JPH0515411Y2 - - Google Patents

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JPH0515411Y2
JPH0515411Y2 JP16324086U JP16324086U JPH0515411Y2 JP H0515411 Y2 JPH0515411 Y2 JP H0515411Y2 JP 16324086 U JP16324086 U JP 16324086U JP 16324086 U JP16324086 U JP 16324086U JP H0515411 Y2 JPH0515411 Y2 JP H0515411Y2
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、溶湯温度と、固定型および可動型か
らなる金型の温度とにより、エアベントのスキマ
寸法を変えるようにした、ダイカスト鋳造機にお
けるベントスキマ調整装置に関するものである。
(従来の技術) ダイカスト鋳造機においては、鋳造初期に噴射
された溶湯をはき出すためと金型(固定型および
可動型)の温度を均一にするため、さらにガスに
よつて鋳巣ができるのを防ぎ、湯回りをよくする
目的で、湯溜り部を設けることが知られている。
そしてこの湯溜り部には、湯溜り部に溜つたガス
を抜くためのエアベントが接続される。従来のエ
アベントは金型に直接彫込まれ、固定された状態
であつたので、そのスキマ寸法は、溶湯の吹出し
等を考慮し、トラブルを発生することがない程度
の最小スキマ寸法を採つていた。
(考案が解決しようとする課題) 上記したようなエアベントを持つた従来のダイ
カスト鋳造型にあつては、溶湯吹き出しの原因と
考えられている。溶湯温度と金型温度に変化があ
つても、ベントスキマ(エアベントのスキマ寸法
をいう。以下同じ)が一定であることから、設定
値が大きすぎると、特に湯温、型温が高いときに
湯吹きが発生してしまい、逆に設定値が小さいと
きには“湯じめ”や“ひけ巣”などの品質不良を
発生する問題があつた。そして湯温や型温は日間
の中でたえず変動することになる。本考案は上記
問題点を解決することを目的として成されたもの
である。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記課題を解決するための手段とし
て、固定主型と該固定主型の前部に位置する固定
入子とからなる固定型と、可動主型と該可動主型
の前部に位置する可動入子とからなる可動型とを
対向させて設け、前記固定入子および可動入子の
一方に固定ベント入子を固定すると共に、他方に
スライドベント入子をスライド可能に設けて、こ
れら固定ベント入子とスライドベント入子の境界
部にキヤビテイおよび湯溜り部に連通する鋸歯形
状のエアベントを形成し、前記スライドベント入
子の一部にはカム面としての斜面を形成して該斜
面にカムブロツクに形成したカム面としての斜面
を係合可能に対向させ、該カムブロツクをシリン
ダ等の駆動装置に結合し、該駆動装置には、溶湯
温度と、前記固定型および可動型からなる金型の
温度を検出して前記駆動装置の作動ストロークを
制御する制御装置を接続したものである。
(作用) このような構成とすれば、鋳造条件に合わせて
ベントスキマを設定することができ、かつ、変動
する溶湯温度ならびに金型温度に合わせてベント
スキマを調整できるから、温度が高い場合にはベ
ントスキマを小さくして湯吹きを防止し(湯温、
型温が高い場合には品質不良が発生しにくい)、
温度が低い場合にはベントスキマを大きくして品
質不良の発生を防止する(湯温、型温が低い場合
には湯吹きが発生しにくい)。このようにエアベ
ントを調整することにより、安定的に高品質の製
品を鋳造できることになる。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を第1図について説明
すると、1は固定型の一部を形成する固定入子で
あり、2は可動型の一部を形成する可動入子であ
る。固定入子1の上部には固定ベント入子3が固
定されており、可動入子2の上部にはスライドベ
ント入子4が皿バネ5によつて上方に付勢され、
上下方向移動可能に支持されている。固定入子1
と可動入子2の間にはキヤビテイ6が形成され、
その上部には湯溜り部7が形成されている。
固定ベント入子3とスライドベント入子4の境
界部には、キヤビテイ6および湯溜り部7に連通
する鋸歯形状のエアベント8が形成されている。
このエアベント8のベントスキマAは、第1図に
示す状態では大きく、後述する第2図の状態では
小さくなる。
第1図に示すように、スライドベント入子4の
頂部には固定ベント入子3側を高くしたカム面と
しての斜面4aが形成されており、その上部に
は、下面を斜面4aに合わせたカム面としての斜
面9aに形成したカムブロツク9が係合可能に対
向させてある。
カムブロツク9は、第3図に示すように、接離
カツプリング10を介して駆動装置としての油圧
シリンダ11の出力ロツド12に結合されてい
る。この構造により、油圧シリンダ11を作動さ
せて出力ロツド12を突出させあるいは引込める
と、カムブロツク9がスライドベント入子4上で
移動するので、このカムブロツク9の斜面9aに
当接する斜面4aを有するスライドベント入子4
は、カムブロツク9が突出したとき皿バネ5を圧
縮して下降し、カムブロツク9が引込んだときに
は皿バネ5の弾性力で上昇することになる。
第3図は油圧シリンダ11を溶湯温度と金型温
度とに関連させて作動させるための系統を示すも
のである。この図に示すように熔解炉13には溶
湯14の温度を検出するための熱電対15が取付
けられており、電線16によつて温度検出器17
に接続されている。また固定入子1と可動入子2
の部分には、金型温度測定用の熱電対18が取付
けられ、電線19によつて温度検出器17に接続
されている。温度検出器17は、これら熱電対1
5,18の出力電圧から溶湯温度と金型温度とを
検出し、その出力側に接続されたソレノイド20
を制御するようになつている。
ソレノイド20は油圧ホース21で油圧シリン
ダ11に接続され、圧油の給排制御を行うように
なつている。油圧シリンダ11にはリミツトスイ
ツチ22が設けられており、電線23でソレノイ
ド20に接続され、限界ストローク以上に出力ロ
ツド12が移動しないようにしてある。第3図
中、符号1は第1図に示す部分を表わしている。
また符号24,25はダイプレート、26は射出
プランジヤチツプ、27はランナ、28はダイベ
ース、29は押出板、30は固定主型、31は可
動主型である。この固定主型30は前述した固定
入子1とともに固定型を構成し、可動主型31は
前述した可動入子2とともに可動型を構成する。
このように構成されたこの装置は、次のように
作用する。すなわち、熔解炉13から図示しない
系路で射出プランジヤチツプ26に導びかれた溶
湯(アルミ溶湯)は射出プランジヤチツプ26に
よつてキヤビテイ6に入れられ、製品の形にな
る。このときに排出されるガスは湯溜り部7から
鋸歯形状のエアベント8を上方に向けて流れて、
上端から大気中に排出される。このときエアベン
ト8のベントスキマAの大きさが変れば、ガス抜
け性が変わり、また湯吹き防止を図ることができ
る。
前述したように、溶湯温度と金型温度(固定入
子1および可動入子2の温度)が低いときにはガ
ス抜きを良好にしないと製品に鋳巣ができ易く、
不良発生率が高まり、一方、溶湯温度と金型温度
が高いときには品質不良は発生しにくいので、エ
アベント8の断面積を小さくして湯吹きを防止し
た方がよいことになる。そこでこの装置において
は、熱電対15,18で溶湯温度と金型温度とを
測定し、温度検出器17でこれらの温度に見合つ
た位置にカムブロツク9があるようにソレノイド
20を制御する。
カムブロツク9は、皿バネ5によつて常時上方
に向かう方向に付勢されているスライドベント入
子4を上部で押さえる作用をするので、油圧シリ
ンダ11の出力ロツド12によつて、第1図に示
すように充分に突出(図における右方に突出)し
たときにはスライドベント入子4を大きく押し下
げて、ベントスキマAを大きく保ち、第2図に示
すように引込むと、スライドベント入子4は皿バ
ネ5の弾発力で上昇し、ベントスキマAを小さく
することになる。したがつて溶解温度と金型温度
が低いときには第1図に示すようにベントスキマ
Aを大きくし、温度が高くなつたときには第2図
に示すようにベントスキマAを小さくするように
制御して、前述したようにガス抜き性を向上し、
また湯吹きを押えて、製品の不良発生率を低くす
ることができる。
以上説明した実施例においては、固定ベント入
子3を固定入子1の上部に固定し、可動入子2の
上部にスライドベント入子4を上下方向移動可能
に支持したが、本考案はこれに限られるものでは
なく、これとは逆の関係、すなわち固定入子1の
上部にスライドベント入子4を上下方向移動可能
に設け、可動入子2の上部に固定ベント入子3を
固定するような構成とすることもできる。
(考案の効果) 本考案は以上説明したように構成したものであ
るから、ベントスキマを溶湯温度と金型温度の値
によつて適切に選定することができ、ガス抜け性
と湯吹き防止を図つて、製品の不良発生率を低減
し、作業トラブルを押さえることができる。ま
た、ベントスキマは金型と製品の種類によつても
容易に変えられるので、その実用的効果はきわめ
て大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の断面図、第2図は
第1図のものの一部異なつた状態を示す断面図、
第3図は第1図のものの制御系統を示す系統図で
ある。 1……固定入子、2……可動入子、3……固定
ベント入子、4……スライドベント入子、4a,
9a……斜面、5……皿バネ、6……キヤビテ
イ、7……湯溜り部、8……エアベント、9……
カムブロツク、10……カツプリング、11……
油圧シリンダ、12……出力ロツド、14……溶
湯、15,18……熱電対、17……温度検出
器、20……ソレノイド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 固定主型と該固定主型の前部に位置する固定入
    子とからなる固定型と、可動主型と該可動主型の
    前部に位置する可動入子とからなる可動型とを対
    向させて設け、前記固定入子および可動入子の一
    方に固定ベント入子を固定すると共に、他方にス
    ライドベント入子をスライド可能に設けて、これ
    ら固定ベント入子とスライドベント入子の境界部
    にキヤビテイおよび湯溜り部に連通する鋸歯形状
    のエアベントを形成し、前記スライドベント入子
    の一部にはカム面としての斜面を形成して該斜面
    にカムブロツクに形成したカム面としての斜面を
    係合可能に対向させ、該カムブロツクをシリンダ
    等の駆動装置に結合し、該駆動装置には、溶湯温
    度と、前記固定型および可動型からなる金型の温
    度を検出して前記駆動装置の作動ストロークを制
    御する制御装置を接続したことを特徴とするダイ
    カスト鋳造機におけるベントスキマ調整装置。
JP16324086U 1986-10-24 1986-10-24 Expired - Lifetime JPH0515411Y2 (ja)

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JPS6371957U JPS6371957U (ja) 1988-05-13
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