JP2009154193A - ダイカスト品質判定方法、ダイカストマシン選択方法、及びダイカスト鋳造条件決定方法 - Google Patents

ダイカスト品質判定方法、ダイカストマシン選択方法、及びダイカスト鋳造条件決定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容易に所定の品質を満足するか否かを判定することができるダイカスト品質判定方法、複数の所定の品質を満足するか否かを判定するダイカストマシン選択方法、及び鋳造条件を決定するダイカスト鋳造条件決定方法を提供する。
【解決手段】マシン特性線11と金型特性線12との交点たるプロセスポイント13と直線21、22、23、24、及び25との位置関係から、判定基準値QfLB 及びQaUB で制約される不等式が成立していないと判定され、充填時間の上限及びエアベント排気速度の下限を制約する不等式が成立していないと判定される。即ち、湯回り不良とガス巻き込みについては、所定の品質を満足しないと判定される。
【選択図】図6

Description

本発明は、設定された鋳造条件で鋳造されるダイカスト製品が所定の品質を満足するか否かを判定するダイカスト品質判定方法、複数の所定の品質を満足するか否かを判定するダイカストマシン選択方法、及び鋳造条件を決定するダイカスト鋳造条件決定方法に関する。
ダイカストは、製品を高速且つ高精度に鋳造する技術として広く普及している。また、ダイカストマシンのメーカは、型締力に応じて、複数の製品を取り揃えている。
新しくダイカストマシンを購入する際や、既に購入したダイカストマシンで新製品を鋳造する際には、所定の品質でダイカスト製品を鋳造することが可能であるか否かを判定する必要がある。ここで、ダイカストの品質としては、例えば、巣、バリ、湯じわ、湯境、等が発生しないということが挙げられる。一般に、大きいマシンの方が所定の品質を満足し易いが、高価になるので、所定の品質を満足し且つ安価なマシンを選定することが重要になる。
所定の品質を満足するか否かの判定は、以下の手順で行われる。先ず、マシン、金型、及び溶湯の条件を設定する。これらの条件は、まとめて、鋳造条件(鋳造方案)と呼ばれる。次に、この鋳造条件のもとで、品質判定に用いるパラメタ(「品質判定パラメタ」と呼ばれる)の値と、所定の品質を満足すると判定する基準となる判定基準値との比較を行い、所定の品質を満足するか否かを判定する。以下、具体的に説明する。
図11は、品質判定パラメタ、品質判定パラメタを制約する不等式、及び不等式が成立している場合に満足する所定の品質を示すテーブルを表す図である。不等式は、所定の品質を満足すると判定する基準となる判定基準値(各不等式の右辺)によって品質判定パラメタ(各不等式の左辺)を制約する形をしており、この不等式が成立する場合に、所定の品質を満足することになる。図12は、判定基準値を求める式を示すテーブルを表す図である。なお図14に各記号の意味を示す。また、各記号は、広く知られており、その説明は省略する。
品質判定パラメタが充填時間(T)の場合を例として説明する。この場合、判定基準値は、TfUB(充填時間の上限)である。この判定基準値(TfUB)によって品質判定パラメタ(T)を制約する不等式(T≦TfUB)が成立している場合には、「湯回り不良が少ない。」という所定の品質を満足することになる。なお、判定基準値TfUBは、図12のテーブルに示すように、TfUB=K×R で求める。ここで、K及びRは、それぞれ、材料係数及び製品肉厚である(図14参照)。
複数の品質判定パラメタについて、上述の品質判定を行い、鋳造されるダイカスト製品がこれら複数の所定の品質を満足するか否かを評価し、ダイカストマシンの選択を行う。ダイカストマシン選択を行い、所定の品質を満足しない品質判定パラメタが1つでも存在する場合は、所定の品質で鋳造することは不可能であると判定される。この場合、鋳造条件を変更し、再度、ダイカストマシン選択を行う。所定の品質を満足しない品質判定パラメタがなくなるまで、鋳造条件の変更とダイカストマシン選択とを繰り返し、最終的に、全ての所定の品質を満足する鋳造条件を得る。
さて、品質判定において、実鋳造時の溶湯充填圧力の値や溶湯流量の2乗値が必要になる場合がある。この場合に、P−Q線図(非特許文献1及び非特許文献2参照)が使用されることが多い。以下、P−Q線図について説明する。
図13は、P−Q線図の例を示す図である。P−Q線図(1)は、縦軸51を溶湯充填圧力(P)とし、横軸52を溶湯流量の2乗(Q)とした2次元座標平面に、マシン特性線11と金型特性線12とを描いたものである。マシン特性線11は、使用するダイカストマシンの鋳造能力を示す直線であり、P=P×(1−Q/Q )で表される。ここで、P=Pacc×A/A、Q=Vs0×Aであり、Paccはアキュムレータ圧力、Vs0は空打ち時射出速度、Aは射出シリンダ断面積、Aはスリーブ断面積である。金型特性線12は、金型固有の特性線であり、P=B×Qで表される。ここで、B=D/(2×A ×C )であり、Dは溶湯密度、Aはゲート断面積、Cは流量係数である。
P−Q線図(1)において、マシン特性線11と金型特性線12との交点13は、「プロセスポイント」と呼ばれる。プロセスポイント13の横軸座標値Q は、実鋳造時の溶湯流量の2乗値であり、縦軸座標値Pは、実鋳造時の溶湯充填圧力である。
非特許文献3は、P−Q線図においてプロセスポイントがプロセスウインドウ内に存在するか否かを判定すると共に、J値が所定の範囲にあるか否かを判定して、鋳造条件を決定する方法を開示している。所定の品質を満足するようになるまで、このダイカストマシン選択と鋳造条件の変更とを繰り返し行い、鋳造条件を決定することができる。
社団法人日本ダイカスト協会50周年記念編纂委員会監修,「ダイカスト百科事典」,株式会社軽金属通信ある社,2005年,p.356‐357 菅野友信、植原寅蔵著,「アルミニウム合金ダイカスト その技術と不良対策」,軽金属出版株式会社,1988年,p.138‐143 金内良夫,「ダイカストの鋳造条件選定におけるPQ2線図とJ値の活用」,日立金属技報,日立金属株式会社,2007年,VOL.23,p.27‐32
非特許文献3に記載の方法では、P−Q線図とJ値のグラフを用いる。このように複数の図を用いる方法では、特性を把握するために複数の図を参照する必要があり、非常に煩わしいという問題があった。
また、非特許文献3に記載の方法では、P−Q線図のプロセスポイントの変化を2次元の領域(プロセスウインドウ)で判断しなければならないので、縦軸と横軸の両方の値を確認する必要があり、非常に煩わしいという問題があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、容易に所定の品質を満足するか否かを判定することができるダイカスト品質判定方法、このダイカスト品質判定方法を用いて複数の所定の品質を満足するか否かを判定するダイカストマシン選択方法、及び鋳造条件を決定するダイカスト鋳造条件決定方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載のダイカスト品質判定方法は、品質判定パラメタの値を所定の品質を満足すると判定する基準となる判定基準値で制約する不等式が成立しているか否かによって、設定された鋳造条件で鋳造されるダイカスト製品が前記所定の品質を満足するか否かを判定するダイカスト品質判定方法であって、前記不等式を、実鋳造時の溶湯流量の2乗値をその判定基準値で制約する形に変形した不等式が成立しているか否かによって、前記所定の品質を満足するか否かを判定することを特徴とする。
請求項1に記載のダイカスト品質判定方法によれば、品質判定パラメタの値を判定基準値で制約する不等式を、実鋳造時の溶湯流量の2乗値をその判定基準値で制約する不等式に変形し、この変形した不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定する。
具体的に説明する。品質判定パラメタZの値を判定基準値Zで制約する不等式Z≧Zが与えられたとする。品質判定パラメタZが、実鋳造時の溶湯流量Qの関数F(但し、Fは全単射)を用いて、Z=F(Q)と表されるとき、品質判定パラメタを制約する不等式は、F(Q)≧Zとなる。この不等式を、Q を制約する不等式(Q ≧Q 又はQ ≦Q )に変形する。ここで、Q は、変形した不等式においてQ を制約する判定基準値である。また、変形した不等式の不等号の向きは、関数Fによって決定される。
なお、品質判定パラメタZの値を判定基準値Zで制約する不等式がZ≦Zの場合(上述の場合と不等号の向きが異なる場合)も、同様に変形できることは明らかであるので、その説明は省略する。変形した不等式は、変形する前の不等式と同一の制約式であるので、変形した不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定することができる。
請求項2に記載のダイカスト品質判定方法は、請求項1において、前記品質判定パラメタは充填時間であり、該充填時間の値を前記所定の品質を満足すると判定する基準となる判定基準値で制約する不等式が与えられたとき、前記設定された鋳造条件における充填体積を前記充填時間の値を制約する判定基準値で除し、2乗した値を、前記変形した不等式における実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値とすることを特徴とする。
請求項2に記載のダイカスト品質判定方法によれば、充填時間を制約する不等式を、実鋳造時の溶湯流量の2乗値をその判定基準値で制約する不等式に変形し、この変形した不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定する。
具体的に説明する。充填時間Tの値を判定基準値TfUBで制約する不等式T≦TfUBが与えられたとする。充填時間Tは、実鋳造時の溶湯流量Q及び充填体積Vを用いて、T=V/Qと表されるので、上記の不等式は、V/Q≦TfUBとなり、Q ≧QfLB と変形できる。ここで、QfLB =(V/TfUBである。変形した不等式Q ≧QfLB は、変形する前の不等式T≦TfUBと同一の制約式であるので、変形した不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定することができる。
請求項3に記載のダイカスト品質判定方法は、請求項1において、前記品質判定パラメタはゲート速度であり、該ゲート速度の値を前記所定の品質を満足すると判定する基準となる判定基準値で制約する不等式が与えられたとき、前記ゲート速度の値を制約する判定基準値に前記設定された鋳造条件におけるゲート断面積を乗じ、2乗した値を、前記変形した不等式における実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値とすることを特徴とする。
請求項3に記載のダイカスト品質判定方法によれば、ゲート速度を制約する不等式を、実鋳造時の溶湯流量の2乗値をその判定基準値で制約する不等式に変形し、この変形した不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定する。
具体的に説明する。ゲート速度Vの値を判定基準値VgLBで制約する不等式V≧VgLBが与えられたとする。ゲート速度Vは、実鋳造時の溶湯流量Q及びゲート断面積Aを用いて、V= Q/Aと表されるので、上記の不等式は、Q/A≧VgLBとなり、Q ≧QgLB と変形できる。ここで、QgLB =(VgLB×Aである。変形した不等式Q ≧QgLB は、変形する前の不等式V≧VgLBと同一の制約式であるので、変形した不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定することができる。
また、不等号の向きが異なる場合も同様に判定することができる。ゲート速度Vの値を判定基準値VgUBで制約する不等式V≦VgUBが与えられたとする。ゲート速度Vは、実鋳造時の溶湯流量Q及びゲート断面積Aを用いて、V= Q/Aと表されるので、上記の不等式は、Q/A≦VgUBとなり、Q ≦QgUB と変形できる。ここで、QgUB =(VgUB×Aである。変形した不等式Q ≦QgUB は、変形する前の不等式V≦VgUBと同一の制約式であるので、変形した不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定することができる。
請求項4に記載のダイカスト品質判定方法は、請求項1において、前記品質判定パラメタはバリ発生射出速度であり、該バリ発生射出速度の値を前記所定の品質を満足すると判定する基準となる判定基準値で制約する不等式が与えられたとき、前記射出速度の値を制約する判定基準値に前記設定された鋳造条件におけるスリーブ断面積を乗じ、2乗した値を、前記変形した不等式における実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値とすることを特徴とする。
請求項4に記載のダイカスト品質判定方法によれば、バリが発生し始める射出速度たるバリ発生射出速度を制約する不等式を、実鋳造時の溶湯流量の2乗値をその判定基準値で制約する不等式に変形し、この変形した不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定する。
具体的に説明する。バリ発生射出速度Vの値を判定基準値VsUBで制約する不等式V≦VsUBが与えられたとする。射出速度Vは、実鋳造時の溶湯流量Q及びスリーブ断面積Aを用いて、V= Q/Aと表されるので、上記の不等式は、Q/A≦VsUBとなり、Q ≦QsUB と変形できる。ここで、QsUB =(VsUB×Aである。変形した不等式Q ≦QsUB は、変形する前の不等式V≦VsUBと同一の制約式であるので、変形した不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定することができる。
請求項5に記載のダイカスト品質判定方法は、請求項1において、前記品質判定パラメタはエアベント排気速度であり、該エアベント排気速度の値を前記所定の品質を満足すると判定する基準となる判定基準値で制約する不等式が与えられたとき、前記エアベント排気速度の値を制約する判定基準値に前記設定された鋳造条件におけるエアベント断面積を乗じ、2乗した値を、前記変形した不等式における実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値とすることを特徴とする。
請求項5に記載のダイカスト品質判定方法によれば、ガスがエアベントを抜けていく速度たるエアベント排気速度を制約する不等式を、実鋳造時の溶湯流量の2乗値をその判定基準値で制約する不等式に変形し、この変形した不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定する。
具体的に説明する。エアベント排気速度Vの値を判定基準値VaUBで制約する不等式V≦VaUBが与えられたとする。エアベント排気速度Vは、実鋳造時の溶湯流量Q及びエアベント断面積Aを用いて、V= Q/Aと表されるので、上記の不等式は、Q/A≦VaUBとなり、Q ≦QaUB と変形できる。ここで、QaUB =(VaUB×Aである。変形した不等式Q ≦QaUB は、変形する前の不等式V≦VaUBと同一の制約式であるので、変形した不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定することができる。
請求項6に記載のダイカスト品質判定方法は、請求項1乃至5の何れか1項において、前記設定された鋳造条件におけるP−Q線図のマシン特性線と金型特性線との交点たるプロセスポイントの横軸座標値を、前記実鋳造時の溶湯流量の2乗値とすることを特徴とする。
請求項6に記載のダイカスト品質判定方法によれば、設定された鋳造条件におけるP−Q線図を描き、マシン特性線と金型特性線との交点たるプロセスポイントの横軸座標値を、実鋳造時の溶湯流量の2乗値として求める。
請求項7に記載のダイカスト品質判定方法は、請求項1乃至5の何れか1項において、前記設定された鋳造条件におけるP−Q線図に、前記変形した不等式における実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値を示す直線を描き、前記P−Q線図のマシン特性線と金型特性線との交点たるプロセスポイントが、前記判定基準値を示す直線を境界線として分割された2つの領域の何れにあるかによって、前記所定の品質を満足するか否かを判定することを特徴とする。
請求項7に記載のダイカスト品質判定方法によれば、P−Q線図において、プロセスポイントの横軸座標値(即ち、実鋳造時の溶湯流量の2乗値)と、変形した不等式の判定基準値との大小関係を視覚的に判定することで、所定の品質を満足するか否かを判定する。
具体的に説明する。図3及び4は、P−Q線図に判定基準値を示す直線を描いたものである。ここで、符号11及び12は、それぞれ、マシン特性線及び金型特性線であり、これらの交点たるプロセスポイント13の横軸座標値は、実鋳造時の溶湯流量の2乗値Q である。また、符号20は、変形した不等式の判定基準値Q を示す直線である。
変形した不等式が、Q ≧Q の場合、図3のようにプロセスポイント13が直線20の右側の領域にあるときは、変形した不等式は成立しているので所定の品質を満足すると判定し、図4のようにプロセスポイント13が直線20の左側の領域にあるときは、変形した不等式は成立していないので所定の品質を満足しないと判定する。一方、変形した不等式が、Q ≦Q の場合、図3のようにプロセスポイント13が直線20の右側の領域にあるときは、変形した不等式は成立していないので所定の品質を満足しないと判定し、図4のようにプロセスポイント13が直線20の左側の領域にあるときは、変形した不等式は成立しているので所定の品質を満足すると判定する。
請求項8に記載のダイカストマシン選択方法は、複数の品質判定パラメタの各々について、請求項1乃至7の何れか1項に記載のダイカスト品質判定方法を用いて、前記所定の品質を満足するか否かを判定することを特徴とする。
請求項8に記載のダイカストマシン選択方法によれば、品質判定パラメタの値を制約する不等式の全てを、実鋳造時の溶湯流量の2乗値Q を制約する形の不等式に変形し、これらの変形した不等式が成立しているか否かによって、各所定の品質を満足するか否かを判定する。
請求項9に記載のダイカストマシン選択方法は、複数の品質判定パラメタの各々について、請求項7に記載のダイカスト品質判定方法を用いて、前記所定の品質を満足するか否かを判定するダイカストマシン選択方法であって、全ての前記変形した不等式における実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値を示す直線を同一のP−Q線図に描くことを特徴とする。
請求項9に記載のダイカストマシン選択方法によれば、変形した不等式における判定基準値を示す直線の全てを同一のP−Q線図に描いて、それぞれ、所定の品質を満足するか否かを判定する。
請求項10に記載のダイカスト鋳造条件決定方法は、請求項8又は9に記載のダイカスト評価方法を用いて、前記複数の品質判定パラメタの各々について、前記所定の品質を満足するか否かを判定した結果、満足しない品質判定パラメタがあった場合は、前記設定された鋳造条件を変更することを特徴とする。
請求項10に記載のダイカスト鋳造条件決定方法によれば、満足しない品質判定パラメタがあった場合に、鋳造条件を変更するので、これを繰り返すことで、全ての所定の品質を満足する鋳造条件が得られる。
本発明によれば、品質判定パラメタを判定基準値で制約する不等式の代わりに、実鋳造時の溶湯流量の2乗値をその判定基準値で制約する不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定する。即ち、ダイカストマシン選択のために一般的に使用される溶湯流量の2乗値を用いて、所定の品質を満足するか否かを判定することができる。
更に、本発明によれば、充填時間を判定基準値で制約する不等式の代わりに、実鋳造時の溶湯流量の2乗値をその判定基準値で制約する不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定する。即ち、ダイカストマシン選択のために一般的に使用される溶湯流量の2乗値を用いて、充填時間で規定される所定の品質を満足するか否かを判定することができる。
更に、本発明によれば、ゲート速度を判定基準値で制約する不等式の代わりに、実鋳造時の溶湯流量の2乗値をその判定基準値で制約する不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定する。即ち、ダイカストマシン選択評価のために一般的に使用される溶湯流量の2乗値を用いて、ゲート速度で規定される所定の品質を満足するか否かを判定することができる。
更に、本発明によれば、バリ発生射出速度を判定基準値で制約する不等式の代わりに、実鋳造時の溶湯流量の2乗値をその判定基準値で制約する不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定する。即ち、ダイカストマシン選択のために一般的に使用される溶湯流量の2乗値を用いて、射出速度で規定される所定の品質を満足するか否かを判定することができる。
更に、本発明によれば、エアベント排気速度を判定基準値で制約する不等式の代わりに、実鋳造時の溶湯流量の2乗値をその判定基準値で制約する不等式が成立しているか否かによって、所定の品質を満足するか否かを判定する。即ち、ダイカストマシン選択のために一般的に使用される溶湯流量の2乗値を用いて、エアベント排気速度で規定される所定の品質を満足するか否かを判定することができる。
更に、本発明によれば、設定された鋳造条件におけるP−Q線図を描き、マシン特性線と金型特性線との交点たるプロセスポイントの横軸座標値を、実鋳造時の溶湯流量の2乗値として求めるので、容易に実鋳造時の溶湯流量の2乗値を求めることができる。また、容易に実鋳造時の溶湯流量の2乗値を求めることができるので、実鋳造時の溶湯流量の2乗値をその判定基準値で制約する不等式が成立しているか否かを容易に判定することができ、所定の品質を満足するか否かを容易に判定することができる。
更に、本発明によれば、P−Q線図において、マシン特性線と金型特性線との交点たるプロセスポイントの横軸座標値(即ち、実鋳造時の溶湯流量の2乗値)と、変形した不等式の判定基準値との大小関係を視覚的に判定することで、所定の品質を満足するか否かを判定するので、P−Q線図において横軸方向のみ(即ち、1次元の関係についてのみ)に注目すれば良く、判定を容易に行うことができる。
更に、本発明によれば、品質判定パラメタの値を制約する不等式の全てを、実鋳造時の溶湯流量の2乗値Q を制約する形の不等式に変形し、これらの変形した不等式が成立しているか否かによって、各所定の品質を満足するか否かを判定するので、全ての所定の品質を、実鋳造時の溶湯流量の2乗値Q を用いて判定するから、所定の品質を満足するか否かの判定を容易に行うことができる。これは、変形せずに品質判定パラメタの値のままで不等式を判定する場合は、判定基準値の他に、品質判定パラメタ(例えば、充填時間、ゲート速度、バリ発生射出速度、エアベント排気速度、等)の値の全てを求める必要があったが、本発明によれば、判定基準値の他には、実鋳造時の溶湯流量の2乗値Q のみを求めれば良いことになり、求める必要のある値の数を半分近くまで減少することができるからである。
更に、本発明によれば、1つのP−Q線図に全ての直線を描くので、判定する際に、複数の図を参照する必要はなく、1つのP−Q線図のみを参照すれば良いから、判定を容易に行うことができる。
更に、本発明によれば、不等式が成立しているか否かの判定と鋳造条件の変更とを繰り返すことで、全ての所定の品質を満足する鋳造条件が得られるので、容易に、鋳造条件を決定することができる。
本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の実施例は本発明の具体例に過ぎず、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。
図7は、本実施例の処理の流れを示すフローチャートである。先ず、ステップS110で、鋳造条件(鋳造方案)を設定した後、ステップS120に進む。図11は、鋳造条件を示すテーブルを表す図である。このテーブルに示したように、各値を設定する。
ステップS120では、品質判定パラメタを制約する判定基準値を求め、ステップS130に進む。図11は、品質判定パラメタ、品質判定パラメタを制約する不等式、及び不等式が成立している場合に満足する所定の品質を示すテーブルを表す図である。このテーブルの左列は、品質判定パラメタであり、本実施例では、充填時間、ゲート速度、バリが発生し始める射出速度たるバリ発生射出速度、及びガスがエアベントを抜けていく速度たるエアベント排気速度を用いる。中央の列は、品質判定パラメタを制約する不等式であり、本実施例では、充填時間の上限を制約する不等式、ゲート速度の下限を制約する不等式、ゲート速度の上限を制約する不等式、バリ発生射出速度の上限を制約する不等式、及びエアベント排気速度の上限を制約する不等式を用いる。各不等式の右辺は、判定基準値である。右列は、中央の列の各不等式が成立している場合にそれぞれ満足する所定の品質である。
図12は、図11のテーブルの中央の列の各上限値及び下限値(即ち、品質判定パラメタを制約する判定基準値)を求める式を示すテーブルを表す図である。このテーブルに示された式を用いて、品質判定パラメタを制約する判定基準値を求める。
ステップS130では、実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値を求め、ステップS140に進む。図1は、品質パラメタ、品質パラメタに対応する実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する不等式、及び不等式が成立している場合に満足する所定の品質を示すテーブルを表す図である。このテーブルの左列は、品質判定パラメタであり、本実施例では、充填時間、ゲート速度、射出速度、及びエアベント速度を用いる。中央の列は、品質判定パラメタを制約する不等式(図11の中央の列の各不等式)を実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する形に変形した不等式である。また、各不等式の右辺は、実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値である。右列は、中央の列の各不等式が成立している場合にそれぞれ満足する所定の品質である。
図2は、図1のテーブルの中央の列の各上限値及び下限値(即ち、実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値)を求める式を示すテーブルを表す図である。このテーブルに示された式を用いて、実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値を求める。
ステップS140では、P−Q線図(図13参照)を描き、ステップS150に進む。ステップS150では、ステップS140で描いたP−Q線図のマシン特性線と金型特性線との交点たるプロセスポイントの横軸座標値を求め、ステップS160に進む。ここで、プロセスポイントの横軸座標値は、実鋳造時の溶湯流量の2乗値である。
ステップS160では、実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する不等式が成立しているか否かを判定し、処理を終了する。具体的には、ステップS150で求めた実鋳造時の溶湯流量の2乗値(Q )とステップS130で求めた各判定基準値(QfLB 、QgLB 、QgUB 、QsUB 、及びQaUB )とを用いて、図1の中央の列の各不等式が成立しているか否かを判定する。
このような処理を行うことで、実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する不等式が成立しているか否かを判定できるので、品質判定パラメタを制約する不等式が成立しているか否かを判定でき、所定の品質を満足するか否かを判定することができる。
図8は、本実施例の処理の流れを示すフローチャートである。ステップS210からステップS240までの各ステップは、図7(実施例1)のステップS110からステップS140までの各ステップと同一であるので、その説明は省略する。
ステップS250では、ステップS240で描いたP−Q線図に、実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値を示す直線を描き、ステップS260に進む。図5及び6は、P−Q線図に判定基準値を描いたものの例を示す図である。ここで、符号21、22、23、24、及び25は、それぞれ、図1のテーブルの中央の列に示された各不等式の判定基準値QfLB 、QgLB 、QgUB 、QsUB 、及びQaUB を示す直線である。また、マシン特性線11と金型特性線12との交点たるプロセスポイント13の横軸座標値は、実鋳造時の溶湯流量の2乗値である。
ステップS260では、実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する不等式が成立しているか否かを判定し、処理を終了する。図5では、プロセスポイント13と直線21、22、23、24、及び25との位置関係から、図1のテーブルの中央の列に示された全ての不等式(実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する不等式)が成立していると判定される。即ち、全ての所定の品質を満足すると判定される。
また、図6では、プロセスポイント13と直線21、22、23、24、及び25との位置関係から、判定基準値QfLB 及びQaUB で制約される不等式(Q ≧QfLB 及びQ ≦QaUB )が成立していないと判定され、充填時間の上限及びエアベント排気速度の上限を制約する不等式(T≦TfUB及びV≦VaUB)が成立していないと判定される。即ち、湯回り不良とガス巻き込みについては、所定の品質を満足しないと判定される。
このような処理を行うことで、実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する不等式が成立しているか否かを判定できるので、品質判定パラメタを制約する不等式が成立しているか否かを判定でき、所定の品質を満足するか否かを判定することができる。
図9は、本実施例の処理の流れを示すフローチャートである。ステップS310からステップS360までの各ステップは、図8(実施例2)のステップS210からステップS260までの各ステップと同一であるので、その説明は省略する。
ステップS370では、ステップS360で判定した結果から、全ての不等式が成立しているか否かを判断し、全ての不等式が成立している場合には、処理を終了し、そうでない場合には、ステップS380に進む。
ステップS380では、鋳造条件を変更し、ステップS320に進む。図10は、不等式と不等式が成立していない場合の対処との対応を示すテーブルを表す図である。例えば、不等式Q ≧QfLB が成立していない場合は、ゲート断面積Aを大きくするなどという対処がなされる。
このように、所定の品質を満足するか否かの判定と鋳造条件の変更とを、全ての不等式が成立するようになるまで繰り返すことで、鋳造条件を決定することができる。
なお、本発明のダイカスト品質判定方法は、上述の実施例1乃至3における品質パラメタ毎の判定方法に対応する。
以上述べたように、本発明によれば、容易に所定の品質を満足するか否かを判定することができるダイカスト品質判定方法、このダイカスト品質判定方法を用いて複数の所定の品質を満足するか否かを判定するダイカストマシン選択方法、及び鋳造条件を決定するダイカスト鋳造条件決定方法を提供することができる。
なお、上述の全ての実施例の処理(判定等を含む)は、手作業で行っても良いし、コンピュータまたは、ダイカストマシンに備えたコンピュータによって自動計算及び自動実行されるようにしても良い。
また、P−Q線図における判定基準値を示す直線は、色を変えて描くようにしても良い。特に、実鋳造時の溶湯流量の2乗値の上限を制約する場合と下限を制約する場合とで、色を変えると、判定がより容易になる。
本発明の実施例1乃至3に係る、品質パラメタ、品質パラメタに対応する実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する不等式、及び不等式が成立している場合に満足する所定の品質を示すテーブルを表す図である。 本発明の実施例1乃至3に係る判定基準値を求める式を示すテーブルを表す図である。 本発明に係るP−Q線図である。 本発明に係るP−Q線図である。 本発明の実施例2及び3に係るP−Q線図である。 本発明の実施例2及び3に係るP−Q線図である。 本発明の実施例1のダイカスト評価方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例2のダイカスト評価方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例3のダイカスト鋳造条件決定方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例3のダイカスト鋳造条件決定方法に係る、不等式と不等式が成立していない場合の対処との対応を示すテーブルを表す図である。 品質判定パラメタ、品質判定パラメタを制約する不等式、及び不等式が成立している場合に満足する所定の品質を示すテーブルを表す図である。 判定基準値を求める式を示すテーブルを表す図である。 P−Q線図の例である。 記号の説明
符号の説明
1 P−Q線図
11 マシン特性線
12 金型特性線
13 プロセスポイント
20 判定基準値Q を示す直線
21 判定基準値QfLB を示す直線
22 判定基準値QgLB を示す直線
23 判定基準値QgUB を示す直線
24 判定基準値QsUB を示す直線
25 判定基準値QaUB を示す直線
51 縦軸
52 横軸

Claims (10)

  1. 品質判定パラメタの値を所定の品質を満足すると判定する基準となる判定基準値で制約する不等式が成立しているか否かによって、設定された鋳造条件で鋳造されるダイカスト製品が前記所定の品質を満足するか否かを判定するダイカスト品質判定方法であって、
    前記不等式を、実鋳造時の溶湯流量の2乗値をその判定基準値で制約する形に変形した不等式が成立しているか否かによって、前記所定の品質を満足するか否かを判定することを特徴とするダイカスト品質判定方法。
  2. 前記品質判定パラメタは充填時間であり、該充填時間の値を前記所定の品質を満足すると判定する基準となる判定基準値で制約する不等式が与えられたとき、
    前記設定された鋳造条件における充填体積を前記充填時間の値を制約する判定基準値で除し、2乗した値を、前記変形した不等式における実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値とすることを特徴とする請求項1に記載のダイカスト品質判定方法。
  3. 前記品質判定パラメタはゲート速度であり、該ゲート速度の値を前記所定の品質を満足すると判定する基準となる判定基準値で制約する不等式が与えられたとき、
    前記ゲート速度の値を制約する判定基準値に前記設定された鋳造条件におけるゲート断面積を乗じ、2乗した値を、前記変形した不等式における実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値とすることを特徴とする請求項1に記載のダイカスト品質判定方法。
  4. 前記品質判定パラメタはバリ発生射出速度であり、該バリ発生射出速度の値を前記所定の品質を満足すると判定する基準となる判定基準値で制約する不等式が与えられたとき、
    前記射出速度の値を制約する判定基準値に前記設定された鋳造条件におけるスリーブ断面積を乗じ、2乗した値を、前記変形した不等式における実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値とすることを特徴とする請求項1に記載のダイカスト品質判定方法。
  5. 前記品質判定パラメタはエアベント排気速度であり、該エアベント排気速度の値を前記所定の品質を満足すると判定する基準となる判定基準値で制約する不等式が与えられたとき、
    前記エアベント排気速度の値を制約する判定基準値に前記設定された鋳造条件におけるエアベント断面積を乗じ、2乗した値を、前記変形した不等式における実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値とすることを特徴とする請求項1に記載のダイカスト品質判定方法。
  6. 前記設定された鋳造条件におけるP−Q線図のマシン特性線と金型特性線との交点たるプロセスポイントの横軸座標値を、前記実鋳造時の溶湯流量の2乗値とすることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のダイカスト品質判定方法。
  7. 前記設定された鋳造条件におけるP−Q線図に、前記変形した不等式における実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値を示す直線を描き、
    前記P−Q線図のマシン特性線と金型特性線との交点たるプロセスポイントが、前記判定基準値を示す直線を境界線として分割された2つの領域の何れにあるかによって、前記所定の品質を満足するか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のダイカスト品質判定方法。
  8. 複数の品質判定パラメタの各々について、請求項1乃至7の何れか1項に記載のダイカスト品質判定方法を用いて、前記所定の品質を満足するか否かを判定することを特徴とするダイカストマシン選択方法。
  9. 複数の品質判定パラメタの各々について、請求項7に記載のダイカスト品質判定方法を用いて、前記所定の品質を満足するか否かを判定するダイカストマシン選択方法であって、
    全ての前記変形した不等式における実鋳造時の溶湯流量の2乗値を制約する判定基準値を示す直線を同一のP−Q線図に描くことを特徴とするダイカストマシン選択方法。
  10. 請求項8又は9に記載のダイカスト評価方法を用いて、前記複数の品質判定パラメタの各々について、前記所定の品質を満足するか否かを判定した結果、満足しない品質判定パラメタがあった場合は、前記設定された鋳造条件を変更することを特徴とするダイカスト鋳造条件決定方法。
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