば、図2に示すセ
ルC1)内に、車両に搭載されたスマートエントリ装置
12に対応付けられた所定範囲の擬似的なセル(例え
ば、図2に示すセルC2)を設けたような状態とされて
いる。
【0016】携帯電話制御信号受信部34は、携帯電話
11から発信される制御信号を受信する。この制御信号
は、例えば移動通信システムにおける無線基地局やスマ
ートエントリ装置12の基地局制御信号発信部32から
発信された発信電波を受信した携帯電話11が、例えば
選択する無線基地局の変更や、例えばロケーションエリ
アの変更等を検知して、移動通信システムのネットワー
クに対して位置情報の更新を要求する際に発信する位置
登録要求等の信号からなる。制御部35は、後述するよ
うに、携帯電話制御信号受信部34にて受信した制御信
号に基づいて、車両ドアの施錠および解錠を行うドアロ
ックアクチュエータ36を駆動制御するものであって、
例えば、携帯電話番号記憶部41と、接近検知部42
と、ドアロック監視部43とを備えて構成されている。
【0017】携帯電話番号記憶部41は、例えば、予め
車両の乗員により設定された携帯電話11に固有の識別
情報を記憶する。接近検知部42は、識別情報を比較
し、携帯電話番号記憶部41に記憶された識別情報と同
じ識別情報を有する携帯電話11から発信される制御信
号に基づいて、携帯電話11がスマートエントリ装置1
2に向かい接近しているか否かを検知する。ドアロック
監視部43は、車両ドアに設けられたドアロックアクチ
ュエータ36によって駆動制御される解施錠装置(図示
せず)によって車両ドアが施錠状態であるか否かを検知
する。
【0018】本実施の形態によるスマートエントリシス
テム10は上記構成を備えており、次に、このスマート
エントリシステム10の動作について添付図面を参照し
ながら説明する。図3は携帯電話11の動作を示すフロ
ーチャートであり、図4は車両に搭載されたスマートエ
ントリ装置12の動作を示すフローチャートである。
【0019】以下に、携帯電話11の動作について説明
する。先ず、図3に示すステップS01において、例え
ば移動通信システムにおける無線基地局やスマートエン
トリ装置12の基地局制御信号発信部32から発信され
た基地局制御信号を受信したか否かを判定する。次に、
ステップS02において、各基地局制御信号の受信電波
の電界値(受信レベル)を比較する。そして、例えば受
信電波の電界値が最大の無線基地局や、この無線基地局
に対応付けられた所定の位置登録エリアを選択する。
【0020】次に、ステップS03においては、電界値
の比較によって選択された位置情報が、予め基地局制御
信号記憶部24に記憶されている携帯電話11の位置情
報と同一か否かを判定する。この判定結果が「YES」
の場合には、一連の処理を終了する。一方、この判定結
果が「NO」の場合には、ステップS04に進む。ステ
ップS04においては、例えば共通制御チャネル等を介
して、携帯電話11に固有の識別情報(例えば、電話番
号等の情報)と共に位置登録要求等の制御信号を発信し
て、一連の処理を終了する。
【0021】以下に、スマートエントリ装置12の動作
について説明する。先ず、図4に示すステップS11に
おいて、車両のイグニッションスイッチ37が「OF
F」状態か否かを判定する。この判定結果が「NO」の
場合には、一連の処理を終了する。一方、この判定結果
が「YES」の場合には、ステップS12に進む。ステ
ップS12においては、例えば移動通信システムの各無
線基地局と同様に、スマートエントリ装置12に固有の
識別情報等の情報を含む発信電波として基地局制御信号
を発信する。なお、このとき、車両のイグニッションス
イッチ37が「OFF」状態であることに加えて、車両
ドアが開いた場合に基地局制御信号の発信を開始しても
良い。
【0022】ステップS13においては、携帯電話11
から発信される携帯電話11に固有の識別情報を含む位
置登録要求等の制御信号を受信したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了
する。一方、この判定結果が「YES」の場合には、ス
テップS14に進む。
【0023】ステップS14においては、携帯電話制御
信号受信部34にて受信した制御信号に含まれる携帯電
話11の識別情報が、予め車両の乗員により設定されて
携帯電話番号記憶部41に記憶された識別情報と同一か
否かを判定する。この判定結果が「NO」の場合には、
一連の処理を終了する。一方、この判定結果が「YE
S」の場合には、ステップS15に進む。
【0024】ステップS15においては、車両ドアが施
錠状態であるか否かを判定する。この判定結果が「N
O」の場合には、ステップS17に進む。一方、この判
定結果が「YES」の場合には、ステップS16に進
む。ステップS16においては、ドアロックアクチュエ
ータ36を駆動制御して車両ドアを解錠して、一連の処
理を終了する。このとき、車両ドアの解錠と同時に、あ
るいは、車両ドアが解錠されて乗員により車両のイグニ
ッションスイッチ37が「ON」状態とされた場合等
に、基地局制御信号発信部32からの基地局制御信号の
発信を禁止する。ステップS17においては、ドアロッ
クアクチュエータ36を駆動制御して車両ドアを施錠し
て、一連の処理を終了する。
【0025】すなわち、例えば図2に示すように、適宜
の無線基地局B(例えば、図2に示す無線基地局B)に
対応して設定されたセル(例えば、図2に示すセルC
1)内において、ドアが施錠された状態で車両が駐車中
(イグニッションスイッチ37が「OFF」)の場合に
は、この車両に搭載されたスマートエントリ装置12の
近傍における所定範囲の領域(例えば、図2に示す擬似
的なセルC2)において無線基地局Bから発信される基
地局制御信号の電界強度よりも強い電界強度となるよう
な基地局制御信号が、スマートエントリ装置12の基地
局制御信号発信部32から出力されている。ここで、携
帯電話11を携帯する車両の乗員が、無線基地局Bのセ
ルC1内であってスマートエントリ装置12の擬似的な
セルC2の外にいる場合には、携帯電話11および移動
通信システムのホームメモリ(図示略)等において、携
帯電話11に対する通話路を無線基地局Bに対応付ける
ような位置情報が登録されている。
【0026】そして、携帯電話11を携帯する車両の乗
員が、スマートエントリ装置12に接近して擬似的なセ
ルC2の領域内に入った場合には、携帯電話11の電界
強度比較部23において、無線基地局Bから発信される
基地局制御信号の電界強度よりも、スマートエントリ装
置12の基地局制御信号発信部32から発信されている
基地局制御信号の電界強度の方が強くなる。すると、携
帯電話11は、例えば選択する無線基地局の変更や、例
えばロケーションエリアの変更を検知して、携帯電話1
1の基地局制御信号記憶部24に記憶している位置情報
を更新すると共に、移動通信システムのネットワークに
対して位置情報の更新を通知するべく、例えば共通制御
チャネル等を介して、携帯電話11に固有の識別情報
(例えば、電話番号等の情報)を含む位置登録要求等の
制御信号を発信する。
【0027】スマートエントリ装置12は、基地局制御
信号発信部32から発信している基地局制御信号に応答
するようにして携帯電話11から発信される制御信号を
受信すると、制御信号に含まれる固有の識別情報と予め
記憶された識別情報とを比較し、予め登録済みの所定の
携帯電話11がスマートエントリ装置12に接近してい
ることを検知した後に車両ドアの解錠を行う。このと
き、車両ドアの解錠と同時に、あるいは、イグニッショ
ンスイッチ37が「ON」されることによって基地局制
御信号発信部32からの基地局制御信号の発信を停止す
るので、携帯電話11は、再び、例えば選択する無線基
地局の変更や、例えばロケーションエリアの変更を検知
して、携帯電話11の基地局制御信号記憶部24に記憶
している位置情報を更新すると共に、移動通信システム
のネットワークに対して位置情報の更新を通知するべ
く、例えば共通制御チャネル等を介して、携帯電話11
に固有の識別情報(例えば、電話番号等の情報)を含む
位置登録要求等の制御信号を発信する。これにより、携
帯電話11に対して、無線基地局Bを介した通話路が設
定される。
【0028】一方、車両の走行終了時等において、イグ
ニッションスイッチ37が「OFF」状態とされると、
スマートエントリ装置12は基地局制御信号発信部32
からの基地局制御信号の発信を再開する。そして、携帯
電話11を携帯する車両の乗員が、スマートエントリ装
置12から離間して擬似的なセルC2の領域外に出た場
合には、携帯電話11の電界強度比較部23において、
スマートエントリ装置12の基地局制御信号発信部32
から発信されている基地局制御信号の電界強度よりも、
無線基地局Bから発信される基地局制御信号の電界強度
の方が強くなる。すると、携帯電話11は、例えば選択
する無線基地局の変更や、例えばロケーションエリアの
変更を検知して、携帯電話11の基地局制御信号記憶部
24に記憶している位置情報を更新すると共に、移動通
信システムのネットワークに対して位置情報の更新を通
知するべく、例えば共通制御チャネル等を介して、携帯
電話11に固有の識別情報(例えば、電話番号等の情
報)を含む位置登録要求等の制御信号を発信する。そし
て、スマートエントリ装置12は、携帯電話11から発
信される制御信号を受信すると、制御信号に含まれる固
有の識別情報と予め記憶された識別情報とを比較し、予
め登録済みの所定の携帯電話11がスマートエントリ装
置12から離間していることを検知した後に車両ドアの
施錠を行う。
【0029】上述したように、本実施の形態によるスマ
ートエントリシステム10によれば、携帯電話11と無
線基地局との間における通話路の設定に必要とされ、携
帯電話11から無線基地局に向かって発信される携帯電
話11に固有の識別情報(例えば、電話番号等の情報)
を含む位置登録要求等の制御信号を受信して解錠または
施錠を行うことができる。このため、携帯電話11に、
本来の通話機能とは無関係の構成要素を追加すること無
しに、スマートエントリシステム10の構築を容易に行
うことができると共に、システムの構築に要する費用の
削減に資することができる。しかも、携帯電話11を携
帯した車両の乗員が車両の運転を開始した時点でスマー
トエントリ装置12からの基地局制御信号の発信を禁止
することで、携帯電話11から固有の識別情報を含む位
置登録要求等の制御信号が不必要に発信されることを防
いで、通話路を確実に設定することが可能となる。
【0030】また、本実施の形態におけるステップS1
6においては、ドアロックアクチュエータ36を駆動制
御して車両ドアを解錠して、一連の処理を終了するとし
たがこれに限られることは無く、ドアロックアクチュエ
ータ36を駆動制御する前に解錠準備として、車両ドア
の外側にタッチセンサー等を設けてこのタッチセンサー
に携帯電話11を携帯した車両の乗員が触れた後に、ド
アロックアクチュエータ36を駆動制御するとしても良
い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明のスマートエントリシステムによれば、携帯電話
に本来の通話機能とは無関係の構成要素を追加すること
無しに、スマートエントリシステムの構築を容易に行う
ことができると共に、システムの構築に要する費用の削
減に資することができる。さらに、請求項2に記載の本
発明のスマートエントリシステムによれば、携帯電話か
ら固有の識別情報(例えば、電話番号等の情報)を含む
位置登録要求等の制御信号が不必要に発信されることを
防いで、通話路を確実に設定することが可能となる。さ
らに、請求項3に記載の本発明のスマートエントリシス
テムによれば、車両の乗員が車両から離れる場合にも、
車両ドア等の施錠を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るスマートエントリ
システムのブロック構成図である。
【図2】 図1に示すスマートエントリ装置に対応付け
られた所定範囲の領域を示す図である。
【図3】 携帯電話の動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】 車両に搭載されたスマートエントリ装置の動
作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 スマートエントリシステム 11 携帯電話 12 スマートエントリ装置(解施錠制御装置) 25 制御信号発信部(識別情報発信手段) 32 基地局制御信号発信部(発信手段) 34 携帯電話制御信号受信部(識別情報受信手段) 36 ドアロックアクチュエータ(解施錠手段) 41 携帯電話番号記憶部(識別情報記憶手段) 42 接近検知部(識別情報比較手段) ステップS12 開始手段 ステップS16 禁止手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 11/00 301 H04Q 9/00 301B H04Q 9/00 301 H04B 7/26 M (72)発明者 西川 達哉 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 2E250 AA21 BB08 BB59 CC20 DD06 EE02 FF27 FF34 FF36 HH01 JJ03 KK03 LL01 5K048 BA42 BA52 DB01 DC01 EA16 EB02 HA04 HA06 5K067 AA34 BB04 BB21 DD11 DD27 EE02 HH22 5K101 KK11 LL11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話と解施錠制御装置とを備え、 前記携帯電話は、無線基地局および前記解施錠制御装置
    から発信される電波の受信レベルに応じて、前記携帯電
    話に割り当てられた固有の識別情報を前記無線基地局お
    よび前記解施錠制御装置に向けて発信する識別情報発信
    手段を備え、 前記解施錠制御装置は、 前記電波を発信する発信手段と、 前記識別情報を受信する識別情報受信手段と、 所定の識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、 前記識別情報受信手段にて受信した前記識別情報と、前
    記識別情報記憶手段に記憶した前記所定の識別情報とを
    比較する識別情報比較手段と、 前記識別情報比較手段にて前記識別情報と前記所定の識
    別情報とが一致すると判定された場合に解錠または施錠
    を行う解施錠手段とを備えたことを特徴とするスマート
    エントリシステム。
  2. 【請求項2】 前記解施錠制御装置は車両に搭載されて
    おり、 前記車両のイグニッションスイッチがオンとなった場合
    に、前記発信手段による前記電波の発信を禁止する禁止
    手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスマー
    トエントリシステム。
  3. 【請求項3】 前記解施錠制御装置は車両に搭載されて
    おり、 前記車両のイグニッションスイッチがオフとなった場合
    に、前記発信手段による前記電波の発信を開始する開始
    手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスマー
    トエントリシステム。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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