JP2014069828A - 包装容器 - Google Patents

包装容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2014069828A
JP2014069828A JP2012216190A JP2012216190A JP2014069828A JP 2014069828 A JP2014069828 A JP 2014069828A JP 2012216190 A JP2012216190 A JP 2012216190A JP 2012216190 A JP2012216190 A JP 2012216190A JP 2014069828 A JP2014069828 A JP 2014069828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
cap
guide surface
inner ring
mouth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012216190A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6059935B2 (ja
Inventor
Tomonari Tajima
伴成 田嶋
Atsushi Komiya
温 小宮
Mitsuo Kumada
光雄 熊田
Hitoomi Matsutani
仁臣 松谷
Shinji Omori
慎二 大森
Makoto Nakamura
真 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Closures Co Ltd
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Nippon Closures Co Ltd
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Closures Co Ltd, Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Nippon Closures Co Ltd
Priority to JP2012216190A priority Critical patent/JP6059935B2/ja
Publication of JP2014069828A publication Critical patent/JP2014069828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6059935B2 publication Critical patent/JP6059935B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】キャップのインナーリングが通過する容器口部の箇所に傷がつくことが防止されていると共に、容器口部に傷がついていた場合でも、キャップのインナーリングのシール部に傷がつくことが有効に防止され、密封性に優れていると共に、キャッピング性にも優れた包装容器を提供する。
【解決手段】前記容器口部の先端の内周面には、環状の切欠き4が形成されることにより段差部が形成されており、前記キャップ10のインナーリング11の外周面には、該口部の該雄螺条に該雌螺条を螺合せしめて該口部に該キャップを装着した状態において、容器口部内面と密着するシール部11aが形成されていると共に、該シール部11aよりも下方に、容器軸方向に対して傾斜角の異なる上部案内面11b及び下部案内面11cから成る2つの外周面が形成されており、該下部案内面11cの傾斜角が上部案内面11bの傾斜角よりも大きいことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器及びインナーリングを有するキャップの組み合わせから成る包装容器に関し、より詳細には容器口部に傷があった場合にも優れた密封性能を発現可能な包装容器に関する。
ポリエチレンテレフタレート(PET)等から成るポリエステルボトルにおいては、一般にプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより成形され、プリフォームの生産工程及びプリフォームからのボトル生産工程が別々に行われること(所謂オフライン生産)が主流となっている。
プリフォームの生産工程においては、プリフォームはコンテナへの集積や輸送等に賦されるため、プリフォーム同士がぶつかり合い、プリフォームに傷がつく場合がある。プリフォームは、検査機によって不具合品を除去した後ボトル生産工程に供給されるが、微小な傷の場合には検出されずに、ボトル生産工程に供給される。
プリフォームについた微小な傷は、ボトルの製品価値を損なうおそれは少ないものの、かかる微小な傷が口部先端についたボトルに炭酸飲料等の自生圧力を有する内容物を充填すると、密封不良を生じるおそれがあることがわかった。すなわち、キャッピングの際、キャップのシール部は容器口部先端の外周面に密着しながら容器口部に入り込むため、この部分に傷がついていると、キャップのシール部に傷がつき、その結果、密封性を損なうことになる。
またプリフォームの段階で傷がついてなくても、輸送時にボトル同士がぶつかる等によって、容器口部先端に傷がつく場合もある。
従って、従来は、内容物として炭酸飲料等を充填する耐圧性ボトルにおいては、キャップシェルに粘性の高い材料を使用した中栓を組合わせて成る2ピースキャップを使用し、ボトル口部先端に傷が存在した場合でも、密封性を損なうことが防止されていた。
しかしながら、このような2ピースキャップは、キャップシェルとは異なる材料で中栓を別途成形し、更にこれら組合わせて成るものであるため、生産性に劣ると共に経済性の面からも充分満足するものではない。
このような問題を解決するものとして、パッキンレスキャップ(ワンピースキャップ)を用い、キャップのインナーリングが通過するプリフォームの口部に傷がつくことを防止すると共に、キャップのインナーリングのシール部への傷付を防止するために、容器本体の口筒部内周面の上端部に拡径面を設け、キャップの頂壁の周縁下面に口筒部天面に当接する係合面を設けるとともに、係合面より内側のキヤップ頂壁下面から下方外側に延びる根本部と、口筒部の拡径面に接触せずに内周面に係合するシール部とを具えた断面く字形のインナーシール(インナーリング)を垂設した合成樹脂製容器及びキャップが提案されている(特許文献1)。
特開2005−104538号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、断面形状がく字形のインナーリングでは、キャップを容器に効率よくキャッピングすることが困難である。すなわち、キャッピングに際して、キャップを容器口部に確実に適用するには、キャップ及び容器口部の中心位置が合致していることが必要であり(センタリング)、このための位置決めが必須である。インナーリングを有するキャップにおいては、インナーリングの下部がキャップの容器口部への位置決め用の案内部として利用されるが、この際インナーリングの下部形状によりキャップの傾きを抑制する必要がある。
しかしながら、上記特許文献1のように、下方が容器内方に向って屈曲していると、インナーリングによりキャップの傾きを抑制することが困難になり、その結果、キャップが傾いた状態で挿入されることになり、キャッピングに際して、シール部が容器口部内周面に接触するおそれが生じ、キャッピング性の点で未だ充分満足するものではなかった。
従って本発明の目的は、キャップのインナーリングが通過する容器口部の箇所に傷がつくことが防止されていると共に、容器口部に傷がついていた場合でも、キャップのインナーリングのシール部に傷がつくことが有効に防止され、密封性に優れていると共に、キャッピング性にも優れた包装容器を提供することである。
本発明の他の目的は、ワンピースキャップを適用可能であり、生産性及び経済性に優れた包装容器を提供することである。
本発明によれば、円筒形状の口部を有し、該口部の外周面に雄螺条を備えた容器と、該容器口部の該雄螺条に螺合される雌螺条が形成されているキャップであって、頂板部と該頂板部の周縁から垂下する円筒形のスカート部とを具備し、該頂板部の内面には、該容器口部の内周面と密着するインナーリングを備えて成るキャップとから成る包装容器において、前記容器口部の先端の内周面には、環状の切欠きが形成されることにより段差部が形成されており、前記キャップのインナーリングの外周面には、該口部の該雄螺条に該雌螺条を螺合せしめて該口部に該キャップを装着した状態において、容器口部内面と密着するシール部が形成されていると共に、該シール部よりも下方に、容器軸方向に対して傾斜角の異なる上部案内面及び下部案内面から成る2つの外周面が形成されており、該下部案内面の傾斜角が上部案内面の傾斜角よりも大きいことを特徴とする包装容器が提供される。
本発明の包装容器においては、
1.前記下部案内面の下方に、更に容器の下方かつ内方に向くテーパ面及び該テーパ面の下端に弧状の先端部が形成されており、前記テーパ面が位置決め用の案内部を構成すること、
2.前記下部案内面の下端に弧状の先端部が形成されており、前記下部案内面が位置決め用の案内部を構成すること、
3.前記上部案内面の軸方向長さが、前記容器の環状の切欠きの軸方向長さよりも長いこと、
が好適である。
本発明の包装容器においては、容器同士或いはプリフォーム同士が輸送の際等にぶつかることによって傷がつきやすく且つキャッピングの際にシール部が接触する箇所である、容器口部の先端の内周面に、環状の切欠きを形成することにより、キャッピングの際にインナーリングのシール部が接触する箇所へ傷付を有効に防止することができ、インナーリングのシール部が損傷することもないので、密封性が損なわれることが確実に防止されている。
またキャップのインナーリングのシール部よりも下方に、容器軸方向に対して傾斜角の異なる上部案内面及び下部案内面から成る2つの外周面が形成されていることにより、キャッピングの際に、これらの案内面が位置決め用の案内部として作用し、キャップの傾きを抑制して、容器口部に確実にセンタリングすることができ、キャップの容器口部への螺合が進むことにより、容器軸方向に対して比較的大きな傾斜角を有する下部案内面によってインナーリングが容器内方への大きく撓むことにより、シール部も内方に撓ませることが可能になり、インナーリングのシール部が、傷が形成されているおそれのある環状切欠きの側壁に接触することが有効に防止されている。
更に、本発明の包装容器に用いられるキャップにおいては、キャップシェルにインナーリングが直接形成されたワンピースタイプのキャップにおいても、効率よく密封性及びキャッピング性を確保できるため、生産性及び経済性に優れている。
本発明の包装容器の一例の一部拡大断面図である。 図1に示した包装容器のキャップの半断面図である。 図1に示したキャップの部分拡大断面図である。 本発明の包装容器のキャッピング工程を説明するための図である。 本発明の包装容器のキャッピング工程を説明するための図である。 本発明の包装容器のキャッピング工程を説明するための図である。
本発明の包装容器は、概略的に言って、円筒形状の口部を備えた容器と、この容器の口部に適用されるキャップから成っている。
図1に示すように、容器1は、前述した通り、口部先端2の内周面2aに環状の切欠き3が形成されていることが重要な特徴であり、この特徴以外は、従来公知の容器の形態を採用することができる。
図1に示す具体例において、容器口部先端2の上部2bは平坦面を形成し、外周面2cに、後述するキャップのアウターリング17と密着する外方に突出する環状突起4が形成されており、容器口部先端2の内周面2aには環状切欠き3が形成され、後述するキャップのインナーリング11が環状切欠き3の下方の内周面2aと密着し、インナーリング11とアウターリング17によりキャップの密封性が確保されている。また容器口部外周面の環状突起4の下部には、雄螺条5が形成され、更にその下方には、後述するキャップのタンパーエビデントバンドと係合する係合部6が形成されている。
本発明の包装容器に使用されるキャップは、前述した通り、インナーリング11を必須の構成要件とし、図1〜3に示すように、このインナーリング11の外周面に、容器口部内面と密着するシール部11a、シール部11aよりも下方に、容器軸方向に対して傾斜角の異なる2つの外周面から成る上部案内面11b及び下部案内面11cが形成されており、下部案内面11cの傾斜角が上部案内面11bの傾斜角よりも大きいことが重要な特徴であり、この特徴以外は、従来公知のキャップの形態を採用することができる。
図1〜3に示す具体例において、キャップ10は、頂板部12及び頂板部12から垂下するスカート部13から成るキャップ本体、及びスカート部下端に破断可能な橋絡部14,14・・・を介して一体に形成されたタンパーエビデントバンド15から成っている。頂板部12の内面には、容器口部の内周面2aと密着するインナーリング11、容器口部先端上面2bと密着する環状小突起16、及び容器口部外周面2cに形成された環状突起4と密着するアウターリング17が形成されている。
スカート部13の内面には、容器口部の雄螺条5と係合する雌螺条18、またスカート部13の外面には、ローレット溝19が形成されている。更にタンパーエビデンドバンド15の内面には、下端から上方に向かって延びるフラップ片20,20が複数個形成されており、開栓時にフラップ片20,20・・・の先端部が容器口部の係合部6の下面と係合することによって、破断可能な橋絡部14,14・・・が破断されて、タンパーエビデントバンド15がキャップ本体から切り離され、一旦開封されたものであることが明示される。
尚、図1〜6に示す具体例においては、インナーリング11の下部案内面11cの下方には、容器内方に向くテーパ面11d及びこのテーパ面11dの下端に弧状の先端部11eが形成されている。この態様においては、テーパ面11dが位置決め用の案内部として利用され、位置決め完了後、容器軸方向に対して比較的傾斜角度の大きい下部案内面11cによってインナーリングが大きく内方に撓むことから、更にキャップの螺合が進んだ際にもシール部11aが環状切欠きの側壁3bに接触して傷付くことがないのである。またインナーリング11の外周面の先端部11eが弧状になっていることにより、インナーリング11が容器口部にスムーズに挿入されるため、キャッピング時の位置決めがより容易になる。
図1〜3に示した包装容器において、キャップを容器口部に固定するキャッピング工程を、図4〜6に基づいて説明する。
図4は、キャップ10が容器1の口部に供給され、位置決めされている状態を示す図である。すなわち、キャップ10は、インナーリング11の弧状先端部11e及びテーパ面11dを案内として、容器口部先端の内周面2aに形成された環状切欠き3の端部3aに接触しながら、容器口部の内部にインナーリングが進入し、下部案内面11cが容器口部の環状切欠き3に係止し、図4に示す状態になる。この状態では、キャップと容器口部の中心が合致しており、キャッピングに際しての位置決め(センタリング)が完了する。
尚、環状切欠き3の側壁3bは、プリフォームやボトルの輸送の際等に傷がつきやすい箇所を示している。
キャップ10の容器口部への螺合が進むことにより、容器軸方向に対して比較的大きな傾斜角を有する下部案内面11cによってインナーリング11が容器内方への大きく撓むことにより、シール部11aも内方に撓み、傷のつきやすい環状切欠きの側壁3bに接触することがないのである。続いてインナーリング11は比較的緩やかな傾斜面を有する上部案内面11bが環状切欠き3の端部3aと接触しながらスムーズに容器口部の下方に進みことになる。
即ち、図5に示すように、上部案内面11bの上端が環状切欠き3の端部3aの位置にある場合でも、環状切欠き3の存在によりシール部11aは容器口部に接触していない。従って、この状態では、環状切欠きの側壁3bに傷が形成されていたとしてもシール部11aに傷がつくことはない。
更に、キャップ10の容器口部への螺合が進むことにより、図6に示すように、インナーリング11は、シール部11aが環状切欠き3の端部3aに接触しながら容器下方に進んでいき、図1に示す、キャップ10が容器口部1に完全にキャッピングされた状態になる。
尚、図6に示す状態から図1に示す状態に移行する間においてもシール部11aは環状切欠き3の側壁3bには接触しないので、側壁3bに傷が形成されていたとしてもシール部に傷がつくことはない。
本発明においては、前述した通り、容器口部先端内周面に環状切欠きが形成されていること、及びキャップのインナーリングの外周面に、上からシール部、上部案内面、上部案内面よりも傾斜が大きい下部案内面が形成されていることが重要な特徴であり、下部案内面によってインナーリングが内方に大きく撓み、比較的緩やかな傾斜角を有する上部案内面がインナーリングのスムーズなキャッピングのために使用される。
また図1〜6を用いて説明した態様では、下部案内面の下方に更にテーパ面及び弧状先端部が形成されており、弧状先端部の存在により容器口部に供給されたキャップのインナーリングの容器口部への挿入が容易になり、テーパ面の存在によりキャップのセンタリングを容易且つ確実に行うことができ、位置決めが容易になる。
尚、テーパ面がない態様においても、インナーリング外周面の先端は弧状になっていることが、インナーリングを容器口部内に確実に挿入することができるので好ましい。
本発明において、容器口部に形成される環状切欠きの大きさは、容器の口径、肉厚等によって一概に規定できないが、半径方向の幅が、容器口部肉厚の10〜50%、好適には13〜20%、軸方向の長さL1(図1参照)が0.6〜0.8mmの範囲にあることが好適であり、環状切欠きの形状は半径方向の幅及び軸方向の長さが直交する必要はなく、図に示したように、なだらかな段差を形成していることが好ましい。
またキャップのインナーリング全体の軸方向長さは、キャップの大きさによって一概に規定することができないが、口径が28mm程度の容器に適用されるキャップにおいては、一般に3〜6mmの範囲にある。
本発明においては、上部案内面の軸方向長さL2(図1参照)が、上記環状切欠きの軸方向長さL1よりも長いことが好適である。すなわち上部案内面の軸方向長さL2が環状切欠きの軸方向長さL1よりも短いと、インナーリングが容器内方に急激に撓んで、シール部の径方向位置が外側に変化して、容器口部先端に接触するおそれが生じる。
上部案内面の軸方向長さL2は、環状切欠きの軸方向長さL1の1.5〜3.0倍であることが好適である。また上部案内面の軸方向に対する傾斜は、上部案内面の軸方向長さにもよるが、0.5〜15.0°の範囲にあることが好ましく、上部案内面の軸方向長さL2が短い場合には、上記傾斜角が小さいことが望ましい。
一方下部案内面は、インナーリング1を容器内方への大きく撓ませることにより、シール部11aも内方に撓ませ、環状切欠きの側壁3bに接触しないようにすることが好ましいことから、軸方向に対する傾斜が、20〜70°の範囲にあることが好ましく、その軸方向長さは、0.01〜0.50mmの範囲にあることが好適である。
また下部案内部の下方に設けられるテーパ面の傾斜は、キャッピングの際の位置決めに利用され、環状切欠きと係止することが好ましいことから、軸方向に対して0.5〜15.0°の範囲にあることが好適であり、またその軸方向長さは、口径が28mm程度の容器に適用されるキャップにおいては、0.5〜1.5mmの範囲にあることが好適である。
インナーリングのキャップ頂板部からシール部までの部分は、容器口部との密着性を高めるために、下方に行くに従って径方向外方に傾斜していることが好ましく、図2及び3に示すように、インナーリングの内周面は、頂板部内面からシール部に対応する位置までは傾斜面を形成し、シール部に対応する位置から下端まではストレートの、軸方向断面の形状がくの字形状であることが成形時の金型の型抜きの点で好ましい。
また容器口部の内径はインナーリングのシール部における外径よりも0.2〜0.9mm程度小さく、締め代を有しており、これにより包装容器の密封性が確保されている。
尚、インナーリングのシール部における外径は、環状切欠きの内径と同程度あるいは大きくして締め代を大きく取っても、センタリング後の下部傾斜面11cによって容器内方に寄せるように撓むので、側壁3に接触して傷付く虞がない。
本発明の包装容器に使用される容器としては、容器口部先端内周面に環状切欠きを形成し得る限り、合成樹脂製容器、ガラス製容器等、従来公知の容器を使用することができるが、特にポリエステルから成るプリフォームを二軸延伸ブロー成形してなるボトル形状の容器が、プリフォーム及びボトルの状態で口部に微小な傷がつきやすい環境に賦されることから、本発明はこのような微小傷を口部に有する容器であっても、優れた密封性を確保できることから、このような容器を使用することが特に好適である。
また本発明の包装容器に使用されるキャップは、インナーリングを有する限り、どのようなプラスチックキャップであってもよいが、生産性及び経済性の観点から、頂板部内面から直接インナーリングが形成されているワンピースタイプのプラスチックキャップを使用することが好ましい。このようなプラスチックキャップは、これに限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂を射出成形、圧縮成形等従来公知の方法により成形することができる。
本発明の包装容器は、プリフォーム又はボトルの輸送の際等に、キャップのインナーリングが通過する容器口部の箇所に傷がつくことが防止されていると共に、容器口部に傷がついていた場合でも、キャップのインナーリングのシール部に傷がつくことが有効に防止され、密封性に優れていることから、特に高い密封性能が要求される、耐圧性容器に好適に使用することができる。
またワンピースタイプのキャップにより高い密封性を維持できるため、生産性及び経済性が要求される大量生産される汎用容器に好適に使用される。
1 容器、2 容器口部先端、3 環状切欠き、4 環状突起、10 キャップ、11インナーリング、11a シール部、11b 上部案内面、11c 下部案内面、11d テーパ面、11e 弧状先端部。

Claims (4)

  1. 円筒形状の口部を有し、該口部の外周面に雄螺条を備えた容器と、
    該容器口部の該雄螺条に螺合される雌螺条が形成されているキャップであって、頂板部と該頂板部の周縁から垂下する円筒形のスカート部とを具備し、該頂板部の内面には、該容器口部の内周面と密着するインナーリングを備えて成るキャップとから成る包装容器において、
    前記容器口部の先端の内周面には、環状の切欠きが形成されることにより段差部が形成されており、
    前記キャップのインナーリングの外周面には、該口部の該雄螺条に該雌螺条を螺合せしめて該口部に該キャップを装着した状態において、容器口部内面と密着するシール部が形成されていると共に、該シール部よりも下方に、容器軸方向に対して傾斜角の異なる上部案内面及び下部案内面から成る2つの外周面が形成されており、該下部案内面の傾斜角が上部案内面の傾斜角よりも大きいことを特徴とする包装容器。
  2. 前記下部案内面の下方に、更に容器の下方かつ内方に向くテーパ面及び該テーパ面の下端に弧状の先端部が形成されており、前記テーパ面が位置決め用の案内部を構成する請求項1記載の包装容器。
  3. 前記下部案内面の下端に弧状の先端部が形成されており、前記下部案内面が位置決め用の案内部を構成する請求項1記載の包装容器。
  4. 前記上部案内面の軸方向長さが、前記容器の環状の切欠きの軸方向長さよりも長い請求項1乃至3の何れかに記載の包装容器。
JP2012216190A 2012-09-28 2012-09-28 包装容器 Active JP6059935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012216190A JP6059935B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 包装容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012216190A JP6059935B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 包装容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014069828A true JP2014069828A (ja) 2014-04-21
JP6059935B2 JP6059935B2 (ja) 2017-01-11

Family

ID=50745411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012216190A Active JP6059935B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 包装容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6059935B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015181978A1 (ja) * 2014-05-30 2015-12-03 サントリーホールディングス株式会社 容器口部
JPWO2015194040A1 (ja) * 2014-06-20 2017-04-27 サントリーホールディングス株式会社 樹脂製キャップ
JP2018104001A (ja) * 2016-12-22 2018-07-05 株式会社プレミアムウォーターホールディングス キャップ付き容器及びキャップ付き容器の製造方法
JP2019182448A (ja) * 2018-04-04 2019-10-24 凸版印刷株式会社 包装容器
WO2020054259A1 (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 日本山村硝子株式会社 合成樹脂製キャップ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1035699A (ja) * 1996-07-29 1998-02-10 Japan Crown Cork Co Ltd ワンピース型プラスチックキャップ
US20010045406A1 (en) * 2000-04-27 2001-11-29 Bruno Zumbunl Tab construction for threaded closures having tamper-indicating ring
JP2006193214A (ja) * 2004-12-16 2006-07-27 Japan Crown Cork Co Ltd シール性とガス抜き性に優れたプラスチックキャップ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1035699A (ja) * 1996-07-29 1998-02-10 Japan Crown Cork Co Ltd ワンピース型プラスチックキャップ
US20010045406A1 (en) * 2000-04-27 2001-11-29 Bruno Zumbunl Tab construction for threaded closures having tamper-indicating ring
JP2006193214A (ja) * 2004-12-16 2006-07-27 Japan Crown Cork Co Ltd シール性とガス抜き性に優れたプラスチックキャップ

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015181978A1 (ja) * 2014-05-30 2015-12-03 サントリーホールディングス株式会社 容器口部
JPWO2015181978A1 (ja) * 2014-05-30 2017-04-20 サントリーホールディングス株式会社 容器口部
JPWO2015194040A1 (ja) * 2014-06-20 2017-04-27 サントリーホールディングス株式会社 樹脂製キャップ
JP2018104001A (ja) * 2016-12-22 2018-07-05 株式会社プレミアムウォーターホールディングス キャップ付き容器及びキャップ付き容器の製造方法
JP7053144B2 (ja) 2016-12-22 2022-04-12 プレミアムウォーター株式会社 キャップ付き容器及びキャップ付き容器の製造方法
JP2019182448A (ja) * 2018-04-04 2019-10-24 凸版印刷株式会社 包装容器
JP7099016B2 (ja) 2018-04-04 2022-07-12 凸版印刷株式会社 包装容器
WO2020054259A1 (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 日本山村硝子株式会社 合成樹脂製キャップ
JPWO2020054259A1 (ja) * 2018-09-13 2021-08-30 日本山村硝子株式会社 合成樹脂製キャップ
JP7332613B2 (ja) 2018-09-13 2023-08-23 日本山村硝子株式会社 合成樹脂製キャップ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6059935B2 (ja) 2017-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6059935B2 (ja) 包装容器
US10689144B2 (en) Plastic container with a cut neck produced in a stretch blow-molding method
TW201420441A (zh) 容器、閉塞物及包裝
JP2015182789A (ja) プラスチックボトルおよびプリフォーム
US20080128380A1 (en) Plastic container and closure and system and method of making the same
EP1457423B1 (en) Container main body made of synthetic resin and preforming mold device
KR100951806B1 (ko) 합성수지제 보틀
JP5286867B2 (ja) プリフォームおよび容器
CN106573695B (zh) 具有螺纹颈部瓶口的塑料容器
JP2015131666A (ja) プリフォームおよびプラスチックボトル
JP6207896B2 (ja) プラスチックキャップ及びキャップ付ポリエステルボトル
JP7417870B2 (ja) プラスチックボトルおよびプリフォーム
KR20210130135A (ko) 플라스틱 캡
JP5750306B2 (ja) ラベル付き容器の製造方法
JP5294050B2 (ja) プリフォームおよび容器
AU2018288101B2 (en) Container spout portion, resin made container having the container spout portion and preform having the container spout portion
JP4531365B2 (ja) 延伸ブロー成形用中間成形体及び合成樹脂製壜体
JP7438623B2 (ja) 合成樹脂製壜体及びプリフォーム
JP7286436B2 (ja) 容器の樹脂製口部
JP6580303B2 (ja) プラスチックボトルおよびプリフォーム
JP6803660B2 (ja) 包装用容器の蓋
JP6759711B2 (ja) 合成樹脂製容器
JP2002347731A (ja) 容器の口部
JP2012121617A (ja) 樹脂製ボトル
JP4849826B2 (ja) 合成樹脂製容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6059935

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250