JP2014071027A - レーザレーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レーザレーダ装置1は、反射領域構成部が中心軸Cの周りにおいて周方向に複数配置されてなり、その内の複数照射部51は、回転体41が所定の回転角度範囲のときに、レーザダイオード10からのレーザ光を複数の各反射面で反射させて上下方向の複数の向きに照射し、各レーザ光が物体で反射したときに、物体からの反射光を照射元の各反射部でそれぞれ反射させて入力光として導く。それ以外の単一照射部52,53,54は、回転体41が他の回転角度範囲のときに、レーザダイオード10からのレーザ光を単一方向に反射し、当該レーザ光が物体で反射したときに、物体からの反射光をその照射元の単一照射部で反射させて入力光として導く。
【選択図】図1
Description
レーザ光を発生させる投光手段と、
1又は複数の反射部を備えた反射領域構成部が所定の中心軸の周りにおいて周方向に複数配置されてなり、前記中心軸と直交する水平面と各反射部の反射面とのなす角度がそれぞれ異なるように構成された回転体と、前記回転体を回転させる駆動手段とを備え、前記駆動手段による前記回転体の回転に応じて、各反射領域構成部が前記投光手段からの前記レーザ光の投光経路上に順次位置して前記レーザ光を外部空間に向けて反射するように構成され、各反射領域構成部の各反射部から照射された前記レーザ光が前記外部空間に存在する物体で反射したときに当該物体からの反射光を照射元の各反射部で反射させて入力光として導くように構成された回転反射手段と、
光を検出する受光素子を配列した受光センサと、
前記回転反射手段からの前記入力光を前記受光センサに導く導光手段と、
を備え、
少なくともいずれかの前記反射領域構成部は、複数の前記反射部を備え且つそれら複数の前記反射部における反射面の前記水平面とのなす角度が互いに異なるように構成された複数照射部として構成され、
前記複数照射部は、前記回転体が所定の回転角度範囲のときに、当該複数照射部を構成するいずれの前記反射部も前記レーザ光の投光経路上に位置する構成をなし、
前記中心軸の方向を上下方向としたとき、前記投光手段からの前記レーザ光が前記複数照射部における複数の前記反射部の各反射面で反射して前記上下方向の複数の向きにそれぞれ照射され、それら複数方向に照射された各レーザ光が前記物体で反射したときに、前記物体からの前記反射光を照射元の各反射部でそれぞれ反射させて前記入力光として導くように構成されており、
他の前記反射領域構成部は、単一の前記反射部からなる単一照射部として構成されており、前記投光手段からの前記レーザ光がその単一の前記反射部で反射して前記外部空間に向けて照射され、当該レーザ光が前記物体で反射したときに、前記物体からの前記反射光をその単一の前記反射部で反射させて前記入力光として導くように構成されていることを特徴とする。
そして、このように各反射領域構成部の各反射部から照射されたレーザ光が外部空間に存在する物体で反射すると、当該物体からの反射光が照射元の反射部に入射したときには、この反射光がその照射元の反射部によって反射し、入力光として受光センサに向けて導かれることになる。
この構成では、基本的に回転体を回転させることだけで反射部の面数分だけレーザ光の向きを上下に切り替えて物体検出を行うことができるため、レーザ光を上下方向に変化させるための揺動機構等が必須とならず、走査の高速化も図りやすくなる。
このような構成を前提とし、更に、いずれかの反射領域構成部は、複数の反射部を備え且つそれら複数の反射部における反射面の水平面とのなす角度が互いに異なるように構成された複数照射部として構成されている。そして、この複数照射部は、回転体が所定の回転角度範囲のときに、当該複数照射部を構成するいずれの反射部もがレーザ光の投光経路上に位置する構成となっている。
つまり、この複数照射部では、レーザ光(投光レーザ)が角度の異なる複数の反射面で同時期に反射することになり、レーザ光を上下方向の複数の向きに一度に飛ばすことができる。特にこの複数照射部は、同じ反射領域構成部において上下に複数の反射部を設けた構造であるため、これらと同一サイズの複数の反射部を周方向に複数枚並べて配置する構成に比べて回転体の周方向のサイズ及び径を低減することができる。従って、回転体の小型化や当該回転体を駆動する駆動機構の小型化を図りやすくなり、より小型の回転体を駆動対象とすることで制御の高速化も図りやすくなる。
一方、複数照射部以外の他の反射領域構成部は、単一の反射部からなる単一照射部として構成されており、レーザ光がその単一の反射部で反射して外部空間に向けて照射されるようになっている。この構成によれば、レーザ光(投光レーザ)が単一照射部に入射する角度範囲では、投光レーザを分割することなく相対的に強いエネルギーで照射することができる。
このように、本発明に係るレーザレーダ装置では、ある角度範囲のときにレーザ光を複数方向に分割して照射し、別の角度範囲のときには分割せずに単一方向に照射する構成を採用しているため、使用の際に強いエネルギーでの照射が望ましい方向を単一照射部による照射方向とし、使用の際に弱いエネルギーでの照射が望ましい方向或いは弱いエネルギーでの照射でも差し支えのない方向を複数照射部による照射方向とするような設置が可能となる。
例えば、図11のように、レーザレーダ装置を地面や床面等の基準面Fよりも高位置に設置し、所定側に対し斜め下向きにレーザ光を複数方向照射するような方法で使用する場合、水平方向とのなす角度が小さい向きで照射されるレーザ光(図11の例ではα4)はより遠方位置で基準面Fに当たることになり、より遠方位置の物体を検出できる。このように遠距離での検出を想定する方向は単一照射部による照射方向とすれば、遠距離の物体をより強いエネルギーで検出し易くなる。
一方、水平方向とのなす角度が大きい向きで照射されるレーザ光(図11の例ではα1)は、より近い位置で基準面Fに当たることになり、この位置と装置の間に存在する近距離の物体を検出することになる。この場合、レーザ光α1は遠距離のレーザ光α4の場合に比べて弱いエネルギーでの照射でも十分な受光量が確保されやすく、このように近距離での検出を想定する方向については複数照射部による照射方向とすれば、分解能を高めつつ複数方向を効率的に且つ良好に検出できるようになる。
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(全体構成)
図1に示すように、レーザレーダ装置1は、レーザダイオード10と、検出物体からの反射光を受光する受光センサ20とを備え、装置外の走査エリアに存在する検出物体までの距離や方位を検出する装置として構成されている。
レーザレーダ装置1は、例えば図6のように、地面や床面などの基準面(例えば、人等の検出対象がその上を移動することが想定される面)Fよりも高位置に設置されて使用される。この場合、図1に示す中心軸Cは、基準面Fと直交する方向(図6の例では鉛直方向)に対して傾斜することになる。なお、本実施形態でいう「上下方向」は、中心軸Cの方向であり、地面と直交する方向(例えば鉛直方向)とは異なる概念である。また、本実施形態でいう水平面は、中心軸Cと直交する方向の仮想的な平面であり、鉛直方向と直交する平面方向とは異なる概念である。ここでは、上下方向(中心軸Cの方向)において鉛直下側を下方とし、その反対側を上方とする。
この構成では、基本的に回転体41を回転させることだけで反射部の面数分だけレーザ光の向きを上下に切り替えて物体検出を行うことができるため、レーザ光を上下方向に変化させるための揺動機構等が必須とならず、走査の高速化も図りやすくなる。
つまり、この複数照射部51では、レーザ光(投光レーザ)が角度の異なる複数の反射面で同時期に反射することになり、レーザ光を上下方向の複数の向きに一度に飛ばすことができる。特にこの複数照射部51は、同じ反射領域構成部において上下に複数の反射部を設けた構造であるため、これらと同一サイズの複数の反射部を周方向に複数枚並べて配置する構成に比べて回転体41の周方向のサイズ及び径を低減することができる。従って、回転体41の小型化や当該回転体41を駆動する駆動機構の小型化を図りやすくなり、より小型の回転体41を駆動対象とすることで制御の高速化も図りやすくなる。
このように、本構成に係るレーザレーダ装置1では、ある角度範囲のときにレーザ光を複数方向に分割して照射し、別の角度範囲のときには分割せずに単一方向に照射する構成を採用しているため、使用の際に強いエネルギーでの照射が望ましい方向を単一照射部52,53,54による照射方向とし、使用の際に弱いエネルギーでの照射が望ましい方向或いは弱いエネルギーでの照射でも差し支えのない方向を複数照射部51による照射方向とするような設置が可能となる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
20…受光センサ
22…レンズ(導光手段)
30…ミラー(導光手段)
40…回転反射装置(回転反射手段)
41…回転体
43…モータ(駆動手段)
50…反射領域構成部
51…複数照射部)
52,53,54…単一照射部
51a,51b,52,53,54…反射部
C…中心軸
F…基準面
Claims (1)
- レーザ光を発生させる投光手段と、
1又は複数の反射部を備えた反射領域構成部が所定の中心軸の周りにおいて周方向に複数配置されてなり、前記中心軸と直交する水平面と各反射部の反射面とのなす角度がそれぞれ異なるように構成された回転体と、前記回転体を回転させる駆動手段とを備え、前記駆動手段による前記回転体の回転に応じて、各反射領域構成部が前記投光手段からの前記レーザ光の投光経路上に順次位置して前記レーザ光を外部空間に向けて反射するように構成され、各反射領域構成部の各反射部から照射された前記レーザ光が前記外部空間に存在する物体で反射したときに当該物体からの反射光を照射元の各反射部で反射させて入力光として導くように構成された回転反射手段と、
光を検出する受光素子を配列した受光センサと、
前記回転反射手段からの前記入力光を前記受光センサに導く導光手段と、
を備え、
少なくともいずれかの前記反射領域構成部は、複数の前記反射部を備え且つそれら複数の前記反射部における反射面の前記水平面とのなす角度が互いに異なるように構成された複数照射部として構成され、
前記複数照射部は、前記回転体が所定の回転角度範囲のときに、当該複数照射部を構成するいずれの前記反射部も前記レーザ光の投光経路上に位置する構成をなし、
前記中心軸の方向を上下方向としたとき、前記投光手段からの前記レーザ光が前記複数照射部における複数の前記反射部の各反射面で反射して前記上下方向の複数の向きにそれぞれ照射され、それら複数方向に照射された各レーザ光が前記物体で反射したときに、前記物体からの前記反射光を照射元の各反射部でそれぞれ反射させて前記入力光として導くように構成されており、
他の前記反射領域構成部は、単一の前記反射部からなる単一照射部として構成されており、前記投光手段からの前記レーザ光がその単一の前記反射部で反射して前記外部空間に向けて照射され、当該レーザ光が前記物体で反射したときに、前記物体からの前記反射光をその単一の前記反射部で反射させて前記入力光として導くように構成されていることを特徴とするレーザレーダ装置。
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