JPH0985418A - ダイカスト品の品質判定方法及びその装置 - Google Patents

ダイカスト品の品質判定方法及びその装置

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JPH0985418A
JPH0985418A JP7244334A JP24433495A JPH0985418A JP H0985418 A JPH0985418 A JP H0985418A JP 7244334 A JP7244334 A JP 7244334A JP 24433495 A JP24433495 A JP 24433495A JP H0985418 A JPH0985418 A JP H0985418A
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JP
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molten metal
time
quality
gas
gas amount
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JP7244334A
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Masahiro Inoue
正博 井上
Mitsuaki Ueno
光明 上野
Yoshimichi Ataka
由道 安宅
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 注湯中に得たデータからダイカスト品の品質
判定を実施して、生産能率を上げる。 【解決手段】 ゲート又はランナーに設けた第1の溶湯
検出手段11と、前記ガス抜き通路に設けた第2の溶湯
検出手段13と、前記ガス抜き通路の端部に設けたガス
量計測手段15と、前記第1・第2の溶湯検出手段から
の溶湯検知情報及び前記ガス量計測手段からのガス量情
報から、ダイカスト品の品質を判定する品質判定手段2
0と、を備えたダイカスト品の品質判定装置1。 【効果】 累積ガス量と経過時間との2要素を判断材料
とすることで、鋳造品中のガス量が推定できること、ピ
ンホール等のガス欠陥の有無が確認できること、から累
積ガス量と経過時間とが設定範囲内か否かをもって精度
のよい品質判定がなせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイカスト品の品質
判定技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のダイカスト設備の断面図で
あり、代表的なダイカスト設備100は、固定金型10
1と可動金型102と、これら金型101,102を型
締めするための固定盤104、ガイドロッド105,1
05、可動盤106と、溶湯を射出するための射出プラ
ンジャ107(スリーブ108、プランジャチップ10
9)とからなる。金型101,102の間には、ゲート
111、ランナー112及びダイカスト品と同形のキャ
ビティ113が形成されている。114は型合せ面であ
る。
【0003】図6は従来のダイカスト設備の射出条件を
示すグラフであり、横軸は射出ストローク(具体的には
プランジャチップのストローク)、縦軸は射出速度(具
体的にはプランジャチップの速度)であり、1.0〜
1.5m/sの低速と1.8〜2.0m/sの高速との
2速で射出する。低速域は溶湯がまだスリーブに留まっ
ている期間であり、高速域はキャビティに注湯の先端が
至ったときから充填を完了するまでの期間である。第1
段階を低速にするのは、スリーブ内での溶湯の波立ちを
抑えるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、射出速度を
前記の1.0〜1.5m/sとした場合に、ゲート11
1での速度は一般に30〜50m/sに達する。すると
付近の空気を溶湯中に巻き込むことがあり、ピンホール
などの鋳造欠陥が発生することがある。そこで、条件作
りのためにダイカスト品を鋳造し、鋳造欠陥が認められ
たら、射出速度、変速方法などを変更してその不都合が
解消する条件を見出すようにしていた。この様にして確
立した作業条件は、スリーブ内への注湯量、射出速度及
び変速の程度を指定するものである。
【0005】かかる射出条件で鋳造を行なっても、ゲー
ト,ランナー形状,キャビティの製品形状によっては、
溶湯の湯流れが不安定となり、乱流になってしまい、溶
湯がエアを巻込みそのときの製品中の含有ガス量が安定
せず、品質,強度の安定化が図れないことがある。
【0006】そこで本発明の目的は鋳造中に得られるデ
ータからダイカスト品の品質を判定する技術を提供する
ことにある。従来は、ダイカスト品を破壊若しくは非破
壊試験することで品質の確認を実施していたが、鋳造中
に品質の確認ができれば、速かに原因を追及し、改善策
を講じることができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1は、プランジャにて射出した溶湯
が、前記ゲート又はランナーの所定箇所に到達したとき
の時間T1を検出する工程と、前記溶湯が前記キャビテ
ィを満たした後にガス抜き通路の所定箇所に到達したと
きの時間T2を検出する工程と、前記溶湯の射出開始か
ら射出完了までの間に、前記ガス抜き通路を介して排出
されるガスの量Vを計測する工程と、前記時間T2から
時間T1を差し引いた経過時間T3が予め定めた基準時間
範囲に入っていること及び前記ガス量Vが予め定めた基
準ガス量範囲に入っていることをもって、ダイカスト品
の品質が合格であると判断する合格判定工程と、からな
ることを特徴とする。
【0008】実測の経過時間T3(=T2−T1)が基準
時間範囲Tstd未満である場合;射出速度が何らかの理
由で、所定値より大きくなり、射出速度が所定値より大
きければ、溶湯は乱流となり、その一部がガス抜き通路
へ流入する。すなわち、キャビティに順次充填されてい
る状態ではない。よって、鋳造欠陥の発生率が高くな
る。 実測の経過時間T3(=T2−T1)が基準時間範囲Tstd
超である場合;溶湯量が少ない等の理由で、射出速度が
所定値より小さくなり、射出速度が遅ければ、所定時間
内にガス抜き通路へ溶湯が到達せず、湯温が低下してし
まい湯廻り不充分となる虞れが高い。よって、鋳造欠陥
の発生率が高くなる。
【0009】実測の累積ガス量Vが基準ガス量範囲Vst
d未満である場合;乱流の結果、エアの著しい巻込みが
あるとガス量Vが少なくなる。エアの巻込みとともに酸
化物の巻込みも発生し、品質が劣化する虞れがある。 実測の累積ガス量Vが基準ガス量範囲Vstd超である場
合;溶湯の充填不良から湯廻り不良、品質の劣化が考え
られる。従って、累積ガス量Vをモニターすることによ
って品質の判定ができる。そして累積ガス量Vと経過時
間T3との2要素を判断材料とすることで、鋳造品中の
ガス量が推定できること、ピンホール等のガス欠陥の有
無が確認できること、から累積ガス量Vと経過時間T3
とが設定範囲内か否かをもって精度のよい品質判定がな
せる。
【0010】請求項2は請求項1を達成するための好適
な手段であって、ダイカスト品の品質判定装置は、ゲー
ト又はランナーに設けた第1の溶湯検出手段と、ガス抜
き通路に設けた第2の溶湯検出手段と、ガス抜き通路の
端部に設けたガス量計測手段と、第1・第2の溶湯検出
手段からの溶湯検知情報及び前記ガス量計測手段からの
ガス量情報から、ダイカスト品の品質を判定する品質判
定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るダイカスト品の品質判
定装置の原理図であり、ダイカスト品の品質判定装置1
は、固定型2と可動型3とを合せてなる金型4の内部に
湯の流れに沿ってゲート5、ランナー6、キャビティ7
及びガス抜き通路8を連設し、ゲート5(又はランナー
6)に第1の溶湯検出手段11を設け、ガス抜き通路8
に第2の溶湯検出手段13を設け、前記ガス抜き通路8
の出口端部にガス量計測手段15を設け、前記第1・第
2の溶湯検出手段11,13からの溶湯検知情報及び前
記ガス量計測手段15からのガス量情報から、ダイカス
ト品の品質を判定する品質判定手段20を設けてなる。
品質判定手段20の詳細は作用の項で述べる。また、1
7は射出スリーブ、18はブランジャチップである。な
お、型締めのための固定盤、ガイドロッド及び可動盤は
省略した。
【0012】前記第1の溶湯検出手段11は、溶湯が先
端部に接触することで電圧が変化する電気式センサが好
適である。第2の溶湯検出手段13も同様である。前記
ガス量計測手段15は、ベンチュリー、ノズル又はオリ
フィスを主要部品とした差圧検出型流量計が好適であ
る。ベンチュリー流量計はベンチュリーの差圧を電気信
号で取出し、これを流量に換算する。ノズル,オリフィ
スも同様である。比較的高温のガスを取扱うので流れに
晒される部品の耐熱性が問題となるので、耐熱型流量計
を採用する。
【0013】以上に述べたダイカスト品の品質判定装置
の作用を次に説明する。先ず、品質判定手段20につい
て詳しく述べると、品質判定手段20は、第1の溶湯検
出手段11からの信号T1と第2の溶湯検出手段13か
らの信号T2との差T3を求める減算部21と、外部から
基準時間範囲Tstdを打込む基準時間入力部22と、入
力された基準時間範囲Tstdと前記T3とを比較する比較
部23と、外部から基準ガス量範囲Vstdを打込む基準
ガス量入力部25と、入力された基準ガス量範囲Vstd
と前記Vとを比較する比較部26と、この比較部26と
前記比較部23との情報に基づいて合否の判断をなし、
その信号を発する判断部27とからなる。
【0014】本発明の品質判定装置1を使用して、ダイ
カスト品を鋳造し、そのときの時間T1,T2及びガス量
Vを実測すると共に非破壊若しくは破壊試験にて品質を
確認し、合格品と不合格品の相関図を作成する。この相
関図に基づいて経過時間T3に対応する基準時間範囲
(Tstd)と、ガス量Vに対応する基準ガス量範囲
(Vstd)とを決める。
【0015】図2は本発明に係るダイカスト品の品質判
定方法のフロー図であり、ST××はステップ番号を示
す。 ST01;基準時間範囲Tstdと基準ガス量範囲Vstdと
を入力する。 ST02;射出を開始し、同時にガス量の計測を開始す
る。 ST03;第1の溶湯検出手段11に溶湯が到達したと
きを検出し、検出時の時間をT1とする。 ST04;溶湯がキャビティを通って、第2の溶湯検出
手段13に到達したときを検出し、検出時の時間をT2
とする。
【0016】ST05;溶湯がガス抜き通路に達したら
射出を終了するとともにガス量の計測を終了する。ST
03からST05までの累積ガス量をVとする。 ST06;前記時間T2と時間T1との差(経過時間T
3)を求め、この差が基準時間範囲Tstdに入っているか
否かを判断し、以内であればST07、否であればST
09へ進む。 ST07;ST06で合格したものを対象に、累積ガス
量Vが基準ガス量範囲Vstdの範囲に入っているか否か
を調べる。YesであればST08へ、NoならST0
9へ進む。 ST08;合格の表示をする。この表示は目視できるか
否か、音声によるか否かは問わず、電気的信号の形態と
し、それ以降の処理は自由である。 ST09;不合格の表示をする。信号の取扱いはST0
8と同じ。
【0017】
【実施例】本発明に係る実施例を次に説明する。 実施例1;500トンダイカストマシンを使用し、AC
4B(Al−Si−Cu系アルミニウム合金鋳物)用イ
ンゴットを溶解、精錬したのち、ダイカストマシンの手
元炉へ移湯し、鋳造を行なう。鋳造条件は次の通りであ
る。 溶湯温度 680〜720℃ 鋳込圧力 800〜900kg/cm2 鋳込重量 1.0〜1.3kg 製品 自動車用マスタシリンダ 射出条件 図3による
【0018】図3は本発明の実施例1に係る射出条件グ
ラフであり、横軸は射出ストローク、縦軸は射出速度で
ある。グラフの上部に示したのは溶湯先端のポジション
であり、溶湯は先ずスリーブに留まり、プランジャチッ
プで押出されることによりゲート、キャビティそしてガ
ス抜き通路に至る。実施例1では溶湯先端がスリーブに
ある間は1速(0.05〜0.1m/s)及び2速
(0.1〜0.25m/s)、ゲートに至ったら3速
(0.05〜0.1m/s)、キャビティでは4速
(0.05〜0.15m/s)で射出する。
【0019】上記速度の設定理由を述べる。1速を0.
05〜0.1m/sとしたのは、0.05m/s未満で
は溶湯温度が低下してしまい、また0.1m/s超では
スリーブ内で溶湯上面に大きな波が発生し、この波がエ
アを巻き込む。そこで、1速は低速の0.05〜0.1
m/sとした。
【0020】2速を0.1〜0.25m/sとしたの
は、1速とは逆に積極的に波を発生し、この波の前面で
スリーブ内のエアをゲートへ強制排気するものである。
0.1m/s未満では有効な波が発生しない。又0.2
5m/s超では波が強過ぎてエアを巻き込む。そこで、
2速は低速の0.1〜0.25m/sとした。
【0021】3速を0.05〜0.1m/sと低速にし
たのは、ゲートで流路面積が前後より小さく流速が大幅
に上がるためである。0.05m/s未満では溶湯温度
が低下してしまい、また0.1m/s超では乱流とな
り、この乱流状態の溶湯がキャビティに流入して多量の
エアを溶湯内に巻き込むため好ましくない。そこで、3
速では0.05〜0.1m/sとした。
【0022】4速を0.05〜0.15m/sとしたの
は、良好なキャビティの充填を考慮したものであり、
0.05m/s未満ではキャビティの充填性が低下し、
湯廻り不良の要因となる。また0.15m/s超ではキ
ャビティ内でエアの巻き込みが発生し好ましくない。そ
こで、4速では0.05〜0.15m/sとした。
【0023】ここから0026までは作文ですので要注
意です。以上の射出条件のもとで時間T1,T2及びガス
量Vを計測した。1ショットの鋳造サイクルタイムは3
5〜40秒であり、射出開始から射出終了までは1〜4
秒である。そして、第1の溶湯検出手段11で時間T1
を検出してから第2の溶湯検出手段13が溶湯を検出す
るまでの時間T2との差T3(=T2−T1)は0.34秒
であり、また、その時の累計ガス量Vは844ccであ
った。
【0024】このときに得られたダイカスト品を分析し
た結果、鋳造品100g当りに含まれていたエア等のガ
ス量は2.0ccであり、品質は良であった。同様にし
て所定個数につき鋳造し、ダイカスト品を検査した結
果、合格品が得られる範囲は以下の通りであった。経過
時間T3は0.3〜0.4秒の範囲であること。累積ガ
ス量Vは800〜900ccの範囲であること。
【0025】従って、実施例1では基準時間範囲Tstd
を0.3〜0.4秒、即ち0.35±0.05秒とす
る。また、基準ガス量範囲Vstdを800〜900c
c、即ち850±50ccとする。この基準をクリアす
ればダイカスト品はガスを含まない合格品であると判定
できる。
【0026】次に本発明が基準時間と基準ガス量に注目
した理由を述べる。 実測の経過時間T3(=T2−T1)が基準時間範囲Tstd
未満である場合;射出速度が何らかの理由で、所定値よ
り大きくなり、射出速度が所定値より大きければ、溶湯
は乱流となり、その一部がガス抜き通路へ流入する。す
なわち、キャビティに順次充填されている状態ではな
い。よって、鋳造欠陥の発生率が高くなる。
【0027】実測の経過時間T3(=T2−T1)が基準
時間範囲Tstd超である場合;溶湯量が少ない等の理由
で、射出速度が所定値より小さくなり、射出速度が遅け
れば、所定時間内にガス抜き通路へ溶湯が到達せず、湯
温が低下してしまい湯廻り不充分となる虞れが高い。よ
って、鋳造欠陥の発生率が高くなる。
【0028】実測の累積ガス量Vが基準ガス量範囲Vst
d未満である場合;乱流の結果、エアの著しい巻込みが
あるとガス量Vが少なくなる。エアの巻込みとともに酸
化物の巻込みも発生し、品質が劣化する虞れがある。 実測の累積ガス量Vが基準ガス量範囲Vstd超である場
合;溶湯の充填不良から湯廻り不良、品質の劣化が考え
られる。従って、累積ガス量Vをモニターすることによ
って品質の判定ができる。
【0029】図4は本発明の実施例2に係る射出条件グ
ラフであり、横軸は射出ストローク、縦軸は射出速度で
ある。この実施例2は溶湯がスリーブにあるときには射
出速度を0.1〜0.3m/sとし、溶湯が第1の溶湯
検出手段11で検出されたら0.6〜0.8m/sに増
速するというものであり、サイクルタイムは大幅に短く
なる。
【0030】ただし、射出速度を上げたためにエアの巻
込みは不可避であり、ダイカスト品に含まれるガス量は
アルミニウム100g当り平均8.5ccであり、実施
例1の4倍であるから品質は落ちる。しかし、ガスの含
有量は許容範囲にあり、生産性を向上させる上で有効な
生産方法である。
【0031】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1のダイカスト品の品質判定方法は、プラ
ンジャにて射出した溶湯が、前記ゲート又はランナーの
所定箇所に到達したときの時間T1を検出する工程と、
溶湯が前記キャビティを満たした後にガス抜き通路の所
定箇所に到達したときの時間T2を検出する工程と、溶
湯の射出開始から射出完了までの間に、前記ガス抜き通
路を介して排出されるガスの量Vを計測する工程と、時
間T2から時間T1を差し引いた経過時間T3が予め定め
た基準時間範囲に入っていること及びガス量Vが予め定
めた基準ガス量範囲に入っていることをもって、ダイカ
スト品の品質が合格であると判断する合格判定工程と、
からなる。経過時間T3の長短により湯廻り不足とキャ
ビティへの充填不良とが予測でき、また、累積ガス量V
をモニターすることによっても過度な乱流充填や湯廻り
不良が予測できる。そして累積ガス量Vと経過時間T3
との2要素を判断材料とすることで、鋳造品中のガス量
が推定できること、ピンホール等のガス欠陥の有無が確
認できること、から累積ガス量Vと経過時間T3とが設
定範囲内か否かをもって精度のよい品質判定がなせる。
【0032】請求項2は請求項1を達成するための好適
な手段であって、ダイカスト品の品質判定装置は、ゲー
ト又はランナーに設けた第1の溶湯検出手段と、ガス抜
き通路に設けた第2の溶湯検出手段と、ガス抜き通路の
端部に設けたガス量計測手段と、第1・第2の溶湯検出
手段からの溶湯検知情報及び前記ガス量計測手段からの
ガス量情報から、ダイカスト品の品質を判定する品質判
定手段と、を備えたことを特徴とする。既存のダイカス
ト金型に第1・第2の溶湯検出手段、ガス量計測手段及
び品質判定手段を付加するのみで、容易にダイカスト品
の品質判定装置が完成でき、以降、迅速に品質判定でき
るから、生産効率を大いに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイカスト品の品質判定装置の原
理図
【図2】本発明に係るダイカスト品の品質判定方法のフ
ロー図
【図3】本発明の実施例1に係る射出条件グラフ
【図4】本発明の実施例2に係る射出条件グラフ
【図5】従来のダイカスト設備の断面図
【図6】従来のダイカスト設備の射出条件を示すグラフ
【符号の説明】
1…ダイカスト品の品質判定装置、2…固定型、3…可
動型、4…金型、5…ゲート、6…ランナー、7…キャ
ビティ、8…ガス抜き通路、11…第1の溶湯検出手
段、13…第2の溶湯検出手段、15…ガス量計測手
段、17…射出スリーブ、18…プランジャチップ、2
0…品質判定手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート、ランナー、キャビティ及びガス
    抜き通路を備えた金型内へ、スリーブ内の溶湯をプラン
    ジャにて射出するダイカスト鋳造において、 前記プランジャにて射出した溶湯が、前記ゲート又はラ
    ンナーの所定箇所に到達したときの時間T1を検出する
    工程と、 前記溶湯が前記キャビティを満たした後にガス抜き通路
    の所定箇所に到達したときの時間T2を検出する工程
    と、 前記溶湯の射出開始から射出完了までの間に、前記ガス
    抜き通路を介して排出されるガスの量Vを計測する工程
    と、 前記時間T2から時間T1を差し引いた経過時間T3が予
    め定めた基準時間範囲に入っていること及び前記ガス量
    Vが予め定めた基準ガス量範囲に入っていることをもっ
    て、ダイカスト品の品質が合格であると判断する合格判
    定工程と、からなることを特徴としたダイカスト品の品
    質判定方法。
  2. 【請求項2】 射出スリーブに連通するゲート、ランナ
    ー、キャビティ及びガス抜き通路を備えた金型におい
    て、 前記ゲート又はランナーに設けた第1の溶湯検出手段
    と、 前記ガス抜き通路に設けた第2の溶湯検出手段と、 前記ガス抜き通路の端部に設けたガス量計測手段と、 前記第1・第2の溶湯検出手段からの溶湯検知情報及び
    前記ガス量計測手段からのガス量情報から、ダイカスト
    品の品質を判定する品質判定手段と、を備えたことを特
    徴とするダイカスト品の品質判定装置。
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