JP2014065062A - ダイカスト鋳造装置 - Google Patents

ダイカスト鋳造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014065062A
JP2014065062A JP2012212442A JP2012212442A JP2014065062A JP 2014065062 A JP2014065062 A JP 2014065062A JP 2012212442 A JP2012212442 A JP 2012212442A JP 2012212442 A JP2012212442 A JP 2012212442A JP 2014065062 A JP2014065062 A JP 2014065062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
filling
pressure
time
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012212442A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Tana
秀雄 棚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2012212442A priority Critical patent/JP2014065062A/ja
Publication of JP2014065062A publication Critical patent/JP2014065062A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 充填完了時点に増圧が開始されるように充填工程から増圧工程への切り換えが制御されるダイカスト鋳造装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 のダイカスト鋳造装置1は、キャビティ13およびキャビティ13に連通するガス抜き空間15が形成された金型10と、先端21aでキャビティ13に連通する射出スリーブ21と、射出スリーブ21内に移動可能に配設された射出プランジャ22と、射出プランジャ22を前進移動方向に加圧する加圧装置(油圧アクチュエータ23、油圧回路24、油圧ポンプ25、アキュムレータ27)と、ガス抜き空間15に金属溶湯が充填されているか否かを判断する判断手段(S22)と、判断手段の判断に基づいて、ガス抜き空間15への金属溶湯の充填完了と同時に射出プランジャ22がキャビティ13に充填された金属溶湯に加える鋳造圧力Pの増圧が開始するように、加圧装置を制御する制御装置264と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はダイカスト鋳造装置に関する。
ダイカスト鋳造装置を用いて金属溶湯を鋳造する場合、まず、射出スリーブ内に金属溶湯を供給し、供給された金属溶湯を射出プランジャで押し出すことで、金型のキャビティに金属溶湯を充填する(充填工程)。その後、キャビティに充填された金属溶湯を加圧する(増圧工程)。増圧工程にてキャビティ内の金属溶湯に大きな圧力を作用させることにより、成形される鋳造品にヒケや鋳巣が発生することが抑えられる。このように、通常、ダイカスト成形においては、充填工程と増圧工程を経て鋳造品が成形される。
特許文献1は、射出プランジャの移動位置あるいは金属溶湯に作用する圧力(鋳造圧力)に基づいて、充填工程から増圧工程への切り換えが行われるように構成されたダイカスト鋳造装置を開示する。
特開2011−131225号公報
(発明が解決しようとする課題)
金型内への金属溶湯の充填が完全に完了する際には、その直前で金属溶湯に作用する鋳造圧力が急上昇する。特許文献1によれば、このような金属溶湯の充填完了直前に急上昇する鋳造圧力が設定切り換え圧力に達したときに、充填工程から増圧工程への切り換えが行われる。しかしながら、この時点で充填工程から増圧工程に切り換えても、切り換えのタイムラグ(例えば開閉弁の切り換えに要する時間等)により増圧の実際の開始時点が金属溶湯の充填完了時点よりも遅れる。増圧の開始時点が充填完了時点よりも遅れた場合、キャビティ内の金属溶湯が凝固してから増圧が開始されるおそれがある。特にキャビティとランナを繋ぐ湯口(ゲート)の流路断面積は小さいので、ゲート部分が最初に凝固し易い。ゲート部分が凝固した後に増圧が開始された場合は、加圧力がキャビティ内の金属溶湯に伝わらない。その結果、鋳造品にヒケや鋳巣が発生する。
また、射出プランジャの移動位置が設定切り換え位置に達した時点で充填工程から増圧工程に切り換える場合、給湯量のばらつきによって充填完了前に増圧が開始されるおそれがある。例えば給湯量が少ない場合、キャビティ内への金属溶湯の充填が完了する前に射出プランジャの移動位置が設定切り換え位置に達する。この場合、充填完了前に増圧が開始される可能性が高い。充填完了前に増圧が開始された場合、充填中から鋳造圧力が上昇し、充填完了の直前には非常に高い圧力が金属溶湯に作用する状態になる。このため過剰な圧力が金属溶湯を介して金型に作用し、金型のパーティング面間に隙間が生ずる。この隙間内に金属溶湯が侵入してバリが発生し、後処理工程でバリ取り作業が必要となるので作業工数が増大する。
このように、充填完了よりも前に増圧が開始された場合でも、充填完了よりも後に増圧が開始された場合でも、不具合が生じる。本発明は、充填完了時点に増圧が開始されるように充填工程から増圧工程への切り換えが制御されるダイカスト鋳造装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、キャビティおよび前記キャビティに連通するガス抜き空間が形成された金型と、金属溶湯が供給される内部空間を有するように筒状に形成され、その一方端で前記キャビティに連通する射出スリーブと、前記射出スリーブ内に移動可能に配設され、前記射出スリーブの前記一方端側に向けて前記射出スリーブ内を前進移動することにより前記射出スリーブ内の金属溶湯を前記キャビティに送り込む射出プランジャと、前記射出プランジャを前記前進移動方向に加圧する加圧装置と、前記ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたか否かを判断する判断手段と、前記判断手段の判断に基づいて、前記ガス抜き空間への金属溶湯の充填完了と同時に前記射出プランジャによる前記キャビティに充填された金属溶湯への増圧が開始するように、前記加圧装置を制御する制御装置と、を備えるダイカスト鋳造装置を提供する。
この場合、前記制御装置は、前記判断手段により前記ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたと判断された場合に、前記ガス抜き空間への金属溶湯の充填の完了と同時に前記キャビティに充填された金属溶湯への増圧が開始するように、前記加圧装置を制御するのがよい。
ダイカスト鋳造に用いる金型には、通常、キャビティに連通するガス抜き空間が形成されている。ガス抜き空間は、金属溶湯がキャビティに充填されているときにキャビティ内の気体を外部に放出するための通路として機能する。金属溶湯はキャビティを充填した後にガス抜き空間に侵入する。このガス抜き空間への金属溶湯の充填が完了したときに、金型内への金属溶湯の充填が完了する。本発明によれば、ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたか否かに基づいて、充填工程から増圧工程への切り換えが制御される。具体的には、充填工程中にガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたか否かを判断し、充填が開始されたと判断した場合に、充填の完了と同時に増圧が開始されるように、射出プランジャを加圧する加圧装置が制御される。
ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始された時点は、ガス抜き空間への金属溶湯の充填が完了する時点、つまり、金型内に形成された全ての空間(ランナ、キャビティ、ガス抜き空間を含む)への金属溶湯の充填が完了する時点よりもいくらか前の時点である。よって、この時点を起点として増圧に関する制御を開始することにより、充填工程から増圧工程への切り換えのためのタイムラグを見越して(すなわち切り換えが完了して実際の増圧が開始されるタイミングを見計らって)、充填完了時点に増圧を開始することができる。
前記判断手段は、金属溶湯が前記ガス抜き空間に進入することによって前記射出プランジャの前進移動速度が予め定められた閾値速度まで低下したときに、前記ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたと判断するとよい。すなわち、前記判断手段は、金属溶湯が前記キャビティから前記ガス抜き空間に進入することにより生じる前記射出プランジャの前進移動速度の低下を検知したときに、前記ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されていると判断するとよい。この場合において、前記射出プランジャは、前記射出スリーブ内を低速で前進移動した後に高速で前進移動するように前記加圧装置で加圧され、前記判断手段は、前記射出プランジャが前記射出スリーブ内を高速で前進移動するように前記加圧装置で加圧されているときにその前進移動速度が予め定められた閾値速度まで低下した場合に、前記ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたと判断するとよい。
ガス抜き空間の流路断面積は、通常はキャビティの流路断面積よりも小さい。したがって、ガス抜き空間内を金属溶湯が進入する際に大きな抵抗力を受ける。この抵抗力が射出プランジャに作用することにより、射出プランジャの前進移動速度が低下する。本発明では、射出プランジャの前進移動速度が閾値速度まで低下したときに、ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたと判断する。このように、金属溶湯がガス抜き空間に進入することにより生じる射出プランジャの前進移動速度の低下、特に射出プランジャの高速移動時における前進移動速度の低下をガス抜き空間への金属溶湯の充填が開始されているか否かの判断基準とすることによって、確実に、ガス抜き空間への金属溶湯の充填が開始されたか否かを判断できる。
また、前記判断手段は、金属溶湯が前記ガス抜き空間に進入することによって、金属溶湯に作用する鋳造圧力が閾値圧力まで上昇したときに、前記ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたと判断してもよい。すなわち、前記判断手段は、金属溶湯が前記キャビティから前記ガス抜き空間に進入することにより生じる鋳造圧力の上昇を検知したときに、前記ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたと判断してもよい。上記したようにガス抜き空間の流路断面積はキャビティの流路断面積よりも小さいため、ガス抜き空間内を金属溶湯が進入する際に大きな抵抗力を受ける。この抵抗力が射出プランジャに作用することによって鋳造圧力が上昇する。本発明では、鋳造圧力が閾値圧力まで上昇したときに、ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたと判断する。このように、金属溶湯がガス抜き空間に進入することにより生じる鋳造圧力の上昇をガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたか否かの判断基準とすることによって、確実に、ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたか否かを判断できる。
なお、鋳造圧力は、金属溶湯の充填状況に応じて変化する。金属溶湯が流路断面積の大きいキャビティ内を充填しているときには鋳造圧力は低い。金属溶湯がキャビティから流路断面積の小さいガス抜き空間に進入するときに鋳造圧力が上昇する。また、金属溶湯の充填の完了の直前(ガス抜き空間への金属溶湯の充填完了の直前)にはさらに鋳造圧力が上昇する。従来においては金属溶湯の充填の完了直前に生じる鋳造圧力の上昇を検知しているのに対し、本発明は、ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されること(金属溶湯がキャビティからガス抜き空間に進入すること)により生じる鋳造圧力の上昇を検知している点で相違する。
前記判断手段は、前記射出プランジャの移動距離が予め定められた閾値距離以上であるときに、前記ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたか否かを判断するのがよい。これによれば、射出プランジャの移動距離が予め定められた閾値距離未満であるときには、判断手段による判断がなされない。このため、射出プランジャの移動距離が閾値距離未満であるときに、何らかの原因によって射出プランジャの前進移動速度が低下し、あるいは鋳造圧力が高まった場合であっても、金属溶湯がガス抜き空間に充填されていると誤って判断されることが防止される。
本実施形態に係るダイカスト鋳造装置の概略図である。 制御装置が射出プランジャの動作の制御するために実行する射出制御ルーチンの一例を表すフローチャートである。 増圧移行処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 ラドルによって金属溶湯が射出スリーブ内に流し込まれている状態を示す図である。 低速移動制御時におけるダイカスト鋳造装置の動作状態を示す図である。 高速移動制御時におけるダイカスト鋳造装置の動作状態を示す図である。 S24の判断結果がNoであるときの、ダイカスト鋳造装置の動作状態を示す図である。 増圧中における、ダイカスト鋳造装置の動作状態を示す図である。 射出プランジャの前進移動速度Uの時間変化を示すグラフである。 射出プランジャの前進移動速度Uの時間変化及び鋳造圧力Pの時間変化を併記したグラフである。 金属溶湯の充填の完了前に増圧が開始された場合における、射出プランジャの前進移動速度Uの時間変化及び鋳造圧力Pの時間変化を併記したグラフである。 金属溶湯の充填が完了してしばらくしてから増圧が開始された場合における、射出プランジャの前進移動速度Uの時間変化及び鋳造圧力Pの時間変化を併記したグラフである。 増圧移行処理ルーチンの変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るダイカスト鋳造装置の概略図である。図1において、ダイカスト鋳造装置1は、金型10と、射出機構20とを備える。
金型10は、可動型11と固定型12とを備える。可動型11は固定型12に近づく方向及び遠ざかる方向に移動可能に構成される。可動型11の型合わせ面と固定型12の型合わせ面が当接したときに、両型合わせ面間にキャビティ13が形成される。また、両型合わせ面間に、キャビティ13に連通するランナ14及びガス抜き空間15が形成される。ガス抜き空間15は大気開放されるか、または、バキュームポンプに接続される。
射出機構20は、射出スリーブ21と、射出プランジャ22と、油圧アクチュエータ23と、油圧回路24と、油圧ポンプ25と、射出制御装置26と、アキュムレータ27とを備える。油圧アクチュエータ23、油圧回路24、油圧ポンプ25およびアキュムレータ27が、本発明の加圧装置を構成する。
射出スリーブ21は、固定型12を図1の左右方向に貫通するように設けられる。射出スリーブ21は内部空間を有するように円筒状に形成されていて、その先端(一方端)21aが固定型12の型合わせ面に開口する。金型10が型締め状態であるときに、射出スリーブ21がその先端21aでランナ14を介してキャビティ13に連通する。射出スリーブ21の後端21b寄りの側周壁に溶湯供給口21cが開口するように形成される。溶湯供給口21cから金属溶湯(例えばアルミニウム溶湯)が射出スリーブ21の内部空間に供給される。
射出プランジャ22は、プランジャチップ221及びプランジャロッド222を備える。プランジャチップ221が射出スリーブ21内を往復移動可能に射出スリーブ21内に配設される。プランジャチップ221の背面(図1において右端面)にプランジャロッド222の一端が接続される。プランジャロッド222の他端は油圧アクチュエータ23に接続される。
油圧アクチュエータ23は、第1シリンダボディ231Bと、第1シリンダボディ231B内に配設された第1ピストン231Pと、第1シリンダボディ231Bに連設された第2シリンダボディ232Bと、第2シリンダボディ232B内に配設された第2ピストン232Pと、大径ロッド233とを備える。第1ピストン231Pにより第1シリンダボディ231B内の空間が第1前面空間231Fと第1背面空間231Rとに区画される。第2ピストン232Pにより第2シリンダボディ232B内の空間が第2前面空間232Fと第2背面空間232Rとに区画される。第2ピストン232Pの前面および背面の面積は第1ピストン231Pの前面および背面の面積よりも大きい。また、第2シリンダボディ232Bの径(内径及び外径)も第1シリンダボディ231Bの径(内径及び外径)よりも大きい。したがって、第1シリンダボディ231Bと第2シリンダボディ232Bが連設されて段付き円筒形状のシリンダボディが形成されている。
図1に示すように、第2ピストン232Pに大径ロッド233が接続される。大径ロッド233はその一方端にて第2ピストン232Pの前面に接続され、第2シリンダボディ232B内の第2前面空間232Fをその軸方向に縦断している。そして、大径ロッド233の他方端側が第2シリンダボディ232Bの前壁面を突き抜けて、第1シリンダボディ231Bの第1背面空間231R内に進入している。
油圧回路24は、一次側配管241と二次側配管242とを備える。一次側配管241の一方端はアキュムレータ27に接続される。また、一次側配管241には連結配管247の一方端が接続されていて、この連結配管247の他方端に油圧ポンプ25が接続される。また、連結配管247の途中には開閉弁(第3開閉弁)248が介装されている。一次側配管241はその途中(図1の分岐点A)で第1配管241aと第2配管241bとに分岐する。第1配管241aは第1シリンダボディ231B内の第1背面空間231Rに連通し、第2配管241bは第2シリンダボディ232B内の第2背面空間232Rに連通する。また、第1配管241aの途中に第1開閉弁243が介装され、第2配管241bの途中に第2開閉弁244が介装される。
二次側配管242は、その一方端にてリザーバタンク245に接続される。二次側配管242はその途中(図1の分岐点B)で第3配管242aと第4配管242bとに分岐する。第3配管242aは第1シリンダボディ231B内の第1前面空間231Fに連通し、第4配管242bは第2シリンダボディ232B内の第2前面空間232Fに連通する。二次側配管242の一方端と分岐点Bとの間の部分に制御弁246が介装される。この制御弁246は開度を調整することができるように構成される。
射出制御装置26は、第1圧力センサ261と、第2圧力センサ262と、ストロークセンサ263と、制御装置264とを備える。第1圧力センサ261は、第1シリンダボディ231B内の第1前面空間231F内の圧力を検出し、検出した圧力を表す信号を制御装置264に出力する。第2圧力センサ262は、第1シリンダボディ231B内の第1背面空間231R内の圧力を検出し、検出した圧力を表す信号を制御装置264に出力する。ストロークセンサ263は、プランジャロッド222の初期位置からの軸方向への移動距離Lを検出し、検出した移動距離を表す信号を制御装置264に出力する。第1圧力センサ261で検出する第1前面空間231F内の圧力と第2圧力センサ262で検出する第1背面空間231B内の圧力との差圧から、射出プランジャ22(プランジャチップ221)がキャビティ13内に充填される金属溶湯に加える鋳造圧力が求められる。
制御装置264は、上述したように、第1圧力センサ261、第2圧力センサ262、ストロークセンサ263からそれぞれ信号を入力する。また、制御装置264は、第1開閉弁243、第2開閉弁244、第3開閉弁248、及び制御弁246に電気的に接続される。制御装置264は、第1開閉弁243及び第2開閉弁244の開閉状態、第3開閉弁248の開閉状態、及び、制御弁246の開度を制御する。
上記構成のダイカスト鋳造装置1を用いた鋳造方法について、以下に説明する。
まず、可動型11と固定型12とを離型させ、キャビティ13、ランナ14およびガス抜き空間15を形成する金型壁面(型合わせ面)に離型剤を塗布する。離型剤塗布後、金型10を型締めする。また、射出スリーブ21内に潤滑剤を塗布する。このときプランジャチップ221は射出スリーブ21の後端21b付近の原位置まで後退している。プランジャチップ221が図1に示す原位置まで後退している場合には、射出スリーブ21に形成されている溶湯供給口21cはプランジャチップ221よりも前方(図1において左方)に位置する。よって、溶湯供給口21cから供給される金属溶湯は、射出スリーブ21内であって、射出スリーブ21の先端21aとプランジャチップ221との間の部分に充填される。
また、第1開閉弁243および第2開閉弁244が共に閉弁し、第3開閉弁248が開弁するように、制御装置264によりこれらの開閉弁の開閉作動が制御される。この状態で油圧ポンプ25が駆動される。すると、油圧ポンプ25からの圧油が連結配管247を通り、さらに一次配管241を経由してアキュムレータ27に導入される。これによりアキュムレータ27が蓄圧される。
次いで、図示しない溶湯タンクに充填されている金属溶湯をラドルで掬う。そして、ラドルで掬った金属溶湯を溶湯供給口21cから射出スリーブ21内に流し込む。図4は、ラドルRによって金属溶湯が射出スリーブ21内に流し込まれている状態を示す図である。図4に示すように、射出スリーブ21内に流し込まれた金属溶湯は、射出スリーブ21の内部空間であって先端21aとプランジャチップ221との間の部分に溜まる。
金属溶湯が射出スリーブ21内に供給されたか否かについての情報は、制御装置264に入力される。制御装置264は、金属溶湯が射出スリーブ21内に供給された後に、射出プランジャ22の動作を制御する。
図2は、金属溶湯が射出スリーブ21内に供給された後に制御装置264が射出プランジャ22の動作の制御するために実行する射出制御ルーチンの一例を表すフローチャートである。この射出制御ルーチンが起動すると、制御装置264は、まず図2のステップ(以下、ステップ番号をSと略記する)10にて第3開閉弁248に閉弁信号を出力する。これにより第3開閉弁248が閉じる。次いで、S11にて低速移動制御を実行する。具体的には、制御装置264は、S11にて第1開閉弁243に開弁信号を出力する。また、制御弁246に開度微小信号を出力する。
第1開閉弁243は開弁信号を入力することにより開弁する。一方、第2開閉弁244は閉弁したままである。また、制御弁246は開度微小信号を入力することによって、その開度が小さく設定される。
低速移動制御の実行により第1開閉弁243が開弁した場合、アキュムレータ27からの流体が第1配管241を流れて第1シリンダボディ231B内の第1背面空間231Rに導入される。このため第1ピストン231Pの背面に圧力が作用する。この圧力の作用により第1ピストン231Pが図1の左方に前進移動する。このとき制御弁246の開度が小さくされているので、第1シリンダボディ231B内の第1前面空間231Fからリザーバタンク245に流れる流体の単位時間当たりの流量が少ない。このため第1ピストン231Pは低速で第1シリンダボディ231B内を前進移動する。第1ピストン231Pには射出プランジャ22のプランジャロッド222が接続されている。このため射出プランジャ22のプランジャチップ221は、油圧アクチュエータ23により図1の左方(前進移動方向)に加圧されて、射出スリーブ21の先端21a側に向けて低速(低速速度U)で前進移動する。
図5は、低速移動制御時におけるダイカスト鋳造装置1の動作状態を示す図である。図5に示すように、射出スリーブ21内でプランジャチップ221が図5の左方に低速で前進移動していく。このときプランジャチップ221は、射出スリーブ21内に供給されている金属溶湯を図5の左方側に移動させ、さらにランナ14内に送り込む。
制御装置264は、S11にて低速移動制御を実行した後、S12にて、射出プランジャ22の移動距離Lが第1距離L1以上であるか否かを判断する。第1距離L1は、ランナ14に金属溶湯が満たされたときに射出プランジャ22が原位置から移動しているべき距離として予め設定されている。
S12にて、射出プランジャ22の移動距離Lが第1距離L1未満であると判断された場合(S12:No)は移動距離Lが第1距離L1以上と判断されるまで待つ。すなわち、射出プランジャ22の移動距離Lが第1距離L1未満である間は、低速移動制御が継続的に実行される。移動距離Lが第1距離L1以上であると判断された場合(S12:Yes)は、制御装置264はS13にて高速移動制御を実行する。具体的には、制御装置264は、S13にて、制御弁246に開度増大信号を出力する。制御弁246は開度増大信号を入力することによって、その開度が大きく設定される。
高速移動制御時においても、第1開閉弁243が開弁し第2開閉弁244が閉弁している。したがって、アキュムレータ27からの流体は第1配管241を流れて第1シリンダボディ231B内の第1背面空間231Rに導入され、第1ピストン231Pの背面に圧力が作用する。この圧力の作用により第1ピストン231Pが図1の左方に前進移動する。また、高速移動制御では、制御弁246の開度が大きくされている。したがって、第1シリンダボディ231B内の第1前面空間231Fからリザーバタンク245に流れる流体の単位時間当たりの流量が多い。このため第1ピストン231Pは高速で第1シリンダボディ231B内を前進移動する。第1ピストン231Pはプランジャロッド222を介して射出プランジャ22のプランジャチップ221に接続している。したがって、射出プランジャ22のプランジャチップ221は、油圧アクチュエータ23により図1の左方(前進移動方向)に加圧されて、射出スリーブ21の先端21a側に向けて高速(高速速度U)で射出スリーブ21内を前進移動する。
図6は、高速移動制御時におけるダイカスト鋳造装置1の動作状態を示す図である。図6に示すように、プランジャチップ221は、射出スリーブ21内で図の左方に高速で前進移動し、ランナ14まで充填されていた金属溶湯をキャビティ13内に送り込む。また、キャビティ13内に金属溶湯が進入することによって、キャビティ13内の気体がガス抜き空間15に追いやられる。ガス抜き空間15に追いやられた気体は大気開放されるか、あるいは図示しない吸引ポンプに吸引される。
制御装置264は、S13にて高速移動制御を実行した後に、S14にて、射出プランジャ22の移動距離Lが第2距離L2以上であるか否かを判断する。第2距離L2は第1距離L1よりも大きい距離として予め任意に設定できる。第2距離L2は、キャビティ13の半分以上が金属溶湯に満たされたときに射出プランジャ22が原位置から移動しているべき距離として予め設定されるのがよい。好ましくは、第2距離L2は、キャビティ13の3/4以上が金属溶湯で満たされたときに射出プランジャ22が原位置から移動しているべき移動距離として予め設定されるのがよい。制御装置264は、移動距離Lが第2距離L2未満であると判断した場合(S14:No)は、移動距離Lが第2距離L2に達するまで待つ。移動距離Lが第2距離L2以上であると判断した場合(S14:Yes)は、S15にて増圧移行処理を実行する。
図3は、増圧移行処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。増圧移行処理ルーチンが実行されると、制御装置264は、まずS21にて、ストロークセンサ263から入力されている最新の射出プランジャ22の移動距離Lと、直前回に入力された射出プランジャ22の移動距離Ln−1との差(L−Ln−1)を入力時間間隔(サンプリング時間間隔)で除すことによって、射出プランジャ22の現在の前進移動速度Uを計算する。次いで、計算した前進移動速度Uが閾値速度UTH未満であるか否かを判断する(S22)。ここで、閾値速度UTHは、高速移動制御中に金属溶湯がガス抜き空間15に進入したことによって射出プランジャ22の前進移動速度が低下したか否かを判断するために用いられる閾値である。
ガス抜き空間15は、上述したようにキャビティ13内に金属溶湯が充填されることに伴ってキャビティ内に存在していた気体を排出するために設けられており、その流路断面積はキャビティ13の流路断面積よりもはるかに小さい。金属溶湯はキャビティ13を充填した後にこのガス抜き空間15に進入するが、ガス抜き空間15の流路断面積は狭いので、金属溶湯は狭い空間内を進入するための大きな流路抵抗力を受ける。この抵抗力が射出プランジャ22(プランジャチップ221)に作用することによって射出プランジャ22の前進移動速度が低下する。制御装置264は、高速移動制御中における射出プランジャ22の前進移動速度Uが閾値速度UTHまで低下したことを以て、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたと判断する。つまり、前進移動速度Uが閾値速度UTH以上であれば、金属溶湯はキャビティ13を充填中であって未だ金属溶湯がガス抜き空間15を充填していないと判断する。一方、前進移動速度Uが閾値速度UTH未満であれば、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始された(ガス抜き空間15に金属溶湯が進入し始めた)と判断する。換言すれば、射出プランジャ22の前進移動速度Uが閾値速度UTHまで低下したか否かが、ガス抜き空間15に金属溶湯が充填し始めたか否かの判断基準とされる。
閾値速度UTHは、前進移動速度Uがその閾値速度UTHを下回った場合には金属溶湯がガス抜き空間15に進入していることが明らかであるような速度に設定される。より詳しくは、閾値速度UTHは、高速移動制御中であってキャビティ13に金属溶湯が充填されているときの前進移動速度(高速速度U)と、高速移動制御中であってガス抜き空間15に金属溶湯が充填されているときの前進移動速度(後述するガス抜き速度U)との間の速度に設定される。S22の処理が、本発明における、ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたか否かを判断する判断手段に相当する。
図9は、射出プランジャ22の前進移動速度Uの時間変化を示すグラフであり、横軸が射出プランジャ22が前進移動動作を開始してからの経過時間(射出時間)、縦軸が射出プランジャ22の前進移動速度Uである。図9に示すように、0〜時点t1までは前進移動速度Uが低速速度Uである。この期間中には低速移動制御が実行されている。また、時点t1で射出プランジャ22の制御が低速移動制御から高速移動制御に移行する。このため、時点t1から以降、移動速度Uが急激に上昇する。そして、時点t1よりも後の時点t2で移動速度Uが高速速度Uに達する。
また、時点t2よりも後の時点tで、射出プランジャ22の移動距離Lが第2距離L2に達する。したがって、時点tから増圧移行処理が実行される。また、時点tよりも後の時点t3で、金属溶湯が金型10内のガス抜き空間15に充填され始める。このため時点t3から前進移動速度Uが高速速度Uから減少する。前進移動速度Uは時点t3よりも後の時点t5にてガス抜き速度Uまで降下し、その後、ガス抜き速度Uのまま射出プランジャ22が前進移動する。高速速度Uやガス抜き速度U、およびこれらの変動幅は、予め実験により調べることができる。閾値速度UTHは、高速速度Uの下限値よりも小さくガス抜き速度Uの上限値よりも大きな速度に設定される。こうして設定された閾値速度UTHと射出プランジャ22の現在の前進移動速度Uとを比較することにより、確実に、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたか否かを判断することができる。図9の例では、時点t3よりも僅かに後の時点t4で、前進移動速度Uが閾値速度UTHまて低下する。したがって、増圧移行処理ルーチンにおいて、時点t4よりも前においてはS22の判断結果がNoであり、時点t4でS22の判断結果がYesに切り換わる。
S22にて前進移動速度Uが閾値速度UTH以上であると判断された場合(S22:No)は、前進移動速度Uが閾値速度UTH未満であると判断されるまで待つ。前進移動速度Uが閾値速度UTH未満であると判断された場合(S22:Yes)、制御装置264は、タイマーによる時間計測を開始する(S23)。次いで、制御装置264は、計測時間Tが設定時間T以上であるか否かを判断する(S24)。設定時間Tは、S22における判断結果がNoからYesに切り替わってから(すなわち図9の時点t4から)ガス抜き空間15が金属溶湯で完全に充填されるまでに必要な時間Tと、第1開閉弁243と第2開閉弁244との開閉状態の切り換えや制御弁246の開度の変更に必要な時間Tとに基づいて予め設定される。具体的には、時間Tと時間Tとの差(T−T)に相当する時間として予め設定される。時間Tや時間Tは予め実験やシミュレーションなどにより得ることができる。ちなみに、ガス抜き空間15が金属溶湯で完全に充填された場合には、金属溶湯がガス抜き空間15から外部に漏れないように、例えばシャットオフバルブ等が作動することによってガス抜き空間15と外部との連通が遮断される。
制御装置264は、S24にて計測時間Tが設定時間T未満と判断した場合(S24:No)は、計測時間Tが設定時間T以上となるまで待つ。図7は、S24の判断結果がNoであるときの、ダイカスト鋳造装置1の動作状態を示す図である。図7に示すように、S24の判断結果がNoである間は、射出プランジャ22がガス抜き速度Uで前進移動するとともに、金属溶湯が金型10内のガス抜き空間15に充填されてゆく。
制御装置264は、S24にて計測時間Tが設定時間T以上と判断した場合(S24:Yes)、S25にて増圧開始指令を出力する。具体的には、制御装置264は、S25にて、第1開閉弁243に閉弁信号を出力し、第2開閉弁244に開弁信号を出力する。また、制御弁246に開度変更信号を出力する。
第1開閉弁243は閉弁信号を入力することにより閉弁し、第2開閉弁244は開弁信号を入力することにより開弁する。また、制御弁246は開度変更信号を入力することによりその開度が変更される。これらの作動(以下、弁の切り換え作動と称する)は上記時間Tをかけて行われる。弁の切り換え作動が完了すると、アキュムレータ27からの流体は第2配管241bを流れて第2シリンダボディ232B内の第2背面空間232Rに導入される。よって、第2ピストン232Pの背面にアキュムレータ27からの圧力が作用する。第2ピストン232Pの受圧面積は第1ピストン231Pの受圧面積よりも大きいので、この弁の切り換え作動によって油圧アクチュエータ23により発生される圧力が増加し、それに伴い射出プランジャ22に作用する圧力が増大する。増大した圧力は、射出プランジャ22のプランジャチップ221を介してキャビティ13内に供給された金属溶湯に作用する。このため鋳造圧力が増大する。
ところで、本実施形態によれば、S22の判断結果がNoからYesに変化してから設定時間Tが経過したときに、増圧開始指令が出力され、増圧開始指令が出力されてから時間T(第1開閉弁243と第2開閉弁244との開閉状態の切り換えおよび制御弁264の開度変更に必要な時間)が経過したときに、第1開閉弁243の閉弁作動が完了するとともに第2開閉弁244の開弁作動が完了し、さらに制御弁246の開度変更も完了する。設定時間Tは時間Tから時間Tを引いた時間であるから、設定時間Tと時間Tとを加えると時間Tとなる。これらのことから、本実施形態によれば、S22の判断結果がNoからYesに変化してから時間Tが経過したときに弁の切り換え作動が完了して増圧が開始されるように、加圧装置(具体的には油圧回路24の流路の切り換え作動)が制御される。時間Tは、上述したようにS22における判断結果がNoからYesに変化してから(すなわち図9の時点t4から)ガス抜き空間15が金属溶湯で完全に充填されるまでに必要な時間である。したがって、S22にてガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたと判断されてから(S22の判断結果がYesに変化してから)時間Tが経過した時点で、ガス抜き空間15が金属溶湯で完全に充填される(つまり金型10内への金属溶湯の充填が完了される)と同時に、弁の切り換え作動が完了して増圧(増圧工程)が開始される。
図8は、増圧中における、ダイカスト鋳造装置1の動作状態を示す図である。図8に示すように、金属溶湯は、金型10内に形成された全ての空間(キャビティ13、ランナ14、ガス抜き空間15)を満たしている。また、増圧中においては、上述したようにアキュムレータ27の圧力が受圧面積の大きい第2ピストン232Pの背面に作用するので鋳造圧力が増加する。このためキャビティ13内に充填された金属溶湯に高い圧力が加えられる。
制御装置264は、S25にて増圧開始指令を出力した後に、この増圧移行処理を終了する。そして、図2のS16に処理を進める。このS16では増圧処理が実行される。この増圧処理では、第1開閉弁243が閉弁し、第2開閉弁244が開弁し、制御弁246が変更された開度である状態を、予め決められた時間だけ維持する。このため鋳造圧力が上昇するとともに上昇した圧力が維持される。キャビティ13内の金属溶湯が高い圧力を受けることによって、鋳造品のヒケや鋳巣の形成が抑えられる。
S16の増圧処理における増圧時間が予め決められた時間を経過した後に、制御装置264は、終了処理を実行する(S17)。この終了処理により、金型10が開く。なお、金型10が開く際に射出プランジャ22のプランジャチップ221が可動型11の移動方向に追従するように僅かに前進し、その後、後退して原位置に戻る。そして、キャビティ13内の製品が取り出される。その後、制御装置264は射出制御ルーチンを一旦終了する。なお、射出プランジャ22が射出スリーブ21内を後退移動する際における油圧回路構成は図1において省略している。この場合、方向切替弁によってアキュムレータ27の圧力を二次側配管242側に作用させるように油圧回路を構成すればよい。
図10は、射出プランジャ22の前進移動速度Uの時間変化及び鋳造圧力Pの時間変化を併記したグラフである。図10の横軸は射出時間であり、縦軸が前進移動速度Uおよび鋳造圧力Pである。図10の実線Uで表わされるグラフが前進移動速度Uの時間変化を表し、破線Pで表わされるグラフが鋳造圧力Pの時間変化を表す。なお、図10に示す前進移動速度Uのグラフは、図9に示す前進移動速度Uのグラフと同じである。
図10に示すように、射出プランジャ22の前進移動動作が開始されてから時点t1までの期間T1は、低速移動制御が実行されている期間である。よって、期間T1中に射出プランジャ22が低速(低速速度U)で射出スリーブ21の先端21a側に向けて前進移動する。これにより金型10内のランナ14に金属溶湯が満たされる。期間T1中(低速移動制御の実行中)における鋳造圧力Pは極めて低い。
時点t1から時点t3までの期間T2および時点t3から時点t6までの期間T3は、高速移動制御が実行されている期間である。期間T2中に射出プランジャ22が高速(高速速度U)で射出スリーブ21の先端21a側に向けて前進移動する。これにより金型10内のキャビティ13に金属溶湯が充填される。期間T2中における鋳造圧力は、期間T1中における鋳造圧力よりも高いが、依然として低い圧力を維持している。
時点t3から、金型10内のガス抜き空間15に金属溶湯が充填され始める。そのため、金属溶湯がガス抜き空間15を進入する際に受ける抵抗力が射出プランジャ22に作用することによって、高速移動制御が実行されているにもかかわらず、射出プランジャ22の前進移動速度Uが高速速度Uから低下するとともに鋳造圧力Pが上昇する。そして、時点t4にて前進移動速度Uが閾値速度UTHまで低下するために増圧移行処理が実行され、タイマーによる計測が開始される。
時点t4よりも後の時点t5にて前進移動速度Uがガス抜き速度Uまで低下し、その後しばらくの間、ガス抜き速度Uのまま射出プランジャ22が前進移動する。そして、時点t6にてガス抜き空間15への金属溶湯の充填が完了する。すなわち、時点t6で金型10内への金属溶湯の充填が完了するとともに射出プランジャ22の前進移動が停止する(前進移動速度が0になる)。時点t3から時点t6までの期間T3は、金属溶湯がガス抜き空間15に充填されている期間である。射出プランジャ22の前進移動動作が開始されてから時点t6までの期間中には、金属溶湯が金型10内に充填される充填工程が実施される。
また、時点t4よりも後の時点taで、タイマによる計測時間が設定時間Tに達する。すなわち、図10の期間C(t4〜ta)は、設定時間Tに等しい。したがって、時点taにて増圧開始指令が出力される。増圧開始指令が出力された後の時点t6で弁の切り換え作動が完了し、増圧が開始される。すなわち、図10の期間D(ta〜t6)は、増圧開始指令が出力されたときから実際に増圧が開始されるまでのタイムラグ(第1、第2開閉弁243、244の切り換えおよび制御弁246の開度変更に要する時間T)に等しい。このように、本実施形態においては、時点t6にて、金型10内への金属溶湯の充填が完了(ガス抜き空間15への金属溶湯の充填が完了)すると同時に、増圧が開始される。
時点t6から増圧が開始されると、キャビティ13内の金属溶湯に高い鋳造圧力Pが作用する。その後、時点t7で増圧が終了し、鋳造品が金型10から取り出される。時点t6から時点t7の期間が、増圧工程である。
このように、本実施形態によれば、時点t6で、金型10内への金属溶湯の充填が完了する(充填工程が終了する)と同時に、キャビティ13内に充填された金属溶湯への鋳造圧力Pの増加(増圧)が開始される(増圧工程が開始される)。すなわち、金属溶湯の充填の完了時と増圧の開始時とを一致させることができる。このため、金属溶湯の充填の完了時と増圧の開始時とが一致しない場合に生じる不具合を解消することができる。
(比較例1)
図11は、金属溶湯の充填の完了前に増圧が開始された場合における、射出プランジャ22の前進移動速度Uの時間変化及び鋳造圧力Pの時間変化を併記したグラフである。グラフの横軸が射出時間であり、縦軸は前進移動速度U及び鋳造圧力Pである。また、実線で示されたグラフUが前進移動速度Uの時間変化を表し、破線で示されたグラフPが鋳造圧力Pの時間変化を表す。図11に示すように、時点t1にて射出プランジャ22の前進移動速度Uが低速速度Uから高速速度Uに切り換えられる。また、時点t3にてガス抜き空間15への金属溶湯の充填が開始される。このため時点t3から前進移動速度Uが高速速度Uから低下する。そして、時点t6にてガス抜き空間15への金属溶湯の充填が完了する。すなわち時点t6で金型内への金属溶湯の充填が完了する。時点t6までの期間に充填工程が行われる。
この例において、増圧開始指令は、射出プランジャ22の移動距離Lが所定の閾値距離に達したときに出力されると仮定する。また、時点t3よりも少し前の時点taで移動距離Lが閾値距離に達したと仮定する。すると、時点taで増圧開始指令が出力される。その後、弁の切り換え作動に要する時間が経過した時点tbで増圧が開始される。時点tbは時点t3よりも後の時点であり、時点t6よりも前の時点である。時点t6にて金型内への金属溶湯の充填が完了するのであるから、この例においては金型内への金属溶湯の充填が完了する前の時点tbで増圧が開始されている。
また、時点t3から時点t6までの期間は、金型10内のガス抜き空間15に金属溶湯が充填されている期間である。したがって、この例によれば、金型10内のガス抜き空間15に金属溶湯が充填されている途中で増圧が開始される。すると、鋳造圧力Pが時点tbから増加し、これに伴い射出プランジャ22の前進移動速度Uも増加する。つまり、鋳造圧力Pが金属溶湯の充填中から上昇する。そして、金属溶湯の充填完了の直前(時点t6の直前)には、非常に高い鋳造圧力Pmがキャビティ13内の金属溶湯に作用する。このため可動型11と固定型12との型合わせ面間に微小の隙間が生じ、この隙間内に金属溶湯が進入することによってバリが発生する。発生したバリはその後の工程で除去されるが、バリを除去する工程が増えるために作業工数が増加する。
(比較例2)
図12は、金属溶湯の充填が完了してしばらくしてから増圧が開始された場合における、射出プランジャ22の前進移動速度Uの時間変化及び鋳造圧力Pの時間変化を併記したグラフである。グラフの横軸は射出時間であり、縦軸は射出プランジャ22の前進移動速度U及び鋳造圧力Pである。また、実線で示されたグラフUが前進移動速度Uを表し、破線で示されたグラフPが鋳造圧力Pを表す。図12において、時点t1で前進移動速度Uが低速速度Uから高速速度Uに切り換えられ、時点t3でガス抜き空間15への金属溶湯の充填が開始される。このため時点t3から前進移動速度Uが高速速度Uから低下する。そして、時点t6で金型10内への金属溶湯の充填が完了する。
この例において、増圧開始指令は、鋳造圧力Pが、金型10内への金属溶湯の充填の完了に伴う鋳造圧力の上昇を検知したときに出力されると仮定する。具体的には、鋳造圧力Pが、金属溶湯がガス抜き空間15に充填されている場合における鋳造圧力(図12におけるガス抜き圧力P)よりも高い圧力として予め定められた圧力(図12における切り換え圧力P)に達したときに、増圧開始指令が出力される。図12に示すように、時点t6よりも僅かに前の時点taで、鋳造圧力Pが切り換え圧力Pに達する。よって、時点taで増圧開始指令が出力される。その後、弁の切り換え作動に要する時間の経過後の時点tbで増圧が開始される。時点tbは時点t6よりも後の時間である。つまり、金型10内への金属溶湯の充填が完了してからしばらくして増圧が開始される。
ところで、時点t6にて金属溶湯の金型10への充填が完了した後は、金型10内の金属溶湯は金型に熱を奪われることにより冷却固化する。この場合、ランナ14とキャビティ13とをつなぐ湯口(ゲート)の流路断面積は非常に小さいので、このゲートに充填されている金属溶湯は比較的早期に冷却固化する。時点tbにてゲートの金属溶湯が固化している場合、増圧された鋳造圧力がキャビティ13内の金属溶湯に伝わらない。このような場合、鋳造品にヒケや鋳巣が発生する。すなわち、金型10内への金属溶湯の充填が完了してからしばらく経過した後に増圧が開始された場合には、製品不良が発生する。
上記の比較例1及び2のように、金型への金属溶湯の充填が完了する前に増圧が開始された場合、及び、金型への金属溶湯の充填が完了した後に増圧が開始された場合、のいずれも場合においても、不具合を生じる。これに対し、本実施形態によれば、金型内への金属溶湯の充填が完了すると同時に増圧が開始されるので、上記した不具合が発生しない。よって、バリ取り等の作業工数の増加も発生せず、且つ製品不良が極力抑えられる。
以上のように、本実施形態のダイカスト鋳造装置1は、キャビティ13およびキャビティ13に連通するガス抜き空間15が形成された金型10と、金属溶湯が供給される内部空間を有するように筒状に形成され、先端21aでキャビティ13に連通する射出スリーブ21と、射出スリーブ21内に移動可能に配設され、射出スリーブ21の先端21a側に向けて射出スリーブ21内を前進移動することにより射出スリーブ21内の金属溶湯をキャビティ13に送り込む射出プランジャ22と、射出プランジャ22を前進移動方向に加圧する加圧装置(油圧アクチュエータ23、油圧回路24、油圧ポンプ25、アキュムレータ27)と、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたか否かを判断する判断手段(S22)と、判断手段の判断に基づいて、ガス抜き空間15への金属溶湯の充填完了と同時に射出プランジャ22がキャビティ13に充填された金属溶湯に加える鋳造圧力Pの増圧が開始するように、加圧装置を制御する制御装置264と、を備える。
また、制御装置264は、判断手段(S22)によりガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたと判断された場合(S22:Yes)に、ガス抜き空間15への金属溶湯の充填の完了と同時に鋳造圧力Pの増圧が開始するように、加圧装置を制御する。
本実施形態によれば、金型10に形成されたキャビティ13に連通するガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたか否かに基づいて、鋳造圧力Pが制御される。具体的には、充填工程中にガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたか否かを判断し、充填が開始されたと判断した場合に、充填の完了と同時に鋳造圧力Pの増圧が開始されるように、加圧装置(具体的には油圧回路24の第1開閉弁243および第2開閉弁244の切り換え作動、および制御弁246の開度変更作動)が制御される。
ガス抜き空間15に金属溶湯が充填され始めている時点(充填が開始された時点)は、ガス抜き空間15への金属溶湯の充填が完了する時点、つまり、金型10内に形成された全ての空間(ランナ14、キャビティ13、ガス抜き空間15を含む)への金属溶湯の充填が完了する時点よりもいくらか前の時点である。よって、この時点を起点として、増圧に関する制御を開始することにより、充填工程から増圧工程への切り換えに要する時間Tを見越して、すなわち弁の切り換え作動が完了して実際の増圧が開始されるタイミングを見計らって、充填完了と同時に増圧を開始することができる。
また、制御装置264は、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたと判断されたときに(S22:Yes)、タイマーによる計測を開始し(S23)、計測時間Tが設定時間Tを経過したときに(S24:Yes)、増圧開始指令を出力している。つまり、タイマーを用いて増圧開始指令の出力タイミング(第1開閉弁243および第2開閉弁244の切り換え開始タイミングおよび制御弁246の開度変更の開始タイミング)を調整している。換言すれば、制御装置264は、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたと判断されたときに、前記ガス抜き空間への金属溶湯の充填完了と同時に前記射出プランジャによる前記キャビティに充填された金属溶湯への鋳造圧力の増圧が開始するように、鋳造圧力を増圧するために作動する弁の作動開始タイミングを調整している。このため、より確実に、充填完了と同時に増圧を開始させることができる。
また、本実施形態においては、S22にて、金属溶湯がガス抜き空間15に進入することによって射出プランジャ22の前進移動速度Uが予め定められた閾値速度UTHまで低下したときに、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたと判断する。さらに、射出プランジャ22は射出スリーブ21内を低速速度Uで前進移動した後に高速速度Uで前進移動するように加圧装置で加圧され、判断手段は、射出プランジャ22が射出スリーブ21内を高速速度Uで前進移動しているときにその前進移動速度が予め定められた閾値速度UTHまで低下した場合に、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたと判断する。
ガス抜き空間15の流路断面積はキャビティ13の流路断面積よりも小さいので、ガス抜き空間15内を金属溶湯が進入する際に射出プランジャ22の前進移動速度が低下する。このような射出プランジャ22の前進移動速度の低下を、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたか否かの判断基準にすることよって、確実に、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたか否かを判断できる。
また、射出プランジャ22の移動距離Lが予め定められた第2距離L2以上であるとき(S14:Yes)に、判断手段(S22)がガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたか否かを判断する。このため、射出プランジャ22の移動距離Lが第2距離L2未満であるときに、何らかの原因によって、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されていないにもかかわらず、射出プランジャ22の前進移動速度Uが低下した場合であっても、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたと誤って判断されることが防止される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるべきものではない。例えば、上記実施形態では、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたか否かの判断基準として、射出プランジャ22の前進移動速度Uが閾値速度UTHまで低下したか否かを判断しているが、金属溶湯がガス抜き空間15に進入することによって鋳造圧力Pが所定の閾値圧力PTHまで上昇したか否かを判断してもよい。この場合、制御装置264は、図3に示す増圧移行処理ルーチンに代えて、図13に示す増圧移行処理ルーチンを実行する。
図13に示す増圧移行処理ルーチンによれば、制御装置264は、まずS21’にて、第1圧力センサ261で検出した圧力情報と第2圧力センサ262で検出した圧力情報とに基づいて鋳造圧力Pを取得する。次いで、取得した鋳造圧力Pが閾値圧力PTH以上であるか否かを判断する。(S22’)。ここで、閾値圧力PTHは、高速移動制御中に金属溶湯がガス抜き空間15に進入したことによって鋳造圧力が上昇したか否かを判断するために用いられる閾値である。
図10からわかるように、時点t3にて、金属溶湯がガス抜き空間に進入する際の流路抵抗によって、射出プランジャ22の前進移動速度Uが低下するとともに、鋳造圧力Pが上昇する。制御装置264は、高速移動制御中に鋳造圧力Pが閾値圧力PTHまで上昇したことを以て、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたと判断する。つまり、鋳造圧力Pが閾値圧力PTH未満であれば、金属溶湯はキャビティ13を充填中であり、未だ金属溶湯がガス抜き空間15を充填していないと判断する。一方、鋳造圧力Pが閾値圧力PTH以上であれば、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたと判断する。換言すれば、鋳造圧力Pが閾値圧力PTHまで上昇したか否かを、ガス抜き空間15に金属溶湯の充填が開始されたか否かの判断基準としいている。それ以降の処理は、図3に示す増圧移行処理ルーチンと同一である。このように、鋳造圧力Pが閾値圧力PTHを越えた時点から増圧に関する制御を開始することにより、充填工程から増圧工程への切り換えに要する時間を見越して充填完了と同時に増圧を開始することができる。
また、上記実施形態では、第1開閉弁243と第2開閉弁244との開閉状態を切り換えることにより鋳造圧力を増圧するように構成されているが、これ以外の方法により増圧してもよい。また、制御弁246の開度を調整することにより射出プランジャ22の前進移動速度を制御しているが、これ以外の方法により前進移動速度を調整してもよい。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、変形可能である。
1…ダイカスト鋳造装置、10…金型、11…可動型、12…固定型、13…キャビティ、14…ランナ、15…ガス抜き空間、20…射出機構、21…射出スリーブ、21a…先端(一方端)、21b…後端、21c…溶湯供給口、22…射出プランジャ、221…プランジャチップ、222…プランジャロッド、23…油圧アクチュエータ(加圧装置)、24…油圧回路(加圧装置)、241…一次側配管、241a…第1配管、241b…第2配管、242…二次側配管、242a…第3配管、242b…第4配管、243…第1開閉弁、244…第2開閉弁、245…リザーバタンク、246…制御弁、247…連結配管、248…第3開閉弁、25…油圧ポンプ(加圧装置)、26…射出制御装置、27…アキュムレータ(加圧装置)、261…第1圧力センサ、262…第2圧力センサ、263…ストロークセンサ、264…制御装置

Claims (5)

  1. キャビティおよび前記キャビティに連通するガス抜き空間が形成された金型と、
    金属溶湯が供給される内部空間を有するように筒状に形成され、その一方端で前記キャビティに連通する射出スリーブと、
    前記射出スリーブ内に移動可能に配設され、前記射出スリーブの前記一方端側に向けて前記射出スリーブ内を前進移動することにより前記射出スリーブ内の金属溶湯を前記キャビティに送り込む射出プランジャと、
    前記射出プランジャを前記前進移動方向に加圧する加圧装置と、
    前記ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断に基づいて、前記ガス抜き空間への金属溶湯の充填完了と同時に前記射出プランジャによる前記キャビティに充填された金属溶湯への増圧が開始するように、前記加圧装置を制御する制御装置と、
    を備えるダイカスト鋳造装置。
  2. 請求項1に記載のダイカスト鋳造装置において、
    前記制御装置は、前記判断手段により前記ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたと判断された場合に、前記ガス抜き空間への金属溶湯の充填の完了と同時に前記キャビティに充填された金属溶湯への増圧が開始するように、前記加圧装置を制御する、ダイカスト鋳造装置。
  3. 請求項2に記載のダイカスト鋳造装置において、
    前記判断手段は、金属溶湯が前記ガス抜き空間に進入することによって、前記射出プランジャの前進移動速度が予め定められた閾値速度まで低下したときに、前記ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたと判断する、ダイカスト鋳造装置。
  4. 請求項2に記載のダイカスト鋳造装置において、
    前記判断手段は、金属溶湯が前記ガス抜き空間に進入することによって、金属溶湯に作用する鋳造圧力が閾値圧力まで上昇したときに、前記ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたと判断する、ダイカスト鋳造装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のダイカスト鋳造装置において、
    前記判断手段は、前記射出プランジャの移動距離が予め定められた閾値距離以上であるときに、前記ガス抜き空間に金属溶湯の充填が開始されたか否かを判断する、ダイカスト鋳造装置。
JP2012212442A 2012-09-26 2012-09-26 ダイカスト鋳造装置 Pending JP2014065062A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012212442A JP2014065062A (ja) 2012-09-26 2012-09-26 ダイカスト鋳造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012212442A JP2014065062A (ja) 2012-09-26 2012-09-26 ダイカスト鋳造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014065062A true JP2014065062A (ja) 2014-04-17

Family

ID=50741966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012212442A Pending JP2014065062A (ja) 2012-09-26 2012-09-26 ダイカスト鋳造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014065062A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101594094B1 (ko) * 2014-07-15 2016-02-15 동남정밀 주식회사 용탕 부착력 감소를 위한 공기수용부들을 가지는 다이캐스팅 금형
JP2016128174A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 東芝機械株式会社 射出装置、成形装置及び成形方法
JP2018164921A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 東洋機械金属株式会社 電動ダイカストマシンおよびその制御方法
JP2022089901A (ja) * 2018-04-13 2022-06-16 芝浦機械株式会社 射出装置及び成形機
CN116060594A (zh) * 2023-03-02 2023-05-05 宁波力劲科技有限公司 一种大型压铸机压射油缸的增压系统

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51129816A (en) * 1975-05-06 1976-11-11 Nissan Motor Degassing apparatus for metal mould casting
US4932458A (en) * 1988-01-30 1990-06-12 Toshiba Machine Co., Ltd. Method of and system for operating squeeze plunger in die cast machine
JPH02169167A (ja) * 1988-12-23 1990-06-29 Ube Ind Ltd シリンダの位置及び出力制御方法、及び、装置
JPH03458A (ja) * 1989-05-29 1991-01-07 Toshiba Mach Co Ltd ダイカストマシンの昇圧時間検出方法
JPH0985418A (ja) * 1995-09-22 1997-03-31 Honda Motor Co Ltd ダイカスト品の品質判定方法及びその装置
JPH1085918A (ja) * 1996-09-19 1998-04-07 Toshiba Mach Co Ltd ダイカストマシンの射出制御方法
JP2006315071A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Toyo Mach & Metal Co Ltd ダイカストマシン
JP2008080364A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Toyo Mach & Metal Co Ltd ダイカストマシン
JP2012016718A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Toshiba Mach Co Ltd 成形機の射出装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51129816A (en) * 1975-05-06 1976-11-11 Nissan Motor Degassing apparatus for metal mould casting
US4932458A (en) * 1988-01-30 1990-06-12 Toshiba Machine Co., Ltd. Method of and system for operating squeeze plunger in die cast machine
JPH02169167A (ja) * 1988-12-23 1990-06-29 Ube Ind Ltd シリンダの位置及び出力制御方法、及び、装置
JPH03458A (ja) * 1989-05-29 1991-01-07 Toshiba Mach Co Ltd ダイカストマシンの昇圧時間検出方法
JPH0985418A (ja) * 1995-09-22 1997-03-31 Honda Motor Co Ltd ダイカスト品の品質判定方法及びその装置
JPH1085918A (ja) * 1996-09-19 1998-04-07 Toshiba Mach Co Ltd ダイカストマシンの射出制御方法
JP2006315071A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Toyo Mach & Metal Co Ltd ダイカストマシン
JP2008080364A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Toyo Mach & Metal Co Ltd ダイカストマシン
JP2012016718A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Toshiba Mach Co Ltd 成形機の射出装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101594094B1 (ko) * 2014-07-15 2016-02-15 동남정밀 주식회사 용탕 부착력 감소를 위한 공기수용부들을 가지는 다이캐스팅 금형
JP2016128174A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 東芝機械株式会社 射出装置、成形装置及び成形方法
US10022902B2 (en) 2015-01-09 2018-07-17 Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha Injection apparatus molding apparatus, and molding method
JP2018164921A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 東洋機械金属株式会社 電動ダイカストマシンおよびその制御方法
JP2022089901A (ja) * 2018-04-13 2022-06-16 芝浦機械株式会社 射出装置及び成形機
JP7301192B2 (ja) 2018-04-13 2023-06-30 芝浦機械株式会社 射出装置及び成形機
CN116060594A (zh) * 2023-03-02 2023-05-05 宁波力劲科技有限公司 一种大型压铸机压射油缸的增压系统
CN116060594B (zh) * 2023-03-02 2023-07-18 宁波力劲科技有限公司 一种大型压铸机压射油缸的增压系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3506800B2 (ja) ダイカストマシンの射出制御方法および装置
JP2014065062A (ja) ダイカスト鋳造装置
JP6146878B2 (ja) 射出装置、成形装置及び成形方法
JP4997921B2 (ja) ダイカストマシン及びダイカスト鋳造法
JP6745642B2 (ja) ダイカストマシン及び固液共存金属の成形方法
JP2011131225A (ja) ダイカストマシンの射出装置および射出制御方法
KR20070029243A (ko) 사출성형방법 및 사출성형장치
JP4617491B2 (ja) 加圧鋳造方法
KR20040028554A (ko) 다이캐스트 제품을 제조하기 위한 장치 및 방법
JP5381161B2 (ja) ダイカストマシン及びダイカスト鋳造方法
JP2009107010A (ja) ダイカストマシンの射出装置及びその制御方法
CN110548854B (zh) 一种金属制品的锻造控制方法
KR102563484B1 (ko) 고압주조방법
JP7068714B2 (ja) 加圧ダイカスト・システムのため射出アセンブリ
JP2008213003A (ja) ダイカスト鋳造方法及びダイカストマシン
JP6421679B2 (ja) 鋳造製品の製造方法
JP2008149358A (ja) 鋳造方法及び鋳造装置
JP5372626B2 (ja) 射出成形装置及び射出成形方法
TWI519363B (zh) 熱室壓鑄機的動作方法
JP2016203197A (ja) 加圧ピン制御方法及び加圧ピン制御装置
JP2961846B2 (ja) ダイカスト鋳物の鋳造装置
JP5605445B2 (ja) ダイカストマシン及びダイカスト鋳造方法
WO2023228390A1 (ja) ダイカスト製造方法及び装置
JP2021186825A (ja) ダイカスト用装置およびダイカスト法
JP2021169111A (ja) ダイカスト製造方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170221