JP2018104001A - キャップ付き容器及びキャップ付き容器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、第1の実施形態に係るキャップ付き容器Sの構成を示す図である。図2は、第1の実施形態に係るキャップ付き容器Sの口部22からキャップ1を取外した状態におけるキャップ1及び口部22の構成を示す図である。
キャップ付き容器Sは、キャップ1と容器2とを有する。キャップ1は、打栓式のキャップである。キャップ1は、第1熱膨張率の材料により形成されている。キャップ1の材料は、例えばポリエチレンである。キャップ1の材料は、低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンであることが好ましい。キャップ1は、外筒11、内筒12、及び上面部13を有する。
キャップ1は、口部22に打栓されることによって、容器2の上方から押し込まれることにより、口部22に装着されている。キャップ1が口部22に装着された状態では、内筒12は、内筒12の接触面1211の外径が、口部22の内径と同じ大きさになるように口部22によって内側に押圧された状態となっている。
続いて、キャップ付き容器2の製造方法について説明する。まず、第1熱膨張率の材料により形成されたキャップ1を準備する工程を実行する。キャップ1を射出成形してもよく、キャップ1を外部から調達してもよい。
図5は、第2の実施形態に係るキャップ付き容器Sの面取り部225aを示す図である。
第2の実施形態に係るキャップ付き容器Sは、第1の実施形態に係るキャップ付き容器Sと比べて、面取り部225aの形状が面取り部225の形状と異なる。面取り部225aは、縦面227aと傾斜面228aとを有する。縦面227aは、口部22の上面224と直交する面であり、例えば0.35mmの長さである。傾斜面228aは、縦面227aの下端と内周面223とを接続する面であり、縦面227aにおける上面224と反対側を起点として、内周面223における上面224から1.0mmの位置を終点とする面である。
図6は、第3の実施形態に係るキャップ付き容器Sの面取り部225bを示す図である。
第3の実施形態に係るキャップ付き容器Sは、第1の実施形態に係るキャップ付き容器Sと比べて、面取り部225bの形状が面取り部225と異なる。面取り部225bは、湾曲面229bを有する。面取り部225は、例えば、図6(b)に示すように、平面状の縦面と湾曲面229bとを有してもよい。
従来の容器、第1の実施形態の容器S、第2の実施形態の容器S及び第3の実施形態の容器Sを用いて、水漏れの有無を確認する実験を行った。
・キャップインナーリング(内筒12)の外径R1:48.5mm
・口部2の内径R2:47.6mm
・キャップインナーリングの形成材料:低密度ポリエチレン
・口部2の形成材料:ポリエチレンテレフタレート(PET)
キャップをした状態の10本のプリフォームを60℃の恒温槽に収容し、プリフォームの温度が安定するまで保管した。その後、キャップをしたプリフォームを恒温槽から取り出して外気に晒し、プリフォームの温度が25℃になるまで待機した。プリフォームの温度が25℃になった後に、プリフォームをブロー成形して容器を製造した。製造した容器に水を入れてキャップをした状態で横に倒して、水漏れが発生するか否かの確認を行った。
実験例1と同じ容器を用いて、変形率を測定した。
[実験方法]
キャップをした状態のプリフォームを50℃の恒温槽に保管し、30分後、1時間後、2時間後、3時間後、4時間後のそれぞれのタイミングで恒温槽からプリフォームを取り出して、常温になるまで待機した。プリフォームが常温になった時点で、プリフォームからキャップを取り外して、キャップインナーリングの外径外径R1、及びプリフォームの口部の内径R2を測定した。測定結果に基づいて、キャップの中心位置からキャップインナーリング外壁までの距離の変化率、及びプリフォームの口部の中心位置からプリフォーム内壁までの距離の変化率を算出した。
以下の表2から表4に実験結果を示す。表2は、従来の容器を用いた場合の変形率を示す。表3は、第1の実施形態の容器の変形率を示す。表4は、第2の実施形態の容器の変形率を示す。表5は、第3の実施形態の容器の変形率を示す。
表2と表3,4,5とを比較すると、キャップ変形率には有意差がないが、プリフォーム変形率には有意差があり、本発明の実施形態に係る容器におけるプリフォーム変形率が、従来の容器のプリフォーム容器のプリフォーム変形率よりも小さいことが確認できた。第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態の間では、大きな差異は見られないが、第2の実施形態に係る容器Sのように、面取部が縦面と傾斜面とを有する形状である場合のプリフォーム変形率が最も小さい傾向があることが確認できた。
プリフォームの運搬時に生じる傷による水漏れの発生の有無を確認する実験を行った。
(実験3−1)
1つのダンボールに、ブロー成形前の20本のプリフォームを入れた状態で120回上下に動かして、プリフォーム同士で衝突させた。その後、プリフォームをブロー成形して製造した容器に水を入れてキャップをした後に容器を横倒しにして、水漏れの有無を確認した。その結果、従来のプリフォームを成形した容器では20本中2本において水漏れが発生した。これに対して、第1の実施形態の面取部を設けたプリフォームを成形した容器では1本も水漏れが発生しなかった。
(実験3−2)
1つのダンボールに、ブロー成形前の従来のプリフォームを6本、第1の実施形態の面取部を設けたプリフォームを4本入れた状態で、ランダムな方向に10分間振動を加えてプリフォーム同士を衝突させた。その後、プリフォームをブロー成形して製造した容器に水を入れてキャップをした後に容器を横倒しにして、水漏れの有無を確認した。その結果、従来のプリフォームを成形した容器では6本中2本において水漏れが発生した。これに対して、第1の実施形態の面取部を設けたプリフォームを成形した容器では1本も水漏れが発生しなかった。
[考察]
従来のプリフォーム同士が衝突した場合、他のプリフォームの口部のエッジにより傷が生じてしまうために、水漏れが発生しやすいと考えられる。プリフォームに面取部を設けることにより、プリフォーム同士が衝突した時に傷がつきにくく、水漏れの発生を防ぐことができたと考えられる。
プリフォームの口部の内周面に面取部を形成したことによる打栓強度の変化を確認する実験を行った。キャップをプリフォームの口部に載置した状態で、30mm/分の速度でキャップに荷重を加えて、プロフォームの口部にキャップが挿入される際に必要な荷重のピーク値(単位:N)を測定した。
本実施形態に係るキャップ付き容器Sは、第1熱膨張率の材料により形成されたキャップ1と、第1熱膨張率よりも小さな第2熱膨張率の材料により形成され、キャップ1が打栓されることによって密封される口部22とを有する。そして、口部22は、キャップ1に形成されている外筒11の内周面111と接する凸部222を有する外周面と、キャップ1に形成されている内筒12の外周面121と接し、かつ、先端に面取り部225を有する内周面223と、を有する。
1・・・キャップ
11・・・外筒
111・・・内周面
112・・・凸部
12・・・内筒
121・・・外周面
1211・・・接触面
1212・・・傾斜面
13・・・上面部
2・・・容器
21・・・容器本体
22・・・口部
221・・・外周面
222・・・凸部
223・・・内周面
224・・・上面
225、225a、225b・・・面取り部
226・・・傾斜面
227a・・・縦面
228a・・・傾斜面
229b・・・湾曲面
8・・・キャップ
81・・・外筒
811・・・内周面
82・・・内筒
821・・・外周面
92・・・口部
921・・・外周面
923・・・内周面
Claims (6)
- 第1熱膨張率の材料により形成されたキャップと、
前記第1熱膨張率よりも小さな第2熱膨張率の材料により形成され、前記キャップが打栓されることによって密封される口部を有する容器本体と、
を有し、
前記口部は、
前記キャップに形成されている外筒の内周面と接する凸部を有する外周面と、
前記キャップに形成されている内筒の外周面と接し、かつ、先端に面取り部を有する内周面と、
を有することを特徴とするキャップ付き容器。 - 前記面取り部は、前記内周面と所定の角度で傾斜して、前記口部の上面と前記内周面とを接続する傾斜面を有することを特徴とする、
請求項1に記載のキャップ付き容器。 - 前記面取り部は、前記口部の上面と直交する縦面と、前記縦面の下端と前記内周面とを接続する傾斜面とを有することを特徴とする、
請求項1に記載のキャップ付き容器。 - 前記面取り部は、湾曲面を有することを特徴とする、
請求項1に記載のキャップ付き容器。 - 前記第1熱膨張率の材料は、ポリエチレンであり、前記第2熱膨張率の材料は、ポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする、
請求項1から4のいずれか一項に記載のキャップ付き容器。 - 第1熱膨張率の材料により形成されたキャップを準備する工程と、
前記第1熱膨張率よりも小さな第2熱膨張率の材料により形成され、前記キャップに形成されている外筒の内周面と接する凸部を有する外周面と、前記キャップに形成されている内筒の外周面と接し、かつ、先端に面取り部を有する内周面と、を有する口部を備えるプリフォームを製造する工程と、
前記プリフォームをブロー成形することにより容器本体を形成する工程と、
前記容器本体に液体を注入する工程と、
前記液体を注入した後に、前記容器本体に前記キャップを打栓する工程と、
を有することを特徴とするキャップ付き容器の製造方法。
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