JP2014067752A - フォトリソグラフィ用剥離液、及びパターン形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物を効果的に剥離除去することができ、SiO、及び種々の金属材料に対する防食性に優れるフォトリソグラフィ用剥離液、及びこれを用いるパターン形成方法を提供すること。
【解決手段】フォトリソグラフィ用剥離液に含まれるフッ化水素酸のカウンターアミンとして、所定の塩基性化合物を用い、且つフォトリソグラフィ用剥離液の23℃で測定されるpHを6.0以下又は8.5以上に調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、IC、LSI等の半導体素子や液晶パネル素子の製造に好適に使用されるフォトリソグラフィ用剥離液、及びこれを用いたパターン形成方法に関する。
IC、LSI等の半導体素子や液晶パネル素子を製造する際には、まず、シリコンウェハ、ガラス等の基板上にCVD蒸着された金属膜やSiO膜等の絶縁膜を形成する。次に、金属膜や絶縁膜上に、フォトレジスト組成物を均一に塗布してフォトレジスト膜を形成し、このフォトレジスト膜を選択的に露光、現像してフォトレジストパターンを形成する。そして、このフォトレジストパターンをマスクとして基板をエッチング処理し、微細回路を形成する。その後、フォトレジストパターンをアッシングし、フォトリソグラフィ用剥離液を用いて、アッシング後のフォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物を剥離除去する。
なお、上記の金属膜としては、アルミニウム(Al);アルミニウム−ケイ素(Al−Si)、アルミニウム−銅(Al−Cu)、アルミニウム−ケイ素−銅(Al−Si−Cu)等のアルミニウム合金(Al合金);チタン(Ti);窒化チタン(TiN)、チタンタングステン(TiW)等のチタン合金(Ti合金);タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、タングステン(W)、窒化タングステン(WN)、銅(Cu)等が用いられる。また、絶縁膜としてはSiO膜が使用されることが多い。これら金属膜及び絶縁膜は、単層〜複数層にて基板上に形成される。
上記のフォトリソグラフィ用剥離液としては、フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物を効果的に剥離除去することができ、かつ、金属に対する防食性に優れることが望まれている。両者の性能を達成するため、従来、フッ化水素酸及びそのカウンターアミンとしてアンモニアを用いた化合物(特許文献1〜3を参照)や、フッ化水素酸及びそのカウンターアミンとして1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7を用いた化合物(特許文献4を参照)等を用いることが提案されている。
特開2001−83713号公報 特開平9−197681号公報 特開2000−47401号公報 特開2000−181083号公報
しかし、特許文献1〜4に記載されたフォトリソグラフィ用剥離液は、金属材料の種類によっては防食性が不十分なものであった。また、上記のように、IC、LSI等の半導体素子や液晶パネル素子を製造する際に、基板上にSiO膜が形成されることが多いが、特許文献1〜4に記載されたフォトリソグラフィ用剥離液は、SiOを腐食させやすいものであった。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物を効果的に剥離除去することができ、SiO、及び種々の金属材料に対する防食性に優れるフォトリソグラフィ用剥離液、及びこれを用いるパターン形成方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、フォトリソグラフィ用剥離液に含まれるフッ化水素酸のカウンターアミンとして、所定の塩基性化合物を用い、且つフォトリソグラフィ用剥離液のpHを特定の範囲に調整することにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
本発明の第一の態様は、(A)フッ化水素酸、(B)下記一般式(b−1)で表される塩基性化合物、及び(C)水を含有し、23℃におけるpHが6.0以下又は8.5以上である、フォトリソグラフィ用剥離液である。
Figure 2014067752
(一般式(b−1)中、R1bからR5bは、それぞれ独立に水素原子、又は水酸基、カルボキシル基、アミノ基、若しくはホスホン酸基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を示し、R1bからR5bの少なくとも1つは水素原子である。R1bからR4bのうちいずれか1つとR5bとが相互に結合して環構造を形成してもよい。Y1b及びY2bは、それぞれ独立に炭素数1〜3のアルキレン基を示し、nは0〜5の整数を示す。nが2以上のとき、複数のR5b同士及び複数のY1b同士は互いに同一であっても異なっていてもよく、R5b同士が相互に結合して環構造を形成してもよい。)
本発明の第二の態様は、基板上に設けたフォトレジストパターンをマスクとして該基板をエッチングし、次いで前記フォトレジストパターンをアッシングした後、第一の態様に係るフォトリソグラフィ用剥離液を用いて前記フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物を剥離除去するパターン形成方法である。
本発明によれば、フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物を効果的に剥離除去することができ、SiO、及び種々の金属材料に対する防食性に優れるフォトリソグラフィ用剥離液、及びこれを用いるパターン形成方法を提供することができる。
ジエチレントリアミンを含む剥離液に、表面の材質がSiOである基板を浸漬した場合の、剥離液のpHと、SiOの膜減り量との関係を示すグラフである。 トリエチレンテトラミンを含む剥離液に、表面の材質がSiOである基板を浸漬した場合の、剥離液のpHと、SiOの膜減り量との関係を示すグラフである。 フォトレジストパターンをマスクとしてアルミニウム膜をエッチングした後に、フォトレジストパターンがアッシングされた状態のアルミニウム配線が形成された基板の断面の模式図である。 フォトレジストパターンをマスクとしてアルミニウム膜をエッチングした後に、フォトレジストパターンがアッシングされた状態のアルミニウム配線が形成された基板を、剥離液により洗浄した後の、基板の断面の模式図である。
≪フォトリソグラフィ用剥離液≫
本発明に係るフォトリソグラフィ用剥離液(以下、単に「剥離液」という。)は、(A)フッ化水素酸、(B)塩基性化合物、及び(C)水を含有する。また、本発明のフォトリソグラフィ用剥離液は23℃におけるpHが6.0以下又は8.5以上である。
フォトリソグラフィ用剥離液は、pHを所定の値に調整するための(D)pH調製剤を含んでいてもよい。また、フォトリソグラフィ用剥離液は、(E)水溶性有機溶剤を含んでいてもよい。以下、本発明に係る剥離液に含有される各成分について詳細に説明する。
<(A)フッ化水素酸>
本発明に係る剥離液は、フッ化水素酸を必須に含有する。
フッ化水素酸の含有量は、剥離液中、0.05〜0.5質量%が好ましく、0.08〜0.32質量%がより好ましい。このような範囲とすることにより、フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物の剥離除去性と金属に対する防食性とのバランスをより効果的にとることができる。
<(B)塩基性化合物>
本発明に係る剥離液は、下記一般式(b−1)で表される塩基性化合物を必須に含有する。
Figure 2014067752
(一般式(b−1)中、R1bからR5bは、それぞれ独立に水素原子、又は水酸基、カルボキシル基、アミノ基、若しくはホスホン酸基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を示し、R1bからR5bの少なくとも1つは水素原子である。R1bからR4bのうちいずれか1つとR5bとが相互に結合して環構造を形成してもよい。Y1b及びY2bは、それぞれ独立に炭素数1〜3のアルキレン基を示し、nは0〜5の整数を示す。nが2以上のとき、複数のR5b同士及び複数のY1b同士は互いに同一であっても異なっていてもよく、R5b同士が相互に結合して環構造を形成してもよい。)
1bからR5bがとり得る炭素数1〜6のアルキル基は、直鎖状又は分岐鎖状のいずれでもよく、直鎖状が好ましい。具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−へキシル基等が挙げられる。これらの中でも、エチル基が最も好ましい。
このアルキル基は、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、又はホスホン酸基を有していてもよい。そのような具体例としては、2−ヒドロキシエチル基、2−カルボキシエチル基、2−アミノエチル基、2−ホスホン酸エチル基等が挙げられる。
1bからR4bのうちいずれか1つとR5bとが相互に結合して形成し得る環構造、あるいはR5b同士が相互に結合して形成し得る環構造としては、ピペラジン環等が挙げられる。
1b及びY2bがとり得る炭素数1〜3のアルキレン基は、直鎖状又は分岐鎖状のいずれでもよく、直鎖状が好ましい。具体例としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基等が挙げられる。これらの中でも、エチレン基が最も好ましい。
nは0〜5の整数を示し、0〜2の整数がより好ましい。
上記一般式(b−1)で表される塩基性化合物の具体例としては、エチレンジアミン、N−(2−アミノエチル)−1,2−エタンジアミン(=ジエチレントリアミン)、N,N’−ビス(2−アミノエチル)−1,2−エタンジアミン(=トリエチレンテトラミン)、トリス(2−アミノエチル)アミン、N,N’−ビス(2−アミノエチル)ピペラジン、N−[(2−アミノエチル)−2−アミノエチル]ピペラジン、N−(2−アミノエチル)−N’−{2−[(2−アミノエチル)アミノ]エチル}−1,2−エタンジアミン(=テトラエチレンペンタミン)、4−(2−アミノエチル)−N−(2−アミノエチル)−N’−{2−[(2−アミノエチル)アミノ]エチル}−1,2−エタンジアミン、1−(2−アミノエチル)−4−{[(2−アミノエチル)アミノ]エチル}ピペラジン、1−{2−[[2−[(2−アミノエチル)アミノ]エチル]アミノ]エチル}ピペラジン、1−ピペラジンエタンアミン、2−[(2−アミノエチル)アミノ]エタノール、ジエチレントリアミン五酢酸等が挙げられる。
上記一般式(b−1)で表される塩基性化合物の中でも、下記一般式(b−2)で表される塩基性化合物が好ましい。
Figure 2014067752
(一般式(b−2)中、Y1b、Y2b、及びnは、上記一般式(b−1)と同義である。)
上記一般式(b−2)で表される塩基性化合物の具体例としては、エチレンジアミン、N−(2−アミノエチル)−1,2−エタンジアミン(=ジエチレントリアミン)、N,N’−ビス(2−アミノエチル)−1,2−エタンジアミン(=トリエチレンテトラミン)、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジメチレントリアミン、トリメチレンテトラミン等が挙げられる。
これらの中でも、N−(2−アミノエチル)−1,2−エタンジアミン(=ジエチレントリアミン)、N,N’−ビス(2−アミノエチル)−1,2−エタンジアミン(=トリエチレンテトラミン)が、金属に対する防食性が高く、より長時間の継続使用が可能となる点で特に好ましい。
これらの塩基性化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記一般式(b−1)で表される塩基性化合物の含有量は、フッ化水素酸の含有量に応じて適宜調整できるが、剥離液中、0.01〜2.00質量%が好ましく、0.01〜1.24質量%がより好ましい。また、フッ化水素酸の規定度(N)に対する塩基性化合物の規定度(N)の比が0.1〜3.0であることが好ましく、0.1〜1.5であることがより好ましい。このような範囲とすることにより、フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物の剥離除去性と金属に対する防食性とのバランスをより効果的にとることができ、さらにはより長時間の継続使用も可能となる。
<(C)水>
本発明に係る剥離液は、水を必須に含有する。
水の含有量は、剥離液中、1.0〜80質量%が好ましく、15〜40質量%がより好ましい。
<(D)pH調整剤>
本発明に係る剥離液は、その23℃で測定されるpHを6.0以下又は8.5以上とするために、pH調製剤を含んでいてもよい。pH調製剤の種類は、剥離液のpHを所望する値に調整できるものであれば、本発明の目的を阻害しない範囲で限定されず、従来知られる種々のpH調整剤から適宜選択できる。pH調整剤が塩基性化合物である場合、アミン系化合物、及び含金属塩基性化合物が好ましい。
なお、pH調整剤が、剥離液のpHを塩基性側に調整するものである場合、pH調整剤は(B)成分として使用される塩基性化合物以外の塩基性化合物である。また、pH調整剤が、剥離液のpHを酸性側に調整するものである場合、pH調整剤は(A)成分であるフッ化水素酸以外の酸性化合物である。
pH調整剤として使用される酸性化合物の具体例としては、硫酸、硝酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、フタル酸、1,2,3−ベンゼントリカルボン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸
、無水酢酸、無水フタル酸、無水マレイン酸、無水コハク酸、サリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、及びp−トルエンスルホン酸等を挙げることができる。
pH調整剤として使用されるアミン系化合物の具体例としては、ヒドロキシルアミン、及びN,N−ジエチルヒドロキシルアミン等のヒドロキシアミン;モノエタノールアミン等の第1級脂肪族アミン;ジエタノールアミン、ジプロピルアミン、N−メチルエタノールアミン、及び2−エチルアミノエタノール等の第2級脂肪族アミン;ジメチルアミノエタノール、エチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、及びトリエチルアミン等の第3級アミン;シクロヘキシルアミン、及びジシクロヘキシルアミン等の脂環式アミン;ベンジルアミン、ジベンジルアミン、及びN−メチルベンジルアミン等の芳香族アミン;ピロール、ピロリジン、ピロリドン、ピリジン、モルホリン、ピラジン、ピペリジン、N−ヒドロキシエチルピペリジン、オキサチアゾール、及びチアゾール等の複素環式アミンが挙げられる。
pH調製剤として使用される含金属塩基性化合物の例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、及び炭酸リチウム等のアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、及び炭酸水素リチウム等のアルカリ金属重炭酸塩;水素化リチウム、水素化ナトリウム、及び水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメトキシド、及びナトリウムエトキシド等のアルカリ金属アルコキシドが挙げられる。
剥離液中のpH調整剤の含有量は、本発明の目的を阻害しない範囲で特に限定されない。pH調整剤は、剥離液が所望するpHとなるような量で使用される。
<(E)水溶性有機溶剤>
本発明に係る剥離液は、さらに、水溶性有機溶剤を含有していてもよい。
この水溶性有機溶剤としては、水及び他の成分と混和性のあるものであれば特に限定されず、従来公知の水溶性有機溶剤を用いることができる。具体例としては、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、ビス(2−ヒドロキシエチル)スルホン、テトラメチレンスルホン等のスルホン類;N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド等のアミド類;N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−プロピル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシメチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン等のラクタム類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジイソプロピル−2−イミダゾリジノン等のイミダゾリジノン類;γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン等のラクトン類;エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコール類及びその誘導体;等が挙げられる。
これらの中でも、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテルが好ましく、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、プロピレングリコールが、フォトレジストパターン及びエッチング残渣物の剥離除去性に優れる点で特に好ましい。
これらの水溶性有機溶剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
水溶性有機溶剤を含有する場合、その含有量は、剥離液中、1.0〜90質量%が好ましく、60〜80質量%がより好ましい。
<その他の成分>
本発明に係る剥離液は、さらに、防食剤を含有していてもよい。
この防食剤としては、特に限定されず、従来公知の防食剤を用いることができるが、ベンゾトリアゾール系化合物やメルカプト基含有化合物が好ましい。
上記ベンゾトリアゾール系化合物としては、下記一般式(f−1)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2014067752
上記一般式(f−1)中、R1f、R2fは、それぞれ独立に水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜10の炭化水素基、カルボキシル基、アミノ基、水酸基、シアノ基、ホルミル基、スルホニルアルキル基、又はスルホ基を示し、Qは水素原子、水酸基、置換基を有していてもよい炭素数1〜14の炭化水素基(ただし、当該炭化水素基はアミド結合又はエステル結合で中断されていてもよい)、又は下記一般式(f−2)で表される基を示す。
Figure 2014067752
上記一般式(f−2)中、R3fは炭素数1〜6のアルキレン基を示し、R4f及びR5fは、それぞれ独立に水素原子、水酸基、又は炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基若しくはアルコキシアルキル基を示す。
なお、上記一般式(f−1)において、R1f、R2f、Qの各定義中、炭化水素基は、芳香族炭化水素基及び脂肪族炭化水素基のいずれでもよく、不飽和結合を有していてもよく、直鎖状、分岐鎖状、及び環状のいずれでもよい。芳香族炭化水素基としては、例えばフェニル基、p−トリル基等が挙げられる。直鎖状の脂肪族炭化水素基としては、例えばメチル基、n−プロピル基、ビニル基等が挙げられる。分岐鎖状の脂肪族炭化水素基としては、例えばイソブチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。環状の脂肪族炭化水素基としては、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。置換基を有する炭化水素基としては、例えばヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基等が挙げられる。
また、上記一般式(f−1)において、Qとしては、上記一般式(f−2)で表される基であることが好ましい。特に上記一般式(f−2)で表される基の中でも、R4f及びR5fがそれぞれ独立に炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基又はアルコキシアルキル基である基を選択することが好ましい。
さらに、Qは、上記一般式(f−1)で表される化合物が水溶性を示すように選択されることが好ましい。具体的には、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基(すなわち、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基)、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、水酸基等が好ましい。
ベンゾトリアゾール系化合物としては、具体的には、ベンゾトリアゾール、5,6−ジメチルベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、1−メチルベンゾトリアゾール、1−アミノベンゾトリアゾール、1−フェニルベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシメチルベンゾトリアゾール、1−ベンゾトリアゾールカルボン酸メチル、5−ベンゾトリアゾールカルボン酸、1−メトキシ−ベンゾトリアゾール、1−(2,2−ジヒドロキシエチル)−ベンゾトリアゾール、1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンゾトリアゾール;「IRGAMET」シリーズとしてBASF社より市販されている、2,2’−{[(4−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチル]イミノ}ビスエタノール、2,2’−{[(5−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチル]イミノ}ビスエタノール、2,2’−{[(4−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチル]イミノ}ビスエタン、2,2’−{[(4−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチル]イミノ}ビスプロパン等が挙げられる。
これらの中でも、1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−ベンゾトリアゾール、2,2’−{[(4−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチル]イミノ}ビスエタノール、2,2’−{[(5−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチル]イミノ}ビスエタノール等が好ましい。
これらのベンゾトリアゾール化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記メルカプト基含有化合物としては、メルカプト基に結合する炭素原子のα位、β位の少なくとも一方に、水酸基及び/又はカルボキシル基を有する化合物が好ましい。このような化合物として、具体的には、1−チオグリセロール、3−(2−アミノフェニルチオ)−2−ヒドロキシプロピルメルカプタン、3−(2−ヒドロキシエチルチオ)−2−ヒドロキシプロピルメルカプタン、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸等が挙げられる。これらの中でも、1−チオグリセロールを用いることが特に好ましい。
これらのメルカプト基含有化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
防食剤を含有する場合、その含有量は、剥離液中、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。
また、本発明に係る剥離液は、さらに、界面活性剤を含有していてもよい。
この界面活性剤としては、特に限定されず、従来公知の界面活性剤を用いることができるが、アセチレンアルコール系界面活性剤が好ましい。
界面活性剤を含有する場合、その含有量は、剥離液中、0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜2質量%がより好ましい。
本発明に係る剥離液は、上記(A)〜(C)成分を必須に含有することと、そのpHが6.0以下又は8.5以上、より好ましくはpHが5.0以下又は9.0以上であることにより、フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物の剥離除去性と、SiO及び金属(特にAl及びAl合金)に対する防食性とを両立することができる。したがって、本発明に係る剥離液は、例えば、SiOからなる絶縁膜を備える基板上での、金属配線パターンの形成に好適に用いることができる。
≪パターン形成方法≫
本発明に係るパターン形成方法は、基板上に設けたフォトレジストパターンをマスクとして該基板をエッチングし、次いで上記フォトレジストパターンをアッシングした後、本発明に係る剥離液を用いて上記フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物を剥離除去するものである。以下、本発明に係るパターン形成方法の一例について詳細に説明する。
まず、金属膜を形成した基板上にフォトレジスト組成物を塗布、乾燥して、フォトレジスト膜を形成する。
金属膜を形成した基板としては、アルミニウム(Al);アルミニウム−ケイ素(Al−Si)、アルミニウム−銅(Al−Cu)、アルミニウム−ケイ素−銅(Al−Si−Cu)等のアルミニウム合金(Al合金);チタン(Ti);窒化チタン(TiN)、チタンタングステン(TiW)等のチタン合金(Ti合金);タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、タングステン(W)、窒化タングステン(WN)、銅(Cu)等の金属膜が形成された基板が挙げられる。本発明に係るパターン形成方法は、特に、Al又はAl合金からなる金属膜が基板上に形成されている場合に好適である。
また、金属膜が形成された基板は、絶縁等の目的でSiO膜を備えていてもよい。本発明に係るパターン形成方法では、前述の剥離液を用いるため、金属膜とともに、SiO2膜の腐食を抑制することができる。
また、フォトレジスト組成物としては、(i)ナフトキノンジアジド化合物及びノボラック樹脂を含有するポジ型フォトレジスト組成物、(ii)露光により酸を発生する化合物、酸により分解しアルカリ水溶液に対する溶解性が増大する化合物、及びアルカリ可溶性樹脂を含有するポジ型フォトレジスト組成物、(iii)露光により酸を発生する化合物、及び酸により分解しアルカリ水溶液に対する溶解性が増大する基を有するアルカリ可溶性樹脂を含有するポジ型フォトレジスト組成物、(iv)露光により酸を発生する化合物、架橋剤、及びアルカリ可溶性樹脂を含有するネガ型フォトレジスト組成物等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
次いで、フォトレジスト膜を選択的に露光する。露光は、紫外線、遠紫外線、エキシマレーザ、X線、電子線等の活性光線を発光する光源、例えば、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ等により、所望のマスクパターンを介してフォトレジスト膜を露光してもよく、あるいは電子線をフォトレジスト膜に直接照射してもよい。
その後、必要に応じて加熱処理(PEB)を施す。
次いで、現像液を用いて露光後のフォトレジスト膜を現像し、所定のフォトレジストパターンを得る。現像方法としては、浸漬法、パドル法、スプレー法等が挙げられる。
その後、必要に応じて加熱処理(ポストベーク)を施す。
次いで、形成されたフォトレジストパターンをマスクとして、上記金属膜を選択的にエッチングする。エッチングはウェットエッチング、ドライエッチングのいずれでもよく、両者を組み合わせて用いてもよいが、ドライエッチングが好ましい。
次いで、上記フォトレジストパターンをアッシングする。
なお、アッシング後の基板には、エッチング残渣物や、変質したフォトレジストパターンの残渣物が残ることが多々ある。
次いで、本発明に係る剥離液を用いて上記フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物を剥離除去する。Al又はAl合金からなる金属膜が基板上に形成されている場合、残渣物としてはAl、AlCl、AlF、SiO等が挙げられる。剥離除去方法としては、浸漬法、スプレー法等が挙げられ、バッチ式又は枚葉式で処理を行うことができる。剥離除去時間は、特に限定されるものではないが、通常、バッチ処理では10〜30分間程度、枚葉処理では0.5〜3分間程度である。本発明に係る剥離液は枚葉処理で用いることが好ましい。剥離液の温度は、特に限定されるものではないが、通常、25〜70℃程度である。
その後、純水や低級アルコール等を用いたリンス処理、及び乾燥処理を施してもよい。
以上の工程により、基板に金属配線パターンを形成することができる。
以下、本発明の実施例を示し、本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
(剥離液の調製)
下表1に示す組成及び配合量に基づき剥離液を調製した。表中の括弧内の数値は、質量部を示す。また、表中の各実施例及び比較例の剥離液のpHの値は、23℃で測定された値である。
Figure 2014067752
上記表1中の略称は下記のとおりである。
DETA:ジエチレントリアミン
TETA:トリエチレンテトラミン
CA:クエン酸
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
<SiOの腐食性の評価>
表面材質がSiOである基板を、ビーカー中の実施例1〜2、及び比較例1〜3の剥離液に浸漬した場合の基板表面のSiOの膜減り量(Å)を測定した。浸漬処理温度は35℃であり、浸漬時間は30分であった。剥離液への基板の浸漬処理後、基板をイオン交換蒸留水で洗浄し、洗浄された基板に窒素ガスを噴きつけ、基板を乾燥させた。各剥離液を用いた場合のSiOの膜減り量(Å)を、下表2に示す。
<配線が形成された基板での、エッチング残渣の剥離性、及び防食性の評価>
表面にSiO膜が形成されており、SiO膜上にTiN薄膜、Al膜、及びTiN薄膜がこの順で積層された基板の表面に、フォトレジスト組成物を塗布し、公知の方法でパターンを形成した。なお、Al膜の材料としては、少量の銅を含むAl−Cu合金を用いた。フォトレジストパターンが形成された基板に対して公知のエッチング処理を行って、TiN薄膜、Al膜、及びTiN薄膜からなる積層膜をエッチングしてAl配線パターンを形成した。次いで、公知の方法でアッシング処理を行い、表面に、少量の銅を含むAl−Cu合金からなるアルミニウム配線が形成された基板を得た。アッシング後の基板の模式図を、図3に示す。
次いで、アッシング後の基板を、枚葉処理で35℃に加温した、実施例1〜2、及び比較例1〜3の剥離液中に1分及び5分間浸漬し、フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物を剥離除去した。残渣物の剥離除去後の基板の模式図を、図4に示す。
残渣物の剥離除去後の、アルミニウム配線パターンが形成された基板を光学顕微鏡及び走査型電子顕微鏡(SEM)により観察し、剥離性と腐食性とを評価した。フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物が残っていなかったものを○、残っていたものを×として剥離性を評価した。また、アルミニウム配線パターンの側面に腐食が観察されなかった場合を○、パターンが変色する程度に、腐食が観察された場合を△、防食効果がなく腐食が観察された場合を×として腐食性を評価した。評価結果を表2に示す。なお、この試験では、浸漬時間が短かったために、アルミニウム配線間のSiOが露出している部分に腐食は観察されなかった。
Figure 2014067752
表2によれば、(A)フッ化水素酸と、所定の構造の(B)塩基性化合物とを含み、pHが6.0以下に調整された剥離液であれば、フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物の良好な剥離除去と、アルミニウム配線の防食とを両立できることが分かる。
他方、所定の構造の(B)塩基性化合物を含まない剥離液や、(A)フッ化水素酸と、所定の構造の(B)塩基性化合物とを含むが、pHが6.0超の範囲である剥離液では、フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物を良好に剥離除去できても、アルミニウム配線に対する防食マージン(時間経過に対する防食性)が低下する。
また、実施例1及び2と、比較例2及び3との比較によれば、(A)フッ化水素酸と、所定の構造の(B)塩基性化合物とを含む剥離液について、pHを6.0以下に調整することにより、SiOの腐食が顕著に抑制されることが分かる。
実施例1及び2と同様に、下記の表3及び4に示す組成及び配合量に基づき剥離液を調製した。表中の括弧内の数値は、質量部を示す。また、表中の各実施例及び比較例の剥離液のpHの値は、23℃で測定された値である。また、pH調整剤は、各実施例及び比較例の剥離液のpHが表3及び4に示した値になるように、添加量を調整した。
Figure 2014067752
Figure 2014067752
上記表3及び4中の略称は下記のとおりである。
DETA:ジエチレントリアミン
TETA:トリエチレンテトラミン
MS:メタンスルホン酸
CA:クエン酸
AA:酢酸
TEA:トリエタノールアミン
MMA:N−メチルエタノールアミン
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
各剥離液を用いた場合のSiOの膜減り量(Å)を、下表5及び6に示す。また、剥離液のpHと、上記試験により測定されたSiOの膜減り量(Å)との関係を、図1のグラフに示す。
Figure 2014067752
Figure 2014067752
表5及び表6と、図1及び図2に示すグラフとによれば、(A)フッ化水素酸と、特定の構造の(B)塩基性化合物を含む剥離液について、そのpHが6.0以下又は8.5以上であれば、SiOの腐食が顕著に抑制される傾向があることが分かる。
<金属材料の腐食性の評価>
表面材質がAl−Si−Cuである基板を、ビーカー中の実施例3、実施例8〜9、及び比較例5の剥離液に浸漬した場合の、基板表面の膜減り量(Å)を測定した。また、表面材質がAlである基板を、実施例12、実施例13、実施例16、比較例7、及び比較例8の剥離液に浸漬した場合の、基板表面の膜減り量(Å)を測定した。浸漬処理温度は35℃であり、浸漬時間は20分であった。剥離液への基板の浸漬処理後、基板をイオン交換蒸留水で洗浄し、洗浄された基板に窒素ガスを噴きつけ、基板を乾燥させた。
表面材質がAl−Si−Cuである基板について、剥離液のpHと、上記試験により測定された膜減り量(Å)との関係を、表7に示す。表面材質がAlである基板について、剥離液のpHと、上記試験により測定された膜減り量(Å)との関係を、表8に示す。
Figure 2014067752
Figure 2014067752
表7及び表8によれば、(A)フッ化水素酸と、特定の構造の(B)塩基性化合物を含む剥離液について、そのpHが6.0以下又は8.5以上であれば、Al、及びAl−Si−Cuについて、腐食が抑制される傾向があることが分かる。
表面材質がCuである基板について、実施例1、実施例2、及び比較例1の剥離液を用いて、Al−Si−Cu、Alと同様の実験を行った。表面材質がCuである基板について、剥離液のpHと、上記試験により測定された膜減り量(Å)との関係を、表9に示す。
Figure 2014067752
表9によれば、特定の構造の(B)塩基性化合物を含まない剥離液ではpHが6.0以下であってもCuの腐食が生じることが分かる。他方、pHを6.0以下に調整された、(A)フッ化水素酸と、特定の構造の(B)塩基性化合物を含む剥離液では、Cuの腐食が殆ど生じない。
以上の結果により、(A)フッ化水素酸と、所定の構造の(B)塩基性化合物とを含み、pHが6.0以下又は8.5以上に調整された剥離液であれば、フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物の良好な剥離除去と、SiO、Al、Cu等の種々の金属材料やアルミニウム配線の防食とを両立できることが分かる。
10 SiO
11 アルミニウム配線(AlにCuを添加した配線)
12 表面酸化膜(Al
13 TiN薄膜
14 残渣物

Claims (6)

  1. (A)フッ化水素酸、(B)下記一般式(b−1)で表される塩基性化合物、及び(C)水を含有し、23℃におけるpHが6.0以下又は8.5以上である、フォトリソグラフィ用剥離液。
    Figure 2014067752
    (一般式(b−1)中、R1bからR5bは、それぞれ独立に水素原子、又は水酸基、カルボキシル基、アミノ基、若しくはホスホン酸基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を示し、R1bからR5bの少なくとも1つは水素原子である。R1bからR4bのうちいずれか1つとR5bとが相互に結合して環構造を形成してもよい。Y1b及びY2bは、それぞれ独立に炭素数1〜3のアルキレン基を示し、nは0〜5の整数を示す。nが2以上のとき、複数のR5b同士及び複数のY1b同士は互いに同一であっても異なっていてもよく、R5b同士が相互に結合して環構造を形成してもよい。)
  2. さらに、(D)pH調整剤を含有する請求項1記載のフォトリソグラフィ用剥離液。
  3. さらに、(E)水溶性有機溶剤を含有する請求項1又は2記載のフォトリソグラフィ用剥離液。
  4. 前記フッ化水素酸の規定度に対する前記塩基性化合物の規定度の比が0.1〜3.0である請求項1又は2記載のフォトリソグラフィ用剥離液。
  5. SiOからなる絶縁膜を備える基板上に、金属配線パターンを形成するために用いられる請求項1から4のいずれか1項記載のフォトリソグラフィ用剥離液。
  6. 基板上に設けたフォトレジストパターンをマスクとして該基板をエッチングし、次いで前記フォトレジストパターンをアッシングした後、請求項1から5のいずれか1項に記載のフォトリソグラフィ用剥離液を用いて前記フォトレジストパターンの残渣物及びエッチング残渣物を剥離除去するパターン形成方法。
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