JPH1035699A - ワンピース型プラスチックキャップ - Google Patents
ワンピース型プラスチックキャップInfo
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- JPH1035699A JPH1035699A JP8199129A JP19912996A JPH1035699A JP H1035699 A JPH1035699 A JP H1035699A JP 8199129 A JP8199129 A JP 8199129A JP 19912996 A JP19912996 A JP 19912996A JP H1035699 A JPH1035699 A JP H1035699A
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- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D41/00—Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
- B65D41/32—Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
- B65D41/34—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
- B65D41/3423—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt
- B65D41/3428—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
レークが確実に行われ、内容物が密封されていたことの
保証が行われるワンピース型プラスチックキャップを提
供する。 【解決手段】 インナーリング5はビン口内面との面シ
ールを可能にするに十分な天面に垂直な軸方向寸法を有
し、前記インナーリング5の外周面22は付け根20或
いは付け根の立ち上がり部21から径外方向及び軸方向
に延びているテーパー角度10゜乃至60゜のテーパー
面となっており、前記インナーリング5の先端部はビン
口の内径よりも小さい最先端24を有すると共に、最先
端24に向けて外径が次第に減少するビン口とのガイド
面23を有し、且つインナーリング5の付け根20は、
ビン口内径よりも大きくないという条件下に、ビン口内
径とほぼ等しい外径を有するごしることを特徴とする。
Description
スチックキャップに関するもので、より詳細には、シー
ルブレークに先立ってブリッジブレークが確実に行わ
れ、これにより内容物が密封されていたことの保証が行
われるワンピース型プラスチックキャップに関する。
トをプラスチックで一体に成形して成り、該スカートの
内周面に容器への締結機構を設けたプラスチックキャッ
プは、ライナーやパッキングを用いることなしに、容器
口との間の密封を行えることから、種々のびん詰め製品
に対するキャップとして広く使用されている。
構造についても種々の提案が既になされており、例え
ば、特公平6−33098号公報には、天面及び天面の
周縁から垂下するスカートをプラスチックで一体に成形
して成り、該スカートの内周面に容器への締結機構を設
けたプラスチックキャップにおいて、該天面とスカート
との内側コーナ部乃至その近傍に、容器口の上縁乃至外
周縁と実質上ぴったり係合する受け座と、該受け座から
溝を介して位置し且つ該受け座の面よりも微小間隔だけ
突出した少なくとも1個のシール用突起部とを設け、該
シール用突起部の圧縮変形に伴う圧力で密封が行われる
ことを特徴とするプラスチックキャップが記載されてい
る。
用いることも既に知られており、例えば、特公平5−4
7464号公報には、ワンピース構造ではないが、蓋本
体、及び蓋本体の天板の内側に形成された、容器口部の
内面をシールするための、開口部の方に向かって、即ち
下方に向かって全体的に円錐台形状に拡開した環状突起
部を備えるライナーよりなる容器蓋であって、前記環状
突起部は、基部が半径方向外方に断面直線的に斜め下方
に延び、先端部が半径方向内側に向かって斜め下方に延
びる外側面、及び全体として半径方向外方に断面直線的
に斜め下方に延びる内側面を有しており、内側面は基部
の外側面よりも軸方向に対して大きな角度を形成して、
半径方向外方に斜め下方に延びていることを特徴とする
容器蓋が記載されている。
ビデント型)プラスチックキャップにおいて、ブリッジ
が切れた後、密封が解除されるようにするような提案も
既にあり、例えば、実開平6−69152号公報には、
蓋天板及びこの蓋天板の周縁から垂下する周壁から構成
され、該周壁の内周面に、容器口部の外周面に形成され
た容器ねじ部と螺合するキャップねじ部を有する蓋本体
と、容器口部に対して前記蓋本体と一体的に装着され、
複数のブリッジを備えたピルファープルーフバンドと、
閉栓時に、前記容器口部を密封するよう前記周壁の内周
面に設けられた密封用パッキングとからなり、開栓時
に、前記キャップねじ部が容器ねじ部に沿って移動して
も、前記密封用パッキングが前記周壁の内周面に沿って
スライドするが、少なくとも前記ブリッジが切れると同
時に該パッキングによる密封を解除するように、前記密
封用パッキングを前記容器口部を上方に持ち上げうるパ
ッキング案内部を有することを特徴とする合成樹脂製ピ
ルファープルーフキャップが記載されている。
術のプラスチックキャップは、シール部の微少な押圧変
形に伴う圧力で高い持続密封圧が得られ、また、開封時
には迅速にガス抜きが行われて、開封時における内容物
の吹出しやキャップの飛出しの問題が解消されるという
利点はあるが、タンパーエビデント型プラスチックキャ
ップのこれを適用しようとすると、ブリッジの切断に先
立って、わずかな開栓角度の旋回で、密封解除が行われ
るため、容器の開封が行われていないという保証機能が
失われることになる。
個にライナーを設けるものであるが、この場合には、イ
ンシェルモールド等の手段で蓋とは別のライナーを形成
する工程が必要となり、工程数が多く、また、キャップ
のコストが高くなるという欠点がある。加えて、本発明
らの研究によると、ライナー材のような柔軟な材料を用
いた場合には、容器口部とインナーリングとの間でキャ
ップの広い回転角度に亘って確実な密封状態を形成させ
ることが困難であることが分かった。
にパッキングを必要とするものであって、やはりキャッ
プのコスト低減という目的にはそぐわないものであり、
また、パッキングの移動によりシールブレークを遅らせ
るという着想には目を見張るべきものがあるが、原理上
自生圧力を有する内容物には適用できないという問題が
ある。
る上記の問題点を解消し、容器に対する確実な密封が可
能であると共に、シールブレークに先立ってブリッジブ
レークが確実に行われ、これにより内容物が密封されて
いたことの保証が行われるワンピース型プラスチックキ
ャップを提供するにある。
しかもインナーリングとビン口部との加圧密封状態が、
開栓時において、キャップの軸方向の変位がかなり大き
くなる場合にも尚維持されるワンピース型プラスチック
キャップを提供するにある。本発明の更に他の目的は、
上記の性能に加えて、持続性に優れた密封性能、特に耐
圧密封性及び減圧密封性を有するワンピース型プラスチ
ックキャップを提供するにある。本発明の別の目的は、
シールブレーク角度を大きくすることが可能となるワン
ピース型のタンパーエビデント性プラスチックキャップ
を提供するにある。
と、ビン首部に係合するねじを内面に備えたスカート部
と、天面部の内側に形成されたビン口と係合するインナ
ーリングとを備え且つ前記スカート部の下端には、破断
可能なブリッジを介して、開栓に際してビン首部に係止
される周状バンドが連結されているワンピース型プラス
チックキャップにおいて、前記インナーリングはビン口
内面との面シールを可能にするに十分な天面に垂直な軸
方向寸法を有し、前記インナーリングの外周面は付け根
或いは付け根の立ち上がり部から径外方向及び軸方向に
延びているテーパー角度(2θ)10゜乃至60゜、特
に20゜乃至50゜のテーパー面となっており、前記イ
ンナーリングの先端部はビン口の内径よりも小さい最先
端を有すると共に、最先端に向けて外径が次第に減少す
るビン口とのガイド面を有し、且つインナーリングの付
け根は、ビン口内径よりも大きくないという条件下に、
ビン口内径とほぼ等しい外径を有し、前記キャップは弾
性率が1.0×104 乃至2.0×104 kg/c
m2 、特に1.2×104 乃至1.6×104 kg/c
m2 の範囲の樹脂から成ることを特徴とするプラスチッ
クキャップが提供される。
プは、基本的には、天面部と、ビン首部に係合するねじ
を内面に備えたスカート部と、天面部の内側に形成され
たビン口と係合するインナーリングとを備え、しかも前
記スカート部の下端には、破断可能なブリッジを介し
て、開栓に際してビン首部に係止される周状バンドが連
結されている。
ャップでは、周状バンドがスカート部から切り離されて
いないということを明示することにより、内容物が密封
状態に維持されているという保証を与えるものである。
内面との面シールを可能にするに十分な軸方向(本明細
書においては天面に垂直な方向を軸方向と呼ぶ)寸法を
有するようにしたこと、また、インナーリングの外周面
を、その付け根或いは付け根の立ち上がり部から径外方
向及び軸方向に延びているテーパー角度10゜乃至60
゜のテーパー面となるようにしたこと、インナーリング
の先端部を、ビン口の内径よりも小さい最先端を有する
と共に、最先端に向けて外径が次第に減少するビン口の
ガイド面を有するようにしたこと、インナーリングの付
け根を、ビン口内径よりも大きくないという条件下に、
ビン口内径とほぼ等しい外径を有するようにしたこと、
キャップを弾性率が1.0×104 乃至2.0×104
kg/cm2 の範囲の樹脂から形成したことに顕著な特
徴を有するものである。
ャップでは、インナーリングとビン口部との接触がワン
ポイント接触であるが、本発明では、インナーリングを
ビン口内面と面接触可能としていることが重要である。
即ち、ビンの口部の中でも、口部内面は最も損傷を受け
にくい部分であり、最も平滑な状態に維持されている。
かくして、インナーリングの外周面と口部内面との間に
加圧面接触を可能にすれば、開栓時にキャップが軸方向
に変位した場合にも、密封状態が維持されることが期待
される。
能にするために、インナーリングの付け根を、ビン口内
径よりも大きくないという条件下に、ビン口内径とほぼ
等しい外径を有するようにすると共に、インナーリング
の外周面を付け根から径外方向及び軸方向に延びている
テーパー面とし、しかもこのテーパ面のテーパー角度
(2θ)も一定の範囲、即ち10゜乃至60゜の角度と
した。これにより、インナーリングの外周面には加圧力
が発生し、密封状態が維持される。
すポリプロピレン製キャップ(詳細は後述する試験例参
照)について、有限要素法による数値解析を行い、キャ
ップとビンとの距離(天面に垂直な軸方向距離)とキャ
ップの各部における接触荷重との関係を調べた。図1は
その結果である。
触荷重(kgf)を縦軸として、結果がプロットされて
おり、ここで接触荷重は、天面に平行な径方向(X)は
外方側を正として、天面に垂直な軸方向(Y)は天面側
を正として示している。尚、曲線1はインナーリングの
X方向接触荷重、曲線2はインナーリングのY方向接触
荷重、曲線3はビン口頂部受け座のX方向接触荷重、曲
線4はビン口頂部受け座のY方向接触荷重、曲線5はシ
ール用突起部のX方向接触荷重、曲線6はシール用突起
部のY方向接触荷重、曲線7はビン口外周部受け座のX
方向接触荷重、曲線8はビン口外周部受け座のX方向接
触荷重をそれぞれ示している。また、解析は、Y軸方向
の変位が3.56mmの範囲、終了時の垂直荷重が80
kgfの範囲で行っている。
周面には広いY軸方向の移動距離(約1乃至3mm)に
わたって、径内方向向きの約10kgfの接触荷重が発
生しており、加圧面接触が可能となるという驚くべき事
実が明らかとなる。更に、この例では、最終的には、ビ
ン口部がビン口頂部受け座及びビン口外周部受け座、並
びにこれらの受け座間のシール用突起部に接触して、ビ
ン口部とシール用突起部との間で耐圧力の大きな密封が
行われることも了解される。
それほど大きくなく、弾性変形の範囲(線形範囲)、具
体的には10%以内に設定されており、閉栓時、密封時
及び開栓時の何れの段階においても、上記の変位と接触
荷重との関係が維持されるものである。
内面との間で面シールを可能にするためには、キャップ
の構成プラスチックが比較的高弾性率を有する必要があ
り、一般に1×104 乃至2×104 kg/cm2 、特
に1.2×104 乃至1.6×104 kg/cm2 の弾
性率を有するべきである。弾性率が上記範囲よりも低い
場合、インナーリングが塑性変形を生じやすく、有効な
接触荷重を発生させることが困難となる傾向があり、一
方上記範囲よりも高いと、ビン口内へのインナーリング
の円滑な挿入が困難となったり、シール部の破損を生じ
る傾向がある。
部を、ビン口の内径よりも小さい最先端を有すると共
に、最先端に向けて外径が次第に減少するビン口のガイ
ド面を有するように構成したので、閉栓に際してインナ
ーリングのビン口内への挿入や開栓に際してのインナー
リングのビン口外への抜き出しが円滑に行われることに
なる。
プの開栓に際しては、キャップの開栓角度に応じてブリ
ッジブレークとシールブレーク(リーク)とが生じる。
今、開栓開始位置を基準として、ブリッジブレークが生
じる角度をB及びシールブレーク角度をLとする。ブリ
ッジブレークは、ブリッジを構成する樹脂が或る限界
(破断伸び)まで引き延ばされてから破断するので、角
度Bをブリッジの伸びに相当する角度よりも小さくする
ことは困難である。一方、ライナーやパッキング付きの
キャップとは異なり、ワンピース型のキャップでは、ビ
ン口部と比較的剛性のある天面のシール部とが係合して
いるため、角度Lを十分に大きくとることが困難であ
り、このため、B−Lの値は、通常正の値となり、ブリ
ッジブレークに先立ってシールブレークが生じるように
なる。これに対して、本発明によれば、インナーリング
とビン口内面との間に面シールを可能にしたので、角度
Lを十分に大きくとることが可能となり、B−Lの値を
マイナスの値に保つことが可能となる。後述する試験例
を参照されたい。本発明のキャップでは、実際、B−L
の値がマイナスの値となり、シールブレークに先立って
ブリッジブレークが確実に行われ、これにより内容物が
密封されていたことの保証が行われる
は、付け根から先端に向けて、その水平断面における厚
みが実質上等しいか或いはこの厚みが次第に減少するよ
うに設けられているのが好ましく、一般に、ガイド面以
外の部分で0.5乃至2.0mm、特に0.8乃至1.
5mmの厚みを有するのが、面シールを円滑に行う見地
から好ましい。
シールを可能にするだけの軸方向寸法を有するが、具体
的には、キャップの締まり角度、即ち開栓開始位置から
キャップとビン口とのネジの係合が外れる位置までの角
度に対応する軸方向変位の0.3乃至1.3倍、特に
0.5乃至1.0倍の軸方向寸法を有することが好まし
い。即ち、この軸方向寸法が余りにも大きくなると、閉
栓時の挿入や開栓時の抜き出しが困難となり、一方余り
にも小さいと有効な面シールを行うことが困難となる。
ナーリングの内面に対して10゜乃至60゜、特に20
゜乃至50゜のテーパー角度(2θ)を有していること
が、インナーリングのビン口内面への挿入を容易にする
上で好適である。
は、インナーリングの外方に、ビン口の頂部乃至外周部
と係合する密封用の小突起が形成されていることが耐圧
密封性及び持続密封性の点で好ましい。即ち、本発明の
キャップでは、インナーリングとビン口内面との間で加
圧面シールが可能となっていることは、既に指摘したと
おりであるが、インナーリングの外方の天面部内面に密
封用の小突起を形成させ、閉栓時に、ビン口の頂部乃至
外周部をこれに係合させると、インナーリングとビン口
内面との接触荷重に比して大きな接触荷重が確保され、
耐圧密封性及び減圧密封性等の持続密封性を一層向上さ
せることができる(図1の曲線5及び6参照)。
ット溝を設けておくと、開栓トルクが大きい場合にも、
開栓操作を容易に行うことができる。
ート部下端とを周状切断面で分離し、且つブリッジを周
状切断面よりも内側に位置せしめて、スカート部下端と
周状バンドとを連結するようにするのが、ブリッジブレ
ークの角度Bを小さくするために好ましい。即ち、周状
バンドとスカート部下端とを周状切断面で分離すること
により、ブリッジのフリーな部分の長さを最も短くし、
開栓時のブリッジの伸びを短く抑制することができる。
また、ブリッジを周状切断面よりも内側に位置せしめる
ことにより、ブリッジの水平断面積を小さくして、スカ
ート部下端と周状バンドとを連結することが可能とな
り、ブリッジのブレークが小さい荷重で可能となるよう
にしている。この態様において、周状切断面は少なくと
も1個の連結部を介して設けられ、連結部の近傍の周状
バンド部には2本の軸方向に延びるスリットと該2本の
スリットを横切る1本の周方向に延びるスリットとが設
けられている。
びる可撓性フィンやラチェットを多数周状に配置し、或
いは更にフィンの下方に小間隔だけ離間して設けた補助
ビードとを備えていることが、開栓に際して、周状バン
ドの連れ回りを防止して、ブリッジの破断を確実に行う
ために、好適である。
止機構を設ける場合、スカート部の下端には、周状切断
面の内側に位置し且つ周状切断面よりも周状バンド側に
小間隔だけ延びているストッパーを形成し、閉栓に際し
ては、このストッパーとブリッジとが係合してキャップ
の旋回が行われるようにするのが、閉栓時におけるブリ
ッジの保護のために好ましい。即ち、ストッパーとブリ
ッジとは、長さ方向(軸方向)の広い面積にわたって接
触しながら、閉栓操作が行われるので、ブリッジの軸方
向の破断応力が比較的小さい場合にも、ブリッジの保護
が行われ、ブリッジの破断が抑制されることになる。
のインナーリングの外方には、ビン口部の頂部及び外周
部と実質上ぴったり係合する受け座と、該受け座から溝
を介して位置し且つ該受け座の面よりも微小間隔だけ突
出した少なくとも1個のシール用突起部とを設ける。こ
のキャップでは、閉栓操作の終期に近い段階で、ビン口
コーナ部とシール用突起部とが先ず係合し、この突起部
が押圧される。突起部の両側に位置する溝は突起部の圧
縮変形を許容し、突起部の内、受け座を含む面から内方
に突出した部分の体積が溝に押し出された状態(この状
態では受け座とビン口頂部とが、また受け座とビン口外
周とが実質上ぴったり係合している)で、密封が完了す
る。更に、突起部は、受け座が過度の変形を抑制するた
め、常に微小間隔だけしか圧縮変形しない。そのため、
塑性変形しにくく、経時変化に伴う密封圧の低下が著し
く小さく、密封時は勿論のこと、リシール時にも高い密
封圧が保証される。かくして、このキャップでは、持続
性に優れた密封性能、特に耐圧密封性及び減圧密封性が
得られる。
起部がほぼ台形状の断面形状を有し且つ溝がほぼ倒立台
形状の断面形状を有することが、突起部の圧縮変形を円
滑に行わせるために好適である。また、同様な見地か
ら、上記台形状突起部乃至溝のテーパー角度が80゜乃
至100°の範囲にあることが好ましい。
シールすべき面と補完関係にある表面を有することが、
面でのシールを可能にするために好適である。
1000μm内方に突出していること、シール用突起部
の先端の巾寸法が5乃至500μmの範囲にあること
が、シール用突起部の塑性変形を防止しながら、確実な
耐圧密封及び減圧密封を可能にするために好ましい。
部の外周部と係合する受け座が、天面部に軸方向且つ径
内方向に突出して設けられたアウターリングの内周面で
形成されているのがよく、この場合には、ビン口部の外
径寸法に誤差があっても、アウターリングが径外方向に
広がり、ビン口部の位置決めを確実に且つ円滑にできる
という利点をもたらす。
プは、前述した範囲の弾性率を有するものであればよ
く、種々のプラスチックを使用でき、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、
プロピレン−ブテン1共重合体等のオレフィン系樹脂;
アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン(ABS)樹
脂;耐衝撃性スチレン樹脂;アクリル樹脂;ナイロン系
樹脂などの任意の樹脂から形成されるが、密封性能及び
成形性の点では高密度ポリエチレン、ポリプロピレン系
樹脂からなることが好ましい。
る形状の金型を使用し、上記樹脂の射出成形により或い
は圧縮成形により容易に行うことができる。
る。図2は本発明の一実施例のプラスチックキャップの
一部断面側面図であり、図3は図2のプラスチックキャ
ップの要部の拡大断面図であり、図4は図2のプラスチ
ックキャップをビンに閉栓した状態を示す一部断面側面
図であり、図5は試験例に用いた図2のキャップの寸法
を示す説明図であり、図6は図2の実施例のキャップの
一変形を示す一部断面側面図であり、図7は図2の実施
例のキャップの他の変形を示す一部断面側面図であり、
図8は他の実施例のプラスチックキャップの一部断面側
面図であり、図9は更に他の実施例のプラスチックキャ
ップを示す一部断面側面図であり、図10は図9のキャ
ップをビンに閉栓した状態を示す一部断面側面図であ
る。
部の形状にあわせてほぼ円筒形状をしており、天面部2
と天面の周縁部から垂下したスカート部3とから一体に
形成されている。天面部2の内面4にはインナーリング
5及び密封乃至密封補助機構6が形成されている。スカ
ート部3の内面にはビン首部のネジと係合するネジ7が
形成されており、スカート部3の外面にはキャップの把
持を容易にするためのローレット溝8が形成されてい
る。スカート部3の下端9には、破断可能なブリッジ1
0を介して、開栓明示用の周状バンド11が連結されて
いる。周状バンド11には、径内方向且つ斜め方向に延
びる可撓性フィン12を多数周状に配置して設けてお
り、これにより、開栓に際して、周状バンドの連れ回り
を防止して、ブリッジの破断を確実に行うようになって
いる。
て、インナーリング5の外周面は、付け根部20、ほぼ
垂直な立ち上がり部21、シール面となるべきテーパー
面22、最大外径部26、ガイド面23及び最先端24
からなっており、最先端24より内方にはテーパ状の内
周面25が形成されている。
面に垂直な方向(図において下方向))に且つ径外方向
(図において右方向)に傾斜して延びており、ビン口内
面との面シールを可能にするに十分な寸法を有してい
る。このテーパー面22のテーパー角度(2θ)は、一
般に10゜乃至60゜、特に20゜乃至50゜の範囲と
なっている。
径(DI )よりも大きくないという条件下に、ビン口内
径(DI )とほぼ等しい外径を有するようにすると共
に、この具体例では、ビン口内面への挿入及び抜き出し
を容易にするように、ほぼ垂直の立ち上がり部21を形
成している。
の内径(DI )よりも小さい最先端24を形成すると共
に、テーパー状外周面22の最大外径部26から最先端
24に向けて外径が次第に減少するビン口のガイド面2
3を形成して、ビン口内面へのインナーリング5の挿入
を容易にしている。
内周面24のテーパー角度(2α)はテーパー状外周面
22のテーパー角度(2θ)と同一であり、従って、立
ち上がり部21におけるインナーリングの厚みは先端に
向けて厚みが減少しているが、テーパ状外周面22にお
けるインナーリングの厚み(t)は先端に向けて一定で
あり、インナーリングのテーパー状外周面22の変形を
可能にすると共に、テーパー状外周面22における接触
荷重が一定になるようにしている。勿論、インナーリン
グ5の内周面24のテーパー角度(2α)をテーパー状
外周面22のテーパー角度(2θ)よりもやや大きくし
て、テーパ状外周面22におけるインナーリングの厚み
(t)を先端に向けてやや減少するようにすることもあ
る。
5の外方には持続密封機構6が形成されており、この密
封機構6は、ビン口部の頂部と実質上ぴったり係合する
受け座30と、ビン口部の外周部と実質上ぴったり係合
する受け座31と、該受け座30、31から溝32、3
3を介して位置し且つ該受け座を通るビンの面よりも微
小間隔だけ突出した少なくとも1個のシール用突起部3
4とからなっている。
がほぼ台形状を有し且つ溝32、33もほぼ倒立台形状
の断面形状を有することが了解されよう。また、この態
様のキャップでは、ビン口部の外周部と係合する受け座
31が、天面部の外周から天面の垂直方向且つ径内方向
にテーパー状に突出して設けられたアウターリング35
の内周面で形成されていることも了解されよう。
プでは、周状バンド11とスカート部下端9とを周状切
断面13で分離し、且つブリッジ10を周状切断面13
よりも内側に位置せしめて、連結部とブリッジ10でス
カート部下端9と周状バンド11とを連結し、ブリッジ
ブレークの角度Bを小さくするようにしている。
結部14(スカート部下端9と周状バンド11との接続
部)を残して形成されており、周状バンド11には、周
状切断面13の端部乃至その近傍から途中まで軸方向下
方に延びる第1の小間隔の軸方向スリット乃至弱化線1
5、周状切断面から小間隔をおいて平行に延び且つ軸方
向スリット15と交差する小間隔の周方向スリット乃至
弱化線16、周方向スリット乃至弱化線16から周状バ
ンドの途中まで軸方向下方に延び且つ第1のの軸方向ス
リットとは周方向に間隔おいて設けられている第2の小
間隔の軸方向スリット乃至弱化線17、及び第2の軸方
向スリット乃至弱化線17の下方に形成された小間隔の
連結部18がそれぞれ形成されている。これらの各機構
により、キャップを取り外すとき、後述するように、周
状バンド11も同時に取り外すことが可能となってい
る。
示す図4において、ビン口40は、内周面41と、頂部
42と、外周面43とを備えており、外周面の下方に
は、キャップ締結用のネジ44、周状バンド固定用のあ
ご45及びサポートリング46がそれぞれ設けられてい
る。
ップのネジ7とが係合し、キャップ1の旋回による閉栓
工程が進行する。
ャップインナーリング5のガイド面23(図3)と係合
し、キャップインナーリング5が、そのガイド面23に
続いて外周面22がビン口内面41に沿って案内され、
ビン口内に導入される。
ーナー部は、シール用突起部34(図3)と係合して、
耐圧密封性及び減圧密封性等の持続密封性に優れた密封
を形成させることができる。この際、キャップの頂部受
け座30と外周部受け座31は、ビン口40を保持し
て、適切な密封圧が得れるように作用する。勿論、キャ
ップインナーリング5の外周面22とビン口内面41と
の間にも適切な面シールが行われる。また、キャップの
フィン12は、ビン口1のあご45の下に食い込んでビ
ン口と係合している。
方向に旋回させる。周状バンド11は、フィン12と補
助ビードにより、ビン首部に旋回不能に固定されている
ので、キャップの旋回による剪断力はブリッジ10に作
用し、ブリッジブレーク角度Bに達すると、ブリッジ1
0の剪断が先ず生じる。このブリッジ10の剪断後も、
キャップインナーリング5の外周面22とビン口内面4
1との間の面シールが維持されるが、リーク角度Lに達
すると、リークが生じる。尚、ビンコーナー部とシール
用突起部34とのシールは、ブリッジブレーク角度B内
で解除される。更にキャップ1の旋回を進めることによ
り、キャップ1のネジ7とビン口40のネジ44との係
合状態が解除され、キャップはビン口から離脱可能とな
る。
部の下端9と周状バンド11との接続部14は開栓時に
は切断不能であるが、スリット乃至弱化線15、16及
び17の間隔が広がるので、周状バンド11がビンのあ
ご部に係止された状態で、スカート部3の上方への持ち
上げが可能となるが、変位が一定以上になると、接続部
18が破断し、スカート部3と共に周状バンド11がビ
ン40から取り外されることになる。
料として用いて、開栓性試験等を行った。
及び形状を有し、且つ図5に示す寸法を有するキャップ
を用いた。 θ=14゜ α=14゜ キャップ外径 29.9mm インナーリング5の付け根部20の径 20.2mm インナーリング5の最大外径部26の径 21.05mm インナーリング5の高さ方向寸法 4mm ガイド面の高さ 1mm ネジピッチ 3.175mm/360度 ブリッジの個数 22個 シール用突起部の突出寸法 0.15mm キャップの成形は、レジンとして白色ポリプロピレン組
成物(弾性係数1.6×104 kg/mm2 )を使用
し、目付量=3.08 gで成形した。
トルであって、口部が熱結晶化され、ボトルの口部内径
が20.6mm(±0.25mm)のものを使用した。
た。 (1)87℃の温水を、ヘッドスペース4mlが残るよ
うにボトルに充填し、キャッピングした。 (2)キャッピングは、アルコア201−1SAキャッ
パーを用いて、以下の条件により行った。 ヘッドプレッシャー=15Kgf スタティクトルク =15Kgf・cm ヘッド回転数 =230rpm (3)キャッピング直後、30秒横倒し(60℃−15
分)の後、(30℃−15分)シャワー冷却した。 上記のホットパック充填ボトルを以下の試験項目で評価
した。
ブレーク&リーク角度)(n=5) ホットパック充填後、ボトルを、5℃、室温、40℃の
温度区で正立にて保管し、1日後、1週間後、2週間後
その温度区から取り出し、室温にて20秒以内に開栓ト
ルク、締まり角度、ブリッジブレーク&リーク角度を測
定した。
プとビン口とのネジの螺合が解除されるまでの角度であ
るが、表には、この角度から1回転に相当する360度
を差し引いて示した。ブリッジブレーク角度(B)は、
開栓開始位置からブリッジが切断開始されるまでの角度
で示した。リーク角度(L)は、開栓開始位置からリー
クが開始されるまでの角度で示した。
1に示す。
の高さから充填ボトルを倒立落下した。室温区に3日放
置した後、40℃温度区に1日、さらに5℃温度区に1
日放置した後、液面の低下の有無を確認する。試験結果
は、試験した10個全てのボトルについて、液面の低下
がみられないというものであった。
psiで1分間放置し、その際のボトルの液漏れを観察
し、さらに昇圧し175psiで1分間放置してキャッ
プ飛びのないことを確認した。試験結果は、試験した1
0個全てのボトルについて、液漏れも、キャップ飛びも
確認されなかった。
間]、の操作を2サイクル繰り返し行い、15℃にてボ
トル内の減圧値を測定した。上記の操作を行わなかった
充填ボトルの減圧値と比較した。試験結果は、試験した
10個全てのボトルについて、減圧値の低下が観測され
ず、液漏れは確認されなかった。
た。 (1)ボトルに常温の水を充填した後、炭酸ガス置換を
行い、キャッピングした。その後、充填ボトルを下記の
要領で熱処理した。 (2)キャッピング条件は、上記ホットパック充填と同
一条件で行った。 (3)熱処理(シャワー)条件 (42℃−13分)→(60℃−10分)→(80℃−
14分)→(77℃−9分)→(60℃−10分)→
(42℃−12分)→(30℃−5分) 上記のコールドフィル充填ボトルを以下の試験項目で評
価した。
り角度)(n=5) コールドフィル充填後、ボトルを、5℃、室温、40℃
の温度区で正立にて保管し、1日後、1週間後、2週間
後その温度区から取り出し、室温にて20秒以内に開栓
トルク、締まり角度を測定した。
mの高さから倒立落下した。室温区に3日放置した後、
40℃温度区に1日、5℃温度区に1日放置した後、液
面の低下の有無を確認した。試験結果は、試験した7個
全てのボトルについて、液面の低下がみられないという
ものであった。
れの有無を確認した。試験結果は、試験した7個全ての
ボトルについて、液漏れは確認されなかった。
法による数値解析を行った結果、図1に示す結果が得ら
れた。
図6において、周状バンド11に形成されたビン首部へ
の固定機構12が図2のものと相違しており、他は図2
のものと共通である。この具体例のキャップでは、固定
機構12が上向き且つ中心向きの周状フック50とし
て、付け根51を介して周状バンド11の内面に形成さ
れており、この周状フック50の内径側先端から付け根
の途中までには、切り欠き溝52が形成されていて、ビ
ン口あご部45(図4参照)への係合を容易にしてい
る。この形状のキャップは、周状フック50が下向きと
なった状態で成形を行い、成形後、周状フック50を上
向きに反転させることにより得られ、この際切り欠き溝
52は、周状フックの反転を容易にする作用をも有す
る。
示す図7において、周状バンド11に形成されたビン首
部への固定機構15が図2のものと相違しており、他は
図2のものと共通である。この具体例のキャップでは、
固定機構12が径中心向きの可撓性フィン53として、
周状バンド11の内面に形成されており、この周状フィ
ン53の下方には小さい溝54を介して、内向きビード
55が形成されている。フィン53には、内周側先端か
ら付け根の途中に至る切り欠き溝56が形成されてい
て、閉栓時におけるフィン53の上方への曲げを容易に
している。このフィン53は、ビン口あご部45(図4
参照)へ係合して固定を行う。尚、内向きビード55
は、開栓時において、周状フィン53が下向き方向への
過度の曲げを阻止する作用を行っている。
ンナーリング5の構造及び他の密封部6の構造は、図2
の場合と同様であるが、キャップ1のネジ7には、間隔
をおいて軸方向に、切り欠き部19が形成されており、
ビン口内周41とインナーリング5との間にリークが発
生した場合には、キャップとビン口とのネジ同士が係合
している場合にも、速やかにガス抜きが行われるように
なっており、これによりキャップの飛翔が防止される。
3は全周にわたって設けられ、環状切断面となってい
る。周状バンド11には径内方向に延びる可撓性ラチェ
ット57を多数周状に配置して備え、開栓時にビン口部
に設けたラチェット(図示せず)と係止するようになっ
ている。このラチェット57は、図示するように径外方
向の付け根でも上端部でも、周状バンド11に固定され
ている。
内方のラチェット57がビン口部のラチェットを乗り越
えるように回動する。この際のブリッジ10の破断を防
止するために、スカート部の下端9には、周状切断面1
3の内側に位置し且つ周状切断面13よりも周状バンド
11側に小間隔だけ延びているストッパー58を形成
し、閉栓に際してはストッパー58とブリッジ10とが
係合してキャップの旋回が行われるようにする。
58との間には、溝59が形成されていて、ストッパー
58にある程度の柔軟性を与えている。ストッパー59
は、閉栓時にブリッジ10と係合する垂直係合部60
と、開栓時に切断されたブリッジ10の切断端縁と係合
する傾斜部61とを備えており、これにより、開栓時
に、切断されたブリッジ端縁を介して周状バンド11を
下に押し下げて、周状バンド11が切り離されているこ
とを明瞭にし、タンパーエビデント性を一層向上させる
ようになっている。
クキャップを示す図9及び図10において、この例で
は、持続密封機構6として、ビン口頂部と係合する断面
が台形状のシール用突起を、インナーリング5よりも外
側の天面部内面4に備えたものを用いた。インナーリン
グ5、ブリッジ10及び周状バンド11の構成は、実施
例1のものと同様である。図示していないが、台形状の
シール用突起6の内周側及び外周側には、ビン口頂部と
実質上ぴったり係合する受け座を溝を介して設けてもよ
いことは図2の場合と同様である。
の形状及び寸法で設けると共に、キャップのプラスチッ
クの材質を特定のものとすることにより、従来技術にお
ける種々の問題点を解消し、容器に対する確実な密封が
可能であると共に、シールブレークに先立ってブリッジ
ブレークが確実に行われ、これにより内容物が密封され
ていたことの保証が行われるワンピース型プラスチック
キャップを提供することができた。
部乃至外周部と係合する小さなシール用突起部を形成す
ることにより、上記の性能に加えて、持続性に優れた密
封性能、特に耐圧密封性及び減圧密封性が得られた。更
に、ブリッジ及び周状バンドを、特定の関係に設けるこ
とにより、シールブレーク角度を大きくすると共に、ブ
リッジブレーク角度を小さくすることが可能となるワン
ピース型のタンパーエビデント性プラスチックキャップ
を提供することができた。
接触荷重(kgf)を縦軸として、有限要素法による数
値解析結果をプロットしたグラフである。
部断面側面図である。
図である。
状態を示す一部断面側面図である。
明図である。
面側面図である。
断面側面図である。
図である。
プを示す一部断面側面図である。
一部断面側面図である。
Claims (17)
- 【請求項1】 天面部と、ビン首部に係合するねじを内
面に備えたスカート部と、天面部の内側に形成されたビ
ン口と係合するインナーリングとを備え且つ前記スカー
ト部の下端には、破断可能なブリッジを介して、開栓に
際してビン首部に係止される周状バンドが連結されてい
るワンピース型プラスチックキャップにおいて、前記イ
ンナーリングはビン口内面との面シールを可能にするに
十分な天面に垂直な軸方向寸法を有し、前記インナーリ
ングの外周面は付け根或いは付け根の立ち上がり部から
径外方向及び軸方向に延びているテーパー角度10゜乃
至60゜のテーパー面となっており、前記インナーリン
グの先端部はビン口の内径よりも小さい最先端を有する
と共に、最先端に向けて外径が次第に減少するビン口と
のガイド面を有し、且つインナーリングの付け根は、ビ
ン口内径よりも大きくないという条件下に、ビン口内径
とほぼ等しい外径を有し、前記キャップは弾性率が1.
0×104 乃至2.0×104 kg/cm2 の範囲の樹
脂から成ることを特徴とするプラスチックキャップ。 - 【請求項2】 前記インナーリングは、付け根から先端
に向けて、その水平断面における厚みが実質上等しいか
或いはこの厚みが次第に減少するように設けられている
請求項1記載のプラスチックキャップ。 - 【請求項3】 前記インナーリングがキャップ締まり角
度に相当する軸方向変位の0.3乃至1.3倍の軸方向
寸法を有する請求項1記載のプラスチックキャップ。 - 【請求項4】 前記インナーリングがガイド面以外の部
分で0.5乃至2.0の厚みを有する請求項1記載のプ
ラスチックキャップ。 - 【請求項5】 プラスチックキャップがオレフィン系樹
脂からなる請求項1記載のプラスチックキャップ。 - 【請求項6】 天面部の内面には、インナーリングの外
方に、ビン口の頂部乃至外周部と係合する密封用の小突
起が形成されている請求項1記載のプラスチックキャッ
プ。 - 【請求項7】 前記スカート部外面にはキャップ把持用
のローレット溝が形成されている請求項1記載のプラス
チックキャップ。 - 【請求項8】 前記周状バンドとスカート部下端とは周
状切断面で分離されており、且つ前記ブリッジは周状切
断面よりも内側に位置してスカート部下端と周状バンド
とを連結している請求項1記載のプラスチックキャッ
プ。 - 【請求項9】 前記スカート部の下端には、周状切断面
の内側に位置し且つ周状切断面よりも周状バンド側に小
間隔だけ延びているストッパーが形成され、閉栓に際し
ては前記ストッパーと前記ブリッジとが係合してキャッ
プの旋回が行われる請求項8記載のプラスチックキャッ
プ。 - 【請求項10】 前記周状バンドは、径内方向に延びる
可撓性フィンを多数周状に配置して備えている請求項1
記載のプラスチックキャップ。 - 【請求項11】 前記天面部のインナーリングの外方に
は、ビン口部の頂部及び外周部と実質上ぴったり係合す
る受け座と、該受け座から溝を介して位置し且つ該受け
座を通るビン口面よりも微小間隔だけ突出した少なくと
も1個のシール用突起部とを設けてなる請求項1記載の
プラスチックキャップ。 - 【請求項12】 シール用突起部がほぼ台形の断面形状
を有し且つ溝が倒立台形状の断面形状を有する請求項1
1記載のプラスチックキャップ。 - 【請求項13】 台形状突起部のテーパー角度が60゜
乃至120゜である請求項12記載のプラスチックキャ
ップ。 - 【請求項14】 シール用突起部の上面が容器口部のシ
ールすべき面と補完関係にある表面を有する請求項11
記載のプラスチックキャップ。 - 【請求項15】 シール用突起部が受け座の面よりも3
乃至1000μm内方に突出した請求項11記載のプラ
スチックキャップ。 - 【請求項16】 シール用突起部の先端の巾寸法が、5
乃至500μmである請求項11記載のプラスチックキ
ャップ。 - 【請求項17】 ビン口部の外周部と係合する受け座
が、天面部に軸方向に突出して設けられたアウターリン
グの内周面で形成されている請求項第11記載のプラス
チックキャップ。
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