JPS61244757A - 合成樹脂製キヤツプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はピルファープルーフ性を有する合成樹脂製キャ
ップ、さらに詳しくは、外周面にねじ部とこのねじ部の
下方に位置する係止フランジを有する口部を備えた容器
に適用されるピルファープルーフ性を有する合成樹脂製
キャンプに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、アルコール飲料水、清涼飲料水等を入れる容器は
、通常外周面にねじ部とこのねじ部の下方に位置する係
止フランジを有する口部を備えている。このような容器
のためのいわゆるビラレフアープルーフ性（内容物の詰
め替え等の不正防止性能）を有するキャップとしては、
アルミニウム合金等の材料を絞り加工等により成形した
金属キャップが広く実用に供されているが、近時にお（
、ｓでは、比較的高価で開栓時に手を損傷する虞れがあ
るこのような金属キャップに替えて、比較的安価で安全
性の高い合成樹脂製キャンプが提案され実用に供される
ようになってきた。そのようなものとしては、大別して
次の２種類のものが提案されている。

第一の形態の合成樹脂製キャップの典型例としては、第
１０図に示すような構造を基本とするキャップを挙げる
ことができる。全体を番号（２００）で示すこのキャン
プは天面（２０１）と天面（２０１）の周縁から垂下す
る筒状スカート（２０２）を具備し、筒状スカー１−　
（２０２”）は、周方向へ延びる破断ライン（２０３）
と破断ライン（２０３”）より上方のキャップ主部（２
０４）と破断ライン（２０３’）より下方の収縮ピルフ
ァープルーフ部（２０５）に区画されており、キヤ・ノ
ブ主部（２０４）内面に番よねじ部（２０６）が設けら
れ、収縮ピルファープル−フ部（２０５）は熱により内
側へ収縮しゃすし１性質を持つ。このようなキャップ（
２００）を第２図に示すような外周面にねじ部（９０１
）とねじ部（９０１）の下方に係止フランジ（９０２）
を有する口部（９００）に装着する場合は、キャップ（
２００）を口部（９００）に被嵌してキャンプ（２００
）を回転させ、ねじ部（２０６）とねじ部（９０１）を
螺合させ、天面（２０１）の内側と口部（９００）の頂
部力く充分嵌合し口部（９００”）を密封した後に、こ
の状態で係止フランジ（９０２）の下端より、その最下
部が下方に位置した収縮ピルファープル−フ部（２０５
）を、熱風を吹きつける等の方法で加熱し収縮させ係止
フランジ（９０２）の下端に係合させるものである。

以上のような口部（９００）に装着させたキャップ（２
００）を口部（９００’）から離脱させるには、キャッ
プ（２００）を装着時における回転方向と逆方向に回転
させる。このようにするとキャップ主部（２０４）はそ
の内面に設置すられたねじ部（２０６）が口部（９００
）のねじ部（９０１）に沿って回転するため上方へ移動
しようとするが、収縮ピルファープルーフ部（２０５”
）は係止フランジ（９０２）の下端に係合しているため
上方へ移動できず破断ライン（２０３）が破断しキャッ
プ主部（２０４）が離脱する。

しかしながら、上記のような第一の形態の合成樹脂製キ
ャップは、（イ）キャップ（２００）を口部（９００）
に装着するには、収縮ピルファープルーフ部（２０５”
）を加熱するための設備が必要である、（ロ）前記加熱
するための動力費を負担しなければならない、（ハ）収
縮ピルファープルーフ部（２０５）を加熱すると熱伝導
により必然的に口部（９００）も加熱されるが、特に合
成樹脂により形成された容器の場合等は口部（９００）
が加熱されることにより変形を生じる等の好ましくない
現象がおこる場合がある、等の問題点がある。

第二の形態の合成樹脂製キャップの典型例としは、第１
１図に示すような構造を基本とするキャップを挙げるこ
とができる。全体を番号（３００）で示すこのキャップ
は天面（３０１）と天面（３０１）の周縁から垂下する
筒状スカー）　（３０２）を具備し、筒状スカート（３
０２”）は周方向へ延びる破断ライン（３０３）と破断
ライン（３０３）より上方のキャンプ主部（３０４）と
破断ライン（３０３”）より下方のピルファープルーフ
部（３０５）に区画されており、キャップ主部（３０４
）内面にはねじ部（３０６）が設けられ、ピルファープ
ルーフ部（３０５）の内面には口部（９００”）に装着
する際の回転方向に対し逆方向に向かって延びる複数個
のフラップ片（３０７＞が形成されている。このような
キャップ（３００）を口部（９００”）に装着する場合
は、キャップ（３００）を口部（９００’）に被嵌して
キャップ（３００）を回転させ、ねじ部（３０６）とね
じ部（９０２）を螺合させる。このようにするとキャッ
プ（３００）は下方へ移動し、この際フラ・ノブ片（３
０７）は係止フランジ（９０２’）を通過することにな
るが、フラップ片（３０７）は回転方向に対し逆方向へ
向かって延びているため弾性的に撓み係化フランジ（９
０２）を通過することができ、そののち天面（３０１）
の内側と口部（９００）の頂部が充分嵌合し口部（９０
０）が密封されるや以上のような口部（９００）に装着
させたキャップ（３００）を口部（９００）から離脱さ
せるには、キャップ（３００）を装着時における回転方
向と逆方向に回転させる。このようにするとキャップ主
部（３０４）は上方へ移動しようとするが、ピルファー
プルーフ部（３０５’）はその内面に形成されたフラッ
プ片（３０７）が離脱時の回転方向と同一方向に向かっ
て延びているため、フラップ（３０７）の内側先端部が
内側に向かってひろがり、係止フランジ（９０２’）の
下端と係合するため上方への移動が阻止され、破断ライ
ン（３０３）が破断しキャップ主部（３０４’）が離脱
する。

上記のような第二の形態の合成樹脂製キャンプは、前述
したとおりの第一の形態の合成樹脂製キャップに見られ
る欠点が存在しない。しかしながら上記の通りの第二の
形態の合成樹脂製キャップも未だ充分に満足し得るもの
ではなく、（ニ）射出成形または圧縮成形等の如き合成
樹脂成形方法でキャップ（３００）を成形する際、フラ
ップ片（３０７）があるため成形後の型抜きが著しく困
難であり、また型抜き操作が極めて煩雑であり高速で成
形しにくいために安価な製品が製造しにくい、（ホ）キ
ャンプ（３００）が口部（９００）に装着された状態で
ピルファープルーフ部（３０５）下端と係止フランジ（
９０２）下端の間に開口部が生じるが、この開口部を通
して細い金属線を挿入する等してフラップ片（３０７）
を半径方向外側へ向けて撓ませることが可能であり、従
って破断ライン（３０３）を破断せしめることなくキャ
ンプ（３００”）を口部（９００）から離脱させること
が可能であり、ピルファープルーフ性が損なわれる、等
の解決すべき問題がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、上記事実に鑑みてなされたピルファープルー
フ性を備えた合成樹脂製キャンプであって、公知のキャ
ップに存在する上述したような問題点を解決するキャッ
プを提供することをその目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明では外周面にねじ部と該ねじ部の下方に
位置する係止フランジを有する口部を備えた容器のため
の合成樹脂製キャップにおいて、天面及び該天面の側縁
から垂下する筒状スカートを有し、筒状スカートには周
方向に延びる第１破断ラインと該第１破断ラインより上
方に位置し同じく周方向に延びる第２破断ラインが形成
されており、筒状スカートは第２破断ラインより上方の
キャンプ主部と第２破断ラインと第１破断ラインの中間
のピルファープルーフ部と第１破断ラインより下方の係
止部に区分されており、さらに係止部の上部とピルファ
ープルーフ部の下部の形状を互いに軸方向にすべりやす
く形成している。

〔作用〕

上記手段を施した結果、本発明の合成樹脂製キャンプを
外周面にねじ部と該ねじ部の下方に位置する係止フラン
ジを有する口部に装着する際には、係止部がねじ部及び
係止フランジを通過するにしたがい第１破断ラインが破
断し係止部の上部はピルファープルーフ部の内側に入り
込み、係止部の有効内径が装着以前の状態より小さくな
ることにより、係止部の下部が係止フランジ下端に係合
し、さらにキャップを前記口部から離脱する際にはピル
ファープルーフ部及び係止部が上方へ移動することが阻
止され第２破断ラインが破断することによりピルファー
プルーフ性が得られる。

〔実施例〕

以下、この発明の構成を実施例として示した図面に従っ
て詳細に説明する。第１図は、第２図に図示する口部（
９００）に通用しうる本発明に従って構成された一実施
例を図示している。全体を番号（１００）で示す図示の
キャップは、天面（１０１）と天面（１０１）の周縁か
ら垂下する筒状スカート（１０２）を有し、筒状スカー
ト＜１０２　”）には周方向へ延びる第１破断ライン（
１０３）と第１破断ライン（１０３）より上方に位置し
同じく周方向へ延びる第２破断ライン（１０４）が形成
されており、筒状スカート（１０２）は第２破断ライン
（１０４）より上方のキャップ主部（１０５）　　と第
２破断ライン（１０４）と第１破断ライン（１０３）の
中間のピルファープルーフ部（１０６）と第１破断ライ
ン（１０３）より下方の係止部（１０７”）に区分され
ており、キャップ主部（１０５”）の内面には口部（９
００）のねじ部（９０１）に螺合しうるねじ部（１０８
）が形成されている。図示の例では係止部（１０７）は
係止部（１，０７，）のみをとり出した平面図である第
５図からより明確である通り、３箇所の弾性変形部（１
０９）を備え、第１破断ライン（１０３）が破断される
と係止部（１０７）の有効内径が弾性変形部（１０９）
が弾性的に撓むことによりある程度変化しうる構造とな
っている。係止部（１０７’）の有効内径（Ｂ）は口部
（９００）の係止フランジ（９０２）の最大外径（Ａ）
よりも小さく形成されている。天面（１０１）の内側に
は適宜の構造によるライナー材（１１０）が具備されて
いることが好ましく、図示の場合はキャップ（１００”
）と異なる合成樹脂材料から形成されたライナー材（１
１０）が設置されている。さらに図示の場合は、炭酸飲
料水等内圧のかかる内容物のためのキャップを想定して
、当業者らには周知の構造として、キャップ（１００）
を口部（９００）から離脱する際に迅速に内圧を開放す
る内圧開放スロワ）　＜１１１　）がねじ部（１０８）
を縦断する方向に設けられている。

このように構成したキャップ（１００）を第２図に示す
ような口部（９００）に装着する場合は、キャップ（１
００）を口部（９００”）に被嵌してキャップ（１００
）を第１図上方から見て時計まわり方向へ回転せしめる
。このようにするとねじ部（１０Ｂ　）はねじ部（９０
１）と螺合しこれによりキャップ（１００）は下方へ移
動する。この際、係止部（１ｏ７）はその有効内径（Ｂ
）が係止フランジ（９０２）の最大外径（Ａ）よりも小
さいがためにそのままでは係止フランジ（９０２）を通
過することができず第１破断ライン（１０３）が破断さ
れ係止部（１０７）はキャップ（１００）から独立して
動くことが可能となる。（第３図参照）引き続きキャッ
プ（１００）を回転させると、合成樹脂自体のもつ弾性
と、弾性変形部（１０９）の撓みと、係止部（１０７）
の上部とピルファープルーフ部（１０６）の下部の形状
が互いに軸方向にすべりやすくなってし）ることにより
、第４図に示すように係止部（１０７）の下部は係止フ
ランジ（９０２）を通過し、係止部（１０７）の上部は
ピルファープルーフ部（１０６）の内部にすべり込み係
合し、係止部（１０７）はその外径をピルファープルー
フ部（１０６）の内径に規制されることにより、第４図
の状態の係止部（１０７）のみをとり出した平面図であ
る第６図により明確な通り係止部（１０７”）の有効内
径（Ｂ′）はキャップ装着前の有効内径ＣＢ）よりも小
さくなり、係止部（１０７）下部は係止フランジ（９０
２）下部と係合し、かつライナー材（１１０）は口部（
９００）頂部に嵌合し口部（９００）は確実に密封され
る。

以上のようにして第４図に図示するような状態に装着さ
せたキャンプ（１００）を口部（９００”）から離脱さ
せるには、キャップ（１００）を装着時の回転方向と逆
方向に回転させる。このようにするとキャップ主部（１
０５）は上方へ移動しようとするが、ピルファープルー
フ部（１０６）は係止部（１０７）と一体に係合しさら
に係止部（１０７）は係止フランジ（９０２”）と係合
しているためピルファープルーフ部（１０６’）は上方
へ移動することが阻止され、第２破断ライン（１０４）
は破断され確実なピルファープルーフ性が得られるとと
もにキャップ主部（１０５’）は離脱される。

係止部（１０７）が係止フランジ（９０２”）に確実に
係合するためには、キャンプ装着後の係止部（１０７）
の有効内径（Ｂ）がキャップ装着前の係止部（１０７）
の有効内径ＣＢ）より約０．５から３鶴小さくなること
が好ましい。そのための係止部（１０７）の構造として
は上記実施例で示した弾性変形部（１０９）を設ける方
法のみに限らず、例えばキャップ装着前の係止部の他の
例を、係止部（１０７）のみをとり出した平面図で示す
第７図のように係止部（１０７）の一部に切り欠き部（
１１２）を設けることによる方法も可能である。

ライナー材（１１０）は、上記の実施例ではキャップ（
１００）と異なる合成樹脂材料を円形板状に加工し天面
（１０１）の内面に位置づけたものであるが、本発明は
このような形態に限ることなく、例えば他の実施例の一
部断面図である第８図に示すように、キャップ（１００
”）と異なる合成樹脂材料を天面（１０１’）の内側で
所望の形状に成形したライナー材（１１０’）とする方
式や、他のもう一つの実施例の一部断面図である第９図
に示すように、キャップ（１００’）と同一の合成樹脂
材料で天面（１０１”）の内側に一体とした適宜の形状
のパツキン部（１１３）を形成する方式なども可能であ
る。

尚、本文において本発明にしたがうキャップの幾つかの
実施例について説明したが、本発明はこのような実施例
に限定されるものではなく、本発明の範囲を進展するこ
となく種々の変形又は修正が可能であることは言うまで
もない。

〔発明の効果〕

以上に述べたように本発明にしたがえば、第１０図及び
第１１図に示す従来の合成樹脂製キャップが持ち合わせ
る前述（イ）から（ホ）として記述した欠点を持たない
、従来にはない優れたピルファープルーフ性を有する合
成樹脂製キャップが提供される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の合成樹脂製キャップの一実施例を示す
一部断面側面図。第２図は本発明の合成樹脂製キャップ
及び従来の合成樹脂製キャップが通用される容器口部の
一例を示す側面図。第３図は本発明の合成樹脂製キャッ
プを第２図に示す容器口部に装着しつつある状態を示す
一部断面側面図。第４図は本発明の合成樹脂製キャップ
を第２図に示す容器口部に装着した状態を示す一部断面
側面図。第５図は第１図に示す状態の本発明の合成樹脂
製キャップの係止部の平面図。第６図は第４図に示す状
態の本発明の合成樹脂製キャップの係止部の平面図。第
７図は本発明の合成樹脂製キャップの係止部の他実施例
を示す平面図。第８図及び第９図は本発明の合成樹脂製
キャップの他実施例を示す一部断面図。第１０図及び第
１１図は従来の合成樹脂製キャップの実施例を示す一部
断面側面図。 （１０１）・・・天　板　　（１０２）・・・筒状スカ
ート（１０３）・・・第１破断ライン （１０４）・・・第２破断ライン （１０５）・・・キャップ主部 （１０６”）・・・ピルファープルーフ部（１０７）・
・・係止部　　（９００）・・・口　部（９０２）・・
・係止フランジ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、外周面にねじ部と該ねじ部の下方に位置する係止フ
   ランジを有する口部を備えた容器のための合成樹脂製キ
   ャップにおいて、天面及び該天面の周縁から垂下する筒
   状スカートを有し、筒状スカートには周方向に延びる第
   １破断ラインと該第１破断ラインより上方に位置し同じ
   く周方向に延びる第２破断ラインが形成されており、筒
   状スカートは第２破断ラインより上方のキャップ主部と
   第２破断ラインと第１破断ラインの中間のピルファープ
   ルーフ部と第１破断ラインより下方の係止部に区分され
   ており、さらに係止部の上部とピルファープルーフ部の
   下部の形状を互いに軸方向にすべりやすく形成したこと
   を特徴とする合成樹脂製キャップ。 ２、係止部の有効内径が約０．５ｍｍから３ｍｍ縮小す
   るものである特許請求の範囲第１項記載の合成樹脂製キ
   ャップ。 ３、係止部は少なくとも１箇所の弾性変形部を備えるも
   のである特許請求の範囲第１項又は第２項記載の合成樹
   脂製キャップ。 ４、係止部は少なくとも１箇所の切り欠き部を備えるも
   のである特許請求の範囲第１項又は第２項記載の合成樹
   脂製キャップ。