JP2014064849A - 消火ガス噴射器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小形軽量で容易かつ安価に製作でき、消火ガスボンベを簡便に破封し、噴出した消火ガスを一旦貯留して消火ガスの空費を防止し、消火時に火元に向かって的確に噴射できる消火ガス噴射器を提供する。
【解決手段】消火ガスを充填し口元部を封板2でシ−ルしたガスボンベを、貫通孔8の一側に着脱可能に保持するボンベホルダ4を設ける。前記貫通孔8に気密かつ摺動可能に挿入する軸筒部10に前記封板2を破封可能な針管12を突設する。前記針管12と貫通孔8に連通可能なガイド孔14とを外部に開口したノズル27に連通可能に配置する。前記ガイド孔14に押圧変位に連係する可動軸19を気密かつ摺動可能に挿入する。破封時は貫通孔8とノズル27を遮断し、消火ガスを貫通孔8と破封ホルダ9の内部に滞留する。前記可動軸19の操作変位時に貫通孔8とノズル27を連通する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば家庭、事務所、車載用の簡易消火器に好適で、小形軽量で容易かつ安価に製作できるとともに、装填した消火ガスボンベを簡便に破封し、噴出した消火ガスを一旦貯留して消火ガスの空費を防止し、その有効利用と消火の実効を図るとともに、消火時に火元に向かって消火ガスを確実かつ的確に噴射し、その効果的かつ有効な消火と初期消火の実効を図れる消火ガス噴射器に関する。
例えば家庭または事務所に設置されている一般的な消火器として、粉末消火剤を所定圧に充填した中空筒状の器本体の内部にサイホン管を配置し、該サイホン管の上側開口部を封板で閉塞し、該封板を囲繞して口金を突設し、該口金に封板を破封可能な刃体を摺動可能に収容したヘッドを装着し、該ヘッドをホースに連通可能に接続している。
前記ヘッドの上端部に挟持レバ−を装着し、該挟持レバ−の先端に作動レバ−の先端を回動可能に連結し、それらの先端部を常時は係止ピンで固定するとともに、刃体を連結した刃杆の上端部を作動レバ−の内側に係合可能に配置している。
前記刃体の上端部は封板背部室の上部に係合可能に配置され、常時は封板背部室を閉塞し、作動レバ−と挟持レバ−のレバ−操作によって封板背部室を開放後、刃体によって封板を破封可能にしている。
そして、使用時に係止ピンを引き抜き、作動レバ−と挟持レバ−を握持し、刃杆を押し下げて封板を刃体で破封し、粉末消火剤を器本体内の圧力によってホースに導き、その先端のノズルから噴出するようにしたものがある(例えば、特許文献1および2参照)。
しかし、前記消火器は、大形かつ大重量で消火操作に腕力を要し、概して使用し難い上に、封板を破封後は粉末消火剤が瞬時に噴出してしまうため、火元に粉末消火剤を的確に噴出させることが難しく、粉末消火剤の有効利用と消火の実効を図れない、という問題があった。
このため、前記問題を解決するものとして、小形かつ軽量の簡易消火器が種々提案されている。例えば、ガスボンベを収容した筒体の上部に上方カバ−体を螺着し、該カバ−体の内側に撃針を配置し、該撃針をガスボンベの封板の直上に配置するとともに、前記筒体の上部にボンベ嵌着体を取付け、該嵌着体にガスボンベの口元部を取付け、前記筒体の上部にストッパを係合可能に配置し、使用時にストッパを押圧して筒体との係合を解除し、筒体を回動しつつ上動して封板を破封し、消火ガスを噴射孔から噴出するようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
しかし、前記簡易消火器は小形軽量であるが、破封後、消火ガスが瞬時に噴出してしまうため、火元に消火ガスを的確に噴出させることが難しく、消火ガスの有効利用と消火の実効を図れない、という問題があった。
そこで、前記問題を解決する簡易消火器として、ケースの内側にアウタ−ハウジングを設け、該ハウジングの内部に針管を突設した破封ホルダと、ガスボンベの口元ネジ部をねじ込み可能なボンベホルダを配置し、前記破封ホルダ内の連通路に制御弁を配置し、該制御弁を常時は閉弁し、消火時に前記ケースの下部に装着した下側ケ−スを押し上げ、ガスボンベの封板を針管で破封して消火ガスをボンベホルダ内に噴出し、該消火ガスの外部への噴出を制御弁によって阻止し、実質的な消火時に操作レバ−を押圧して制御弁を開弁し、消火ガスを火元へ噴出するようにしたものがある(例えば、特許文献4参照)。
しかし、前記簡易消火器は小形軽量で、噴出した消火ガスの空費を防止し、実質的な消火時に消火ガスを火元へ噴出するようにして、消火ガスを的確かつ有効に火元へ噴出するようにしているが、前記制御弁が高価な上に装着する連通路に精密加工を要するという問題があった。
前記問題を解決する簡易消火器として、ケースの内側にガスボンベの口元ネジ部をねじ込み可能なボンベホルダを配置し、該ボンベホルダ内のガイド孔に連通するバルブ孔に制御弁を上下に摺動可能に配置し、該制御弁の下端部に封板を破封可能な針管を配置するとともに、制御弁の上端部に操作レバ−を係合可能に配置し、前記制御弁の周面の上下位置に二つのOリングを装着し、常時は一方のOリングをノズル孔の内側口縁部に位置付けて閉塞し、破封時に他方のOリングをノズル孔の内側口縁部に位置付けて閉塞し、噴出ガスをガイド孔に一旦貯留させ、実質的な消火時に操作レバ−を操作し、ノズル孔の上下位置にOリングを位置付けて、消火ガスをノズル孔から噴出するようにしたものがある(例えば、特許文献5参照)。
しかし、前記簡易消火器は、制御弁とガイド孔とバルブ孔の周面に精密加工を要するとともに、ガイド孔とバルブ孔を異径に形成し、かつ二つのOリングの装着溝とノズル孔との関係位置に精密度を要するため、これらの加工が非常に難しく高価になるという問題があった。
実開昭48−107296号公報 実開昭52−164397号公報 特開平9−103512号公報 特許第4969300号公報 特開2009−291282号公報
本発明はこのような問題を解決し、例えば家庭、事務所、車載用の簡易消火器に好適で、小形軽量で容易かつ安価に製作できるとともに、装填した消火ガスボンベを簡便に破封し、噴出した消火ガスを一旦貯留して消火ガスの空費を防止し、その有効利用と消火の実効を図るとともに、消火時に火元に向かって消火ガスを確実かつ的確に噴射し、その効果的かつ有効な消火と初期消火の実効を図れる消火ガス噴射器を提供することを目的とする
請求項1の発明は、消火ガスを充填し口元部を封板でシ−ルしたガスボンベを貫通孔の一側に着脱可能に保持するボンベホルダと、前記貫通孔に気密かつ摺動可能に挿入する軸筒部に前記封板を破封可能な針管を突設した破封ホルダとを備え、前記針管と貫通孔に連通可能なガイド孔とを外部に開口したノズルに連通可能に配置し、前記ガイド孔に押圧変位に連係する可動軸を気密かつ摺動可能に挿入し、前記ボンベホルダと針管とを相対的に近接移動可能に配置し、常時は貫通孔とノズルを遮断し、破封時は貫通孔とノズルを遮断して消火ガスを貫通孔と破封ホルダの内部に滞留し、可動軸の操作変位時に貫通孔とノズルを連通し、消火ガスを噴出可能にした消火ガス噴射器において、前記可動軸を直杆状に形成し、該可動軸をガスボンベの移動方向と交差して配置するとともに、可動軸の周面にノズルに連通可能な環状溝を形成し、該環状溝を常時はノズルと遮断し、破封時は環状溝とノズルを遮断して消火ガスを貫通孔と破封ホルダの内部に滞留し、可動軸の押圧変位時に環状溝を介して貫通孔とノズルを連通し、消火ガスを噴出可能にし、可動軸をガスボンベの移動方向と同方向に配置する場合に比べ小形軽量化を図れ、また可動軸を段付きの軸状に形成する場合に比べ容易かつ安価に製作し得るようにしている。
請求項2の発明は、破封ホルダの内部に針管とガイド孔に連通可能な導通孔を形成し、該導通孔の開口部を可動軸に装着したOリングを介して閉塞可能にし、針管ないし導通孔とガイド孔とを可動軸の変位によって閉塞し、破封後の消火ガスの滞留を実現して消火ガスの空費を防止するようにしている。
請求項3の発明は、環状溝の離間位置にOリングを配置し、可動軸の押圧変位時に前記Oリングを移動し環状溝を導通孔に連通可能にして、導通孔と環状溝の断続を実現可能にしている。
請求項4の発明は、破封ホルダとボンベホルダをホルダハウジングの内部に相対的に移動可能に配置し、破封ホルダとボンベホルダの近接離反動を実現可能にしている。
請求項5の発明は、ボンベホルダを破封ホルダに対し近接移動可能に配置し、該ボンベホルダ周面の直径方向位置に一対のガイドピンを突設するとともに、前記ホルダハウジング周面の直径方向位置に一対のカム溝を螺旋状形成し、該カム溝にガイドピンを係合可能に挿入し、前記ボンベホルダの回動を介し該ボンベホルダを破封ホルダ側へ近接移動可能にし、ボンベホルダに装着したガスボンベの回動操作によって、ボンベホルダを破封ホルダ側へ移動させ、円滑かつ速やかに破封し得るようにしている。
請求項6の発明は、ホルダハウジングを収容するケースの内部に、ホルダハウジングを係合可能な係合穴を形成し、ケースとホルダハウジングを係合保持し、ボンベホルダないしガスボンベの回動変位を確実かつ正確に実行可能にしている。
請求項7の発明は、可動軸の内部にセンタ−孔を形成し、該センタ−孔の一端に前記ノズルを形成するとともに、前記環状溝にセンタ−孔に連通可能な通孔を形成し、導通孔と環状溝の連通時に通孔を介してセンタ−孔に連通し、消火ガスをノズルから噴出可能にしている。
請求項8の発明は、可動軸の外端部に操作ハンドルを装着するとともに、前記ケースに操作ハンドルを収容可能な係合溝を形成し、操作ハンドルによって可動軸の押圧操作を容易に行なうとともに、操作ハンドルを係合溝に収容して前記押圧操作を保持し得るようにしている。
請求項9の発明は、センタ−孔の端部を施栓手段で閉塞し、該施栓手段の外端部をホルダハウジングの周面に形成した凹孔に係合可能に配置し、前記施栓手段によってセンタ−孔の一端を閉塞するとともに、施栓手段を凹孔に係合して可動軸ないしノズルの開口位置を定位置に保持可能にしている。
請求項10の発明は、破封ホルダの内部に導通孔をガイド孔と直交して形成し、該導通孔を破封ホルダの周面に形成したノズルに連通し、該ノズルから消火ガスをガイド孔と直交方向、つまりガスボンベと同軸方向へ噴出可能にし、消火ガスの噴射方向を正確に設定し得るようにしている。
請求項11の発明は、ホルダハウジングとケースの内部に導孔と噴射孔とを同軸方向に形成し、消火ガスの噴射方向を正確に設定し確実に消火し得るようにしている。
請求項12の発明は、可動軸の外端部を前記ケースの係合溝に収容し、可動軸の操作用ハンドルを省略し構成を簡潔にするとともに、押圧操作時の体裁を向上するようにしている。
請求項13の発明は、ホルダハウジングの両端部に一対のボンベホルダを対向して互いに近接離反動可能に配置し、該ボンベホルダの外側にガスボンベの口元部を着脱可能に装着するとともに、前記ホルダハウジングの中間部に前記破封ホルダを定位置に配置し、該破封ホルダのガイド孔に前記環状溝とOリングを装着した可動軸を摺動可能に配置し、該可動軸内部のセンタ−孔をノズルに開口する一方、前記破封ホルダの周面に一対の軸筒部を同軸方向に突設し、該軸筒部の端部に針管を突設するとともに、各軸筒部の内部に前記ガイド孔と針管に連通可能な導通孔を形成し、各連通孔とノズルを常時は遮断し、各ガスボンベを同時に破封可能に設け、各ガスボンベを同時に破封させて消火ガスの噴出量を増量し消火能力を向上するようにしている。
請求項14の発明は、破封時は環状溝とノズルを遮断し消火ガスを各貫通孔と破封ホルダの内部に滞留し、破封後の消火ガスを一旦滞留して消火ガスの空費を防止し、その有効利用を図るようにしている。
請求項15の発明は、可動軸の押圧変位時に環状溝を介して各貫通孔とノズルを連通し、各ガスボンベの消火ガスを前記ノズルから同時に噴出可能にし、各ガスボンベからの消火ガスを確実かつ正確に火元に噴射し、消火ガスの有効利用を図り初期消火の実効を向上するようにしている。
請求項1の発明は、可動軸を直杆状に形成し、該可動軸をガスボンベの移動方向と交差して配置するとともに、可動軸の周面にノズルに連通可能な環状溝を形成し、該環状溝を常時はノズルと遮断し、破封時は環状溝とノズルを遮断し消火ガスを貫通孔と破封ホルダの内部に滞留し、可動軸の押圧変位時に環状溝を介して貫通孔とノズルを連通し、消火ガスを噴出可能にしたから、可動軸をガスボンベの移動方向と同方向に配置する場合に比べ小形軽量化を図れ、また可動軸を段付きの軸状に形成する場合に比べ、容易かつ安価に製作することができる。
請求項2の発明は、破封ホルダの内部に針管とガイド孔に連通可能な導通孔を形成し、該導通孔の開口部を可動軸に装着したOリングを介して閉塞可能にしたから、針管ないし導通孔とガイド孔とを可動軸の変位によって閉塞し、破封後の消火ガスの滞留を実現して消火ガスの空費を防止することができる。
請求項3の発明は、環状溝の離間位置にOリングを配置し、可動軸の押圧変位時に前記Oリングを移動し環状溝を導通孔に連通可能にしたから、導通孔と環状溝の断続を実現することができる。
請求項4の発明は、破封ホルダとボンベホルダをホルダハウジングの内部に相対的に移動可能に配置したから、破封ホルダとボンベホルダの近接離反動を実現することができる
請求項5の発明は、ボンベホルダを破封ホルダに対し近接移動可能に配置し、該ボンベホルダ周面の直径方向位置に一対のガイドピンを突設するとともに、前記ホルダハウジング周面の直径方向位置に一対のカム溝を螺旋状形成し、該カム溝にガイドピンを係合可能に挿入し、前記ボンベホルダの回動を介し該ボンベホルダを破封ホルダ側へ近接移動可能にしたから、ボンベホルダに装着したガスボンベの回動操作によって、ボンベホルダを破封ホルダ側へ移動させ、円滑かつ速やかに破封することができる。
請求項6の発明は、ホルダハウジングを収容するケースの内部に、ホルダハウジングを係合可能な係合穴を形成したから、ケースとホルダハウジングを係合保持し、ボンベホルダないしガスボンベの回動変位を確実かつ正確に実行することができる。
請求項7の発明は、可動軸の内部にセンタ−孔を形成し、該センタ−孔の一端に前記ノズルを形成するとともに、前記環状溝にセンタ−孔に連通可能な通孔を形成したから、導通孔と環状溝の連通時に通孔を介してセンタ−孔に連通し、消火ガスをノズルから噴出することができる。
請求項8の発明は、可動軸の外端部に操作ハンドルを装着するとともに、前記ケースに操作ハンドルを収容可能な係合溝を形成したから、操作ハンドルによって可動軸の押圧操作を容易に行なえるとともに、操作ハンドルを係合溝に収容して押圧操作を保持することができる。
請求項9の発明は、センタ−孔の端部を施栓手段で閉塞し、該施栓手段の外端部をホルダハウジングの周面に形成した凹孔に係合可能に配置したから、前記施栓手段によってセンタ−孔の一端を閉塞するとともに、施栓手段を凹孔に係合して可動軸ないしノズルの開口位置を定位置に保持することができる。
請求項10の発明は、破封ホルダの内部に導通孔をガイド孔と直交して形成し、該導通孔を破封ホルダの周面に形成したノズルに連通したから、ノズルから消火ガスをガイド孔と直交方向、つまりガスボンベと同軸方向へ噴出させることができ、消火ガスの噴射方向を正確に設定することができる。
請求項11の発明は、ホルダハウジングとケースの内部に導孔と噴射孔とを同軸方向に形成したから、消火ガスの噴射方向を正確に設定でき確実に消火することができる。
請求項12の発明は、可動軸の外端部を前記ケースの係合溝に収容したから、可動軸の操作用ハンドルを省略し構成を簡潔にするとともに、押圧操作時の体裁を向上することができる。
請求項13の発明は、ホルダハウジングの両端部に一対のボンベホルダを対向して互いに近接離反動可能に配置し、該ボンベホルダの外側にガスボンベの口元部を着脱可能に装着するとともに、前記ホルダハウジングの中間部に前記破封ホルダを定位置に配置し、該破封ホルダのガイド孔に前記環状溝とOリングを装着した可動軸を摺動可能に配置し、該可動軸内部のセンタ−孔をノズルに開口する一方、前記破封ホルダの周面に一対の軸筒部を同軸方向に突設し、該軸筒部の端部に針管を突設するとともに、各軸筒部の内部に前記ガイド孔と針管に連通可能な導通孔を形成し、各連通孔とノズルを常時は遮断し、各ガスボンベを同時に破封可能に設けたから、各ガスボンベを同時に破封させて消火ガスの噴出量を増量し、消火能力を向上することができる。
請求項14の発明は、破封時は環状溝とノズルを遮断し消火ガスを各貫通孔と破封ホルダの内部に滞留したから、破封後の消火ガスを一旦滞留して消火ガスの空費を防止し、その有効利用を図ることができる。
請求項15の発明は、可動軸の押圧変位時に環状溝を介して各貫通孔とノズルを連通し、各ガスボンベの消火ガスを前記ノズルから同時に噴出可能にしたから、各ガスボンベからの消火ガスを確実かつ正確に火元に噴射し、消火ガスの有効利用を図り初期消火の実効を向上することができる。
本発明の実施形態を示す断面図で、使用前の状況を示している。 本発明の要部を分解して示す斜視図である。 本発明の使用状態を順に示す断面図で、(a)は使用前の状況を示し、(b)は破封直前の状況を示し、(c)は破封時の状況を示し、(d)は噴射時の状況を示している。
本発明の第2の実施形態を示す断面図で、使用前の状況を示している。 前記第2の実施形態の要部を分解して示す斜視図である。 前記第2の実施形態の使用状態を順に示す断面図で、(a)は使用前の状況を示し、(b)は破封直前の状況を示し、(c)は破封時の状況を示し、(d)は噴射時の状況を示している。
本発明の第3の実施形態を示す正面図で、使用前の状況を示している。 図7のA−A線に沿う断面図である。 図7のB−B線に沿う断面図である。 前記第3の実施形態の要部を分解して示す斜視図である。 前記第3の実施形態の使用状態を順に示す断面図で、(a)は使用前の状況を示し、(b)は破封直前の状況を示し、(c)は破封時の状況を示し、(d)は噴射時の状況を示している。
以下、本発明を小形かつ軽量の簡易消火器に適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図3において1は小形のガスボンベで、その内部に消火ガスとして約4MPaの二酸化炭素が充填され、その口元部に封板2がシ−ルされている。
前記ガスボンベ1の口元部周面にネジ部3が形成され、該ネジ部3がボンベホルダ4の下端のネジ孔5にねじ込まれている。
前記ボンベホルダ4はアルミニウム部材によって円筒状に形成され、その中間部周面の直径方向に一対のピン孔6,6が形成され、該ピン孔6,6にガイドピン7,7を圧入して突設し、その突出部を後述するホルダハウジングのカム溝に係合かつ摺動可能に挿入している。
前記ボンベホルダ4の内部にネジ孔5に連通する貫通孔8が形成され、該貫通孔8に破封ホルダ9と一体の軸筒部10が摺動可能に挿入されている。
前記破封ホルダ9は、アルミニウム部材によってボンベホルダ4と同径の円筒状に形成され、その下端部に前記軸筒部10が軸状に突設され、該軸筒部10の先端部周面にOリング11が装着されている。
前記軸筒部10の先端に鋼管を斜切した針管12が突設され、その尖端部12aを封板2の直上に配置しており、また軸筒部10の内部に針管12に連通する導通孔13が形成され、該導通孔13の他端がガイド孔14に連通している。
前記ホルダハウジング15はアルミニウム部材によって略八角柱状に形成され、その内部に形成した軸孔16を下方に開口し、該軸孔16にボンベホルダ4と破封ホルダ9とを上下に離間して配置し、このうち下側のボンベホルダ4を上下に移動可能に配置している
前記ボンベホルダ4と破封ホルダ9との間に円錐コイル状のセットスプリング17が配置され、該スプリング17の弾性を介してボンベホルダ4を下方へ移動可能に付勢している。
前記ガイド孔14は破封ホルダ9の軸方向と直交して貫通して形成され、該ガイド孔14に操作杆18の可動軸19が摺動可能に挿入されている。
前記操作杆18はアルミニウム部材によって軸状に形成され、その中間部にフランジ20が突設され、該フランジ20の片側に前記可動軸19が直杆状に突設されている。
前記可動軸19の中間部に環状溝21が形成され、該環状溝21の両側にOリング22,23が装着され、該Oリング23に近接してOリング24が装着されている。
このうち、Oリング23は常時は導通孔13の開口部に位置して該導通孔13を閉塞し、破封後、後述する操作ハンドル33を押圧操作し、操作杆18を内側へ移動させた際、導通孔13の開口部から移動して該開口部を開放し、該導通孔13を後述する通孔を介してセンタ−孔に連通可能にしている。
前記環状溝21の溝底周面に通孔25が形成され、該通孔25がセンタ−孔26に連通している。前記センタ−孔26は操作杆18の内部に軸方向に形成され、その一端が小径のノズル27に連通し、該ノズル27が操作杆18の一端にラッパ形に開口した噴射孔28に連通している。
前記センタ−孔26の他端部に止栓部材であるビス29がねじ込まれて閉塞され、その頭部30がホルダハウジング15の他端に形成した凹孔31に係合し、破封ホルダ9を定位置に保持可能にしている。
図中、32は後述するケースの内面に形成した凹孔で、前記凹孔31の対向位置に形成され、該凹孔32に前記頭部30を受入れ、ビス29ないし操作杆18の移動を可能にしている。
前記フランジ20の前端部に縦長の操作ハンドル33が係合可能に取付けられ、操作ハンドル33の押圧操作時、操作ハンドル33をケース34の周面に形成した縦長の係合溝35に挿入可能にされ、その際、前記フランジ20をホルダハウジング15の周面に形成した凹孔36に挿入可能にしている。
前記操作ハンドル33はアルミニウムまたは合成樹脂によって縦長小判状に成形され、その中央に操作杆18の前端部を挿入可能な嵌合孔を形成している。
前記ケース34はアルミニウムまたは合成樹脂によって中空の円筒状に形成され、その内部にホルダハウジング15を係合可能な正八角形断面の係合穴38を形成し、これを下方に開口している。
実施形態では前記ケース34を二つ割りの分割ピ−スで構成し、その接合部をビスまたは接着によって連結している。したがって、分割ピ−スの内面に係合穴38の各半部を形成し、接合部に凹孔32と係合溝35の各半部を形成している。
図中、34aはケース34の両端部外面に環状に突設した凸部で、操作ハンドル33の握持操作を至便にしている。
前記フランジ20と破封ホルダ9との間に円錐コイル状のハンドルバネ37が介挿され、該バネ37の弾性を介して操作杆18を前方へ付勢し、常時はビス29の頭部30を凹孔31に係合可能に位置付けている。
この他、図中、39はホルダハウジング15の下部周面の対向位置に、平面視約90°に亘って螺旋状に形成したカム溝で、該カム溝39,39に前記ガイドピン7,7が係合可能に挿入されている。図中、40はネジ孔5と貫通孔8の境界部に配置したOリング、2aは破封後の封板片である。
なお、実施形態では操作杆18と操作ハンドル33とを別設しているが、これらをアルミダイカスト等で一体成形することも可能である。
このように構成した消火ガス噴射器は、操作ハンドル33と同動可能な操作杆18と、操作杆18の可動軸19を摺動可能に収容する破封ホルダ9と、ガスボンベ1の回動変位に同動してホルダハウジング15内を上下動するボンベホルダ4と、該ボンベホルダ4と破封ホルダ9を上下に収容するホルダハウジング15と、該ホルダハウジング15を内部に収容するケ−ス34とを有し、これらの製作を要する。
このうち、ボンベホルダ4をアルミニウム部材によって円筒状に形成し、その中間部周面の直径方向に一対のピン孔6,6を形成し、該ピン孔6,6にガイドピン7,7を圧入して突設し、またボンベホルダ4の内部に貫通孔8を軸方向に形成し、その下部にネジ孔5を形成する。
前記破封ホルダ9をアルミニウム部材によって、ボンベホルダ4と同径の円筒状に形成し、その下端部に軸筒部10を突設し、該軸筒部10の先端部周面にOリング11を装着する。
前記軸筒部10の内部に導通孔13を形成し、その下端部に針管12を圧入して導通孔13と針管12を連通し、また破封ホルダ9の中間部に軸方向と直交方向にガイド孔14を形成する。
前記操作杆18をアルミニウム部材によって軸状に形成し、その中間部にフランジ20を突設し、該フランジ20の片側に可動軸19を形成する。
前記可動軸19の中間部に環状溝21を形成し、該環状溝21の両側にOリング22,23を装着し、該Oリング23の近接位置にOリング24を装着する。
また、前記環状溝21の溝底周面に通孔25を形成し、該通孔25をセンタ−孔26に連通する。前記センタ−孔26は操作杆18の内部に軸方向に形成し、その一端に小径のノズル27を形成し、他端にビス29をねじ込み可能なネジ孔を形成するとともに、操作杆18の一端に噴射孔28を形成し、該噴射孔28をノズル27に連通する。
この場合、ガイド孔14は全域で同径に形成し、また可動軸19も全域で同径に形成しているから、これらを夫々段付きの異径に形成する場合に比べて、容易かつ安価に加工できる。
前記ホルダハウジング15をアルミニウム部材によって略八角柱状に形成し、その内部に軸孔16を下方に開口して形成するとともに、ホルダハウジング15の中間部の対向位置に大小異径の凹孔36,31を形成し、これらを前記軸孔16に連通させる。
また、前記ホルダハウジング15の下側周面の対向位置に、平面視90°に亘ってカム溝39,39を螺旋状に形成する。
前記ケース34をアルミニウムまたは合成樹脂によって中空の円筒状に形成し、これを二つ割りの分割ピ−スで構成するとともに、それらの内部にホルダハウジング15を係合可能な正八角形断面の係合穴38を形成し、これを下方に開口する。
また、前記分割ピ−スの中間部の対向位置に縦長の係合溝35と凹孔32の各半部を形成し、その上下端部周面に凸部34aを環状に形成する。
前記操作ハンドル33をアルミニウムまたは合成樹脂によって縦長小判状に成形し、その中央に操作杆18の前端部を挿入可能な嵌合孔を形成する。
こうして製作した構成部材を用いて消火ガス噴射器を組み立てる場合は、例えばホルダハウジング15の軸孔16に破封ホルダ9を挿入し、そのガイド孔14に操作杆18の可動軸19を挿入し、フランジ20と凹孔36ないし破封ホルダとの間にセットスプリング37を配置する。
そして、ホルダハウジング15の凹孔31側から、ビス29を可動軸19の端部のネジ孔にネジ込み、その頭部30を凹孔31に係合して、破封ホルダ9を軸孔16上部の定位置に保持し、同時に破封ホルダ9に操作杆18を組み込む。
この場合、操作杆18の先端部に操作ハンドル33を予め取付けて置けば、操作杆18の保持が容易になり、また操作ハンドル33と操作杆18との組立てを容易に行なえる。
この後、ボンベホルダ4を軸孔16に挿入し、その上面と上方の破封ホルダ9との間にリセットスプリング17を配置するとともに、カム溝39の外側からガイドピン7をピン孔6に圧入し、該ピン7の先端部をカム溝39に係合して、ボンベホルダ4をホルダハウジング15内に掛け止める。
次に、ホルダハウジング15の外側からケース34の一対の分割ピ−スを配置し、それらの接合部を接合して、ビスまたは接着により連結する。
その際、操作ハンドル33を囲繞して分割ピ−スの係合溝35の半部を配置し、また凹孔31を囲繞して分割ピ−スの凹孔32の半部を配置する。
このように組み付けると、ボンベホルダ4がリセットスプリング17によって下方へ付勢され、操作ハンドル33ないし操作杆18がセットスプリング37を介して前方に付勢され、可動軸19の環状溝21が破封ホルダ9内の導通孔13と離間し、それらの導通を遮断している。また、導通孔13の開口部にOリング23が位置し、導通孔13を閉塞している。この状況は図1および図3(a)のようである。
このような状況の下で消火ガス噴射器の使用に備えてガスボンベ1を装填する場合は、ガスボンベ1の口元のネジ部3をボンベホルダ4のネジ孔5に挿入してねじ込み、ガスボンベ1をボンベホルダ4に装填する。
この状況は図1および図3(a)のようで、封板2の直上に針管12の尖端部12aが位置し、針管12に連通する導通孔13が可動軸19の環状溝21と離間し、それらの導通を遮断している。
また、導通孔13の開口部にOリング23が位置して導通孔13を閉塞するとともに、ガイドピン7,7の先端部がカム溝39,39の最下位置で係合可能に位置している。
次にガスボンベ1の装填後、消火に際して封板2を破封する場合は、一方の手でケース34を保持し、他方の手でガスボンベ1を保持して該ガスボンベ1を緊締方向へ回動する
このようにすると、ボンベホルダ4がガスボンベ1と同期回動し、該ボンベホルダ4に突設したガイドピン7,7がカム溝39,39に係入し、ガイドピン7,7がカム溝39,39に沿って螺旋状に上動するとともに、ボンベホルダ4とガスボンベ1が一緒に上動する。
そして、ガスボンベ1を更に回動し、ボンベホルダ4を上動させると、封板2が針管12の尖端部12a直下に移動し、破封直前状態になる。この状況は図3(b)のようである。
この後、ガスボンベ1を約90°回動すると、ガスボンベ1とボンベホルダ4が最上位置に移動してリセットスプリング17を押し潰し、針管12の尖端部12aが封板2を突き破って破封する。この状況は図3(c)のようである。
このため、ガスボンベ1に充填された消火ガスが針管12から導通孔13に導かれて移動するが、導通孔13の他端がOリング23に閉塞されているから、消火ガスは貫通孔8と針管12、導通孔13との間に滞留する。したがって、破封後の消火ガスの噴出による空費を防止する。
この後、前記破封状態の消火ガス噴射器を保持して火元へ移動し、実際の消火作業を行なう。
前記消火作業は、例えば消火ガス噴射器を垂直に保持し、噴射孔28を火元へ向けて操作ハンドル33を押圧操作する。
このようにすると、操作ハンドル33がハンドルバネ37に抗して操作杆18と一緒にケース34側へ移動し、操作ハンドル33が係合溝35に押し込まれハンドルバネ37を押し縮めてホルダハウジング15の周面に近接し、また操作ハンドル33と一体のフランジ20がホルダハウジング15の凹孔36に当接して停止する。
こうして操作杆18がケース34側へ移動すると、これに可動軸19が同動して軸端部のビス29の頭部30が凹孔31から隣接する凹孔32へ移動し、前記操作杆18の移動を許容する。
そして、可動軸19が操作杆18と共に移動すると、Oリング23が導通孔13の開口部から移動して該開口部を開放し、代わりに環状溝21が導通孔13の開口位置に移動して該導通孔13が環状溝21に連通し、環状溝21が通孔25を介してセンタ−孔26に連通する。この状況は図3(d)のようである。
このため、前記滞留した消火ガスが針管12から導通孔13、通孔25を経てセンタ−孔26に導かれ、該センタ−孔26を移動してノズル27から噴射孔28に噴出し、火元へ噴射される。したがって、消火ガスを火元に向けて確実かつ有効に噴射できるから、初期消火の実効を向上できる。
この場合、例えば消火ガスの噴射時に操作ハンドル33から手を離すと、操作杆18はハンドルバネ37によって前方へ移動し、環状溝21が導通孔13の開口位置から離れ、該開口位置にOリング23が移動して前記開口部を閉塞し、導通孔13と環状溝21ないしセンタ−孔26との導通を遮断する。
したがって、消火の終了に応じて消火ガスの噴出を速やかに停止し、空費を防止するとともに、残存ガスを噴射器内部に貯留して有効利用を図れる。
このように、この実施形態は、破封ホルダ9と可動軸19との間の消火ガスの給排機構を簡潔に構成し、これを容易かつ安価に製作し得るとともに、操作ハンドル33を小形軽量化し、持ち運びと操作の至便化を図るようにしたものである。
図4乃至図11は本発明の他の実施形態を示し、前述の実施形態と対応する構成部分に同一の符号を用いている。このうち、図4乃至図6は本発明の第2の実施形態を示し、この実施形態は操作ハンドル33を省略し、操作杆18の頭部を大径の半球状のボタン状に形成するとともに、ケース34の係合溝35を円孔状に形成し、また可動軸19のセンタ−孔26と通孔25を省略し、構成を簡潔にしている。
そして、破封ホルダ9の内部にガイド孔14を貫通して延設し、該ガイド孔14を破封ホルダ9の端部に形成したノズル41に連通し、該ノズル41をホルダハウジング15内の軸孔16に連通する導孔42と噴射孔43に連通している。この他、図中、44はケース34の端部に形成した噴出穴で、前記噴射孔43と係合穴38とに連通している。
この実施形態は、常時は封板2の直上に針管12の尖端部12aが位置し、操作杆18がハンドルバネ37によって前方へ付勢され、その頭部がケース34の外面に表出し、前記操作杆18に可動軸19が同動して、環状溝21が導通孔13の開口部から離間して遮断し、該開口部にOリング23が位置して環状溝21を閉塞している。この状況は図6(a)のようである。
次に、ガスボンベ1を前述と同様な要領でボンベホルダ4に装填後、消火に際して封板2を破封する場合は、前述と同様な要領でガスボンベ1を保持し、これをガスボンベ1の緊締方向へ回動する。
そして、ボンベホルダ4をガスボンベ1と同期回動し、ガイドピン7,7をカム溝39,39に沿って螺旋状に上動し、ボンベホルダ4とガスボンベ1を上動させて、封板2を針管12の尖端部12a直下へ移動する。この状況は図6(b)のようである。
こうしてガスボンベ1を約90°回動すると、ガスボンベ1とボンベホルダ4が最上位置に移動してリセットスプリング17を押し潰し、針管12の尖端部12aが封板2を突き破って破封する。この状況は図6(c)のようである。
このため、ガスボンベ1に充填された消火ガスが針管12から導通孔13に導かれて移動するが、導通孔13の他端がOリング23に閉塞されているから、消火ガスは貫通孔8と針管12、導通孔13との間に滞留し噴出しない。したがって、破封後の消火ガスの空費を防止する。
そこで、前記破封状態の消火ガス噴射器を保持して火元へ移動し、実際の消火作業を行なう。
前記消火作業は、例えば消火ガス噴射器を水平に支持し、操作杆18の頭部を上向きに位置付け、噴射孔43ないし噴出穴44を火元へ向けて操作杆18の頭部を押圧操作する
このようにすると、操作杆18がハンドルバネ37に抗してケース34側へ押し込まれ、その頭部がハンドルバネ37を押し縮めホルダハウジング15の周面に近接して停止する。
こうして操作杆18がケース34側へ移動すると、これに可動軸19が同動して軸端部のビス29の頭部30が凹孔31から隣接する凹孔32へ移動し、前記操作杆18の移動を許容する。
そして、可動軸19が操作杆18と共に移動すると、Oリング23が導通孔13の開口部から移動して該開口部を開放し、代わりに環状溝21が導通孔13の開口位置に移動して、導通孔13がノズル41に連通する。この状況は図6(d)のようである。
このため、前記滞留した消火ガスが針管12から導通孔13、環状溝21、導通孔13を経てノズル41に噴出し、導孔42から噴射孔43、噴出穴44を経て火元へ噴射される。したがって、消火ガスを火元に向けて確実かつ有効に噴射できるから、初期消火の実効を向上できる。
この場合、例えば消火ガスの噴射時に操作杆18の頭部から手を離すと、操作杆18はハンドルバネ37によって上方へ移動し、環状溝21が導通孔13の開口位置から離れ、該開口位置にOリング23が移動して前記開口部を閉塞し、導通孔13、環状溝21、導通孔13、ノズル41の導通を遮断する。
したがって、消火の終了に応じて消火ガスの噴出を速やかに停止し、その空費を防止するとともに、残存ガスを噴射器内部に貯留して有効利用を図れる。
このようにこの実施形態は、破封ホルダ9と可動軸19との間の消火ガスの給排機構を簡潔に構成し、これを容易かつ安価に製作し得るとともに、前述の操作ハンドル33を省略し、小形軽量化を図るようにしたものである。
図7乃至図10は本発明の第3の実施形態を示し、この実施形態は第1の実施形態の応用形態に係り、ケース34の両端部にガスボンベ1を装填し、これらを回動することにより二つのガスボンベ1,1を同時に破封し、それらの消火ガスを一旦ホルダハウジング15内に滞留し、操作ハンドル33の押圧操作によって消火ガスを適時噴出し、かつその噴出量を増量して、速やかな消火とその実効を向上するようにしている。
このため、破封ホルダ9の両端部に軸筒部10を突設し、それらの内部に導通孔33を形成し、その軸端部に針管12を圧入する。また、ホルダハウジング15の内部に軸孔16を貫通形成し、凹孔36を挟む上下周面に螺旋状のカム溝39,39を対称に形成する
そして、前記軸孔16に破封ホルダ9を挿入し、そのガイド孔14をホルダハウジング15の凹孔36に位置合わせし、該凹孔36から前記ガイド孔14に可動軸19を挿入し、その軸端部からビス29をねじ込んで、可動軸19ないしハンドル杆18をホルダハウジング15の定位置に組み付ける。
この後、ボンベホルダ4,4を軸孔16に挿入し、該ボンベホルダ4,4と破封ホルダ9との間にリセットスプリング17を配置するとともに、カム溝39の外側からガイドピン7をピン孔6に圧入し、該ピン7の先端部をカム溝39に係合して、ボンベホルダ4,4をホルダハウジング15内に掛け止める。
次に、ホルダハウジング15の外側にケース34の一対の分割ピ−スを配置し、それらの接合部を接合して、ビスまたは接着により連結する。
その際、分割ピ−スの係合溝35の各半部を操作ハンドル33を囲繞して配置し、また分割ピ−スの凹孔32の半部を凹孔31を囲繞して配置する。
こうして組立てた消火ガス噴射器の使用に備えてガスボンベ1を装填する場合は、前述と同様にガスボンベ1の口元のネジ部3をボンベホルダ4のネジ孔5に挿入してねじ込み、ガスボンベ1をボンベホルダ4に装填する。
この状況は図8および図11(a)のようで、各封板2の直上または直下に針管12の尖端部12aが位置し、針管12に連通する導通孔13が可動軸19の環状溝21と離間し、それらの導通を遮断している。
また、導通孔13の開口部にOリング23が位置して導通孔13を閉塞するとともに、ガイドピン7,7の先端部がカム溝39,39の最下位置または最上位置で係合可能に位置している。
前記ガスボンベ1の装填後、消火に際して封板2,2を破封する場合は、一方の手で一方のガスボンベ1を保持し、他方の手で他方のガスボンベ1を保持して、各ガスボンベ1を緊締方向へ回動する。
このようにすると、各ボンベホルダ4がガスボンベ1と同期回動し、各ボンベホルダ4に突設したガイドピン7,7がカム溝39,39に係入し、ガイドピン7,7がカム溝39,39に沿って螺旋状に上動または下動して、ボンベホルダ4とガスボンベ1が同動する。
こうして、ガスボンベ1を更に回動し、ボンベホルダ4を上動または下動させると、封板2が針管12の尖端部12a直下または直上に移動し、破封直前状態になる。この状況は図11(b)のようである。
そして、各ガスボンベ1を約90°回動すると、下側のガスボンベ1とボンベホルダ4が最上位置に移動し、また下側のガスボンベ1とボンベホルダ4が最下位置に移動してリセットスプリング17を押し潰し、各針管12の尖端部12aが各封板2を突き破って破封する。この状況は図11(c)のようである。
このため、ガスボンベ1に充填された消火ガスが針管12から導通孔13に導かれて移動するが、導通孔13,13の他端がOリング23,23に閉塞されているから、消火ガスは貫通孔8と針管12、導通孔13との間に滞留する。したがって、破封後の消火ガスの噴出による空費を防止する。
この後、前記破封状態の消火ガス噴射器を保持して火元へ移動し、実際の消火作業を行なう。
前記消火作業は、例えば消火ガス噴射器を垂直または水平に保持し、噴射孔28を火元へ向けて操作ハンドル33を押圧操作する。
このようにすると、操作ハンドル33がハンドルバネ37に抗して操作杆18と一緒にケース34側へ移動し、係合溝35に押し込まれてハンドルバネ37を押し縮めてホルダハウジング15の周面に近接し、また操作ハンドル33と一体のフランジ20がホルダハウジング15の凹孔36に当接して停止する。
こうして操作杆18がケース34側へ移動すると、これに可動軸19が同動して軸端部のビス29の頭部30が凹孔31から隣接する凹孔32へ移動し、前記操作杆18の移動を許容する。
そして、可動軸19が操作杆18と共に移動すると、Oリング23が導通孔13,13の開口部から移動して該開口部を開放し、代わりに環状溝21,21が導通孔13,13の開口位置に移動して、該導通孔13,13が環状溝21に連通し、該環状溝21が通孔25を介してセンタ−孔26に連通する。この状況は図11(d)のようである。
このため、前記滞留した消火ガスが針管12,12から導通孔13,13、通孔25を経てセンタ−孔26へ導かれ、該センタ−孔26を移動してノズル27から噴射孔28に噴出し、火元へ噴射される。したがって、二つのガスボンベ1,1に充填した消火ガスを一時に火元に向けて確実かつ有効に噴射できるから、初期消火の実効を一層向上できる。
この場合、例えば消火ガスの噴射時に操作ハンドル33から手を離すと、操作杆18はハンドルバネ37によって前方へ移動し、環状溝21が導通孔13の開口位置から離れ、該開口位置にOリング23が移動して前記開口部を閉塞し、導通孔13と環状溝21ないしセンタ−孔26との導通を遮断する。
したがって、消火の終了に応じて消火ガスの噴出を速やかに停止し、空費を防止するとともに、残存ガスを噴射器内部に貯留して有効利用を図れる。
このようにこの実施形態は、ケース34の両端部にガスボンベ1を装填し、これらを回動することにより二つのガスボンベ1,1を同時に破封し、それらの消火ガスを一旦ホルダハウジング15内に滞留し、操作ハンドル33の押圧操作によって消火ガスを適時噴出し、かつその噴出量を増量して、速やかな消火とその実効を向上するようにしたものである。
このように本発明の消火ガス噴射器は、小形軽量で容易かつ安価に製作できるとともに、装填した消火ガスボンベを簡便に破封し、噴出した消火ガスを一旦貯留して消火ガスの空費を防止し、その有効利用と消火の実効を図るとともに、消火時に火元に向かって消火ガスを確実かつ的確に噴射し、その効果的かつ有効な消火と初期消火の実効を図れるから、例えば家庭、事務所、車載用の簡易消火器に好適である。
1 ガスボンベ
2 封板
4 ボンベホルダ
8 貫通孔
7 ガイドピン
9 破封ホルダ
10 軸筒部
12 針管
13 導通孔
14 ガイド孔
15 ホルダハウジング
19 可動軸
21 環状溝
23 Oリング
25 通孔
26 センタ−孔
27 ノズル
29 施栓手段(ビス)
31 凹孔
33 操作ハンドル
34 ケ−ス
35 係合溝
38 係合穴
39 カム溝
41 ノズル

Claims (15)

  1. 消火ガスを充填し口元部を封板でシ−ルしたガスボンベを貫通孔の一側に着脱可能に保持するボンベホルダと、前記貫通孔に気密かつ摺動可能に挿入する軸筒部に前記封板を破封可能な針管を突設した破封ホルダとを備え、前記針管と貫通孔に連通可能なガイド孔とを外部に開口したノズルに連通可能に配置し、前記ガイド孔に押圧変位に連係する可動軸を気密かつ摺動可能に挿入し、前記ボンベホルダと針管とを相対的に近接移動可能に配置し、常時は貫通孔とノズルを遮断し、破封時は貫通孔とノズルを遮断して消火ガスを貫通孔と破封ホルダの内部に滞留し、可動軸の操作変位時に貫通孔とノズルを連通し、消火ガスを噴出可能にした消火ガス噴射器において、前記可動軸を直杆状に形成し、該可動軸をガスボンベの移動方向と交差して配置するとともに、可動軸の周面にノズルに連通可能な環状溝を形成し、該環状溝を常時はノズルと遮断し、破封時は環状溝とノズルを遮断して消火ガスを貫通孔と破封ホルダの内部に滞留し、可動軸の押圧変位時に環状溝を介して貫通孔とノズルを連通し、消火ガスを噴出可能にしたことを特徴とする消火ガス噴射器。
  2. 前記破封ホルダの内部に針管とガイド孔に連通可能な導通孔を形成し、該導通孔の開口部を可動軸に装着したOリングを介して閉塞可能にした請求項1記載の消火ガス噴射器。
  3. 前記環状溝の離間位置にOリングを配置し、可動軸の押圧変位時に前記Oリングを移動し環状溝を導通孔に連通可能にした請求項2記載の消火ガス噴射器。
  4. 前記破封ホルダとボンベホルダをホルダハウジングの内部に相対的に移動可能に配置した請求項1記載の消火ガス噴射器。
  5. 前記ボンベホルダを破封ホルダに対し近接移動可能に配置し、該ボンベホルダ周面の直径方向位置に一対のガイドピンを突設するとともに、前記ホルダハウジング周面の直径方向位置に一対のカム溝を螺旋状形成し、該カム溝にガイドピンを係合可能に挿入し、前記ボンベホルダの回動を介し該ボンベホルダを破封ホルダ側へ近接移動可能にした請求項4記載の消火ガス噴射器。
  6. 前記ホルダハウジングを収容するケースの内部に、ホルダハウジングを係合可能な係合穴を形成した請求項4記載の消火ガス噴射器。
  7. 前記可動軸の内部にセンタ−孔を形成し、該センタ−孔の一端に前記ノズルを形成するとともに、前記環状溝にセンタ−孔に連通可能な通孔を形成した請求項1記載の消火ガス噴射器。
  8. 前記可動軸の外端部に操作ハンドルを装着するとともに、前記ケースに操作ハンドルを収容可能な係合溝を形成した請求項6記載の消火ガス噴射器。
  9. 前記センタ−孔の端部を施栓手段で閉塞し、該施栓手段の外端部をホルダハウジングの周面に形成した凹孔に係合可能に配置した請求項7記載の消火ガス噴射器。
  10. 前記破封ホルダの内部に導通孔をガイド孔と直交して形成し、該導通孔を破封ホルダの周面に形成したノズルに連通した請求項1記載の消火ガス噴射器。
  11. 前記ホルダハウジングとケースの内部に導孔と噴射孔とを同軸方向に形成した請求項10記載の消火ガス噴射器。
  12. 前記可動軸の外端部を前記ケースの係合溝に収容した請求項10記載の消火ガス噴射器
  13. 前記ホルダハウジングの両端部に一対のボンベホルダを対向して互いに近接離反動可能に配置し、該ボンベホルダの外側にガスボンベの口元部を着脱可能に装着するとともに、前記ホルダハウジングの中間部に前記破封ホルダを定位置に配置し、該破封ホルダのガイド孔に前記環状溝とOリングを装着した可動軸を摺動可能に配置し、前記可動軸内部のセンタ−孔をノズルに開口する一方、前記破封ホルダの周面に一対の軸筒部を同軸方向に突設し、該軸筒部の端部に針管を突設するとともに、各軸筒部の内部に前記ガイド孔と針管に連通可能な導通孔を形成し、各連通孔とノズルを常時は遮断し、各ガスボンベを同時に破封可能に設けた請求項1記載の消火ガス噴射器。
  14. 破封時は環状溝とノズルを遮断し消火ガスを各貫通孔と破封ホルダの内部に滞留した請求項13記載の消火ガス噴射器。
  15. 可動軸の押圧変位時に環状溝を介して各貫通孔とノズルを連通し、各ガスボンベの消火ガスを前記ノズルから同時に噴出可能にした請求項13記載の消火ガス噴射器。
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